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特許7462368プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/02 20220101AFI20240329BHJP
   H04L 67/50 20220101ALI20240329BHJP
【FI】
H04L51/02
H04L67/50
【請求項の数】 31
(21)【出願番号】P 2023197471
(22)【出願日】2023-11-21
【審査請求日】2023-11-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年9月22日にウェブサイトhttps://naomi-ai.app/にて公開 令和5年9月22日にウェブサイト https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000120221.htmlにて公開 令和5年10月30日にウェブサイト https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000120221.htmlにて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523174354
【氏名又は名称】Spiral.AI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100215267
【弁理士】
【氏名又は名称】古屋 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100215555
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】嶺元 慶一
(72)【発明者】
【氏名】周 涵
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 雄一
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2023-0016366(KR,A)
【文献】特開2015-207108(JP,A)
【文献】特開2019-139783(JP,A)
【文献】特表2020-518893(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0259891(US,A1)
【文献】国際公開第2022/230177(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0406956(US,A1)
【文献】特開2017-153078(JP,A)
【文献】特開2017-224190(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/02
H04L 67/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータをキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、さらに前記キャラクターの登録を行う際に、前記キャラクターに対応する属性に関する情報の登録も行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含む前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを質問生成手段として更に機能させ、
前記質問生成手段は、前記キャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトを前記演算部または前記演算部とは別の演算部に入力することにより質問情報を取得する、請求項記載のプログラム。
【請求項3】
前記キャラクター登録手段は、複数のキャラクターの登録を行い、
前記質問入力手段は、前記第2端末から選択されたキャラクターと選択された前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を前記演算部に入力する、請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータをキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段と、スコアリング手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信
前記スコアリング手段は、前記第2端末から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた前記評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を前記第1端末に送信する、プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを親密度演算手段として更に機能させ、
前記親密度演算手段は、前記キャラクターに対する前記第2端末を所持する利用者の親密度の演算を行い、
前記スコアリング手段は、受け付けた前記評価に関する情報について、前記親密度演算手段により演算された親密度に応じて回答情報のスコアリングを行う、請求項記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを表示指示手段として更に機能させ、
前記キャラクター登録手段は、複数のキャラクターの登録を行い、
前記質問入力手段は、前記第2端末から選択されたキャラクターと選択された前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を前記演算部に入力し、
前記表示指示手段は、前記スコアリング手段により算出された回答情報の前記スコアに基づいて複数の前記キャラクターの候補の表示の順番を決め、決められた表示の順番に従って前記キャラクターの候補が表示されるように表示指示信号を前記第2端末に送信する、請求項または記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータをキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、位置情報取得手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記位置情報取得手段は、前記第1端末の位置に関する情報を前記第1端末から受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報及び前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報並びに前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項8】
前記コンピュータをSNS情報取得手段として更に機能させ、
前記SNS情報取得手段は、前記キャラクターの登録が行われた登録者に関連するSNSのアカウントのコンテンツ情報を受け付け、
前記演算部において前記第2端末から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、前記質問入力手段は、前記SNS情報取得手段により取得されたSNSのコンテンツ情報も前記演算部に入力することにより前記SNSのコンテンツ情報を回答情報の演算に反映させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
コンピュータをキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを態様変換手段として更に機能させ、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記回答出力手段は、前記演算部において演算された第1の態様の回答情報も前記第2端末に送信する、請求項記載のプログラム。
【請求項11】
コンピュータをキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、態様変換手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項12】
前記質問送信手段は、前記第1端末に質問情報を第1の態様で送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第1の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から第1の態様で受け付けた質問情報を前記演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、請求項1、2、3、4、5、または記載のプログラム。
【請求項13】
コンピュータをキャラクター登録手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段と、スコアリング手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記回答受付手段は、前記キャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を第1端末から受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた質問情報及び回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信
前記スコアリング手段は、前記第2端末から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた前記評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を前記第1端末に送信する、プログラム。
【請求項14】
コンピュータをキャラクター登録手段と、回答受付手段と、位置情報取得手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記回答受付手段は、前記キャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を第1端末から受け付け、
前記位置情報取得手段は、前記第1端末の位置に関する情報を前記第1端末から受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報及び前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた質問情報及び回答情報並びに前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項15】
コンピュータをキャラクター登録手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記回答受付手段は、前記キャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を第1端末から第2の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた質問情報及び回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項16】
コンピュータをキャラクター登録手段と、回答受付手段と、態様変換手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記回答受付手段は、前記キャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を第1端末から第2の態様で受け付け、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた質問情報及び回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、プログラム。
【請求項17】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、さらに前記キャラクターの登録を行う際に、前記キャラクターに対応する属性に関する情報の登録も行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含む前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、コンピュータ。
【請求項18】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段と、スコアリング手段として機能するコンピュータであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信
前記スコアリング手段は、前記第2端末から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた前記評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を前記第1端末に送信する、コンピュータ。
【請求項19】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、位置情報取得手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記位置情報取得手段は、前記第1端末の位置に関する情報を前記第1端末から受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報及び前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報並びに前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、コンピュータ。
【請求項20】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、コンピュータ。
【請求項21】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、態様変換手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、コンピュータ。
【請求項22】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータと、
利用者が操作する第2端末と、
を備えたシステムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、さらに前記キャラクターの登録を行う際に、前記キャラクターに対応する属性に関する情報の登録も行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含む前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、システム。
【請求項23】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段と、スコアリング手段として機能するコンピュータと、
利用者が操作する第2端末と、
を備えたシステムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信
前記スコアリング手段は、前記第2端末から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた前記評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を前記第1端末に送信する、システム。
【請求項24】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、位置情報取得手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータと、
利用者が操作する第2端末と、
を備えたシステムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記位置情報取得手段は、前記第1端末の位置に関する情報を前記第1端末から受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報及び前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報並びに前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する、システム。
【請求項25】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータと、
利用者が操作する第2端末と、
を備えたシステムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、システム。
【請求項26】
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、態様変換手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータと、
利用者が操作する第2端末と、
を備えたシステムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記質問入力手段は、前記第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信する、システム。
【請求項27】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、キャラクターの登録および前記キャラクターに対応する属性に関する情報の登録を行うキャラクター登録工程と、
前記制御部が、前記キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含む前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信する質問送信工程と、
前記制御部が、前記第1端末から前記質問情報に対する回答情報を受け付ける回答受付工程と、
前記制御部が、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力する質問入力工程と、
前記制御部が、前記演算部において、前記質問送信工程で前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付工程で前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力工程で入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する回答出力工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項28】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、キャラクターの登録を行うキャラクター登録工程と、
前記制御部が、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信する質問送信工程と、
前記制御部が、前記第1端末から前記質問情報に対する回答情報を受け付ける回答受付工程と、
前記制御部が、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力する質問入力工程と、
前記制御部が、前記演算部において、前記質問送信工程で前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付工程で前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力工程で入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する回答出力工程と、
前記制御部が、前記前記第2端末から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた前記評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を前記第1端末に送信するスコアリング工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項29】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、キャラクターの登録を行うキャラクター登録工程と、
前記制御部が、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信する質問送信工程と、
前記制御部が、前記第1端末から前記質問情報に対する回答情報を受け付ける回答受付工程と、
前記制御部が、前記第1端末の位置に関する情報を前記第1端末から受け付ける位置情報取得工程と、
前記制御部が、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報及び前記位置情報取得工程で取得された前記第1端末の位置に関する情報を演算部に入力する質問入力工程と、
前記制御部が、前記演算部において、前記質問送信工程で前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付工程で前記第1端末から受け付けた回答情報並びに前記位置情報取得工程で取得された前記第1端末の位置に関する情報に基づいて、前記質問入力工程で入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する回答出力工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項30】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、キャラクターの登録を行うキャラクター登録工程と、
前記制御部が、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信する質問送信工程と、
前記制御部が、前記第1端末から前記質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付ける回答受付工程と、
前記制御部が、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力する質問入力工程と、
前記制御部が、前記演算部において、前記質問送信工程で前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付工程で前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力工程で入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を前記第2端末に送信する回答出力工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項31】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、キャラクターの登録を行うキャラクター登録工程と、
前記制御部が、前記キャラクターに関する質問情報を第1の態様で第1端末に送信する質問送信工程と、
前記制御部が、前記第1端末から前記質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付ける回答受付工程と、
前記制御部が、前記回答受付工程で受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換する態様変換工程と、
前記制御部が、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部に入力する質問入力工程と、
前記制御部が、前記演算部において、前記質問送信工程で前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付工程で前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力工程で入力した質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信する回答出力工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、利用者の質問に対してAI(人工知能)が回答するAIチャットボットサービスが増加している。例えば、特許文献1には、カスタマーサポートの場面において、AI技術を用い、利用者からの質問に回答する対話システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6218057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自分のアバターとしてのキャラクターを生成し、この生成されたキャラクターに対してサービスの利用者が質問すると自動的に回答が得られるようなチャットボットのプラットフォームに関する技術は従来存在しなかった。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とするチャットボットのプラットフォームに関する新たなプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のプログラムは、
コンピュータをキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信することを特徴とする。
【0007】
本開示のプログラムにおいて、
前記キャラクター登録手段は、前記キャラクターの登録を行う際に、前記キャラクターに対応する属性に関する情報の登録も行い、
前記質問送信手段により前記第1端末に送信される質問情報は、前記キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含んでもよい。
【0008】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータを質問生成手段として更に機能させ、
前記質問生成手段は、前記キャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトを前記演算部または前記演算部とは別の演算部に入力することにより質問情報を取得してもよい。
【0009】
本開示のプログラムにおいて、
前記キャラクター登録手段は、複数のキャラクターの登録を行い、
前記質問入力手段は、前記第2端末から選択されたキャラクターと選択された前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を前記演算部に入力してもよい。
【0010】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータをスコアリング手段として更に機能させ、
前記スコアリング手段は、前記第2端末から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた前記評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を前記第1端末に送信してもよい。
【0011】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータを親密度演算手段として更に機能させ、
前記親密度演算手段は、前記キャラクターに対する前記第2端末を所持する利用者の親密度の演算を行い、
前記スコアリング手段は、受け付けた前記評価に関する情報について、前記親密度演算手段により演算された親密度に応じて回答情報のスコアリングを行ってもよい。
【0012】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータを表示指示手段として更に機能させ、
前記キャラクター登録手段は、複数のキャラクターの登録を行い、
前記質問入力手段は、前記第2端末から選択されたキャラクターと選択された前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を前記演算部に入力し、
前記表示指示手段は、前記スコアリング手段により算出された回答情報の前記スコアに基づいて複数の前記キャラクターの候補の表示の順番を決め、決められた表示の順番に従って前記キャラクターの候補が表示されるように表示指示信号を前記第2端末に送信してもよい。
【0013】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータを位置情報取得手段として更に機能させ、
前記位置情報取得手段は、前記第1端末の位置に関する情報を前記第1端末から受け付け、
前記演算部において前記第2端末から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、前記位置情報取得手段により取得された前記第1端末の位置に関する情報も前記演算部に入力することにより前記第1端末の位置に関する情報を回答情報の演算に反映させてもよい。
【0014】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータをSNS情報取得手段として更に機能させ、
前記SNS情報取得手段は、前記キャラクターの登録が行われた登録者に関連するSNSのアカウントのコンテンツ情報を受け付け、
前記演算部において前記第2端末から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、前記質問入力手段は、前記SNS情報取得手段により取得されたSNSのコンテンツ情報も前記演算部に入力することにより前記SNSのコンテンツ情報を回答情報の演算に反映させてもよい。
【0015】
本開示のプログラムにおいて、
前記質問送信手段は、前記第1端末に質問情報を第1の態様で送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から受け付けた第1の態様の質問情報を前記演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において演算された第2の態様の回答情報を前記第2端末に送信することができる。
【0016】
本開示のプログラムは、
前記コンピュータを態様変換手段として更に機能させ、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記回答出力手段は、前記演算部において演算された第1の態様の回答情報も前記第2端末に送信してもよい。
【0017】
また、本開示のプログラムは、
前記コンピュータを態様変換手段として更に機能させ、
前記質問送信手段は、前記第1端末に質問情報を第1の態様で送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付け、
前記態様変換手段は、前記回答受付手段が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換し、
前記質問入力手段は、前記第2端末から第1の態様で受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信してもよい。
【0018】
また、本開示のプログラムにおいて、
前記質問送信手段は、前記第1端末に質問情報を第1の態様で送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を第1の態様で受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から第1の態様で受け付けた質問情報を前記演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において演算された第1の態様の回答情報を前記第2端末に送信してもよい。
【0019】
また、本開示のプログラムは、
コンピュータをキャラクター登録手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能させるプログラムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記回答受付手段は、前記キャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を第1端末から受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた質問情報及び回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信することを特徴とする。
【0020】
本開示のコンピュータは、
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信することを特徴とする。
【0021】
本開示のシステムは、
プログラムを実行することによりキャラクター登録手段と、質問送信手段と、回答受付手段と、質問入力手段と、回答出力手段として機能するコンピュータと、
利用者が操作する第2端末と、
を備えたシステムであって、
前記キャラクター登録手段は、キャラクターの登録を行い、
前記質問送信手段は、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信し、
前記回答受付手段は、前記第1端末から前記質問送信手段が送信した質問情報に対する回答情報を受け付け、
前記質問入力手段は、前記第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力し、
前記回答出力手段は、前記演算部において、前記質問送信手段が前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付手段が前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力手段が入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信することを特徴とする。
【0022】
本開示の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、キャラクターの登録を行うキャラクター登録工程と、
前記制御部が、前記キャラクターに関する質問情報を第1端末に送信する質問送信工程と、
前記制御部が、前記第1端末から前記質問情報に対する回答情報を受け付ける回答受付工程と、
前記制御部が、利用者が操作する第2端末から前記キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部に入力する質問入力工程と、
前記制御部が、前記演算部において、前記質問送信工程で前記第1端末に送信した質問情報及び前記回答受付工程で前記第1端末から受け付けた回答情報に基づいて、前記質問入力工程で入力した質問情報に対する回答情報が演算されると、演算された回答情報を前記第2端末に送信する回答出力工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本開示のプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法によれば、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とするチャットボットのプラットフォームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本開示の実施の形態に係る例示的な情報処理システムの構成を概略的に示す図である。
図2図1に示す情報処理システムによる情報処理の例示的な流れを示す図である。
図3】本開示に係るコンピュータの機能の関連性を概略的に示す図である。
図4】本開示のプラットフォームにおけるキャラクターとしてのアバターと利用者と間のやり取りの例を示す図である。
図5】第1端末において登録者が、演算部で生成された回答情報の改善を行う画面の例を示す。
図6】本開示の実施の形態に係る情報処理方法における情報処理の例示的な流れを示す図である。
図7】本開示の実施の形態に係る情報処理方法における情報処理の別の例示的な流れを示す図である。
図8】本開示の実施の形態に係る情報処理方法における情報処理の別の例示的な流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明するが、本開示に係る発明はこれらに限定されるものではない。図1乃至図6は、本実施の形態に係る情報処理システム1および情報処理方法を示す図である。
【0026】
[情報処理システム1]
図1に示す本開示に係る情報処理システム1は、管理サーバ(コンピュータ)10と、第1端末48と、第2端末50と、ウェブサーバ52と、言語モデルサーバ(演算部)46と、通信ネットワーク54とを備えている。管理サーバ10は、インターネット回線等の通信ネットワーク54を通じて利用できるサーバである。管理サーバ10には、通信ネットワーク54を介して第1端末48、第2端末50等がそれぞれ通信可能に接続されている。このような本開示に係る情報処理システム1により、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とし、利用者とのスムーズな対話を図るチャットボットのプラットフォームを構築、提供することができる(図2図4参照)。情報処理システム1の各構成要素について以下に説明する。
【0027】
<管理サーバ(コンピュータ)10>
本開示の管理サーバ(コンピュータ)10の構成について図1を用いて説明する。図1は、本開示の管理サーバ10の構成を概略的に示す概略構成図である。本実施形態の管理サーバ10は産業用コンピュータ、パーソナルコンピュータ等から構成されており、図1に示すように、制御部12と、記憶部40と、通信インターフェース部42と、演算部44とを備えている。なお、管理サーバ10は複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0028】
(制御部12)
制御部12は、CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)等で構成され、管理サーバ10の動作を制御する。具体的には、制御部12は、後述する記憶部40に記憶されているプログラムを実行することにより、キャラクター登録手段14、質問生成手段16、位置情報取得手段18、SNS情報取得手段20、質問送信手段22、回答受付手段24、態様変換手段26、コンテンツ登録手段28、質問入力手段30、回答出力手段32、親密度演算手段34、スコアリング手段36、表示指示手段38等として機能する(図3参照)。これらの各手段については後述する。
【0029】
(記憶部40)
記憶部40は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)などで構成されている。また、記憶部40は管理サーバ10に内蔵されるものに限定されることはなく、管理サーバ10に着脱自在に装着可能な記憶媒体(例えば、USBメモリ)等であってもよい。本実施の形態では、記憶部40は、制御部12により実行されるプログラムや、後述する登録者が操作する第1端末48と利用者が操作する第2端末50に対応するアカウント等の登録情報や、質問情報、回答情報、プロンプト等を記憶できるようになっている。なお、これらのプログラムや登録情報等は、記憶部40ではなく、他の記憶手段(クラウドサーバ等)に保存されてもよい。
【0030】
(通信インターフェース部42)
通信インターフェース部42は、無線または有線により制御部12を外部装置(例えば、第1端末48等)と通信可能に接続するものである。制御部12は通信インターフェース部42を介して外部装置に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
【0031】
(演算部44)
演算部44は、後述するように、質問送信手段22が第1端末48に送信した質問情報及び回答受付手段24が第1端末48から受け付けた回答情報に基づいて、あるいはコンテンツ登録手段28により登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報(質問情報、回答情報等)に基づいて(以下、演算部44による演算の基礎となる情報を「基礎データ」ともいう)、質問入力手段30が入力した質問情報に対する回答情報が演算する。演算部44は、第2端末50から送信された第1の態様(例えば、テキスト)の質問情報に対する回答情報を第1の態様または第2の態様(例えば、音声)または両方の態様で演算してもよい。すなわち、質問のテキスト情報が入力されると、演算部44により、対応する回答のテキスト情報や音声情報が出力される。演算部44は、回答情報として、音声情報を生成してからテキスト情報を生成してもよいし、テキスト情報を生成後に音声情報を生成してもよい。こうして、演算部44は、第1の態様の質問情報に対する回答情報を第1の態様および/または第2の態様で演算することができる。別の実施形態において、第1の態様として質問の音声情報が入力されると、演算部44により回答の音声情報やテキスト情報を出力するようにしてもよい。この場合、音声認識、自然言語処理等を行い、質問内容を解析した後に、質問内容に沿った回答の音声情報やテキスト情報を演算、出力することができる。また、その他の手法を採用してもよい。
【0032】
演算部44による音声出力には、録音再生だけでなく、プラットフォームにおけるキャラクターに合わせた録音編集、声質変換等も含まれる。このように、演算部44は、画一的な回答だけ行うチャットボットとは異なるものであり、実在するキャラクターらしい自然な回答情報を自動的に演算できるものであれば演算部44は特に限定されない。演算部44は、質問文を入力、回答文を出力とする学習モデル、特に大規模言語モデル(LLM)や、音響モデル、WaveNetモデル等を含むことが好ましい。LLMの例としては、BERT、XLNeT、T5、GPT等が挙げられ、マルチモーダルなGPT-4等が特に好ましい。
【0033】
演算部44は、後述するように、質問生成手段16からのキャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトを基に質問情報を生成する学習モデルを含んでもよい。
【0034】
演算部44は必ずしも管理サーバ10内に設ける必要はなく、管理サーバ10の外部装置として情報処理システム1に含まれてもよい。ある実施形態において、情報処理システム1に言語モデルサーバ46を演算部44として設け、通信ネットワーク54を介して管理サーバ10に通信可能に接続してもよい(例えば、図1)。
【0035】
本明細書において、「第1の態様の質問情報」と「第1の態様の回答情報」といった場合、質問情報と回答情報は両方とも、音声情報のように同じ形式となる。実施形態毎に、「第1の態様」と「第2の態様」は異なってもよい。なお、態様にかかわらず、後述する第1端末48に送信される質問情報と演算部44等に入力される質問情報とは必ずしも同一ではなく、第1端末48から受け付ける質問に対する回答情報と演算部44等により演算される回答情報とは必ずしも同一でない。すなわち、演算部44等は、登録者が作成した回答情報だけでなく、登録者の回答情報とは異なるオリジナルでアドリブ的な回答情報を生成できる。
【0036】
(その他)
その他にも、管理サーバ10には、管理サーバ10の管理者が制御部12に対して様々な指令を与えることができるキーボード等の操作部(入力部)、制御部12から表示指令信号を受け取ることにより様々な画面を表示するモニタ等の表示部を設けてもよい。ある実施形態では、これらの操作部および表示部が一体化したタッチパネル等の表示操作部が用いられてもよい。
【0037】
(制御部12の詳細)
(キャラクター登録手段14)
キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う。キャラクター登録手段14は、複数のキャラクターを登録することもできる。「登録を行う」ための依頼は、管理サーバ10の管理者により提供されるプラットフォーム上でキャラクター(アバター)として登録されたい者(本明細書において、「登録者」といい、登録者と関連のある事業者、親族等も含む)からだけでなく、管理サーバ10の管理者からも行われてよい。この管理者があるキャラクターについて登録を行いたい場合には、その登録者らから承諾を得る必要がある。本明細書において、「登録」とは、特に限定されないが、管理サーバ10において登録者に識別番号等を付与し登録者のアカウントを設定することをいい、こうしてプラットフォームにおけるキャラクターの管理が可能になる。このプラットフォームでの登録方法として、例えば、登録者が管理サーバ10(プラットフォームの管理者)に対しキャラクター(アバター)として登録されたいとの所定の意思表示(例えば、管理規約の同意、氏名等の提示、身元確認を含む)を行い、その後に登録者に対応するチャラクターがプラットフォームで利用者と対話可能になるアカウントや識別番号等が登録者に付与されてもよい。なお、本明細書において、「利用者」とは、管理サーバ10のプラットフォームを利用してキャラクター(アバター)と対話を行う者をいう。また、本明細書における「キャラクター」は、芸能人、著名人、一般人等の個性ある実在の人、またはプラットフォームに表れるその個性、人柄、性格等をいい、故人でもよいが、塾講師、フライトアテンダント、アイドルやアナウンサーといったステレオタイプ的なキャラクター、ペルソナ等とは異なる概念である。
【0038】
キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う際に、キャラクターに対応する属性に関する情報の登録も行うこともできる。このようなキャラクターの属性は、質問の内容と予め関連付けられた状態で記憶部40に設定されてもよい。ここで、「属性」として、キャラクターの職業、性格、嗜好等が挙げられるが、プラットフォームで利用者がキャラクターと話すであろう話題であり、特に限定されない。
【0039】
(質問生成手段16)
質問生成手段16は、キャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトを演算部44または演算部44とは別の演算部(言語モデルサーバ46等)に入力することにより質問情報を取得する。例えば、キャラクター(登録者)の趣味が登山である場合、プロンプトは登山に関する質問を生成するものである。このように、キャラクターの属性情報からキャラクター毎にユニークな質問集を作成できる。あるいは、属性毎に質問集も作成でき、プリセットされた質問集(パーソナリティ)ができれば、プラットフォーム上のキャラクター育成を効率的に進めることができる。なお、質問情報をリアルタイムに即時に生成できる。
【0040】
(位置情報取得手段18)
位置情報取得手段18は、第1端末48の位置に関する情報を第1端末48から受け付ける。演算部44において第2端末50から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、この位置情報取得手段18により取得された第1端末48の位置に関する情報も演算部44に入力することにより、第1端末48の位置に関する情報を回答情報の演算に反映させてもよい。すなわち、位置情報取得手段18により取得された第1端末48の位置に関する情報も基礎データの一つとして回答情報の演算に利用できる。こうして、利用者が、例えば、登録者の営業先や旅行先について質問したとしても、このような演算結果によってキャラクター(アバター)は対応できる。
【0041】
(SNS情報取得手段20)
SNS情報取得手段20は、キャラクターの登録が行われた登録者に関連するソーシャルネットワークサービス(SNS)のアカウントのコンテンツ情報を受け付ける。演算部44において第2端末50から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、質問入力手段30は、このSNS情報取得手段20により取得されたSNSのコンテンツ情報も基礎データとして演算部44に入力することにより回答情報の演算に反映させてもよい(図3)。こうして、第1端末48から回答情報の他に、コメント投稿サイトや動画配信サイト等の、登録者に関連するSNSのコンテンツ情報から、キャラクター(登録者)固有の口調、言い回し等を演算部44等で学習させることができる。
【0042】
(質問送信手段22)
質問送信手段22は、キャラクターの登録が行われた登録者のアカウントに対応する第1端末48にキャラクターに関連する質問情報を第1の態様で送信する。前述のように、質問送信手段22により第1端末48に送信される質問情報は、キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含んでもよい。さらに、質問送信手段22は、質問生成手段16からのプロンプトを基に演算部44等により生成された質問情報を第1端末48に送信してもよい(図3)。
【0043】
(回答受付手段24)
回答受付手段24は、第1端末48から質問送信手段22が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様または第1の態様で受け付ける(図3)。こうして、登録者の個性を表す音声データ(声色、抑揚)やテキスト等が収集される。
【0044】
あるいは、回答受付手段24は、キャラクターの登録が行われた登録者のアカウントに対応する第1端末48から質問情報および対応する回答情報を受け付けてもよい。この場合、質問情報として、上述のようにキャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含んでもよいが、質問情報および回答情報がセットとして第1端末48から提供される。こうして、質問送信手段22がなくとも、上述したようなプラットフォームは実現できる。
【0045】
(態様変換手段26)
態様変換手段26は、回答受付手段24が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換する。すなわち、態様変換手段26は、回答受付手段24が受け付ける回答情報の態様を変換する(図3)。例えば、音声情報をテキスト情報に、またはテキスト情報を音声情報に変換できる。ここで、変換の手法として、音声認識技術や音声合成技術等を用いることができ、態様変換手段26は、このような回答情報の変換に際し、音響モデル、発音辞書、言語モデルを含む音声認識モデルなどを利用してもよい。こうして、文字起こしや音声データの整形が行われることになる。
【0046】
特に、音声情報をテキスト情報に変換する際、長文であると、文字列を正確に把握されず間違った文章テキストが作成される傾向にある。そこで、制御部12は、受け付けた回答情報が長文の場合にそれを分割する手段、回答情報が長文であることを指摘する手段、または、長文中の切れ目を強調する手段等として機能してもよい。切れ目としては、「が」「けれども」などの接続助詞が挙げられる。強調手段としては、余白を入れることが挙げられる。
【0047】
(コンテンツ登録手段28)
コンテンツ登録手段28は、アカウント、質問情報および質問に対する回答情報を互いに関連付けて登録する。コンテンツ登録手段28は、第1の態様と第2の態様の質問情報および第1の態様と第2の態様の回答情報を登録することもできる。これらの情報は記憶部40に登録することができる。アカウントに関する情報として、登録者の識別番号、氏名、芸名等を登録してもよい。このアカウント登録に際し、登録者の他のSNSにおけるアカウントと連動(関係付け)するように、SNS情報のコンテンツ情報も、基礎データとして登録してもよい(図3)。登録者のアカウントと、質問、回答情報等とを関連付けることにより、効率よく演算部44等に基礎データを入力でき、好ましい。
【0048】
(質問入力手段30)
質問入力手段30は、利用者が操作する第2端末50から(選択されたキャラクターと)キャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部44に入力(送信)する(図3)。この際、質問入力手段30は、第1端末48の位置情報やSNSのコンテンツ情報を演算部44に入力(送信)してもよい。
【0049】
(回答出力手段32)
回答出力手段32は、演算部44において、質問送信手段22が第1端末48に送信した質問情報及び回答受付手段24が第1端末48から受け付けた回答情報(位置情報やSNS情報のコンテンツ情報等も含んでよい。)に基づいて、あるいはコンテンツ登録手段28により登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報に基づいて、第2端末50から送信され質問入力手段30が入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する。さらに、回答出力手段32は、演算部44において演算された第1の態様の回答情報も第2端末50に送信することもできる(図3)。
【0050】
(親密度演算手段34)
親密度演算手段34は、キャラクターに対する第2端末50を所持する利用者の親密度の演算を行う。ここで、「親密度」とは、キャラクターに対する利用者の関わり度を示すものである。親密度の演算方法は限定されないが、例えば、チャット時間が長い場合や評価を頻繁に行っている場合に(これらの情報は、例えばプラットフォームの閲覧履歴を確認することによって得ることができる。)、このような利用者はキャラクターに深く関わっているとして、親密度を高く設定してもよい。プラットフォームにおける全利用者の対応を総合判断して親密度を調整することもできる。例えば、ある利用者のみが回答の音声情報を高く評価したが、その他の利用者は低く評価した場合、前者の利用者の親密度を低くすることもできる。
【0051】
親密度演算手段34は、親密度が高い利用者にポイント(報酬)を与えるようになっていてもよい。
【0052】
(スコアリング手段36)
スコアリング手段36は、第2端末50からの回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を第1端末48に送信する(図3)。登録者による質問情報への回答は10時間かかる場合もあるが、本開示に係るプラットフォームによれば、演算部44等による回答内容について精度が低い部分のみを特定し、精度を強化するための朗読文章を作成し、再度音声収録を登録者にしてもらい、得られた情報を用いて演算部44等によりAI学習を行うことによって、キャラクターとしての振る舞いを効率的に向上させることができる。再収録された場合に、過去のデータを一斉に修正してもよい。
【0053】
スコアリング手段36は、受け付けた評価に関する情報について、親密度演算手段34により演算された親密度に応じて回答情報のスコアリングを行ってもよい(図3)。親密度が高い利用者の評価があった場合のみスコアリングを行ってもよく、親密度をスコアリングの重み付けとして用いることもできる。例えば、親密度の高い利用者による評価は、他の利用者による評価よりもスコアリングに大きく影響するように設定してもよい。評価の仕方としては、5段階評価としたり、good/bad等の二者択一方式で評価してもよく、特に限定されない。なお、これらの評価情報は、演算部44等の強化学習に利用することができる。例えば、「所定のスコアが得られたら褒める」といった設定にしてもよい。また、badの評価があったら、そのスコアに関する情報を優先して第1端末48に送信してもよい。
【0054】
図5に、第1端末48において登録者がAI(演算部)で生成された回答情報の改善を行う画面の例を示す。図5(A)は、利用者からのスコア情報、改善対象画面(不適切な回答箇所に取消線が引かれている)、改善後の音声収録画面(文字で表現されている)の例を示す。図5(B)は、利用者からのスコア情報と読み上げ文章と含む音声改善画面の例を示す。図5に示すように、利用者からのスコア情報には、先の見えない精度改善プロセスに対して登録者の意欲を維持するためのコメント、配分情報等を付加することができる。
【0055】
(表示指示手段38)
表示指示手段38は、スコアリング手段36により算出された回答情報のスコアに基づいて複数のキャラクターの候補の表示の順番を決め、決められた表示の順番に従ってキャラクターの候補が表示されるように表示指示信号を第2端末50に送信する(図3)。
【0056】
<言語モデルサーバ46>
言語モデルサーバ46は、産業用コンピュータ等のサーバである。言語モデルサーバ46は演算部44を代替できるものであり、本開示に係る管理サーバ10によるプログラムに沿って、ウェブページにおいて管理サーバ10(質問入力手段30)からの質問情報に応じて回答情報を演算したり、キャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトに基づき質問情報を生成したり、回答受付手段24が受け付けた回答情報の態様を変換したりする機能を発揮させてもよい。言語モデルサーバ46の言語モデルとして、上述したLLMが挙げられ、さらに音響モデル等も含むことができる。
【0057】
<第1端末48および第2端末50>
第1端末48、第2端末50は、それぞれ登録者、利用者によって操作される端末である。第1端末48および第2端末50としては、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、携帯端末等を含むものであるが、管理サーバ10と送受信可能で情報の入出力できるものであれば特に限定されない。なお、第1端末48は、回答の音声情報に対する雑音(ノイズ)の影響を軽減できるマイクを備えることが好ましい。このような第1端末48を机や肩の上に置いて声を四六時中録音すれば、登録者からの音声データを基礎データとして収集できる。また、第1端末48および第2端末50はそれぞれ同一の端末である必要はなく、同一の利用者(登録者または利用者)が異なるタイミングで異なる端末を用いて情報の送受信を行ってもよい。本開示のプログラムが実行されるウェブサイト(プラットフォーム)において、登録者および利用者は異なる端末を用いても、それぞれの端末が同一の登録情報(アカウント情報)によって識別されればよい。
【0058】
<ウェブサーバ52>
ウェブサーバ52は、本開示に係る管理サーバ10によるプログラムに沿って、ウェブページにおいて第1端末48および第2端末50からのリクエストに応じて応答をする産業用コンピュータ等のサーバであり、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供されるものでもよい。本開示に係るプログラムが実行されるウェブサイトは、ウェブサーバ52によって管理される。なお、図1に示す例では、質問情報および回答情報を第2端末50に表示させるために(図4)、表示指示信号はウェブサーバ52を経由して第2端末50に送信され、管理サーバ10の管理者によって管理されるウェブサイトで質問情報および回答情報が表示されるようになっている。なお、本発明において、キャラクターとの対話はウェブサイトで行われることに限定されず、第1端末48にインストールされたいわゆるアプリ(アプリケーションソフトウェア)によって実行されてもよい。さらに、本開示に係るプログラムはウェブサイトとアプリの双方によって実行されてもよい。
【0059】
[情報処理方法1]
次に、図6を参照して上記した情報処理システム1における情報処理方法1について説明するが、本開示に係る情報処理方法はこれに限定されない。以下の説明において、同一の参照符号が付された構成要素は上記した構成要素と同一であり、重複する説明は適宜省略する。なお、以下に示す処理は記憶部40に記憶されているプログラムを制御部12が実行することにより行われる。
【0060】
まず、制御部12(キャラクター登録手段14)が、登録者または管理者のリクエストに基づいてキャラクターの登録を行う(図6、ステップS1)。
【0061】
次に、制御部12(質問生成手段16)が、キャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトを演算部44または言語モデルサーバ46(LLM)に入力することにより第1の態様の質問情報を取得する(図6、ステップS2)。
【0062】
次に、制御部12(位置情報取得手段18)が、第1端末48の位置に関する情報を第1端末48から受け付ける(図6、ステップS3)。演算部44において第2端末50から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、位置情報取得手段18により取得された第1端末48の位置に関する情報を演算部44に入力することにより、第1端末48の位置に関する情報も回答情報の演算に反映される。
【0063】
次に、制御部12(SNS情報取得手段20)が、キャラクターの登録が行われた登録者(のアカウント)に関連するSNSのアカウントのコンテンツ情報を受け付ける(図6、ステップS4)。演算部44において第2端末50から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、SNS情報取得手段20により取得されたSNSのコンテンツ情報が演算部44に入力されることにより、SNSのコンテンツ情報も回答情報の演算に反映される。
【0064】
次に、制御部12(質問送信手段22)が、キャラクターの登録が行われた登録者のアカウントに対応する第1端末48に質問情報を第1の態様で送信する(図6、ステップS5)。
【0065】
次に、制御部12(回答受付手段24)が、第1端末48から質問に対する回答情報を第2の態様で受け付ける(図6、ステップS6)。
【0066】
次に、制御部12(コンテンツ登録手段28)が、アカウント、質問情報および質問に対する回答情報を互いに関連付けて登録する(図6、ステップS7)。このとき、制御部12(コンテンツ登録手段28)は、登録者のアカウント情報等に、第1端末48の位置に関する情報やSNSのコンテンツ情報を関連付けて登録してもよい(図3)。
【0067】
次に、制御部12(質問入力手段30)が、利用者の第2端末50からキャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する(図6、ステップS8)。
【0068】
次に、演算部44において制御部12(コンテンツ登録手段28)により登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、制御部12(回答出力手段32)が、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する(図6、ステップS9)。
【0069】
次に、制御部12(親密度演算手段34)が、キャラクターに対する第2端末50を所持する利用者の親密度の演算を行う(図6、ステップS10)。
【0070】
次に、第2端末50から第2の態様の回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、制御部12(スコアリング手段36)が、受け付けた評価に関する情報について、親密度演算手段34により演算された親密度に応じて第2の態様の回答情報のスコアリングを行い、この第2の態様の回答情報のスコアに関する情報を第1端末48に送信する(図6、ステップS11)。
【0071】
次に、制御部12(表示指示手段38)が、制御部12(スコアリング手段36)により算出された第2の態様の回答情報のスコアに基づいて複数のキャラクターの候補の表示の順番を決め、決められた表示の順番に従ってキャラクターの候補が表示されるように表示指示信号を第2端末50に送信する(図6、ステップS12)。こうして、利用者は、回答精度の高い、即ち実在するより登録者らしいキャラクターがどれかを意識しながら対話を楽しむことができる。
【0072】
以上のような情報処理方法は一例であり、処理の流れは上記したものに限定されない。例えば、ステップS11において、スコアが低い場合、必要に応じて、登録者は、ステップS8で演算部44に入力された質問情報に対する回答情報を第2の態様で作成し(図5)、管理サーバ10(回答受付手段24)に送信してもよい(すなわち、図6のステップS6に戻る)。
【0073】
このような情報処理方法1によれば、ステップS5において、制御部12(質問送信手段22)が、キャラクターに関する質問情報を第1端末48に送信し、ステップS6において、制御部12(回答受付手段24)が、第1端末48から、質問送信手段22が送信した質問情報に対する回答情報を受け付けることで、キャラクターに関する質問情報に対する回答情報を管理サーバ10に受け付けさせるというキャラクター生成の工程を、第1端末48を使用する登録者が自ら行うことが可能となることから、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とし、利用者とのスムーズな対話を図るチャットボットのプラットフォームを構築、提供することができる。
【0074】
また、ある実施形態において、制御部12(回答受付手段24)は、第1端末48から質問に対する回答情報を第1の態様で受け付けてもよい(図6、ステップS6)。別の実施形態においては、第1端末48から質問に対する回答情報を第2の態様で受け付けた後(即ち、図6のステップS6の後に)、制御部12(態様変換手段26)は、この第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換してもよい。また、演算部44において制御部12(コンテンツ登録手段28)により登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報を第1の態様で演算させて、この演算された第1の態様の回答情報も第2端末50に送信してもよい(図6、ステップS9)。
【0075】
なお、各ステップにおいて人力による確認作業も行われてよい。例えば、テキスト情報が作成される際に文章の間違いを修正する必要もあるからである。第1端末48から回答情報を受け付ける際、第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換する際、演算部44で回答情報が演算される際に、確認を行ってもよい。
【0076】
[情報処理方法2]
次に、図7を参照して上記した情報処理システム1における情報処理方法2について説明する。なお、情報処理方法1と重複する説明は適宜省略する。情報処理方法2は、本開示に係るプラットフォームのキャラクターとなる登録者によって管理者側で用意した質問に対する回答情報を作成できない場合に対応可能である。即ち、図6のステップS6が行えない場合を想定している。
【0077】
情報処理方法1と同様に、まず、制御部12(キャラクター登録手段14)が、キャラクターの登録を行う(図7、ステップS101)。
【0078】
次に、制御部12(回答受付手段24)が、キャラクターの登録が行われた登録者のアカウントに対応する第1端末48から質問情報および対応する回答情報を第2の態様で受け付ける(図7、ステップS102)。即ち、情報処理方法1と異なり、この質問情報は、管理サーバ10の管理者側ではなく、登録者側で提供され、質問情報と回答情報は既に関連付けされているとみなせる。
【0079】
次に、制御部12(コンテンツ登録手段28)が、アカウント、質問情報および質問に対する回答情報を互いに関連付けて登録する(図7、ステップS103)。
【0080】
次に、制御部12(質問入力手段30)が、利用者の第2端末50からキャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する(図7、ステップS104)。
【0081】
次に、演算部44において制御部12(コンテンツ登録手段28)により登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、制御部12(回答出力手段32)が、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する(図7、ステップS105)。こうして、利用者はプラットフォーム上において登録されているキャラクターとの対話を楽しむことができる。
【0082】
このような情報処理方法2によれば、プラットフォーム上のキャラクターが例えば故人であって、この登録者により管理者側で用意した質問に回答できない場合であっても、その故人の関連団体や遺族等が、演算部44等によって回答情報を演算するために十分な量のデータセットを提供できるのであれば、ステップS102において、制御部12(回答受付手段24)が、第1端末48から、キャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を受け付けることで、キャラクターに関する質問情報に対する回答情報を管理サーバ10に受け付けさせるというキャラクター生成の工程を、管理サーバ10の管理者によらずとも、第1端末48を使用する登録者が自ら行うことが可能となることから、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とし、利用者とのスムーズな対話を図るチャットボットのプラットフォームを構築、提供することができる。「十分な量」として、例えば音声の収録時間として10時間分のデータ量が挙げられる。
【0083】
なお、情報処理方法2においても、登録者のSNSのコンテンツ情報が入手可能であれば、演算部44等による演算処理に活用できるのは情報処理方法1と同様である。また、制御部12(スコアリング手段36)に回答情報のスコアリングを行わせ、他のキャラクターのスコアと比較させることも可能である。
【0084】
[情報処理方法3]
次に、図8を参照して上記した情報処理システム1における情報処理方法3について説明する。なお、情報処理方法1、2と重複する説明は適宜省略する。情報処理方法3は、本開示に係るプラットフォームで演算部44等による演算処理の基礎となる情報を問わず、キャラクターと利用者とのスムーズな対話を実現するものである。演算処理の基礎となる情報を問わないとは、情報処理方法1、2で収集された質問情報と回答情報を用いてもよいが、その他の方法で収集された質問情報と回答情報を用いてもよいことを意味する。また、キャラクターとそのアカウント情報も任意の方法により登録、保存できる。
【0085】
まず、制御部12(質問入力手段30)が、利用者の第2端末50からキャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する(図8、ステップS201)。
【0086】
次に、演算部44において登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、制御部12(回答出力手段32)が、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する(図8、ステップS201)。
【0087】
このような情報処理方法3によれば、演算部44等によって回答情報を演算するために十分な量のデータセットがあれば、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とし、利用者とのスムーズな対話を図るチャットボットのプラットフォームを構築、提供することができる。
【0088】
なお、情報処理方法1、2と同様に、登録者のSNSのコンテンツ情報が入手可能であれば、演算部44等による演算処理に活用できる。また、制御部12(スコアリング手段36)に回答情報のスコアリングを行わせ、他のキャラクターのスコアと比較させることも可能である。また、評価結果やスコアは、教師データをさらに収集するか否か、演算部44等による演算結果を改善するか否か等の判断材料になる。
【0089】
以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、上述したように、プログラムを実行させることにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、以下のように、質問入力手段30と、回答出力手段32として機能する。具体的には、質問入力手段30は、利用者の第2端末50からキャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する。回答出力手段32は、演算部44において、登録されているキャラクターのアカウントに関連づけられている情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する。
【0090】
また、本開示の一実施形態として、プログラムを実行させることにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、以下のように、キャラクター登録手段14と、質問送信手段22と、回答受付手段24と、質問入力手段30と、回答出力手段32として機能する。具体的には、キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う。質問送信手段22は、キャラクターに関する質問情報を第1端末48に第1の態様で送信する。回答受付手段24は、第1端末48から質問送信手段22が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付ける。質問入力手段30は、利用者が操作する第2端末50からキャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する。回答出力手段32は、演算部44において、質問送信手段22が第1端末48に送信した質問情報及び回答受付手段24が第1端末48から受け付けた回答情報に基づいて、質問入力手段30が入力した質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する。
【0091】
また、本開示の一実施形態として、プログラムを実行させることにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、以下のように、キャラクター登録手段14と、質問送信手段22と、回答受付手段24と、態様変換手段26と、質問入力手段30と、回答出力手段32として機能する。具体的には、キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う。質問送信手段22は、キャラクターに関する質問情報を第1端末48に第1の態様で送信する。回答受付手段24は、第1端末48から質問送信手段22が送信した質問情報に対する回答情報を第2の態様で受け付ける。態様変換手段26は、回答受付手段24が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換する。質問入力手段30は、利用者の第2端末50から受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する。回答出力手段32は、演算部44において質問送信手段22が第1端末48に送信した質問情報及び回答受付手段24が第1端末48から受け付けた回答情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を第2端末50に送信する。このように、態様変換手段26により、回答受付手段24が受け付けた第2の態様の回答情報を第1の態様の回答情報に変換すれば、演算部44等の基礎データを容易に増やすことができる。
【0092】
また、本開示の一実施形態として、プログラムを実行させることにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、以下のように、キャラクター登録手段14と、質問送信手段22と、回答受付手段24と、質問入力手段30と、回答出力手段32として機能する。具体的には、キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う。質問送信手段22は、キャラクターに関する質問情報を第1端末48に第1の態様で送信する。回答受付手段24は、第1端末48から質問送信手段22が送信した質問情報に対する回答情報を第1の態様で受け付ける。質問入力手段30は、利用者の第2端末50から第1の態様で受け付けた質問情報を演算部44に入力する。回答出力手段32は、演算部44において質問送信手段22が第1端末48に送信した質問情報及び回答受付手段24が第1端末48から受け付けた回答情報に基づいて、質問入力手段30が入力した第1の態様の質問情報に対する回答情報が第1の態様で演算されると、演算された第1の態様の回答情報を第2端末50に送信する。
【0093】
また、本開示の一実施形態として、プログラムを実行させることにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、以下のように、キャラクター登録手段14と、回答受付手段24と、質問入力手段30と、回答出力手段32として機能する。具体的には、キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う。回答受付手段24は、第1端末48からキャラクターに関する質問情報および対応する回答情報を第2の態様で受け付ける。質問入力手段30は、利用者の第2端末50からキャラクターに対する質問情報を第1の態様で受け付けると、受け付けた第1の態様の質問情報を演算部44に入力する。回答出力手段32は、演算部44において回答受付手段24が第1端末48から受け付けた質問情報及び回答情報に基づいて第2端末50から送信された第1の態様の質問情報に対する回答情報が第2の態様で演算されると、演算された第2の態様の回答情報を第2端末50に送信する。
【0094】
近年の対話型AIや生成AIの発展により、利用者が質問を入力すると、自動会話プログラムであるチャットボットにより回答を出力することはできる。このように回答を出力するチャットボット等は、より人間らしい会話を成立させるために、所定の性格や容姿(ペルソナ、アバター)を与えられることが多い。これに対し、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法によれば、登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とし、利用者とのスムーズな対話を図るチャットボットのプラットフォームを提供することができる。言い換えると、「なかなか話せない芸能人(1:N)」から、「いつでも話せる芸能人(1:1)」という世界観を創出でき、利用者にその芸能人と1対1で話していると錯覚するような利用者体験を提供でき、本開示に係るプラットフォームによれば、複数の芸能人をチャラクターとして登録できる。以下、本開示に係るプラットフォームの構築のことを、AIキャラクターの民主化ともいう。また、上述のように本開示に係るプラットフォームによれば、利用者のニーズに合わせて、プラットフォームから利用者の端末50への回答情報の送信態様を音声とするかテキストとするか選択することができる。
【0095】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、キャラクター登録手段14は、キャラクターの登録を行う際に、キャラクターに対応する属性に関する情報の登録も行ってもよく、質問送信手段22により第1端末48に送信される質問情報は、キャラクターの属性に関連付けられている質問情報を含んでもよい。このように、利用者がプラットフォームでキャラクターと話すであろう属性に着目して、質問を作成することにより、より効率よくAIキャラクターの民主化を図ることができる。
【0096】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、プログラムを実行することにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、質問生成手段16として更に機能することもできる。具体的には、質問生成手段16は、キャラクターの属性および質問情報の生成の依頼を含むプロンプトを演算部44または演算部44とは別の演算部(言語モデルサーバ46)に入力することにより質問情報を取得する。こうして、キャラクターの属性に応じた質問を演算部44または別の演算部(言語モデルサーバ46)で生成することができ、AIキャラクターの民主化を図るうえで効率的に質問事項を事前準備できる。
【0097】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、キャラクター登録手段14は、複数のキャラクターの登録を行い、質問入力手段30は、第2端末50から選択されたキャラクターと選択されたキャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部44に入力することもできる。こうして、プラットフォームで複数のキャラクターと対話できれば、利用者は気分に応じて対話するキャラクターを選択できる。
【0098】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、プログラムを実行することにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、スコアリング手段36として更に機能することもできる。具体的には、スコアリング手段36は、第2端末50から回答情報に対する評価に関する情報を受け付けると、受け付けた評価に関する情報に基づいて回答情報のスコアリングを行い、回答情報のスコアに関する情報を第1端末48に送信する(図4)。こうして、例えば、音声の回答情報に対する評価(スコア)が登録者の端末(第1端末48)に収集され、評価が低い回答情報に関しては登録者に音声の回答情報を再収録してもらい、登録者のキャラクターらしい回答をより精度よく作成するための基礎データとして利用できる。回答精度の低いワードを検出し、当該ワードを含む文章の作成、収録、学習というプロセスを自動化させることもできる。登録者が苦手とする音素についても同様のプロセスによって回答精度を改善することができる。
【0099】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、プログラムを実行することにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、親密度演算手段34として更に機能することもできる。具体的には、親密度演算手段34は、キャラクターに対する第2端末50を所持する利用者の親密度の演算を行い、スコアリング手段36は、受け付けた評価に関する情報について、親密度演算手段34により演算された親密度に応じて回答情報のスコアリングを行ってもよい。このように、利用者が特定のキャラクター(アバター)との関わり度を示す親密度を、キャラクター評価(スコアリング)に利用できる。例えば、チャット時間が長ければ、現実の登録者との差異に気付き易いと推測できるからである。また、登録者のファンはプラットフォームの利用者になることが考えられ、利用者が自身の親密度を知ることができれば、自分が推しのAIキャラクターの民主化に貢献できるという動機づけとなり得る。
【0100】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、プログラムを実行することにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、表示指示手段38として更に機能することもできる。具体的には、キャラクター登録手段14は、複数のキャラクターの登録を行い、質問入力手段30は、第2端末50から選択されたキャラクターと選択されたキャラクターに対する質問情報を受け付けると、受け付けた質問情報を演算部44に入力し、表示指示手段38は、スコアリング手段36により算出された回答情報のスコアに基づいて複数のキャラクターの候補の表示の順番を決め、決められた表示の順番に従ってキャラクターの候補が表示されるように表示指示信号を第2端末50に送信する。こうして、評価が高いほど利用者の端末で上位に表示される。
【0101】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、プログラムを実行することにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、位置情報取得手段18として更に機能することもできる。具体的には、位置情報取得手段18は、第1端末48の位置に関する情報を第1端末48から受け付ける。演算部44において第2端末50から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、位置情報取得手段18により取得された第1端末48の位置に関する情報も演算部44に入力することにより第1端末48の位置に関する情報を回答情報の演算に反映させることができる。こうして、第1端末48の位置情報も参照して利用者の質問に対する回答を生成できる。
【0102】
また、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法において、プログラムを実行することにより、コンピュータ(管理サーバ10)は、SNS情報取得手段20として更に機能することもできる。具体的には、SNS情報取得手段20は、キャラクターの登録が行われた登録者に関連するSNSのアカウントのコンテンツ情報を受け付ける。演算部44において第2端末50から送信された質問情報に対する回答情報が演算される際に、質問入力手段30は、SNS情報取得手段20により取得されたSNSのコンテンツ情報も演算部44に入力することによりSNSのコンテンツ情報を回答情報の演算に反映させることができる。こうして、キャラクターの登録を行った登録者のアカウントのSNS情報も参照して利用者の質問に対する回答を生成できる。
【0103】
なお、本実施の形態によるプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)、情報処理システム1および情報処理方法は、上述したような態様や組み合わせに限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0104】
本発明者らがAIキャラクターの民主化について鋭意検討したところ、演算部44等に演算された回答情報は、特に音声情報の場合、AI(演算部44等)による会話の語尾(「~だよね」、「~でしょ?」等)の精度が低い傾向にあった。そこで、コンピュータ(管理サーバ10)は、語尾を自動的に抽出し、確認するよう機能してもよい。また、演算部44等に対するプロンプトで、登録者の音声(音色、強さ、高さ等)に合わせて、語尾、話し方やイントネーションを整えるよう指示することが好ましい。さらに、このような修正を類似文脈でまとめて反映させることが好ましい。
【0105】
また、回答情報の第1の態様と第2の態様として、音声およびテキストを用いる例を説明したが、本開示に係る実施形態はこれらに限定されず、例えば、第3の態様として動画を回答情報として出力させてもよい。利用者からの質問情報に画像も含めることができ、演算部44等はその画像に対する感想を回答情報として生成してもよい。
【0106】
また、登録者のキャラクター性を表現するために、テキスト情報に加えて、絵文字や顔文字を付与した文章を演算部44等に生成させてもよい。また、出力するテキスト内容に応じて、抑揚・声色を変えることで、感情の浮き沈みを再現してもよい。また、感情別に回答の音声データを分類し保存してもよい。
【0107】
また、演算部44等は、会話の中で自然に登録者が関与するイベント告知などのプロモーションを行うような回答情報を生成してもよい。具体的には、イベントに関連する単語(場所、日時、内容等)を予め設定しておき、質問にイベントに関連する単語が含まれていたら、プロモーションを行うような回答情報を出力させてよい。また、利用者からの返答内容にイベントに参加する可能性が示唆されていたら、コンピュータ(管理サーバ10)は、イベントの予約コードを発行してもよい。また、利用者のスケジュールの空き状況を把握した上で告知を行わせてもよい。さらに、実際にイベントに来た、来ていないによって、利用者にポイントを付与したり、加算したりしてもよい。このように、利用者の来場確度を高める仕組みを、演算部44等による演算方法に組み込むことができる。
【0108】
また、管理サーバ10は、第2端末50の位置情報を受け付けてもよく、利用者と登録者のアバターとで「行きたい」と話した場所に第2端末50が近づくと、会話とは別に広告が第2端末50に自動配信してもよい。
【0109】
また、質問情報と回答情報は、日本語に限らず、中国語・タイ語など外国語でもよい。演算部44等で適宜翻訳が可能である。
【0110】
また、演算部44等による回答情報に合わせて、ホログラムやロボット等の物理的に存在するものを連動させてもよい。
【0111】
また、基礎データの収集に関して、登録者の声色と似ている人をバンク化(リスト化)して、リストの中から音声提供者をピックアップしてキャラクター化の出発点とすることもできる。
【0112】
また、本開示のプラットフォームにおいて、登録者本人が利用者とのやり取りに対してオーバーライドして直接参加してもよい。
【0113】
また、会話の没入感を向上させるために、リアルの時刻を踏まえた回答情報を演算してもよい。また、テキスト情報は一つの吹き出しで出力するのではなく、人間のように吹き出しをいくつかに分けてもよい。回答情報の生成中、「・・・」を出さないよう設定してもよい。利用者のプロフィールに変更があった際に、前回との違いをAI(演算部44等)が認識し、回答情報に反映させてもよい。利用者のSNSなどのURLを入力しておくと、演算部44等はアップロードされた内容を踏まえた回答情報を作成してもよい。例えば、「さっきストーリーに投稿してたお店、いいね!」とキャラクターが不測突発的に連絡してもよい。また、演算部44等による演算処理の基礎データとして、SNSのコンテンツ情報や第1端末48の位置情報だけでなく、登録者の携帯電話内のアプリ情報も取得できるようにしてもよい。例えば、健康系アプリと連携させておくと、利用者の体調や運動量に応じた回答情報を作成してもよい。例えば、キャラクターに「最近運動不足じゃない?」と言わせることができる。位置情報と連動させておくと今日行った場所(飲食店、百貨店など)を踏まえて、キャラクターが会話してもよい。登録者のウェブ閲覧情報も利用してもよい。これらの情報を登録者だけでなく利用者側からも取得できれば、演算部44等で登録者と利用者と間でマッチングを行い、マッチング内容を回答情報に反映させてもよい。例えば、閲覧履歴から趣味趣向が伺えるので、趣味嗜好を理解した上で会話が可能になる。また、リアルタイムの情報を回答することにより、キャラクターという仮想世界と現実との境界線をなくすプラットフォームを提供することができる。また、システムエラーが起きた際、AIによる生成ではなくただの収録音声を流してもよい。
【0114】
また、プラットフォーム上において、利用者から「会いたい」などのペインに関するキーワードが出てきたら、キャラクターのマーケティング活動につながる会話を生成してもよい。例えば、キャラクターに「水着イベントどうかな?」のような反応をさせて、利用者にイベント情報をWeb参照させ返答させることも可能となる。また、利用者が登録者に関する事実情報をウェブサイトにアップロードしてもよい。登録者の他に、事実関係を確認承認する承認手段を管理サーバ10に設け、事実関係が承認されると、利用者にポイントを付与するように設定してもよい。事実情報が登場した会話について、その後のやり取りから判断して、その事実情報の正誤を判定し、自動承認してもよい。また、登録者同士で相互評価して、回答情報を修正し合うようにしてもよい。また、プラットフォーム上において、キャラクターコミュニティを設け、利用者の参加の活発度や、総会話時間などに応じて、利用者を表彰、ポイントなどの特典を付与してもよい。
【0115】
また、キャラクターは演算部44等に学習させて、パラメータを微調整したアダプタに利用者との対話(回答情報の生成)をさせてもよい。
【符号の説明】
【0116】
1 情報処理システム
10 管理サーバ(コンピュータ)
12 制御部
14 キャラクター登録手段
16 質問生成手段
18 位置情報取得手段
20 SNS情報取得手段
22 質問送信手段
24 回答受付手段
26 態様変換手段
28 コンテンツ登録手段
30 質問入力手段
32 回答出力手段
34 スコアリング手段
36 親密度演算手段
38 表示指示手段
40 記憶部
42 通信インターフェース部
44 演算部
46 言語モデルサーバ(演算部)
48 第1端末
50 第2端末
52 ウェブサーバ
54 通信ネットワーク
【要約】
【課題】登録者が自分でキャラクターを生成することを可能とするチャットボットのプラットフォームに関する新たなプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】キャラクター登録手段14はキャラクター登録する。質問送信手段22は、キャラクターに関する質問情報を第1端末48に送信する。回答受付手段24は、第1端末48から質問送信手段22が送信した質問情報に対する回答情報を受け付ける。質問入力手段30は、第2端末50から受け付けたキャラクターに対する質問情報を演算部44に入力する。回答出力手段32は、演算部44において、質問送信手段22が第1端末48に送信した質問情報及び回答受付手段24が第1端末48から受け付けた回答情報に基づいて質問入力手段30が入力した質問情報に対し演算された回答情報を第2端末50に送信する。
【選択図】図2
図1
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図8