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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】包装方法、および包装機械
(51)【国際特許分類】
   B65B 57/02 20060101AFI20240329BHJP
   B65B 57/00 20060101ALI20240329BHJP
   B65B 9/08 20120101ALI20240329BHJP
   G01M 3/26 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
B65B57/02 F
B65B57/00 D
B65B9/08
G01M3/26 N
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019137727
(22)【出願日】2019-07-26
(65)【公開番号】P2020015555
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】18382564.5
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】522495522
【氏名又は名称】ウルマ パッケージング エス.コープ
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】アルバート,オチョア-アイズプルア カルボ
(72)【発明者】
【氏名】エネコ,イスキエルド エレニョ
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-207806(JP,A)
【文献】特開2004-284677(JP,A)
【文献】特開2016-118523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 57/02
B65B 57/00
B65B 9/08
G01M 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムから生成されたパッケージ(E)に製品を包装する包装機械のための方法であって、
前記フィルムの長手方向の2つの端部を互いにシールを行い長手方向にシールを有するチューブ状のフィルムを生成する工程と、
得られた前記チューブ状のフィルム(1)を作動領域(1.0)で囲まれた領域の中で横方向シールおよび切断操作を行う工程であって、
当該工程は、横方向シール(1.01、1.02)は横方向切断(1.0c)前後に配置された部分でなされ、前記作動領域(1.0)内に配置されて、横方向切断(1.0c)の上流側に配置された前記横方向シール(1.01)で一端が横方向に閉じられた前記チューブ状のフィルム(1)を形成し、さらに当該工程では、前記横方向切断(1.0c)の下流に形成された前記横方向シール(1.02)と前記横方向切断(1.0c)によって前記チューブ状のフィルム(1)から分離された前記パッケージ(E)を生成し、
包装される製品を、前記チューブ状のフィルムを通して前記パッケージ(E)に供給する工程と、を有し、
前記横方向シールおよび前記横方向切断操作の前または最中に、ャンバ(3)の中へ前記チューブ状のフィルム(1)を閉じて導入し、前記作動領域(1.0)を生成し、
前記作動領域(1.0)の上流で前記チューブ状のフィルム(1)が少なくとも1つの横方向押さえ領域(P1)で保持されており、
前記チューブ状のフィルム(1)は、前記チャンバ(3)によって囲まれた部分に設けられた第1の検証領域(Z1)と第2の検証領域(Z2)を含み、前記作動領域(1.0)と前記横方向押さえ領域(P1)との間に前記第1の検証領域(Z1)が配置され、さらに前記作動領域(1.0)の下流に前記第2の検証領域(Z2)が配置され、
前記チャンバ(3)を閉じた状態で、前記チャンバ(3)内の圧力が減少させられ、
前記横方向シールおよび前記横方向切断が行われると、前記チャンバ(3)内の前記第1の検証領域(Z1)内および/または前記第2の検証領域(Z2)内に存在する気体状流体の少なくとも1つの特性が検出され、
運転が終了し前記チャンバ(3)内の減圧中または減圧後に、前記気体状流体の漏れがあるかどうかを検証し、
前記検出により前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)のいずれかで漏れを検知した場合には、前記チャンバ(3)の内側に配置された前記シール(1.01、1.02、1.1)のうちの少なくとも1つが誤った品質であることが判定される、
ことを特徴とする、包装方法。
【請求項2】
-前記チャンバ(3)内に与えられた前記気体状流体の存在、または濃度を検出する方法であって、前記チューブ状のフィルム(1)の内部、および、前記横方向シールおよび前記横方向切断操作の後に得られた前記パッケージ(E)に、前記気体状流体が存在しており、予め設定された前記チャンバ(3)内の標準的な減圧過程から逸脱して、所定の値より高い気体濃度が検出された時点で、前記気体状流体のもれが存在すると判定する方法、
-前記チャンバ(3)内に存在する気体状流体の圧力、または量を検出する方法であって、予め設定された前記チャンバ(3)内の標準的な減圧過程から逸脱して、所定の値より高い気体状流体の圧力または量が検出された時点で、漏れが存在すると判定する方法、および
-前記第1検証領域(Z1)内および/または前記第2検証領域(Z2)内に存在する気体状流体の圧力、体積または濃度を検出する方法であって、前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)内で所定の値よりも低い気体状流体の圧力、体積または濃度が検出された時点で、あるいは、予め設定された前記チャンバ(3)内の標準的な減圧過程から逸脱して、前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)内の気体状流体の圧力、体積または濃度が検出された時点で、漏れが存在すると判定する方法、
-のうち少なくとも1つに基づいて漏れの存在が判定される、請求項1に記載の包装方法。
【請求項3】
前記チャンバ(3)の内部、前記第1検証領域(Z1)の内部および/または前記第2検証領域(2)の内部に存在する気体状流体の少なくとも1つの特性の検出をしている間、前記チャンバ(3)が閉じられた状態で前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)の少なくとも1つに機械的圧力を加える、請求項1または請求項2に記載の包装方法。
【請求項4】
少なくとも、機械的圧力が加えられる前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)の中に存在する前記気体状流体の圧力または体積の検出に基づき、漏れの存在を判定し、
前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)の内側に存在する気体状流体の圧力または体積を検出するために、前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)を前記チューブ状のフィルム(1)または前記パッケージ(E)の外側から所定の力で機械的に押圧して前記第1の検証領域および前記第2の検証領域(Z1、Z2)内の流体の圧縮または変位を測定する、請求項3に記載の包装方法。
【請求項5】
少なくとも、前記チャンバ(3)内に与えられた気体状流体の存在または濃度の検出に基づき、漏れの存在を判定し、前記検出が、前記チューブ状のフィルム(1)の内部と、前記横方向シールおよび前記横方向切断操作の後に得られる前記パッケージ(E)の内部とに存在し、前記検出が前記チャンバ(3)内に収容されたセンサーによって前記チャンバ(3)が閉じられた状態で行われる、請求項2~4のいずれか1項に記載の包装方法。
【請求項6】
少なくとも、前記チャンバ(3)内に存在する気体状流体の圧力または量の検出に基づき、漏れの存在を判定し、
前記検出が、前記チャンバ(3)内部の圧力を測定する手段、あるいは減圧中の前記チャンバ(3)からの排出流を検出する手段によって行われる、請求項2~4のいずれか1項に記載の包装方法。
【請求項7】
前記チャンバ(3)が閉じられると、前記作動領域(1.0)の下流側の追加の横方向押さえ領域(P2)で追加の押さえ操作が前記チューブ状のフィルム(1)に行われる、請求項1~6のいずれか1項に記載の包装方法。
【請求項8】
前記チャンバ(3)の上流側の前記チューブ状のフィルム(1)の長手方向シール(1.1)の連続性を検出し、不連続を検出した場合には前記長手方向シール(1.1)の品質が不正であると判定する、請求項1~7のいずれか1項に記載の包装方法。
【請求項9】
フィルムを供給するために配置されたフィルム供給装置と、
前記フィルムの2つの長手方向端部をチューブ状にシールし、前記シールの結果、手方向シール(1.1)を有するチューブ状のフィルム(1)を生成するために設けられた、長手方向シーリング手段(103)と、
前記長手方向シーリング手段(103)の下流に配置され、かつ、前記チューブ状のフィルム(1)の作動領域(1.0)の内部にある前記チューブ状のフィルム(1)を横方向にシールし、かつ、切断するために設けられ、横方向カット(1.0c)と前記横方向カット(1.0c)のそれぞれの端部の横方向シール(1.01、1.02)を前記作動領域(1.0)の内部に生成する横方向シール兼切断手段であって、前記横方向シール(1.01、1.02)を前記作動領域(1.0)の内部に生成した後に前記横方向カット(1.0c)の下流にパッケージ(E)を得る、横方向シール兼切断手段と、
前記長手方向シーリング手段(103)の下流に配置され、前記作動領域を含む前記チューブ状のフィルム(1)の周辺部分に近いチャンバ(3)区画にある動作位置(105P1)とスタンバイ位置(105P2)との間を移動することができる気密手段(105)であって、前記気密手段(105)に前記横方向シール兼切断手段が付属しており、前記気密手段(105)が前記動作位置(105P1)にある時は前記横方向シール兼切断手段が前記チャンバ(3)内に収納される、気密手段(105)と、をさらに有し、
前記チャンバ(3)内の圧力を減ずるために配置された排気装置と、
前記チャンバ(3)の内部、前記チューブ状のフィルム(1)の内部、および/または前記パッケージ(E)の内部に存在する気体状流体の少なくとも1つの特性を検出するために配置された検出装置と、
前記検出装置(107)と通信し、かつ、前記検出装置が行う検出に応じて、前記チャンバ(3)内に存在する前記シール(1.01、1.02、1.1)の品質を決定するために配置され、さらに、前記気密手段(105)、前記横方向シール兼切断手段、前記排気装置、および前記検出装置を協調して稼働するために配置された、制御装置と、を有することを特徴とする包装機械。
【請求項10】
前記検出装置は、気密状態にある前記チャンバ(3)内に与えられた気体状流体の存在または濃度を検出するためのセンサーを少なくともひとつを有し、さらに、
前記制御装置は、前記気体状流体の存在が検出された時に、前記気体状流体の濃度が所定の値よりも高いことが検出された場合に、あるいは、前記気体状流体の検出された濃度が予め設定された標準状態を逸脱している場合に、少なくともひとつの対応する前記シールの品質が不正であることを決定するために配置されているか、さらに/あるいは、
少なくともひとつの前記センサーが、気密状態にある前記チャンバ(3)内の気体状流体の圧力あるいは量を検出するために配置され、さらに、
前記制御装置は、前記気体状流体の検出された圧力あるいは量が予め決められた限界値と異なる場合、あるいは、気密状態にある前記チャンバ(3)に存在する前記気体状流体の圧力または量が予め設定された標準状態から逸脱する場合に、少なくともひとつの対応する前記シールの品質が不正であることを決定するために配置されている、ことを特徴とする請求項9に記載の包装機械。
【請求項11】
前記気密手段(105)は、互いに向き合い且つ前記チューブ状のフィルム(1)に相対する2つの部品(105.1、105.2)からなり、
これらの部品の間を前記チューブ状のフィルム(1)が進行方向(A)に移動し、
前記部品(105.1、105.2)の少なくともひとつがもう一方の部品(105.1、105.2)に向かって移動することによって、前記動作位置(105P1)において前記チャンバ(3)を生成または密閉し、
前記気密手段(105)が前記動作位置(105P1)にある時は、前記気密手段(105)のそれぞれの前記部品(105.1、105.2)が内部空洞を形成し、
それぞれの前記内部空洞が互いに連通して前記チャンバ(3)を形成している、ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の包装機械。
【請求項12】
前記気密手段(105)の前記部品(105.1、105.2)の一方に付属し、前記部品(105.1、105.2)により形成される前記内部空洞あるいは前記内部空洞の連通流路に収納された、少なくともひとつのセンサーを、前記検出装置が有する、ことを特徴とする請求項11に記載の包装機械。
【請求項13】
前記気密手段(105)に付属し、前記チューブ状のフィルム(1)に相対する圧力素子を有し、
前記圧力素子は、前記チャンバ(3)が密閉されている時に、前記チューブ状のフィルム(1)および/または前記チャンバ(3)内に存在する前記パッケージ(E)の少なくともひとつの領域を押圧する、請求項9~12のいずれか1項に記載の包装機械。
【請求項14】
前記検出装置は、前記圧力素子によって発生した圧力を検出するために、および/または、前記チューブ状のフィルム(1)および/または前記チャンバ(3)内に存在する前記パッケージ(E)を押圧する前記圧力素子の動きを検出するために設けられる、ことを特徴とする請求項13に記載の包装機械。
【請求項15】
前記気密手段(105)の進行方向(A)の長さは生成された前記パッケージ(E)の長さよりも短く、
前記ャンバ(3)が生成されるか、または閉じられた時には、前記パッケージ(E)の一部が気密状態にある前記チャンバ(3)内に収容される、ことを特徴とする請求項9~14のいずれか1項に記載の包装機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装方法、および包装機械に関する。
【背景技術】
【0002】
包装機械において、製品はシールを含む包装により包装される。ある種の食品においては密封包装を必要とし、不完全または不正確な密閉は製品の保存に悪影響を及ぼす。包装のシールの品質を検証する目的で、包装をチェックするのが一般的である。包装をチェックする方法として、機械的な方法を行うことが一般的であり、機械的な方法は一般的に、包装に機械的に圧力を加え、包装にかかる機械的圧力が増大して包装が圧縮に耐えるときに予想される応答を検出する機械的方法、から構成される。他の既知のシステムは、不適切なシールを通して包装から気体が排出されることを利用する方法がある。または両方の方法を組み合わせたシステムがある。他のシールの品質を決定するために例えば光学検証システムがある。
【0003】
上記の検証システムでは、包装が包装機から出た後にチェックを実行する。このシステムは、包装プラント内により多くのスペースを必要とし、徹底的な保守を必要とすることに加えて、包装がなされてからしばらくして不適切なシールが検出されること、その結果多くの不適切な正確なシールを含んだ多数の包装が処分される結果となる。さらに、不適切なシールの検出結果を包装機械と検証システムの間で通信を行い、生産を停止させる必要がある。
【0004】
WO2017191465A2は、容器内の漏れを検出するための装置を開示している。その目的のために、包装は個々に検出領域を通過するように作られる。検出領域では、少なくとも1つのローラが包装を動かしながら包装を押圧し、その結果、包装が不適切であると包装内に存在する気体が包装から漏れることになる。この装置は、前記検出領域内の空気を吸引する手段と、前記検出領域から吸引された空気中の二酸化炭素に変化があるかどうかを判断する手段とを備える。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、請求項に記載の包装のための方法および包装機械を提供することである。
【0006】
本発明の第1の態様は、包装する方法であり、製品がフィルムから生成された包装により包装される。この方法は以下のステップを含む。
【0007】
-フィルムの2つの長手方向端部を一緒に長手方向にシールし、前記シールの結果として長手方向にシールされたチューブ状フィルムを得ること。横方向カットと、横方向カットの両側の横方向シールは、作動領域にあるチューブ状フィルムに対して行われる。チューブ状フィルムは、横方向カットの上流側に形成された横方向シールで一端が横方向に閉じられる。包装は横方向カットによりフィルム状チューブから切り離される。
【0008】
-チューブ状フィルムを通して包装される製品を供給すること。
【0009】
この方法では、横方向のシールおよび切断作業の前または最中は、チューブ状フィルムの周りのチャンバが閉じられる。チャンバには、作動領域、作動領域の上流のチューブ状フィルムの少なくとも1つの横方向の押さえ領域を保持する領域、が含まれる。チャンバが閉じられた後、前記チャンバによって囲まれたチューブ状フィルムは、作動領域と押さえ領域との間に第1の検証領域と、作動領域の下流にある第2の検証領域とを含む。
【0010】
さらに、この方法では、チャンバが閉じられた状態で、チャンバ内の圧力が低減され、チャンバ内、第1検証領域内、および/または第2検証領域内に存在する気体状流体の少なくとも1つの特性が検出される。その結果は、横方向のシールおよび切断作業が終了しおよびチャンバ内の減圧中または減圧後に検出される。
【0011】
続いて、上記の方法でチューブ状フィルムのどちらかの検証領において流体漏れがあるかどうかが判定され、チャンバ内に配置された少なくとも1つのシールの不適切な品質が決定される。
【0012】
通常の条件下でチャンバ内に含まれる気体状流体(一般に空気)の性質、および第1の検証領域内のフィルムチューブに含まれる気体状流体(空気および/または他の気体もしくは気体の混合物)の性質は既知である。そして、通常の条件下での第2の検証領域(例えば、量、圧力、温度、気体流体の組成、前記流体の気体の濃度)の気体状流体の性質も知られている。前記気体状流体の特性、すなわち、チャンバ内に含まれる流体の特性とチューブ状フィルムに含まれる流体の特性の両方もまた知られている。これにより、横方向シールおよび切断作業が終わった後に形成されたチャンバ内に配置されたシールのいずれかが、本発明の方法で正しく形成されなかったかどうかを判断することができる。 これは、チャンバ内を減圧したことにより少なくとも1つの検証領域により漏洩が検出されれば、それは何らかのシールから介した漏洩であることが検出されたことになる。これは、減圧作業の後もしくは最中において、チャンバ内もしくは検出領域に存在する流体の特性を検出することにより確証される。
【0013】
したがって、上述のようにチャンバ内の圧力を低下させ、流体の特性を検出することによって、チャンバ内に配置されたすべてのシールが正しいか、または対照的にそれらの少なくても1つがそうでないことが、簡単な方法で決定できる。漏れの存在が判定されれば、気密性が欠如していることから、前記シールの少なくとも1つは低品質のシールであると結論付けられ、漏れが全く検出されなければ、前記シールは良好な品質であると判定される。
【0014】
提案された方法により包装機械自体の中で前記シールの品質を検出することを可能にし、それによって必要なスペースを減少させる(前記検出のための包装機械から離れたステーションまたは機械は省かれる)。これにより、機械の各包装工程において生成したシールの品質を個別に検証することができる。これには、シールの品質を確認するために必要な時間の短縮と、必要に応じて包装の製造全体の徹底的な管理が含まれる。
【0015】
本発明の第2の態様は、連続フィルムから包装を生成するための包装機械に関する。
【0016】
包装機械は、-フィルムを供給するように構成されたフィルム供給装置、-フィルムの2つの長手方向端部を長手方向にシールすることにより長手方向にシールを有するチューブ状フィルム長手方向シール手段、長手方向シール手段および成形手段の下流に配置された横方向シールおよびカット手段、ここで作業領域になるチューブ状フィルムを横方向にシールおよび切断を行う。横方向シールおよび切断手段の作動後に横方向切断の下流で包装が得られる。
【0017】
包装装置は、-成形ツールの下流に配置された気密手段、これはフィルムチューブの作動領域の周りで閉じられたチャンバ内を形成する動作位置と待機位置との間で動くことができる。気密手段には、横方向シールおよび切断手段が取り付けられており、気密手段が作動領域にある時に前記チャンバ内に収容されている。前記チャンバ内の圧力を低下させるように構成された減圧装置、チャンバ内またはフィルムチューブ内に存在する気体流体および/または前記チャンバ内に収容されたパッケージまたはパッケージの一部の少なくとも1つの気体状流体の特性を検出するように構成された装置、前記検出装置によって実行される検出に応じて、チャンバ内に存在するシールの品質を決定する制御装置、からなる。
【0018】
制御装置はさらに、気密手段、横方向シールおよび切断手段、減圧手段および検出装置を協調的に作動させるように構成されている。この方法に関して論じられた利点はまた機械においても得られる。
【0019】
本発明のこれらおよび他の利点および特徴は、図面および本発明の詳細な説明を読めば明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明による包装機械の実施形態を示す。
図2図2には、チューブ状フィルムの周辺領域の気密手段および作動領域(発明の実施形態に従って横方向のシールおよび切断作業を行う)を模式図的に示す。
図3図3は、チャンバが閉じられている状態の、図1に記載した機械のうち、横方向シールおよび切断手段と気密性手段の断面図を示す。
図4図4は、図3の密閉チャンバ内に収容されたチューブ状フィルムの領域を示す。
図5図5は、図3に記載した横方向シールおよび切断ツールおよび気密手段の断面図を示しており、チャンバが閉じられており、シールおよび切断手段が作動している状態である。
図6図6は、図3の横方向シール切断工具および気密性手段の断面図を示しており、前記気密性手段は待機位置にある。
図7図7は、図3に記載した横方向シールおよび切断ツールおよび気密手段の断面図を示しており、チャンバが閉じられており、横方向シールおよび切断操作が行われた後チャンバ内が減圧されている状態である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の第1の態様は、包装機100、好ましくは図1に例として示したもののような縦型包装機、で示す包装機械の使用に適した方法に関する。図は縦型機械100を示しているが、この方法はこのタイプの機械に限定されず、横型または傾斜型機械でも使用することができる。
【0022】
機械100では、チューブ状フィルム1が連続フィルムから生成される。例えば、そのフィルムをチューブ状に配置し、フィルムの2つの長手方向両端部をシールし、長手方向がシールされたチューブ状フィルムを成形する手段を含む。長手方向シール1.1は、前記端部を一緒に保持するか、あるいは成形工具102に対して保持することによって形成される。フィルムが送り込まれると、フィルムチューブ1は前進方向Aへ前進し繰り出される、この前進は連続的または断続的であり得る。
【0023】
横方向シールおよび切断作業はチューブ状フィルムの作動領域1.0で行われる。この領域は図2に示され、長手方向シール手段103の下流に配置される。横方向切断1.0cと、横方向切断1.0cの両側にある横方向シール1.01および1.02は、前記横方向シールおよび切断動作中に前記作動領域1.0内に生成される。チューブ状フィルム1は、第1の横方向シール1.01(横方向カット1.0cの上流に、横方向シールおよび切断作業よって生成した横方向シール1.01)によって一端が横方向に閉じられており、包装Eが横方向切断1.0cにより前記チューブ状フィルムから分離されている。また、チューブ状フィルム1は、横方向切断1.0cの下流側で横方向シールおよび切断動作で発生した横方向シール1.02でもう一端を閉じられている。横方向シール1.02は、チューブ状フィルム1の横方向シール1.01に相当する方法で行われる。横方向シールおよび切断作業は横方向のシールおよび切断操作の結果として得られる。1個のフィルムチューブ1は横方向切断1.0cでフィルムチューブ1の残りの部分から物理的に分離されており、前記分離された部分は包装Eとなり、これには2つの横方向シール1.01および1.02に加えて縦方向シール1.1が含まれている。したがって、2つの連続する横方向の切断1.0c間の距離は、生成されるパッケージEの長さに等しい。
【0024】
包装される製品は、2つの横方向のシールおよび切断作業の間のパッケージEに導入され、前記製品はフィルムチューブ1を通して供給される。
【0025】
この梱包サイクルで梱包Eが生成される。各包装サイクルには横方向のシールおよび切断作業が含まれており、チューブ状フィルム1の横方向のシール1.01を閉じることにより、結果として包装Eを生成する包装サイクルを含む。さらに、各包装サイクルは、チューブ状フィルム1が前進方向Aに連続的に移動することによって、またはフィルム1が前進方向Aに断続的に移動することによって実施される。この後者の場合、フィルムチューブ1の前進は横方向のシールおよび切断作業を行う間中断され、次の前進作業は再開され、新しい中断まで(フィルムチューブ1が次の包装サイクルで発生される包装Eの長さに等しい長さだけ前方に移動した後)行われる。
【0026】
この方法では、チャンバ3はチューブ状フィルム1の周りで閉じられており、この領域には、図2および図3に示すように、作動領域1.0、チューブ状フィルム1の領域、作動領域1.0の上流側の保持領域P1が含まれる。チャンバ3は、前記保持領域P1の下方に形成されている。
【0027】
チャンバ3が閉じられると、チューブ状フィルム1は、図2および図4に示すように、チャンバ3によって囲まれた、作動領域1.0と押さえ領域P1との間の第1の検証領域Z1と、作動領域1.0の下流側の第2の検証領域Z2とを含む。チャンバ3が閉じられた状態で、チャンバ3内に収容された気体が減圧される。すなわち、横方向シールおよび切断動作が終了し、チャンバー3の圧力が減少したのち、チャンバ3内、第1検証領域Z1、および/または第2検証領域Z2内に存在する気体状流体を抽出することにより、気体状流体の少なくとも1つの特性が検出される。さらに、前記検出に応じて検証領域Z1およびZ2のいずれかに流体漏れがあるかどうかが決定される。それにより、チャンバ3の内側に配置された少なくとも1つのシール(横方向シール1.01および1.02ならびに長手方向シール1.1の一部に漏れが検出された場合)の不適切な品質が決定される。漏れが全く検出されなかった場合、前記シールは適正であると判断される。
【0028】
漏れの存在は、以下の選択肢のうちの1つに基づいて決定される。-チャンバ3内の所与の気体の存在または濃度により検出される。前記所与の気体は、フィルムチューブ1の内部および横方向シールおよび切断作業の後に得られたパッケージE内に存在する気体である。(通常の条件下でチャンバ3内に前記気体が存在してはならない場合)検出の瞬間において所定の値より高い前記気体の濃度が検出されるか、又は前記気体の検出された濃度がチャンバ3内の減圧中の所定の標準動向から逸脱したとき、漏れがあると判定される。-チャンバ3内に存在する気体状流体の圧力又は量を検出し、検出の瞬間に圧力又は所定の値よりも大きい量、濃度の流体が検出されたときに漏れがあると判定する。または、チャンバ3内の圧力が低下している間に、検出された圧力または検出された量の前記流体が所定の標準的な動向から逸脱したとき。-第1の検証領域Z1内および/または第2の検証領域Z2内に存在する気体状流体の圧力、体積、または濃度が所定の値よりも低い場合、検出の瞬間に漏れがあると判断される。分析された検証領域Z1またはZ2内の前記流体の圧力、体積、濃度が所定の標準動向から漏れがあると判断される。-さらに、前述のオプションの任意の組み合わせからなる。
【0029】
本方法のいくつかの実施形態では、チャンバ3が閉じられた状態で、少なくとも1つの検証領域Z1およびZ2に機械的圧力を加え、チャンバ内に存在する気体状流体、または第1の検出領域Z1およびまたは第2の検出領域Z2の内側に存在する気体状流体の少なくとも1つの性質を検出する。したがって、検証領域Z1またはZ2の内部に存在する気体状流体の圧力を増加することにより、不適切なシールから前記流体の漏れが起こりやすくなる。それにより、前記シールの品質の検出がより行いやすくなる。
【0030】
いくつかの実施形態では、この機械的圧力を加える方法は漏洩の存在を決定することに貢献する。これは検出領域Z1および/またはZ2に存在する流体の圧力や体積を検出することによりなされる。これらの場合、前記検証領域Z1および/またはZ2内に存在する気体流体の圧力または体積を検出するために、対応する検証領域Z1および/またはZ2は、フィルムチューブもしくは包装Eの外側から、決められた力で機械的に押圧される。そして、検査領域Z1および/またはZ2内の流体の圧縮または変位が測定される。対応する検証領域Z1および/またはZ2への機械的圧力は、前記検証領域Z1またはZ2のプローブを押すことにより作り出され、それによる体積の増加が前記検証領域Z1またはZ2で検出され、その結果漏れの存在を確認する。検証領域Z1またはZ2の内側の気体状流体の圧力、または、前記検証領域Z1またはZ2内の気体状流体の圧力の動向が検出され、前記気体状流体の圧力または体積が所定の値と異なる場合、または異なる状態が変化する場合、漏れの存在が判定される。1つのプローブが各検証領域Z1およびZ2に対して使用されることが好ましく、したがって、どちらの検証領域Z1および/またはZ2において漏れが発生するかを決定することが可能であり、いずれかのシールの不適切な品質が決定されたとき、パッケージEのみ、またはフィルムチューブ1の一部のみの処分を行うことが可能である。
【0031】
この方法は、周辺雰囲気の改良の有無にかかわらず包装に適用できる。
【0032】
改良した雰囲気下での包装の実施例において、漏れの存在を決定する目的で、チャンバ3内の所定の気体の存在または濃度の検出、横方向シールおよび切断作業の後にチューブ状フィルム1や包装Eの内側の所与気体の存在の検出を行う。検出はセンサーを使って行われる。例えば化学センサー、光学化学センサー、またはチャンバ3内に収容された光学センサーなどのセンサーによって行われる。これは前記チャンバ3が閉じているときに行われる。
【0033】
改良された雰囲気の有無にかかわらず、包装の実施例では、チャンバ3内に存在する流体の圧力または流体の量の検出に基づいて漏れの存在を決定する方法において、前記検出は内部の圧力を圧力計により検出するか、もしくは減圧中にチャンバ3から排出される流量を、例えば流量計を用いて検出する。
【0034】
改良された雰囲気を有する包装用途では、検証領域Z1およびZ2の少なくとも一方の内部に存在する気体状流体の濃度を検出するために、センサーとして例えば光学的または光学的化学センサーを使用する。それらは前記検証領域Z1またはZ2の対面に配置され、前記検証領域Z1またはZ2に存在する所与の気体の濃度を決定ために使用される。
【0035】
チャンバ3が閉じられると、いくつかの実施形態では、追加の保持操作がチューブ状フィルム1に行われ、作動領域1.0の下流側に追加の横方向押さえ領域P2が形成される。他の実施形態では、作動領域1.0の下流に位置するフィルムチューブ1の全体が前記チャンバ3内に収容されるように、すなわちパッケージE全体がチャンバ3内に収容されるように、チャンバ3が閉じられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、チューブ状フィルム1の長手方向シール1.1の連続性が、好ましくは前記フィルムチューブ1の押さえ領域P1の上流で、さらに試験される。シールの不連続性が検出された場合、長手方向シール1.1が不適切な品質であることがわかる。例えば、前記長手方向シール1.1に対面して赤外線チャンバまたは超音波検出器を配置してその測定のために使用することができる。
【0037】
本発明の第2の態様は、連続したフィルムからパッケージEを生成するための包装機械100に関し、本発明の第1の態様を支持する方法を含む。
【0038】
機械100は、連続フィルムを供給するように構成されたフィルム供給装置(図示せず)を含む。フィルムはリールの形に巻き取られ、フィルム供給装置はそれを巻き出しそしてそれを例えばフィルムにチューブ状の形状を与えるように構成された成形手段102に供給するのに適している。成形手段102は、例えば、フィルム受け入れ、前記フィルムを成形手段102を囲むようにして管状形状がフィルムに付与されるような帯状領域を含む。
【0039】
機械100はさらに、縦型機械100の場合には垂直方向である前進方向Aに管状形状を有するフィルムの移動を引き起こすための前進装置110と、長手方向に構成された長手方向シール手段103とを備える。長手方向シール1.1を有するフィルムチューブ1が、前記シールの結果として生成される。
【0040】
チューブ状フィルム1の生成は、必要なパッケージEを生成するための最初のステップである。機械100はさらに、長手方向シール手段103(および、もしあれば成形ツール102)の下流に配置された横方向シールおよび切断ツールを含む。これは、チューブ状フィルム1の作動領域1.0内でチューブ状フィルム1を横方向に封止して切断するように構成される。横方向切断1.0cの両側に横方向シール1.01および1.02は配置される。横方向シール兼切断手段の作動後、横方向カット1.0cの下流にパッケージEが得られ、チューブ状フィルム1は(横方向シール1.01により)閉じられる。横方向シール1.01は横方向カット1.0cの上流に得られる。パッケージEは、長手方向シール1.1によって閉じられ、横断方向シール1.02と、前述の横断方向シールおよび切断手段の作動において生成された横断方向シール1.01とによって両端で閉じられる。包装Eに包装される製品は、このような目的のために構成された手段を用いて横方向シールおよび切断工具の2つの連続した作動の間にフィルムチューブ1の中に導入される。これにより、機械100は、パッケージEに製品を包装するように設計される。
【0041】
横方向シールおよび切断手段は、横方向カット1.0cを作るための切断用具104.0と各横方向シール1.01および1.02を形成するためのそれぞれのシール用具104.1および104.2とを図3に示すように含む。2つの密封用具104.1および104.2は、好ましくは互いに一体的に動く。
【0042】
横シール兼切断工具は2つの対向部分に分離され、その間をチューブ状フィルム1は前進方向Aに移動する。対応する作動を実行するために、前記部分の少なくとも一方は他方に対して移動する。図5には、フィルムチューブ1が前記2つの部分の間に保持された状態、およびシール器具104.1および104.2の作動および切断器具104.0の作動を示す。各シール器具104.1および104.2は、シールを形成するためにフィルムチューブ1の対応する領域をそのそれぞれの支持体に対して保持するように、それぞれの支持体を含むことが好ましい。両方の支持体は、同一の支持要素104.3に属することが好ましい。
【0043】
提案された機械100はさらに、フィルムチューブ1および/またはパッケージE内に漏れがあるかどうかを判定し、チャンバ3内に存在するシールのうちの少なくとも1つの品質(横断シール1.01、1.02および少なくとも一部の長手方向シール1.1)を判定する。
【0044】
そのために、機械100は、長手方向シール手段103(成形ツール102がある場合は)の下流に配置される気密手段105を備える。気密手段105は、作動位置105P1とスタンバイ位置105P2の間で移動することができる。動作位置105P1ではチューブ状フィルム1の周りで閉じられてチャンバ3が形成された作動領域1.0を形成する。横方向シールおよび切断ツールは、前記気密ツール105が作動位置105P1にあるとき、横方向シールおよび切断手段はチャンバ3内に収容されるように漏れ止めツール105に取り付けられる。気密手段105は、互いに対向する2つの部分105.1および105.2からなり、それらの間でフィルムチューブ1は前進方向Aに移動する。チャンバ3を閉じるために、前記部分の少なくとも一方は他方の部分に向かって移動する。(好ましくは両方の部分105.1と105.2が動く)、前記2つの部分105.1と105.2の間にチューブ状フィルム1の一部が残る。前記部分105.1および105.2は、気密ツール105が作動位置105P1(チャンバ3)にあるときに空間を形成しチャンバ3を形成する。チャンバ3の気密閉鎖を確実にするための継手をさらに含んでも良い。これにより、気密ツール105は、少なくとも2つの位置に配置される。すなわちチャンバ3が閉じられている動作位置105P1と、チャンバ3が形成されていない待機位置105P2とに配置される(図6参照)。各部分105.1および105.2は内部の窪みと規定される。気密手段105が作動位置105P1にあるとき、両方の窪みは互いに連通してチャンバ3を形成する。
【0045】
横方向シール兼切断手段は、気密工具105に取り付けられ、チャンバ3が閉じられたときに、横方向シール兼切削手段の切削工具104.0およびシール工具104.1および104.2がチャンバ3内に配置されるようにする。前記工具104.0、104.1、および104.2は、(フィルムチューブ1から離れたり近づくように)前進方向Aを横切る方向に自由に移動できるように漏れ止め手段105に取り付けられている。横方向シールおよび切断手段の2つの対向する部分のそれぞれは、好ましくは、気密ツール105のそれぞれの部分105.1および105.2に自由に移動できるように取り付けられている。
【0046】
機械100は、チャンバ3が閉じられているとき、チャンバ3と流体が通過できる、(図示されていない)抽出装置をさらに備える。そのために、抽出装置が備えられており、気密ツール105の中の105.1および105.2のうちの少なくとも一方によって定義された窪みを通して流体が通過する。抽出装置は、前記流体通過を通じて、チャンバ3内の圧力を低下させるように配置されている。いくつかの実施形態では、抽出装置は、チャンバ3の内側の気体を抽出するための吸引ポンプまたは同様の装置を含むが、他の実施形態では、対応する窪み、またはできる限り近い窪みと連通する導管に空気を注入するための注入器を含み得る(したがってキャビティ上で)。これにより注入地点で陰圧を引き起こし、負圧(ベンチュリ効果)が発生した領域に存在する流体が吸引され、チャンバ3内に存在する気体が抽出される。
【0047】
チャンバ3内の圧力が低下すると、チャンバ3内に存在する、チューブ状フィルム1、包装E、または包装Eの一部の中に存在する気体状流体、保持領域P1およびP2の間の気体状流体の体積が増大する。このことは図7に例として示されている。ここでは、横方向シールおよび切断操作の後に吸引されたことが図示されている。チャンバ3の中に存在するいずれかのシールが不適切に形成されていれば、前記流体がチャンバ3に向かって漏れるであろうし、漏洩があるだろう。
【0048】
機械100はさらに、図示されていない検出装置を備える。チャンバ3内またはチューブ状フィルム1内および/またはパッケージE内またはその一部がチャンバー3に取り込まれたパッケージEの中に存在する気体流体の少なくとも1つの特性を検出する。さらに(図示されていない)制御装置を備え、制御装置は検出装置と通信し、検出装置の結果によりチャンバ内に存在するシールの品質を決定するように配置されている。前記検出に応じて、制御装置は、パッケージEおよび/またはチューブ状フィルム1の内側からの漏れがあるかどうかを判断することができ、したがって、前記シールの品質が正しいかどうかを判断することができる。漏れがあった場合、品質が正しくなく、漏れがないと判断されれば、品質は正しい。
【0049】
制御装置はさらに、横断方向シーリングおよび切断手段、気密性手段、抽出装置、および検出装置を協調的に作動させるように構成され、それによって機械100は発明の第1の態様を支援し、実施するように構成される。
【0050】
検出装置は、好ましくは、気密性手段の105の部分105.1または105.2のうちの一方(前記部分105.1または105.2によって定義された窪みの中)の中に配置される。検出装置は少なくとも1つのセンサーを含み、センサーの種類は必要とされる検出に依存する(検出装置は、例えば光学センサー、光学化学センサー、化学センサー、圧力計、または流量計を含み得る)。検出装置が複数のセンサーを有する場合、それらは部分105.1および105.2のいずれかに交換可能に取り付けられてもよく、満たされるべき唯一の要件はそれらがチャンバ3内に収容されなければならないか、またはチャンバ3が生成されるか、または閉じられると、チャンバ3内で流体が通過する必要がある。(センサーの種類に応じて)。
【0051】
したがって、検出装置は、例えば、チャンバ3内の所与の気体の存在または濃度を検出するように構成された少なくとも1つのセンサーを備えることができ、この場合、制御装置は、少なくとも1つのシールの不正確な品質を決定するように構成される。すなわち、チャンバ3内に前記気体の存在が検出された時、検出の瞬間に前記気体の所定の値より高い前記気体の濃度が検出された時、または前記気体の検出された濃度が所定の標準動向から外れた時。この場合、制御装置108は、検出された圧力または検出された気体状流体の量が所定の閾値と異なる場合、対応するシールのうちの少なくとも1つの不適切な品質を判定するように構成されている。もしくは、チャンバ3内に存在する気体状流体の圧力または量の変化が所定の標準的な進行から逸脱している場合にも品質がわかる。
【0052】
気密手段105は、進行方向Aにある長さを備えており、それはチャンバ3が生成され閉鎖された時に生成した包装Eよりも長く、包装Eはチャンバ3に内包され、前記パッケージEの全てのシールの品質が検証される。あるいは、気密手段105は、進行方向Aにある長さを備えており、生成されたパッケージEの長さより短い。これは図に示されている。その結果、対応する横方向シールおよび切断操作の後、包装Eと包装E内の全製品は、チャンバ3内に収納されており、好ましくはチャンバ3の下流に配置されている。
【0053】
いくつかの実施形態では、機械100は、(図示されていない)検出装置を含む。これは成形ツール102に面し、長手方向シール手段103の前進方向A(成形ツール102が存在する場合)の下流に配置される。チューブ状フィルム1の長手方向シール1.1の連続性を検出し、制御装置と通信するように構成され、前記制御装置は長手方向シール1.1が前記検出に応じて正しいか否かを判断するように構成される。検出装置は、例えば、赤外線チャンバーまたは超音波検出器を含み得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、機械100は、図面には示されていない圧力素子を備え、これは気密手段105に取り付けられ、チューブ状フィルム1に対向するように配置される。圧力素子は、チューブ状フィルム1および/または包装Eまたはチャンバ3内に収容されたパッケージEの一部に機械的圧力を加えるように構成され、それによってチューブ状フィルム1および/または包装、もしくはチャンバ3内に収容されたパッケージEの一部に存在する気体状流体の圧力が増加される。そして、シールが不完全であるときに、流体がチャンバ3に向かって漏れる。圧力素子は、例えば本発明の第1の態様において説明したプローブとすることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、検出装置は、圧力素子によって加えられた圧力、およびまたはチューブ状フィルム1、包装Eのある部分を押すことによる圧力素子の動き、を検出するように配置される。これにより検出器は、本発明の第1の態様に関して記載したように作用する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7