(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】発光具
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20240329BHJP
F21L 4/00 20060101ALI20240329BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20240329BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240329BHJP
【FI】
H05B47/19
F21L4/00 400
F21S9/02 420
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2019162611
(22)【出願日】2019-09-06
【審査請求日】2022-09-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000230630
【氏名又は名称】株式会社ルミカ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】小池 明裕
(72)【発明者】
【氏名】波多野 夏水
(72)【発明者】
【氏名】李 山川
(72)【発明者】
【氏名】田口 哲
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-049843(JP,A)
【文献】国際公開第2017/129409(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
F21L 4/00
F21S 9/02
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型の発光具であって、
発光素子を備える発光手段と、
前記発光手段の発光色および発光パターンの少なくとも一方を制御する制御手段と、
制御信号を発信する発信手段と、
外部からの制御信号を受信する
受信手段と、
を備え、
前記制御信号の送受信距離は、該発光具周辺の所定距離に設定され、
前記受信手段としての受光素子、前記発信手段としての発光素子を搭載した基板と、この基板の上面を覆うように配置されるレンズ部材を有し、
前記レンズ部材は、前記発信手段が発する制御信号および前記発光手段が発する光の射出面となり前記受信手段が受ける制御信号が入る入射面となる平面部と、前記発光手段側に突出した凸面部と、前記平面部と前記凸面部とが形成されている部位から前記基板側に突出し前記受信手段および前記発信手段と対向する脚部とを備えて構成されていることを特徴とする発光具。
【請求項2】
前記発光手段からの発光を導光する導光手段を備える請求項1に記載の発光具。
【請求項3】
前記送受信距離は、前記発信手段の前記制御信号の出力強度によって調整されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光具。
【請求項4】
前記送受信距離は、前記受信手段の前記制御信号の受信感度によって調整されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光具に係り、例えばコンサート会場等で使用されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンサート会場などにおいて、音楽や歌唱に合わせて観客が手に持って振るなどしてエンターテイメント性を向上させることのできる発光具が種々提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術に係る発光具の中には、発光色や発光パターンを他の発光具と揃えることができるものが開発されている。
より具体的には、赤外線や電波等の制御信号を2個以上の発光具間で送受信することで、発光色や発光パターンを変更できるようにしていた。
ところで、コンサート会場等では、同機種の発光具を所有するユーザ同士が近隣に居合わせる場合もある。
【0005】
その場合には、本人が所有する2個以上の発光具について、発光色や発光パターンの変更操作を行う際に、近接する他のユーザの発光具まで発光色や発光パターンが変更されてしまうという不都合があった。
【0006】
また、逆に、自己の発光具が、近隣の他のユーザによる発光色や発光パターンの変更操作の影響(干渉)を受けて、発光色や発光パターンが変更されてしまうという問題もあった。
本発明は、自他の発光具間における発光色、発光パターン変更時の干渉を低減することができる発光具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発光具は、携帯型の発光具であって、発光素子を備える発光手段と、前記発光手段の発光色および発光パターンの少なくとも一方を制御する制御手段と、制御信号を発信する発信手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、を備え、前記制御信号の送受信距離は、該発光具周辺の所定距離に設定され、前記受信手段としての受光素子、前記発信手段としての発光素子を搭載した基板と、この基板の上面を覆うように配置されるレンズ部材を有し、前記レンズ部材は、前記発信手段が発する制御信号および前記発光手段が発する光の射出面となり前記受信手段が受ける制御信号が入る入射面となる平面部と、前記発光手段側に突出した凸面部と、前記平面部と前記凸面部とが形成されている部位から前記基板側に突出し前記受信手段および前記発信手段と対向する脚部とを備えて構成されている発光具である。
また、前記発光手段からの発光を導光する導光手段を備えるようにしてもよい。
前記送受信距離は、前記発信手段の前記制御信号の出力強度によって調整されるようにできる。
また、前記送受信距離は、前記受信手段の前記制御信号の受信感度によって調整されるようにできる。
前記所定距離は、100cm以下、好ましくは50cm以下、特に好ましくは30cm以下に設定されるようにできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、自他の発光具間における発光色、発光パターン変更時の干渉を低減することができる発光具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態に係る発光具の機能構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】実施の形態に係る発光具の第1実施例の構成を示す正面図である。
【
図3】実施の形態に係る発光具の第1実施例の使用例を示す説明図である。
【
図4】実施の形態に係る発光具の第1実施例の他の使用例を示す説明図である。
【
図5】実施の形態に係る発光具で実行される発光制御処理(その1)の処理例を示すフローチャートである。
【
図6】実施の形態に係る発光具で実行される発光制御処理(その2)の処理例を示すフローチャートである。
【
図7】実施の形態に係る発光具の第2実施例の構成を示す一部断面図である。
【
図8】実施の形態に係る発光具の第3実施例の構成を示す一部断面図である。
【
図9】発光具の他の構成例の要部を示す断面図(a)、(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~
図9を参照して、本発明の実施の形態に係る発光具の実施例について説明する。
(発光具の第1実施例)
図1および
図2を参照して、本実施の形態に係る発光具100A(100B)の機能構成および構成例について説明する。
なお、
図1に示すように、本実施の形態において2台の発光具100A、100Bは同様の構成を備えている。
また、発光具の数は、
図1に示すような2台には限定されず、同様の構成を備える3台以上の発光具を用いるようにしてもよい。
ここで、
図1は、発光具100A(100B)の機能構成を示す機能ブロック図、
図2は、発光具100A(100B)の第1実施例を示す正面図である。
【0011】
コンサート会場などにおいて、音楽や歌唱に合わせて観客が手に持って振るなどしてエンターテイメント性を向上させる携帯型の発光具100A(100B)は、
図1に示すように、発光素子(例えば、3色(R,G,B)発光型のLED等)を備える発光手段10と、発光手段10からの発光を導光する円柱状の樹脂製の導光部材で構成される導光手段11と、発光手段10の発光色(例えば、3色(R,G,B)の一色または、それらの混合色)および発光パターン(例えば、点滅の複数のパターン)の少なくとも一方を制御するワンチップマイコン等で構成される制御手段12とを備える。
【0012】
また、発光パターンや発光色等を変更するモードなどの動作モードを切り換える切換ボタン等で構成される動作モード選択手段13と、制御信号IRを受信するフォトトランジスタ等で構成される受信手段14と、制御信号IRを発信する赤外線発光素子等で構成される発信手段15と、各手段に電力を供給する電源部(乾電池等のバッテリ)20とを備えている。
【0013】
また、発光色および発光パターンの少なくとも一方を保持するフラッシュメモリ等で構成される保持手段16を備えている。これにより、保持されている発光色および発光パターンの少なくとも一方を所望のタイミングで反映させることができ、エンターテイメント性や利便性をより高めることができる。
また、保持手段16で保持されている発光色および発光パターンの少なくとも一方を確認するLED等で構成される確認用発光手段17を設けることができる.
【0014】
この場合には、確認用発光手段17で、保持手段16で保持されている発光色および発光パターンの少なくとも一方を容易に確認することができ利便性を向上することができる。
【0015】
ここで、発信手段15から発信される制御信号IRの送受信距離L1(L2)(
図3、
図4参照)は、発光具100A(100B)周辺の所定距離に設定される。
この送受信距離L1(L2)は、例えば、発信手段15の制御信号IRの出力強度の強弱によって調整することができる。
また、送受信距離L1(L2)は、受信手段14の制御信号IRの受信感度の強弱によって調整するようにしてもよい。
送受信距離L1(L2)としての所定距離は、100cm以下、好ましくは50cm以下、特に好ましくは30cm以下に設定される。
【0016】
これにより、自他の発光具間における発光色、発光パターン変更時の干渉を低減することができる。即ち、例えば、コンサート会場などにおいて、同機種の発光具を所有するユーザ同士が近隣に居合わせた場合であっても、送受信距離L1(L2)が30cm以下等の短距離に設定されているので、発光色や発光パターンの変更操作を行う際に、近接する他のユーザの発光具まで発光色や発光パターンが変更されてしまう事態を低減することができる。
【0017】
ここで、制御手段12は、所定の外部装置(コントローラ等)700からの制御信号IRを受信手段14で受信し、この制御信号に応じて発光色および発光パターンの少なくとも一方を変更するように制御するようにしてもよい。
【0018】
これにより、外部装置700からの制御で発光色および発光パターンの少なくとも一方を変更することが可能となり、エンターテイメント性を向上させることができる。
なお、制御信号IRの送受信は、赤外線通信に限定されず、電波通信等で行ってもよい。
また、発光色および発光パターンの少なくとも一方の変更に代えて、或いは加えて、振動モードや音声モードを変更するようにしてもよい。
次に、
図2を参照して、第1実施例に係る発光具100A(100B)の構成について説明する。
【0019】
発光具100A(100B)は、主に、ABS樹脂等で成形される筐体部201と、透明または半透明等のアクリル樹脂またはガラス等で成形された中空円筒状の導光部材(導光手段)11とから構成されている。
なお、導光手段11の内周には、表面に多数の微細な凹凸を形成したフィルム111が設けられている(
図3等参照)。
これにより、発光手段10からの光は、フィルム111によって乱反射されて、より効率的に外部へ射出される。
【0020】
筐体部201は、有底円筒状に形成され、上部に開口部を有している。図には現れないが、開口部の内周には雌ねじ部が形成されており、導光部材11の下端側の外周に形成された雄ねじ部と螺合されるように構成されている。
なお、筐体部201と導光部材11の固定構造は、上述の螺合構造には限定されず、ビス止め等の他の固定方式を採用してもよい。
筐体201の上部の外面には、3つの操作スイッチ202~204が配置されている。
【0021】
図2に示す例では、中央部に矩形状の操作スイッチ202が設けれ、この操作スイッチ202の左右に矢印形の操作スイッチ203、204が配置されている。なお、図示は省略するが、筐体201の背面側にも操作スイッチを設けてもよい。
【0022】
ここで、矩形状の操作スイッチ202は、透光性の樹脂で成形されたボタン(被押圧部)を備えている。そして、筐体部201内に配置される確認用発光手段17としてのLEDの発光を透光することにより、保持手段16で保持(カラーリザーブ)されている発光色および発光パターンの少なくとも一方を容易に確認できるようになっている。
なお、筐体201の操作スイッチ202~204の下方側には、後述する基板等からの熱を排出する排熱孔210が形成されている。
筐体部201の内部には、円柱状の空間が形成されている。
【0023】
図2に示すように、筐体201の内部には、制御手段12としてのワンチップマイコン、発光手段10としてのLED、受信手段14としての受光素子、発信手段15としての赤外線発光素子等を搭載した基板320(
図3、
図4参照)と、基板320の上面を覆うように配置される光学系部材としてのレンズ部材310、電源部20としてのバッテリ(乾電池等)などが収容されている。
【0024】
レンズ部材310は、
図3等に示すように、射出面となる平面部310aと、発光手段10側に突出した凸面部310bと、受信手段14と対向する脚部310cと、発信手段15と対向する脚部310dとから構成されている。
なお、レンズ部材310は、ポリカーボネート、アクリル、スチロール等の透明樹脂で一体的に成形することができる。
【0025】
そして、例えば、矢印形の操作スイッチ203、204の何れかの押圧操作により、保持手段16で保持(カラーリザーブ)する色および発光パターンを選択する。そして、操作スイッチ202の押圧操作により、保持されている色および発光パターンがLED10の点灯状態に反映される。
なお、矩形状の操作スイッチ202の再度の長押し操作により、電源がオフされる。
【0026】
このように、操作スイッチ202~204の比較的簡単な押圧操作により、色および発光パターンを選択することができると共に、他機(
図1の発光具100Aに相当)に色および発光パターンを反映させることができる。これにより、エンターテイメント性や利便性を高めることができる。
【0027】
そして、
図3に示すように、発光具100Aと発光具100Bをともに略垂直にした状態で対向させる場合には、送受信距離L1が例えば30cm以下となるようにする。
これにより、発光具100Aと発光具100Bとの間で制御信号IRの送受信により、発光色、発光パターンの変更を行うことができる。
【0028】
また、送受信距離L1が短距離に設定されているので、自他の発光具間における発光色、発光パターン変更時の干渉を低減することができる。即ち、例えば、コンサート会場などにおいて、同機種の発光具を所有するユーザ同士が近隣に居合わせた場合であっても、発光色や発光パターンの変更操作を行う際に、近接する他のユーザの発光具まで発光色や発光パターンが変更されてしまう事態を低減することができる。
【0029】
また、
図4に示すように、発光具100Aを略垂直にし、発光具100Bを横向きにした状態で対向させる場合には、送受信距離L2が例えば30cm以下となるようにする。
これにより、
図3に示す場合と同様の効果を得ることができる。
【0030】
(発光制御処理(その1))
次に、
図5のフローチャートを参照して、第1実施例に係る発光具100A、100Bで実行される発光制御処理(その1)の処理手順の例について説明する。なお、後述の第2実施例に係る発光具100C、第3実施例に係る発光具100Dの制御手順も同様である。
本処理を開始するに当たって、発光具100A、100Bは所定の操作で電源がオンされているものとする。
【0031】
図5のフローチャートに示すように、ステップS10で発光具100B(または100A)を所定の操作により、発光手段としてのLED10を点灯してステップS11に移行する。
ステップS11では、他の発光具100A(または100B)の発光パターン等を変更するか否かが判定される。
判定結果が「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS12に移行する。
ステップS12では、他の発光具100A(または100B)に対して制御信号IRを発信してステップS13に移行する。
【0032】
ステップS13では、発光具100A(または100B)は電源オフされたか否かが判定され、「No」の場合にはステップS11に戻り、「Yes」の場合には処理を終了する。
【0033】
(発光制御処理(その2))
次に、
図6のフローチャートを参照して、第1実施例に係る発光具100A、100Bで実行される発光制御処理(その2)の処理手順の例について説明する。なお、後述の第2実施例に係る発光具100C、第3実施例に係る発光具100Dの制御手順も同様である。
本処理を開始するに当たって、発光具100A、100Bは所定の操作で電源がオンされているものとする。
【0034】
図6のフローチャートに示すように、ステップS20で発光具100A(または、100B)を所定の操作により、発光手段としてのLED10を点灯してステップS21に移行する。
ステップS21では、他の発光具100B(または100A)から制御信号IRを受信したか否かが判定される。
判定結果が「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS22に移行する。
ステップS22では、制御信号IRに基づいて発光パターン等を変更してステップS23に移行する。
【0035】
ステップS23では、発光具100A(または100B)は電源オフされたか否かが判定され、「No」の場合にはステップS21に戻り、「Yes」の場合には処理を終了する。
【0036】
そして、前出の
図3等に示すように、発光具100Aと発光具100Bとは、制御信号IRの送受信距離L1(L2)が、例えば30cm以下となるようにする。
これにより、自他の発光具100A(100B)間における発光色、発光パターン変更時の干渉を低減することができる。
【0037】
したがって、例えば、コンサート会場などにおいて、同機種の発光具を所有するユーザ同士が近隣に居合わせた場合であっても、発光色や発光パターンの変更操作を行う際に、近接する他のユーザの発光具まで発光色や発光パターンが変更されてしまう事態を低減することができる。
【0038】
(発光具の第2実施例)
次に、
図7を参照して、第2実施例に係る発光具100Cについて説明する。
第2実施例に係る発光具100Cの機能構成は、
図1~
図3に示す第1実施例に係る発光具100A(100B)と同様である。同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は省略する。
【0039】
第1実施例に係る発光具100A(100B)との相違点は、光学系部材としてのレンズ部材310に代えて、表面側に凹凸状のフレネルレンズ350aを有するレンズ部材350を用いる点である。
第2実施例に係る発光具100Cによっても第1実施例に係る発光具100A(100B)と同様の効果を得ることができる。
【0040】
(発光具の第3実施例)
次に、
図8を参照して、第3実施例に係る発光具100Dについて説明する。
第3実施例に係る発光具100Dの機能構成は、
図1~
図3に示す第1実施例に係る発光具100A(100B)と同様である。同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は省略する。
第1実施例に係る発光具100A(100B)との相違点は、光学系部材としてのレンズ部材310に代えて、凹面状の反射部材(リフレクタ)360を備える点である。
より具体的には、凹面状の反射部材360の中央部に発光手段10としての発光素子が表面側に露出するように配置されている。
なお、リフレクタ360の下部の周辺構造は透明とすることが好ましい。
これにより、発光手段10から射出される可視光LBは、凹面状の反射部材360で反射され、導光手段11から外部に射出される。
また、赤外線等の制御信号IRは、リフレクタ360の下部の周辺構造を介して送受信される。
【0041】
一方、凹面状の反射部材360の下方には、制御信号IRを受信するフォトトランジスタ等で構成される受信手段14と、制御信号IRを発信する赤外線発光素子等で構成される発信手段15が配置されている。
そして、受信手段14は、導光手段11の側方から入射する制御信号IRを受信する。
また、発信手段15は、導光手段11の側方から外部に向けて制御信号IRを放射する。
第3実施例に係る発光具100Dによっても第1実施例に係る発光具100A(100B)と同様の効果を得ることができる。
【0042】
(発光具の他の構成例)
次に、
図9(a)、(b)を参照して、発光具の他の構成例について説明する。
なお、第3実施例に係る発光具100Dと同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は省略する。
図9(a)に示す構成例では、受信手段14を構成するフォトトランジスタおよび発信手段15を構成する赤外線発光素子の先端部が凹面状の反射部材(リフレクタ)360の反射面から露出するように配置されている。
これにより、赤外線等の制御信号IRは、リフレクタ360の表面から先端部が露出する素子14、15により送受信される。
また、発光手段10から射出される可視光は、凹面状の反射部材360で反射され、導光手段11から外部に射出される。
また、
図9(b)に示す構成例では、受信手段14を構成するフォトトランジスタおよび発信手段15を構成する赤外線発光素子の大部分が凹面状の反射部材(リフレクタ)360の反射面から露出するように配置されている。
これにより、赤外線等の制御信号IRは、リフレクタ360の表面から大部分が露出する素子14、15により効率的に送受信される。
また、発光手段10から射出される可視光は、凹面状の反射部材360で反射され、導光手段11から外部に射出される。
【0043】
以上、本発明の発光具100A(100B)等の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各手段の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、制御信号IRに、チャンネルやID等を設定して、特定の発光具のみについて、発光色や発光パターンを変更することができるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
100A(100B)、100C、100D 発光具
L1、L2 送受信距離
IR 制御信号
10 発光手段(LED)
11 導光手段(導光部材)
12 制御手段
13 動作モード選択手段
14 受信手段(受光素子)
15 発信手段(発光素子)
16 保持手段
17 確認用発光手段
20 電源部(バッテリ)
201 筐体
202~203 操作スイッチ
700 外部装置