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特許7461955測定報告方法及び装置、端末機器情報取得方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-27
(45)【発行日】2024-04-04
(54)【発明の名称】測定報告方法及び装置、端末機器情報取得方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240328BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240328BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021540335
(86)(22)【出願日】2019-12-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2019130406
(87)【国際公開番号】W WO2020143503
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-09-06
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-14
(31)【優先権主張番号】201910028271.0
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521305114
【氏名又は名称】ベイジン ユニゾック コミュニケーションズ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】ワン フアレイ
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】廣川 浩
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/173163(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24- 7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される測定報告方法であって、
前記端末機器において、ネットワーク構成情報を受信することと、
前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を前記端末機器に指示することを検出し、前記特定のパネルに対してCSI測定を行って、前記特定のパネルのCSI測定結果を得ることと、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することと、
前記端末機器において、前記CSI測定レポートを報告することと、を含み、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示することは、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定を前記端末機器に指示し、前記特定のパネルについて一つのCSI測定結果又は複数のCSI測定結果を得ることを含み、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することは、
前記特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定による前記一つのCSI測定結果又は前記複数のCSI測定結果に基づいて、各特定のパネルのCSI測定結果に基づく一つのCSI測定レポートを作成することを含むことを特徴とする測定報告方法。
【請求項2】
前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記CSI測定レポートは第1部分と第2部分を含み、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することは、
前記端末機器において、前記特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置くことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、又は受信した同期信号ブロックSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置くことは、
予め設定されたソートルールに従って、CSI測定レポートの第2部分に置かれたCSI測定結果を優先順位付けすることをさらに含み、
前記方法は、
前記端末機器において、第2部分のCSI測定結果を削除する場合、第2部分のCSI測定結果のうち、最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除することをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ソートルールは、
測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いこととのいずれか1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
特定のパネルは、前記端末機器のパネルの全て、又はその一部としての特定のパネルを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーク側に適用される端末機器情報取得方法であって、
前記ネットワーク側から端末機器に、特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示するネットワーク構成情報を送信することと、
前記ネットワーク側において、前記端末機器から報告される、前記端末機器による特定のパネルのCSI測定結果を含むCSI測定レポートを受信することと、を含み、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示することは、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定を前記端末機器に指示し、前記特定のパネルについて一つのCSI測定結果又は複数のCSI測定結果を得ることを含み、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することは、
前記特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定による前記一つのCSI測定結果又は前記複数のCSI測定結果に基づいて、各特定のパネルのCSI測定結果に基づく一つのCSI測定レポートを作成することを含むことを特徴とする端末機器情報取得方法。
【請求項8】
端末機器に適用される測定報告装置であって、
ネットワーク構成情報を受信する第1受信モジュールと、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を前記端末機器に指示することを検出し、前記特定のパネルに対してCSI測定を行って、前記特定のパネルのCSI測定結果を得る測定モジュールと、
前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成する生成モジュールと、
前記CSI測定レポートを報告する報告モジュールと、を含み、
前記測定モジュールは、第1測定サブモジュール又は第2測定サブモジュールを含み、
前記第1測定サブモジュールにおいて、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括のCSI測定を前記端末機器に指示し、
前記第2測定サブモジュールにおいて、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示し、
前記生成モジュールにおいて、前記特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定による一つのCSI測定結果又は複数のCSI測定結果に基づいて、各特定のパネルのCSI測定結果に基づく一つのCSI測定レポートを作成する、ことを特徴とする測定報告装置。
【請求項9】
前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記CSI測定レポートは第1部分と第2部分を含み、
前記生成モジュールは、
前記特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置く判断サブモジュールを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、又は受信したSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記判断サブモジュールは、
予め設定されたソートルールに従って、CSI測定レポートの第2部分に置かれたCSI測定結果を優先順位付けするソートサブモジュールをさらに含み、
前記装置は、
第2部分のCSI測定結果を削除する場合、第2部分のCSI測定結果のうち、最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除する削除モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記ソートルールは、
測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いこととのいずれか1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
特定のパネルは、前記端末機器のパネルの全て、又はその一部としての特定のパネルを含むことを特徴とする請求項8~12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
ネットワーク側に適用される端末機器情報取得装置であって、
特定のパネルに対するCSI測定を端末機器に指示するネットワーク構成情報を前記端末機器に送信する送信モジュールと、
前記端末機器から報告される、前記端末機器による特定のパネルのCSI測定結果を含むCSI測定レポートを受信する第2受信モジュールと、を含み、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示することは、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定を前記端末機器に指示し、前記特定のパネルについて一つのCSI測定結果又は複数のCSI測定結果を得ることを含み、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することは、
前記特定のパネルに対する一括の又は個別のCSI測定による前記一つのCSI測定結果又は前記複数のCSI測定結果に基づいて、各特定のパネルのCSI測定結果に基づく一つのCSI測定レポートを作成することを含むことを特徴とする端末機器情報取得装置。
【請求項15】
端末機器に適用される測定報告装置であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする測定報告装置。
【請求項16】
コンピュータプログラム命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能な不揮発性記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、プロセッサにより実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実現させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な不揮発性記憶媒体。
【請求項17】
ネットワーク側に適用される端末機器情報取得装置であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項7に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする端末機器情報取得装置。
【請求項18】
コンピュータプログラム命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能な不揮発性記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、プロセッサにより実行されると、請求項7に記載の方法を実現させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な不揮発性記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特に測定報告方法及び装置、端末機器情報取得方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、CSI(チャネル状態情報、Channel State Information)は、通信リンクのチャネル属性を表すことができる。CSIは、通信システムが現在のチャネル条件に適合できるようにすることで、マルチアンテナシステムにおける高信頼性、高速の通信を確保する。
【0003】
3GPP 5GのRelease15では、プロトコルが端末パネルレベルの測定報告をサポートせず、端末機器は、自身の構成のみに基づいてCSI測定を行う。この場合、端末機器は、マルチパネル構成であっても、CSI測定レポートにおいて各パネルに基づく下りリンクチャネル品質を反映できない。
【発明の概要】
【0004】
上記実情に鑑みて、本開示は、測定報告方法及び装置、端末機器情報取得方法及び装置を提案する。
【0005】
本開示の一側面によれば、端末機器に適用される測定報告方法であって、
前記端末機器において、ネットワーク構成情報を受信することと、
前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記特定のパネルに対してCSI測定を行って、前記特定のパネルのCSI測定結果を得ることと、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することと、
前記端末機器において、前記CSI測定レポートを報告することと、を含む測定報告方法を提供する。
【0006】
可能な一実現形態では、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示することは、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括のCSI測定を前記端末機器に指示する、又は
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することを含む。
【0007】
可能な一実現形態では、前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記CSI測定レポートは第1部分と第2部分を含み、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成することは、
前記端末機器において、前記特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置く。
【0008】
可能な一実現形態では、前記予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、または受信したSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含む。
【0009】
可能な一実現形態では、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置くことは、
予め設定されたソートルールに従って、CSI測定レポートの第2部分に置かれたCSI測定結果を優先順位付けすることをさらに含み、
前記方法は、
前記端末機器において、第2部分のCSI測定結果を削除する場合、第2部分のCSI測定結果のうち、最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除することをさらに含む。
【0010】
可能な一実現形態では、前記ソートルールは、
測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いこととのいずれか1つを含む。
【0011】
可能な一実現形態では、特定のパネルは、前記端末機器のパネルの全て、又はその一部としての特定のパネルを含む。
【0012】
本開示の別の側面によれば、ネットワーク側に適用される端末機器情報取得方法であって、
前記ネットワーク側から端末機器に、特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示するネットワーク構成情報を送信することと、
前記ネットワーク側において、前記端末機器から報告される、前記端末機器による特定のパネルのCSI測定結果を含むCSI測定レポートを受信することと、を含む端末機器情報取得方法を提供する。
【0013】
本開示の別の側面によれば、端末機器に適用される測定報告装置であって、
ネットワーク構成情報を受信する第1受信モジュールと、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記特定のパネルに対してCSI測定を行って、前記特定のパネルのCSI測定結果を得る測定モジュールと、
前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成する生成モジュールと、
前記CSI測定レポートを報告する報告モジュールと、を含む測定報告装置を提供する。
【0014】
可能な一実現形態では、前記測定モジュールは、第1測定サブモジュール又は第2測定サブモジュールを含み、
前記第1測定サブモジュールにおいて、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括のCSI測定を前記端末機器に指示し、
前記第2測定サブモジュールにおいて、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示する。
【0015】
可能な一実現形態では、前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記CSI測定レポートは第1部分と第2部分を含み、
前記生成モジュールは、
前記特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置く判断サブモジュールを含む。
【0016】
可能な一実現形態では、前記予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、又は受信したSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含む。
【0017】
可能な一実現形態では、前記判断サブモジュールは、
予め設定されたソートルールに従って、CSI測定レポートの第2部分に置かれたCSI測定結果を優先順位付けするソートサブモジュールをさらに含み、
前記装置は、
第2部分のCSI測定結果を削除する場合、第2部分のCSI測定結果のうち、最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除する削除モジュールをさらに含む。
【0018】
可能な一実現形態では、前記ソートルールは、
測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いこととのいずれか1つを含む。
【0019】
可能な一実現形態では、特定のパネルは、前記端末機器のパネルの全て、又はその一部としての特定のパネルを含む。
【0020】
本開示の別の側面によれば、ネットワーク側に適用される端末機器情報取得装置であって、
特定のパネルに対するCSI測定を端末機器に指示するネットワーク構成情報を前記端末機器に送信する送信モジュールと、
前記端末機器から報告される、前記端末機器による特定のパネルのCSI測定結果を含むCSI測定レポートを受信する第2受信モジュールと、を含む端末機器情報取得装置を提供する。
【0021】
本開示の別の側面によれば、端末機器に適用される測定報告装置であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記方法を実行するように構成される測定報告装置を提供する。
【0022】
本開示の別の側面によれば、ネットワーク側に適用される端末機器情報取得装置であって、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記方法を実行するように構成される端末機器情報取得装置を提供する。
【0023】
本開示の別の側面によれば、コンピュータプログラム命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能な不揮発性記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、プロセッサにより実行されると、上記方法を実現させるコンピュータ読み取り可能な不揮発性記憶媒体を提供する。
【0024】
本開示の実施例では、端末機器は、受信したネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を端末機器に指示することを検出した場合、特定のパネルのCSI測定結果を測定し、CSI測定結果を含むCSI測定レポートを報告する。このように、本開示の実施例では、特定のパネルに対するCSI測定を端末機器に指示する情報をネットワーク構成情報に含むことにより、端末機器は、CSI測定において特定のパネルを用いるように規制することで、各特定のパネルに基づく下りリンクチャネル品質がCSI測定レポートに反映されるようにすることができ、ネットワーク側は、各特定のパネルに基づく下りリンクチャネル品質を把握することができ、端末側の省エネルギー及びシステム性能の向上を効果的に図ることができる。
【0025】
以下、図面を参照しながら例示的な実施例を詳細に説明することによって、本開示の他の特徴及び方面は明瞭になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本明細書の一部として組み込まれる図面は、明細書と共に本開示の例示的な実施例、特徴及び側面を示しており、本開示の原理を説明するために用いられる。
図1図1は例示的な一実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図2図2は例示的な一実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。
図3図3は例示的な一実施例に係る端末機器情報取得方法のフローチャートである。
図4図4は例示的な一実施例に係る測定報告装置のブロック図である。
図5図5は例示的な一実施例に係る測定報告装置のブロック図である。
図6図6は例示的な一実施例に係る端末機器情報取得装置のブロック図である。
図7図7は例示的な一実施例に係る測定報告装置のブロック図である。
図8図8は例示的な一実施例に係る端末機器情報取得装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、図面を参照しながら本開示の様々な例示的な実施例、特徴および方面を詳細に説明する。図面における同じ符号は同じまたは類似する機能の要素を示す。図面において実施例の様々な方面を示したが、特に断らない限り、比例に従って図面を描く必要がない。
【0028】
ここでの用語「例示的」とは、「例、実施例として用いられることまたは説明的なもの」を意味する。ここで「例示的」に説明されるいかなる実施例は他の実施例より好ましいまたは優れるものであると理解すべきではない。
【0029】
また、本開示をより効果的に説明するために、以下の具体的な実施形態において様々な具体的な詳細を示す。当業者であれば、本開示は何らかの具体的な詳細がなくても同様に実施できると理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の趣旨を強調するために、当業者が熟知している方法、手段、要素および回路について詳細な説明を行わない。
【0030】
図1は例示的な一実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。当該方法は、例えば携帯電話、タブレット、スマートウォッチ等の無線通信機能を有する端末機器に適用することができるが、本開示の実施例では、端末機器のタイプについては限定しない。図1に示すように、当該方法は、
前記端末機器において、ネットワーク構成情報を受信するステップ100と、
前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記特定のパネルに対してCSI測定を行って、前記特定のパネルのCSI測定結果を得るステップ101と、
前記端末機器において、前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成するステップ102と、
前記端末機器において、前記CSI測定レポートを報告するステップ103と、を含んでもよい。
【0031】
本開示の実施例では、一般的に、ネットワーク構成情報は、CSI測定挙動の実行を端末機器に指示する情報を含んでもよい。パネル(panel)は、端末機器のアンテナ(antenna)、アンテナグループ(antenna group)、又はビームグループ(beam group)等を表してもよい。なお、端末機器のアンテナ、アンテナグループ、又はビームグループ等は、他の好適な呼称によって表されてもよく、本開示の実施例では、これについては限定しない。
【0032】
本開示の実施例では、特定のパネルは、端末機器の全てのパネルを含んでもよいし、端末機器の一部のパネルとしての特定のパネルを含んでもよい。例えば、端末機器は、パネル番号が順に0、1、2、3の4つのパネルを含んでもよく、特定のパネルは、パネル番号が0と1の2つのパネルを含んでもよい。なお、CSI測定の実際の需要に応じて、適切なパネルを特定のパネルとして選択することができる。本開示の実施例では、特定のパネルの数及び特徴については限定しない。
【0033】
可能な一実現形態では、CSI測定挙動の実行を端末機器に指示する情報を含むネットワーク構成情報は、CSI-ReportConfig(チャネル状態情報レポート構成)情報に含まれてもよい。なお、必要に応じて、CSI測定挙動の実行を端末機器に指示する情報を含むネットワーク構成情報を他の情報に配置してもよく、本開示では、ネットワーク構成情報の具体的な形態については限定しない。
【0034】
本実施例の一例として、ネットワーク側は、端末機器のCSI測定レポートを取得する必要がある場合、端末機器にネットワーク構成情報を送信することができる(例えば、ネットワーク側はイベントの判断やある種のアルゴリズムの実行などの活動を行う場合、端末機器のCSI測定レポートを取得する必要があれば、端末機器のCSI測定レポートに対する問い合わせを開始し、端末機器にネットワーク構成情報を送信することができる)。一般的に、ネットワーク側は、一定の無線カバーエリアで、移動端末との間で情報を伝送する無線送受信局を表すことができる。ネットワーク側としては、例えば、BS(基地局、Base Station)又はRRU(リモートラジオユニット、Remote Radio Unit)等を含んでもよく、本開示の実施例では、ネットワーク側の具体的な形態については限定しない。
【0035】
端末機器は、ネットワーク側から送信されたネットワーク構成情報を受信して解析することができ、ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するCSI測定を端末機器に指示することが検出された場合、特定のパネルに対してCSI測定を行って、特定のパネルのCSI測定結果を得ることができる。例えば、ネットワーク構成情報は、特定のパネルを用いてCSI測定を行って特定のパネルのCSI測定結果を報告することを端末機器に指示することができるための「enabled」コマンド、又は自体の構成に基づいて選択されたパネルを用いて一括のCSI測定を行ってCSI測定結果を報告することを端末機器に指示することができるための「disabled」コマンドを含んでもよい。端末機器は、受信されたネットワーク構成情報に「enabled」コマンドが含まれると解析した場合、特定のパネルのCSI測定情報の報告を行うことができる。なお、必要に応じて適切なコマンドを選択してCSI測定を端末機器に指示することができる。本開示では、CSI測定を端末機器に指示するコマンドの具体的な形態については限定しない。
【0036】
次に、端末機器は、特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成し、CSI測定レポートを報告することができる。ここで、端末機器がCSI測定レポートを報告することは、端末機器が送信するメッセージ内にCSI測定レポートデータをパッケージして、当該メッセージを送信可能なタイミングで送信することとして表すことができる。ネットワーク側(例えば、BS又はRRU等)は、端末機器から送信されたメッセージを受信して、端末により報告されたCSI測定結果を解析することができる。ネットワーク側は、CSI測定結果に基づいて、例えばイベントの判断やある種のアルゴリズムの実行等の活動を行うことができる。なお、本開示の実施例では、ネットワーク側でのCSI測定結果の利用方法については限定しない。
【0037】
本開示の実施例では、端末機器は、受信したネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を端末機器に指示することを検出した場合、特定のパネルのCSI測定結果を測定し、CSI測定結果を含むCSI測定レポートを報告する。このように、本開示の実施例では、特定のパネルに対するCSI測定を端末機器に指示する情報をネットワーク構成情報に含むことにより、端末機器は、CSI測定において特定のパネルを用いるように規制することで、各特定のパネルに基づく下りリンクチャネル品質がCSI測定レポートに反映されるようにすることができ、ネットワーク側は、各特定のパネルに基づく下りリンクチャネル品質を把握することができ、端末側の省エネルギー及びシステム性能の向上を効果的に図ることができる。
【0038】
可能な一実現形態では、ネットワーク構成情報は、ネットワーク側から端末機器に送信されてもよいし、ネットワーク側から他の機器に送信された後、他の機器から端末機器に転送されてもよい。端末機器は、ネットワーク側にCSI測定レポートを報告してもよいし、他の機器にCSI測定レポートを報告した後、他の機器を介してCSI測定レポートをネットワーク側に転送してもよい。本開示の実施例では、ネットワーク構成情報の送信方式及びCSI測定レポートの報告方式については限定しない。
【0039】
可能な一実現形態では、ステップ102は、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括のCSI測定を前記端末機器に指示することを含んでもよい。ここで、端末機器は、ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括のCSI測定を端末機器に指示することを検出した場合、特定のパネルに対するCSI測定結果を得、当該CSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを得ることができる。
【0040】
実施可能な別の形態では、ステップ102は、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することを含んでもよい。ここで、端末機器は、ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を端末機器に指示することを検出した場合、特定のパネルのそれぞれに対してCSI測定結果を生成し、複数のCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを得ることができる。
【0041】
図2は例示的な一実施例に係る測定報告方法のフローチャートである。図2に示すように、図2は、以下の点で図1と異なる。ステップ102は、
前記端末機器において、前記特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置くステップ200を含んでもよい。
【0042】
本実施例の一例として、端末機器は、ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を端末機器に指示することを検出した場合、特定のパネルのそれぞれに対するCSI測定結果、すなわち、複数のCSI測定結果を得ることができる。そして、CSI測定レポートは第1部分と第2部分を含むことができる。当該複数のCSI測定結果について、端末機器は、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を第2部分に置くことができる(例えば、予め設定された条件が特定のパネル番号であれば、特定のパネル番号のパネルに対応するCSI測定結果を第1部分に置き、他の番号のパネルのCSI測定結果を第2部分に置くことができる)。
【0043】
端末機器は、CSI測定レポートを報告する前に、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎるか否かを検出し(例えば、端末機器は、CSI測定レポートのデータ量が検出閾値を超えたことを検出した場合、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎると判断してよい)、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎると検出した場合、第1部分のデータの完全性を保つとともに、第2部分のデータのサイズを縮小し(例えば、第2部分のデータの圧縮処理を行ってよい)、第1部分のデータと縮小後の第2部分のデータを含むCSI測定レポートを報告することができる。
【0044】
このように、本開示の実施例では、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果をCSI測定レポートの第1部分に置き、CSI測定レポートのサイズの縮小が必要な場合、第1部分のデータの完全性を保つことにより、特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することが可能である。
【0045】
可能な一実現形態では、前記予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、又は受信したSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含む。
【0046】
ここで、RSRP(基準信号受信電力、Reference Signal Receiving Power)は、測定周波数帯域幅内の、基準信号を担持するリソースエレメントの受信電力(単位:ワット)の線形平均値を表すことができ、一般的に、基準RSRP値が大きいほど信号カバレッジ状態が良好であることを表すことができる。例えば、基準RSRP値を設定し(なお、例えば、経験に基づいて基準RSRP値を設定してよいが、本開示の実施例では、基準RSRP値の設定方式については限定しない)、CSI測定結果に基準RSRP値が含まれるパネルを、予め設定された条件を満たすパネルとすることができる。このようにすれば、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎる場合、信号カバレッジが良好なパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することができ、ネットワーク側は、信号カバレッジが良好なパネルの下りリンクチャネル品質を把握することができ、端末側の省エネルギー及びシステム性能の向上により有利である。
【0047】
SINR(信号対干渉ノイズ比、Signal to Interference plus Noise Ratio)は、受信された有用な信号の強度と受信された干渉信号(ノイズと干渉)の強度との比を表すことができ、一般的に、SINR値が大きいほど信号品質が良好であることを表すことができる。例えば、基準SINR値を設定し(なお、例えば経験に基づいて基準SINR値を設定してよいが、本開示の実施例では、基準SINR値の設定方式については限定しない)、測定結果に基準SINR値が含まれるパネルを、予め設定された条件を満たすパネルとすることができる。このようにすれば、受信信号品質が良好なパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することができ、ネットワーク側は、受信信号が良好なパネルの下りリンクチャネル品質を把握することができ、端末側の省エネルギー及びシステム性能の向上により有利である。
【0048】
一般的に、受信したSSB信号(同期信号ブロック、Synchronization Signal Block)が復号対象として選択されたパネルは安定性が良い。受信したSSB信号が復号されたパネルを、予め設定された条件を満たすパネルとすることにより、安定性のよいパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することができ、ネットワーク側は、安定性のよいパネルの下りリンクチャネル品質を把握することができ、端末側の省エネルギー及びシステム性能の向上により有利である。
【0049】
一例では、ステップ200は、予め設定されたソートルールに従って、CSI測定レポートの第2部分に置かれたCSI測定結果を優先順位付けすることをさらに含んでもよい。
【0050】
例えば、端末機器は、予め設定された条件を満たせずに第2部分に置かれる複数のパネルのCSI測定結果を決定し、予め設定されたソートルールに従って、当該複数のパネルのCSI測定結果を優先順位付けすることができる。
【0051】
前記方法は、前記端末機器において、第2部分のCSI測定結果を削除する場合、第2部分のCSI測定結果のうち、最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除することをさらに含んでもよい。
【0052】
例えば、端末機器は、第1部分と第2部分を含むCSI測定レポートのデータ量が大きすぎるか否かを検出し、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎると検出した場合、縮小後のCSI測定レポートのデータ量が報告に適するものであると判断するまで、第2部分のCSI測定結果のうち最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除して、CSI測定レポートのデータ量を縮小することができる。このようにすれば、第1部分のパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することができるだけでなく、第2部分の高い優先順位のCSI測定結果が完全に報告されることを確保することができる。
【0053】
可能な一実現形態では、ソートルールは、測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことを含んでもよい。このようにすれば、第2部分の信号カバー率の高いパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することができる。
【0054】
可能な一実現形態では、ソートルールは、測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことを含んでもよい。このようにすれば、第2部分の良好な信号品質を持つパネルのCSI測定結果が完全に報告されることを優先的に確保することができる。
【0055】
可能な一実現形態では、ソートルールは、番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことを含んでもよい。
【0056】
一応用例では、端末機器が携帯電話であり、特定のパネルが携帯電話の全てのパネルであることを例として以下の説明を行う。
【0057】
ネットワーク側は、携帯電話のCSI測定レポートを取得する必要がある場合、CSI-ReportConfig情報に含むことができるネットワーク構成情報を携帯電話に送信することができる。当該ネットワーク構成情報は、全てのパネルのそれぞれのCSI測定を行って携帯電話の全てのパネルのそれぞれのCSI測定結果を報告することを携帯電話に指示することができるための「enabled」コマンド、又は自体の構成に基づいて選択されたパネルを用いて一括のCSI測定を行って当該パネルのCSI測定結果を報告することを携帯電話に指示することができるための「disabled」コマンドを含んでもよい。携帯電話は、ネットワーク側からのネットワーク構成情報を受信して解析し、ネットワーク構成情報に「enabled」コマンドが含まれることを検出した場合、全てのパネルのそれぞれのCSI測定を行うことができる。
【0058】
続いて、携帯電話は、予め設定された条件(例えば、予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、又は受信したSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含んでよい)を満たすパネルのCSI測定結果をCSI測定レポートのpart1(第1部分の例)に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果をCSI測定レポートのpart2(第2部分の例)に置くことができる。
【0059】
携帯電話は、予め設定されたソートルール(例えば、予め設定されたソートルールは、測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いこととのいずれか1つを含んでよい)に従って、第2部分の複数のパネルのCSI測定結果を優先順位付けすることができる。
【0060】
携帯電話は、CSI測定レポートを報告する前に、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎるか否かを検出し、CSI測定レポートのデータ量が大きすぎると検出した場合、part1におけるデータの完全性を保つとともに、縮小後のCSI測定レポートのデータ量が報告に適するものであると判断するまで、part2の低い優先順位の1つ又は複数のCSI測定結果を削除してCSI測定レポートの縮小を行うことができる。最後に、携帯電話は、縮小後のCSI測定レポートを報告することができる。
【0061】
図3は、例示的な一実施例に係る端末機器情報取得方法のフローチャートである。当該方法は、ネットワーク側に適用可能であり、図3に示すように、
前記ネットワーク側から端末機器に、特定のパネルに対するCSI測定を前記端末機器に指示するネットワーク構成情報を送信するステップ300と、
前記ネットワーク側において、前記端末機器から報告される、前記端末機器による特定のパネルのCSI測定結果を含むCSI測定レポートを受信するステップ301と、を含んでもよい。
【0062】
ステップ300、301については、上述した説明を参照すればよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0063】
図4は、例示的な一実施例に係る測定報告装置のブロック図である。当該装置は、端末機器に適用されており、図4に示すように、
ネットワーク構成情報を受信する第1受信モジュール41と、
前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対するチャネル状態情報CSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記特定のパネルに対してCSI測定を行って、前記特定のパネルのCSI測定結果を得る測定モジュール42と、
前記特定のパネルのCSI測定結果に基づいて、CSI測定レポートを作成する生成モジュール43と、
前記CSI測定レポートを報告する報告モジュール44と、を含んでもよい。
【0064】
図5は、例示的な一実施例に係る測定報告装置のブロック図である。図5の構成要素のうち、図4と同一の符号を付けたものは、同じ機能を持っているので、簡潔にするためにこれらの詳細な説明を省略する。図5に示すように、可能な一実現形態では、前記測定モジュール42は、
第1測定サブモジュール421又は第2測定サブモジュール422を含み、
前記第1測定サブモジュール421において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する一括のCSI測定を前記端末機器に指示し、
第2測定サブモジュール422において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示する。
【0065】
可能な一実現形態では、前記端末機器において、前記ネットワーク構成情報が特定のパネルに対する個別のCSI測定を前記端末機器に指示することが検出された場合、前記CSI測定レポートは第1部分と第2部分を含み、
前記生成モジュール43は、
前記特定のパネルのうち、予め設定された条件を満たすパネルのCSI測定結果を前記第1部分に置き、予め設定された条件を満たさないパネルのCSI測定結果を前記第2部分に置く判断サブモジュール431を含む。
【0066】
可能な一実現形態では、前記予め設定された条件は、CSI測定結果に基準RSRP値及び/又は基準SINR値が含まれるパネルであること、特定のパネル番号のパネルであること、又は受信したSSB信号が復号されたパネルであることのいずれか1つ又は複数を含む。
【0067】
可能な一実現形態では、前記判断サブモジュール431は、
予め設定されたソートルールに従って、CSI測定レポートの第2部分に置かれたCSI測定結果を優先順位付けするソートサブモジュールをさらに含み、
前記装置は、
第2部分のCSI測定結果を削除する場合、第2部分のCSI測定結果のうち、最も低い優先順位から順に1つ又は複数のCSI測定結果を削除する削除モジュール45をさらに含む。
【0068】
可能な一実現形態では、前記ソートルールは、
測定されたRSRP値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
測定されたSINR値が高いほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いことと、
番号が小さいほど、対応するパネルのCSI測定結果の優先順位が高いこととのいずれか1つを含む。
【0069】
可能な一実現形態では、特定のパネルは、前記端末機器のパネルの全て、又はその一部としての特定のパネルを含むことを特徴とする。
【0070】
上記実施例の装置について、各モジュールの操作実行の具体的な方式は、すでに当該方法に係る実施例において詳しく説明されたので、ここで詳細な説明は省略する。
【0071】
図6は、例示的な一実施例に係る端末機器情報取得装置のブロック図である。当該装置は、ネットワーク側に適用可能であり、図6に示すように、
特定のパネルに対するCSI測定を端末機器に指示するネットワーク構成情報を、前記端末機器に送信する送信モジュール61と、
前記端末機器から報告される、前記端末機器による特定のパネルのCSI測定結果を含むCSI測定レポートを受信する第2受信モジュール62と、を含んでもよい。
【0072】
図7は、例示的な一実施例に係る測定報告装置のブロック図である。装置800は携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、タブレット型機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナル・デジタル・アシスタント等であってもよい。
【0073】
図7を参照すると、装置800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインタフェース812、センサコンポーネント814、および通信コンポーネント816のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0074】
処理コンポーネント802は通常、装置800の全体的な動作、例えば表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ動作および記録動作に関連する動作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを実行するために、命令を実行する一つ以上のプロセッサ820を含んでもよい。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションのための一つ以上のモジュールを含んでもよい。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808とのインタラクションのために、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0075】
メモリ804は装置800での動作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータは、例として、装置800において操作するあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャー、ビデオなどを含む。メモリ804は、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどの様々なタイプの揮発性または不揮発性記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現できる。
【0076】
電源コンポーネント806は装置800の各コンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント806は電源管理システム、一つ以上の電源、および装置800のための電力生成、管理および配分に関連する他のコンポーネントを含んでもよい。
【0077】
マルチメディアコンポーネント808は前記装置800とユーザとの間で出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するタッチスクリーンとして実現してもよい。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネルでのジェスチャーを検知するように、一つ以上のタッチセンサを含む。前記タッチセンサはタッチまたはスライド動きの境界を検知するのみならず、前記タッチまたはスライド操作に関連する持続時間および圧力を検出するようにしてもよい。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は前面カメラおよび/または背面カメラを含む。装置800が動作モード、例えば撮影モードまたは撮像モードになる場合、前面カメラおよび/または背面カメラは外部のマルチメディアデータを受信するようにしてもよい。各前面カメラおよび背面カメラは、固定された光学レンズ系、または焦点距離および光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0078】
オーディオコンポーネント810はオーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、一つのマイク(MIC)を含み、マイク(MIC)は、装置800が動作モード、例えば呼び出しモード、記録モードおよび音声認識モードになる場合、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ804に記憶されるか、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810はさらに、オーディオ信号を出力するためのスピーカーを含む。
【0079】
I/Oインタフェース812は処理コンポーネント802と周辺インタフェースモジュールとの間でインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンはホームボタン、音量ボタン、スタートボタンおよびロックボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0080】
センサコンポーネント814は装置800の各方面の状態評価のために一つ以上のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は装置800のオン/オフ状態、例えば装置800の表示装置およびキーパッドのようなコンポーネントの相対的位置決めを検出でき、センサコンポーネント814はさらに、装置800または装置800のあるコンポーネントの位置の変化、ユーザと装置800との接触の有無、装置800の方位または加減速および装置800の温度変化を検出できる。センサコンポーネント814は、いかなる物理的接触もない場合に近傍の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント814はさらに、CMOSまたはCCDイメージセンサのような、イメージングアプリケーションにおいて使用するための光センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、該センサコンポーネント814はさらに、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含んでもよい。
【0081】
通信コンポーネント816は装置800と他の機器との有線または無線通信を実現するように構成される。装置800は通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi(登録商標)、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせにアクセスできる。一例示的実施例では、通信コンポーネント816は放送チャネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的実施例では、前記通信コンポーネント816はさらに、近距離通信を促進させるために、近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術および他の技術によって実現できる。
【0082】
例示的な実施例では、装置800は一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子要素によって実現され、上記方法を実行するために用いられることができる。
【0083】
例示的な実施例では、さらに、不揮発性コンピュータ読み取り可能記憶媒体、例えばコンピュータプログラム命令を含むメモリ804が提供され、上記コンピュータプログラム命令は、装置800のプロセッサ820によって実行されと、上記方法を実行させることができる。
【0084】
図8は、例示的な一実施例の端末機器情報取得装置1900のブロック図を示す。例えば、装置1900はサーバとして提供されてもよい。図8を参照すると、装置1900は、一つ以上のプロセッサを含む処理コンポーネント1922、および、処理コンポーネント1922によって実行可能な命令例えばアプリケーションプログラムを記憶するための、メモリ1932を代表とするメモリ資源を含む。メモリ1932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれが1つの命令群に対応する一つ以上のモジュールを含んでもよい。また、処理コンポーネント1922は命令を実行することによって上記方法を実行するように構成される。
【0085】
装置1900はさらに、装置1900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント1926、装置1900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインタフェース1950、および入出力(I/O)インタフェース1958を含んでもよい。装置1900はメモリ1932に記憶されいるオペレーティングシステム、例えばWindows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、Linux(登録商標)TM、FreeBSDTMまたは類似するものに基づいて動作できる。
【0086】
例示的な実施例では、さらに、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータプログラム命令を含むメモリ1932が提供され、上記コンピュータプログラム命令は、装置1900の処理コンポーネント1922によって実行されと、上記方法を実行させることができる。
【0087】
本開示はシステム、方法および/またはコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本開示の各方面を実現させるためのコンピュータ可読プログラム命令が有しているコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
【0088】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行機器に使用される命令を保存および記憶可能な有形装置であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は例えば、電気記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置、または上記の任意の適当な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のさらに具体的な例(非網羅的リスト)としては、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、例えば命令が記憶されているせん孔カードまたはスロット内突起構造のような機械的符号化装置、および上記の任意の適当な組み合わせを含む。ここで使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、瞬時信号自体、例えば無線電波または他の自由に伝播される電磁波、導波路または他の伝送媒体を経由して伝播される電磁波(例えば、光ファイバーケーブルを通過するパルス光)、または電線を経由して伝送される電気信号と解釈されるものではない。
【0089】
ここで記述したコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体から各計算/処理機器にダウンロードされてもよいし、またはネットワーク、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して外部のコンピュータまたは外部記憶装置にダウンロードされてもよい。ネットワークは銅伝送ケーブル、光ファイバー伝送、無線伝送、ルーター、ファイアウォール、交換機、ゲートウェイコンピュータおよび/またはエッジサーバを含んでもよい。各計算/処理機器内のネットワークアダプタカードまたはネットワークインタフェースはネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、該コンピュータ可読プログラム命令を転送し、各計算/処理機器内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶させる。
【0090】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラム命令はアセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械語命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」言語または類似するプログラミング言語などの一般的な手続き型プログラミング言語を含める一つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコードまたは目標コードであってもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいてかつ部分的にリモートコンピュータにおいて実行されてもよく、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバにおいて実行されてもよい。リモートコンピュータに関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを経由してユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを経由して)外部コンピュータに接続されてもよい。いくつかの実施例では、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して、例えばプログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはプログラマブル論理アレイ(PLA)などの電子回路をパーソナライズし、該電子回路によりコンピュータ可読プログラム命令を実行することにより、本開示の各方面を実現するようにしてもよい。
【0091】
ここで、本開示の実施例に係る方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照しながら本開示の各態様を説明したが、フローチャートおよび/またはブロック図の各ブロックおよびフローチャートおよび/またはブロック図の各ブロックの組み合わせは、いずれもコンピュータ可読プログラム命令によって実現できることを理解すべきである。
【0092】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサへ提供され、これらの命令がコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図の一つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実現ように、装置を製造してもよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置および/または他の機器を特定の方式で動作させるようにしてもよい。これにより、命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャートおよび/またはブロック図の一つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作の各方面を実現する命令を有する製品を含む。
【0093】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器にロードされ、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置または他の機器に一連の動作ステップを実行させることにより、コンピュータにより実施可能なプロセスを生成するようにしてもよい。このようにして、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器において実行される命令により、フローチャートおよび/またはブロック図の一つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実現する。
【0094】
図面のうちフローチャートおよびブロック図は、本開示の複数の実施例に係るシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能および動作を示す。この点では、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは一つのモジュール、プログラムセグメントまたは命令の一部分を代表することができ、前記モジュール、プログラムセグメントまたは命令の一部分は指定された論理機能を実現するための一つ以上の実行可能命令を含む。いくつかの代替としての実現形態では、ブロックに表記される機能は、図面に付した順序と異なって実現してもよい。例えば、連続的な二つのブロックは実質的に並列に実行してもよく、また、係る機能によって、逆な順序で実行してもよい。なお、ブロック図および/またはフローチャートにおける各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能または動作を実行するハードウェアに基づく専用システムによって実現してもよいし、または専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現してもよいことにも注意すべきである。
【0095】
以上、本開示の各実施例を記述したが、上記説明は例示的なものに過ぎず、網羅的なものではなく、かつ披露された各実施例に限定されるものでもない。当業者にとって、説明された各実施例の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正および変更が自明である。本明細書に選ばれた用語は、各実施例の原理、実際の適用または既存技術に対する改善を好適に解釈するか、または他の当業者に本文に披露された各実施例を理解させるためのものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8