(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】身体の少なくとも二つの部分のトポグラフィを推定する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20240329BHJP
【FI】
G06F3/01 570
(21)【出願番号】P 2021506018
(86)(22)【出願日】2019-04-18
(86)【国際出願番号】 CA2019050493
(87)【国際公開番号】W WO2019200487
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2022-04-15
(32)【優先日】2018-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520405318
【氏名又は名称】ペイマン、セルバティー
【氏名又は名称原語表記】PEYMAN SERVATI
(73)【特許権者】
【識別番号】520405329
【氏名又は名称】アミール、セルバティー
【氏名又は名称原語表記】AMIR SERVATI
(73)【特許権者】
【識別番号】520405330
【氏名又は名称】ツェンアン、チアン
【氏名又は名称原語表記】ZENAN JIANG
(73)【特許権者】
【識別番号】520405341
【氏名又は名称】サエイド、ソルタニアン
【氏名又は名称原語表記】SAEID SOLTANIAN
(73)【特許権者】
【識別番号】520405352
【氏名又は名称】ハリッシュクマール、ナラヤナ
【氏名又は名称原語表記】HARISHKUMAR NARAYANA
(73)【特許権者】
【識別番号】520405363
【氏名又は名称】ジェニファー、アンジェリカ、オンコ
【氏名又は名称原語表記】JENNIFER ANGELICA ONGKO
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100206243
【氏名又は名称】片桐 貴士
(72)【発明者】
【氏名】ペイマン、セルバティー
(72)【発明者】
【氏名】アミール、セルバティー
(72)【発明者】
【氏名】ツェンアン、チアン
(72)【発明者】
【氏名】サエイド、ソルタニアン
(72)【発明者】
【氏名】ハリッシュクマール、ナラヤナ
(72)【発明者】
【氏名】ジェニファー、アンジェリカ、オンコ
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-512550(JP,A)
【文献】国際公開第2015/119211(WO,A1)
【文献】中国実用新案第207100612(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第106527674(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体の少なくとも第1および第2の部分のトポグラフィを推定する方法であって、
少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の少なくとも一部分の変形に対する少なくとも一つの測定結果を表す少なくとも一つの信号を受信させることと、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、センサの下に横たわる身体部分の周りにおける前記センサの適合性および伸張を示す情報を記憶させることと、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の相対位置に前記変形を関連付けさせることと、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す少なくとも一つの出力信号を生成させることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に前記少なくとも一つの信号を受信させることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に
、前記センサの複数の変形センサから前記少なくとも一つの信号を受信させること
であって、前記複数の変形センサは前記身体に置かれている、受信させることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の変形センサがそれぞれ、
複数の細長い繊維を含む繊維メッシュであって、前記複数の繊維の各繊維が導電性外面を含む電気導体を含み、前記導電性外面
が複数の繊維のうちの近接する繊維の導電性外面に対して導電的に接触および非接触になるように可逆的に置くことが可能である、繊維メッシュと、
前記繊維メッシュをカプセル化する少なくとも一つの弾性変形可能なカプセル化フィルムであって、前記複数の繊維のうちの繊維を動かし、前
記複数の繊維のうちの近接する繊維の外面間の導電的接触を可逆的に制御し
、繊維メッシュの電気抵抗を変化させる、ということによって弾性変形可能なカプセル化フィルムと、
を備える、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の変形センサが互いから隔置される、
請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の変形センサが少なくとも二つの方向に互いから隔置される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の変形センサがセンサのテキスタイル内に位置する、
請求項
2または5に記載の方法。
【請求項7】
前記センサのテキスタイルに通気性がある、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記センサのテキスタイルが前記身体に装着される、
請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
衣料品が前記センサのテキスタイルを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記センサのテキスタイルが弾性変形可能材料を含む、
請求項
6に記載の方法。
【請求項11】
前記弾性変形可能材料が、前記身体の少なくとも一部分に対して前記複数の変形センサを保持する、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記センサが、前記身体の少なくとも一部分を取り囲む、
請求項
6に記載の方法。
【請求項13】
前記センサのテキスタイルが、前記身体に装着されない、
請求項
6に記載の方法。
【請求項14】
家具カバーが前記センサのテキスタイルを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
寝具が前記センサのテキスタイルを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に前記複数の変形センサの下に横たわる
前記身体部分のそれぞれの位置に前記変形を関連付けさせることを含む、
請求項2
または5に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分が、少なくとも一つの筋肉を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分が、少なくとも一つの骨を含む、
請求項1
6に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分が、少なくとも一つの腱を含む、
請求項1
6に記載の方法。
【請求項20】
前記身体の前記第1の部分が、前記身体の前記一部分を含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項21】
前記身体の前記第2の部分が、前記身体の前記一部分から隔置され、前記身体の前記一部分に対して相対的に可動できる、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の三つ以上の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることを含む、請求項1
または5に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記身体の前記一部分の変形を関連付けるように訓練された統計的学習アルゴリズムに従って、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることを含む、請求項1
または5に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けさせることを含む、請求項
2または5に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも一つの関節角が、前記身体の前記第1および第2の部分の間の屈曲または伸展の少なくとも一つの角度を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも一つの関節角が、前記身体の前記第1および第2の部分の間の回旋の少なくとも一つの角度を含む、請求項2
4に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に前記複数の変形センサの下に横たわる前記身体部分のそれぞれの位置に前記変形を関連付けさせることを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分のそれぞれの位置に応答して、前記少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けさせることを含む、
請求項2
4に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の少なくとも一つの解剖学的位置に前記変形を関連付けさせることを含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けさせることを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記少なくとも一つの解剖学的位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記少なくとも一つの関節角に応答して、前記身体の前記第1および第2の部分の前記少なくとも一つの解剖学的位置に前記変形を関連付けさせることを含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けさせることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、複数の異なる時点で、前記身体の前記第1および第2の部分のそれぞれの相対位置に前記変形を関連付けさせることを含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記複数の異なる時点で、前記身体の前記第1および第2の部分の前記それぞれの相対位置を少なくとも一つのジェスチャに関連付けさせることをさらに含む、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記複数の異なる時点で、前記身体の前記第1および第2の部分の前記それぞれの相対位置を少なくとも一つのユーザ入力に関連付けさせることをさらに含む、
請求項3
0に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置を少なくとも一つの解剖学的位置に関連付けさせることをさらに含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項34】
前記身体の前記一部分が、前記身体の腕の前腕を含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項35】
前記身体の前記第2の部分が、前記身体の前記腕の指骨を含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記身体の前記一部分が、前記身体の下腿を含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項37】
前記身体の前記第2の部分が、前記下腿の足を含む、
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記身体の前記一部分が、前記身体の胴を含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項39】
前記身体の前記第2の部分が、前記身体の少なくとも腕を含む、
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す前記少なくとも一つの出力信号を生成させることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に応答して、少なくとも一つのディスプレイを制御させることを含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項41】
前記少なくとも一つのディスプレイが、仮想現実ディスプレイを含む、
請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記少なくとも一つのディスプレイが、複合現実ディスプレイを含む、
請求項4
0に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとも一つのディスプレイが、拡張現実ディスプレイを含む、
請求項4
0に記載の方法。
【請求項44】
前記少なくとも一つのディスプレイが、ゲーミングシステムディスプレイを含む、
請求項4
0に記載の方法。
【請求項45】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に応答して、前記少なくとも一つのディスプレイを制御させることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置の少なくとも一つの表現を、前記少なくとも一つのディスプレイに表示させることを含む、 請求項4
0に記載の方法。
【請求項46】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す前記少なくとも一つの出力信号を生成させることが、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に応答して、少なくとも一つのロボットデバイスを制御させることを含む、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項47】
前記身体が人間の身体である、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項48】
前記身体が人間以外の動物の身体である、
請求項1
または5に記載の方法。
【請求項49】
身体の少なくとも第1および第2の部分のトポグラフィを推定するシステムであって、 前記身体の少なくとも一部分の変形に対する少なくとも一つの測定結果を表す少なくとも一つの信号を受信する手段と、
センサの下に横たわる身体部分の周りにおける前記センサの適合性および伸張を示す情報を記憶する手段と、
前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の相対位置に前記変形を関連付ける手段と、
前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す少なくとも一つの出力信号を生成する手段と、
を備えるシステム。
【請求項50】
身体の少なくとも第1および第2の部分のトポグラフィを推定するシステムであって、 前記身体の少なくとも一部分の変形に対する少なくとも一つの測定結果を表す少なくとも一つの信号を受信することと、
センサの下に横たわる身体部分の周りにおける前記センサの適合性および伸張を示す情報を記憶することと、
前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の相対位置に前記変形を関連付けることと、
前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す少なくとも一つの出力信号を生成することと、
を少なくとも行うように構成された少なくとも一つのプロセッサ回路
を備えるシステム。
【請求項51】
前記センサの複数の変形センサ
であって、前記複数の変形センサは前記身体に置くことが可能な、複数の変形センサをさらに備え、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、前記複数の変形センサから前記少なくとも一つの信号を受信するように構成される、
請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記複数の変形センサがそれぞれ、
複数の細長い繊維を含む繊維メッシュであって、前記複数の繊維の各繊維が、導電性外面を含む電気導体を含み、前記導電性外面が
、複数の繊維のうちの近接する繊維の導電性外面に対して導電的に接触および非接触になるように可逆的に置くことが可能である、繊維メッシュと、
前記繊維メッシュをカプセル化する少なくとも一つの弾性変形可能なカプセル化フィルムであって、前記複数の繊維のうちの繊維を動かし、前
記複数の繊維のうちの近接する繊維の外面間の導電的接触を可逆的に制御し
、繊維メッシュの電気抵抗を変化させる、ということによって弾性変形可能なカプセル化フィルムと、
を備える、
請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
前記複数の変形センサが互いから隔置される、
請求項5
1に記載のシステム。
【請求項54】
前記複数の変形センサが少なくとも二つの方向に互いから隔置される、
請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
前記複数の変形センサを備えるセンサのテキスタイルをさらに含む、
請求項5
1または54に記載のシステム。
【請求項56】
前記センサのテキスタイルに通気性がある、
請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記センサのテキスタイルが前記身体に装着可能である、
請求項5
5に記載のシステム。
【請求項58】
前記センサのテキスタイルを含む衣料品
をさらに備える請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記センサのテキスタイルが弾性変形可能材料を含む、
請求項5
5に記載のシステム。
【請求項60】
前記弾性変形可能材料が、前記身体の少なくとも前記一部分に対して前記複数の変形センサを保持するように構成される、
請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
前記センサが、前記身体の少なくとも前記一部分を取り囲むように構成される、
請求項5
5に記載のシステム。
【請求項62】
前記センサのテキスタイルが、前記身体に装着されないように構成される、
請求項5
5に記載のシステム。
【請求項63】
前記センサのテキスタイルを含む家具カバー
をさらに備える請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
前記センサのテキスタイルを含む寝具
をさらに備える請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも前記複数の変形センサの下に横たわる
前記身体部分のそれぞれの位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項51
または54に記載のシステム。
【請求項66】
前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分が、少なくとも一つの筋肉を含む、
請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分が、少なくとも一つの骨を含む、
請求項6
5に記載のシステム。
【請求項68】
前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分が、少なくとも一つの腱を含む、
請求項6
5に記載のシステム。
【請求項69】
前記身体の前記第1の部分が、前記身体の前記一部分を含む、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項70】
前記身体の前記第2の部分が、前記身体の前記一部分から隔置され、前記身体の前記一部分に対して相対的に可動できる、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項71】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも前記身体の三つ以上の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項72】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記身体の前記一部分の変形を関連付けるように訓練された統計的学習アルゴリズムに従って、少なくとも前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項73】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項
51または54に記載のシステム。
【請求項74】
前記少なくとも一つの関節角が、前記身体の前記第1および第2の部分の間の屈曲または伸展の少なくとも一つの角度を含む、
請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
前記少なくとも一つの関節角が、前記身体の前記第1および第2の部分の間の回旋の少なくとも一つの角度を含む、
請求項7
3に記載のシステム。
【請求項76】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、前記複数の変形センサの下に横たわる前記身体部分のそれぞれの位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成され、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、前記複数の変形センサの下に横たわる前
記身体部分のそれぞれの位置に応答して、少なくとも、前記少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けることによって、前記少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項7
3に記載のシステム。
【請求項77】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも前記身体の前記第1および第2の部分の少なくとも一つの解剖学的位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項78】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、少なくとも一つの関節角に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成され、
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、前記少なくとも一つの関節角に応答して、少なくとも前記身体の前記第1および第2の部分の前記少なくとも一つの解剖学的位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記少なくとも一つの解剖学的位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項77に記載のシステム。
【請求項79】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、複数の異なる時点で、少なくとも前記身体の前記第1および第2の部分のそれぞれの相対位置に前記変形を関連付けることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に前記変形を関連付けるように構成される、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項80】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記複数の異なる時点で、前記身体の前記第1および第2の部分の前記それぞれの相対位置を少なくとも一つのジェスチャに関連付けさせることをさらに含む、
請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記複数の異なる時点で、前記身体の前記第1および第2の部分の前記それぞれの相対位置を少なくとも一つのユーザ入力に関連付けさせることをさらに含む、
請求項7
9に記載のシステム。
【請求項82】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置を少なくとも一つの解剖学的位置に関連付けさせることをさらに含む、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項83】
前記身体の前記一部分が、前記身体の腕の前腕を含む、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項84】
前記身体の前記第2の部分が、前記身体の前記腕の指骨を含む、
請求項83に記載のシステム。
【請求項85】
前記身体の前記一部分が、前記身体の下腿を含む、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項86】
前記身体の前記第2の部分が、前記下腿の足を含む、
請求項85に記載のシステム。
【請求項87】
前記身体の前記一部分が、前記身体の胴を含む、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項88】
前記身体の前記第2の部分が、前記身体の少なくとも腕を含む、
請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に応答して、少なくとも一つのディスプレイを制御することによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す前記少なくとも一つの出力信号を生成するように構成される、
請求項50
または54に記載のシステム。
【請求項90】
前記少なくとも一つのディスプレイが、仮想現実ディスプレイを含む、
請求項89に記載のシステム。
【請求項91】
前記少なくとも一つのディスプレイが、複合現実ディスプレイを含む、
請求項8
9に記載のシステム。
【請求項92】
前記少なくとも一つのディスプレイが、拡張現実ディスプレイを含む、
請求項8
9に記載のシステム。
【請求項93】
前記少なくとも一つのディスプレイが、ゲーミングシステムディスプレイを含む、
請求項8
9に記載のシステム。
【請求項94】
前記少なくとも一つのディスプレイをさらに備える、
請求項8
9に記載のシステム。
【請求項95】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、前記少なくとも一つのディスプレイに、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置の少なくとも一つの表現を表示させることによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に応答して前記少なくとも一つのディスプレイを制御するように構成される、
請求項8
9に記載のシステム。
【請求項96】
前記少なくとも一つのプロセッサ回路が、少なくとも、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置に応答して少なくとも一つのロボットデバイスを制御することによって、前記身体の前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す前記少なくとも一つの出力信号を生成するように構成される、
請求項50
または54に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、身体の少なくとも二つの部分のトポグラフィを推定する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかのアプリケーションは、身体の部分のトポグラフィを監視することを伴い得る。しかし、身体の部分のトポグラフィを監視するいくつかの方法は、大きい電力消費を必要とすることがあり、制限された視野を有することがあり、着用するのに不快なことがあり、低い精度を有することがあり、または複雑なアルゴリズムに依存することがある。
【発明の概要】
【0003】
身体の少なくとも第1および第2の部分のトポグラフィを推定する方法であって、少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の少なくとも一部分の変形に対する少なくとも一つの測定結果を表す少なくとも一つの信号を受信させることと、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の相対位置に前記変形を関連付けさせることと、前記少なくとも一つのプロセッサ回路に、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す少なくとも一つの出力信号を生成させることと、を含む方法が開示される。
【0004】
少なくとも一つの実施形態によれば、 身体の少なくとも第1および第2の部分のトポグラフィを推定するシステムであって、前記身体の少なくとも一部分の変形に対する少なくとも一つの測定結果を表す少なくとも一つの信号を受信する手段と、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の相対位置に前記変形を関連付ける手段と、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す少なくとも一つの出力信号を生成する手段と、を備えるシステムが開示される。
【0005】
少なくとも一つの実施形態によれば、
身体の少なくとも第1および第2の部分のトポグラフィを推定するシステムであって、前記身体の少なくとも一部分の変形に対する少なくとも一つの測定結果を表す少なくとも一つの信号を受信することと、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の相対位置に前記変形を関連付けることと、前記身体の少なくとも前記第1および第2の部分の前記相対位置を表す少なくとも一つの出力信号を生成することと、を少なくとも行うように構成された少なくとも一つのプロセッサ回路を備えるシステムが開示される。
【0006】
他の態様および特徴は、添付の図とともに以下の例示的な実施形態の説明を読めば、当業者には明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態による身体の少なくとも二つの部分のトポグラフィを推定するためのシステムの斜視図である。
【
図5】別の実施形態による変形センサの斜視図である。
【
図6】
図1のシステムのコンピューティングデバイスのプロセッサ回路の概略図である。
【
図7】
図6のプロセッサ回路のプログラムメモリ内のプログラムコードの概略図である。
【
図8】前腕の手の指が開いている位置にあるときの、
図2のセンサによる、変形に対する1以上の測定結果の一例の概略図である。
【
図9】指が拳の中に置かれているときの、
図2のセンサによる、変形に対する1以上の測定結果の別の例の概略図である。
【
図10】手の人差し指が指差し位置にあるときの、
図2のセンサによる、変形に対する1以上の測定結果の別の例の概略図である。
【
図11】
図6のプロセッサ回路の記憶メモリ内に記憶された筋骨格モデルの身体部分の概略図である。
【
図12-13】
図6のプロセッサ回路の記憶メモリ内に記憶された筋骨格モデルの身体部分の他の概略図である。
【
図15-17】別の実施形態によるセンサを示す図である。
【
図18-19】別の実施形態によるセンサを示す図である。
【
図20】別の実施形態による身体の少なくとも二つの部分のトポグラフィを推定するためのシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照すると、身体の少なくとも二つの部分のトポグラフィを推定するシステムが全体として100で示されており、センサ102、コンピューティングデバイス103、および表示デバイス105を含む。本明細書において、「身体」は、概して、人間の身体、人間以外の動物の身体、または別の身体を指してもよい。
【0009】
・表示デバイス
図示の実施形態において、表示デバイス105はテレビジョン画面である。しかし、代替実施形態の表示デバイスは異なってよい。例えば、代替実施形態の表示デバイスは、仮想現実ゴーグル、拡張現実ゴーグル、複合現実ゴーグル、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、スクリーン上の投影された画像、または視覚的対話システムの任意の表示デバイスであってよい。
【0010】
・センサ
図2を参照すると、センサ102は、弾性変形可能材料104を含む。そのような弾性変形可能材料は、スパンデックス、軟質ゴム、シリコーン、天然繊維、ポリマー、綿、ナイロン、その他の糸、布、スマートテキスタイル、衣類、またはその他の関係するテキスタイルなどの、1以上の材料を含んでいてもよいし、これらは、通気性があってもよいし、さもなくば、快適さまたはその他の理由で選択されてもよい。さらに、センサ102の1以上の材料は、テキスタイルの布構造、繊維組成、機械的特性、手の特性、快適さ特性、センサ配置のための適切な方向、またはその他の要因が、例えば本明細書に記載されているものなどの正確な測定を容易にするように選択されてよい。
【0011】
さらに、弾性変形可能材料104は、身体の前腕106にぴったりと受けとめられる(または適合する)ようなサイズとされており、前腕106を取り囲むように構成される。したがって、センサ102は、センサのテキスタイルと呼ばれてよい。センサ102は、例えば、変形センサ108および110などの複数の変形センサを含む。センサ102が前腕106に装着されるとき、センサ102の変形センサは、前腕106の外面に置かれ、前腕106内の筋肉、骨、腱、または他の組織の動きによって引き起こされうる前腕106の変形を測定するように置かれる。
【0012】
図示の実施形態において、センサ102の変形センサは、全体として112で示されている変形センサの行、全体として114で示されている変形センサの行、全体として116で示されている変形センサの行、および全体として118で示されている変形センサの行を含む2次元のアレイで、センサ102内に置かれる。変形センサ112、114、116、および118の行は、互いから隔置されており、したがってセンサ102が前腕106に装着されるとき、変形センサ112、114、116、および118の行は、前腕106に沿った方向に互いから隔置され、変形センサ112、114、116、および118の各行は、前腕106に装着されたときに前後方向に互いから隔置される複数の変形センサを含む。したがって、センサ102の変形センサは、少なくとも二つの方向に互いから隔置され、したがって格子または2次元のアレイを形成する。センサ102はほんの一例であり、代替実施形態は異なってよい。例えば、代替実施形態において、変形センサは、解剖学的特徴に対応しそうな二つの方向に対する不規則なパターンなど、別の形で置かれてよい。例えば、橈骨動脈の拍動を検出するために、センサの高密度アレイが、橈骨動脈の近くに配置され得るし、前腕上の、動き検出のための他のセンサの近くに配置され得る。
【0013】
また、センサ102はセンサ102の変形センサと通信するデータ処理ユニット120を含む。変形センサの各行は、変形センサ112の行に示されている伸縮性ワイア線122などのそれぞれの複数の伸縮性ワイア線を含んでいてもよく、伸縮性バス線124が、伸縮性のワイア線(例えば、伸縮性ワイア線122など)をデータ処理ユニット120に接続してもよい。
【0014】
図示の実施形態において、データ処理ユニット120は、例えばBluetooth(商標)、WiFi、Zigbee(商標)、近距離通信(「NFC」)、もしくは5Gプロトコル、または無線通信のための別のプロトコルに従って、コンピューティングデバイス103と無線で通信するように構成される。しかし、代替実施形態において、データ処理ユニット120は、1以上のワイアを使用して、または別の形で、コンピューティングデバイス103と通信してもよい。加えて、データ処理ユニット120は、それだけに限定されるものではないが、アナログ信号の調整および増幅、アナログ-デジタル変換、信号のフィルタリングおよび処理、信号の分類および認識、機械学習、ならびに無線データ転送を含む機能を実施してもよい。また、データ処理ユニット120は、電池および記憶デバイスを含んでいてもよいし、または、無線充電もしくは他のエネルギーをハーベスティングする構成要素、例えば、動きもしくは環境光からのエネルギー生成、を含んでいてもよい。
【0015】
概して、情報(例えば、センサ102による変形に対する測定結果を表す情報など)は、無線または別の形でコンピューティングデバイス103へ実時間で転送されてよい。代替として、そのような情報は、データ処理ユニット120または他の場所に記憶され得るし、後にコンピューティングデバイス103へ転送され得る。
【0016】
さらに、処理ユニット120とコンピューティングデバイス103との間の通信レートは、例えば、エネルギー使用要件または特定のアプリケーションで必要とされ得るデータの精度もしくはリフレッシュ速度に応じて、毎秒約数メガバイト、毎秒約数千バイト、毎秒約数バイト、毎時約数バイト、または毎日約数バイトとしてもよい。そのような通信レートは、例えばゲーミングおよびスポーツの応用例では速くてもよいし、他の応用例でははるかに遅くてもよい。そのような通信レートは、エネルギーを節約するように、例えば、需要が高いときは増大し、データに対する必要がほとんどまたは全くないときは減少するようにして、適宜、修正され得る。
【0017】
また、データ処理ユニット120は、1以上の慣性測定ユニット(「IMU」)、例えば、1以上の加速度計、1以上のジャイロスコープ、1以上の磁力計、またはこれらの二つ以上の組合せを含んでいてもよく、これらが、例えば、組織に対する空間基準点として動きの向きおよび角度を検出してもよい。処理ユニット120は、変形に対する測定結果(またはトポグラフィデータ)と、そのような1以上のIMUからのデータと、を融合させてもよいし、それにより精度および機能を改善してもよい。データ処理ユニット120は、1以上の全地球測位システム(GPS)能力(またはその他の1以上の位置決定デバイス)を含んでいてもよいし、それによりセンサ102の1以上の位置またはセンサ102の長距離の動きを識別することを容易にしてもよい。
【0018】
また、データ処理ユニット120またはセンサ102は1以上の触覚デバイス、または、センサ102を装着している人物に触感もしくは他のフィードバックを印加しそうな他のデバイスを含んでいてもよい。
【0019】
本明細書に記載されているものなどの変形センサは、米国特許第9,494,474号に記載されているセンサに類似していてもよい。例えば、
図3を参照すると、変形センサ108がより詳細に示されており、電極126、電極128、および繊維メッシュ130を含み、繊維メッシュ130は、電極126および128間に延び、電極126および128に導電的に接触している。
図4を参照すると、変形センサ108は、繊維メッシュ130をカプセル化する弾性変形可能なカプセル化フィルム132および134も含む。
図4に示されているように、繊維メッシュ130は、例えば繊維136および138などの複数の細長い繊維を含み、各繊維は、導電性外面を有する電気導体を含む。また
図3に示されているように、電気リード140が、電極126に導電的に接触していてもよく、電気リード142が、電気リード128に導電的に接触していてもよく、その結果、繊維メッシュ130の電気抵抗が測定されてもよい。例えば、米国特許第9,494,474号に記載されているように、繊維メッシュ130の電気抵抗は、繊維メッシュ130の歪みまたは変形を示していてもよい。
【0020】
図5を参照すると、別の実施形態による変形センサが全体として144で示されており、変形センサ146および変形センサ148を含む。変形センサ146および148は、上述されている変形センサ108に類似していてもよいが、変形センサ146および148は、互いに対して略垂直に置かれてもよく、変形センサとしてともに機能してもよい。
【0021】
上述されている変形センサはほんの例であり、代替実施形態は異なってよい。例えば、他の実施形態による変形センサは、1以上のカーボンブラックがベースの力感知および歪み感知のセンサ、1以上の容量性変形センサ、1以上のその他のタイプの力もしくは変形センサ、これらの二つ以上の組合せ、または身体のトポグラフィの変形および位置を抽出するためのその他の方法を含んでいてもよい。
【0022】
センサ102はほんの一例であり、代替実施形態のセンサは異なってよい。例えば、代替実施形態のセンサは、身体に装着されなくてもよく、そのようなセンサは、例えば家具カバーまたは寝具としてもよい。
【0023】
さらに、図示の実施形態は、一つのセンサ102を含むが、代替実施形態は、一つの身体上、または(例えば、
図20に示されているように)二つ以上の身体上の、二つ以上のセンサを含んでいてもよい。また
図20に示されているように、そのような複数のセンサは、1以上のコンピューティングネットワークを使用して相互通信下であってもよい。
【0024】
・コンピューティングデバイス
概して、コンピューティングデバイス103は、仮想現実ゴーグル、拡張現実ゴーグル、複合現実ゴーグル、モバイルフォン、スマートフォン、テレビジョン画面、ゲーミングデバイス、画面に画像を投影するためのプロジェクタ、または視覚的対話システムの任意の表示デバイスのための、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、タブレット、独立型コンピューティングデバイス、または任意のコンピューティングハードウェアを含んでいてもよい。
【0025】
また、
図1は、コンピューティングデバイス103とは分離されたセンサ102と、表示デバイス105とは分離されたコンピューティングデバイス103と、を示すが、いくつかの実施形態においては、センサ102がコンピューティングデバイス103と組み合わされてもよく、またはいくつかの実施形態においては、コンピューティングデバイス103が表示デバイス105と組み合わされてよい。さらに他の実施形態は、異なる形で分離されても組み合わされてもよい、1以上の異なる要素を含んでいてもよい。
【0026】
図6を参照すると、コンピューティングデバイス103は、全体として150で示されていて、マイクロプロセッサ152を含む、プロセッサ回路を含む。また、プロセッサ回路150は、記憶メモリ154、プログラムメモリ156、および入出力(「I/O」)モジュール158を含み、これらは全て、マイクロプロセッサ152との通信下にある。
【0027】
概して、記憶メモリ154は、例えば、本明細書に記載されている記憶コードを記憶するためのストアを含む。概して、プログラムメモリ156は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、例えば、本明細書に記載されているものなどのコンピューティングデバイス103の機能を実施させるプログラムコードを記憶する。記憶メモリ154およびプログラムメモリ156は、同じまたは異なるコンピュータ可読記憶媒体のうちの1以上で実現されてよく、様々な実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体には、読取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、ハードディスクドライブ(「HDD」)、ソリッドステートドライブ(「SSD」)、1以上のクラウドまたはエッジクラウド記憶デバイスなどの遠隔メモリ、ならびに他のコンピュータ可読および/またはコンピュータ書込み可能記憶媒体のうちの1以上が含まれてよい。
【0028】
I/Oモジュール158は、例えば本明細書に記載されている信号を受信、生成、および伝送するために、様々な信号インターフェース、アナログ-デジタル変換器(「ADC」)、受信器、伝送器、および/または他の回路を含んでいてもよい。図示の実施形態において、I/Oモジュール158は、センサ102のデータ処理ユニット120から信号を(例えば、上述されているものなどの1以上のプロトコルに従って)受信するための入力信号インターフェース160と、1以上の出力信号を生成し、1以上の出力信号をディスプレイ105へ伝送してディスプレイ105を制御するための出力信号インターフェース162と、を含む。
【0029】
I/Oモジュール158はほんの一例であり、代替実施形態では異なってよい。例えば、代替実施形態は、より多い、より少ない、または異なるインターフェースを含んでいてもよい。さらに、I/Oモジュール158は、コンピューティングデバイス103をコンピュータネットワーク(例えば、インターネットクラウドまたはエッジクラウドなど)に接続してもよく、そのようなコンピュータネットワークは、他のコンピューティングデバイスとのリアルタイム通信を容易にし得る。そのような他のコンピューティングデバイスは、例えば、遠隔対話を許可するため、コンピューティングデバイス103と対話し得る。
【0030】
より概略的には、プロセッサ回路150はほんの一例であり、代替実施形態は異なってよい。例えば、代替実施形態において、コンピューティングデバイス103は、異なるハードウェア、異なるソフトウェア、または両方を含んでいてもよい。そのような異なるハードウェアは、例えば、二つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサ152に対する1以上の代替物、個別論理回路、もしくは特定用途向け集積回路(「ASIC」)、またはこれらの1以上の組合せを含んでいてもよい。さらなる例として、代替実施形態において、記憶メモリ154、プログラムメモリ156、または両方のいくつかまたは全ては、クラウドストレージまたはさらに他のストレージとしてもよい。
【0031】
記憶メモリ154は、筋骨格モデルストア164を含み、それは、身体の1以上の筋骨格モデルを表すコードを記憶するストア。例えば、そのような筋骨格モデルは、筋肉または他の組織の位置(また、それらの動き、収縮、および回旋)が、身体部分の相対位置、または身体の関節の屈曲、伸展、もしくは回旋の角度にどのように関連付けられ得るかの表現を含めて、骨、筋肉(例えば、浅指屈筋の筋束など)、腱、筋膜、動脈、および他の組織を表してもよい。いくつかの実施形態において、センサ102の変形センサは、筋骨格モデルの特に重要な身体部分の変形を測定するように置かれてよい。
【0032】
・プログラムメモリ
概して、プログラムメモリ156は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、例えばディープニューラルネットワーク、ディープラーニング、またはサポートベクターマシンなどの機械学習または人工知能アルゴリズムを実施させるプログラムコードを含んでいてもよい。さらに、プログラムメモリ156は、プロセッサ回路150に、クラウド仮想マシンを実施させることをしてもよい。
【0033】
プログラムメモリ156は、
図7に概略的に示されているプログラムコード166を含む。
図6および
図7を参照すると、プログラムコード166は、ブロック168で始まり、マイクロプロセッサ152によって実行されると、プロセッサ回路150に対して、前腕106の少なくとも一部分の変形に対する、センサ102による1以上の測定結果を表す1以上の信号を、入力信号インターフェース160で受信させ、変形に対する1以上の測定結果を表すコードを記憶メモリ154内の入力バッファ170内に記憶させるようにするコードを含む。
【0034】
図8は、入力バッファ170内のコードによって表されうる変形に対する1以上の測定結果の一例の概略図である。
図8は、全体として172および174で示されている行などの複数の行と、全体として176、180、182、および184で示されている列などの複数の列と、を含むトポグラフィを示す。
図2および
図8を参照すると、図示の実施形態において、変形センサ108によって測定された変形の測定結果は、
図8で行172および列176内に示され得る。同様に、変形センサ108と位置合わせされているが他の行(例えば、行114、116、および118など)内に位置する他の変形センサによる変形の測定結果は、
図8で行172内に位置するが、他の列内に示され得る(例えば、それぞれ行114、116、および118内に位置する変形センサに対する列180、182、および184など)。同様に、変形センサ110によって測定された変形の測定結果は、
図8で行174および列176内に示され、行114内の変形センサの変形の測定結果は、列180内に示され、行116内の変形センサの変形の測定結果は、列182内に示され、行118内の変形センサによる変形の測定結果は、列184内に示され得る。言い換えれば、
図8は、前腕106の少なくとも一部分の位置の変形の測定結果に対応するトポグラフィを示し、それらの変形の測定結果は、前腕106のそのような位置でそれぞれの変形センサによって測定される。
【0035】
図8は、一実施形態による、前腕106の手186の指が開いているときの変形の測定結果を示す。
図9は、手186の指が拳の中に置かれているときの前腕106の変形の測定結果を示す。
図10は、手186の人差し指188が指差し位置にあるときの前腕106の変形の測定結果を示す。
【0036】
変形センサ110によって測定された変形の測定結果は、例えば、前腕106の異なる位置で変形センサによって生成される1以上の信号における相対的な変化を(例えば、百分率で)提供し得る運動組織動的トポグラフィ(MTDT)マップで表されてもよい。
図8から
図10に示されているトポグラフィの例は、前腕106の前側(または屈筋)および後側(または伸筋)において前腕106の肘から手首までで感知されたMTDTに対するものである。
図8から
図10に示されているトポグラフィの例は、この実施形態における変形センサによって測定され得る。
【0037】
図2および
図6を再び参照すると、筋骨格モデルストア164内のコードによって表される筋骨格モデルは、解剖学的特徴を含んでいてもよく、センサ102の変形センサは、時間とともに、そのような解剖学的特徴に対し、様々な位置を取ってもよい。したがって、概して、センサ102の変形センサの位置は、筋骨格モデルストア164内のコードによって表される筋骨格モデル内の解剖学的特徴の位置に較正されてよい。したがって、
図6および
図7を再び参照すると、ブロック168の後、プログラムコード166は、ブロック190へ進むことができ、ブロック190は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、センサ102の変形センサの位置が筋骨格モデルの解剖学的特徴に対して較正されているかどうかを判定させるコードを含む。較正されていない場合、プログラムコード166は、ブロック192へ進み、ブロック192は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、解剖学的特徴に対する変形センサの位置を較正させるコードを含む。ブロック192の後、プログラムコード166は、ブロック194へ進み、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、位置較正を表すコードを、記憶メモリ154内の位置較正ストア196内に記憶させるコードを含む。概して、そのような位置較正を表すコードは、センサ102内、位置較正ストア196内、プロセッサ回路150内の他の場所、クラウドストレージ内、または他の場所において、事前に記憶され得る較正データから、検索または補正され得る。
【0038】
ブロック194の後、またはブロック190で変形センサの位置が解剖学的特徴に対して較正されている場合、プログラムコード166は、ブロック198へ進み、ブロック198は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、ブロック168で受信されて入力バッファ170内に記憶された変形の測定結果に従って、センサ102の変形センサの下に横たわる1以上の身体部分の位置を推定させるコードを含む。概して、そのような横たわる身体部分は、1以上の筋肉、1以上の骨、1以上の腱、1以上の他の身体部分、またはこれらの二つ以上の組合せを含んでいてもよい。ブロック198のコードは、身体の一部分の変形を1以上の筋肉の位置に関連付けるように訓練された統計的学習アルゴリズムを伴ってもよい。次いでプログラムコード166は、ブロック200へ進み、ブロック200は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、推定された筋肉位置を表すコードを、記憶メモリ154内の、横たわる身体部分位置ストア202内に記憶させるコードを含む。そのような身体部分に関するそのような情報は、後の検索のために、記憶メモリ154内、クラウドストレージ内、または他の場所に記憶されてよい。そのような身体部分に関するそのような情報は、例えば、筋肉のサイズもしくは活動、筋肉の形状もしくはフィットネス、身体部分のサイズ、身体部分の周りのセンサの適合性および伸張、または、これらの二つ以上の組合せを示してもよい。
【0039】
図11を参照すると、解剖学的モデルは、前腕106内の、第1の前筋204のモデル表現、第2の前筋206のモデル表現、および後筋208のモデル表現を含んでいてもよい。前筋204は、方向210に可動できてもよいし、前筋206は、方向212に可動できてもよいし、後筋208は、方向214に可動できてもよい。センサ102の変形センサによる前腕106の変形に対する測定結果は、例えば、筋肉204、206、および208などの筋肉の位置をそれぞれの運動方向210、212、および214に沿って示し得るし、ブロック198のコードは、そのような運動方向に沿ってそのような筋肉のそれぞれの位置を推定してもよい。
【0040】
別の例として、
図12および
図13を参照すると、前腕106は、尺骨216および橈骨218を含む。
図12に示されている位置から
図13に示されている位置への尺骨216および橈骨218の回旋は、前腕106の変形を引き起こし、そのような変形に対する測定結果は、尺骨216および橈骨218のそのような動きを示す。ブロック198のコードは、前腕106のそのような変形から、尺骨216および橈骨218のそのような位置を推定してもよい。
【0041】
図6および
図7を再び参照すると、ブロック200後、プログラムコード166は、ブロック220へ進むことができ、ブロック220は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、横たわる身体部分ストア202の位置に記憶されている横たわる部分の位置から1以上の関節角を推定させるコードを含む。いくつかの実施形態において、例えば、ブロック220のコードは、特定の筋束(例えば、橈側手根屈筋、浅指屈筋、または総指伸筋など)の位置を、前腕106、手186、手186の指、前腕106に近接する肘、または前腕106と同じ腕の肩の1以上の骨同士の間の角度に関連付けてもよい。プログラムコード166は、ブロック222へ進み、ブロック222は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、ブロック220で推定された1以上の関節角を表すコードを、記憶メモリ154内の関節角ストア224内に記憶させるコードを含む。
図11を参照すると、例えば、ブロック220のコードは、プロセッサ回路150に、手186と前腕106の長手方向軸228との間の角度226を推定させてもよい。別の例として、ブロック220のコードは、プロセッサ150に、手186と人差し指188との間の角度230を推定させてもよい。別の例として、
図12および
図13を参照すると、ブロック220のコードは、プロセッサ回路150に、基準平面234からの角度232を推定させてもよい。
【0042】
図示の実施形態が示すように、本明細書に記載されているものなどの実施形態は、身体の一部分(図示の実施形態では、前腕106)の変形から、変形が測定された身体の第1の部分(図示の実施形態では、前腕106)と、センサ(図示の実施形態では、センサ102)内ではなく、変形が測定された身体の部分(図示の実施形態では、前腕106)の外側に位置し(またはそこから隔置され)、変形が測定された身体の部分に対して相対的に可動できる身体の第2の部分(手186または手186の1以上の指など)との間の1以上の関節角を推定してもよい。
【0043】
図6および
図7を再び参照すると、ブロック222の後、プログラムコード166は、ブロック236へ進むことができ、ブロック236は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、関節角ストア224内に記憶された1以上の関節角から、1以上の解剖学的位置(または姿勢)を推定させるコードを含む。プログラムコード166は、ブロック238へ進み、ブロック238は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、ブロック236で推定された1以上の解剖学的位置を表すコードを、記憶メモリ154内の解剖学的位置ストア240内に記憶させるコードを含む。そのような解剖学的位置または姿勢は、拳、指差している指、またはその他の解剖学的位置もしくは姿勢を含んでいてもよい。
【0044】
身体部分の間のそのような関節角または身体部分の解剖学的位置は、より概略的には、そのような身体部分のトポグラフィと呼ばれ得る。概して、身体部分のトポグラフィは、身体部分の相対的な位置または向きを指してもよい。さらに、図示の実施形態が示すように、本明細書に記載されているものなどの実施形態は、身体の一部分(図示の実施形態では、前腕106)の変形から、センサ(図示の実施形態では、センサ102)内ではなく、変形が測定された身体の部分(図示の実施形態では、前腕106)の外側に位置し(またはそこから隔置され)、変形が測定された身体の部分に対して相対的に可動できる1以上の関節角、1以上の解剖学的位置、または(より概略的に)1以上の身体部分(手186および手186の指)のトポグラフィを推定してもよい。
【0045】
別の例として、前腕106に近接する肘、手186の1以上の指、前腕106と同じ腕の肩、または、さらに他の身体部分、における動きは、前腕106の変形に対する測定から推定されてよい。
【0046】
解剖学的位置ストア240内に記憶されている一つの解剖学的位置、またはそれぞれの異なる時間における一連の解剖学的位置は、ジェスチャまたはユーザ入力を表してもよい。したがって、ブロック238後、プログラムコード166は、ブロック242へ進み、ブロック242は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、解剖学的位置ストア240内に記憶されている一つの解剖学的位置、またはそれぞれの異なる時間における一連の解剖学的位置が、ジェスチャまたはユーザ入力を表してもよいかどうかを判定させるコードを含む。
【0047】
それぞれの異なる時間における一連の解剖学的位置の一例が、
図14に示されており、
図14は、拳の解剖学的位置内の手186に関連付けられた変形の測定結果246、人差し指188が指差し位置にある解剖学的位置内の手186に関連付けられた変形の測定結果248、および開いている解剖学的位置内の手186に関連付けられた変形の測定結果250を含む変形の測定結果244の時系列を概略的に示す。
【0048】
ブロック242で、解剖学的位置ストア240内に記憶されている解剖学的位置、またはそれぞれの異なる時間における一連の解剖学的位置が、ジェスチャまたはユーザ入力を表すことをしてもよい場合、プログラムコード166は、ブロック252へ進み、ブロック252は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、ブロック242で識別されたジェスチャまたはユーザ入力を表す1以上のコードを、記憶メモリ154内のジェスチャまたはユーザ入力ストア254内に記憶させるコードを含む。
【0049】
ブロック252後、またはブロック242でジェスチャまたはユーザ入力が識別されなかった場合、プログラムコード166は、ブロック256へ進み、ブロック256は、マイクロプロセッサ152によって実行されたとき、プロセッサ回路150に、横たわる身体部分ストア202の位置内に記憶されている1以上の横たわる身体部分のそれぞれの位置、関節角ストア224内に記憶されている1以上の関節角、解剖学的位置ストア240内に記憶されている1以上の解剖学的位置、ジェスチャまたはユーザ入力ストア254内に記憶されている1以上のジェスチャもしくはユーザ入力、またはこれらの二つ以上の組合せに応答して、1以上の出力信号を、出力信号インターフェース162に生成させるコードを含む。
【0050】
ブロック256後、プログラムコード166は、上述されているブロック168に戻ることができ、したがって測定および推定は、一定期間にわたって反復的に処理されてよい。
【0051】
他の推定が行われてもよい。例えば、動きの速度、力、または両方は、例えば筋肉がどれだけ強力にまたはどれだけ急速に収縮するかの1以上の測定または推定から、検出または推定されてよい。センサ102(または別の装着物または他の衣類)の適合性および特有のユーザに対する筋肉の体積もまた、測定および推定されてよい。そのような測定または推定は、一定期間にわたって筋肉のサイズが変化したかどうかを示し得る。
【0052】
概して、1以上の出力信号は、異なる応用例において、上述されているものような推定またはセンサ102によって測定された変形に基づく計算に応じて、表示デバイス105または1以上のその他の表示デバイスを制御してもよい。例えば、1以上の出力信号は、ゲーミングアプリケーションで表示デバイス105を制御することができ、あるいは1以上の出力信号は、仮想現実、拡張現実、または複合現実ディスプレイを制御してもよい。別の例として、1以上の出力信号は、1以上のロボットデバイスを制御してもよい。別の例として、1以上の出力信号は、表示デバイス105に、1以上の異なる時点で、解剖学的位置ストア240内に記憶されている1以上の解剖学的位置を表示させるようにしてもよく、そのようなディスプレイは、スポーツパフォーマンスの分析、医療診断、またはその他の目的のために、身体の動きの分析を容易にし得る。代替実施形態において、プログラムコードは、プロセッサ回路150に、特有の筋束または骨または腱の動きに基づいて、ジェスチャまたはユーザ入力を予測させてもよい。
【0053】
また概して、表示デバイス105のそのような制御は、リアルタイムであってもよいし、遅延していてもよい。例えば、センサ102による変形に対する測定結果に応答した表示デバイス105の制御は、ゲーミングアプリケーション、仮想現実、拡張現実、もしくは複合現実ディスプレイ、または1以上のロボットデバイスをリアルタイムで制御することを伴い得るし、あるいは、センサ102による変形に対する測定から推定された解剖学的位置をリアルタイムで表示してもよい。代替として、表示デバイス105のそのような制御は遅延していてもよい。例えば、センサ102による変形に対する測定結果から推定された解剖学的位置は、経時的に記憶および蓄積されてよく、後に表示されてよい。
【0054】
要約すると、上述されている実施形態において、ユーザが手186の指、手186、または前腕106を動かしたとき、前腕106の時間依存MTDTを形成するために、変形センサによる変形の測定結果が使用されてよく、時間依存MTDTは、前腕106内の特有の筋束、骨、腱、またはこれらの二つ以上の動き(例えば、漸進的な動きなど)を表すものであってもよいし、そのような動きは、ジェスチャ間の遷移を含む手186または手186の1以上の指の動き(例えば、漸進的な動きなど)に(例えば、リアルタイムで)関係付けられてもよい。
【0055】
図15から
図17を参照すると、別の実施形態によるセンサ258が、身体の下腿260にぴったりと受けとめられるようなサイズであり、下腿260を取り囲むように構成された弾性変形可能材料を含む。センサ258はまた、例えば、変形センサ262および264などの複数の変形センサを含み、センサ258の変形センサは、2次元のアレイでセンサ258内に置かれ、互いから隔置されており、したがってセンサ258が下腿260に装着されたとき、センサ258の変形センサは、少なくとも二つの方向に互いから隔置され、したがって格子または2次元のアレイを形成する。センサ258はまた、上述されているデータ処理ユニット120と同様に機能してもよいデータ処理ユニット266を含む。
【0056】
この実施形態において、センサ258は、歩行パターン、足取り、または走りの癖の正確な検出および監視のためにMTDT監視を提供してもよい。
図15から
図17を参照すると、センサ258の複数の変形センサは、ふくらはぎの筋肉(例えば、腓腹筋、長指伸筋、または前脛骨筋)、腱、および筋膜を範囲に含むことができ、それにより例えば、爪先離れ段階(
図15に示されている)、遊脚期(
図16に示されている)、および踵接地(
図17に示されている)を含む、歩行および走りの異なる段階中の下腿の動きから、正確でリアルタイムのMTDTを測定することを容易にしてもよい。
【0057】
センサ258は下腿260上に示されているが、他の実施形態のセンサは、大腿、腰、1以上の臀部、またはこれらの二つ以上の組合せなどの身体部分の動きを感知してもよい。
【0058】
図18および
図19を参照すると、別の実施形態によるセンサ268が、身体の胴270にぴったりと受けとめられるようなサイズであり、胴270を取り囲むように構成された弾性変形可能材料を含む。センサ268はまた、例えば、変形センサ272および274などの複数の変形センサを含み、センサ268の変形センサは、2次元のアレイでセンサ268内に置かれ、互いから隔置されており、したがってセンサ268が胴270に装着されたとき、センサ268の変形センサは、少なくとも二つの方向に互いから隔置され、したがって格子または2次元のアレイを形成する。また、センサ268は、上述されているデータ処理ユニット120と同様に機能し得るデータ処理ユニット276を含む。
【0059】
胴270の前側および後側の両方(例えば、胸部、腹部、および背中)における変形センサ272および274などの複数の変形センサの正確な配置は、上半身の一部または全てからMTDTデータを測定することを可能にし得る。加えて、胴270(または例えば、胸部および上腹部)に配置された変形センサは、呼吸速度、呼吸パターン、心拍数、心拍変動、またはその他の生命徴候を測定してもよい。複数の変形センサは、胴270の前側および後側の両方からMTDTを測定することができ、これは、肩の伸張および/または胴270の回旋運動などの身体の動きに関連付けられ得る。
【0060】
他の実施形態のセンサは、シャツ、トップス、ベスト、または他の上半身の衣服もしくは装着物としてもよい。
【0061】
・代替実施形態
システム100はほんの一例であり、代替実施形態は異なってよい。
【0062】
例えば、
図20を参照すると、身体の少なくとも二つの部分のトポグラフィを推定するシステムが、全体として278で示されており、第1の身体上のセンサ280および282と、第1の身体とは異なる第2の身体上のセンサ284および286と、コンピューティングデバイス288と、表示デバイス(テレビジョンなど)290と、第1の身体上の表示デバイス(仮想現実、拡張現実、または複合現実ゴーグルなど)292と、第2の身体上の表示デバイス(仮想現実、拡張現実、または複合現実ゴーグルなど)294と、を含む。
【0063】
図20に示されているように、センサ280および282ならびに表示デバイス292は、例えば無線プロトコルを使用して互いに通信してもよく、センサ284および286ならびに表示デバイス294は、例えば無線プロトコルを使用して互いに通信してもよい。また、
図20に示されているように、コンピューティングデバイス288およびセンサ286は、コンピュータネットワーク(インターネットなど)296を使用して互いに通信してもよい。
【0064】
概して、異なる実施形態は、同じ身体に複数のセンサを含むことができ、これらの複数のセンサは、互いに通信してもよく、単一のセンサより正確または包括的に測定を容易にし得る。さらに、複数の身体上の1以上のセンサ(例えば、
図20に示されている)は、共同作業、ゲームプレー、または他の対話を容易にし得る。そのような複数の身体は、互いに近くても(例えば、同じ室内)互いから遠くてもよい。
【0065】
さらに、本明細書に記載されているものなどの複数のコンピューティングデバイスは、同じまたは相補形のプログラムを実行してもよく、コンピュータネットワーク(例えば、インターネットなど)を使用して互いに対話してもよい。
【0066】
・結び
要約すると、本明細書に記載されているものなどのセンサは、身体の1以上の部分に装着されてよく、身体の1以上の他の部分の動きに関連付けられ得る変形を測定し得る。そのような関連付けは、例えば、仮想現実、拡張現実、複合現実、ロボット制御、他の人間とコンピュータとの対話、健康管理、リハビリテーション、スポーツおよびウェルネス、またはゲーミングなどのアプリケーションに対する入力を提供し得る。
【0067】
特有の実施形態が記載および例示されているが、そのような実施形態は、添付の特許請求の範囲に従って解釈される本発明を限定するものではなく、例示のみを目的とすることを解釈されたい。