(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】横型ピロー包装機
(51)【国際特許分類】
B65B 9/067 20120101AFI20240329BHJP
B65B 51/26 20060101ALI20240329BHJP
B65B 51/10 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
B65B9/067
B65B51/26
B65B51/10 Z
B65B51/10 320
(21)【出願番号】P 2020127509
(22)【出願日】2020-07-28
【審査請求日】2023-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000148162
【氏名又は名称】株式会社川島製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 利雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 淳平
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-145017(JP,A)
【文献】特開昭60-011347(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0175288(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/00- 9/24
B65B47/00-47/10
B65B51/00-51/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状包装材から成形した袋に製品を充填する横型ピロー包装機であって、
搬送方向に搬送される帯状包装材を、前記搬送方向に直交する帯状包装材の幅方向の両端部を重ね合わせて筒状に成形する製筒器と、
筒状に成形された帯状包装材の重ね合わされた端部をシールするセンタシール装置と、
筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の両端をシールするエンドシール装置とを備え、
前記エンドシール装置は、
筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の端部をシールする第1シール装置、及び筒状に成形された帯状包装材の前記幅方向の両側面を内側に折り込むガセット装置を含む第1ユニットと、
前記第1ユニットより前記搬送方向の下流側に配置されて、筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の端部をシールする第2シール装置、及び筒状に成形された帯状包装材の内部の空気を吸引するバキューム装置を含む第2ユニットとを備え
、
前記横型ピロー包装機は、第1袋と、前記第1袋の前記搬送方向の下流側に隣接する第2袋と、前記第2袋の前記搬送方向の下流側に隣接する第3袋とを、帯状包装材から連続して成形し、
前記第1シール装置は、
前記第1袋の前記搬送方向の下流側の端部の前記幅方向の全域と、
前記第2袋の前記搬送方向の上流側の端部の前記幅方向の両端部とをシールし、
前記第2シール装置は、
前記第2袋の前記搬送方向の下流側の端部のうち、前記第1シール装置によるシール位置から前記搬送方向にずれた位置の前記幅方向の全域と、
前記第3袋の前記搬送方向の上流側の端部の前記幅方向の全域とをシールし、
前記第2袋及び前記第3袋との間をカッタで切断することを特徴とする横型ピロー包装機。
【請求項2】
請求項
1に記載の横型ピロー包装機において、
前記第1シール装置及び前記第2シール装置は、筒状に成形された帯状包装材の端部を、互いに異なるタイミングでシールすることを特徴とする横型ピロー包装機。
【請求項3】
帯状包装材から成形した袋に製品を充填する横型ピロー包装機であって、
搬送方向に搬送される帯状包装材を、前記搬送方向に直交する帯状包装材の幅方向の両端部を重ね合わせて筒状に成形する製筒器と、
筒状に成形された帯状包装材の重ね合わされた端部をシールするセンタシール装置と、
筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の両端をシールするエンドシール装置とを備え、
前記エンドシール装置は、
筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の端部をシールする第1シール装置、及び筒状に成形された帯状包装材の前記幅方向の両側面を内側に折り込むガセット装置を含む第1ユニットと、
前記第1ユニットより前記搬送方向の下流側に配置されて、筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の端部をシールする第2シール装置、及び筒状に成形された帯状包装材の内部の空気を吸引するバキューム装置を含む第2ユニットとを備え、
前記横型ピロー包装機は、第1袋と、前記第1袋の前記搬送方向の下流側に隣接する第2袋と、前記第2袋の前記搬送方向の下流側に隣接する第3袋とを、帯状包装材から連続して成形し、
前記第2ユニットは、
前記第1袋及び前記第2袋の間を前記第1シール装置がシールするのと並行して、前記第3袋の内部の空気を前記バキューム装置で吸引し、
前記第1シール装置によるシールが終了した後に、前記第2袋及び前記第3袋の間を前記第2シール装置でシールすることを特徴とする横型ピロー包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横型ピロー包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、帯状包装材の幅方向の両端部を合掌状に重ね合わせるフォーマと、重ね合わされた幅方向の両端部をシールして帯状包装材を筒状に成形するセンタシール装置と、筒状に成形された帯状包装材の搬送方向の両端部をシールするエンドシール装置とを備える製袋充填包装機が知られている。
【0003】
また、このような製袋充填包装機のなかには、帯状包装材の内部の空気を吸引するバキューム装置(例えば、特許文献1を参照)、筒状に成形された帯状包装材の両側面を内側に折り込むガセット装置(例えば、特許文献2を参照)などを備えるものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2015/121032号
【文献】特許第5219432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、バキューム装置及びガセット装置は、いずれもエンドシール装置と連動して動作するので、全てを纏めてユニット化しようとすると、エンドシール装置の周辺が大型化及び複雑化するという課題がある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、その目的は、バキューム装置及びガゼット装置の両方を搭載した製袋充填包装機において、エンドシール装置の大型化及び複雑化を防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、帯状包装材から成形した袋に製品を充填する横型ピロー包装機であって、搬送方向に搬送される帯状包装材を、前記搬送方向に直交する帯状包装材の幅方向の両端部を重ね合わせて筒状に成形する製筒器と、筒状に成形された帯状包装材の重ね合わされた端部をシールするセンタシール装置と、筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の両端をシールするエンドシール装置とを備え、前記エンドシール装置は、筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の端部をシールする第1シール装置、及び筒状に成形された帯状包装材の前記幅方向の両側面を内側に折り込むガセット装置を含む第1ユニットと、前記第1ユニットより前記搬送方向の下流側に配置されて、筒状に成形された帯状包装材の前記搬送方向の端部をシールする第2シール装置、及び筒状に成形された帯状包装材の内部の空気を吸引するバキューム装置を含む第2ユニットとを備え、前記横型ピロー包装機は、第1袋と、前記第1袋の前記搬送方向の下流側に隣接する第2袋と、前記第2袋の前記搬送方向の下流側に隣接する第3袋とを、帯状包装材から連続して成形し、前記第1シール装置は、前記第1袋の前記搬送方向の下流側の端部の前記幅方向の全域と、前記第2袋の前記搬送方向の上流側の端部の前記幅方向の両端部とをシールし、前記第2シール装置は、前記第2袋の前記搬送方向の下流側の端部のうち、前記第1シール装置によるシール位置から前記搬送方向にずれた位置の前記幅方向の全域と、前記第3袋の前記搬送方向の上流側の端部の前記幅方向の全域とをシールし、前記第2袋及び前記第3袋との間をカッタで切断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、バキューム機構及びガゼット機構の両方を搭載した製袋充填包装機において、エンドシール装置の大型化及び複雑化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図6】連続して成形される袋のうち、第1シール装置及び第2シール装置によってシールされる領域を示す図である。
【
図7】横型ピロー包装機のハードウェア構成図である。
【
図8】第1ユニット及び第2ユニットの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に係る横型ピロー包装機1を図面に基づいて説明する。なお、以下に記載する本発明の実施形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲を実施形態の記載の範囲に限定するものではない。従って、本発明は、実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。
【0011】
本実施形態に係る横型ピロー包装機1は、例えば、高さのある製品Pを包装するのに好適である。また、本実施形態に係る横型ピロー包装機1は、袋Bpの内部の空気を抜く必要がある場合に好適である。なお、袋Bpの内部の空気は、脱酸素剤などでも抜くことができるが、脱酸素剤では空気が抜け過ぎて柔らかい製品Pが変形してしまう可能性がある。そこで、本実施形態に係る横型ピロー包装機1は、袋Bpの脱気量を厳密にコントロールしたい場合に好適である。
【0012】
図1は、横型ピロー包装機1の側面図である。
図2は、横型ピロー包装機1の平面図である。横型ピロー包装機1は、供給装置(図示省略)から供給される製品Pを1つずつ包装する装置である。
図1及び
図2に示すように、横型ピロー包装機1は、供給コンベア10と、フィルム送り装置20と、フォーマ(製筒器)26と、センタシール装置30と、第1ユニット40と、第2ユニット50とを主に備える。
【0013】
供給コンベア10は、供給装置(図示省略)から順番に供給される製品Pを、センタシール装置30に供給する。
図1に示すように、供給コンベア10は、駆動スプロケット14と、従動スプロケット15と、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15に掛け渡された無端環状の搬送チェーン16と、駆動スプロケット14を駆動させる駆動モータ17とで構成される。
【0014】
また、搬送チェーン16には、複数のプッシャ18が設けられている。複数のプッシャ18は、製品Pの搬送方向に所定の間隔を隔てて配置されている。隣接する2つのプッシャ18の間には、供給装置から供給される製品Pが進入する。そして、プッシャ18は、製品Pの後端に当接して、当該製品Pを押す。
【0015】
フィルム送り装置20は、センタシール装置30に向けて帯状フィルムFwを送る。
図1及び
図2に示すように、フィルム送り装置20は、帯状フィルムFwが巻回された巻取り軸21と、駆動ローラ22と、従動ローラ23と、送りモータ24と、ガイドローラ25a、25bとを主に備える。
【0016】
帯状フィルムFwは、製品Pを包装する袋の材料となる帯状の包装材である。帯状フィルムFwは、熱を加えることによって溶着することが可能な膜状の部材であって、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、アルミ裏打紙、アルミ蒸着紙などが挙げられる。
【0017】
駆動ローラ22及び従動ローラ23は、帯状フィルムFwを挟持した状態で回転する。駆動ローラ22は、送りモータ24の駆動力が伝達されて回転する。これにより、駆動ローラ22及び従動ローラ23は、巻取り軸21に巻回された帯状フィルムFwを、フォーマ26に向けて繰り出す。ガイドローラ25a、25bは、巻取り軸21から駆動ローラ22及び従動ローラ23を経てフォーマ26に至る帯状フィルムFwの搬送経路に沿って配置され、繰り出される帯状フィルムFwにテンションを付与する。
【0018】
フォーマ26は、フィルム送り装置20で送られた帯状フィルムFwを筒状に成形すると共に、供給コンベア10から供給された製品Pを筒状の帯状フィルムFwに内包させる。フォーマ26は、フィルム送り装置20からセンタシール装置30に至る帯状フィルムFwの搬送経路上に配置されている。また、フォーマ26は、供給コンベア10の搬送方向の下流側の端部に対面して配置されている。
【0019】
フィルム送り装置20によって送られた帯状フィルムFwは、フォーマ26の外面に沿って移動する過程で、搬送方向に直交する幅方向の両端部が下方で重ね合わされることによって筒状に成形される。また、供給コンベア10から供給された製品Pは、フォーマ26の内部空間を通過することによって、筒状の帯状フィルムFwの内部に進入する。
【0020】
本明細書において、フィルム送り装置20によって帯状フィルムFwが搬送される方向(
図1及び
図2の左から右に向かう方向)を「帯状フィルムFwの搬送方向(単に「搬送方向」と表記することもある。)」と定義する。すなわち、センタシール装置30、第1ユニット40、及び第1ユニット40を通過する過程において、帯状フィルムFwの搬送方向と、製品Pの搬送方向とは一致する。また、水平面上において、帯状フィルムFwの搬送方向に直交する方向を「帯状フィルムFwの幅方向(単に「幅方向」と表記することもある。)」と定義する。
【0021】
センタシール装置30は、フォーマ26で重ね合わされた帯状フィルムFwの端部をシールする。センタシール装置30は、支持プレート31と、一対のフィルム送りローラ32、33と、送りモータ34と、一対のシールローラ35、36と、シールモータ37とを主に備える。
【0022】
支持プレート31は、フォーマ26の搬送方向の下流側に接続されている。支持プレート31は、筒状の帯状フィルムFwに内包された製品Pを支持する。また、支持プレート31には、幅方向の中央部を帯状フィルムFwの搬送方向に沿って延びるスリット38が設けられている。帯状フィルムFwの重ね合わされた端部は、スリット38を通じて支持プレート31の下面側に突出している。
【0023】
一対のフィルム送りローラ32、33は、支持プレート31の下面側に配置されている。一対のフィルム送りローラ32、33は、スリット38を通じて突出した帯状フィルムFwの重ね合わされた端部を挟持する。フィルム送りローラ32は、送りモータ34の駆動力が伝達されて回転する。これにより、筒状の帯状フィルムFwは、第1ユニット40に向けて搬送される。
【0024】
一対のシールローラ35、36は、フィルム送りローラ32、33より帯状フィルムFwの搬送方向の下流側において、支持プレート31の下面側に配置されている。一対のシールローラ35、36は、スリット38を通じて突出した帯状フィルムFwの重ね合わされた端部を挟持する。シールローラ35、36の外周面は、ヒータ(図示省略)によって加熱されている。シールローラ35は、シールモータ37の駆動力が伝達されて回転する。これにより、シールローラ35、36に挟持された帯状フィルムFwの重ね合わされた端部がシール(溶着)される。
【0025】
第1ユニット40及び第2ユニット50は、センタシール装置30でシールされた筒状の帯状フィルムFwを、搬送方向に隣接する製品Pの間でシールすることによって、製品Pを収容した袋Bpを成形するエンドシール装置を構成する。第1ユニット40は、センタシール装置30より帯状フィルムFwの搬送方向の下流側に配置されている。第2ユニット50は、第1ユニット40より帯状フィルムFwの搬送方向の下流側に配置されている。
【0026】
図3は、第1ユニット40の構成を示す図である。第1ユニット40は、帯状フィルムFwの搬送方向の端部をシールする第1シール装置と、筒状の帯状フィルムFwの幅方向の両側面を内側に折り込むガセット装置とをユニット化したものである。第1シール装置は、昇降ブロック42a、42bと、ヒータブロック43a、43bと、横シーラ駆動モータ44(
図7参照)とを主に備える。ガセット装置は、ガセット爪45a、45b、45c、45dと、スライドブロック46a、46bと、エアシリンダ47a、47bと、板カム48a、48bと、カムフォロア49a、49bとを主に備える。
【0027】
昇降ブロック42a、42bは、帯状フィルムFwの搬送経路を挟んで、上下方向に対向配置されている。また、昇降ブロック42a、42bは、横シーラ駆動モータ44の駆動力が伝達されて、所謂「ボックスモーション動作」を行う。ボックスモーション動作とは、上下方向の移動と搬送方向の移動とを組み合わせて、昇降ブロック42a、42bそれぞれを公転運動させる動作を指す。
【0028】
まず、昇降ブロック42a、42bは、ヒータブロック43a、43bを離間させ且つ再び近接させる過程において、搬送方向と逆向きに移動する。次に、昇降ブロック42a、42bは、ヒータブロック43a、43bを近接させた状態で搬送方向に移動する。そして、昇降ブロック42a、42bは、搬送方向の下流端において、ヒータブロック43a、43bをさらに近接させて帯状フィルムFwをシールする。なお、本明細書では、昇降ブロック42a、42b(ヒータブロック43a、43b)の上下方向の移動に着目し、搬送方向への移動については説明を省略する。
【0029】
ヒータブロック43aは、昇降ブロック42aの下面に固定されている。ヒータブロック43bは、昇降ブロック42bの上面に固定されている。すなわち、ヒータブロック43a、43bは、帯状フィルムFwの搬送経路を挟んで、上下方向に対向配置されている。ヒータブロック43a、43bの互いに対向する面(すなわち、ヒータブロック43aの下面、ヒータブロック43bの上面)は、シール面である。
【0030】
そして、ヒータブロック43a、43bは、
図3(A)に示す離間位置と、
図3(C)及び
図3(D)に示す当接位置との間を、昇降ブロック42a、42bと共に上下方向に移動可能に構成されている。離間位置とは、ヒータブロック43a、43bのシール面同士が離間している位置である。一方、当接位置とは、ヒータブロック43a、43bのシール面同士が当接している状態である。
【0031】
そして、ヒータブロック43a、43bは、ヒータ(図示省略)によって加熱される。その結果、当接位置のヒータブロック43a、43bのシール面に挟まれた帯状フィルムFwがシール(溶着)される。ヒータブロック43a、43bのシール面の形状については、
図5(A)を参照して後述する。
【0032】
図2に示すように、ガセット爪45a、45bは、帯状フィルムFwの幅方向の一方側において、帯状フィルムFwの搬送方向に離間してスライドブロック46aに固定されている。ガセット爪45c、45dは、帯状フィルムFwの幅方向の他方側において、帯状フィルムFwの搬送方向に離間してスライドブロック46bに固定されている。すなわち、ガセット爪45a、45bと、ガセット爪45c、45dとは、帯状フィルムFwの搬送経路を挟んで幅方向に対向配置されている。
【0033】
エアシリンダ47aは、スライドブロック46aに支持されたガセット爪45a、45bを、
図3(A)及び
図3(D)に示す退避位置と、
図3(C)に示す突出位置との間で、帯状フィルムFwの幅方向に移動させる。エアシリンダ47bは、スライドブロック46bに支持されたガセット爪45c、45dを、退避位置と突出位置との間で、帯状フィルムFwの幅方向に移動させる。より詳細には、エアシリンダ47a、47bが伸長すると、ガセット爪45a~45dが退避位置に移動する。一方、エアシリンダ47a、47bが縮小すると、ガセット爪45a~45dが突出位置に移動する。
【0034】
板カム48aは、帯状フィルムFwの幅方向の一方側において、昇降ブロック42aに支持されている。板カム48bは、帯状フィルムFwの幅方向の他方側において、昇降ブロック42aに支持されている。板カム48a、48bは、帯状フィルムFwに近づく向きに昇り傾斜となるカム面を備える。
【0035】
カムフォロア49a、49bは、スライドブロック46a、46bに支持されている。カムフォロア49a、49bは、エアシリンダ47a、47bが縮小する過程で、板カム48a、48bのカム面に係合し、昇降ブロック42aの上下動に伴うカム面の移動軌跡に沿って、スライドブロック46a、46bに支持されたガセット爪45a~45dの上下方向の位置を制御する。
【0036】
第1ユニット40の初期位置は、
図3(A)に示すように、ヒータブロック43a、43bが離間位置で且つガセット爪45a~45dが退避位置である。そして、
図3(A)~
図3(C)に示すように、後述するコントローラ70は、横シーラ駆動モータ44を駆動して、ヒータブロック43a、43bを離間位置から当接位置に移動させると共に、エアシリンダ47a、47bを縮小して、ガセット爪45a~45dを退避位置から突出位置に移動させる。
図3(A)~
図3(C)におけるヒータブロック43a、43bの移動と、ガセット爪45a~45dの移動とは、連動して行われる。
【0037】
次に、
図3(C)及び
図3(D)に示すように、コントローラ70は、エアシリンダ47a、47bを伸長させて、ガセット爪45a~45dを突出位置から退避位置に移動させる。一方、コントローラ70は、ヒータブロック43a、43bを当接位置に保持する。そして、コントローラ70は、ガセット爪45a~45dが退避位置に到達した後に、横シーラ駆動モータ44を駆動して、ヒータブロック43a、43bを当接位置から離間位置に移動させる。これにより、第1ユニット40が
図3(A)の初期位置に戻る。
【0038】
図4は、第2ユニット50の構成を示す図である。第2ユニット50は、帯状フィルムFwの搬送方向の端部をシールする第2シール装置と、帯状フィルムの内部の空気を吸引するバキューム装置とをユニット化したものである。第2シール装置は、ヒータブロック52a、52bと、カッタ53と、エアシリンダ54(
図7参照)とを主に備える。バキューム装置は、バキュームブロック56a、56bと、気密枠57a、57bと、横シーラ駆動モータ58(
図7参照)と、エアシリンダ59と、チューブ60a、60bと、バキュームポンプ61(
図7参照)とを主に備える。
【0039】
ヒータブロック52a、52bは、帯状フィルムFwの搬送経路を挟んで、上下方向に対向配置されている。また、ヒータブロック52a、52bは、バキュームブロック56a、56bと共に、ボックスモーション動作が可能に構成されている。なお、本明細書では、バキュームブロック56a、56b(ヒータブロック52a、52b)の上下方向の移動に着目し、搬送方向への移動については説明を省略する。さらに、ヒータブロック52a、52bは、ヒータ(図示省略)によって加熱される。
【0040】
ヒータブロック52a、52bの互いに対向する面は、シール面である。ヒータブロック52a、52bのシール面の形状については、
図5(B)を参照して後述する。また、ヒータブロック52aの内部には、シール面(下面)から上方に延びる溝52cが形成されている。同様に、ヒータブロック52bの内部には、シール面(上面)から下方に延びる溝52dが形成されている。そして、
図4(C)に示すように、ヒータブロック52a、52bのシール面同士が当接したとき、溝52c、52dは連通する。
【0041】
カッタ53の先端は、帯状フィルムFwを切断可能な刃となっている。また、カッタ53の先端は、幅方向の中央部が両端部と比べて突出している。さらに、カッタ53は、ヒータブロック52aの溝52cに収容されている。そして、カッタ53は、溝52c内で上下方向に移動可能に構成されている。
【0042】
エアシリンダ54は、
図4(A)に示す没入位置と、
図4(B)に示す穴あけ位置と、
図4(C)に示すカット位置との間で、カッタ53を移動させる。没入位置は、溝52cの内部に没入した位置である。穴あけ位置は、ヒータブロック52aのシール面から突出した位置である。カット位置は、穴あけ位置よりさらに突出した位置である。エアシリンダ54は、カッタ53を3位置に位置決めできる多位置形エアシリンダである。
【0043】
図4(B)に示すように、バキュームブロック56a、56bが後述する吸引位置のときに、カッタ53を穴開け位置に移動させると、カッタ53の一部(より詳細には、幅方向の中央部)のみが帯状フィルムFwを貫通する。これにより、袋Bpの内部の空気をバキューム装置で吸い出すための穴が帯状フィルムFwに形成される。
【0044】
また、
図4(C)に示すように、バキュームブロック56a、56bが後述するシール位置のときに、カッタ53をカット位置に移動させると、カッタ53の幅方向の全域が溝52dに進入する。これにより、ヒータブロック52a、52bに挟まれた帯状フィルムFwが切断される。
【0045】
バキュームブロック56a、56bは、帯状フィルムFwの搬送経路を挟んで、上下方向に対向配置されている。バキュームブロック56a、56bは、互いに対向する面が開口した箱型である。また、バキュームブロック56a、56bの内部には、ヒータブロック52a、52b及び気密枠57a、57bが収容されている。
【0046】
気密枠57a、57bは、概ね枠型の外形を呈する。気密枠57a、57bは、バキュームブロック56a、56bの開口部分に取り付けられている。より詳細には、気密枠57aは、バキュームブロック56aの開口を通じて外部にまで突出している。一方、気密枠57bは、バキュームブロック56bの内側に固定されている。
【0047】
そして、
図4(B)及び
図4(C)に示すように、気密枠57a、57bの先端同士が当接することによって、バキュームブロック56a、56b及び気密枠57a、57bで囲まれた気密空間が形成される。なお、気密枠57a、57bは、例えば、樹脂などで形成されている。また、気密枠57aは、上下方向に弾性変形可能に構成されている。これにより、気密空間の気密性を高めることができる。
【0048】
バキュームブロック56a、56bは、横シーラ駆動モータ58の駆動力が伝達されて、
図4(A)に示す開き位置と、
図4(B)に示す吸引位置と、
図4(C)に示すシール位置との間を、上下方向に移動可能に構成されている。また、気密枠57aは、エアシリンダ59の伸縮によって、
図4(A)及び
図4(B)に示す前進位置と、
図4(C)に示す後退位置との間を、上下方向に移動可能に構成されている。
【0049】
開き位置は、ヒータブロック52a、52bのシール面同士が離間し、且つ気密枠57a、57bの先端同士が離間する位置である。吸引位置とは、ヒータブロック52a、52bのシール面同士が離間し、且つ気密枠57a、57bの先端同士が当接する位置である。シール位置は、ヒータブロック52a、52bのシール面同士が当接し、且つ気密枠57a、57bの先端同士が当接する位置である。
【0050】
前進位置は、バキュームブロック56aの開口からの突出量が、後退位置より多い位置である。後退位置は、バキュームブロック56aの開口からの突出量が、前進位置より少ない位置である。すなわち、バキュームブロック56a、56bを近づける向きに横シーラ駆動モータ58を駆動させた状態で、気密枠57aを前進位置に移動させるとバキュームブロック56a、56bが吸引位置(
図4(B))に移動し、気密枠57aを後退位置に移動させるとバキュームブロック56a、56bがシール位置(
図4(C))に移動する。
【0051】
図2に示すように、チューブ60a、60bは、バキュームブロック56a、56bの内部空間と、バキュームポンプ61とを接続している。すなわち、バキュームブロック56a、56bを吸引位置に位置させた状態でバキュームポンプ61を駆動すると、前述した気密空間を通じて、バキュームブロック56a、56bに挟まれた帯状フィルムFwの内部から空気が吸引される。
【0052】
図5(A)は、ヒータブロック43aのシール面を示す図である。ヒータブロック43aのシール面には、シーラ43x、43y、43zが形成されている。シーラ43y、43zは、シーラ43xより搬送方向の下流側に配置されている。また、シーラ43y、43zは、搬送方向の同じ位置において、幅方向に離間して配置されている。さらに、シーラ43x、43y、43zそれぞれには、幅方向に延びる複数の凸条及び凹条が搬送方向に交互に配置されている。ヒータブロック43bのシール面も同様である。
【0053】
図5(B)は、ヒータブロック52aのシール面を示す図である。ヒータブロック52aのシール面には、シーラ52x、52yが形成されている。シーラ52x、52yは、溝52cを挟んで搬送方向の反対側に配置されている。より詳細には、シーラ52yは、溝52cよりより搬送方向の下流側に配置されている。さらに、シーラ52x、52yそれぞれには、幅方向に延びる複数の凸条及び凹条が搬送方向に交互に配置されている。ヒータブロック52bのシール面も同様である。
【0054】
図6は、連続して成形される袋Bp1、Bp2、Bp3のうち、第1シール装置及び第2シール装置によってシールされる領域を示す図である。
図6に示すように、横型ピロー包装機1は、搬送方向に連続する複数の袋Bp1、Bp2、Bp3を、帯状フィルムFwから連続して成形する。袋Bp2は、袋Bp1の搬送方向の下流側に隣接する。袋Bp3は、袋Bp2の搬送方向の下流側に隣接する。袋Bp1は第1袋の一例であり、袋Bp2は第2袋の一例であり、袋Bp3は第3袋の一例である。
【0055】
ヒータブロック43a、43bのシーラ43x同士が当接すると、領域R1がシールされる。領域R1は、袋Bp1の搬送方向の下流側の端部に位置する。また、領域R1は、袋Bp1の幅方向の全域に亘る領域である。これにより、袋Bp1の搬送方向の下流側の端部は、幅方向の全域に亘ってシールされる。
【0056】
ヒータブロック43a、43bのシーラ43y、43z同士が当接すると、領域R2、R3がシールされる。領域R2、R3は、袋Bp2の搬送方向の上流側の端部に位置する。また、領域R2は袋Bp2の幅方向の一方側端部に位置する領域であり、領域R3は袋Bp2の幅方向の他方側端部に位置する領域である。そして、袋Bp2の幅方向において、領域R2、R3は離間している。これにより、袋Bp2の幅方向の両端部がシールされ、袋Bp2の幅方向の中央部に隙間が形成される。
【0057】
なお、
図6に示すように、袋Bp1、Bp2の間の帯状フィルムFwが第1ユニット40に対面しているとき、袋Bp2、Bp3の間の帯状フィルムFwは第2ユニット50に対面する。また、袋Bp2、Bp3の間の領域R1、R2、R3は、第1シール装置によって既にシールされている。
【0058】
ヒータブロック52a、52bのシーラ52x同士が当接すると、領域R4がシールされる。領域R4は、袋Bp2の搬送方向の下流側の端部に位置する。また、領域R4は、袋Bp2の幅方向の全域に亘る領域である。さらに、領域R4は、前回のサイクルで第1シール装置によってシールされた領域R1から搬送方向にずれた位置である。これにより、袋Bp2の搬送方向の下流側の端部は、幅方向の全域に亘って、領域R1、R4によって2重にシールされる。
【0059】
ヒータブロック52a、52bのシーラ52y同士が当接すると、領域R5がシールされる。領域R5は、袋Bp3の搬送方向の上流側の端部に位置する。また、領域R5は、袋Bp3の幅方向の全域に亘る領域である。さらに、領域R5は、前回のサイクルで第1シール装置によってシールされた領域R2、R3と重なる領域である。これにより、袋Bp3の搬送方向の上流側の端部は、幅方向の全域に亘ってシールされる。
【0060】
図7は、横型ピロー包装機1のハードウェア構成図である。横型ピロー包装機1は、コントローラ70を備える。コントローラ70は、横型ピロー包装機1全体の動作を制御する。より詳細には、駆動モータ17、送りモータ24、34、シールモータ37、横シーラ駆動モータ44、58を駆動させ、エアシリンダ47a、47b、54、59を伸縮させ、バキュームポンプ61に空気を吸引させる。
【0061】
また、コントローラ70は、各モータ17、24、34、37、44、58に取り付けられたロータリエンコーダ17a、24a、34a、37a、44a、58aから出力されるエンコード値に基づいて、対応するモータ17、24、34、37、44、58の回転量を把握する。
【0062】
コントローラ70は、例えば、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)71、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)72、及び演算手段の作業領域となるRAM(Random Access Memory)73を備える。そして、ROM72に記憶されたプログラムをCPU71が読み出して実行することによって、後述する各処理を実現してもよい。
【0063】
但し、コントローラ70の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
【0064】
図8は、第1ユニット40及び第2ユニット50の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図8に示す動作タイミングは、コントローラ70によって制御される。また、コントローラ70は、送りモータ24を駆動することによって、袋Bp1、Bp2の間の帯状フィルムFwを第1ユニット40に対面させ、袋Bp2、Bp3の間の帯状フィルムFwを第2ユニット50に対面させた状態で、
図8の1サイクルを実行する。
【0065】
なお、
図8の1サイクルの開始時点において、ヒータブロック43a、43bは離間位置に位置し、ガセット爪45a~45dは退避位置に位置し、バキュームブロック56a、56bは開き位置に位置し、気密枠57a、57bは前進位置に位置し、カッタ53は没入位置に位置し、バキュームポンプ61は駆動しているものとする。
【0066】
まず、コントローラ70は、横シーラ駆動モータ44を駆動してヒータブロック43a、43bを離間位置から当接位置に移動させると共に、エアシリンダ47a、47bを駆動してガセット爪45a~45dを退避位置から突出位置に移動させる。これにより、袋Bp1、Bp2の幅方向の両側面が内側に折り込まれた状態で、袋Bp1の領域R1及び袋Bp2の領域R2、R3がシールされる。
【0067】
次に、ヒータブロック43a、43bが当接位置に到達し且つガセット爪45a~45dが突出位置に到達した後、コントローラ70は、エアシリンダ47a、47bを駆動してガセット爪45a~45dを突出位置から退避位置に移動させると共に、横シーラ駆動モータ58を駆動してバキュームブロック56a、56bを開き位置から吸引位置に移動させる。これにより、袋Bp1、Bp2の折り込み部分からガセット爪45a~45dが引き抜かれると共に、バキュームブロック56a、56b及び気密枠57a、57bの内部に気密空間が形成される。
【0068】
また、バキュームブロック56a、56bが吸引位置に到達した後に、コントローラ70は、エアシリンダ54を駆動してカッタ53を没入位置から穴開け位置に移動させる。さらに、カッタ53が穴あけ位置に到達した後に、コントローラ70は、エアシリンダ54を駆動してカッタ53を穴開け位置から没入位置に移動させる。これにより、袋Bp1、BP2の間で且つ領域R2、R3の間の隙間の位置において、帯状フィルムFwに穴が形成され、バキュームポンプ61によって袋Bp3内の空気が吸引される。
【0069】
次に、ガセット爪45a~45dが退避位置に到達した後に、コントローラ70は、横シーラ駆動モータ44を駆動してヒータブロック43a、43bを当接位置から離間位置に移動させる。これにより、ヒータブロック43a、43bによる帯状フィルムFwの拘束が解除される。なお、当接位置から離間位置へのヒータブロック43a、43bの移動は、バキュームブロック56a、56bが吸引位置に到達する前に開始されてもよいし、バキュームブロック56a、56bが吸引位置に到達した後に開始されてもよい。
【0070】
次に、ヒータブロック43a、43bが離間位置に到達した後に、コントローラ70は、バキュームブロック56a、56bを近接させる向きに横シーラ駆動モータ58を駆動させつつ、エアシリンダ59を駆動して気密枠57aを前進位置から後退位置に移動させる。これにより、バキュームブロック56a、56bが吸引位置からシール位置に移動し、ヒータブロック52a、52bのシール面同士が当接する。その結果、袋Bp2の領域R4及び袋BP3の領域R5がシールされる。
【0071】
次に、バキュームブロック56a、56bがシール位置に到達した後に、コントローラ70は、エアシリンダ54を駆動してカッタ53を没入位置からカット位置に移動させる。これにより、袋Bp2、Bp3(より詳細には、領域R4、R5)の間で帯状フィルムFwが切断され、帯状フィルムFwから袋Bp3が分離される。
【0072】
次に、カッタ53がカット位置に到達した後に、コントローラ70は、エアシリンダ54を駆動してカッタ53をカット位置から没入位置に移動させる。また、カッタ53が没入位置に到達した後に、コントローラ70は、横シーラ駆動モータ58を駆動してバキュームブロック56a、56bをシール位置から開き位置に移動させ、エアシリンダ59を駆動して気密枠57aを後退位置から前進位置に移動させる。これにより、
図8の1サイクルが終了する。
【0073】
次に、コントローラ70は、送りモータ24、34を駆動して、帯状フィルムFwを所定の距離だけ搬送方向に送る。これにより、
図6の袋Bp1、Bp2の間の帯状フィルムFwが第2ユニット50に対面し、袋Bp1より搬送方向の上流側の帯状フィルムFwが第1ユニット40に対面する。すなわち、前回のサイクルにおける袋Bp1、Bp2が次回のサイクルにおける袋Bp2、Bp3となり、新たに袋Bp1になる部分が第1ユニット40の位置まで搬送される。そして、コントローラ70は、前述した処理を繰り返すことによって、各々が製品Pを収容した複数の袋Bpを連続して成形する。
【0074】
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
【0075】
上記の実施形態によれば、第1シール装置及びガセット装置を含む第1ユニット40と、第2シール装置及びバキューム装置を含む第2ユニット50とでエンドシール装置を構成したので、これら全てを1つのユニットとして構成する場合と比較して、エンドシール装置の大型化及び複雑化を防止することができる。
【0076】
また、上記の実施形態によれば、第1シール装置で空気を吸引するための隙間(領域R2、R3の間の隙間)を形成し、当該隙間を通じて袋Bp内の空気をバキューム装置で吸引した後に、第2シール装置で当該隙間をシールするので、袋Bp内の空気を吸引するための通路を別途設ける必要がない。
【0077】
また、上記の実施形態によれば、第1シール装置及び第2シール装置に、互いに異なるタイミングで帯状フィルムFwをシールさせるので、第1シール装置及び第2シール装置が帯状フィルムFwを引っ張り合うのを防止できる。これにより、帯状フィルムFw内で製品Pの位置がずれたり、袋Bpの大きさにバラツキが生じるのを防止することができる。
【0078】
さらに、上記の実施形態によれば、袋Bp1、Bp2の間を第1シール装置がシールするのと並行して、袋Bp3の内部の空気をバキューム装置に吸引させるので、これらを順番に実行するのと比較して、横型ピロー包装機1のスループットが向上する。
【符号の説明】
【0079】
1…横型ピロー包装機、10…供給コンベア、14…駆動スプロケット、15…従動スプロケット、16…搬送チェーン、17…駆動モータ、17a,24a,34a,37a,44a,58a…ロータリエンコーダ、18…プッシャ、20…フィルム送り装置、21…巻取り軸、22…駆動ローラ、23…従動ローラ、24,34…送りモータ、25a,25b…ガイドローラ、26…フォーマ、30…センタシール装置、31…支持プレート、32,33…フィルム送りローラ、35,36…シールローラ、37…シールモータ、38…スリット、40…第1ユニット、42a,42b…昇降ブロック、43a,43b,52a,52b…ヒータブロック、43x,43y,43z,52x,52y…シーラ、44,58…横シーラ駆動モータ、45a,45b,45c,45d…ガセット爪、46a,46b…スライドブロック、47a,47b,54,59…エアシリンダ、48a,48b…板カム、49a,49b…カムフォロア、50…第2ユニット、52c,52d…溝、53…カッタ、56a,56b…バキュームブロック、57a,57b…気密枠、60a,60b…チューブ、61…バキュームポンプ、70…コントローラ、71…CPU、72…ROM