(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】制御システム、制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240329BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2022571936
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 JP2021040606
(87)【国際公開番号】W WO2022137826
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-03-13
(31)【優先権主張番号】P 2020217872
(32)【優先日】2020-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】杜 賑華
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/011854(WO,A1)
【文献】特開2015-105796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイと共に用いられる制御システムであって、
前記ローカルネットワークに接続された第1機器、及び、前記第1機器と異なる第2機器の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記インターネットを介することなく前記第1機器を制御する制御装置と、
前記実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記ゲートウェイ及び前記インターネットを介して前記第2機器を制御する制御サーバと、
を備え
、
前記制御装置は、前記シーン制御における前記第1機器の動作に関する第1制御情報を記憶しており、前記実行入力を取得すると、前記第1制御情報に基づいて前記第1機器を制御し、
前記制御サーバは、前記第1制御情報に加え、前記シーン制御における前記第2機器の動作に関する第2制御情報を記憶しており、前記実行入力を取得すると、前記第2制御情報に基づいて前記第2機器を制御する、
制御システム。
【請求項2】
ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイと共に用いられる制御システムであって、
前記ローカルネットワークに接続された第1機器、及び、前記第1機器と異なる第2機器の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記インターネットを介することなく前記第1機器を制御する制御装置と、
前記実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記ゲートウェイ及び前記インターネットを介して前記第2機器を制御する制御サーバと、
を備え
、
前記制御装置は、前記第1機器の動作状態を管理し、かつ、前記制御サーバと通信可能に接続され、
前記制御サーバは、前記制御装置を介して前記実行入力を取得する、
制御システム。
【請求項3】
前記制御システムは、さらに、前記実行入力を受け付ける操作端末を備え、
前記操作端末は、前記シーン制御における前記第1制御情報及び前記第2制御情報を記憶しており、前記実行入力を受け付けると、前記シーン制御に関する制御情報に前記第1制御情報が含まれるか否かを判定し、前記制御情報に前記第1制御情報が含まれると判定した場合、前記制御装置を介して前記実行入力を前記制御サーバに出力し、前記制御情報に前記第1制御情報が含まれないと判定した場合、前記制御装置を介さずに前記実行入力を前記制御サーバに出力する、
請求項
1に記載の制御システム。
【請求項4】
前記制御装置は、さらに、前記実行入力を受け付ける入力受付部を備え、
前記入力受付部により前記実行入力が受け付けられると、前記シーン制御に関する制御情報に前記第1制御情報が含まれるか否かを判定し、前記制御情報に前記第1制御情報が含まれると判定した場合、前記第1制御情報に基づいて前記第1機器を制御するとともに、前記ゲートウェイを介して前記実行入力を前記制御サーバに出力し、前記制御情報に前記第1制御情報が含まれないと判定した場合、前記ゲートウェイを介して前記実行入力を前記制御サーバに出力する、
請求項
1に記載の制御システム。
【請求項5】
前記第1機器、前記第2機器、及び、前記制御装置は、1つの建物内に配置され、
前記制御サーバは、前記1つの建物の外に配置される、
請求項1~
4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記制御装置は、さらに、前記実行入力を受け付ける入力受付部を備え、
前記入力受付部により前記実行入力が受け付けられると、前記シーン制御に関する制御情報に前記第1制御情報が含まれるか否かを判定し、前記制御情報に前記第1制御情報が含まれると判定した場合、前記第1制御情報に基づいて前記第1機器を制御するとともに、前記ゲートウェイを介して前記実行入力を前記制御サーバに出力し、前記制御情報に前記第1制御情報が含まれないと判定した場合、前記ゲートウェイを介さずに前記実行入力を前記制御サーバに出力する、
請求項
1に記載の制御システム。
【請求項7】
前記第1機器は、照明機器である、
請求項1~
6のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項8】
ローカルネットワークに接続された第1機器、及び、前記第1機器と異なる第2機器の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、インターネットを介することなく前記第1機器を制御する第1制御ステップと、
前記実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記ローカルネットワークと前記インターネットとを中継するゲートウェイ及び前記インターネットを介して前記第2機器を制御する第2制御ステップと、
を含
み、
前記第1制御ステップは、制御装置によって実行され、
前記第2制御ステップは、制御サーバによって実行され、
前記制御装置は、前記シーン制御における前記第1機器の動作に関する第1制御情報を記憶しており、前記実行入力を取得すると、前記第1制御情報に基づいて前記第1機器を制御し、
前記制御サーバは、前記第1制御情報に加え、前記シーン制御における前記第2機器の動作に関する第2制御情報を記憶しており、前記実行入力を取得すると、前記第2制御情報に基づいて前記第2機器を制御する、
制御方法。
【請求項9】
ローカルネットワークに接続された第1機器、及び、前記第1機器と異なる第2機器の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、インターネットを介することなく前記第1機器を制御する第1制御ステップと、
前記実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記ローカルネットワークと前記インターネットとを中継するゲートウェイ及び前記インターネットを介して前記第2機器を制御する第2制御ステップと、
を含
み、
前記第1制御ステップは、制御装置によって実行され、
前記第2制御ステップは、制御サーバによって実行され、
前記制御装置は、前記第1機器の動作状態を管理し、かつ、前記制御サーバと通信可能に接続され、
前記制御サーバは、前記制御装置を介して前記実行入力を取得する、
制御方法。
【請求項10】
請求項
8または9
に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御システム、制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、施設内の機器類の少なくとも一部を携帯端末などの操作端末を用いてシーン制御することができる操作システムが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば照明器具のように、指示入力と連動して動作するリアルタイム性を求められる機器に関しては、ユーザがシーン制御の実行指示を入力してから機器類が動作するまでの時間にタイムラグが生じると、ユーザが違和感を覚える場合がある。
【0005】
そこで、本開示は、ユーザに違和感を覚えさせることなく、迅速に機器類の少なくとも一部をシーン制御することができる制御システム、制御方法、及び、プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る制御システムは、ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイと共に用いられる制御システムであって、前記ローカルネットワークに接続された第1機器、及び、前記第1機器と異なる第2機器の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記インターネットを介することなく前記第1機器を制御する制御装置と、前記実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記ゲートウェイ及び前記インターネットを介して前記第2機器を制御する制御サーバと、を備える。
【0007】
本開示の一態様に係る制御方法は、ローカルネットワークに接続された第1機器、及び、前記第1機器と異なる第2機器の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御であって生活シーンに関連付けられたシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、インターネットを介することなく前記第1機器を制御する第1制御ステップと、前記実行入力を取得し、取得した前記実行入力に基づいて、前記ローカルネットワークと前記インターネットとを中継するゲートウェイ及び前記インターネットを介して前記第2機器を制御する第2制御ステップと、を含む。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、前記制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様に係る制御システム、制御方法、及び、プログラムは、ユーザに違和感を覚えさせることなく、迅速に機器類の少なくとも一部をシーン制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係る制御システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施の形態1に係る制御システムの動作の第1の例を示すシーケンス図である。
【
図3】
図3は、実施の形態1に係る制御システムの動作の第2の例を示すシーケンス図である。
【
図4】
図4は、実施の形態1に係る制御システムの動作の第3の例を示すシーケンス図である。
【
図5】
図5は、実施の形態2に係る制御システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施の形態2に係る制御システムの動作の第1の例を示すシーケンス図である。
【
図7】
図7は、実施の形態2に係る制御システムの動作の第2の例を示すシーケンス図である。
【
図8】
図8は、実施の形態3に係る制御システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、実施の形態3に係る制御システムの動作の第1の例を示すシーケンス図である。
【
図10】
図10は、実施の形態3に係る制御システムの動作の第2の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0013】
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態1に係る制御システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る制御システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
実施の形態1に係る制御システム100は、ユーザにより入力されたシーン制御の実行入力に基づいて、建物80内に設置された第1機器40及び第2機器50をユーザに違和感を覚えさせることなく迅速に制御することができるシステムである。ユーザに違和感を覚えさせることなくとは、ユーザに、シーン制御の実行指示を入力から機器類の動作開始までにタイムラグがある(つまり、動作の開始が遅い)と感じさせにくくすることをいう。つまり、制御システム100は、機器の動作に求められるリアルタイム性に応じて複数の機器類の少なくとも一部をシーン制御するシステムである。建物80は、例えば、集合住宅、又は、戸建住宅などの住宅であるが、オフィスなどの住宅以外の施設であってもよい。
【0015】
シーン制御とは、複数の機器の少なくとも一部の機器に対して、ユーザの暮らしの中での場面を演出する制御を行うことである。シーンは、例えば、起床、就寝、帰宅、及び、外出などの生活シーン、並びに、会議、デスクワーク、休憩、及び、仮眠などの就労シーンなど、ユーザの暮らしの中での様々な場面であってもよい。
【0016】
ユーザは、建物80内の壁などに設置されたリモコンなどの操作端末10、又は、ユーザが所有する携帯端末などの操作端末60を操作して、第1機器40及び第2機器50の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行させることができる。第1機器40及び第2機器50は、それぞれ1つ以上の機器を含んでもよい。第1機器40は、ユーザからの動作指示が受け付けられてから動作を開始するまでのタイムラグが短いこと(言い換えると、リアルタイム性)が要求される機器である。例えば、第1機器40は、照明機器、又は、電動カーテンなどである。第2機器50は、第1機器と異なる機器であり、ユーザからの動作指示が受け付けられてから動作を開始するまでのタイムラグがあってもユーザが違和感を覚えにくい(言い換えると、動作のリアルタイム性を要求されない)器具である。例えば、第2機器は、空調機器、床暖房機器、電気錠、電動シャッター、テレビ、アロマディフューザー、又は、音響機器などである。ユーザは、外出シーン、及び、帰宅シーンなどの複数のシーンのそれぞれに関連付けて、第1機器40及び第2機器50の動作状態を設定することができる。動作状態には、具体的には、電源オン状態、電源オフ状態、及び、設定状態(例えば、第1機器40が照明機器であれば明るさ、第2機器50が空調機器であれば設定温度など)などが含まれる。
【0017】
図1に示されるように、制御システム100は、例えば、操作端末10と、制御装置20と、制御サーバ30と、第1機器40と、第2機器50と、操作端末60とを備える。第1機器40及び第2機器50については、上述したため、説明を簡略化する。
【0018】
[操作端末10]
操作端末10は、ユーザの入力を受け付けて、制御装置20に出力する端末装置である。より具体的には、操作端末10は、ユーザがシーン制御を実行するための実行入力、及び、シーン制御を設定するための設定情報の入力を行うために操作する端末装置である。操作端末10は、例えば、建物80内の壁などに設置されたリモコン又はコントロールパネルである。操作端末10は、建物80内の各部屋に設置されてもよい。
【0019】
操作端末10は、例えば、通信部11と、制御部12と、入力受付部13と、記憶部16とを備える。
【0020】
通信部11は、操作端末10が、制御装置20、第1機器40、及び、操作端末60と局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部11は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。通信部11が行う通信の通信規格は、特に限定されない。なお、
図1では、操作端末10とは別に操作端末60が記載されているが、操作端末60が建物80内にある場合は、操作端末60が操作端末10として使用されてもよい。
【0021】
制御部12は、操作端末10の動作の制御を行うための情報処理を行う。制御部12は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0022】
入力受付部13は、ユーザの手動入力またはユーザの音声入力を受け付ける。入力受付部13は、例えば、表示部14及びマイクロフォン15を含む。表示部14は、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有する表示デバイスである。表示部14は、タッチパネル、及び、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであるが、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。
【0023】
なお、入力受付部13は、スピーカ(不図示)を備えてもよい。スピーカは、例えば、マイクロフォン15によって取得された発話音声への応答として、音声(機械音声)を出力する。これにより、ユーザは対話形式でシーン制御の実行指示を入力することができる。
【0024】
記憶部16は、制御部12が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部16は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0025】
[制御装置20]
制御装置20は、操作端末10からシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した実行入力に基づいて、インターネットを介することなく第1機器40を制御する装置である。制御装置20は、例えば、ローカルネットワークに接続された第1機器40及び第2機器50と共に、建物80内に設置されている。また、制御装置20は、第1機器40の動作状態を管理し、かつ、制御サーバ30と通信可能に接続されている。実施の形態1では、制御装置20は、例えば、ゲートウェイ装置である。
【0026】
図1に示されるように、制御装置20は、例えば、第1通信部21と、第2通信部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。
【0027】
第1通信部21は、制御装置20が、操作端末10及び第1機器40と局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。第1通信部21は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。第1通信部21が行う通信の通信規格は、特に限定されない。
【0028】
第2通信部22は、制御装置20が広域通信ネットワーク70を介して、制御サーバ30、第2機器50、及び、操作端末60と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。第2通信部22によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0029】
制御部23は、第1機器40の制御に関する情報処理を行う。例えば、制御部23は、シーン制御を実行するための実行入力を取得すると、記憶部24から第1制御情報を読み出し、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御する。より具体的には、制御部23は、第1通信部21を介して制御信号を第1機器40に出力する。制御部23は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0030】
記憶部24は、制御部23が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部24は、シーン制御における第1機器の動作に関する第1制御情報を記憶している。記憶部24は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0031】
[制御サーバ30]
制御サーバ30は、建物80外に位置するコンピュータである。制御サーバ30は、操作端末10からシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した実行入力に基づいて、ゲートウェイ及びインターネットを介して第2機器50を制御するクラウドサーバである。ゲートウェイは、第1機器40及び第2機器50が接続されたローカルネットワークと、インターネットとを中継する。
【0032】
図1に示されるように、制御サーバ30は、例えば、通信部31と、情報処理部32と、記憶部33とを備える。
【0033】
通信部31は、制御サーバ30が広域通信ネットワーク70を介して、制御装置20、第2機器50、及び、操作端末60などと通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部31によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0034】
情報処理部32は、第2機器50の制御に関する情報処理を行う。情報処理部32は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部32は、取得部34と、実行部35とを有する。取得部34、実行部35の機能の詳細については後述する。
【0035】
記憶部33は、シーン制御における第1制御情報及び第2制御情報などの制御情報、及び、情報処理部32が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部33は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)などによって実現される。
【0036】
[操作端末60]
操作端末60は、ユーザがシーン制御を実行するための実行入力、及び、シーン制御を設定するための設定情報の入力を行うために操作する携帯型の情報端末であり、例えば、スマートフォン又はタブレット端末などである。
【0037】
操作端末60は、例えば、通信部61と、制御部62と、入力受付部63と、記憶部66とを備える。入力受付部63は、ユーザの手動入力またはユーザの音声入力を受け付ける。入力受付部63は、例えば、表示部64及びマイクロフォン65を含む。
【0038】
操作端末60の各構成は、操作端末10の構成と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0039】
[第1機器40]
第1機器40は、例えば、動作のリアルタイム性を要求される機器であり、制御装置20の第1通信部21から送信される制御信号により制御される。第1機器40は、ローカルネットワークに接続される。第1機器40は、例えば、照明機器であり、建物80に設置されており、建物80内に限らず建物80の外を照明してもよい。照明機器は、例えば、シーリングライト、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライト、又は、ブラケットライトなどであってもよい。
図1に示されるように、第1機器40及び第2機器50は、1つの建物80内に設置されてもよい。
【0040】
[第2機器50]
第2機器50は、第1機器40と異なる機器であり、制御サーバ30の通信部31から送信される制御信号により制御される。第2機器50は、ローカルネットワークに接続される。第2機器50は、例えば、空調機器、床暖房機器、電気錠、電動シャッター、テレビ、アロマディフューザー、又は、音響機器などである。
【0041】
空調機器は、一般家庭用の空調機器であり、熱交換器(不図示)などを有することにより、空調機器から創出される風の温度の調整が可能な空調機器である。つまり、空調機器は、温度調整機能(例えば、送風機能及び冷暖房機能)を有する。空調機器は、一般家庭用に限られず産業用の空調機器であってもよい。
【0042】
電動シャッターは、建物80が有する窓の外側(または内側)に配置され、建物80内への外光の取り入れ量を調整する。電動シャッターは、例えば、電動ブラインドなどであり、物理的に光の遮蔽物が開閉する構成を有する。電動シャッターは、液晶パネルなどを備え、物性的に光の透過率が変化する構成であってもよい。
【0043】
電気錠は、建物80が有するドア(または窓など)の開錠及び施錠を制御する防犯機器である。電気錠は、例えば、カードキーなどから鍵情報を取得するRFIDリーダを備える。また、電気錠は、指紋などの生体情報を鍵情報として取得する生体センサを備えてもよい。
【0044】
[動作]
続いて、制御システム100の動作について説明する。
【0045】
[第1の例:シーン制御に関する制御情報の設定登録]
まず、シーン制御に関する制御情報の設定登録するときの制御システム100の動作の一例について説明する。
図2は、実施の形態1に係る制御システム100の動作の第1の例を示すシーケンス図である。
【0046】
ユーザは、ユーザが所有するスマートフォンなどの操作端末60を用いてシーン制御に関する制御情報を設定することができる。
【0047】
まず、操作端末60の入力受付部63が、シーン制御に関する制御情報の設定指示の入力を受け付ける(ステップS001)と、制御部62は、設定指示の入力が受け付けられた制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれるか否かを判定する(ステップS002)。
【0048】
操作端末60の制御部62は、ステップS001で設定指示の入力が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれると判定した場合(ステップS002でYes)、通信部61を介して第1制御情報を制御装置20に出力し(ステップS003)、制御情報を制御サーバ30に出力する(ステップS004)。
【0049】
制御装置20は、ステップS003で操作端末60から出力された第1制御情報を、第2通信部22を介して取得し(不図示)、取得した第1制御情報を記憶部24に格納する(ステップS005)。また、制御サーバ30は、ステップS004で操作端末60から出力された制御情報を取得し(不図示)、取得した制御情報を記憶部66に格納する(ステップS006)。
【0050】
一方、ステップS002において、操作端末60の制御部62は、ステップS001で設定指示の入力が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1制御情報が含まれないと判定すると(No)、制御部62は、通信部61を介して制御情報を制御サーバ30に出力する(ステップS007)。制御サーバ30は、ステップS007で操作端末60から出力された制御情報を取得し(不図示)、取得した制御情報を記憶部66に格納する(ステップS008)。
【0051】
以上のように、制御システム100は、制御装置20の記憶部24に第1機器40の制御に関する第1制御情報を格納しており、制御サーバ30の記憶部33に第1制御情報に加えて第2機器の制御に関する第2制御情報を(つまり、制御情報を)格納している。そのため、第1機器40が、例えば、照明機器のようにユーザに動作のリアルタイム性を要求される機器である場合に、制御装置20は、ローカルネットワーク経由で第1機器40の動作を制御することができる。これにより、シーン制御における第1機器40の動作の制御をユーザに違和感を覚えさせることなく迅速に実行することができる。
【0052】
[第2の例:シーン制御の実行]
続いて、シーン制御を実行するときの制御システム100の動作の一例について説明する。
図3は、実施の形態1に係る制御システム100の動作の第2の例を示すシーケンス図である。第2の例では、操作端末10(例えば、建物80内に設置されたリモコン)は、ユーザにより入力されたシーン制御の実行指示を受け付けるが、操作端末60(例えば、ユーザが所有する携帯端末)が実行指示を受け付けてもよい。
【0053】
まず、操作端末10の入力受付部13が、シーン制御の実行指示の入力(実行入力ともいう)を受け付ける(ステップS101)と、制御部12は、通信部11を介してシーン制御の実行指示を制御装置20に出力する(ステップS102)。
【0054】
制御装置20の制御部23は、ステップS102で操作端末10から出力されたシーン制御の実行指示を、第1通信部21を介して取得すると(不図示)、実行指示が取得されたシーン制御の制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれているか否かを判定する(ステップS103)。
【0055】
ステップS103において、制御装置20の制御部23が制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合(Yes)、制御部23は、第1制御情報を記憶部24から読み出し(ステップS104)、読み出した第1制御情報を第1機器40に出力する(ステップS105)。また、制御装置20の制御部23は、ステップS103で取得したシーン制御の実行指示を、第2通信部22を介して制御サーバ30に出力する(ステップS106)。
【0056】
第1機器40は、ステップS105で制御装置20から出力された第1制御信号を取得し(ステップS107)、取得した第1制御信号に従って動作する(ステップS108)。
【0057】
制御サーバ30の情報処理部32は、取得部34がステップS106で制御装置20から出力されたシーン制御の実行指示を取得すると(ステップS109)、取得した実行指示に基づいてシーン制御における第2機器50の制御に関する第2制御情報を記憶部33から読み出す(ステップS110)。
【0058】
続いて、制御サーバ30の情報処理部32の実行部35は、ステップS110で読み出した第2制御情報に基づいて第2機器50を制御するための第2制御信号を、第2通信部22を介して第2機器50に出力する(ステップS111)。
【0059】
第2機器50は、ステップS111で制御サーバ30から出力された第2制御信号を取得し(ステップS112)、取得した第2制御信号に従って動作する(ステップS113)。
【0060】
一方、ステップS103において、制御装置20の制御部23が制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合(No)制御部23はステップS106の処理を行う。そして、制御システム100は、上述したステップS109~S113を行う。
【0061】
以上のように、制御システム100は、シーン制御の実行において、第1機器40についてはローカルネットワークを使って制御し、第2機器50については、ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイ及びインターネットを介して制御サーバ30に制御させる。これにより、シーン制御の実行指示の入力から第1機器40の動作制御の実行までのタイムラグを短くすることができるため、ユーザが第1機器40の動作に違和感を覚えることを低減することができる。
【0062】
[第3の例:シーン制御の実行]
続いて、シーン制御を実行するときの制御システム100の動作の他の例について説明する。
図4は、実施の形態1に係る制御システム100の動作の第3の例を示すシーケンス図である。第2の例では、操作端末10又は、操作端末60により受け付けられたシーン制御の実行指示を制御装置20に出力したが、第3の例では、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれるか否かによって実行指示を出力する出力先を変更する点で第2の例と異なる。ここでは、第2の例と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略又は簡略化する。
【0063】
まず、操作端末60の入力受付部63がシーン制御の実行指示の入力を受け付けると(ステップS201)、制御部62は、シーン制御に関する制御情報を記憶部66から読み出し(不図示)、読み出した制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれるか否かを判定する(ステップS202)。
【0064】
ステップS202において、制御部62は、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合(Yes)、通信部61を介してシーン制御の実行指示を制御装置20に出力する(ステップS203)。
【0065】
制御装置20は、ステップS203で操作端末60から出力されたシーン制御の実行指示を取得すると(ステップS204)、取得した実行指示に基づいてシーン制御における第1機器40の制御に関する第1制御情報を記憶部24から読み出す(ステップS205)。
【0066】
続いて、制御装置20の制御部23は、ステップS205で読み出した第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するための第1制御信号を、第1通信部21を介して第1機器40に出力する(ステップS206)。また、制御装置20の制御部23は、ステップS203で取得したシーン制御の実行指示を、第2通信部22を介して制御サーバ30に出力する(ステップS207)。
【0067】
第1機器40は、ステップS206で制御装置20から出力された第1制御信号を取得し(ステップS208)、取得した第1制御信号に従って動作する(ステップS209)。
【0068】
制御サーバ30の情報処理部32は、取得部34がステップS207で制御装置20から出力されたシーン制御の実行指示を取得すると(ステップS210)、取得した実行指示に基づいてシーン制御における第2機器50の制御に関する第2制御情報を記憶部33から読み出す(ステップS211)。
【0069】
続いて、制御サーバ30の情報処理部32の実行部35は、ステップS211で読み出した第2制御情報に基づいて第2機器50を制御するための第2制御信号を、第2通信部22を介して第2機器50に出力する(ステップS212)。
【0070】
第2機器50は、ステップS212で制御サーバ30から出力された第2制御信号を取得し(ステップS213)、取得した第2制御信号に従って動作する(ステップS214)。
【0071】
一方、ステップS202において、操作端末60の制御部62は、記憶部66から読み出した制御情報に第1制御情報が含まれないと判定すると(No)、制御部62は、通信部61を介してシーン制御の実行指示を制御サーバ30に出力する(ステップS215)。
【0072】
続いて、制御サーバ30の情報処理部32は、上述のステップS210~S212の処理を実行し、第2機器50は、上述のステップS213及びS214の処理を実行する。
【0073】
以上のように、制御システム100は、シーン制御の実行において、第1機器40についてはローカルネットワークを使って制御し、第2機器50については、ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイ及びインターネットを介して制御サーバ30に制御させる。これにより、シーン制御の実行指示の入力から第1機器40の動作制御の実行までのタイムラグを短くすることができるため、ユーザが第1機器40の動作に違和感を覚えることを低減することができる。
【0074】
以上のように、操作端末60がユーザにより入力されたシーン制御の実行指示を受け付けたときに、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれるか否か(言い換えると、シーン制御に関する制御情報に第1制御情報が含まれるか否か)によって、シーン制御の実行指示の出力先を変更する。これにより、制御対象に応じて迅速にシーン制御を行うことができる。
【0075】
[効果等]
以上説明したように、制御システム100は、ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイと共に用いられる制御システムであって、ローカルネットワークに接続された第1機器40、及び、第1機器40と異なる第2機器50の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御であって生活シーンに関連付けられたシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した実行入力に基づいて、インターネットを介することなく第1機器40を制御する制御装置20と、実行入力を取得し、取得した実行入力に基づいて、ゲートウェイ及びインターネットを介して第2機器50を制御する制御サーバ30と、を備える。
【0076】
このような制御システム100は、第1機器40の制御をローカルネットワーク通信により行い、第2機器50の制御を制御サーバ30(いわゆる、クラウドサーバ)が行う。そのため、制御システム100は、シーン制御の実行指示を受け付けてから機器の動作の制御が行われるまでのタイムラグが少ないことを求められるリアルタイム性の高い機器(例えば第1機器40)の制御を迅速に実行することができる。したがって、制御システム100は、ユーザに違和感を覚えさせることなく迅速にシーン制御を行うことができる。
【0077】
また、例えば、制御装置20は、シーン制御における第1機器40の動作に関する第1制御情報を記憶しており、実行入力を取得すると、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御し、制御サーバ30は、第1制御情報に加え、シーン制御における第2機器の動作に関する第2制御情報を記憶しており、実行入力を取得すると、第2制御情報に基づいて第2機器50を制御する。
【0078】
このような制御システム100は、シーン制御において第1機器40の制御を第2機器50の制御よりも迅速に実行することができる。
【0079】
また、例えば、制御装置20は、第1機器40の動作状態を管理し、かつ、制御サーバ30と通信可能に接続され、制御サーバ30は、制御装置20を介して実行入力を取得する。
【0080】
このような制御システム100によれば、制御装置20は、ローカルネットワークと広域通信ネットワーク70と中継することができる。
【0081】
また、例えば、制御システム100は、さらに、実行入力を受け付ける操作端末60(例えば、ユーザが所有する携帯端末)を備え、操作端末60は、シーン制御における第1制御情報及び第2制御情報を記憶しており、実行入力を受け付けると、シーン制御に関する制御情報に第1制御情報が含まれるか否かを判定し、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合、制御装置20を介して実行入力を制御サーバ30に出力し、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合、制御装置20を介さずに実行入力を制御サーバ30に出力する。
【0082】
このような制御システム100によれば、第2機器50を制御する制御サーバ30の他に、操作端末60にシーン制御に関する制御情報が記憶されているため、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれるか否かによって、実行指示の出力先を適切に選択することができる。これにより、制御システム100は、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれない場合に、制御サーバ30は制御装置20を介さずに実行指示を取得することができるため、より迅速にシーン制御を実行することができる。
【0083】
また、例えば、第1機器40、第2機器50、及び、制御装置20は、1つの建物80内に配置され、制御サーバ30は、1つの建物80の外に配置される。
【0084】
このような制御システム100によれば、ユーザが動作の実行指示を入力してから第1機器40の動作の制御までのタイムラグを短くすることができる。
【0085】
また、例えば、第1機器40は、照明機器である。
【0086】
このような制御システム100によれば、照明機器のように動作の実行指示の入力から動作までのタイムラグがあるとユーザに違和感を与えやすい機器の動作を迅速に制御することができる。
【0087】
また、制御システム100などのコンピュータが実行する制御方法は、ローカルネットワークに接続された第1機器40、及び、第1機器40と異なる第2機器50の少なくとも1つを制御対象とするシーン制御を実行するための実行入力を取得し、取得した実行入力に基づいて、インターネットを介することなく第1機器40を制御する第1制御ステップと、実行入力を取得し、取得した実行入力に基づいて、ローカルネットワークとインターネットとを中継するゲートウェイ及びインターネットを介して第2機器50を制御する第2制御ステップと、を含む。
【0088】
このような制御方法は、第1機器40の制御をローカルネットワーク通信により行い、第2機器50の制御を制御サーバ30(いわゆる、クラウドサーバ)が行う。そのため、制御方法は、シーン制御の実行指示を受け付けてから機器の動作の制御が行われるまでのタイムラグが少ないことを求められるリアルタイム性の高い機器(例えば第1機器40)の制御を迅速に実行することができる。したがって、制御方法によれば、ユーザに違和感を覚えさせることなく迅速にシーン制御を行うことができる。
【0089】
(実施の形態2)
[構成]
続いて、実施の形態2に係る制御システム100aの構成について説明する。
図5は、実施の形態2に係る制御システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0090】
実施の形態1では、制御装置20は、第1機器40の動作状態を管理し、かつ、制御サーバ30と通信可能に接続されるゲートウェイ装置である例を説明した。実施の形態2では、制御装置10aは、実施の形態1の操作端末10であり、ゲートウェイ20a及びインターネットなどの広域通信ネットワーク70を介して制御サーバ30と接続されている点で実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と重複する内容については説明を省略又は簡略化する。
【0091】
[制御装置10a]
制御装置10aは、例えば、建物80内に設置されたリモコン又はコントロールパネルであり、通信部11と、制御部12aと、入力受付部13と、記憶部16aとを備える。制御装置10aは、例えば、入力受付部13により実行入力が受け付けられると、シーン制御に関する制御情報に第1制御情報が含まれるか否かを判定し、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するとともに、ゲートウェイ20aを介して実行入力を制御サーバ30に出力し、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合、ゲートウェイ20aを介して実行入力を制御サーバ30に出力する。
【0092】
制御部12aは、制御装置10aの動作の制御に関する情報処理を、及び、第1機器40の制御に関する情報処理を行う。例えば、制御部12aは、シーン制御を実行するための実行入力を取得すると、記憶部16aから第1制御情報を読み出し、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御する。より具体的には、制御部12aは、通信部11を介して制御信号を第1機器40に出力する。制御部12aは、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0093】
記憶部16aは、制御部12aが実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部16aは、シーン制御における第1機器の動作に関する第1制御情報を記憶している。記憶部16aは、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0094】
[ゲートウェイ20a]
ゲートウェイ20aは、制御装置10aから出力された制御信号を中継する。より具体的には、ゲートウェイ20aは、制御装置20から取得したシーン制御の実行指示などの制御信号を、インターネットなどの広域通信ネットワーク70を介して制御サーバ30に出力することにより制御信号を中継する。ゲートウェイ20aは、第1通信部21と、第2通信部22と、制御部23aと、記憶部24aとを備える。
【0095】
第1通信部21は、ゲートウェイ20aが制御装置10a、又は、第1機器40と無線通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第1通信部21による通信に用いられる通信規格は特に限定されない。また、第2通信部22は、制御サーバ30、第2機器50、又は、操作端末60と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第2通信部22による通信に用いられる通信規格は特に限定されない。なお、第1通信部21と第1機器40との間の通信は、例えば、ECHONET Lite(登録商標)に準拠する。
【0096】
制御部23aは、制御信号の中継に関する制御などを行う。制御部23aは、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0097】
記憶部24aは、制御部23aが実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部24aは、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
【0098】
[動作]
続いて、制御システム100aの動作について説明する。
【0099】
[第1の例:シーン制御に関する制御情報の設定登録]
まず、シーン制御に関する制御情報の設定登録するときの制御システム100aの動作の一例について説明する。
図6は、実施の形態2に係る制御システム100aの動作の第1の例を示すシーケンス図である。
【0100】
ユーザは、ユーザが所有するスマートフォンなどの操作端末60を用いてシーン制御に関する制御情報を設定することができる。
【0101】
まず、操作端末60の入力受付部63が、シーン制御に関する制御情報の設定指示の入力を受け付ける(ステップS301)と、制御部62は、設定指示の入力が受け付けられた制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれるか否かを判定する(ステップS302)。
【0102】
操作端末60の制御部62は、ステップS301で設定指示の入力が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれると判定した場合(ステップS302でYes)、通信部61を介して第1制御情報を制御装置10aに出力し(ステップS303)、制御情報を制御サーバ30に出力する(ステップS304)。
【0103】
制御装置10aは、ステップS303で操作端末60から出力された第1制御情報を取得し(不図示)、取得した第1制御情報を記憶部16aに格納する(ステップS305)。また、制御サーバ30は、ステップS304で操作端末60から出力された制御情報を取得し(不図示)、取得した制御情報を記憶部33に格納する(ステップS306)。
【0104】
一方、ステップS302において、操作端末60の制御部62は、ステップS301で設定指示の入力が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1制御情報が含まれないと判定すると(No)、通信部61を介して制御情報を制御サーバ30に出力する(ステップS307)。制御サーバ30は、ステップS307で操作端末60から出力された制御情報を取得し(不図示)、取得した制御情報を記憶部33に格納する(ステップS308)。
【0105】
以上のように、制御システム100aは、制御装置10aの記憶部16aに第1機器40の制御に関する第1制御情報を格納しており、制御サーバ30の記憶部33に第1制御情報に加えて第2機器の制御に関する第2制御情報を格納している。そのため、第1機器40が、例えば、照明機器のようにユーザに動作のリアルタイム性を要求される機器である場合に、制御装置10aがローカルネットワーク経由で第1機器40の動作を制御することができる。これにより、シーン制御における第1機器40の動作の制御をユーザに違和感を覚えさせることなく迅速に実行することができる。
【0106】
[第2の例:シーン制御の実行]
続いて、シーン制御を実行するときの制御システム100aの動作の一例について説明する。
図7は、実施の形態2に係る制御システム100aの動作の第2の例を示すシーケンス図である。第2の例では、制御装置10a(例えば、建物80内に設置されたリモコン)は、ユーザにより入力されたシーン制御の実行指示を受け付けるが、操作端末60(例えば、ユーザが所有する携帯端末)が実行指示を受け付けてもよい。
【0107】
まず、制御装置10aの入力受付部13が、シーン制御の実行指示の入力(実行入力ともいう)を受け付ける(ステップS401)と、実行指示が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれているか否かを判定する(ステップS402)。
【0108】
ステップS402において、制御装置10aの制御部12aは、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合(Yes)、第1制御情報を記憶部16aから読み出す(ステップS403)。そして、制御装置10aの制御部12aは、ステップS403で読み出した第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するための第1制御信号を、通信部11を介して第1機器40に出力する(ステップS404)。
【0109】
第1機器40は、ステップS404で制御装置10aから出力された第1制御信号を取得し(ステップS405)、取得した第1制御信号に従って動作する(ステップS406)。
【0110】
また、制御装置10aの制御部12aは、ステップS401で受け付けられたシーン制御の実行指示を、通信部11を介してゲートウェイ20aに出力し(ステップS407)、ゲートウェイ20aは取得したシーン制御の実行指示を、第2通信部22を介して制御サーバ30に出力する(ステップS408)。
【0111】
制御サーバ30の情報処理部32は、取得部34がステップS408でゲートウェイ20aが中継したシーン制御の実行指示を取得すると(ステップS409)、取得した実行指示に基づいてシーン制御における第2機器50の制御に関する第2制御情報を記憶部33から読み出す(ステップS410)。
【0112】
続いて、制御サーバ30の情報処理部32の実行部35は、ステップS410で読み出した第2制御情報に基づいて第2機器50を制御するための第2制御信号を、通信部31を介して第2機器50に出力する(ステップS411)。
【0113】
第2機器50は、ステップS411で制御サーバ30から出力された第2制御信号を取得し(ステップS412)、取得した第2制御信号に従って動作する(ステップS413)。
【0114】
一方、ステップS402において、制御装置10aの制御部12aは、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合(No)、ステップS407の処理を行う。そして、制御システム100aは、上述したステップS408~S413を行う。
【0115】
以上のように、制御システム100aは、シーン制御の実行において、第1機器40についてはローカルネットワークを使って制御し、第2機器50についてはゲートウェイ及びインターネットを介して制御サーバ30に制御させる。これにより、シーン制御の実行指示の入力から第1機器40の動作制御の実行までのタイムラグを短くすることができるため、ユーザが第1機器40の動作に違和感を覚えることを低減することができる。
【0116】
[第2の例の変形例]
第2の例では、制御装置10aは、建物80の壁などに設置されているリモコン又はコントローラであり、ユーザがリモコンを操作することにより、シーン制御の実行指示が受け付けられる。第2の例の変形例では、制御装置10aの代わりに操作端末60を制御装置として使用してもよい。
【0117】
これにより、ユーザが所有する携帯端末を用いてシーン制御を実行させることができるため、制御システム100aは、利便性が向上する。
【0118】
[効果等]
例えば、制御装置10aは、さらに、実行入力を受け付ける入力受付部13を備え、入力受付部13により実行入力が受け付けられると、シーン制御に関する制御情報に第1制御情報が含まれるか否かを判定し、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するとともに、ゲートウェイ20aを介して実行入力を制御サーバ30に出力し、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合、ゲートウェイ20aを介して実行入力を制御サーバ30に出力する。
【0119】
このような制御システム100aによれば、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれる場合に、第1機器40の制御を迅速に行うことができる。これにより、制御システム100aは、ユーザに違和感を覚えさせることなく迅速にシーン制御を行うことができる。
【0120】
また、例えば、第1機器は、照明機器である。
【0121】
このような制御システム100aによれば、照明機器のように動作の実行指示の入力から動作までのタイムラグがあるとユーザに違和感を与えやすい機器の動作を迅速に制御することができる。
【0122】
(実施の形態3)
[構成]
続いて、実施の形態3に係る制御システム100bの構成について説明する。
図8は、実施の形態3に係る制御システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0123】
実施の形態2では、制御装置10aは、実施の形態1の操作端末10であり、ゲートウェイ20a及びインターネットなどの広域通信ネットワーク70を介して制御サーバ30と接続されている。実施の形態3では、制御装置60aは、実施の形態1及び実施の形態2の操作端末60であり、例えばユーザが所有する携帯端末である。以下、実施の形態1及び実施の形態2と異なる点を中心に説明し、重複する内容については説明を省略又は簡略化する。
【0124】
[制御装置60a]
制御装置60aは、例えば、ユーザが所有する携帯端末であり、通信部61と、制御部62aと、入力受付部63と、記憶部66aとを備える。入力受付部63により実行入力が受け付けられると、シーン制御に関する制御情報に第1制御情報が含まれるか否かを判定し、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するとともに、ゲートウェイ20aを介して実行入力を制御サーバ30に出力し、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合、ゲートウェイ20aを介さずに実行入力を制御サーバ30に出力する。
【0125】
制御部62aは、制御装置60aの動作の制御に関する情報処理を、及び、第1機器40の制御に関する情報処理を行う。例えば、制御部62aは、シーン制御を実行するための実行入力を取得すると、記憶部66aから第1制御情報を読み出し、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御する。より具体的には、制御部62aは、通信部61を介して制御信号を第1機器40に出力する。制御部62aは、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0126】
記憶部66aは、制御部62aが実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部66aは、シーン制御における第1機器の動作に関する第1制御情報を記憶している。記憶部66aは、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0127】
[動作]
続いて、制御システム100bの動作について説明する。
【0128】
[第1の例:シーン制御に関する制御情報の設定登録]
まず、シーン制御に関する制御情報の設定登録するときの制御システム100bの動作の一例について説明する。
図9は、実施の形態3に係る制御システム100bの動作の第1の例を示すシーケンス図である。
【0129】
ユーザは、ユーザが所有する携帯端末などの制御装置60aにシーン制御に関する制御情報を設定することができる。なお、制御装置60aは、専用端末であってもよい。
【0130】
まず、制御装置60aの入力受付部63が、シーン制御に関する制御情報の設定指示の入力を受け付ける(ステップS501)と、制御部62aは、設定指示の入力が受け付けられた制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれるか否かを判定する(ステップS502)。
【0131】
制御装置60aの制御部62aは、ステップS501で設定指示の入力が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれると判定した場合(ステップS502でYes)、第1制御情報を記憶部66aに格納し(ステップS503)、通信部61を介して制御情報を制御サーバ30に出力する(ステップS504)。このとき、制御情報はゲートウェイ20aを中継しなくてもよい。
【0132】
制御サーバ30は、ステップS504で制御装置60aから出力された制御情報を取得し(不図示)、取得した制御情報を記憶部33に格納する(ステップS505)。
【0133】
一方、ステップS502において、制御装置60aの制御部62aは、ステップS501で設定指示の入力が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1制御情報が含まれないと判定すると(No)、通信部61を介して制御情報を制御サーバ30に出力する(ステップS506)。制御サーバ30は、ステップS506で制御装置60aから出力された制御情報を取得し(不図示)、取得した制御情報を記憶部33に格納する(ステップS507)。
【0134】
以上のように、制御システム100bは、制御装置60aの記憶部66aに第1機器40の制御に関する第1制御情報を格納しており、制御サーバ30の記憶部33に第1制御情報に加えて第2機器の制御に関する第2制御情報を(つまり、制御情報を)を格納している。そのため、第1機器40が、例えば、照明機器のようにユーザに動作のリアルタイム性を要求される機器である場合に、制御装置60aがローカルネットワーク経由で第1機器40の動作を制御することができる。これにより、シーン制御における第1機器40の動作の制御をユーザに違和感を覚えさせることなく迅速に実行することができる。また、制御装置60aは、ユーザが所有する携帯端末又は専用端末であるため、ユーザが建物80の壁などに設置されたリモコンなどの操作端末10を使用せずとも操作が可能となる。そのため、制御システム100bは、利便性が向上される。
【0135】
[第2の例:シーン制御の実行]
続いて、シーン制御を実行するときの制御システム100bの動作の一例について説明する。
図10は、実施の形態3に係る制御システム100bの動作の第2の例を示すシーケンス図である。実施の形態2では、制御装置10a(例えば、建物80内に設置されたリモコン)がユーザにより入力されたシーン制御の実行指示を受け付けて第1機器40の制御を行う例を説明した。実施の形態3では、制御装置60a(例えば、ユーザが所有する携帯端末)が実行指示を受け付けて第1機器40の制御を行う点で、実施の形態2と異なる。
【0136】
まず、制御装置60aの入力受付部63が、シーン制御の実行指示の入力を受け付ける(ステップS601)と、実行指示が受け付けられたシーン制御の制御情報に第1機器40の制御に関する第1制御情報が含まれているか否かを判定する(ステップS602)。
【0137】
ステップS602において、制御装置60aの制御部62aは、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合(Yes)、第1制御情報を記憶部66aから読み出す(ステップS603)。そして、制御装置60aの制御部62aは、ステップS603で読み出した第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するための第1制御信号を、通信部61を介して第1機器40に出力する(ステップS604)。
【0138】
第1機器40は、ステップS404で制御装置60aから出力された第1制御信号を取得し(ステップS605)、取得した第1制御信号に従って動作する(ステップS606)。
【0139】
また、制御装置60aの制御部62aは、ステップS601で受け付けられたシーン制御の実行指示を、通信部61を介してゲートウェイ20aに出力し(ステップS607)、ゲートウェイ20aは取得したシーン制御の実行指示を、第2通信部22を介して制御サーバ30に出力する(ステップS608)。
【0140】
制御サーバ30の情報処理部32は、取得部34ステップS608でゲートウェイ20aが中継したシーン制御の実行指示を取得すると(ステップS609)、取得した実行指示に基づいてシーン制御における第2機器50の制御に関する第2制御情報を記憶部33から読み出す(ステップS610)。
【0141】
続いて、制御サーバ30の情報処理部32の実行部35は、ステップS610で読み出した第2制御情報に基づいて第2機器50を制御するための第2制御信号を、通信部31を介して第2機器50に出力する(ステップS611)。
【0142】
第2機器50は、ステップS611で制御サーバ30から出力された第2制御信号を取得し(ステップS612)、取得した第2制御信号に従って動作する(ステップS613)。
【0143】
一方、ステップS602において、制御装置60aの制御部62aは、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合(No)、ゲートウェイ20aを介さずにシーン制御の実行指示を制御サーバ30に出力する(ステップS614)。そして、制御システム100bは、上述したステップS609~S613を行う。
【0144】
以上のように、制御システム100bは、シーン制御の実行において、第2機器50については、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれる場合にゲートウェイを介して実行指示を出力し、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれない場合に、ゲートウェイを介さずに実行指示を出力する。これにより、より迅速にシーン制御を行うことができる。
【0145】
[効果等]
また、例えば、制御装置60aは、さらに、実行入力を受け付ける入力受付部63を備え、入力受付部63により実行入力が受け付けられると、シーン制御に関する制御情報に第1制御情報が含まれるか否かを判定し、制御情報に第1制御情報が含まれると判定した場合、第1制御情報に基づいて第1機器40を制御するとともに、ゲートウェイ20aを介して実行入力を制御サーバ30に出力し、制御情報に第1制御情報が含まれないと判定した場合、ゲートウェイ20aを介さずに実行入力を制御サーバ30に出力する。
【0146】
このような制御システム100bによれば、シーン制御の制御対象に第1機器40が含まれる場合に、第1機器40の制御を迅速に行うことができる。これにより、制御システム100bは、ユーザに違和感を覚えさせることなく迅速にシーン制御を行うことができる。また、制御システム100bによれば、シーン制御の対象に第1機器40が含まれない場合に、制御サーバ30はゲートウェイ20aを介さずに実行指示を取得することができるため、より迅速にシーン制御を実行することができる。
【0147】
また、例えば、第1機器40は、照明機器である。
【0148】
このような制御システム100bによれば、照明機器のように動作の実行指示の入力から動作までのタイムラグがあるとユーザに違和感を与えやすい機器の動作を迅速に制御することができる。
【0149】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、各システムが備える構成要素(機能)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0150】
また、例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。また、上記実施の形態で説明された情報の伝達経路は、シーケンス図に示される伝達経路に限定されない。
【0151】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0152】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0153】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0154】
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0155】
例えば、本開示は、上記実施の形態に係る制御装置またはこれに相当する制御システムとして実現されてもよい。また、本開示は、制御システムなどのコンピュータが実行する制御方法として実現されてもよいし、このような制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本開示は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0156】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【符号の説明】
【0157】
10、60 操作端末
10a、20、60a 制御装置
13、63 入力受付部
20a ゲートウェイ
30 制御サーバ
40 第1機器
50 第2機器
100、100a、100b 制御システム