(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】基板移送ロボットをチャンバ内で走行させるための走行ロボット
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20240329BHJP
B65G 49/07 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B65G49/07 F
(21)【出願番号】P 2022109053
(22)【出願日】2022-07-06
【審査請求日】2022-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0134357
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513217252
【氏名又は名称】株式会社ティーロボティクス
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李壽鍾
(72)【発明者】
【氏名】崔恩載
(72)【発明者】
【氏名】金賢珠
(72)【発明者】
【氏名】金峻瑩
【審査官】鈴木 孝章
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-039047(JP,A)
【文献】特開2011-101912(JP,A)
【文献】特開2001-217296(JP,A)
【文献】特開2021-125640(JP,A)
【文献】国際公開第2016/189565(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B65G 49/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板移送ロボットを移送チャンバ内で走行させるための走行ロボットにおいて、
移送チャンバの内部に設けられた昇降駆動軸を上下及び回転運動させる昇降部;
一方の第1先端領域が前記昇降駆動軸に結合された第1走行リンクアーム;
密閉された内部空間に第1駆動モータが設けられ、前記第1駆動モータに連動する第1走行駆動軸と、前記第1走行駆動軸に連動する第1走行出力軸とが一方の第2先端領域に封止されるように設けられ、前記第1駆動モータに連動する第2走行駆動軸と、前記第2走行駆動軸に連動する第2走行出力軸とが他方の第2先端領域に封止されるように設けられ、前記第1走行出力軸が前記第1走行リンクアームの他方の第1先端領域に結合された、第2走行リンクアーム;及び
密閉された内部空間に第2駆動モータが設けられ、前記第2駆動モータに連動する回転駆動軸と、前記回転駆動軸に連動する回転出力軸とが他方の第3先端領域に設けられ、一方の第3先端領域が前記第2走行リンクアームの前記第2走行出力軸に結合され、前記回転出力軸に基板移送ロボットが結合される、第3走行リンクアーム;
を
含み、
前記基板移送ロボットは、
中央領域に前記第2走行リンクアームの前記回転駆動軸に対応する第1貫通孔が形成された第1係止部材により第1上部空間と第1下部空間とに区分され、前記第1上部空間が第1カバーにより封止された第1結合孔、一方の第4先端領域に第2貫通孔が形成された第2係止部材により第2上部空間と第2下部空間とに区分され、前記第2下部空間が第2カバーにより封止された第2結合孔、及び他方の第4先端領域に第3貫通孔が形成された第3係止部材により第3上部空間と第3下部空間とに区分され、前記第3下部空間が第3カバーにより封止された第3結合孔が形成され、前方(前記前方は、前記移送チャンバに結合された工程チャンバに基板を移送するために前記基板移送ロボットが位置した状態で前記工程チャンバが位置する方向である)領域にリンク結合のための第1ブレードと第2ブレードとを含むリンク連結部材が固定結合され、前記第1下部空間に引き入れられ、前記第1係止部材に固定結合された第3連結部材に前記回転出力軸が固定結合された、移送アームプラットフォーム;
密閉された内部空間に第3駆動モータと、前記第3駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第1減速機とが設けられ、前記第1減速機に連動する第1_1移送駆動軸と、前記第1_1移送駆動軸に連動する第1_1移送出力軸とが一方の第5_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第3駆動モータに連動する第1_2移送駆動軸と、前記第1_2移送駆動軸に連動する第1_2移送出力軸とが他方の第5_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第2上部空間に引き入れられ、前記第2係止部材に固定結合された第4_1連結部材に前記第1_1移送出力軸が固定結合された、第1_1移送リンクアーム;一方の第5_2先端領域が前記第1_1移送リンクアームの前記第1_2移送出力軸に第1固定結合軸を通じて固定結合された第1_2移送リンクアーム;前記第1固定結合軸に回転可能に結合される第1共通リンクアーム;前記第1_1移送リンクアームに平行であり、一方の第5_3先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第1ブレードに回転可能に結合され、他方の第5_3先端領域が前記第1共通リンクアームの一方の第5_4先端領域に回転可能に結合される、第1_1補助リンクアーム;前記第1_2移送リンクアームに平行であり、一方の第5_5先端領域が前記第1共通リンクアームの他方の第5_4先端領域に回転可能に結合される、第1_2補助リンクアーム;前記第1共通リンクアームに平行であり、一方の第5_6先端領域が前記第1_2補助リンクアームの他方の第5_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第5_6先端領域が前記第1_2移送リンクアームの他方の第5_2先端領域に回転可能に結合される、第1_3補助リンクアーム;及び前記第1_3補助リンクアームの前記他方の第5_6先端領域に固定され、前記基板を支持する、第1エンドエフェクタ;を含む第1移送アーム部;及び
密閉された内部空間に第4駆動モータと、前記第4駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第2減速機とが設けられ、前記第2減速機に連動する第2_1移送駆動軸と、前記第2_1移送駆動軸に連動する第2_1移送出力軸とが一方の第6_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第4駆動モータに連動する第2_2移送駆動軸と、前記第2_2移送駆動軸に連動する第2_2移送出力軸とが他方の第6_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第3上部空間に引き入れられ、前記第3係止部材に固定結合された第4_2連結部材に前記第2_1移送出力軸が固定結合された、第2_1移送リンクアーム;一方の第6_2先端領域が前記第2_1移送リンクアームの前記第2_2移送出力軸に第2固定結合軸を通じて固定結合された第2_2移送リンクアーム;前記第2固定結合軸に回転可能に結合される第2共通リンクアーム;前記第2_1移送リンクアームに平行であり、一方の第6_3先端領域が前記移送ア
ームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第2ブレードに回転可能に結合され、他方の第6_3先端領域が前記第2共通リンクアームの一方の第6_4先端領域に回転可能に結合される、第2_1補助リンクアーム;前記第2_2移送リンクアームに平行であり、一方の第6_5先端領域が前記第2共通リンクアームの他方の第6_4先端領域に回転可能に結合される、第2_2補助リンクアーム;前記第2共通リンクアームに平行であり、一方の第6_6先端領域が前記第2_2補助リンクアームの他方の第6_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第6_6先端領域が前記第2_2移送リンクアームの他方の第6_2先端領域に回転可能に結合される、第2_3補助リンクアーム;及び前記第2_3補助リンクアームの前記他方の第6_6先端領域に固定され、前記基板を支持する、第2エンドエフェクタ;を含む第2移送アーム部;
を含むことを特徴とする、走行ロボット。
【請求項2】
前記昇降部は、前記移送チャンバの内部を密閉する筐体の外側下部領域に位置し、上端が前記筐体の下部領域に形成された移送チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、前記昇降駆動軸を前記移送チャンバの貫通孔で上下運動させる、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項3】
前記昇降駆動軸、前記第1走行駆動軸、及び前記第2走行駆動軸の回転速度は1:2:2の速度比を有する、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項4】
前記昇降駆動軸、前記第1走行駆動軸、前記第2走行駆動軸、及び前記回転駆動軸の回転速度は1:2:2:1の速度比を有する、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項5】
前記昇降部の前記昇降駆動軸は、前記昇降駆動軸に連動する昇降出力軸を含み、前記昇降出力軸が前記第1走行リンクアームの前記一方の第1先端領域に結合され、
前記昇降出力軸、前記第1走行出力軸、及び前記第2走行出力軸の回転速度は1:2:2の速度比を有する、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項6】
前記昇降部の前記昇降駆動軸は、前記昇降駆動軸に連動する昇降出力軸を含み、前記昇降出力軸が前記第1走行リンクアームの前記一方の第1先端領域に結合され、
前記昇降出力軸、前記第1走行出力軸、前記第2走行出力軸、及び前記回転出力軸の回転速度は1:2:2:1の速度比を有する、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項7】
前記第1走行出力軸と前記他方の第1先端領域との結合は、一方の第1側端が前記第1走行出力軸に結合され、他方の第1側端が前記他方の第1先端領域に結合された、第1連結部材からなり、
前記第2走行出力軸と前記一方の第3先端領域との結合は、一方の第2側端が前記第2走行出力軸に結合され、他方の第2側端が前記一方の第3先端領域に結合された、第2連結部材からなる、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項8】
前記昇降駆動軸と前記第1走行駆動軸との間の距離、前記第1走行駆動軸と前記第2走行駆動軸との間の距離、及び前記第2走行駆動軸と前記回転駆動軸との間の距離は1:2:1の距離比を有する、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項9】
前記昇降駆動軸、前記第1走行駆動軸、前記第2走行駆動軸、及び前記回転駆動軸のそ
れぞれは、中空が形成され、前記中空を通じて前記第1駆動モータ、前記第2駆動モータ、及び前記基板移送ロボットの制御のための配線が前記第1走行リンクアーム、前記第2走行リンクアーム、及び前記第3走行リンクアームの内部に設けられるようにした、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項10】
前記第1エンドエフェクタがブラケットを通じて前記他方の第5_6先端領域に固定されるか、前記第2エンドエフェクタが前記ブラケットを通じて前記他方の第6_6先端領域に固定される、
請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項11】
前記移送アームプラットフォームは、前記第1上部空間及び前記第2下部空間を連結する第1配線孔と、前記第1上部空間及び前記第3下部空間を連結する第2配線孔とをさらに含む、
請求項1に記載の走行ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行ロボット関し、より詳細には、基板処理装置内のチャンバで基板を移送する基板移送ロボットをチャンバ内で走行させるための走行ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、半導体素子用ウエハ、表示装置用ガラス基板、または薄膜型太陽電池用ガラス基板などのような基板は、基板上に様々な工程を遂行して製造される。この際、基板は、それぞれの工程に必要な最適の条件を提供する基板処理装置にローディングされて処理される。
【0003】
最近、生産性を向上させるために基板を一括に処理することができるクラスタ(cluster)型の基板処理装置が開発され、使用されている。
【0004】
クラスタ型の基板処理装置は、基板が格納されるロードロックチャンバ、基板を移送するための移送チャンバ、及びそれぞれの工程を遂行するための複数の工程チャンバを含む。
【0005】
そして、基板を移送する基板移送ロボットは、移送チャンバに設けられ、ロードロックチャンバから移送チャンバへの基板移送、移送チャンバからロードロックチャンバへの基板移送、移送チャンバ間の基板移送、または工程チャンバへの引き入れ及び引出しのための基板移送などを遂行することができる。
【0006】
最近では、限定された空間内で基板処理装置の設置面積を最小化して空間の効率性を向上させるために、韓国登録特許第10-2200550号におけるように、工程チャンバが移送チャンバの外周部にて等間隔に設けられた円形構造を、工程チャンバが移送チャンバの基板移送経路上の両側に設けられた四角構造に変更するなどの研究が進行されている。
【0007】
このような四角構造の基板処理装置では、工程チャンバにおける基板のローディング及びアンローディングのために移送チャンバにおける基板移送距離が増加する。
【0008】
し たがって、米国登録特許第5,993,142号にて示されている3節リンクを利用した基板移送ロボットを利用して四角構造の基板処理装置で基板の移送距離を増加させようとしている。
【0009】
しかし、従来の3節リンクを利用した基板移送ロボットは、ベース軸に設けられた単一モータを利用してそれぞれのリンクアームをプーリ連動させることで、直線運動を遂行することができるようにするものであり、基板を移送することができる最大距離が制限されるため、工程チャンバの設置距離が最大距離以上である場合には、一つの基板移送ロボットで基板を移送することができないという問題点が発生する。
【0010】
したがって、四角構造ではそれぞれの工程チャンバの設置位置に対応するために基板移送ロボットに対する位置移動が必然的に伴い得る。
【0011】
そのために、移送チャンバ内にレールなどの移送経路を設け、移送経路上で移送ロボットを走行させる方法などが提案されている。
【0012】
しかし、移送チャンバ内にレールなどの移送経路を設ける場合には、移送チャンバ内に移送経路を形成するための構造物を設けた後、構造物の上部に基板移送ロボットを設けなければならないため、基板移送ロボットの設置のための作業が困難なだけでなく、後に基板移送ロボットに対する維持補修のための作業においても困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】韓国登録特許第10-2200250号
【文献】米国登録特許第5,993,142号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上述した問題点を全て解決することをその目的とする。
【0015】
本発明は、基板移送ロボットを移送チャンバ内で走行させるための走行ロボットを提供することを他の目的とする。
【0016】
本発明は、移送チャンバ内に基板移送ロボットを走行させるための走行ロボットを容易に設けることができるようにすることを他の目的とする。
【0017】
本発明は、移送チャンバ内に設けられた基板移送ロボットを走行させるための走行ロボットに対する維持補修を容易にできるようにすることを他の目的とする。
【0018】
本発明は、移送チャンバの真空状態を維持して基板移送ロボットを走行させる走行ロボットを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記のような本発明の目的を達成し、後述する本発明の特徴的な効果を実現するための、本発明の特徴的な構成は以下のとおりである。
【0020】
本発明の一実施例によると、基板移送ロボットを移送チャンバ内で走行させるための走行ロボットにおいて、移送チャンバの内部に設けられた昇降駆動軸を上下及び回転運動させる昇降部;一方の第1先端領域が前記昇降駆動軸に結合された第1走行リンクアーム;密閉された内部空間に第1駆動モータが設けられ、前記第1駆動モータに連動する第1走行駆動軸と、前記第1走行駆動軸に連動する第1走行出力軸とが一方の第2先端領域に封止されるように設けられ、前記第1駆動モータに連動する第2走行駆動軸と、前記第2走行駆動軸に連動する第2走行出力軸とが他方の第2先端領域に封止されるように設けられ、前記第1走行出力軸が前記第1走行リンクアームの他方の第1先端領域に結合された、第2走行リンクアーム;及び密閉された内部空間に第2駆動モータが設けられ、前記第2駆動モータに連動する回転駆動軸と、前記回転駆動軸に連動する回転出力軸とが他方の第3先端領域に設けられ、一方の第3先端領域が前記第2走行リンクアームの前記第2走行出力軸に結合され、前記回転出力軸に基板移送ロボットが結合される、第3走行リンクアーム;を含む走行ロボットが提供される。
【0021】
前記昇降部は、前記移送チャンバの内部を密閉する筐体の外側下部領域に位置し、上端が前記筐体の下部領域に形成された移送チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、前記昇降駆動軸を前記移送チャンバの貫通孔で上下運動させることができる。
【0022】
前記昇降駆動軸、前記第1走行駆動軸、及び前記第2走行駆動軸の回転速度は1:2:2の速度比を有することができる。
【0023】
前記昇降駆動軸、前記第1走行駆動軸、前記第2走行駆動軸、及び前記回転駆動軸の回転速度は1:2:2:1の速度比を有することができる。
【0024】
前記昇降部の前記昇降駆動軸は、前記昇降駆動軸に連動する昇降出力軸を含み、前記昇降出力軸が前記第1走行リンクアームの前記一方の第1先端領域に結合され、前記昇降出力軸、前記第1走行出力軸、及び前記第2走行出力軸の回転速度は1:2:2の速度比を有することができる。
【0025】
前記昇降部の前記昇降駆動軸は、前記昇降駆動軸に連動する昇降出力軸を含み、前記昇降出力軸が前記第1走行リンクアームの前記一方の第1先端領域に結合され、前記昇降出力軸、前記第1走行出力軸、前記第2走行出力軸、及び前記回転出力軸の回転速度は1:2:2:1の速度比を有することができる。
【0026】
前記第1走行出力軸と前記他方の第1先端領域との結合は、一方の第1側端が前記第1走行出力軸に結合され、他方の第1側端が前記他方の第1先端領域に結合された、第1連結部材からなり、前記第2走行出力軸と前記一方の第3先端領域との結合は、一方の第2側端が前記第2走行出力軸に結合され、他方の第2側端が前記一方の第3先端領域に結合された、第2連結部材からなり得る。
【0027】
前記昇降駆動軸と前記第1走行駆動軸との間の距離、前記第1走行駆動軸と前記第2走行駆動軸との間の距離、及び前記第2走行駆動軸と前記回転駆動軸との間の距離は1:2:1の距離比を有することができる。
【0028】
前記昇降駆動軸、前記第1走行駆動軸、前記第2走行駆動軸、及び前記回転駆動軸のそれぞれは、中空が形成され、前記中空を通じて前記第1駆動モータ、前記第2駆動モータ、及び前記基板移送ロボットの制御のための配線が前記第1走行リンクアーム、前記第2走行リンクアーム、及び前記第3走行リンクアームの内部に設けられ得る。
【0029】
前記基板移送ロボットは、中央領域に前記第2走行リンクアームの前記回転駆動軸に対応する第1貫通孔が形成された第1係止部材により第1上部空間と第1下部空間とに区分され、前記第1上部空間が第1カバーにより封止された第1結合孔、一方の第4先端領域に第2貫通孔が形成された第2係止部材により第2上部空間と第2下部空間とに区分され、前記第2下部空間が第2カバーにより封止された第2結合孔、及び他方の第4先端領域に第3貫通孔が形成された第3係止部材により第3上部空間と第3下部空間とに区分され、前記第3下部空間が第3カバーにより封止された第3結合孔が形成され、前方(前記前方は、前記移送チャンバに結合された工程チャンバに基板を移送するために前記基板移送ロボットが位置した状態で前記工程チャンバが位置する方向である)領域にリンク結合のための第1ブレードと第2ブレードとを含むリンク連結部材が固定結合され、前記第1下部空間に引き入れられ、前記第1係止部材に固定結合された第3連結部材に前記回転出力軸が固定結合された、移送アームプラットフォーム;密閉された内部空間に第3駆動モータと、前記第3駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第1減速機とが設けられ、前記第1減速機に連動する第1_1移送駆動軸と、前記第1_1移送駆動軸に連動する第1_1移送出力軸とが一方の第5_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第3駆動モータに連動する第1_2移送駆動軸と、前記第1_2移送駆動軸に連動する第1_2移送出力軸とが他方の第5_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第2上部空間に引き入れられ、前記第2係止部材に固定結合された第4_1連結部材に前記第1_1移送出力軸が固定結合された、第1_1移送リンクアーム:一方の第5_2先端領域が前記第1_1移送リンクアームの前記第1_2移送出力軸に第1固定結合軸を通じて固定結合された第1_2移送リンクアーム:前記第1固定結合軸に回転可能に結合される第1共通リンクアーム:前記第1_1移送リンクアームに平行であり、一方の第5_3先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第1ブレードに回転可能に結合され、他方の第5_3先端領域が前記第1共通リンクアームの一方の第5_4先端領域に回転可能に結合される、第1_1補助リンクアーム:前記第1_2移送リンクアームに平行であり、一方の第5_5先端領域が前記第1共通リンクアームの他方の第5_4先端領域に回転可能に結合される、第1_2補助リンクアーム:前記第1共通リンクアームに平行であり、一方の第5_6先端領域が前記第1_2補助リンクアームの他方の第5_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第5_6先端領域が前記第1_2移送リンクアームの他方の第5_2先端領域に回転可能に結合される、第1_3補助リンクアーム:及び前記第1_3補助リンクアームの前記他方の第5_6先端領域に固定され、前記基板を支持する、第1エンドエフェクタ;を含む第1移送アーム部;及び密閉された内部空間に第4駆動モータと、前記第4駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第2減速機とが設けられ、前記第2減速機に連動する第2_1移送駆動軸と、前記第2_1移送駆動軸に連動する第2_1移送出力軸とが一方の第6_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第4駆動モータに連動する第2_2移送駆動軸と、前記第2_2移送駆動軸に連動する第2_2移送出力軸とが他方の第6_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第3上部空間に引き入れられ、前記第3係止部材に固定結合された第4_2連結部材に前記第2_1移送出力軸が固定結合された、第2_1移送リンクアーム:一方の第6_2先端領域が前記第2_1移送リンクアームの前記第2_2移送出力軸に第2固定結合軸を通じて固定結合された第2_2移送リンクアーム:前記第2固定結合軸に回転可能に結合される第2共通リンクアーム:前記第2_1移送リンクアームに平行であり、一方の第6_3先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第2ブレードに回転可能に結合され、他方の第6_3先端領域が前記第2共通リンクアームの一方の第6_4先端領域に回転可能に結合される、第2_1補助リンクアーム:前記第2_2移送リンクアームに平行であり、一方の第6_5先端領域が前記第2共通リンクアームの他方の第6_4先端領域に回転可能に結合される、第2_2補助リンクアーム:前記第2共通リンクアームに平行であり、一方の第6_6先端領域が前記第2_2補助リンクアームの他方の第6_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第6_6先端領域が前記第2_2移送リンクアームの他方の第6_2先端領域に回転可能に結合される、第2_3補助リンクアーム:及び前記第2_3補助リンクアームの前記他方の第6_6先端領域に固定され、前記基板を支持する、第2エンドエフェクタ:を含む第2移送アーム部;を含むことができる。
【0030】
前記第1エンドエフェクタがブラケットを通じて前記他方の第5_6先端領域に固定されるか、前記第2エンドエフェクタが前記ブラケットを通じて前記他方の第6_6先端領域に固定され得る。
【0031】
前記移送アームプラットフォームは、前記第1上部空間及び前記第2下部空間を連結する第1配線孔と、前記第1上部空間及び前記第3下部空間を連結する第2配線孔とをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、走行ロボットを移送チャンバ内に設けて移送チャンバ内で基板を移送する基板移送ロボットを走行させることができる。
【0033】
また、本発明は、走行ロボットをリンクアーム構造に形成することによって、移送経路を生成するための別途の構造物を設けることなく、移送チャンバ内に走行ロボットを容易に設けることができる。
【0034】
また、本発明は、移送経路を生成するための別途の構造物を設けることなく、リンクアーム構造に形成された走行ロボットを設けることによって、走行ロボットの維持補修を容易にすることができる。
【0035】
また、本発明は、走行ロボットの駆動部を密閉構造に形成し、駆動部の動作のための配線を走行ロボットの内部に形成することによって、汚染源を未然に防止して移送チャンバの真空状態を維持することができる。
【0036】
本発明の実施例の説明に利用されるために添付された以下の各図面は、本発明の実施例のうち単に一部であるに過ぎず、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者(以下「通常の技術者」)にとっては、発明的作業が行われずにこれらの図面に基づいて他の各図面が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例において、走行ロボットが設けられたクラスタ型の基板処理装置の一例を示した図面である。
【
図2a】
図2aは、本発明の一実施例において、走行ロボットを簡略に示す図面である。
【
図2b】
図2bは、本発明の一実施例において、走行ロボットを簡略に示す図面である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施例において、走行ロボットの断面を簡略に示す図面である。
【
図4a】
図4aは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットを簡略に示す図面である。
【
図4b】
図4bは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットを簡略に示す図面である。
【
図5a】
図5aは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの移送アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
【
図5b】
図5bは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの移送アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
【
図5c】
図5cは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの移送アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの第1_1移送リンクアーム(または第2_1移送リンクアーム)を簡略に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明の目的、技術的解決法及び利点を明らかにするために本発明が実施され得る特定の実施例を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施例は、通常の技術者が本発明を実施することができるように十分詳細に説明される。
【0039】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施例を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施することができるように十分詳細に説明される。本発明の多様な実施例は互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例に関連して本発明の精神及び範囲を逸脱せず、かつ他の実施例で具現され得る。
【0040】
また、それぞれの開示された実施例内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を逸脱せず、かつ変更され得ることが理解されるべきである。したがって、後述の詳細な説明は、限定的な意味として受け取ろうとするものではなく、本発明の範囲は適切に説明されるのであれば、その請求項が主張することと均等な全ての範囲とともに添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一であるか、類似する機能を指す。
【0041】
以下、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得るようにするために、本発明の好ましい実施例について、添付された図面を参照して詳細に説明することにする。
【0042】
図1は、本発明の一実施例において、走行ロボットが設けられたクラスタ型の基板処理装置を簡略に示す図面である。
【0043】
図1は、四角構造の移送チャンバTCの両側にそれぞれ5個の工程チャンバPC1乃至PC10が設けられ、基板を処理する基板処理装置に関し、走行ロボット100は移送チャンバTC内に設けられ、それぞれの工程チャンバの位置に対応するように基板移送ロボット200を走行させる。
【0044】
一例として、走行ロボット100は工程チャンバPC1における基板位置P1に対応するために基板移送ロボット200を走行させ、基板位置P1に位置するようにした状態で、基板移送ロボット200を回転させて基板移送ロボット200を工程チャンバPC1に対面させることによって、基板移送ロボット200が工程チャンバPC1に基板をローディングするか、工程チャンバPC1から基板をアンローディングすることができる。
【0045】
また、走行ロボット100は、工程チャンバPC10における基板位置P5に対応するために基板移送ロボット200を走行させ、基板位置P5に位置するようにした状態で、基板移送ロボット200を回転させて基板移送ロボット200を工程チャンバPC10に対面させることによって、基板移送ロボット200が工程チャンバPC10に基板をローディングするか、工程チャンバPC10から基板をアンローディングすることができる。
【0046】
一方、
図1では移送チャンバTCの一側に5個の工程チャンバPC1乃至PC5またはPC6乃至PC10を設けた基板処理装置を例示として説明したものであり、本発明はこれに限定されるわけではなく、移送チャンバTCの両側に設けられる工程チャンバの個数は必要に応じて変更され得る。
【0047】
図2a及び
図2bは、本発明の一実施例において、走行ロボット100を簡略に示す図面である。
【0048】
図2a及び
図2bを参照すると、走行ロボット100は昇降部110、第1走行リンクアーム120、第2走行リンクアーム130、及び第3走行リンクアーム140を含むことができる。
【0049】
まず、昇降部110は移送チャンバの内部に設けられた昇降駆動軸を上下及び回転運動させることができる。
【0050】
この際、昇降部110は移送チャンバの内部を密閉する筐体の外側下部領域に位置し、上端が筐体の下部領域に形成された移送チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、昇降駆動軸を移送チャンバの貫通孔で上下運動させることができる。これによって走行ロボット1000は基板移送ロボット200の上下位置を調整することによって、基板移送ロボット200を工程チャンバなどで基板をローディングまたはアンローディングするための適正の高さに位置させることができる。
【0051】
また、昇降部110は昇降駆動軸を上下運動させるだけでなく、昇降駆動軸を回転運動させる動作をさらに遂行することができる。これによって、走行ロボット100は昇降部110の回転角度に応じて基板移送ロボット200を様々な方向に走行させることができる。
【0052】
次に、第1走行リンクアーム120は一方の第1先端領域が昇降部110の昇降駆動軸に結合され、第2走行リンクアーム130は一方の第2先端領域が第1走行リンクアーム120の他方の第1先端領域に回転可能に結合され、第3走行リンクアーム140は一方の第3先端領域が第2走行リンクアーム130の他方の第2先端領域に回転可能に結合され、第3走行リンクアーム140の他方の第3先端領域には基板移送ロボット200が結合され得る。
【0053】
これによって、走行ロボット100は移送チャンバ内における特定の位置に固定された状態で、第1走行リンクアーム120、第2走行リンクアーム130、及び第3走行リンクアーム140の回転動作により第3走行リンクアーム140に結合された基板移送ロボット200を移送チャンバ内の基板移送経路上で走行させ、基板移送ロボット200を設定位置、即ち、基板をローディングまたはアンローディングするための工程チャンバなどに位置させ、昇降部110による上下運動により、基板移送ロボット200の高さ方向の位置を調整することによって基板移送ロボット200が工程チャンバなどで基板をローディングするか、基板をアンローディングすることができる。
【0054】
このような本発明の一実施例において、走行ロボット100を
図3を参照してより詳細に説明すると以下の通りである。
【0055】
昇降部110は上下運動及び回転運動をする昇降駆動軸113を含むことができる。
【0056】
また、昇降部110には昇降駆動軸113を上下運動させるための駆動力を生成する駆動モータ111と昇降駆動軸113を回転運動させるための駆動力を生成する駆動モータ112とが設けられ得る。
【0057】
そして、昇降部110の昇降駆動軸113には第1走行リンクアーム120の一方の第1先端領域が結合され得る。
【0058】
この際、昇降駆動軸113には昇降駆動軸113と連動する昇降出力軸114とが形成され得、昇降出力軸114が第1走行リンクアーム120の一方の第1先端領域に結合され得る。
【0059】
また、昇降出力軸114と第1走行リンクアーム120の一方の第1先端領域との結合のために、連結部材115が使用され得、連結部材115の一方の側端が昇降出力軸114に結合され、他方の側端が第1走行リンクアーム120の一方の第1先端領域に結合され得る。
【0060】
この際、昇降駆動軸113と第1走行リンクアーム120の一方の第1先端領域とを固定結合する場合、Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加して固定結合領域における密閉性能を向上させることができる。Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加する構成は以後に説明する他の結合部においても同一に適用され得るため、以下の説明ではこれに対する説明を省略する。
【0061】
これによって、昇降部110に第1走行リンクアーム120の結合を容易にできるだけでなく、維持補修のために移送チャンバ内で昇降部110から第1走行リンクアーム120を容易に脱去することが可能になる。
【0062】
次に、第2走行リンクアーム130は密閉された内部空間に第1駆動モータ131が設けられ、第1駆動モータ131に連動する第1走行駆動軸133と、第1走行駆動軸133に連動する第1走行出力軸134とが一方の第2先端領域に封止されるように設けられ、第1駆動モータ131に連動する第2走行駆動軸136と、第2走行駆動軸136に連動する第2走行出力軸137とが他方の第2先端領域に封止されるように設けられ得る。
【0063】
この際、第1駆動モータ131と第1走行駆動軸133との連動、第1駆動モータ131と第2走行駆動軸136との連動はそれぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。
【0064】
そして、第1走行駆動軸133と第2走行駆動軸136とは回転方向が互いに反対方向となり得る。また、第1走行駆動軸133及び第1走行出力軸134、第2走行駆動軸136及び第2走行出力軸137は、それぞれ減速機で構成され得、同一の減速機を互いに反対方向に設けたものであり得る。
【0065】
また、第1駆動モータ131と第1走行駆動軸133との間には第1駆動モータ131の出力軸の位置と第1走行駆動軸133の入力軸の位置とを補償するための駆動力位置変換部132が設けられ得る。この際、
図3におけるように、第1駆動モータ131の出力軸の位置が下部に位置するものとは反対に、第1駆動モータ131の出力軸の位置が上部に位置する場合には、駆動力位置変換部132が第1駆動モータ131と第2走行駆動軸136との間に位置することができる。
【0066】
そして、第2走行リンクアーム130の第1走行出力軸134が第1走行リンクアーム120の他方の第1先端領域に結合され得る。
【0067】
この際、第1走行出力軸134と第1走行リンクアーム120の他方の第1先端領域との結合は第1連結部材135により行われ得、第1連結部材135の一方の側端を第1走行リンクアーム120の他方の第1先端領域に固定結合し、第1連結部材135の他方の側端を第1走行出力軸134に固定結合することができる。
【0068】
これによって、第1走行リンクアーム120の内部には駆動力の伝達のための別途の装置が不要になり、それに伴って第1走行リンクアーム120の厚さを減らすことができる。また、第1走行リンクアーム120の内部に別途の構成要素が設けられないため、第1走行リンクアーム120をバー(bar)形状に構成することができ、それに伴って走行ロボット100及び基板移送ロボットを支持する第1走行リンクアーム120の強度を大きくすることができる。
【0069】
次に、第3走行リンクアーム140は密閉された内部空間に第2駆動モータ141が設けられ、第2駆動モータ141に連動する回転駆動軸142と回転駆動軸142に連動する回転出力軸143とが他方の第3先端領域に設けられ得る。
【0070】
この際、第2駆動モータ141と回転駆動軸142との連動はプーリにより行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではない。
【0071】
また、回転駆動軸142と回転出力軸143とは減速機で構成され得る。
【0072】
そして、第3走行リンクアーム140の一方の第3先端領域は第2走行リンクアーム130の第2走行出力軸137に結合され得る。
【0073】
この際、第3走行リンクアーム140の一方の第3先端領域と第2走行出力軸137との間の結合は第2連結部材138により行われ得、第2連結部材138の一方の側端が第2走行出力軸137に固定結合され、第2連結部材138の他方の側端が第3走行リンクアーム140の一方の第3先端領域に固定結合され得る。
【0074】
そして、第3走行リンクアーム140の他方の第3先端領域に設けられた回転出力軸143には基板移送ロボットが結合され得る。
【0075】
この際、第3走行リンクアーム140の回転出力軸143と基板移送ロボットとの結合は連結部材144により行われ得、連結部材144の一方の側端が回転出力軸143に固定結合され、連結部材144の他方の側端が基板移送ロボットに固定結合され得る。
【0076】
このように本発明の一実施例において、走行ロボット100は昇降駆動軸113、第1走行駆動軸133、及び第2走行駆動軸136の回転動作により第3走行リンクアーム140に結合された基板移送ロボットが移送チャンバ内の基板移送経路上で直線運動をするよう走行することによって、基板移送ロボットが基板を移送するようにすることができる。
【0077】
この際、昇降駆動軸113と第1走行駆動軸133との間の距離、第1走行駆動軸133と第2走行駆動軸136との間の距離、及び第2走行駆動軸136と回転駆動軸142との間の距離は1:2:1の距離比を有するように構成することによって、走行ロボット100の走行距離を最大化することができる。そして、第2走行リンクアーム130の長さは移送チャンバの両側の間の距離に対応するようにすることができる。
【0078】
また、基板移送ロボットの直線運動のために、第1移送リンクアーム120の回転速度、第2移送リンクアーム130の回転速度、及び第3移送リンクアーム140の回転速度は1:2:2の速度比となるようにすることができる。
【0079】
即ち、昇降駆動軸113、第1走行駆動軸133、及び第2走行駆動軸136の回転速度が1:2:2の速度比を有するようにするか、昇降出力軸114、第1走行出力軸134、及び第2走行出力軸137の回転速度が1:2:2の速度比を有するようにすることができる。
【0080】
一方、走行ロボット100により基板移送ロボットが走行する状態で基板移送ロボットの方向を同一に維持されるようにすることができ、そのために第2駆動モータ141による回転駆動軸132の回転速度を第1駆動モータ131と連動して調節することができる。
【0081】
即ち、昇降駆動軸113、第1走行駆動軸133、第2走行駆動軸136、及び回転駆動軸142の回転速度が1:2:2:1の速度比を有するようにするか、昇降出力軸114、第1走行出力軸134、第2走行出力軸137、及び回転出力軸143の回転速度が1:2:2:1の速度比を有するようにすることによって、基板移送ロボットの方向を同一に維持することができる。
【0082】
そして、走行ロボット100により移送チャンバ内の設定位置に基板移送ロボットが位置した状態で、第2駆動モータ141による回転駆動軸142の回転により基板移送ロボットの方向が調整され、方向が調整された状態で基板移送ロボットは基板を移送することができる。
【0083】
また、本発明の一実施例による走行ロボット100において、昇降駆動軸113、第1走行駆動軸133、第2走行駆動軸136、及び回転駆動軸142それぞれは、中空が形成され得、中空を通じて第1駆動モータ131、第2駆動モータ141、及び基板移送ロボットの制御のための配線が第1走行リンクアーム120、第2走行リンクアーム130、及び第3走行リンクアーム140の内部に設けられるようにすることができる。これによって、移送チャンバの気密性を向上させることができる。
【0084】
次に、本発明の一実施例による走行ロボット100に対応する基板移送ロボット200について説明すると次の通りである。
【0085】
図4a及び
図4bを参照すると、基板移送ロボット200は走行ロボットの第3走行リンクアームに結合される移送アームプラットフォーム210と、移送アームプラットフォーム210に結合された第1移送アーム部220と、第2移送アーム部230と、を含むことができ、第1移送アーム部220と第2移送アーム部230とのそれぞれには、基板を支持する第1エンドエフェクタ228と第2エンドエフェクタ238とが結合され得る。
【0086】
これによって、基板移送ロボット200は走行ロボットの第1移送リンクアーム、第2移送リンクアーム、及び第3移送リンクアームの動作により移送チャンバ内で走行して特定の位置に位置するか、さらなる走行ロボットの昇降部の回転運動により特定の位置に位置し、走行ロボットの昇降部の上下運動により第1エンドエフェクタ228または第2エンドエフェクタ238が基板のローディングまたはアンローディング位置に位置した状態で、第1移送アーム部220または第2移送アーム部230の動作により第1エンドエフェクタ228または第2エンドエフェクタ238が基板をローディングまたはアンローディングすることができる。
【0087】
まず、移送アームプラットフォーム210は、
図5a乃至
図5cを参照すると、本体211の中央領域に形成された第1結合孔212、一方の第4先端領域に形成された第2結合孔213a、及び他方の第4先端領域に形成された第3結合孔213bを含むことができる。
【0088】
第1結合孔212は中央領域に移送ロボットの第3移送リンクアームの回転駆動軸に対応する第1貫通孔が形成された第1係止部材により第1上部空間212_1と第1下部空間212_2とに区分され、第1上部空間212_1が第1カバー214により封止され得る。
【0089】
そして、第2結合孔213aは本体211の一方の第4先端領域に第2貫通孔が形成された第2係止部材により第2上部空間213a_1と第2下部空間213a_2とに区分され、第2_2下部空間213a_2が第2カバー215aにより封止され得る。
【0090】
また、第3結合孔213bは本体211の他方の第4先端領域に第3貫通孔が形成された第3係止部材により第3上部空間213b_1と第3下部空間213b_2とに区分され、第3下部空間213b_2が第3カバー215bにより封止され得る。
【0091】
そして、移送アームプラットフォーム210は前方領域にリンク結合のための第1ブレード218aと第2ブレード218bとを含むリンク連結部材217が固定結合され得る。この際、前方は移送チャンバに結合された工程チャンバに基板を移送するために基板移送ロボット200が位置した状態で工程チャンバが位置する方向であり得る。
【0092】
そして、移送アームプラットフォーム210は走行ロボットに結合され得、具体的に、走行ロボットの第3走行リンクアームの回転出力軸または回転出力軸に結合された第3連結部材が第1結合孔212の第1下部空間212_2に引き入れられるようにし、移送ロボットの第3移送リンクアームの回転出力軸が第1係止部材に固定結合されるようにすることができる。この際、回転出力軸を第1係止部材に固定結合する場合、Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加して固定結合領域における密閉性能を向上させることができる。Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加する構成は以後に説明する他の結合部においても同一に適用することができるため、以下の説明ではこれに対する説明を省略する。
【0093】
この際、走行ロボットの第3走行リンクアームの回転駆動軸には中空が形成され得、回転駆動軸の中空を通じて引き入れられる配線を第1移送アーム部220と第2移送アーム部230とに引き入れるための配線孔が移送アームプラットフォーム210に形成され得る。
【0094】
即ち、移送アームプラットフォーム210の本体211の一側面にて第1上部空間212_1をそれぞれ連結する第1_1配線孔H11と第1_2配線孔H21とが形成され、移送アームプラットフォーム210の本体211の一側面にて第2下部空間213a_2を連結する第2_1配線孔H12と移送アームプラットフォーム210の本体211の一側面にて第3下部空間213b_2を連結する第2_2配線孔H22とが形成され得る。
【0095】
そして、配線孔に対する封止のために、第1_1配線孔H11と第2_1配線孔H12とを移送アームプラットフォーム210の本体211の一側面にて封止する第1封止カバー216aと、第1_2配線孔H21と第2_2配線孔H22とを移送アームプラットフォーム210の本体211の一側面にて封止する第2封止カバー216bと、が設けられ得る。
【0096】
また、走行ロボットの回転駆動軸を通じて引き入れられる配線を第1移送アーム部220と第2移送アーム部230とに引き入れるための配線孔を移送アームプラットフォーム210の本体211の内部に形成することができる。
【0097】
即ち、移送アームプラットフォーム210の本体211の内部で、第1上部空間212_1と第2下部空間213a_2とを連結する第3配線孔H3と、第1上部空間212_1と第3下部空間213b_2とを連結する第4配線孔H4と、を形成して別途の封止部材なしで移送アームプラットフォーム210の内部で密閉が行われるようにすることができる。
【0098】
次に、移送アームプラットフォーム210の第2結合孔213aには第1移送アーム部220の第1_1移送リンクアーム221が結合され、移送アームプラットフォーム210の第3結合孔213bには第2移送アーム部230の第2_1移送リンクアーム231が結合され得る。
【0099】
この際、
図6を参照すると、第1移送アーム部220の第1_1移送リンクアーム221は密閉された内部空間を有し、密閉された内部空間に第3駆動モータ221_1と、第3駆動モータ221_1に連動して回転速度を1/2に減速する第1減速機221_2とが設けられ得る。
【0100】
また、第1_1移送リンクアーム221の一方の第5_1先端領域には第1減速機221_2に連動する中空が形成された第1_1移送駆動軸221_3と、第1_1移送駆動軸221_3に連動する第1_1移送出力軸221_4とが封止されるように設けられ得、第1_1移送リンクアーム221の他方の第5_1先端領域には第3駆動モータ221_1に連動する中空が形成された第1_2移送駆動軸221_6と、第1_2移送駆動軸221_6に連動する第1_2移送出力軸221_7とが封止されるように設けられ得る。この際、第3駆動モータ221_1と第1減速機221_2との間の連動、第1減速機221_2と第1_1移送駆動軸221_3との間の連動、及び第3駆動モータ221_1と第1_2移送駆動軸221_6との間の連動はそれぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明はこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。また、第1_1移送駆動軸221_3及び第1_1移送出力軸221_4、第1_2移送駆動軸221_6及び第1_2移送出力軸221_7は、それぞれ同一の減速比を有する減速機で形成することができる。これに加えて、第1_1移送出力軸221_4と第1_2移送出力軸221_7とは回転方向が互いに反対方向となり得る。
【0101】
そして、第1移送アーム部220の第1_1走行リンクアーム221の一方の第5_1先端領域に設けられた第1_1移送出力軸221_4が移送アームプラットフォーム210の第2結合孔213aの第2上部空間213a_1に引き入れられ、第2係止部材に固定結合され得る。
【0102】
この際、第1_1移送出力軸221_4と第2係止部材との結合のために第4_1連結部材221_5が利用され得、第4_1連結部材221_5は移送アームプラットフォーム210と第1_1移送リンクアーム221とが結合される位置で第1_1移送出力軸221_4と第2係止部材との間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第4_1連結部材221_5の両方の終端がそれぞれ第1_1移送出力軸221_4と第2係止部材とに固定結合され得る。
【0103】
そして、第1移送アーム部220の第1_1移送リンクアーム221の第1_2移送出力軸221_7には第1_2移送リンクアーム222の一方の第5_2先端領域が固定結合され得る。
【0104】
この際、第1_2移送出力軸221_7と一方の第5_2先端領域との結合のために第1固定結合軸が利用され得、第1固定結合軸は第1_1移送リンクアーム221と第1_2移送リンクアーム222とが結合される位置で第1_2移送出力軸221_7と一方の第5_2先端領域との結合領域の間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第1固定結合軸の両方の終端がそれぞれ第1_2移送出力軸221_7と一方の第5_2先端領域との結合領域に固定結合され得る。
【0105】
そして、第1_2移送出力軸221_7と一方の第5_2先端領域との結合領域に第1共通リンクアーム225が設けられ得る。
【0106】
即ち、第1共通リンクアーム225は第1_2移送出力軸221_7と一方の第5_2先端領域とを結合する第1固定結合軸に中央領域が回転可能に結合され得る。
【0107】
そして、第1移送アーム部220は第1_1補助リンクアーム223を含むことができ、第1_1補助リンクアーム223は第1_1移送リンクアーム221に平行であり、一方の第5_3先端領域が移送アームプラットフォーム210のリンク連結部材217の第1ブレード218aに回転可能に結合され、他方の第5_3先端領域が第1共通リンクアーム225の一方の第5_4先端領域に回転可能に結合され得る。
【0108】
また、第1移送アーム部220は第1_2補助リンクアーム226を含むことができ、第1_2補助リンクアーム226は第1_2移送リンクアーム222に平行であり、一方の第5_5先端領域が第1共通リンクアーム225の他方の第5_4先端領域に回転可能に結合され得る。
【0109】
そして、第1移送アーム部220は第1_3補助リンクアーム227を含むことができ、第1_3補助リンクアーム227は第1共通リンクアーム225に平行であり、一方の第5_6先端領域が第1_2補助リンクアーム226の他方の第5_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第5_6先端領域が第1_2移送リンクアーム222の他方の第5_2先端領域に回転可能に結合され得る。
【0110】
また、第1移送アーム部220は第1エンドエフェクタ228を含むことができ、第1エンドエフェクタ228は第1_3補助リンクアーム227の他方の第5_6先端領域に固定されて基板を支持することができる。
【0111】
このように構成された第1移送アーム部220は第3駆動モータ221_1の動作によってそれぞれの移送リンクアームと補助リンクアームとにより第1エンドエフェクタ228が直線上で前進及び後進することができるようにし、それに伴って第1エンドエフェクタ228を通じて設定された位置で基板をローディングするか、アンローディングすることができる。
【0112】
一方、第2移送アーム部230は第1移送アーム部220と同様に構成され得、移送アームプラットフォーム210の中央領域を中心に互いに対称となるように移送アームプラットフォーム210に設けられ得る。
【0113】
即ち、第2移送アーム部220の第2_1移送リンクアーム231は密閉された内部空間を有し、密閉された内部空間に第4駆動モータと、第4駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第2減速機とが設けられ得る。
【0114】
また、第1_1移送リンクアーム231の一方の第6_1先端領域には第2減速機に連動する中空が形成された第2_1移送駆動軸と、第2_1移送駆動軸に連動する第2_1移送出力軸とが封止されるように設けられ得、第2_1移送リンクアーム231の他方の第6_1先端領域には第4駆動モータに連動する中空が形成された第2_2移送駆動軸と、第2_2移送駆動軸に連動する第2_2移送出力軸とが封止されるように設けられ得る。この際、第4駆動モータと第2減速機との間の連動、第2減速機と第2_1移送駆動軸との間の連動、及び第4駆動モータと第2_2移送駆動軸との間の連動はそれぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。また、第2_1移送駆動軸及び第2_1移送出力軸、並びに第2_2移送駆動軸及び第2_2移送出力軸はそれぞれ同一の減速比を有する減速機で形成することができる。これに加えて、第2_1移送出力軸と第2_2移送出力軸とは回転方向が互いに反対方向となり得る。
【0115】
そして、第2移送アーム部230の第2_1走行リンクアーム231の一方の第6_1先端領域に設けられた第2_1移送出力軸が移送アームプラットフォーム210の第3結合孔213bの第2上部空間213b_1に引き入れられ、第3係止部材に固定結合され得る。
【0116】
この際、第2_1移送出力軸と第3係止部材との結合のために第5_1連結部材が利用され得、第5_1連結部材は移送アームプラットフォーム210と第2_1移送リンクアーム231とが結合される位置で第2_1移送出力軸と第3係止部材との間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第5_1連結部材の両方の終端がそれぞれ第2_1移送出力軸と第3係止部材とに固定結合され得る。
【0117】
そして、第2移送アーム部230の第2_1移送リンクアーム231の第2_2移送出力軸には第2_2移送リンクアーム232の一方の第6_2先端領域が固定結合され得る。
【0118】
この際、第2_2移送出力軸と一方の第6_2先端領域との結合のために第2固定結合軸が利用され得、第2固定結合軸は第2_1移送リンクアーム231と第2_2移送リンクアーム232とが結合される位置で第2_2移送出力軸と一方の第6_2先端領域との結合領域の間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第2固定結合軸の両方の終端がそれぞれ第2_2移送出力軸と一方の第6_2先端領域との結合領域に固定結合され得る。
【0119】
そして、第2_2移送出力軸と一方の第6_2先端領域との結合領域に第2共通リンクアーム235が設けられ得る。
【0120】
即ち、第2共通リンクアーム235は第2_2移送出力軸と一方の第6_2先端領域とを結合する第2固定結合軸に中央領域が回転可能に結合され得る。
【0121】
そして、第2移送アーム部230は第2_1補助リンクアーム233を含むことができ、第2_1補助リンクアーム233は第2_1移送リンクアーム231に平行であり、一方の第6_3先端領域が移送アームプラットフォーム210のリンク連結部材217の第2ブレード218bに回転可能に結合され、他方の第6_3先端領域が第2共通リンクアーム235の一方の第6_4先端領域に回転可能に結合され得る。
【0122】
また、第2移送アーム部230は第2_2補助リンクアーム236を含むことができ、第2_2補助リンクアーム236は第2_2移送リンクアーム232に平行であり、一方の第6_5先端領域が第2共通リンクアーム235の他方の第6_4先端領域に回転可能に結合され得る。
【0123】
そして、第2移送アーム部230は第2_3補助リンクアーム237を含むことができ、第2_3補助リンクアーム237は第2共通リンクアーム235に平行であり、一方の第6_6先端領域が第2_2補助リンクアーム236の他方の第6_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第6_6先端領域が第2_2移送リンクアーム232の他方の第6_2先端領域に回転可能に結合され得る。
【0124】
また、第2移送アーム部230は第2エンドエフェクタ238を含むことができ、第2エンドエフェクタ238は第2_3補助リンクアーム237の他方の第6_6先端領域に固定されて基板を支持することができる。
【0125】
このように構成された第2移送アーム部230は第4駆動モータの動作によってそれぞれの移送リンクアームと補助リンクアームとにより第2エンドエフェクタ238が直線上で前進及び後進することができるようにし、それに伴って第2エンドエフェクタ238を通じて設定された位置で基板をローディングするか、アンローディングすることができる。
【0126】
一方、第1移送アーム部220の第1エンドエフェクタ228は第1_3補助リンクアームの他方の第5_6先端領域に固定されるように結合する一方、第2移送アーム部230の第2エンドエフェクタ238は第2_3補助リンクアームの他方の第6_6先端領域に固定されるように結合し、第1エンドエフェクタ228との高さを異なるようにするためにブラケットを通じて結合されるようにする。ここで、ブラケットは「コ」型に構成され得るが、これに限定されるわけではない。
【0127】
したがって、第1移送アーム部220の第1エンドエフェクタ228と第2移送アーム部230の第2エンドエフェクタ238とはブラケットの上部面と下部面との間の距離だけ互いに異なる高さで基板を支持することができる。
【0128】
また、第1移送アーム部220と第2移送アーム部230との動作による基板の移送の際、第1エンドエフェクタ228または第1エンドエフェクタ228に支持された基板は第2移送アーム部230のブラケットの上部面と下部面との間を通じて移動され、第1エンドエフェクタ228と第2エンドエフェクタ238との間の接触を防止することができる。
【0129】
しかし、本発明がこれに限定されるわけではなく、ブラケットの設置位置を変更して第1エンドエフェクタ228と第2エンドエフェクタ238との高さが互いに反対となるようにするか、ブラケット以外の様々な機械的構成を通じて第1エンドエフェクタ228と第2エンドエフェクタ238との高さが互いに相違するようにすることができる。
【0130】
前記では走行ロボット100に支持される基板移送ロボット200の特徴的な構成について説明したが、本発明が上記で説明した基板移送ロボットに限定されるわけではなく、移送チャンバ内で基板を移送することができる全ての種類の基板移送ロボットを走行ロボットに結合し、走行ロボットによる移送チャンバ内における基板移送ロボットの走行及び、基板移送ロボットによる移送チャンバ内における基板移送を遂行することができる。
【0131】
また、前記では基板を移送することを説明したが、基板に工程を進行するために必要なマスクを移送することも同一に適用され得る。
【0132】
以上にて本発明が具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは、本発明のより全般的な理解の一助とするために提供されたものであるに過ぎず、本発明が前記実施例に限られるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、かかる記載から多様な修正及び変形が行われ得る。
【0133】
したがって、本発明の思想は、前記説明された実施例に局限されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、本特許請求の範囲と均等または等価的に変形されたものすべては、本発明の思想の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0134】
100:走行ロボット
110:昇降部
120:第1走行リンクアーム
130:第2走行リンクアーム
140:第3走行リンクアーム
200:基板移送ロボット