IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図1
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図2
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図3
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図4
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図5
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図6
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図7
  • 特許-オブジェクト受信方法及び機器 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】オブジェクト受信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/08 20060101AFI20240329BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240329BHJP
【FI】
H04B7/08 810
H04W16/28 130
H04W16/28 151
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021540217
(86)(22)【出願日】2020-01-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-04
(86)【国際出願番号】 CN2020070879
(87)【国際公開番号】W WO2020143660
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-07-09
(31)【優先権主張番号】201910028462.7
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 宇
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲鵬▼
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0054797(US,A1)
【文献】米国特許第9531448(US,B2)
【文献】国際公開第2018/083253(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/021867(WO,A1)
【文献】vivo,Draft CR on simultaneous reception of DL/UL physical channels and RSs[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #95 R1-1812287,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812287.zip>,2018年11月16日
【文献】Ericsson,Maintenance for simultaneous RX and TX[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #95 R1-1813251,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1813251.zip>,2018年11月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/08
H04W 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用されるオブジェクト受信方法であって、
ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することを含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記ソースオブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記関連関係は準コロケーションQCL(Quasi Co-location)関係又は受信ビーム関係を含み、
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定することを含み、
前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが信号対干渉雑音比SINRである場合、前記信号対干渉雑音比SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する、オブジェクト受信方法。
【請求項2】
前記関連関係に基づいて、前記ターゲットオブジェクトを受信することをさらに含む、請求項1に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項3】
前記関連関係は、新規定義されるQCLタイプをさらに含む、請求項1又は2に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項4】
前記新規定義されるQCLタイプは、信号対干渉雑音比SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)に対応する空間QCL関係を特定することに用いられる、請求項3に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項5】
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
前記関連関係を設定するための設定情報及び予め設定されたプロトコルのうちの少なくとも1つに基づいて、前記関連関係を特定することを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項6】
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプに基づいて前記関連関係を特定することを含み、
前記ソースオブジェクトと前記ターゲットオブジェクトとのタイプが同じである場合、前記ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとの前記関連関係は同じである、請求項1~4のいずれか1項に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項7】
前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプは、基準信号タイプ、データチャネルタイプ及び制御チャネルタイプを含む、請求項6に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項8】
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
ネットワークに設定される前記ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとのQCL関係のタイプに基づいて、前記関連関係を特定することを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項9】
前記QCL関係のタイプは、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに、対応する、請求項8に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項10】
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
現在時刻に最も近い履歴測定レポートに基づいて前記関連関係を特定することを含み、
前記履歴測定レポートは、前記端末機器から報告された前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータの測定レポートである、請求項1~4のいずれか1項に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項11】
前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートが基準信号受信電力RSRPの測定レポートである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定し、
前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートが信号対干渉雑音比SINRの測定レポートである場合、前記SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定し、又は、
前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートが基準信号受信電力RSRP及び信号対干渉雑音比SINRの測定レポートである場合、前記RSRP又は前記SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する、請求項10に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項12】
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
ネットワーク機器により前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に基づいて、前記関連関係を特定することを含み、異なる送信方式に対応する前記関連関係は同じであるか又は異なる、請求項1~4のいずれか1項に記載のオブジェクト受信方法。
【請求項13】
端末機器であって、
ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することに用いられる関連関係特定モジュールを含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記ソースオブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記関連関係は、準コロケーションQCL関係又は受信ビーム関係を含み、
前記のターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することは、
前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定することを含み、
前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが信号対干渉雑音比SINRである場合、前記信号対干渉雑音比SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する、端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年1月11日に中国に出願された中国特許出願番号201910028462.7の優先権を主張し、その内容全体が援用により本明細書に組み込まれる。
本発明は通信技術分野に関し、より具体的にはオブジェクト受信方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
より数多いユーザのアクセスをサポートするために、より大規模でより多くのアンテナポートを有するマルチ入力マルチ出力MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術、例えば、大規模なアンテナアレイを使用する大規模なMIMO(Massive MIMO)技術が移動通信システムに導入される。ビームフォーミングは、Massive MIMOにおいてマルチユーザMIMO(Multi-User MIMO、MU-MIMO)の通信を実現する重要な技術の1つであり、アンテナアレイにおける各アレイ要素の重み係数を調整することによって指向性があるビームを生成することができる。ビームフォーミングによって得られた異なるビームの品質は異なり、信号又はチャネルの送信を行うために、パラメータ測定を行い、かつ測定結果によって適切なビームを選択する必要がある。
【0003】
チャネル又は基準信号を伝送する時、ネットワーク機器は端末機器にターゲットチャネル又はターゲット基準信号リソースの情報を設定し、且つ設定情報にチャネル又は基準信号リソースに対応するQCL情報(ソース基準信号情報を含む)を説明し、端末機器はソース基準信号に対応する空間受信パラメータに基づいて、ターゲットチャネル又はターゲット基準信号リソースを受信してもよい。しかし、ソース基準信号に対応する空間受信パラメータが唯一でない場合、端末機器はいずれの空間受信パラメータを使用してターゲットチャネル又はターゲット基準信号リソースを受信するかを知ることができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のいくつかの実施例は、オブジェクト受信方法及び機器を提供し、それにより端末機器はターゲットオブジェクトの受信パラメータを特定する。
【0005】
第一態様では、端末機器に適用されるオブジェクト受信方法を提供し、前記方法は、
ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することを含み、
ここで、前記オブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記関連関係は、準コロケーションQCL関係又は受信ビーム関係を含む。
【0006】
第二態様では、端末機器を提供し、該端末機器は、
ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することに用いられる関連関係特定モジュールを含み、
ここで、前記オブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記関連関係は、準コロケーションQCL関係又は受信ビーム関係を含む。
【0007】
第三態様では、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、前記プロセッサ上で動作可能な無線通信プログラムとが含まれる端末機器を提供し、前記無線通信プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、第一態様による方法を実現する。
【0008】
第四態様では、プロセッサによって実行されると、第一態様による方法を実現する無線通信プログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示のいくつかの実施例において、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することができ、且つ前記関連関係は準コロケーションQCL関係又は受信ビーム関係を含み、従ってターゲットオブジェクトの受信パラメータを特定することができ、それにより、ターゲットオブジェクトを受信する。
【0010】
本願の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下に、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡潔に説明し、明らかに、以下に説明する図面は、本願に記載されている実施例の一部のみであり、当業者であれば、創造的な労働なし、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示のいくつかの実施例に係るオブジェクト受信方法のフローチャート図その一である。
図2】本開示のいくつかの実施例に係るオブジェクト受信方法のフローチャート図その二である。
図3】本開示のいくつかの実施例に係るオブジェクトの受信を補助する方法のフローチャート図である。
図4】本開示のいくつかの実施例に係る端末機器400の構成概略図その一である。
図5】本開示のいくつかの実施例に係る端末機器400の構成概略図その二である。
図6】本開示のいくつかの実施例に係るネットワーク機器600の構造概略図である。
図7】本開示のいくつかの実施例に係る端末機器700の構造概略図である。
図8】本開示のいくつかの実施例に係るネットワーク機器800の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者に本開示における技術的解決手段をよりよく理解させるために、以下に本開示の実施例における技術手段を、本開示の実施例における図面を参照して、明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の全てではなく、一部である。本開示の実施例に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に属する。
【0013】
理解すべきことは、本開示の実施例の技術的解決手段は様々な通信システムに適用でき、例えば、グローバル移動通信GSM(Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービスGPRS(General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューションLTE(Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信FDD(Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信TDD(Time Division Duplex)システム、ユニバーサル移動通信システムUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)又はワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセスWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5Gシステム、又は新無線NR(New Radio)システムである。
【0014】
端末機器UE(User Equipment)は、移動端末(Mobile Terminal)、移動端末機器等と呼ばれてもよく、無線アクセスネットワーク(例えば、Radio Access Network、RAN)を介して少なくとも1つのコアネットワークと通信することができ、端末機器は移動端末であってもよく、例えば携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)及び移動端末を有するコンピュータであり、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型の移動機器であってもよく、それらは無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する。
【0015】
ネットワーク機器は無線アクセスネットワークに配置されてパラメータ測定機能を提供するための装置であり、前記ネットワーク機器は基地局であってもよく、前記基地局はGSM又はCDMAにおける基地局BTS(Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMA(登録商標)における基地局(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(evolutional NodeB、eNB又はe-NodeB)及び5G基地局(gNB)であってもよく、及び後続の進化型通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよく、しかしながら用語は本開示の保護範囲を制限するものではない。
【0016】
なお、具体的な実施例を説明する時に、各プロセスの番号の大小は実行順序の前後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序はその機能及び固有の論理によって特定されるべきであり、本開示の実施例の実施プロセスを限定するものではない。
【0017】
以下では図1~2を参照し、端末機器に適用されるオブジェクト受信方法を説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施例において端末機器に適用されるオブジェクト受信方法を示す。図1に示すように、該方法は、
ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定するステップ101を含んでもよい。
ここで、前記オブジェクトは基準信号RS(Reference Signal)又はチャネルを含んでもよい、ここで、基準信号はチャネル状態情報基準信号CSI-RS(Channel State Information-Reference Signals)等の基準信号を含んでもよく、チャネルはデータチャネル及び制御チャネルを含んでもよい。前記関連関係は準コロケーションQCL(Quasi Co-location)関係又は受信ビーム関係を含んでもよい。
【0019】
以下、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの間の関連関係を特定する方式について、複数の例を挙げて説明する。
【0020】
第一の例において、直接にネットワーク機器によって端末機器に前記関連関係を明示的に設定してもよく、又は、予め設定されたプロトコルにおいて前記関連関係を固定してもよい。即ち、ステップ101は、前記関連関係を設定するための設定情報及び予め設定されたプロトコルのうちの少なくとも1つに基づいて、前記関連関係を特定することを含んでもよい。
例えば、ネットワーク機器は無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)シグナリングによってターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を直接に設定してもよい。例えば、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を予め設定されたQCLタイプの関連関係に設定し、ここで予め設定されたQCLタイプはQCLタイプA、QCLタイプB、QCLタイプC及びQCLタイプDのうちのいずれか1つであってもよいか、新規定義されるQCLタイプであってもよい。
【0021】
第二の例において、前記関連関係は新規定義されるQCLタイプをさらに含んでもよい、新規定義されるQCLタイプ(QCL-type)はQCLタイプA、QCLタイプB、QCLタイプC及びQCLタイプD以外のタイプであってもよく、該新規定義されるQCLタイプは、測定される信号対干渉雑音比SINRに対応する空間QCL関係を特定することに用いられる。より具体的には、該空間QCL関係はQCLタイプDの空間QCL関係であってもよく、又はQCLタイプDと異なる空間QCL関係であってもよく、このように端末機器は新規定義されるQCLタイプに基づいてターゲットオブジェクトの空間受信パラメータ(Spatial Rx Parameters)を特定できる。
【0022】
第三の例において、ステップ101は前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定してもよい。前記ターゲットオブジェクトがチャネル又は基準信号であり、前記ソースオブジェクトがソース基準信号である場合、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータは、レイヤ1(Layer1、L1)基準信号受信電力RSRP(Reference Signal Receiving Power)及び信号対干渉雑音比SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0023】
一般的には、端末機器がネットワーク機器からの送信ビームの測定を行う時、ネットワーク機器は端末機器にビーム測定用の基準信号リソースセット(Reference Signal resource set、RS resource set)を設定し、UEは設定された基準信号リソースを利用して各ビームリンクに対応するRSRP又はSINRを測定し、RSRP又はSINRに基づいて測定結果が最適である複数のビームの関連情報を測定レポートにカプセル化してネットワーク機器に報告することで、UEへの信号又はチャネル送信用のビームを、ネットワーク機器が選択するようにする。従って、前記第二の例における前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータ(以下も同様)は、ソースオブジェクトが基準信号としてビーム測定を行われる時に得られた測定パラメータであってもよい。
【0024】
具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータがRSRP及びSINRである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定することを選択してもよい。具体的には前記ソースオブジェクトに対して前記RSRPを測定する時に使用されるQCL情報を、ターゲットチャネル又はターゲット基準信号のQCL情報として特定してもよく、例えば、前記ソースオブジェクトに対して前記RSRPを測定する時に空間受信パラメータRx1(受信ビーム1)を用いる場合、前記関連関係を、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとが受信ビーム1によって関連付けられることとして特定する。
【0025】
別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが基準信号受信電力RSRPである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。例えば、前記ソースオブジェクトに対して前記RSRPを測定する時に空間受信パラメータRx1(受信ビーム1)を用いる場合、前記関連関係を、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとが受信ビーム1によって関連付けられることとして特定する。
【0026】
別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが信号対干渉雑音比SINRである場合、前記信号対干渉雑音比SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。例えば、前記ソースオブジェクトに対して前記SINRを測定する時に空間受信パラメータRx2(受信ビーム2)を用いる場合、前記関連関係を、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとが受信ビーム2によって関連付けられることとして特定する。
【0027】
第四の例において、ステップ101は前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプに基づいて前記関連関係を特定してもよい、且つ異なるタイプの前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトに対応する前記関連関係は同じであるか又は異なる。
【0028】
ここで、前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプは、基準信号タイプ、データチャネルタイプ及び制御チャネルタイプ等を含む。
【0029】
一実施形態において、予め確立されるソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトのタイプと関連関係との対応関係に直接に基づいて、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定してもよい。
【0030】
例えば、基準信号タイプに対応する関連関係を、QCLタイプAのQCL関係として予め特定してもよく、そうすると、ターゲットオブジェクト又はソースオブジェクトのタイプが基準信号タイプである場合、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係を、QCLタイプAのQCL関係として特定してもよく、又は、データチャネルタイプに対応する関連関係を、QCLタイプBのQCL関係として予め特定してもよく、そうすると、ターゲットオブジェクト又はソースオブジェクトのタイプがデータチャネルタイプである場合、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係をQCLタイプBのQCL関係として特定してもよく、又は、制御チャネルタイプに対応する関連関係を、QCLタイプDのQCL関係として予め特定してもよく、そうすると、ターゲットオブジェクト又はソースオブジェクトのタイプが制御チャネルタイプである場合、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係をQCLタイプDのQCL関係として特定してもよい。
【0031】
別の実施形態において、上記の前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプに基づいて前記関連関係を特定することは、前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトのタイプに対応する測定パラメータを特定し、前記測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定することを含んでもよい。
【0032】
ここで、測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定する具体的な方式は上記第三の例と類似してもよい。
【0033】
例えば、ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトのタイプが基準信号タイプである場合、前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトに対応する測定パラメータがRSRPであると特定することで、該RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定できる。また、例えば、ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトのタイプがデータチャネルタイプである場合、前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトに対応する測定パラメータがSINRであると特定することで、該SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定できる。
【0034】
第五の例において、ステップ101は、ネットワークに設定される前記ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとのQCL関係のタイプに基づいて、前記関連関係を特定することを含んでもよい。
【0035】
例えば、ネットワークは、ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとのQCL関係を、QCLタイプDのQCL関係として、設定する場合、前記関連関係をQCLタイプDのQCL関係として特定する。
【0036】
選択的に、ネットワークに設定されるQCL関係のタイプは、ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに対応し、即ちネットワークに設定されるQCL関係のタイプは、ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに基づいて特定され、例えば、ソースオブジェクトに対応する測定パラメータがRSRPである場合、ネットワークに設定されるQCL関係のタイプは該RSRPに対応するQCL関係のタイプであり、ソースオブジェクトに対応する測定パラメータがSINRである場合、ネットワークに設定されるQCL関係のタイプは、該SINRに対応するQCL関係のタイプである。
【0037】
第六の例において、ステップ101は、現在時刻に最も近い履歴測定レポートに基づいて前記関連関係を特定することを含んでもよく、前記履歴測定レポートは、前記端末機器から報告された前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータの測定レポートである。
【0038】
測定レポートについての説明は、上記の第三の例を参照されたい。
【0039】
具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートがRSRPの測定レポートである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0040】
別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートがSINRの測定レポートである場合、前記SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0041】
さらに別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートが基準信号受信電力RSRP及び信号対干渉雑音比SINRの測定レポートである場合、前記RSRP又は前記SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0042】
第七の例において、ステップ101は、ネットワーク機器により前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に基づいて、前記関連関係を特定することを含んでもよく、異なる送信方式に対応する前記関連関係は同じであるか又は異なる。
【0043】
ここで、送信方式は、周期的送信方式、半永続的送信方式及び非周期的送信方式等の方式のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0044】
具体的な実施形態において、予め確立された送信方式と関連関係との対応関係に直接に基づいて、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定してもよい。
【0045】
例えば、周期的送信方式に対応する関連関係を、QCLタイプAのQCL関係として予め特定してもよく、ターゲットオブジェクト又はソースオブジェクトの送信方式が周期的送信方式である場合、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係を、QCLタイプAのQCL関係として特定してもよく、
又は、半永続的送信方式に対応する関連関係を、QCLタイプBのQCL関係として予め特定してもよく、ターゲットオブジェクト又はソースオブジェクトの送信方式が半永続的送信方式である場合、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係を、QCLタイプBのQCL関係として特定してもよく、
又は、非周期的送信方式に対応する関連関係を、QCLタイプDのQCL関係として予め特定してもよく、ターゲットオブジェクト又はソースオブジェクトの送信方式が非周期的送信方式である場合、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係を、QCLタイプDのQCL関係として特定してもよい。これによって類推すればよい。
【0046】
別の実施形態において、上記のネットワーク機器により前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に基づいて、前記関連関係を特定することは、前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に対応する測定パラメータを特定し、前記測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定することを含んでもよい。
【0047】
ここで、測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定する具体的な方式は上記第三の例と類似してもよい。
【0048】
例えば、ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトの送信方式が周期的送信方式である場合、前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトに対応する測定パラメータがRSRPであると特定してもよく、それにより、該RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定できる。また、例えば、ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトの送信方式が半永続的送信方式である場合、前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトに対応する測定パラメータがSINRであると特定してもよく、それにより、該SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定できる。
【0049】
なお、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定する方式は上記複数の例で言及した方式に限定されなくてもよい。
【0050】
本開示のいくつかの実施例が提供するオブジェクト受信方法は、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することができ、且つ前記関連関係はQCL関係又は受信ビーム関係を含み、従ってターゲットオブジェクトの受信パラメータを特定することができ、それにより、ターゲットオブジェクトを受信して、通信の有効性を向上させる。
【0051】
選択的に、図2に示すように、本開示のいくつかの実施例が提供するオブジェクト受信方法は、さらに、
前記関連関係に基づいて、前記ターゲットオブジェクトを受信するステップ102を含んでもよく、それにより前記ターゲットオブジェクトの受信を実現し、通信の有効性を向上させる。
【0052】
以上は端末機器に適用されるオブジェクト受信方法を説明し、上記オブジェクト受信方法に対応し、図3に示すように、本開示のいくつかの実施例はさらに、ネットワーク機器に適用される、オブジェクトの受信を補助する方法を提供し、該オブジェクトの受信を補助する方法は、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定するための第一情報を送信するステップ301を含んでもよく、前記第一情報はRRC等の設定情報であってもよい。
【0053】
ここで、前記オブジェクトは基準信号又はチャネルを含んでもよい、前記関連関係は、準コロケーションQCL(Quasi Co-location)関係又は受信ビーム関係を含んでもよい。
【0054】
一例では、ネットワーク機器は端末機器に前記関連関係を明示的に設定してもよく、即ち、上記第一情報は前記関連関係を含み、それにより、端末機器は該第一情報を受信した後、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係が何であるかを直接に特定することができる。
【0055】
例えば、ネットワーク機器はRRCによりターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係を直接に設定してもよく、例えば、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトのQCLタイプを設定することによって関連関係を特定する。
【0056】
他の例では、ネットワーク機器は端末機器に前記関連関係を暗黙的に設定してもよく、例えば、上記第一情報は前記関連関係を特定するための第二情報を含み、それにより、端末機器は該第一情報を受信した後、その中の第二情報に基づいてターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することができる。
【0057】
具体的な実施形態において、第二情報はソースオブジェクトに対応する測定パラメータを含み、該測定パラメータは前記関連関係を特定することに用いられ得る。
【0058】
例えば、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータがRSRP及びSINRである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定することを選択してもよい。
前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが基準信号受信電力RSRPである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定し、又は、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが信号対干渉雑音比SINRである場合、前記信号対干渉雑音比SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0059】
別の具体的な実施形態において、第二情報は前記ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとのQCL関係のタイプを含み、前記QCL関係のタイプは前記関連関係を特定することに用いられ得る。
【0060】
本開示のいくつかの実施例が提供するオブジェクトの受信を補助する方法によれば、端末機器に、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定するための第一情報を送信することができ、且つ前記関連関係はQCL関係又は受信ビーム関係を含むことができ、従って、端末機器によるターゲットオブジェクトの受信パラメータの特定、さらに、ターゲットオブジェクトの受信を補助することができ、通信の有効性を向上させる。
【0061】
また、さらに別の実施形態では、ネットワーク機器が測定報告(例えばCSI報告、ビーム報告等)の設定情報にて、上位層パラメータReportQuantityをnoneに設定する時、端末機器がネットワーク機器に報告を送信する必要がないが、端末機器は依然としてネットワーク機器のRSリソースに対する設定情報に基づいて、報告に関連するRSリソースに対して、L1-RSRP測定を行うか、それともL1-SINR測定を行うかを特定することができる。
【0062】
さらに別の実施形態では、測定レポートの設定情報に新たなパラメータを追加し、例えば上位層パラメータReportQuantity値にnone-RSRP、none-SINR等を追加し、上記追加される2つのパラメータに対して他の命名を用いてもよく、両者の具体的な意味は、端末機器がネットワーク機器に報告を送信する必要がないが、端末機器は依然としてRSRP又はSINRを測定する必要があることを示す。例えば、値がnone-RSRPである場合、端末機器は報告に関連するRSリソースのRSRPを測定し、値がnone-SINRである場合、端末機器は報告に関連するRSリソースのSINRを測定する。
【0063】
以下では図4図5を参照しながら本開示のいくつかの実施例に基づく端末機器を説明する。
【0064】
図4は本開示のいくつかの実施例が提供する端末機器の構造概略図を示し、図4に示すように、端末機器400は、関係特定モジュール401を含む。
【0065】
関係特定モジュール401は、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することに用いられる。
【0066】
ここで、前記オブジェクトは基準信号又はチャネルを含み、前記関連関係は、QCL関係又は受信ビーム関係を含む。
【0067】
以下では複数の例により、関係特定モジュール401がターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの間の関連関係を特定する方式について、説明する。
【0068】
第一の例において、関係特定モジュール401は、ネットワーク機器によって端末機器に前記関連関係を直接に明示的に設定することができ、又は、予め設定されたプロトコルにおいて前記関連関係を固定することができる。即ち、ステップ101は、前記関連関係を設定するための設定情報及び予め設定されたプロトコルのうちの少なくとも1つに基づいて、前記関連関係を特定することを含んでもよい。
【0069】
第二の例において、前記関連関係はさらに新規定義されるQCLタイプを含んでもよい、新規定義されるQCLタイプ(QCL-type)はQCLタイプA、QCLタイプB、QCLタイプC及びQCLタイプD以外のタイプであってもよく、該新規定義されるQCLタイプは信号対干渉雑音比SINRに対応する空間QCL関係を特定することに用いられる。より具体的には、該空間QCL関係はQCLタイプDの空間QCL関係であってもよく、又はQCLタイプDと異なる空間QCL関係であってもよく、このように端末機器はQCLタイプDに基づいてターゲットオブジェクトの空間受信パラメータ(Spatial Rx Parameters)を特定することができる。
【0070】
第三の例において、関係特定モジュール401は前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定してもよい。前記ターゲットオブジェクトがチャネル又は基準信号であり、前記ソースオブジェクトがソース基準信号である場合、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータは、レイヤ1(Layer1、L1)基準信号受信電力RSRP(Reference Signal Receiving Power)及び信号対干渉雑音比SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0071】
一般的には、端末機器がネットワーク機器からの送信ビームの測定を行う時、ネットワーク機器は端末機器にビーム測定用の基準信号リソースセット(Reference Signal resource set、RS resource set)を設定し、UEは設定された基準信号リソースを利用して各ビームリンクに対応するRSRP又はSINRを測定し、RSRP又はSINRに基づいて測定結果が最適である複数のビームの関連情報を測定レポートにカプセル化してネットワーク機器に報告することで、UEへの信号又はチャネル送信用のビームを、ネットワーク機器が選択するようにする。従って、前記第二の例における前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータ(以下も同様)は、ソースオブジェクトが基準信号としてビーム測定を行われる時に得られた測定パラメータであってもよい。
【0072】
具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータがRSRP及びSINRである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定することを選択してもよい。具体的には前記ソースオブジェクトに対して前記RSRPを測定する時に使用されるQCL情報を、ターゲットチャネル又はターゲット基準信号のQCL情報として特定してもよく、例えば、前記ソースオブジェクトに対して前記RSRPを測定する時に空間受信パラメータRx1(受信ビーム1)を用いる場合、前記関連関係を、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとが受信ビーム1によって関連付けられることとして特定する。
【0073】
別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが基準信号受信電力RSRPである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。例えば、前記ソースオブジェクトに対して前記RSRPを測定する時に空間受信パラメータRx1(受信ビーム1)を用いる場合、前記関連関係を、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとが受信ビーム1によって関連付けられることとして特定する。
【0074】
別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータが信号対干渉雑音比SINRである場合、前記信号対干渉雑音比SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。例えば、前記ソースオブジェクトに対して前記SINRを測定する時に空間受信パラメータRx2(受信ビーム2)を用いる場合、前記関連関係を、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとが受信ビーム2によって関連付けられることとして特定する。
【0075】
第四の例において、関係特定モジュール401は前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプに基づいて前記関連関係を特定してもよい、且つ異なるタイプの前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトに対応する前記関連関係は同じであるか又は異なる。
【0076】
ここで、前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプは、基準信号タイプ、データチャネルタイプ及び制御チャネルタイプ等を含む。
【0077】
一実施形態において、予め確立されるソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトのタイプと関連関係との対応関係に直接に基づいて、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定してもよい。
【0078】
別の実施形態において、上記の前記ソースオブジェクト又は前記ターゲットオブジェクトのタイプに基づいて前記関連関係を特定することは、前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトのタイプに対応する測定パラメータを特定し、前記測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定することを含んでもよい。
【0079】
ここで、測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定する具体的な方式は上記第三の例と類似してもよい。
【0080】
第五の例において、関係特定モジュール401は、ネットワークに設定される前記ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとのQCL関係のタイプに基づいて、前記関連関係を特定してもよい。
【0081】
選択的に、ネットワークに設定されるQCL関係のタイプはソースオブジェクトに対応する測定パラメータに対応し、即ちネットワークに設定されるQCL関係のタイプは、ソースオブジェクトに対応する測定パラメータに基づいて特定される。
【0082】
第六の例において、関係特定モジュール401は、現在時刻に最も近い履歴測定レポートに基づいて前記関連関係を特定してもよい、前記履歴測定レポートは、前記端末機器から報告された前記ソースオブジェクトに対応する測定パラメータの測定レポートである。
【0083】
測定レポートについての説明は、上記の第三の例を参照されたい。
【0084】
具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートがRSRPの測定レポートである場合、前記RSRPに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0085】
別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートがSINRの測定レポートである場合、前記SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0086】
さらに別の具体的な実施形態において、前記ソースオブジェクトが前記履歴測定レポートに基づいて特定され、且つ前記履歴測定レポートが基準信号受信電力RSRP及び信号対干渉雑音比SINRの測定レポートである場合、前記RSRP又は前記SINRに対応するQCL情報に基づいて前記関連関係を特定する。
【0087】
第七の例において、関係特定モジュール401は、ネットワーク機器により前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に基づいて前記関連関係を特定してもよく、異なる送信方式に対応する前記関連関係は同じであるか又は異なる。
【0088】
ここで、送信方式は、周期的送信方式、半永続的送信方式及び非周期的送信方式等の方式のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0089】
具体的な実施形態において、予め確立された送信方式と関連関係との対応関係に直接に基づいて、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定してもよい。
【0090】
別の実施形態において、上記のネットワーク機器により前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に基づいて、前記関連関係を特定することは、前記ソースオブジェクト又はターゲットオブジェクトを送信する送信方式に対応する測定パラメータを特定し、前記測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定することを含んでもよい。
【0091】
ここで、測定パラメータに基づいて前記関連関係を特定する具体的な方式は上記第三の例と類似してもよい。
【0092】
また、さらに別の実施形態では、ネットワーク機器が測定報告(例えばCSI報告、ビーム報告等)の設定情報にて、上位層パラメータReportQuantityをnoneに設定する時、端末機器がネットワーク機器に報告を送信する必要がないが、端末機器は依然としてネットワーク機器のRSリソースに対する設定情報に基づいて、報告に関連するRSリソースに対して、L1-RSRP測定を行うか、それともL1-SINR測定を行うかを特定することができる。
【0093】
さらに別の実施形態では、測定レポートの設定情報に新たなパラメータを追加し、例えば上位層パラメータReportQuantity値にnone-RSRP、none-SINR等を追加し、上記追加される2つのパラメータに対して他の命名を用いてもよく、両者の具体的な意味は、端末機器がネットワーク機器に報告を送信する必要がないが、端末機器は依然としてRSRP又はSINRを測定する必要があることを示す。例えば、値がnone-RSRPである場合、端末機器は報告に関連するRSリソースのRSRPを測定し、値がnone-SINRである場合、端末機器は報告に関連するRSリソースのSINRを測定する。
【0094】
なお、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定する方式は上記複数の例で言及した方式に限定されなくてもよい。
【0095】
本開示のいくつかの実施例が提供する端末機器400は、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することができ、且つ前記関連関係はQCL関係又は受信ビーム関係を含み、従ってターゲットオブジェクトの受信パラメータを特定することができ、それにより、ターゲットオブジェクトを受信して、通信の有効性を向上させる。
【0096】
選択的に、図5に示すように、端末機器400は受信モジュール402をさらに含んでもよい。
【0097】
受信モジュール402は、前記関連関係に基づいて、前記ターゲットオブジェクトを受信し、それにより前記ターゲットオブジェクトの受信を実現し、通信の有効性を向上させる。
【0098】
上記図4から図5に示す端末機器400は、上記図1図2に示すオブジェクト受信方法の各実施例を実現することに用いられ、関連するところについては上記方法の実施例を参照されたい。
【0099】
以下では図6を参照しながら本開示のいくつかの実施例に基づくネットワーク機器を説明する。
【0100】
図6は本開示のいくつかの実施例が提供するネットワーク機器の構造概略図を示し、図6に示すように、ネットワーク機器600は、送信モジュール601を含む。
【0101】
送信モジュール601は、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定するための第一情報を送信することに用いられ、前記第一情報はRRC等の設定情報であってもよい。
【0102】
ここで、前記オブジェクトは基準信号又はチャネルを含んでもよい、前記関連関係は、準コロケーションQCL(Quasi Co-location)関係又は受信ビーム関係を含んでもよい。
【0103】
一例では、ネットワーク機器は端末機器に前記関連関係を明示的に設定してもよく、即ち、上記第一情報は前記関連関係を含み、それにより、端末機器は該第一情報を受信した後、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係が何であるかを直接に特定することができる。
【0104】
例えば、ネットワーク機器はRRCによりターゲットオブジェクトとソースオブジェクトの関連関係を直接に設定してもよく、例えば、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトのQCLタイプを設定することによって関連関係を特定する。
【0105】
他の例では、ネットワーク機器は端末機器に前記関連関係を暗黙的に設定してもよく、例えば、上記第一情報は前記関連関係を特定するための第二情報を含み、それにより、端末機器は該第一情報を受信した後、その中の第二情報に基づいてターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定することができる。
【0106】
具体的な実施形態において、第二情報はソースオブジェクトに対応する測定パラメータを含み、該測定パラメータは前記関連関係を特定することに用いられ得る。
【0107】
別の具体的な実施形態において、第二情報は前記ターゲットオブジェクトと前記ソースオブジェクトとのQCL関係のタイプを含み、前記QCL関係のタイプは前記関連関係を特定することに用いられ得る。
【0108】
本開示のいくつかの実施例が提供するネットワーク機器600は、端末機器に、ターゲットオブジェクトとソースオブジェクトとの関連関係を特定するための第一情報を送信することができ、且つ前記関連関係はQCL関係又は受信ビーム関係を含むことができ、従って、端末機器によるターゲットオブジェクトの受信パラメータの特定、さらに、ターゲットオブジェクトの受信を補助することができ、通信の有効性を向上させる。
【0109】
上記図6に示されたネットワーク機器600は、上記図3に示すオブジェクトの受信を補助する方法の各実施例を実現することに用いられ得、関連するところについては上記方法の実施例を参照されたい。
【0110】
図7は本開示の別の実施例に係る端末機器の構造概略図である。図7に示す端末機器700は、少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702、少なくとも1つのネットワークインターフェース704及びユーザインターフェース703を含む。端末機器700内の様々な構成要素は、バスシステム705を介して互いに結合される。理解されるように、バスシステム705は、これらの構成要素間の接続通信を可能にするために使用される。バスシステム705は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、およびステータス信号バスを含む。しかし、明確にするために、様々なバスは、図5においてバスシステム705として示される。
【0111】
ここで、ユーザインターフェース703は、ディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボールtrackball、タッチパッド、タッチスクリーンなど)を含んでもよい。
【0112】
理解されるように、本開示の実施例におけるメモリ702は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、ROM ( Read-Only Memory )、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるRAM( Random Access Memory)であってもよい。限定ではなく例示として、RAMの多くの形態が利用可能であり、例えば、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synch Link DRAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が利用可能である。本開示のいくつかの実施例に記載されたシステムおよび方法のメモリ702は、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0113】
いくつかの実施形態では、メモリ702は、実行可能モジュールもしくはデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットを格納し、前記の実行可能モジュールもしくはデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットは、オペレーティングシステム7021およびアプリケーションプログラム7022とする。
【0114】
ここで、オペレーティングシステム7021は、様々なシステムプログラムを含み、前記の各種システムプログラムは例えば、各種基盤サービスの実現やハードウェアベースのタスクの処理に用いられるフレーム層、コアライブラリ層、ドライバ層等のものである。アプリケーションプログラム7022は、様々なアプリケーションサービスを実現するためのメディアプレーヤ(Media Player)、ブラウザ(Browser)等のような様々なアプリケーションプログラムを含む。本開示の実施例の方法を実現するためのプログラムは、アプリケーションプログラム7022に含まれ得る。
【0115】
本開示のいくつかの実施例において、端末機器700は、メモリ702に記憶され且つプロセッサ701で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ701で実行される時に、上記オブジェクト受信方法の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0116】
上述した本開示のいくつかの実施例に開示された手法は、プロセッサ701に応用されてもよく、又はプロセッサ701によって実現されてもよい。プロセッサ701は、信号の処理能力を有する集積回路ICチップであってもよい。実現プロセスでは、上記の方法の各ステップは、プロセッサ701内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって行ってもよい。上記プロセッサ701は汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサDSP(Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本開示のいくつかの実施例において開示される各方法、ステップ、および論理ブロック図は、実現又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、或いは該プロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本開示のいくつかの実施例に関連して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接に的に、又は復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせによって実行され得る。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野で成熟したコンピュータ可読記憶媒体に位置してもよい。該コンピュータ可読記憶媒体はメモリ702に位置し、プロセッサ701はメモリ702における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。具体的には、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサ701によって実行される時に上記オブジェクト受信方法の実施例の各ステップを実現する。
【0117】
図8を参照し、図8は本明細書の実施例に適用されるネットワーク機器の構造図であり、上記オブジェクトの受信を補助する方法の詳細を実現することができ、且つ同じ効果を達成する。図8に示すように、ネットワーク機器800は、プロセッサ801、送受信機802、メモリ803、ユーザインターフェース804及びバスインターフェースを含み、
ここで、本開示の実施例において、ネットワーク機器800は、メモリ803に記憶され且つプロセッサ801で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ801で実行される時に、上記オブジェクトの受信を補助する方法の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0118】
図8では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含んでもよく、具体的に、プロセッサ801を代表とする少なくとも1つのプロセッサと、メモリ803を代表とするメモリと、を含む様々な回路で互いに接続される。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路など、他のさまざまな回路を接続することもできるのは当技術分野でよく知られているため、ここでは更なる説明をしない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ802は、送信機および受信機を含む複数の要素であってもよく、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なる端末機器に対して、ユーザインターフェース804はさらに必要な機器を外部また内部接続することができるインターフェースであってもよく、接続された機器はキーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、レバー等を含むがこれらに限定されない。
【0119】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理を管理し、メモリ803は、プロセッサ801によって動作を実行するときに使用されるデータを記憶してもよい。
【0120】
理解されるように、本開示のいくつかの実施例によって説明される実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はそれらの組合せで実現できる。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、少なくとも1つの特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサDSP(Digital Signal Processing)、デジタル信号処理機器DSPD(DSP Device)、プログラマブルロジックデバイスPLD(Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせで実現することができる。
【0121】
ハードウェアで実現する場合、本開示のいくつかの実施例によって説明される技術は、本開示のいくつかの実施例によって説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロセス、関数など)によって実現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリに格納され得、プロセッサによって実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現してもよい。
【0122】
また、本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記オブジェクト受信方法又は上記オブジェクト受信方法の実施例の様々なプロセッサを実現するコンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、かつ、同じ技術的効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは贅言しない。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ディスク又は光ディスク等のようなものである。
【0123】
本開示のいくつかの実施例は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータがコンピュータプログラム製品の前記命令を実行するときに、前記コンピュータが上述のオブジェクト受信方法を実行する。具体的に、該コンピュータプログラム製品は、上述のネットワーク機器上で実行可能である。
【0124】
当技術分野の通常の当業者であれば、本明細書に開示された実施例と関連して記載された各実施例のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現することができることを理解する。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術的なソリューションの特定のアプリケーションと設計上の制約に依存する。当業者は、記載された機能を実現するために、各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用してもよいが、そのような実現を、本開示の範囲を超えることと見なすものではない。
【0125】
当業者が明らかに分かるように、説明の便宜上および簡略化のために、上述のシステム、装置およびユニットの特定の動作プロセスにいては、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここで贅言しない。
【0126】
本願によって提供されるいくつかの実施例では、理解できるように、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現してもよい。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、論理的な機能的な分割に過ぎないユニットの分割は、実際に実現されると、別の分割を有してもよく、例えば、複数のユニット又は構成要素が結合されてもよく、又は別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は議論されている相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットの間接結合又は通信接続を介して、電気的、機械的、又は他の形態であり得る。
【0127】
分離部品として説明されるユニットは、物理的に分離したものか、又は物理的に分離しないものであってよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットか、又は物理的ユニットでないものであってよく、すなわち、分離部品は、1つの場所に位置し得るか、又は複数のネットワークユニットに分散され得る。実際のニーズに応じて、これらのユニットの一部又は全部を選択することで、本実施例のソリューションの目的を達成する。
【0128】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合してもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットを1つのユニットに統合してもよい。
【0129】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。この理解に基づいて、本開示の技術ソリューションは、本質的に、又は関連技術に寄与する部分、又は、該技術ソリューションの一部は、コンピュータソフトウェア製品の形で具体化することができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、(パソコン、サーバー、又はネットワーク機器などであってもよい)コンピュータ機器に、この開示の各実施例で説明した方法のすべて又は一部のステップを実行させるために用いられるいくつかの命令を含む。前記記憶媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、リードオンリーメモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の各種のプログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0130】
以上、本開示の具体的な実施態様のみであるが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示の技術分野に精通している技術者は、本開示の範囲内において、容易に考えられる変化又は置換は、本開示の保護範囲にカバーされるべきである。従って、本開示の保護範囲は前記請求項の保護範囲を基準とすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8