(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置
(51)【国際特許分類】
H01L 31/042 20140101AFI20240328BHJP
H01L 31/048 20140101ALI20240328BHJP
B09B 3/35 20220101ALI20240328BHJP
B09B 101/15 20220101ALN20240328BHJP
【FI】
H01L31/04 500
H01L31/04 560
B09B3/35 ZAB
B09B101:15
(21)【出願番号】P 2023204228
(22)【出願日】2023-12-01
【審査請求日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】10-2023-0151718
(32)【優先日】2023-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517108044
【氏名又は名称】リセットカンパニー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Resetcompany Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ソン デ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ドン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ユン、デ ヒ
【審査官】道祖土 新吾
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2536401(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0151765(KR,A)
【文献】特開2016-203061(JP,A)
【文献】特開2018-086651(JP,A)
【文献】特開2021-190676(JP,A)
【文献】特開2010-040922(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0247106(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2091346(KR,B1)
【文献】中国実用新案第207723174(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0124341(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 10/00-99/00
H01L 31/04-31/078
B09B 3/00-3/80
B09B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースの上面の一側に設けられ、前記ベースの上面の一側から上面の他側に向かう第1方向に沿って搬入された太陽電池モジュールに対し、前記第1方向に対し直交する第2方向に移動し前記太陽電池モジュールの両側の縁を前記ベースの上面上に整列する第1サイドアライメント手段と、前記ベースの上面の他側から上面の一側に向かう前記第1方向に移動し前記太陽電池モジュールの両側縁の端部を連結する縁を前記ベースの上面上に整列する第2サイドアライメント手段と、を含む第1ユニットと、
ソーラーセールの一面に第1強化ガラスが配置され表面を形成し前記ソーラーセールの他面に第2強化ガラスが配置され裏面を形成する前記太陽電池モジュールの前記表面が前記ベースの上面に対向するように安着させ前記ベースの上面の一端部側から他端部側まで前記第1方向に沿って往復する移送パネルを含む第2ユニットと、
前記ベースの上面の一端部と他端部との間に配置され、前記移送パネルにより移送されている前記太陽電池モジュールの前記第2強化ガラスを押し下がりながら前記第1方向への移送を許容する垂直ローラーと、加熱された状態で前記第2強化ガラスと前記ソーラーセールとを前記第1強化ガラスから分離させるホットナイフと、を含む第3ユニットと、を含む
ことを特徴とする太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項2】
前記第1サイドアライメント手段は、
前記ベースの上面の上部に配置される上部フレームに固定され前記第2方向に設けられ前記ベースの上面の上部の左右両側に各々一列に配置される第1レールバーと、
前記ベースの上面の上部の左側に配置された前記第1レールバーの先端部と、前記ベースの上面の上部の右側に配置された前記第1レールバーの先端部と、に各々装着され前記第1レールバーに沿ってお互い接近又は離隔自在に前記第2方向に往復する第1移動体と、
前記ベースの上面の上部の左側に配置された前記第1レールバーの末端部と、前記ベースの上面の上部の右側に配置された前記第1レールバーの末端部と、に各々装着され前記第1移動体の各々の往復に必要な駆動力を伝達する第1アクチュエーターと、
前記第1移動体の各々に連結され前記第1移動体と連動しお互い接近又は離隔自在に前記第2方向に往復する第1往復体と、
前記第1往復体の各々の下部側に設けられ前記第1方向に沿って配置され、前記ベースの上面に対面する下面を持つ第1アライメントバーと、
を含み、
前記第1往復体の下部と前記第1アライメントバーとは、前記ベースの上面に載置される前記太陽電池モジュールを左右両側の縁を整列する第1ストッパーを形成する
請求項1に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項3】
前記第1往復体は、
前記第1往復体の各々の上面に結合され前記第1方向に延びる第1上部バーと、
前記第1上部バーの両端部に各々直交されるように結合され前記第2方向に延びる第1サイドバーと、
前記第1サイドバーの各々の端部に各々直交されるように結合され前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に延びる第1支持バーと、
を含み、
前記第1支持バーの各々の下端部は前記第1アライメントバーの上面に結合され、
前記第1ストッパーは一対の前記第1支持バーと前記第1アライメントバーにより形成される
請求項2に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項4】
前記第2サイドアライメント手段は、
前記ベースの上面の上部に配置される上部フレームに固定され前記第1方向に設けられ前記ベースの上面の上部の中心に配置される第2レールバーと、
前記第2レールバーの先端部に装着され前記第2レールバーに沿って前記第1方向に往復する第2移動体と、
前記第2レールバーの末端部に装着され前記第2移動体の往復に必要な駆動力を伝達する第2アクチュエーターと、
前記第2移動体に連結され前記第2移動体と連動し前記第1方向に往復する第2往復体と、
前記第2往復体の各々の下部側に設けられ前記第2方向に沿って配置されとともに、前記ベースの上面に直交する第2アライメントバーと、
前記第2アライメントバーの一面の両側に各々形成され前記太陽電池モジュールを支える支え片と、
を含み、
前記第2アライメントバーと一対の前記支え片は、前記ベースの上面に載置される前記太陽電池モジュールの他端部の縁を整列する第2ストッパーを形成する
請求項1に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項5】
前記第2往復体は、
前記第2移動体の上面に結合され前記第2方向に延びる第2上部バーと、
前記第2上部バーの両端部に各々直交されるように結合され前記ベースの上面側に延びる第2支持バーと、
を含み、
前記第2支持バーの各々の下端部は前記第2アライメントバーの他面の両側に各々結合される
請求項4に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項6】
一対の前記支え片は前記第2アライメントバーの一面の両側に対し前記第
1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って高さの調整ができる
請求項4に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項7】
前記第2ユニットは、
前記ベースの上面の一端部の縁から他端部の縁まで前記第1方向に形成される第3レールバーと、
前記第3レールバーに沿って往復移動可であり前記移送パネルを支える第3移動体と、
前記移送パネルの左右両側中左側又は右側縁の一側に装着され前記第3移動体が前記第3レールバーに沿って往復する駆動力を発生させる第3アクチュエーターと、
前記移送パネルに形成され前記搬入される太陽電池モジュールの寸法及び大きさに応じ前記太
陽電池モジュールを支持し前記移送パネルに対し前記太
陽電池モジュールが固着された状態を維持させる載置固定手段と、を更に含む
請求項1に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項8】
前記第2ユニットは、
前記移送パネルの一端部の縁の内側に前記第2方向に沿って突出し形成され前記移送パネルの上面に安着され整列された前記搬入された太陽電池モジュールの一端部の縁が掛けられ固定されるバー形状の入口ストッパーと、を更に含む
請求項1に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項9】
前記載置固定手段は、
前記移送パネルの上面に複数の行と列をなされ形成された通孔と、
前記通孔の内径より小さい外径を有し前記通孔の各々を介して前記移送パネルの上面から出入り可能に備われ、前記太陽電池モジュールの表面に接する上端部面を持つ円柱状に形成された載置用の載置ピンと、
複数の前記載置ピンの各々の下端部に連結され前記複数の載置ピンの一部又は全部を昇降させる駆動力を発生させるピンアクチュエーターと、
前記ベースの一側に形成される負圧発生源と、
前記移送パネルの下面に形成され複数の前記通孔の各々と前記負圧発生源とを連結し、前記通孔の内周面と前記載置ピンの外周面との間を通じ前記移送パネルの上面から下面に向かって負圧を発生させることにより、前記太
陽電池モジュールを前記移送パネルの上面に接触し固定させる真空吸着部と、を含む
請求項7に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項10】
前記複数の行と列をなされ形成された通孔中最外郭に配置された通孔と残りの通孔から突出する前記載置ピンにより支えられた太
陽電池モジュールは前記移送パネル上に載置可能な最大である第1サイズを有し、
前記最外郭に配置された通孔を除外した残りの通孔から突出する前記載置ピンにより支えられた太
陽電池モジュールは前記第1サイズより小さい第2サイズを有し、或は、
前記複数の行と列をなされ形成された通孔中一部の行又は列を除外することにより前記載置ピンにより支えられる太
陽電池モジュールの大きさは徐々に小さくなる
請求項9に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項11】
前記第3ユニットは、
前記ベースの上面の上部側に配置された上部フレームに設置され前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に位置の変更が可能になるように配置され、前記垂直ローラー及び前記移送パネルに安着され移送される前記太陽電池モジュールを予熱する予熱ブロックと、
前記予熱ブロックの前後の両側面に前記第2方向に沿って配置される前記垂直ローラーの各々の両端部を回転自在に支持するローラー支持ブラケットと、
前記予熱ブロックの後方の側面に対向するように設置され前記上部フレームに設置され前記第3方向に位置の変更が可能になるように配置され、前記ホットナイフを加熱する加熱ブロックと、
前記加熱ブロックの下端部の側面に前記ベースの上面に対し上向きの傾斜が形成され前記加熱ブロックの加熱による熱伝導が達成されるとともに前記ホットナイフが安着されるナイフ安着段差が形成されるナイフ安着ブロックと、
を更に含み、
前記ホットナイフの刃部は前記太陽電池モジュールの前記ソーラーセールと前記第2強化ガラスとの間に挟まれており前記ソーラーセールから前記第2強化ガラスを分離させる
請求項1に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【請求項12】
前記第3ユニットは、
前記上部フレームに設置され前記第3方向に沿って位置の変更が可能になり前記予熱ブロックと前記ホットナイフの間に配置され、前記移送パネルが前記ベースの上面の一側から他側に移動することにより前記第1強化ガラスから前記ソーラーセール及び前記第2強化ガラスを分離除去するガラス分離機と、
前記加熱ブロックの上部側の縁に沿って複数に離隔し装着され、前記第1強化ガラスから分離される前記ソーラーセール及び前記第2強化ガラスの縁が前記ガラス分離機側に移送されるように案内するガラス分離ガイドと、を更に含む
請求項11に記載の太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置に関し、特に使用の年限が終了になった片面又は両面形の太陽電池モジュールのソーラーセールから強化ガラスを板状に分離してリサイクル価値を向上させることができる太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池モジュールは太陽光発電設備の中核をなすものであり、このような太陽電池モジュールの寿命は大略20年乃至30年程度であり、現在世界中廃棄される太陽電池モジュールの処分が重要な課題となっている。
【0003】
しかし、太陽光発電設備の使用の年限の超過により廃棄される設備を効率的に統合しリサイクルする技術はまだ広く研究されていなし状態である。
ここでは、太陽電池パネルは外部からの衝撃や悪天候から保護されるため頑丈なアルミフレームにモジュール化させる。
このような太陽電池パネルはバックシート、EVA接着層、ソーラーセール、EVA接着層及び強化ガラスが含む。
【0004】
このような太陽電池パネルをリサイクルするため発明されたものとして、特許文献1:特許第5938309号の「太陽電池パネルのリサイクル方法」(以下、「先行技術」という)などが挙げられる。
【0005】
先行技術は太陽電池パネルのガラス基板に含まれる有用金属や有害金属を分離し回収するために太陽電池を破砕する金属研削盤、破砕物を回収する回収フード、金属成分の含有量を測定するセンサーを含む装置を開示している。
先行技術は、電子バルブがセンサーから受信した金属成分に関する情報に基づいて太陽電池の粉砕物を分類する。
【0006】
しかし、太陽電池パネルでリサイクルできる部品はアルミフレーム、強化ガラス、太陽電池内の材料や太陽電池に接続された銅導体が一般的である。
したがって、先行技術と同様に、太陽電池パネルの全体を細断して分離するプロセスはソーラーセールや強化ガラスの回収において効率が悪くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記のような問題点を改善するために、使用の年限が終了になった片面又は両面形の太陽電池モジュールのソーラーセールから強化ガラスを板状に分離してリサイクル価値を向上させることができる太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような目的を果たすために、本発明は、ベースと、前記ベースの上面の一側に設けられ、前記ベースの上面の一側から上面の他側に向かう第1方向に沿って搬入された太陽電池モジュールに対し、前記第1方向に対し直交する第2方向に移動し前記太陽電池モジュールの両側の縁を前記ベースの上面上に整列する第1サイドアライメント手段と、前記ベースの上面の他側から上面の一側に向かう前記第1方向に移動し前記太陽電池モジュールの両側縁の端部を連結する縁を前記ベースの上面上に整列する第2サイドアライメント手段と、を含む第1ユニットと、ソーラーセールの一面に第1強化ガラスが配置され表面を形成し前記ソーラーセールの他面に第2強化ガラスが配置され裏面を形成する前記太陽電池モジュールの前記表面が前記ベースの上面に対向するように安着させ前記ベースの上面の一端部側から他端部側まで前記第1方向に沿って往復する移送パネルを含む第2ユニットと、及び、前記ベースの上面の一端部と他端部との間に配置され、前記移送パネルにより移送されている前記太陽電池モジュールの前記第2強化ガラスを押し下がりながら前記第1方向への移送を許容する垂直ローラーと、加熱された状態で前記第2強化ガラスと前記ソーラーセールとを前記第1強化ガラスから分離させるホットナイフと、を含む第3ユニットと、を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置を提供することができる。
【0010】
ここで、前記第1サイドアライメント手段は、前記ベースの上面の上部に配置される上部フレームに固定され前記第2方向に設けられ前記ベースの上面の上部の左右両側に各々一列に配置される第1レールバーと、前記ベースの上面の上部の左側に配置された前記第1レールバーの先端部と、前記ベースの上面の上部の右側に配置された前記第1レールバーの先端部と、に各々装着され前記第1レールバーに沿ってお互い接近又は離隔自在に前記第2方向に往復する第1移動体と、前記ベースの上面の上部の左側に配置された前記第1レールバーの末端部と、前記ベースの上面の上部の右側に配置された前記第1レールバーの末端部と、に各々装着され前記第1移動体の各々の往復に必要な駆動力を伝達する第1アクチュエーターと、前記第1移動体の各々に連結され前記第1移動体と連動しお互い接近又は離隔自在に前記第2方向に往復する第1往復体と、前記第1往復体の各々の下部側に設けられ前記第1方向に沿って配置され、前記ベースの上面に対面する下面を持つ第1アライメントバーと、を含み、前記第1往復体の下部と前記第1アライメントバーとは、前記ベースの上面に載置される前記太陽電池モジュールを左右両側の縁を整列する第1ストッパーを形成することを特徴とする。
【0011】
この時、前記第1往復体は、前記第1往復体の各々の上面に結合され前記第1方向に延びる第1上部バーと、前記第1上部バーの両端部に各々直交されるように結合され前記第2方向に延びる第1サイドバーと、前記第1サイドバーの各々の端部に各々直交されるように結合され前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に延びる第1支持バーと、を含み、前記第1支持バーの各々の下端部は前記第1アライメントバーの上面に結合され、前記第1ストッパーは一対の前記第1支持バーと前記第1アライメントバーにより形成されることを特徴とする。
【0012】
そして、前記第2サイドアライメント手段は、前記ベースの上面の上部に配置される上部フレームに固定され前記第1方向に設けられ前記ベースの上面の上部の中心に配置される第2レールバーと、前記第2レールバーの先端部に装着され前記第2レールバーに沿って前記第1方向に往復する第2移動体と、前記第2レールバーの末端部に装着され前記第2移動体の往復に必要な駆動力を伝達する第2アクチュエーターと、前記第2移動体に連結され前記第2移動体と連動し前記第1方向に往復する第2往復体と、前記第2往復体の各々の下部側に設けられ前記第2方向に沿って配置されとともに、前記ベースの上面に直交する第2アライメントバーと、前記第2アライメントバーの一面の両側に各々形成され前記太陽電池モジュールを支える支え片と、を含み、前記第2アライメントバーと一対の前記支え片は、前記ベースの上面に載置される前記太陽電池モジュールの他端部の縁を整列する第2ストッパーを形成することを特徴とする。
【0013】
そして、前記第2往復体は、前記第2移動体の上面に結合され前記第2方向に延びる第2上部バーと、前記第2上部バーの両端部に各々直交されるように結合され前記ベースの上面側に延びる第2支持バーと、を含み、前記第2支持バーの各々の下端部は前記第2アライメントバーの他面の両側に各々結合されることを特徴とする。
【0014】
そして、一対の前記支え片は前記第2アライメントバーの一面の両側に対し前記第1の方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って高さの調整ができることを特徴とする。
【0015】
そして、前記第2ユニットは、前記ベースの上面の一端部の縁から他端部の縁まで前記第1方向に形成される第3レールバーと、前記第3レールバーに沿って往復移動可であり前記移送パネルを支える第3移動体と、前記移送パネルの左右両側中左側又は右側縁の一側に装着され前記第3移動体が前記第3レールバーに沿って往復する駆動力を発生させる第3アクチュエーターと、前記移送パネルに形成され前記搬入される太陽電池モジュールの寸法及び大きさに応じ前記太陽光発電モジュールを支持し前記移送パネルに対し前記太陽光発電モジュールが固着された状態を維持させる載置固定手段と、を更に含むことを特徴とする。
【0016】
そして、前記第2ユニットは、前記移送パネルの一端部の縁の内側に前記第2方向に沿って突出し形成され前記移送パネルの上面に安着され整列された前記搬入された太陽電池モジュールの一端部の縁が掛けられ固定されるバー形状の入口ストッパーと、を更に含むことを特徴とする。
【0017】
そして、前記載置固定手段は、前記移送パネルの上面に複数の行と列をなされ形成された通孔と、前記通孔の内径より小さい外径を有し前記通孔の各々を介して前記移送パネルの上面から出入り可能に備われ、前記太陽電池モジュールの表面に接する上端部面を持つ円柱状に形成された載置用の載置ピンと、複数の前記載置ピンの各々の下端部に連結され前記複数の載置ピンの一部又は全部を昇降させる駆動力を発生させるピンアクチュエーターと、前記ベースの一側に形成される負圧発生源と、前記移送パネルの下面に形成され複数の前記通孔の各々と前記負圧発生源とを連結し、前記通孔の内周面と前記載置ピンの外周面との間を通じ前記移送パネルの上面から下面に向かって負圧を発生させることにより、前記太陽光発電モジュールを前記移送パネルの上面に接触し固定させる真空吸着部と、を含むことを特徴とする。
【0018】
そして、前記複数の行と列をなされ形成された通孔中最外郭に配置された通孔と残りの通孔から突出する前記載置ピンにより支えられた太陽光発電モジュールは前記移送パネル上に載置可能な最大である第1サイズを有し、前記最外郭に配置された通孔を除外した残りの通孔から突出する前記載置ピンにより支えられた太陽光発電モジュールは前記第1サイズより小さい第2サイズを有し、或は、前記複数の行と列をなされ形成された通孔中一部の行又は列を除外することにより前記載置ピンにより支えられる太陽光発電モジュールの大きさは徐々に小さくなることを特徴とする。
【0019】
また、前記第3ユニットは、前記ベースの上面の上部側に配置された上部フレームに設置され前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に位置の変更が可能になるように配置され、前記垂直ローラー及び前記移送パネルに安着され移送される前記太陽電池モジュールを予熱する予熱ブロックと、前記予熱ブロックの前後の両側面に前記第2方向に沿って配置される前記垂直ローラーの各々の両端部を回転自在に支持するローラー支持ブラケットと、前記予熱ブロックの後方の側面に対向するように設置され前記上部フレームに設置され前記第3方向に位置の変更が可能になるように配置され、前記ホットナイフを加熱する加熱ブロックと、前記加熱ブロックの下端部の側面に前記ベースの上面に対し上向きの傾斜が形成され前記加熱ブロックの加熱による熱伝導が達成されるとともに前記ホットナイフが安着されるナイフ安着段差が形成されるナイフ安着ブロックと、を更に含み、前記ホットナイフの刃部は前記太陽電池モジュールの前記ソーラーセールと前記第2強化ガラスとの間に挟まれており前記ソーラーセールから前記第2強化ガラスを分離させることを特徴とする。
【0020】
なお、前記第3ユニットは、前記上部フレームに設置され前記第3方向に沿って位置の変更が可能になり前記予熱ブロックと前記ホットナイフの間に配置され、前記移送パネルが前記ベースの上面の一側から他側に移動することにより前記第1強化ガラスから前記ソーラーセール及び前記第2強化ガラスを分離除去するガラス分離機と、前記加熱ブロックの上部側の縁に沿って複数に離隔し装着され、前記第1強化ガラスから分離される前記ソーラーセール及び前記第2強化ガラスの縁が前記ガラス分離機側に移送されるように案内するガラス分離ガイドと、を更に含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
前記のような構成の本発明によれば、使用の年限が終了になった片面又は両面形の太陽電池モジュールのソーラーセールから強化ガラスを板状に分離してリサイクル価値を向上させることができる特長点を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の全体的な外観及び内部構造を示す斜視概念図である。
【
図2】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の全体的な構造を示す側面概念図である。
【
図3】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第1ユニットの構造を示す斜視概念図である。
【
図4】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第1ユニット中第2ストッパーの構造を示す斜視概念図である。
【
図5】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第2ユニットの構造を示す斜視概念図である。
【
図6】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第3ユニットの構造を示す斜視概念図である。
【
図7】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第3ユニットの構成を示す側面概念図である。
【
図8】本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の動作前後を示す斜視概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明している実施例を参照すれば明確になる。
しかし、本発明は、ここで説明する実施例に限定されず、他の形態に具体化することもできる。
ここで紹介する実施例は、開示された内容を徹底的且つ完全にするために、そして、当業者に本発明の思想を十分に伝達するために提供されるものである。
そして本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
したがって、いくつかの実施例において、よく知られた構成要素、よく知られた動作及びよく知られた技術は、本発明が曖昧に解釈されることを避けるために具体的に説明されない。
また、明細書全体にかけ同一参照符号は同一構成要素を指称して、本明細書で使われた(言及された)用語は実施例を説明するためのことであり、本発明を制限しようとすることではない。
本明細書において、単数型は文句から特別に言及しない限り複数型も含み、「含み(又は、具備)する」に言及された構成要素及び動作は、一つ以上の他の構成要素及び動作の存在又は追加を排除しない。
他の定義がなければ、本明細書で使われるすべての用語(技術及びと学的用語を含み)は本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者に共通的に理解できる意味で使われることができる。
また一般的に使われる前もって定義されている用語は、定義されていない限り理想的に又は過度に解釈されない。
【0024】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例に対して説明する。
まず、
図1は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の全体的な外観及び内部構造を示す斜視概念図である。
【0025】
そして、
図2は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の全体的な構造を示す側面概念図である。
【0026】
そして、
図3は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第1ユニット100の構造を示す斜視概念図である。
【0027】
そして、
図4は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第1ユニット100中第2ストッパー180の構造を示す斜視概念図である。
【0028】
そして、
図5は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第2ユニット200の構造を示す斜視概念図である。
【0029】
なお、
図6は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第3ユニット300の構造を示す斜視概念図である。
【0030】
なお、
図7は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の主要部である第3ユニット300の構成を示す側面概念図である。
【0031】
なお、
図8は、本発明の一つの実施例に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置の動作前後を示す斜視概念図である。
【0032】
参照とし、図面上矢印1、1方向は第1方向を、矢印2、2方向は第2方向を、矢印3、3方向は第3方向を各々指し、太くて透明の矢印は太陽電池モジュール500がプロセスに沿って搬送される方向を示す。
【0033】
本発明は、
図1及び
図2に示すように、ベース400上に形成された第1ユニット100が太陽電池モジュール500の左右及び前後を整列し第2ユニット200がベース400の上面に沿って整列された太陽電池モジュール500を搬送し第3ユニット300が太陽電池モジュール500の第1強化ガラス510から第2強化ガラス520及びソーラーセール530を分離除去する構造の実施例の適用が可能になる。
【0034】
まず、ベース400は、後術する第1、第2及び第3ユニット100、200、300が設置され太陽電池モジュール500が第1方向に沿って搬送されるような空間と面積とを提供するために備われたものである。
【0035】
なお、第1ユニット100は、ベース400の上面の一側に形成された第1サイドアライメント手段101及び第2サイドアライメント手段102を含むことができる。
【0036】
第1サイドアライメント手段101は、ベース400の上面の一側から上面の他側に向かう第1方向に沿って搬入された太陽電池モジュール500に対し、第1方向に対し直交する第2方向に移動し太陽電池モジュール500の両側の縁をベース400の上面上に整列する役割を果たすために備われたものである。
【0037】
第2サイドアライメント手段102は、ベース400の上面の他側から上面の一側に向かう第1方向に移動し太陽電池モジュール500の両側縁の端部を連結する縁をベース400の上面上に整列する役割を果たすために備われたものである。
【0038】
そして、第2ユニット200は、太陽電池モジュール500の表面がベース400の上面に対向するように安着させベース400の上面の一端部側から他端部側まで第1方向に沿って往復する移送パネル201を含むものである。
【0039】
ここで、ソーラーセール530(以下
図1(b)参照)の一面に第1強化ガラス510(以下
図1(b)参照)が配置され太陽電池モジュール500の表面を形成しソーラーセール530の他面に第2強化ガラス520(以下
図1(b)参照)が配置され太陽電池モジュール500の裏面を形成することになる。
また、第3ユニット300はベース400の上面の一端部と他端部との間に配置される垂直ローラー301とホットナイフ302とを含むことができる。
【0040】
垂直ローラー301は、移送パネル201により移送されている太陽電池モジュール500の第2強化ガラス520を押し下がりながら第1方向への移送を許容する役割を果たすために備われたものである。
【0041】
ホットナイフ302は、加熱された状態で第2強化ガラス520とソーラーセール530とを第1強化ガラス510から分離させる役割を果たすために備われたものである。
本発明は前記のような実施例の適用が可能で次のような多様な実施例の適用も可能であることは勿論である。
【0042】
まず、ベース400は、図示のようにベース400の上部側に第1方向に沿って平行に配置される複数の横バー401と、ベース400の上部側に第2方向に沿って平行に配置され複数の横バー401と交差する複数の縦バー402とを更に含むことができる。
【0043】
そして、ベース400は、ベース400の左右の両側の縁に沿って第1方向及び第2方向に直交する第3方向に沿って平行に配置され、複数の横バー401と複数の縦バー402により形成されベース400の上面に対向するように配置される上部フレーム410の左右の両側の縁に連結される複数の垂直バー403とを更に含むことができる。
よって、後述する第1ユニット100と第2ユニット200及び第3ユニット300の一部は上部フレーム410に装着されていることが分かる。
【0044】
一方、第1サイドアライメント手段101は、
図3のようにベース400の上面の上部に配置される上部フレーム410に固定され第2方向に設けられベース400の上面の上部の左右両側に各々一列に配置される第1レールバー110と、を含むことができる。
【0045】
そして、第1サイドアライメント手段101は、ベース400の上面の上部の左側に配置された第1レールバー110の先端部と、ベース400の上面の上部の右側に配置された第1レールバー110の先端部と、に各々装着され第1レールバー110に沿ってお互い接近又は離隔自在に第2方向に往復する第1移動体120と、を含むことができる。
【0046】
そして、第1サイドアライメント手段101は、ベース400の上面の上部の左側に配置された第1レールバー110の末端部と、ベース400の上面の上部の右側に配置された第1レールバー110の末端部と、に各々装着され第1移動体120の各々の往復に必要な駆動力を伝達する第1アクチュエーター122と、を含むことができる。
【0047】
また、 第1サイドアライメント手段101は、 第1移動体120の各々に連結され第1移動体120と連動しお互い接近又は離隔自在に第2方向に往復する第1往復体130と、を含むことができる。
【0048】
なお、第1サイドアライメント手段101は、 第1往復体130の各々の下部側に設けられ第1方向に沿って配置され、ベース400の上面に対面する下面を持つ第1アライメントバー141と、を含むことができる。
【0049】
よって、第1往復体130の下部と第1アライメントバー141とは、ベース400の上面に載置される太陽電池モジュール500を左右両側の縁を整列する第1ストッパー140を形成することになる。
【0050】
ここで、第1往復体130は、第1往復体130の各々の上面に結合され第1方向に延びる第1上部バー131と、第1上部バー131の両端部に各々直交されるように結合され第2方向に延びる第1サイドバー132と、第1サイドバー132の各々の端部に各々直交されるように結合され第1方向及び第2方向と直交する第3方向に延びる第1支持バー133と、含むことができる。
【0051】
このとき、第1支持バー133の各々の下端部は第1アライメントバー141の上面に結合され、第1ストッパー140は一対の第1支持バー133と第1アライメントバー141により形成されることが把握できる。
【0052】
一方、第2サイドアライメント手段102は、
図3のようにベース400の上面の上部に配置される上部フレーム410に固定され第1方向に設けられベース400の上面の上部の中心に配置される第2レールバー150と、を含むことができる。
【0053】
そして、第2サイドアライメント手段102は、第2レールバー150の先端部に装着され第2レールバー150に沿って第1方向に往復する第2移動体160と、を含むことができる。
【0054】
そして、第2サイドアライメント手段102は、第2レールバー150の末端部に装着され第2移動体160の往復に必要な駆動力を伝達する第2アクチュエーター162と、を含むことができる。
【0055】
そして、第2サイドアライメント手段102は、第2移動体160に連結され第2移動体160と連動し第1方向に往復する第2往復体170と、を含むことができる。
【0056】
また、第2サイドアライメント手段102は、第2往復体170の各々の下部側に設けられ第2方向に沿って配置されとともに、ベース400の上面に直交する第2アライメントバー181と、を含むことができる。
【0057】
なお、第2サイドアライメント手段102は、第2アライメントバー181の一面の両側に各々形成され太陽電池モジュール500を支える支え片190と、を含むことができる。
【0058】
よって、第2アライメントバー181と一対の支え片190は、ベース400の上面に載置される太陽電池モジュール500の他端部の縁を整列する第2ストッパー180を形成することが分かる。
【0059】
ここで、第2往復体170は、第2移動体160の上面に結合され第2方向に延びる第2上部バー171と、第2上部バー171の両端部に各々直交されるように結合されベース400の上面側に延びる第2支持バー172と、を含むことができる。
このとき、第2支持バー172の各々の下端部は第2アライメントバー181の他面の両側に各々結合されることも把握できる。
また、一対の支え片190は第2アライメントバー181の一面の両側に対し第1の方向及び第2方向に直交する第3方向に沿って高さの調整ができる。
【0060】
これのために支持片190は、
図4のように、第2アライメントバー181の一面の両側に対し第3方向に沿って高さ調整の可能になるように配置される調整片191と、調整片191に第3方向に沿って長孔状に形成された少なくとも1つ以上の調整スロット192と、調整片191の下端部から延び第2アライメントバー181の一面に対し直交する屈曲片193と、を含むことができる。
【0061】
ここで、調整スロット192の第2方向に係る幅の大きさは、調整片191を第2アライメントバー181に固定するためのボルトを含む締結具(以下図示せず)の本体の外径より大きいとか同一である。
【0062】
よって、締結具の本体の先端部に形成されたヘッドが調整スロット192の外側に詰まらせて固定し調整片191を第2アライメントバー181に対し高さ調整可能になるように固定させることになる。
【0063】
一方、第2ユニット200は、
図3及び
図5のようにベース400の上面の一端部の縁から他端部の縁まで第1方向に形成される第3レールバー210と、第3レールバー210に沿って往復移動可であり移送パネル201を支える第3移動体220と、を更に含むことができる。
【0064】
そして、第2ユニット200は、移送パネル201の左右両側中左側又は右側縁の一側に装着され第3移動体220が第3レールバー210に沿って往復する駆動力を発生させる第3アクチュエーター230と、を更に含むことができる。
【0065】
そして、第2ユニット200は、移送パネル201に形成され搬入される太陽電池モジュール500の寸法及び大きさに応じ太陽光発電モジュールを支持し移送パネル201に対し太陽光発電モジュールが固着された状態を維持させる載置固定手段202と、を更に含むことができる。
【0066】
そして、第2ユニット200は、移送パネル201の左右両側中右側又は左側の縁の一側に装着され第3アクチュエーター230及び載置固定手段202に電気的に連結される端子片231と、を更に含むことができる。
【0067】
なお、第2ユニット200は、端子片231と外部電源とをお互い電気的に連結し、第3アクチュエーター230及び載置固定手段202の動作に必要な電力を供給するためのケーブル(以下図示せず)と、を更に含むことができる。そして、第2ユニット200は、端子片231の一側の縁からケーブルを収容し回転折り畳みを許容し第3レールバー210に平行にベース400の上面の一端部側から他端部側まで延長し形成されるケーブル用折りたたみガイド232と、を更に含むこともできる。
【0068】
また、第2ユニット200は、移送パネル201の一端部の縁の内側に第2方向に沿って突出し形成され、移送パネル201の上面に安着され整列され搬入された太陽電池モジュール500の 一端部の縁が掛けられ固定されるバー形状の入口ストッパー203と、を更に含むこともできるとは勿論である。
【0069】
一方、載置固定手段202は、移送パネル201の上面に複数の行と列をなされ形成された通孔242と、通孔242の内径より小さい外径を有し通孔242の各々を介して移送パネル201の上面から出入り可能に備われ、太陽電池モジュール500の表面に接する上端部面を持つ円柱状に形成された載置用の載置ピン240と、を含むことができる。
【0070】
そして、載置固定手段202は、複数の載置ピン240の各々の下端部に連結され複数の載置ピン240の一部又は全部を昇降させる駆動力を発生させるピンアクチュエーター(以下図示せず)と、ベース400の一側に形成される負圧発生源(以下図示せず)と、を更に含むことができる。
【0071】
そして、載置固定手段202は、移送パネル201の下面に形成され複数の通孔242の各々と負圧発生源とを連結し、通孔242の内周面と載置ピン240の外周面との間を通じ移送パネル201の上面から下面に向かって負圧を発生させることにより、太陽光発電モジュールを移送パネル201の上面に接触し固定させる真空吸着部(以下図示せず)と、を更に含むこともできる。
【0072】
また、複数の行と列をなされ形成された通孔242中最外郭に配置された通孔242と残りの通孔242から突出する載置ピン240により支えられた太陽光発電モジュールは移送パネル201上に載置可能な最大である第1サイズを有する。
【0073】
なお、最外郭に配置された通孔242を除外した残りの通孔242から突出する載置ピン240により支えられた太陽光発電モジュールは第1サイズより小さい第2サイズを有し、或は、複数の行と列をなされ形成された通孔242中一部の行又は列を除外することにより載置ピン240により支えられる太陽光発電モジュールの大きさは徐々に小さくなる。
【0074】
上述した第1のサイズは、
図1(b)のように最大サイズ501になることができ、最大サイズ501の太陽電池モジュール500から最小サイズ502の太陽電池モジュールまで様々なサイズの太陽電池モジュールの強化ガラスを分離することが可能であるとは言うまでもない。
【0075】
一方、第3ユニット300は、
図1及び
図2とともに
図6及び
図7を参照しもう具体的に察すると、ベース400の上面の上部側に配置された上部フレーム410に設置され第3方向に位置の変更が可能になるように配置され、垂直ローラー301及び移送パネル201に安着され移送される太陽電池モジュール500を予熱する予熱ブロック310と、を更に含むことができる。
【0076】
そして、第3ユニット300は、予熱ブロック310の前後の両側面に第2方向に沿って配置される垂直ローラー301の各々の両端部を回転自在に支持するローラー支持ブラケット320と、を更に含むことができる。
【0077】
そして、第3ユニット300は、予熱ブロック310の後方の側面に対向するように設置され上部フレーム410に設置され第3方向に位置の変更が可能になるように配置され、ホットナイフ302を加熱する加熱ブロック330と、を更に含むことができる。
【0078】
また、第3ユニット300は、加熱ブロック330の下端部の側面にベース400の上面に対し上向きの傾斜が形成され加熱ブロック330の加熱による熱伝導が達成されるとともにホットナイフ302が安着されるナイフ安着段差が形成されるナイフ安着ブロック340と、を更に含むことができる。
【0079】
よって、ホットナイフ302の刃部は太陽電池モジュール500のソーラーセール530と第2強化ガラス520との間に挟まれておりソーラーセール530から第2強化ガラス520を分離させることになる。
【0080】
ここで、第3ユニット300は、上部フレーム410に第1方向に設置される天井支持バー313と、天井支持バー313の下面に結合される第1流体シリンダー311と、第1流体シリンダー311から伸縮可能に第3方向に沿って出入りする第1昇降ロッド312と、第1昇降ロッド312の下端部に結合されベース400の上面に対向し予熱ブロック310の上面が結合される下面を持つブロック取り付けパネル314と、を更に含むことができる。
【0081】
このとき、第3ユニット300は、ブロック取り付けパネル314において第1方向に沿った両側の縁の内側に複数に離隔し設置される第2流体シリンダー321と、第2流体シリンダー321から伸縮可能に第3方向に沿って出入りする第2昇降ロッド322と、を更に含むこともできる。
したがって、第2昇降ロッド322の各々の下端部はローラー支持ブラケット320の上面に連結されていることが把握できる。
【0082】
一方、第3ユニット300は、上部フレーム410に設置され第3方向に沿って位置の変更が可能になり予熱ブロック310とホットナイフ302の間に配置され、移送パネル201がベース400の上面の一側から他側に移動することにより第1強化ガラス510からソーラーセール530及び第2強化ガラス520を分離除去するガラス分離機350と、を更に含むことができる。
【0083】
また、第3ユニット300は、加熱ブロック330の上部側の縁に沿って複数に離隔し装着され、第1強化ガラス510から分離されるソーラーセール530及び第2強化ガラス520の縁がガラス分離機350側に移送されるように案内するガラス分離ガイド360と、を更に含むこともできる。
【0084】
ここで、第3ユニット300は、上部フレーム410に設置される上部支持ブロック353と、上部支持ブロック353の下面に装着される第3流体シリンダー354と、第3流体シリンダー354から伸縮可能に第3方向に沿って出入りしガラス分離機350が結合される下端部を有する第3昇降ロッド355と、を更に含むこともできる。
【0085】
前述のガラス分離機350は、第3昇降ロッド355の下端部に結合される上面を有する分離ブロック351と、分離ブロック351の下面に沿って第2方向に陥没し形成された逆V字形状の分離くさび溝352と、を更に含むこともできるとは勿論である。
【0086】
一方、第3ユニット300は、上部フレーム410に固定される第1方向に沿った両側面中一面を持ちながら第3方向に沿って延びベース400の上面に対し直交するとともに、ベース400の上面の上部側に配置される昇降支持パネル370と、を更に含むことができる。
【0087】
そして、第3ユニット300は、昇降支持パネル370の第1方向に沿った両側面中他面に第3方向に沿って形成される複数の第4レールバー374と、複数の第4レールバー374の各々に沿って第3方向に昇降往復可能な第4移動体371と、を更に含むこともできる。
【0088】
そして、第3ユニット300は、複数の第4移動体371に結合さ加熱ブロック330が装着される昇降パネル380と、複数の第4移動体371に連結され昇降支持パネル370に装着され複数の第4移動体371の昇降往復のための駆動力を発生させる昇降アクチュエーター372と、を更に含むこともできる。
【0089】
前述のガラス分離ガイド360は、昇降パネル380又は加熱ブロック330の上部側に固定されるとともにベース400の上面に対し直交する垂直面361aと、垂直面361aの上端部の縁から折り曲がられ延びベース400の上面に対し平行な水平面361bとを含む上昇防止曲げ片361と、を含むことができる。
【0090】
そして、ガラス分離ガイド360は、垂直面361aと水平面361bの各々の両側の縁をお互い連結するとともに垂直面361a及び水平面361bに同時に直交する三角形状の連結片362と、を含むことができる。
【0091】
また、ガラス分離ガイド360は、垂直面361a及び水平面361bに隣にあっていない三角形形状の残りの辺に沿って円弧形状に切開され、第1強化ガラス510から剥離されるソーラーセール530及び第2強化ガラス520の縁及び破片がガラス分離機350側に移動するように誘導する破片案内切開部363と、を更に含むことができる。
【0092】
以下、本発明の好ましい実施形態に係る太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置により強化ガラスを分離する工程について以下のように
図1乃至
図7とともに
図8を参照しながら察する。
参考とし、
図8に示されていない図面符号は
図1乃至
図7を参照する。
【0093】
まず、太陽電池モジュール500がローディングされていない待機状態では、載置ピン240が移送パネル201の上面から突出しており、移送パネル201は、
図8(a)のようにベース400の上面の一側に載置されている。
【0094】
その後、太陽電池モジュール500が挿入され複数の載置ピン240により支えられている状態から第1ストッパー140が太陽電池モジュール500の左右整列を、第2ストッパー180が太陽電池モジュール500の前後整列を順次行う。
【0095】
次に、載置ピン240を下降させ、下降した太陽電池モジュール500の前縁と後縁をそれぞれ入口ストッパー203と第2ストッパー180との間に安着させ通孔242を通って真空吸引を開始する。
【0096】
連続して、第3アクチュエーター230が作動し移送パネル201が第3ユニット300側に移送されると予熱ブロック310及び垂直ローラー301が、太陽電池モジュール500の第2強化ガラス520に接触する。
【0097】
そして、第3アクチュエーター230の作動が続きながら太陽電池モジュール500が吸着され安着された移送パネル201がベース400の上面の一側から他側に続いて移送され、ホットナイフ302が第1強化ガラス510からソーラーセール530と第2強化ガラス520とを分離除去することになる。
【0098】
その後、ソーラーセール530及び第2強化ガラス520が破裂されながらガラス分離ガイド360に沿ってガラス分離機350側に導かれガラス分離機350はソーラーセール530及び第2強化ガラス520の破片を捕集することになる。
【0099】
次に、第3アクチュエーター230が移送パネル201を
図8(b)のようにベース400の上面の他側まで搬送した後、動作を停止し、移送パネル201への第1強化ガラス510の真空吸着を停止し、載置ピン240が上昇すると作業者又はロボットは第1強化ガラス510を回収するだけでよい。
【0100】
最後に、載置ピン240が再び下降した後、第3のアクチュエーター230が再び作動し移送パネル201をベース400の上面の一側に戻すことで新しい太陽光発電モジュールの強化ガラス分離動作を再開することができる。
【0101】
以上のように本発明は、使用の年限が終了になった片面又は両面形の太陽電池モジュールのソーラーセールから強化ガラスを板状に分離してリサイクル価値を向上させることができる太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置を提供することを基本的な技術的思想にしていることが分かる。
そして、本発明の基本的な技術的思想の範疇内であって業界通常の知識を持つ者においては 他の多い変形及び応用も可能であることが勿論である。
【符号の説明】
【0102】
100:第1ユニット、101:第1サイドアライメント手段、102:第2サイドアライメント手段、110:第1レールバー、120:第1移動体、122:第1アクチュエーター、130:第1往復体、131:第1上部バー、132:第1サイドバー、133:第1支持バー、140:第1ストッパー、141:第1アライメントバー、150:第2レールバー、160:第2移動体、162:第2アクチュエーター、170:第2往復体、171:第2上部バー、172:第2支持バー、180:第2ストッパー、181:第2アライメントバー、190:支え片、191:調整片、192:調整スロット、193:折曲片、200:第2ユニット、201:移送パネル、202:載置固定手段、203:入口ストッパー、210:第3レールバー、220:第3移動体、230:第3アクチュエーター、231:端子片、232:ケーブル用折りたたみガイド、240:載置ピン、242:通孔、300:第3ユニット、301:垂直ローラー、302:ホットナイフ、310:予熱ブロック、311:第1流体シリンダー、312:第1昇降ロッド、313:天井支持バー、314:ブロック取り付けパネル、320:ローラー支持ブラケット、321:第2流体シリンダー、322:第2昇降ロッド、330:加熱ブロック、340:ナイフ安着ブロック、342:ナイフ安着段差、350:ガラス分離機、351:分離ブロック、352:分離くさび溝、353:上部支持ブロック、354:第3流体シリンダー、355:第3昇降ロッド、360:ガラス分離ガイド、361:上昇防止曲げ片、361a:垂直面、361b:水平面、362:連結片、363:破片案内切開部、370:昇降支持パネル、371:第4移動体、372:昇降アクチュエーター、374:第4レールバー、380:昇降パネル、400:ベース、401:横バー、402:縦バー、403:垂直バー、410:上部フレーム、500:太陽電池モジュール、501:最大サイズ、502:最小サイズ、510:第1強化ガラス、520:第2強化ガラス、530:ソーラーセール
【要約】
【課題】 使用の年限が終了になった片面又は両面形の太陽電池モジュールのソーラーセールから強化ガラスを板状に分離してリサイクル価値を向上させることができる太陽電池モジュールの強化ガラスの自動分離装置を提供すること。
【解決手段】ベース上に形成された第1ユニットが太陽電池モジュールの左右及び前後を整列し第2ユニットがベースの上面に沿って整列された太陽電池モジュールを搬送し第3ユニットが太陽電池モジュールの第1強化ガラスから第2強化ガラス及びソーラーセールを分離除去する構造である。
【選択図】
図1