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特許7461888通信システムにおけるアップリンク伝送のための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】通信システムにおけるアップリンク伝送のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240328BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240328BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240328BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04L27/26 114
H04W72/20
H04W72/0446
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020553590
(86)(22)【出願日】2019-04-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 KR2019003970
(87)【国際公開番号】W WO2019194589
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-04-01
(31)【優先権主張番号】10-2018-0039988
(32)【優先日】2018-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0053243
(32)【優先日】2018-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0133877
(32)【優先日】2018-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0003913
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0024376
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0036313
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0039015
(32)【優先日】2019-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】596099882
【氏名又は名称】エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム チュル スン
(72)【発明者】
【氏名】パク ギ ユン
(72)【発明者】
【氏名】ペク スン クウォン
(72)【発明者】
【氏名】コウ ユン ジョ
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/174692(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0288832(US,A1)
【文献】CATT,Remaining issues on PDCCH search space[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800249,2018年01月13日,[検索日:2018.01.26],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800249.zip>
【文献】Samsung,On UE-Group Common PDCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1715981,2017年09月12日,[検索日:2018.07.06],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1715981.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/20
H04W 72/0446
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムにおける端末の動作方法であって、
n個のフレキシブルシンボルを指示する第1SFI(slot format indicator)情報を基地局から受信する段階;
SRS(sounding reference signal)を前記基地局に伝送するために使われる情報を含むSRS設定メッセージを前記基地局から受信する段階;
前記n個のフレキシブルシンボルのうちm個のシンボルをUL(uplink)シンボルとして再指示する第2SFI情報を前記基地局から受信する段階;および
フレキシブルシンボルとして指示された前記n個のフレキシブルシンボルのうち、ULシンボルとして再指示された前記m個のシンボルを通じて前記SRSを前記基地局に伝送する段階を含み、
前記nおよび前記mそれぞれは自然数であり、前記第1SFI情報および前記第2SFI情報に基づいて設定されるスロットを構成するシンボルのうちk個のシンボルは前記SRSの伝送のために設定され、前記SRSは前記k個のシンボルのうち前記ULシンボルとして再指示された前記m個のシンボルを使って伝送され、前記SRSは前記k個のシンボルのうち前記フレキシブルシンボルで伝送されず、前記kは2以上の整数であり、前記mは前記k未満である、端末の動作方法。
【請求項2】
前記第2SFI情報は、前記n個のフレキシブルシンボルのうち前記m個のシンボルを除いた残りのシンボルをDL(downlink)シンボルまたはフレキシブルシンボルとして再指示する、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項3】
前記第2SFI情報は、DCI(downlink control information)フォーマット(format)2_0を通じて受信される、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項4】
前記DCIフォーマット2_0の受信のために必要な情報要素は上位階層メッセージを通じて前記基地局から受信され、前記情報要素は前記DCIフォーマット2_0のためのCORESET(control resource set)情報および探索空間情報を含む、請求項3に記載の端末の動作方法。
【請求項5】
前記SRS設定メッセージは、スロット内で前記SRSが伝送される最初のシンボルを指示する情報および前記スロット内で前記SRSが伝送されるシンボルの個数を指示する情報を含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項6】
通信システムにおける基地局の動作方法であって、
n個のフレキシブルシンボルを指示する第1SFI(slot format indicator)情報を端末に伝送する段階;
SRS(sounding reference signal)を前記基地局に伝送するために使われる情報を含むSRS設定メッセージを前記端末に伝送する段階;
前記n個のフレキシブルシンボルのうちm個のシンボルをUL(uplink)シンボルとして再指示する第2SFI情報を前記端末に伝送する段階;および
フレキシブルシンボルとして指示された前記n個のフレキシブルシンボルのうち、ULシンボルとして再指示された前記m個のシンボルを通じて前記SRSを前記端末から受信する段階を含み、
前記nおよび前記mそれぞれは自然数であり、前記第1SFI情報および前記第2SFI情報に基づいて設定されるスロットを構成するシンボルのうちk個のシンボルは前記SRSの伝送のために設定され、前記SRSは前記k個のシンボルのうち前記ULシンボルとして再指示された前記m個のULシンボルを通じて受信され、前記SRSのための受信動作は前記k個のシンボルのうち前記フレキシブルシンボルで遂行されず、前記kは2以上の整数であり、前記mは前記k未満である、基地局の動作方法。
【請求項7】
前記第2SFI情報は、前記n個のフレキシブルシンボルのうち前記m個のシンボルを除いた残りのシンボルをDL(downlink)シンボルまたはフレキシブルシンボルとして再指示する、請求項6に記載の基地局の動作方法。
【請求項8】
前記第2SFI情報はDCI(downlink control information)フォーマット(format)2_0を通じて伝送され、前記DCIフォーマット2_0の受信のために必要な情報要素は上位階層メッセージを通じて前記端末に伝送され、前記情報要素は前記DCIフォーマット2_0のためのCORESET(control resource set)情報および探索空間情報を含む、請求項6に記載の基地局の動作方法。
【請求項9】
前記SRS設定メッセージは、スロット内で前記SRSが伝送される最初のシンボルを指示する情報および前記スロット内で前記SRSが伝送されるシンボルの個数を指示する情報を含む、請求項6に記載の基地局の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアップリンク伝送技術に関し、さらに詳細には通信システムにおける信頼性(reliability)の要求事項によるアップリンク伝送技術に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術の発展とともに多様な無線通信技術が開発されている。代表的な無線通信技術として、3GPP(3rd generation partnership project)標準で規定されたLTE(long term evolution)、NR(new radio)等がある。LTEは4G(4th Generation)無線通信技術のうちの一つの無線通信技術であり得、NRは5G(5th Generation)無線通信技術のうちの一つの無線通信技術であり得る。
【0003】
4G通信システム(例えば、LTEを支援する通信システム)の商用化後に急増する無線データの処理のために、4G通信システムの周波数帯域(例えば、6GHz以下の周波数帯域)だけでなく、4G通信システムの周波数帯域より高い周波数帯域(例えば、6GHz以上の周波数帯域)を使う5G通信システム(例えば、NRを支援する通信システム)が考慮されている。5G通信システムはeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)およびmMTC(massive Machine Type Communication)を支援することができる。
【0004】
一方、第1伝送ブロックのための第1資源割当情報を含む第1DCI(downlink control channel)が伝送された後に第1資源割当情報によって指示される第1PUSCH(physical uplink shared channel)が他の用途で使われるものと決定された場合、第1PUSCHで第1伝送ブロックの伝送を中止させるための方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、通信システムにおいて信頼性要求事項によるアップリンク伝送のための方法および装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の第1実施例に係る端末の動作方法は、n個のフレキシブルシンボルを指示する第1SFI情報を基地局から受信する段階、SRSを前記基地局に伝送するように設定するSRS設定メッセージを前記基地局から受信する段階、前記n個のフレキシブルシンボルのうちm個のシンボルをULシンボルとして再指示する第2SFI情報を前記基地局から受信する段階、およびフレキシブルシンボルとして指示された前記n個のフレキシブルシンボルのうち、ULシンボルとして再指示された前記m個のシンボルを通じて前記SRSを前記基地局に伝送する段階を含み、前記nおよび前記mそれぞれは自然数である。
【0007】
ここで、前記第1SFI情報および前記第2SFI情報に基づいて設定されるスロットを構成するシンボルのうちk個のシンボルは前記SRS伝送のために設定され得、前記SRSは前記k個のシンボルのうち前記ULシンボルとして再指示された前記m個のシンボルを使って伝送され得、前記SRSは前記k個のシンボルのうち前記フレキシブルシンボルから伝送されなくてもよく、前記kは2以上の整数であり得る。
【0008】
ここで、前記第2SFI情報は、前記n個のフレキシブルシンボルのうち前記m個のシンボルを除いた残りのシンボルをDLシンボルまたはフレキシブルシンボルとして再指示することができる。
【0009】
ここで、前記第2SFI情報はDCIフォーマット2_0を通じて受信され得る。
【0010】
ここで、前記DCIフォーマット2_0の受信のために必要な情報要素は上位階層メッセージを通じて前記基地局から受信され得、前記情報要素は前記DCIフォーマット2_0のためのCORESET情報および探索空間情報を含むことができる。
【0011】
ここで、前記SRS設定メッセージは、スロット内で前記SRSが伝送される最初のシンボルを指示する情報および前記スロット内で前記SRSが伝送されるシンボルの個数を指示する情報を含むことができる。
【0012】
前記目的を達成するための本発明の第2実施例に係る基地局の動作方法は、n個のフレキシブルシンボルを指示する第1SFI情報を端末に伝送する段階、SRSを前記基地局に伝送するように設定するSRS設定メッセージを前記端末に伝送する段階、前記n個のフレキシブルシンボルのうちm個のシンボルをULシンボルとして再指示する第2SFI情報を前記端末に伝送する段階、およびフレキシブルシンボルとして指示された前記n個のフレキシブルシンボルのうち、ULシンボルとして再指示された前記m個のシンボルを通じて前記SRSを前記端末から受信する段階を含み、前記nおよび前記mそれぞれは自然数である。
【0013】
ここで、前記第1SFI情報および前記第2SFI情報に基づいて設定されるスロットを構成するシンボルのうちk個のシンボルは前記SRS伝送のために設定され得、前記SRSは前記k個のシンボルのうち前記ULシンボルとして再指示された前記m個のULシンボルを通じて受信され得、前記SRSのための受信動作は前記k個のシンボルのうち前記フレキシブルシンボルで遂行されなくてもよく、前記kは2以上の整数であり得る。
【0014】
ここで、前記第2SFI情報は、前記n個のフレキシブルシンボルのうち前記m個のシンボルを除いた残りのシンボルをDLシンボルまたはフレキシブルシンボルとして再指示することができる。
【0015】
ここで、前記第2SFI情報はDCIフォーマット2_0を通じて伝送され得、前記DCIフォーマット2_0の受信のために必要な情報要素は上位階層メッセージを通じて前記端末に伝送され得、前記情報要素は前記DCIフォーマット2_0のためのCORESET情報および探索空間情報を含むことができる。
【0016】
ここで、前記SRS設定メッセージは、スロット内で前記SRSが伝送される最初のシンボルを指示する情報および前記スロット内で前記SRSが伝送されるシンボルの個数を指示する情報を含むことができる。
【0017】
前記目的を達成するための本発明の第3実施例に係る端末の動作方法は、第1伝送ブロックのための第1資源割当情報を含む第1DCIを基地局から受信する段階と、前記第1伝送ブロックのための第2資源割当情報を含む第2DCIを前記基地局から受信する段階と、前記第2の資源の割当情報によって指示される第2PUSCHを介して前記第1伝送ブロックを前記基地局に送信する段階を含み、前記第1資源の割当情報によって指示される第1PUSCHが占有する資源は、前記第2PUSCHが占有する資源と異なる。
【0018】
ここで、前記第1PUSCHがUCIの伝送のために割当された場合、前記第1PUSCHは伝送されなくてもよい。
【0019】
ここで、前記第1PUSCHがUCIの伝送のために割当された場合、前記UCIは前記第1PUSCHの代わりにPUCCHを通じて伝送され得る。
【0020】
ここで、前記第1PUSCHがUCIの伝送のために割当された場合、前記UCIは前記第1PUSCHの代わりに前記第2PUSCHを通じて伝送され得る。
【0021】
ここで、前記第1DCIに基づいて前記第1伝送ブロックに対する第1コードブロックが生成された場合、前記第1コードブロックは前記第1PUSCHの代わりに前記第2DCIによって指示される前記第2PUSCHにマッピングされ得る。
【0022】
ここで、前記第1DCIに含まれたHARQプロセス識別子およびNDIそれぞれは前記第2DCIに含まれたHARQプロセス識別子およびNDIと同じであり得る。
【0023】
ここで、前記第1PUSCHが占有する時間資源が前記第2PUSCHが占有する時間資源と同じである場合、前記第2資源割当情報は前記第1PUSCHの開始周波数資源と前記第2PUSCHの開始周波数資源間のオフセットを含むことができる。
【0024】
ここで、前記第1PUSCHが占有する周波数資源が前記第2PUSCHが占有する周波数資源と同じである場合、前記第2資源割当情報は前記第1PUSCHの開始時間資源と前記第2PUSCHの開始時間資源間のオフセットを含むことができる。
【0025】
ここで、前記第1PUSCHは前記第1伝送ブロックの伝送の代わりに他の用途で使われ得る。
【発明の効果】
【0026】
本発明によると、第1伝送ブロックのための第1資源割当情報を含む第1DCI(downlink control channel)が伝送された後に、第1資源割当情報によって指示される第1PUSCH(physical uplink shared channel)が他の用途で使われるものと決定された場合、基地局は第1伝送ブロックのための第2資源割当情報を含む第2DCIを端末に伝送することができる。第2資源割当情報によって指示される第2PUSCHが占有する資源は第1PUSCHが占有する資源と異なり得る。端末は基地局から第1DCIおよび第2DCIを受信することができ、第1DCIおよび第2DCIのうち最後の第2DCIに含まれた情報に基づいてUL伝送を遂行することができる。この場合、第1PUSCHはUL伝送のために使われないため、他の用途で使われ得る。したがって、通信システムの性能が向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】通信システムの第1実施例を図示した概念図である。
図2】通信システムを構成する通信ノードの第1実施例を図示したブロック図である。
図3】通信システムにおけるUL伝送方法の第1実施例を図示した概念図である。
図4】通信システムにおけるUL伝送方法の第2実施例を図示した概念図である。
図5】通信システムにおけるUL伝送方法の第3実施例を図示した概念図である。
図6】通信システムにおけるUL伝送方法の第4実施例を図示した概念図である。
図7】通信システムにおけるUL伝送方法の第5実施例を図示した概念図である。
図8】通信システムにおけるUL伝送方法の第6実施例を図示した概念図である。
図9】通信システムにおけるUL伝送方法の第7実施例を図示した概念図である。
図10】通信システムにおけるDL制御チャネルの探索空間(例えば、論理的探索空間)の第1実施例を図示した概念図である。
図11】通信システムにおけるDL制御チャネルの探索空間(例えば、論理的探索空間)の第2実施例を図示した概念図である。
図12】通信システムにおけるUL基準資源の第1実施例を図示した概念図である。
図13】通信システムにおけるUL基準資源の第2実施例を図示した概念図である。
図14】通信システムにおけるUL基準資源の第3実施例を図示した概念図である。
図15】通信システムにおけるUL伝送方法の第8実施例を図示した概念図である。
図16】通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第1実施例を図示した概念図である。
図17】通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第2実施例を図示した概念図である。
図18】通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第3実施例を図示した概念図である。
図19】通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第4実施例を図示した概念図である。
図20】通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第5実施例を図示した概念図である。
図21】通信システムにおけるUL伝送方法の第9実施例を図示した概念図である。
図22】通信システムにおけるUL伝送方法の第10実施例を図示した概念図である。
図23図22に図示されたUL伝送方法によるULデータチャネル#2の第1実施例を図示した概念図である。
図24図22に図示されたUL伝送方法によるULデータチャネル#2の第2実施例を図示した概念図である。
図25】通信システムにおけるUL伝送方法の第11実施例を図示した概念図である。
図26】通信システムにおけるUL伝送方法の第12実施例を図示した概念図である。
図27】通信システムにおけるSRSの伝送方法の第1実施例を図示したフローチャートである。
図28】通信システムにおけるシンボルタイプの決定方法の第1実施例を図示した概念図である。
図29】通信システムにおけるUL伝送方法の第13実施例を図示した概念図である。
図30】通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第6実施例を図示した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0029】
第1、第2等の用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した記載された項目の組み合わせまたは複数の関連した記載された項目のうちいずれかの項目を含む。
【0030】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されていてもよくまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0031】
本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0032】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0033】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。本発明の説明において、全体的な理解を助けるために図面上の同じ構成要素に対しては同じ参照符号を付し、同じ構成要素に対して重複する説明は省略する。
【0034】
本発明に係る実施例が適用される通信システム(communication system)が説明される。本発明に係る実施例が適用される通信システムは下記で説明された内容に限定されず、本発明に係る実施例は多様な通信システムに適用され得る。ここで、通信システムは通信ネットワーク(network)と同じ意味で使われ得る。
【0035】
図1は、通信システムの第1実施例を図示した概念図である。
【0036】
図1を参照すると、通信システム100は複数の通信ノード110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含むことができる。複数の通信ノードは3GPP(3rd generation partnership project)標準で規定された4G通信(例えば、LTE(long term evolution)、LTE-A(advanced))、5G通信(例えば、NR(new radio))等を支援することができる。4G通信は6GHz以下の周波数帯域で遂行され得、5G通信は6GHz以下の周波数帯域だけでなく6GHz以上の周波数帯域で遂行され得る。
【0037】
例えば、4G通信および5G通信のために、複数の通信ノードはCDMA(code division multiple access)基盤の通信プロトコル、WCDMA(wideband CDMA)(登録商標)基盤の通信プロトコル、TDMA(time division multiple access)基盤の通信プロトコル、FDMA(frequency division multiple access)基盤の通信プロトコル、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)基盤の通信プロトコル、Filtered OFDM基盤の通信プロトコル、CP(cyclic prefix)-OFDM基盤の通信プロトコル、DFT-s-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM)基盤の通信プロトコル、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)基盤の通信プロトコル、SC(single carrier)-FDMA基盤の通信プロトコル、NOMA(Non-orthogonal Multiple Access)、GFDM(generalized frequency division multiplexing)基盤の通信プロトコル、FBMC(filter bank multi-carrier)基盤の通信プロトコル、UFMC(universal filtered multi-carrier)基盤の通信プロトコル、SDMA(Space Division Multiple Access)基盤の通信プロトコルなどを支援することができる。
【0038】
また、通信システム100はコアネットワーク(core network)をさらに含むことができる。通信システム100が4G通信を支援する場合、コアネットワークはS-GW(serving-gateway)、P-GW(PDN(packet data network)-gateway)、MME(mobility management entity)等を含むことができる。通信システム100が5G通信を支援する場合、コアネットワークはUPF(user plane function)、SMF(session management function)、AMF(access and mobility management function)等を含むことができる。
【0039】
一方、通信システム100を構成する複数の通信ノード110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6それぞれは次のような構造を有することができる。
【0040】
図2は、通信システムを構成する通信ノードの第1実施例を図示したブロック図である。
図2を参照すると、通信ノード200は少なくとも一つのプロセッサ210、メモリ220およびネットワークと連結されて通信を遂行する送受信装置230を含むことができる。また、通信ノード200は入力インターフェース装置240、出力インターフェース装置250、保存装置260等をさらに含むことができる。通信ノード200に含まれたそれぞれの構成要素はバス(bus)270により連結されて互いに通信を遂行することができる。
【0041】
ただし、通信ノード200に含まれたそれぞれの構成要素は共通バス270ではなく、プロセッサ210を中心に個別インターフェースまたは個別バスを通じて連結されてもよい。例えば、プロセッサ210はメモリ220、送受信装置230、入力インターフェース装置240、出力インターフェース装置250および保存装置260のうち少なくとも一つと専用インターフェースを通じて連結されてもよい。
【0042】
プロセッサ210はメモリ220および保存装置260のうち少なくとも一つに保存されたプログラム命令(program command)を実行することができる。プロセッサ210は中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、または本発明の実施例に係る方法が遂行される専用のプロセッサを意味し得る。メモリ220および保存装置260それぞれは揮発性保存媒体および不揮発性保存媒体のうち少なくとも一つで構成され得る。例えば、メモリ220は読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)およびランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうち少なくとも一つで構成され得る。
【0043】
再び図1を参照すると、通信システム100は複数の基地局(base stations)110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含むことができる。基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2および端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含む通信システム100は、「アクセスネットワーク」と称され得る。第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれはマクロセル(macro cell)を形成することができる。第4基地局120-1および第5基地局120-2それぞれはスモールセル(small cell)を形成することができる。第1基地局110-1のセルカバレッジ(cell coverage)内に第4基地局120-1、第3端末130-3および第4端末130-4が属し得る。第2基地局110-2のセルカバレッジ内に第2端末130-2、第4端末130-4および第5端末130-5が属し得る。第3基地局110-3のセルカバレッジ内に第5基地局120-2、第4端末130-4、第5端末130-5および第6端末130-6が属し得る。第4基地局120-1のセルカバレッジ内に第1端末130-1が属し得る。第5基地局120-2のセルカバレッジ内に第6端末130-6が属し得る。
【0044】
ここで、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、ノードB(NodeB)、高度化ノードB(evolved NodeB)、gNB、BTS(base transceiver station)、無線基地局(radio base station)、無線トランシーバー(radio transceiver)、アクセスポイント(access point)、アクセスノード(node)等と称され得る。複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6それぞれは、UE(user equipment)、ターミナル(terminal)、アクセスターミナル(access terminal)、モバイルターミナル(mobile terminal)、ステーション(station)、加入者ステーション(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、携帯加入者ステーション(portable subscriber station)、ノード(node)、デバイス(device)等と称され得る。
【0045】
一方、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは互いに異なる周波数帯域で動作することができ、または同じ周波数帯域で動作することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、理想的バックホールリンク(ideal backhaul link)または非(non)-理想的バックホールリンクを通じて連結され得、理想的バックホールリンクまたは非-理想的バックホールリンクを通じて情報を交換することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは理想的バックホールリンクまたは非-理想的バックホールリンクを通じてコアネットワークと連結され得る。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれはコアネットワークから受信した信号を該当端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6に伝送することができ、該当端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6から受信した信号をコアネットワークに伝送することができる。
【0046】
また、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、MIMO伝送(例えば、SU(single user)-MIMO、MU(multi user)-MIMO、大規模(massive)MIMOなど)、CoMP(coordinated multipoint)伝送、CA(carrier aggregation)伝送、非免許帯域(unlicensed band)で伝送、端末間の直接通信(device to device communication、D2D)(またはProSe(proximity services))等を支援することができる。ここで、複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6それぞれは、基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2と対応する動作、基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2により支援される動作を遂行することができる。例えば、第2基地局110-2はSU-MIMO方式に基づいて信号を第4端末130-4に伝送することができ、第4端末130-4はSU-MIMO方式によって第2基地局110-2から信号を受信することができる。または第2基地局110-2はMU-MIMO方式に基づいて信号を第4端末130-4および第5端末130-5に伝送することができ、第4端末130-4および第5端末130-5それぞれはMU-MIMO方式によって第2基地局110-2から信号を受信することができる。
【0047】
第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれはCoMP方式に基づいて信号を第4端末130-4に伝送することができ、第4端末130-4はCoMP方式によって第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3から信号を受信することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、自身のセルカバレッジ内に属した端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6とCA方式に基づいて信号を送受信することができる。第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれは第4端末130-4と第5端末130-5間のD2Dを制御することができ、第4端末130-4および第5端末130-5それぞれは第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれの制御によってD2Dを遂行することができる。
【0048】
次に、通信システムにおけるアップリンク(UL)伝送方法が説明される。通信ノードのうち第1通信ノードで遂行される方法(例えば、信号の伝送または受信)が説明される場合にも、これに対応する第2通信ノードは第1通信ノードで遂行される方法と相応する方法(例えば、信号の受信または伝送)を遂行することができる。すなわち、端末の動作が説明された場合にこれに対応する基地局は端末の動作と相応する動作を遂行することができる。その反対に、基地局の動作が説明された場合にこれに対応する端末は基地局の動作と相応する動作を遂行することができる。
【0049】
■URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)PUSCH(physical uplink shared channel)とeMBB(enhanced Mobile BroadBand)PUSCH間の動的多重化
URLLC PUSCHはURLLCサービスのために使われるPUSCHであり得る。例えば、URLLCデータはURLLC PUSCHを通じて伝送され得る。URLLCデータはURLLCサービスの要求事項により伝送されるデータであり得る。eMBB PUSCHはeMBBサービスのために使われるPUSCHであり得る。例えば、eMBBデータはeMBB PUSCHを通じて伝送され得る。eMBBデータはeMBBサービスの要求事項により伝送されるデータであり得る。
【0050】
√ UL(uplink)リ-グラント(re-grant)
以下で提案される方法は、端末が基地局から受信されたダウンリンク(DL)制御チャネル(例えば、PDCCH(physical downlink control channel))に含まれた情報(例えば、DCI(downlink control information))に基づいてアップリンク(UL)データチャネル(例えば、PUSCH)を伝送するシナリオに適用され得る。
【0051】
端末はULデータチャネルとして使用できる資源要素(resource elements)の大きさに基づいて伝送ブロック(resource block)の大きさを決定することができる。ここで、伝送ブロックはULデータを含むことができる。端末は伝送ブロックにHARQ(hybrid automatic repeat request)プロセス識別子を付与することができる。HARQプロセス識別子は再伝送伝送ブロックを指示することができる。例えば、再伝送伝送ブロックはHARQプロセス識別子とNDI(new data indicator)により指示され得る。
【0052】
基地局は互いに異なる要求事項を有する二つ以上のデータ(例えば、URLLCデータ、eMBBデータ)の伝送を支援するように端末を設定することができる。要求事項はエラー率、伝送率、および遅延時間のうち一つ以上を含むことができる。データ(例えば、URLLCデータ、eMBBデータ)の優先順位は要求事項に基づいて決定され得る。基地局はデータの優先順位を指示する情報を含む上位階層メッセージ(例えば、RRC(radio resource control)メッセージ)を端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいてデータの優先順位を確認することができる。またはデータの優先順位は基地局および端末が知っている技術規格に定義され得る。
【0053】
提案される方法はUL伝送だけでなくDL伝送にも適用され得る。提案される方法において、同じ伝送ブロックの資源割当情報を含むDL制御チャネルが2回以上受信された場合、端末は受信されたDL制御チャネルのうち最後のDL制御チャネルに含まれた情報(例えば、DCI)に基づいてUL伝送を遂行することができる。端末は受信されたDL制御チャネルのうち最後のDL制御チャネルを除いた残りのDL制御チャネルによる指示を遂行しないことができる。
【0054】
以下で、基地局が一つの伝送ブロックを指示する方法が説明される。HARQプロセス識別子およびNDIは同じ伝送ブロックを指示するために使われ得る。この場合、基地局は同じ伝送ブロックを指示するHARQプロセス識別子とNDIを含むDL制御チャネル(例えば、DCI)を端末に伝送することができる。CBG(code block group)の再伝送手続きにおいて、HARQプロセス識別子、NDI、CBGTI(CBG transmit indicator)、およびCBGFI(CBG flush information)は同じ伝送ブロックを指示するために使われ得る。この場合、基地局は同じ伝送ブロックを指示するHARQプロセス識別子、NDI、CBGTI、およびCBGFIを含むDL制御チャネル(例えば、DCI)を端末に伝送することができる。
【0055】
一方、端末は資源割当情報(例えば、伝送ブロックの資源割当情報)を含むDL制御チャネル#1を基地局から受信することができ、DL制御チャネル#1によって指示される伝送ブロックをULデータチャネル#1にマッピングすることができる。DL制御チャネル#1の受信後に、端末は資源割当情報(例えば、伝送ブロックの資源割当情報)を含むDL制御チャネル#2を基地局から受信することができる。DL制御チャネル#2によって指示される伝送ブロックがDL制御チャネル#1によって指示される伝送ブロックと同じである場合(例えば、DL制御チャネル#2に含まれたHARQプロセス識別子およびNDIそれぞれがDL制御チャネル#1に含まれたHARQプロセス識別子およびNDIと同じである場合)、端末はDL制御チャネル#2に含まれた情報(例えば、DCI)に基づいて伝送ブロックをULデータチャネル#2にマッピングすることができる。すなわち、端末はDL制御チャネル#1による指示を遂行しないことができる。ここで、DL制御チャネル#1に含まれた情報はDL制御チャネル#2に含まれた情報と同じであり得、DL制御チャネル#1の大きさ(例えば、CCEの個数)はDL制御チャネル#2の大きさ(例えば、CCEの個数)と同じであり得る。またはDL制御チャネル#1の大きさはDL制御チャネル#2の大きさと異なり得る。
【0056】
前述した方法はスロット基盤(slot based)伝送および非スロット(non-slot based)方式に適用され得る。DL制御チャネル#2は伝送ブロックがULデータチャネル#1と異なる資源にマッピングされるように指示することができる。またはDL制御チャネル#2は伝送ブロックがULデータチャネル#1と異なるスロットまたはシンボルで伝送されるようにULデータチャネル#2を指示することができる。
【0057】
前述した方法は端末が多重レイヤー(multi layer)を送受信するシナリオにも適用され得る。例えば、一つのDL制御チャネルによって端末に多重レイヤーが割当され得、これに伴い、一つ以上の伝送ブロックが端末に割当され得る。この場合、端末は受信されたDL制御チャネルのうち最後のDL制御チャネルの指示により動作することができる。
【0058】
図3は、通信システムにおけるUL伝送方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0059】
図3を参照すると、基地局は伝送ブロックのための資源割当情報を含むDL制御チャネル#1(例えば、DCI)を端末に伝送することができる。DL制御チャネル#1はULデータチャネル#1を指示することができる。DL制御チャネル#1が伝送された後にULデータチャネル#1が他の用途で使われるものと決定された場合、基地局はDL制御チャネル#1によって指示される同じ伝送ブロックのための資源割当情報を含むDL制御チャネル#2(例えば、DCI)を端末に伝送することができる。DL制御チャネル#2はULデータチャネル#1の代わりにULデータチャネル#2を指示することができる。この場合、DL制御チャネル#2はULデータチャネル#1の伝送を中止させるために使われ得る。DL制御チャネル#2に含まれたHARQプロセス識別子およびNDIそれぞれはDL制御チャネル#1に含まれたHARQプロセス識別子およびNDIと同じであり得る。またはCBGが使われる場合、DL制御チャネル#2に含まれたHARQプロセス識別子、NDI、CBGTI、およびCBGFIそれぞれはDL制御チャネル#1に含まれたHARQプロセス識別子、NDI、CBGTI、およびCBGFIと同じであり得る。またはDL制御チャネル#2に含まれたCBGTIおよびCBGFIそれぞれはDL制御チャネル#1に含まれたCBGTIおよびCBGFIと同じでなくてもよい。
【0060】
端末は同じ伝送ブロックの資源割当情報を含むDL制御チャネル#1および#2を基地局から受信することができる。DL制御チャネル#1は伝送ブロックがマッピングされるULデータチャネル#1を指示することができ、DL制御チャネル#2は伝送ブロックがマッピングされるULデータチャネル#2を指示することができる。この場合、ULデータチャネルが伝送される周波数資源は変更され得る。例えば、ULデータチャネル#1の開始周波数資源(例えば、開始サブキャリアまたは開始資源ブロック)とULデータチャネル#2の開始周波数資源(例えば、開始サブキャリアまたは開始資源ブロック)間のオフセットはΔであり得る。DL制御チャネル#2はオフセットΔを端末に指示することができる。基地局はULデータチャネルの周波数資源を変更することによって、該当周波数資源(例えば、帯域幅#1)を他の用途で活用することができる。例えば、基地局は該当周波数資源を他の端末に割当することができる。
【0061】
端末はDL制御チャネル#1および#2のうち最後のDL制御チャネル#2の指示によりULデータチャネル#2を伝送することができる。すなわち、DL制御チャネル#1によって割当されるULデータチャネル#1は使われなくてもよい。ここで、ULデータチャネル#1の伝送区間#1はULデータチャネル#2の伝送区間#2と同じであり得る。またはULデータチャネル#1の伝送区間#1はULデータチャネル#2の伝送区間#2と異なり得る。ULデータチャネル#1の帯域幅#1はULデータチャネル#2の帯域幅#2と同じであり得る。またはULデータチャネル#1の帯域幅#1はULデータチャネル#2の帯域幅#2と異なり得る。
【0062】
図4は、通信システムにおけるUL伝送方法の第2実施例を図示した概念図である。
【0063】
図4を参照すると、基地局は伝送ブロックのための資源割当情報(例えば、DCI)を含むDL制御チャネル#1を端末に伝送することができる。DL制御チャネル#1はULデータチャネル#1を指示することができる。DL制御チャネル#1が伝送された後にULデータチャネル#1が他の用途(例えば、ULデータチャネル#1が他の端末に割当)で使われるものと決定された場合、基地局はDL制御チャネル#1によって指示される同じ伝送ブロックのための資源割当情報(例えば、DCI)を含むDL制御チャネル#2を端末に伝送することができる。DL制御チャネル#2はULデータチャネル#1の代わりにULデータチャネル#2を指示することができる。この場合、DL制御チャネル#2はULデータチャネル#1の伝送を中止させるために使われ得る。DL制御チャネル#2に含まれたHARQプロセス識別子およびNDIそれぞれはDL制御チャネル#1に含まれたHARQプロセス識別子およびNDIと同じであり得る。または、CBGが使われる場合、DL制御チャネル#2に含まれたHARQプロセス識別子、NDI、CBGTI、およびCBGFIそれぞれはDL制御チャネル#1に含まれたHARQプロセス識別子、NDI、CBGTI、およびCBGFIと同じであり得る。または、DL制御チャネル#2に含まれたCBGTIおよびCBGFIそれぞれはDL制御チャネル#1に含まれたCBGTIおよびCBGFIと異なり得る。
【0064】
一方、ULデータチャネルにマッピングされる伝送ブロックの大きさはDL制御チャネル#1によって割当される資源要素の個数により変わり得る。例えば、DFT(discrete Fourier transform)プリコーディングが適用されるULデータチャネルがマッピングされる伝送ブロックの大きさは、DL制御チャネルによって割当された資源要素の個数およびRRCメッセージによって指示されたパラメータの関数で決定され得る。したがって、基地局がDL制御チャネル#1およびDL制御チャネル#2を通じて互いに異なる個数の資源要素を割当する場合、ULデータチャネル#1に含まれる伝送ブロックの大きさはULデータチャネル#2に含まれる伝送ブロックの大きさと異なって設定され得る。
【0065】
端末が同じ伝送ブロックを基地局に伝送するために、ULデータチャネル#1およびULデータチャネル#2に含まれる伝送ブロックの大きさは同一に維持されることが好ましい。ULデータチャネル#2にマッピングされる伝送ブロックの大きさがULデータチャネル#1にマッピングされる伝送ブロックの大きさと同じであることを端末に指示するために、基地局はDL制御チャネル#2に含まれるMCSインデックス(例えば、IMCS)を最初の伝送のためのMCSインデックスの範囲(例えば、256QAM(quadrature amplitude modulation)が使われる場合にMCSインデックスの範囲は「0、1、・・・、27」であり、256QAMが使われない場合にMCSインデックスの範囲は「0、1、・・・、28」)の代わりに、再伝送のためのMCSインデックスの範囲(例えば、256QAMが使われる場合にMCSインデックスの範囲は「28、29、30、31」であり、256QAMが使われない場合にMCSインデックスの範囲は「29、30、31」)内で設定され得る。ただし、該当伝送ブロック(例えば、DL制御チャネル#2によって指示される伝送ブロック)は基地局から端末に伝送される最初の伝送ブロックまたは再伝送ブロックであり得る。
【0066】
端末は同じ伝送ブロックの資源割当情報を含むDL制御チャネル#1および#2を基地局から受信することができる。DL制御チャネル#1は伝送ブロックがマッピングされるULデータチャネル#1を指示することができ、DL制御チャネル#2は伝送ブロックがマッピングされるULデータチャネル#2を指示することができる。この場合、ULデータチャネルが伝送される時間資源は変更され得る。例えば、ULデータチャネル#1の開始時間資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)とULデータチャネル#2の開始時間資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)間のオフセットはΔであり得る。DL制御チャネル#2はオフセットΔを端末に指示することができる。基地局はULデータチャネルの時間資源を変更することによって、該当時間資源を他の用途で活用することができる。例えば、基地局は該当時間資源を他の端末に割当することができる。
【0067】
端末はDL制御チャネル#1および#2のうち最後のDL制御チャネル#2の指示によりULデータチャネル#2を伝送することができる。例えば、ULデータチャネル#1の伝送前にDL制御チャネル#2の復号動作が完了した場合、端末はULデータチャネル#1の伝送なしにULデータチャネル#2を伝送することができる。また、ULデータチャネル#1の伝送動作の遂行のための時間が必要となり得る。または端末はULデータチャネル#1の伝送中にDL制御チャネル#2を受信することができる。DL制御チャネル#2の復号動作の完了前にULデータチャネル#1の一部が伝送された場合、端末はULデータチャネル#1の残りを伝送しないことができる。その後に、端末はDL制御チャネル#2によって指示されるULデータチャネル#2を伝送することができる。
【0068】
DL制御チャネル#2が再伝送伝送ブロックの資源割当情報を含む場合、ULデータチャネル#2の資源は制約なしに割当され得る。ULデータチャネルの資源は基地局によって適応的に再割当され得るため、前述した実施例は動的資源割当方式(例えば、動的TDD(time division duplex)割当方式)およびURLLCサービスに効果的に適用され得る。また、ULデータチャネル#2の時間および周波数資源がすべて変更され得る。
【0069】
伝送ブロックがULデータチャネル#1にマッピングされた後に同じ伝送ブロックをULデータチャネル#2に再びマッピングする過程で、端末はULデータチャネル#1のマッピング過程ですでに遂行した結果を再使用できなくてもよい。DL制御チャネル#1の大きさ(例えば、CCEの個数)がDL制御チャネル#2の大きさと同じである場合、DL制御チャネル#2は全体資源割当情報のうち一部の資源割当情報を含むことができる。伝送ブロックがULデータチャネル#1および#2に同一にマッピング可能な場合、端末でUL伝送のために使用可能な時間が追加で確保され得る。したがって、伝送ブロックの伝送遅延は減少し得る。
【0070】
基地局は同じ伝送ブロックの資源割当情報の伝送のために使われるDL制御チャネルに含まれる共通フィールド(例えば、同じ情報を指示するフィールド)により指示される情報を、上位階層シグナリングを使って端末に通知することができる。または同じ伝送ブロックの資源割当情報の伝送のために使われるDL制御チャネルに含まれる共通フィールドは基地局および端末が知っている技術規格に定義され得る。
【0071】
DL制御チャネル#1および#2が同じ伝送ブロックの資源割当情報を含み、DL制御チャネル#1および#2が成功裏に受信された場合、端末はDL制御チャネル#1とDL制御チャネル#2を共に復号することができる。例えば、DL制御チャネル#2の復号結果はDL制御チャネル#1の復号結果とコンバイニング(combining)され得る。反面、DL制御チャネル#1および#2が同じ伝送ブロックの資源割当情報を含み、DL制御チャネル#1が成功裏に受信されなかった場合、端末はDL制御チャネル#2のみを復号することができる。
【0072】
例えば、図3に図示された実施例の通り、ULデータチャネルの周波数資源のみが変更され得、ULデータチャネルの残りの資源(例えば、時間資源)は同一に割当され得る。図4に図示された実施例の通り、ULデータチャネルの時間資源のみが変更され得、ULデータチャネルの残りの資源(例えば、周波数資源)は同一に割当され得る。
【0073】
伝送ブロックの大きさが同じであり、伝送ブロックのMCS(modulation and coding scheme)が同じである場合、ULデータチャネル#2が占有する時間および周波数資源の大きさはULデータチャネル#1が占有する時間および周波数資源の大きさと同じであり得る。この場合、ULデータチャネル#2の開始時間資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)はULデータチャネル#1の開始時間資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)と異なって設定され得る。またはULデータチャネル#2の開始周波数資源(例えば、開始サブキャリアまたは開始資源ブロック)はULデータチャネル#1の開始周波数資源(例えば、開始サブキャリアまたは開始資源ブロック)と異なって設定され得る。この場合、端末は伝送ブロックを再び符号化しなくてもよく、すでに生成されたコードブロックに対するスクランブリング動作(例えば、時間軸スクランブリング動作)を遂行することができ、スクランブリングされたコードブロックをULデータチャネル#2にマッピングすることができる。
【0074】
DL制御チャネル#2の生成手続きにおいて、基地局は端末でDL制御チャネル#1が成功裏に受信されたものと仮定することができ、DL制御チャネル#1に含まれた情報に比べて変更された情報を含むDL制御チャネル#2を生成することができる。したがって、DL制御チャネル#2で含まれる情報(例えば、コードワード(codeword))の大きさは減少し得、これに伴いDL制御チャネル#2の符号率(code rate)は減少し得、DL制御チャネル#2の受信信頼度は向上し得る。例えば、DL制御チャネル#1および#2が同じ伝送ブロックのための資源割当情報を含む場合、基地局はULデータチャネル#2の時間資源情報(例えば、伝送時点)を含むDL制御チャネル#2を伝送することができる。この場合、DL制御チャネル#2に含まれる情報の大きさはDL制御チャネル#1に含まれた情報の大きさより小さいため、DL制御チャネル#2のフォーマットはDL制御チャネル#1のフォーマットと異なり得る。
【0075】
前述した方法は同じ伝送ブロックのための資源割当情報を含むDL制御チャネルの伝送だけでなく、互いに異なる伝送ブロックのための資源割当情報を含むDL制御チャネルの伝送にも適用され得る。
【0076】
PUSCHを通じてのUCI(uplink control information)伝送
端末はUL制御情報(UCI)の伝送のために設定されたスロットでULデータチャネルを伝送することができる。基地局上位階層シグナリングまたはDL制御チャネルを通じてUL制御チャネルの伝送のために必要な情報要素を伝送することができる。UL制御チャネルの開始シンボルがULデータチャネルの開始シンボルと同じである場合、端末はUL制御チャネルの代わりにULデータチャネルを使ってUL制御情報を伝送することができる。この場合、ULデータチャネルは伝送ブロック(例えば、ULデータ)およびUL制御情報をいずれも含むことができる。
【0077】
以下において、UL制御情報を含むULデータチャネルを伝送するための方法が説明される。端末はUL伝送のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#1を受信することができ、DL制御チャネル#1に含まれた情報に基づいて伝送ブロックおよびUL制御情報をULデータチャネル#1にマッピングすることができる。すなわち、伝送ブロックおよびUL制御情報を含むULデータチャネル#1が伝送され得る。ここで、ULデータチャネルにマッピングされる伝送ブロックは伝送ブロックに基づいて生成されたコードブロックを意味し得、ULデータチャネルにマッピングされるUL制御情報は符号化されたUL制御情報を意味し得る。
【0078】
UL伝送のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#1が受信され、UL(再)伝送のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#2が受信された場合、端末はDL制御チャネル#1の代わりにDL制御チャネル#2に含まれた情報に基づいてUL(再)伝送を遂行することができる。例えば、端末は伝送ブロック(または伝送ブロックおよびUL制御情報)をDL制御チャネル#2によって指示されるULデータチャネル#2にマッピングすることができる。すなわち、端末はDL制御チャネル#1によって指示されるULデータチャネル#1の代わりにULデータチャネル#2を伝送することができる。
【0079】
図5は、通信システムにおけるUL伝送方法の第3実施例を図示した概念図である。
【0080】
図5を参照すると、DL制御チャネル#1はULデータチャネル#1(例えば、UL制御情報の伝送のためのULデータチャネル#1)を指示することができ、DL制御チャネル#2はULデータチャネル#2(例えば、伝送ブロックの伝送のためのULデータチャネル#2)を指示することができる。ULデータチャネル#2の時間資源のうち一部の時間資源はULデータチャネル#1の時間資源と同じであり得る。また、ULデータチャネル#2の開始時間資源はULデータチャネル#1の開始時間資源と同じであり得る。
【0081】
端末は基地局からDL制御チャネル#1および#2(例えば、DCI#1および#2)を受信することができ、DL制御チャネル#1の代わりにDL制御チャネル#2に含まれた情報に基づいてUL伝送を遂行することができる。例えば、端末は伝送ブロックおよびUL制御情報をDL制御チャネル#2によって指示されるULデータチャネル#2にマッピングすることができる。
【0082】
一方、基地局はUL制御情報のための資源割当情報(例えば、ULデータチャネル#1を指示する資源割当情報)を含むDL制御チャネル#1を伝送することができ、ULデータチャネル#1と異なる時間資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)を有するULデータチャネル#2を指示する資源割当情報を含むDL制御チャネル#2を伝送することができる。この場合、端末はUL制御情報をULデータチャネル#2にマッピングできなくてもよい。その理由はULデータチャネル#2の伝送時点がULデータチャネル#1の伝送時点と異なるためである。すなわち、基地局はULデータチャネル#1の時間資源でUL制御情報が受信されるであろうと期待するため、UL制御情報がULデータチャネル#2を通じて伝送されるケースに該当UL制御情報を受信することができない。したがって、端末はULデータチャネル#1およびUL制御情報をいずれも伝送しないことができる。
【0083】
UL制御情報が基地局によって設定された時間より早い時間でフィードバックされるために、端末で処理時間は短くならなければならない。反面、UL制御情報が基地局によって設定された時間より遅い時間でフィードバックされる場合、データの伝送遅延は増加し得る。したがって、UL制御情報は基地局によって設定された時間でフィードバックされることが好ましい。提案される方法で、端末はUL制御チャネルを生成することができ、UL制御情報をUL制御チャネルにマッピングすることができ、ULデータチャネルの代わりにUL制御情報を含むUL制御チャネルを伝送することができる。
【0084】
図6は通信システムにおけるUL伝送方法の第4実施例を図示した概念図で、図7は通信システムにおけるUL伝送方法の第5実施例を図示した概念図である。
【0085】
図6および図7を参照すると、ULデータチャネル#2の時間資源はULデータチャネル#1の時間資源と異なり得る。例えば、ULデータチャネル#2の開始シンボルまたは開始スロットはULデータチャネル#1の開始シンボルまたは開始スロットと異なり得る。この場合、端末はUL制御情報をULデータチャネル#2にマッピングしなくてもよい。端末はUL制御情報をULデータチャネル#2の代わりに別途のUL制御チャネルにマッピングすることができ、UL制御チャネルを伝送することができる。UL制御チャネルの伝送のために使われる時間資源はULデータチャネル#1の時間資源に属し得る。例えば、UL制御チャネルの開始シンボルまたは開始スロットはULデータチャネル#1の開始シンボルまたは開始スロットと同じであり得る。図6に図示された実施例でULデータチャネル#1は伝送されなくてもよく、図7に図示された実施例でULデータチャネル#1の一部は伝送され得る。
【0086】
UL制御チャネルの資源(例えば、開始シンボル、シンボルの区間、開始スロット、周波数資源の位置、帯域幅、シークエンス情報)を決定するために、端末は最近に受信されたDL制御チャネルに関連したCCE(control channel element)、ARI(acknowledgement resource indicator)、ACK/NACK資源指示子(resource indicator)、またはPUCCH資源指示子を使うことができる。また、端末はDL制御チャネルだけでなく上位階層シグナリングによって設定された情報を共に使ってUL制御チャネルの資源を決定することができる。または端末は上位階層シグナリングによって設定された情報のみを使ってUL制御チャネルの資源を決定することができる。
【0087】
提案される方法で、端末はUL制御情報の大きさ(例えば、資源要素の個数)を新しく計算することができ、該当UL制御情報をULデータチャネルにマッピングすることができる。ULデータチャネル#2の資源要素の個数がULデータチャネル#1の資源要素の個数より多い場合、ULデータチャネル#2にマッピングされるUL制御情報の大きさはULデータチャネル#1にマッピングされるUL制御情報の大きさより多くてもよい。したがって、UL制御情報がULデータチャネル#2を通じて伝送される場合、端末は基地局によって設定された符号化率が維持される範囲内でUL制御情報の大きさを増加させることができる。例えば、ULデータチャネル#1にマッピングされ得ないチャネルの部分情報2(例えば、CSI(channel state information)部分(part)2)がULデータチャネル#2にマッピングされる場合、基地局によって設定された基準符号化率cが満足すると、端末はチャネルの部分情報2をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。前述した方法でチャネルの部分情報2の大きさはDL制御チャネル#2の存在の有無により異なって仮定されなければならないため、端末はチャネルの部分情報2の大きさを計算した後にも計算された結果を捨てないことができる。
【0088】
反面、ULデータチャネル#2の資源要素の個数がULデータチャネル#1の資源要素の個数より小さい場合、ULデータチャネル#2にマッピングされるUL制御情報の大きさはULデータチャネル#1にマッピングされるUL制御情報の大きさより小さくてもよい。したがって、UL制御情報がULデータチャネル#2を通じて伝送される場合、端末は基地局によって設定された符号化率が維持される範囲内でUL制御情報の大きさを減少させることができる。例えば、ULデータチャネル#1にマッピングされ得るチャネルの部分情報2(例えば、CSI部分2)の一部がULデータチャネル#2にマッピングされる場合に基地局によって設定された基準符号化率cが満足しないと、端末はチャネルの部分情報2の一部をULデータチャネル#2にマッピングすることができない。
【0089】
提案される他の方法では、ULデータチャネル#1に伝送されるUL制御情報の大きさが決定された後に、該当UL制御情報がULデータチャネル#1の代わりにULデータチャネル#2に伝送されるものと決定された場合、端末はすでに決定された大きさのUL制御情報をULデータチャネル#2にマッピングすることができ、UL制御情報がマッピングされたULデータチャネル#2を伝送することができる。この方法はULデータチャネル#2の伝送のための処理時間が足りない場合に便利に適用され得る。すなわち、端末はUL制御情報を新しく符号化する動作および符号化されたUL制御情報のマッピング動作を省略することができる。または端末はすでに符号化されたUL制御情報を再びマッピングする動作を省略することができる。
【0090】
ULデータチャネルが周波数ホッピング方式で伝送され、UL制御情報がタイプ別に区分される場合、端末はUL制御情報の一部(例えば、第1タイプのUL制御情報)を最初の周波数ホップに該当するULデータチャネルにマッピングすることができ、UL制御情報の他の一部(例えば、第2タイプのUL制御情報)を二番目の周波数ホップに該当するULデータチャネルにマッピングすることができる。チャネルの部分情報2の大きさが変更される場合、端末はチャネルの部分情報2の変更された大きさを考慮してULデータをULデータチャネルにマッピングすることができる。
【0091】
基地局および端末は技術規格に定義された数式に基づいてUL制御情報の大きさを計算することができる。基準符号化率はUL制御情報の種類ごとに異なり得る。例えば、NR通信システムにおけるUL制御情報がHARQ ACKである場合、端末は下記の数式1を使ってUL制御情報の大きさ(例えば、UL制御情報がマッピングされる資源要素の個数)を計算することができる。
【0092】
【数1】
【0093】
HARQ ACK以外の他のUL制御情報(例えば、CSI部分1、CSI部分2)の大きさは数式1と類似する方式に基づいて計算され得る。M(s)およびN(s)それぞれはs番目のシンボルでのサブキャリアの個数を指示することができる。ULデータチャネル#2の資源要素の個数がULデータチャネル#1の資源要素の個数と異なる場合、端末はQ’ACKを再び計算することができる。また、ULデータチャネル#2の資源要素の個数がULデータチャネル#1の資源要素の個数と異なる場合、端末はQ’CSI-1およびQ’CSI-2を再び計算することができる。Q’CSI-1はCSI部分1がマッピングされる資源要素の個数であり得、Q’CSI-2はCSI部分2がマッピングされる資源要素の個数であり得る。ULデータチャネルの符号化率マッチング動作(例えば、レートマッチング動作)はUL制御情報が占有しない資源要素が決定された後に遂行され得る。UL制御情報の符号化率マッチング動作は再計算されたQ’ACK、Q’CSI-1、およびQ’CSI-2を使って遂行され得る。
【0094】
または端末はUL制御情報の大きさ(例えば、資源要素の個数)を新しく計算しなくてもよく、ULデータチャネル#1のマッピング手続きで生成された符号化されたUL制御情報をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。すなわち、UL制御情報はULデータチャネル#2によって指示される情報の代わりにULデータチャネル#1によって指示される情報を基準として符号化され得る。
【0095】
例えば、数式1でCはULデータチャネル#1を基準として決定され得る。すなわち、HARQ ACKの符号化率はULデータチャネル#1を基準として決定され得る。Q’ACKの最大値を決定するために使われるDはULデータチャネル#1または#2を基準として決定され得る。また、Q’CSI-1、およびQ’CSI-2は前記方式に基づいて決定され得る。
【0096】
DがULデータチャネル#1の資源割当情報を使って計算される場合、端末はUL制御情報を新しく符号化しなくてもよく、ULデータチャネル#1のマッピング手続きで生成された符号化されたUL制御情報をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。しかし、ULデータチャネルが占有する資源が変わった場合、DL制御チャネル#1を基準として計算されたDはDL制御チャネル#2を基準として計算されたDと異なり得る。この場合、UL制御情報はULデータチャネル#2のための資源要素の中で過度に多い資源要素にマッピングされ得る。したがって、ULデータチャネル#2の資源割当情報を使ってDが計算される場合、ULデータチャネル#2のための資源要素の中で伝送ブロック(例えば、ULデータ)により占有される資源要素が保障され得る。
【0097】
Q’ACKのDが変わる場合、端末はUL制御情報を新しく符号化することができる。チャネルの部分情報2(例えば、チャネルの部分情報2の一部または全部)はQ’CSI-2のDにより、ULデータチャネル#1にはマッピングされ得ないがULデータチャネル#2にはマッピングされ得る。またはチャネルの部分情報2(例えば、チャネルの部分情報2の一部または全部)はQ’CSI-2のDにより、ULデータチャネル#2にはマッピングされ得ないがULデータチャネル#1にはマッピングされ得る。
【0098】
端末はUL制御チャネル#2に含まれた情報に基づいて伝送ブロックをULデータチャネル#2にマッピングすることができる。基地局はULデータチャネル#2のために十分な大きさ(例えば、資源要素の個数)の資源を割当することができる。したがって、伝送ブロックおよびUL制御情報がULデータチャネル#2にマッピングされる場合、適切な符号化率が使われ得る。
【0099】
前述した方法はDL制御チャネル#1にUL制御情報のみマッピングされる場合にも適用され得る。UL制御情報の量は技術規格に定義された数式に基づいて決定され得る。ULデータチャネル#2のための資源要素の個数はULデータチャネル#1のための資源要素の個数と同じであり得る。またはULデータチャネル#2のための資源要素の個数はULデータチャネル#1のための資源要素の個数と異なり得る。
【0100】
・処理時間
前述した方法を適用するために、端末でUL伝送のための処理時間が必要となり得る。処理時間はDL制御チャネルの復号化のための時間、伝送ブロックの符号化のための時間などを含むことができる。基地局が過度に短い時間を端末に割当する場合に、端末は処理能力(processing capability)によってはすべての手続きを遂行できなくてもよい。下記の方法は前述した方法と共にUL伝送手続きに適用され得る。または下記の方法のみがUL伝送手続きに適用され得る。
【0101】
伝送ブロックの(再)割当手続きは基地局と端末によって共有された時間より早い時点で遂行されなくてもよい。基地局と端末によって共有された時間は端末の初期接続手続きで交換された端末の処理能力に基づいて決定され得る。
【0102】
または伝送ブロックの(再)割当手続きは基地局と端末によって共有された時間より早い時点で遂行され得る。基地局は端末と初期接続手続きを遂行することができ、初期接続手続きで端末の処理能力を確認することができる。例えば、DL制御チャネルに基づいた処理動作のために必要な最小時間は端末の処理能力に基づいて決定され得る。必要な最小時間はサブキャリア間隔別に異なって表現され決定され得る。また、必要な最小時間はシンボルまたはスロット単位で設定され得る。
【0103】
基地局が同じ伝送ブロックの資源割当情報を含む2個以上のDL制御チャネルを伝送した場合、2個以上のDL制御チャネルを受信した端末は、2個以上のDL制御チャネルが同じ伝送ブロックの資源割当情報を含むため、すべての処理動作を遂行しないことができる。すなわち、一部の動作(例えば、符号化率マッチング動作)は端末によって遂行されなくてもよい。したがって、同じ伝送ブロックの再割当のためのDL制御チャネルに基づいた処理動作のために必要な最小時間は、伝送ブロックの割当のためのDL制御チャネルに基づいた処理動作のために必要な最小時間と異なって設定され得る。
【0104】
DL制御チャネル#1がUL制御情報と伝送ブロック(例えば、ULデータ)の多重化を指示する場合、端末は新しいDL制御チャネル#2を受信することができる。この場合、端末はUL制御情報と伝送ブロックを互いに異なる物理チャネル(例えば、UL制御チャネルおよびULデータチャネル)にマッピングすることができる。または端末はUL制御情報の伝送なしに伝送ブロックのみを含むULデータチャネルを伝送することができる。処理動作それぞれにおいて必要な時間は異なるため、処理動作別に必要な時間が区分される必要がある。
【0105】
UL制御情報の処理のために必要な時間は伝送ブロックの処理のために必要な時間と区分され得る。端末でUL制御情報の処理のために必要な時間が確保された場合、端末はUL制御情報をUL制御チャネルにマッピングすることができる。または端末はUL制御情報と伝送ブロックをULデータチャネルで多重化することができる。
【0106】
UL制御情報をUL制御チャネルにマッピングする手続きはUL制御情報をULデータチャネルにマッピングする手続きと異なり得る。ここで、必要な時間はUL制御チャネルのマッピング手続きでUL制御情報の処理時間およびULデータチャネルのマッピング手続きでUL制御情報の処理時間のうち長い時間であり得る。ただし、UL制御チャネルのマッピング手続きでUL制御情報の処理時間はULデータチャネルのマッピング手続きでUL制御情報の処理時間と同一なものと仮定することができる。
【0107】
UL制御チャネルのマッピング手続きでUL制御情報の処理時間はULデータチャネルのマッピング手続きでUL制御情報の処理時間と異なり得る。その理由は、DL制御チャネル#1によって指示されるULデータチャネル#1でUL制御情報の多重化動作が開始された後に、端末がDL制御チャネル#2によって指示されるULデータチャネル#2でUL制御情報と伝送ブロックを多重化することができたり、端末がUL制御情報を新しいUL制御チャネルにマッピングすることができるためである。UL制御情報がULデータチャネルを通じて伝送される場合、端末は符号化されたUL制御情報およびレートマッチングされたUL制御情報を再使用することができる。反面、UL制御情報がUL制御チャネルを通じて伝送される場合、端末はUL制御情報のための符号化動作および符号化率マッチング動作(例えば、レートマッチング動作)を新しく遂行することができる。
【0108】
・PUSCHバンドリング(bundling)
ULデータチャネルは繰り返し伝送され得る。基地局はULデータの繰り返し伝送回数を指示する情報を上位階層メッセージ、DL制御チャネル、およびMAC CE(control element)のうち一つ以上を使って伝送することができる。端末は上位階層メッセージ、DL制御チャネル、およびMAC CEのうち一つ以上を受信することによって、ULデータの繰り返し伝送回数を確認することができる。基地局はULデータチャネルの資源割当情報を含むDL制御チャネルを伝送することができる。端末は基地局からDL制御チャネルを受信することができ、DL制御チャネルに含まれた情報に基づいてULデータチャネルを繰り返し伝送することができる。ここで、ULデータチャネルは同じ資源(例えば、資源ブロック、開始シンボル、シンボル個数、伝送電力、HARQプロセス識別子)を使って伝送され得る。
【0109】
端末は伝送ブロック(例えば、ULデータ)の資源割当情報を含むDL制御チャネル#1を基地局から受信することができ、DL制御チャネル#1の受信後にDL制御チャネル#2を基地局から受信することができる。DL制御チャネル#1および#2は同じ伝送ブロックの資源割当情報を含むことができる。提案される方法は同じ伝送ブロックの資源割当情報を含むDL制御チャネル#1および#2を使った通信手続きだけでなく、互いに異なる伝送ブロックの資源割当情報を含むDL制御チャネル#1および#2を使った通信手続きにも適用され得る。
【0110】
ULデータチャネル#1の伝送が完了した後に、端末はDL制御チャネル#2に対する復号動作を完了することができる。または端末はULデータチャネル#1の伝送中にDL制御チャネル#2に対する復号動作を完了することができる。DL制御チャネル#2が受信された場合、端末は自身の処理能力による時間の間にDL制御チャネル#2に対する復号動作を遂行することができる。
【0111】
基地局がULデータチャネル#1および#2を割当した場合、繰り返し伝送回数はULデータチャネル#1の繰り返し伝送回数とULデータチャネル#2の繰り返し伝送回数の合計であり得る。または繰り返し伝送回数はULデータチャネル#1および#2がすべて伝送された場合に増加し得る。端末は基地局によって設定された繰り返し伝送回数だけULデータチャネル#1および#2を伝送することができる。
【0112】
DL制御チャネル#2の復号が完了した後にもULデータチャネル#1の伝送が完了しなかった場合、端末はULデータチャネル#1を伝送しないことができる。この場合、端末はULデータチャネル#1を伝送したものと見なさなくてもよい。基地局は端末でDL制御チャネル#2に対する復号動作の完了時点を予測することができ、予測された完了時点に基づいて端末からどのようなULデータチャネル(例えば、ULデータチャネル#1または#2)が伝送されるかを判断することができる。基地局はULデータチャネル#1のモニタリング動作とULデータチャネル#2のモニタリング動作を一つ以上のスロットで遂行することができる。端末の処理時間だけでなく伝送タイミング(例えば、TA(timing advance))も考慮しなければならないため、端末から伝送されるULデータチャネルを予測することは困難であり得る。
【0113】
・CBG
一つの伝送ブロックが2個以上のCBGに分けられる場合、基地局は一つの伝送ブロックの代わりに2個以上のCBGに対するHARQ応答を伝送することを指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。基地局はULデータチャネル#1の資源割当情報を含むDL制御チャネル#1を伝送することができ、DL制御チャネル#1を受信した端末はDL制御チャネル#1に含まれた情報に基づいてULデータチャネル#1を伝送することができる。
【0114】
伝送ブロックの再割当手続きですべての伝送ブロックが再割当されるため、すべての伝送ブロックがマッピングされるULデータチャネル#2が占有する資源の大きさは多くてもよい。ただし、端末が一部のCBGを伝送することが許容される場合、ULデータチャネル#2が占有する資源の大きさは減少し得る。一つの伝送ブロックがK個のCBGに分けられる場合、端末はK個のCBGのうち一部のCBGをULデータチャネル#1を通じて伝送することができ、K個のCBGのうち残りのCBGをULデータチャネル#2を通じて伝送することができる。Kは2以上の整数であり得る。ここで、端末は伝送指示を受けていないCBGまたは再割当されていないCBGがないものと仮定することができる。
【0115】
図8は、通信システムにおけるUL伝送方法の第6実施例を図示した概念図である。
【0116】
図8を参照すると、一つの伝送ブロックは3個のCBGに分けられ得る。説明の便宜のために参照信号は図示されない。基地局は伝送ブロック(例えば、伝送ブロックを構成するCBG#1-3)のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#1を伝送することができ、CBG#1-3のうちCBG#2-3のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#2を伝送することができる。
【0117】
DL制御チャネル#1によって指示されるULデータチャネル#1で伝送ブロックが最初に伝送される場合、DL制御チャネル#1は該当伝送ブロックを構成するすべてのCBGのための資源割当情報を含むことができる。反面、DL制御チャネル#1によって指示されるULデータチャネル#1で伝送ブロックが再伝送される場合、DL制御チャネル#1は該当伝送ブロックを構成するすべてのCBGの資源割当情報または一部のCBGのための資源割当情報を含むことができる。
【0118】
端末はDL制御チャネル#1-2を受信することができ、DL制御チャネル#1に含まれた情報に基づいてULデータチャネル#1を伝送することができ、DL制御チャネル#2に含まれた情報に基づいてULデータチャネル#2を伝送することができる。ULデータチャネル#1の伝送手続きにおいて、端末は伝送ブロックを構成するすべてのCBG#1-3のうちDL制御チャネル#2によって指示されないCBG#1を伝送することができる。
【0119】
DL制御チャネル#1は一つの伝送ブロックを3個のCBG(すなわち、CBG#1-3)に分けることを指示する情報および/または3個のCBG(すなわち、CBG#1-3)をULデータチャネル#1にマッピングすることを指示する情報を含むことができる。DL制御チャネル#2はCBG#2-3をULデータチャネル#2にマッピングすることを指示する情報を含むことができる。CBG#1の伝送のための情報はDL制御チャネル#2に含まれないため、端末はDL制御チャネル#1に含まれた情報に基づいてCBG#1を伝送することができる。この場合、CBG#1はULデータチャネル#1を通じて伝送され得る。CBG#2-3の伝送のための情報はDL制御チャネル#2に含まれるため、端末はDL制御チャネル#1の代わりにDL制御チャネル#2に含まれた情報に基づいてCBG#2-3を伝送することができる。この場合、CBG#2-3はULデータチャネル#2を通じて伝送され得る。ここで、ULデータチャネル#1の時間および周波数資源はULデータチャネル#2の時間および周波数資源と異なり得る。
【0120】
一部のCBGの伝送が許容される場合、端末は一部のCBGがマッピングされたシンボルをすべて伝送することができる。ULデータチャネル#1でCBG#1-2は同じシンボルにマッピングされ得る。この場合、端末はCBG#1がマッピングされるシンボルと同じシンボルにマッピングされるCBG#2のための資源に、CBG#2の一部の値、ナル(null)値、または基地局と端末間にあらかじめ設定された値(例えば、特定シークエンス)をマッピングすることができる。この場合、CBG#1がマッピングされるシンボルですべてのサブキャリアにデータがマッピングされ得る。CBG#1-2が同じシンボルにマッピングされるものと設定され、該当シンボルでCBG#1のみが伝送される場合、シンボルごとに電力制御が変わる問題が発生し得る。この場合、適切な品質の波形を有するULデータチャネル#1を生成することは困難であり得る。
【0121】
基地局はULデータチャネル#1内の特定のシンボルの後にマッピングされるCBGを伝送しないことを指示する情報を含むDL制御チャネル#2を端末に伝送することができる。基地局はCBG#1および#3をULデータチャネル#1にマッピングすることを指示する情報を含むDL制御チャネル#1を伝送することができ、CBG#2をULデータチャネル#2にマッピングすることを指示する情報を含むDL制御チャネル#2を伝送することができる。端末はDL制御チャネル#1および#2を受信することができ、DL制御チャネル#1および#2に含まれた情報に基づいてUL伝送を遂行することができる。この場合、ULデータチャネル#1が伝送される伝送区間#1に属した一部のシンボルで伝送電力は0であり得、伝送区間#1で一部のシンボルを除いた残りのシンボルで伝送電力は0より大きくてもよい。したがって、適切な品質の波形を有するULデータチャネル#1を生成することは困難であり得る。
【0122】
このような問題を解決するために、基地局はULデータチャネル#1で特定の時間を設定することができ、特定の時間を基準として伝送領域(例えば、伝送シンボル)と非伝送領域(例えば、伝送されなかったシンボル)が区分され得る。基地局はCBGをULデータチャネル#1内の伝送領域にマッピングすることを指示する情報を含むDL制御チャネル#2を伝送することができる。端末は基地局からDL制御チャネル#2を受信することができ、DL制御チャネル#2に含まれた情報に基づいて動作することができる。例えば、端末はULデータチャネル#1内の伝送領域にCBGをマッピングすることができ、ULデータチャネル#1内の非伝送領域にCBGをマッピングしないことができる。
【0123】
また、端末はULデータチャネル#1内の伝送領域で参照信号を伝送することができ、ULデータチャネル#1内の非伝送領域で参照信号を伝送しないことができる。例えば、基地局はULデータチャネル#1の最初のシンボルを通じて伝送される参照信号(例えば、front-loaded DM-RS(demodulation-reference signal)とULデータチャネル#1のn番目のシンボルを通じて伝送される参照信号(例えば、追加(additional)DM-RS)の設定情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。ここで、nは2以上の整数であり得る。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによってULデータチャネル#1で伝送される参照信号(例えば、front-loaded DM-RSおよび追加DM-RS)の設定情報を獲得することができる。したがって、端末はULデータチャネル#1の最初のシンボルでDM-RSを伝送することができる。ただし、n番目のシンボルがULデータチャネル#1の非伝送領域に属する場合、端末はULデータチャネル#1のn番目のシンボルでDM-RSを伝送しないことができる。
【0124】
基地局はULデータチャネルに対する周波数ホッピングの設定情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによってULデータチャネルに対する周波数ホッピングの設定情報を獲得することができる。一つのCBGは2個の周波数ホップに該当するULデータチャネルに含まれ得る。例えば、最初の周波数ホップに該当するULデータチャネル(例えば、ULデータチャネル#1)にすべてのCBGが含まれ得る。ここで、ULデータチャネル#1内の非伝送領域にマッピングされるCBGをULデータチャネル#2を通じて伝送することを指示する情報を含むDL制御チャネル#2が生成される場合、すべてのCBGが再割当されることが好ましい。この方法は伝送ブロック単位の再割当方法と同じであり得る。
【0125】
例えば、UL制御情報はULデータチャネル#1にマッピングされ得る。ULデータチャネル#1が周波数ホッピングなしに伝送される場合、すべてのUL制御情報はULデータチャネル#1で前方のシンボルにマッピングされ得る。この場合、伝送ブロックまたはCBGはULデータチャネル#1を構成するシンボルのうちUL制御情報がマッピングされたシンボルを除いた残りのシンボル(例えば、ULデータチャネル#1で後方領域に位置したシンボル)にマッピングされ得る。ULデータチャネル#1で追加参照信号(例えば、追加DM-RS)のマッピングの有無に関わらず、UL制御情報および伝送ブロック(またはCBG)は同じ規則によりULデータチャネル#1にマッピングされ得る。全体の伝送ブロックまたはすべてのCBGの資源割当情報を含むDL制御チャネル#2が受信された場合、端末はULデータチャネル#1の代わりにUL制御チャネルを使ってUL制御情報を伝送することができる。
【0126】
または端末は参照信号とUL制御情報をULデータチャネル#1(例えば、ULデータチャネル#1を構成するシンボル)にマッピングすることができ、シンボルにマッピングされた参照信号とUL制御情報を伝送することができる。この場合、ULデータチャネル#1を構成するサブキャリアのうち参照信号およびUL制御情報の伝送のために使われない残りのサブキャリアが存在し得る。端末は残りのサブキャリアに任意の値、伝送ブロック、CBG、または端末と基地局間にあらかじめ設定された情報(例えば、特定シークエンス)をマッピングすることができる。
【0127】
√ UL PI(preemption indication)または動的資源予約
図9は、通信システムにおけるUL伝送方法の第7実施例を図示した概念図である。
【0128】
図9を参照すると、端末は二つ以上の要求事項(例えば、遅延およびエラー率)を有するデータを、ULデータチャネルを使って伝送することができる。例えば、データ#1はeMBBデータであり得、データ#2はURLLCデータであり得る。端末#1がデータ#1を含むULデータチャネル#1を伝送する途中で、端末#1または端末#2がULデータチャネル#2を通じてデータ#2を伝送しなければならない場合が発生し得る。ULデータチャネル#1の一部または全部はULデータチャネル#2と重なり得る。
【0129】
この場合、ULデータチャネル#2の干渉を最小化するために、基地局はULデータチャネル#1が伝送されないように制御することができる。例えば、基地局はULデータチャネル#1を伝送しないことを指示する情報を含むUL制御チャネル#3を端末#1に伝送することができる。端末#1はDL制御チャネル#3を受信することができ、DL制御チャネル#3に含まれた情報に基づいてULデータチャネル#1を伝送しないことができる。またはDL制御チャネル#3に対する復号動作の完了前に一部ULデータチャネル#1が伝送された場合、端末#1は残りのULデータチャネル#1を伝送しないことができる。
【0130】
DLデータチャネルの伝送中に、基地局はULデータチャネル#1を構成する時間および周波数資源中で使われない時間および周波数資源を指示するビットマップを含むDL制御チャネル#3を伝送することができる。ビットマップに含まれた一つのビットはUL基準資源に対応することができる。端末#1はDL制御チャネル#3を受信することができ、DL制御チャネル#3に含まれたビットマップによって指示される資源でULデータチャネル#1を伝送しないことができる。
【0131】
ULデータチャネル#1を伝送している端末にビットマップを通知するために、基地局は一つの端末の識別情報(例えば、C-RNTI(cell-radio network temporary identifier))の代わりに端末が共有する識別情報(例えば、SFI(slot format indicator)-RNTI、INT(interruption)-RNTI、または共同で適用されるRNTI)を使ってDL制御チャネル#3を伝送することができる。例えば、DL制御チャネル#3に含まれたDCI(downlink control information)のCRC値はSFI-RNTI、INT-RNTI、または共通のRNTIによってスクランブリングされ得る。この場合、基地局はDL制御チャネルの特殊フォーマット(例えば、グループ共通PDCCH)を使って一部のスロットのフォーマットを端末に通知することができる。
【0132】
・既存(conventional)のULキャリアまたはSUL(supplementary UL)キャリア適用
DL制御チャネルはULデータチャネルの資源割当情報だけでなくULデータチャネルが伝送されるキャリア(例えば、既存ULキャリアまたはSULキャリア)を指示する情報を含むことができる。例えば、既存ULキャリアに属したUL基準資源を指示するビットマップ(例えば、ULデータチャネルが伝送されない資源を指示するビットマップ)はDL制御チャネル#1を通じて伝送され得、SULキャリアに属したUL基準資源を指示するビットマップはDL制御チャネル#2を通じて伝送され得る。DL制御チャネル#1が伝送されるキャリアはDL制御チャネル#2が伝送されるキャリアと異なり得る。この場合、端末はキャリアごとにDL制御チャネル(例えば、DL制御チャネル#1-2)を受信することができ、DL制御チャネルに含まれたビットマップに基づいてULデータチャネルの伝送の可否を判断することができる。
【0133】
またはDL制御チャネルは既存ULキャリアに属したUL基準資源を指示するビットマップ#1およびSULキャリアに属したUL基準資源を指示するビットマップ#2を含むことができる。この場合、端末は一つのDL制御チャネルを受信することによってビットマップ#1-2を確認することができ、ビットマップ#1-2に基づいてULデータチャネルの伝送の可否を判断することができる。
【0134】
既存ULキャリアに対するビットマップ#1およびSULキャリアに対するビットマップ#2は一つのDL制御チャネル#3に含まれてもよい。DL制御チャネル#3に含まれたどのビットマップどのキャリア(例えば、既存ULキャリアまたはSULキャリア)に対応するかは、上位階層シグナリングによって指示され得る。例えば、端末はDL制御チャネル#3の特定位置でビットマップをどのキャリアで適用すべきかが分かる。したがって、基地局は多様な端末に同じDL制御チャネルを伝送することができ、各端末は受信されたDL制御チャネル内の特定位置からビットマップを復号することができる。
【0135】
√ SFIによるUL PI
スロットを構成するシンボルそれぞれはDLシンボル、ULシンボル、またはフレキシブル(flexible)シンボル(またはアンノウン(unknown)シンボル)であり得る。基地局はスロットのフォーマットを指示するSFIを上位階層メッセージ、DL制御チャネル、またはMAC CEを使って伝送することができる。例えば、基地局はSFIを含むシステム情報または上位階層メッセージを伝送することができる。または基地局はSFIを含むDCIを、DL制御チャネルを通じて伝送することができる。端末は上位階層メッセージ、DL制御チャネル、またはMAC CEを受信することによってSFIを獲得することができる。例えば、端末は基地局の上位階層シグナリングによって設定された資源(例えば、時間および周波数資源)でDL制御チャネルを受信することができ、DL制御チャネルに含まれたSFIを確認することができる。
【0136】
再び図9を参照すると、基地局はDL制御チャネル#1によって割当されたULデータチャネル#1を構成するシンボルのうちフレキシブルシンボルまたはDLシンボルを指示する情報を含むDL制御チャネル#3を伝送することができる。例えば、ULデータチャネル#1を構成するシンボルのうち上位階層シグナリングまたはDL制御チャネル#1によってULシンボルに設定されたシンボルは、DL制御チャネル#3によってフレキシブルシンボルまたはDLシンボルにオーバーライド(override)され得る。端末は基地局からDL制御チャネル#3を受信することができ、DL制御チャネル#3に含まれた情報に基づいてULデータチャネル#1を構成するシンボルのうちフレキシブルシンボルまたはDLシンボルを確認することができる。
【0137】
この場合、端末はULデータチャネル#1を伝送しないことができる。またはULデータチャネル#1のうちフレキシブルシンボルまたはDLシンボルはUL伝送のために使われなくてもよい。例えば、ULデータチャネル#1にCBGがマッピングされる場合、端末はULデータチャネル#1を構成するシンボルのうちDL制御チャネル#3によってフレキシブルシンボルまたはDLシンボルに設定されたシンボルを除いた残りのシンボルを使ってUL伝送を遂行することができる。またはULデータチャネル#1に伝送ブロックがマッピングされる場合、端末はULデータチャネル#1を伝送しないことができる。
【0138】
DL制御チャネル#3がULデータチャネル#1内でUL伝送のために使われないシンボルを指示するため、端末は全帯域でULデータチャネル#1を伝送しないことができる。ULデータチャネル#1内の一部の資源ブロックがUL伝送のために使われ、ULデータチャネル#1の伝送がULデータチャネル#2の伝送と干渉されない場合、前述した方法によると多くの資源が占有され得る。
【0139】
一つの例において、SFIに対する情報とUL PIに対する情報は一つのDCIで連接し得る。基地局は上位階層シグナリングで端末に一つのDCI内でSFIの位置およびUL PIの位置を指示する情報(例えば、インデックスまたはビットマップ)を指示することができる。基地局は一つのDL制御チャネルで該当DCIを伝送することができ、DCIを受信した端末はDCI内の特定位置で必要な情報(例えば、SFIおよび/またはUL PI)を獲得することができる。DCIを復号するための識別情報(例えば、RNTI)はSFI-RNTI、INT-RNTI、または他のRNTIであり得、基地局は上位階層シグナリングを使ってDCIを復号するための識別情報を一つ以上の端末に設定することができる。
【0140】
√ DL PIによるUL PI
スロットを構成する資源を複数のDL基準資源に分けることができ、一つ以上のスロットに対する時間および周波数資源(例えば、DL基準資源)は複数のビットによって指示され得る。複数のビットで構成されるビットマップ(例えば、DL PI)は特定フォーマットのDCIを通じて伝送され得る。端末はDL制御チャネルを通じてDCIを受信することができ、DCIに含まれたビットマップによって指示されるDL基準資源でDL制御チャネルまたはDLデータチャネルを受信しないことができる。ビットマップに含まれた一つのビットは特定の時間資源および周波数資源(例えば、特定DL基準資源)でDL制御チャネルまたはDLデータチャネルの受信の有無を指示することができる。
【0141】
DL基準資源と同様にUL基準資源が定義され得る。基地局は時間および周波数資源(例えば、UL基準資源)でUL制御チャネルまたはULデータチャネルの伝送の有無を指示するビットマップ(例えば、UL PI)を含むDCIを生成することができ、DL制御チャネルを通じてDCIを伝送することができる。ここで、ビットマップは一つ以上のスロットに対するUL基準資源を指示することができる。端末はDL制御チャネルを通じてDCIを受信することができ、DCIに含まれたビットマップによって指示されるUL基準資源でUL制御チャネルまたはULデータチャネルを伝送しないことができる。
【0142】
提案される方法で、DL PIおよびUL PIは同じDL制御チャネル(例えば、同じDCI)に含まれ得る。DL PIが2個のスロットに対するDL基準資源を指示するビットマップである場合、ビットマップ#1は一つのDLスロットに対するDL基準資源を指示することができ、ビットマップ#2は一つのULスロットに対するUL基準資源を指示することができる。この場合、UL基準資源は既存ULキャリアまたはSULキャリアであり得る。基地局はUL基準資源が既存ULキャリアまたはSULキャリアであることを指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいてUL基準資源が既存ULキャリアまたはSULキャリアであると判断することができる。またはDL基準資源に対するビットマップとUL基準資源に対するビットマップは一つのDCIで連接し得る。基地局はDCI内でDL基準資源に対するビットマップの位置およびUL基準資源に対するビットマップの位置を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいてDCI内でDL基準資源に対するビットマップの位置およびUL基準資源に対するビットマップの位置を確認することができる。例えば、端末はDCI内のある位置でDL基準資源に対するビットマップがDLキャリアに該当するかを確認することができ、DCI内のある他の位置でUL基準資源に対するビットマップがULキャリア(例えば、既存ULキャリアまたはSULキャリア)に該当するかが分かる。
【0143】
提案される他の方法で、DL PIが含まれるDL制御チャネルはUL PIが含まれるUL制御チャネルと異なり得る。DL PIは既存方法により設定され得る。SULキャリアのためのUL PIは既存ULキャリアのためのUL PIと独立的に生成され得る。この場合、基地局はSULキャリアのためのUL PIの受信のために必要な情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいてSULキャリアのためのUL PIを受信することができる。例えば、端末はDL制御チャネルのための特定探索空間でUL PIを検出することができる。すなわち、探索空間を知っている端末はCCEに基づいてブラインド(blind)検出(例えば、ブラインド復号)を遂行することができる。
【0144】
提案される方法で、UL PIのための識別情報は別途に設定されなくてもよく、既存の識別情報(例えば、INT-RNTI)がUL PIのための識別情報で使われ得る。UL PIの検出を指示する情報を含む上位階層メッセージが基地局から受信された場合、端末はUL PIを獲得するために、基地局によって設定された識別情報を使ってDL制御チャネルのための特定探索空間で検出動作を遂行することができる。DL PIおよびUL PIの検出を指示する情報を含む上位階層メッセージが基地局から受信された場合、端末はDL制御チャネルのための特定探索空間で一つの識別情報を使って検出動作を遂行することによって、DL PIおよびUL PIを獲得することができる。ここで、DL PIおよびUL PIは同じDCI(例えば、同じフォーマットを有するDCI)に含まれ得る。この場合、端末は一つの識別情報を使ってDL PIおよびUL PIを獲得することができる。
【0145】
提案される他の方法で、UL PIのための識別情報はDL PIのための識別情報と異なり得る。端末はDL制御チャネルのための探索空間でUL PIを含んだDCIを獲得するためにブラインド検出を遂行することができ、DL制御チャネルのための探索空間でDL PIを含んだDCIを獲得するためにブラインド検出を遂行することができる。UL PIを含んだDCIのフォーマットはDL PIを含んだDCIのフォーマットと異なり得る。UL PIの大きさを指示する情報は上位階層メッセージを通じて基地局から端末に伝送され得る。基地局は端末がDCIを復号することができるように、DL制御チャネルのためのCCEの集成レベル(aggregation level)の候補を設定することができる。この場合、探索空間の個数は増加し得る。端末の受信複雑度を減少させるために、探索空間の個数および大きさを増加させない方法が必要となり得る。
【0146】
提案される方法で、UL PIのための探索空間の個数はあらかじめ設定された探索空間の個数(例えば、探索空間の最大個数)以下に設定され得る。例えば、UL PIのための探索空間の個数は1個または2個であり得る。または基地局はUL PIのための探索空間の個数を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。または端末は上位階層シグナリングによって設定されたパラメータを使ってUL PIのための探索空間の個数を推定することができる。UL PIのための探索空間の位置はCCEの集成レベルにより決定され得る。端末は前述した方法に基づいてUL PIのための探索空間を確認することができ、確認された探索空間で検出動作を遂行することによってUL PIを獲得することができる。
【0147】
提案される方法で、UL PIのための探索空間(例えば、探索空間が属したCORESET(control resource set))はDL PIのための探索空間(例えば、探索空間が属したCORESET)と同じであり得る。この場合、端末が検出動作を遂行する探索空間の個数は減少し得る。
【0148】
図10は通信システムにおけるDL制御チャネルの探索空間(例えば、論理的探索空間)の第1実施例を図示した概念図であり、図11は通信システムにおけるDL制御チャネルの探索空間(例えば、論理的探索空間)の第2実施例を図示した概念図である。
【0149】
図10を参照すると、UL PIの検出のための設定情報を含む上位階層メッセージが受信され、DL PIの検出のための設定情報を含む上位階層メッセージが受信されなかった場合、端末はUL PIを獲得するための検出動作を遂行することができる。例えば、端末は探索空間に含まれたPDCCH候補#1-2で検出動作を遂行することができる。すなわち、DL PIを獲得するための検出動作は遂行されなくてもよい。
【0150】
図11を参照すると、UL PIおよびDL PIの検出のための設定情報を含む上位階層メッセージが受信され得、UL PIの探索空間とDL PIの探索空間は同じCORESETに属し得る。端末はPDCCH候補#1-2で検出動作を遂行することによってDL PIを獲得することができ、PDCCH候補#1-2のうちDL PIが獲得されたPDCCH候補を除いた残りのPDCCH候補で検出動作を遂行することによってUL PIを獲得することができる。この場合、UL PIのための別途の探索空間(例えば、探索空間が属したCORESET)が設定されなくてもよい。UL PIはDL PIが伝送されないPDDCH候補を通じて伝送されるため、ブラインド検出の遂行回数は減少し得る。
【0151】
・ビットマップ
UL PIはビットマップで設定され得る。ビットマップに含まれた一つのビットはUL基準資源(例えば、時間および周波数領域)を指示することができる。UL基準資源は端末の活性(active)BWP(bandwidth part)に属し得、B個の資源ブロックとT個のシンボルで構成され得る。BおよびTは基地局によって設定され得る。BおよびTそれぞれは1以上の整数であり得る。DL PIは二つの方式(例えば、方式#1-2)によりDL基準資源を指示することができる。基地局は二つの方式の中で一つの方式を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージによって指示される方式によりDL PIを解釈することができる。
【0152】
上位階層メッセージが方式#1を指示する場合、活性BWPを構成する資源ブロックは2個の集合に分けられ得、DL PIの伝送周期による区間に属するDLシンボルは7個の集合に分けられ得、設定された集合(例えば、14個集合)それぞれは一つのDL基準資源であり得る。上位階層メッセージが方式#2を指示する場合、活性BWPを構成する資源ブロックは1個の集合に分けられ得、DL PIの伝送周期による区間に属するDLシンボルは14個の集合に分けられ得、設定された集合(例えば、14個集合)それぞれは一つのDL基準資源であり得る。ビットマップに含まれた一つのビットは該当ビットに対応するDL基準資源でデータの伝送の有無を指示することができる。
【0153】
前述した方法は特定DLデータが相対的に広い帯域幅と相対的に少ない個数のシンボルで構成される資源で伝送されるシナリオに適合し得る。また、前述した方法は基地局によってスケジューリングされた互いに異なるDLデータの伝送の間に干渉が発生するシナリオまたはDLデータ#1の伝送のために割当された資源をDLデータ#2の伝送のために再割当するシナリオに適用され得る。
【0154】
提案する方法で、UL基準資源はDL基準資源と同じ方法で端末に指示され得る。DL基準資源が過去の資源をビットマップで表現するのとは異なり、UL基準資源は未来の資源をビットマップで表現することができ、端末はビットマップ内の各ビットが適用される未来のシンボルおよび周波数資源でデータの伝送の有無を指示することができる。
【0155】
また、提案する方法で、UL PIによって指示されるUL基準資源は少数の個数のシンボル(例えば、短い時間)と広い帯域幅で構成され得る。このようなUL基準資源が使われる理由は、URLLC ULデータを伝送する端末が基地局と隣接した場所に位置する場合に端末は十分な電力を使って短い時間と広い帯域幅で構成される資源でURLLC ULデータを伝送することができるためである。したがって、UL基準資源を端末に指示するビットマップはDL PIと類似する特徴を有することができる。すなわち、UL基準資源の設定のために、端末に設定された活性BWPは一つまたは二つに分けられ得、該当スロットは一つまたは二つのシンボル単位に分けられ得る。
【0156】
UL PIは固定された大きさのビットマップを含むため、周波数領域(例えば、活性BWP)を分ける個数と時間領域(例えば、UL PIの周期に属するスロット)を分ける個数の積は一定となり得る。また、UL PIに含まれるビットマップは一つ以上のスロットに適用され得、基地局は上位階層シグナリングを使ってUL PIに含まれるビットマップが適用されるスロットの個数を端末に通知することができる。ビットマップが適用されるスロットの個数はUL PIのモニタリング周期と同じであり得る。
【0157】
反面、ULデータのための資源割当方式はDLデータのための資源割当方式と異なり得るため、前述した方法はULデータの伝送シナリオに適用されなくてもよい。ULデータは端末のUL伝送電力により伝送され得、基地局でULデータの受信品質はUL伝送電力により決定され得る。したがって、低遅延および高品質の要求事項を満足するUL伝送のために、基地局はULデータのための資源を割当することができる。端末は狭い帯域幅と適切な個数のシンボルで構成されるULデータチャネルを通じてULデータを伝送することができる。このような特徴に基づいて、UL PIによって指示されるUL基準資源が設計され得る。
【0158】
提案される方法で、UL基準資源の周波数領域は細かく分けられ得、UL基準資源の時間領域は粗く分けられ得る。UL基準資源の時間資源を表現するために、基地局はUL PIの検出周期(例えば、伝送周期)を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。例えば、UL PIの検出周期は1個、2個、または4個のスロットであり得る。UL PIの検出周期による区間に属するULシンボルはA個の集合に分けられ得る。Aは1以上の整数であり得る。UL基準資源の周波数資源を表現するために、活性BWP(例えば、活性UL BWP)はB個の集合に分けられ得る。Bは7個または14個であり得る。BはAより大きくてもよい。UL PIはA×B個のビットで構成されるビットマップであり得る。ビットマップに含まれた一つのビットは該当ビットに対応するUL基準資源でULデータの伝送の有無を指示することができる。
【0159】
提案される方法で、A×Bは特定値に制限され得る。基地局は特定値を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができ、端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによって特定値を確認することができる。または特定値は基地局および端末が知っている技術規格に定義され得る。例えば、A×Bは14に設定され得る。この方法によると、UL PIの大きさはDL PIの大きさと同一に設定され得る。したがって、UL PIを検出するために探索するDL制御チャネルの大きさはDL PIを検出するために探索するDL制御チャネルの大きさと同じであり得る。この場合、端末でDL制御チャネルの受信複雑度は減少し得る。
【0160】
図12は通信システムにおけるUL基準資源の第1実施例を図示した概念図であり、図13は通信システムにおけるUL基準資源の第2実施例を図示した概念図である。
【0161】
図12を参照すると、UL PIは一つのスロットと活性BWPで構成される資源内で設定されるUL基準資源を指示することができる。一つのスロットに含まれたシンボル(例えば、14個のシンボル)は2個の集合に分けられ得る。すなわち、Aは2であり得る。この場合、一つのUL基準資源は7個のシンボルを含むことができる。活性BWPは7個の集合に分けられ得る。すなわち、Bは7であり得る。したがって、UL PIの大きさは14ビットであり得る。
【0162】
図13を参照すると、UL PIは2個のスロットと活性BWPで構成される資源内で設定されるUL基準資源を指示することができる。2個のスロットに含まれたシンボル(例えば、28個のシンボル)は2個の集合に分けられ得る。すなわち、Aは2であり得る。この場合、一つのUL基準資源は14個のシンボルを含むことができる。活性BWPは7個の集合に分けられ得る。すなわち、Bは7であり得る。したがって、UL PIの大きさは14ビットであり得る。図13の実施例でA×Bは図12の実施例でA×Bと同一に維持され得る。AおよびBそれぞれはUL PIの伝送周期により調節され得る。
【0163】
DL PIの受信品質はUL PIの受信品質と異なり得る。DL PIが端末で受信され得ない場合、基地局は該当端末のための再伝送動作を遂行することができ、これに伴い、該当端末は必要なデータを復号することができる。UL PIを受信できなかった端末は不要なULデータチャネル(例えば、UL PIによって指示されるULデータチャネル)を伝送することができる。この場合、不要なULデータチャネルは他の端末によって伝送されるULデータチャネルに干渉を引き起こし得、これに伴い、基地局はULデータチャネルを成功裏に受信できなくてもよい。このような問題を解決するために、UL PIを含むDL制御チャネルの集成レベルはDL PIを含むDL制御チャネルの集成レベルと異なって設定され得る。
【0164】
提案される方法で、UL PIは1個のスロット内で設定されるUL基準資源を指示するように設定され得る。この場合、UL PIの大きさはCビットであり得る。端末はUL PIによって指示されるUL基準資源の伝送状態が現在のスロットだけでなく現在のスロット以後のスロットにおいても同一なものと仮定することができる。受信品質を向上させるために、基地局はULデータチャネルの繰り返し伝送を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。
【0165】
端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいてULデータチャネルの繰り返し伝送が要請されるものと判断することができる。この場合、UL PIを受信した端末は該当UL PIの伝送周期による区間に属したスロットに該当UL PIが適用されるものと判断することができる。一つのUL PIが複数のスロットでULデータチャネルの伝送の有無を指示できるため、UL PIの大きさは減少し得る。ただし、基地局はUL PIが適用される複数のスロットでUL伝送を同一にスケジューリングしなければならないため、UL伝送のためのスケジューリング柔軟性は減少し得る。
【0166】
図14は、通信システムにおけるUL基準資源の第3実施例を図示した概念図である。
【0167】
図14を参照すると、UL PIは2個のスロットと活性BWPで構成される資源内で設定されるUL基準資源を指示することができる。2個のスロットに含まれたシンボル(例えば、28個のシンボル)は4個の集合に分けられ得る。すなわち、Aは4であり得る。この場合、一つのUL基準資源は7個のシンボルを含むことができる。活性BWPは7個の集合に分けられ得る。すなわち、Bは7であり得る。したがって、UL PIの大きさは28ビットであり得る。図14の実施例でUL PIの大きさ(すなわち、28ビット)は図12または図13の実施例でUL PIの大きさ(すなわち、14ビット)の2倍であり得る。一つのUL PIが連続した2個のスロットに適用される場合、UL PIの大きさは14ビットで維持され得る。
【0168】
■URLLC PUCCHの電力制御方法
【0169】
√ ペイロードを考慮した電力制御方法
基地局および端末それぞれはあらかじめ設定された規則に基づいてUL制御チャネルの伝送電力を決定することができる。基地局はUL制御チャネルの伝送電力を決定するために必要なパラメータを含む上位階層メッセージ、DL制御チャネル、またはMAC CEを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージ、DL制御チャネル、またはMAC CEを受信することによって、UL制御チャネルの伝送電力を決定するために必要なパラメータを確認することができる。端末はUL制御チャネルの伝送電力を決定するために、必要なパラメータの一部を基地局から受信された信号(例えば、SS/PBCH(synchronization signal/physical broadcast channel)ブロック、CSI-RS(reference signal)、PT(phase tracking)-RS、DM-RSなど)に基づいて導き出すことができる。
【0170】
提案される電力制御方法はULデータチャネルに適用され得、ULデータチャネルに含まれる伝送ブロックの大きさにより伝送電力は調節され得る。ULデータチャネルがUL制御情報を含まない場合、伝送電力を決定するために伝送ブロック(例えば、ULデータ)の大きさによる関数のみが使われ得る。反面、ULデータチャネルがUL制御情報および伝送ブロックをすべて含む場合、伝送電力を決定するために伝送ブロックの大きさによる関数だけでなくUL制御情報の大きさによる関数も使われ得る。
【0171】
例えば、ULデータチャネルが伝送ブロックを含む場合、スロット#のキャリア#に該当する資源要素に適用される伝送電力(P(i))は下記の数式2に基づいて決定され得る。
【0172】
【数2】
【0173】
Γ(i)は伝送ブロックが有するビットの関数(OTB(i))とULデータチャネルのうち資源ブロックにマッピングされる資源要素の大きさ(NRE(i))で定義され得る。例えば、Γ(i)は「10・log10(2γ・BPRE(i)-1)」であり得る。BPRE(i)はOTB(i)/NRE(i)で定義され得る。
【0174】
または伝送ブロックとUL制御情報をすべて伝送するための伝送電力の規則は下記の数式3の通りであり得る。数式3でスロット#のキャリア#でULデータチャネルに適用される伝送電力はP(i)で定義され得る。
【0175】
【数3】
Δ(i)はUL制御情報が有するビットの関数(OUCI(i))とULデータチャネルのうち資源ブロックにマッピングされる資源要素の大きさ(LRE(i))で定義され得る。例えば、Δ(i)は「10・log10(2κ・BPRE(i)-1)」であり得る。BPRE(i)はOUCI(i)/LRE(i)で定義され得る。
【0176】
または基地局はULデータの大きさに依存する伝送電力を端末に通知しなくてもよい。例えば、基地局はΔ(i)に適用される定数を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができ、端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによってΔ(i)に適用される定数を確認することができる。Δ(i)に適用される定数の設定を通じて、UL制御情報の大きさはULデータの大きさとバランスを取るように設定され得る。この場合、ULデータチャネルに適用される伝送電力は下記の数式4または数式5のように別途の設定変数(例えば、δ)を通じて指示され得る。
【0177】
δは0と1を含む複数の値のうち一つで設定され得る。基地局はδのために設定された値を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによってδのために設定された値を確認することができる。
【0178】
【数4】
【0179】
【数5】
【0180】
端末はPH(power headroom)を基地局に報告することができる。例えば、端末は周期的にPHを基地局に報告することができる。または基地局からPHの報告を要請するメッセージが受信された場合、端末はPHを基地局に報告することができる。または端末はデータとともにPHを基地局に伝送することができる。端末は伝送ブロックの大きさを考慮してPHを導き出すことができ、基地局の上位階層シグナリングにより別途のタイプが適用されたPHを基地局に伝送することができる。
【0181】
■オンゴーイング(on-going)PUCCHを通じてのURLLC UCI伝送
【0182】
√ 追加UCI(例えば、1ビットまたは2ビットの大きさを有するURLLC UCI)伝送のためのPUCCHフォーマット3/4
互いに異なる遅延要求条件を有するDLデータ(例えば、eMBBデータおよびURLLCデータ)の伝送のために、UL制御情報を符号化した後にも端末は符号化されたUL制御情報(例えば、eMBB UCI)がマッピングされるUL制御チャネルを使って他のUL制御情報(例えば、URLLC UCI)を追加に伝送することができる。
【0183】
図15は、通信システムにおけるUL伝送方法の第8実施例を図示した概念図である。
【0184】
図15を参照すると、基地局はDLデータチャネル#1の資源割当情報を含むDL制御チャネル#1を端末に伝送することができ、DLデータチャネル#1に対するHARQ応答(例えば、HARQ-ACK)はUL制御チャネル#1(例えば、DL制御チャネル#1によって指示されるUL制御チャネル#1)を通じて端末から基地局に伝送され得る。また、基地局はDLデータチャネル#2の資源割当情報を含むDL制御チャネル#2を端末に伝送することができ、DLデータチャネル#2に対するHARQ応答はUL制御チャネル#2(例えば、DL制御チャネル#2によって指示されるUL制御チャネル#2)を通じて端末から基地局に伝送され得る。
【0185】
ここで、DLデータチャネル#1の受信時点とUL制御チャネル#1の伝送時点間の間隔(例えば、伝送遅延)はDLデータチャネル#2の受信時点とUL制御チャネル#2の伝送時点間の間隔より大きくてもよい。
【0186】
端末はDL制御チャネル#1-2のうち遅く受信されたDL制御チャネル#2からUL制御チャネル#2のための資源割当情報を獲得することができる。端末はDLデータチャネル#1に対するUL制御情報(例えば、HARQ応答)およびDLデータチャネル#2に対するUL制御情報(例えば、HARQ応答)を含むUL制御チャネル#2を伝送することができる。しかし、前記方法はDLデータチャネル#2の受信時点とUL制御チャネル#2の伝送時点間の間隔が非常に小さい場合に適用が困難であり得る。その理由は、UL制御チャネル#2の伝送のために端末が下記の動作を遂行することによって端末で処理時間が長くなるためである。
【0187】
- DLデータチャネル#2の復調/復号動作
- DLデータチャネル#2に対するHARQ応答の生成動作
- DLデータチャネル#2に対するHARQ応答をDLデータチャネル#1に対するHARQ応答と共に符号化する動作
-符号化されたHARQ応答をUL制御チャネル#2にマッピングする動作
【0188】
提案される方法で、DLデータチャネル#2に対するHARQ応答はUL制御チャネル#2を通じて伝送され得、DLデータチャネル#1に対するHARQ応答がマッピングされたUL制御チャネル#1は伝送されなくてもよい。基地局はDLデータチャネル#1に対するHARQ応答を帰還のために端末に別途のシグナリングを指示することができる。
【0189】
提案される他の方法で、DLデータチャネル#2に対するHARQ応答およびDLデータチャネル#1に対するHARQ応答はUL制御チャネル#2の代わりにUL制御チャネル#1を通じて伝送され得る。この場合、DLデータチャネル#2に対するHARQ応答は速かに伝送され得る。例えば、NR通信システムにおけるUL制御チャネル#1のフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット)は1~4のうち一つであり得、UL制御チャネル#1はDLデータチャネル#2に対するHARQ応答を含むことができる。
【0190】
DLデータチャネル#2に対するHARQ応答をUL制御チャネル#1を通じて伝送するために、UL制御情報#1(例えば、DLデータチャネル#1に対するHARQ応答)の符号化/マッピング手続きでUL制御情報#2(例えば、DLデータチャネル#2に対するHARQ応答)を考慮した動作が必要となり得る。UL制御情報#2の最大の大きさが特定値に制限される場合、端末は符号化されたUL制御情報#2がマッピングされるシンボルの個数を推定することができる。この場合、端末は基地局の上位階層シグナリングによって設定された変数または端末が知っている技術規格に定義された変数に基づいてUL制御情報#2の変調化率および/または符号化率を確認することができる。
【0191】
基地局はUL制御情報#1の変調化率および/または符号化率を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによってUL制御情報#1の変調化率および/または符号化率を確認することができる。例えば、UL制御情報#2の変調化率および/または符号化率はUL制御情報#1の変調化率および/または符号化率に関わりなく設定され得る。またはUL制御情報#2の変調化率および/または符号化率はUL制御情報#1の変調化率および/または符号化率に対する相対的な値で設定され得る。
【0192】
提案される方法で、端末はUL制御情報#1(例えば、HARQ応答および/またはチャネルの部分情報1)の一部をUL制御情報#2に変えることができる。例えば、端末はパンクチャリング(puncturing)方式に基づいてUL制御情報#2をUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。
【0193】
UL制御情報#1がHARQ応答を含む場合、端末はUL制御情報#2の存在に関わらずDLデータチャネル#1に対する符号化されたHARQ応答をUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。UL制御情報#1がチャネルの部分情報を含む場合、端末はチャネルの部分情報1(例えば、CSI部分1)およびチャネルの部分情報2(例えば、CSI部分2)それぞれを個別的に符号化することができる。UL制御情報#1がHARQ応答およびチャネルの部分情報を含む場合、端末はHARQ応答とチャネルの部分情報1を共に符号化することができ、チャネルの部分情報2を独立的に符号化することができる。
【0194】
提案される方法で、UL制御情報#1の一部は伝送されなくてもよい。伝送されないUL制御情報#1の一部は相対的に重要度が低い制御情報であり得る。例えば、UL制御情報#1がHARQ応答、チャネルの部分情報1、およびチャネルの部分情報2を含む場合、チャネルの部分情報2の一部または全部は伝送されなくてもよい。
【0195】
提案される方法で端末はHARQ応答、チャネルの部分情報1、およびチャネルの部分情報2を含むUL制御情報#1を伝送することができる。この場合、端末はUL制御チャネル#1を構成する資源要素の中でHARQ応答およびチャネルの部分情報がマッピングされた資源要素にUL制御情報#2をマッピングしないことができる。
【0196】
UL制御情報#1に属したチャネルの部分情報2の大きさを知るために、基地局はUL制御情報#1に属したチャネルの部分情報1を複合化することができる。チャネルの部分情報2が初めてマッピングされる資源要素(例えば、開始資源要素)の位置は固定的でなくてもよい。
【0197】
UL制御チャネル#1でUL制御情報#2を獲得するために、基地局はUL制御チャネル#1でUL制御情報#1の位置(例えば、チャネルの部分情報2のマッピング位置)およびUL制御情報#2の位置を知ることが好ましい。この場合、基地局でUL制御チャネル#1の受信複雑度が減少し得る。
【0198】
提案される方法で、端末はUL制御情報#1でチャネルの部分情報2の存在の有無に関わらずUL制御情報#2の位置(例えば、マッピング位置)を決定することができる。端末はUL制御チャネル#1でUL制御情報#1が初めてマッピングされる資源要素の位置を変更することができ、符号化されたUL制御情報#1を変更された資源要素にマッピングすることができる。
【0199】
UL制御情報#2は特定個数の資源要素にマッピングされ得るように符号化され得る。端末はUL制御チャネル#1を構成する資源要素の中であらかじめ設定された資源要素(例えば、再マッピング可能な資源要素)に符号化されたUL制御情報#2をマッピングすることができる。基地局および端末はあらかじめ設定された資源要素(例えば、再マッピング可能な資源要素)を知っているため、符号化されたUL制御情報#2は基地局と端末間に設定された資源要素にマッピングされ得る。
【0200】
図16は、通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0201】
図16を参照すると、端末はUL制御チャネル(例えば、図15に図示されたUL制御チャネル#1)を構成する資源要素の中で参照信号がマッピングされる資源要素を除いた残りの資源要素(例えば、14個の資源要素)にUL制御情報をマッピングすることができる。UL制御情報は資源要素のインデックス順序に沿ってマッピングされ得る。例えば、UL制御情報が初めてマッピングされる資源要素は資源要素#0であり得る。すなわち、資源要素#0はUL制御情報がマッピングされる開始資源要素であり得る。
【0202】
再マッピング可能な資源要素の個数が5個である場合、端末はUL制御情報#1がマッピングされる開始資源要素を資源要素#0から資源要素#5に変更することができ、UL制御情報#1は資源要素#5からマッピングされ得る。資源要素#5-13にUL制御情報#1のマッピングが完了した後に、残ったUL制御情報#1は資源要素#0からマッピングされ得る。
【0203】
UL制御チャネル#1にマッピングされるUL制御情報#2が存在する場合、端末はUL制御情報#2を資源要素#0からマッピングすることができる。この場合、UL制御情報#2はUL制御情報#1の代わりにUL制御チャネル#1にマッピングされ得る。ここで、UL制御情報#2は再マッピング可能な資源要素に連続的にマッピングされ得る。またはUL制御情報#2はあらかじめ設定された間隔により再マッピング可能な資源要素にマッピングされ得る。
【0204】
・PUCCHフォーマット3
PUCCHフォーマット3が使われる場合、端末はUL制御情報#1-2を次の通りUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。ここで、UL制御情報#1は図15を参照して説明されたUL制御情報#1であり得、UL制御情報#2は図15を参照して説明されたUL制御情報#2であり得、UL制御チャネル#1は図15に図示されたUL制御チャネル#1であり得る。
【0205】
図17は、通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第2実施例を図示した概念図である。
【0206】
図17を参照すると、HARQ応答を含むUL制御情報#1のマッピング方式はHARQ応答およびチャネル情報を含むUL制御情報#1のマッピング方式と異なり得る。図17に図示された実施例は周波数ホッピングを支援するシナリオだけでなく周波数ホッピングを支援しないシナリオにも適用され得る。
【0207】
チャネル情報は周期的に伝送されたり基地局の要請により伝送されるため、端末はチャネル情報がマッピングされるスロットが分かる。図17に図示された実施例はチャネル情報の伝送のために使われるスロットに適用され得る。反面、図17に図示された実施例はチャネル情報の伝送のために使われないスロットに適用されなくてもよい。または図17に図示された実施例はチャネル情報の伝送のために使われるスロットだけでなくチャネル情報の伝送のために使われないスロットにも適用され得る。
【0208】
UL制御チャネル#1を通じてUL制御情報#1-2が伝送される場合、端末はUL制御情報#1をUL制御チャネル#1に先にマッピングすることができる。UL制御チャネル#1で再マッピング可能な資源要素(例えば、資源要素#0-7)の個数が8個である場合、端末はUL制御情報#1を最初のシンボルの資源要素#8からマッピングすることができる。すなわち、UL制御情報#1の開始資源要素は最初のシンボルの資源要素#8であり得る。UL制御情報#1がHARQ応答およびチャネルの部分情報(例えば、CSI部分1-2)を含む場合、端末はHARQ応答と共にCSI部分1を符号化することができ、符号化されたHARQ応答/CSI部分1を最初のシンボルの資源要素#8からマッピングすることができる。符号化されたHARQ応答/CSI部分1のマッピング完了した後に、端末は符号化されたCSI部分2を残りの資源要素にマッピングすることができる。この場合、符号化されたCSI部分2は再マッピング可能な資源要素(例えば、資源要素#0-7)にもマッピングされ得る。
【0209】
UL制御情報#1のマッピングが完了した場合、端末はUL制御情報#2(例えば、HARQ応答)をUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。UL制御情報#2の開始資源要素は最初のシンボルの資源要素#0であり得る。したがって、端末はUL制御情報#2を最初のシンボルの資源要素#0、3、および6にマッピングすることができる。この場合、UL制御情報#2はUL制御情報#1(例えば、CSI部分2)の代わりに最初のシンボルの資源要素#0、3、および6にマッピングされ得る。
【0210】
・PUCCHフォーマット4
PUCCHフォーマット4が使われる場合、端末はUL制御情報#1-2を次の通りUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。ここで、UL制御情報#1は図15を参照して説明されたUL制御情報#1であり得、UL制御情報#2は図15を参照して説明されたUL制御情報#2であり得、UL制御チャネル#1は図15に図示されたUL制御チャネル#1であり得る。
【0211】
図18は、通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第3実施例を図示した概念図である。
【0212】
図18を参照すると、UL制御情報#2がマッピングされる資源要素(例えば、再マッピング可能な資源要素)はUL制御チャネルの後方領域に位置することができる。図18に図示された実施例は周波数ホッピング方式が使われるシナリオだけでなく周波数ホッピング方式が使われないシナリオにも適用され得る。UL制御チャネル#1が周波数ホッピング方式に基づいて伝送される場合、端末は最初の周波数ホップに該当するUL制御チャネル#1内の最後のシンボルにUL制御情報#2をマッピングすることができる。UL制御情報#1がマッピングされる資源要素の中で一部はUL制御情報#2の伝送のために使われ得る。提案された方法によると、基地局でUL制御情報#2の受信は遅延され得る。しかし、端末はUL制御情報#2の大きさに関わらずUL制御情報#1をUL制御チャネル#1にマッピングすることができ、UL制御情報#1のマッピング順序が変更されなくてもよい。
【0213】
例えば、端末はUL制御情報#1をUL制御チャネル#1に先にマッピングすることができる。UL制御チャネル#1内の最後のシンボルに再マッピング可能な資源要素が存在するため、端末はUL制御情報#1のマッピング順序を変更することなくUL制御チャネル#1内の最初のシンボルからUL制御情報#1をマッピングすることができる。すなわち、UL制御情報#1の開始マッピング資源要素は最初のシンボルの資源要素#0であり得る。UL制御情報#1がHARQ応答およびチャネルの部分情報(例えば、CSI部分1-2)を含む場合、端末はHARQ応答と共にCSI部分1を符号化することができ、符号化されたHARQ応答/CSI部分1を最初のシンボルの資源要素#0からマッピングすることができる。符号化されたHARQ応答/CSI部分1のマッピングが完了した後に、端末は符号化されたCSI部分2を残りの資源要素にマッピングすることができる。この場合、符号化されたCSI部分2は再マッピング可能な資源要素にもマッピングされ得る。
【0214】
UL制御情報#1のマッピングが完了した場合、端末はUL制御情報#2(例えば、HARQ応答)をUL制御チャネル#1内の最後のシンボルに位置した再マッピング可能な資源要素にマッピングすることができる。この場合、再マッピング可能な資源要素ののうち一部のUL制御情報#1(例えば、CSI部分2)の代わりにUL制御情報#2が再マッピングされ得る。
【0215】
一方、端末は拡散符号方式に基づいてUL制御情報をUL制御チャネルにマッピングすることができる。PUCCHフォーマット3または4が使われる場合、再マッピング可能な資源要素は拡散符号の適用単位で設定され得る。拡散符号の適用前に、端末は符号化されたUL制御情報#1を符号化されたUL制御情報#2に変えることができ、符号化されたUL制御情報#1-2を、拡散符号を使ってUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。または端末は符号化されたUL制御情報#1を、拡散符号を使ってUL制御チャネル#1にマッピングすることができ、その後に符号化されたUL制御情報#2を拡散符号を使ってUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。この場合、再マッピング可能な資源要素の一部にUL制御情報#1の代わりにUL制御情報#2が再マッピングされ得る。
【0216】
下記の図19および図20に図示された実施例は拡散符号方式に基づいたUL制御情報のマッピング方法を図示することができる。図19および図20に図示された実施例は周波数ホッピングが適用されるシナリオだけでなく周波数ホッピングが適用されないシナリオにも適用され得る。図19および図20に図示された実施例でPUCCHフォーマット4が使われ得る。ここで、UL制御情報#1は図15を参照して説明されたUL制御情報#1であり得、UL制御情報#2は図15を参照して説明されたUL制御情報#2であり得、UL制御チャネル#1は図15に図示されたUL制御チャネル#1であり得る。
【0217】
図19は、通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第4実施例を図示した概念図である。
【0218】
図19を参照すると、再マッピング可能な資源要素はUL制御チャネル#1の最初のシンボルに位置することができる。周波数軸で2個の再マッピング可能な資源要素は連続的に位置することができる。端末はUL制御情報#1を構成するHARQ応答およびCSI部分1に対する符号化動作を遂行することができ、UL制御チャネル#1の最初のシンボルに位置した資源要素の中で再マッピング可能な資源要素を除いた残りの資源要素に符号化されたHARQ応答/CSI部分1をマッピングすることができる。符号化されたHARQ応答/CSI部分1は拡散符号方式に基づいてUL制御チャネル#1にマッピングされ得る。
【0219】
また、端末はUL制御情報#1を構成するCSI部分2に対する符号化動作を遂行することができ、符号化されたHARQ応答/CSI部分1のマッピング動作が完了した後に符号化されたCSI部分2をUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。符号化されたCSI部分2は拡散符号方式に基づいてUL制御チャネル#1にマッピングされ得、再マッピング可能な資源要素にもマッピングされ得る。
【0220】
UL制御情報#1のマッピング動作が完了した後に、端末は符号化されたUL制御情報#2をUL制御チャネル#1内の再マッピング可能な資源要素にマッピングすることができる。符号化されたUL制御情報#2は拡散符号方式に基づいてUL制御チャネル#1にマッピングされ得る。この場合、再マッピング可能な資源要素の一部にUL制御情報#1の代わりにUL制御情報#2が再マッピングされ得る。
【0221】
HARQ応答を含むUL制御情報#1のマッピング方式はHARQ応答およびチャネル情報を含むUL制御情報#1のマッピング方式と異なり得る。チャネル情報は周期的に伝送されたり基地局の要請により伝送されるため、端末はチャネル情報がマッピングされるスロットが分かる。図19に図示された実施例はチャネル情報の伝送のために使われるスロットに適用され得る。反面、図19に図示された実施例はチャネル情報の伝送のために使われないスロットに適用されなくてもよい。または図19に図示された実施例はチャネル情報の伝送のために使われるスロットだけでなくチャネル情報の伝送のために使われないスロットにも適用され得る。
【0222】
図20は、通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第5実施例を図示した概念図である。
【0223】
図20を参照すると、再マッピング可能な資源要素はUL制御チャネル#1の最後の番目のシンボルに位置することができる。周波数軸で2個の再マッピング可能な資源要素は連続的に位置することができる。端末はUL制御情報#1を構成するHARQ応答およびCSI部分1に対する符号化動作を遂行することができ、符号化されたHARQ応答/CSI部分1をUL制御チャネル#1の最初のシンボルからマッピングすることができる。符号化されたHARQ応答/CSI部分1は拡散符号方式に基づいてUL制御チャネル#1にマッピングされ得る。符号化されたHARQ応答/CSI部分1の開始資源要素はUL制御チャネル#1内の最初のシンボルで資源要素#0であり得る。符号化されたHARQ応答/CSI部分1のマッピング順序は変更されないこともある。
【0224】
また、端末はUL制御情報#1を構成するCSI部分2に対する符号化動作を遂行することができ、符号化されたHARQ応答/CSI部分1のマッピング動作が完了した後に符号化されたCSI部分2をUL制御チャネル#1にマッピングすることができる。符号化されたCSI部分2は拡散符号方式に基づいてUL制御チャネル#1にマッピングされ得、再マッピング可能な資源要素にもマッピングされ得る。
【0225】
UL制御情報#1のマッピング動作が完了した後に、端末は符号化されたUL制御情報#2をUL制御チャネル#1内の再マッピング可能な資源要素にマッピングすることができる。符号化されたUL制御情報#2は拡散符号方式に基づいてUL制御チャネル#1にマッピングされ得る。この場合、再マッピング可能な資源要素の一部にUL制御情報#1の代わりにUL制御情報#2が再マッピングされ得る。
【0226】
■DL資源割当後のULグラント
基地局はDLデータチャネルのための資源割当情報を伝送した後にULグラントを伝送することができる。この場合、DLデータチャネルに対するHARQ応答はULグラントによって指示されるULデータチャネルを通じて伝送され得る。例えば、UL伝送は下記の図21に図示された実施例により遂行され得る。
【0227】
図21は、通信システムにおけるUL伝送方法の第9実施例を図示した概念図である。
【0228】
図21を参照すると、基地局はDL制御チャネル#1およびDL制御チャネル#2を順次一つの端末に伝送することができる。DL制御チャネル#1はDLデータチャネル#1のための資源割当情報を含むことができ、DL制御チャネル#2はULデータチャネル#2のための資源割当情報を含むことができる。DLデータチャネル#1に対するHARQ応答はUL制御チャネル#1を通じて伝送され得、UL制御チャネル#1の開始時間資源(例えば、開始スロットまたは開始シンボル)はULデータチャネル#2の開始時間資源(例えば、開始スロットまたは開始シンボル)と同じであり得る。この場合、端末はDLデータチャネル#1に対するHARQ応答をUL制御チャネル#1の代わりにULデータチャネル#2を通じて伝送することができる。したがって、伝送ブロック(例えば、ULデータ)およびHARQ応答がULデータチャネル#2にマッピングされ得る。
【0229】
DL制御チャネル#1はUL制御情報#1(例えば、UL制御チャネル#1に伝送されるUL制御情報#1)の大きさを指示する指示子を含むことができる。DL制御チャネル#1を受信した端末はDL制御チャネル#1に含まれた指示子に基づいてUL制御情報#1の大きさを確認することができる。また、端末は基地局からDL制御チャネル#2を受信することができ、DL制御チャネル#2によって指示されるULデータチャネル#2内でUL制御情報#1がマッピングされる資源の大きさを決定することができる。
【0230】
端末がDL制御チャネル#1よりDL制御チャネル#2を先に受信した場合、DLデータチャネル#1に対する応答であるUL制御情報#1がULデータチャネル#2を通じて伝送されることは困難であり得る。その理由は、端末はUL制御情報#1の大きさを知らず、これに伴いULデータチャネル#2でUL制御情報#1が占有する資源の大きさを計算できないためである。ただし、端末は下記の方法に基づいてUL制御情報#1の大きさを推定することができる。
【0231】
提案される方法で、端末はUL制御情報#1の大きさをあらかじめ設定された最大の大きさ(例えば、2ビット)に仮定することができ、ULデータチャネル#2で最大の大きさを有するUL制御情報#1が占有する資源の大きさを計算することができる。端末は前記方法に基づいてUL制御情報#1をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。
【0232】
図22は、通信システムにおけるUL伝送方法の第10実施例を図示した概念図である。
【0233】
図22を参照すると、基地局はDLデータチャネル#1のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#1、ULデータチャネル#2のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#2、およびDLデータチャネル#3のための資源割当情報を含むDL制御チャネル#3を伝送することができる。
【0234】
基地局はDLデータチャネル#1に対するUL制御情報#1がULデータチャネル#2に含まれることを予想することができる。ULデータチャネル#2はUL制御情報#1の大きさと伝送ブロック(例えば、DL制御チャネル#2によってスケジューリングされる伝送ブロック)の大きさを考慮して設定され得、ULデータチャネル#2のための資源割当情報はDL制御チャネル#2に含まれ得る。端末はUL制御情報#1の種類および大きさを考慮してUL制御情報#1をULデータチャネル#2にマッピングすることができ、ULデータチャネル#2を構成する資源要素の中でUL制御情報#1がマッピングされない残りの資源要素に伝送ブロックをマッピングすることができる。
【0235】
UL制御情報#1は多様な種類の制御情報を含むことができる。例えば、UL制御情報#1はHARQ応答および/またはチャネル情報を含むことができる。NR通信システムにおけるチャネル情報および伝送ブロックのマッピング手続きはHARQ応答の大きさにより変わり得る。
【0236】
例えば、HARQ応答の大きさが1ビットまたは2ビットである場合、端末はULデータチャネルを構成する資源要素の中でHARQ応答がマッピングされる資源要素の個数を計算することができ、ULデータチャネルを構成する資源要素の中でHARQ応答がマッピングされる資源要素を除いた残りの資源要素にチャネル情報をマッピングすることができる。その後に、端末はULデータチャネルを構成する資源要素の中でチャネル情報がマッピングされない資源要素に伝送ブロックをマッピングすることができる。その後に、端末はHARQ応答をULデータチャネルにマッピングすることができる。この場合、ULデータチャネルに属した特定資源要素に伝送ブロックの代わりにHARQ応答が再マッピングされ得る。
【0237】
例えば、HARQ応答の大きさが3ビットである場合、端末はHARQ応答をULデータチャネルにマッピングすることができ、ULデータチャネルを構成する資源要素の中でHRAQ応答がマッピングされない残りの資源要素にチャネル情報をマッピングすることができ、ULデータチャネルを構成する資源要素の中でHRAQ応答およびチャネル情報がマッピングされない残りの資源要素に伝送ブロックをマッピングすることができる。
【0238】
ULデータチャネル#2が周波数ホッピング方式に基づいて伝送される場合、UL制御情報#1の一部(例えば、UL制御情報#1の1/2)は最初の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2にマッピングされ得、UL制御情報#1の残りのは二番目の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2にマッピングされ得る。
【0239】
ただし、DL制御チャネル#2の受信後にDL制御チャネル#3が受信される場合、ULデータチャネル#2のマッピング手続きの変更が必要となり得る。端末の処理能力(capability)が足りない場合に、DLデータチャネル#3に対するUL制御情報#3は迅速に生成されなくてもよい。この場合、ULデータチャネル#2の生成手続きにおいて、UL制御情報#1およびUL制御情報#3のすべてをULデータチャネル#2にマッピングすることは困難であり得る。このような問題を解決するために、ULデータチャネル#2の資源割当情報を含むDL制御チャネル#2が伝送された後に、DLデータチャネル#3の資源割当情報を含むDL制御チャネル#3が伝送されないことが定義され得る。
【0240】
提案される方法で、UL制御情報#3の大きさは特定の大きさ以内に制限され得、端末はULデータチャネル#2のマッピング手続きでUL制御情報#1がマッピングされる資源要素の位置を変更することができる。基地局は提案される方法(例えば、ULデータチャネル#2のマッピング方法)を遂行することを指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージによって指示される方法(例えば、ULデータチャネル#2のマッピング方法)を遂行することができる。ここで、提案される方法(例えば、ULデータチャネル#2のマッピング方法)は上位階層メッセージ、MAC CE、またはDCIによって活性化/非活性化され得る。
【0241】
UL制御情報#1の受信品質を確保するために、UL制御情報#1は参照信号がマッピングされた資源要素と隣り合う資源要素にマッピングされ得る。また、UL制御情報#3は参照信号がマッピングされた資源要素と隣り合う資源要素にマッピングされ得る。提案される方法で、UL制御情報#1の開始マッピング資源(例えば、サブキャリアまたは資源ブロック)の位置は変更され得る。例えば、UL制御情報#1はDLデータチャネル#2を構成する資源要素の中でUL制御情報#3がマッピングされない資源要素にマッピングされ得る。
【0242】
提案される方法を適用するために、ULデータチャネル#2に含まれるUL制御情報の大きさが1ビットまたは2ビットであることが好ましい。基地局はDL制御チャネル(例えば、DLデータチャネルの資源割当情報を含むDL制御チャネル)の個数を1個または2個に制限することができる。DLデータチャネルの資源割当情報を含むDL制御チャネルの個数が1個である場合、基地局は該当DLデータチャネルを通じて伝送される伝送ブロックの個数を1個または2個に制限することができる。
【0243】
またはDL制御チャネルの個数に制限がない場合、基地局は上位階層シグナリングを使ってHARQバンドリングを端末に設定することができる。この場合、端末はHARQ応答に対する論理積(logical AND)を遂行することによって1ビットの大きさを有するUL制御情報を生成することができる。
【0244】
多重アンテナが使われる場合、基地局は2個の伝送ブロックの受信動作を遂行することを指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいて動作することができる。例えば、端末は空間ごとに1ビットの大きさのUL制御情報を生成することができる。
【0245】
基地局はCBG基盤の伝送ブロックの受信動作およびCBG基盤のUL制御チャネルの生成動作を遂行することを指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいて動作することができる。例えば、端末はCBGの代わりに伝送ブロックごとに1ビットの大きさのHARQ応答を生成することができる。ここで、端末は一つの伝送ブロックに属したすべてのCBGに対するHARQ応答に対する論理積を遂行することによって伝送ブロックごとに1ビットの大きさのHARQ応答を生成することができる。
【0246】
提案される方法で、DL制御チャネル#3を受信する前にも端末はDLデータチャネル#3によるUL制御情報#3の大きさが0ではないものと仮定することができる。例えば、端末はUL制御情報#3の大きさが1ビットまたは2ビットであると仮定することができる。端末はUL制御情報#3が存在するという仮定下で、UL制御情報#1および伝送ブロックをULデータチャネル#2にマッピングすることができる。したがって、実際のUL制御情報#3の存在に関わらず、端末はUL制御情報#1および伝送ブロックをULデータチャネル#2にマッピングすることができるため、ULデータチャネル#2のマッピング動作はDLデータチャネル#3に対する復号動作の完了に関わらず遂行され得る。
【0247】
端末はUL制御情報#1の種類(例えば、HARQ応答、チャネル情報)別に該当UL制御情報#1がマッピングされる資源要素の個数を計算することができる。提案される方法を適用するために、シンボル当たり資源要素の基準個数(MSC UCI)は再定義され得る。例えば、MSC UCIでUL制御情報#3がマッピングされる資源要素の個数は除外され得る。
【0248】
UL制御情報#3がマッピングされる資源要素の個数は技術規格で定義された数式に基づいて決定され得る。端末はUL制御情報#3に適用されるβとUL制御情報#1に属したHARQ応答に適用されるβoffsetを再使用することができる。UL制御情報#3に高い符号率を適用するために、端末は上位階層シグナリングによって設定された値βを使うことができる。基地局はUL制御情報#3の存在が分からないため、DL制御チャネル#2を通じてβを端末に通知しなくてもよい。
【0249】
例えば、βはUL制御情報#1に属したHARQ応答に適用されるβoffsetに対する相対的な値と定義され得る。UL制御情報#1に属したHARQ応答の符号化率より高い符号化率をUL制御情報#3に属したHARQ応答に適用するために、UL制御情報#3に属したHARQ応答に適用されるβは1より大きい値を有することができる。ただし、UL制御情報の優先順位がULデータチャネルの優先順位より低い場合を支援するために、βは1より小さいように設定され得る。
【0250】
またはβは伝送ブロックまたはCBGに対する相対的な値で表現され得る。βは「UL制御情報#1が存在せず、伝送ブロックまたはCBGが存在するシナリオ」または「UL制御情報#1が存在し、チャネル情報がULデータチャネル#2を通じて伝送されるシナリオ」に適用され得る。
【0251】
図23図22に図示されたUL伝送方法によるULデータチャネル#2の第1実施例を図示した概念図であり、図24図22に図示されたUL伝送方法によるULデータチャネル#2の第2実施例を図示した概念図である。
【0252】
図23を参照すると、端末はUL制御情報#1および伝送ブロック(またはCBG)をULデータチャネル#2に先にマッピングすることができ、追加でUL制御情報#3をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。ここで、UL制御情報#1はHARQ応答およびチャネル情報を含むことができる。
【0253】
図24を参照すると、端末はUL制御情報#1をULデータチャネル#2に先にマッピングすることができ、追加でUL制御情報#3をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。ここで、UL制御情報#1はHARQ応答およびチャネル情報を含むことができ、伝送ブロック(またはCBG)はULデータチャネル#2にマッピングされなくてもよい。
【0254】
提案される方法で、UL制御情報#1がマッピングされる開始資源要素の位置は変更され得る。下記の実施例において、ULデータチャネル#2の生成方法が説明される。下記の実施例は伝送ブロック(例えば、ULデータ)、UL制御情報#1、およびUL制御情報#3が存在するシナリオに適用され得る。
【0255】
最初の段階で、端末は技術規格に定義された方法に基づいてUL制御情報#1をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。ここで、端末はUL制御情報#1の開始資源要素を計算することができ、開始資源要素以前の資源要素にUL制御情報#1をマッピングしないことができる。
【0256】
二番目の段階で、端末は伝送ブロック(またはCBG)をULデータチャネル#2にマッピングすることができる。伝送ブロック(またはCBG)はULデータチャネル#2を構成するすべての資源要素の中でUL制御情報#1および参照信号がマッピングされた資源要素を除いた残りの資源要素にマッピングされ得る。伝送ブロック(またはCBG)は技術規格に定義された方法に基づいてマッピングされ得る。伝送ブロック(またはCBG)はUL制御情報#1がマッピングされた資源要素以後の資源要素からマッピングされ得る。UL制御情報#1(例えば、1ビットまたは2ビットのHARQ応答)の存在またはUL制御情報#3の存在によってマッピングが保留された資源要素にも伝送ブロック(またはCBG)がマッピングされ得る。
【0257】
三番目の段階で、端末はULデータチャネル#2にUL制御情報#3をマッピングすることができる。UL制御情報#3は伝送ブロック(またはCBG)がマッピングされた資源要素(例えば、図23に図示された資源要素)またはUL制御情報#1に属したチャネル情報がマッピングされた資源要素(例えば、図24に図示された資源要素)に再マッピングされ得る。この場合、UL制御情報#3は伝送ブロックまたはUL制御情報#1の代わりに特定資源要素にマッピングされ得る。
【0258】
伝送ブロックまたはCBGが存在しない場合、二番目の段階は省略され得る。UL制御情報#3が存在しない場合、三番目の段階は省略され得る。したがって、伝送ブロック(例えば、ULデータ)およびUL制御情報#3が存在しない場合、端末はULデータチャネル#2を生成するために最初の段階のみを遂行することができる。または伝送ブロック(例えば、ULデータ)が存在しない場合、端末はULデータチャネル#2を生成するために最初の段階および三番目の段階を遂行することができる。またはUL制御情報#1およびUL制御情報#3が存在しない場合、端末はULデータチャネル#2を生成するために二番目の段階のみを遂行することができる。またはUL制御情報#3が存在しない場合、端末はULデータチャネル#2を生成するために最初の段階および二番目の段階のみを遂行することができる。
【0259】
基地局はULデータチャネル#2に対する周波数ホッピングを上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。この場合、端末はUL制御情報#1の一部を最初の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2に伝送することができ、残りのUL制御情報#1を二番目の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2に伝送することができる。
【0260】
例えば、UL制御情報#3は最初の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2に伝送され得、二番目の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2に伝送されなくてもよい。この場合、基地局はUL制御情報#3を迅速に獲得することができる。またはUL制御情報#3は最初の周波数ホップだけでなく二番目の周波数ホップに該当するULデータチャネル#2で伝送され得る。この場合、周波数多重化利得によって基地局でUL制御情報#3のエラー率が減少し得る。
【0261】
√ PUCCH反復およびPUSCHバンドリング
端末はUL制御情報およびULデータを同一スロットまたは互いに異なるスロットを使って伝送することができる。基地局はDLデータチャネルに対するHARQ応答の繰り返し伝送回数を指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれた情報に基づいてDLデータチャネルに対するHARQ応答の繰り返し伝送回数を確認することができる。DLデータチャネルに対するHARQ応答の繰り返し伝送回数は1以上の整数であり得る。
【0262】
下記の実施例において、DL制御チャネル#UはULデータチャネル#Uのための資源割当情報を含むことができる。DL制御チャネル#Dは2種類に区分され得る。例えば、DL制御チャネル#D1は端末でDL制御チャネル#U以前に受信されたDL制御チャネルを指示することができ、DL制御チャネル#D2は端末でDL制御チャネル#U以後に受信されたDL制御チャネルを指示することができる。ここで、一つ以上のDL制御チャネル#D1が存在し得、一つ以上のDL制御チャネル#D2が存在し得る。
【0263】
図25は、通信システムにおけるUL伝送方法の第11実施例を図示した概念図である。
【0264】
図25を参照すると、基地局はDLデータチャネル#D1の資源割当情報を含むDL制御チャネル#D1を端末に伝送することができ、ULデータチャネル#Uの資源割当情報を含むDL制御チャネル#Uを端末に伝送することができ、DLデータチャネル#D2の資源割当情報を含むDL制御チャネル#D2を端末に伝送することができる。
【0265】
基地局はHARQ応答コードブック(例えば、HARQ-ACKコードブック)の大きさを動的に決定するために使われる情報を、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。DL制御チャネル#D1、DL制御チャネル#U、およびDL制御チャネル#D2それぞれは、C-DAI(calculation-downlink assignment index)および/またはT(total)-DAIを含むことができる。例えば、DCIフォーマット0_0はC-DAIおよびT-DAIをすべて含まなくてもよく、DCIフォーマット0_1はT-DAIを含むことができ、DCIフォーマット1_0はC-DAIを含むことができ、DCIフォーマット1_1はC-DAIおよびT-DAIをすべて含むことができる。
【0266】
一方、DL制御チャネル#Uによって割当されたULデータチャネル#UはULデータだけでなくHARQ応答(例えば、DLデータチャネル#D1および#D2に対するHARQ応答)を伝送するために使われ得る。基地局はUL制御情報をULデータチャネル#Uにマッピングする動作のための設定情報を、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。この場合、端末は上位階層シグナリングによって設定された情報に基づいてUL制御情報をULデータチャネル#Uにマッピングすることができる。
【0267】
DL制御チャネル#D1によって割当されたDLデータチャネル#D1が受信された場合、端末はDLデータチャネル#D1に対するUL制御情報#D1を生成することができる。UL制御情報#D1の大きさはDL制御チャネル#D1に含まれたT-DAI#1によって指示され得る。端末はUL制御情報#D1を含むUL制御チャネル#D1の生成動作を遂行することができる。その後に、端末は基地局からDL制御チャネル#Uを受信することができる。DL制御チャネル#UはUL制御情報#D1の大きさを指示するT-DAI#1を含むことができる。端末はULデータチャネル#Uの生成動作を遂行することができる。UL制御チャネル#D1の開始資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)がULデータチャネル#Uの開始資源(例えば、開始シンボルまたは開始スロット)と同じである場合、端末はUL制御情報#D1をULデータチャネル#Uにマッピングすることができる。または基地局の要請または技術規格に定義された動作により、端末はUL制御情報#D1をULデータチャネル#Uにマッピングすることができる。
【0268】
DL制御チャネル#Uの受信後にDL制御チャネル#D2が受信された場合、端末はDL制御チャネル#D2によって割当されたDLデータチャネル#D2に対するUL制御情報#D2をULデータチャネル#Uにマッピングしないことができる。したがって、端末はDL制御チャネル#Uに含まれたT-DAI#1に基づいて伝送ブロックを符号化することによってULデータチャネル#Uを生成することができる。
【0269】
反面、提案される方法で、DL制御チャネル#Uの受信後にDL制御チャネル#D2が受信された場合、端末はDL制御チャネル#D2によって割当されたDLデータチャネル#D2に対するUL制御情報#D2をULデータチャネル#Uにマッピングすることができる。
【0270】
提案される最初の方法で、端末は一つ以上のDL制御チャネル#D2を受信することができ、一つ以上のDL制御チャネル#D2によって割当された一つ以上のDLデータチャネル#D2を通じて一つ以上の伝送ブロック(例えば、DLデータ)を受信することができ、一つ以上のDLデータチャネル#D2に対するUL制御情報#D2を制限された大きさだけ生成することができる。
【0271】
ここで、DLデータチャネル#D2に対するUL制御情報#D2の大きさは特定の大きさ以内に制限され得る。例えば、UL制御情報#D2の大きさは1ビットまたは2ビットに制限され得る。UL制御情報#D2の最大の大きさは基地局と端末が知っている技術規格に定義され得る。または基地局はUL制御情報#D2の最大の大きさを指示する情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。DL制御チャネル#D2(例えば、DL制御チャネル#U以後に伝送されるDL制御チャネル)の伝送回数は1回または2回に制限され得る。
【0272】
また、基地局はHARQ応答のバンドリングのために必要な情報を含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。HARQ応答がバンドリングされる場合、UL制御情報の大きさは圧縮され得る。ULデータチャネル#Uのマッピング動作はT-DAI#1に基づいて遂行されるため、ULデータチャネル#Uのマッピング動作はDL制御チャネル#D2による影響を受けないことができる。
【0273】
提案される二番目の方法で、端末はT-DAI#2を含むDL制御チャネル#D2を受信することができ、最後に獲得されたT-DAI(例えば、T-DAI#2)に基づいて伝送ブロックを符号化することによってULデータチャネル#Uを生成することができる。T-DAIの適用時間(例えば、シンボルまたはスロット)は端末の処理能力により変わり得る。端末はULデータチャネル#Uが伝送されるスロットごとに他のT-DAIを適用することによって伝送ブロックを符号化することができ、符号化された伝送ブロックをULデータチャネル#Uにマッピングすることができる。提案される二番目の方法は次のように遂行され得る。
【0274】
図26は、通信システムにおけるUL伝送方法の第12実施例を図示した概念図である。
【0275】
図26を参照すると、UL制御チャネル#D1および#D2それぞれは4回繰り返し伝送され得、ULデータチャネル#Uは8回繰り返し伝送され得る。図26に図示されたDL制御チャネル#D1、DL制御チャネル#U、DL制御チャネル#D2、DLデータチャネル#D1、およびDLデータチャネル#D2それぞれは、図25に図示されたDL制御チャネル#D1、DL制御チャネル#U、DL制御チャネル#D2、DLデータチャネル#D1、およびDLデータチャネル#D2と同じであり得る。
【0276】
ULデータチャネル#Uごとに異なるT-DAIが適用され得る。例えば、T-DAI#1は最初および二番目のULデータチャネル#Uに適用され得る。T-DAI#1はDL制御チャネル#D1またはDL制御チャネル#Uによって指示され得る。T-DAI#2は三番目および四番目のULデータチャネル#Uに適用され得る。T-DAI#2はDL制御チャネル#D2によって指示され得る。T-DAI#2はT-DAI#1に対する相対的な値で表現され得る。またはT-DAI#2はULデータチャネル#Uに含まれるすべてのUL制御情報の大きさを指示する値であり得る。
【0277】
T-DAI#3は五番目および六番目のULデータチャネル#Uに適用され得る。T-DAI#3はDL制御チャネル#D1によって設定され得る。T-DAI#3はDL制御チャネル#D2によって追加で生成されるUL制御情報#D2の大きさを指示することができる。T-DAI#2がT-DAI#1に対する相対的な値で表現される場合、T-DAI#3はT-DAI#2と同じであり得る。T-DAI#2がULデータチャネル#Uに含まれるすべてのUL制御情報の大きさを指示する場合、T-DAI#3はT-DAI#1とT-DAI#2間の差であり得る。
【0278】
T-DAI#4は七番目および八番目のULデータチャネル#Uに適用され得る。T-DAI#4はUL制御情報が存在しないことを指示することができる。端末はUL制御情報の繰り返し伝送回数とULデータチャネルの繰り返し伝送回数を比較することによってT-DAI#4を導き出すことができる。
【0279】
・T-DAIがない場合
一部のDCIフォーマットはC-DAIおよびT-DAIを含まなくてもよい。例えば、DCIフォーマット0_0はT-DAIを含まなくてもよい。ULデータチャネルがDCIフォーマット0_0によって割当される場合、端末はDLデータチャネルの資源割当情報を含むDL制御チャネルからT-DAIを獲得することができ、獲得されたT-DAIに基づいてULデータチャネルのマッピング動作を遂行することができる。
【0280】
DCIフォーマット1_0およびDCIフォーマット1_1(例えば、CA(carrier aggregation)が使われない場合のDCIフォーマット1_1)はC-DAIのみを含むことができる。すべてのDCIはUL制御チャネルの伝送電力情報(例えば、TPC(transmit power control))を含むことができる。例えば、DCIフォーマット1_0およびDCIフォーマット1_1は2ビットの大きさを有するTPCを含むことができる。UL制御情報をULデータチャネルにマッピングするために、DCIフォーマット1_0およびDCIフォーマット1_1に含まれた特定フィールド(例えば、TPC)は他の用途で使われ得る。
【0281】
ULデータチャネルの開始資源(例えば、シンボルまたはスロット)がUL制御チャネルの開始資源(例えば、シンボルまたはスロット)と同じである場合、端末および基地局はHARQ応答がUL制御チャネルの代わりにULデータチャネルにマッピングされるものと判断することができる。またはULデータチャネルが繰り返し伝送され、ULデータチャネルが伝送されるスロットがUL制御チャネルが伝送されるスロットと重なる場合、端末および基地局はHARQ応答がUL制御チャネルの代わりにULデータチャネルにマッピングされるものと判断することができる。
【0282】
提案される方法で、DCIに含まれたTPCは伝送電力の代わりにT-DAIを指示することができる。HARQ応答がULデータチャネルにマッピングされる場合、端末はDCIに含まれたTPCによって指示される値をT-DAIと解釈することができる。提案される方法を適用するために、DL制御チャネル#U以後のDL制御チャネル#D2がC-DAIを含む場合、端末はDL制御チャネル#D2に含まれたC-DAIをT-DAIと解釈することができる。この場合、基地局はDL制御チャネル#Uを伝送した後に端末が追加で伝送するUL制御情報の大きさを指示するC-DAIを生成することができる。例えば、T-DAI#2がT-DAI#1に対する相対的な値で表現される場合、基地局は端末が追加に伝送するUL制御情報の大きさを指示するC-DAIを生成することができる。
【0283】
ULデータチャネル#Uの資源割当情報を含むDL制御チャネル#U(例えば、図25または図26に図示されたDL制御チャネル#U)が受信されなかった場合、端末はULデータチャネル#Uを伝送できないため、HARQ応答をUL制御チャネルにマッピングすることができる。
【0284】
ただし、T-DAIによって指示される情報はUL制御チャネルの伝送電力と異なるため、TPCが伝送電力の代わりにT-DAIを指示すると解釈される場合、伝送電力またはT-DAIが間違って解釈される問題が発生し得る。
【0285】
例えば、「00」に設定されたTPCは-1dBを指示することができ、「01」に設定されたTPCは0dBを指示することができ、「10」に設定されたTPCは+1dBを指示することができ、「11」に設定されたTPCは+3dBを指示することができる。C-DAIまたはT-DAIは「Y>=1」個のUL制御情報の大きさを表現することができる。「00」に設定されたDAIは「(Y-1)mod4+1=1」を満足するYを指示することができ、「01」に設定されたDAIは「(Y-1)mod4+1=2」を満足するYを指示することができ、「10」に設定されたDAIは「(Y-1)mod4+1=3」を満足するYを指示することができ、「11」に設定されたDAIは「(Y-1)mod4+1=4」を満足するYを指示することができる。
【0286】
DAIが含まれたDL制御チャネルが受信された場合、該当DL制御チャネルに含まれたDAIは、以前のDL制御チャネルに含まれたDAIより1が増加した値であり得る。しかし、UL制御チャネルのTPCは4個の値(例えば、00、01、10、11)のうち特定値で設定され得る。
【0287】
例えば、現在のTPCが以前のTPCと同じである場合、現在のTPCと以前のTPC間の差が-1以下である場合、以前のTPCが「11」に設定され、現在のTPCが「00」ではない他の値で設定された場合、端末はTPCが伝送電力を指示することを判断することができる。反面、現在のTPCと以前のTPC間の差が+1である場合、端末はTPCがT-DAIを指示すると解釈することができる。ただし、現在のTPCによって指示される値が以前のTPCによって指示される値の間の差が+1である場合にも、端末はTPCが伝送電力を指示するものと間違って解釈し得る。
【0288】
この場合、端末はUL制御チャネルの伝送電力を0dB、+1dB、または+3dBだけ増加させるため、基地局でUL制御チャネルの受信性能は向上し得、隣接基地局で該当UL制御チャネルによる干渉は増加し得る。ただし、増加した伝送電力は大きくないため、増加した伝送電力で伝送されるUL制御チャネルが通信システムに及ぼす影響は大きくない。
【0289】
■SRS(sounding reference signal)伝送方法
端末は周期的または非周期的にSRSを伝送することができる。SRSはスロットに含まれたULシンボルを使って伝送され得る。スロットを構成するシンボルそれぞれはDLシンボル、フレキシブルシンボル、またはULシンボルに設定され得る。例えば、スロットを構成するシンボルのタイプ(例えば、DLシンボル、フレキシブルシンボル、またはULシンボル)は上位階層シグナリングによって設定され得、SFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)により動的に変更され得る。この場合、SRSは次のように伝送され得る。
【0290】
図27は、通信システムにおけるSRSの伝送方法の第1実施例を図示したフローチャートである。
【0291】
図27を参照すると、通信システムは基地局および端末を含むことができる。基地局は図1に図示された基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2であって、端末は図1に図示された端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6であり得る。基地局および端末それぞれは図2に図示された通信ノード200と同一または同様に構成され得る。
【0292】
基地局はSFI(例えば、SFI情報)を含む上位階層メッセージ(例えば、RRCメッセージ)を端末に伝送することができる(S2710)。一般(normal)のCPが使われる場合、上位階層メッセージに含まれたSFIはすべての端末に共通に適用されるパターンおよび特定端末にのみ適用されるパターンに区分され得る。
【0293】
共通に適用されるパターン(例えば、TDD-UL-DL-ConfigCommon)は基地局がシステム情報として端末に指示するスロットパターン(例えば、pattern1)およびスロットパターンの基準となるサブキャリア間隔(referenceSubcarrierSpacing)を含むことができる。端末に設定されたパターンは一定の周期Pにより繰り返され得る。例えば、周期Pは0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5ms、または10msであり得る。サブキャリア間隔により一部の周期Pは適用できないこともある。
【0294】
一つの周期Pに属したスロットの個数Sはサブキャリア間隔により異なり得る。一つの周期Pによるスロット区間内の前方領域は連続したDLスロットが位置し得、一つの周期Pによるスロット区間内の後方領域は連続したDLスロットが位置し得る。連続したDLスロットの個数は上位階層メッセージに含まれたnrofDownlinkSlotsによって指示され得、連続したULスロットの個数は上位階層メッセージに含まれたnrofUplinkSlotsによって指示され得る。
【0295】
一つの周期Pによるスロット区間の中間領域に属したスロットそれぞれは、DLシンボル、フレキシブルFLシンボル、およびULシンボルのうち一つ以上を含むことができる。例えば、一つの周期Pによるスロット区間の中間領域に属したスロットそれぞれでシンボルの順序は、「DLシンボル→フレキシブルFLシンボル→ULシンボル」であり得る。基地局はスロットに含まれたDLシンボル、フレキシブルFLシンボル、およびULシンボルそれぞれの個数を端末に通知することができる。
【0296】
したがって、DLスロットの次のスロット内に連続したDLシンボルが位置することができる。連続したDLシンボルはスロット内の開始シンボルから位置することができ、連続したDLシンボルの個数は上位階層メッセージに含まれたnrofDownlinkSymbolsによって指示され得る。ULスロットの移転スロット内に連続したULシンボルが位置することができる。連続したULシンボルはスロット内の後方領域に位置することができ、連続したULシンボルの個数は上位階層メッセージに含まれたnrofUplinkSymbolsによって指示され得る。端末はスロットに含まれたシンボルのうちDLシンボルおよびULシンボル以外のシンボルをフレキシブルFLシンボルと見なすことができる。
【0297】
一方、共通に適用されるパターンを指示する場合、基地局は二つのスロットパターン(例えば、pattern1とpattern2)を端末に通知することができる。スロットのパターンそれぞれは互いに異なる周期を有することができる。例えば、pattern1の周期はPであり得、pattern2の周期はPであり得る。スロットパターンによるDLスロットの個数、ULスロットの個数、DLシンボルの個数、およびULシンボルそれぞれの個数は別途に設定され得る。ただし、二つのスロットパターンに一つのサブキャリア間隔が適用され得る。端末は二つのスロットパターンが連続して発生するものと見なすことができ、連続したスロットパターンの周期を二つのスロットパターンの周期の合計(例えば、P+P)と仮定することができる。
【0298】
したがって、最初のスロットパターンに属するスロットの個数Sに対して連続したDLスロット(例えば、最初のスロットパターンに対するnrofDownlinkSlots)、連続したDLシンボル(例えば、最初のスロットパターンに対するnrofDownlinkSymbols)、連続したフレキシブルFLシンボル(例えば、最初のスロットパターンによってDLシンボルおよびULシンボルに設定されないシンボル)、連続したULシンボル(例えば、最初のスロットパターンに対するnrofUplinkSymbols)、および連続したULスロット(例えば、最初のスロットパターンに対するnrofUplinkSlots)が順に発生し得る。
【0299】
二番目のスロットパターンに属するスロットの個数Sに対して連続したDLスロット(例えば、二番目のスロットパターンに対するnrofDownlinkSlots)、連続したDLシンボル(例えば、二番目のパターンに対するnrofDownlinkSymbols)、連続したフレキシブルFLシンボル(例えば、例えば、二番目のスロットパターンによってDLシンボルおよびULシンボルに設定されないシンボル)、連続したULシンボル(例えば、二番目のスロットパターンに対するnrofUplinkSymbols)、および連続したULスロット(例えば、二番目のスロットパターンに対するnrofUplinkSlots)が順に発生し得る。
【0300】
基地局はさらに、特定端末にのみ適用されるパターン(例えば、TDD-UL-DL-ConfigDedicated)を上位階層シグナリングに設定することができる。端末に追加で指示されるパターンは、共通して適用されるパターンによって設定されたシンボルのうちフレキシブルFLシンボルがDLシンボル、フレキシブルFLシンボル、またはULシンボルに再設定するために使われ得る。共通して適用されるパターンによって設定されたシンボルのうちフレキシブルFLシンボル以外のシンボルは、DLシンボルまたはULシンボルに維持されるように特定端末にのみ適用されるパターンによって指示され得る。基地局は特定スロットに属したすべてのシンボルがDLシンボルまたはULシンボルであることを、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。また、基地局は特定スロットが連続したDLシンボル、連続したフレキシブルシンボル、および連続したULシンボルを含むことを、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。
【0301】
スロットフォーマットは上位階層メッセージによって端末に指示され得る。また、スロットフォーマットは上位階層メッセージだけでなく動的なシグナリングメッセージによって端末に指示され得る。基地局は特定フォーマットのDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)をモニタリングするように、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。端末は上位階層シグナリングの設定により特定フォーマットのDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)をモニタリングすることができる。上位階層メッセージによって設定されたスロットフォーマットはDCIによって変更されなくてもよい。DCIは上位階層シグナリングによって設定されたフレキシブルFLシンボルをDLシンボル、ULシンボル、またはフレキシブルFLシンボルに再設定(override)することを指示することができる。端末にスロットのフォーマットを指示するために、基地局は特定端末が解釈しなければならない一つ以上の情報を連接(concatenate)することによって、特定フォーマットのDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)のペイロードを構成することができる。端末はDCI内の特定位置(例えば、positionInDCI)で指示する値(例えば、slotFormatCombinationId)を使ってスロットのフォーマットを確認することができる。例えば、基地局は上位階層シグナリングを使ってスロットのフォーマットをシークエンス(例えば、slotFormatCombinations)の形態で端末に設定することができる。シークエンスを構成する一つの元素はインデックス(例えば、slotFormatCombinationId)に区分され得、インデックスは一つ以上のスロットのフォーマット(例えば、slotFormats)のシークエンスで構成され得る。
【0302】
一つのスロットフォーマット(例えば、slotFormats)は、下記の表1~表3に記載されたフォーマット#0~#55のうち一つ以上のフォーマットを指示することができる。表1~表3において、DはDLシンボルを指示することができ、Fはフレキシブルシンボルを指示することができ、UはULシンボルを指示することができる。
【0303】
【表1】
【0304】
【表2】
【0305】
【表3】
【0306】
上位階層シグナリングによって設定されたシンボルタイプがDCIによって動的に変更される場合、上位階層メッセージはSFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の受信のために必要な情報(例えば、CORESET関連情報(例えば、CORESETの時間および周波数資源)、探索空間関連情報(例えば、探索空間の周期)、RNTI)を含むことができる。SFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の受信のために必要な情報は段階S2710の上位階層メッセージを通じて伝送され得る。またはSFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の受信のために必要な情報は段階S2710の上位階層メッセージと別途の上位階層メッセージを通じて伝送され得る。
【0307】
端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれたSFIを確認することができる。したがって、端末は上位階層シグナリングによって設定されたSFIに基づいてスロットを構成するシンボルのタイプ(例えば、DLシンボル、フレキシブルシンボル、またはULシンボル)を確認することができる(S2720)。
【0308】
また、SFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の伝送が上位階層シグナリングによって設定された場合、端末はSFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)が伝送されるものと判断することができる。例えば、端末は上位階層メッセージに含まれたDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の受信のために必要な情報を確認することができ、確認された情報によって指示されるCORESET内の探索空間でDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)を獲得するための復号動作(例えば、ブラインド復号動作)を遂行することができる。
【0309】
一方、基地局はSFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)を伝送することができる(S2730)。例えば、基地局は上位階層シグナリングによって設定されたCORESET内の探索空間でSFIを含むDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)を伝送することができる。DCI(例えば、DCIフォーマット2_0)に含まれたSFIは表1~表3に記載されたフォーマット#0~#55のうち一つで設定され得る。またはDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)に含まれたSFIは上位階層シグナリングによってフレキシブルシンボルに設定されたシンボルのタイプ(例えば、DLシンボル、フレキシブルシンボル、またはULシンボル)を指示することができる。例えば、上位階層メッセージが特定スロットで最初および二番目のシンボルがDLシンボルであり、残りのシンボルがフレキシブルシンボルであることを指示する場合、DCI(例えば、DCIフォーマット2_0)に含まれたインデックスは該当スロットを含んだ多様なスロットのSFIを指示することができ、特に該当スロットではシンボル#2-13のうち一つ以上のシンボルのタイプを指示することができる。
【0310】
端末は上位階層シグナリングによって設定されたCORESET内の探索空間でデコーディング動作を遂行することによってDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)を受信することができる。端末はDCI(例えば、DCIフォーマット2_0)に含まれたインデックスに基づいてスロットを構成するシンボルのタイプ(例えば、DLシンボル、フレキシブルシンボル、またはULシンボル)を確認することができる(S2740)。すなわち、端末は上位階層メッセージに含まれたスロットのフォーマットおよびDCIフォーマット2_0に含まれたインデックスに基づいてスロットを構成するシンボルのタイプを決定することができる。例えば、シンボルタイプは次のように決定され得る。
【0311】
図28は、通信システムにおけるシンボルタイプの決定方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0312】
図27および図28を参照すると、段階S2710で端末はn個のフレキシブルシンボルを指示する第1SFI情報を基地局から受信することができる。ここで、一つのスロットに含まれるシンボルが14個である場合、nは1~14のうち一つの自然数であり得る。図28に図示された実施例において、第1SFI情報(例えば、SFI#17)は10個のフレキシブルシンボル(例えば、シンボル#2-13)を指示することができる。具体的には、図28で第1SFI情報(例えば、SFI#17)は該当スロットで最初および二番目のシンボル(例えば、シンボル#0-1)がDLシンボルであり、残りのシンボル(例えば、シンボル#2-13)がフレキシブルシンボルであることを指示する上位階層パラメータであり得る。
【0313】
図27および図28を再び参照すると、段階S2730で端末はn個のフレキシブルシンボルのうちm個のシンボルをULシンボルとして再指示またはオーバーライドする第2SFI情報を基地局から受信することができる。ここで、mはnより小さいか同じ自然数であり得る。図28に図示された実施例において、第2SFI情報は10個のフレキシブルシンボル(例えば、シンボル#2-13)のうち2個のシンボル(例えば、シンボル#12-13)をULシンボルとして再指示またはオーバーライドすることができる。具体的には、図28で第2SFI情報は「該当スロットでシンボル#0-1がDLシンボルであり、シンボル#2-11がフレキシブルシンボルであり、シンボル#12-13がULシンボルであること」を指示するSFI#23であり得る。第2SFI情報(例えば、SFI#23)はDCIフォーマット2_0に含まれて端末に伝送され得る。
【0314】
再度説明すると、段階S2730で端末は該当スロットのフォーマット(例えば、SFI#23)を指示するインデックスを含むDCIフォーマット2_0または該当スロットのシンボル#2-13(すなわち、上位階層シグナリングによってフレキシブルシンボルに設定されたシンボル)のタイプを指示するSFIを含むインデックスを含むDCIフォーマット2_0を受信することができる。例えば、該当スロットのフォーマットであるSFI#23を指示するインデックスを含むDCIフォーマット2_0が受信された場合、端末はシンボル#0-1がDLシンボルであると判断することができ、シンボル#2-11がフレキシブルシンボルであると判断することができ、シンボル#12-13がULシンボルであると判断することができる。したがって、上位階層シグナリングによってDLシンボルに設定されたシンボル#0-1はDLシンボルにそのまま維持され得る。上位階層シグナリングによってフレキシブルシンボルに設定されたシンボル#2-11はフレキシブルシンボルにそのまま維持され得る。上位階層シグナリングによってフレキシブルシンボルに設定されたシンボル#12-13はDCIフォーマット2_0によってULシンボルにオーバーライド(override)され得る。
【0315】
またはDCIフォーマット2_0に含まれたインデックスが該当スロットで適用されるSFIがシンボル#12-13をULシンボルとして使うことを指示する場合、端末は上位階層シグナリングによってフレキシブルシンボルに設定されたシンボル#12-13をULシンボルに再設定することができる。この場合、シンボル#0-1は上位階層シグナリングによりDLシンボルに維持され得、シンボル#2-11は上位階層シグナリングによりフレキシブルシンボルに維持され得る。
【0316】
再び図27を参照すると、基地局はSRSの設定情報を含む上位階層メッセージ(例えば、SRS設定メッセージ)を伝送することができる。SRS設定メッセージはSRS伝送の設定のために使われ得る。SRSの設定情報は、SRS伝送のために使われるシンボルのうち開始シンボルを指示する情報、SRS伝送のために使われるシンボルの個数(例えば、2個または4個)を指示する情報、およびSRSの伝送周期を指示する情報のうち一つ以上を含むことができる。SRSの設定情報は段階S2710の上位階層メッセージを通じて伝送され得る。またはSRSの設定情報は段階S2710の上位階層メッセージと別途の上位階層メッセージを通じて伝送され得る。
【0317】
端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれたSRSの設定情報を確認することができる。端末はSRSの設定情報によりSRSを伝送することができる(S2750)。端末はSRS伝送のために設定されたシンボルのうちULシンボルに設定されたシンボルを使ってSRSを伝送することができ、SRS伝送のために設定されたシンボルのうちフレキシブルシンボルに設定されたシンボルでSRSを伝送しないことができる。
【0318】
SRSはスロット内の最後の6個のシンボル(例えば、シンボル#8~#13)のうち一つ以上のシンボルを通じて伝送され得る。例えば、SRS伝送のために使われる開始シンボルが#10であり、SRS伝送のために使われるシンボルの個数が4個である場合、スロット内のシンボル#10~#13はSRS伝送のために使われ得る。シンボル#10~#13が図28のように設定された場合、端末はフレキシブルシンボルであるシンボル#10-11でSRSを伝送しないことができ、ULシンボルとして再指示されたシンボル#12-13でSRSを伝送することができる。すなわち、端末はSRS伝送のために設定された全体のシンボルのうち一部のシンボルを使ってSRSを伝送することができる。また、端末はフレキシブルシンボルでSRSの伝送動作だけでなくDL受信動作およびUL伝送動作を遂行しないことができる。
【0319】
基地局はSRS伝送のために設定されたシンボルを通じて端末からSRSを受信することができる。基地局は上位階層メッセージおよび/またはDCIによってフレキシブルシンボルに設定されたシンボルでSRSを受信することを期待しないことができ、上位階層メッセージおよび/またはDCIによってULシンボルに設定されたシンボルでSRSを受信することを期待することができる。すなわち、基地局はULシンボルを通じて端末からSRSを受信することができ、フレキシブルシンボルでSRSの受信動作を遂行しないことができる。
【0320】
■UL制御チャネルおよびULデータチャネル
基地局は周波数ホッピング動作のために必要な情報を、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。上位階層シグナリングによって周波数ホッピング動作が設定された場合、端末は上位階層シグナリングによって設定された情報に基づいて周波数ホッピング動作を遂行することができる。一つのスロット内で周波数ホッピングは1回遂行され得る。
【0321】
提案される方法で、周波数ホッピングパターンによる資源領域がフレキシブルシンボルを含む場合、端末はフレキシブルシンボルを含む資源領域でUL制御チャネルおよび/またはULデータチャネルを伝送しないことができる。周波数ホッピングパターンによる資源領域がULシンボルのみを含む場合、端末はULシンボルのみを含む資源領域でUL制御チャネルおよび/またはULデータチャネルを伝送することができる。
【0322】
例えば、最初の周波数ホッピングによる資源領域#1がフレキシブルシンボルを含み、二番目の周波数ホッピングによる資源領域#2がULシンボルでのみ構成された場合、端末は資源領域#2でUL制御チャネルおよび/またはULデータチャネルを伝送することができる。
【0323】
端末が周期的チャネル情報を含むUL制御チャネルを資源領域#1に伝送する場合、基地局は資源領域#1で受信されたUL制御チャネルに対する復号動作を遂行することができない。また、周期的ULデータを含むULデータチャネルを資源領域#1に伝送する場合、基地局は資源領域#1で受信されたULデータチャネルに対する復号動作を遂行することができない。ただし、SR(scheduling request)を含むUL制御チャネルを資源領域#1に伝送する場合、基地局は資源領域#1で受信されたUL制御チャネルに対する復号動作を遂行することができる。
【0324】
■SRを含むPUSCHの伝送方法
バッファ状態情報の報告のために、基地局は端末がULデータ#1(例えば、伝送ブロック)にバッファ状態情報をパッディング(padding)することができるように十分な時間を割当することができる。しかし、ULデータ#1にバッファ状態情報をパッディングした後に新しいULデータ#2が発生した場合、端末はULデータ#2の存在をバッファ状態情報に反映できないことがある。また、ULデータ#1の再伝送手続きで該当ULデータ#1はそのまま伝送されるため、端末はULデータ#2が発生したにも関わらず、再伝送するULデータ#1がマッピングされるULデータチャネルにはULデータ#2の存在が反映されたバッファ状態情報をマッピングすることができない。
【0325】
このような問題を解決するために、端末の物理階層(例えば、物理階層の機能を遂行するエンティティ(entity))はULデータ#2の存在を基地局に通知することができなければならない。ULデータチャネル#1はULデータ#1のみ含むことができ、ULデータ#2はULデータチャネル#1にマッピングされなくてもよい。基地局はULデータ#2のための資源割当情報を含むDL制御チャネルを端末に伝送することができる。端末はDL制御チャネルによって指示されるULデータチャネル#2でULデータ#2および変更されたバッファ状態情報を伝送することができる。
【0326】
図29は、通信システムにおけるUL伝送方法の第13実施例を図示した概念図である。
【0327】
図29を参照すると、SR(scheduling request)およびULデータは一つのULデータチャネル(例えば、PUSCH)を通じて伝送され得る。SRはUL制御情報の一つと見なされるため、ULデータチャネルを通じて伝送され得る。SRを含むUL制御チャネルの時間資源がULデータチャネルの時間資源と重なる場合、SRはUL制御チャネルの代わりにULデータチャネルにマッピングされ得る。例えば、SRはペイロードに含まれ得、ペイロードはULデータチャネルにマッピングされ得る。
【0328】
基地局は一つのLCG(logical channel group)に該当するSRを、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。この場合、端末は上位階層シグナリングによって設定された特定SRをULデータチャネルにマッピングすることができる。または別途の上位階層シグナリングなしに、時間軸でK個のSRが対応したK個のUL制御チャネルそれぞれがULデータチャネルと重なる場合に、端末は最も高い順位に該当するSRをULデータチャネルにマッピングすることができる。天井関数(log(K+1))個のビットをULデータチャネルでペイロードに含むことによって発生したSR(positive SR)のインデックスは表現され得る。0でのみ構成されたビットマップはK個のSR中にすべてのSRが発生しないこと(negative SR)を意味し得る。
【0329】
または端末はこのようなK個のSRのうち一部に該当するK以下のL個のSRのみをULデータチャネルにマッピングすることができる。例えば、Lに該当する天井関数(log(L+1))はULデータチャネルでペイロードに含まれ得る。この場合、基地局はLを含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することができ、上位階層メッセージに含まれたLを確認することができる。KおよびLそれぞれは1以上の整数であり得る。
【0330】
√ SRを資源要素にマッピングする方法#1
端末は既存UL制御情報と同一にSRを資源要素にマッピングすることができる。SR(例えば、1個、L個、またはK個のSR)と他の情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)を含むUL制御情報の大きさが1ビットまたは2ビットである場合、端末はUL制御情報をULデータチャネルにマッピングするためにULデータチャネルで伝送ブロックをパンクチャリングすることができる。SR(例えば、1個、L個、またはK個のSR)と他の情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)を含むUL制御情報の大きさが3ビット以上の場合、端末はUL制御情報をULデータチャネルにマッピングするためにULデータチャネルで伝送ブロックに対するレートマッチング(rate matching)動作を遂行することができる。
【0331】
√ SRを資源要素にマッピングする方法#2
SR(例えば、1個、L個、またはK個のSR)を除いた他の情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)の大きさが1ビットまたは2ビットである場合、端末はUL制御情報をULデータチャネルにマッピングするためにULデータチャネルで伝送ブロックをパンクチャリングすることができる。SR(例えば、1個、L個、またはK個のSR)を除いた他の情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)の大きさが3ビット以上の場合、端末はUL制御情報をULデータチャネルにマッピングするためにULデータチャネルで伝送ブロックに対するレートマッチング動作を遂行することができる。
【0332】
端末はSRの存在に関わらず他の情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)をULデータチャネルにマッピングすることができ、その後に伝送ブロック(例えば、ULデータ)をULデータチャネルにマッピングすることができる。SR伝送のために別途の資源要素が割当され得る。SR伝送のための資源要素の個数は下記の方法に基づいて決定され得る。
【0333】
端末はあらかじめ設定された時点前にSR伝送の有無が分からないため、他のUL制御情報または伝送ブロックをULデータチャネルにマッピングする前にSRを表現できるビットの個数またはSRがマッピングされる資源要素の個数を決定することができる。その後に端末はレートマッチング動作を遂行することによって他のUL制御情報または伝送ブロックをULデータチャネルにマッピングすることができる。
【0334】
SRは参照信号が位置したシンボル以後のシンボル上の資源要素にマッピングされ得る。SRがマッピングされた資源要素は周波数軸で連続しなくてもよい。他のUL制御情報および伝送ブロックは参照信号が位置したシンボル以後のシンボル上の資源要素にマッピングされなくてもよい。または伝送ブロックは参照信号が位置したシンボル以後のシンボル上の資源要素にマッピングされてもよい。下記の実施例において、UL制御情報および伝送ブロックのマッピング方法が説明される。
【0335】
SR(例えば、1個、L個、またはK個のSR)を除いた他の情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)と伝送ブロックがULデータチャネルにマッピングされた後に、SRはULデータチャネルにマッピングされ得る。この場合、SRのマッピング方法はSRが占める資源要素の個数により変わり得る。例えば、SRをマッピングする資源要素の個数が特定値以下である場合のマッピング方法は、SRをマッピングする資源要素の個数が特定値を超過する場合のマッピング方法と異なり得る。
【0336】
SRをマッピングする資源要素の個数が特定値(例えば、2ビット)以下である場合、SRは伝送ブロックが占有している資源要素にマッピングされ得る。SRをマッピングする資源要素の個数が特定値(例えば、2ビット)を超過する場合、SRは伝送ブロックが占有していない資源要素にマッピングされ得る。ここで、特定値は上位階層シグナリングによって端末に設定され得る。または基地局は特定値を含むULグラントを端末に伝送することができる。または特定値は基地局および端末が知っている技術規格にあらかじめ定義され得る。
【0337】
他のUL制御情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)および伝送ブロックがマッピングされる開始位置(例えば、開始資源要素)は特定値により変更され得る。SRをマッピングするために他のUL制御情報または伝送ブロックがパンクチャリングされる場合、他のUL制御情報の符号化率または伝送ブロックの符号化率は変更されなくてもよい。SRを伝送するために一部の資源要素がパンクチャリングされるため、基地局で受信エラー率は増加し得る。SRを伝送するために、再伝送が可能な伝送ブロックがマッピングされた資源要素がパンクチャリングされることが好ましい。
【0338】
図30は、通信システムにおけるUL制御情報のマッピング方法の第6実施例を図示した概念図である。
【0339】
図30を参照すると、端末は開始資源要素を決定することができ、開始資源要素から他のUL制御情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、および/またはCSI部分2)および伝送ブロックをマッピングすることができる。伝送ブロックはSRの伝送のために使われる資源要素にマッピングされ得る。または伝送ブロックはSRの伝送のために使われる資源要素にマッピングされなくてもよい。端末はSRの伝送のために使われる資源要素に伝送ブロックの代わりに符号化されたSRをマッピングすることができる。SRの伝送のために使われる資源要素の個数はULデータチャネルにマッピングしようとするSRの個数およびSRをマッピングする資源要素の個数に基づいて決定され得る。
【0340】
√ SRの符号化率の決定方法
UL制御情報をULデータチャネルにマッピングする手続きにおいて、端末はUL制御情報を符号化するために資源要素の個数Q’を導き出すことができる。端末はQ’に基づいてUL制御情報の符号化率を決定することができる。Q’はDCI(例えば、ULグラント)または上位階層メッセージを通じて基地局から端末に伝送され得る。ULデータチャネルが伝送ブロック(例えば、ULデータ)を含む場合、端末は下記の数式6~数式8に基づいてQ’を計算することができる。
【0341】
【数6】
【数7】
【0342】
【数8】
【0343】
Q’はUL制御情報の種類によって異なって定義され得る。Q’ACKはHARQ応答がマッピングされる資源要素の個数を指示することができる。Q’CSI-1はCSI部分1がマッピングされる資源要素の個数を指示することができる。Q’CSI-2はCSI部分2がマッピングされる資源要素の個数を指示することができる。
ULデータチャネルが伝送ブロック(例えば、ULデータ)を含まない場合、端末は下記の数式9~数式12に基づいてQ’を計算することができる。
【0344】
【数9】
【0345】
【数10】
【0346】
【数11】
【0347】
【数12】
【0348】
基地局は候補Q’を指示するリストを含む上位階層メッセージを伝送することができ、リストに含まれた候補Q’のうち一つのQ’を指示する情報を含むDCI(例えば、ULグラント)を伝送することができる。端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによって候補Q’を指示するリストを確認することができ、候補Q’のうち一つのQ’を指示するDCI(例えば、ULグラント)を基地局から受信することができる。したがって、端末は上位階層メッセージおよびDCIを通じてUL制御情報がマッピングされる資源要素の個数Q’を確認することができる。
【0349】
提案される方法で端末はSRがマッピングされた資源要素の個数Q’SRを導き出すことができる。端末はQ’SRに基づいてSRの符号化率を決定することができ、決定された符号化率に基づいてSRを符号化することができる。Q’SRを決定するために、端末はSRの符号化率が異なるUL制御情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、CSI部分2)の符号化率中の一つの値と同一のものと仮定することによってULグラントによって指示される情報を再使用することができる。
【0350】
SRと異なるUL制御情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、CSI部分2)をULデータチャネルにマッピングするために、端末はUL制御情報のうちあらかじめ定めた一つのUL制御情報が有する比率βとSRには同じ比率βを使ってULデータチャネルに対するパンクチャリング動作またはレートマッチング動作を遂行することができる。この場合、チャネル情報(例えば、CSI部分1および/またはCSI部分2)がマッピングされる資源要素の最大値は変更され得、これらの最大値はSRがマッピングされる資源要素の個数およびHARQ応答がマッピングされる資源要素の個数を引いた残りの値で計算され得る。例えば、残りの値は下記の数式13に基づいて計算され得る。
【0351】
【数13】
【0352】
一方、一つのコードブロック(code block)はSRおよび他のUL制御情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、CSI部分2)をすべて含むことができる。またはSRが含まれたコードブロックは他のUL制御情報(例えば、HARQ応答、CSI部分1、CSI部分2)が含まれたコードブロックと異なり得る。例えば、SRはHARQ応答と共に符号化され得る。またはSRはHARQ応答およびCSI部分1と共に符号化され得る。またはSRはHARQ応答またはCSI部分1と独立的に符号化され得る。
【0353】
Q’SRを決定するために提案される方法で、SRがマッピングされる資源要素の個数に対する比率は他のUL制御情報がマッピングされる資源要素の個数に対する比率と異なって設定され得る。例えば、SRを除いた他のUL制御情報はeMBBサービスを支援するために発生したUL制御情報であり得、SRはURLLCサービスを支援するために発生したUL制御情報であり得る。したがって、SRの符号化率は他のUL制御情報の符号化率と異なり得る。基地局がSRの符号化率を端末に通知するための方法が必要となり得る。SRは他のUL制御情報とともに符号化され得る。この場合、SRおよび他のUL制御情報は同じコードブロックに含まれ得る。またはSRおよび他のUL制御情報それぞれは独立的に符号化されることによって、SRが含まれたコードブロックは他のUL制御情報が含まれたコードブロックと異なり得る。
【0354】
提案される方法で、基地局は上位階層シグナリングによって設定された資源要素の個数に対する比率γを使ってSRがマッピングされる資源要素の個数を導き出すことができる。端末は上位階層シグナリングによって設定された比率γを使ってSRを符号化することができ、符号化されたSRを資源要素にマッピングすることができる。ここで、基地局が端末に設定する比率γの個数は一つ以上であり得る。万一、二つ以上の比率γが設定された場合、二つ以上の比率γのうち一つの値はULグラントに含まれたフィールドによって指示され得る。ULグラントが一つの比率γを指示するフィールドを含まない場合、端末はあらかじめ設定された比率γを使うことができる。
【0355】
そして、端末はULグラントによって指示される比率βまたは上位階層シグナリングによって設定された比率βを使ってSRを除いた他のUL制御情報を符号化することができ、符号化された他のUL制御情報を資源要素にマッピングすることができる。ULデータチャネルがSRを除いた他のUL制御情報を含まない場合、端末は上位階層シグナリングによって設定された比率γを使ってSRを符号化することができ、符号化されたSRを資源要素にマッピングすることができる。
【0356】
提案される他の方法で、基地局はSRがマッピングされる資源要素の個数に対する比率を定義するためにSRを除いた他のUL制御情報を特定することができ、SRがマッピングされる資源要素の個数に対する比率を他のUL制御情報がマッピングされる資源要素の個数に対する比率の相対的な値δで定義することができる。基地局はδを含む上位階層メッセージを端末に伝送することができる。
【0357】
端末は基地局から上位階層メッセージを受信することによってδを確認することができ、δをULグラントによって指示されるβと加えることによってSRがマッピングされる資源要素の個数に対する比率である「β+δ」を導き出すことができる。βを指示するULグラントが受信されなかった場合、端末は上位階層シグナリングによって設定されたβおよびδに基づいて「β+δ」を導き出すことができ、「β+δ」を使ってSRを符号化することができ、符号化されたSRを資源要素にマッピングすることができる。ここで、SRは他のUL制御情報とともに符号化され得る。この場合、SRおよび他のUL制御情報は同じコードブロックに含まれ得る。またはSRおよび他のUL制御情報それぞれは独立的に符号化されることによって、SRが含まれたコードブロックは他のUL制御情報が含まれたコードブロックと異なり得る。
【0358】
√ SRに適用される符号化方式
時間軸でK個のSRが対応するUL制御チャネルがULデータチャネルと重なる場合、端末は天井関数(log(K+1))個のビットまたは天井関数(log(L+1))個のビットを伝送することができる。ここで、KはL以上であり得る。この場合、端末が使用可能な資源要素の個数はQ’で表現され得る。SRは1ビットまたは2ビットを使って表現され得る。SRは変調化率により拡散し得、拡散符号は1のみで構成され得る。例えば、拡散符号は「11111・・・11」であり得る。
【0359】
■HARQ応答コードブックのトゥリゴリン方法
互いに異なる信頼度要求事項を有するサービス(例えば、eMBBサービス、URLLCサービス)を支援するために、端末はサービス別に独立的なUL制御情報を生成することができる。特に、端末がeMBBサービスおよびURLLCサービスを支援する場合、eMBBサービスのためのコードブック(例えば、DLデータチャネルに対するHARQ応答の多重化のために使われるコードブック)はURLLCサービスのためのコードブック(例えば、DLデータチャネルに対するHARQ応答の多重化のために使われるコードブック)と区別され得る。
【0360】
端末は互いに異なる信頼度要求事項を有するDL伝送を支援する場合、HARQ応答コードブックは各サービスのDLデータに対するHARQ応答で構成され得る。また、eMBBサービスのためのコードブックの優先順位はURLLCサービスのためのコードブックの優先順位と異なり得る。HARQ応答コードブックの優先順位は該当HARQ応答に関連したDLデータの優先順位により決定され得る。例えば、HARQ応答コードブックの優先順位はDLデータの伝送要求事項(例えば、信頼度、エラー率、遅延時間など)に基づいて決定され得る。
【0361】
基地局はHARQ応答コードブックの優先順位(例えば、DLデータの優先順位)を、上位階層シグナリングを使って端末に設定することができる。またはHARQ応答コードブックの優先順位(例えば、DLデータの優先順位)は基地局および端末が知っている技術規格に定義され得る。端末は優先順位によりHARQ応答コードブックを多重化でき、多重化されたHARQ応答コードブックを一つのULチャネル(例えば、ULデータチャネルまたはUL制御チャネル)にマッピングすることができる。または端末は優先順位によりHARQ応答コードブックのうち一つのHARQ応答コードブック(例えば、最も高い優先順位を有するHARQ応答コードブック)を選択することができ、選択されたHARQ応答コードブックを一つのULチャネル(例えば、ULデータチャネルまたはUL制御チャネル)にマッピングすることができる。
【0362】
端末はDLデータの優先順位の代わりに他の基準を使ってHARQ応答コードブックのうち一つのHARQ応答コードブックを選択することができる。ここで、端末はDL制御チャネルを通じて受信されたDLデータの種類を確認することができる。例えば、基地局は互いに異なる伝送要求事項を有するDLデータ#1-2を互いに異なるDLデータチャネル#1-2を通じて伝送することができる。
【0363】
端末はDLデータチャネル#1を通じてDLデータ#1を受信することができ、その後にDLデータチャネル#2を通じてDLデータ#2を受信することができる。端末はDLデータ#1-2の種類に基づいて優先順位を判断することができる。例えば、端末はDLデータ#2の優先順位がDLデータ#1の優先順位より高いものと判断することができる。端末はDLデータ#1-2の優先順位に基づいてHARQ応答コードブックのうち一つのHARQ応答コードブックを選択することができる。
【0364】
提案される方法で、端末はHARQ応答コードブックの優先順位を決定することができ、決定された優先順位に基づいてHARQ応答コードブックのうち一つのHARQ応答コードブックを選択することができる。端末は選択されたHARQ応答コードブックを一つのULチャネル(例えば、ULデータチャネルまたはUL制御チャネル)を通じて伝送することができる。端末によって選択されなかったHARQ応答コードブックはULチャネルを通じて伝送されなくてもよい。
【0365】
HARQプロセスに対するHARQ応答コードブックが受信された場合、基地局は受信されたHARQ応答コードブックに基づいて(再)伝送手続きを遂行することができる。または特定HARQプロセスに対するHARQ応答コードブックが受信されなかった場合、基地局は下記で提案される方法を遂行することができる。
【0366】
提案される方法で、HARQプロセスID#nに対するHARQ応答コードブックが受信されなかった場合、基地局はHARQプロセスID#nに対するHARQ応答がNACKまたはDTXであると仮定することができる。したがって、基地局はHARQプロセスID#nに対する再伝送手続きを遂行することができる。
【0367】
前記方法はHARQ応答コードブックの大きさが小さい場合に適用され得る。基地局と端末間の通信がCA(carrier aggregation)方式またはTDD(time division duplex)方式に基づいて遂行される場合、HARQ応答コードブックの大きさが大きくてもよく、HARQプロセスの個数が多くてもよい。この場合、再伝送手続きで多くの時間および周波数資源(例えば、DL資源)が必要となり得る。したがって、HARQ応答コードブックは劣悪な品質の無線チャネルのために受信できなかったものではないので、基地局はHARQ応答コードブックの再伝送を端末に要請することができる。
【0368】
提案される他の方法で、基地局はHARQ応答コードブックの伝送を要請する情報を端末に伝送することができる。端末は基地局の要請によりHARQ応答コードブックをULチャネル(例えば、UL制御チャネルまたはULデータチャネル)を使って伝送することができる。この場合、HARQ応答コードブックは動的に伝送され得る。
【0369】
「互いに異なる3個のDLデータ#1-3の伝送が支援される場合」または「互いに異なる2個のDLデータ#1-2の伝送が支援され、DLデータ#1-2のうち一つのDLデータに対するHARQ応答コードブックを再伝送する場合」に、端末が再伝送しなければならないHARQ応答コードブックの個数は二個以上であり得る。
【0370】
提案される他の方法で、基地局は特定HARQ応答コードブックの伝送を要請する情報を端末に伝送することができる。例えば、基地局は、HARQ応答コードブックを識別するために使われる一つ以上のインデックスを、DL制御チャネルを通じて伝送することができる。端末はDL制御チャネルを通じて一つ以上のインデックスを受信することができ、一つ以上のインデックスによってHARQ応答コードブックを、ULチャネルを通じて伝送することができる。
【0371】
HARQ応答コードブックの大きさが半固定的に設定された場合、端末によって再伝送されるHARQ応答コードブックの大きさ(例えば、HARQ応答の全体の大きさ)はDL制御チャネルを通じて受信されたインデックスに基づいて決定され得る。HARQ応答コードブックの大きさが動的に設定された場合、端末によって再伝送されるHARQ応答コードブックの大きさ(例えば、HARQ応答の全体の大きさ)は不明確となり得る。HARQ応答コードブックを生成する手続きで端末がHARQ応答コードブックの大きさを間違って知っている場合(例えば、端末が最後のDL制御チャネルを受信できなかった場合)、HARQ応答コードブックの大きさは不明確となり得る。
【0372】
提案される他の方法で、基地局はすべてのHARQ応答コードブックの伝送を要請する情報を端末に伝送することができる。この場合、HARQプロセスの個数に該当するすべてのHARQ応答が伝送され得る。この方法はHARQ応答コードブックの大きさが半固定的または動的に設定される場合にも適用され得る。したがって、端末が知っているHARQ応答コードブックの大きさが基地局の知っているHARQ応答コードブックの大きさと異なることによって発生する復調/復号手続きでの問題は解消され得る。
【0373】
ここで、ULチャネル中にULデータチャネルが受信された場合、基地局はDL制御チャネル(例えば、ULグラント)の特定フィールドでHARQ応答を指示することができる。例えば、DL制御チャネル(例えば、ULグラント)内の既存フィールドはHARQ応答を指示する用途で活用され得る。またはHARQ応答を指示する新しいフィールドがDL制御チャネル(例えば、ULグラント)に導入され得る。
【0374】
一つの実施例において、ULグラントに含まれるフィールドのうち、伝送ブロックの代わりにUL制御情報でのみULデータチャネルを構成するように指示するフィールド(例えば、UL-SCH indicator)はHARQ応答を指示するために使われ得る。ULグラントに含まれた該当フィールド(例えば、UL-SCH indicator)が第1値で設定された場合、端末は伝送ブロックおよびUL制御情報(例えば、CSI、HARQ応答、またはCSI/HARQ応答)を含むULデータチャネルを構成することができる。またはULグラントに含まれた該当フィールド(例えば、UL-SCH indicator)が第2値で設定された場合、端末は伝送ブロックの代わりにUL制御情報(例えば、CSI、HARQ応答、またはCSI/HARQ応答)を含むULデータチャネルを構成することができる。ULグラントに含まれた該当フィールド(例えば、UL-SCH indicator)は0または1に設定され得る。
【0375】
CBGに対するフィールドが上位階層シグナリングによって端末に設定された場合、端末はULグラント内のCBGに対する指示子など(例えば、CBGTI、CBGFI)をHARQ応答コードブックに対する指示子と解釈することができる。CBGに対する指示子はビットマップで構成され得、ビットマップ内の一つのビットはHARQコードブックグループ(例えば、一つ以上のHARQコードブックで構成されるグループ)の伝送の有無を指示することができる。端末は伝送ブロックの代わりにUL制御情報でのみULデータチャネルを構成することができ、一部のHARQコードブックグループのみを伝送することができる。そしてHARQコードブックグループの伝送のために、ULグラントの既存フィールド(例えば、CBGの伝送指示子)が再使用され得る。
【0376】
他の実施例において、HARQ応答がULデータチャネルに含まれることを指示するフィールドがULグラントに新しく導入され得る。ULグラントに含まれた新しいフィールドが第1値で設定された場合、端末は伝送ブロックおよびHARQ応答を含むULデータチャネルを構成することができる。反面、ULグラントに含まれた新しいフィールドが第2値で設定された場合、端末は伝送ブロックの代わりにHARQ応答を含むULデータチャネルを構成することができる。例えば、HARQ応答がULデータチャネルに含まれることを指示するフィールドは0または1と設定され得る。
【0377】
本発明に係る方法は多様なコンピュータ手段を通じて遂行され得るプログラム命令の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能媒体に記録され得る。コンピュータ読み取り可能媒体はプログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。コンピュータ読み取り可能媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア当業者に公知になっている使用可能なものでもよい。
【0378】
コンピュータ読み取り可能媒体の例にはロム(rom)、ラム(ram)、フラッシュメモリ(flash memory)等のようにプログラム命令を保存し遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例にはコンパイラ(compiler)により作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタ(interpreter)等を使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前述したハードウェア装置は本発明の動作を遂行するために少なくとも一つのソフトウェアモジュールで作動するように構成され得、その逆も同じである。
【0379】
以上、実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30