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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】紙箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/42 20060101AFI20240401BHJP
   B65D 5/02 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
B65D5/42 F
B65D5/02 K
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019152785
(22)【出願日】2019-08-23
(65)【公開番号】P2021031113
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-08-16
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】303040183
【氏名又は名称】サッポロビール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(74)【代理人】
【識別番号】100223424
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 雄二
(72)【発明者】
【氏名】横石 智彦
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-018871(JP,A)
【文献】特開2005-059921(JP,A)
【文献】特開2016-094242(JP,A)
【文献】特開2019-104509(JP,A)
【文献】特開2018-127242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/42
B65D 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視において多角形状とされる天面部と、前記天面部に連続すると共に水平方向を向く複数の側面部と、底面部とを有する紙箱であって、
前記天面部の厚さ、前記複数の側面部のそれぞれの厚さ、及び前記底面部の厚さは、共に4mm以上であり、
前記天面部は、前記紙箱の内側に位置する内フラップと、前記内フラップの外側に位置する一対の外フラップと、を含んでおり、
前記内フラップと前記側面部との間を通る辺を含む領域に形成されており、前記内フラップ及び前記側面部に対して窪む凹部と、前記一対の外フラップの間に形成される分断部と、を有し、
前記分断部は、前記凹部に対向する位置から前記辺に交差する方向に延在しており、
前記外フラップは、前記凹部に対向する位置に、内側から窪む薄板部を有し、
前記紙箱が組み立てられている状態において、前記側面部における前記凹部以外の領域は、前記側面部を折り曲げるための罫線を有しない、
紙箱。
【請求項2】
前記凹部は、前記辺に沿って直線状に延びる直線部を有する形状を呈する、
請求項1に記載の紙箱。
【請求項3】
前記凹部は、前記辺から前記辺に対して斜めに延びる傾斜部を有する形状を呈する、
請求項1又は2に記載の紙箱。
【請求項4】
前記凹部は、六角形状を呈する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の紙箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、紙箱に関する。
【背景技術】
【0002】
紙製の箱としては従来から種々のものが記載されている。特開2017-218175号公報には、天面開封型の段ボール箱が記載されている。この段ボール箱は、Aフルート段ボールによって構成されており、比較的厚いものとされている。この段ボール箱は、側面部を構成する一対の端面板及び一対の側面板と、底面部を構成する底壁と、天面部を構成する長方形状の天壁とを備える。天壁は、各端面板に連続すると共に下側に位置する一対の内フラップと、各側面板に連続すると共に上側に位置する一対の外フラップとを有する。一対の外フラップの間にテープが貼り付けられることによって天壁が塞がれる。
【0003】
内フラップと端面板との間、及び外フラップと側面板との間、のそれぞれには破断線が形成されている。外フラップは、側面板との間に形成された破断線の両端に、破断線から離間する方向に傾斜する切欠部を有する。破断線は天壁の四辺に位置し、切欠部は天壁の四隅に位置する。
【0004】
内フラップと端面板との間を含む領域には手掛部が設けられており、端面板における手掛部の隣接位置には押込部が設けられている。手掛部は端面板に形成された端切片と、内フラップに形成された天切片とを含んでおり、手掛部及び押込部のそれぞれはミシン目に囲まれている。
【0005】
上記の段ボールを開封するときには、まず、押込部を押し込むと共に手掛部の端切片を押し込んで端切片に手を掛けて、端切片に掛けた手によって天壁を上方に引っ張り上げる。このとき、内フラップと端面板との間の破断線が破断されて破断された部分が切欠部に達し、更に、天壁を上方に引っ張り上げると、外フラップと側面板との間の破断線が破断されて天壁が側面板から引き剥がされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-218175号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した天面開封型の段ボール箱等の紙箱は、比較的厚いものとされており高い強度を有するので、重量物を包装することが可能である。しかしながら、この種の紙箱は、厚手とされていることにより、手で押込部を押し込んだり、手で天壁を上方に引っ張り上げたりすることが困難であるという問題がある。従って、厚手の紙箱は開封しづらいという現状があるため、ジッパー等が必要になることがある。
【0008】
前述した天面開封型の段ボール等の紙箱は、手で厚手の押込部を押し込まなければならないので、手を入れにくいという問題がある。また、押込部及び手掛部のミシン目を破らなければならない上に、破った後のミシン目の跡に腕等が当たることによって腕等を痛める可能性がある。
【0009】
更に、前述した天面開封型の段ボール箱等の紙箱は、天壁の四辺に破断線が設けられるため、開封等によって一度天壁を破断線に沿って外してしまうと、完全に分断されることとなる。その結果、廃棄物が個別に分かれて始末が大変になったり、箱として再度使用することが困難となったりして、取扱いが煩雑になることがある。従って、紙箱では、重量物を包装することができると共に、開封しやすく、更に、取扱いを容易にできることが求められる。
【0010】
本開示は、重量物を包装することができると共に、開封しやすく且つ取扱いを容易にすることができる紙箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示に係る紙箱は、平面視において多角形状とされる天面部と、天面部に連続すると共に水平方向を向く複数の側面部と、底面部とを有する紙箱であって、天面部の厚さ、複数の側面部のそれぞれの厚さ、及び底面部の厚さは、共に4mm以上であり、天面部は、紙箱の内側に位置する内フラップと、内フラップの外側に位置する一対の外フラップと、を含んでおり、内フラップと側面部との間を通る辺を含む領域に形成されており、内フラップ及び側面部に対して窪む凹部と、一対の外フラップの間に形成される分断部と、を有し、分断部は、凹部に対向する位置から辺に交差する方向に延在している。
【0012】
この紙箱では、天面部の厚さ、複数の側面部のそれぞれの厚さ、及び底面部の厚さが、共に4mm以上とされている。従って、紙箱のそれぞれの部分の厚さが4mm以上であることにより天面部、複数の側面部、及び底面部の強度を高めることができるので、この紙箱に重量物を包装することができる。また、天面部の内フラップと側面部との間を通る辺を含む領域には、内フラップ及び側面部の双方に対して窪む凹部が設けられ、一対の外フラップの間には天面部を分断する分断部が形成されている。従って、一対の外フラップの分断部の下に凹部が設けられるので、分断部の下に指等を入れやすくすることができる。その結果、分断部の内側に入れた指等によって一対の外フラップを分断することにより、天面部の開封を容易に行うことができる。更に、一対の外フラップを分断して天面部の開封を行うことにより、天面部を側面部から完全に分断しなくても開封を行うことができるので、一対の外フラップを再度封止することで紙箱としての再利用を容易に行うことができる。また、天面部を側面部から完全に分断しなくても開封できることにより、紙箱の廃棄を容易に行うことができる。従って、紙箱の取扱いを容易にすることができる。
【0013】
また、前述した凹部は、当該辺に沿って直線状に延びる直線部を有する形状を呈してもよい。この場合、分断部の下に位置する凹部は、分断部に交差する方向に延びる辺に沿った直線部を有する形状とされているので、凹部の領域をこの辺に沿って広く確保することができる。従って、分断部と凹部の間に指等をより入れやすくすることができるので、開封をより容易に行うことができる。また、凹部が直線部を有する形状である場合、凹部の製函を容易に行うことができるので、凹部を製函しやすい形状とすることができる。
【0014】
また、前述した凹部は、当該辺から当該辺に対して斜めに延びる傾斜部を有する形状を呈してもよい。この場合、凹部は、辺から辺に交差する方向に傾斜する傾斜部を有するので、凹部を製函しやすい形状にすることができる。従って、凹部の形成を容易に行うことができる。
【0015】
また、前述した凹部は、六角形状を呈してもよい。この場合、凹部の領域を広く確保することができると共に、凹部の形状を簡易にすることができるので凹部を製函しやすい形状にすることができる。従って、紙箱の開封を容易に行うための凹部の形成を簡易な構成で実現させることができる。
【0016】
また、外フラップは、凹部に対向する位置に、内側から窪む薄板部を有してもよい。この場合、外フラップの凹部に対向する位置に内側から窪む薄板部が設けられるので、外フラップと凹部との間の隙間を薄板部によって広く確保することができる。従って、分断部と凹部の間に指等をより入れやすくすることができるので、開封を更に容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、重量物を包装することができると共に、開封しやすく且つ取扱いを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る紙箱の例を示す斜視図である。
図2図1の紙箱を示す側面図である。
図3図1の紙箱の天面部の外フラップ及び内フラップ、並びに側面部を拡大した斜視図である。
図4図3の外フラップを開放した後における紙箱の中身の例を示す平面図である。
図5図3の外フラップ及び内フラップを開放した後における紙箱の中身の例を示す斜視図である。
図6図1の紙箱の例示的な展開図である。
図7図1の紙箱の凹部を拡大した図である。
図8図1の紙箱、及び仕切り板を模式的に示す側面図である。
図9図1の紙箱、及び変形例に係る仕切り板を示す側面図である。
図10】(a)は、図1の紙箱の天面部、側面部及び底面部のそれぞれを厚さ方向に直交する方向から見た側面図である。(b)は、仕切り板を厚さ方向に直交する方向から見た側面図である。
図11】(a)、(b)及び(c)は、紙箱に形成される凹部の種々の例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、図面を参照しながら本開示に係る紙箱の実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易のため、簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法及び角度等は図面に記載のものに限定されない。
【0020】
図1は、本実施形態に係る紙箱1を示す斜視図である。図2は、紙箱1の側面図である。図1及び図2に示されるように、紙箱1は、例えば、直方体状を呈する。紙箱1の内部には、複数の梱包対象物Mと、複数の梱包対象物Mの配置領域を仕切る仕切り板10とが梱包される。
【0021】
本実施形態に係る紙箱1は、例えば、A式(0201式)の段ボール箱である。紙箱1に梱包される梱包対象物Mは、例えば、飲料が収容された紙パックであり、紙箱1の内部には複数の紙パックが梱包されている。一例として、梱包対象物Mの容積は1.8L(リットル)であり、6本の梱包対象物Mが紙箱1に梱包されている。
【0022】
なお、本開示では、「上」及び「下」の用語を用いるが、これは、図1のように紙箱を配置した場合における方向を便宜的に示したものであり、紙箱の方向を限定するものではない。また、本開示において、「天面部」は鉛直上方に向けられる紙箱の部位を示しており、「側面部」は水平方向に向けられる紙箱の部位を示しており、「底面部」は鉛直下方に向けられる紙箱の部位を示している。
【0023】
しかしながら、「天面部」及び「側面部」のそれぞれの向きは紙箱の配置方法等によって適宜変更される。すなわち、「天面部」は、鉛直上方に向けられるものの、紙箱の配置のされ方によっては水平方向又は鉛直下方に向けられることもある。「側面部」は、水平方向に向けられるものの、紙箱の配置のされ方によっては鉛直上方又は鉛直下方に向けられることもある。「底面部」についても同様に水平方向又は鉛直上方に向けられることもある。
【0024】
紙箱1は、天面部2、複数の側面部3及び底面部4を備える。紙箱1は、例えば、鉛直方向D1、第1水平方向D2及び第2水平方向D3に延びる直方体状を呈する。第1水平方向D2及び第2水平方向D3は、互いに交差(一例として直交)している。本実施形態において、第1水平方向D2は天面部2(底面部4)の長手方向を示しており、第2水平方向D3は天面部2(底面部4)の幅方向(短手方向)を示している。
【0025】
天面部2は、例えば、鉛直方向D1の上方を向いており、4つの側面部3が天面部2に連続している。底面部4は、鉛直方向D1の下方に向けられている。4つの側面部3は、鉛直方向D1及び第1水平方向D2に延びる一対の第1側面部3bと、鉛直方向D1及び第2水平方向D3に延びる一対の第2側面部3cとを含んでいる。
【0026】
天面部2は、平面視において多角形状とされており、例えば、四角形状(一例として長方形状)とされている。天面部2は、一対の外フラップ2bと、外フラップ2bの下部に位置する一対の内フラップ2cとを有する。各外フラップ2bは第1側面部3bの上端から紙箱1の第2水平方向D3の内側に折り曲げられる部位であり、各内フラップ2cは第2側面部3cの上端から紙箱1の第1水平方向D2の内側に折り曲げられる部位である。
【0027】
一対の外フラップ2bは、内フラップ2cの外側(上側)に位置する。各外フラップ2bは、例えば、長方形状とされている。各外フラップ2bは、例えば、天面部2の第2水平方向D3の中央を通ると共に第1水平方向D2に延在する基準線L1に対して、第2水平方向D3の一方側及び他方側のそれぞれに配置されている。一対の外フラップ2bは、基準線L1に対して互いに対称となるように配置されていてもよい。
【0028】
一対の外フラップ2bの間は天面部2を分断する分断部2dとされており、分断部2dは一対の外フラップ2bの間に形成される。分断部2dは、例えば、紙箱1の第2水平方向D3の中央において第1水平方向D2に延在している。分断部2dは、例えば、梱包対象物Mが梱包されている状態において各内フラップ2cに各外フラップ2bが接着剤(一例としてホットメルト接着剤)で貼り付けられることにより、閉じられてもよい。本開示において「分断部」とは、一対の外フラップの間の境界及びその周辺を示しており、一対の外フラップのそれぞれの先端部(第2水平方向D3の中央に接近している箇所)を含んでいる。
【0029】
内フラップ2cは、外フラップ2bの紙箱1の内側に位置する。各内フラップ2cは、例えば、長方形状とされている。しかしながら、各内フラップ2cの形状は適宜変更可能である。一対の内フラップ2cのそれぞれは、例えば、天面部2の第1水平方向D2の中央を通ると共に第2水平方向D3に延在する基準線L2に対して、第1水平方向D2の一方側及び他方側のそれぞれに配置されている。一対の内フラップ2cは、基準線L2に対して互いに対称となるように配置されていてもよい。
【0030】
内フラップ2cと側面部3(第2側面部3c)との間には、第2水平方向D3に延びる直線状の辺5が形成されている。辺5を含む領域R1(図6参照)には、例えば、内フラップ2c及び側面部3に対して窪む凹部20が形成されている。凹部20は、内フラップ2c及び側面部3の双方に対して斜めに傾斜する部位である。
【0031】
前述した分断部2dは、凹部20に対向する位置から辺5に交差する方向(第1水平方向D2)に延在している。また、各外フラップ2bは、凹部20に対向する位置に、外フラップ2bの内側(下側)から窪む薄板部30を有する。凹部20及び薄板部30については、後に詳述する。
【0032】
複数の側面部3は、天面部2に連続すると共に、第1水平方向D2及び第2水平方向D3のいずれかに向けられる。一対の第1側面部3bのそれぞれは、例えば、鉛直方向D1に延びる一対の長辺、及び第1水平方向D2に延びる一対の短辺を有する長方形状とされている。
【0033】
一対の第2側面部3cのそれぞれは、例えば、鉛直方向D1に延びる一対の長辺、及び第2水平方向D3に延びる一対の短辺を有する長方形状とされている。一例として、紙箱1では、鉛直方向D1の長さが最も長く、第1水平方向D2の長さが次に長く、第2水平方向D3の長さが最も短い。しかしながら、本開示における紙箱の長さの長短関係は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
【0034】
底面部4は、天面部2に鉛直方向D1に沿って対向する部位であり、例えば、天面部2に対して平行に延在する。底面部4は、天面部2と同様、第1水平方向D2に延びる長辺、及び第2水平方向D3に延びる短辺を有する長方形状とされている。底面部4の形状及び大きさ(面積)を含む構成は、天面部2の形状及び大きさを含む構成と同一であってもよい。この場合、底面部4は、外フラップ2b及び内フラップ2cと同様、外フラップ4b及び内フラップ4cを有する。
【0035】
紙箱1の内部空間Sにおいて、前述した仕切り板10は、鉛直方向D1及び第1水平方向D2に延在している。仕切り板10は内部空間Sを第2水平方向D3に沿って並ぶ複数の対象物配置領域Aに仕切っており、複数の対象物配置領域Aのそれぞれに梱包対象物Mが配置される。本実施形態では、2つの対象物配置領域Aが設けられ、各対象物配置領域Aに3個の梱包対象物Mが配置される。よって、1つの紙箱1の内部に6個の梱包対象物Mが梱包される。
【0036】
以上のように構成された紙箱1の開梱方法について図3図4及び図5を参照しながら説明する。まず、図3に示されるように、紙箱1の一対の外フラップ2bにおける薄板部30の内面31と凹部20との間に指F(一例として親指)を入れて、指Fで外フラップ2bを上方に引き剥がす。なお、前述した接着剤によって各内フラップ2cに各外フラップ2bが貼り付けられている場合には、隙間Kに指Fを入れて各内フラップ2cから各外フラップ2bを引き剥がしてもよい。各外フラップ2bを上方に引き剥がすことによって、各外フラップ2bを各内フラップ2cから上方に離間させて一対の外フラップ2bを上方に開く。
【0037】
図4及び図5に示されるように、例えば、各外フラップ2bを上方に離間させて紙箱1の第2水平方向D3の外側に折り曲げると、複数の梱包対象物Mのうちの一部が露出する。なお、図4では梱包対象物Mの図示を簡略化している。各内フラップ2cの第1水平方向D2の内側を向く端部2fを辺5を軸として上方に開くことにより、全ての梱包対象物Mを露出させることが可能となる。そして、一部又は全部の梱包対象物Mを紙箱1から取り出すことができる。
【0038】
なお、一部の梱包対象物Mを取り出した後に、各内フラップ2cを閉じ、更に各外フラップ2bを閉じることにより、紙箱1の内部に一部の梱包対象物Mを残して紙箱1を再度閉じることができる。このように、紙箱1では、梱包対象物Mを取り出した後に再度閉じることができるので、紙箱1の再利用を容易に行うことができる。
【0039】
次に、紙箱1の展開図について図6を参照しながら説明する。図6は、例えば、紙箱1の外側を示す展開図である。展開状態の紙箱1では、第1側面部3b及び第2側面部3cが第1方向A1に沿って交互に並んでおり、第1方向A1の一端には糊代6が形成されている。
【0040】
展開状態の紙箱1は、例えば、第1方向A1及び第2方向A2に延在する長方形状とされており、糊代6は、第1方向A1の一端に位置する第1側面部3bから紙箱1の外方に突出するように形成されている。第1方向A1及び第2方向A2は、互いに交差(一例として直交)している。
【0041】
糊代6は、第1方向A1の他端に位置する第2側面部3cから紙箱1の外方に突出するように形成されていてもよい。一例として、糊代6は、側面部3の一辺を含む長方形状とされている。しかしながら、糊代6の形状は、例えば、側面部3の一辺を含む台形状等、長方形以外の形状であってもよい。
【0042】
展開状態の紙箱1は、例えば、第2方向A2の中央を通ると共に第1方向A1に沿って延びる基準線L3に対して互いに対称な形状とされていてもよい。各第1側面部3bの第2方向A2の一方側には天面部2の外フラップ2bが設けられ、各第1側面部3bの第2方向A2の他方側には底面部4の外フラップ4bが設けられる。
【0043】
また、各第2側面部3cの第2方向A2の一方側には天面部2の内フラップ2cが設けられ、各天面部2の第2方向A2の他方側には底面部4の内フラップ4cが設けられる。展開状態の紙箱1において、外フラップ2bと内フラップ2cの間、及び外フラップ4bと内フラップ4cの間、のそれぞれには、例えば、第2方向A2に延びるスリット8が形成されている。各外フラップ2b,4bの角部2g,4g及び各内フラップ2c,4cの角部2h,4hのそれぞれは、丸みを帯びていてもよい。
【0044】
前述したように、内フラップ2cと第2側面部3cとの間の辺5を含む領域R1には、凹部20が設けられる。凹部20は、例えば、平坦状とされているが、曲面状とされていてもよい。例えば、凹部20は、第1方向A1に延びる六角形状とされている。各凹部20は、例えば、辺5から辺5に対して斜めに延びる傾斜部21と、辺5に沿って直線状に延びる直線部22とを有する。
【0045】
図7は、図6の凹部20を拡大した図である。図6及び図7に示されるように、一例として、凹部20は、第2方向A2に沿って並ぶ一対の直線部22と、直線部22及び辺5を互いに接続する4本の傾斜部21とを有する。凹部20の第1方向A1の中央を通ると共に第2方向A2に延びる基準線L4から見て一方側(例えば左側)に2本の傾斜部21が設けられ、他方(例えば右側)に2本の傾斜部21が設けられる。
【0046】
基準線L4から見て一方側に位置する2本の傾斜部21と、基準線L4から見て他方側に位置する2本の傾斜部21とは、基準線L4に対して互いに対称となるように配置されていてもよい。また、辺5及び凹部20を通る基準線L5の両側(例えば上側及び下側)のそれぞれに傾斜部21が設けられていてもよい。
【0047】
例えば、基準線L5の上側に設けられる傾斜部21と、基準線L5の下側に設けられる傾斜部21とが、基準線L5に対して互いに対称となるように配置されていてもよい。辺5に対する各傾斜部21の傾斜角度θは、例えば、10°以上且つ60°以下である。しかしながら、傾斜角度θは、0°より大きく且つ90°未満、又は15°以上且つ45°以下(一例として15°)であってもよく、適宜変更可能である。
【0048】
傾斜部21の辺5との反対側の端部には直線部22が接続されている。一対の直線部22は、基準線L5に対して互いに対称となる位置に配置されていてもよい。直線部22は、例えば、基準線L4(内フラップ2c及び側面部3の第1方向A1の中央)を含むと共に、第1方向A1に沿って延びている。
【0049】
例えば、直線部22はある程度長い方が好ましく、各直線部22は各傾斜部21よりも長い。直線部22の第1方向A1の長さN2は、例えば、3cm以上、又は8cm以上であり一例として8.5cmであってもよい。また、長さN2の上限は、側面部3の第1方向A1の長さN1未満であれば適宜変更可能である。
【0050】
図6に示されるように、凹部20は、例えば、底面部4と側面部3(第2側面部3c)との間の辺7を含む領域R2にも形成されている。また、各外フラップ2bの角部2g(又は角部4g)には、前述した薄板部30が設けられている。外フラップ2b(又は外フラップ4b)における薄板部30の部分と、薄板部30以外の部分との境界線32は、紙箱1の内側に形成されるため、例えば、紙箱1の外側からは視認することができず平坦状とされている。
【0051】
薄板部30は、例えば、潰し加工によって形成されている。薄板部30は、例えば、角部2g(又は角部4g)を含む直角三角形状とされている。しかしながら、薄板部30の形状は、直角三角形状に限られず適宜変更可能である。図2に示されるように、紙箱1が組み立てられている状態において、薄板部30の内面31は、外フラップ2b(又は外フラップ4b)と凹部20との間に形成された隙間Kを広げるように窪んでいる。この凹部20と薄板部30によって、隙間Kに指Fを入れやすくすることが可能である。
【0052】
図8に示されるように、紙箱1の内部空間Sにおいて、仕切り板10は鉛直方向D1及び第1水平方向D2に延在している。図8は、紙箱1の縦断面図を示しているが、図示を分かりやすくするため、仕切り板10を実線で示している。仕切り板10は、例えば、段ボール板であるが、仕切り板10の材料及び種類は段ボールに限られず適宜変更可能である。仕切り板10は、例えば、第1水平方向D2に沿って並ぶ複数の梱包対象物Mのそれぞれに接触するように設けられる。
【0053】
仕切り板10は、例えば、凹部20に対向する部分に形成された面取り部11を有し、面取り部11は仕切り板10が凹部20に干渉しないようにするために設けられる。仕切り板10は、例えば、四隅に面取り部11が形成された長方形状(八角形状)とされている。仕切り板10は、紙箱1の荷重への耐性付与、及び内部空間Sにおける梱包対象物Mへの接触により紙箱1の内部空間Sにおける梱包対象物Mのがたつきを抑制する。
【0054】
なお、紙箱1の内部空間Sを仕切る仕切り板の形状及び大きさは適宜変更可能である。図9は、変形例に係る仕切り板15を備えた紙箱1の縦断面図である。図9に示されるように、仕切り板15は、第1水平方向D2に沿って並ぶ複数の梱包対象物Mの一部に接触するように設けられる。
【0055】
仕切り板15は、例えば、鉛直方向D1及び第1水平方向D2に延在する長方形状とされており、仕切り板15の第1水平方向D2の長さは、前述した仕切り板10の第1水平方向D2の長さよりも短い。従って、仕切り板15は、仕切り板10のように面取り部11を有しなくても凹部20に干渉しない。すなわち、仕切り板15は、第1水平方向D2の長さが短いことにより、面取り部11を不要として簡易な形状(長方形状)とすることが可能とされている。
【0056】
図10(a)は、紙箱1を構成する天面部2、側面部3及び底面部4のそれぞれの厚さT1を例示的に示す図である。図10(b)は、仕切り板10の厚さT2を例示的に示している。一例として、天面部2、側面部3及び底面部4のそれぞれの厚さT1は、仕切り板10の厚さT2よりも薄い。
【0057】
紙箱1は、一対のライナーE1と中芯E2とを備えた厚手の段ボール箱であり、一例として、仕切り板10は一対のライナーG1と中芯G2とを備えた更に厚手の段ボール板である。紙箱1の段ボールは、例えば、Cフルート、Aフルート、ABフルート、AAフルート又はAAAフルートの段ボールであってもよく、厚さT1は4mm以上且つ15mm以下であってもよい。仕切り板10の段ボールは、例えば、Gフルート、Fフルート、Eフルート、Bフルート、Cフルート、Aフルート、ABフルート、AAフルート又はAAAフルートであってもよく、厚さT2は0.5mm以上且つ15mm以下であってもよい。
【0058】
紙箱1及び仕切り板10が段ボールによって構成される場合、例えば、紙箱1のライナーE1の密度は160g/mより高く且つ280g/m以下(一例として170g/m)である。一方、仕切り板10のライナーG1の密度は一例として280g/mである。例えば、紙箱1の中芯E2の密度は115g/m以上且つ200g/m以下(一例として180g/m)であり、仕切り板10の中芯G2の密度は一例として120g/mである。
【0059】
紙箱1(天面部2、側面部3及び底面部4のそれぞれ)は通常の段ボールよりも厚手とされており且つ密度が高い。従って、紙箱1は通常の段ボールよりも高い強度を有するので、梱包対象物Mが重量物である場合であっても、紙箱1の変形等を確実に抑えることができる。そして、本実施形態では、仕切り板10のライナーG1及び中芯G2のそれぞれの密度は、紙箱1のライナーE1及び中芯E2のそれぞれの密度より高くてもよい。
【0060】
次に、本実施形態に係る紙箱1の作用効果について詳細に説明する。紙箱1では、天面部2の厚さT1、複数の側面部3のそれぞれの厚さT1、及び底面部4の厚さT1が、共に4mm以上とされている。従って、紙箱1のそれぞれの部分の厚さT1が4mm以上であることにより天面部2、複数の側面部3、及び底面部4の強度を高めることができるので、紙箱1に重量物である梱包対象物Mを包装することができる。なお、厚さT1は、5mm以上であってもよい。
【0061】
また、図3に示されるように、天面部2の内フラップ2cと側面部3との間を通る辺5を含む領域R1には、内フラップ2c及び側面部3の双方に対して窪む凹部20が設けられ、一対の外フラップ2bの間には天面部2を分断する分断部2dが形成されている。従って、一対の外フラップ2bの分断部2dの下に凹部20が設けられるので、分断部2dの内側(下側)に指Fを入れやすくすることができる。
【0062】
その結果、分断部2dの内側に入れた指Fによって一対の外フラップ2bを分断することにより、天面部2の開封を容易に行うことができる。本実施形態では、凹部20によって外フラップ2bと凹部20との間に形成された隙間Kを容易に広げることができるので、ジッパー等を使わなくても、指Fで容易に紙箱1を開封することができる。
【0063】
更に、一対の外フラップ2bを分断して天面部2の開封を行うことにより、天面部2を側面部3から完全に分離しなくても開封を行うことができるので、一対の外フラップ2bを再度封止することで紙箱1としての再利用を容易に行うことができる。一例として、6本の梱包対象物Mのうち2本又は3本の梱包対象物Mのみを取り出して、その後3本又は4本の梱包対象物Mを紙箱1の内部に残した状態で再度梱包を行うことができる。また、天面部2を側面部3から完全に分離しなくても開封できることにより、紙箱1の廃棄を容易に行うことができる。従って、紙箱1の取扱いを容易に行うことができる。
【0064】
また、凹部20は、辺5に沿って直線状に延びる直線部22を有する形状を呈する。よって、分断部2dの下に位置する凹部20は、分断部2dに交差する方向に延びる辺5に沿った直線部22を有する形状とされているので、凹部20の領域を辺5に沿って広く確保することができる。
【0065】
従って、分断部2dと凹部20の間に指Fをより入れやすくすることができるので、開封を容易に行うことができる。また、凹部20が直線部22を有する形状である場合、凹部20の製函を容易に行うことができるので、凹部20を製函しやすい形状とすることができる。
【0066】
また、凹部20は、辺5から辺5に対して斜めに延びる傾斜部21を有する形状を呈する。よって、凹部20は、辺5から辺5に交差する方向に傾斜する傾斜部21を有するので、凹部20を製函しやすい形状にすることができる。従って、凹部20の形成を容易に行うことができる。
【0067】
また、凹部20は、六角形状を呈する。よって、凹部20の領域を広く確保することができると共に、凹部20の形状を簡易にすることができるので凹部20を製函しやすい形状にすることができる。従って、紙箱1の開封を容易に行うための凹部20の形成を簡易な構成で実現させることができる。
【0068】
また、外フラップ2bは、凹部20に対向する位置に、内側から窪む薄板部30を有する。よって、外フラップ2bの凹部20に対向する位置に内側から窪む薄板部30が設けられるので、外フラップ2bと凹部20との間の隙間Kを薄板部30によって更に広く確保することができる。従って、分断部2dと凹部20との間に指Fをより入れやすくすることができるので、開封を更に容易に行うことができる。
【0069】
以上、本開示に係る紙箱の実施形態について説明した。しかしながら、本発明に係る紙箱は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。紙箱の各部の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は、上記の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0070】
例えば、前述の実施形態では、直線部22が傾斜部21よりも長い凹部20について説明した。しかしながら、凹部の形状は適宜変更可能である。例えば、図11(a)に示されるように、紙箱は、辺5から辺5に対して斜めに延びる複数の傾斜部41と、辺5に沿って直線状に延びる複数の直線部42とを有する凹部40を備えていてもよく、各傾斜部41の長さが各直線部42の長さ以上であってもよい。この凹部40が、凹部20に代えて、又は凹部20と共に紙箱に形成されていてもよい。
【0071】
図11(b)に示される凹部50のように、凹部は六角形状でなくてもよい。紙箱は、辺5から辺5に対して傾斜すると共に外側に湾曲して延びる複数の傾斜部51と、辺5に沿って直線状に延びる複数の直線部52とを有する凹部50を備えていてもよい。凹部50は、楕円形状又は長円形状とされていてもよい。
【0072】
また、前述の実施形態では、辺5及び凹部20を通る基準線L5の上側に設けられる傾斜部21と、基準線L5の下側に設けられる傾斜部21とが、基準線L5に対して互いに対称となるように配置されている凹部20について説明した。しかしながら、図11(c)に示されるように、紙箱は、基準線L5の上側に設けられる傾斜部21と、基準線L5の下側に設けられる傾斜部61が非対称となるように形成される凹部60を備えていてもよい。凹部60は、五角形状とされていてもよい。このように、凹部は、基準線L5に対して非対称な形状とされていてもよいし、基準線L4(図7参照)に対して非対称な形状とされていてもよい。このように、紙箱が備える凹部の形状及び大きさは適宜変更可能である。
【0073】
また、前述の実施形態では、図6に示されるように、天面部2の内フラップ2cと側面部3との間の辺5を含む2つの領域R1に凹部20が形成されており、底面部4の内フラップ4cと側面部3との間の辺7を含む2つの領域R2に凹部20が形成されており、合計4箇所に凹部20が形成された紙箱1について説明した。しかしながら、凹部20は、2つの領域R1及び2つの領域R2のいずれかのみに形成されていてもよい。また、凹部20の数は、1以上且つ3以下、又は5以上であってもよく、適宜変更可能である。
【0074】
また、前述の実施形態では、紙箱1の内部に、仕切り板10又は仕切り板15が設けられる例について説明した。しかしながら、仕切り板10及び仕切り板15に代えて、例えば、平面視において格子状とされた仕切り部材が設けられてもよい。この場合、各梱包対象物Mごとに対象物配置領域Aを区画形成できるので、各梱包対象物Mを更に確実に保護することが可能となる。また、紙箱1が十分な強度を有する場合、又は紙箱1に高い強度が求められない場合等には、仕切り板10、仕切り板15及び上記の仕切り部材を省略することも可能である。
【0075】
また、前述の実施形態では、図1に示されるように、紙箱1の第2水平方向D3の中央において第1水平方向D2に延在している分断部2dについて例示した。しかしながら、分断部の位置は、紙箱1の第2水平方向D3の中央でなく、第2水平方向D3の中央に対して左側又は右側にずれた位置であってもよく、適宜変更可能である。
【0076】
また、前述の実施形態では、平面視の形状が長方形状である天面部2について説明した。しかしながら、天面部の形状は、長方形以外の形状であってもよく、適宜変更可能である。側面部の形状、及び底面部の形状についても同様である。
【0077】
また、前述の実施形態では、紙箱1が段ボール箱である例について説明した。しかしながら、本発明に係る紙箱は、段ボール箱以外の箱であってもよく、例えば、ボール紙によって形成された箱であってもよい。このように、本発明に係る紙箱の材料及び物性は適宜変更可能である。
【0078】
また、前述の実施形態では、飲料が収容された紙パックである梱包対象物Mが梱包された紙箱1について例示した。しかしながら、本発明に係る紙箱は、例えば、飲料が収容された瓶、缶又はペットボトルを梱包する紙箱であってもよく、紙箱に梱包される梱包対象物の種類、形状、大きさ、数及び配置態様は適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0079】
1…紙箱、2…天面部、2b…外フラップ、2c…内フラップ、2d…分断部、2f…端部、2g…角部、2h…角部、3…側面部、3b…第1側面部、3c…第2側面部、4…底面部、4b…外フラップ、4c…内フラップ、4g…角部、4h…角部、5…辺、6…糊代、7…辺、8…スリット、10…仕切り板、11…面取り部、15…仕切り板、20,40,50,60…凹部、21,41,51,61…傾斜部、22,42,52…直線部、30…薄板部、31…内面、32…境界線、A…対象物配置領域、A1…第1方向、A2…第2方向、D1…鉛直方向、D2…第1水平方向、D3…第2水平方向、E1,G1…ライナー、E2,G2…中芯、F…指、K…隙間、L1,L2,L3,L4,L5…基準線、M…梱包対象物、R1,R2…領域、S…内部空間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11