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特許7461570マルチユーザ展開における仮想現実デバイスのためのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】マルチユーザ展開における仮想現実デバイスのためのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/512 20230101AFI20240327BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20240327BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240327BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240327BHJP
【FI】
H04W72/512
H04W4/06 111
H04W28/04 110
H04W84/12
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2023545856
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 US2021064610
(87)【国際公開番号】W WO2022169514
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】17/165,486
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】スレシュ・チャンドラセカラン
(72)【発明者】
【氏名】パーシバン・エラパン
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィンドラ・チョウハン
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-156084(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0166453(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0338222(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
アクセスポイントから、前記ワイヤレス局のアプリケーションのための第1の複数のフレームを受信するステップと、
前記ワイヤレス局の動きの変化を検出するステップと、
前記アクセスポイントに、
前記動きの変化が検出されることを示す、前記第1の複数のフレームの各々に関連付けられた肯定応答情報を含むフィードバックメッセージと、
前記ワイヤレス局の前記動きの変化を検出したことに少なくとも一部基づく、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットと
を送信するステップと、
前記アクセスポイントから、前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージおよび前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットに少なくとも一部基づいて、前記ワイヤレス局の前記アプリケーションのための第2の複数のフレームを受信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記ワイヤレス局との前記動きの変化を検出するステップはさらに、
第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットを第2の期間からの慣性測定結果の前記セットと比較して、前記第1の期間と前記第2の期間との間での慣性測定結果の差を取得するステップと、
慣性測定結果の前記差が動き変化検出閾値を満たすと決定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを送信するステップはさらに、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答情報フィールド内で、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットの標示を送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを送信するステップはさらに、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答制御フィールド内のビットを介して、前記ブロック肯定応答情報フィールドが前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むことの標示を送信するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを送信するステップはさらに、
第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中のビットを介して、前記動きの変化が検出されることの標示を送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを送信するステップはさらに、
前記第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中の前記ビットを介して、前記動きの変化が検出されることの前記標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、第2の期間の間に前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むアップリンクメッセージを送信するステップを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記動きの変化が前記第1の期間の間に検出されることの前記標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、前記第1の期間と前記第2の期間との間にダウンリンクデータがない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ワイヤレス局の前記アプリケーションのための前記第1の複数のフレームを受信するステップはさらに、
前記ワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームを受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
アクセスポイントにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
ワイヤレス局に、前記ワイヤレス局のアプリケーションのための第1の複数のフレームを送信するステップと、
前記ワイヤレス局から、
前記ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、前記第1の複数のフレームの各々に関連付けられた肯定応答情報を含むフィードバックメッセージと、
前記ワイヤレス局の前記動きの変化が検出されることを前記示すことに少なくとも一部基づく、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットと
を受信するステップと、
前記ワイヤレス局に、前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージに少なくとも一部基づいて、前記ワイヤレス局の前記アプリケーションのための第2の複数のフレームを送信するステップとを含む、方法。
【請求項10】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを受信するステップはさらに、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答情報フィールド内で、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットの標示を受信するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを受信するステップはさらに、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答制御フィールド内のビットを介して、前記ブロック肯定応答情報フィールドが前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むことの標示を受信するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを受信するステップはさらに、
第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中のビットを介して、前記動きの変化が検出されることの標示を受信するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを送信するステップはさらに、
前記ワイヤレス局から、前記第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中の前記ビットを介して、前記動きの変化が検出されることの前記標示を受信したことに少なくとも一部基づいて、第2の期間の間に前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むアップリンクメッセージを受信するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記動きの変化が前記第1の期間の間に検出されることの前記標示を受信すること、および前記第2の期間の間に前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含む前記アップリンクメッセージを受信することに少なくとも一部基づいて、前記第1の期間と前記第2の期間との間にダウンリンクデータを送信するのを控えるステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ワイヤレス局の前記アプリケーションのための前記第1の複数のフレームを送信するステップはさらに、
前記ワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームを送信するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記アクセスポイントはマルチユーザ仮想現実シナリオにおいて動作し、前記方法はさらに、
複数のワイヤレス局に、前記複数のワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための第1の複数のビデオフレームを送信するステップと、
前記複数のワイヤレス局の1つまたは複数のワイヤレス局から、
前記1つまたは複数のワイヤレス局のそれぞれの動きの変化が検出されることを示す、前記第1の複数のビデオフレームに応答するフィードバックメッセージと、
前記1つまたは複数のワイヤレス局の前記それぞれの動きの変化が検出されることを前記示すことに少なくとも一部基づく、前記1つまたは複数のワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットと
を受信するステップと、
前記1つまたは複数のワイヤレス局に、前記それぞれの動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージに少なくとも一部基づいて、前記1つまたは複数のワイヤレス局の前記仮想現実アプリケーションのための第2の複数のビデオフレームを送信するステップとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
ワイヤレス局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令とを備え、前記命令は、前記装置に、
アクセスポイントから、前記ワイヤレス局のアプリケーションのための第1の複数のフレームを受信させ、
前記ワイヤレス局の動きの変化を検出させ、
前記アクセスポイントへ、
前記動きの変化が検出されることを示す、前記第1の複数のフレームの各々に関連付けられた肯定応答情報を含むフィードバックメッセージと、
前記ワイヤレス局の前記動きの変化を検出したことに少なくとも一部基づく、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットと
を送信させ、
前記アクセスポイントから、前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージおよび前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットに少なくとも一部基づいて、前記ワイヤレス局の前記アプリケーションのための第2の複数のフレームを受信させる
ように、前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項18】
前記ワイヤレス局の前記動きの変化を検出するための前記命令はさらに、前記装置に、
第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットを第2の期間からの慣性測定結果の前記セットと比較させて、前記第1の期間と前記第2の期間との間での慣性測定結果の差を取得させ、
慣性測定結果の前記差が動き変化検出閾値を満たすと決定させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを送信するための前記命令はさらに、前記装置に、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答情報フィールド内で、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットの標示を送信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを送信するための前記命令はさらに、前記装置に、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答制御フィールド内のビットを介して、前記ブロック肯定応答情報フィールドが前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むことの標示を送信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを送信するための前記命令はさらに、前記装置に、
第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中のビットを介して、前記動きの変化が検出されることの標示を送信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを送信するための前記命令はさらに、前記装置に、
前記第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中の前記ビットを介して、前記動きの変化が検出されることの前記標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、第2の期間の間に前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むアップリンクメッセージを送信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記動きの変化が前記第1の期間の間に検出されることの前記標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、前記第1の期間と前記第2の期間との間にダウンリンクデータがない、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
アクセスポイントにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令とを備え、前記命令は、前記装置に、
ワイヤレス局へ、前記ワイヤレス局のアプリケーションのための第1の複数のフレームを送信させ、
前記ワイヤレス局から、
前記ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、前記第1の複数のフレームの各々に関連付けられた肯定応答情報を含むフィードバックメッセージと、
前記ワイヤレス局の前記動きの変化が検出されることを前記示すことに少なくとも一部基づく、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットと
を受信させ、
前記ワイヤレス局へ、前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージに少なくとも一部基づいて、前記ワイヤレス局の前記アプリケーションのための第2の複数のフレームを送信させる
ように、前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項25】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを受信するための前記命令はさらに、前記装置に、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答情報フィールド内で、前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットの標示を受信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを受信するための前記命令はさらに、前記装置に、
前記フィードバックメッセージのブロック肯定応答制御フィールド内のビットを介して、前記ブロック肯定応答情報フィールドが前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むことの標示を受信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージを受信するための前記命令はさらに、前記装置に、
第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中のビットを介して、前記動きの変化が検出されることの標示を受信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを受信するための前記命令はさらに、前記装置に、
前記ワイヤレス局から、前記第1の期間の間に前記フィードバックメッセージの中の前記ビットを介して、前記動きの変化が検出されることの前記標示を受信したことに少なくとも一部基づいて、第2の期間の間に前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含むアップリンクメッセージを受信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記命令はさらに、前記装置に、
前記動きの変化が前記第1の期間の間に検出されることの前記標示を受信すること、および前記第2の期間の間に前記ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果の前記セットを含む前記アップリンクメッセージを受信することに少なくとも一部基づいて、前記第1の期間と前記第2の期間との間にダウンリンクデータを送信するのを控えさせるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記アクセスポイントはマルチユーザ仮想現実シナリオにおいて動作し、前記命令はさらに、前記装置に、
複数のワイヤレス局へ、前記複数のワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための第1の複数のビデオフレームを送信させ、
前記複数のワイヤレス局の1つまたは複数のワイヤレス局から、
前記1つまたは複数のワイヤレス局のそれぞれの動きの変化が検出されることを示す、前記第1の複数のビデオフレームに応答するフィードバックメッセージと、
前記1つまたは複数のワイヤレス局の前記それぞれの動きの変化が検出されることを前記示すことに少なくとも一部基づく、前記1つまたは複数のワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットと
を受信させ、
前記1つまたは複数のワイヤレス局へ、前記それぞれの動きの変化が検出されることを示す前記フィードバックメッセージに少なくとも一部基づいて、前記1つまたは複数のワイヤレス局の前記仮想現実アプリケーションのための第2の複数のビデオフレームを送信させるように、前記プロセッサによって実行可能である、請求項24に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡される、2021年2月2日に出願されたChandrasekaranらによる「TECHNIQUES FOR REDUCING UPLINK FEEDBACK LATENCY FOR VIRTUAL REALITY DEVICES IN MULTI-USER DEPLOYMENTS」なる名称の米国特許出願第17/165,486号に基づく優先権を主張する。
【0002】
以下は、マルチユーザ(MU)展開における仮想現実(VR)デバイスのためのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法を含む、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、放送などの、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。ワイヤレスネットワーク、たとえば、Wi-Fi(すなわち、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11)ネットワークなどのWLANは、1つまたは複数の局(STA)またはモバイルデバイスと通信し得るアクセスポイント(AP)を含み得る。APは、インターネットなどのネットワークに結合されてもよく、モバイルデバイスがネットワークを介して通信する(または、アクセスポイントに結合された他のデバイスと通信する)ことを可能にし得る。ワイヤレスデバイスは、ネットワークデバイスと双方向に通信し得る。たとえば、WLANでは、STAは、ダウンリンクおよびアップリンクを介してアソシエートされたAPと通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)はAPからSTAへの通信リンクを指すことがあり、アップリンク(または逆方向リンク)はSTAからAPへの通信リンクを指すことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
APが複数のSTAと通信し得るMU展開などの、いくつかの展開およびいくつかの適用例では、ダウンリンクとアップリンクの両方が、レイテンシの影響を受けやすいデータを搬送することがある。さらに、APが通信し得る複数のSTAの量が増えるにつれて、APと複数のSTAとの間の通信は、頻繁な、および場合によっては重大な切り詰めを被ることがあり、これは、APもしくはSTAまたはこれらの両方がダウンリンク通信またはアップリンク通信のレイテンシ条件を満たせない可能性を高めることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
説明される技法は、マルチユーザ(MU)展開シナリオにおける仮想現実(VR)デバイスのためのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする、改善された方法、システム、デバイス、または装置に関する。一般に、説明される技法は、ワイヤレス局(STA)の実際の動きの変化に基づいて、ワイヤレス局(STA)からアクセスポイント(AP)にアップリンク動きフィードバックを効率的に提供するための手順をサポートする。いくつかの実装形態では、たとえば、ワイヤレスSTA(VRヘッドセットなどのVRデバイスの例であり得るか、さもなければVRデバイスとして機能する)は、ワイヤレスSTAに動きの変化があるかどうかをワイヤレスSTAがそれに従って検出し得る、動き変化検出機構を利用してもよく、ワイヤレスSTAが動きの変化を検出する例では、ワイヤレスSTAは、動き変化検出の標示をAPに送信してもよい。いくつかの態様では、ワイヤレスSTAは、APから受信されたダウンリンクデータ(ビデオフレームなど)に応答して、ブロック肯定応答(BA)フィードバックメッセージの中のビットを介して、動き変化検出の標示を送信し得る。
【0006】
動き変化検出の標示をAPに送信することに関連して、またはその一部として、ワイヤレスSTAは、慣性測定結果のセットなどの、アップリンク動き情報をAPに送信し得る。いくつかの例では、ワイヤレスSTAは、動き変化検出の標示を含むBAフィードバックメッセージにおいてアップリンク動き情報を送信し得る。言い換えると、ワイヤレスSTAは、動き変化が検出される場合、アップリンク動き情報をBAフィードバックメッセージに便乗して送り得る。いくつかの他の例では、ワイヤレスSTAは、BAフィードバックとは別の(かつその後の)アップリンクメッセージにおいて、アップリンク動き情報を送信し得る。そのような例では、BAフィードバックメッセージにおける動き変化検出の標示は、アップリンク動き情報を含むワイヤレスSTAからのアップリンクメッセージが差し迫っていることをAPに知らせてもよく、したがって、APは、ワイヤレスSTAからアップリンクメッセージを受信する前に、チャネルアクセスをめぐって競合するを控えうる。
【0007】
ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、APから、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するステップと、ワイヤレスSTAの動きの変化を検出するステップと、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、APに送信するステップと、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、APから受信するステップとを含み得る。
【0008】
ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサ、プロセッサと電子的に通信しているメモリ、およびメモリに記憶された命令を含み得る。命令は、装置に、APから、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信させ、ワイヤレスSTAの動きの変化を検出させ、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、APへ送信させ、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、APから受信させるように、プロセッサによって実行可能であり得る。
【0009】
ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のための他の装置が説明される。装置は、APから、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するための手段と、ワイヤレスSTAの動きの変化を検出するための手段と、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、APに送信するための手段と、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、APから受信するための手段とを含み得る。
【0010】
ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、APから、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信し、ワイヤレスSTAの動きの変化を検出し、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、APに送信し、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、APから受信するように、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0011】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAの動きの変化を検出することは、第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットを第2の期間からの慣性測定結果のセットと比較して、第1の期間と第2の期間との間での慣性測定結果の差を取得し、慣性測定結果の差が動き変化検出閾値を満たすと決定するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0012】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを送信することは、フィードバックメッセージのBA情報フィールド内でワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットの標示を送信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0013】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、動きの変化が検出され得ることを示すフィードバックメッセージを送信することは、フィードバックメッセージのBA制御フィールド内のビットを介して、BA情報フィールドがワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むことの標示を送信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0014】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、動きの変化が検出され得ることを示すフィードバックメッセージを送信することは、第1の期間の間のフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出され得ることの標示を送信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0015】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを送信することは、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出され得ることの標示を送信したことに基づいて、第2の期間の間にワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを送信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0016】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、動きの変化が第1の期間の間に検出され得ることの標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、第1の期間と第2の期間との間にダウンリンクデータがなくてもよい。
【0017】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信することは、ワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための複数のビデオフレームのセットを受信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0018】
APにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、ワイヤレスSTAに、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するステップと、ワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレスSTAから受信するステップと、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレスSTAに送信するステップとを含み得る。
【0019】
APにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサ、プロセッサと電子的に通信しているメモリ、およびメモリに記憶された命令を含み得る。命令は、装置に、ワイヤレスSTAへ、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信させ、ワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレスSTAから受信させ、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレスSTAへ送信させるように、プロセッサによって実行可能であり得る。
【0020】
APにおけるワイヤレス通信のための他の装置が説明される。装置は、ワイヤレスSTAに、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するための手段と、ワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレスSTAから受信するための手段と、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレスSTAに送信するための手段とを含み得る。
【0021】
APにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、ワイヤレスSTAに、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信し、ワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示したことに基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレスSTAから受信し、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレスSTAに送信するように、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0022】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを受信することは、フィードバックメッセージのBA情報フィールド内でワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットの標示を受信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0023】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、動きの変化が検出され得ることを示すフィードバックメッセージを受信することは、フィードバックメッセージのBA制御フィールド内のビットを介して、BA情報フィールドがワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むことの標示を受信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0024】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、動きの変化が検出され得ることを示すフィードバックメッセージを受信することは、第1の期間の間のフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出され得ることの標示を受信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0025】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを受信することは、ワイヤレスSTAから、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出され得ることの標示を受信したことに基づいて、第2の期間の間にワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを受信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0026】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、動きの変化が第1の期間の間に検出され得ることの標示を受信すること、および第2の期間の間にワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを受信することに基づいて、第1の期間と第2の期間との間にダウンリンクデータを送信するのを控えるための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0027】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信することは、ワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための複数のビデオフレームのセットを送信するための、動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0028】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、APはMU-VRシナリオにおいて動作し、方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体は、複数のワイヤレスSTAのセットに、複数のワイヤレスSTAのセットのVRアプリケーションのための複数のビデオフレームの第1のセットを送信すること、1つまたは複数のワイヤレスSTAのそれぞれの動きの変化が検出され得ることを示す、複数のビデオフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、および1つまたは複数のワイヤレスSTAのそれぞれの動きの変化が検出され得ることを示したことに基づく、1つまたは複数のワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、複数のワイヤレスSTAのセットの1つまたは複数のワイヤレスSTAから受信すること、ならびに、それぞれの動きの変化が検出され得ることを示すフィードバックメッセージに基づいて、1つまたは複数のワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための複数のビデオフレームの第2のセットを、1つまたは複数のワイヤレスSTAに送信することのための、さらなる動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示の態様による、マルチユーザ(MU)展開における仮想現実(VR)デバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の例を示す図である。
図2】本開示の態様による、マルチユーザ(MU)展開における仮想現実(VR)デバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の例を示す図である。
図3】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするブロック肯定応答(BA)フォーマットの例を示す図である。
図4】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信シーケンスの例を示す図である。
図5】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信シーケンスの例を示す図である。
図6】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするプロセスフローの例を示す図である。
図7】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図8】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図9】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信マネージャのブロック図である。
図10】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
図11】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図12】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図13】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信マネージャのブロック図である。
図14】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
図15】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする方法を示すフローチャートを示す図である。
図16】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする方法を示すフローチャートを示す図である。
図17】本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする方法を示すフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)などのいくつかのワイヤレス通信システムでは、アクセスポイント(AP)は複数のワイヤレス局(STA)と通信し得る。ワイヤレスSTAが仮想現実(VR)デバイスの例であるような、または別様にVRデバイスとして機能するような例などの、いくつかの例では、APは、ダウンリンクを介して、比較的長いレンダリングされたビデオフレームを含む比較的大きいダウンリンク送信を複数のワイヤレスSTAの1つまたは複数に送信し得る。ワイヤレスSTAのためのレンダリングされたビデオフレームを含むそのようなダウンリンク送信は、レイテンシが極めて重要であることがあり、または比較的レイテンシの影響を受けやすいことがある。加えて、ワイヤレスSTAは、慣性測定ユニット(IMU)データなどの、レイテンシが極めて重要な、またはレイテンシの影響を受けやすい動きデータを、アップリンクを介してAPに送信し得る。
【0031】
さらに、いくつかの場合、複数のワイヤレスSTAおよびAPは、ワイヤレスSTAおよびAPがそれを介して通信し得るチャネルまたは媒体をめぐって競合することがあり、これは一部のデバイスにおいてチャネルアクセスの遅延をもたらすことがある。チャネルまたは媒体をめぐるそのようなコンテンションを避けるために、一部のシステムは、APがそれに従って動きデータについてワイヤレスSTAにポーリングし得る、固定されたポーリング期間を利用し得る。しかしながら、そのような固定されたポーリング期間は、あまりにも高頻度のポーリング(これは通信時間オーバーヘッドの増大を引き起こし得る)またはあまりにも低頻度のポーリング(これは、仮想現実または拡張現実アプリケーションの例では、ユーザエクスペリエンスに悪影響を及ぼし得るジャダーなどのビデオフレームの高い残存性を生じさせ得る)をもたらし得る。さらに、そのような固定されたポーリング期間は、システムを厳格な同期(これはWLANでは達成が難しいことがある)へと制約することがあり、APが複数のワイヤレスSTAと通信するマルチユーザ(MU)展開では、ますます非効率または高価になることがある。
【0032】
本開示のいくつかの実装形態では、ワイヤレスSTAは、(固定されたポーリング期間に基づく動きデータの送信ではなく)ワイヤレスSTAが経験する実際の動きの変化に基づく動きデータの送信をサポートし得る。たとえば、ワイヤレスSTAは、ワイヤレスSTAに動きの変化があるかどうかをワイヤレスSTAがそれに従って検出し得る、動き変化検出機構を利用してもよく、ワイヤレスSTAが動きの変化を検出する例では、ワイヤレスSTAは、動き変化検出の標示をAPに送信してもよい。加えて、動き変化の検出に基づいて、ワイヤレスSTAは、慣性測定結果のセットなどの動きデータをAPに送信し得る。したがって、ワイヤレスSTAは、ワイヤレスSTAが動きの変化を検出する場合、媒体を介して動きデータをAPに送信し得る。
【0033】
本開示で説明される主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するために実装され得る。たとえば、説明される技法は、比較的小さいシグナリングオーバーヘッドを維持してユーザエクスペリエンスを改善しながら、APと複数のワイヤレスSTAとの間の通信に関連付けられたレイテンシ感度を満足させるために実装され得る。たとえば、(ワイヤレスSTAが動き変化を検出すると動きデータをAPに送信するように)動き変化検出機構に従ったワイヤレスSTAからAPへの動きデータの送信をサポートすることに基づいて、ワイヤレスSTAおよびAPは、動きデータに関連付けられたあらゆるレイテンシの制約を満足させながら、ポーリング期間の固定しようとするのを控え得る(そのような固定されたポーリング期間は不要なシグナリングオーバーヘッドまたは悪いユーザエクスペリエンスをもたらし得るので)。したがって、ワイヤレスSTAは、ワイヤレスSTAにおける実際の動きの変化に基づくより最適な周波数または間隔に従って動きデータを提供してもよく、その結果、APおよびワイヤレスSTAが交換するフレームはより少なくなることがある。さらに、いくつかの例では、ワイヤレスSTAは、ブロック肯定応答(BA)フィードバックメッセージにおいて動きデータを送信してもよく、これは、パケット交換の明確な繰返しなしで、APにおける動き情報の更新を可能にし得る。したがって、媒体をめぐるコンテンションの間にワイヤレスSTAおよびAPが経験する通信時間オーバーヘッドおよびコリジョンが減ることがあり、これは、利点の中でもとりわけ、より高いスペクトル効率、より高いデータレート、およびユーザエクスペリエンスの改善をもたらし得る。
【0034】
最初に、本開示の態様は、ワイヤレス通信システムの文脈で説明される。加えて、本開示の態様は、BAフォーマット、通信シーケンス、およびプロセスフローによって示され、それらを参照して説明される。本開示の態様は、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する、装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示され、それらを参照して説明される。
【0035】
図1は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするように構成されるWLAN100(Wi-Fiネットワークとしても知られている)を示す。WLAN100は、AP105および複数のアソシエートされたSTA115を含んでもよく、STA115は、移動局、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(たとえば、TV、コンピュータモニタなど)、プリンタなどのデバイスを表し得る。AP105およびアソシエートされたSTA115は、基本サービスセット(BSS)または拡張サービスセット(ESS)を表し得る。ネットワークの中の様々なSTA115は、AP105を通じて互いと通信することができる。WLAN100の基本サービスエリア(BSA)を表し得る、AP105のカバレッジエリア110も示されている。WLAN100とアソシエートされた拡張ネットワーク局(図示せず)は、複数のAP105がESSにおいて接続されることを可能にし得る有線またはワイヤレス配信システムに接続され得る。
【0036】
いくつかの場合、STA115は、AP105がダウンリンクデータを複数のSTA115に提供するMU展開ではVRデバイスとして機能してもよく、ダウンリンクデータはSTA115に表示されるべきビデオフレームを含む。たとえば、ダウンリンクデータは、STA115からAP105に提供されるアップリンクデータ(動き情報を含む)に基づいてレンダリングされるビデオフレームを含み得る。したがって、STA115は、ダウンリンクデータを受信し、STA115のアプリケーション(たとえば、VRアプリケーション)に基づいてエンドユーザに対する表示を生成し得る。本開示のいくつかの実装形態では、STA115は、STA115が動きの変化を経験するかどうかを、継続的にまたは定期的に測定または検出してもよく、STA115が動きの変化を経験することをSTA115が測定または検出する場合、STA115は、動き変化検出の標示をAP105に送信してもよい。いくつかの例では、STA115は、AP105から受信されたダウンリンクデータに応答する、BAフィードバックメッセージなどのフィードバックメッセージにおいて、動き変化検出の標示をAP105に送信し得る。たとえば、STA115は、AP105から受信されたダウンリンクデータに応答して、フィードバックメッセージをAP105に送信してもよく、STA115が動きの変化を検出する例では、STA115は、フィードバックメッセージに動き変化検出の標示を含めてもよい。
【0037】
したがって、AP105は、フィードバックメッセージを受信し、STA115が動きの変化を経験したことを特定し得る。いくつかの態様では、AP105によるそのような特定は、STA115の向きの変化に基づく、STA115へ更新されたダウンリンクデータ(たとえば、更新されたビデオフレーム)を送信するというAP105による決定と関連付けられ得る。さらに、フィードバックメッセージの中の動き変化検出の標示は、STA115からのアップリンク動きデータが差し迫っていることを示し得る。たとえば、STA115において動きの変化を検出したことに基づいて、STA115は、フィードバックメッセージにおいて動き変化検出の標示を送信してもよく、追加で、慣性測定結果のセットなどの更新された動きデータをAP105に送信して、AP105がSTA115の更新されたまたは現在の向きに基づいて更新されたビデオフレームを提供することを可能にしてもよい。
【0038】
いくつかの例では、STA115は、フィードバックメッセージ(たとえば、動き変化検出の標示も搬送するフィードバックメッセージ)の、BA情報フィールドなどのフィールドにおいて、更新された動きデータをAP105に送信し得る。フィードバックメッセージにSTA115の更新された動きデータをそのように含めることに関する追加の詳細は、図3および図4を参照するものを含めて、本明細書において説明される。いくつかの他の例では、STA115は、フィードバックメッセージとは異なるアップリンクメッセージにおいて、更新された動きデータを送信し得る。そのようなフォローアップアップリンクメッセージに関する追加の詳細は、図5を参照するものを含めて、本明細書において説明される。AP105は、STA115から更新された動きデータを受信したことに基づいて、STA115の向きの変化に基づいて更新されたダウンリンクデータ(たとえば、更新されたビデオフレーム)をSTA115に送信し得る。
【0039】
図1には示されていないが、STA115は、2つ以上のカバレッジエリア110の交差部に位置することがあり、2つ以上のAP105とのアソシエーションを行うことがある。単一のAP105およびアソシエートされたSTA115のセットは、BSSと呼ばれることがある。ESSは、接続されたBSSのセットである。配信システム(図示せず)が、ESSの中のAP105を接続するために使用され得る。いくつかの場合、AP105のカバレッジエリア110は、セクタ(同じく図示せず)に分割され得る。WLAN100は、様々な重複するカバレッジエリア110とともに、異なるタイプ(たとえば、メトロポリタンエリア、ホームネットワークなど)のAP105を含み得る。2つのSTA115はまた、両方のSTA115が同じカバレッジエリア110の中にあるかどうかにかかわらず、直接ワイヤレスリンク125を介して直接通信し得る。直接のワイヤレスリンク120の例は、Wi-Fi Direct接続、Wi-Fi Tunneled Direct Link Setup(TDLS)リンク、および他のグループ接続を含み得る。STA115およびAP105は、IEEE802.11、および限定はされないが、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11axなどを含むバージョンからの物理レイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤのためのWLAN無線およびベースバンドプロトコルに従って通信してもよい。他の実装形態では、ピアツーピア接続またはアドホックネットワークが、WLAN100内で実装されてもよい。
【0040】
いくつかの場合、STA115(またはAP105)は、中央AP105によって検出可能であることがあるが、中央AP105のカバレッジエリア110の中の他のSTA115によって検出可能ではないことがある。たとえば、1つのSTA115は中央AP105のカバレッジエリア110の一方の端にあることがあり、一方で、他のSTA115は他方の端にあることがある。したがって、両方のSTA115が、AP105と通信することができるが、他方の送信を受信することはできない。これにより、2つのSTA115が互いに対して優先して送信するのを控えることができないので、コンテンションベースの環境(たとえば、CSMA/CA)において2つのSTA115のための送信が衝突するようになり得る。その送信が特定可能ではないが同じカバレッジエリア110内にあるSTA115は、隠れノードとして知られていることがある。CSMA/CAは、送信側STA115(またはAP105)によって送信されるrequest to send(RTS)パケットおよび受信側STA115(またはAP105)によって送信されるclear to send(CTS)パケットの交換によって補足され得る。このことは、送信器および受信器の範囲内にある他のデバイスに、最も重要な送信の時間長の間は送信しないように警告し得る。したがって、RTS/CTSは隠れノードの問題を軽減するのを助け得る。
【0041】
図2は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするWLAN200の例を示す。WLAN200は、WLAN100の態様を実装し得る。たとえば、WLAN200は、図1を参照して説明された対応するデバイスの例であり得る、AP105-aとSTA115-aとの間の通信を示す。いくつかの例では、STA115-aは、VRヘッドセットなどのVRデバイスの例であってもよく、または別様にVRデバイスとして機能してもよく、AP105-aとシグナリングを交換して、(たとえば、アップリンク動きフィードバック225を介して)STA115-aの現在の向きについてAP105-aを更新し、STA115-aの現在の向きに基づいて(たとえば、ダウンリンクデータ220を介して)AP105-aからビデオフレームを受信してもよい。
【0042】
たとえば、WLAN200のフレームワーク内で、STA115-aは、アップリンク210を介してアップリンク動きフィードバック225をAP105-aに提供してもよく、AP105-aは、通信リンク215を介してVR処理をローカルサーバまたはエッジサーバ230(たとえば、PC)にオフロードしてもよく、ダウンリンク205を介してワイヤレスに、ローカルサーバまたはエッジサーバ230(たとえば、PC)からSTA115-aへフレームをレンダリングしてもよい。一部のVR展開では、ダウンリンク205とアップリンク210の両方を介した通信は、レイテンシが極めて重要であることがあり、またはレイテンシもしくは遅延の影響を大きく受けることがある。たとえば、ダウンリンク205を介して、AP105-aは、レイテンシが極めて重要である、比較的長いレンダリングされたビデオフレームをSTA115-aに送信し得る。したがって、STA115-aが低レイテンシのタイムラインに従ってレンダリングされたビデオフレームを受信することに失敗する場合、STA115-aにおけるユーザエクスペリエンスが低下することがある。さらに、アップリンク210を介して、STA115-aは、IMUデータ(360度の場におけるSTA115-aの向きを示し得る)などのレイテンシの影響を受けやすい動きデータをAP105-aに送信し得る。したがって、AP105-aが低レイテンシのタイムラインに従ってSTA115-aから動きデータを受信することに失敗する場合、AP105-aは、STA115-aの現在の向きに基づいて、STA115-aのための更新されレンダリングされたビデオフレームを取得する際に遅延を経験することがあり、これは、STA115-aにおけるユーザエクスペリエンスを低下させることもある。しかしながら、場合によっては、一部のWLANフレームワークは、そのような(たとえば、ダウンリンク205とアップリンク210の両方に)結合されたレイテンシの影響を受けやすいシナリオにおいて満たされ得るレイテンシ尺度を保証するための機構を提供できないことがある。そのようなレイテンシ尺度に対する保証がないことは、悪いユーザエクスペリエンスの可能性を高めることがあり、これは、AP105-aといくつかのSTA115がレイテンシの影響を受けやすい動きデータを送信するためにチャネルまたは媒体をめぐって競合するようなMU-VR展開では悪化することがある。
【0043】
いくつかの場合、AP105-aとSTA115-aの両方によるチャネルまたは媒体のコンテンションを避けるために、AP105-aは、固定されたまたは一定の間隔でSTA115-aに定期的にポーリングして、アップリンク動きフィードバック225(たとえば、アップリンク動きデータ)を送信し得る。言い換えると、STA115-aは、STA115-aがそのようなアップリンク動きフィードバック225を送信せよとの要求をAP105-aから受信しない限り、STA115-aの現在の向きを示すアップリンク動きフィードバック225を送信するのを控え得る。そのような固定されたポーリングによりAP105-aとSTA115-aとの間でコンテンションが回避されることがあるが、ポーリング期間は「固定する」のが難しいことがある。たとえば、AP105-aがポーリング期間をあまりにも小さく固定する、または別様に設定する(その結果ポーリングの発生があまりにも高頻度である)場合、STA115-aは、必要以上に頻繁にアップリンク動きフィードバック225を送信することがあり、これは、不要な通信時間オーバーヘッドおよびシステム全体の輻輳をもたらすことがある。代替として、AP105-aがポーリング期間をあまりにも大きく固定する、または別様に設定する(その結果ポーリングの発生があまりにも低頻度である)場合、STA115-aは、STA115-aにおける動きの変化の実際の頻度に対して最適であり得るものよりも低い頻度でアップリンク動きフィードバック225を送信することがあり、これは、STA115-aにおいてジャダー(たとえば、向きの変化にもかかわらずフレームが長く残存すること)をもたらすことがある。そのようなジャダーは、STA115-aにおけるユーザエクスペリエンスを低下させることがあり、一部の使用シナリオでは、動きによる酔いを引き起こすことがある。
【0044】
加えて、固定されたポーリング間隔を実装するために、AP105-aおよびSTA115-aは、厳格な同期に制約されることがあり、これは一部のWLANでは達成が難しいことがある。たとえば、AP105-aおよびSTA115-aが高度な同期を失う場合、または別様にそれを達成することができない場合、アップリンク動きフィードバック225の送信が、他のSTA115のポーリング機会またはAP105-aからのダウンリンクデータ220と(完全にまたは一部)重複し、または衝突することがある。さらに、固定されたポーリング間隔は、AP105-aが複数のSTA115と通信するMU-VRシナリオにおいてうまくスケーリングしないことがある。たとえば、一部のMUシナリオでは、AP105-aは、そのダウンリンクフレームを切り詰めることがあり、場合によっては、複数の異なるSTA115からの予定されている送信を収容するための送信機会を無駄にすることがある。たとえば、AP105-aおよび4つのSTA115が関わるMUシナリオでは、各STA115は、2msごとのアップリンク動きフィードバック225の送信を予定されることがあり、これにより、ポーリングフレームのスケジュールは500μsごとになり得る。そのような高頻度のポーリングフレームは、ダウンリンクフレームの時間長の厳しい切り詰めを引き起こすことがあり(たとえば、500μsごとにSTA115をポーリングすることに対処するためにダウンリンクフレームが500μs未満に切り詰められ得るので)、これはSTA115のディスプレイにおいて低いビデオ品質をもたらすことがある。
【0045】
本開示のいくつかの実装形態では、STA115-aは、動きの変化(たとえば、実際の、測定された、または予測された動きの変化)がSTA115-aにおいて発生することを検出すると、アップリンク動きフィードバック225を送信し得る。AP105-aへのアップリンク動きフィードバック225のそのような動的な送信をサポートするために、かつSTA115-aにおける検出された動きの変化を相互に知ることを促すために、STA115-aは、動きの変化を検出したことに基づいて、検出された動きの変化の標示をAP105-aに送信し得る。いくつかの態様では、図3を参照してより詳しく説明されるように、STA115-aは、AP105-aから受信されたダウンリンクデータ220に応答するBAフィードバックメッセージを介して、検出された動きの変化のそのような標示をAP105-aに送信し得る。
【0046】
動きの変化がSTA115-aにおいて発生した(または発生している)ことを検出するために、または別様に決定するために(たとえば、動的なアップリンク動きフィードバック225の提供を助けるために)、STA115-aは動き変化検出機構を利用し得る。動き変化検出機構は、アップリンク動きフィードバック225の送信を引き起こすことがあり、本開示の範囲を超えることなく様々な形態をとってもよい。たとえば、いくつかの例では、動き変化検出機構は閾値検出器であり得る。そのような例では、STA115-aは、第1の期間からの慣性測定結果またはIMUの第1のセットなどの動き測定結果の第1のセットを、第2の期間からの慣性測定結果またはIMUの第2のセットなどの動き測定の第2のセットと比較することに基づいて、動き変化検出機構を実装し得る。したがって、STA115-aは、第1の期間からの動き測定結果と第2の期間からの動き測定結果との差が閾値(たとえば、動き変化検出閾値)を満たすとSTA115-aが決定する場合、STA115-aにおいて動きの変化が発生した、または発生しつつあることを検出し得る。そのような閾値検出器は、以下の式(1)により定義され得る。
IMU(t2)-IMU(t1)>δであるならば、動き変化検出=真 (1)
【0047】
式(1)に示されるように、IMU(t2)は第2の期間からの慣性測定結果の第2のセットに対応してもよく、IMU(t1)は第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットに対応してもよく、δは動き変化検出閾値に対応してもよい。さらに、いくつかの態様では、t2>t1およびδは調整可能な(たとえば、変更可能または構成可能な)閾値であり得る。たとえば、δは、STA115-aにおいてあらかじめ構成されてもよく、STA115-aにおいてあらかじめ構成された選択肢のセットから選択されてもよく、STA115-aによって生成もしくは別様に決定されてもよく、またはAP105-aからSTA115-aにシグナリングされてもよく、またはこれらの任意の組合せであってもよい。さらに、閾値検出器の文脈で説明されるが、動き変化検出機構は、STA115-aからAP105-aへのアップリンク動きフィードバック225の送信を引き起こす、あらゆる処理動作、アルゴリズム、システム、またはシグナリング手順を含み得る。たとえば、動き変化検出機構は、1つまたは複数の機械学習システムを含み得る。さらに、動き変化検出機構は、とりわけ、STA115-aの向きの変化またはSTA115-aの向きの変化率(たとえば、向きの変化の激しさ)を測定し得る。
【0048】
STA115-aは、STA115-aにおいて動きの変化を検出し、AP105-aに動き変化検出の標示を送信したことに基づいて、追加で、動きデータおよび関連するIMU測定結果もしくはデータを含むアップリンク動きフィードバック225をAP105-aに送信し得る。いくつかの態様では、STA115-aは、アップリンク動きフィードバック225を送信することに関連するレイテンシを改善(または低減)するために、一部のWLANフレーム交換を使用または目的外使用してもよい。たとえば、いくつかの例では、STA115-aは、STA115-aが動きの変化を検出する場合、BAフィードバックメッセージに便乗してアップリンク動きフィードバック225を送るために、BAフィードバックメッセージの一部分を目的外使用してもよい。アップリンク動きフィードバック225を搬送するためのBAフィードバックメッセージのそのような使用または目的外使用は、図3および図4によって示され、それらを参照して説明される。いくつかの他の例では、STA115-aは、BAフィードバックメッセージとは異なるアップリンクメッセージを介して、アップリンク動きフィードバック225を送信し得る。そのような例では、AP105-aは、動きの変化がBAフォーマットを介してSTA115-aにおいて検出されたことの標示を受信したことに基づいて、アップリンク動きフィードバック225を含むアップリンクメッセージを受信する前に、チャネルまたは媒体をめぐって競合するのを避けてもよい。したがって、STA115-aは、アップリンク動きフィードバック225の送信に成功する可能性がより高くなり得る。BAフォーマットおよび別個のアップリンクメッセージをそのように使用することは、図5によって示され、それを参照して説明される。
【0049】
図3は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするBAフォーマット300の例を示す。いくつかの実装形態では、BAフォーマット300は、WLAN100またはWLAN200の態様を実現するように実装され得る。たとえば、STA115は、AP105から受信されたダウンリンクデータ(ビデオフレームなど)に応答して、BAフォーマット300に従ってBAフィードバックメッセージをAP105に送信してもよく、STA115は、BAフィードバックメッセージに、動きの変化がSTA115において検出されたかどうかの標示を含めてもよい。いくつかの例では、STA115は追加で、(別個のシグナリングを介してアップリンク動き情報340をAP105に送信するのではなく)BAフィードバックメッセージ自体にアップリンク動き情報340を含めてもよい。
【0050】
本明細書で説明されるように、STA115は、AP105からダウンリンクデータまたはビデオフレームを受信したことに応答して、BAフィードバックメッセージを送信し得る。したがって、BAフィードバックメッセージは、AP105から受信されたダウンリンクデータの、肯定応答(ACK)などのフィードバックを含み得る。BAフォーマット300はいくつかのフィールドまたはサブフィールドを含んでもよく、各フィールドまたはサブフィールドはいくつかのオクテットを含んでもよい。たとえば、BAフォーマット300は、2オクテットを含むフレーム制御フィールド305、2オクテットを含む時間長フィールド310、6オクテットを含む受信器アドレス(RA)フィールド315、6オクテットを含む送信器アドレス(TA)フィールド320、2オクテットを含むBA制御フィールド325、可変の数のオクテットを含むBA情報フィールド330、および4オクテットを含むフレーム確認シーケンス(FCS)フィールド335を含み得る。
【0051】
本開示のいくつかの実装形態では、STA115は、STA115がSTA115において動きの変化を検出することを示すために、BAフィードバックメッセージのBA制御フィールド325の中のBA制御予備ビット(または複数の予備ビット)を使用し得る。加えて、STA115がBAフィードバックメッセージ自体にアップリンク動き情報340(数十バイトを含み得る)を含める例では、STA115は、アップリンク動き情報340もBAフィードバックメッセージに含まれることを示すために、BA制御フィールド325の中のBA制御予備ビットを使用し得る。そのような例では、STA115は、BAフィードバックメッセージの1つまたは複数のフィールドにアップリンク動き情報340を含めてもよく、または、アップリンク動き情報340に専用のフィールドにアップリンク動き情報340を含めてもよい。たとえば、BAフォーマット300に示されるように、STA115は、BAフィードバックメッセージのBA情報フィールド330にアップリンク動き情報340を含めてもよい。言い換えると、STA115は、アップリンク動き情報340をBA情報フィールド330に付加してもよい。STA115がアップリンク動き情報340をBAフィードバックメッセージに(BAフィードバックメッセージの中のBA情報フィールド330または異なるフィールドもしくはサブフィールドのいずれかに)付加するそのような例では、STA115は、アップリンク動き情報340を送信するためのコンテンションを避けてもよく(STA115にはBAフィードバックメッセージを送信するための機会がすでにある可能性があるので)、これは、AP105へのアップリンクとSTA115へのダウンリンクの両方でのレイテンシを改善し得る。
【0052】
図4は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信シーケンス400の例を示す。いくつかの例では、通信シーケンス400は、WLAN100またはWLAN200の態様を実現するように実装され得る。たとえば、通信シーケンス400は、MU-VR展開シナリオにおける、AP105-bと、STA115-b、STA115-c、STA115-d、およびSTA115-eを含む複数のSTA115との間の通信を示し得る。いくつかの例では、複数のSTA115は、それぞれのSTA115の動きの変化を監視してもよく、検出される場合、検出された動きの変化の標示および検出された動きの変化に関連する動き情報を、図3を参照して説明されるようなBAフィードバックメッセージなどのフィードバックメッセージを介してAP105-bに送信してもよい。
【0053】
たとえば、AP105-bは、1つまたは複数のダウンリンク物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)405を複数のSTA115の各々に送信してもよく、STA115は、AP105-bから受信された各ダウンリンクPPDU405に応答するフィードバックメッセージ(たとえば、ACKを含む)を送信してもよい。ダウンリンクPPDU405は、複数のSTA115の様々なアプリケーションのための、レンダリングされたビデオフレームなどのダウンリンクデータを含み得る。STA115はまた、STA115が動きの変化を経験するかどうかを検出するために、動き変化検出機構を利用し得る。STA115が動きの変化を経験する例では、STA115は、動き変化検出の標示および現在の動き情報をフィードバックメッセージに含め得る。そのような例では、動きデータのトリガ、short interframe space (SIFS)、アップリンク動きデータ、およびACKに関連する通信時間が節約され、STA115とAP105-bとの間のアップリンク通信のレイテンシが減る。
【0054】
第1の送信機会において、AP105-bは、複数のSTA115の各々にダウンリンクPPDU405-aを送信し得る。加えて、425-aにおいて、STA115の各々がそのSTA115の動き変化の判断を検出し得る。たとえば、425-aにおいて、STA115は、動き変化検出が真であるかどうか、またはSTA115が動きの変化を検出して動き情報をAP105-bに送信すると決定したかどうかを検出し得る。いくつかの態様では、STA115-cおよびSTA115-eはそれぞれ、STA115-cおよびSTA115-eの動きの変化を検出し、ダウンリンクPPDU405-aに応答するフィードバックメッセージ410において、アップリンク動き情報をAP105-bに送信すると決定し得る。一方、STA115-bおよびSTA115-dは、それぞれSTA115-bおよびSTA115-dの動き変化を検出するのに失敗した可能性があり、ダウンリンクPPDU405-aに応答するフィードバックメッセージ410において動き情報をAP105-bに送信するのを控えてもよい。したがって、425-bにおいて、STA115-cおよびSTA115-eは、それぞれSTA115-cおよびSTA115-eの新しいまたは更新された動き情報を、フィードバックメッセージ410を介した送信のために記憶し得る。
【0055】
第2の送信機会において、STA115の各々が、ダウンリンクPPDU405-aに応答してフィードバックメッセージ410をAP105-bに送信し得る。いくつかの例では、STA115-bは、ACKを含むフィードバックメッセージ410-aを送信してもよく、STA115-cは、ACKおよび動き情報(STA115-cの動き変化検出に基づく)を含むフィードバックメッセージ410-bを送信してもよく、STA115-dは、ACKを含むフィードバックメッセージ410-cを送信してもよく、STA115-eは、ACKおよび動き情報(STA115-eの動き変化検出に基づく)を含むフィードバックメッセージ410-dを送信してもよい。
【0056】
第3の送信機会において、AP105-bは、ダウンリンクPPDU405-b(動きの変化を検出したSTA115のための更新されたダウンリンクデータまたはビデオフレームを含み得る)を複数のSTA115の各々に送信し得る。加えて、430-aにおいて、STA115の各々がそのSTA115の動き変化の判断を検出し得る。たとえば、430-aにおいて、STA115は、動き変化検出が真であるかどうか、またはSTA115が動きの変化を検出して動き情報をAP105-bに送信すると決定したかどうかを検出し得る。いくつかの態様では、STA115-dは、STA115-dの動きの変化を検出し、ダウンリンクPPDU405-bに応答するフィードバックメッセージ415において、アップリンク動き情報をAP105-bに送信すると決定し得る。一方、STA115-b、STA115-c、およびSTA115-eは、それぞれSTA115-b、STA115-c、およびSTA115-eの動き変化を検出するのに失敗した可能性があり、ダウンリンクPPDU405-bに応答するフィードバックメッセージ415において動き情報をAP105-bに送信するのを控えてもよい。したがって、430-bにおいて、STA115-dは、STA115-dの新しいまたは更新された動き情報を、フィードバックメッセージ415を介した送信のために記憶し得る。
【0057】
第4の送信機会において、STA115の各々が、ダウンリンクPPDU405-bに応答してフィードバックメッセージ415をAP105-bに送信し得る。いくつかの例では、STA115-bは、ACKを含むフィードバックメッセージ415-aを送信してもよく、STA115-cは、ACKを含むフィードバックメッセージ415-bを送信してもよく、STA115-dは、(STA115-dの動き変化検出に基づいて)ACKおよび動き情報を含むフィードバックメッセージ415-cを送信してもよく、STA115-eは、ACKを含むフィードバックメッセージ415-dを送信してもよい。
【0058】
第5の送信機会において、AP105-bは、ダウンリンクPPDU405-cを複数のSTA115の各々(動きの変化を検出したSTA115のための更新されたダウンリンクデータまたはビデオフレームを含み得る)を送信し得る。加えて、435-aにおいて、STA115の各々がそのSTA115の動き変化の判断を検出し得る。たとえば、435-aにおいて、STA115は、動き変化検出が真であるかどうか、またはSTA115が動きの変化を検出して動き情報をAP105-bに送信すると決定したかどうかを検出し得る。いくつかの態様では、STA115-bおよびSTA115-cはそれぞれ、STA115-bおよびSTA115-cの動きの変化を検出し、ダウンリンクPPDU405-cに応答するフィードバックメッセージ420において、アップリンク動き情報をAP105-bに送信すると決定し得る。一方、STA115-dおよびSTA115-eは、それぞれSTA115-dおよびSTA115-eの動き変化を検出するのに失敗した可能性があり、ダウンリンクPPDU405-cに応答するフィードバックメッセージ420において動き情報をAP105-bに送信するのを控えてもよい。したがって、435-bにおいて、STA115-bおよびSTA115-cは、それぞれSTA115-bおよびSTA115-cの新しい動き情報を、フィードバックメッセージ420を介した送信のために記憶し得る。
【0059】
第6の送信機会において、STA115の各々が、ダウンリンクPPDU405-cに応答してフィードバックメッセージ420をAP105-bに送信し得る。いくつかの例では、STA115-bは、ACKおよび動き情報(STA115-bの動き変化検出に基づく)を含むフィードバックメッセージ420-aを送信してもよく、STA115-cは、ACKおよび動き情報(STA115-cの動き変化検出に基づく)を含むフィードバックメッセージ420-bを送信してもよく、STA115-dは、ACKを含むフィードバックメッセージ420-cを送信してもよく、STA115-eは、ACKを含むフィードバックメッセージ420-dを送信してもよい。
【0060】
さらに、通信シーケンス400における一部のシグナリングは、同じ送信機会の間に、または同じ送信機会において発生するという文脈により示され説明されるが、本開示の範囲を超えることなく、そのようなシグナリングは、異なる送信機会においても発生し得る。
【0061】
図5は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信シーケンス500の例を示す。いくつかの例では、通信シーケンス500は、WLAN100またはWLAN200の態様を実現するように実装され得る。たとえば、通信シーケンス500は、MU-VR展開シナリオにおける、AP105-cとSTA115-fとの間の通信を示し得る。いくつかの例では、STA115-fは、STA115-fにおける動きの変化を監視してもよく、検出される場合、図3を参照して説明されたようなBAフィードバックメッセージなどのフィードバックメッセージを介して、検出された動きの変化の標示を送信してもよく、別個のアップリンクメッセージ535を介して動き情報を送信してもよい。
【0062】
たとえば、AP105-cは、1つまたは複数のダウンリンクPPDU505をSTA115-fに送信してもよく、STA115-fは、AP105-cから受信された各ダウンリンクPPDU505に応答してフィードバックメッセージ(たとえば、ACKを含む)を送信してもよい。ダウンリンクPPDU505は、STA115-fのアプリケーションのための、レンダリングされたビデオフレームなどのダウンリンクデータを含み得る。STA115-fは、STA115-fが動きの変化を経験するかどうかを検出するために、動き変化検出機構も利用し得る。STA115-fが動きの変化を経験する例では、STA115-fは、フィードバックメッセージにおいて動き変化検出の標示を送信してもよく、アップリンクメッセージ535においてSTA115-fの現在の動き情報を送信してもよい。
【0063】
第1の送信機会において、AP105-cは、ダウンリンクPPDU505-aをSTA115-fに送信し得る。第2の送信機会において、STA115-fは、ダウンリンクPPDU505-aを受信したことに基づいて、inter-frame space (IFS) 515-aの間およびIFS515-bの前に、ダウンリンクPPDU505-aに応答するフィードバックメッセージ525を送信し得る。
【0064】
IFS515-bの間の第3の送信機会において、AP105-cは、ダウンリンクPPDU505-bをSTA115-fに送信し得る。第3の送信機会の間であってもよい、またはそれに近くてもよい545-aにおいて、STA115-fは、STA115-fの動き変化の判断を検出し得る。たとえば、545-aにおいて、STA115-fは、動き変化検出が真であるかどうか、またはSTA115-fが動き変化を検出し、AP105-cに動き情報を送信すると決定したかどうかを検出し得る。いくつかの態様では、STA115-fは、STA115-fの動きの変化を検出してもよく、アップリンク動き情報をAP105-cに送信すると決定してもよい。したがって、545-bにおいて、STA115-fは、AP105-cへの送信のために、STA115-fの新しいまたは更新された動き情報を記憶し得る。
【0065】
第4の送信機会において、STA115-fは、ダウンリンクPPDU505-bに応答するフィードバックメッセージ530を送信してもよく、フィードバックメッセージ530は、ACKおよび動き変化検出(これはMCDと省略されることがあり、AP105-cのためのブーリアン情報として機能することがある)の標示を含む。いくつかの態様では、STA115-fは、IFS515-cの間に、およびarbitration inter-frame spacing (AIFS) 520の前に、フィードバックメッセージ530を送信し得る。AIFS520の間の、およびIFS515-dの前の第5の送信機会において、STA115-fは、(フィードバックメッセージ530に動き変化検出を含めることに基づいて)動き情報を含むアップリンクメッセージ535を送信し得る。いくつかの例では、AP105-cは、フィードバックメッセージ530を介して動き変化検出を受信したことに基づいて、AIFS520の間に媒体をめぐって競合するのを控えてもよく、それにより、STA115-fは、第5の送信機会の間に送信し、AP105-cからのチャネルアクセスのためのあらゆるコンテンションを避けることができる。したがって、STA115-fは、動き情報の送信に成功する可能性がより高くなり得る。
【0066】
IFS515-dの間の第6の送信機会の間に、AP105-cは、アップリンクメッセージ535に応答して、ACKを含むフィードバックメッセージ530をSTA115-fに送信し得る。加えて、IFS515-dの間の第7の送信機会の間に、AP105-cは、IFS515-eの前にダウンリンクPPDU505-cをSTA115-fに送信し得る。いくつかの例では、ダウンリンクPPDU505-cは、STA115-fにおける動き変化検出に基づいて、更新されたダウンリンクデータまたは更新されたビデオフレームを含み得る。IFS515-eの間の第8の送信機会において、STA115-fは、ダウンリンクPPDU505-cに応答して、ACKを含むフィードバックメッセージ540を送信し得る。
【0067】
さらに、通信シーケンス500における一部のシグナリングは、同じ送信機会の間に、または同じ送信機会において発生するという文脈により示され説明されるが、本開示の範囲を超えることなく、そのようなシグナリングは、異なる送信機会においても発生し得る。
【0068】
図6は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするプロセスフロー600の例を示す。プロセスフロー600は、WLAN100またはWLAN200の態様を実現するように実施し、または実施され得る。たとえば、プロセスフロー600は、図1および図2を参照して説明された対応するデバイスの例であり得る、AP105-dとSTA115-gとの間の通信を示し得る。いくつかの実装形態では、STA115-gは、STA115-gにおける動きの変化を検出したことに基づいて、慣性測定結果またはIMUのセットなどのアップリンク動き情報をAP105-dに送信し得る。
【0069】
605において、STA115-gが、AP105-dから、STA115-gのアプリケーションのためのフレームの第1のセットを受信し得る。いくつかの例では、フレームの第1のセットは、ダウンリンクPPDUを介して運ばれてもよく、STA115-gにおいて表示されるべきレンダリングされるビデオフレームを含んでもよい。
【0070】
610において、STA115-gがSTA115-gの動きの変化を検出し得る。いくつかの例では、STA115-gは、第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットを第2の期間からの慣性測定結果の第2のセットと比較することに基づいて動きの変化を検出し、第1の期間と第2の期間との間での慣性測定結果の差を取得し得る。そのような例では、STA115-gは、慣性測定結果の差が動き検出閾値を満たす場合、動きの変化を検出し得る。STA115-gがSTA115-gの動きの変化を検出するために利用し得る動き変化検出機構の追加の例が、図2を参照したものを含めて、本明細書で説明される。
【0071】
615において、STA115-gが、AP105-dに、動きの変化が検出されることを示す、フレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージを送信し得る。いくつかの例では、STA115-gは、図3を参照してより詳しく説明されるようなBAフィードバックメッセージの例であり得る、フィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることを示し得る。いくつかの実装形態では、STA115-gはまた、フィードバックメッセージを介して、STA115-gの慣性測定結果のセット(たとえば、アップリンク動き情報またはフィードバック)をAP105-dに送信し得る。そのような実装形態では、STA115-gは、フィードバックメッセージの中のBA情報フィールドに慣性測定結果のセットを付加し得る。いくつかの他の実装形態では、STA115-gは、フィードバックメッセージからの別個のシグナリングを介して、STA115-gの慣性測定結果のセットを送信し得る。
【0072】
620において、たとえば、STA115-gが、AP105-dに、アップリンクメッセージを介してSTA115-gの慣性測定結果のセットを送信し得る。そのような例では、AP105-dは、615においてフィードバックメッセージを介して動き変化検出の標示を受信したことに基づいて、媒体をめぐって争うのを控えてもよく、これは、STA115-gがAP105-dに慣性測定結果のセットを送信するのに成功する可能性を高め得る。
【0073】
625において、STA115-gが、AP105-dから、動きの変化がSTA115-gにおいて検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、およびSTA115-gの慣性測定結果のセットに基づいて、STA115-gのアプリケーションのためのフレームの第2のセットを受信し得る。たとえば、フレームの第2のセットは、STA115-gの更新された向きに基づく更新されたフレームを含み得る。
【0074】
図7は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイス705のブロック図700を示す。デバイス705は、本明細書で説明されるようなSTAの態様の例であり得る。デバイス705は、受信器710、送信器715、および通信マネージャ720を含み得る。デバイス705は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0075】
受信器710は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス705の他のコンポーネントに渡され得る。受信器710は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0076】
送信器715は、デバイス705の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信器715は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信器715は、トランシーバモジュールの中で受信器710と併置され得る。送信器715は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0077】
通信マネージャ720、受信器710、送信器715、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなMU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ720、受信器710、送信器715、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0078】
いくつかの例では、通信マネージャ720、受信器710、送信器715、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、(たとえば、通信管理回路において)ハードウェアで実装され得る。ハードウェアは、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本開示において説明される機能を実行するための手段として構成され、または別様にそれをサポートするそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ、およびプロセッサに結合されたメモリは、(たとえば、プロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0079】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ720、受信器710、送信器715、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)で実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ720、受信器710、送信器715、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、FPGA、またはこれらの任意の組合せもしくは他のプログラマブル論理デバイス(たとえば、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成され、または別様にそれをサポートする)によって実行され得る。
【0080】
いくつかの例では、通信マネージャ720は、受信器710、送信器715、またはその両方を使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ720は、受信器710から情報を受信し、送信器715に情報を送信し、または受信器710、送信器715、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明される様々な他の動作を実行し得る。
【0081】
通信マネージャ720は、本明細書で開示される例に従ってワイヤレス局においてワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ720は、アクセスポイントから、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ720は、ワイヤレス局の動きの変化を検出するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ720は、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージと、ワイヤレス局の動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットとを、アクセスポイントに送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ720は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、アクセスポイントから受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0082】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ720を含むかまたは構成することによって、デバイス705(たとえば、受信器710、送信器715、通信マネージャ720、もしくはそれらの組合せを制御するか、または別様にそれらに結合されるプロセッサ)は、処理の低減、電力消費の低減、および通信リソースの効率的な利用のための技法をサポートし得る。
【0083】
図8は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイス805のブロック図800を示す。デバイス805は、本明細書で説明されるようなデバイス705またはSTA115の態様の例であり得る。デバイス805は、受信器810、送信器815、および通信マネージャ820を含み得る。デバイス805は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0084】
受信器810は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス805の他のコンポーネントに渡され得る。受信器810は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0085】
送信器815は、デバイス805の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信器815は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信器815は、トランシーバモジュールの中で受信器810と併置され得る。送信器815は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0086】
デバイス805、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなMU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ820は、VRダウンリンクデータコンポーネント825、動き変化検出コンポーネント830、フィードバックコンポーネント835、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ820は、本明細書で説明される通信マネージャ720の態様の例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ820、もしくはその様々なコンポーネントは、受信器810、送信器815、もしくはその両方を使用して、または別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ820は、受信器810から情報を受信し、送信器815に情報を送信し、または受信器810、送信器815、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明される様々な他の動作を実行し得る。
【0087】
通信マネージャ820は、本明細書で開示される例に従ってワイヤレス局においてワイヤレス通信をサポートし得る。VRダウンリンクデータコンポーネント825は、アクセスポイントから、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。動き変化検出コンポーネント830は、ワイヤレス局の動きの変化を検出するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。フィードバックコンポーネント835は、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージと、ワイヤレス局の動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットとを、アクセスポイントに送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。VRダウンリンクデータコンポーネント825は、アクセスポイントから、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0088】
図9は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信マネージャ920のブロック図900を示す。通信マネージャ920は、本明細書で説明される通信マネージャ720、通信マネージャ820、またはその両方の態様の例であり得る。通信マネージャ920、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなMU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ920は、VRダウンリンクデータコンポーネント925、動き変化検出コンポーネント930、フィードバックコンポーネント935、VRアップリンクデータコンポーネント940、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接または間接的に通信していることがある。
【0089】
通信マネージャ920は、本明細書で開示される例に従ってワイヤレス局においてワイヤレス通信をサポートし得る。VRダウンリンクデータコンポーネント925は、アクセスポイントから、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。動き変化検出コンポーネント930は、ワイヤレス局の動きの変化を検出するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。フィードバックコンポーネント935は、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージと、ワイヤレス局の動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットとを、アクセスポイントに送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、VRダウンリンクデータコンポーネント925は、アクセスポイントから、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0090】
いくつかの例では、ワイヤレス局の動きの変化を検出するのをサポートするために、動き変化検出コンポーネント930は、第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットを第2の期間からの慣性測定結果のセットと比較して、第1の期間と第2の期間との間での慣性測定結果の差を取得するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、ワイヤレス局の動きの変化を検出するのをサポートするために、動き変化検出コンポーネント930は、慣性測定結果の差が動き変化検出閾値を満たすと決定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0091】
いくつかの例では、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを送信するのをサポートするために、フィードバックコンポーネント935は、フィードバックメッセージのブロック肯定応答情報フィールド内で、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットの標示を送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを送信するのをサポートするために、フィードバックコンポーネント935は、フィードバックメッセージのブロック肯定応答制御フィールド内のビットを介して、ブロック肯定応答情報フィールドがワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを含むことの標示を送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0092】
いくつかの例では、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを送信するのをサポートするために、フィードバックコンポーネント935は、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを送信するのをサポートするために、VRアップリンクデータコンポーネント940は、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を送信したことに基づいて、第2の期間の間にワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0093】
いくつかの例では、動きの変化が第1の期間に検出されることの標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、第1の期間と第2の期間との間にダウンリンクデータがない。いくつかの例では、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信することをサポートするために、VRダウンリンクデータコンポーネント925は、ワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームのセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0094】
図10は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイス1005を含むシステム1000の図を示す。デバイス1005は、本明細書において説明されるようなデバイス705、デバイス805、もしくはSTAのコンポーネントの例であってもよく、またはそれを含んでもよい。デバイス1005は、通信マネージャ1020、I/Oコントローラ1010、トランシーバ1015、アンテナ1025、メモリ1030、コード1035、およびプロセッサ1040などの、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1045)を介して電子的に通信していてもよく、そうでなければ(たとえば、動作的に、通信的に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0095】
I/Oコントローラ1010は、デバイス1005のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1010はまた、デバイス1005に組み込まれていない周辺装置を管理し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどの、オペレーティングシステムを利用し得る。いくつかの他の場合、I/Oコントローラ1010は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または類似のデバイスを表してもよく、またはそれらと対話してもよい。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、プロセッサ1040などプロセッサの一部として実装されてもよい。いくつかの場合、ユーザは、I/Oコントローラ1010を介して、またはI/Oコントローラ1010によって制御されるハードウェアコンポーネントを介して、デバイス1005と対話し得る。
【0096】
いくつかの場合、デバイス1005は、単一のアンテナ1025を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1005は2つ以上のアンテナ1025を有することがあり、これらのアンテナは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。トランシーバ1015は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ1025、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1015は、ワイヤレストランシーバを表してもよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信してもよい。トランシーバ1015はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1025に提供するための、かつ1つまたは複数のアンテナ1025から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。トランシーバ1015、またはトランシーバ1015および1つもしくは複数のアンテナ1025は、本明細書で説明されるように、送信器715、送信器815、受信器710、受信器810、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらのコンポーネントの例であり得る。
【0097】
メモリ1030は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ1030は、プロセッサ1040によって実行されると、デバイス1005に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1035を記憶し得る。いくつかの場合、メモリ1030は、特に、周辺コンポーネントまたは周辺デバイスとの対話などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含み得る。
【0098】
プロセッサ1040は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、プロセッサ1040は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ1040に統合され得る。プロセッサ1040は、様々な機能(たとえば、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする機能またはタスク)をデバイス1005に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1030)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1005またはデバイス1005のコンポーネントは、プロセッサ1040と、プロセッサ1040に結合されたメモリ1030とを含んでもよく、プロセッサ1040およびメモリ1030は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0099】
通信マネージャ1020は、本明細書で開示される例に従ってワイヤレス局においてワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1020は、アクセスポイントから、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1020は、ワイヤレス局の動きの変化を検出するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1020は、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージと、ワイヤレス局の動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットとをアクセスポイントに送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1020は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、アクセスポイントから受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0100】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ1020を含むかまたは構成することによって、デバイス1005は、通信の信頼性の改善、レイテンシの低減、処理の低減に関連するユーザエクスペリエンスの改善、電力消費の低減、通信リソースのより効率的な利用、デバイス間の協調の改善、より長い電池持続時間、および処理能力の利用率の改善のための技法をサポートし得る。
【0101】
図11は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイス1105のブロック図1100を示す。デバイス1105は、本明細書で説明されるようなAPの態様の例であり得る。デバイス1105は、受信器1110、送信器1115、および通信マネージャ1120を含み得る。デバイス1105は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0102】
受信器1110は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1105の他のコンポーネントに渡され得る。受信器1110は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0103】
送信器1115は、デバイス1105の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。送信器1115は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0104】
通信マネージャ1120、受信器1110、送信器1115、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなMU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1120、受信器1110、送信器1115、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0105】
いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信器1110、送信器1115、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、(たとえば、通信管理回路において)ハードウェアで実装され得る。ハードウェアは、プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本開示において説明される機能を実行するための手段として構成される、もしくは別様にそれをサポートするそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ、およびプロセッサに結合されたメモリは、(たとえば、プロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0106】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信器1110、送信器1115、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)で実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ1120、受信器1110、送信器1115、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、DSP、CPU、ASIC、FPGA、またはこれらの任意の組合せもしくは他のプログラマブル論理デバイス(たとえば、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成され、または別様にそれをサポートする)によって実行され得る。
【0107】
いくつかの例では、通信マネージャ1120は、受信器1110、送信器1115、もしくはその両方を使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1120は、受信器1110から情報を受信し、送信器1115に情報を送信し、または受信器1110、送信器1115、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明される様々な他の動作を実行し得る。
【0108】
通信マネージャ1120は、本明細書で開示される例に従ってアクセスポイントにおいてワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1120は、ワイヤレス局に、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1120は、ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示すことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレス局から受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1120は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレス局に送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0109】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ1120を含むかまたは構成することによって、デバイス1105(たとえば、受信器1110、送信器1115、通信マネージャ1120、もしくはそれらの組合せを制御するか、または別様にそれらに結合されるプロセッサ)は、処理の低減、電力消費の低減、および通信リソースのより効率的な利用のための技法をサポートし得る。
【0110】
図12は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイス1205のブロック図1200を示す。デバイス1205は、本明細書で説明されるようなデバイス1105またはAP105の態様の例であり得る。デバイス1205は、受信器1210、送信器1215、および通信マネージャ1220を含み得る。デバイス1205は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0111】
受信器1210は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1205の他のコンポーネントに渡され得る。受信器1210は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0112】
送信器1215は、デバイス1205の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。送信器1215は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0113】
デバイス1205、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなMU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1220は、VRダウンリンクデータコンポーネント1225、フィードバックコンポーネント1230、またはこれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1220は、本明細書で説明される通信マネージャ1120の態様の例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ1220、またはその様々なコンポーネントは、受信器1210、送信器1215、もしくはその両方を使用して、または別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1220は、受信器1210から情報を受信し、送信器1215に情報を送信し、または受信器1210、送信器1215、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明される様々な他の動作を実行し得る。
【0114】
通信マネージャ1220は、本明細書で開示される例に従ってアクセスポイントにおいてワイヤレス通信をサポートし得る。VRダウンリンクデータコンポーネント1225は、ワイヤレス局に、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。フィードバックコンポーネント1230は、ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示すことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレス局から受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。VRダウンリンクデータコンポーネント1225は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレス局に送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0115】
図13は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする通信マネージャ1320のブロック図1300を示す。通信マネージャ1320は、本明細書で説明される通信マネージャ1120、通信マネージャ1220、またはその両方の態様の例であり得る。通信マネージャ1320、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなMU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1320は、VRダウンリンクデータコンポーネント1325、フィードバックコンポーネント1330、VRアップリンクデータコンポーネント1335、チャネルアクセスコンポーネント1340、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接または間接的に通信していることがある。
【0116】
通信マネージャ1320は、本明細書で開示される例に従ってアクセスポイントにおいてワイヤレス通信をサポートし得る。VRダウンリンクデータコンポーネント1325は、ワイヤレス局に、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。フィードバックコンポーネント1330は、ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示すことに基づいて、ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージと、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットとをワイヤレス局から受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、VRダウンリンクデータコンポーネント1325は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレス局に送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0117】
いくつかの例では、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを受信するのをサポートするために、フィードバックコンポーネント1330は、フィードバックメッセージのブロック肯定応答情報フィールド内で、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットの標示を受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを受信するのをサポートするために、フィードバックコンポーネント1330は、フィードバックメッセージのブロック肯定応答制御フィールド内のビットを介して、ブロック肯定応答情報フィールドがワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを含むことの標示を受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0118】
いくつかの例では、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを受信するのをサポートするために、フィードバックコンポーネント1330は、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを受信するのをサポートするために、VRアップリンクデータコンポーネント1335は、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を受信したことに基づいて、第2の期間の間にワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを、ワイヤレス局から受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0119】
いくつかの例では、チャネルアクセスコンポーネント1340は、動きの変化が第1の期間の間に検出されることの標示を受信すること、および第2の期間の間にワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを受信することに基づいて、第1の期間と第2の期間との間にダウンリンクデータを送信するのを控えるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信することをサポートするために、VRダウンリンクデータコンポーネント1325は、ワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームのセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0120】
いくつかの例では、アクセスポイントはMU-VRシナリオにおいて動作し、VRダウンリンクデータコンポーネント1325は、複数のワイヤレス局のセットに、複数のワイヤレス局のセットの仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームの第1のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、アクセスポイントはMU-VRシナリオにおいて動作し、フィードバックコンポーネント1330は、1つまたは複数のワイヤレス局のそれぞれの動きの変化が検出されることを示す、複数のビデオフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、および1つまたは複数のワイヤレス局のそれぞれの動きの変化が検出されることを示すことに基づく、1つまたは複数のワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、複数のワイヤレス局のセットの1つまたは複数のワイヤレス局から、受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、アクセスポイントはMU-VRシナリオにおいて動作し、VRダウンリンクデータコンポーネント1325は、それぞれの動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、1つまたは複数のワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームの第2のセットを、1つまたは複数のワイヤレス局に送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0121】
図14は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートするデバイス1405を含むシステム1400の図を示す。デバイス1405は、本明細書において説明されるようなデバイス1105、デバイス1205、もしくはAPのコンポーネントの例であってもよく、またはそれを含んでもよい。デバイス1405は、通信マネージャ1420、ネットワーク通信マネージャ1410、トランシーバ1415、アンテナ1425、メモリ1430、コード1435、プロセッサ1440、およびAP間通信マネージャ1445などの、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1450)を介して電子的に通信していてもよく、または別様に(たとえば、動作的に、通信的に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0122】
ネットワーク通信マネージャ1410は、(たとえば、1つまたは複数の有線バックホールリンクを介した)コアネットワークとの通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1410は、1つまたは複数のSTA115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0123】
いくつかの場合、デバイス1405は、単一のアンテナ1425を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1405は2つ以上のアンテナ1425を有することがあり、これらのアンテナは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。トランシーバ1415は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ1425、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1415は、ワイヤレストランシーバを表してもよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信してもよい。トランシーバ1415はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1425に提供するための、かつ1つまたは複数のアンテナ1425から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。トランシーバ1415、またはトランシーバ1415および1つもしくは複数のアンテナ1425は、本明細書で説明されるように、送信器1115、送信器1215、受信器1110、受信器1210、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらのコンポーネントの例であり得る。
【0124】
メモリ1430はRAMおよびROMを含み得る。メモリ1430は、プロセッサ1440によって実行されると、デバイス1405に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1435を記憶し得る。いくつかの場合、メモリ1430は、特に、周辺コンポーネントまたは周辺デバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含み得る。
【0125】
プロセッサ1440は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、プロセッサ1440は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ1440に統合され得る。プロセッサ1440は、様々な機能(たとえば、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする機能またはタスク)をデバイス1405に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1430)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1405またはデバイス1405のコンポーネントは、プロセッサ1440と、プロセッサ1440に結合されたメモリ1430とを含んでもよく、プロセッサ1440およびメモリ1430は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0126】
AP間通信マネージャ1445は、他のAP105との通信を管理してもよく、他のAP105と協働してSTA115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含んでもよい。たとえば、AP間通信マネージャ1445は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、AP105への送信のためのスケジューリングを調整し得る。いくつかの例では、AP間通信マネージャ1445は、AP105間で通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0127】
通信マネージャ1420は、本明細書で開示される例に従ってアクセスポイントにおいてワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1420は、ワイヤレス局に、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1420は、ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示すことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレス局から受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1420は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレス局に送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0128】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ1420を含むかまたは構成することによって、デバイス1405は、通信の信頼性の改善、レイテンシの低減、処理の低減に関連するユーザエクスペリエンスの改善、電力消費の低減、通信リソースのより効率的な利用、デバイス間の協調の改善、より長い電池持続時間、および処理能力の利用率の改善のための技法をサポートし得る。
【0129】
図15は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書において説明されるように、STAまたはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1500の動作は、図1図10を参照して説明されたように、STAによって実行され得る。いくつかの例では、STAは、説明される機能を実行するようにSTAの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、STAは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0130】
1505において、方法は、アクセスポイントから、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを受信するステップを含み得る。1505の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、図9を参照して説明されたようなVRダウンリンクデータコンポーネント925によって実行され得る。
【0131】
1510において、方法は、ワイヤレス局の動きの変化を検出するステップを含み得る。1510の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、図9を参照して説明されたような動き変化検出コンポーネント930によって実行され得る。
【0132】
1515において、方法は、動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレス局の動きの変化を検出したことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、アクセスポイントに送信するステップを含み得る。1515の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、図9を参照して説明されたようなフィードバックコンポーネント935によって実行され得る。
【0133】
1520において、方法は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、アクセスポイントから受信するステップを含み得る。1520の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1520の動作の態様は、図9を参照して説明されたようなVRダウンリンクデータコンポーネント925によって実行され得る。
【0134】
図16は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書において説明されるように、APまたはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1600の動作は、図1から図6および図11から図14を参照して説明されたように、APによって実行され得る。いくつかの例では、APは、説明される機能を実行するようにAPの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、APは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0135】
1605において、方法は、ワイヤレス局に、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第1のセットを送信するステップを含み得る。1605の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、図13を参照して説明されたようなVRダウンリンクデータコンポーネント1325によって実行され得る。
【0136】
1610において、方法は、ワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示す、複数のフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレス局の動きの変化が検出されることを示すことに基づく、ワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレス局から受信するステップを含み得る。1610の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、図13を参照して説明されたようなフィードバックコンポーネント1330によって実行され得る。
【0137】
1615において、方法は、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、ワイヤレス局のアプリケーションのための複数のフレームの第2のセットを、ワイヤレス局に送信するステップを含み得る。1615の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、図13を参照して説明されたようなVRダウンリンクデータコンポーネント1325によって実行され得る。
【0138】
図17は、本開示の態様による、MU展開におけるVRデバイスのアップリンクフィードバックレイテンシを減らすための技法をサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書において説明されるように、APまたはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1700の動作は、図1から図6および図11から図14を参照して説明されたように、APによって実行され得る。いくつかの例では、APは、説明される機能を実行するようにAPの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、APは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0139】
1705において、方法は、複数のワイヤレス局のセットの仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームの第1のセットを、複数のワイヤレス局のセットに送信するステップを含み得る。1705の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、図13を参照して説明されたようなVRダウンリンクデータコンポーネント1325によって実行され得る。
【0140】
1710において、方法は、1つまたは複数のワイヤレス局のそれぞれの動きの変化が検出されることを示す、複数のビデオフレームの第1のセットに応答するフィードバックメッセージ、および1つまたは複数のワイヤレス局のそれぞれの動きの変化が検出されることを示すことに基づく、1つまたは複数のワイヤレス局に関連付けられた慣性測定結果のセットを、複数のワイヤレス局のセットの1つまたは複数のワイヤレス局から受信するステップを含み得る。1710の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、図13を参照して説明されたようなフィードバックコンポーネント1330によって実行され得る。
【0141】
1715において、方法は、それぞれの動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに基づいて、1つまたは複数のワイヤレス局の仮想現実アプリケーションのための複数のビデオフレームの第2のセットを、1つまたは複数のワイヤレス局に送信するステップを含み得る。1715の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、図13を参照して説明されたようなVRダウンリンクデータコンポーネント1325によって実行され得る。
【0142】
以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0143】
態様1: ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のための方法は、APから、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための第1の複数のフレームを受信するステップと、ワイヤレスSTAの動きの変化を検出するステップと、動きの変化が検出されることを示す、第1の複数のフレームに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化を検出したことに少なくとも一部基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、APに送信するステップと、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージおよびワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットに少なくとも一部基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための第2の複数のフレームを、APから受信するステップとを含む、方法。
【0144】
態様2: ワイヤレスSTAの動きの変化を検出するステップは、第1の期間からの慣性測定結果の第1のセットを第2の期間からの慣性測定結果のセットと比較して、第1の期間と第2の期間との間での慣性測定結果の差を取得するステップと、慣性測定結果の差が動き変化検出閾値を満たすと決定するステップとをさらに含む、態様1の方法。
【0145】
態様3: ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを送信するステップはさらに、フィードバックメッセージのBA情報フィールド内でワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットの標示を送信するステップを含む、態様1から2のいずれかの方法。
【0146】
態様4: 動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを送信するステップはさらに、フィードバックメッセージのBA制御フィールド内のビットを介して、BA情報フィールドがワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むことの標示を送信するステップを含む、態様3の方法。
【0147】
態様5: 動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを送信するステップはさらに、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を送信するステップを含む、態様1から2のいずれかの方法。
【0148】
態様6: ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを送信するステップはさらに、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、第2の期間の間にワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを送信するステップを含む、態様5の方法。
【0149】
態様7: 動きの変化が第1の期間の間に検出されることの標示を送信したことに少なくとも一部基づいて、第1の期間と第2の期間との間にダウンリンクデータがない、態様6の方法。
【0150】
態様8: ワイヤレスSTAのアプリケーションのための第1の複数のフレームを受信するステップはさらに、ワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための複数のビデオフレームを受信するステップを含む、態様1から7のいずれかの方法。
【0151】
態様9: APにおけるワイヤレス通信のための方法であって、ワイヤレスSTAに、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための第1の複数のフレームを送信するステップと、ワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示す、第1の複数のフレームに応答するフィードバックメッセージ、およびワイヤレスSTAの動きの変化が検出されることを示したことに少なくとも一部基づく、ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、ワイヤレスSTAから受信するステップと、動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに少なくとも一部基づいて、ワイヤレスSTAのアプリケーションのための第2の複数のフレームを、ワイヤレスSTAに送信するステップとを含む、方法。
【0152】
態様10: ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを受信するステップはさらに、フィードバックメッセージのBA情報フィールド内でワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットの標示を受信するステップを含む、態様9の方法。
【0153】
態様11: 動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを受信するステップはさらに、フィードバックメッセージのBA制御フィールド内のビットを介して、BA情報フィールドがワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むことの標示を受信するステップを含む、態様10の方法。
【0154】
態様12: 動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージを受信するステップはさらに、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を受信するステップを含む、態様9の方法。
【0155】
態様13: ワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを受信するステップはさらに、第1の期間の間にフィードバックメッセージの中のビットを介して、動きの変化が検出されることの標示を受信したことに少なくとも一部基づいて、第2の期間の間にワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを、ワイヤレスSTAから受信するステップを含む、態様12の方法。
【0156】
態様14: 動きの変化が第1の期間の間に検出されることの標示を受信すること、および第2の期間の間にワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを含むアップリンクメッセージを受信することに少なくとも一部基づいて、第1の期間と第2の期間との間にダウンリンクデータを送信するのを控えるステップをさらに含む、態様13の方法。
【0157】
態様15: ワイヤレスSTAのアプリケーションのための第1の複数のフレームを送信するステップはさらに、ワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための複数のビデオフレームを送信するステップを含む、態様9から14のいずれかの方法。
【0158】
態様16: APはMU-VRシナリオにおいて動作し、方法はさらに、複数のワイヤレスSTAに、複数のワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための第1の複数のビデオフレームを送信するステップと、1つまたは複数のワイヤレスSTAのそれぞれの動きの変化が検出されることを示す、第1の複数のビデオフレームに応答するフィードバックメッセージ、および1つまたは複数のワイヤレスSTAのそれぞれの動きの変化が検出されることを示すことに少なくとも一部基づく、1つまたは複数のワイヤレスSTAに関連付けられた慣性測定結果のセットを、複数のワイヤレスSTAの1つまたは複数のワイヤレスSTAから受信するステップと、1つまたは複数のワイヤレスSTAに、それぞれの動きの変化が検出されることを示すフィードバックメッセージに少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のワイヤレスSTAのVRアプリケーションのための第2の複数のビデオフレームを送信するステップとを含む、態様9から15のいずれかの方法。
【0159】
態様17: ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、態様1から8のいずれかの方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを含む、装置。
【0160】
態様18: ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1から8のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0161】
態様19: ワイヤレスSTAにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1から8のいずれかの方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0162】
態様20: APにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、態様9から16のいずれかの方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを含む、装置。
【0163】
態様21: APにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様9から16のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0164】
態様22: APにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様9から16のいずれかの方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0165】
本明細書で説明される方法は可能な実装形態を説明すること、動作およびステップは再構成されるかまたは別様に修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、これらの方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わせられてもよい。
【0166】
本明細書で説明された技法は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および他のシステムのような様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば交換可能に使用される。符号分割多元接続(CDMA)システムは、CDMA2000、Universal Terrestrial Radio Access (UTRA)などの無線技術を実装してもよい。CDMA2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格をカバーする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれることがある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、High Rate Packet Data (HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA)(登録商標)およびCDMAの他の変形を含む。時分割多元接続(TDMA)システムは、Global System for Mobile Communications (GSM)などの無線技術を実装し得る。直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムは、Ultra Mobile Broadband(UMB)、Evolved UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。
【0167】
本明細書で説明された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は類似のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的にほぼ揃っていることがある。非同期動作の場合、局は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる局からの送信は、時間的に揃っていないことがある。本明細書で説明された技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0168】
本明細書で説明されるダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。たとえば、図1および図2のWLAN100またはWLAN200を含む、本明細書で説明された各通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを含んでもよく、各キャリアは、複数のサブキャリア(たとえば、異なる周波数の波形信号)で構成される信号であってもよい。
【0169】
添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成を説明し、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書において使用される「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明される技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法はこれらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明される例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
【0170】
添付の図において、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
【0171】
本明細書で説明された情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使って表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0172】
本明細書の開示に関して説明される様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
【0173】
本明細書において説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明される機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置において実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に配置されてもよい。また、特許請求の範囲内を含む本明細書で使用される場合、項目の列挙(たとえば、「~のうちの少なくとも1つ」または「~のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)内で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つの列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合を指すものと解釈されるべきではない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてもよい。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同じように解釈されるものとする。
【0174】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用され、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続が、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスクおよびBlu-ray(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0175】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするように与えられる。本開示の様々な変更は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明される例および設計に限定されず、本明細書において開示される原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0176】
105 AP
110 カバレッジエリア
115 STA
120 ワイヤレスリンク
125 ワイヤレスリンク
205 ダウンリンク
210 アップリンク
220 ダウンリンクデータ
225 アップリンク動きフィードバック
230 ローカル/エッジサーバ
305 フレーム制御フィールド
310 時間長フィールド
315 RAフィールド
320 TAフィールド
325 BA制御フィールド
330 BA情報フィールド
335 FCSフィールド
340 動き情報フィールド
405 ダウンリンクPPDU
410 フィードバックメッセージ
415 フィードバックメッセージ
420 フィードバックメッセージ
505 DL PPDU
515 IFS
520 AIFS
530 フィードバックメッセージ
535 動き情報
540 フィードバックメッセージ
705 デバイス
710 受信器
715 送信器
720 通信マネージャ
805 デバイス
810 受信器
815 送信器
820 通信マネージャ
825 VRダウンリンクデータコンポーネント
830 動き変化検出コンポーネント
835 フィードバックコンポー
920 通信マネージャ
925 VRダウンリンクデータコンポーネント
930 動き変化検出コンポーネント
935 フィードバックコンポーネント
940 VRアップリンクデータコンポーネント
1000 システム
1005 デバイス
1010 I/Oコントローラ
1015 トランシーバ
1020 通信マネージャ
1025 アンテナ
1030 メモリ
1035 コード
1040 プロセッサ
1045 バス
1105 デバイス
1110 受信器
1115 送信器
1120 通信マネージャ
1205 デバイス
1210 受信器
1215 送信器
1220 通信マネージャ
1225 VRダウンリンクデータコンポーネント
1230 フィードバックコンポーネント
1320 通信マネージャ
1325 VRダウンリンクデータコンポーネント
1330 フィードバックコンポーネント
1335 VRアップリンクデータコンポーネント
1340 チャネルアクセスコンポーネント
1405 デバイス
1410 ネットワーク通信マネージャ
1415 トランシーバ
1420 通信マネージャ
1425 アンテナ
1430 メモリ
1435 コード
1440 プロセッサ
1445 AP間通信マネージャ
1450 バス
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図3
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