IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスジーエム・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特許7461649バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置
<>
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図1
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図2
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図3
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図4
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図5
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図6
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図7
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図8
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図9
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図10
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図11
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図12
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図13
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図14
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図15
  • 特許-バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20240328BHJP
【FI】
A63B69/36 522E
A63B69/36 522A
A63B69/36 522B
A63B69/36 541P
A63B69/36 541W
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020179672
(22)【出願日】2020-10-27
(65)【公開番号】P2021087768
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2023-02-06
(31)【優先権主張番号】10-2019-0158948
(32)【優先日】2019-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520330571
【氏名又は名称】エスジーエム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SGM Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウィボム
(72)【発明者】
【氏名】キム,ガプス
(72)【発明者】
【氏名】クァク,ジェフン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1976982(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0162155(US,A1)
【文献】特開2004-147813(JP,A)
【文献】特開2016-087427(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1165881(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0106928(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃用ゴルフボールが位置し、複数の磁性体を含むバンカー部材を含む打撃プレートと、
前記バンカー部材の磁性体に磁場を印加する磁場印加手段と、
仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールに対する映像をスクリーンに表示する表示部と、
ユーザーがゴルフボールを打撃した結果に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出する制御部と、
を含み、
前記制御部は開始時点と終了時点との間の所定のタイミング間に前記磁場が自動的に印加されるように前記磁場印加手段の動作を制御し
前記打撃プレートの前記バンカー部材に置かれるゴルフボールを感知する感知部をさらに含み、
前記バンカー部材に前記ゴルフボールが置かれる時点を配置時点とすれば、前記磁場の印加を始める開始時点は前記配置時点を基準にして決定される、仮想ゴルフ装置。
【請求項2】
打撃用ゴルフボールが位置し、複数の磁性体を含むバンカー部材を含む打撃プレートと、
前記バンカー部材の磁性体に磁場を印加する磁場印加手段と、
仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールに対する映像をスクリーンに表示する表示部と、
ユーザーがゴルフボールを打撃した結果に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出する制御部と、
を含み、
前記制御部は開始時点と終了時点との間の所定のタイミング間に前記磁場が自動的に印加されるように前記磁場印加手段の動作を制御し
前記打撃プレートの前記バンカー部材に置かれるゴルフボールが打撃された後、前記ゴルフボールの物理的な状態を感知する感知部をさらに含み、
前記制御部は、前記感知部で感知された前記ゴルフボールの物理的状態に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出し、
前記感知部で前記打撃されたゴルフボールの物理的な状態を感知する時点を感知時点とすれば、前記磁場の印加を終了する時点は前記感知時点を基準にして決定される、仮想ゴルフ装置。
【請求項3】
打撃用ゴルフボールが位置し、複数の磁性体を含むバンカー部材を含む打撃プレートと、
前記バンカー部材の磁性体に磁場を印加する磁場印加手段と、
仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールに対する映像をスクリーンに表示する表示部と、
ユーザーがゴルフボールを打撃した結果に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出する制御部と、
を含み、
前記制御部は開始時点と終了時点との間の所定のタイミング間に前記磁場が自動的に印加されるように前記磁場印加手段の動作を制御し
前記打撃プレートの前記バンカー部材にユーザーが位置するかどうかを感知する感知部をさらに含み、
前記磁場は前記感知部で前記打撃プレートにユーザーが位置すると感知される間に印加される、仮想ゴルフ装置。
【請求項4】
前記バンカー部材の周囲の少なくとも一部に配置され、前記バンカー部材の磁性体が外部に脱することを遮断するための遮断部材をさらに含み、
前記磁場印加手段は前記遮断部材を通して前記磁場を印加する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項5】
前記磁性体は、磁性を有する粒子、磁性物質でコーティングされた非磁性の粒子、および、非磁性物質でコーティングされた磁性を有する粒子のうちの少なくともいずれか一つを含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の仮想ゴルフ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バンカー用打撃プレート及びこれを利用する仮想ゴルフ装置に関する。より詳細には、実際のゴルフのバンカーで打撃しているような打撃感を体感することができるバンカー用打撃プレートと上記バンカー用打撃プレートを用いる仮想ゴルフ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近3次元立体映像とコンピュータシミュレーション技術を用いて現場に出なくてもスポーツ競技を楽しむことができる装置が開発されて、仮想の屋内スポーツ競技が広く普及されている。いわゆるスクリーンゴルフと呼ばれる仮想ゴルフ装置では、実際のゴルフ場と類似の映像にユーザーのスイングの結果を組み合わせてスクリーンに表示することで、まるで屋外で実際のゴルフゲームをしているような感じを与えながらも、屋外のフィールドで試合することに比べて時間とコストがセーブされるので、スクリーンゴルフは時間や経済的な理由などで野外ゴルフをし難い現代人に人気がある。
【0003】
ところが、実際のゴルフコースにはフェアウェイ、ラフ、バンカーなどのようなさまざまな属性の領域が存在し、これらの領域によりユーザーがゴルフボールを打撃するときの打撃感や打撃難易度が変わる。これに比べて、上記仮想ゴルフ装置では、スクリーンのうちのゴルフボールがフェアウェイ、ラフ、バンカーなどに位置する場合にも、ゴルフボールの打撃はすべて同一の打撃プレートで行われ、ただスクリーンのうちのゴルフボールが置かれている領域によりゴルフボールの飛距離を算出することにおいて差をつけている。例えば、スクリーンのうちのゴルフボールがバンカーにあるときに打撃した場合の飛距離は、スクリーンのうちのゴルフボールがフェアウェイにあるときに打撃した場合の飛距離に比べて50%の飛距離になるようにする方法が使用される。
【0004】
この方法によると、ユーザーの立場では領域による打撃感の差異を体験することができないので、実際のゴルフ場でプレイをするのと比較してかなり乖離が生じる。スクリーンゴルフにおいてユーザーにアピールすることができる重要な要因の一つは、実際のプレイをしているというリアリティを与えることができるかどうかであるが、従来のスクリーンゴルフではゴルフコースの領域により打撃感が変わることを体験し難くて、リアリティが不足であるという問題がある。
【0005】
特に、フェアウェイ、ラフ、バンカーを比較すると、フェアウェイとラフはすべて芝からなるので打撃感の差が大きくないとすることができるが、サンドトラップ(sand trap)とも呼ばれるバンカーはフェアウェイやラフとは構成物質において明確な違いがあるので打撃感が全く異なるとすることができる。したがって、ユーザーに実際のゴルフプレイをしているような感じを与えるためには、何よりもバンカーショットについては実際のゴルフと類似の打撃感を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような事情を勘案して発明されたものであり、実際のゴルフにおけるバンカーをリアルに再現し、また上記バンカーを再現するために使用される粒子を容易に回収することができるバンカー用打撃プレートを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、上記バンカー用打撃プレートを利用する仮想ゴルフ装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するのために、本発明の実施例によるバンカー用打撃プレートは、複数の磁性体を含みゴルフにおけるバンカーショットを再現することができるバンカー部材と、前記バンカー部材の磁性体に磁場を印加する磁場印加手段と、を含み、前記磁場は所定のタイミングに自動的に印加されることができる。
【0010】
上記バンカー用打撃プレートは、前記バンカー部材の周囲の少なくとも一部に配置され、前記バンカー部材の磁性体が外部に脱することを遮断するための遮断部材をさらに含み、前記磁場印加手段は前記遮断部材を通して前記磁場を印加する。
【0011】
上記バンカー用打撃プレートは、前記複数の磁性体の下部に配置されるベース部材をさらに含み、前記磁場印加手段は前記ベース部材を通じて前記磁場を印加する。
【0012】
上記バンカー用打撃プレートは、前記バンカー部材に隣接して配置される補助プレートをさらに含み、前記補助プレートは磁場を印加することができる他の磁場印加手段を含む。
【0013】
本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃用ゴルフボールが位置する打撃プレートと、仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールに対する映像をスクリーンに表示する表示部と、ユーザーがゴルフボールを打撃した結果に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出する制御部と、を含み、前記打撃プレートは前述のバンカー用打撃プレートを含む。
【0014】
本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃用ゴルフボール位置し複数の磁性体を含むバンカー部材を含む打撃プレートと、前記バンカー部材の磁性体に磁場を印加する磁場印加手段と、仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールに対する映像をスクリーンに表示する表示部と、ユーザーがゴルフボールを打撃した結果に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出する制御部と、を含み、前記制御部は所定のタイミングに前記磁場が印加されるように前記磁場印加手段の動作を制御する。
【0015】
上記仮想ゴルフ装置は、前記打撃プレートの前記バンカー部材に置かれるゴルフボールを感知する感知部をさらに含み、前記バンカー部材に前記ゴルフボールが置かれる時点を配置時点とすれば、前記磁場の印加を始める時点は前記配置時点を基準にして決定される。
【0016】
上記仮想ゴルフ装置は、前記打撃プレートの前記バンカー部材に置かれるゴルフボールが打撃された後、前記ゴルフボールの物理的な状態を感知する感知部をさらに含み、前記制御部は、前記感知部で感知された前記ゴルフボールの物理的状態に基づいて、前記仮想のゴルフコースにおいて前記仮想のゴルフボールの動きを算出し、前記感知部で前記打撃されたゴルフボールの物理的な状態を感知する時点を感知時点とすれば、前記磁場の印加を終了する時点は前記感知時点を基準にして決定される。
【0017】
上記仮想ゴルフ装置は、前記打撃プレートにユーザーが位置するかどうかを感知する感知部をさらに含み、前記磁場は前記打撃プレートにユーザーが位置する間に印加される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、実際のゴルフにおけるバンカーをリアルに再現してユーザーが実際のバンカーで打撃しているような打撃感を体感することができ、また上記バンカーを再現するために使用される磁性体粒子に適正な時期に磁場を印加することでこれを容易に回収することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例によるバンカー用打撃プレートの概略的な構造を示す図である。
図2図1のバンカー用打撃プレートにおいてバンカー部材を構成する磁性体の様々な例を示す図である。
図3図1のバンカー用打撃プレートにおいて磁場印加手段の作動原理を説明するための図である。
図4図1のバンカー用打撃プレートにおいて磁場印加手段の動作例を示す図である。
図5】本発明の他の実施例によるバンカー用打撃プレートの概略的な構造を示す図である。
図6】本発明の他の実施例によるバンカー用打撃プレートの概略的な構造を示す図である。
図7】本発明の他の実施例によるバンカー用打撃プレートの概略的な構造を示す図である。
図8】本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図9図1の仮想ゴルフ装置の構成要素間の関係を示すブロック図である。
図10図8の仮想ゴルフ装置においてバンカー用打撃プレートの様々な動作例を示す図である。
図11図8の仮想ゴルフ装置においてバンカー用打撃プレートの様々な動作例を示す図である。
図12図8の仮想ゴルフ装置においてバンカー用打撃プレートの様々な動作例を示す図である。
図13図8の仮想ゴルフ装置においてバンカー用打撃プレートの様々な動作例を示す図である。
図14】本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図15】バンカー用打撃プレートが使用されることができるスクリーンゴルフ場の一実施例を示す図である。
図16】バンカー用打撃プレートが使用されることができるゴルフ練習場の一実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
【0021】
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
【0022】
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
【0023】
図1は本発明の実施例によるバンカー用打撃プレートの概略的な構造を示し、図2図1のバンカー用打撃プレートにおいてバンカー部材を構成する磁性体の様々な例を示し、図3図1のバンカー用打撃プレートにおいて磁場印加手段の作動原理を説明するための図であり、図4図1のバンカー用打撃プレートにおいて磁場印加手段の動作例を示す。
【0024】
図1を参照すると、バンカー用打撃プレートは、ベース部材(10)とバンカー部材(20)と磁場印加手段(30)とを含む。ベース部材(10)は、バンカー部材(20)を収容するフレームの役割を果たし、バンカー部材(20)が収容されることができれば形状や構造に制限がない。例えば、ベース部材(10)は四角形の底面と前記四角形の各辺に形成される側面とを含む構造を持つことができる。この場合、前記底面と側面によって囲まれた内部に収容空間が形成されて前記収容空間にバンカー部材(20)が収容されることができる。または、ベース部材(10)は半円形や楕円形などの他の構造を有することも可能である。
【0025】
バンカー用打撃プレートは、スクリーンゴルフや室内ゴルフ練習場のように主に室内でゴルフボールを打撃することができる場所に設置することができ、もしバンカー用打撃プレートが設置される場所の底に所定の深さの溝が形成されている場合、前記溝によって収容空間が形成されてここにバンカー部材(20)が収容されることもできるので、この場合にはベース部材(10)が省略されることも可能である。
【0026】
バンカー部材(20)は、複数の粒子を含んでおり、ゴルフにおけるバンカーの地形属性を再現することができる。バンカーについて詳しく説明すると、ゴルフ場のゴルフコースには、フェアウェイ、ラフ、バンカーなどのようなさまざまな属性の地形が存在する。フェアウェイは芝がよく管理されていて概ね芝の長さが短くなっている領域であり、ラフはフェアウェイに比べて草が長くなっている領域であり、バンカーは砂からなるので「サンドトラップ(sand trap)」とも呼ばれている。フェアウェイとラフは芝の長さに差があって、草が長いラフでは草が短いフェアウェイより打撃し難い点はあるが、フェアウェイとラフはすべて芝からなるのでフェアウェイにおける打撃感とラフにおける打撃感は大きな差異がない。しかし、バンカーは砂で構成されていて、バンカーにおける打撃感はフェアウェイやラフにおける打撃感と大きな差異がある。特に、バンカーにおいて打撃する時に、ゴルフクラブによってゴルフボールの近くにある砂が跳ね上がるので、バンカーにおける打撃はフェアウェイやラフにおける打撃に比べてその様相が非常に異なる。しかし、従来の打撃プレートは砂が跳ね上がるような打撃感を再現することができなくて、実際のゴルフとかなり乖離があった。本実施例によるバンカー用打撃プレートのバンカー部材(20)には、砂のような粒子に対応する複数の粒子があってバンカーにおける打撃感を再現することができる。
【0027】
バンカー部材(20)の複数の粒子は、強磁性(ferromagnetism)や常磁性(paramagnetism)などのような磁性を有する磁性体で構成することが好ましい。前記磁性体は、磁性を有する粒子、磁性物質でコーティングされた非磁性の粒子、非磁性物質でコーティングされた磁性を有する粒子のうちの少なくともいずれか一つを含む。
【0028】
図2の(a)を参照すると、バンカー部材(20)は、砂のような小さなサイズの磁性体粒子(1)で構成される。例えば、強磁性体である鉄、コバルト、ニッケルなどの素材の粉末を利用してバンカー部材(20)を形成することができる。
【0029】
図2の(b)を参照すると、バンカー部材(20)は、砂より比較的サイズが大きい磁性体のビーズ(2)で構成される。前記ビーズ(2)は、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性体で形成することができる。ビーズ(2)の形態は球形や立方体などの様々な形態が可能である。粉末形態よりサイズが大きいため、製造等において処理が比較的容易なメリットがある。
【0030】
図2の(c)を参照すると、バンカー部材(20)は、磁性の高分子ビーズ(3)で構成される。磁性の高分子ビーズ(3)は磁性ビーズ(3a)に高分子外層(3b)が形成された構造を持つことができる。このような磁性高分子ビーズ(3)は、乳化重合、分散重合、懸濁重合などの方法により製造することができる。磁性高分子ビーズ(3)のみならず、磁性を有する中心体と前記中心体の表面に非磁性の物質が形成されて全体的に外部磁場に反応することができれば、どんなものでもバンカー部材(20)に使用することができる。または、高分子球体のうちに磁石成分の微粒子が分散した形態でも使用することができる。
【0031】
図2の(d)を参照すると、バンカー部材(20)は、磁性物質がコーティングされた非磁性ビーズ(4)で構成される。磁性物質がコーティングされた非磁性ビーズ(4)は、非磁性のビーズ(4a)に磁性を有する外層(4b)が形成された構造を持つことができる。磁性を有する外層(4b)はコーティングによって形成されることができる。前記コーティング方法としては、スプレー法、筆を用いたコーティング法、浸漬法などを用いることができる。磁性物質がコーティングされた非磁性ビーズ(4)のみならず、非磁性の中心体と前記中心体の表面に磁性物質が形成されて全体的に外部磁場に反応することができれば、どんなものでもバンカー部材(20)に使用することができる。
【0032】
上記のように、バンカー部材(20)は磁性を有する粒子からなる。磁性を有する粒子を使用する理由は、これらの回収が容易であるというメリットがあるからである。バンカー部材(20)の粒子は、実際のバンカーで砂が跳ね上がるような打撃感を再現することができるが、ユーザーの打撃時には、ユーザーのゴルフクラブによってインパクトされた粒子がバンカー用打撃プレートを脱して周囲に散る。したがって打撃を繰り返すほどに、より多くの粒子が周囲に散ることになり、バンカー用打撃プレートの周囲が汚れてしまうという問題がある。また、バンカー部材(20)の粒子がバンカー用打撃プレートから脱して周囲に散ると、バンカー部材(20)にある粒子の総量が減るので、バンカー部材(20)に粒子を補充するために適切な時期にバンカー用打撃プレートの周囲に散っている粒子を回収する必要がある。本実施例によるバンカー部材(20)には磁性を有する磁性体粒子が使用されるので、磁場を用いて前記散っている磁性体粒子を容易に回収することができる。また、本実施例によるバンカー用打撃プレートには磁場印加手段(30)が具備されているので、磁場印加手段(30)を利用すれば、磁性体粒子がバンカー用打撃プレートを脱して周囲に散ること自体を防止することができ、これにより、磁性体粒子を回収するプロセス自体を省略することもできる。
【0033】
磁場印加手段(30)は、電流が流れるかどうかにより周囲に磁場を印加することができる電磁石などの原理で動作することができる。例えば、図3に図示されたように、磁場印加手段(30)は、電磁石(5)、電気回路(6)、スイッチ(7)、コントロールユニット(8)を含む。磁場印加手段(30)の動作時に、スイッチ(7)をクローズすることで電気回路(6)に電流が流れ、電流が流れると電磁石(5)の周囲に磁場が形成される。コントロールユニット(8)はスイッチ(7)のクローズ/オープンを制御することにより、必要なタイミングにのみスイッチ(7)をクローズして磁場が形成されるように動作することができる。磁場印加手段(30)は適正な位置に設置される。例えば、磁場印加手段(30)はベース部材(10)に設置されて、ベース部材(10)の底面などを通じて磁場が印加されるようにすることができる。この場合、磁場印加手段(30)によって磁場が形成されると、バンカー部材(20)の磁性体がベース部材(10)の底面を向かって磁力を受けることになる。したがって、ユーザーがバンカー用打撃プレートにゴルフボールを置いて打撃するとき、磁場印加手段(30)によって磁場が印加されるようにすれば、バンカー部材(20)を構成する磁性体粒子がベース部材(10)の底面を向かって磁力を受けるために、ユーザーがゴルフクラブでゴルフボールを打撃してバンカー部材(20)の磁性体粒子が跳ね上がっても、この跳ね上がった粒子がバンカー用打撃プレートから脱せずベース部材(10)に向かって戻る可能性が高い。これにより、バンカー部材(20)の磁性体粒子がバンカー用打撃プレートから脱して周囲に散ることを遮断することができる。
【0034】
ユーザーがバンカー用打撃プレートを利用してバンカーショットをする場合を仮定する。図4を参照すると、バンカーショットをする前にバンカー用打撃プレートにゴルフボール(GB)が置かれる時点を、便宜上第1時点(T1)とする。以後、ユーザーがバンカー用打撃プレートに位置してスイングの姿勢をとり、続いて実際にゴルフボール(GB)を打撃するとゴルフボール(GB)が前方に向かって飛行する。ここで、バンカーショットが終わってゴルフボール(GB)が飛行する時点を、便宜上第2時点(T2)とする。第1および第2時点(T1、T2)の間の所定のタイミング(ΔT)に磁場印加手段(30)によって磁場が印加されるようにすれば、バンカーショットによって跳ね上がる磁性体粒子がバンカー用打撃プレートから脱することを遮断することができる。特に、ゴルフボール(GB)を打撃する時点に主に磁性体粒子が跳ね上がるので、磁場が印加されるタイミング(ΔT)はゴルフボール(GB)の打撃時点を含むことが好ましい。また、ユーザーがバンカーショットに先行してスイングの練習をする間にゴルフクラブで磁性体粒子が跳ね上がることがありえるので、前記タイミング(ΔT)は、ゴルフボール(GB)の実際の打撃時点よりある程度の以前までを含むようにすることが好ましい。磁場印加手段(30)はコントロールユニット(8)によって磁場を印加するタイミングを調整することができるので、コントロールユニット(8)を制御すると、第1及び第2時点(T1、T2)の間の所定のタイミング(ΔT)の間に自動的に磁場が印加されるように設定することができる。
【0035】
上記のように、本発明の実施例によるバンカー用打撃プレートは、バンカー部材(20)を複数の粒子で構成することにより、実際のバンカーで砂が跳ね上がるような打撃感を完全に再現することができる。また、前記粒子を磁性体で構成して適正な時期に磁場印加手段(30)を通じて自動的に磁場を印加することにより、磁性体粒子がゴルフボールの打撃時にバンカー用打撃プレートから脱して周囲に散ることを防止することができる。
【0036】
図5乃至図7は、本発明の他の実施例によるバンカー用打撃プレートの概略的な構造を示す。本図面と関連した実施例において、前述の実施例において説明された部分の詳細な説明は省略する。
【0037】
図5を参照すると、本実施例によるバンカー用打撃プレートは、ベース部材(10)とバンカー部材(20)と磁場印加手段(30)と遮断部材(40)とを含む。遮断部材(40)はバンカー部材(20)の周囲をカバーするように配置されるが、バンカー部材(20)の周囲を完全にカバーすることはない。例えば、図5に図示されたように、遮断部材(40)は四角形状のベース部材(10)においてベース部材(10)の一つの辺を完全にカバーし、前記カバーされた辺に隣接する二つの辺を部分的にカバーするように形成される。遮断部材(40)は、ユーザーがゴルフクラブでゴルフボールを打撃するときにバンカー部材(20)の磁性体粒子がバンカー用打撃プレートから脱して周囲の他の場所に散ることを遮断する役割をする。遮断部材(40)がバンカー部材(20)の周囲を完全にカバーする場合には、バンカーからのショット自体が不可能であるために、バンカーショットを妨げない限度で、遮断部材(40)はできるだけ磁性体粒子が跳ね上がって散ることを遮断することができる適正な範囲に形成される。遮断部材(40)はベース部材(10)に固定される方式で構成されたり、またはベース部材(10)から着脱可能に構成されたりすることができる。
【0038】
本実施例において、磁場印加手段(30)は遮断部材(40)に具備されて遮断部材(40)を通じて磁場が印加されるようにすることができる。磁場印加手段(30)がない場合には、遮断部材(40)に向かって跳ね上がる磁性体粒子に対する遮断は可能であるが、磁場印加手段(30)がある場合には、遮断部材(40)がない方向に向かって跳ね上がる磁性体粒子も磁場によって遮断部材(40)の方向に引き寄せることができるので、磁性体粒子がバンカー用打撃プレートの周囲に跳ね上がって散ることをより効率的に遮断することができる。
【0039】
図6を参照すると、本実施例によるバンカー用打撃プレートは、ベース部材(10)とバンカー部材(20)と磁場印加手段(30)と遮断部材(40)とを含む。磁場印加手段(30)は、ベース部材(10)に配置される第1磁場印加手段(30a)と遮断部材(40)に配置される第2磁場印加手段(30b)とを含む。本実施例においてベース部材(10)は半円形の形状をしているが、ベース部材(10)の形状に特別な制限がないので、四角形などの任意の他の形状も使用可能である。遮断部材(40)は、ベース部材(10)の半円形の形状に合わせて、ベース部材(10)の直線部分を完全にカバーしベース部材(10)の曲線部分を部分的にカバーするように形成される。本実施例によれば、磁場印加手段(30)が複数で具備されており、ベース部材(10)における第1磁場印加手段(30a)はユーザーがゴルフクラブでゴルフボールを打撃する際に跳ね上がるバンカー部材(20)の磁性体粒子をベース部材(10)に向かって戻す役割をし、遮断部材(40)における第2磁場印加手段(30b)は上方や周辺方向に跳ね上がるバンカー部材(20)の磁性体粒子を遮断部材(40)に向かって引き寄せる役割をする。このように複数の方向に磁場が作用するので、磁性体粒子がバンカー用打撃プレートの周囲に散ることをより効率的に遮断することができる。
【0040】
図7を参照すると、本実施例によるバンカー用打撃プレートは、ベース部材(10)とバンカー部材(20)と磁場印加手段(30)とを含む。また、前記バンカー用打撃プレートは補助プレート(50)とともに使用され、補助プレート(50)には他の磁場印加手段(51)が具備される。補助プレート(50)はユーザーがバンカー用打撃プレートで打撃を終えた後に利用するためのものであり、バンカー用打撃プレートの近傍に配置されることが好ましい。
【0041】
本実施例によるバンカー用打撃プレートの特徴の一つは、ユーザーがバンカーショットをしようとするときに、ユーザー自身がバンカー用打撃プレートに入った状態でバンカーショットをすることができるという点である。従来のスクリーンゴルフでバンカーショットをする場合、ゴルフボールはマットに置かれているが、ユーザーは前記マットの外部に位置した状態で打撃する。実際のゴルフでバンカーショットをするときにゴルファーがバンカーに入ってショットをするため、ゴルフボールが置かれている場所とゴルファーが位置する場所とが同一である。したがって、従来のスクリーンゴルフでバンカーショットをする状況は、実際のゴルフの状況と合っていない。これに比べて、本実施例ではユーザー自身がバンカー用打撃プレートに入った状態でバンカーショットをするので、実際のゴルフで発生する状況を正確に再現することができる。バンカー用打撃プレートのバンカー部材(20)は磁性体粒子からなるので、前記磁性体粒子がユーザーが着用しているシューズの底面に(またはシューズの底面に形成されている微細な溝に)付着され得る。従って、バンカーショットをするたびに、ゴルフシューズの底に付着した粒子などによりユーザーにゴルフシューズの着用における不快感が発生する。補助プレート(50)はこの問題を解消する役割をする。つまり、バンカーショットを終えたユーザーが補助プレート(50)の上に位置し、この状態で磁場印加手段(51)によって磁場が印加されるようにすれば、磁性体粒子が前記磁場によって補助プレート(51)に向かって磁力を受けるので、 シューズの底から磁性体粒子を容易に除去することができる。
【0042】
以上、本発明の様々な実施例によるバンカー用打撃プレートに対して見てみた。以下では前記バンカー用打撃プレートを用いる例として仮想ゴルフ装置などについて説明する。
【0043】
図8は本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示し、図9図8の仮想ゴルフ装置の構成要素間の関係を示すブロック図であり、図10乃至図13図8の仮想ゴルフ装置においてバンカー用打撃プレートの様々な動作例を示す。
【0044】
図8及び図9を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置(100)は、打撃プレート(110)、感知部(120)、入力部(130)、制御部(140)、表示部(150)を含む。
【0045】
打撃プレート(110)は、打撃用ゴルフボールが置かれている打撃ゾーンに該当し、バンカー用打撃プレート(111)と非バンカー用打撃プレート(112)を含む。バンカー用打撃プレート(111)はバンカーショットをするためのものであり、磁場印加手段を含む。例えば、バンカー用打撃プレート(111)として前述の図1乃至図7を参照して説明したものと同一のバンカー用打撃プレートが使用されることができる。または、前述のバンカー用打撃プレートと異なるものでも使用可能である。例えば、前述のバンカー用打撃プレートの構成のうちに少なくとも磁性体粒子を有するバンカー部材と磁場印加手段を含むことにより、バンカーショットを再現し磁性体粒子が跳ね上がって分散されることを防止することができる最小限の構成からなるものが使用されることができる。非バンカー用打撃プレート(112)はバンカーショット以外の通常のショットをするためのものであり、ゴルフ場のフェアウェイ(芝地域)などでの打撃を再現することができるように人工芝の材料で形成することができる。
【0046】
感知部(120)は、ユーザーが打撃したゴルフボールの動きなどを感知して、打撃されたゴルフボールに関する全体的な状態情報を把握するためのものであり、ゴルフボールの動きを撮影することができるカメラやゴルフボールの動きを感知することができる感知センサーなどのような感知手段が使用されることができる。前記感知手段には、イメージセンシング、発光/受光センシング、レーザーセンシングなどの様々なセンシング方式が適用されることができ、このようなセンシング方法によってユーザーが打撃したゴルフボールの状態情報を把握することができる。前記カメラや感知センサーなどは単独に使用されたり、又は一緒に使用されることができる。また、一個のみが使用されたり、又は複数個が使用されることもできる。
【0047】
入力部(130)は、ユーザーから各種の情報を受けるためのものであり、キーボードやマウスなどが使用されることができる。ユーザーが自分のIDやパスワードを入力する場合、ユーザーがプレイしたいゴルフコースやプレイ難易度を選択する場合などのように、ユーザーから情報の入力が必要な場合があり得、このような場合のために、入力部(130)が具備される。
【0048】
感知部(120)からの感知データと入力部(130)からの入力データは、制御部(140)に伝達されて処理される。例えば、ユーザーが、自分がプレイしたいゴルフコースを入力した場合に、入力した仮想のゴルフコースが表示部(150)を通じてユーザーに表示されるように制御部(140)が作動する。このように制御部(140)は、仮想ゴルフ装置の全体的な動作をコントロールしながら、ユーザーからの様々な要求を処理する。また、制御部(140)は、ユーザーがゴルフボールを打撃すると感知部(120)からの感知データ(打撃されたゴルフボールに関する全般的な状態情報など)を受信した後、これに基づいて前記ゴルフボールが実際のゴルフ場にあると仮定した時にどのような軌跡で飛行するかを算出する。
【0049】
制御部(140)がゴルフボールの軌跡を算出すると、関連映像が生成されて表示部(150)によってユーザーに提供される。表示部(150)はビームプロジェクター(151)とスクリーン(152)とを含む。ビームプロジェクター(151)はスクリーン(152)に映像を投射し、投射された映像はスクリーン(152)に表示される。スクリーン(152)の中の映像には、現在ユーザーがプレイしている仮想のゴルフコースと制御部(140)で算出された軌跡に沿って動く仮想のゴルフボールとがディスプレイされる。ここで、「仮想のゴルフボール(Virtual Ball)」はスクリーン(152)の中の映像に表現されるゴルフボールを意味し、同様に「仮想のゴルフコース」は実際のゴルフ場のゴルフコースを示すものではなく、ゴルフ場のゴルフコースがスクリーン(152)の中の映像で表現されたものを意味する。スクリーン(152)に表示される仮想のゴルフコースには、実際のゴルフコースと同様に様々な属性の地形が存在する。例えば、仮想のゴルフコースにはフェアウェイやバンカーなどがあり得る。本実施例による仮想ゴルフ装置(100)では、仮想のゴルフボールがスクリーン(152)の中のフェアウェイに位置する場合に、ユーザーは前記フェアウェイに対応する非バンカー用打撃プレート(112)にゴルフボールを置いて打撃し、仮想のゴルフボールがスクリーン(152)の中のバンカーに位置する場合に、ユーザーはバンカーに対応するバンカー用打撃プレート(111)にゴルフボールを置いて打撃することができる。
【0050】
上記のように、非バンカー用打撃プレート(112)とともにバンカー用打撃プレート(111)を使用することにより、スクリーン(152)に仮想のゴルフボールがどのような属性の地形に位置するかに合わせて、その属性を有する打撃プレート(110)を選択してそこにゴルフボールを置いて打撃することができ、これにより、ユーザーはスクリーンゴルフをしながらも、まるで屋外で実際のゴルフをプレイするようなリアリティを体感することができる。バンカー用打撃プレート(111)で打撃する場合に、バンカーショットを再現するために使用される複数の磁性体粒子が打撃時のインパクトによって跳ね上がってバンカー用打撃プレート(111)から脱して四方に散る。これを防止するために、制御部(140)はバンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段の動作を制御して、適正なタイミングに磁性体粒子に磁場が印加されるようにする。例えば、スクリーン(152)の中の仮想のゴルフボールがバンカーに落ちていて、ユーザーがバンカー用打撃プレート(111)でバンカーショットをする場合を仮定すると、次のように様々な時点において磁場を印加するタイミングを設定することができる。
【0051】
図10を参照すると、バンカーショットをする前にバンカー用打撃プレート(111)にゴルフボール(GB)が置かれているときを、便宜上配置時点(T1)とすると、配置時点(T1)を基準にして磁場が印加されるタイミング(ΔT)を定めることができる。特に、配置時点(T1)は磁場が印加され始める時点の基準となることができる。例えば、配置時点(T1)から近いうちにゴルフボール(GB)が打撃されることを予想することができ、ゴルフボールの打撃時に磁性体粒子が跳ね上がるので、配置時点(T1)から開始して所定のタイミング(ΔT)の間に磁場印加手段で磁場が印加されるようにすれば、バンカーショットによって跳ね上がる磁性体粒子がバンカー用打撃プレート(111)から脱することを遮断することができる。または、配置時点(T1)にはまだゴルフボール(GB)の打撃が行われないので、配置時点(T1)から若干の時間(これは、ゴルフボール(GB)を配置したときから実際の打撃が行われるまで平均的にかかる時間を考慮して定められることができる)が経過した後から所定のタイミング(ΔT)の間に磁場が印加されるようにすることができる。または、配置時点(T1)からゴルフボール(GB)が打撃されるまでの時間が非常に短くて、配置時点(T1)から磁場が印加される場合には、磁性体粒子の離脱を防止するのに不十分であると判断される場合は、配置時点(T1)から若干の時間前から所定のタイミング(ΔT)の間に磁場が印加されるようにすることができる。このように、配置時点(T1)を基準にして磁場が印加された後には、前記磁場はゴルフボール(GB)の打撃が終了し磁性体の跳ね上がりが終わるまで印加されるようにする。このためには、ゴルフボール(GB)がバンカー用打撃プレート(111)に置かれているかどうかと、ゴルフボール(GB)の打撃が終了するかどうかを感知する必要がある。上記感知に関する動作を便宜上「打撃動作の感知」といえば、打撃動作の感知のために、別の感知手段を使用することができる。または、打撃動作の感知のために、打撃後のゴルフボール(GB)の物理的な状態を感知するために使用される感知部(120)を使用することも可能である。感知部(120)が既存の動作とともに打撃動作の感知の役割までする場合、感知部(120)は打撃動作の感知を行った結果を制御部(140)に伝達し、制御部(140)は伝達された結果に合わせて適正な時期に磁場が印加されるようにバンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段を制御することができる。
【0052】
図11を参照すると、バンカー用打撃プレート(111)に置かれているゴルフボール(GB)を実際に打撃する時点を便宜上打撃時点(T2)とすれば、打撃時点(T2)を基準にして磁場が印加されるタイミング(ΔT)を定めることができる。打撃時点(T2)はゴルフボール(GB)に対する打撃が行われる瞬間であって、打撃時点(T2)の直後に磁性体粒子が跳ね上がると予想されるので、打撃時点(T2)を含む所定のタイミング(ΔT)の間に磁場印加手段で磁場が印加されるようにする必要がある。打撃時点(T2)を基準にして磁場を印加するためには、打撃時点(T2)を感知する必要がある。打撃時点(T2)の感知のために、別の感知手段を使用することができる。または、打撃時点(T2)の感知のために、打撃後のゴルフボール(GB)の物理的な状態を感知するために使用される感知部(120)を使用することも可能である。感知部(120)が既存の動作とともに打撃時点(T2)を感知する役割までする場合、感知部(120)は打撃時点(T2)を感知して制御部(140)に伝達し、制御部(140)は伝達された結果に合わせて適正な時期に磁場が印加されるようにバンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段を制御することができる。
【0053】
図12を参照すると、ユーザーがゴルフボール(GB)を打撃した後、ゴルフボール(GB)は打撃時の打撃強度や打撃方向等に応じて所定の物理的状態を示す。前記物理的状態は、移動速度(V)や移動方向に関する角度(θ)などのパラメータで表現される。このパラメータは感知部(120)によって感知されて制御部(140)に伝達され、制御部(140)は伝達情報に基づいてゴルフボール(GB)がどのような軌跡で飛行するかを算出する。感知部(120)でゴルフボール(GB)の物理的な状態を感知する時点を感知時点(T3)とすれば、感知時点(T3)を基準にして磁場が印加されるタイミング(ΔT)を定めることができる。例えば、感知時点(T3)は磁場の印加を終了する時点の基準にすることができる。感知時点(T3)はゴルフボール(GB)の打撃が完了した後であるため、ゴルフボール(GB)の打撃による磁性体粒子の跳ね上がりも完了した状態とすることができる。したがって、感知時点(T3)までの所定のタイミング(ΔT)の間に磁場印加手段で磁場が印加されるようにすれば、バンカーショットによって跳ね上がる磁性体粒子がバンカー用打撃プレート(111)を脱することを適切に遮断することができる。または、感知時点(T3)後にもゴルフボール(GB)の打撃による磁性体粒子の跳ね上がりの可能性がある場合には、感知時点(T3)から若干時間が経過した後まで磁場が印加されるようにすることができる。このように、感知時点(T3)を基準にして磁場を印加するためには、感知時点(T3)を把握する必要がある。これはゴルフボール(GB)の軌跡を計算するために感知部(120)が必須的に行う手順であるため、感知時点(T3)を把握するための別途の手段は不必要である。すなわち、感知部(120)はゴルフボール(GB)が打撃されると、打撃されたゴルフボール(GB)の物理的な状態を感知して制御部(140)に伝達する通常の役割を果たし、制御部(140)は感知部(120)の感知結果が伝達される瞬間をベースにして感知時点(T3)を把握し、これを基準にして適正な時期に磁場が印加されるようにバンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段を制御することができる。
【0054】
上記のように、感知部(120)または別の感知手段によって配置時点(T1)、打撃時点(T2)、感知時点(T3)などを把握して制御部(140)に伝達すると、制御部(140)は上記時点を基準にして適正な時期に磁場が印加されるようにバンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段を制御することができる。例えば、バンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段が図3に図示されたような構造を有する場合、制御部(140)はコントロールユニット(図3の図面符号8を参照)を制御してスイッチ(図3の図面符号を7参照)のクローズ/オープンを調節することにより、磁場印加の開始時点、磁場が印加される時間、磁場印加の終了時点などを調節することができる。ここで磁場が自動的に印加されるタイミングを、配置時点(T1)、打撃時点(T2)、感知時点(T3)などのように、主にゴルフボールにフォーカスを置いてゴルフボールの打撃に関する時点を基準にして説明したが、必ずこのような時点のみを基準にする必要はない。
例えば、ゴルフボールを打撃しようとするユーザーを観察し、これを基準にして磁場印加のタイミングを決めることも可能である。バンカー用打撃プレート(111)の磁性体粒子が跳ね上がる理由はバンカーショットためであり、バンカーショットはユーザーによって行われる点を考慮して、図13に図示されたように、カメラなどの感知手段を使用してユーザーがバンカー用打撃プレート(111)に位置すると磁場が印加されるようにし、ユーザーがバンカー用打撃プレート(111)を離れると磁場が印加されないようにすることができる。前記カメラなどの感知手段として別の感知手段を使用することができる。または、前記カメラなどの感知手段として打撃後のゴルフボール(GB)の物理的な状態を感知するために使用される感知部(120)を使用することも可能である。この場合、感知部(120)は既存の動作とともにバンカー用打撃プレート(111)にユーザーが位置するかを感知する役割までする。別の感知手段または感知部(120)によってバンカー用打撃プレート(111)にあるユーザーが感知されると、制御部(140)はユーザーがバンカー用打撃プレート(111)に位置しているタイミング(ΔT)の間に磁場が印加されるようにバンカー用打撃プレート(111)に具備される磁場印加手段を制御することができる。
上記のように、様々な基準に基づいて磁場の印加タイミングを決めることができ、上記基準のうちに少なくともいずれか一つを利用して磁場印加のタイミングが予め自動的に設定されてようにしたり、またはユーザーやシステム管理者などが入力部(130)などを通じて上記基準等に基づいて磁場印加のタイミングを設定したりするように構成することができる。例えば、1番方法(配置時点(T1)から感知時点(T3)まで自動的に磁場を印加)と2番方法(ユーザーがバンカー用打撃プレート(111)に位置する間に磁場を印加)のいずれか一つをユーザーが入力部(130)を通じて選択するようにした後、ユーザーが選択した方法によって磁場が印加されるように動作するが、ユーザーの選択がない場合には、自動的に1番方法によって磁場が印加されるように動作する動作方式を適用することができる。
【0055】
本発明によると、仮想ゴルフ装置に複数の磁性体粒子を有するバンカー用打撃プレート(111)が具備されることで、実際のバンカーで砂が飛び散るような打撃感を完全に再現することができ、また、適正な時期に磁性体粒子に磁場を印加することで、磁性体粒子がゴルフボールの打撃によってバンカー用打撃プレート(111)から脱して周囲に散ることを防止することができる。
【0056】
図14は、本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す。
【0057】
図14を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置(100)は、打撃プレート(110)、感知部(120)、入力部(130)、制御部(140)、表示部(150)を含む。打撃プレート(110)以外の構成は前述の実施例(図8乃至図13及びこの図面に対する説明を参照)と大きな差異がないので、打撃プレート(110)に関する差異を中心に説明する。
【0058】
打撃プレート(110)は、第1プレート(111)と第2プレート(112)と第3プレート(113)を含む。第1プレート(111)はゴルフにおけるバンカーの地形属性を示し、第2プレート(112)はゴルフにおけるフェアウェイの地形属性を示し、第3プレート(113)はゴルフにおけるラフの地形属性を示す。実際のゴルフでフェアウェイとラフはすべて芝からなるため、これに対応するように、第2および第3プレート(112、113)は人工芝で構成することが好ましい。フェイウェイとラフは芝の長さなどのような芝の細部状態に差異があるので、第2および第3プレート(112、113)は人工芝の状態に差異があるようにつくることでフェアウェイとラフに対応するように構成することができる。例えば、第2プレート(112)は人工芝の長さを短くして打撃難易度を下げることで、実際のゴルフコースのフェアウェイに対応するようにつくることができ、第3プレート(113)は人工芝の長さを長くして打撃難易度を上げることで、実際のゴルフコースのラフに対応するようにつくることができる。
【0059】
第1プレート(111)は、複数の磁性体粒子と前記磁性体粒子に磁場を印加する磁場印加手段を含むことで、前記磁性体粒子によってバンカーショットを再現し前記磁場印加手段によって磁性体粒子が跳ね上がって第1プレート(111)の周囲に脱することを遮断することができる。例えば、第1プレート(111)として前述(図1乃至図7及びこの図面に対する説明を参照)のバンカー用打撃プレートが使用可能である。または、前述のバンカー用打撃プレートと異なるものでも使用可能である。この場合、第1プレート(111)は前述のバンカー用打撃プレートの構成のうちに少なくとも磁性体粒子を有するバンカー部材と磁場印加手段を含むように構成することが好まない。
【0060】
このように、本実施例によれば、人工芝の長さに差をつけ複数の磁性体粒子を使用することで、実際のゴルフにおいてフェアウェイ、ラフ、バンカーなどの打撃難易度が異なる様々な領域に対応する複数のプレート(111、112、113)を有する打撃プレート(110)を形成することができる。その結果、スクリーン(152)に仮想のゴルフボールがどのような属性の地形に置かれているかに合わせて、該当属性を示す複数のプレート(111、112、113)のいずれかを選択した後、選択されたプレートにゴルフボールを置いて打撃することにより、ユーザーはスクリーンゴルフをしながらも、実際のゴルフと同様に複数の地形での様々な打撃感をそのまま体感することができる。
【0061】
図15は、バンカー用打撃プレートが使用されることができるスクリーンゴルフ場の一実施例を示す。
【0062】
図15を参照すると、本実施例によるスクリーンゴルフ場(200)には複数のスクリーンゴルフブース(201、202)が具備される。複数のスクリーンゴルフブース(201、202)はバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)と非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)に区分される。バンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)と非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)は、主に打撃プレートに差異がある。バンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)にはバンカー用打撃プレート(201a)が具備されており、非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)には非バンカー用打撃プレート(202a)が具備されている。バンカー用打撃プレート(201a)として図1乃至図7を参照して説明したものと同一のバンカー用打撃プレートが使用されることができ、非バンカー用打撃プレート(202a)として図8に図示されている非バンカー用打撃プレートが使用されることができる。したがって、バンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)はバンカーショットに適合し、非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)はバンカーショット以外の打撃(主にフェアウェイショット)に適合する。
【0063】
一般的に、ゴルフプレイでバンカーショットをする場合は、他のショットに比べて頻繁に発生しない。頻度が低いバンカーショットのためにバンカー用打撃プレート(201a)をすべてのスクリーンゴルフブースに設置することは、経済的に非効率的である。このような点を勘案して、本実施例のスクリーンゴルフ場(200)には、多数の非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)と少数のバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)が具備され、スクリーンゴルフブース(201、202)は互いに通信するように構成されて、ユーザーは多数の非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)と少数のバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)を一緒に利用することができる。つまり、非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)でのプレイ中にバンカーショットをしなければならない状況が発生すると、ユーザーはその状況でのみバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)に移動してバンカーショットをすることができる。その結果、ユーザーは実際のバンカーでの打撃感を体感することができ、また多数のバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)を具備する必要がないので経済的である。図面には二つの非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)と一つのバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)が具備される状態が図示されているが、これは例を挙げて示すものであり、非バンカーショット用スクリーンゴルフブース(202)とバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)は図面と異なる個数に 具備されることも可能である。
【0064】
また、本実施例によれば、バンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)が別に具備されているので、バンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)ではバンカーショットだけを集中的に練習することができるバンカーショットの練習モードを提供することができる。フェアウェイやラフなどのような芝でのショットに比べて、バンカーショットは砂の粒子が跳ね上がってショットを妨害するので、難易度が非常に高いショットと認められる。したがって、高レベルのゴルフ実力者になるためには、バンカーショットの能力を向上させる必要がある。従来のスクリーンゴルフでは実際のバンカーショットの打撃感を再現することができる打撃プレートがなかったので、バンカーショットを集中的に練習することができる環境を提供することができなかったが、本実施例によればバンカーショットの打撃感を正確に再現することができるバンカーショット用スクリーンゴルフブース(201)が具備されるので、バンカーショットを十分に練習することができる。ユーザーが前記練習モードを選択すると、スクリーンにはゴルフボールがバンカーにあるさまざまな状況が表示され、ユーザーはバンカー用打撃プレート(201a)を用いて前記様々な状況でのバンカーショットを練習することができる。
【0065】
図16は、バンカー用打撃プレートが使用されることができるゴルフ練習場の一実施例を示す。
【0066】
図16を参照すると、本実施例によるゴルフ練習場(300)には複数の打席(301、302)が具備されている。ゴルフ練習場(300)は屋内または屋外に設置され、複数の打席(301、302)を利用して複数のユーザーが同時にゴルフを練習することができる。複数の打席(301、302)は非バンカーショット用打席(301)とバンカーショット用打席(302)に区分される。非バンカーショット用打席(301)はバンカーショット以外の通常のショットをするためのものであり、図8に図示されている非バンカー用打撃プレートが使用されることができる。バンカーショット用打席(302)はバンカーショットをするためのもので、図1乃至図7を参照して説明したものと同一のバンカー用打撃プレートが使用されることができる。
【0067】
このように、本実施例によるゴルフ練習場(300)によれば、非バンカーショット用打席(301)とともにバンカーショット用打席(302)が使用されることで、通常のショットだけでなくバンカーショットも十分に練習することができる効果がある。
【0068】
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0069】
10…ベース部材、
20…バンカー部材、
30…磁場印加手段、
100…仮想ゴルフ装置、
200…スクリーンゴルフ場、
300…ゴルフ練習場
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16