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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】エレベータにおけるドア装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/30 20060101AFI20240328BHJP
【FI】
B66B13/30 E
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022142638
(22)【出願日】2022-09-08
(65)【公開番号】P2024038556
(43)【公開日】2024-03-21
【審査請求日】2022-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】高橋 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】孫 暁
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-249155(JP,A)
【文献】特開2007-168963(JP,A)
【文献】特表2006-515258(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご又は乗場の出入口の上方で該出入口の幅方向において往復動可能なドアハンガーと、
前記ドアハンガーに取り付けられるドアパネルと、
前記ドアハンガーと螺合され且つ先端が前記ドアパネルの下方を向く面と当接する高さ調整ボルトであって、締めたり緩めたりすることで前記ドアパネルの高さを調整可能な高さ調整ボルト、と、
を備え、
前記ドアハンガーには、上下方向に沿って延びる長孔が設けられ、
前記ドアパネルは、前記ドアハンガーの長孔に挿入された取付部材により、前記ドアハンガーに取り付けられる、エレベータにおけるドア装置。
【請求項2】
前記ドアハンガーに設けられ、水平方向に延びる支持部材と、
前記高さ調整ボルトに取り付けられるロックナットと、を備え、
前記支持部材には、前記高さ調整ボルトが挿通される雌螺子が設けられている、請求項1に記載のエレベータにおけるドア装置。
【請求項3】
前記高さ調整ボルトは、前記ドアハンガーの側方からボルト頭部にアクセス可能であり、
前記ドアハンガーには、前記ロックナットと対応する位置に開口部が設けられている、請求項2に記載のエレベータにおけるドア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータにおいてドアパネルの高さを調整可能なドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータにおいて、ドアパネルと敷居との間における隙間を、定められた所定寸法内とするために、ドア装置の据え付け時に、ドアパネルの高さを調整する方法が知られている(特許文献1)。この調整方法が用いられるエレベータは、ドアパネルに加えて、ドアパネルを吊り下げるドアハンガーと、かごや乗場の開口上部に設けられたドアレールと、を備える。このエレベータでは、ドアハンガーに設けられたローラがドアレール上を転動することにより、ドアハンガーに吊り下げられたドアパネルが開閉する。
【0003】
ドアパネルの高さの調整は、ドアハンガーとドアパネルとの間に厚さの異なる複数のシム(ライナ)を挟むことで行われる。また、ドアパネルとドアハンガーとの間にシムを挟んだ状態で、固定ボルトを用いてこれらを締め付けることにより、ドアハンガーに対してドアパネルが固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-87744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ドアパネルとドアハンガーとの間に設計上適切な厚みのシムを挿入しても、固定ボルトを締めてドアパネルを固定した後に、各部材の製造誤差等により、ドアパネルの実際の高さが所望の高さと異なることが確認されることがある。このエレベータでは、シムを交換してドアパネルの高さを再調整するためには、固定ボルトを緩めて、ドアパネルとドアハンガーとの間のシムを別のより適切と思われるシムに交換し、再度固定ボルトを締めた後、ドアパネルの実際の高さを確認する、といった試行錯誤の作業が必要であるため、調整が煩雑で時間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は、ドア装置の据え付け時に、ドアパネルの高さを容易に調整可能なドア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエレベータにおけるドア装置は、
かご又は乗場の出入口の上方で該出入口の幅方向において往復動可能なドアハンガーと、
前記ドアハンガーに取り付けられるドアパネルと、
前記ドアハンガーと螺合され且つ先端が前記ドアパネルと当接する高さ調整ボルトと、
を備える。
【0008】
かかる構成によれば、ドア装置の据え付け時に、高さ調整ボルトを回すだけで無段階でドアパネルの高さを調整することができるため、据え付け時のドア高さの調整が容易である。
【0009】
前記ドア装置は、
前記ドアハンガーに設けられ、水平方向に延びる支持部材と、
前記高さ調整ボルトに取り付けられるロックナットと、を備え、
前記支持部材には、前記高さ調整ボルトが挿通される雌螺子が設けられていてもよい。
【0010】
前記ドア装置では、
前記高さ調整ボルトは、前記ドアハンガーの側方からボルト頭部にアクセス可能であり、
前記ドアハンガーには、前記ロックナットと対応する位置に開口部が設けられていてもよい。
【0011】
かかる構成によれば、高さ調整ボルトを締めたり緩めたりしてドアの高さを調整した状態で、開口部から入れたスパナやラチェットを用いてロックナットを締めることで、高さ調整ボルトの位置を固定することができる。
【0012】
前記ドア装置では、
前記ドアハンガーには、上下方向に沿って延びる長孔が設けられ、
前記ドアパネルは、前記ドアハンガーの長孔に挿入された取付部材により、前記ドアハンガーに取り付けられてもよい。
【0013】
かかる構成によれば、取付部材によりドアハンガーにドアパネルを取り付けた状態で、高さ調整ボルトによりドアパネルの高さを調整することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上より、本発明によれば、ドア装置の据え付け時に、ドアパネルの高さを容易に調整可能なドア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施形態に係るドア装置が取り付けられたエレベータの構成を示す図である。
図2図2は、前記ドア装置の正面図である。
図3図3は、前記ドア装置の正面側且つ上方から視た斜視図である。
図4図4は、前記ドア装置の正面側且つ下方から視た斜視での拡大図である。
図5図5は、図2のV-V位置における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図1図5を参照しつつ説明する。このドア装置1は、図1に示すように、エレベータ10に備えられる。本実施形態のドア装置1は、いわゆるセンターオープン式のドア装置である。
【0017】
エレベータ10におけるドア装置1は、ドアハンガー2と、ドアハンガー2に取り付けられるドアパネル3と、を備える。このドア装置1では、ドアハンガー2及びドアパネル3は、2つずつ設けられている。また、本実施形態に係るドア装置1は、建物内を複数の階床(フロア)に跨って上下方向に延びる昇降路11を昇降するかご12に設けられる。本実施形態のドア装置1は、かご12に設けられており、ドアパネル3としてかご12の出入口120を開閉するかご12のドアパネル3を備える。さらに、ドア装置1は、かご12の出入口120の上方において幅方向において延びるガイドレール121や、ドアハンガー2等の往復動を駆動する駆動装置14等を備える
【0018】
また、図2に示すように、ドア装置1は、ドアパネル3のドアハンガー2に対する上下方向における固定位置を調整する高さ調整ボルト4を備える。本実施形態のドア装置1は、ドアハンガー2に設けられ、水平方向に延びる支持部材5と、高さ調整ボルト4に取り付けられるロックナット6と、を備える。
【0019】
駆動装置14は、ガイドレール121の上方位置において開閉方向に間隔をあけて配置される一対のプーリーと、一対のプーリーに架け渡された無端環状のベルト体と、一対のプーリーのうちの一方のプーリーを回転駆動するモータと、を有する(図1参照)。
【0020】
ドアハンガー2は、ドアパネル3を吊り下げた状態で移動可能な部材である。本実施形態では、ドアハンガー2は、ドアパネル3を直接吊り下げているが、ドアハンガー2とドアパネル3とを接続する接続部材を介して間接的に吊り下げてもよい。
【0021】
また、ドアハンガー2は、例えば、かご12の出入口120の上方で、出入口120の幅方向において往復動可能である。具体的に、ドアハンガー2は、かご12の出入口120の上方において幅方向において延びるガイドレール121に沿って往復動可能である。ドアハンガー2は、ドアパネル3よりも手前側(本実施形態では、かご12の奥行き方向における手前側)に配置されている。
【0022】
ドアハンガー2は、図2及び図3に示すように、上下方向及び幅方向を含む面方向に沿った板状のハンガー本体20と、ハンガー本体20に取り付けられてガイドレール121に案内されるローラ21と、を備える。また、ドアハンガー2は、ローラ21と共にガイドレール121を挟持する挟持部材22を備える。
【0023】
ローラ21は、ドアハンガー2に二つずつ配置されている。これら二つのローラ21は、ドアハンガー2において幅方向に間隔をあけて配置されている。また、各ローラ21は、ハンガー本体20の上端部に配置されている。
【0024】
本実施形態では、ドアハンガー2には、ロックナット6と対応する位置に開口部200が設けられている。開口部200は、例えば、ドアハンガー2のハンガー本体20に形成され、具体的には、ハンガー本体20の下端部202に形成されている。また、開口部200は、ハンガー本体20の厚み方向に貫通している。
【0025】
開口部200は、ドアハンガー2に2つずつ配置されている。これら2つの開口部200は、ドアハンガー2において幅方向に間隔をあけて配置されている。また、2つの開口部200は、略同じ高さに配置されている。具体的に、一方の開口部200は、ハンガー本体20の幅方向における一端部に配置され、他方に開口部200は、ハンガー本体20の幅方向における他端部に配置されている。
【0026】
ドアハンガー2には、上下方向に沿って延びる長孔201が設けられている。また、長孔201は、ハンガー本体20の厚み方向に貫通している。
【0027】
長孔201は、ドアハンガー2に3つずつ配置されている。これら3つの長孔201は、ドアハンガー2において幅方向に間隔をあけて配置されている。また、3つの長孔201は、互いに等間隔をあけて配置されている。さらに、3つの長孔201は、略同じ高さに配置され、開口部200よりも高い位置に配置されている。
【0028】
3つの長孔201のうち、両端に位置する一対の長孔201a、201bは、幅方向において2つの開口部200を挟むように配置されている。残りの長孔201cは、2つの開口部200の間に配置され、例えば、ハンガー本体20の幅方向における中央に配置されている。各長孔201のサイズ及び形状は同じであり、例えば、長丸状である。
【0029】
ドアハンガー2には、上下方向及び幅方向に沿って延びる貫通孔203が設けられている。貫通孔203は、ガイドレール121に当接される挟持部材22を固定又は挟持部材22の位置を調整するために設けられている。また、貫通孔203は、ハンガー本体20の厚み方向に貫通している。
【0030】
貫通孔203は、ドアハンガー2に2つずつ配置されている。これら2つの貫通孔203は、ドアハンガー2において幅方向に間隔をあけて配置されている。また、2つの203は、略同じ高さに配置され、長孔201よりも高い位置に配置されている。さらに、貫通孔203は、長孔201よりも幅方向における外側に配置されている。各貫通孔203のサイズ及び形状は同じであり、例えば、長丸状である。
【0031】
挟持部材22は、例えば、ボルトである。本実施形態では、挟持部材22は、ハンガー本体20に2つ配置されている。また、挟持部材22は、ハンガー本体20の貫通孔203に1つずつ挿入されている。
【0032】
ドアパネル3は、かご12の出入口120を開閉する部材である。本実施形態では、ドアパネル3は、上下方向に長尺な矩形状である。具体的に、ドアパネル3は、板状のパネル本体30と、幅方向における各端部で手前側に突出して上下方向に延びる一対の第1突出部31と、を備える。また、ドアパネル3は、上端部で手前側に突出して幅方向に延びる第2突出部32と、を備える。一対の第1突出部31と第2突出部32とがドアパネル3の枠を構成し、これらの構成により、ドアパネル3の上端部及び両側部は、手前側に突出した形状となっている。
【0033】
本実施形態では、一対の第1突出部31は、ドアパネル3の上端縁から下端縁まで延びている。第1突出部31は、パネル本体30の幅方向における各端縁から手前側に延びる第1延出部311と、第1延出部311の手前側の端縁から幅方向における内側に延びる第2延出部312と、を有する(図3参照)。これにより、第1突出部31は、断面視L字状に構成されている。
【0034】
第2突出部32は、一対の第1突出部31の間に延びている。即ち、第2突出部32は、ドアパネル3の幅方向における両端部をあけた状態で、ドアパネル3の上端部に配置されている。第2突出部32は、図4に示すように、下方を向く面320を有する。この面320は、ドアパネル3の幅方向及び奥行き方向に沿って広がる平坦な面である。
【0035】
また、第2突出部32は、図5に示すように、ドアパネル3の上端縁から下方に延びる第3延出部323と、第3延出部323の上端縁から手前側に延びる第4延出部324と、第4延出部324の手前側の端縁から下方に延びる第5延出部325と、を有する。また、第2突出部32は、第5延出部325の下方で第4延出部324と平行に延びる第6延出部326と、第6延出部の奥側の端縁から下方に延びる第7延出部327と、第6延出部326の手前側の端縁から第5延出部325の一部が下向きに折り返された第8延出部328と、を有する。本実施形態では、第6延出部326の下面が、第2突出部32の下方を向く面320を構成する。なお、第8延出部328は、ドアパネル3の調整時にドアパネル3の脱落を防止するためのストッパーとして機能する。
【0036】
なお、第2突出部32が、ドアパネル3の幅方向の一端縁から他端縁まで延びていてもよい。この場合、一対の第1突出部31は、第2突出部32の下端縁から、ドアパネル3の下端縁まで延びる構成であってもよい。
【0037】
本実施形態では、ドアパネル3は、ドアハンガー2の長孔201に挿入された取付部材7により、ドアハンガー2に取り付けられる(図2及び図3参照)。取付部材7は、例えば、ボルトである。本実施形態では、取付部材7は、ハンガー本体20に3つ配置されている。また、取付部材7は、ハンガー本体20の長孔201に1つずつ挿入されている。なお、取付部材7は、1つ、乃至、3つ以上の複数設けられていてもよい。
【0038】
高さ調整ボルト4は、1つのドアパネル3に対して、出入口120の幅方向の二か所に設けられている。そのため、1つのドアパネル3を左右の二か所でバランスよく支持することができ、ドアパネル3を所定の位置で水平に維持することができる。2つの高さ調整ボルト4は、幅方向においてドアパネル3の中心から等間隔をあけて配置されている。なお、高さ調整ボルト4は、1つ、乃至、3つ以上の複数設けられていてもよい。本実施形態では、高さ調整ボルト4は、図4に示すように、上下方向に沿って延びるボルト軸40と、ボルト頭部42と、を備える。
【0039】
高さ調整ボルト4の先端41は、ボルト軸40のボルト頭部42と反対側に位置する端部である。先端41は、高さ調整ボルト4の上端部を構成している。また、先端41は、ドアパネル3の下方を向く面320、具体的には、ドアパネル3の第2突出部32の下方を向く面320に当接している。
【0040】
取付部材7は、例えば、ボルトである。取付部材7は、図5に示すように、固定部材8(例えば、かしめナット(ブラインドナット))によりドアパネル3(例えば、第5延出部325)に取り付けられている。
【0041】
支持部材5は、高さ調整ボルト4を支持する部材である(図4参照)。また、支持部材5は、ハンガー本体20の開口部200に配置され、開口部200を規定する開口縁205の下端縁206から、奥側(かご12の奥行き方向における奥側)へ向かって水平に延びている。さらに、支持部材5は、板状である。支持部材5には、高さ調整ボルト4が挿通される雌螺子50が設けられている(図5参照)。
【0042】
雌螺子50は、支持部材5の厚み方向(上下方向)に貫通している。また、雌螺子50は、支持部材5にナット溶接やタップにより設けられている。
【0043】
ロックナット6は、高さ調整ボルト4のボルト軸40に螺合されている。本実施形態では、ロックナット6の下面が支持部材5に当接する位置まで締め付けられることで、高さ調整ボルト4の上下位置が固定される。
【0044】
このドア装置1では、高さ調整ボルト4は、裏側から見るとボルト頭部42が視えているため、高さ調整ボルト4を緩めたり締めたりしやすい。具体的に、このドア装置1では、高さ調整ボルト4は、高さ調整ボルト4のボルト頭部42が、ドアハンガー2の下端縁204(具体的には、ハンガー本体20の下端縁204)より下方に位置するため、ドアハンガー2の側方(本実施形態では、ドアハンガー2の手前側)からボルト軸40にアクセスして締め及び緩め可能である。
【0045】
以上のドア装置1をエレベータ10に据え付ける際には、まず、ドア装置1のドアハンガー2のハンガー本体20を、ガイドレール121に設置する。次に、ドアパネル3を、取付部材7によりドアハンガー2に取り付ける。さらに、高さ調整ボルト4によりドアパネル3の高さを調整して、ロックナット6により高さ調整ボルト4の上下位置を固定する。ドアパネル3の高さ調整が完了した後、取付部材7を締め付ける。
【0046】
このように、ドア装置1の据え付け時に、高さ調整ボルト4を回すだけで無段階でドアパネル3の高さを調整することができるため、据え付け時のドアパネル3の高さの調整が容易である。
【0047】
また、本実施形態のドア装置1によれば、高さ調整ボルト4を締めたり緩めたりしてドアパネル3の高さを調整した状態で、開口部200から入れたスパナやラチェット等の器具を用いてロックナット6を締めることで、高さ調整ボルト4の位置を固定することができる。
【0048】
さらに、本実施形態のドア装置1によれば、取付部材7によりドアハンガー2にドアパネル3を取り付けた状態で、高さ調整ボルト4によりドアパネル3の高さを調整することができる。
【0049】
なお、本発明のドア装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0050】
上記実施形態のドア装置1は、かご12に設けられていたが、乗場13に設けられていてもよい。この場合、ドア装置1は、ドアパネル3として乗場13の出入口を開閉する乗場13のドアパネル3を備える。また、ドアハンガー2は、乗場13の出入口の上方で、乗場13の出入口の幅方向において往復動可能である。
【0051】
また、上記実施形態のドア装置1は、2つのドアパネル3を備えていたが、1つ乃至3つ以上の複数のドアパネル3を備えていてもよい。この場合であって、1つのドアパネル3に対して1つのドアハンガー2が設けられる。なお、複数のドアハンガー2が、1つのドアパネル3を吊り下げた状態で往復動可能であってもよい。
【0052】
さらに、上記実施形態のドア装置1では、高さ調整ボルト4の先端は、ドアパネル3の下方を向く面320に当接していたが、ドアパネル3の上方を向く面に当接してもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…ドア装置、2…ドアハンガー、3…ドアパネル、4…高さ調整ボルト、5…支持部材、6…ロックナット、7…取付部材、8…固定部材、10…エレベータ、11…昇降路、12…かご、13…乗場、14…駆動装置、20…ハンガー本体、21…ローラ、22…挟持部材、30…パネル本体、31…第1突出部、32…第2突出部、40…ボルト軸、41…先端、42…ボルト頭部、50…雌螺子、120…出入口、121…ガイドレール、200…開口部、201、201a、201b、201c…長孔、202…下端部、203…貫通孔、204…下端縁、205…開口縁、206…下端縁、311…第1延出部、312…第2延出部、320…面、323…第3延出部、324…第4延出部、325…第5延出部、326…第6延出部、327…第7延出部、328…第8延出部
図1
図2
図3
図4
図5