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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】半導体装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/16 20060101AFI20240328BHJP
   G11C 16/34 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
G11C16/16
G11C16/34 130
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020216102
(22)【出願日】2020-12-25
(65)【公開番号】P2022101796
(43)【公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-04-25
(73)【特許権者】
【識別番号】302062931
【氏名又は名称】ルネサスエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】早川 雅文
【審査官】後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-170389(JP,A)
【文献】特開2001-126489(JP,A)
【文献】特開平6-259977(JP,A)
【文献】特開平5-325576(JP,A)
【文献】特開平5-182479(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0221388(US,A1)
【文献】米国特許第06421276(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 16/16
G11C 16/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に消去可能な複数のメモリセルを備え、消去に成功したか否かを示すベリファイ結果信号を出力するメモリと、
前記メモリを制御する制御ブロックと、
を備え、
前記制御ブロックは、前記メモリにおいて一括消去する範囲を示す一括消去範囲制御回路を備え、
前記一括消去範囲制御回路によって特定された第1範囲のセクタの消去が行われた後、前記ベリファイ結果信号によって消去の失敗が示されたとき、消去に失敗したセクタを特定するフェイルセクタアドレスと前記第1範囲の終了を特定する終了セクタアドレスとに基づいて、再度消去を行う第2範囲が特定され、前記一括消去範囲制御回路に設定され、前記第2範囲のセクタに対して消去が行われる、半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記制御ブロックは、
前記第1範囲の開始を特定する開始セクタアドレスと、前記フェイルセクタアドレスとが供給されるセレクタと、
前記ベリファイ結果信号に基づいて、前記セレクタによる選択を制御する選択信号を出力する切替回路と、
を備える、半導体装置。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記制御ブロックは、前記終了セクタアドレスと、前記フェイルセクタアドレスとに基づいて、前記失敗したセクタを含み、一括消去可能な2のべき乗の範囲を示すセクタアドレスを算出し、前記第2範囲として、消去する、
半導体装置。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体装置において、
前記制御ブロックは、前記フェイルセクタアドレスを含む、最小範囲の2のべき乗のセクタアドレスを算出するべき乗アドレス計算回路を備える、
半導体装置。
【請求項5】
請求項2に記載の半導体装置において、
前記制御ブロックは、
前記終了セクタアドレスと、前記フェイルセクタアドレスとに基づいて、前記失敗したセクタを含み、一括消去可能な2のべき乗の範囲を示すセクタアドレスを算出し、前記セレクタへ供給する、べき乗アドレス計算回路と、
前記フェイルセクタアドレスと前記終了セクタアドレスとに基づいて、消去に成功したか否かの確認が行われていないセクタの個数を判定し、個数しきい値と比較する比較回路と、
を備え、
前記セレクタは、前記ベリファイ結果信号と前記比較回路の判定結果に従って、セクタアドレスの選択を行う、
半導体装置。
【請求項6】
電気的に消去可能な複数のメモリセルを備え、消去に成功したか否かを示すベリファイ結果信号を出力するメモリを備えた半導体装置の制御方法であって、
開始セクタアドレスと終了セクタアドレスで特定される第1範囲における複数のセクタを消去する消去工程と、
前記消去工程の後、前記第1範囲におけるセクタが消去されているか否かを確認するベリファイ工程と、
前記ベリファイ工程において、消去されていないセクタが確認されたとき、消去されていないセクタを特定するフェイルセクタアドレスと、前記終了セクタアドレスによって特定される第2範囲におけるセクタを消去する再消去工程と、
を備える半導体装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置およびその制御方法に関し、例えば、所定の個数の電気的に消去可能なメモリセルを1つのセクタとして、複数のセクタを一括して消去(一括消去)することが可能なメモリを備えた半導体装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気的に消去可能な複数のメモリセルを備え、一括消去が可能なメモリは、例えば特許文献1にフラッシュメモリとして記載されている。特許文献1には、それぞれ複数のメモリセルを備えた複数の基本メモリブロックを纏めて消去する一括消去動作が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-293654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の基本メモリブロック(以下、ブロックとも称する)は、例えば所定の個数の電気的に消去可能なメモリセルによって構成され、複数のブロックが、一括消去されることになる。この場合、消去する範囲(消去範囲:例えば連続するブロックの個数)は、一括消去動作の開始時に決定され、消去動作中に消去範囲を変更することは考えられていない。
【0005】
フラッシュメモリのようなメモリでは、消去動作は、メモリセルのしきい値を所定の値に変更させる消去の動作(以下、消去書込み動作とも称する)と、消去書込み動作で、メモリセルのしきい値が所定の値に変更されたか否か、すなわち消去に成功したか否かを確認するベリファイ動作とによって構成されている。そのため、消去動作は、以下、消去ベリファイ動作とも称する。
【0006】
複数のブロックを一括消去したとき、ベリファイ動作によって、消去に成功しなかった(失敗した)ブロックが確認された場合、一括消去動作の開始時に決定された消去範囲に対して再び消去ベリファイ動作が行われることになる。そのため、消去ベリファイ時間が長くなると言う課題がある。特許文献1には、このような課題は記載もされていないし、認識もされていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0008】
すなわち、実施の形態に係る半導体装置は、電気的に消去可能な複数のメモリセルを備え、消去に成功したか否かを示すベリファイ結果信号を出力するメモリと、メモリを制御する制御ブロックとを備える。ここで、制御ブロックは、メモリにおいて一括消去する範囲を示す一括消去範囲制御回路を備え、一括消去範囲制御回路に設定された第1範囲のセクタの消去が行われた後、ベリファイ結果信号によって消去の失敗が示されたとき、消去に失敗したセクタを特定するフェイルセクタアドレスと、第1範囲の終了を特定する終了セクタアドレスとに基づいて、再度消去を行う第2範囲が算出され、一括消去範囲制御回路に設定され、第2範囲のセクタに対して消去が行われる。
【0009】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0010】
一実施の形態によれば、消去動作の時間を短くすることが可能なメモリを備えた半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係る制御ブロックの構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1に係る一括消去の動作を説明するためのフローチャート図である。
図4】実施の形態1に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図5】実施の形態1に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図6】実施の形態1に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図7】実施の形態1に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図8】実施の形態1に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図9】実施の形態2に係る制御ブロックの構成を示すブロック図である。
図10】実施の形態2に係る一括消去の動作を説明するためのフローチャート図である。
図11】実施の形態2に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図12】実施の形態2に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図13】実施の形態2に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図14】実施の形態3に係る制御ブロックの構成を示すブロック図である。
図15】実施の形態3に係る一括消去の動作を説明するためのフローチャート図である。
図16】実施の形態3に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図17】実施の形態3に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図18】実施の形態3に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図19】実施の形態3に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図20】実施の形態3に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
図21】(A)および(B)は、課題を説明するための図である。
図22】課題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。
【0013】
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0014】
(実施の形態1)
以下の説明では、メモリとしてフラッシュメモリを備える半導体装置を、例にして説明する。また、フラッシュメモリにおいて、一括消去動作により消去されるブロックとしては、セクタを例にして説明する。1つのセクタは、例えば512バイト(Byte)の電気的に書き換え可能なメモリセルによって構成されている。例えば、メモリセルが、2値のデータを記憶するメモリセルであり、1バイトが、8ビット(Bit)であった場合、1つのセクタは、512*8個のメモリセルによって構成されている。勿論、セクタを構成するメモリセルの数はこれに限定されるものではない。また、セクタは一例であって、ブロックはセクタに限定されるものではない。
【0015】
実施の形態1に係る半導体装置を説明する前に、本発明者らが見出した課題を、図面を用いて説明する。
【0016】
<課題説明>
図21および図22は、課題を説明するための図である。ここで、図21(A)は、一括消去動作を説明するための模式図であり、図21(B)は、一括消去動作のフォローチャート図である。
【0017】
図21では、メモリが、32個を超えるセクタを備えており、図21(A)に示すようにセクタ0~セクタ31の32個の連続したセクタを一括消去する場合が示されている。また、図21では、セクタ30において消去が失敗した場合が、例として示されている。セクタ0~セクタ31には、それぞれセクタアドレスが割り当てられており、開始セクタアドレスがセクタ0を特定し、終了セクタアドレスがセクタ31を特定する。
【0018】
図21(B)に示すように、ステップS0で、消去を行うべき複数のセクタを特定するセクタアドレスが設定される。ここでは、開始セクタアドレスと終了セクタアドレスが設定される。次に、セクタ消去命令がステップS1で発行される。ステップS2では、複数セクタ一括消去範囲が設定される。すなわち、ステップS0で設定された開始セクタアドレスと終了セクタアドレスによって表される範囲が、一括消去範囲として設定される。
【0019】
ステップS3において、消去書込み動作が実行され、ステップS4においてベリファイ動作が実行され、ステップS5において消去に成功したか否かの判定(ベリファイパス?)が行われる。ステップS5において、消去が成功したと判定された場合、一括消去動作が、ステップS6で終了する。消去に失敗した場合、ステップS3に戻り、再びステップS3~S5が実行される。すなわち、ステップS3~S5によって、消去書込み動作と、その後のベリファイ動作とによって構成された消去ベリファイ動作が再度実行される。
【0020】
図21(A)において、EV_1は1回目の消去ベリファイ動作を示し、EV_2は2回目の消去ベリファイ動作を示している。消去ベリファイ動作EV_1における消去書込み動作によって、セクタ0~セクタ31に対して消去が行われ、ベリファイ動作によって、各セクタにおける消去が成功したか否かが確認される。図21(A)の例では、セクタ30において、消去に失敗したことが確認され、ベリファイ動作が停止する。すなわち、図21(B)のステップS5において、Noと判定される。これにより、再びステップS3が実行されることになり、消去ベリファイ動作EV_2が開始する。消去ベリファイ動作EV_2においては、消去書込み動作によって、再びセクタ0~セクタ31に対して消去が行われ、その後ベリファイ動作が行われる。図21(A)に示した例では、2回目の消去ベリファイ動作EV_2におけるベリファイ動作で、セクタ0~セクタ31の各セクタにおける消去が成功したことが確認され、一括消去動作が終了する。
【0021】
このように、1回目の消去ベリファイ動作EV_1で、セクタ0~セクタ29まで消去が成功していても、再びセクタ0~セクタ31に対して消去ベリファイ動作EV_2を実行することになるため、消去時間が長くなるという課題が発生する。また、セクタ0~セクタ29に対しては、2回の消去書込み動作を実行することになり、消去回数が増え、メモリセルの特性の劣化を早めることが危惧される。
【0022】
図21では、一括消去範囲が、2のべき乗のセクタアドレスで特定される範囲となっていた。すなわち、終了セクタアドレスが、2のべき乗によって表される場合であった。一括消去範囲は、2のべき乗で表されることが望ましいが、もし、終了セクタアドレスが、2のべき乗で表されない場合、例えば、終了セクタアドレスが、セクタ30を特定する場合、図22に示すように、消去範囲を切り替えながら消去ベリファイ動作が実行されることになる。すなわち、消去ベリファイ動作EV_1によって、16個のセクタに対して消去書込み動作とベリファイ動作が実行され、消去ベリファイ動作EV_2によって、4個のセクタに対して消去書込み動作とベリファイ動作が実行される。その後、消去ベリファイ動作EV_3によって、2個のセクタに対して消去書込み動作とベリファイ動作が実行され、消去ベリファイ動作EV_4によって、1個のセクタに対して消去書込み動作とベリファイ動作が実行される。この場合、消去の失敗が確認されなくても、消去ベリファイ動作の回数が増えるため、消去時間が長くなるという課題が発生する。
【0023】
<実施の形態1に係る半導体装置の構成>
図1は、実施の形態1に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は、半導体装置を示している。実施の形態1では、例えばマイクロコントローラによって半導体装置1が構成されている。半導体装置(マイクロコントローラ)1は、種々の回路ブロック等を備えているが、図1には、以下の説明で必要な回路ブロックが描かれている。図1において、2はプロセッサ(CPU)を示し、3は入出力ブロック(I/O)等を示し、4は揮発性のメモリ(RAM)を示している。また、5は、電気的に消去および書き込みが可能な複数のメモリセルを備えたフラッシュメモリ(Flash)を示し、6は、フラッシュメモリ5を制御する制御ブロック(FCB)を示している。
【0024】
プロセッサ2、入出力ブロック等3、ランダムメモリ4、フラッシュメモリ5および制御ブロック6は、バス7に接続され、相互間でデータの送受信が行われる。フラッシュメモリ5は、例えば書き込まれるべきデータが、バス7を介してプロセッサ2から供給され、フラッシュメモリ5から読み出されたデータは、例えばバス7を介してプロセッサ2に供給される。このフラッシュメモリ5に対する書き込みおよび消去は、プロセッサ2から命令(例えば、セクタ消去命令)が、制御ブロック6に供給され、制御ブロック6が、供給された命令に応じて、フラッシュメモリ5を制御することにより実現される。
【0025】
<<制御ブロックの構成>>
図2は、実施の形態1に係る制御ブロックの構成を示すブロック図である。制御ブロック6は、フラッシュメモリ5を制御するために複数の回路ブロックを備えているが、図2には、以下の説明で必要な消去に関する回路ブロックのみが描かれている。また、図2には、フラッシュメモリ5と制御ブロック6との間で送受信される信号を説明するために、フラッシュメモリ5も描かれている。
【0026】
フラッシュメモリ5は、図示しない複数のメモリセルと、図示しない制御回路とを備えている。制御回路は、消去命令信号EIRが制御ブロック6から供給されると、消去命令信号EIRにより示されるセクタアドレスによって特定されるセクタに対して消去ベリファイ動作を行う。消去ベリファイ動作は、前記したように消去書込み動作とベリファイ動作とを備えている。制御回路は、ベリファイ動作の結果をベリファイ(Verify)結果信号VRとして、制御ブロック6に供給する。
【0027】
次に、制御ブロック6の構成を説明する。制御ブロック6は、一括消去範囲制御回路6_1と、アドレス&モード制御回路6_2と、アドレス切替回路6_3と、セレクタ6_4とを備えている。
【0028】
一括消去範囲制御回路6_1には、アドレス&モード制御回路6_2から、消去終了セクタアドレスが供給され、またセレクタ6_4によって選択されたセレクタアドレスが供給される。一括消去範囲制御回路6_1は、消去終了セクタアドレスとセレクタ6_4からのセクタアドレスによって特定されるセクタアドレスの範囲を一括消去する範囲として記憶し、消去範囲信号として、アドレス&モード制御回路6_2へ供給する。
【0029】
プロセッサ2は、一括消去する範囲を特定する消去開始セクタアドレスと消去終了セクタアドレスを、アドレス&モード制御回路6_2に供給する。アドレス&モード制御回路6_2は、この消去開始セクタアドレスを、セレクタ6_4に供給し、消去終了セクタアドレスを、一括消去範囲制御回路6_1に供給する。
【0030】
アドレス&モード制御回路6_2には、ベリファイ結果信号VRが供給され、ベリファイ結果信号VRが、消去の失敗を示していた場合、消去に失敗したセクタを特定するセクタアドレスを、フェイルセクタアドレスとして、アドレス切替回路6_3に供給する。また、アドレス&モード制御回路6_2は、一括消去範囲制御回路6_1から供給されている消去範囲信号で示されているセクタの範囲を一括消去するように指示する消去命令信号EIRを、フラッシュメモリ5に供給する。
【0031】
アドレス切替回路6_3には、フラッシュメモリ5からベリファイ結果信号VRが供給される。ベリファイ結果信号VRが、消去に失敗したことを示していた場合、アドレス切替回路6_2は、アドレス&モード制御回路6_2から供給されているフェイルセクタアドレスをセレクタ6_4に供給するとともに、セレクタ6_4に対してアドレス切替信号(選択信号)を出力する。このアドレス切替信号に応答して、セレクタは、消去開始セレクタアドレスの代わりに、フェイルセクタアドレスを、一括消去範囲制御回路6_1に供給する。
【0032】
<<一括消去動作>>
次に、プロセッサ2から一括消去を指示するセクタ消去命令が、制御ブロック6に供給された時の動作を、図面を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る一括消去の動作を説明するためのフローチャート図である。また、図4図8は、実施の形態1に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
【0033】
図3において、ステップS00で、プロセッサ2(図1)が、アドレス&モード制御回路6_2に、一括消去する消去範囲を特定する消去開始セクタアドレスと消去終了セクタアドレスを設定し、ステップS01で、プロセッサ2が、セクタ消去命令(セクタ一括消去命令)を制御ブロック6に発行する。セクタ消去命令の発行により、ステップS02において、アドレス&モード制御回路6_2は、設定された消去終了セクタアドレスを一括消去範囲制御回路6_1に供給し、セレクタ6_4を介して消去開始セクタアドレスを一括消去範囲制御回路6_1に供給する。これにより、一括消去範囲制御回路6_1には、消去開始セクタアドレスと消去終了セクタアドレスによって特定される範囲に含まれている複数のセクタが、一括消去範囲(第1範囲)として設定(格納)され、設定された一括消去範囲が、消去範囲信号としてアドレス&モード制御回路6_2に出力される。
【0034】
次に、ステップS03において、アドレス&モード制御回路6_2は、消去書込み動作のモードとして動作する。すなわち、アドレス&モード制御回路6_2は、消去範囲信号で特定される複数のセクタを消去する消去命令信号EIRをフラッシュメモリ5に供給する。ステップS03における消去の動作が、図4に模式的に示されている。図4では、一括消去範囲が、セクタ0からセクタ31の場合が示されている。ここでは、消去開始セクタアドレスがセクタ0を特定し、消去終了セクタアドレスがセクタ31を特定している。特に制限されないが、アドレス&モード制御回路6_2は、セクタの消去を指示する消去指示と消去するセクタを特定するセクタアドレスを、消去命令信号EIRとして出力する。すなわち、ステップS03において、アドレス&モード制御回路6_2は、消去開始セクタアドレスから消去終了セクタアドレスに向けて、セクタアドレスを連続的に更新させながら、消去指示を行う消去命令信号EIRを出力する。これにより、フラッシュメモリ5においては、図4に示すようにセクタ0からセクタ31に対して、消去書込み動作が行われ、連続した32個のセクタが消去される。
【0035】
図3に戻って、ステップS03の次に、ステップS04が実行される。ステップS04では、ベリファイ動作が行われる。すなわち、ステップS04で、アドレス&モード制御回路6_2は、ベリファイ動作のモードとして動作する。ベリファイ動作のモードでは、アドレス&モード制御回路6_2は、消去開始セクタアドレスから消去終了セクタアドレスに向けて、セクタアドレスを連続的に更新させながら、ベリファイ動作を行う指示を消去命令信号EIRで出力する。フラッシュメモリ5は、ベリファイ動作の指示を受けると、その時に供給されているセクタアドレスによって特定されるセクタに対してベリファイ動作を行う。すなわち、フラッシュメモリ5は、特定されたセクタに含まれるメモリセルのしきい値が、所定の値となっているか否かを判定し、所定のしきい値となっている場合、消去に成功したことを示すベリファイ結果信号VRを出力する。これに対して、所定のしきい値となっていない場合、消去に失敗したことを示すベリファイ結果信号VRを、フラッシュメモリ5は出力する。ベリファイ動作が行われている状態が、図5に模式的に示されている。図5に示すように、ベリファイ動作は、セクタ0からセクタ31に向けて順次行われる。
【0036】
1つのセクタに対してベリファイ動作が終了するごとに、図3に示すステップS05が実行される。ステップS05では、アドレス&モード制御回路6_2が、ベリファイ結果信号VRが、消去の失敗を示しているか否かを判定する。ベリファイ結果信号VRが、消去の成功を示している場合、アドレス&モード制御回路6_2は、セクタアドレスを更新し、ベリファイ動作を指示する消去命令信号EIRを出力する。アドレス&モード制御回路6_2は、更新しているセクタアドレスが、消去終了セクタアドレスに到達し、消去終了セクタアドレスによって特定されるセクタ31に対するステップS05のベリファイ結果信号VRが、消去の成功を示していた場合、ステップS06を実行する。このステップS06で、セクタ0からセクタ31を消去範囲とした一括消去動作が終了する。
【0037】
一方、ステップS05において、ベリファイ結果信号VRが、消去の失敗を示していた場合、アドレス&モード制御回路6_2は、ベリファイ動作を停止する。すなわち、アドレス&モード制御回路6_2は、セクタアドレスの更新を停止し、ベリファイ動作の指示を停止する。図6には、セクタ30において、消去に失敗した時の状態が、模式的に示されている。図6において、セクタ30に付された符号×が、消去の失敗を示している。消去の失敗は、ベリファイ結果信号VRによって、アドレス&モード制御回路6_2に通知される。この消去の失敗の通知を受けて、アドレス&モード制御回路6_2は、そのときのセクタアドレスを、消去に失敗したセクタを特定するフェイルセクタアドレスとして、アドレス切替回路6_3に出力する。また、ステップS06の代わりに、ステップS05の次にステップS07が実行される。
【0038】
ステップS07では、ベリファイ結果信号VRが消去の失敗を示すことにより、アドレス切替回路6_3が、アドレス&モード制御回路6_2から出力されているフェイルセクタアドレスを、セレクタ6_4へ供給する。この時、アドレス切替回路6_3は、セレクタ6_4が、フェイルセクタアドレスを選択するように、アドレス切替信号によって、セレクタ6_4を制御する。これにより、一括消去範囲制御回路6_1には、セレクタ6_4からフェイルセクタアドレスが、セクタアドレスとして供給され、フェイルセクタアドレスと消去終了セクタアドレスとによって特定される範囲(第2範囲)が、消去範囲として格納され、再設定される。
【0039】
図7には、ステップS07の時の状態が、模式的に示されている。セクタ30で、消去に失敗したため、フェイルセクタアドレスで特定されるセクタ30と消去終了セクタアドレスで特定されるセクタ31の2つのセクタが、消去範囲として、一括消去範囲制御回路6_1に再設定される。
【0040】
ステップS07が終了すると、ステップS03に戻る。一括消去範囲制御回路6_1からは、再設定された消去範囲であるセクタ30、31を示す消去範囲信号が、アドレス&モード制御回路6_2に供給されていることになる。ステップS03において、アドレス&モード制御回路6_2は、セクタ30および31を消去する消去命令信号EIRをフラッシュメモリ5に供給する。次にステップS04で、アドレス&モード制御回路6_2は、セクタ30および31に対してベリファイ動作をフラッシュメモリ5に実行させる。図8には、この時の状態が模式的に示されている。これにより、1回目の消去ベリファイ動作EV_1で消去書込み動作が実行され、ベリファイ動作で消去に成功したセクタには、消去書込み動作およびベリファイ動作が行われず、消去に失敗したセクタから消去終了セクタアドレスによって特定されるセクタまでの範囲に対して、2回目の消去ベリファイ動作EV_2(消去書込み動作による再消去のステップと、ベリファイ動作のステップ)が実行されることになる。
【0041】
実施の形態1によれば、ベリファイ動作によって、消去の失敗が確認された場合、消去に成功しているセクタに対して、再度消去ベリファイ動作が実行されるのを防ぐことが可能であり、消去時間が長くなるのを抑制することが可能である。また、メモリセルの特性の劣化を抑制することも可能である。
【0042】
(実施の形態2)
実施の形態1では、図3に示したステップS07において、再設定される消去範囲が、2のべき乗で表される場合に、消去時間が長くなるのを抑制する例を示した。実施の形態2においては、再設定される消去範囲が、2のべき乗で表されない場合に、消去時間が長くなるのを抑制することが可能な半導体装置が提供される。
【0043】
図9は、実施の形態2に係る制御ブロックの構成を示すブロック図である。図9は、図2と類似している。相違点は、図9では、べき乗アドレス計算回路6_5が追加されていることである。べき乗アドレス計算回路6_5には、アドレス切替回路6_3からフェイルセクタアドレスが供給され、アドレス&モード制御回路6_2から消去終了セクタアドレスが供給される。べき乗アドレス計算回路6_5によって算出されたべき乗セクタアドレスは、フェイルセクタアドレスの代わりに、セレクタ6_4に供給される。
【0044】
図10は、実施の形態2に係る一括消去の動作を説明するためのフローチャート図である。図10は、図3と類似している。相違点は、図10では、べき乗アドレス範囲を計算するべき乗アドレス範囲計算のステップS10が追加されていることである。ステップS05において、ベリファイ結果信号VRが、消去の失敗を示していた場合、ステップS10が実行され、ステップS10で算出された消去範囲が、ステップS07において、一括消去範囲制御回路6_1に設定される。
【0045】
図11図13は、実施の形態2に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。
【0046】
実施の形態1と同様に、フラッシュメモリ5のセクタ0~31を一括消去するよう一括消去動作が指示された場合を説明する。図10のステップS02において、セクタ0~31が消去範囲として、一括消去範囲制御回路6_1に設定され、ステップS03において、32個のセクタ(セクタ0~31)に対して、消去書込み動作が行われ、図11に示すように、32個のセクタ(32セクタ)が消去される。
【0047】
セクタ29において、メモリセルのしきい値が、所定の値に到達しておらず、セクタ29において、消去の失敗が、ベリファイ結果信号VRによって通知されたものと仮定する。この場合、図11に示すように、セクタ29におけるベリファイ動作が、ステップS05において停止する。この場合、ベリファイ動作が実行されていない範囲は、3個のセクタとなり、当該範囲は、2のべき乗で表すことができない。
【0048】
実施の形態2において、べき乗アドレス計算回路6_5は、フェイルセクタアドレスを含む範囲であって、消去終了セクタアドレスとの間で、2のべき乗となる範囲を特定するべき乗アドレスを算出し、出力する。このとき、べき乗アドレス計算回路6_5は、範囲が最小範囲となるようなべき乗セクタアドレスを算出する。図12には、べき乗アドレス計算回路6_5による範囲計算で、フェイルセクタアドレスを含み、最小範囲となるべき乗セクタアドレスを算出した場合が示されている。この場合、べき乗アドレス計算回路6_5は、フェイルセクタアドレスで特定されるセクタ29を含む4個のセクタの範囲を、消去終了セクタアドレスとの間で指定するべき乗セクタアドレスを算出する。ここでは、べき乗セクタアドレスは、セクタ28を特定するセクタアドレスである。
【0049】
べき乗セクタアドレスは、ステップS07において、セレクタ6_4を介して一括消去範囲制御回路6_1に供給され、設定される。その後、ステップS03~S05が再び実行される。これにより、図13に示すように、2回目の消去ベリファイ動作EV_2では、4個のセクタ28~31に対して、消去書込み動作およびベリファイ動作が実行され、ステップS06へ移行して、一括消去動作が終了する。
【0050】
実施の形態2によれば、再設定される範囲は、2のべき乗で表すことが可能となり、消去時間の短縮化を図ることが可能である。
【0051】
(実施の形態3)
実施の形態3においては、一括消去範囲制御回路6_1に再設定される消去範囲、言い換えるならば、前回(例えば1回目)の消去ベリファイ動作では、消去に成功と判定されずに残ったセクタ(残りセクタ)の個数に応じて、実施の形態1に係る構成または実施の形態2に係る構成とが、自動的に切り替えられる半導体装置が提供される。
【0052】
図14は、実施の形態3に係る制御ブロックの構成を示すブロック図である。図14は、図9と類似している。相違点は、図14では、比較回路6_6とセレクタ6_7とが追加されていることである。比較回路6_6は、アドレス切替回路6_3から出力されるフェイルセクタアドレスと、消去終了セクタアドレスとを比較し、比較結果を消去範囲選択信号として出力する。セレクタ6_7には、アドレス切替回路6_3からのフェイルセクタアドレスと、べき乗セレクタアドレスとが供給され、セレクタ6_7は、消去範囲選択信号に従って、フェイルセレクタアドレスまたはべき乗セクタアドレスを選択し、べき乗セクタアドレスの代わりに、セレクタ6_4に供給する。
【0053】
セレクタ6_4とセレクタ6_7は、合わせて1つのセレクタと見なしてもよい。この場合、1つと見なされたセレクタは、アドレス切替回路6_3からの選択信号と、比較回路6_6からの消去範囲選択信号によって制御されることになる。すなわち、このセレクタは、ベリファイ結果信号VRと比較回路6_6における比較の結果によって制御されることになる。
【0054】
図15は、実施の形態3に係る一括消去の動作を説明するためのフローチャート図である。図15は、図10と類似している。相違点は、アドレス判定を行うステップS20が追加されていることである。ステップS05において、ベリファイ動作が停止した場合、残りセクタの個数が所定の値(個数しきい値)以上か否かが、ステップS20で判定される。残りセクタの個数が、個数しきい値以上の場合、次にステップS10が実行され、個数しきい値未満の場合、ステップS07が実行される。
【0055】
図16図20は、実施の形態3に係る一括消去の動作を模式的に説明するための図である。ここでは、図16に示されているように、64個のセクタ(セクタ0~63)を消去範囲として一括消去する場合を説明する。また、セクタ3において消去に失敗したと判定された場合を先に説明し、セクタ62において消去に失敗したと判定された場合を次に説明する。
【0056】
まず、ステップS03において、64個のセクタが消去される。セクタ3で消去に失敗したと判定された場合、図17に示すように、ベリファイ動作は、セクタ3で停止し、アドレス切替回路6_3からは、セクタ3を特定するフェイルセクタアドレスが出力される。
【0057】
ステップS20において、比較回路6_6は、フェイルセクタアドレス(セクタ3)と消去終了セクタアドレス(セクタ63)との差分を算出し、残りのセクタ数が60個であると算出し、算出したセクタ数と、個数しきい値との比較を行う。ここでは、個数しきい値が33個の場合を例にして説明する。
【0058】
残りセクタ数が、33個以上であるため、次にステップS20が実行される。また、この場合、比較回路6_6は、セレクタ6_7に対して、べき乗セクタアドレスを選択するように、消去範囲選択信号で指示する。ステップS20では、実施の形態2で述べたように、べき乗セクタアドレスが算出される。算出されたべき乗セクタアドレスは、セレクタ6_7および6_4を介して、一括消去範囲制御回路6_1に供給される。これにより、ステップS07において、べき乗セクタアドレスと消去終了セクタアドレスとで指定される消去範囲が、一括消去範囲制御回路6_1に再設定される。この場合、べき乗セクタアドレスは、セクタ0を特定するため、図18に示すように、消去範囲としては、セクタ0~セクタ63の範囲となる。すなわち、図18のように、セクタ0~63に対して2回目の消去ベリファイ動作EV_2が実行される。
【0059】
2回目の消去ベリファイ動作EV_2で、セクタ3において消去は成功と判定され、今度は、セクタ62において消去が失敗したと判定されると、図19に示すように、2回目の消去ベリファイ動作EV_2におけるステップS05において、ベリファイ動作が停止し、アドレス切替回路6_3からセクタ62を特定するフェイルセクタアドレスが出力される。比較回路6_6における残りセクタの算出により、残りのセクタ数は2個であると算出され、33未満(32以下)と判定される。この判定により、比較回路6_6は、アドレス切替回路6_3から出力されているフェイルセクタアドレスを選択するように、消去範囲選択信号によってセレクタ6_7を制御する。
【0060】
これにより、一括消去範囲制御回路6_1には、べき乗セクタアドレスではなく、フェイルセクタアドレスが供給され、フェイルセクタアドレスと消去終了セクタアドレスで示される消去範囲が再設定される。その結果、図20に示すように、3回目の消去ベリファイ動作EV_3が行われ、3回目の消去ベリファイ動作EV_3において、残りのセクタ62、63に対して消去書込み動作とベリファイ動作が実行される。
【0061】
実施の形態3によれば、個数しきい値を境にして、実施の形態1に示した構成と実施の形態2に示した構成を自動的に選択することが可能である。実施の形態1によれば、べき乗セクタアドレスを用いる場合に比べて、消去範囲を最小範囲にすることが可能であり、メモリセルの特性の劣化を抑制することが可能である。これに対して、実施の形態2によれば、べき乗セクタアドレスによって消去範囲を特定するため、消去時間を最小にすることが可能である。
【0062】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、アドレス&モード制御回路6_2は、ベリファイ結果信号VRが消去の失敗を示しているときに、フェイルセクタアドレスを出力していたが、消去に失敗したメモリセルを特定するフェイルアドレスを出力するようにしてもよい。この場合、例えばアドレス切替回路6_3が、フェイルアドレスを、それを含むフェイルセクタアドレスに変換して、出力する。
【符号の説明】
【0063】
1 半導体装置
5 フラッシュメモリ(Flash)
6 制御ブロック(FCB)
6_1 一括消去範囲制御回路
6_2 アドレス&モード制御回路
6_3 アドレス切替回路
6_4、6_7 セレクタ
6_5 べき乗アドレス計算回路
6_6 比較回路
EIR 消去命令信号
EV_1~EV_4 消去ベリファイ動作
VR ベリファイ(Verify)結果信号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22