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特許7462892ポイント管理システム、ポイント管理方法、及びポイント管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】ポイント管理システム、ポイント管理方法、及びポイント管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20240401BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240401BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q30/0207 378
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023179465
(22)【出願日】2023-10-18
(62)【分割の表示】P 2023079847の分割
【原出願日】2023-05-15
【審査請求日】2023-11-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508032491
【氏名又は名称】株式会社リバスタ
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中園 善章
(72)【発明者】
【氏名】東 修平
(72)【発明者】
【氏名】古澤 辰徳
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-057175(JP,A)
【文献】特開2012-252371(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1855408(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施工現場に関連するイベントで付与されるポイントを管理するポイント管理システムであって、
当該ポイント管理システムは、コンピュータを、登録部と、ポイント管理部と、として機能させ、更に、前記イベントの主催者が使用する主催者端末と、前記施工現場の作業者が使用するユーザ端末と、を備え、
前記ユーザ端末は、前記イベントでポイントが付与されるか否かを知らない作業者に使用され、
前記登録部は、前記ポイントに関するポイント情報、及び、前記イベントへの参加を認証するための認証情報、を含む、前記イベントのイベント情報を登録すると共に、該イベント情報を前記主催者端末に送信し、
前記主催者端末は、前記イベントの開催場所において、前記イベント終了後に該主催者端末に表示される参加承認ボタンが選択されると、当該イベントに参加したことでポイントが付与されることの通知を受けたイベント参加者のユーザ端末に対して、実際にイベントへ参加したことを示す参加情報を含む参加信号を送信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記参加信号に対応する参加情報を受け付け、該参加情報と前記認証情報とを照合し、その照合結果と、前記ポイント情報と、に基づいて、前記イベント参加者へポイントを付与する、
ポイント管理システム。
【請求項2】
前記主催者端末は、更に、前記参加情報を非可聴音信号で前記ユーザ端末へ送信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記非可聴音信号に対応する参加情報を受け付ける、
請求項1に記載のポイント管理システム。
【請求項3】
前記主催者端末は、更に、前記イベント情報を利用して生成される前記イベントの実施内容を確認するための確認リンクを非可聴音信号で前記ユーザ端末へ送信する、
請求項1に記載のポイント管理システム。
【請求項4】
前記主催者端末は、更に、前記主催者が該主催者端末に表示されるボタンを選択すると、前記確認リンクを前記ユーザ端末へ送信する、
請求項3に記載のポイント管理システム。
【請求項5】
前記主催者端末は、更に、仮ポイントを非可聴音信号で前記ユーザ端末へ送信する、
請求項1に記載のポイント管理システム。
【請求項6】
前記ポイント管理部は、更に、前記作業者の不正がなかったことを確認する不正チェック処理を行い、不正がなければ前記イベント参加者へ前記仮ポイントと同一のポイントを付与する、
請求項5に記載のポイント管理システム。
【請求項7】
前記主催者端末は、更に、前記主催者が該主催者端末に表示されるボタンを選択すると、前記イベントにおいて付与されるポイントを非可聴音信号で前記ユーザ端末へ送信する、
請求項1に記載のポイント管理システム。
【請求項8】
前記ユーザ端末は、前記イベント参加者が該ユーザ端末の画面において表示される非可聴音信号の受信を停止するためのボタンを選択すると、前記非可聴音信号の受信を停止する、
請求項7に記載のポイント管理システム。
【請求項9】
施工現場に関連するイベントで付与されるポイントを管理するポイント管理システムが実行するポイント管理方法であって、
当該ポイント管理システムは、コンピュータを、登録部と、ポイント管理部と、として機能させ、更に、前記イベントの主催者が使用する主催者端末と、前記施工現場の作業者が使用するユーザ端末と、を備え、
前記ユーザ端末が、前記イベントでポイントが付与されるか否かを知らない作業者に使用され、
前記登録部が、前記ポイントに関するポイント情報、及び、前記イベントへの参加を認証するための認証情報、を含む、前記イベントのイベント情報を登録すると共に、該イベント情報を前記主催者端末に送信し、
前記主催者端末が、前記イベントの開催場所において、前記イベント終了後に該主催者端末に表示される参加承認ボタンが選択されると、当該イベントに参加したことでポイントが付与されることの通知を受けたイベント参加者のユーザ端末に対して、実際にイベントへ参加したことを示す参加情報を含む参加信号を送信し、
前記ポイント管理部が、前記ユーザ端末から前記参加信号に対応する参加情報を受け付け、該参加情報と前記認証情報とを照合し、その照合結果と、前記ポイント情報と、に基づいて、前記イベント参加者へポイントを付与する、
ポイント管理方法。
【請求項10】
施工現場に関連するイベントで付与されるポイントを管理するポイント管理プログラムであって、
コンピュータを、登録部と、ポイント管理部と、として機能させ、更に、前記イベントの主催者が使用する主催者端末と、前記施工現場の作業者が使用するユーザ端末と、として機能させ、
前記ユーザ端末は、前記イベントでポイントが付与されるか否かを知らない作業者に使用され、
前記登録部は、前記ポイントに関するポイント情報、及び、前記イベントへの参加を認証するための認証情報、を含む、前記イベントのイベント情報を登録すると共に、該イベント情報を前記主催者端末に送信し、
前記主催者端末は、前記イベントの開催場所において、前記イベント終了後に該主催者端末に表示される参加承認ボタンが選択されると、当該イベントに参加したことでポイントが付与されることの通知を受けたイベント参加者のユーザ端末に対して、実際にイベントへ参加したことを示す参加情報を含む参加信号を送信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記参加信号に対応する参加情報を受け付け、該参加情報と前記認証情報とを照合し、その照合結果と、前記ポイント情報と、に基づいて、前記イベント参加者へポイントを付与する、
ポイント管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイント管理システム、ポイント管理方法、及びポイント管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から景品や電子マネーに交換可能なポイントを管理するためのシステムが開発されている。そして昨今では、このようなポイント管理システムを多様な分野で利用しやすいように様々な工夫がされている。
【0003】
例えば特許文献1には、デジタル広告に関連したコンバージョン(広告の最終的な成果)の発生に応じて閲覧者端末を使用する閲覧者にポイントを付与することができるポイント付与システムが開示されている。
【0004】
当該ポイント付与システムは、広告主端末で作成されるイベント情報を取得し、イベント情報と広告とを対応づける。広告主端末を使用する広告主は、イベント(ポイント付与イベント)をポイント付与装置に対して定義し、例えば広告主は、ポイント付与イベントにおける付与ポイント数、上限ポイント数などを定義することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許6835343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで昨今では、施工現場において清掃イベントや安全イベントなどを開催するケースも増えている。この施工現場では、複数の会社ないし職種の作業者が出入りしていることが多い。施工現場においてイベントに参加した作業者へポイントを付与する場合、所属先や職種に応じてイベントに参加できる作業者が異なり、また、イベントごとにポイント付与の条件も異なる。
【0007】
特許文献1の技術はあくまでも不特定多数の参加者が誰でもイベントに参加できることを前提に、イベントにおける付与ポイント数や上限ポイント数などを設定(定義)できる技術である一方、実際の施工現場における複雑な状況に対応したポイント付与やポイント管理を行うことは困難である。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は、施工現場で開催されるイベントにおいて、イベント参加者やポイントを簡単且つ効果的に管理することができるポイント管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、施工現場に関連するイベントで付与されるポイントを管理するポイント管理システムであって、
当該ポイント管理システムは、登録部と、特定処理部と、ポイント決定部と、ポイント管理部と、を備え、
前記登録部は、前記イベントの主催者からの入力に基づいて、前記ポイントに関するポイント情報を含んだイベント情報と、前記施工現場の作業者に関するユーザ情報と、を登録し、
前記特定処理部は、前記ユーザ情報と、前記イベント情報と、に基づいて、前記作業者において前記イベントに参加可能なイベント参加者を特定処理し、
前記ポイント決定部は、前記イベント情報に基づいて、前記イベント参加者に付与されるポイントの付与条件を前記イベントごとに決定し、
前記ポイント管理部は、前記イベントに参加したイベント参加者へ、前記付与条件に基づくポイントを付与する。
【0010】
また、本発明は、施工現場に関連するイベントで付与されるポイントを管理するポイント管理システムが実行するポイント管理方法であって、
当該ポイント管理システムは、登録部と、特定処理部と、ポイント決定部と、ポイント管理部と、を備え、
前記登録部が、前記イベントの主催者からの入力に基づいて、前記ポイントに関するポイント情報を含んだイベント情報と、前記施工現場の作業者に関するユーザ情報と、を登録するステップと、
前記特定処理部が、前記ユーザ情報と、前記イベント情報と、に基づいて、前記イベントに参加可能なイベント参加者を特定処理するステップと、
前記ポイント決定部は、前記イベント情報に基づいて、前記イベント参加者に付与されるポイントの付与条件を前記イベントごとに決定するステップと、
前記ポイント管理部が、前記イベントに参加したイベント参加者へ、前記付与条件に基づくポイントを付与するステップと、を含む。
【0011】
また、本発明は、施工現場に関連するイベントで付与されるポイントを管理するポイント管理プログラムであって、
コンピュータを、登録部と、特定処理部と、ポイント決定部と、ポイント管理部と、として機能させ、
前記登録部は、前記イベントの主催者からの入力に基づいて、前記ポイントに関するポイント情報を含んだイベント情報と、前記施工現場の作業者に関するユーザ情報と、を登録し、
前記特定処理部は、前記ユーザ情報と、前記イベント情報と、に基づいて、前記イベントに参加可能なイベント参加者を特定処理し、
前記ポイント決定部は、前記イベント情報に基づいて、前記イベント参加者に付与されるポイントの付与条件を前記イベントごとに決定し、
前記ポイント管理部は、前記イベントに参加したイベント参加者へ、前記付与条件に基づくポイントを付与する。
【0012】
このような構成にすることで、施工現場で開催されるイベントにおいて、イベント参加者やポイントを簡単且つ効果的に管理することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記登録部は、前記イベントへの参加を認証するための認証情報を前記イベント情報に紐づけて登録し、
前記ポイント管理部は、前記イベント参加者における前記イベントへの参加情報を受け付け、該参加情報と前記認証情報とを照合し、その照合結果と、前記付与条件と、に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0014】
このような構成にすることで、イベント参加者を適切に特定してポイントを付与することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記ポイント管理部は、前記イベント参加者が使用するユーザ端末から前記参加情報と共に該ユーザ端末を特定するためのユーザ特定情報を受け付け、前記ユーザ情報に含まれるユーザ特定情報と照合し、その照合結果と、前記参加情報と前記認証情報とによる照合結果と、前記付与条件と、に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0016】
このような構成にすることで、イベント参加者を更に精度良く特定してポイントを付与することができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記ポイント決定部は、前記ユーザ情報と、前記イベント情報と、に基づいて、イベント参加者ごとに付与されるポイントに関する参加者付与条件を決定し、
前記ポイント管理部は、同一のイベントに参加した1又は複数のイベント参加者に対し、該イベント参加者ごとの前記参加者付与条件に基づいてポイントを付与する。
【0018】
このような構成にすることで、同一のイベントにおいて、イベント参加者ごとにそれぞれ異なるポイントを自由に設定することができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記参加者付与条件は、イベント参加者に対してポイントを付与しない不成立条件を含み、
前記不成立条件は、主催者の判断に基づいた入力によって決定され、
前記ポイント管理部は、同一のイベントに参加した1又は複数のイベント参加者に対し、該イベント参加者が前記不成立条件に該当する場合にはポイントを付与しない。
【0020】
このような構成にすることで、条件に応じてイベント参加者へポイントを付与しないことも選択することができる。
【0021】
本発明の好ましい形態では、前記登録部は、前記イベントの主催者からの入力に基づいて、イベントの種別を示す種別情報と、前記主催者の属性を示す主催区分と、を前記イベント情報に紐づけて登録し、
前記特定処理部は、前記種別情報及び/又は前記主催区分を利用して、前記イベントに参加可能なイベント参加者を特定処理する。
【0022】
このような構成にすることで、イベントの種別等に応じてイベント参加者を特定することができる。
【0023】
本発明の好ましい形態では、前記イベント参加者が使用するユーザ端末は、前記イベントの主催者が使用する主催者端末から出力された参加信号を受信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記参加信号に対応する参加情報を受け付ける。
【0024】
このような構成にすることで、施工現場やイベント開催場所において主催者(主催者端末)は、当該現場にいる複数のユーザ(ユーザ端末)に対して簡単に参加情報(イベントに参加した事を証明する情報)を与えることができる。
【0025】
本発明の好ましい形態では、前記ユーザ端末は、前記イベントの開催場所において、前記主催者端末から出力された非可聴音信号を受信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記非可聴音信号に対応する参加情報を受け付ける。
【0026】
このような構成にすることで、主催者端末は非可聴音を利用して簡単且つ迅速に大勢のユーザ(ユーザ端末)に対して参加情報を与えることができる。
【0027】
本発明の好ましい形態では、前記ポイント管理システムは、更に表示処理部を備え、
前記表示処理部は、前記ユーザ情報と、前記イベント情報と、を利用して、前記イベント参加者が参加したイベント名、イベントへの参加によってイベント参加者へ付与されるポイント数、及びイベントの実施内容、を表示処理し、その表示処理の結果を、イベント参加者が使用するユーザ端末へ送信する。
【0028】
このような構成にすることで、ユーザはイベントの開催後において、自分が参加したイベントに関する内容を確認することができる。例えば、ユーザにはイベント開催前に当該イベントでポイントが付与されることを告知せず、イベント開催後に主催者からポイントが付与される旨を告知する場合において、当該ユーザはその内容をその場で簡単に確認することができる。
【0029】
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、更にポイント受取ボタンを表示処理し、その表示処理の結果を、前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、前記イベントの開催場所において前記ポイント受取ボタンが選択されると、前記イベントの主催者が使用する主催者端末から出力される参加信号を受信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記参加信号に対応する参加情報を受け付け、該参加情報と前記認証情報とを照合し、その照合結果と、前記ポイント情報と、に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0030】
このような構成にすることで、イベント参加者の意思による簡単な操作(入力)に基づいて、ポイントを付与することができる。
【0031】
本発明の好ましい形態では、前記ポイント管理システムは、更に表示処理部を備え、
前記イベント情報には、イベントの主催者の属性を示す主催区分が含まれ、
前記表示処理部は、前記イベント情報と、前記ユーザ情報と、に基づいて、前記施工現場に関連するイベント名、イベントへ参加可能な人数に基づくポイント総数、イベントごとの前記主催区分、を表示処理し、その表示処理の結果を、前記イベントの主催者が使用する主催者端末へ送信する。
【0032】
このような構成にすることで、イベント主催者は、イベントの詳細内容を簡単に確認することができる。
【0033】
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、前記主催者端末からの入力を受け付けることで、更に参加承認ボタンを表示処理し、その表示処理の結果を前記主催者端末へ送信し、
前記主催者端末は、前記参加承認ボタンが選択されると、該主催者端末から参加信号が出力可能となり、
前記ユーザ端末は、前記イベントの開催場所において前記主催者端末から前記参加信号を受信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記参加信号に対応する参加情報を受け付け、該参加情報と前記認証情報とを照合し、その照合結果と、前記ポイント情報と、に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0034】
このような構成にすることで、主催者の操作に基づいて、大勢のイベント参加者へ簡単且つ迅速に参加情報(又はポイント)を与えることができる。
【0035】
本発明の好ましい形態では、前記ポイント管理部は、前記イベント参加者において同一イベントの参加情報を複数回受け付けた場合、最初に受け付けた参加情報に基づいてポイントを付与し、2回目以降に受付けた参加情報に対してはポイントを付与しない。
【0036】
このような構成にすることで、例えばユーザから同一イベントに対して2回以上同じ処理が行われた場合に重複したポイント付与を防止することができる。
【0037】
本発明の好ましい形態では、前記イベント情報及び/又は前記認証情報には、前記イベントの開催場所が含まれ、
前記参加情報は、前記イベント参加者が使用するユーザ端末の位置情報であり、
前記ポイント管理部は、前記位置情報と、前記開催場所と、を照合し、その照合結果に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0038】
このような構成にすることで、位置情報に基づいて実際のイベント参加者を簡単且つ正確に特定することができる。
【0039】
本発明の好ましい形態では、前記ユーザ端末は、前記イベント参加者の操作に応じて、前記位置情報を再送信し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から再送信された位置情報と、前記開催場所と、を照合し、その照合結果に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0040】
このような構成にすることで、通信不良や誤操作などが生じた状況にも対応することができる。
【0041】
本発明の好ましい形態では、前記認証情報には、前記イベントにおける音による特徴情報が含まれ、
前記参加情報は、前記ユーザ端末の周囲の音情報であり、
前記ポイント管理部は、前記ユーザ端末から前記音情報に対応する特徴情報を受け付け、前記記憶部に格納される特徴情報と照合し、その照合結果に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0042】
このような構成にすることで、例えば可聴音及び/又は非可聴音に含まれる特徴的な音情報に基づいてイベント参加者へポイントを付与することができる。
【0043】
本発明の好ましい形態では、前記イベントの主催者が使用する主催者端末は、前記主催者の操作により前記特徴情報を含む音を出力する。
【0044】
このような構成にすることで、主催者の操作に応じて特徴情報を含む音を主催者端末から出力させることができる。
【0045】
本発明の好ましい形態では、前記認証情報には、前記作業者を特定可能な識別画像が含まれ、
前記参加情報は、前記イベント参加者の顔画像であり、
前記ポイント管理部は、前記イベント参加者が使用するユーザ端末から顔画像を受け付け、該顔画像と前記識別画像とを照合し、その照合結果に基づいて前記イベント参加者へポイントを付与する。
【0046】
このような構成にすることで、顔画像を利用してイベント参加者を正確に特定することができる。例えばユーザ端末に格納される顔画像や、施工現場における入場者の入場情報(顔認証のためのの顔画像)などを利用してイベント参加者のポイント付与を管理することができる。
【0047】
本発明の好ましい形態では、前記ポイント管理システムは、更に変換処理部を備え、
前記変換処理部は、前記ポイントの電子マネーへの変換要求を、前記イベント参加者が使用するユーザ端末から受け付け、前記変換要求に基づいて、前記ユーザ端末を介して前記イベント参加者へ電子マネーを付与し、
前記電子マネーの変換に使用したポイント数を算出し、その算出結果に応じて前記イベント参加者が保有するポイント数を減じる。
【0048】
このような構成にすることで、ユーザからの要求に基づいてポイントを電子マネーなどへ簡単に交換することができる。
【発明の効果】
【0049】
本発明によれば、主催者からの入力に基づいたイベント情報やユーザ情報を利用して所定の処理を実行することで、ポイント管理システムに係る新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】本発明の一実施形態に係るシステム構成のブロック図を示す。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置及び端末のハードウェア構成の一例の概略図を示す。
図3】本発明の一実施形態に係るポイント管理システムの概略イメージ図を示す。
図4】本発明の一実施形態に係るポイント管理システムの処理手順のフローチャートを示す。
図5】本発明の一実施形態に係るポイント管理システムで利用される各情報の一例を示す。
図6】本発明の一実施形態に係る施工体制の概略イメージ図を示す。
図7】本発明の一実施形態に係るポイント管理システムで利用される各情報の一例を示す。
図8】本発明の一実施形態に係るポイント管理システムで利用される各情報の一例を示す。
図9】本発明の一実施形態に係るポイント管理システムを利用したポイント付与までの流れの一例を示す。
図10】本発明の一実施形態に係る主催者端末における表示処理結果の一例を示す。
図11】本発明の一実施形態に係る主催者端末における表示処理結果の一例を示す。
図12】本発明の一実施形態に係る主催者端末における表示処理結果の一例を示す。
図13】本発明の一実施形態に係るユーザ端末における表示処理結果の一例を示す。
図14】本発明の一実施形態に係るユーザ端末における表示処理結果の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0052】
例えば、本実施形態ではポイント管理システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法(ステップ)、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。
【0053】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含み得る。
【0054】
本実施形態において「情報」とは、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。
【0055】
広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)及びメモリ(Memory)等を適宜組み合わせることによって実現される回路である。即ち、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含むものである。
【0056】
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム構成を示すブロック図である。図1に示すようにポイント管理システム1は、情報処理装置10及びデータベースDBを備える。ポイント管理システム1は、ネットワークNWを介して複数のユーザ端末2(図1では符号2(a)~2(c))、及び主催者端末3と通信可能に構成されている。
【0057】
情報処理装置10は、サーバとして動作し、ユーザ端末2は作業者(技能者)へ過去に付与されたポイントを確認したりイベント参加によって得られるポイントを取得するために利用される端末であり、主催者端末3はイベントの主催者や現場監督者などがイベント情報等を登録し、あるいはイベント参加者へポイント付与を行うために利用される端末である。
【0058】
ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0059】
なお、情報処理装置10として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、後述の機能構成要素を複数のコンピュータに実現させ、ポイント管理システム1を構成することも可能である。
【0060】
ユーザ端末2として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。ユーザ端末2は、ユーザ用のポイント管理アプリプログラムを記憶し、このアプリプログラムはユーザにおいて自身が取得したポイントを確認し、あるいはイベントに参加したことを示す参加情報などを情報処理装置10へ送信する機能を有して構成される。
【0061】
主催者端末3は、イベントの主催者や現場監督などが利用する端末である。主催者端末3は、主催者用のポイント管理アプリプログラムを記憶し、このアプリプログラムは主催者においてイベント情報やユーザ情報を登録し、イベント参加者を確認し、あるいはイベント参加者(作業者)へポイントを付与する機能を有して構成される。
【0062】
なお、ユーザ端末2及び主催者端末3は、それぞれのポイント管理アプリプログラムを有していない構成にすることもできる。この場合、ユーザ端末2及び主催者端末3はウェブブラウザ等を利用して各情報を閲覧、送信等することができる。
【0063】
<ハードウェア構成>
図2(a)は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、ハードウェア構成として、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備える。
【0064】
制御部11は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係るポイント管理プログラム、OS、その他のアプリケーションを実行することで、情報処理装置10の動作処理全体を制御する。
【0065】
記憶部12は、HDD、SSD、ROM、RAM等であって、本発明に係るポイント管理プログラム及び、制御部11がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部11が、記憶部12に記憶されているポイント管理プログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
【0066】
通信部13は、ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報処理装置10を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0067】
図2(b)は端末90(図1におけるユーザ端末2及び主催者端末3)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末90は、ハードウェア構成として、制御部91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、出力部95と、を備える。
【0068】
端末90の制御部91は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末90の動作処理全体を制御する。端末90の記憶部92は、HDD、SSD、ROM、RAM等であって、上述のポイント管理アプリプログラム並びに、制御部91がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
【0069】
端末90の通信部93は、ネットワークとの通信を制御する。端末90の入力部94は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、ユーザによる操作要求を制御部91に入力する。端末90の出力部95は、ディスプレイ等であって、制御部91の処理の結果等を表示する。
【0070】
<機能構成>
図2(a)に示すように、情報処理装置10は、機能構成として、登録部101、特定処理部102、ポイント決定部103、ポイント管理部104、変換処理部105、表示処理部106、を備える。これらは、ソフトウェア(記憶部12に記憶されている)による情報処理が、ハードウェア(制御部11等)によって具体的に実現されたものである。
【0071】
登録部101は、ポイント付与やイベント参加者に関連する各種情報を登録する。本実施形態において登録部101は、イベントの主催者からの入力に基づいて、前記イベントへの参加条件、前記ポイントに関するポイント情報、を含んだイベント情報と、施工現場の作業者に関するユーザ情報と、を登録する。
【0072】
また登録部101は、イベントへの参加を認証するための認証情報をイベント情報に紐づけて登録する。更に、登録部101は、作業者に関するユーザ情報が紐づけられ、施工現場における複数の請負業者が含まれる施工体制を登録する。
【0073】
特定処理部102は、イベント参加者を特定処理する。本実施形態における特定処理部102は、ユーザ情報と、イベント情報と、に基づいて、作業者においてイベントに参加可能なイベント参加者を特定処理する。また、特定処理部102は、イベントの種別を示す種別情報及び/又は主催者の属性を示す主催区分を利用して、イベントに参加可能なイベント参加者を特定処理することができる。特定処理部102は、施工体制における従属関係を利用してイベント参加者を特定処理することができる。
【0074】
ポイント決定部103は、イベント参加者へ付与するポイントや当該ポイントの付与条件を決定する。本実施形態におけるポイント決定部103は、イベント情報に基づいて、イベント参加者に付与されるポイントの付与条件をイベントごとに決定する。
【0075】
また、ポイント決定部103は、ユーザ情報と、イベント情報と、に基づいて、イベント参加者ごとに付与されるポイントに関する参加者付与条件を決定する。例えばポイント決定部103は、主催者の判断に基づいた入力によって、イベント参加者に対してポイントを付与しない不成立条件を決定することができる。
【0076】
ポイント管理部104は、イベント参加者に対するポイントを管理する。本実施形態におけるポイント管理部104は、イベントに参加したイベント参加者へポイント情報や付与条件に基づくポイントを付与する。また、ポイント管理部104は、イベント参加者におけるイベントへの参加情報を受け付け、参加情報と認証情報とを照合し、その照合結果と、ポイント情報と、に基づいてイベント参加者へポイントを付与する。
【0077】
さらにポイント管理部104は、イベント参加者が使用するユーザ端末から参加情報と共に該ユーザ端末2を特定するためのユーザ特定情報を受け付け、ユーザ情報に含まれるユーザ特定情報と照合し、その照合結果と、参加情報と認証情報とによる照合結果と、ポイント情報と、に基づいてイベント参加者へポイントを付与することができる。
【0078】
ポイント管理部104は、イベントの主催者が使用する主催者端末3から出力された参加信号を受信したユーザ端末2から、参加信号に対応する参加情報を受け付け、この参加情報を利用してイベント参加者へポイントを付与することができる。例えばポイント管理部104は、ユーザ端末2から非可聴音信号に対応する参加情報を受け付けることができる。
【0079】
そしてポイント管理部104は、イベント参加者において同一イベントの参加情報を複数回受け付けた場合、最初に受け付けた参加情報に基づいてポイントを付与し、2回目以降に受付けた参加情報に対してはポイントを付与しない構成にすることもできる。ポイント管理部104は、ユーザ端末2から顔画像を受け付け、該顔画像と識別画像とを照合し、その照合結果に基づいてイベント参加者へポイントを付与することもできる。
【0080】
変換処理部105は、ポイントを景品や電子マネーなどに変換処理する。本実施形態における変換処理部105は、ポイントの電子マネーへの変換要求を、イベント参加者が使用するユーザ端末2から受け付け、変換要求に基づいて、ユーザ端末2を介してイベント参加者へ電子マネーを付与する。そして変換処理部105は、電子マネーの変換に使用したポイント数を算出し、その算出結果に応じてイベント参加者が保有するポイント数を減じる。
【0081】
表示処理部106は、ユーザ端末2及び主催者端末3の表示画面等を表示処理する。本実施形態における表示処理部106は、ユーザ情報と、イベント情報と、を利用して、イベント参加者が参加したイベント名、イベントへの参加によってイベント参加者へ付与されるポイント数、及びイベントの実施内容、を表示処理し、その表示処理の結果を、イベント参加者が使用するユーザ端末2へ送信する。
【0082】
また、表示処理部106は、更にポイント受取ボタンを表示処理し、その表示処理の結果を、ユーザ端末2へ送信することができる。加えて、表示処理部106は、主催者端末3からの入力を受け付けることで、更に参加承認ボタンを表示処理し、その表示処理の結果を主催者端末3へ送信することができる。
【0083】
さらに表示処理部106は、イベント情報と、施工体制と、に基づいて、施工現場に関連するイベント名、イベントへ参加可能な人数に基づくポイント総数、イベントごとの主催区分、を表示処理し、その表示処理の結果を主催者端末3へ送信することができる。表示処理部106は、イベント情報と、ユーザ情報と、に基づいて、施工現場に関連するイベント名、イベントへ参加可能な人数に基づくポイント総数、イベントごとの主催区分、を表示処理し、その表示処理の結果を、イベントの主催者が使用する主催者端末3へ送信する。
【0084】
<データベースDB>
図1のデータベースDBは、作業者などのユーザに関するユーザ情報、元請会社や協力会社などの会社情報、施工現場に関する施工現場情報、施工現場における施工体制に関する施工体制情報、イベント情報、イベント参加者情報、ポイントの付与条件情報、ポイント管理情報、入場管理情報、その他ポイント管理やポイント付与に必要な情報などを格納する。これらの一部又は全部は、記憶部12等に格納されてもよいし、これらの一部が別のデータベース等に格納されてもよい。
【0085】
以下、図3~14を参照して、ポイント管理システム1の説明及び各機能構成要素による処理内容について説明する。
【0086】
<ポイント管理システムの概要>
本実施形態に係るポイント管理システム1は、施工現場などで開催される各種イベントにおいて、当該イベントに参加したイベント参加者へポイントを付与し、管理するシステムである。
【0087】
図3には、本発明の一実施形態に係るポイント管理システムの概略イメージ図を示す。同図に示すように、情報処理装置10は、元請会社(例えばイベントの担当者)から開催予定のイベントに関するイベント情報を取得(登録)すると共に(図3の(1)を参照)、そのイベント情報を現場監督の端末等(主催者端末3)に送信する(図3の(2)を参照)。なお、イベント情報は、元請会社の担当者に加えて、施工現場の責任者や現場監督からも登録することができる。
【0088】
現場監督(主催者端末3)からイベント情報を登録する場合は、情報処理装置10から主催者端末3へイベント情報を送信する処理は必要ない。また、本明細書では、元請会社においてイベントの主催者が使用する端末、及び、現場において現場監督や現場責任者(管理者)が利用する端末を総称して主催者端末3と表現している。
【0089】
その後、施工現場において清掃会などのイベントが開催され、現場監督(主催者端末3)は当該イベントに参加した現場作業者(ユーザ端末2)に対して実際にイベントへ参加したことを示す参加情報(参加信号)を例えば音として送信する(図3の(3)を参照)。
【0090】
そして、情報処理装置10は、ユーザ端末2から参加信号に対応する参加情報を取得し(図3の(4))、情報処理装置10において当該作業者がイベントへ参加する資格を有する者である事の照合処理が行われる(図3の(5))。情報処理装置10は、照合処理結果に基づいて、作業者(ユーザ端末2)へ当該イベントに参加したことにより生じるポイントを付与(または通知)する(図3の(6))。
【0091】
なお、図3では、情報処理装置10が参加情報による照合処理を行った後にユーザ端末2へポイントを付与しているが、このような照合処理を行わずに、すなわち、主催者端末3からユーザ端末2(及び/又は情報処理装置10)へ付与されるポイント数を送信し、このポイント数に基づいて自動的に作業者へポイントが付与される構成にすることもできる。この場合、イベント参加者のポイントは情報処理装置10の記憶部12で管理される。
【0092】
本実施形態におけるポイント管理システム1は、概略以上のような流れで各処理を行う。以下、本実施形態に係るポイント管理システム1の具体的な処理手順について詳しく説明する。
【0093】
<各種情報の登録>
図4は、一実施形態に係るポイント管理システムの処理手順を示すフローチャートである。S201において、施工現場に出入りをする作業者などのユーザは、事前にユーザ情報を登録する。情報処理装置1の登録部101は、ユーザ端末2からユーザ情報を取得し、記憶部12へ格納(登録)する。このユーザ情報とイベント情報を利用してイベントに参加可能なイベント参加者を特定することができる。
【0094】
図5(a)に示すように、ユーザ情報は、ユーザの氏名、連絡先、職務に関する情報、保有する資格に関する情報、顔画像、ユーザ特定情報、登録日、ユーザが属する会社(請負業者)に関する情報(後述する会社ID)、などの情報を含んでユーザIDで管理される。ユーザには、現場監督や管理者なども含まれる。例えば元請会社の本社に属するイベント担当者などが主催するイベントに現場監督が参加する際には、当該現場監督もユーザに含まれる。
【0095】
本実施形態におけるポイント管理システム1では、ユーザ情報に加えて、ユーザが属する元請会社や協力会社などに関する会社情報、それぞれの施工現場に関する施工現場情報も事前に登録している。
【0096】
図5(b)に示すように、会社情報は、A会社やD建設などの会社名、会社の連絡先、会社の住所、元請会社か協力会社かを示す種別、対応可能な職務、などを含んで会社IDで管理される。この会社情報には、例えば一人親方などに関する情報を含めることもできる。
【0097】
また、図5(c)に示すように、施工現場情報は、A施工現場やB施工現場などの現場名、現場住所、施工期間、などを含んで施工現場IDで管理される。
【0098】
図4のS202において、情報処理装置10の登録部101は、施工現場における施工体制を取得し、記憶部12へ格納(登録)する。本実施形態では、この施工体制を利用してイベントに参加可能なイベント参加者を特定することができる。
【0099】
図6には、本発明の一実施形態に係る施工体制の概略イメージ図を示す。同図に示すように、施工体制には元請会社と複数の協力会社同士(請負業者同士)の従属関係が示されている。
【0100】
図6における施工体制は、従属関係等が一目で分かるように図式化して表現されている。図6は、本実施形態における施工体制を理解するための概略イメージとして表現している。情報処理装置10の記憶部12は、施工現場の情報、元請会社と複数の協力会社同士の従属関係、などを含んだ施工体制情報を格納する。
【0101】
例えば図5(d)に示すように施工体制情報(施工体制に関する情報)は、施工現場情報の施工現場ID、会社情報の会社ID、ユーザ情報のユーザID、一次や二次などの会社同士の従属関係に関する情報、親会社の会社ID、対応可能な職務に関する情報、などを含んで施工体制IDで管理される。なお、本明細書では施工体制情報のことを単に施工体制と表現することもある。
【0102】
図6では元請Aに対し、1次から5次までの協力会社、及びその従属関係が、とび、土木、内装などの職務ごとに示されている。図6では、職務として「とび作業」を行う協力会社として、D建設(1次)、E工務店(2次)が示され、「土木作業」を行う協力会社として、F組(1次)、G工業(2次)、H機工(3次)が示される。また、「内装作業」を行う協力会社として、J内装(1次)、K工務店(2次)、Lハウス(3次)、山田太郎(4次)、佐藤一郎(5次)、中村次郎(5次)が示されている。
【0103】
また、図6に示すように、施工体制には元請会社や協力会社の情報を含んだ会社情報、施工現場に関する施工現場情報、及びユーザ情報が紐づけられている。このように、施工体制に会社情報、施工現場情報、ユーザ情報を紐づけることで、協力会社同士の複雑な従属関係が生じ得る施工現場において、簡単且つ精度良くイベント参加者を特定し、特定されたイベント参加者に対してポイントを付与することができる。
【0104】
図4のS203において、情報処理装置10の登録部101は、施工現場に関連するイベントのイベント情報を取得し、記憶部12へ格納(登録)する。本実施形態では、上述した施工体制と共にこのイベント情報を利用して、各イベントに参加したイベント参加者へポイントを付与する。
【0105】
図7(a)に示すように、イベント情報は、清掃会や改善提案などのイベント名、イベントの実施内容、本社や現場などの主催区分、集団や技能者指定などの参加分類、イベント参加者の上限人数、開催場所の住所、開催日(及び開催期間)、参加条件、イベントごとのポイント情報、認証情報、などを含んでイベントIDで管理される。なお、清掃会や改善提案などは、イベントの種別を示す種別情報として管理することもできる。
【0106】
<イベント参加者の特定>
S204において、特定処理部102は、イベント参加者を特定する。具体的に特定処理部102は、イベント情報と、施工体制と、に基づいて、請負業者に属する作業者においてイベントに参加可能なイベント参加者を特定処理することができる。特定処理部102は、特定処理したイベント参加者の情報を記憶部12へ格納する。
【0107】
図7(b)に示すように、イベント参加者情報は、イベント情報のイベントID、施工体制情報の施工体制ID、参加者(ユーザID)に関する情報、などを含んで参加者IDで管理される。
【0108】
なお、特定処理部102は、ユーザ情報と、イベント情報と、に基づいて、作業者においてイベントに参加可能なイベント参加者を特定処理することもできる。この場合、図7(b)において、施工体制IDを紐づけて管理しなくても良い。
【0109】
例えばイベント参加者は、施工現場に入場している全ての作業者が参加可能である場合、特定の職種や会社の作業者が参加可能である場合、または1名(又は2名~4名)の作業者のみが参加可能である場合など、イベントの種別に応じて参加対象がそれぞれ異なる。本実施形態では、それぞれ参加条件が異なる複数のイベントについて、イベント情報とユーザ情報(または施工体制)を利用してイベント参加者を特定しているのである。
【0110】
加えて特定処理部102は、施工体制における請負業者の従属関係を利用してイベント参加者を特定処理することもできる。このような構成にすることで、施工現場において請負業者同士の複雑な関連性が生じている場合においても、イベント参加者を簡単且つ正確に特定することできる。
【0111】
上述のとおり、施工現場には多数の会社や業種の作業者が出入りしており、このような状況で施工現場におけるイベント参加者を特定するには非常に煩雑な処理が必要である。そこで本実施形態では施工体制を利用してイベント参加者を特定処理することで、施工現場に関連するイベントにおいて、簡単且つ迅速にイベント参加者を特定することができる。
【0112】
また、主催者は、主催者端末3を介してユーザ情報とイベント情報とを自由に登録できるので、施工現場などにおいて請負業者同士が複雑な状況であっても、自由にイベント参加者を特定ないし決定することができる。
【0113】
<ポイントの決定>
S205において、情報処理装置10のポイント決定部103は、ポイント情報に基づいて、イベント参加者に付与されるポイントの付与条件をイベントごとに決定する。またポイント決定部103は、イベント参加者に付与されるポイント数を決定することもできる。
【0114】
図7(c)に示すように、ポイントの付与条件に関する付与条件情報は、イベントID、ポイント情報、付与条件、イベント参加者への付与ポイント、などを含んで付与条件IDで管理される。なお、付与条件情報は必ずしも独立して管理する必要はなく、例えばイベント情報に含めて管理等することもできる。
【0115】
例えば図7(c)において付与条件ID50001では、清掃会のイベント(イベントID40001)についてのポイント付与条件が管理されており、ここでは参加者全員に対して100Pのポイントを付与する条件(付与条件、ポイント情報)となっているので、イベント参加者に対する付与ポイントが「100P」ということになる。
【0116】
また図7(c)において付与条件ID50002では、安全大会のイベント(イベントID40002)について、イベント参加者に100Pまたは200Pを付与することが可能であり、付与条件として関連資格を有するイベント参加者に対して200Pのポイントを付与する条件となっている。これに加えて付与条件ID50003では、安全大会のイベントについて関連資格を有していないイベント参加者に対して100Pのポイントを付与する条件となっている。
【0117】
つまり、付与条件ID50002及び50003によれば、安全大会のイベントにおいて関連資格を有するイベント参加者には200Pのポイントを付与し、関連資格を有しないイベント参加者には100Pのポイントを付与できるように付与条件を決定している。
【0118】
このように本実施形態では、各イベントに対するポイント付与の全体的なルールや条件が図7(a)のイベント情報(ポイント情報)に示され、このポイント情報に基づいて主催者の意思ないし判断でポイントの付与条件を決定することができる。ポイント決定部103は、ユーザ情報と、イベント情報と、に基づいて、イベント参加者ごとに付与されるポイントに関する条件(参加者付与条件と呼ぶ)を決定する。主催者は、主催者端末3を介してイベント情報を自由に決定することができる。
【0119】
本実施形態における参加者付与条件は、イベント参加者に対してポイントを付与しない不成立条件を含む。この不成立条件は、主催者の判断に基づいた入力(主催者からポイント決定部への入力)によって決定することができる。詳細は後述するが、この不成立条件は、同一のイベントに参加した1又は複数のイベント参加者に対し、該イベント参加者が不成立条件に該当する場合にはポイントを付与しないことを可能にする。
【0120】
例えば図7(c)における付与条件ID50006では、改善提案のイベント(イベントID40003)について、イベント参加者に対して最大500Pのポイントを与えることができる一方(ID50004)、改善点がない場合にはポイントを付与しないこととしている。この付与条件ID50006の条件が上述した不成立条件である。
【0121】
このように本実施形態では、主催者の判断に基づいた入力によって、イベントごとにポイントを決定し、あるいは同一イベントであってもイベント参加者の条件や対応に応じてそれぞれの参加者ごとのポイントを異なるものとして自由に決定することができる。
【0122】
<ポイントの付与>
次にイベント参加者に対するポイント付与について説明する。S206において、情報処理装置10のポイント管理部104は、イベント参加者(ユーザ端末2)から当該イベント参加者が実際にイベントへ参加したことを示す参加情報を受け付ける。ポイント管理部104はこの参加情報と、記憶部12のイベント情報に含まれる認証情報と、を照合処理する。
【0123】
例えば認証情報には、各イベントに関連付けられる音(音を含んだ音情報)による特徴情報、イベントの開催場所を示す位置情報、イベント参加者の顔画像、イベントへの参加条件やユーザ情報、などを利用することができる。
【0124】
そしてS207において、ポイント管理部104は、その照合結果と付与条件(またはポイント情報)と、に基づいてイベント参加者へポイントを付与する。この参加者へ付与されたポイントは、ポイント管理情報として管理される。
【0125】
図8(a)に示すようにポイント管理情報は、ユーザID、参加情報、付与条件ID、認証情報、認証結果、後述する仮ポイント、不正チェックの結果情報、付与ポイント、などの情報を含んで参加者IDごとに管理される。
【0126】
本実施形態では、主催者端末3から送信される非可聴音の信号(人には聞こえない領域の波長による音)を利用して情報処理装置10(ポイント管理部104)が参加情報を受け付ける。
【0127】
具体的にイベント参加者が使用するユーザ端末2は、イベントの主催者が使用する主催者端末3から出力された参加信号を受信する。そしてポイント管理部104は、ユーザ端末2から参加信号に対応する参加情報(又は付与されるポイント数)を受け付ける。
【0128】
また、ユーザ端末2は、イベントの開催場所において、主催者端末3から出力された非可聴音信号を受信する。そしてポイント管理部104は、ユーザ端末2から非可聴音信号に対応する参加情報を受け付け、この参加情報と、記憶部12のイベント情報に含まれる認証情報と、を照合し、その照合結果と、ポイント情報と、に基づいてイベント参加者へポイントを付与することができる。
【0129】
更に、ポイント管理部104は、ユーザ端末2から参加情報と共に該ユーザ端末2を特定するためのユーザ特定情報を受け付け、ユーザ情報に含まれるユーザ特定情報と照合し、その照合結果と、参加情報と認証情報とによる照合結果と、ポイント情報と、に基づいてイベント参加者へポイントを付与することもできる。なお、ユーザ特定情報は、例えばユーザ端末固有のID、位置情報、その他ユーザ端末2であることを特定できる情報であれば良い。例えば、ユーザ特定情報として、ユーザIDなどを利用することもできる。
【0130】
また、参加情報は、イベントの開催場所に設置された撮像装置により撮像されたイベント参加者の顔画像を参加情報として利用することもできる。この場合、認証情報には作業者を特定可能な識別画像が含まれる。ポイント管理部104は、ユーザ端末2及び/又は撮像装置から顔画像を受け付け、この顔画像と識別画像とを照合し、その照合結果に基づいてイベント参加者へポイントを付与することができる。例えば顔画像等の入場情報を施工現場における入場管理情報として付与ポイントと共に管理することができる。
【0131】
図8(b)に示すように入場管理情報は、顔画像などの入場情報、ユーザID、認証情報、認証結果、後述する仮ポイント、不正チェックの結果、付与ポイント、などを含んで入場管理IDで管理することができる。なお、入場管理情報に含まれる顔画像を必ず利用する必要なく、ポイント管理部104は、ユーザ端末2から顔画像を受け付け、該顔画像と識別画像とを照合し、その照合結果に基づいてイベント参加者へポイントを付与することができる。
【0132】
ここで、本実施形態における非可聴音を利用したポイント付与の流れの一例について説明する。図9には、本実施形態に係るポイント管理システムを利用したポイント付与までの流れの一例を示す。図9(1)では、施工現場において現場責任者が清掃会などのイベントを実施する。この段階でイベントに参加した作業者は、当該イベントにポイントが発生することを知らない状態である。
【0133】
そして図9(2)において、現場責任者は、イベントに参加した作業者に対し、当該イベントに参加したことでポイントが発生する旨を告知する。作業者は、この段階においてはじめて当該イベントにポイントが発生することを知ることになる。
【0134】
現場責任者が告知をした後、図9(3)のように、現場責任者(主催者端末3)がイベント参加資格の確認リンクを非可聴音の信号で作業者(ユーザ端末2)に送信する。具体的には主催者端末3から非可聴音信号を出力する。図9(4)において、主催者端末3からの非可聴音信号をユーザ端末2が受信することで、イベント参加者(ユーザ端末2)はイベント参加資格やイベントの詳細情報(実施内容)を確認するための確認リンク(URLなど)を得ることができる。
【0135】
そして図9(5)では、現場責任者の操作に基づいて、主催者端末3から非可聴音の信号によって仮ポイント(及び/又は参加情報)が送信される。図9(6)において、作業者の操作に基づいて、ユーザ端末2は主催者端末3から仮ポイント(参加情報)を受信する。
【0136】
その後、図9(7)においてポイント管理部104は、作業者の不正がなかったこと等の不正チェック処理や照合処理を行い、問題がなければイベント参加者へ自動的に付与条件に基づいたポイントを付与する。例えばポイントの付与は、1日1回または複数回の定期的なバッジ処理によって実現することもできる。
【0137】
本実施形態においてイベント参加者は、当該イベントにポイントが生じるか否かを知らない状態でイベントへ参加し、イベント終了後にポイント付与の通知を受け、上述した一連の処理が実行されることで当該イベント参加者へポイントが付与されるのである。
【0138】
このように本実施形態では非可聴音信号を利用することで、主催者は大勢のイベント参加者に対して一括で各種情報を伝えることができる。また、イベント参加者はいずれのイベントでポイントが付与されるか知らないため、なるべく多くのイベントに参加しようとするモチベーションにも繋がり、また、イベント参加者は施工現場において簡単にポイント(及び、イベントに参加したことを証明するための参加情報等)を受け取ることができる。
【0139】
<ポイントの変換処理>
本実施形態におけるポイントは、景品や電子マネーに交換することができる。例えば情報処理装置10の変換処理部105は、ポイントの電子マネーへの変換要求を、イベント参加者が使用するユーザ端末2から受け付ける。
【0140】
この変換要求に基づいて、ユーザ端末2を介して当該イベント参加者へ電子マネーを付与する。変換処理部105は、電子マネーの変換に使用したポイント数を算出し、その算出結果に応じてイベント参加者が保有するポイント数を減じる。このポイント数は、ポイント管理情報で管理することができる。
【0141】
<表示処理>
図10には、本実施形態の主催者端末3における表示処理結果の一例を示す。同図に示すように主催者端末3の管理者画面W10には、本社、支店、現場などの主催区分、開催期間(または開催日)、総ポイント数、などが複数のイベントごとに表示される。
【0142】
上述のとおり、イベント情報には、イベントの主催者の属性を示す主催区分が含まれる(図7(a)を参照)。そして表示処理部106は、イベント情報と、施工体制(またはユーザ情報)と、に基づいて、施工現場に関連するイベント名、イベントへ参加可能な人数に基づくポイント総数、イベントごとの主催区分、を表示処理し、その表示処理の結果を、主催者端末3へ送信する。表示処理部106がこのような表示処理を行うことで、元請会社に属する担当者などは、各イベントの情報と合わせて主催区分を同一画面で簡単に確認することができる。
【0143】
また管理者画面W10では、主催区分に応じてイベントの絞り込みを行うことができる。さらに管理者画面W10では、終了が近い順、ポイントが多い順、参加人数が多い順など、様々な絞り込みを行うことができる。表示処理部106がこのような表示処理を行うことで、主催者は条件に応じて各イベントを簡単に検索ないし確認することができる。
【0144】
例えば図10の管理者画面W10において、元請会社における主催者(現場責任者)がイベント3を選択(タッチ)すると、表示処理部106はイベント3の詳細情報(イベント詳細画面W20)を表示処理し、その表示処理結果を端末3へ送信することができる(主催者はイベント3の詳細情報を確認することができる)。
【0145】
本実施形態では、図10に示すようにイベント3のイベント詳細画面W20に「参加者へリンクを送信する」ためのリンク送信ボタン、「参加者を承認する」ための参加承認ボタンが用意されている。
【0146】
例えば図11に示すように、主催者が主催者端末3に表示されるリンク送信ボタンを選択(タッチ)すると、イベント詳細画面W20からリンク送信画面W30へと画面が切り替わる。リンク送信画面W30では、主催者端末3から非可聴音信号が出力される。この非可聴音信号により、当該イベントの実施内容や付与されるポイント数などが示される確認リンクが複数のユーザ端末2へ送信される。
【0147】
同様に、図12に示すように、主催者が主催者端末3に表示される参加承認ボタンを選択(タッチ)すると、イベント詳細画面W20から承認画面W40へと画面が切り替わる。承認画面W40では、主催者端末3から非可聴音の信号が出力され、この非可聴音の信号により、当該イベントにおけるポイントの付与条件や仮ポイント(又は実際に付与されるポイント)などがユーザ端末2へ送信される。
【0148】
このように本実施形態では、非可聴音信号を利用することで、主催者の操作に基づいて、施工現場における大勢のイベント参加者に一括して必要な情報を送信することができる。なお、本実施形態では施工現場において主催者端末3からユーザ端末2へ必要な情報を送信するために非可聴音の信号を利用しているが、これに限られず可聴音の信号や他の信号を利用することもできる。
【0149】
図13には、本実施形態に係るユーザ端末2における表示処理結果の一例を示す。同図に示す技能者画面W50は、図9(4)において作業者がポイント付与の告知を受けた後にイベントの詳細情報がユーザ端末2に表示された画面の一例である。
【0150】
図13に示すように、表示処理部106は、イベント3などのイベント名と共に、イベント参加者に付与されるポイント、当該イベントの開催日や開催期間、実施内容などを表示処理し、その表示処理結果をユーザ端末2へ送信する。表示処理部106は、ユーザ情報とイベント情報を利用し、イベント参加者が参加したイベント名、イベントへの参加によってイベント参加者へ付与されるポイント数、及びイベントの実施内容と、を表示処理し、その表示処理の結果をユーザ端末2へ送信することができる。
【0151】
図13において、技能者画面W50には「ポイントを受け取る」ための受取ボタンが用意されている。例えば図13に示すように、イベント参加者がユーザ端末2に表示される受取ボタンを選択(タッチ)すると、技能者端末W50からポイント取得画面W60へと画面が切り替わる。イベント参加者(ユーザ端末2)は施工現場においてこのポイント取得画面W60を表示しておくことで、主催者端末3から非可聴音信号による参加情報等を受け取ることができる。ポイント取得画面W60において「受信を停止する」ための停止ボタンがユーザの操作に基づいて選択されることで、非可聴音信号の受信を停止する。
【0152】
また、例えば作業者があらかじめイベント情報を把握し、すなわち、作業者がイベントを選択して参加するような場合、図14に示すように技能者画面W50には、複数のイベントと共に、それぞれのイベントに対する募集人数、ポイント数、開催期間や開催日などが同一画面に表示される。表示処理部106は、イベント情報、ユーザ情報などを利用して、これらの各情報を表示処理し、その表示処理結果をユーザ端末2へ送信することができる。
【0153】
図14における技能者画面W50は、終了が近い順、ポイントが多い順、参加人数が多い順など、様々な絞り込みを行うことができる。表示処理部106がこのような表示処理を行うことで、作業者は条件に応じて各イベントを簡単に確認することができる。
【0154】
例えば、図14の技能者画面W50では、本日開催されるイベントを絞り込む(選択する)こともできる。この場合、各イベントの情報と共に、本日開催されることを示す情報(例えば図14における「本日」部分)が表示処理される。このように本日開催の絞り込みに応じて本日開催のイベントの表示を行うことで、作業者は自分の作業予定を考慮しながら当日開催のイベントへ選択的に参加することができる。
【0155】
図14に示すように、イベント参加者がユーザ端末3に表示される「ポイントを受け取る」ための受取ボタンを選択(タッチ)すると、技能者画面W50からポイント取得画面W60へと画面が切り替わる。イベント参加者(ユーザ端末2)は施工現場においてこのポイント取得画面W60を表示しておくことで、主催者端末3から非可聴音信号による参加情報等を受け取ることができる。ポイント取得画面W60において「受信を停止する」ための停止ボタンを選択することで、非可聴音信号の受信を停止することができる。
【0156】
このように本実施形態では、主催者やイベント参加者の操作に基づいて非可聴音信号を送受信することで、施工現場において必要な情報を簡単に伝達することができる。
【0157】
以上のように本発明に係るポイント管理システム1によれば、主催者からの入力に基づいたイベント情報とユーザ情報を利用して所定の処理を実行することで、施工現場におけるポイント付与やポイント管理を簡単且つ効果的に実現することができる。そして主催者は、イベント参加者や付与ポイントを自由に設定することができる。
【0158】
また、本実施形態では施工現場におけるイベントについて説明したが、本ポイント管理システム1を施工現場以外の他の分野で利用する場合にも本発明と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0159】
1 ポイント管理システム
2 ユーザ端末
3 主催者端末
10 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
90 端末(ユーザ端末2、主催者端末3)
91 制御部
92 記憶部
93 通信部
94 入力部
95 出力部
101 登録部
102 特定処理部
103 ポイント決定部
104 ポイント管理部
105 変換処理部
106 表示処理部
NW ネットワーク
W10 管理者画面
W20 イベント詳細画面
W30 リンク送信画面
W40 承認画面
W50 技能者画面
W60 ポイント取得画面
【要約】
【課題】 本発明は、ポイント管理システム、ポイント管理方法、ポイント管理プログラムに関する。
【解決手段】 ポイント管理システム1は、登録部と、ポイント管理部と、イベントの主催者が使用する主催者端末と、施工現場の作業者が使用するユーザ端末と、を備える。
登録部は、ポイントに関するポイント情報、及び、イベントへの参加を認証するための認証情報、を含む、イベントのイベント情報を登録すると共に、イベント情報を主催者端末に送信する。
主催者端末は、イベントの開催場所において、イベント終了後にイベントに参加したイベント参加者のユーザ端末に対して、実際にイベントへ参加したことを示す参加情報を含む参加信号を送信する。
ポイント管理部は、ユーザ端末から参加信号に対応する参加情報を受け付け、参加情報と認証情報とを照合し、その照合結果と、ポイント情報と、に基づいて、イベント参加者へポイントを付与する。
【選択図】図1
図1
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図14