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特許7462775データ処理方法および装置、車両側デバイス、クラウドサーバ、ならびに電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-28
(45)【発行日】2024-04-05
(54)【発明の名称】データ処理方法および装置、車両側デバイス、クラウドサーバ、ならびに電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/16 20090101AFI20240329BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240329BHJP
   H04W 52/28 20090101ALI20240329BHJP
   H04W 4/44 20180101ALI20240329BHJP
【FI】
H04W52/16
G08G1/09 F
H04W52/28
H04W4/44
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2022549364
(86)(22)【出願日】2020-02-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 CN2020075510
(87)【国際公開番号】W WO2021163833
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲継▼秋
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 建琴
(72)【発明者】
【氏名】李 明超
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-302539(JP,A)
【文献】特開2014-171032(JP,A)
【文献】特開2005-072980(JP,A)
【文献】特開2008-227614(JP,A)
【文献】特開2002-236632(JP,A)
【文献】特開2007-266735(JP,A)
【文献】国際公開第2019/013948(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
G08G 1/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理方法であって、前記方法は、
クラウドサーバに対して、車両側デバイスの位置情報を含み、固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージを送信するステップと、
前記クラウドサーバによってフィードバックされた第2のメッセージを受信するステップであって、前記第2のメッセージは、前記第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて前記クラウドサーバによって決定され、前記高解像度地図は前記固定路側機が送信する信号の信号カバレッジと第2の信号送信電力との対応関係を含み、前記第2のメッセージは、前記位置情報に対応する位置が前記信号カバレッジ内にある前記固定路側機の前記信号送信電力関連情報を含む、ステップと、
前記車両側デバイスが送信する信号の第1の信号送信電力を前記固定路側機が送信する前記信号の前記第2の信号送信電力よりも小さい値に調整して、前記位置情報に対応する前記位置において前記車両側デバイスが送信する前記信号が前記固定路側機が送信する前記信号に干渉することを回避するように、前記車両側デバイスが送信する前記信号の前記第1の信号送信電力を前記第2のメッセージに基づいて決定するステップと
を含む、データ処理方法。
【請求項2】
記固定路側機の前記信号送信電力関連情報は、前記第1の信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記クラウドサーバによって送信された前記高解像度地図を受信するステップと、
前記高解像度地図に基づいて前記第1の信号送信電力を調整するステップと
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記高解像度地図に基づいて前記第1の信号送信電力を調整する前記ステップは、
前記高解像度地図から、前記車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出するステップと、
前記固定路側機の前記属性情報に基づいて前記第1の信号送信電力を調整するステップと
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記固定路側機の前記属性情報は、前記固定路側機が送信する信号の、前記信号カバレッジと前記第2の信号送信電力との前記対応関係を含み、前記固定路側機の前記属性情報に基づいて前記第1の信号送信電力を調整する前記ステップは、
前記位置情報によって示される位置が前記対応関係の前記信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、前記対応関係から、前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力を決定するステップと、
前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力に基づいて前記第1の信号送信電力を調整するステップと
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
データ処理方法であって、前記方法は、
固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される、車両側デバイスによって送信され前記車両側デバイスの位置情報を含む第1のメッセージを受信するステップと、
前記第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定するステップであって、前記高解像度地図は前記固定路側機が送信する信号の信号カバレッジと第2の信号送信電力との対応関係を含み、前記第2のメッセージは、前記位置情報に対応する位置が前記信号カバレッジ内にある前記固定路側機の前記信号送信電力関連情報を含む、ステップと、
前記車両側デバイスが送信する信号の第1の信号送信電力を前記固定路側機が送信する前記信号の前記第2の信号送信電力よりも小さい値に調整して、前記位置情報に対応する前記位置において前記車両側デバイスが送信する前記信号が前記固定路側機が送信する前記信号に干渉することを回避するよう、前記車両側デバイスが送信する前記信号の前記第1の信号送信電力を前記第2のメッセージに基づいて決定するように、前記第2のメッセージを前記車両側デバイスに送信するステップと
を含む、データ処理方法。
【請求項7】
記固定路側機の前記信号送信電力関連情報は、前記第1の信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
記第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定する前記ステップは、
前記高解像度地図から、前記車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出するステップと、
前記固定路側機の前記属性情報に基づいて、前記調整命令を含む前記第2のメッセージを生成するステップと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記固定路側機の前記属性情報は、前記固定路側機が送信する信号の、前記信号カバレッジと前記第2の信号送信電力との前記対応関係を含み、前記固定路側機の前記属性情報に基づいて、前記調整命令を含む前記第2のメッセージを生成する前記ステップは、
前記位置情報によって示される位置が前記対応関係の前記信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、前記対応関係から、前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力を決定するステップと、
前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力に基づいて前記調整命令を生成するステップと
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
路側設備の位置情報を取得し、前記路側設備の属性情報を取得するステップであって、前記路側設備は、前記固定路側機を含み、前記路側設備の前記属性情報は、前記固定路側機の前記属性情報を含む、ステップと、
前記路側設備の前記位置情報と、前記路側設備の前記属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて前記高解像度地図を構築するステップと
を含む、請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記路側設備の前記位置情報と、前記路側設備の前記属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて前記高解像度地図を構築する前記ステップは、
前記路側設備の前記位置情報に基づいてノードの形態で前記路側設備を前記ベクトル地図に追加するステップと、
前記高解像度地図を生成するために前記路側設備の前記属性情報を前記ノードの属性フィールドとして記憶するステップと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
路側設備の位置情報を取得し、前記路側設備の属性情報を取得するステップであって、前記路側設備は、前記固定路側機を含み、前記路側設備の前記属性情報は、前記固定路側機の前記属性情報を含む、ステップと、
前記路側設備の前記位置情報と、前記路側設備の前記属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて前記高解像度地図を構築するステップと
を含み、
前記固定路側機の前記属性情報は、前記信号カバレッジと前記第2の信号送信電力との前記対応関係を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
路側設備の位置情報を取得する前記ステップは、
道路に対応する点群情報および/またはビデオ情報を収集し、前記点群情報および/または前記ビデオ情報から前記位置情報を抽出するステップ、または
測量および地図作成デバイスを使用して前記位置情報を取得するステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
データ処理装置であって、前記装置は、
クラウドサーバに対して、車両側デバイスの位置情報を含み固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージを送信するように構成された第1の送信モジュールと、
前記クラウドサーバによってフィードバックされた第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、前記第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて前記クラウドサーバによって決定され、前記高解像度地図は前記固定路側機が送信する信号の信号カバレッジと第2の信号送信電力との対応関係を含み、前記第2のメッセージは、前記位置情報に対応する位置が前記信号カバレッジ内にある前記固定路側機の前記信号送信電力関連情報を含む、ように構成された第1の受信モジュールと、
前記車両側デバイスが送信する信号の第1の信号送信電力を前記固定路側機が送信する前記信号の前記第2の信号送信電力よりも小さい値に調整して、前記位置情報に対応する前記位置において前記車両側デバイスが送信する前記信号が前記固定路側機が送信する前記信号に干渉することを回避するよう、前記車両側デバイスが送信する前記信号の前記第1の信号送信電力を前記第2のメッセージに基づいて決定するように構成された第1の処理モジュールと
を備える、データ処理装置。
【請求項15】
記固定路側機の前記信号送信電力関連情報は、前記第1の信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の受信モジュールは、前記クラウドサーバによって送信された前記高解像度地図を受信するようにさらに構成されており、
前記第1の処理モジュールは、前記高解像度地図に基づいて前記第1の信号送信電力を調整するようにさらに構成されている、請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1の処理モジュールは、前記高解像度地図から、前記車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出し、前記固定路側機の前記属性情報に基づいて前記第1の信号送信電力を調整するようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記固定路側機の前記属性情報は、前記固定路側機が送信する信号の、前記信号カバレッジと前記第2の信号送信電力との前記対応関係を含み、前記第1の処理モジュールは、前記位置情報によって示される位置が前記対応関係の前記信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、前記対応関係から、前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力を決定し、前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力に基づいて前記第1の信号送信電力を調整するように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
データ処理装置であって、前記装置は、
固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される、車両側デバイスによって送信され前記車両側デバイスの位置情報を含む第1のメッセージを受信するように構成された第2の受信モジュールと、
前記第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定し、前記高解像度地図は前記固定路側機が送信する信号の信号カバレッジと第2の信号送信電力との対応関係を含み、前記第2のメッセージは、前記位置情報に対応する位置が前記信号カバレッジ内にある前記固定路側機の前記信号送信電力関連情報を含む、ように構成された第2の処理モジュールと、
前記車両側デバイスが送信する信号の第1の信号送信電力を前記固定路側機が送信する前記信号の前記第2の信号送信電力よりも小さい値に調整して、前記位置情報に対応する前記位置において前記車両側デバイスが送信する前記信号が前記固定路側機が送信する前記信号に干渉することを回避するよう、前記車両側デバイスが送信する前記信号の前記第1の信号送信電力を前記第2のメッセージに基づいて決定するように、前記第2のメッセージを前記車両側デバイスに送信するように構成された第2の送信モジュールと
を備える、データ処理装置。
【請求項20】
記固定路側機の前記信号送信電力関連情報は、前記第1の信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
記第2の処理モジュールは、前記高解像度地図から、前記車両側デバイスの前記位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出し、前記固定路側機の前記属性情報に基づいて、前記調整命令を含む前記第2のメッセージを生成するように構成されている、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記固定路側機の前記属性情報は、前記固定路側機が送信する信号の、前記信号カバレッジと前記第2の信号送信電力との前記対応関係を含み、前記第2の処理モジュールは、前記位置情報によって示される位置が前記対応関係の前記信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、前記対応関係から、前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力を決定し、前記信号カバレッジに対応する前記第2の信号送信電力に基づいて調整命令を生成するように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記装置は、
路側設備の位置情報を取得し、前記路側設備の属性情報を取得し、前記路側設備は、前記固定路側機を含み、前記路側設備の前記属性情報は、前記固定路側機の属性情報を含む、ように構成された取得モジュールと、
前記路側設備の前記位置情報と、前記路側設備の前記属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて前記高解像度地図を構築するように構成された構築モジュールと
をさらに備える、請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記構築モジュールは、前記路側設備の前記位置情報に基づいてノードの形態で前記路側設備を前記ベクトル地図に追加し、前記高解像度地図を生成するために前記路側設備の前記属性情報を前記ノードの属性フィールドとして記憶するようにさらに構成されている、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記装置は、
路側設備の位置情報を取得し、前記路側設備の属性情報を取得し、前記路側設備は、前記固定路側機を含み、前記路側設備の前記属性情報は、前記固定路側機の属性情報を含む、ように構成された取得モジュールと、
前記路側設備の前記位置情報と、前記路側設備の前記属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて前記高解像度地図を構築するように構成された構築モジュールと
をさらに備え、
前記固定路側機の前記属性情報は、前記信号カバレッジと前記第2の信号送信電力との前記対応関係を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記取得モジュールは、道路に対応する点群情報および/またはビデオ情報を収集し、前記点群情報および/または前記ビデオ情報から前記位置情報を抽出するか、または
測量および地図作成デバイスを使用して前記位置情報を取得するように構成されている、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、
インターフェースおよびプロセッサを備え、前記インターフェースは前記プロセッサに結合されており、
前記プロセッサは、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、電子デバイス。
【請求項28】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、
インターフェースおよびプロセッサを備え、前記インターフェースは前記プロセッサに結合されており、
前記プロセッサは、請求項6から13のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、電子デバイス。
【請求項29】
コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体はコンピュータ命令を記憶しており、前記コンピュータ命令は、コンピュータが請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするために使用される、コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体はコンピュータ命令を記憶しており、前記コンピュータ命令は、コンピュータが請求項6から13のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするために使用される、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自動運転技術の分野に関し、特に、データ処理方法および装置、車両側デバイス、自動車両、クラウドサーバ、対話システム、電子デバイス、ならびに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車両は、コンピュータシステムを使用して無人運転を実施するインテリジェント車両であり、路側ユニットは自動運転における重要な参加者である。自動車両は路側ユニットにアクセスし得、路側ユニットは自動車両に様々なサービスを提供し得る。
【0003】
従来技術では、自動車両によって路側ユニットにアクセスするための方法は、自動車両が、路側ユニットによって搬送されたサービスのタイプを判定するために、路側ユニットによって送信されたサービスデータパケットを解析し、サービスの少なくとも一部に対して認証を実行し、認証が成功したとき、初期化情報を生成し、初期化情報を路側ユニットに送信し、次に、自動車両が路側ユニットにアクセスし、路側ユニットが、初期化情報に対応するサービスを自動車両に提供することを含む。
【0004】
しかしながら、本開示を実施するプロセスにおいて、本発明者は、従来技術における前述の方法が、少なくとも以下の問題、自動車両が路側ユニットにアクセスするのに比較的長い時間を要することを有することを見出した。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態は、データ処理方法および装置、車両側デバイス、自動車両、クラウドサーバ、対話システム、電子デバイス、ならびに記憶媒体を提供する。
【0006】
本開示の実施形態の一態様によれば、本開示の一実施形態はデータ処理方法を提供し、本方法は、
クラウドサーバに対して、路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージを開始するステップと、
クラウドサーバによってフィードバックされた第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージは、第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいてクラウドサーバによって決定され、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む、ステップと、
第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスするステップ、および/または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定するステップと
を含む。
【0007】
第1のメッセージは、車両側デバイスの識別子および/または車両側デバイスの位置情報をさらに搬送し得る。
【0008】
第1のメッセージが車両側デバイスの位置情報を搬送する場合、クラウドデバイスは、車両側デバイスの位置情報と高解像度地図とに基づいて第2のメッセージを決定する。
【0009】
本開示のこの実施形態では、第1のメッセージが路側ユニットにアクセスするために使用されるメッセージである場合、車両側デバイスは、第2のメッセージに基づいて路側ユニットに直接アクセスするために、クラウドサーバと対話することによって、路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含む第2のメッセージを取得し得る。これにより、車両側デバイスが従来技術で路側ユニットにアクセスするときに実行される必要がある煩雑な検証プログラムが回避され、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスする時間が短縮される。
【0010】
本開示のこの実施形態では、第1のメッセージが、固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージである場合、車両側デバイスは、固定路側機の信号への干渉を回避するために、クラウドサーバと対話することによって車両側デバイスの送信電力を適応的に調整し得る。したがって、固定路側機の信頼性および安定性が実現される。
【0011】
一部の実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0012】
一部の実施形態では、本方法は、
クラウドサーバによって送信された高解像度地図を受信するステップと、
高解像度地図に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するステップと
をさらに含む。
【0013】
本開示のこの実施形態では、車両側デバイスは、クラウドサーバによって送信された高解像度地図に基づいて車両側デバイスの送信電力を調整し得る。
【0014】
一部の実施形態では、高解像度地図に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するステップは、
高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出するステップと、
固定路側機の属性情報に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するステップと
を含む。
【0015】
一部の実施形態では、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。固定路側機の属性情報に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するステップは、
位置情報が対応関係の信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、対応関係から、信号カバレッジに対応する信号送信電力を決定するステップと、
信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するステップと
を含む。
【0016】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態はデータ処理方法をさらに提供し、本方法は、
路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される、車両側デバイスによって開始された第1のメッセージを受信するステップと、
第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定するステップであって、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む、ステップと、
車両側デバイスが第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスするように、または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定するように、第2のメッセージを車両側デバイスに送信するステップと
を含む。
【0017】
一部の実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0018】
一部の実施形態では、第1のメッセージが車両側デバイスの位置情報を含む場合、第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定するステップは、
高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出するステップと、
固定路側機の属性情報に基づいて、調整命令を含む第2のメッセージを生成するステップと
を含む。
【0019】
一部の実施形態では、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。固定路側機の属性情報に基づいて、調整命令を含む第2のメッセージを生成するステップは、
位置情報が対応関係の信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、対応関係から、信号カバレッジに対応する信号送信電力を決定するステップと、
信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて調整命令を生成するステップと
を含む。
【0020】
一部の実施形態では、本方法は、
路側設備の位置情報を取得し、路側設備の属性情報を取得するステップであって、路側設備は、路側ユニットおよび/または固定路側機を含み、路側設備の属性情報は、路側ユニットの属性情報および/または固定路側機の属性情報を含む、ステップと、
路側設備の位置情報と、路側設備の属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて高解像度地図を構築するステップと
を含む。
【0021】
本開示のこの実施形態では、路側設備の位置情報、路側設備の属性情報、および予め設定されたベクトル地図に基づいて高解像度地図が構築され、これにより、路側設備の位置情報および路側設備の属性情報は、高解像度地図を使用して決定される。このようにして、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスするための要求は事前に認証され得、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含む第2のメッセージが生成され得、これにより、車両側デバイスは、路側ユニットへのアクセスに関する関連情報に基づいて路側ユニットにアクセスし得る。これにより、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスする時間が短縮され、アクセス効率が改善される。
【0022】
同様に、本開示のこの実施形態では、路側設備の位置情報、路側設備の属性情報、および予め設定されたベクトル地図に基づいて高解像度地図が構築され、これにより、路側設備の位置情報および路側設備の属性情報は、高解像度地図を使用して決定される。加えて、固定路側機の信号送信電力関連情報を含む第2のメッセージが、路側設備の属性情報に基づいて生成され、これにより、車両側デバイスは、第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの送信電力を適応的に調整する。これにより、車両側デバイスの送信電力に起因する固定路側機の信号への干渉が回避される。したがって、固定路側機の信頼性および安定性が改善される。
【0023】
一部の実施形態では、路側設備の位置情報と、路側設備の属性情報と、予め設定されたベクトル地図とに基づいて高解像度地図を構築するステップは、
路側設備の位置情報に基づいてノードの形態で路側設備をベクトル地図に追加するステップと、
高解像度地図を生成するために路側設備の属性情報をノードの属性フィールドとして記憶するステップと
を含む。
【0024】
一部の実施形態では、路側ユニットの属性情報は、路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含み、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと送信電力との対応関係を含む。
【0025】
一部の実施形態では、路側設備の位置情報を取得するステップは、
道路に対応する点群情報および/またはビデオ情報を収集し、点群情報および/またはビデオ情報から位置情報を抽出するステップ、または
測量および地図作成デバイスを使用して位置情報を取得するステップ
を含む。
【0026】
本開示のこの実施形態では、位置情報を決定するための複数の方法が提供される。例えば、位置情報は点群情報に基づいて決定される。別の例では、位置情報はビデオ情報に基づいて決定される。別の例では、位置情報は、測量および地図作成デバイスを使用して決定される。測量および地図作成デバイスは、トータルステーションを含むが、これに限定されない。
【0027】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態はデータ処理装置をさらに提供し、本装置は、
クラウドサーバに対して、路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージを開始するように構成された第1の送信モジュールと、
クラウドサーバによってフィードバックされた第2のメッセージを受信し、第2のメッセージは、第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいてクラウドサーバによって決定され、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む、ように構成された第1の受信モジュールと、
第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスし、および/または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定するように構成された第1の処理モジュールと
を含む。
【0028】
一部の実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0029】
一部の実施形態では、第1の受信モジュールは、クラウドサーバによって送信された高解像度地図を受信するようにさらに構成され、
第1の処理モジュールは、高解像度地図に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するようにさらに構成される。
【0030】
一部の実施形態では、第1の処理モジュールは、高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出し、固定路側機の属性情報に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するようにさらに構成される。
【0031】
一部の実施形態では、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。第1の処理モジュールは、位置情報がこの対応関係の信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、この対応関係から、信号カバレッジに対応する信号送信電力を決定し、信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するように構成される。
【0032】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態はデータ処理装置をさらに提供し、本装置は、
路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される、車両側デバイスによって開始された第1のメッセージを受信するように構成された第2の受信モジュールと、
第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定し、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む、ように構成された第2の処理モジュールと、
車両側デバイスが第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスするように、または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定するように、第2のメッセージを車両側デバイスに送信するように構成された第2の送信モジュールと
を含む。
【0033】
一部の実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0034】
一部の実施形態では、第1のメッセージが車両側デバイスの位置情報を含む場合、第2の処理モジュールは、高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出し、固定路側機の属性情報に基づいて、調整命令を含む第2のメッセージを生成するように構成される。
【0035】
一部の実施形態では、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。第2の処理モジュールは、位置情報がこの対応関係の信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、この対応関係から、信号カバレッジに対応する信号送信電力を決定し、信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて調整命令を生成するように構成される。
【0036】
一部の実施形態では、本装置は、
路側設備の位置情報を取得し、路側設備の属性情報を取得し、路側設備は路側ユニットおよび/または固定路側機を含み、路側設備の属性情報は、路側ユニットの属性情報および/または固定路側機の属性情報を含む、ように構成された取得モジュールと、
路側設備の位置情報、路側設備の属性情報、および予め設定されたベクトル地図に基づいて高解像度地図を構築するように構成された構築モジュールと
をさらに含む。
【0037】
一部の実施形態では、構築モジュールは、路側設備の位置情報に基づいてノードの形態で路側設備をベクトル地図に追加し、高解像度地図を生成するために路側設備の属性情報をノードの属性フィールドとして記憶するようにさらに構成される。
【0038】
一部の実施形態では、路側ユニットの属性情報は、路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含み、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと送信電力との対応関係を含む。
【0039】
一部の実施形態では、取得モジュールは、
道路に対応する点群情報および/もしくはビデオ情報を収集し、点群情報および/もしくはビデオ情報から位置情報を抽出するか、または
測量および地図作成デバイスを使用して位置情報を取得する
ように構成される。
【0040】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、車両側デバイスをさらに提供する。車両側デバイスは、前述の実施形態のいずれか1つによる装置を含む。
【0041】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、自動車両をさらに提供する。自動車両は、前述の実施形態で説明された車両側デバイスを含む。
【0042】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、クラウドサーバをさらに提供する。クラウドサーバは、前述の実施形態のいずれか1つによる装置を含む。
【0043】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、チップをさらに提供する。チップは、前述の実施形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成される。
【0044】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、テレマティクスボックスをさらに提供する。テレマティクスボックスは、前述の実施形態のいずれか1つによる装置を含む。
【0045】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、対話システムをさらに提供する。対話システムは、前述の実施形態の自動車両と、前述の実施形態のクラウドサーバとを含む。
【0046】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、電子デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリと
を含む電子デバイスをさらに提供する。
【0047】
メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行され得る命令を記憶し、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行され、これにより、少なくとも1つのプロセッサは、前述の実施形態のいずれか1つによる方法を実行し得る。
【0048】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ命令は、コンピュータが前述の実施形態のいずれか1つによる方法を実行することを可能にするために使用される。
【0049】
添付の図面は、本開示の実施形態のより良い理解のために使用され、本開示に対する限定を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】本開示の一実施形態によるデータ処理方法の適用シナリオの概略図である。
図2】本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略フローチャートである。
図3】本開示の一実施形態による、高解像度地図を構築するための方法の概略フローチャートである。
図4】本開示の一実施形態による、路側設備の位置情報、路側設備の属性情報、および予め設定されたベクトル地図に基づいて高解像度地図を構築するための方法の概略フローチャートである。
図5】本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略対話図である。
図6】本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略対話図である。
図7】本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略対話図である。
図8】本開示の一実施形態によるデータ処理装置のブロック図である。
図9】本開示の一実施形態による自動車両のブロック図である。
図10】本開示の一実施形態によるデータ処理装置のブロック図である。
図11】本開示の一実施形態による電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
例示的な実施形態が本明細書で詳細に説明され、例示的な実施形態の例が、添付の図面において提示される。以下の説明が添付の図面に関連するとき、特に明記しない限り、異なる添付の図面中の同じ番号は、同じまたは同様の要素を表す。以下の例示的な実施形態で説明される実施態様は、本開示と一致するすべての実施態様を表してはいない。それどころか、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている、本開示の一部の態様と一致する装置および方法の例にすぎない。
【0052】
図1は、本開示の一実施形態によるデータ処理方法の適用シナリオの概略図である。
【0053】
図1に示されているように、自動車両100は道路200上を走行し、路側ユニット300は、道路200の路側に配置され、さらに電子料金収受システム400が道路200上に配置される。
【0054】
自動車両100、路側ユニット300、および電子料金収受システム400の各々は、クラウドサーバ500と対話し得、自動車両100は、路側ユニット300および電子料金収受システム400とも別々に対話し得る。
【0055】
従来技術では、自動車両100が路側ユニット300にアクセスする前に、煩雑な検証プロセスが実行される必要がある。検証が成功した後、自動車両は路側ユニット300にアクセスし、これにより、路側ユニット300は、自動車両100にサービスを提供する。
【0056】
しかしながら、本開示のこの実施形態では、路側ユニット300にアクセスする前に、自動車両100は、路側ユニット300へのアクセスに関する関連情報を取得するために、クラウドサーバ500と対話し得る。次に、自動車両は、アクセス時間を短縮するために、路側ユニット300へのアクセスに関する関連情報に基づいて路側ユニット300にアクセスする。具体的な実施方法は後に詳細に説明される。
【0057】
本開示のこの実施形態では、自動車両100は、クラウドサーバ500と対話することによって、電子料金収受システム400の信号送信電力関連情報をさらに取得し得、これにより、自動車両100(自動車両100)の信号送信電力は、電子料金収受システム400の信号送信電力への影響を回避するように適応的に調整される。したがって、電子料金収受システム400の信頼性が確保される。具体的な実施方法は後に詳細に説明される。
【0058】
以下では、特定の実施形態を使用して、本開示の技術的解決策と、本開示の技術的解決策を使用して前述の技術的問題がどのように解決されるかを詳細に説明する。以下のいくつかの特定の実施形態は互いに組み合わされ得、一部の実施形態では、同じまたは同様の概念またはプロセスは繰り返し説明されない場合がある。以下では、添付の図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
【0059】
本開示の実施形態の一態様によれば、本開示の一実施形態はデータ処理方法を提供する。
【0060】
図2は、本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略フローチャートである。
【0061】
図2に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
【0062】
S101:クラウドサーバに対して、路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージを開始する。
【0063】
本開示のこの実施形態は、データ処理装置によって実行され得る。データ処理装置は、自動車両に配置された車両側デバイスであってもよく、コンピュータ、サーバ、車両端末、遠隔情報プロセッサ(車載T-BOX)、およびチップ(例えば、内蔵チップ)などを含む。
【0064】
本開示のこの実施形態では、車両側デバイスは、クラウドサーバとの通信リンクを確立し、通信リンクを介してクラウドサーバと対話し得る。
【0065】
路側ユニット(Roadside Unit、RSU)は、車両識別情報認識を実施し、電子ポイント控除を実行するために専用狭域通信(Dedicated Short Range Communication、DSRC)技術を使用して自動車両(具体的には、車両側デバイス)と対話し得る、路側に設置される装置である。
【0066】
従来技術では、自動車両は路側ユニットにアクセスし、路側ユニットと対話することもし得ることに留意されたい。しかしながら、本開示の実施形態の背景から、従来技術では、路側ユニットにアクセスし、路側ユニットによって提供されるサービスにアクセスする前に、自動車両は煩雑な検証プロセスを実行する必要があることが知られ得る。したがって、自動車両が路側ユニットにアクセスしてサービスにアクセスするには比較的長い時間がかかる。
【0067】
しかしながら、本開示のこの実施形態では、路側ユニットおよびサービスにアクセスする時間を短縮するという技術的効果を達成するために、自動車両(具体的には、車両側デバイス)はクラウドサーバと対話し、これにより、検証が事前に実行される(詳細な説明は以下で提供される)。
【0068】
固定路側機は、路側に配置された固定デバイスであり、信号を送信し得る。固定路側機の送信信号の送信電力は、別のシステム、例えば電子料金収受(Electronic Toll Collection、ETC)システムの信号の送信電力によって干渉され得る。
【0069】
このステップでは、車両側デバイスは、第1のメッセージをクラウドサーバに送信し得、第1のメッセージは、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスするための要求を表すために使用され得、すなわち、車両側デバイスは、第1のメッセージをクラウドサーバに送信し得、これにより、クラウドサーバは、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスする要件を知る。
【0070】
もちろん、第1のメッセージは、代わりに、車両側デバイスが固定路側機の信号送信電力関連情報を取得することを表すために使用されてもよい。
【0071】
もちろん、第1のメッセージは、代わりに、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスするための要求だけでなく、車両側デバイスによって取得される固定路側機の信号送信電力関連情報も表すために使用されてもよい。
【0072】
S102:クラウドサーバによってフィードバックされた第2のメッセージを受信し、第2のメッセージは、第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいてクラウドサーバによって決定され、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む。
【0073】
高解像度地図は、路側ユニットの属性情報および固定路側機の属性情報を含む。
【0074】
言い換えれば、第1のメッセージを受信した後、クラウドサーバは、第1のメッセージおよび高解像度地図に基づいて、第1のメッセージに対応する第2のメッセージを車両側デバイスにフィードバックし得る。例えば、第1のメッセージが路側ユニットにアクセスするために使用されるメッセージである場合、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報であり、第1のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用されるメッセージである場合、第2のメッセージは固定路側機の信号送信電力関連情報である。
【0075】
S103:第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスし、および/または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定する。
【0076】
本開示のこの実施形態では、第2のメッセージが、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含む場合、車両側デバイスは、第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスする。これにより、従来技術における車両側デバイスと路側ユニットとの間の煩雑な検証プロセスが回避され、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスする時間が短縮され、これにより、車両側デバイスは、路側ユニットによって提供されるサービスを迅速かつ便利に受信する。
【0077】
同様に、本開示のこの実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、車両側デバイスは、決定された信号送信電力を使用して信号を送信するために、第2のメッセージに基づいて信号送信電力を決定する。したがって、電子料金収受システムの送信信号の送信電力への影響が回避され、電子料金収受システムの安定性および信頼性が確保される。
【0078】
高解像度地図の構築が、添付の図面を参照して詳細に説明される。
【0079】
図3は、本開示の一実施形態による、高解像度地図を構築するための方法の概略フローチャートである。
【0080】
図3に示されているように、高解像度地図を構築するための方法は、以下のステップを含む。
【0081】
S01:路側設備の位置情報を取得し、路側設備の属性情報を取得し、路側設備は路側ユニットおよび/または固定路側機を含み、路側設備の属性情報は、路側ユニットの属性情報および/または固定路側機の属性情報を含む。
【0082】
高解像度地図を構築するための方法は、クラウドサーバによって実行され得る。
【0083】
一部の実施形態では、路側設備の位置情報が取得されることは、具体的には、道路に対応する点群情報および/もしくはビデオ情報を収集し、点群情報および/もしくはビデオ情報から位置情報を抽出すること、または
測量および地図作成デバイスを使用して位置情報を取得することを含み得る。
【0084】
言い換えれば、一部の実施形態では、道路に対応する点群情報が収集されてもよく、点群情報に基づいて位置情報が決定され、道路に対応するビデオ情報が収集されてもよく、ビデオ情報に基づいて位置情報が決定され、位置情報は、測量および地図作成デバイスを使用して決定されてもよい。測量および地図作成デバイスは、トータルステーションを含むが、これに限定されない。
【0085】
点群情報の精度がビデオ情報の精度よりも高いこと、および点群情報がビデオ情報であるとき、路側設備の位置情報を取得するために専門の測量および地図作成デバイスが必要とされることに留意されたい。したがって、点群情報は、後に決定される高解像度地図の精度および信頼性を改善するために収集されることが好ましい。
【0086】
具体的には、道路上を走行する自動車両の点群情報および/またはビデオ情報を収集するように構成された画像収集デバイスが、道路の交差点および/または道路の両側に配置され得る。画像収集デバイスは、画像収集デバイスが収集された点群情報および/または収集されたビデオ情報をクラウドサーバに送信するように、クラウドサーバと対話し得る。
【0087】
一部の実施形態では、画像収集デバイスは、レーダおよびカメラを含むが、これらに限定されない。
【0088】
路側ユニットの属性情報は、路側ユニットのサービス関連情報および許可関連情報を表すために使用され、サービスのタイプおよびサービス認証情報を含むが、これらに限定されない。
【0089】
固定路側機の属性情報は、固定路側機が動作状態にあるときの各パラメータに対する要件を表すために使用され、カバレッジと送信電力との対応関係を含むが、これに限定されない。本明細書でのカバレッジは、固定路側機が動作状態にあるときの固定路側機の信号カバレッジを表すために使用される。
【0090】
言い換えれば、このステップでは、クラウドサーバは、点群情報および/またはビデオ情報に基づいて路側ユニットの位置情報を決定し得、固定路側機の位置情報も決定し得る。加えて、クラウドサーバは、路側ユニットの属性情報を取得し得、固定路側機の属性情報も取得し得る。
【0091】
クラウドサーバが路側ユニットおよび固定路側機と別々に通信リンクを確立する(例えば、登録プロセスが含まれ得る)とき、クラウドサーバは、路側ユニットの属性情報および固定路側ユニットの属性情報を収集し、収集された路側ユニットの属性情報および収集された固定路側ユニットの属性情報を記憶し得ることに留意されたい。言い換えれば、路側ユニットの属性情報および固定路側機の属性情報は、クラウドサーバに予め記憶され得る。
【0092】
S02:路側設備の位置情報、路側設備の属性情報、および予め設定されたベクトル地図に基づいて高解像度地図を構築する。
【0093】
ベクトル地図は、従来技術における高解像度地図として理解され得る。言い換えれば、本開示のこの実施形態における高解像度地図は、従来技術における高解像度地図に基づいて作成される。具体的には、従来技術における高解像度地図に基づいて、路側設備の位置情報および路側設備の属性情報が追加される。
【0094】
図4を参照すると、一部の実施形態では、S02が以下を含むことが知られ得る。
【0095】
S021:路側設備の位置情報に基づいてノードの形態で路側設備をベクトル地図に追加する。
【0096】
路側設備の位置情報が決定された後、ベクトル地図内の路側設備の位置が決定され得ることに留意されたい。したがって、このステップでは、路側設備は、路側設備の位置情報に基づいてベクトル地図に追加され得、路側設備はベクトル地図内のノードである。
【0097】
もちろん、一部の実施形態では、異なるタイプの路側設備(例えば、路側ユニットおよび固定路側機)を区別するために、ノードごとにタイプがさらに設定され得る。
【0098】
S022:高解像度地図を生成するために路側設備の属性情報をノードの属性フィールドとして記憶する。
【0099】
このステップは、具体的には、高解像度地図を取得するために、ノードごと(すなわち、路側設備ごと)に属性フィールドを設定し、属性フィールドに路側設備の属性情報を記入することを含み得る。
【0100】
添付の図面を参照して、以下では、路側設備が路側ユニットを含み、車両側デバイスが路側ユニットにアクセスするときのデータ処理方法を説明する。
【0101】
図5は、本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略対話図である。
【0102】
図5に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
【0103】
S1:車両側デバイスは、路側ユニットにアクセスするために使用される第1のメッセージをクラウドサーバに送信する。
【0104】
S2:クラウドサーバは、ローカルメモリから高解像度地図を抽出する。
【0105】
高解像度地図を構築するための方法については、前述の例を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0106】
S3:クラウドサーバは、高解像度地図から路側ユニットの属性情報を抽出し、路側ユニットの属性情報に基づいて、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含む第2のメッセージを決定する。
【0107】
路側ユニットへのアクセスに関する関連情報は、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスするためのクレデンシャルを表すために使用され、車両側デバイスは、路側ユニットへのアクセスに関する関連情報に基づいて路側ユニットにアクセスし得る。
【0108】
クラウドサーバが路側ユニットの属性情報に基づいて、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を決定することは、具体的には、以下の方法を使用して実施され得る。
【0109】
第1のメッセージを受信した後、クラウドサーバは、車両側デバイスの識別子および位置を取得し得る。クラウドサーバは、車両側デバイスの識別子に基づいて、車両側デバイスによって路側ユニットから取得され得るサービスのタイプ(すなわち、車両側デバイスによって得られるサービスのタイプ)を決定し、クラウドサーバは、車両側デバイスの位置に基づいて高解像度地図から、車両側デバイスによってアクセスされ得る路側ユニット(以下ではターゲット路側ユニットと呼ばれる)を決定し得る。
【0110】
クラウドサーバは、高解像度地図からターゲット路側ユニットの属性情報、すなわち、ターゲット路側ユニットのサービスのタイプおよびサービス認証情報を抽出する。
【0111】
クラウドサーバは、サービス認証情報に基づいて車両側デバイスのアクセス許可を検証する。すなわち、クラウドサーバは、サービス認証情報に基づいて、車両側デバイスがターゲット路側ユニットにアクセスし得ることを検証する。検証が成功した場合、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報が生成され、検証が失敗した場合、手順は終了する。
【0112】
車両側デバイスの識別子は、車両側デバイスのデバイスコードおよび自動車両のナンバープレートなどであってもよい。車両側デバイスの識別子は第1のメッセージで搬送され得、車両側デバイスの位置情報も第1のメッセージで搬送され得、これにより、車両側デバイスの位置情報はクラウドサーバに報告される。
【0113】
S4:クラウドサーバは、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含む第2のメッセージを車両側デバイスに送信する。
【0114】
S5:車両側デバイスは、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報をターゲット路側ユニットに送信する。
【0115】
S6:ターゲット路側ユニットは、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を検証し、検証が成功した後、ターゲット路側ユニットは、車両側デバイスによってアクセスされ、対応するサービスを車両側デバイスに提供する(図5に示されているS6’)。
【0116】
このステップは検証も含むが、このステップにおける検証は、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報にのみ固有のものであることに留意されたい。これは、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報の信頼性を検証すること、すなわち、関連情報がクラウドサーバによって送信されたものであるかどうかを検証することとして理解され得る。関連情報がクラウドサーバによって送信されたものである場合、アクセス信頼性を改善するために、車両側デバイスによる直接アクセスが許可され、対応するサービスが車両側デバイスに提供される。
【0117】
もちろん、ターゲット路側ユニットが、車両側デバイスによって送信された、車両側デバイスによるターゲット路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を受信すると、ターゲット路側ユニットは、車両側デバイスによる直接アクセスを許可し、対応するサービスを車両側デバイスに提供し得る。
【0118】
従来技術では、車両側デバイスが、路側ユニットにアクセスするための要求を路側ユニットに直接送信し、路側ユニットが一連の検証を実行した後、車両側デバイスは、路側ユニットにアクセスし、路側ユニットによって提供されるサービスを受け取り得ることに留意されたい。しかしながら、検証プロセスは比較的煩雑であるため、車両側デバイスが路側ユニットにアクセスするのに比較的長い時間がかかる。
【0119】
しかしながら、本開示のこの実施形態では、車両側デバイスは、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスする既知の要件に基づいて事前にクラウドサーバと対話し得、これにより、車両側デバイスはその後に路側ユニットに直接アクセスする。これは、クラウドサーバが車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスするための要求を事前に検証することに相当し、これにより、車両側デバイスによって路側ユニットにアクセスする時間が短縮される。
【0120】
クラウドサーバと車両側デバイスとは、4Gおよび5Gを介して互いに対話し得、車両側デバイスと路側ユニットとは、車車間・路車間(vehicle to X、V2X)情報交換を通じて互いに対話し得る。
【0121】
添付の図面を参照して、以下では、路側設備が固定路側機を含み、車両側デバイスが固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するときに使用されるデータ処理方法を説明する。
【0122】
一部の実施形態において、図6は、本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略対話図である。
【0123】
図6に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
【0124】
S7:車両側デバイスは、固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージをクラウドサーバに送信する。
【0125】
S8:クラウドサーバは、ローカルメモリから高解像度地図を抽出する。
【0126】
高解像度地図を構築するための方法については、前述の例を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0127】
S9:クラウドサーバは、車両側デバイスの位置情報を決定する。
【0128】
車両側デバイスの位置情報は、第1のメッセージで搬送され得る。例えば、第1のメッセージをクラウドサーバに送信するとき、車両側デバイスは、第1のメッセージで車両側デバイスの位置情報を搬送し得る。
【0129】
S10:クラウドサーバは、車両側デバイスの位置情報に基づいて、高解像度地図からターゲット固定路側ユニットの属性情報を抽出する。
【0130】
S11:クラウドサーバは、ターゲット固定路側ユニットの属性情報に基づいて、固定路側機の信号送信電力関連情報を含む第2のメッセージを生成し、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0131】
高解像度地図は、固定路側ユニットの属性情報を異なる位置に記憶することに留意されたい。加えて、車両側デバイスと固定路側ユニットとの間の距離が閾値よりも大きいとき、車両側デバイスは固定路側ユニットの信号送信電力に影響を及ぼさない。したがって、ターゲット固定路側ユニットは、その信号送信電力が車両側デバイスの影響を受け得る固定路側ユニットを表すために使用される。したがって、このステップでは、クラウドサーバは、車両側デバイスの位置情報に基づいて高解像度地図から、その信号送信電力が車両側デバイスの影響を受け得る固定路側ユニットを選択し、固定路側ユニットをターゲット固定路側ユニットとしてマークする。
【0132】
固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。したがって、このステップは、具体的には、クラウドサーバが、車両側デバイスの位置情報に対応する位置が信号カバレッジ内にあるかどうかを判定することを含み得る。車両側デバイスの位置情報に対応する位置が信号カバレッジ内にある場合、クラウドサーバは、高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応するその位置が信号カバレッジ内にある固定路側ユニットを抽出し、固定路側ユニットをターゲット固定路側ユニットとしてマークし、ターゲット固定路側ユニットの属性情報を抽出する。
【0133】
S12:クラウドサーバは、固定路側機の信号送信電力関連情報を含む第2のメッセージを車両側デバイスに送信する。
【0134】
S13:車両側デバイスは、第2のメッセージ、すなわち調整命令に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整する。
【0135】
一部の実施形態では、調整命令は、車両側デバイスの信号送信電力を減少させるように車両側デバイスに命令するために使用され得、カバレッジに対応する信号送信電力を搬送し得、これにより、車両側デバイスは、車両側デバイスの信号送信電力を、カバレッジに対応する信号送信電力よりも小さい値に調整する。
【0136】
もちろん、一部の他の実施形態では、調整命令は、車両側デバイスの信号送信電力の調整値を表すためにさらに使用され得、これにより、車両側デバイスは、車両側デバイスの現在の信号送信電力を、調整命令に対応する調整値に調整する。
【0137】
一部の実施形態において、図7は、本開示の一実施形態によるデータ処理方法の概略対話図である。
【0138】
図7に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
【0139】
S14:車両側デバイスがクラウドサーバにアクセスすると、クラウドサーバは、高解像度地図を車両側デバイスに送信する。
【0140】
車両側デバイスは、既存の技術的解決策における方法を使用してクラウドサーバにアクセスし得る。本明細書では詳細は説明されない。
【0141】
一部の実施形態では、このステップにおいて、クラウドサーバは、車両側デバイスによるアクセスを監視し得る。車両側デバイスがクラウドサーバにアクセスすることが監視されるとき、クラウドサーバは、高解像度地図を車両側デバイスに送信する。
【0142】
一部の実施形態では、クラウドサーバが高解像度地図を車両側デバイスに送信することは、具体的には以下を含み得る。
【0143】
クラウドサーバは、高解像度地図を車両側デバイスに直接送信してもよい。
【0144】
代わりに、クラウドサーバは、車両側デバイスの位置情報に対応する高解像度地図の部分を選択し、高解像度地図の部分を車両側デバイスに送信する。加えて、車両側デバイスの位置情報に対応する高解像度地図の部分は、高解像度地図において、車両側デバイスの位置情報に対応する位置が予め設定された範囲内にある高解像度地図の部分を表すために使用される。すなわち、高解像度地図のこの部分は、高解像度地図における車両側デバイスの位置を原点として使用して、予め設定された半径範囲内で選択された高解像度地図の部分であってもよく、もちろん、高解像度地図のこの部分は、代わりに、高解像度地図における車両側デバイスの位置を始点として使用し、自動車両の走行方向を選択方向として使用して、高解像度地図から、予め設定された半径範囲内で選択された高解像度地図の部分であってもよい。
【0145】
代わりに、クラウドサーバは、車両側デバイスの位置情報を取得する。しかしながら、前述の例から、車両側デバイスの位置情報は少なくとも2つの方法で取得され得ることが知られ得る。詳細については、前述の例を参照されたい。車両側デバイスの位置情報に基づいて高解像度地図の一部を選択することの詳細については、前述の例を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0146】
言い換えれば、このステップにおいて、クラウドサーバによって車両デバイスに送信される高解像度地図は、高解像度地図の少なくとも一部であってもよい。
【0147】
S15:車両側デバイスは、車両側デバイスの位置情報を取得するために、車両側デバイスの位置を測位する。すなわち、車両側デバイスは、測位方法で車両側デバイスの位置情報を取得する。
【0148】
測位方法は、レーダまたはGPSによって実施され得る。具体的な測位方法については、従来技術を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0149】
S16:車両側デバイスは、車両側デバイスの位置情報に対応するターゲット固定路側機を抽出する。
【0150】
このステップは、具体的には、車両側デバイスの位置情報および高解像度地図に基づいて、車両側デバイスの信号送信電力の影響を受ける固定路側機が存在するかどうかを判定することと、車両側デバイスの信号送信電力の影響を受ける固定路側機が存在する場合に、固定路側機を抽出することと、固定路側機をターゲット固定路側機としてマークすることとを特に含み得る。
【0151】
S17:車両側デバイスは、ターゲット固定路側機の属性情報を抽出する。
【0152】
ターゲット固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。
【0153】
S18:車両側デバイスは、信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整する。
【0154】
このステップでは、ターゲット固定路側機の信号送信電力を決定した後、車両側デバイスは、ターゲット固定路側機の信号送信電力に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整する。例えば、車両側デバイスに起因するターゲット固定路側機の信号送信電力への干渉を可能な限り回避し、ターゲット固定路側機の安定性および信頼性をさらに改善するために、車両側デバイスの信号送信電力が低減される。
【0155】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、データ処理装置をさらに提供する。
【0156】
図8は、本開示の一実施形態によるデータ処理装置のブロック図である。
【0157】
図8に示されているように、データ処理装置は、
クラウドサーバに対して、路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される第1のメッセージを開始するように構成された第1の送信モジュール11と、
クラウドサーバによってフィードバックされた第2のメッセージを受信し、第2のメッセージは、第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいてクラウドサーバによって決定され、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む、ように構成された第1の受信モジュール12と、
第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスし、および/または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定するように構成された第1の処理モジュール13と
を含む。
【0158】
一部の実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0159】
一部の実施形態では、第1の受信モジュール12は、クラウドサーバによって送信された高解像度地図を受信するようにさらに構成される。
【0160】
第1の処理モジュール13は、高解像度地図に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するようにさらに構成される。
【0161】
一部の実施形態では、第1の処理モジュール13は、高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出し、固定路側機の属性情報に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するようにさらに構成される。
【0162】
一部の実施形態では、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。第1の処理モジュール13は、位置情報がこの対応関係の信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、この対応関係から、信号カバレッジに対応する信号送信電力を決定し、信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて車両側デバイスの信号送信電力を調整するように構成される。
【0163】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、車両側デバイスをさらに提供する。車両側デバイスは、前述の実施形態のいずれか1つで説明された装置を含む。
【0164】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、自動車両をさらに提供する。自動車両は、前述の実施形態の車両側デバイスを含む。
【0165】
図9は、本開示の一実施形態による自動車両のブロック図である。
【0166】
図9に示されているように、自動車両は、プロセッサ201と、外部メモリインターフェース202と、内部メモリ203と、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェース204と、電力管理モジュール205と、アンテナ1と、アンテナ2と、移動通信モジュール206と、ワイヤレス通信モジュール207と、センサ208と、カメラ209と、テレマティクスボックス210とを含む。この実施形態に示されている構造は、自動車両に対する特定の限定を構成しないことが理解されよう。
【0167】
センサ208は、図9で説明されたレーダおよび他のセンサを含む。
【0168】
本開示の一部の他の実施形態では、自動車両は、図に示されているものよりも多くのまたは少ない構成要素を含んでもよいし、一部の構成要素を組み合わせてもよいし、一部の構成要素を分割してもよいし、異なる構成要素の配置を有してもよい。図に示されている構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0169】
プロセッサ201は、1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ201は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理装置(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立した構成要素であってもよいし、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。一部の実施形態では、自動車両は、代わりに、1つ以上のプロセッサ201を含んでもよい。プロセッサ201は、自動車両の中枢およびコマンドセンタであり得る。プロセッサ201は、命令の取り出しおよび命令の実行の制御を遂行するために、命令動作コードおよび時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し得る。メモリは、プロセッサ201にさらに配置されてもよく、命令およびデータを記憶するように構成される。一部の実施形態では、プロセッサ201内のメモリはキャッシュである。
【0170】
一部の実施形態では、プロセッサ201は、1つ以上のインターフェースを含み得る。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インターフェース、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェース、モバイルインダストリプロセッサインターフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェース、および/またはユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェースを含み得る。USBインターフェース211は、USB規格に準拠したインターフェースであり、自動車両を充電するために充電器に接続され得る。
【0171】
本開示のこの実施形態におけるデータ処理方法は、図9に示されているプロセッサ201、または図9に示されているテレマティクスボックス210によって実行され得る。
【0172】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、データ処理装置をさらに提供する。
【0173】
図10は、本開示の一実施形態によるデータ処理装置のブロック図である。
【0174】
図10に示されているように、データ処理装置は、
路側ユニットにアクセスするために使用される、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を取得するために使用される、車両側デバイスによって開始された第1のメッセージを受信するように構成された第2の受信モジュール21と、
第1のメッセージおよび予め記憶された高解像度地図に基づいて第2のメッセージを決定し、第2のメッセージは、車両側デバイスによる路側ユニットへのアクセスに関する関連情報、および/または固定路側機の信号送信電力関連情報を含む、ように構成された第2の処理モジュール22と、
車両側デバイスが第2のメッセージに基づいて路側ユニットにアクセスするように、または第2のメッセージに基づいて車両側デバイスの信号送信電力を決定するように、第2のメッセージを車両側デバイスに送信するように構成された第2の送信モジュール23と
を含む。
【0175】
一部の実施形態では、第2のメッセージが固定路側機の信号送信電力関連情報を含む場合、固定路側機の信号送信電力関連情報は、車両側デバイスの信号送信電力を調整するために使用される調整命令を含む。
【0176】
一部の実施形態では、第1のメッセージが車両側デバイスの位置情報を含む場合、第2の処理モジュール22は、高解像度地図から、車両側デバイスの位置情報に対応する固定路側機の属性情報を抽出し、固定路側機の属性情報に基づいて、調整命令を含む第2のメッセージを生成するように構成される。
【0177】
一部の実施形態では、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと信号送信電力との対応関係を含む。第2の処理モジュール22は、位置情報がこの対応関係の信号カバレッジ内にあるという事実に応答して、この対応関係から、信号カバレッジに対応する信号送信電力を決定し、信号カバレッジに対応する信号送信電力に基づいて調整命令を生成するように構成される。
【0178】
図10を参照すると、一部の実施形態では、本装置は、
路側設備の位置情報を取得し、路側設備の属性情報を取得し、路側設備は路側ユニットおよび/または固定路側機を含み、路側設備の属性情報は、路側ユニットの属性情報および/または固定路側機の属性情報を含む、ように構成された取得モジュール24と、
路側設備の位置情報、路側設備の属性情報、および予め設定されたベクトル地図に基づいて高解像度地図を構築するように構成された構築モジュール25と
をさらに含むことが知られ得る。
【0179】
一部の実施形態では、構築モジュール25は、路側設備の位置情報に基づいてノードの形態で路側設備をベクトル地図に追加し、高解像度地図を生成するために路側設備の属性情報をノードの属性フィールドとして記憶するようにさらに構成される。
【0180】
一部の実施形態では、路側ユニットの属性情報は、路側ユニットへのアクセスに関する関連情報を含み、固定路側機の属性情報は、信号カバレッジと送信電力との対応関係を含む。
【0181】
一部の実施形態では、取得モジュールは、道路に対応する点群情報および/もしくはビデオ情報を収集し、点群情報および/もしくはビデオ情報から位置情報を抽出するか、または
測量および地図作成デバイスを使用して位置情報を取得する
ように構成される。
【0182】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、クラウドサーバをさらに提供する。クラウドサーバは、前述の実施形態のいずれか1つによる装置を含む。
【0183】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、対話システムをさらに提供する。対話システムは、前述の実施形態の自動車両と、前述の実施形態のクラウドサーバとを含む。
【0184】
本開示の実施形態の別の態様によれば、本開示の一実施形態は、電子デバイスおよびコンピュータ記憶媒体をさらに提供する。
【0185】
図11は、本開示の一実施形態による電子デバイスのブロック図である。
【0186】
電子デバイスは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークベンチ、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、および別の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図されている。本明細書に示されている構成要素、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は例にすぎず、本明細書で説明されているおよび/または特許請求されている本開示の実施態様を限定することを意図されていない。
【0187】
例えば、電子デバイスは、自動車両に配置されたテレマティクスボックス(Telematics Box、T-Box)、ドメインコントローラ(Domain Controller、DC)、マルチドメインコントローラ(Multi-Domain Controller、MDC)、車載ユニット(On board unit、OBU)、または車両のインターネットのチップなどであってもよい。
【0188】
電子デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ101と、通信バス102と、メモリ103と、少なくとも1つの通信インターフェース104とを含む。電子デバイスは、汎用コンピュータもしくはサーバ、または専用コンピュータもしくはサーバであってもよい。
【0189】
プロセッサ101は、本発明の解決策および手順の実行を制御するように構成された汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つ以上の集積回路であり得る。
【0190】
通信バス102は、前述の構成要素間で情報が送信される経路を含み得る。
【0191】
通信インターフェース104は、任意のトランシーバ、任意のIPポート、または任意のバスインターフェースなどであってもよく、内部もしくは外部デバイス、装置、または通信ネットワーク、例えばイーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、もしくはワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信するように構成される。例えば、電子デバイスが、車両に組み込まれた機能ユニットであるとき、通信インターフェース104は、以下のインターフェース、例えば、車両と外部ネットワークとの間の通信のためのトランシーバ、および車両と車両の別の内部ユニットとの間の通信のためのバスインターフェース(例えば、コントローラエリアネットワーク(Controller Area Network、CAN)バスインターフェース)のうちの1つ以上を含む。
【0192】
メモリ103は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶し得る別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶し得る別のタイプの動的記憶デバイスであってもよいし、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、もしくはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶するために使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよいが、これらに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを介してプロセッサに接続される。代わりに、メモリは、プロセッサと統合されてもよい。
【0193】
メモリ103は、本開示で提供される非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。メモリは、少なくとも1つのプロセッサが本開示で提供されるデータ処理方法を実行するように、少なくとも1つのプロセッサによって実行され得る命令を記憶する。本開示の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶し、コンピュータ命令は、コンピュータが本開示で提供されるデータ処理方法を実行することを可能にするために使用される。
【0194】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、メモリ103は、非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能プログラム、およびモジュールを記憶するように構成され得る。プロセッサ101は、サーバの様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する、すなわち、前述の方法の実施形態におけるデータ処理方法を実施するために、メモリ103に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令、およびモジュールを実行する。
【0195】
メモリ103は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能を実現するためのアプリケーションを記憶し得る。データ記憶領域は、電子デバイスの使用に基づいて作成されたデータなどを記憶し得る。加えて、メモリ103は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非一時的メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または別の非一時的ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。一部の実施形態では、メモリ103は、任意選択で、プロセッサ101に対して遠隔に配置されたメモリを含み、遠隔メモリは、ネットワークを介して電子デバイスに接続されてもよい。前述のネットワークの例は、インターネット、車両のインターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0196】
具体的な実施時、一実施形態では、プロセッサ101は、図11に示されているCPU0およびCPU1などの1つ以上のCPUを含み得る。
【0197】
具体的な実施時、一実施形態では、電子デバイスは、複数のプロセッサ、例えば、図11のプロセッサ101およびプロセッサ108を含み得る。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(single-CPU)であってもマルチコアプロセッサ(multi-CPU)であってもよい。ここでは、プロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであってもよい。
【0198】
具体的な実施時、一実施形態では、電子デバイスは、出力装置105および入力装置106をさらに含み得る。出力装置105は、プロセッサ101と通信し、複数の方法で情報を表示し得る。例えば、出力装置105は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light-emitting diode、LED)ディスプレイ装置、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイ装置、またはプロジェクタ(projector)などであり得る。入力装置106は、プロセッサ101と通信し、複数の方法でユーザからの入力を受信し得る。例えば、入力装置106は、マウス、キーボード、タッチスクリーン装置、またはセンサ装置などであってもよい。
【0199】
図11に示されている電子デバイスがチップであるとき、通信インターフェース104の機能/実施プロセスは、代わりに、ピンまたは回路などを使用して実施されてもよい。メモリは、チップ内の記憶ユニット、例えばレジスタまたはキャッシュである。記憶ユニットは、代わりにチップ外部の記憶ユニットであってもよい。
【0200】
上記で示された様々な形態の手順は、ステップを並べ替え、追加し、または削除するために使用され得ることを理解されたい。例えば、本開示の技術的解決策の期待される結果が達成され得るならば、本開示で説明されたステップは、並行して実行されてもよいし、順次実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよい。これは本明細書では限定されない。
【0201】
前述の特定の実施態様は、本開示の保護範囲に対するいかなる限定も構成しない。当業者は、設計要件および他の要因に従って様々な修正、組み合わせ、部分的組み合わせ、および置換が行われ得ることを理解するはずである。本開示の原理から逸脱することなく行われるいかなる修正、同等の置換、および改善も本開示の保護範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0202】
11 第1の送信モジュール
12 第1の受信モジュール
13 第1の処理モジュール
21 第2の受信モジュール
22 第2の処理モジュール
23 第2の送信モジュール
24 取得モジュール
25 構築モジュール
100 自動車両
101 プロセッサ
102 通信バス
103 メモリ
104 通信インターフェース
105 出力装置
106 入力装置
108 プロセッサ
200 道路
201 プロセッサ
202 外部メモリインターフェース
203 内部メモリ
204 USBインターフェース
205 電力管理モジュール
206 移動通信モジュール
207 ワイヤレス通信モジュール
208 センサ
209 カメラ
210 テレマティクスボックス
300 路側ユニット
400 電子料金収受システム
500 クラウドサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11