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  • 特許-遠心圧縮機の羽根車を製造する方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】遠心圧縮機の羽根車を製造する方法
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/30 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
F04D29/30 C
F04D29/30 F
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022509819
(86)(22)【出願日】2020-03-24
(86)【国際出願番号】 JP2020012950
(87)【国際公開番号】W WO2021192019
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-09-07
(73)【特許権者】
【識別番号】316015888
【氏名又は名称】三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】SSIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】神坂 直志
(72)【発明者】
【氏名】藤田 豊
【審査官】中村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-512479(JP,A)
【文献】国際公開第2015/002066(WO,A1)
【文献】米国特許第02962941(US,A)
【文献】特開2015-194091(JP,A)
【文献】特開2017-180094(JP,A)
【文献】実開昭47-019804(JP,U)
【文献】特開平07-004389(JP,A)
【文献】特開2010-133254(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 1/00-13/16
F04D 17/00-19/02
F04D 21/00-25/16
F04D 29/00-35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠心圧縮機の羽根車を製造する方法であって、
前記羽根車は、前縁と、後縁と、該前縁及び該後縁間を延びる圧力面及び負圧面と、前記前縁及び前記後縁とともに前記圧力面及び前記負圧面を画定するシュラウド側端及びハブ側端とを含む複数の翼を備え、
前記方法は、前記複数の翼を形成するステップを含み、
前記複数の翼を形成するステップは、
前記シュラウド側端と前記ハブ側端とを結ぶ翼素が直線状となるように、前記圧力面及び前記負圧面を線切削するステップと、
前記後縁における前記シュラウド側端と前記ハブ側端とを結ぶ仮想直線に対して前記後縁が凸形状となるように、前記翼の一部を除去することにより前記後縁を形成するステップと
を含む、遠心圧縮機の羽根車を製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、遠心圧縮機の羽根車を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遠心圧縮機の高圧力比化の手段として、羽根車の外径を大きくして周速を増加させる方法が有効であるが、羽根車の外径を大きくすると、遠心圧縮機の搭載性に悪影響を与えるとともに、周速の増加により疲労破壊の原因となり得る。そのため、特許文献1及び2に開示されるように、ハブ側の外径よりもシュラウド側の外径を大きくする構成が有効な手段として採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-221984号公報
【文献】特表2011-512479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された構成のように、羽根車の後縁がシュラウド側端とハブ側端とを結ぶ直線形状の場合には、羽根車の下流側の流れにおいて、大流量側でシュラウド側に剥離が発生して効率が低下するおそれがある。一方、特許文献2に記載された構成のように、後縁に湾曲した凸形状の部分を含む場合には、大流量側でシュラウド側に剥離が発生するおそれを低減できるものの、このような羽根車を製造するためには一般的に、切削工具の先端で切削する点切削での作業が要求されるため、切削時間の増加につながるおそれがある。
【0005】
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、圧力比を増加し、大流量側での効率低下を抑制し、切削作業の短時間化を可能とする遠心圧縮機の羽根車を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の遠心圧縮機の羽根車を製造する方法において、前記羽根車は、前縁と、後縁と、該前縁及び該後縁間を延びる圧力面及び負圧面と、前記前縁及び前記後縁とともに前記圧力面及び前記負圧面を画定するシュラウド側端及びハブ側端とを含む複数の翼を備え、前記方法は、前記複数の翼を形成するステップを含み、前記複数の翼を形成するステップは、前記シュラウド側端と前記ハブ側端とを結ぶ翼素が直線状となるように、前記圧力面及び前記負圧面を線切削するステップと、前記後縁における前記シュラウド側端と前記ハブ側端とを結ぶ仮想直線に対して前記後縁が凸形状となるように、前記翼の一部を除去することにより前記後縁を形成するステップとを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示の遠心圧縮機の羽根車を製造する方法によれば、シュラウド側端における後縁の外径がハブ側端における後縁の外径よりも大きいことにより、圧力比を増加することができる。また、後縁におけるシュラウド側端とハブ側端とを結ぶ仮想直線に対して後縁が凸形状であることにより、大流量側で後縁を通過した流れがハブ側に偏ることを抑制し、シュラウド側に剥離が発生するおそれを低減できるので、大流量側での効率低下を抑制することができる。さらに、圧力面及び負圧面はいずれも、シュラウド側端とハブ側端とを結ぶ翼素が直線状となるように構成されていることにより、圧力面及び負圧面を線切削できるので、切削作業の短時間化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施形態に係る羽根車を備えた遠心圧縮機の断面図である。
図2】本開示の一実施形態に係る羽根車に設けられた翼の一部分を示す図である。
図3】本開示の一実施形態に係る羽根車に設けられた翼の変形例の一部分を示す図である。
図4】本開示の一実施形態に係る羽根車に設けられた翼の別の変形例の一部分を示す図である。
図5】本開示の一実施形態に係る羽根車を製造する方法を説明するための図である。
図6】開示の一実施形態に係る羽根車を備えた遠心圧縮機における空気の流れを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態による遠心圧縮機の羽根車及びこの羽根車を製造する方法について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0011】
以下に示す本開示のいくつかの実施形態に係る羽根車を、ターボチャージャの遠心圧縮機に設けられた羽根車を例に説明する。ただし、本開示における遠心圧縮機は、ターボチャージャの遠心圧縮機に限定するものではなく、単独で動作する任意の遠心圧縮機であってもよい。尚、以下の説明において、遠心圧縮機によって圧縮される流体は空気であるが、任意の流体に置き換えることが可能である。
【0012】
<本開示の一実施形態に係る遠心圧縮機の構成>
図1に示されるように、遠心圧縮機1は、ハウジング2と、ハウジング2内において回転軸線Lを中心に回転可能に設けられた羽根車3とを備えている。羽根車3は、周方向に所定の間隔をあけてハブ5に設けられた複数の翼4(図1には1つの翼4のみが描かれている)を有している。各翼4は、前縁4aと、後縁4bと、ハウジング2に面するシュラウド側端4cと、ハブ5に接続するハブ側端4dとを含んでいる。翼4の翼面としての圧力面8及び負圧面9がそれぞれ、前縁4a及び後縁4b間を延びるように、前縁4aと後縁4bとシュラウド側端4cとハブ側端4dとによって画定されている。
【0013】
<本開示の一実施形態に係る遠心圧縮機の羽根車の構成>
図2には、翼4の圧力面8の一部が示されており、圧力面8に、シュラウド側端4cとハブ側端4dとを結ぶ翼素BEが一点鎖線で描かれている。圧力面8は、翼素BEが直線状となるように構成されている。図2に示されていないが、負圧面9(図1参照)も圧力面8と同様に、シュラウド側端4cとハブ側端4dとを結ぶ翼素が直線状となるように構成されている。尚、線分の両端を3次元空間内の2本の曲線上で連続的に移動させたときのその線分の軌跡として表される曲面を線織面と呼ぶが、圧力面8及び負圧面9はこの線織面に相当し、翼素はこの線分に相当する。
【0014】
後縁4bは、シュラウド側端4cにおける外径R4cがハブ側端4dにおける外径R4dよりも大きくなるように構成されている。また、後縁4bは、後縁4bにおけるシュラウド側端4cとハブ側端4dとを結ぶ仮想直線ILに対して凸形状である。仮想直線ILに対する後縁4bの凸形状は、図2に示されるように湾曲した凸形状であってもよいし、図3に示されるように、2つの直線部分、すなわち、シュラウド側端4cからハブ側端4dに向かって延びるシュラウド側直線部分LP1と、ハブ側端4dからシュラウド側端4cに向かって延びるハブ側直線部分LP2とから構成された凸形状であってもよい。凸形状が2つの直線部分から構成される場合、図4に示されるように、シュラウド側直線部分LP1の外径を一定とすることもできる。尚、図示しないが、3つ以上の直線部分から凸形状を構成することもできる。
【0015】
<本開示の一実施形態に係る遠心圧縮機の羽根車を製造する方法>
次に、本開示の一実施形態に係る羽根車3を製造する方法について説明する。翼4を形成する動作以外は、通常の羽根車を製造する方法と同じであるので、翼4を形成する動作について以下で詳述する。
【0016】
図5に示されるように、切削工具10によって、翼4の圧力面8を切削する。このとき、切削工具10がシュラウド側端4c及びハブ側端4dに交差するようにして切削工具10の側面での切削、すなわち線切削によって圧力面8を切削する。図示しないが、負圧面9(図1参照)も同様に、切削工具10によって線切削される。これにより、圧力面8(及び負圧面9)の翼素BEが直線状になる。
【0017】
圧力面8及び負圧面9は線切削により形成されるので、線切削した後の翼4の後縁側の端縁4b’は、シュラウド側端4cとハブ側端4dとを結ぶような直線状になっている。そこで、圧力面8及び負圧面9を線切削した後、シュラウド側端4cとハブ側端4dとを結ぶ仮想直線ILに対して後縁4bが凸形状となるように、翼4の一部を除去することにより後縁4bを形成する。翼4の一部の除去は、任意の手法で行うことができ、例えば旋盤によって除去してもよい。
【0018】
このように、圧力面8及び負圧面9を線切削した後に、翼4の後縁側の端縁4b’の一部を除去することにより翼4が形成されるので、切削作業の短時間化が可能となる。尚、後縁4bの凸形状を図3及び4に示されるように2つ又はそれ以上の直線部分から構成する場合、後縁4bの形状を図2に示されるように湾曲した構成の場合に比べて、翼4の一部の除去する作業が単純になり、その作業時間を短縮することができるので、切削作業のさらなる短時間化が可能になる。
【0019】
<本開示の一実施形態に係る遠心圧縮機の動作>
次に、本開示の一実施形態に係る遠心圧縮機1の動作について説明する。図1に示されるように、図示しないタービンの回転によって羽根車3が回転する。遠心圧縮機1に流入した空気は、翼4の前縁4aを通過した後、隣り合う翼4の圧力面8及び負圧面9間を流通し、翼4の後縁4bを通過する間に、羽根車3の回転によって圧縮される。
【0020】
図6に示されるように、遠心圧縮機1の比較例としての遠心圧縮機100では、翼104の後縁104bは、シュラウド側端104cとハブ側端104dとを結ぶような直線状になっている。この構成では、後縁104を通過する空気の流れF’がハブ側に傾いているので、空気の流れF’がハブ側に偏る結果、シュラウド側で剥離Pが発生する。このような剥離Pは、特に大流量側で発生する傾向がある。
【0021】
これに対し、遠心圧縮機1では、後縁4bが湾曲した凸形状を有していることから、後縁4を通過する空気の流れFのうち、シュラウド側の流れfは、ハブ側への傾きが、遠心圧縮機100の空気の流れF’に比べて小さくなるので、空気の流れFのハブ側への偏りも、遠心圧縮機100の空気の流れF’に比べて小さくなる結果、シュラウド側で剥離Pが発生しにくくなる。これにより、特に大流量側で後縁4bを通過した空気の流れFがハブ側に偏ることを抑制し、シュラウド側に剥離Pが発生するおそれを低減できるので、大流量側での遠心圧縮機1の効率低下を抑制することができる。
【0022】
図6における遠心圧縮機1では、後縁4bは湾曲した凸形状(図2)を有しているが、2つ又は3つ以上の直線部分から構成された凸形状(図3又は4)を有する後縁4bであっても同様の効果を得ることができる。尚、図4に示されるように、後縁4bが一定の外径を有するシュラウド側直線部分LP1を含む構成では、シュラウド側端4cからハブ側端4dに向かって後縁4bの外径が減少する構成(図2又は3)に比べて、羽根車3の外径が大きくなる部分(シュラウド側直線部分LP1)が増加するので、圧力比を増加することができ、シュラウド側への流れをさらに増加することができる。
【0023】
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
【0024】
[1]一の態様に係る遠心圧縮機の羽根車は、
前縁(4a)と、後縁(4b)と、該前縁(4a)及び該後縁(4b)間を延びる圧力面(8)及び負圧面(9)と、前記前縁(4a)及び前記後縁(4b)とともに前記圧力面(8)及び前記負圧面(9)を画定するシュラウド側端(4c)及びハブ側端(4d)とを含む複数の翼(4)を備え、
前記圧力面(8)及び前記負圧面(9)はいずれも、前記シュラウド側端(4c)と前記ハブ側端(4d)とを結ぶ翼素(BE)が直線状となるように構成され、
前記後縁(4b)は、前記シュラウド側端(4c)における外径(R4c)が前記ハブ側端(4d)における外径(R4d)よりも大きく、前記後縁(4b)における前記シュラウド側端(4c)と前記ハブ側端(4d)とを結ぶ仮想直線(IL)に対して凸形状である。
【0025】
本開示の遠心圧縮機の羽根車によれば、シュラウド側端における後縁の外径がハブ側端における後縁の外径よりも大きいことにより、圧力比を増加することができる。また、後縁におけるシュラウド側端とハブ側端とを結ぶ仮想直線に対して後縁が凸形状であることにより、大流量側で後縁を通過した流れがハブ側に偏ることを抑制し、シュラウド側に剥離が発生するおそれを低減できるので、大流量側での効率低下を抑制することができる。さらに、圧力面及び負圧面はいずれも、シュラウド側端とハブ側端とを結ぶ翼素が直線状となるように構成されていることにより、圧力面及び負圧面を線切削できるので、切削作業の短時間化が可能となる。
【0026】
[2]別の態様に係る遠心圧縮機の羽根車は、[1]の遠心圧縮機の羽根車であって、
前記後縁(4b)は前記仮想直線(IL)に対して湾曲した凸形状である。
【0027】
このような構成によれば、[1]の遠心圧縮機の羽根車と同様の作用効果を得ることができる。
【0028】
[3]さらに別の態様に係る遠心圧縮機の羽根車は、[1]の遠心圧縮機の羽根車であって、
前記後縁(4b)は少なくとも2つの直線部分(LP1,LP2)を含む。
【0029】
このような構成によれば、後縁が湾曲した凸形状の場合に比べて、翼の切削時間を短縮することができる。
【0030】
[4]さらに別の態様に係る遠心圧縮機の羽根車は、[3]の遠心圧縮機の羽根車であって、
前記少なくとも2つの直線部分は、
前記シュラウド側端(4c)から前記ハブ側端(4d)に向かって延びるシュラウド側直線部分(LP1)と、
前記ハブ側端(4d)から前記シュラウド側端(4c)に向かって延びるハブ側直線部分(LP2)と
を備え、
前記シュラウド側直線部分(LP1)の外径は一定である。
【0031】
このような構成によれば、シュラウド側直線部分の外径が一定であることにより、シュラウド側端からハブ側端に向かって後縁の外径が減少する構成に比べて、羽根車の外径が大きくなる部分(シュラウド側直線部分)が増加するので、圧力比を増加することができ、シュラウド側への流れをさらに増加することができる。
【0032】
[5]一の態様に係る遠心圧縮機は、
[1]~[4]のいずれかの羽根車(3)を備える。
【0033】
本開示の遠心圧縮機によれば、圧力比を増加でき、大流量側での効率低下を抑制でき、羽根車を製作する際の切削作業の短時間化が可能となる。
【0034】
[6]一の態様に係る遠心圧縮機の羽根車を製造する方法は、
前記羽根車(3)は、前縁(4a)と、後縁(4b)と、該前縁(4a)及び該後縁(4b)間を延びる圧力面(8)及び負圧面(9)と、前記前縁(4a)及び前記後縁(4b)とともに前記圧力面(8)及び前記負圧面(9)を画定するシュラウド側端(4c)及びハブ側端(4d)とを含む複数の翼(4)を備え、
前記方法は、前記複数の翼(4)を形成するステップを含み、
前記複数の翼(4)を形成するステップは、
前記シュラウド側端(4c)と前記ハブ側端(4d)とを結ぶ翼素(BE)が直線状となるように、前記圧力面(8)及び前記負圧面(9)を線切削するステップと、
前記後縁(4b)における前記シュラウド側端(4c)と前記ハブ側端(4d)とを結ぶ仮想直線(IL)に対して前記後縁(4b)が凸形状となるように、前記翼(4)の一部を除去することにより前記後縁(4b)を形成するステップと
を含む。
【0035】
本開示の遠心圧縮機の羽根車を製造する方法によれば、シュラウド側端における後縁の外径がハブ側端における後縁の外径よりも大きいことにより、圧力比を増加することができる。また、後縁におけるシュラウド側端とハブ側端とを結ぶ仮想直線に対して後縁が凸形状であることにより、大流量側で後縁を通過した流れがハブ側に偏ることを抑制し、シュラウド側に剥離が発生するおそれを低減できるので、大流量側での効率低下を抑制することができる。さらに、圧力面及び負圧面を線切削できるので、切削作業の短時間化が可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1 遠心圧縮機
3 羽根車
4 翼
4a 前縁
4b 後縁
4c シュラウド側端
4d ハブ側端
8 圧力面
9 負圧面
BE 翼素
IL 仮想直線
4c シュラウド側端における後縁の外径
4d ハブ側端における後縁の外径
図1
図2
図3
図4
図5
図6