(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】フィルタ逆洗システム
(51)【国際特許分類】
B01D 46/71 20220101AFI20240329BHJP
B01D 46/24 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
B01D46/71
B01D46/24 Z
(21)【出願番号】P 2022115095
(22)【出願日】2022-07-19
【審査請求日】2022-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】598040639
【氏名又は名称】株式会社 ワイ・エム・エス
(74)【代理人】
【識別番号】100129207
【氏名又は名称】中越 貴宣
(72)【発明者】
【氏名】荒井 竹志
【審査官】壷内 信吾
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102961932(CN,A)
【文献】実開昭48-088570(JP,U)
【文献】実公昭43-000800(JP,Y1)
【文献】特開2016-065640(JP,A)
【文献】特開2020-131096(JP,A)
【文献】特開平10-137528(JP,A)
【文献】特開平08-309133(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 46/00-46/90
F16K 31/12-31/165,31/36-31/42
F16K 1/00-1/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集塵機が備える複数のフィルタの逆洗システムであって、
前記集塵機内に隔壁によって形成されるフィルタ室及びクリーン室と、
前記クリーン室内に配設されるフィルタ逆洗用バルブと、
前記フィルタ室内に配設される複数の前記フィルタをそれぞれ収容する複数のフィルタケースと、
前記フィルタケースに配設される蓋体と、
前記蓋体の開閉手段と、
を含んで成り、
前記フィルタ室と前記クリーン室が、前記フィルタが備える上端開口部によって連通され、
前記フィルタ逆洗用バルブが、シリンダ本体と、前記シリンダ本体に挿通され、前記シリンダ本体内を二分する円盤状突起部を外周面に備える中空ロッドと、前記シリンダ本体の下端開口側に接続され、前記中空ロッドの挿通孔を備えるシリンダキャップと、前記シリンダキャップに配設され、中央部に前記中空ロッドが挿通されるシール部材と、前記シリンダ本体を前記中空ロッドの軸方向に上下動させるシリンダ本体駆動手段と、前記中空ロッド内を介して前記フィルタに逆洗エアを噴出する逆洗エア供給手段と、を含んで構成され、
前記シリンダ本体駆動手段によって前記シリンダ本体を下降させ、前記フィルタの上端開口部を閉塞するように前記シール部材を密着させるとともに、前記開閉手段によって前記フィルタケースに係る前記蓋体を閉じて前記フィルタケースを密閉し、
前記中空ロッドを介して前記逆洗エア供給手段から前記フィルタに逆洗エアを噴出することを特徴とするフィルタ逆洗システム。
【請求項2】
前記フィルタ逆洗用バルブが真空回路を備え、
密閉された前記フィルタケース内を真空状態にした上で前記フィルタに逆洗エアを噴出することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ逆洗システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集塵機等が備える各種フィルタの逆洗時に好適なフィルタ逆洗システムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置や精密加工機械等において発生する粉塵は、集塵パイプ等で連結された集塵機によって集塵されるのが一般的である。この集塵機内には集塵用フィルタが配設されているが、集塵用フィルタは粉塵による目詰まりを起こし、集塵効率が低下するため、定期的に逆洗による粉塵除去作業が行われる。
【0003】
そして、従来から、集塵機における逆洗方法に関する技術が多数開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。特許文献1に開示された濾過式集塵設備における粉塵の逆噴防止方法は、粉塵発生源まで配したダクトを介して吸引口から吸引した含塵空気をフィルタで濾過させる濾過式集塵機に、前記フィルタにその下流側から高圧空気を短時間噴射することで付着した粉塵を払い落とす逆洗装置を備えた濾過式集塵設備において、前記逆洗用高圧空気の噴射時に吸引口側流路内に生じる含塵空気の逆流に対し高圧空気を対向噴射させるようにしたことを特徴とする。
【0004】
上記の特許文献1に開示された濾過式集塵設備における粉塵の逆噴防止方法によると、逆洗用高圧空気の噴射時に吸引口側流路内に生じる含塵空気の逆流に対し高圧空気を対向噴射させる方法を採用したことで、高圧空気によって逆流した含塵空気と衝突した時点でこの含塵空気の進行を阻止し、ダクトの継目や集塵フードからの含塵空気の逆噴を阻止することができ、これにより、環境汚染や作業者の作業上の障害を無くすことができるという効果が得られる、と記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、ファンが生成する所定の集塵風量の吸引によって含塵空気をフィルタの一方面から他方面に通して該フィルタでダストを捕捉して除去する集塵装置において、前記フィルタからダストを払落とす集塵装置のダスト払落し方法であって、前記フィルタのダスト払落し条件が成立したとき、前記ファンによる集塵風量を定格風量の50%以下に低下させるステップと、低下した集塵風量による吸引を行ないながら、前記フィルタの他方面側に加圧エアを供給し、前記フィルタに付着したダストを前記フィルタの一方面から除去するステップと、を備えていることを特徴とする集塵装置のダスト払落し方法が開示されている。
【0006】
上記の構成を備える特許文献2に開示された集塵装置のダスト払落し方法によると、ダスト払落し効率を高い状態に維持しつつ、集塵装置前段にダストが逆流しない集塵装置のダスト払落し方法が提供される、と記載されている。
【0007】
更に、特許文献3には、サイクロン本体の内部を、複数の筒状フィルタを取り付けた仕切り部材によって上部空間と下部空間に仕切り、下部空間と連通するように吸気口を設け、上部空間と連通するように共通の排気口を設けると共に、サイクロン本体の下端に集塵物回収ボックスを取り付け、サイクロン本体の排気口に排気用ブロワを接続したサイクロン式集塵機において、前記仕切り部材に設けた複数の開口の周囲にそれぞれストップ弁用の弁座部を固定し、各筒状フィルタは各弁座部から下向きに垂設されており、前記各筒状フィルタの上端部を開閉自在でそれぞれ逆洗用ノズルを備えた逆洗用のストップ弁と、該ストップ弁を上下動させて開閉する圧空シリンダからなるストップ弁駆動機構と、各ストップ弁の逆洗用ノズルに接続した圧空ホース、及び各圧空ホースへの逆洗用圧空の供給・遮断をそれぞれ制御する逆洗用電磁弁を具備し、前記ストップ弁は下面にシールを具備し前記弁座部に対して密封可能な構造をなし、ストップ弁で筒状フィルタの上端部を閉塞した状態で圧空を供給することにより各筒状フィルタに独立に逆洗操作可能としたことを特徴とするサイクロン式集塵機が開示されている。
【0008】
この特許文献3に開示されたサイクロン式集塵機によると、サイクロン本体内にフィルタ逆洗機構を組み込み一体化し、また集塵配管などを集約したことにより、部品点数の低減による構造の簡素化と全体のコンパクト化を実現でき、それらによって新規グローブボックスへは無論のこと、既設のグローブボックスにも取り付けることが可能となり、ダストの捕集・回収効率は十分高くでき、内部に組み込んでいるフィルタの逆洗効率も高く、そのためフィルタ等の使用寿命を長くできる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開平4-90817号公報
【文献】特開2019-181317号公報
【文献】特許第3108639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般的には、逆洗時における逆洗方向の空気の流れによって集塵方向の空気の流れが相殺される。そして、逆洗を行うタイミングで集塵方向の空気の流れが一時停止した状態となったり、半導体装置や精密加工機械等といった粉塵発生源の方向への逆洗エアの逆流が発生したり、集塵パイプ内に発生する圧力変動によって粉塵発生源の方向へ逆洗圧力が伝播したりすると、半導体装置や精密加工機械等における加工精度に重大な影響を与えることとなる。従って、半導体装置や精密加工機械等の作動中は加工精度に影響が及ばないように逆洗を停止させているのが現状である。
【0011】
しかし、逆洗を停止すると当然ながら集塵用フィルタの目詰まりが、逆洗ありの場合に比較して早い時期で発生するため、集塵用フィルタの交換サイクルが短くなる。また、クリーンルーム内での集塵用フィルタ交換は非常に手間がかかるため、集塵方向の空気の流れを一定に維持した状態で、逆洗エアによる逆洗圧力の伝播を極力なくし、加工精度に影響を及ぼすことがない逆洗方法が求められている。
【0012】
その点、特許文献1に開示された濾過式集塵設備における粉塵の逆噴防止方法によると、含塵空気の逆流に対して高圧空気を対向噴射させることによって、ダクトの継目や集塵フードからの含塵空気の逆噴の阻止を図っている。
【0013】
また、特許文献2に開示された集塵装置のダスト払落し方法によると、ファンによる集塵風量を定格風量の50%以下に低下させ、低下した集塵風量による吸引を行ないながらフィルタの他方面側に加圧エアを供給することによって、集塵装置前段へのダストの逆流阻止を図っている。
【0014】
しかし、特許文献1に開示された方法では、高圧空気を対向噴射させるとフィルタ前後の圧力差が無くなって、逆洗効果が著しく低下するおそれがある。また、陰圧と陽圧の相殺現象によって集塵機内部の内圧が高くなると、ダクトを流れる含塵空気の停止、逆流が発生するおそれがあり、ひいてはダクトの継目や集塵フードから含塵空気が噴出して、作業環境を汚染するおそれがある。
【0015】
特許文献3に開示された開示されたサイクロン式集塵機によると、筒状フィルタの逆洗時にはストップ弁で筒状フィルタの上端部を閉塞した状態で圧空(逆洗エア)を供給しているため、高い逆洗効果が得られるものと思料する。
【0016】
しかし、特許文献3に開示されたサイクロン式集塵機では、ストップ弁が逆洗用ノズルに配設されており、この逆洗用ノズルに圧空ホースが接続されている。つまり、ストップ弁によって筒状フィルタの上端部を開閉する際には、圧空ホースが接続された逆洗用ノズルごと上下動させる必要があり、装置構成が複雑になると共にコンパクト化が困難である。一般的に逆洗エアには大流量かつ高圧(標準で0.5MPa程度)のものが使用されるので、逆洗ノズルは大口径となり、高圧にも耐え得る構造を備える必要がある。従って、大口径で高圧に耐え得る構造の逆洗ノズルを移動させるためには、装置構成も大掛かりなものとなる。
【0017】
更に、前述のとおり、逆洗エアには大流量かつ高圧のものが一般的に使用されるので、逆洗効果が高まるのに伴って、半導体装置や精密加工機械等といった粉塵発生源の方向への逆洗エアの逆流が発生したり、粉塵発生源の方向へ逆洗圧力が伝播したりすると、半導体装置や精密加工機械等における加工精度に重大な影響を与えることとなる。
【0018】
そこで本願発明者は、上記の問題点に鑑み、逆洗効果の大幅な向上が図られるとともに、集塵方向の空気の流れを一定に維持した状態で、逆洗時における逆洗エアの噴出によって発生する逆洗圧力の伝播をなくし、半導体装置や精密加工機械等の粉塵発生源への逆流を阻止することができるフィルタ逆洗システムを提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
即ち、本発明のフィルタ逆洗システムは、集塵機が備える複数のフィルタの逆洗システムであって、前記集塵機内に隔壁によって形成されるフィルタ室及びクリーン室と、前記クリーン室内に配設されるフィルタ逆洗用バルブと、前記フィルタ室内に配設される複数の前記フィルタをそれぞれ収容する複数のフィルタケースと、前記フィルタケースに配設される蓋体と、前記蓋体の開閉手段と、を含んで成り、前記フィルタ室と前記クリーン室が、前記フィルタが備える上端開口部によって連通され、前記フィルタ逆洗用バルブが、シリンダ本体と、前記シリンダ本体に挿通され、前記シリンダ本体内を二分する円盤状突起部を外周面に備える中空ロッドと、前記シリンダ本体の下端開口側に接続され、前記中空ロッドの挿通孔を備えるシリンダキャップと、前記シリンダキャップに配設され、中央部に前記中空ロッドが挿通されるシール部材と、前記シリンダ本体を前記中空ロッドの軸方向に上下動させるシリンダ本体駆動手段と、前記中空ロッド内を介して前記フィルタに逆洗エアを噴出する逆洗エア供給手段と、を含んで構成され、前記シリンダ本体駆動手段によって前記シリンダ本体を下降させ、前記フィルタの上端開口部を閉塞するように前記シール部材を密着させるとともに、前記開閉手段によって前記フィルタケースに係る前記蓋体を密閉し、前記中空ロッドを介して前記逆洗エア供給手段から前記フィルタに逆洗エアを噴出することを特徴とする。
【0020】
また、本発明のフィルタ逆洗システムにおいて、前記フィルタ逆洗用バルブが真空回路を備え、密閉された前記フィルタケース内を真空状態にした上で前記フィルタに逆洗エアを噴出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明のフィルタ逆洗システムによると、集塵機が備えるフィルタを収容したフィルタケースを密閉状態にした上でフィルタを逆洗することができる。特に、フィルタケースを密閉状態にして逆洗エアを噴射すると、半導体装置や精密加工機械等といった粉塵発生源の方向への逆洗エアの逆流が発生したり、圧力変動によって粉塵発生源の方向へ逆洗圧力が伝播したりすることがなく、半導体装置や精密加工機械等における加工精度に重大な影響を与えることがない。従って、半導体装置や精密加工機械等の作動中であっても集塵機を稼働しつつ逆洗を行うことができる。
【0022】
また、逆洗によってフィルタから払い落とされた粉塵は蓋体上に溜まり、蓋体を開けた際にフィルタ室内に排出されるが、集塵方向の空気の流れは一定に維持されており、他のフィルタによる集塵も継続されているため、排出された粉塵が粉塵発生源の方向へ逆流することもなく、容易に排出することができる。なお、細かい粉塵については、蓋体が開いた段階で再び集塵されるため、この細かい粉塵も粉塵発生源の方向へ逆流することはない。
【0023】
更に、本発明のフィルタ逆洗システムにおいて、フィルタ逆洗用バルブが真空回路を備え、密閉されたフィルタケース内を真空状態にした上でフィルタに逆洗エアを噴出することにより、真空と逆洗エアとの圧力差によって逆洗効果の大幅な向上が図られる。
【0024】
また、フィルタケースを密閉状態とし、更に高真空状態で逆洗を行うことによって、半導体装置や精密加工機械等といった粉塵発生源の方向への逆洗エアの逆流、圧力変動による粉塵発生源の方向への逆洗圧力の伝播を、より一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムを備えた集塵機の一例を示す概略構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムを構成するフィルタ逆洗用バルブであって、(a)はシリンダ本体が下降した状態を示す片側断面図、(b)はシリンダ本体が上昇した状態を示す側面図である。
【
図3】
図2に示したフィルタ逆洗用バルブの分解構成図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムにおける通常集塵時の状態を示す概略構成図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムにおいて、フィルタケース内を真空状態にする様子を示す概略構成図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムにおける逆洗時の状態を示す概略構成図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムにおける逆洗方法を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明のフィルタ逆洗システムの一実施形態について、図面に基づいて詳述する。
図1(a)~(c)は、本発明の一実施形態に係るフィルタ逆洗システムを備えた集塵機1を示す概略構成図である。なお、
図1(a)~(c)は何れも同じ集塵機1であって、
図1(a)では中央のフィルタF2、
図1(b)では左側のフィルタF1、
図1(c)では右側のフィルタF3の逆洗状態を示しているが、詳細については後述する。
【0027】
図1(a)に示した本実施形態に係る集塵機1は、吸込口2を備えるフィルタ室3と、フィルタ室3内に配設された筒状のフィルタF(F1,F2,F3)と、フィルタ室3内に配設された複数のフィルタF(F1,F2,F3)をそれぞれ収容する複数のフィルタケース4と、これらのフィルタケース4にそれぞれ配設される蓋体5と、これら蓋体5の開閉手段50と、フィルタ室3と隔壁7で隔てられたクリーン室8内に配設された本実施形態に係るフィルタ逆洗用バルブ10と、粉塵を含む粉塵エアを吸込口2から吸い込み、フィルタFによって清浄化された空気を送り出すブロア9と、を含んで主に構成されている。そして、フィルタ室3とクリーン室8とは、フィルタFが備える上端開口部41によって連通されている。
【0028】
まず、本実施形態の集塵機1が備えるフィルタ逆洗用バルブ10は、
図2及び
図3に示すように、シリンダ本体11と、シリンダ本体11に挿通され、シリンダ本体11内を二分する円盤状突起部12を外周面に備える中空ロッド13と、シリンダ本体11の下端開口11a側に接続され、中空ロッド13の挿通孔14aを備えるシリンダキャップ14と、シリンダキャップ14に外嵌され、中央部に中空ロッド13が挿通されるシール部材15と、シリンダ本体11を中空ロッド13の軸方向に上下動させるシリンダ本体駆動手段20と、中空ロッド13内を介してフィルタFに逆洗エアを噴出する逆洗エア供給手段30と、を含んで構成されている。なお、
図2(a)は、本実施形態のフィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダ本体11が下降した状態、
図2(b)は、シリンダ本体11が上昇した状態を示す。
【0029】
本実施形態に係るシリンダ本体11は、その一端側に下側フランジ16を備え、この下側フランジ16に中空ロッド13が挿通される下端開口11aを備える。下側フランジ16には、後述するシリンダ本体駆動手段20に係る下降時エア供給管23(
図4を参照。)の接続口16aを備える。また、シリンダ本体11の他端側には上側フランジ17を備え、この上側フランジ17に中空ロッド13が挿通される上端開口11bを備える。上側フランジ17には、後述するシリンダ本体駆動手段20に係る上昇時エア供給管24(
図4を参照。)の接続口17aを備える。なお、上側フランジ17に係る上端開口11b内には、後述する中空ロッド13に係るロッド本体13aが摺接するロッドパッキン17bが配設されている。
【0030】
本実施形態に係る中空ロッド13は、ロッド本体13aの一端に、後述する逆洗エア供給手段30(
図1を参照。)から供給される逆洗エアが噴出される噴出口13bを備え、ロッド本体13aの他端には、逆洗エア供給手段30に係る切替弁32(
図1,
図4等を参照。)との接続口13cを備える。そして、中空ロッド13に係るロッド本体13aの外周面には、この中空ロッド13をシリンダ本体11に挿通した際にシリンダ本体11内を二分する円盤状突起部12を備える。中空ロッド13に係るロッド本体13aの外周面に円盤状突起部12を備えることによって、中空ロッド13をシリンダ本体11に挿通した際、シリンダ本体11における下側フランジ16側に下降室11c、上側フランジ17側に上昇室11dが形成されることとなる。
【0031】
なお、本実施形態に係る円盤状突起部12は、中空ロッド13に係るロッド本体13aの外周面に周設された4つのツバ状凸部12aと、ツバ状凸部12a,12a間に形成される凹溝12bとで形成され、この凹溝12bにシリンダパッキン12c及びシリンダガイドパッキン12dが配設されることによって構成されているが、円盤状突起部12は当該構成に限定されず、シリンダ本体11内を二分してシリンダ本体11内に下降室11c及び上昇室11dを形成することができる構成であれば、具体的な形状等は特に限定されない。
【0032】
また、本実施形態に係るシリンダ本体11と、中空ロッド13との関係において、シリンダ本体11に係る下側フランジ16が備える下端開口11aは、中空ロッド13に係る円盤状突起部12が挿通可能な径を有し、シリンダ本体11に係る上側フランジ17が備える上端開口11bは、中空ロッド13に係るロッド本体13aが挿通可能であって、円盤状突起部12が挿通不可な径を有する。
【0033】
本実施形態に係るシリンダキャップ14は、シリンダ本体11の下側フランジ16側にパッキン19を介して接合されるが、より具体的には、シリンダ本体11にボルト18によって螺着される。シリンダキャップ14は、中空ロッド13に係るロッド本体13aの挿通孔14aを備え、この挿通孔14a内には、ロッド本体13aが摺接するロッドパッキン14bが配設されている。
【0034】
ここで、本実施形態のフィルタ逆洗システムに係るフィルタ逆洗用バルブ10は、更に真空回路44を含んで構成されている。そして、本実施形態のフィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダキャップ14には、この真空回路44に係る真空用配管45(
図4を参照。)の接続口14cを備える。なお、真空回路44については後述する。
【0035】
本実施形態に係るシール部材15は、シリンダ本体11に係る下側フランジ16側に配設されたシリンダキャップ14の下端開口側に外嵌されるドーナツ状の部材である。シール部材15の中央部には中空ロッド13が挿通されており、シール部材15に係る外周壁はシール材15aで形成され、シール部材15の下端開口縁がシール部15bとなる。なお、シール材15aの素材としては、例えばシリコンゴム等の弾性部材や、ステンレス、アルミニウム等の金属部材等が挙げられ、本実施形態のフィルタ逆洗用バルブ10の使用環境等に応じて適宜選択される。
【0036】
本実施形態に係るシリンダ本体駆動手段20は、中空ロッド13が挿通されたシリンダ本体11を、中空ロッド13の軸方向に上下動させるための駆動手段であって、
図4に示すように、気体源40から圧縮空気が供給される供給管21と、供給管21に配設される切替弁22と、切替弁22から本実施形態のフィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダ本体11が備える接続口16aに接続される下降時エア供給管23と、切替弁22からシリンダ本体11が備える接続口17aに接続される上昇時エア供給管24と、を含んで構成されている。気体源40から供給管21を介して供給される圧縮空気は、切替弁22によって下降時エア供給管23または上昇時エア供給管24に供給される。
【0037】
ここで、本実施形態のフィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダ本体11の駆動方法(昇降移動方法)について詳述する。まず、
図4に示すように、シリンダ本体11が上側に位置している状態を通常集塵時とする。この状態から、
図5に示すように、シリンダ本体駆動手段20に係る切替弁22によって気体源40からの圧縮空気を、下降時エア供給管23を介して接続口16aからシリンダ本体11内の下降室11cに供給すると、下降室11c内の体積が増える。このとき、中空ロッド13は移動しないため、下降室11c内の体積の増加に伴ってシリンダ本体11が下降することとなる。
【0038】
そして、
図6はフィルタFの逆洗時の状態を示しているが、逆洗作業が終わり、シリンダ本体駆動手段20に係る切替弁22によって気体源40からの圧縮空気を、上昇時エア供給管24を介して接続口17aからシリンダ本体11内の上昇室11dに供給すると、上昇室11d内の体積が増える。このときも中空ロッド13は移動しないため、
図4に示すように、上昇室11d内の体積の増加に伴ってシリンダ本体11が上昇することとなる。
【0039】
本実施形態に係る逆洗エア供給手段30は、中空ロッド13に逆洗エアを供給するためのものであって、逆洗エアタンク(不図示)と、逆洗エアタンクに配設される切替弁32とを含んで構成される(
図1,
図4等を参照。)。この切替弁32に、本実施形態のフィルタ逆洗用バルブ10に係る中空ロッド13が備える接続口13cが接続される。通常集塵時、切替弁32は閉状態となっており、逆洗時に切替弁32を開状態とすることによって、逆洗エアタンクから逆洗エアが供給され、中空ロッド13内を介して噴出口13bから逆洗エアが噴出される。
【0040】
次に、本実施形態に係る筒状のフィルタF(F1,F2,F3)は、
図1,
図4等に示すように、フィルタケース4によってそれぞれ収容されている。そして、これらのフィルタケース4には蓋体5がそれぞれ配設されており、これらの蓋体5はそれぞれ開閉手段50を備えている。
【0041】
本実施形態に係る蓋体5の開閉手段50は、例えば
図4に示すように、エアシリンダ51と、ピストンロッド52と、ピストンロッド52の先端部にピン53で回動自在に連結された蓋体開閉アーム54と、蓋体開閉アーム54を回動自在に軸支するピン55と、蓋体開閉アーム54の先端に配設された蓋体押さえローラ56と、ボルト58で回動自在に軸支された蓋体支持アーム57と、を含んで構成される。更に、エアシリンダ51に係るロッド側ポート59には、シリンダ本体駆動手段20に係る上昇時エア供給管24が接続され、エアシリンダ51に係るヘッド側ポート60には、シリンダ本体駆動手段20に係る下降時エア供給管23が接続されている。
【0042】
ここで、本実施形態に係る蓋体5の開閉手段50による蓋体5の開閉方法について詳述する。まず、
図4に示すように、シリンダ本体11が上側に位置している状態を通常集塵時とする。このとき、開閉手段50に係るピストンロッド52は引き込まれた状態で維持されており、蓋体開閉アーム54はピン55を軸心に回動し、蓋体押さえローラ56による蓋体5の押さえ込みが解除される。すると、蓋体5の自重によって、ボルト58を軸心として蓋体支持アーム57が回動し、それに伴って蓋体5は開状態となっている。
【0043】
この状態から、シリンダ本体駆動手段20に係る切替弁22によって気体源40からの圧縮空気を、下降時エア供給管23を介して接続口16aからシリンダ本体11内の下降室11cに供給すると、
図5に示すように、下降室11c内の体積の増加に伴ってシリンダ本体11が下降することとなるが、これと同時に、下降時エア供給管23を介してエアシリンダ51に係るヘッド側ポート60からエアシリンダ51に圧縮空気が供給される。すると、ピストンロッド52が押し出され、それに伴って蓋体開閉アーム54はピン55を軸心に回動し、蓋体押さえローラ56によって蓋体5が押さえ込まれ、蓋体5が閉状態となる。
【0044】
そして、
図6に示した逆洗作業が終わり、シリンダ本体駆動手段20に係る切替弁22によって気体源40からの圧縮空気を、上昇時エア供給管24を介して接続口17aからシリンダ本体11内の上昇室11dに供給すると、
図4に示すように、上昇室11d内の体積の増加に伴ってシリンダ本体11が上昇することとなるが、これと同時に、上昇時エア供給管24を介してエアシリンダ51に係るロッド側ポート59からエアシリンダ51に圧縮空気が供給される。すると、ピストンロッド52が引き込まれ、それに伴って蓋体開閉アーム54はピン55を軸心に回動し、蓋体押さえローラ56による蓋体5の押さえ込みが解除される。すると、蓋体5の自重によって、ボルト58を軸心として蓋体支持アーム57が回動し、蓋体5が開状態となる。
【0045】
また更に、本実施形態のフィルタ逆洗システムに係るフィルタ逆洗用バルブ10は、真空回路44を含んで構成されている。本実施形態に係る真空回路44は、フィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダキャップ14が備える接続口14cに接続される真空用配管45と、切替弁46を介して真空用配管45に配設されるエジェクタ47と、エジェクタ47に圧縮空気を供給する気体源40aとで主に構成されている。真空回路44の機能については、以下の逆洗方法において説明する。
【0046】
以上の構成を含んで成る本実施形態のフィルタ逆洗システムによって、集塵機1に係るフィルタF(F1,F2,F3)の逆洗方法を説明する。
図7は、
図1に示した集塵機1における主要部を図示した説明図である。まず、
図7(a)に示すように、通常集塵時は、フィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダ本体11を上昇させた状態で、集塵機1に係るブロア9を駆動すると、吸込口2からフィルタ室3内に粉塵を含む粉塵エアを吸い込み、フィルタケース4内に収納されたフィルタFを通過する際に粉塵が捕集される。フィルタFを通過して清浄化された空気は、フィルタFの上端開口部41に配設された天板42と、フィルタ逆洗用バルブ10に係るシール部材15との間からクリーン室8内に流入し、最終的に集塵機1の外部へ排気される。なお、
図7(a)の状態が、
図1(a)におけるフィルタF1,F3と同じ状態であり、
図4は
図7(a)の拡大図である。
【0047】
捕集された粉塵によってフィルタFが目詰まりしてくると集塵効率が著しく低下するため、フィルタFの逆洗を行う。フィルタFの逆洗時には、
図7(b)に示すように、シリンダ本体駆動手段20に係る切替弁22によって気体源40からの圧縮空気を、下降時エア供給管23を介して接続口16aからシリンダ本体11内の下降室11cに供給するとともに、蓋体5の開閉手段50に係るエアシリンダ51が備えるヘッド側ポート60からエアシリンダ51内に供給する。下降室11cに供給された圧縮空気によって下降室11c内の体積が増加すると、それに伴ってシリンダ本体11が下降し、シリンダ本体11の下方に配設されたシール部材15が備えるシール部15bが天板42に密着することとなる。また、ヘッド側ポート60からエアシリンダ51内に供給された圧縮空気によってピストンロッド52が押し出され、それに伴って蓋体開閉アーム54はピン55を軸心に回動し、蓋体押さえローラ56によって蓋体5が押さえ込まれ、蓋体5が閉状態となる。つまり、フィルタFの上端開口部41はシール部材15によって閉塞され、フィルタケース4の下端開口部4aは蓋体5によって閉じられることによって、フィルタFを収容したフィルタケース4は密閉された状態となる。
【0048】
この状態から、次に真空回路44を稼働させ、フィルタケース4内を高真空状態とする。具体的には、
図7(c)に示すように、気体源40aからエジェクタ47に圧縮空気を供給するとともに、真空用配管45に配設された切替弁46を開状態とすると、フィルタ逆洗用バルブ10に係るシリンダキャップ14が備える接続口14cに接続された真空用配管45を介して、フィルタケース4内の空気が吸引され、フィルタケース4内は高真空状態となる。なお、
図5は
図7(c)の拡大図である。
【0049】
そして、フィルタケース4内が高真空状態となった段階で、
図7(d)に示すように、真空回路44を遮断するとともに、逆洗エア供給手段30に係る切替弁32を開状態とすることによって、逆洗エアタンク(不図示)から逆洗エアが供給され、中空ロッド13内を介して噴出口13bから逆洗エアがフィルタケース4内のフィルタFに噴出される。このとき、フィルタケース4は密閉された状態であるため、ブロア9の駆動を止めなくても逆洗対象のフィルタFを介した粉塵エアの吸い込みは遮断されている。なお、この
図7(d)の状態が、
図1におけるフィルタF2と同じ状態であるが、
図1(a)に示すように、複数のフィルタFが配設された集塵機1において、逆洗対象となるフィルタF2のみを密閉状態で逆洗し、他のフィルタF1,F3では、通常の集塵作業を継続することができる。
【0050】
フィルタFの逆洗が終わると、
図7(a)に示すように、逆洗エア供給手段30に係る切替弁32を閉状態としつつ、シリンダ本体駆動手段20に係る切替弁22によって気体源40からの圧縮空気を、上昇時エア供給管24を介して接続口17aからシリンダ本体11内の上昇室11dに供給するとともに、蓋体5の開閉手段50に係るエアシリンダ51が備えるロッド側ポート59からエアシリンダ51内に供給する。上昇室11dに供給された圧縮空気によって上昇室11d内の体積が増加すると、それに伴ってシリンダ本体11が上昇する。また、ロッド側ポート59からエアシリンダ51内に供給された圧縮空気によってピストンロッド52が引き込まれ、それに伴って蓋体開閉アーム54はピン55を軸心に回動し、蓋体押さえローラ56による蓋体5の押さえ込みが解除される。すると、蓋体5の自重によって、ボルト58を軸心として蓋体支持アーム57が回動し、蓋体5が開状態となる。そして、蓋体5が開状態となり、フィルタFの上端開口部41に配設された天板42と、フィルタ逆洗用バルブ10に係るシール部材15との密着状態が解除されると、フィルタFの上端開口部41を介してフィルタ室3とクリーン室8が連通し、粉塵エアの浄化が再開されることとなる。
【0051】
以上の構成を含んで成る本実施形態のフィルタ逆洗システムによると、集塵機1が備えるフィルタFを収容したフィルタケース4を密閉状態、且つ高真空状態にしてフィルタFを逆洗することができる。特に、フィルタケース4内を高真空状態として逆洗エアを噴射すると、圧力差によって逆洗効果の大幅な向上が図られる。
【0052】
また、フィルタFを収容したフィルタケース4を密閉状態とし、更に高真空状態で逆洗を行うため、半導体装置や精密加工機械等といった粉塵発生源の方向への逆洗エアの逆流が発生したり、圧力変動によって粉塵発生源の方向へ逆洗圧力が伝播したりすることがなく、半導体装置や精密加工機械等における加工精度に重大な影響を与えることがない。従って、半導体装置や精密加工機械等の作動中であっても集塵機1を稼働しつつ逆洗を行うことができる。
【0053】
具体的には、
図1(a)~(c)に示すように、集塵機1に複数のフィルタFが配設されている態様においては、逆洗対象となるフィルタFを収容したフィルタケース4のみを密閉状態にして逆洗作業を行い、他のフィルタFでは通常の集塵作業を継続することができる。
図1(a)ではフィルタF2の逆洗を行っている間、フィルタF1,F3で集塵を行うことができ、同様に、
図1(b)ではフィルタF1の逆洗、
図1(c)ではフィルタF3の逆洗を行っている間、他のフィルタFで集塵を行うことができる。このように、集塵方向の空気の流れを一定に維持した状態で、逆洗対象となるフィルタFを収容したフィルタケース4を密閉状態とすることにより、逆洗時における逆洗エアの噴出によって発生する逆洗圧力の伝播をなくし、半導体装置や精密加工機械等の粉塵発生源への逆流を阻止することができる。
【0054】
更に、逆洗によってフィルタFから払い落とされた粉塵は蓋体5上に溜まり、蓋体5を開けた際にフィルタ室3内に排出されるが、集塵方向の空気の流れは一定に維持されており、他のフィルタFによる集塵も継続されているため、排出された粉塵が粉塵発生源の方向へ逆流することもなく、容易に排出することができる。なお、細かい粉塵については、蓋体5が開いた段階で再び集塵されるため、この細かい粉塵も粉塵発生源の方向へ逆流することはない。
【0055】
以上、本発明のフィルタ逆洗システムの実施形態について詳述したが、本発明のフィルタ逆洗システムの技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。例えば、本実施形態のフィルタ逆洗システムに係るフィルタ逆洗用バルブ10について、真空回路44を備えた態様について詳述したが、真空回路44は必ずしも備えていなくてもよい。真空回路44を備えていない態様であれば、
図7(b)の状態から
図7(d)に示すように、フィルタケース4内を高真空状態にすることなく逆洗を行ってもよい。この態様であっても、逆洗対象となるフィルタFを収容したフィルタケース4は密閉されているため、逆洗対象となるフィルタFについては集塵方向の空気の流れを遮断することができ、逆洗効果が十分に得られるとともに、逆洗エアの噴出によって発生する逆洗圧力の伝播をなくし、半導体装置や精密加工機械等の粉塵発生源への逆流を阻止することができる。但し、逆洗エアの圧力を高めると、逆洗時に蓋体5から逆洗エアが漏れて、半導体装置や精密加工機械等の粉塵発生源に影響を及ぼすおそれがあるため、真空回路44を備えていない態様では、逆洗エアの圧力を若干、低めに設定することが好ましい。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
【符号の説明】
【0056】
1:集塵機
2:吸込口
3:フィルタ室
4:フィルタケース
5:蓋体
7:隔壁
8:クリーン室
9:ブロア
10:フィルタ逆洗用バルブ
11:シリンダ本体
11a:下端開口
11b:上端開口
11c:下降室
11d:上昇室
12:円盤状突起部
13:中空ロッド
13a:ロッド本体
13b:噴出口
13c,16a,17a:接続口
14:シリンダキャップ
15:シール部材
16:下側フランジ
17:上側フランジ
18:ボルト
19:パッキン
20:シリンダ本体駆動手段
21:供給管
22,32,46:切替弁
23:下降時エア供給管
24:上昇時エア供給管
30:逆洗エア供給手段
40,40a:気体源
41:上端開口部
42:天板
44:真空回路
45:真空用配管
47:エジェクタ
50:開閉手段
51:エアシリンダ
52:ピストンロッド
53,55:ピン
54:蓋体開閉アーム
56:蓋体押さえローラ
57:蓋体支持アーム
58:ボルト
59:ロッド側ポート
60:ヘッド側ポート
F,F1,F2,F3:フィルタ