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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】清掃体及び清掃体の使用方法
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/24 20060101AFI20240328BHJP
   A47L 13/16 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
A47L13/24 A
A47L13/16 C
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021175161
(22)【出願日】2021-10-27
(65)【公開番号】P2023064809
(43)【公開日】2023-05-12
【審査請求日】2023-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】大柴 賢太郎
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-211118(JP,A)
【文献】特開2019-013387(JP,A)
【文献】特開2020-049077(JP,A)
【文献】特開2013-248013(JP,A)
【文献】西独国特許第01117834(DE,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 13/00 - 13/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2の挟持部材で清掃部材を挟持して使用する清掃体であって、
前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に連結又は、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に一体に形成され、
前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との上下位置関係を変えることなく前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との間隔を狭めて、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持した状態にあって、
前記第1の挟持部材の先端部の自由端が前記第2の挟持部材の先端部の自由端より長く、
前記第1の挟持部材の下部に前記清掃部材が取り付けられる清掃部材被着体が取り付けられていないものであり、
前記第2の挟持部材より上に位置する前記第1の挟持部材を跨り、前記第1の挟持部材及び前記第2の挟持部材の長手方向にスライドする門型形状の移動部材と、
この門型形状の移動部材の底部に設けられると共に、互いに近づくように設けられた一対の係止部と、
前記第2の挟持部材に設けられ、前記一対の係止部に係止される一対の被係止部とを有し、
前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部に向かってスライドして前記一対の係止部が前記一対の被係止部に係止し、
係止後、前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点に近い側の端部に向かってスライドして前記一対の係止部と前記一対の被係止部の係止した状態が解除される
ことを特徴とする清掃体。
【請求項2】
清掃部材を挟持した第1の挟持部材と第2の挟持部材を挟持する挟持手段と、
この挟持手段を解除する解除手段とを備えている
ことを特徴とする請求項1記載の清掃体。
【請求項3】
第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜している
ことを特徴とする請求項記載の清掃体。
【請求項4】
第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の裏面に突起が設けられている
ことを特徴とする請求項記載の清掃体。
【請求項5】
第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜すると共に、前記先端部に向かって薄く扁平になったへら形状である
ことを特徴とする請求項記載の清掃体。
【請求項6】
第1、第2の挟持部材で清掃部材を挟持して使用する清掃体であって、
前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に連結又は、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に一体に形成され、
前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との上下位置関係を変えることなく前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との間隔を狭めて、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持した状態にあって、前記第1の挟持部材の先端部の自由端が前記第2の挟持部材の先端部の自由端より長く、
前記第1の挟持部材の下部に前記清掃部材が取り付けられる清掃部材被着体が取り付けられていないものであり、
前記第2の挟持部材より上に位置する前記第1の挟持部材を跨り、前記第1の挟持部材及び前記第2の挟持部材の長手方向にスライドする門型形状の移動部材と、
この門型形状の移動部材の底部に設けられると共に、互いに近づくように設けられた一対の係止部と、
前記第2の挟持部材に設けられ、前記一対の係止部に係止される一対の被係止部とを有し、
前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部に向かってスライドして前記一対の係止部が前記一対の被係止部に係止し、
係止後、前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点に近い側の端部に向かってスライドして前記一対の係止部と前記一対の被係止部の係止した状態が解除されるものであり、
前記第1、第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持して使用する清掃体の使用方法であって、
前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持した状態で前記清掃部材を清掃面に接触させて使用し、
使用後、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とを離間させ、汚れた前記清掃部材を前記清掃体から除去する
ことを特徴とする清掃体の使用方法。
【請求項7】
第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜すると共に、前記先端部に向かって薄く扁平になったへら形状である
ことを特徴とする請求項記載の清掃体の使用方法。
【請求項8】
先端部の裏面に突起が設けられている
ことを特徴とする請求項記載の清掃体の使用方法。
【請求項9】
第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の表面に指を当接して、前記先端部を介して清掃部材を清掃面に加圧する
ことを特徴とする請求項記載の清掃体の使用方法。
【請求項10】
門型形状の移動部材の平面視形状は、前記移動部材の移動方向の縦寸法が前記移動部材の移動方向を横断する横寸法より小さい長方形である
ことを特徴とする請求項1記載の清掃体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃体及び清掃体の使用方法に係り、特に、使用勝手を向上させた清掃体及び清掃体の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
拭擦部材と柄とを、接着剤や螺子などを使用することなく簡単にしかも交換可能に連結することができる清掃具がある(特許文献1参照)。
この清掃具は、圧縮変形自在のスポンジ体からなる基材(3)の上下両面に拭擦シートを接着し、両側面に取付孔(5),(5)を設けた矩形の拭擦部材(2)と、この拭擦部材(2)に取り付けるための柄(1)とからなり、上記柄(1)の先端の取付部(1b)には、二股に分かれて柄の前方に向けて延出する左右一対の柱状の挟持アーム(7),(7)を有し、各挟持アーム(7),(7)における先端部寄りの中間位置には、上記拭擦部材(2)の取付孔(5),(5)に嵌合する内向きの突起(8),(8)がそれぞれ設けられ、これらの挟持アーム(7),(7)間に上記拭擦部材(2)が、横幅方向に圧縮変形させられた状態で取付孔(5),(5)内に上記突起(8),(8)を嵌合させることにより取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-169995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記清掃具にあっては、拭擦部材(2)が両側面に取付孔(5),(5)を設けた設けられたものに限られ、例えば、突起(8),(8)間の間隔(b)(例えば、5mm)より薄い拭擦部材(2)は、使用できず、又、拭擦部材(2)を清掃面に押し付けて清掃する際に加圧しずらく、使用勝手が良好でないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた清掃体及び清掃体の使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
求項記載の清掃体は、第1、第2の挟持部材で清掃部材を挟持して使用する清掃体であって、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に連結又は、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に一体に形成され、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との上下位置関係を変えることなく前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との間隔を狭めて、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持した状態にあって、前記第1の挟持部材の先端部の自由端が前記第2の挟持部材の先端部の自由端より長く、前記第1の挟持部材の下部に前記清掃部材が取り付けられる清掃部材被着体が取り付けられていないものであり、前記第2の挟持部材より上に位置する前記第1の挟持部材を跨り、前記第1の挟持部材及び前記第2の挟持部材の長手方向にスライドする門型形状の移動部材と、この門型形状の移動部材の底部に設けられると共に、互いに近づくように設けられた一対の係止部と、前記第2の挟持部材に設けられ、前記一対の係止部に係止される一対の被係止部とを有し、前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部に向かってスライドして前記一対の係止部が前記一対の被係止部に係止し、係止後、前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点に近い側の端部に向かってスライドして前記一対の係止部と前記一対の被係止部の係止した状態が解除されるものである。
【0008】
また、請求項記載の清掃体は、請求項1記載の清掃体において、清掃部材を挟持した第1の挟持部材と第2の挟持部材を挟持する挟持手段と、この挟持手段を解除する解除手段とを備えているものである。
【0009】
また、請求項記載の清掃体は、請求項記載の清掃体において、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜しているものである。
【0010】
また、請求項記載の清掃体は、請求項記載の清掃体において、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の裏面に突起が設けられているいるものである。
【0011】
また、請求項記載の清掃体は、請求項記載の清掃体において、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜すると共に、前記先端部に向かって薄く扁平になったへら形状である。
【0012】
また、請求項記載の清掃体の使用方法は、第1、第2の挟持部材で清掃部材を挟持して使用する清掃体であって、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に連結又は、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とが回動自在に一体に形成され、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との上下位置関係を変えることなく前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材との間隔を狭めて、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持した状態にあって、前記第1の挟持部材の先端部の自由端が前記第2の挟持部材の先端部の自由端より長く、前記第1の挟持部材の下部に前記清掃部材が取り付けられる清掃部材被着体が取り付けられていないものであり、前記第2の挟持部材より上に位置する前記第1の挟持部材を跨り、前記第1の挟持部材及び前記第2の挟持部材の長手方向にスライドする門型形状の移動部材と、この門型形状の移動部材の底部に設けられると共に、互いに近づくように設けられた一対の係止部と、前記第2の挟持部材に設けられ、前記一対の係止部に係止される一対の被係止部とを有し、前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部に向かってスライドして前記一対の係止部が前記一対の被係止部に係止し、係止後、前記移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点に近い側の端部に向かってスライドして前記一対の係止部と前記一対の被係止部の係止した状態が解除されるものであり、前記第1、第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持して使用する清掃体の使用方法であって、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材で前記清掃部材を挟持した状態で前記清掃部材を清掃面に接触させて使用し、使用後、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とを離間させ、汚れた前記清掃部材を前記清掃体から除去するものである。
【0013】
また、請求項記載の清掃体の使用方法は、請求項記載の清掃体の使用方法において、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜すると共に、前記先端部に向かって薄く扁平になったへら形状である。
【0014】
また、請求項記載の清掃体の使用方法は、請求項記載の清掃体の使用方法において、先端部の裏面に突起が設けられているものである。
【0015】
また、請求項記載の清掃体の使用方法は、請求項記載の清掃体の使用方法において、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の表面に指を当接して、前記先端部を介して清掃部材を清掃面に加圧するものである。
また、請求項10記載の清掃体の使用方法は、請求項1記載の清掃体において、門型形状の移動部材の平面視形状は、前記移動部材の移動方向の縦寸法が前記移動部材の移動方向を横断する横寸法より小さい長方形である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の清掃体によれば、清掃部材を第1、第2の挟持部材で挟持した状態で清掃部材を清掃面に接触させて手を汚さずに使用できると共に、第1、第2の挟持部材で挟持できる物であれば、清掃部材(清掃シート、スポンジ、コゲ落とし不織布、不織布タワシ)として利用することができ、使用勝手が良好で、使用後、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とを離間させ、汚れた前記清掃部材を前記清掃体から簡易に除去することができ、しかも、前記第1の挟持部材の先端部の自由端が前記第2の挟持部材の先端部の自由端より長いため、第1の挟持部材の先端部に対向する部位が第2の挟持部材にない分、第1の挟持部材の先端部の力を清掃部材を介して清掃面に作用させて、清掃面を加圧しながら清掃することができる。
【0017】
また、請求項記載の清掃体によれば、門型形状の移動部材が第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部に向かってスライドして一対の係止部が一対の被係止部に係止し、係止後、前記門型形状の移動部材が前記第1の挟持部材の回動支点に近い側の端部に向かってスライドして前記一対の係止部と前記一対の被係止部の係止した状態が解除されるため、第1の挟持部材、第2の挟持部材の挟持、解除が容易である。
【0018】
また、請求項記載の清掃体によれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、清掃部材を挟持手段により第1、第2の挟持部材で挟持した状態で清掃部材を清掃面に接触させて手を汚さずに使用できると共に、第1、第2の挟持部材で挟持できる物であれば、清掃部材(清掃シート、スポンジ、コゲ落とし不織布、不織布タワシ)として利用することができ、使用勝手が良好で、使用後、解除手段により前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とを離間させ、汚れた前記清掃部材を前記清掃体から簡易に除去することができる。
【0019】
また、請求項記載の清掃体によれば、上述した請求項1に記載の発明の効果に加え、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜しているため、離間した第1の挟持部材と第2の挟持部材の間に清掃部材を入れ易く、しかも、第1の挟持部材の先端部が上方に傾斜しているため、傾斜した面を清掃部材を介して清掃面に作用させると、 第1、第2の挟持部材の持ち手側を清掃面から離間させると共に、清掃面を加圧しながら清掃することができる。
【0020】
また、請求項記載の清掃体によれば、上述した請求項1に記載の発明の効果に加え、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の裏面に突起が設けられているため、清掃部材に手の力をより作用させて、清掃面を清掃することができる。
【0021】
また、請求項記載の清掃体によれば、上述した請求項1に記載の発明の効果に加え、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜すると共に、前記先端部に向かって薄く扁平になったへら形状であるため、へら形状の弾性力を利用して、へら形状を清掃部材に押し付けて清掃面に作用させ、清掃面を加圧しながら清掃することができる。
【0022】
また、請求項記載の清掃体の使用方法によれば、清掃部材を第1、第2の挟持部材で挟持した状態で清掃部材を清掃面に接触させて手を汚さずに使用できると共に、第1、第2の挟持部材で挟持できる物であれば、清掃部材(清掃シート、スポンジ、コゲ落とし不織布、不織布タワシ)として利用することができ、使用勝手が良好で、使用後、前記第1の挟持部材と前記第2の挟持部材とを離間させ、汚れた前記清掃部材を前記清掃体から簡易に除去することができ、しかも、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が第2の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部より長いため、第1の挟持部材の先端部に対向する部位が第2の挟持部材にない分、第1の挟持部材の先端部の力を清掃部材を介して清掃面に作用させて、清掃面を加圧しながら清掃することができる。
【0023】
また、請求項記載の清掃体の使用方法によれば、上述した請求項記載の発明の効果に加え、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部が上方に傾斜すると共に、前記先端部に向かって薄く扁平になったへら形状であるため、へら形状の弾性力を利用して、へら形状を清掃部材に押し付けて清掃面に作用させ、 清掃面を加圧しながら清掃することができる。
【0024】
また、請求項記載の清掃体の使用方法によれば、上述した請求項記載の発明の効果に加え、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の裏面に突起が設けられているため、清掃部材に手の力をより作用させて、清掃面を清掃することができる。
【0025】
また、請求項記載の清掃体の使用方法によれば、上述した請求項記載の発明の効果に加え、第1の挟持部材の回動支点より遠い側の先端部の表面に指を当接して、前記先端部を介して清掃部材を清掃面に加圧するため、清掃面をよりきれいに清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の一実施例の清掃体の概略的図である。
図2図2(a)~(i)は、図1の清掃体の使用例の概略的図である。
図3図3は、図1の清掃体を正面から見た3D画像である。
図4図4は、図3の清掃体を底面から見た3D画像である。
図5図5は、図3の清掃体を左側面から見た3D画像である。
図6図6は、図3の清掃体を右側面から見た3D画像である。
図7図7は、図3の清掃体を上から見た3D画像である。
図8図8は、図7の8-8を垂直方向に切断し、断面を横から見た3D画像である。
図9図9は、図7の9-9を垂直方向に切断し、断面を横から見た3D画像である。
図10図10は、図7の10-10を垂直方向に切断し、断面を横から見た3D画像である。
図11図11は、図3の清掃体を斜め上方から見た3D画像である。
図12図12は、図3の清掃体の第1、第2の挟持部材の挟持状態を解除した状態を正面から見た3D画像である。
図13図13は、図3の清掃体の第1、第2の挟持部材、移動部材を分解し下方斜めから見た3D画像である。
図14図14は、図4の清掃体の移動部材を移動し、第1、第2の挟持部材の解除状態を底面から見た3D画像である。
図15図15は、図4の清掃体の移動部材を拡大して示す3D画像である。
図16図16は、図4の清掃体を分解して示す第1、第2の挟持部材の3D画像である。
図17図17は、図1の清掃体の実施品の写真で、図4に対応する図である。
図18図18は、図17の清掃体を別の角度から撮影した写真である。
図19図19は、図17の清掃体の第1、第2の挟持部材の挟持状態を解除するために図17の移動体を移動させた状態を撮影した写真である。
図20図20は、図19の清掃体を別の角度から撮影した写真である。
図21図21は、図19の清掃体の第1の挟持部材を第2の挟持部材から離間させた状態を撮影した写真である。
図22図22は、図3の清掃体とは異なる他の実施例の清掃体を斜め上方から見た3D画像である。
図23図23は、図22の23-23を垂直方向に切断し、断面を拡大して横から見た3D画像である。
図24図24は、図22の24-24を垂直方向に切断し、断面を拡大した横から見た3D画像である。
図25図25は、図22の清掃体とは異なる他の実施例の清掃体を斜め上方から見た3D画像である。
図26図26は、図25の26-26を垂直方向に切断し、横から見た3D画像である。
図27図27は、図25の清掃体とは異なる他の実施例の清掃体を斜め上方から見た3D画像である。
図28図28は、図27の清掃体を斜め下方から見た3D画像である。
図29図29は、図27の29-29を垂直方向に切断し、横から見た3D画像である。
図30図30は、図27の30-30を垂直方向に切断し、断面を拡大した横から見た3D画像である。
図31図31は、図27の清掃体とは異なる他の実施例の清掃体を斜め上方から見たイメージ図である。
図32図32は、図31を側面から見たイメージ図である。
図33図33は、図31の第1の挟持部材と第2の挟持部材とを離間させた状態のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の一実施例の清掃体及び清掃体の使用方法を図1乃至図21を参照して説明
する。
【0028】
図1に示すSは清掃体で、清掃体Sは、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2とが連結され、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2で清掃部材3を挟持した状態にあって、第1の挟持部材1の先端部10の自由端が第2の挟持部材2の先端部20の自由端より長くなっている。更に言えば、回動自在な第1、第2の挟持部材1、2で清掃部材3を挟持して使用するものであると共に、第1の挟持部材1の回動支点Xより遠い側の先端部10が第2の挟持部材2の回動支点Xより遠い側の先端部20より長くなっている。
そのため、清掃部材3を第1、第2の挟持部材1、2で挟持した状態で清掃部材3を清掃面5に接触させて手を汚さずに使用できると共に、第1、第2の挟持部材1、2で挟持できる物であれば、清掃部材3(清掃シート、スポンジ、コゲ落とし不織布、不織布タワシ)として利用することができ、使用勝手が良好で、使用後、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2とを離間させ、汚れた清掃部材3を清掃体Sから簡易に除去することができ、しかも、第1の挟持部材1の先端部10の自由端が第2の挟持部材2の先端部20の自由端より長いため、第1の挟持部材1の先端部10に対向する部位が第2の挟持部材2にない分、第1の挟持部材1の先端部10の力を清掃部材3を介して清掃面5に作用させて、清掃面5を加圧しながら清掃することができる。
【0029】
また、4は、第2の挟持部材2より上に位置し、第1の挟持部材1及び第2の挟持部材2の長手方向にスライドする移動部材で、移動部材4は、第1の挟持部材1を跨り、第1の挟持部材1及び第2の挟持部材2の長手方向にスライドする、例えば、門型形状の移動部材4である。
【0030】
移動部材4は、移動部材4に設けられた突起412(図15)が第1の挟持部材1の一方の面に設けられた被案内部11(図16 図21)に、移動部材4に設けられた突起422(図15)が第1の挟持部材1の他方の面に設けられた被案内部12(図21)に、案内されてスライドするようになっている。
【0031】
この清掃体の使用方法は、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2で清掃部材3を挟持した状態で清掃部材3を清掃面5に接触させて使用し[図1 図2(d) 図2(e) 図2(f) 図2(g)])、使用後、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2とを離間させ、汚れた清掃部材3を清掃体Sから除去するものである[図2(h)]。
【0032】
従って、上述した清掃体の使用方法(清掃体S)によれば、清掃部材3を第1、第2の挟持部材1、2で挟持した状態で清掃部材3を清掃面5に接触させて手を汚さずに使用できると共に、第1、第2の挟持部材1、2で挟持できる物であれば、清掃部材3(清掃シート、スポンジ、コゲ落とし不織布、不織布タワシ等)として利用することができ、使用勝手が良好で、使用後、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2とを離間させ、汚れた清掃部材3を清掃体Sから簡易に除去することができ、しかも、清掃部材3を清掃体Sから除去できるため、清掃体Sをコンパクトに収納することができる。
【0033】
次に、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2で清掃部材3を挟持状態の保持・解除について、説明する。
即ち、移動部材(例えば、門型形状の移動部材)4は、図15に示すように、第1の立設部41と、この第1の立設部41に対向するように設けられた第2の立設部42と、この第2の立設部42と第1の立設部41を接続する接続部43とを有する。
上述の保持・解除は、移動部材(例えば、門型形状の移動部材)4の底部(第1の立設部41の底部、第2の立設部42の底部)に設けられると共に、互いに近づくように設けられた一対の係止部411、421と、第2の挟持部材2に設けられ、一対の係止部411、421に係止される一対の被係止部21、22(図19)とにより行われる。
一対の被係止部21、22は、図19図20に示すように、第2の挟持部材2の底面より下がった位置にある。
【0034】
移動部材4が第1の挟持部材1の回動支点Xより遠い側の先端部11に向かってスライドして一対の係止部411、421が一対の被係止部21、22に係止し[図2(c) 図4]、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2で清掃部材3の挟持状態が保持される。
係止後、移動部材4が第2の挟持部材2の回動支点Xに近い側の端部に向かってスライドして一対の係止部411、421と一対の被係止部21、22の係止した状態が解除される[図2(c)から図2(h) 図4から図14 図17図19図21]。
なお、回動支点Xは、図10及び図16に示すように、第1の挟持部材1に設けられた凹所10’、10’に第2の挟持部材2に設けられた凸部20’、20’が遊嵌(遊びをもった状態に嵌めること、嵌めたものと嵌められたものとが互いに動けるように嵌めること)して構成される。
【0035】
また、第1の挟持部材1の回動支点Xより遠い側の先端部10が上方に傾斜している(上方に傾斜している部位10A)ため、離間した第1の挟持部材と第2の挟持部材の間に清掃部材3を入れ易く、しかも、第1の挟持部材1の先端部10が上方に傾斜しているため、傾斜した面10を清掃部材3を介して清掃面5に作用させると、第1、第2の挟持部材1、2の持ち手側を清掃面5から離間させると共に、清掃面5を加圧しながら清掃することができる。
【0036】
また、第1の挟持部材1の回動支点Xより遠い側の先端部10の裏面に突起1Tが設けられ、清掃部材3に手の力をより作用させて、清掃面5を清掃することができるようになっている。なお、第2の挟持部材2の回動支点Xより遠い側の先端部20の裏面に突起2Tが設けられ、清掃部材3に手の力をより作用させて、清掃面5を清掃することができるようになっている。
【0037】
また、第1の挟持部材1の回動支点Xより遠い側の先端部10が上方に傾斜すると共に、先端部10に向かって薄く扁平になったへら形状であるため、へら形状の弾性力を利用して、へら形状を清掃部材3に押し付けて清掃面5に作用させ、清掃面5を加圧しながら清掃することができる。また、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2で清掃部材3を挟持しないとき、先端部10をへらとして利用でき、例えば、清掃面5に付着した焦げ等の固形物を除去することができる[図2(i)]。
【0038】
また、門型形状の移動部材4の第1の立設部41の外壁に親指(又は、親指は、第1、第2の挟持部材1、2の一方の側面に当接しても良い。)が、第2の立設部42の外壁に中指が、第1の挟持部材1の回動支点Xより遠い側の先端部11に人差し指(又は、人差し指は、第1、第2の挟持部材1、2の他方の側面に当接しても良い。)が、それぞれ当接して、清掃体Sが把持されて、使用されると、清掃部材3に手の力をより作用させて、清掃面5を清掃することができる。
【0039】
また、上述した挟持手段は、一対の係止部411、421が一対の被係止部21、22に係止するもので、清掃部材3を挟持した第1の挟持部材1と第2の挟持部材2を挟持し(図4)、上記の挟持手段は、解除手段により解除される(図14)。解除手段は、一対の係止部411、421を有した移動部材4が、図4の状態から図14図12の状態により移動することにより行われ、これら挟持手段、解除手段は、門型形状の移動部材4により行われるが、本願発明にあっては、これに限らず、図22乃至図24に示す形状の部材4’、図25乃至図26に示す形状の部材4”、図27乃至図30に示す形状の部材4”でも良い。
【0040】
即ち、図22乃至図24は、部材4’により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2がロックされた状態(挟持手段により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2が挟持された状態)、図24の部材4’の頂部に下方に力を加えると、部材4’の断面U字状部材の端部4’A、4’Bが外方に向かって開くように移動して、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2のロック状態が解除された状態(解除手段により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2の挟持状態が解除された状態)となる。
【0041】
また、図25乃至図26は、第2の挟持部材2に一体化して接続された部材4”の先端部4”Aが第1の挟持部材1に係止し、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2がロックされた状態(挟持手段により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2が挟持された状態)、図25の部材4’の先端部4”Aを持ち上げ第1の挟持部材1の先端部10の方向へ力を作用すると、部材4’の先端部4”Aと第1の挟持部材1との係止が解除された状態(解除手段により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2の挟持状態が解除された状態)となる。
【0042】
また、図27乃至図30は、部材4”’(I型部材)の下方の部位と第2の挟持部材2の部位が係止することにより第1の挟持部材1と第2の挟持部材2がロックされた状態(挟持手段により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2が挟持された状態)、図29の部材4”’を第1の挟持部材1の先端部10の方向と反対の方向へ作用すると、部材4”’の下方の部位と第2の挟持部材2の部位の係止が解除された状態(解除手段により第1の挟持部材1と第2の挟持部材2の挟持状態が解除された状態)となる。
なお、図22乃至図30においては、図1乃至図21と同一の作用をなす部位に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0043】
また、上述した図1乃至図30の清掃体Sは、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2とが回動自在に連結、例えば、回動支点Xの部位で連結されているが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、図31乃至図33に示すように、第1の挟持部材1と第2の挟持部材2とが回動自在に一体に形成されて清掃体Sを構成しても良い。なお、図31乃至図33は、清掃部材3を省略すると共に、上述した図1乃至図30の清掃体Sと同一部分に同一符号を付して説明を省略している。
【符号の説明】
【0044】
S 清掃体
1 第1の挟持部材
2 第2の挟持部材
3 清掃部材
4 移動部材
411 係止部
421 係止部
21 被係止部
22 被係止部
X 回動支点
図1
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