(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】角度的漏出検出を用いるオストミーシステム及びモニタデバイス
(51)【国際特許分類】
A61F 5/44 20060101AFI20240329BHJP
【FI】
A61F5/44 S
(21)【出願番号】P 2020533197
(86)(22)【出願日】2018-12-20
(86)【国際出願番号】 DK2018050405
(87)【国際公開番号】W WO2019120449
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-12-08
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(32)【優先日】2018-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】500085884
【氏名又は名称】コロプラスト アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ヤイス アスク ハンスン
(72)【発明者】
【氏名】フィン スペイアマン
(72)【発明者】
【氏名】ラース エロプ ラースン
(72)【発明者】
【氏名】ニルス ビズ
【審査官】五閑 統一郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-528519(JP,A)
【文献】米国特許第06171289(US,B1)
【文献】米国特許第08398575(US,B1)
【文献】特表2009-519751(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースプレートをユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層を有するベースプレートを有するオストミー装具を含むオストミーシステムのモニタデバイスであって、前記第1の接着層は中心点を有するストーマ開口部を有し、前記モニタデバイスは、
プロセッサと、
メモリと、
前記プロセッサ及び前記メモリに接続される第1のインターフェースであって、前記第1のインターフェースは、前記第1のインターフェースに結合された前記ベースプレートからオストミーデータを取得するように構成され、前記オストミーデータは、前記ベースプレートの一次電極セットからの一次漏出オストミーデータ及び前記ベースプレートの二次電極セットからの二次漏出オストミーデータを含む、第1のインターフェースと、
前記プロセッサに接続される第2のインターフェースと、
を含み、
前記プロセッサは、
- 前記一次漏出オストミーデータに基づいて一次漏出パラメータデータを取得することと、
- 前記二次漏出オストミーデータに基づいて二次漏出パラメータデータを取得することと、
- 前記一次漏出パラメータデータに基づいて一次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することであって、前記一次検知ゾーンは前記第1の接着層の前記中心点
から第1の方向と第2の方向との間にわたり広がる一次角度空間に配置され、
- 前記二次漏出パラメータデータに基づいて二次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することであって、前記二次検知ゾーンは、一次検知ゾーンとは別個であり、前記第1の接着層の前記中心点
から第2の方向と第3の方向との間にわたり広がる二次角度空間に配置され、
- 前記一次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、前記第2のインターフェースを介して前記一次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む一次漏出モニタ信号を送信することと、
- 前記二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、前記第2のインターフェースを介して前記二次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む二次漏出モニタ信号を送信することと、
を行うように構成され
、
前記一次角度空間と前記二次角度空間とは、互いに重複しない空間である、
モニタデバイス。
【請求項2】
前記オストミーデータは、前記ベースプレートの三次電極セットからの三次漏出オストミーデータを含み、前記プロセッサは、
- 前記一次漏出オストミーデータに基づいて三次漏出パラメータデータを取得することと、
- 前記三次漏出パラメータデータに基づいて三次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することであって、前記三次検知ゾーンは前記第1の接着層の前記中心点
から前記第3の方向と前記第1の方向との間にわたり広がる三次角度空間に配置され、
- 前記三次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、前記第2のインターフェースを介して前記三次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む三次漏出モニタ信号を送信することと、
を行うように構成され
、
前記一次角度空間、前記二次角度空間、及び前記三次角度空間は、互いに重複しない空間である、
請求項1に記載のモニタデバイス。
【請求項3】
一次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することは、前記一次漏出パラメータデータに基づく一次漏出基準セットに基づいており、前記一次漏出基準セットが満たされる場合、前記一次検知ゾーンに流体が存在すると判断する、請求項1又は2に記載のモニタデバイス。
【請求項4】
前記一次漏出基準セット
が満たされるか否かは、前記メモリに記憶される一次漏出閾値に基づいて判断される、請求項3に記載のモニタデバイス。
【請求項5】
二次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することは、前記二次漏出パラメータデータに基づく二次漏出基準セットに基づいており、前記二次漏出基準セットが満たされる場合、前記二次検知ゾーンに流体が存在すると判断する、請求項1~4の何れか一項に記載のモニタデバイス。
【請求項6】
前記二次漏出基準セット
が満たされるか否かは、前記メモリに記憶される二次漏出閾値に基づいて判断される、請求項5に記載のモニタデバイス。
【請求項7】
三次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することは、前記三次漏出パラメータデータに基づく三次漏出基準セットに基づいており、前記三次漏出基準セットが満たされる場合、前記三次検知ゾーンに流体が存在すると判断する、請求項2に従属する請求項3~6の何れか一項に記載のモニタデバイス。
【請求項8】
前記三次漏出基準セット
が満たされるか否かは、前記メモリに記憶される三次漏出閾値に基づいて判断される、請求項7に記載のモニタデバイス。
【請求項9】
前記第2のインターフェースは、前記プロセッサに接続されるラウドスピーカを含み、前記プロセッサは前記ラウドスピーカを介してモニタ信号を送信するように構成される、請求項1~8の何れか一項に記載のモニタデバイス。
【請求項10】
前記第2のインターフェースはアンテナ及び無線送受信機を含み、前記プロセッサは、前記アンテナ及び前記無線送受信機を介して無線モニタ信号としてモニタ信号を送信するように構成される、請求項1~9の何れか一項に記載のモニタデバイス。
【請求項11】
オストミー装具及びモニタデバイスを含むオストミーシステムであって、前記オストミー装具はベースプレートを含み、前記モニタデバイスは請求項1~10の何れか一項に記載のモニタデバイスである、オストミーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はオストミーシステム及びモニタデバイスに関する。オストミーシステム及びオストミーシステムのデバイスが開示される。オストミーシステムはオストミー装具及びモニタデータを含む。特に、本開示は、角度的漏出検出を用い、それにより、オストミー装具の漏出分類及び/又は検出及び/又はオストミー装具の動作の監視を可能にするか又は促進するモニタデバイスに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
添付図面は、実施形態の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部をなす。図面は、実施形態を示し、説明と共に実施形態の原理を説明する役割を果たす。他の実施形態及び実施形態の意図される利点の多くは、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるにつれて容易に認識されるであろう。図面の要素は、必ずしも互いに対して一定の縮尺で描かれているわけではない。同様の参照符号は、対応する同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】
図1は、例示的なオストミーシステムを示す。
【
図2】
図2は、オストミーシステムの例示的なモニタデバイスを示す。
【
図3】
図3は、オストミー装具のベースプレートの分解組立図である。
【
図4】
図4は、例示的な電極組立体の分解組立図である。
【
図5】
図5は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の近位図である。
【
図7】
図7は、例示的なマスキング要素の遠位図である。
【
図8】
図8は、例示的な第1の接着層の遠位図である。
【
図10】
図10は、モニタインターフェースを含むベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の遠位図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
種々の例示的な実施形態及び詳細について、関連する場合、図を参照して以下に説明する。図は、一定の縮尺で描かれていることも又はいないこともあり、同様の構造又は機能の要素は、図全体を通して同様の参照符号で表されることに留意されたい。図は、実施形態の説明の促進のみを目的としていることにも留意されたい。図は、本発明の網羅的な説明として又は本発明の範囲への限定として意図されない。加えて、示された実施形態は、示される態様又は利点の全てを有する必要があるわけではない。特定の実施形態と併せて説明される態様又は利点は、必ずしも実施形態に限定されず、そのように示されない場合又はそのように明示的に説明されない場合でも任意の他の実施形態で実施することが可能である。
【0005】
本開示全体を通して、「ストーマ」及び「オストミー」という用語は、人の腸又は泌尿器系統をバイパスする、外科的に造られた開口部を示すのに使用される。これらの用語は、同義で使用され、区別の意味を意図されない。これらの用語に由来する任意の用語又は句、例えば「ストーマの」、「複数のオストミー」等にも同じことが当てはまる。また、ストーマから出る固形廃棄物及び液体廃棄物は、ストーマ「排出物」、「廃棄物」及び「流体」の両方を同義で指すことができる。オストミー手術を受けた対象者は、「オストミスト」又は「オストメイト」 - 更に「患者」又は「ユーザ」とも呼ばれ得る。しかしながら、幾つかの場合、「ユーザ」は、外科医又はオストミーケア看護師等の医療従事者(HCP)に関連するか又はHCPを指すこともある。それらの場合、「ユーザ」が「患者」自身でないと明示的に述べられるか、又は文脈から暗黙的であるかの何れかである。
【0006】
以下では、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の近位側又は近位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具を装着するとき、皮膚に面する側又は表面への参照である。同様に、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の遠位側又は遠位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具を装着しているとき、皮膚とは逆に面する側又は表面への参照である。換言すれば、装具がユーザに装着されているとき、近位側又は近位面とは、ユーザに最も近い側又は表面であり、遠位側は逆側又は逆の表面 - 使用中のユーザから最も遠く離れた側又は表面 - である。
【0007】
軸方向は、ユーザが装具を装着しているとき、ストーマの方向として定義される。したがって、軸方向は、一般に、ユーザの皮膚又は腹部表面に直交する。
【0008】
半径方向は、軸方向に直交するものとして定義される。文章により、「内部」及び「外部」という用語が使用されることがある。これらの修飾語句は、一般に、「外部」要素への参照が、その要素が「内部」と参照される要素よりもオストミー装具の中心部部分から離れていることを意味するような半径方向に関して認識されるべきである。加えて、「最も内側」は、構成要素の中心を形成する構成要素の部分及び/又は構成要素の中心に隣接する部分として解釈されるべきである。同様に、「最も外側」は、構成要素の外縁若しくは外側輪郭を形成する構成要素の部分及び/又はその外縁若しくは外側輪郭に隣接する部分として解釈されるべきである。
【0009】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「実質的に」という用語の使用は、任意の逸脱が、通常、関連する技術分野の当業者により予期される許容差内であることを単に意味することが意図される。
【0010】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「概して」という用語の使用は、構造的特徴の場合、そのような特徴の大半又は大部分が問題となっている特性を示し、機能的特徴又は効果の場合、その特性に関わる結果の大半がその効果を提供するが、例外的な結果がその効果を提供しないことを単に意味することが意図される。
【0011】
本開示は、オストミーシステム及びオストミー装具等のオストミーシステムのデバイス、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス及び任意選択的に1つ又は複数の付属デバイスに関する。更に、オストミーシステムに関連する方法及びオストミーシステムのデバイスが開示される。付属デバイス(外部デバイスとも呼ばれる)は、携帯電話又は他のハンドヘルドデバイスであり得る。付属デバイスは、腕時計又は他の手首装着電子デバイス等、例えばウェアラブルな個人電子デバイスであり得る。付属デバイスは、ドッキングステーションであり得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスを充電するように構成され得、且つ/又はドッキングステーションを介してモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。オストミーシステムは、サーバデバイスを含み得る。サーバデバイスは、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより運用且つ/又は制御され得る。
【0012】
本開示は、オストミーシステム並びに単独で又は一緒に皮膚表面と第1の接着層との間の排出物の漏出の確実な判断を促進し、それにより深刻な漏出及び/又は皮膚ダメージを受けずに漏出の通知をユーザに提供できるようにするオストミー装具、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス、及び任意選択的に1つ又は複数の付属デバイス等のオストミーシステムのデバイスを提供する。
【0013】
オストミー装具は、ベースプレート及びオストミーパウチ(オストミーバッグとも呼ばれる)を含む。オストミー装具は、人工肛門装具、回腸ストーマ装具又は人工膀胱装具であり得る。オストミー装具は、二品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、例えば、機械的且つ/又は接着的な結合を用いて解放可能に結合され得、それにより例えば複数のオストミーパウチを1つのベースプレートで利用(交換)できるようにする。更に、二品型オストミー装具は、皮膚へのベースプレートの正確な適用を促進し得る。例えば、ストーマ領域のユーザ視覚の改善を促進し得る。オストミー装具は、単品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、互いに固定して取り付けられ得る。ベースプレートは、ユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に結合するように構成される。
【0014】
オストミー装具は、例えば、センサ組立体部分と統合されたモノリシックなワンピース型ベースプレート等のベースプレート又はベースプレート及びベースプレートに続けて適用されるセンサ組立体部分等の別個のセンサ組立体部分を含む。例えば、従来のベースプレート等の任意のベースプレートが本明細書に記載される特徴を達成できるようにするために。本明細書においてベースプレートに関して説明する特徴は、例えば、ユーザによりベースプレートに適用されるセンサ組立体部分により提供し得る。センサ組立体部分は、オストミープレートに接着するように適合し得る。
【0015】
ベースプレートをユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に取り付ける、開示される方法は、センサ組立体部分をベースプレートに取り付けることと、例えば、取り付けられたセンサ組立体部分と一緒にベースプレートをユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に取り付けることとを含み得る。代替的には、ベースプレートをユーザのストーマ及び/又はストーマ周囲の皮膚に取り付ける方法は、センサ組立体部分をユーザのストーマ及び/又はストーマ周囲の皮膚に取り付けることと、ベースプレートをユーザのストーマ及び/又は取り付けられたセンサ組立体部分の上のストーマ周囲の皮膚に取り付けることとを含み得る。
【0016】
オストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が開示され、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層を含み、第1の接着層は、中心点を有する、第1の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し、複数の電極は第1の漏出電極、第2の漏出電極、及び第3の漏出電極を含み、複数の電極は、一次検知ゾーン及び二次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出するように構成される。一次検知ゾーンは、第1の接着層の中心点から一次角度空間に配置され、二次検知ゾーンは、第1の接着層の中心点から二次角度空間に配置される。
【0017】
更に、オストミーシステムのモニタデバイスが開示され、オストミーシステムは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を有するオストミー装具を含み、第1の接着層は、中心点を有する、第1の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し、モニタデバイスは、プロセッサと、メモリと、プロセッサ及びメモリに接続された第1のインターフェースであって、第1のインターフェースは、第1のインターフェースに結合されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分からオストミーデータを取得するように構成され、オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の一次電極セットからの一次漏出オストミーデータ及びベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の二次電極セットからの二次漏出オストミーデータを含む、第1のインターフェースと、プロセッサに接続される第2のインターフェースとを含み、プロセッサは、一次漏出オストミーデータに基づいて一次漏出パラメータデータを取得することと、二次漏出オストミーデータに基づいて二次漏出パラメータデータを取得することと、一次漏出パラメータデータに基づいて一次検知ゾーンの前記接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、一次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から一次角度空間に配置される、検出することと、二次漏出パラメータデータに基づいて二次検知ゾーンの前記接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、二次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から二次角度空間に配置される、検出することと、一次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して一次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む一次漏出モニタ信号を送信することと、二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して二次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む二次漏出モニタ信号を送信することとを行うように構成される。
【0018】
本明細書に記載されるオストミー装具及びモニタデバイスを含むオストミーシステムも開示される。
【0019】
更に、オストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を監視する方法も開示され、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は第1の接着層及び複数の電極を備え、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側及び中心点を有する第1の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し、複数の電極は第1の漏出電極、第2の漏出電極、及び第3の漏出電極を含む。方法は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極から一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)を取得することと、一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)に基づいて一次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出することと、第2の漏出電極及び第3の漏出電極から又は第1の漏出電極及び第3の漏出電極から二次センサ信号(二次漏出オストミーデータ)を取得することと、二次センサ信号(二次漏出オストミーデータ)に基づいて二次検知ゾーンの近位側にける流体の存在を検出することと、一次検知ゾーン及び/又は二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、液体の存在が検出された検知ゾーンを示す漏出インジケータを提供することとを含む。方法は、本明細書に開示されるベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を用いて実行し得る。
【0020】
方法は、2つの漏出電極から三次センサ信号(三次漏出オストミーデータ)を取得することと、三次センサ信号(三次漏出オストミーデータ)に基づいて三次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出することと、三次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、液体が検出された検知ゾーンを示す漏出インジケータを提供することとを含み得る。
【0021】
方法は、2つの漏出電極から四次センサ信号(四次漏出オストミーデータ)を取得することと、四次センサ信号(四次漏出オストミーデータ)に基づいて四次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出することと、四次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、液体が検出された検知ゾーンを示す漏出インジケータを提供することとを含み得る。
【0022】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の接着層を含む。使用中、第1の接着層はユーザの皮膚(ストーマ周囲エリア)及び/又は封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リング等の追加の封止に付着する。したがって、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成され得る。第1の接着層は、中心点を有する、第1の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し、又は中心点を有するストーマ開口部の形成に向けて少なくとも準備される。本開示によるベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の接着層の近位側(ユーザの皮膚表面と第1の接着層の近位面との間)における流体又は排出物の存在及び角度位置を検出できるようにする。
【0023】
第1の接着層は、第1の組成物で作製され得る。第1の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含み得る。
【0024】
第1の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第1の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第1の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第1の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第1の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第1の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0025】
オストミー装具の最適又は改善された使用が提供されることは本開示の利点である。特に、本開示は、ベースプレートの交換が遅すぎない(遅すぎると、接着の失敗、漏出及び/又は皮膚ダメージに繋がる)ことを促進し、又は少なくとも、漏出が生じることになること、発生中であること、若しくは生じたことがユーザに通知されることを促進する。したがって、ユーザ又は医療従事者は、オストミー装具の使用を監視し計画することが可能である。
【0026】
更に、水分パターンタイプ又は角度的漏出パターンの判断は、オストミー装具からの漏出をユーザが経験するリスクの低減を助けるのに有用である。更に、水分パターンタイプの判断及びオストミー装具の動作状態及び/又は漏出パターンの分類は、ユーザへの皮膚ダメージリスクの低減を助けるのに更に有用である。
【0027】
本開示は、ユーザへの快適度が高く、簡単で効率的且つ使用が容易なオストミー装具システムを提供する。
【0028】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の一次検知ゾーンは、第1の接着層の中心点から一次角度空間に配置される。一次角度空間は、45°~135°範囲等の45°~315°範囲の一次角にわたり広がり得る。一次角は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分における角度的検知ゾーンの数に依存し得る。例えば、一次角は、例えば、2つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約180°±15°であり得る。一次角は、例えば、2つ又は3つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約120°±15°であり得る。一次角は、例えば、2つ、3つ又は4つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約90°±15°であり得る。
【0029】
二次検知ゾーンは、第1の接着層の中心点から二次角度空間に配置される。二次角度空間は、45°~135°範囲等の45°~315°範囲の二次角にわたり広がり得る。二次角は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分における角度的検知ゾーンの数に依存し得る。例えば、二次角は、例えば、2つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約180°±15°であり得る。二次角は、例えば、2つ又は3つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約120°±15°であり得る。二次角は、例えば、2つ、3つ又は4つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約90°±15°であり得る。
【0030】
複数の電極は、三次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出するように構成し得、三次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から三次角度空間に配置される。
【0031】
三次角度空間は、45°~180°範囲等の45°~315°範囲、例えば45°~135°範囲の三次角にわたり広がり得る。三次角は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分における角度的検知ゾーンの数に依存し得る。例えば、三次角は、例えば、3つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約180°±15°であり得る。三次角は、例えば、3つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約120°±15°であり得る。三次角は、例えば、3つ又は4つ以上の検知ゾーンを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の場合、約90°±15°であり得る。
【0032】
一次検知ゾーン及び二次検知ゾーンは、別個の検知ゾーンであり得、すなわち、非重複であり得る。一次検知ゾーン及び三次検知ゾーンは、別個の検知ゾーンであり得、すなわち、非重複であり得る。二次検知ゾーン及び三次検知ゾーンは、別個の検知ゾーンであり得、すなわち、非重複であり得る。
【0033】
一次検知ゾーン、二次検知ゾーン、及び/又は三次検知ゾーンは、第1の接着層に埋め込まれた電極及び周囲に露出している漏出電極を覆い得る。それにより、第1の接着層における水分の伝搬又は吸収は、検知ゾーンの1つ又は複数において検出し得、それにより、第1の接着層における水分伝搬方向の特定を提供する。同様に、装着者の皮膚と第1の接着層との間を伝搬している排出物は、露出した漏出電極により判断し得る。漏出電極は、後述するようにセンサ点開口部により露出し得る。
【0034】
第1の漏出電極は、一次検知ゾーンに配置された1つ又は複数の第1の一次検知部を含み得る。第1の一次検知部の数は3~10の範囲内であり得、例えば4つ、5つ、6つ、又は7つであり得る。第1の一次検知部の数は、一次角及び/又は中心点からの第1の一次検知部の半径方向距離に依存し得る。第1の漏出電極は、三次検知ゾーンに配置される1つ又は複数の第1の三次検知部を含み得る。第1の三次検知部の数は3~10の範囲内であり得、例えば4つ、5つ、6つ、又は7つであり得る。第1の三次検知部の数は、三次角及び/又は中心点からの第1の三次検知部の半径方向距離に依存し得る。
【0035】
第2の漏出電極は、一次検知ゾーンに配置された1つ又は複数の第2の一次検知部を含み得る。第2の一次検知部の数は3~10の範囲内であり得、例えば4つ、5つ、6つ、又は7つであり得る。第2の一次検知部の数は、一次角及び/又は中心点からの第2の一次検知部の半径方向距離に依存し得る。第2の漏出電極は、二次検知ゾーンに配置される1つ又は複数の第2の二次検知部を備える。第2の二次検知部の数は3~10の範囲内であり得、例えば4つ、5つ、6つ、又は7つであり得る。第2の二次検知部の数は、二次角及び/又は中心点からの第2の二次検知部の半径方向距離に依存し得る。
【0036】
第3の漏出電極は、二次検知ゾーンに配置された1つ又は複数の第3の二次検知部を含み得る。第3の二次検知部の数は3~10の範囲内であり得、例えば4つ、5つ、6つ、又は7つであり得る。第3の二次検知部の数は、二次角及び/又は中心点からの第3の二次検知部の半径方向距離に依存し得る。第3の漏出電極は、三次検知ゾーンに配置される1つ又は複数の第3の三次検知部を含み得る。第3の三次検知部の数は3~10の範囲内であり得、例えば4つ、5つ、6つ、又は7つであり得る。第3の三次検知部の数は、三次角及び/又は中心点からの第3の三次検知部の半径方向距離に依存し得る。
【0037】
第1の接着層は複数のセンサ点開口部を有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、漏出電極の一部(検知部)に重なるように構成され、例えば、センサ点を形成する。第1の漏出電極の検知部は、第1の接着層及び/又はマスキング要素におけるセンサ点開口部を介して第1の接着層の近位側に露出し得る。第2の漏出電極の検知部は、第1の接着層及び/又はマスキング要素におけるセンサ点開口部を介して第1の接着層の近位側に露出し得る。第3の漏出電極の検知部は、第1の接着層及び/又はマスキング要素におけるセンサ点開口部を介して第1の接着層の近位側に露出し得る。
【0038】
2つの隣り合うセンサ点開口部の間隔は、1mm~20mmの範囲内であり得る。
【0039】
第1の接着層のセンサ点開口部は、第1の接着層の近位側からの漏出電極へのアクセスを促進するのに適した形状及びサイズを有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は円形又は楕円形を有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、任意選択的に角が丸められた矩形又は正方形の形状を有し得る。
【0040】
第1の接着層のセンサ点開口部の最小の広がりは、少なくとも1mm等の少なくとも0.5mmであり得る。十分に大きな最小広がりは、材料フロー能力に起因して、第1の接着層がセンサ点開口部を塞ぐリスク又は対応する漏出電極の検知部を少なくとも部分的若しくは完全に覆うリスクを下げる。
【0041】
第1の接着層のセンサ点開口部の最大広がりは、20mm未満であり得る。
【0042】
第1の接着層の例示的なセンサ点開口部は、例えば、1mm~4mmの範囲の中心点から半径方向に測定される最小広がり及び/又は例えば、2mm~6mmの範囲の中心点の周りの周方向で測定される最大広がりを有し得る。
【0043】
第1の接着層のセンサ点開口部は、一次センサ点開口部を含み得る。一次センサ点開口部の数は、一次角及び/又は中心点からの一次センサ点開口部の半径方向距離に依存し得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、一次センサ点開口部の数は、7~15の範囲等の5~20の範囲内である。一次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の一次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の一次センサ点開口部を含み得、第1の一次センサ点開口部は、漏出電極の(検知)部分に重なるように構成され、第2の一次センサ点開口部は、第1の一次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる漏出電極と異なる別の漏出電極の(検知)部分に重なるように構成される。
【0044】
第1の接着層のセンサ点開口部は、二次センサ点開口部を含み得る。二次センサ点開口部の数は、二次角及び/又は中心点からの二次センサ点開口部の半径方向距離に依存し得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、二次センサ点開口部の数は、7~15の範囲等の5~20の範囲内である。二次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の二次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の二次センサ点開口部を含み得、第1の二次センサ点開口部は、電極の(検知)部分に重なるように構成され、第2の二次センサ点開口部は、第1の二次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の(検知)部分に重なるように構成される。
【0045】
第1の接着層のセンサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。三次センサ点開口部の数は、三次角及び/又は中心点からの三次センサ点開口部の半径方向距離に依存し得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、三次センサ点開口部の数は、7~15の範囲等の5~20の範囲内である。三次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の三次センサ点開口部及び1つ又は複数の第3の三次センサ点開口部を含み得、第1の三次センサ点開口部は、(第1の)漏出電極の(検知)部分に重なるように構成され、第3の三次センサ点開口部は、第1の三次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の(第3の)漏出電極の(検知)部分に重なるように構成される。
【0046】
第1の接着層は実質的に均一な厚さを有し得る。第1の接着層は、0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば、0.2mm~1.2mmの範囲内の、0.8mm又は1.0mm等の厚さを有し得る。
【0047】
第1の接着層は、第1の接着層の一次部分、例えばストーマ開口部の中心点から一次半径方向距離又は一次半径方向距離範囲内の一次領域において一次厚を有し得る。一次厚は、約1.0mm等の0.2mm~1.5mmの範囲内であり得る。一次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0048】
第1の接着層は、第1の接着層の二次部分、例えばストーマ開口部の中心点から二次半径方向距離又は二次半径方向距離範囲だけ離れた二次領域において二次厚を有し得る。二次厚は、約0.5mm等の0.2mm~1.0mmの範囲内であり得る。二次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0049】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体は、第2の層を含み得る。第2の層は、第2の接着層であり得る。第2の層は、少なくともベースプレート及び/又はセンサ組立体の第1の角度範囲において、第1の接着層の第1の半径方向広がりよりも大きい第2の半径方向広がりを有し得る。したがって、第2の層の近位面の部分は、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成され得る。ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された第2の層の近位面の部分は、第2の接着層の皮膚取り付け面とも示される。第2の層は、中心点を有する、第2の層のストーマ開口部及び/又は第2の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0050】
第2の接着層は、第2の組成物で作製され得る。第2の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含み得る。
【0051】
第2の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第2の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第2の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第2の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第2の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第2の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0052】
異なる比率の含有量は、第1及び/又は第2の接着層の特性を変え得る。第2の接着層及び第1の接着層は、異なる特性を有し得る。第2の接着層(第2の組成物)及び第1の接着層(第1の組成物)は、異なる比率のポリイソブテン、スチレン-イソプレン-スチレン及び/又は親水コロイドを有し得る。例えば、第2の接着層は、第1の接着層により提供される皮膚への取り付けと比較して、皮膚へのより強力な接着を提供し得る。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも薄いことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも吸収する水及び/又は汗が少ないことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも成形性が低いことができる。第2の接着層は、第2の耐漏出バリアを提供し得る。
【0053】
第2の層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第2の層は、0.5mm、0.6mm又は0.7mm等の0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば0.2mm~1.0mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0054】
本開示では、接地電極(又は接地電極の第4の電極部)への言及は、第1の漏出電極への言及である。したがって、本開示全体を通して、第1の漏出電極は接地電極とも呼ばれるか又は示される。換言すれば、接地電極は第1の漏出電極として機能する。
【0055】
本開示では、第4の電極への言及は第2の漏出電極への言及である。したがって、本開示全体を通して、第2の漏出電極は第4の電極とも呼ばれるか、又は示される。換言すれば、第4の電極は第2の漏出電極として機能する。
【0056】
本開示では、第5の電極への言及は第3の漏出電極への言及である。したがって、本開示全体を通して、第3の漏出電極は第5の電極とも呼ばれるか又は示される。換言すれば、第5の電極は第3の漏出電極として機能する。
【0057】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、2、3、4、5、6、又は7つ以上の電極等の複数の電極等の1つ又は複数の電極を含み得る。センサ組立体部分はベースプレートに適用されて、それにより、例えば、ベースプレートに1つ又は複数の電極を提供し得る。
【0058】
電極、例えば幾つか又は全ての電極は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。電極は、電極組立体、例えば電極層に配置され得る。電極は、電極を他の構成要素及び/又はインターフェース端子/端子素子に接続する接続部を含む。電極は、1つ又は複数の導体部分及び/又は1つ又は複数の検知部を含み得る。導体部は、2つ以上の検知部を接続し、且つ/又は各電極の接続部と検知部を接続する電極の部分と見なし得る。検知部は、例えば、液体内容物等の液体及び/又は漏出又は急な漏出から生じる排出物等の排出物の検知に適した電極の部分と見なし得る。検知部は、例えば形状により検知に適し得、上記形状は潜在的に円形、楕円形、又は矩形である。したがって、導体部は、検知部から生じた信号を伝達し得る。電極は、交互になった導体部及び検知部を含み得る。電極組立体は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、第1の電極、第2の電極、及び任意選択的に第3の電極を含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、第4の電極及び/又は第5の電極を含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は任意選択的に、第6の電極を含む。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、接地電極を含み得る。接地電極は、第1の電極部を含み得る。接地電極の第1の電極部は、第1の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、第2の電極部を含み得る。接地電極の第2の電極部は、第2の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、第3の電極部を含み得る。接地電極の第3の電極部は、第3の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、第4の電極部を含み得る。接地電極の第4の電極部は、第4の電極及び/又は第5の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、電極組立体の他の電極の幾つか又は全ての(共通)基準電極として構成され得るか、又は(共通)基準電極を形成し得る。
【0059】
電極は、導電性であり、金属材料(例えば、銀、銅、金、チタン、アルミニウム、ステンレス鋼)、セラミック材料(例えば、ITO)、重合体材料(例えば、PEDOT、PANI、PPy)及び炭素質材料(例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、グラフェン、グラファイト)の1つ又は複数を含み得る。
【0060】
接地電極は、第1の電極部及び第2の電極部を含み得、第1の電極部は第1の電極の接地を形成し、第2の電極部は第2の電極の接地を形成する。第1の電極部は閉ループを形成し得る。
【0061】
電極組立体の2つの電極は、センサを形成し得る。第1の漏出電極及び第2の漏出電極は、一次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出する一次漏出センサ又は一次漏出電極セットを形成し得る。第2の漏出電極及び第3の漏出電極は、二次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出する二次漏出センサ又は二次漏出電極セットを形成し得る。第1の漏出電極及び第3の漏出電極は、三次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出する三次漏出センサ又は三次漏出電極セットを形成し得る。
【0062】
電極は、1つ又は複数の検知部、すなわち検知に使用される電極の1つ又は複数の部分を含み得る。第1の電極は第1の検知部を含み得、第1の検知部は、第1の接着層に接触し、ストーマ開口部の周りに少なくとも部分的に環状に配置される。第1の電極は、例えば、第1の導体部と第1の接着層との間に配置されるマスキング要素により第1の接着層から絶縁された第1の導体部を含み得る。第1の検知部は、ストーマ開口部の周りの少なくとも300度等、ストーマ開口部の周りの少なくとも270度に広がり得る。第1の電極の第1の検知部は、接地電極の第1の電極部から第1の接地距離に配置し得る。第1の接地距離は、3mm未満等の5mm未満であり得、例えば約1.0mmであり得る。
【0063】
第2の電極は第2の検知部を含み得、第2の検知部は第1の接着層に接触する。第2の検知部は、ストーマ開口部の周りに少なくとも部分的に環状に配置し得る。第2の検知部は、ストーマ開口部の周りの少なくとも300度等、ストーマ開口部の周りの少なくとも270度に広がり得る。第2の電極の第2の検知部は、接地電極の第2の電極部から第2の接地距離に配置し得る。第2の接地距離は、3mm未満等の5mm未満であり得、例えば約1.0mmであり得る。
【0064】
第1の検知部は中心点から第1の半径方向距離に配置し得、第2の検知部は中心点から第2の半径方向距離に配置し得る。第2の半径方向距離は第1の半径方向距離よりも大きい値であり得る。第2の電極は、例えば、第2の導体部と第1の接着層との間に配置されるマスキング要素により第1の接着層から絶縁された第2の導体部を含み得る。第1の半径方向距離は、中心点からのゼロ方向に関して角度位置の関数として変化し得る。第2の半径方向距離は、中心点からのゼロ方向に関して角度位置の関数として変化し得る。ゼロ方向は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が、直立しているユーザに意図される装着位置にある場合の垂直上方向として定義し得る。
【0065】
第1の半径方向距離は、10mm~25mm等の5mm~40mm範囲内であり得、例えば約14mmであり得る。第2の半径方向距離は、10mm~25mm等の10mm~50mm範囲内であり得、例えば約18mmであり得る。
【0066】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第3の接続部を含む第3の電極を含み得る。接地電極は第3の電極の接地を形成し得る。接地電極は第3の電極部を含み得、第3の電極部は第3の電極の接地を形成する。第3の電極は、例えば、第3の導体部と第1の接着層との間に配置されるマスキング要素により第1の接着層から絶縁された第3の導体部を含み得る。第3の電極は第3の検知部を含み得、第3の検知部は第1の接着層に接触する。第3の検知部は、ストーマ開口部の周りに少なくとも環状に配置され得る。第3の検知部は、中心点から第3の半径方向距離に配置され得る。第3の半径方向は、第1の半径方向距離よりも大きい値であり得、且つ/又は第2の半径方向距離よりも大きい値であり得る。第3の半径方向距離は、20mm~30mm範囲等の15mm~50mm範囲内であり得、例えば約26mmであり得る。第3の検知部は、ストーマ開口部の周りの少なくとも300度等、ストーマ開口部の周りの少なくとも270度に広がり得る。第3の電極の第3の検知部は、接地電極の第3の電極部から第3の接地距離に配置し得る。第3の接地距離は、3mm未満等の5mm未満であり得、例えば約1.0mmであり得る。接地電極、第1の電極、第2の電極、及び第3の電極を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の準備中、第1の電極が切断するか又は他の理由で破壊された場合、フェールセーフベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を可能にする。
【0067】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第4の電極とも示される第2の漏出電極を備え、第4の電極は第4の接続部を含む。接地電極(第1の漏出電極)は第4の電極の接地を形成し得る。接地電極は第4の電極部を含み得、第4の電極部は第4の電極の接地を形成し得る。第4の電極は、少なくとも5つの第4の検知部等の1つ又は複数の第4の検知部を含み得る。第4の検知部は、ストーマ開口部又はその中心点の周りに分布し得る。第4の検知部はそれぞれ、中心点から第4の半径方向距離に配置し得る。第4の半径方向距離は、第3の半径方向距離よりも大きい値であり得る。第4の半径方向距離は、約30mm等、25mm~50mm範囲内であり得る。
【0068】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第5の接続部を含む第5の電極を含み得る。接地電極は第5の電極の接地を形成し得る。接地電極は第5の電極部を含み得、第5の電極部は第5の電極の接地を形成する。第5の電極は、少なくとも5つの第5の検知部等の1つ又は複数の第5の検知部を含み得る。第5の検知部はストーマ開口部又はその中心点の周りに分布し得る。第5の検知部はそれぞれ、中心点から第5の半径方向距離に配置し得る。第5の半径方向距離は、第3の半径方向距離よりも大きい値であり得る。第5の半径方向距離は、第4の半径方向距離よりも大きい値であり得る。第5の半径方向距離は、約30mm等、25mm~50mm範囲内であり得る。
【0069】
第1の電極は、開ループを形成し得る。第2の電極は、開ループを形成し得、且つ/又は第3の電極は、開ループを形成し得る。第4の電極は、開ループを形成し得る。第5の電極は、開ループを形成し得る。開ループ電極は、少数又は1つの電極層への電極配置を可能にする。
【0070】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は第2の接着層を含み、複数の電極は第1の接着層と第2の接着層との間に配置される。
【0071】
電極組立体は、支持膜とも記される支持層を含み得る。1つ又は複数の電極は、支持層の近位側に形成、例えばプリントされ得る。1つ又は複数の電極は、支持層の遠位側に形成、例えばプリントされ得る。したがって、1つ又は複数の電極は、支持層と第1の接着層との間に配置し得る。電極組立体の支持層等の電極組立体は、中心点を有する、電極組立体ストーマ開口部及び/又は支持層ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0072】
支持層は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体では、支持層は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製される。支持層材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0073】
支持層の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0074】
ベースプレート及び/又は電極組立体等のセンサ組立体部分は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層から電極の少なくとも部分を絶縁するように構成されたマスキング要素を含み得る。マスキング要素は、複数等の1つ又は複数のセンサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、一次センサ点開口部及び/又は二次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は三次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は四次センサ点開口部を含み得る。マスキング要素のセンサ点開口部は、軸方向において見たとき、電極組立体の少なくとも1つに重なり、それにより、例えば、センサ点を形成する。例えば、一次センサ点開口部は、接地電極の(検知)部分及び/又は第4の電極の(検知)部分に重なり得る。二次センサ点開口部は、第4の電極の(検知)部分及び/又は第5の電極の(検知)部分に重なり得る。三次センサ点開口部は、第5の電極の(検知)部分及び/又は接地電極の(検知)部分に重なり得る。
【0075】
マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上の端子開口部を含み得る。端子開口部は、電極の1つ又は複数の接続部と重なり得る。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、各端子開口部は電極の1つの接続部と重なる。
【0076】
マスキング要素は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体では、マスキング要素は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製されるか又はTPUを含む。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体では、マスキング要素は、ポリエステルで作製されるか又はポリエステルを含む。マスキング要素材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0077】
マスキング要素の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0078】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体は、第1の中間要素を含み得る。第1の中間要素は、電極/電極層と第1の接着層との間及び/又は第2の層と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間層は、絶縁材料で作製され得る。
【0079】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体は、剥離ライナーを含み得る。剥離ライナーは、輸送及び貯蔵中、接着層を保護する保護層であり、ベースプレートを皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる。剥離ライナーは、中心点を有する、剥離ライナーストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0080】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体は、上層を含み得る。上層は、ユーザがオストミー装具を装着したとき、外部歪み及び応力から接着層を保護する保護層である。電極、例えば電極の幾つか又は全ては、第1の接着層と上層との間に配置され得る。上層は、中心点を有する、上層ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。上層は、0.04mm等の0.01mm~1.0mmの範囲の厚さ、例えば0.02mm~0.2mmの範囲の厚さを有し得る。上層は、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。
【0081】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体は、モニタインターフェースを含み得る。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート及び/又はセンサ組立体)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート及び/又はセンサ組立体)をモニタデバイスに無線接続するように構成され得る。したがって、ベースプレート及び/又はセンサ組立体のモニタインターフェースは、オストミー装具とモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0082】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体のモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体との間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体に解放可能に結合するモニタデバイス結合部と係合するように構成され得る。
【0083】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体のモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。モニタインターフェースは、接地端子を形成する接地端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第1の端子を形成する第1の端子要素、第2の端子を形成する第2の端子要素及び任意選択的に第3の端子を形成する第3の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第4の端子を形成する第4の端子要素及び/又は第5の端子を形成する第5の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を形成する第6の端子要素を含む。モニタインターフェースの端子要素は、ベースプレート及び/又は例えば電極組立体等のセンサ組立体の各電極(接続部)に接触し得る。第1の中間要素は、端子要素と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間要素は、軸方向において見たとき、ベースプレート及び/又はセンサ組立体の端子要素を覆うか又はそれと重なり得る。したがって、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体の端子要素から保護されるか、又は端子要素からのより均等に分布した機械的応力を受け、それにより端子要素が第1の接着層を貫通するリスク又は第1の接着層を他の方法で破損するリスクを低減し得る。第1の中間要素は、ベースプレートの端子要素から第1の接着層を保護するか又は機械的且つ/又は電気的にシールドし得る。
【0084】
接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素、及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、遠位端部及び近位端部を含み得る。接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素、及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、遠位部、中心部、及び/又は近位部を含み得る。遠位部は、遠位端部と中心部との間にあり得る。近位部は、近位端部と中心部との間にあり得る。端子要素の遠位端部/近位端部は、電極の接続部に接触し得る。接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素、及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、金メッキ銅であり得る。
【0085】
ベースプレートは、オストミーパウチをベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング又は他の結合部材を含み得る。中心点は、結合リングの中心として定義され得る。
【0086】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、中心点を有するストーマ開口部を有する。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部は、上層、第1の接着層、第2の層、及び/又はセンサ組立体部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部で集合的に形成し得る。上層、第1の接着層、第2の層、及び/又はセンサ組立体部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部は位置合わせされて、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部を形成し得る。ストーマ開口部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の貫通通路であり得る。ストーマ開口部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実質的に中心に配置し得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部は、各層の実質的に中心に配置し得る。ストーマ開口部はユーザのストーマを受けるように構成され得、且つ/又はストーマ開口部は、ストーマからストーマ開口部を通り、ベースプレートに取り付けられたオストミーパウチに排出できるようにするよう構成され得る。例えば、ストーマ開口部は、排出物がベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の近位側からベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の遠位側に通過できるようにするよう構成され得る。ストーマ開口部のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具の適用前、ユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整され得る。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、ユーザは、適用に向けてベースプレートを準備する間、ストーマ開口部を形成する。
【0087】
モニタデバイスは、プロセッサと、第1のインターフェース及び/又は第2のインターフェース等の1つ又は複数のインターフェースとを含む。モニタデバイスは、オストミーデータを記憶するメモリを含み得る。
【0088】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、プロセッサは、一次漏出オストミーデータに基づいて一次漏出パラメータデータを取得することと、任意選択的に二次漏出オストミーデータに基づいて二次漏出パラメータデータを取得することと、一次漏出パラメータデータに基づいて一次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、一次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から一次角度空間に配置される、検出することと、任意選択的に二次漏出パラメータデータに基づいて二次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、二次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から二次角度空間に配置される、検出することと、一次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して一次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む一次漏出モニタ信号を送信することと、任意選択的に、二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して二次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む二次漏出モニタ信号を送信することとを行うように構成される。
【0089】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の三次電極セットからの三次漏出オストミーデータを含み、プロセッサは、一次漏出オストミーデータに基づいて三次漏出パラメータデータを取得することと、三次漏出パラメータデータに基づいて三次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、三次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から三次角度空間に配置される、検出することと、三次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して三次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む三次漏出モニタ信号を送信することとを行うように構成される。
【0090】
一次漏出パラメータデータ、二次漏出パラメータデータ、及び三次漏出パラメータデータはそれぞれ、一次電極セット、二次電極セット、及び三次電極セットの電極間の抵抗を示し得る。
【0091】
一次漏出パラメータデータ、二次漏出パラメータデータ、及び三次漏出パラメータデータはそれぞれ、一次電極セット、二次電極セット、及び三次電極セットの電極間の抵抗変化率を示し得る。
【0092】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、一次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、一次漏出パラメータデータに基づく一次漏出基準セットに基づき得、一次漏出基準セットが満たされる場合、一次検知ゾーンに流体が存在する。一次漏出基準セットは、メモリに記憶される一次漏出閾値に基づき得る。
【0093】
一次漏出基準セットは、
(P_PL<TH_PL)
により与えられ得、式中、P_PLは、一次漏出パラメータデータに基づく一次漏出パラメータであり、第1の漏出電極と第2の漏出電極との間の抵抗を示し、TH_PLは一次漏出閾値である。
【0094】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、二次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、二次漏出パラメータデータに基づく二次漏出基準セットに基づき得、二次漏出基準セットが満たされる場合、二次検知ゾーンに流体が存在する。二次漏出基準セットは、メモリに記憶される二次漏出閾値に基づき得る。
【0095】
二次漏出基準セットは、
(P_SL<TH_SL)
により与えられ得、式中、P_SLは、二次漏出パラメータデータに基づく二次漏出パラメータである。二次漏出パラメータは、第2の漏出電極と第3の漏出電極との間の抵抗を示し得る。例えば
図11を参照されたい。二次漏出パラメータは、第1の漏出電極と第3の漏出電極との間の抵抗を示し得る。例えば
図12を参照されたい。TH_SLは二次漏出閾値である。
【0096】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、三次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、三次漏出パラメータデータに基づく三次漏出基準セットに基づき得、三次漏出基準セットが満たされる場合、三次検知ゾーンに流体が存在する。三次漏出基準セットは、メモリに記憶される三次漏出閾値に基づき得る。
【0097】
三次漏出基準セットは、
(P_TL<TH_TL)
により与えられ得、式中、P_TLは、三次漏出パラメータデータに基づく三次漏出パラメータであり、第1の漏出電極と第3の漏出電極との間の抵抗を示し、TH_TLは三次漏出閾値であり、三次漏出動作状態は、オストミー装具の三次検知ゾーンからの高漏出リスクを示す。
【0098】
一次漏出閾値、二次漏出閾値、及び三次漏出閾値は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。
【0099】
モニタデバイスは、任意選択的にプラスチック材料で作製されたモニタデバイス筐体を含む。モニタデバイス筐体は、第1の端部及び第2の端部を有する長尺状筐体であり得る。モニタデバイス筐体は、1cm~15cmの範囲内の長手方向軸に沿って長さ又は最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、0.5cm~3cmの範囲内の長手方向軸に直交して幅又は最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、湾曲形状であり得る。
【0100】
モニタデバイスは、第1のインターフェースを含む。第1のインターフェースは、モニタデバイスをオストミー装具に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成され得る。したがって、装具インターフェースは、モニタデバイスとオストミー装具とを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成される。第1のインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーション等の付属デバイスに電気的且つ/又は機械的に接続する付属デバイスインターフェースとして構成され得る。第1のインターフェースは、オストミーシステムのドッキングステーションに結合して、例えばモニタデバイスを充電し、且つ/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。
【0101】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、オストミー装具の各端子及び/又は電極と電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。第1のインターフェースの1つ又は複数の端子は、付属デバイス、例えばドッキングステーションの各端子と電気接続を形成するように構成され得る。第1のインターフェースは、接地端子を含み得る。第1のインターフェースは、第1の端子、第2の端子及び任意選択的に第3の端子を含み得る。第1のインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。第1のインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、第1のインターフェースは、M個の端子を有し、ここで、Mは、4~8の範囲内の整数である。
【0102】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、モニタデバイスとベースプレートとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。第1のインターフェースの結合部及び端子は、モニタデバイス(の少なくとも一部)の第1のコネクタを形成する。
【0103】
モニタデバイスは、モニタデバイスに給電する電力ユニットを含む。電力ユニットは、電池を含み得る。電力ユニットは、電池及び第1のインターフェースの端子に接続されて、第1のインターフェース、例えば第1のコネクタを介して電池を充電する充電回路を含み得る。第1のインターフェースは、電池を充電するために別個の充電端子を含み得る。
【0104】
モニタデバイスは、1つ又は複数のセンサを有するセンサユニットを含み得る。センサユニットは、プロセッサに接続されて、センサデータをプロセッサに供給する。センサユニットは、加速度を検知し、加速度データをプロセッサに提供する加速度計を含み得る。センサユニットは、温度データをプロセッサに提供する温度センサを含み得る。
【0105】
モニタデバイスは、プロセッサに接続された第2のインターフェースを含む。第2のインターフェースは、モニタデバイスを1つ又は複数の付属デバイスに接続、例えば無線接続する付属インターフェースとして構成され得る。第2のインターフェースは、例えば、2.4GHz~2.5GHzの範囲の周波数における無線通信向けに構成されたアンテナ及び無線送受信機を含み得る。無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)送受信機であり得、すなわち、無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy、Bluetooth(登録商標) 4.0、Bluetooth(登録商標) 5による無線通信向けに構成され得る。第2のインターフェースは、任意選択的に、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ及び/又は触覚フィードバック要素を含む。
【0106】
1つ又は複数の例示的なオストミーシステムでは、モニタデバイスは、オストミー装具の統合部分を形成し、例えば、モニタデバイスは、オストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体の統合部分を形成し得る。
【0107】
オストミーシステムは、オストミーシステムの代替の付属デバイス/追加の付属デバイスを形成するドッキングステーションを含み得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0108】
ドッキングステーションは、ドッキングモニタインターフェースを含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、ドッキングステーションとモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0109】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとドッキングステーションとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをドッキングステーションに解放可能に結合するように構成され得る。
【0110】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、接地端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第1の端子及び/又は第2の端子を含み得る。ドッキングステーションは、第3の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。
【0111】
図1は例示的なオストミーシステムを示す。オストミーシステム1は、ベースプレート4を含むオストミー装具2を含む。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)を支持するように構成される。更に、オストミーシステム1は、モニタデバイス6及び付属デバイス8(携帯電話)を含む。モニタデバイス6は、モニタデバイス6及びベースプレート4の第1のコネクタのそれぞれを介してベースプレート4に接続可能である。モニタデバイス6は、付属デバイス8と無線通信するように構成される。任意選択的に、付属デバイス8は、例えばネットワーク12を介してオストミーシステム1のサーバデバイス10と通信するように構成される。サーバデバイス10は、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより運営且つ/又は制御し得る。オストミーデータ又はオストミーデータに基づくパラメータデータは、モニタデバイス6を有するオストミー装具2の電極/センサから取得される。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを処理する。処理されたオストミーデータに基づいて、モニタデバイス6は、付属デバイス8に送信されるどのモニタデータを判断し得る。示されるオストミーシステムでは、付属デバイス8は携帯電話であるが、付属デバイス8は、タブレットデバイス又はウォッチ若しくは他の手首装着電子デバイス等のウェアラブル等の別のハンドヘルドデバイスとして実施し得る。したがって、モニタデバイス6は、モニタデータを特定し、付属デバイス8に送信するように構成される。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)をベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング16の形態の結合部材14を含む。ベースプレート4は、中心点19を有するストーマ開口部18を有する。ストーマ開口部18のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具の適用前にユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整される。
【0112】
オストミーシステム1は、任意選択的に、オストミーシステム1の代替の付属デバイス/追加の付属デバイスを形成するドッキングステーション20を含む。ドッキングステーション20は、モニタデバイス6をドッキングステーション20に電気的且つ/又は機械的に接続するように構成された第1のコネクタ22を含むドッキングモニタインターフェースを含む。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーション20は、ユーザ入力を受信し、且つ/又はドッキングステーション20の動作状態についてのフィードバックをユーザに提供するユーザインターフェース24を含む。ユーザインターフェース24は、タッチスクリーンを含み得る。ユーザインターフェース24は、1つ又は複数の物理的なボタン及び/又は発光ダイオード等の1つ又は複数の視覚的インジケータを含み得る。
【0113】
図2は、例示的なモニタデバイスのブロック図である。モニタデバイス6は、モニタデバイス筐体100、プロセッサ101及び1つ又は複数のインターフェースを含み、1つ又は複数のインターフェースは、第1のインターフェース102(装具インターフェース)及び第2のインターフェース104(付属インターフェース)を含む。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを記憶するメモリ106を含む。メモリ106は、プロセッサ101及び/又は第1のインターフェース102に接続される。
【0114】
第1のインターフェース102は、モニタデバイス6をオストミー装具、例えばオストミー装具2に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成される。第1のインターフェース102は、オストミー装具2(ベースプレート4)の各端子との電気接続を形成する複数の端子を含む。第1のインターフェース102は、接地端子108、第1の端子110、第2の端子112及び第3の端子114を含む。第1のインターフェース102は、任意選択的に、第4の端子116及び第5の端子118を含む。モニタデバイス6の第1のインターフェース102は、モニタデバイスとベースプレートとの解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部120を含む。結合部120並びに第1のインターフェース102の端子108、110、112、114、116及び118は、モニタデバイス6の第1のコネクタ(の少なくとも一部)を形成する。
【0115】
モニタデバイス6は、モニタデバイス及びその能動構成要素に給電する電力ユニット121を含み、すなわち、電力ユニット121は、プロセッサ101、第1のインターフェース102、第2のインターフェース104及びメモリ106に接続される。電力ユニットは、電池及び充電回路を含む。充電回路は、電池及び第1のインターフェース102の端子に接続されて、第1のインターフェースの端子、例えば第1のコネクタの端子を介して電池を充電する。
【0116】
モニタデバイスの第2のインターフェース104は、付属デバイス8等の1つ又は複数の付属デバイスにモニタデバイス6を接続する付属インターフェースとして構成される。第2のインターフェース104は、付属デバイスと無線通信するように構成されたアンテナ122及び無線送受信機124を含む。任意選択的に、第2のインターフェース104は、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ126及び/又は触覚フィードバック要素128を含む。
【0117】
モニタデバイス6は、任意選択的に、プロセッサ101に接続されたセンサユニット140を含む。例えば、センサユニット140は、温度データをプロセッサに供給する温度センサ及び/又は加速度データをプロセッサ101に供給するGセンサ又は加速度計を含み得る。追加又は代替として、センサユニット140は湿度センサ及び/又は音響センサを含む。センサユニット140は、記載されるオストミーシステムに適し、且つ/又は関連する代替のセンサ及び/又は追加のセンサを含み得る。
【0118】
プロセッサ101は、一次漏出オストミーデータに基づいて一次漏出パラメータデータを取得し、二次漏出オストミーデータに基づいて二次漏出パラメータデータを取得するように構成され、一次漏出パラメータデータ及び二次漏出パラメータデータはそれぞれ、一次電極セットと二次電極セットとの間の抵抗を示す。更に、プロセッサ101は、一次漏出パラメータデータに基づいて、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の一次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、一次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から一次角度空間に配置される、検出することと、二次漏出パラメータデータに基づいて、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の二次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、二次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から二次角度空間に配置される、検出することとを行うように構成される。プロセッサ101は、一次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して一次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む一次漏出モニタ信号を送信することと、二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して二次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む二次漏出モニタ信号を送信することとを行うように構成される。
【0119】
モニタデバイス6では、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分から得られたオストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の三次電極セットからの三次漏出オストミーデータを含み得、プロセッサ101は任意選択的に、一次漏出オストミーデータに基づいて三次漏出パラメータデータを取得することと、三次漏出パラメータデータに基づいてベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の三次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、三次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から三次角度空間に配置される、検出することと、三次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して三次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む三次漏出モニタ信号を送信することとを行うように構成される。
【0120】
モニタデバイス6では、一次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、一次漏出パラメータデータに基づく一次漏出基準セットに基づき、一次漏出基準セットが満たされる場合、一次検知ゾーンに流体が存在し、一次漏出基準セットは、メモリに記憶される一次漏出閾値に基づく。更に、二次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、二次漏出パラメータデータに基づく二次漏出基準セットに基づき、二次漏出基準セットが満たされる場合、二次検知ゾーンに流体が存在し、二次漏出基準セットは、メモリに記憶される二次漏出閾値に基づく。任意選択的に、三次検知ゾーンが実施される場合、三次検知ゾーンの第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、三次漏出パラメータデータに基づく三次漏出基準セットに基づき、三次漏出基準セットが満たされる場合、三次検知ゾーンに流体が存在し、三次漏出基準セットは、メモリに記憶される三次漏出閾値に基づく。
【0121】
図3は、オストミー装具の例示的なベースプレートの分解組立図を示す。ベースプレート4は、ストーマ開口部18Aを有する第1の接着層200を含む。使用中、第1の接着層200の近位面は、ストーマ周囲エリアにおけるユーザの皮膚、及び/又は封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リング等の追加の封止に付着する。ベースプレート4は、任意選択的に、ストーマ開口部18Bを有する、リム接着層とも示される第2の接着層202を含む。ベースプレート4は、電極組立体204に配置された複数の電極を含む。電極組立体204は、第1の接着層200と第2の接着層202との間に配置される。電極組立体204は、支持層の近位面に形成されたストーマ開口部18C及び電極を有する支持層を含む。ベースプレート4は、ベースプレート4を皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる剥離ライナー206を含む。ベースプレート4は、ストーマ開口部18Dを有する上層208と、オストミーパウチをベースプレート4に結合する結合リング209とを含む。上層208は、使用中、第2の接着層202を外部歪み及び応力から保護する保護層である。
【0122】
ベースプレート4は、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート4)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成される。ベースプレートのモニタインターフェースは、モニタデバイスとベースプレートとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部210を含む。結合部210は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをベースプレート4に解放可能に結合するように構成される。更に、ベースプレート4のモニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子と電気接続を形成する複数の端子212をそれぞれ形成する複数の端子を含む。結合部210及び端子212は、ベースプレート4の第1のコネクタ211を形成する。ベースプレート4は、電極組立体の近位側に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、端子212を形成する端子要素と第1の接着層(図示せず)との間に配置される。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子212を形成する端子要素を覆い、ベースプレートの端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0123】
上述したように、示されるベースプレート4の幾つかの部分は、例えば、上述したベースプレート4のようなベースプレートを提供する等、上述した構成要素の1つ又は複数を含む既存のベースプレートに適用される別個の組立体として提供し得る。例えば、例えば電極組立体204、第1のコネクタ211、第1の中間要素213、第1の接着層200、及び剥離ライナー206を含むセンサ組立体部分700を提供し得る。更に、センサ組立体部分700はまた、第2の接着層202及び/又は上層208を含むこともできる。ユーザが、センサ組立体部分700を適用する穴をベースプレートの層に提供して、ベースプレートの層を通してセンサ組立体部分700の第1のコネクタ211が突出できるようにし得、ベースプレートにセンサ組立体部分700が適用されることを考え得る。代替的には、センサ組立体部分700は、第1のコネクタ211がベースプレートの周縁外部に位置決めされるようにベースプレートに適用し得る。
【0124】
図4は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体の例示的な電極組立体204の分解組立図を示す。電極組立体204は遠位側204A及び近位側204Bを有する。電極組立体204は、近位面214Bを有する支持層214と、支持層214の近位側に配置され、接地電極、第1の電極、第2の電極、第3の電極、第4の電極、及び第5の電極を含む電極216とを含み、各電極は、モニタインターフェースの各端子要素に電極216を接続する各接続部217を有する。電極216は、支持層214の近位側214Bに位置決め且つ/又は形成される。更に、電極組立体204は、近位面218Bを有し、ベースプレート及び/又はセンサ組立体の第1の接着層から電極216の電極部を絶縁するように構成されたマスキング要素218を含む。マスキング要素218は、軸方向において見たとき、電極216の部分を覆うか又はそれと重なる。
【0125】
図5は、第1の接着層及び剥離ライナーがないベースプレート及び/又はセンサ組立体のベースプレート部分の近位面の近位図である。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体700は、電極組立体の遠位側、すなわち電極組立体204と第1の接着層(図示せず)との間に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子要素を覆い、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0126】
図6は、電極組立体204の電極216の例示的な電極構成220の遠位図である。電極組立体204の電極構成220等の電極組立体204は、接地電極222、第1の電極224、第2の電極226、第3の電極228、第4の電極230及び第5の電極232を含む。接地電極222は、接地接続部222Aを含み、第1の電極224は、第1の接続部224Aを含む。第2の電極226は、第2の接続部226Aを含み、第3の電極228は、第3の接続部228Aを含む。第4の電極230は、第4の接続部230Aを含み、第5の電極232は、第5の接続部232Aを含む。
【0127】
第4の電極230(第2の漏出電極)は、第4の検知部230Bを含む。第5の電極232(第3の漏出電極)は、第5の検知部232Bを含む。
【0128】
接地電極222は、第1の電極224の接地又は基準を形成する第1の電極部234を含む。接地電極222は、第2の電極226の接地又は基準を形成する第2の電極部236を含む。接地電極222は、第3の電極228の接地又は基準を形成する第3の電極部238を含む。マスキング要素218は電極222、224、226、228の近位に配置され、電極の部分を覆い、第1の接着層から絶縁し、電極222、224、226、228の各導体部を形成する。マスキング要素219により覆われない電極222、224、226、228の部分は、第1の接着層に接触し、電極224、226、228の検知部224B、226B、226Bをそれぞれ形成する。更に、電極部234、236、238は接地電極222の検知部を形成する。
【0129】
第1の検知部224Bは、中心点19から第1の半径方向距離R1においてストーマ開口部の周りの少なくとも330度円形に延在する。
図11も参照されたい。第1の半径方向距離R1は14mmである。第1の電極部234は第1の検知部の内部(すなわち、中心点のより近く)に配置され、第1の検知部から第1の接地距離RG1においてストーマ開口部の周りの少なくとも330度円形に延在する(中心点から半径方向に)。第1の接地距離RG1は約1mmである。
【0130】
第2の検知部226Bは、中心点19から第2の半径方向距離R2においてストーマ開口部の周りの少なくとも330度円形に延在する。
図11も参照されたい。第2の半径方向距離R2は18mmである。第2の電極部236は第2の検知部226Bの内部(すなわち、中心点のより近く)に配置され、第2の検知部226Bから第2の接地距離RG2においてストーマ開口部の周りの少なくとも330度円形に延在する(中心点から半径方向に)。第2の接地距離RG2は約1mmである。
【0131】
第3の検知部228Bは、中心点19から第3の半径方向距離R3においてストーマ開口部の周りの少なくとも330度円形に延在する。
図11も参照されたい。第3の半径方向距離R3は26mmである。第3の電極部238は第3の検知部228Bの内部(すなわち、中心点のより近く)に配置され、第3の検知部228Bから第3の接地距離RG3においてストーマ開口部の周りの少なくとも330度円形に延在する(中心点から半径方向に)。第3の接地距離RG3は約1mmである。
【0132】
接地電極222は、第4の電極230及び第5の電極232の接地又は基準を形成する第4の電極部240を含む。接地電極の第4の電極部240は、第1の漏出電極を形成する。接地電極222の第4の電極部240は、ストーマ開口部の周りの少なくとも300度に延在し、接地検知部222Bを含む。第4の検知部230B、第5の検知部232B、及び第4の電極部240の接地検知部は、中心点から漏出半径において中心点19の周りに円形に分布する。第4の検知部230B、第5の検知部232B、及び第4の電極部の接地検知部は、1.5mm~3.0mm範囲等の1.0mm超、例えば約2.0mmの半径方向広がりを有し得る。第4の検知部230B、第5の検知部232B、及び第4の電極部240の接地検知部は、2.5mm~5.0mm範囲等の1.0mm超、例えば約3.5mmの周方向広がり(半径方向広がりに直交する)を有し得る。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、電極224、226、228及び電極部234、236、238は、電極構成/電極組立体から省き得る。
【0133】
図7は、例示的なマスキング要素の遠位図である。マスキング要素218は、任意選択的に、6つの端子開口部を含む複数の端子開口部を有する。複数の端子開口部は、接地端子開口部242、第1の端子開口部244、第2の端子開口部246、第3の端子開口部248、第4の端子開口部250及び第5の端子開口部252を含む。マスキング要素218の端子開口部242、244、246、248、250、252は、電極組立体の電極の各接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aに重なり、且つ/又は位置合わせされるように構成される。
【0134】
マスキング要素218は複数のセンサ点開口部を有する。センサ点開口部は、点線254内に示される一次センサ点開口部を含み、一次センサ点開口部のそれぞれは、接地電極(第1の漏出電極)222の部分及び/又は第4の電極(第2の漏出電極)230の部分に重なるように構成される。一次センサ点開口部254は、示される例示的なマスキング要素では、5つの一次センサ点開口部254Aを含み、一次センサ点開口部254Aのそれぞれは、接地電極(第1の漏出電極)222の各検知部に重なるように構成される。一次センサ点開口部254は、示される例示的なマスキング要素では、4つの一次センサ点開口部254Bを含み、一次センサ点開口部254Bのそれぞれは、第4の電極(第2の漏出電極)230の各検知部に重なるように構成される。センサ点開口部は、点線256内に示される二次センサ点開口部を含み、第2のセンサ点開口部のそれぞれは、第4の電極(第2の漏出電極)230の部分及び/又は第5の電極(第3の漏出電極)232の部分に重なるように構成される。二次センサ点開口部256は、示される例示的なマスキング要素では、5つの二次センサ点開口部256Aを含み、二次センサ点開口部256Aのそれぞれは、第5の電極(第3の漏出電極)232の各検知部に重なるように構成される。二次センサ点開口部256は、示される例示的なマスキング要素では、4つの二次センサ点開口部256Bを含み、二次センサ点開口部256Bのそれぞれは、第4の電極(第2の漏出電極)230の各検知部に重なるように構成される。センサ点開口部は、点線258内に示される三次センサ点開口部を含み、三次センサ点開口部のそれぞれは、第5の電極(第3の漏出電極)232の部分及び/又は接地電極(第1の漏出電極)222の部分に重なるように構成される。三次センサ点開口部258は、示される例示的なマスキング要素では、5つの三次センサ点開口部258Aを含み、三次センサ点開口部258Aのそれぞれは、第5の電極(第3の漏出電極)232の各検知部に重なるように構成される。三次センサ点開口部258は、示される例示的なマスキング要素では、4つの三次センサ点開口部258Bを含み、三次センサ点開口部258Bのそれぞれは、接地電極(第1の漏出電極)222の各検知部に重なるように構成される。センサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A、258Bは、中心点19から約30mmの漏出半径に円形に配置される。
【0135】
図8は例示的な第1の接着層の遠位図である。第1の接着層200は、複数のセンサ点開口部を有する。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線260内に示される一次センサ点開口部を含み、各一次センサ点開口部は、接地電極222及び/又は電極組立体の第4の電極230の部分に重なるように構成される。一次センサ点開口部は、示される例示的な第1の接着層では、5つの一次センサ点開口部260Aを含み、一次センサ点開口部260Aのそれぞれは、接地電極222のそれぞれの検知部に重なるように構成される。一次センサ点開口部は、示される例示的な第1の接着層では、4つの一次センサ点開口部260Bを含み、一次センサ点開口部260Bのそれぞれは、第4の電極230のそれぞれの検知部に重なるように構成される。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線262内に示される二次センサ点開口部を含み、二次センサ点開口部のそれぞれは、第4の電極230の部分及び/又は電極組立体の第5の電極232の部分に重なるように構成される。二次センサ点開口部は、示される例示的な第1の接着層では、5つの二次センサ点開口部262Aを含み、二次センサ点開口部262Aのそれぞれは、第5の電極232のそれぞれの検知部に重なり得る。二次センサ点開口部は、示される例示的な第1の接着層では、4つの二次センサ点開口部262Bを含み、二次センサ点開口部262Bのそれぞれは、第4の電極230のそれぞれの検知部に重なるように構成される。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線264内に示される三次センサ点開口部を含み、三次センサ開口部のそれぞれは、第5の電極232の部分及び/又は電極組立体の接地電極222の部分に重なり得る。三次センサ点開口部は、示される例示的な第1の接着層では、5つの三次センサ点開口部264Aを含み、三次センサ点開口部264Aのそれぞれは、第5の電極232のそれぞれの検知部に重なるように構成される。三次センサ点開口部は、示される例示的な第1の接着層では、4つの三次センサ点開口部264Bを含み、三次センサ点開口部264Bのそれぞれは、接地電極222のそれぞれの検知部に重なるように構成される。
【0136】
図9は
図8の第1の接着層の近位図である。センサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A、264Bは、中心点から約30mmの漏出半径に円形に配置される。
【0137】
図10は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700のより詳細な遠位図である。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700はモニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは第1のコネクタ211を含む。第1のコネクタ211は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に解放可能に結合し、それにより、解放可能な結合を形成するように構成された結合部210を含む。モニタインターフェースの第1のコネクタ211は、モニタデバイスの各端子との各電気接続を形成する、各端子要素により形成された複数の端子を含む。
【0138】
モニタインターフェースの第1のコネクタ211の複数の端子は、接地端子282Aを形成する接地端子要素282、第1の端子284を形成する第1の端子要素284、第2の端子286Aを形成する第2の端子要素286及び任意選択的に、第3の端子288Aを形成する第3の端子要素288を含む。モニタインターフェースは、任意選択的に、第4の端子290Aを形成する第4の端子要素290及び/又は第5の端子292Aを形成する第5の端子要素292を含む。端子要素282、284、286、288、290、292は、電極222、224、226、228、230、232の各接続部222A、224A、226A、228A、230a、232Aに接触する。
【0139】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分における第1のコネクタの位置、端子の数及び結合部における端子の位置は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極組立体で使用される電極構成に適合し得る。例えば、
図11に示される電極構成220Aを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1のコネクタは、電極の接続部222A、224A、226A、228Aにそれぞれ接続される4つの端子を含み、
図12に示される電極構成220Bを有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1のコネクタは、電極の接続部222A、224A、226Aにそれぞれ接続される3つの端子を含む。
【0140】
図11は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の
図6の例示的な電極構成220の遠位図である。電極構成220は、第1の漏出電極222、第2の漏出電極230、及び第3の漏出電極232を含む。漏出電極222、230、232は、3つの角度的検知ゾーンである一次検知ゾーン400、二次検知ゾーン402、及び三次検知ゾーン404における第1の接着層の近位側における流体の存在を検出するように構成される。一次検知ゾーン400は、中心点19から第1の方向406と第2の方向408との間の一次角度空間に配置され、一次角度空間は120°である一次角V1にわたり広がる。二次検知ゾーン402は、中心点19から第2の方向408と第3の方向410との間に二次角度空間に配置され、二次角度空間は120°である二次角V2にわたり広がる。三次検知ゾーン404は、中心点19から第3の方向410と第1の方向406との間に三次角度空間に配置され、三次角度空間は120°である三次角V3にわたり広がる。
【0141】
第1の漏出電極222は、一次検知ゾーン400に配置された5つの一次検知部222Dと、三次検知ゾーン404に配置された4つの三次検知部222Eとを含む。一次検知部222Dのそれぞれは、マスキング要素218の一次センサ点開口部254A(
図7参照)のそれぞれを位置合わせされる。更に、一次検知部222Dのそれぞれは、第1の接着層200の一次センサ点開口部260A(
図8参照)のそれぞれと位置合わせされる。第1の漏出電極222の三次検知部222Eのそれぞれは、マスキング要素218の三次センサ点開口部258B(
図7参照)のそれぞれと位置合わせされる。更に、第1の三次検知部222Eのそれぞれは、第1の接着層200の三次センサ点開口部264B(
図8参照)のそれぞれと位置合わせされる。
【0142】
第2の漏出電極230は、一次検知ゾーン400に配置された4つの一次検知部230Dと、二次検知ゾーン402に配置された4つの二次検知部230Eとを含む。一次検知部230Dのそれぞれは、マスキング要素218(
図7参照)の一次センサ点開口部254Bのそれぞれと位置合わせされる。更に、一次検知部230Dのそれぞれは、第1の接着層200(
図8参照)の一次センサ点開口部260Bのそれぞれと位置合わせされる。二次検知部230Eのそれぞれは、マスキング要素218(
図7参照)の二次センサ点開口部256Bのそれぞれと位置合わせされる。更に、二次検知部230Eのそれぞれは、第1の接着層200(
図8参照)の二次センサ点開口部262Bのそれぞれと位置合わせされる。
【0143】
第3の漏出電極232は、二次検知ゾーン402に配置された5つの二次検知部232Dと、三次検知ゾーン404に配置された5つの三次検知部232Eとを含む。二次検知部232Dのそれぞれは、マスキング要素218(
図7参照)の二次センサ点開口部256Aのそれぞれと位置合わせされる。更に、二次検知部232Dのそれぞれは、第1の接着層200(
図8参照)の二次センサ点開口部262Aのそれぞれと位置合わせされる。三次検知部232Eのそれぞれは、マスキング要素218(
図7参照)の三次センサ点開口部258Aのそれぞれと位置合わせされる。更に、三次検知部232Eのそれぞれは、第1の接着層200(
図8参照)の三次センサ点開口部264Aのそれぞれと位置合わせされる。検知部222D、222E、230D、230E、232D、232Eは、中心点から約30mmの漏出半径RLに円形に配置される。
【0144】
図12は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の例示的な電極構成220Aの遠位図である。電極構成220は、第1の漏出電極222、第2の漏出電極230、及び第3の漏出電極232を含む。漏出電極222、230、232は、2つの角度的検知ゾーンである一次検知ゾーン400及び二次検知ゾーン402の第1の接着層の近位側における流体の存在を検出するように構成される。一次検知ゾーン400は、中心点19から第1の方向406と第2の方向408との間の一次角度空間に配置され、一次角度空間は約185°の一次角V1にわたり広がる。二次検知ゾーン402は、中心点19から第2の方向408と第1の方向406との間の二次角度空間に配置され、二次角度空間は約175°の二次角V2にわたり広がる。
【0145】
第1の漏出電極222は、一次検知ゾーン400に配置された一次検知部222Dと、二次検知ゾーン402に配置された二次検知部222Fとを含む。第2の漏出電極230は、一次検知ゾーン400に配置された一次検知部230Dを含む。第3の漏出電極232は、二次検知ゾーン402に配置された二次検知部232Dを含む。一次検知部222D、230Dのそれぞれは、マスキング要素219(
図13参照)の一次センサ点開口部のそれぞれ及び第1の接着層201(
図14参照)の一次センサ点開口部のそれぞれと位置合わせされる。検知部222D、222F、230D、及び232Dは、中心点から約30mmの漏出半径RLに円形に配置される。
【0146】
図13は、
図12における電極構成220Aのマスキング層219の遠位図である。マスキング層219は、一次角度空間における一次センサ点開口部254と、二次角度空間における二次センサ点開口部256とを含む。
図14は、2つの検知ゾーンが別個の角度空間に配置されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を実施する
図12における電極構成220Aの第1の接着層201の遠位図である。第1の接着層201は、一次角度空間における一次センサ点開口部260と、二次角度空間における二次センサ点開口部262とを含む。
【0147】
図15は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の例示的な電極構成220Bの遠位図である。電極構成220Bは、第1の漏出電極222、第2の漏出電極230、第3の漏出電極232、第4の漏出電極412、及び第5の漏出電極414を含む。漏出電極222、230、232、412、414は、4つの角度的検知ゾーン400、402、404、416の第1の接着層の近位側における流体の存在を検出するように構成される。一次検知ゾーン400は、約85°の一次角V1にわたり広がる一次角度空間に配置される。二次検知ゾーン402は、約95°の二次角V2にわたり広がる二次角度空間に配置される。三次検知ゾーン404は、約95°の三次角V3にわたり広がる三次角度空間に配置される。四次検知ゾーン416は、約85°の四次角V4にわたり広がる四次角度空間に配置される。
【0148】
2つ、3つ、及び4つの検知ゾーンを有する例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分についてより詳細に説明したが、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、5つ、6つ、7つ又は8つ以上の検知ジーン等の1つ又はより多数の検知ゾーンを含み得る。
【0149】
図16は、オストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を監視する例示的な方法の流れ図であり、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の接着層及び複数の電極を含み、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側及び中心点を有するストーマ開口部を有し、複数の電極は第1の漏出電極、第2の漏出電極、及び第3の漏出電極を含む。方法1000は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極から一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)を取得すること(1002)と、一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)に基づいて一次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出すること(1004)と、第2の漏出電極及び第3の漏出電極から二次センサ信号(二次漏出オストミーデータ)を取得すること(1006)と、二次センサ信号(二次漏出オストミーデータ)に基づいて二次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出すること(1008)と、一次検知ゾーン及び/又は二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出(1010)に従って、液体の存在が検出された検知ゾーンを示す漏出インジケータ、例えば無線モニタ信号をモニタデバイスから付属デバイスに提供すること(1012)とを含む。流体が検出されない場合、方法は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極から一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)を取得すること(1002)に戻る。
【0150】
方法1000は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極から一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)を取得すること(1002)と、一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)に基づいて一次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出すること(1004)と、第2の漏出電極及び第3の漏出電極から二次センサ信号(二次漏出オストミーデータ)を取得すること(1006)と、二次センサ信号(二次漏出オストミーデータ)に基づいて二次検知ゾーンの近位側における流体の存在を検出すること(1008)と、一次検知ゾーン及び/又は二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出(1010)に従って、液体の存在が検出された検知ゾーンを示す漏出インジケータ、例えば無線モニタ信号をモニタデバイスから付属デバイスに提供すること(1012)とを含む。流体が検出されない場合、方法は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極から一次センサ信号(一次漏出オストミーデータ)を取得すること(1002)に戻る。
【0151】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる特定の順序も暗示せず、個々の要素を識別するために含まれている。更に、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる順序又は重要性も示さず、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語は、ある要素を別の要素から区別するために使用される。なお、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の言葉は、本明細書及び他の箇所において、ラベル目的でのみ使用され、いかなる特定の空間的又は時間的順序を示すことも意図しない。更に、第1の要素のラベルは、第2の要素の存在を暗示せず、逆も同様である。
【0152】
特定の特徴が示され説明されたが、特許請求の範囲に記載される本発明を限定する意図はないことが理解され、特許請求の範囲に記載される趣旨及び範囲から逸脱せずに種々の変更及び変形を行い得ることが当業者に明らかになる。本明細書及び図面は、限定の意味ではなく、例示の意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載される本発明は、全ての代替、変形及び均等物の包含を意図する。
【0153】
本開示の実施形態について以下の項目に記載する。
【0154】
1.センサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層を有するセンサ組立体部分を有するオストミー装具を含むオストミーシステムのモニタデバイスであって、第1の接着層は中心点を有するストーマ開口部を有し、モニタデバイスは、
プロセッサと、
メモリと、
プロセッサ及びメモリに接続される第1のインターフェースであって、第1のインターフェースは、第1のインターフェースに結合されたセンサ組立体部分からオストミーデータを取得するように構成され、オストミーデータは、センサ組立体部分の一次電極セットからの一次漏出オストミーデータ及びセンサ組立体部分の二次電極セットからの二次漏出オストミーデータを含む、第1のインターフェースと、
プロセッサに接続される第2のインターフェースと、
を含み、
プロセッサは、
- 一次漏出オストミーデータに基づいて一次漏出パラメータデータを取得することと、
- 二次漏出オストミーデータに基づいて二次漏出パラメータデータを取得することと、
- 一次漏出パラメータデータに基づいて一次検知ゾーンにおける第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、一次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から一次角度空間に配置される、検出することと、
- 二次漏出パラメータデータに基づいて二次検知ゾーンにおける第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、二次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から二次角度空間に配置される、検出することと、
- 一次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して一次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む一次漏出モニタ信号を送信することと、
- 二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して二次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む二次漏出モニタ信号を送信することと、
を行うように構成される、モニタデバイス。
【0155】
2.オストミーデータは、センサ組立体部分の三次電極セットからの三次漏出オストミーデータを含み、プロセッサは、
- 一次漏出オストミーデータに基づいて三次漏出パラメータデータを取得することと、
- 三次漏出パラメータデータに基づいて三次検知ゾーンにおける第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することであって、三次検知ゾーンは第1の接着層の中心点から三次角度空間に配置される、検出することと、
- 三次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、第2のインターフェースを介して三次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む三次漏出モニタ信号を送信することと、
を行うように構成される、項目1に記載のモニタデバイス。
【0156】
3.一次検知ゾーンにおける第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、一次漏出パラメータデータに基づく一次漏出基準セットに基づき、一次漏出基準セットが満たされる場合、一次検知ゾーンに流体が存在する、項目1又は2の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0157】
4.一次漏出基準セットは、メモリに記憶される一次漏出閾値に基づく、項目3に記載のモニタデバイス。
【0158】
5.二次検知ゾーンにおける第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、二次漏出パラメータデータに基づく二次漏出基準セットに基づき、二次漏出基準セットが満たされる場合、二次検知ゾーンに流体が存在する、項目1~4の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0159】
6.二次漏出基準セットは、メモリに記憶される二次漏出閾値に基づく、項目5に記載のモニタデバイス。
【0160】
7.三次次検知ゾーンにおける第1の接着層の近位側における流体の存在を検出することは、三次漏出パラメータデータに基づく三次漏出基準セットに基づき、三次漏出基準セットが満たされる場合、三次検知ゾーンに流体が存在する、項目2に従属する項目1~6の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0161】
8.三次漏出基準セットは、メモリに記憶される三次漏出閾値に基づく、項目7に記載のモニタデバイス。
【0162】
9.第2のインターフェースは、プロセッサに接続されるラウドスピーカを含み、プロセッサはラウドスピーカを介してモニタ信号を送信するように構成される、項目1~8の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0163】
10.第2のインターフェースはアンテナ及び無線送受信機を含み、プロセッサは、アンテナ及び無線送受信機を介して無線モニタ信号としてモニタ信号を送信するように構成される、項目1~9の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0164】
11.オストミー装具及びモニタデバイスを含むオストミーシステムであって、オストミー装具はセンサ組立体部分を含み、モニタデバイスは項目1~10の何れか1つに記載のモニタデバイスである、オストミーシステム。
【0165】
12.ベースプレートを含み、センサ組立体部分はベースプレートの近位側に取り付けられるように構成される、項目11に記載のオストミーシステム。
本開示は更に以下の態様を含んでいる:
《態様1》
ベースプレートをユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層を有するベースプレートを有するオストミー装具を含むオストミーシステムのモニタデバイスであって、前記第1の接着層は中心点を有するストーマ開口部を有し、前記モニタデバイスは、
プロセッサと、
メモリと、
前記プロセッサ及び前記メモリに接続される第1のインターフェースであって、前記第1のインターフェースは、前記第1のインターフェースに結合された前記ベースプレートからオストミーデータを取得するように構成され、前記オストミーデータは、前記ベースプレートの一次電極セットからの一次漏出オストミーデータ及び前記ベースプレートの二次電極セットからの二次漏出オストミーデータを含む、第1のインターフェースと、
前記プロセッサに接続される第2のインターフェースと、
を含み、
前記プロセッサは、
- 前記一次漏出オストミーデータに基づいて一次漏出パラメータデータを取得することと、
- 前記二次漏出オストミーデータに基づいて二次漏出パラメータデータを取得することと、
- 前記一次漏出パラメータデータに基づいて一次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することであって、前記一次検知ゾーンは前記第1の接着層の前記中心点から一次角度空間に配置される、検出することと、
- 前記二次漏出パラメータデータに基づいて二次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することであって、前記二次検知ゾーンは、一次検知ゾーンとは別個であり、前記第1の接着層の前記中心点から二次角度空間に配置される、検出することと、
- 前記一次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、前記第2のインターフェースを介して前記一次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む一次漏出モニタ信号を送信することと、
- 前記二次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、前記第2のインターフェースを介して前記二次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む二次漏出モニタ信号を送信することと、
を行うように構成される、モニタデバイス。
《態様2》
前記オストミーデータは、前記ベースプレートの三次電極セットからの三次漏出オストミーデータを含み、前記プロセッサは、
- 前記一次漏出オストミーデータに基づいて三次漏出パラメータデータを取得することと、
- 前記三次漏出パラメータデータに基づいて三次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することであって、前記三次検知ゾーンは前記第1の接着層の前記中心点から三次角度空間に配置される、検出することと、
- 前記三次検知ゾーンにおける流体の存在の検出に従って、前記第2のインターフェースを介して前記三次検知ゾーンにおける流体の存在を示すモニタデータを含む三次漏出モニタ信号を送信することと、
を行うように構成される、態様1に記載のモニタデバイス。
《態様3》
一次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することは、前記一次漏出パラメータデータに基づく一次漏出基準セットに基づき、前記一次漏出基準セットが満たされる場合、前記一次検知ゾーンに流体が存在する、態様1又は2に記載のモニタデバイス。
《態様4》
前記一次漏出基準セットは、前記メモリに記憶される一次漏出閾値に基づく、態様3に記載のモニタデバイス。
《態様5》
二次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することは、前記二次漏出パラメータデータに基づく二次漏出基準セットに基づき、前記二次漏出基準セットが満たされる場合、前記二次検知ゾーンに流体が存在する、態様1~4の何れか一つに記載のモニタデバイス。
《態様6》
前記二次漏出基準セットは、前記メモリに記憶される二次漏出閾値に基づく、態様5に記載のモニタデバイス。
《態様7》
三次検知ゾーンにおける前記第1の接着層の前記近位側における流体の存在を検出することは、前記三次漏出パラメータデータに基づく三次漏出基準セットに基づき、前記三次漏出基準セットが満たされる場合、前記三次検知ゾーンに流体が存在する、態様2に従属する態様1~6の何れか一つに記載のモニタデバイス。
《態様8》
前記三次漏出基準セットは、前記メモリに記憶される三次漏出閾値に基づく、態様7に記載のモニタデバイス。
《態様9》
前記第2のインターフェースは、前記プロセッサに接続されるラウドスピーカを含み、前記プロセッサは前記ラウドスピーカを介してモニタ信号を送信するように構成される、態様1~8の何れか一つに記載のモニタデバイス。
《態様10》
前記第2のインターフェースはアンテナ及び無線送受信機を含み、前記プロセッサは、前記アンテナ及び前記無線送受信機を介して無線モニタ信号としてモニタ信号を送信するように構成される、態様1~9の何れか一つに記載のモニタデバイス。
《態様11》
オストミー装具及びモニタデバイスを含むオストミーシステムであって、前記オストミー装具はベースプレートを含み、前記モニタデバイスは態様1~10の何れか一つに記載のモニタデバイスである、オストミーシステム。
【符号の説明】
【0166】
1 オストミーシステム
2 オストミー装具
4 ベースプレート
6 モニタデバイス
8 付属デバイス
10 センサデバイス
12 ネットワーク
14 結合部材
16 結合リング
18、18A、18B、18C、18D ストーマ開口部
20 ドッキングステーション
22 第1のコネクタ
24 ユーザインターフェース
100 モニタデバイス筐体
101 プロセッサ
102 第1のインターフェース
104 第2のインターフェース
106 メモリ
108 モニタデバイスの接地端子
110 モニタデバイスの第1の端子
112 モニタデバイスの第2の端子
114 モニタデバイスの第3の端子
116 モニタデバイスの第4の端子
118 モニタデバイスの第5の端子
120 結合部
121 電力ユニット
122 アンテナ
124 無線送受信機
126 ラウドスピーカ
128 触覚フィードバック要素
140 センサユニット
200、201 第1の接着層
200A 第1の接着層の遠位面
200B 第1の接着層の近位面
202 第2の接着層
202A 第2の接着層の遠位面
202B 第2の接着層の近位面
204 電極組立体
204A 電極組立体の遠位面
204B 電極組立体の近位面
206 剥離ライナー
206A 剥離ライナーの遠位面
206B 剥離ライナーの近位面
208 上層
208A 上層の遠位面
208B 上層の近位面
209 結合リング
210 第1のコネクタの結合部
211 第1のコネクタ
212 第1のコネクタの端子
213 第1の中間要素
213A 第1の中間要素の遠位面
213B 第1の中間要素の近位面
214 電極組立体の支持層
214A 支持層の遠位面
214B 支持層の近位面
216 電極組立体の電極
217 電極の接続部
218、219 マスキング要素
218A マスキング要素の遠位面
218B マスキング要素の近位面
220、220A、220B 電極構成
222 接地電極、第1の漏出電極
222A 接地接続部
222B 接地検知部、第1の漏出電極の検知部
222C 接地コネクタ部
222D 一次検知部
222E 三次検知部
222F 二次検知部
224 第1の電極
224A 第1の接続部
224B 第1の検知部
224C 第1の導体部
226 第2の電極
226A 第2の接続部
226B 第2の検知部
226C 第2の導体部
228 第3の電極
228A 第3の接続部
228B 第3の検知部
228C 第3の導体部
230 第4の電極、第2の漏出電極
230A 第4の接続部
230B 第4の検知部、第2の漏出電極の検知部
230D 一次検知部
230E 二次検知部
232 第5の電極、第3の漏出電極
232A 第5の接続部
232B 第5の検知部、第3の漏出電極の検知部
232D 二次検知部
232E 三次検知部
234 接地電極の第1の電極部
236 接地電極の第2の電極部
238 接地電極の第3の電極部
240 接地電極の第4の電極部
242 接地端子開口部
244 第1の端子開口部
246 第2の端子開口部
248 第3の端子開口部
250 第4の端子開口部
252 第5の端子開口部
254 マスキング要素の一次センサ点開口部
254A 接地電極(第1の漏出電極)の一次センサ点開口部
254B 第4の電極(第2の漏出電極)の一次センサ点開口部
256 マスキング要素の二次センサ点開口部
256A 第5の電極(第3の漏出電極)の二次センサ点開口部
256B 第4の電極(第2の漏出電極)の二次センサ点開口部
258 マスキング要素の三次センサ点開口部
258B 第5の電極(第3の漏出電極)の三次センサ点開口部
258A 接地電極(第1の漏出電極)の三次センサ点開口部
260 第1の接着層の一次センサ点開口部
260A 接地電極(第1の漏出電極)の一次センサ点開口部
260B 第4の電極(第2の漏出電極)の一次センサ点開口部
262 第1の接着層の二次センサ点開口部
262A 第5の電極(第3の漏出電極)の二次センサ点開口部
262B 第4の電極(第2の漏出電極)の二次センサ点開口部
264 第1の接着層の三次センサ点開口部
264A 第5の電極(第3の漏出電極)の三次センサ点開口部
264B 接地電極(第1の漏出電極)の三次センサ点開口部
282 接地端子要素
282A 接地端子
284 第1の端子要素
284A 第1の端子
286 第2の端子要素
286A 第2の端子
288 第3の端子要素
288A 第3の端子
290 第4の端子要素
290A 第4の端子
292 第5の端子要素
292A 第5の端子
400 一次検知ゾーン
402 二次検知ゾーン
404 三次検知ゾーン
406 第1の方向/ゼロ方向
408 第2の方向
410 第3の方向
412 第4の漏出電極
414 第5の漏出電極
416 四次検知ゾーン
418 第4の方向
700 センサ組立体部分
1000 オストミー装具のベースプレートを監視する方法
1002 一次センサ信号を取得する
1004 一次検知ゾーンにおける流体の存在を検出する
1006 二次センサ信号を取得する
1008 二次検知ゾーンにおける流体の存在を検出する
1010 検出された流体の存在
1012 漏出インジケータを提供する
R1 第1の半径方向距離
RG1 第1の接地距離
R2 第2の半径方向距離
RG2 第2の接地距離
R3 第3の半径方向距離
RG3 第3の接地距離
RL 漏出半径
V1 一次角
V2 二次角
V3 三次角
V4 三次角