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特許7463137板金構造体の製造方法、天板付什器の製造方法及び板金構造体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】板金構造体の製造方法、天板付什器の製造方法及び板金構造体
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/08 20060101AFI20240401BHJP
   B21D 5/01 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
A47B13/08 A
A47B13/08 B
B21D5/01 T
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020038776
(22)【出願日】2020-03-06
(65)【公開番号】P2021137389
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】樋口 勝
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-136515(JP,A)
【文献】特開2012-089788(JP,A)
【文献】特開2008-173681(JP,A)
【文献】実開昭56-030054(JP,U)
【文献】欧州特許出願公開第00081249(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/08、96/18、96/20
B21D 5/00-5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基面部と、前記基面部の第1稜線から屈曲して延びる第1面部と、前記第1面部が前記基面部から延びる側と同じ側へ、前記第1稜線と隣接する第2稜線から屈曲して延びる第2面部とを有する板金構造体を、板状の被成形材から板金加工による製造する板金構造体の製造方法であって、
前記被成形材のうち、前記第1稜線及び前記第2稜線となる部分を屈曲させて前記第1面部及び前記第2面部の互いに隣り合う端部同士を近接させる屈曲工程と、
前記第1面部及び前記第2面部の前記隣り合う端部の少なくとも一方を外側から圧し潰すことで、前記隣り合う端部同士を当接させて第3稜線を形成する圧潰工程と、
少なくとも第3稜線を含む範囲について前記第1面部及び前記第2面部の外面を塗装する塗装工程と
を有し、
前記圧潰工程は、
前記第1稜線、前記第2稜線及び前記第3稜線が接続される頂部を圧し潰す頂部圧潰工程と、
前記隣り合う端部の少なくとも一方を外側から内側に向けて湾曲させる端部湾曲工程と を有する
ことを特徴とする板金構造体の製造方法。
【請求項2】
前記頂部圧潰工程の後に前記端部湾曲工程を行うことを特徴とする請求項記載の板金構造体の製造方法。
【請求項3】
前記圧潰工程の後であって前記塗装工程の前に、前記隣り合う端部の外面を研磨する研磨工程を有することを特徴とする請求項1または2記載の板金構造体の製造方法。
【請求項4】
記第1面部と前記第2面部とを接続する溶接工程を、前記屈曲工程の後に行うことを特徴とする請求項1~いずれか一項に記載の板金構造体の製造方法。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の板金構造体の製造方法により、前記板金構造体を少なくとも一部に含む天板を形成する天板形成工程と、
前記天板を下方から支持する支持構造体を前記天板に取り付ける支持構造体取付工程と を有することを特徴とする天板付什器の製造方法。
【請求項6】
板状の基面部と、
前記基面部の第1稜線から屈曲して延びる板状の第1面部と、
前記第1面部が前記基面部から延びる側と同じ側へ、前記第1稜線と隣接する第2稜線から屈曲して延びる板状の第2面部とを備え、
前記第1面部及び前記第2面部の隣り合う端部の少なくとも一方が外側から圧し潰されて第3稜線が形成され、
少なくとも第3稜線を含む範囲について前記第1面部及び前記第2面部の外面が塗装されており、
前記第1稜線、前記第2稜線及び前記第3稜線が接続される頂部が圧し潰され、
前記隣り合う端部の少なくとも一方が外側から内側に向けて湾曲されている
ことを特徴とする板金構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板金構造体の製造方法、天板付什器の製造方法及び板金構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィスや公共施設等の執務空間内においては、執務者の執務効率を向上させるために一般的に什器が設置されている。こうした什器としては、例えば特許文献1に開示されているように、脚体等に支持された天板を有する天板付什器が広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6019145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、天板の一部は、板金によって形成されており、板金の複数の縁部を屈曲することで形成された角部を有している。このような角部には、屈曲された縁部の一端部同士の間に微小な隙間が発生する。板金の表面に対して化粧板を設置する場合には、化粧板によって上記隙間が被覆される。ところが、板金の表面に対して化粧板を設置せず、塗装によって板金を着色する場合には、上記隙間が外部に露出することとなる。このため、縁部の一端部に執務者が触れることで執務者が不快感を覚えたり、天板の体裁が悪化したりすることとなる。
【0005】
なお、什器においては、天板に限らず、キャビネットの上部等の多くの部分において板金から形成された板金構造体が利用されている。このような板金構造体のうち、板金の縁部を屈曲して形成された角部を有するものは、いずれも角部に隙間が発生すると同様の問題が生じることとなる。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、表面が塗装された角部を有する板金構造体において、角部に不要な隙間が発生することを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0008】
第1の発明は、基面部と、上記基面部の第1稜線から屈曲して延びる第1面部と、上記第1面部が上記基面部から延びる側と同じ側へ、上記第1稜線と隣接する第2稜線から屈曲して延びる第2面部とを有する板金構造体を、板状の被成形材から板金加工による製造する板金構造体の製造方法であって、上記被成形材のうち、上記第1稜線及び上記第2稜線となる部分を屈曲させて上記第1面部及び上記第2面部の互いに隣り合う端部同士を近接させる屈曲工程と、上記第1面部及び上記第2面部の上記隣り合う端部の少なくとも一方を外側から圧し潰すことで、上記隣り合う端部同士を当接させて第3稜線を形成する圧潰工程と、少なくとも第3稜線を含む範囲について上記第1面部及び上記第2面部の外面を塗装する塗装工程とを有するという構成を採用する。
【0009】
このような第1の発明では、近接配置された第1面部及び第2面部の隣り合う端部の少なくともいずれか一方が圧潰されるため、第1面部及び第2面部の隣り合う端部の間の隙間を無くすあるいは小さくすることができる。したがって、隣り合う端部同士が当接されて形成された第3稜線を含む部位を塗装することによって、隣り合う端部同士の間の隙間を視認できなくし、基面部、第1面部及び第2面部で形成される角部の表面を円滑にすることができる。したがって、本発明によれば、板金構造体の角部に不要な隙間が発生することを防止することが可能となる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記圧潰工程が、上記第1稜線、上記第2稜線及び上記第3稜線が接続される頂部を圧し潰す頂部圧潰工程と、上記隣り合う端部の少なくとも一方を外側から内側に向けて湾曲させる端部湾曲工程とを有するという構成を採用する。
【0011】
このような第2の発明によれば、第1稜線、第2稜線及び第3稜線が接続される頂部が圧潰されるため、角部に対して尖った部位が発生することを防止できる。さらに、本発明によれば、第1面部及び第2面部の隣り合う端部の少なくとも一方が湾曲されるため、角部の表面をより円滑とすることができる。
【0012】
第3の発明は、上記第2の発明において、上記頂部圧潰工程の後に上記端部湾曲工程を行うという構成を採用する。
【0013】
このような第3の発明によれば、頂部の圧潰の際に、第1面部及び第2面部の隣り合う端部同士が離間することを防止することができる。
【0014】
第4の発明は、上記第1~第3いずれかの発明において、上記圧潰工程の後であって上記塗装工程の前に、上記隣り合う端部の外面を研磨する研磨工程を有するという構成を採用する。
【0015】
このような第4の発明によれば、第1面部及び第2面部の隣り合う端部の表面が研磨されるため、角部の表面をより円滑にすることが可能となる。このため、角部の表面により塗装を均一に行うことができ、板金構造体の体裁をより向上させることが可能となる。
【0016】
第5の発明は、上記第1~第4いずれかの発明において、上記屈曲工程の後に上記第1面部と上記第2面部とを接続する溶接工程を有するという構成を採用する。
【0017】
このような第5の発明によれば、第1面部及び第2面部とが溶接工程により接合される。このため、外圧によって第1面部及び第2面部が離間することを防止し、例えば板金構造体の使用開始後に角部に隙間が生じることを防止することができる。
【0018】
第6の発明は、天板付什器の製造方法であって、上記第1~第5いずれかの発明である板金構造体の製造方法により、上記板金構造体を少なくとも一部に含む天板を形成する天板形成工程と、上記天板を下方から支持する支持構造体を上記天板に取り付ける支持構造体取付工程とを有するという構成を採用する。
【0019】
このような第6の発明によれば、本発明の板金構造体の製造方法を用いて少なくと一部が形成された天板を有する天板付什器を製造することができる。このため、天板の角部に不要な隙間が発生することを防止可能な天板付什器を製造することが可能となる。
【0020】
第7の発明は、板金構造体であって、板状の基面部と、上記基面部の第1稜線から屈曲して延びる板状の第1面部と、上記第1面部が上記基面部から延びる側と同じ側へ、上記第1稜線と隣接する第2稜線から屈曲して延びる板状の第2面部とを備え、上記第1面部及び上記第2面部の隣り合う端部の少なくとも一方が外側から圧し潰されて第3稜線が形成され、少なくとも第3稜線を含む範囲について上記第1面部及び上記第2面部の外面が塗装されているという構成を採用する。
【0021】
このような第7の発明によれば、近接配置された第1面部及び第2面部の隣り合う端部の少なくともいずれか一方が圧潰されているため、第1面部及び第2面部の隣り合う端部の間の隙間を無くすあるいは小さくすることができる。したがって、隣り合う端部同士が当接されて形成された第3稜線を含む部位を塗装することによって、隣り合う端部同士の間の隙間を視認できなくし、基面部、第1面部及び第2面部で形成される角部の表面を円滑にすることができる。したがって、本発明によれば、板金構造体の角部に不要な隙間が発生することを防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、近接配置された第1面部及び第2面部の隣り合う端部が圧潰されるため、基面部、第1面部及び第2面部で形成される角部の表面を円滑にすることができ、板金構造体の角部に不要な隙間が発生することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態におけるデスクを備えるデスクユニットの概略構成を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態におけるデスクの概略構成を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態におけるデスクの概略構成を示す分解斜視図である。
図4】本発明の一実施形態におけるデスクが備える上構造部の角部が設けられた部位の拡大斜視図であり、(a)が上方から見た斜視図であり、(b)が上下反転させた状態の斜視図である。
図5】本発明の一実施形態におけるデスクが備える上構造部の製造方法に用いられる板金の模式的な図であり、(a)が平面図であり、(b)が斜視図である。
図6】(a)が頂部を含む板金を上方から見た斜視図であり、(b)が(a)のA-A断面図である。
図7】(a)が第1縁部の一端部と第2縁部の一端部とが当接された状態の角部を示す斜視図であり、(b)が第1縁部の一端部と第2縁部の一端部とが当接された状態の角部の水平断面図である。
図8】第1縁部の一端部と第2縁部の一端部とが研磨された状態の角部の水平断面図である。
図9】第1縁部と第2縁部とを溶接する様子を示す角部を上下反転させた斜視図である。
図10】板金に対して塗装を行う様子を示す模式的な斜視図である。
図11】天板を下方から支持する脚体を天板に取り付ける脚体取付工程を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明に係る板金構造体の製造方法、天板付什器の製造方法及び板金構造体の一実施形態について説明する。
【0025】
図1は、デスクユニット1の概略構成を示す斜視図である。デスクユニット1は、オフィスや公共施設等の執務空間に設置され、執務者に対して電子機器等を効率的に扱う作業スペースを提供するための什器であり、図1に示すように、デスク2(天板付什器)と、ワゴン3と、クランプ装置4と、照明装置5と、卓上タップ6とを備えている。なお、デスクユニット1は、ワゴン3を備える構成を必須とするものではなく、ワゴン3を備えない構成とすることも可能である。また、デスクユニット1に対して、他のオプション部材等を備えるようにしても良い。
【0026】
以下の説明においては、デスクユニット1で執務を行う執務者から見てデスクユニット1の手前側を前、奥側を後、左手側を左、右手側を右と称する。すなわち、図1に示すように、デスク2の後述する一対の脚体10が離間して配列される方向を左右方向、左右方向と直交する水平方向を前後方向とする。また、重力方向(デスク2が載置される床面の法線に沿う方向)を上下方向とする。
【0027】
図2は、デスク2の斜視図である。また、図3は、デスク2の一部を分解した分解斜視図である。デスク2は、執務者が使用する電子機器等を載置可能とする作業面を提供する什器であり、図2及び図3に示すように、一対の脚体10(支持構造体)と、天板11と、幕板12と、配線ダクト13と、カバー部14と、縦配線ダクト15とを備えている。
【0028】
各々の脚体10は、4本の直線状のフレームが四角の枠状に連結されてなる枠状フレーム10aと、枠状フレーム10aの下端に接続されたアジャスタ10bを備えている。これらの脚体10は、床面にアジャスタ10bを当接させ、天板11を下方から支持する。
これらの一対の脚体10は、図2に示すように、枠状フレーム10a同士を対向させた状態で、左右方向に離間して配置されている。すなわち、本実施形態においては、左右方向が一対の脚体10の離間方向とされている。なお、脚体10は、例えば枠状フレーム10aの開口部を塞ぐパネルを備える構成や、枠状フレーム10aに換えてパネル状フレームを備える構成を採用することも可能である。
【0029】
天板11は、上下方向に表裏面を向けた板状の部材であり、本実施形態においては左右方向を長手方向とし、前後方向を短手方向とする平面視矩形状とされている。この天板11は、左縁下面と右縁下面との各々に脚体10が不図示の締結具等で固定されており、これらの脚体10によって下方から支持されている。このような天板11の上面11aは、執務者が電子機器等を載置する作業面を形成している。なお、天板11の前後方向の長さ寸法は、脚体10の前後方向の長さ寸法と略同一とされている。
【0030】
天板11は、図1図3に示すように、作業面(上面11a)を有する上構造部20(板金構造体)と、上構造部20を下方から支持する下構造部30とを備えている。上構造部20は、平板状の板金の縁部が折り曲げられることで形成されており、表面に塗装が施されている。図4は、上構造部20の角部60が設けられた部位の拡大斜視図であり、(a)が上方から見た斜視図であり、(b)が上下反転させた状態の斜視図である。図4に示すように、天板11の上構造部20は、平板部21(基面部)と、周壁部22と、延伸片23と、接合部24とを有している。
【0031】
平板部21は、上面が作業面(上面11a)とされた平板状の部位であり、平面視にて矩形状とされている。周壁部22は、平板部21の外縁(平面視にて最も外側の縁であり、矩形状の平板部21の4辺に相当する箇所)から下方に向けて垂下された部位である。つまり、この周壁部22は、平面視矩形状の平板部21の4辺の各々に設けられており、全体として枠状に配列されている。
【0032】
これらの周壁部22の水平方向における端部は平面視にて天板11の内側に向かうように湾曲されており、互いに当接されている。なお、本実施形態においては、周壁部22の端部同士が当接することによって、周壁部22の端部同士の境界に生じた微小な隙間は、表面に設けられた塗膜によって埋設され、外部から目視がされない状態とされている。
【0033】
延伸片23は、周壁部22の下端から平面視にて平板部21の中央部に向けて延伸された部位である。つまり、平板部21の前側の外縁に接続された周壁部22の下端に設けられた延伸片23は、後方に向けて周壁部22から延伸されている。また、平板部21の後側の外縁に接続された周壁部22の下端に設けられた延伸片23は、前方に向けて周壁部22から延伸されている。また、平板部21の左側の外縁に接続された周壁部22の下端に設けられた延伸片23は、右方に向けて周壁部22から延伸されている。また、平板部21の右側の外縁に接続された周壁部22の下端に設けられた延伸片23は、左方に向けて周壁部22から延伸されている。これらの延伸片23は、平板部21の下方に配置されており、平板部21と平行となるように水平に延伸されている。
【0034】
接合部24は、図4(b)に示すように、隣接する2つの延伸片23を接合する部位である。この接合部24は、隣接して配置された2つの延伸片23の境界部分をアーク溶接することによって形成されている。このような接合部24は、デスク2の組み立て時や、デスク2の経年劣化等によって、2つの周壁部22が互いに離間する方向に移動されることを防止し、天板11の上構造部20の形状が変化することを防止する。
【0035】
なお、上構造部20は平板状の板金70(図5参照)が板金加工によって折り曲げられることによって形成されている。周壁部22及び延伸片23が板金70の折り曲げられた縁部によって形成された部位であり、平板部21が板金の折り曲げられていない部位によって形成された平らな部位である。
【0036】
ここで、説明の便宜上、図4(a)における右側に位置する周壁部22を第1面部40と称し、図4(a)における左側に位置する周壁部22を第2面部50と称する。このような上構造部20では、平板部21の第1稜線L1から屈曲して下方に延びる第1面部40と、第1面部40が平板部21から延びる側と同じ側(下方側)へ第1稜線L1と隣接する第2稜線L2から屈曲して延びる第2面部50とを有している。また、上構造部20には、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが当接されてなる第3稜線L3が設けられている。さらに、上構造部20では、平板部21、第1面部40及び第2面部50によって形成された角部60が設けられている。
【0037】
また、このような角部60において、第1面部40が平板部21に対して屈曲されることで形成された第1稜線L1と、第2面部50が平板部21に対して屈曲されることで形成された第2稜線L2と、第3稜線L3とが接続された部位(頂部61)は、斜め上方から天板11の内側に向けて圧し潰されている。このように圧潰されることによって頂部61は、図4(a)に示すように、尖った部位を有しない略平坦状に面取りされた形状とされている。また、角部60において、第1面部の端部41と第2面部50の端部51とは、天板11の外側から内側に向けて圧し潰されるように湾曲されている。つまり、本実施形態において角部60は、天板11の内側に向けて圧潰されている。このようにして圧潰された角部60を有する部位を含んで板金の表面が塗装されている。
【0038】
このような上構造部20(すなわち上構造部20を有するデスク2)によれば、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが当接されてなる第3稜線L3を含む角部60が圧潰されているため、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51との間の隙間を無くすあるいは小さくすることができる。したがって、角部60を有する部位を塗装することによって、外部から第1面部40の端部41と第2面部50の端部51との間の隙間を視認できなくし、角部60の表面を円滑にすることができる。したがって、本実施形態の上構造部20によれば、角部60に不要な隙間が発生することを防止することが可能となる。
【0039】
図1図3に戻り、幕板12は、一方の脚体10の後端部と、他方の脚体10の後端部とを接続する板状の部材である。この幕板12は、不図示の締結具によって各々の脚体10と固定されている。この幕板12は、脚体10の枠状フレーム10aに直接固定される幕板縦フレーム12aと、幕板縦フレーム12aに支持された幕板パネル12bとを有している。幕板縦フレーム12aは、幕板12の左右端に各々配置されており、不図示の締結具によって枠状フレーム10aに固定されている。幕板パネル12bは、左右端部の各々が幕板縦フレーム12aに固定されたパネル体であり、表裏面を前後方向に向けて配置されている。この幕板パネル12bの上端縁及び下端縁は、前方に向けて折り返されている。また、天板11と幕板12との間に隙間Sが設けられている。この隙間Sによって、天板11の後方側から配線ダクト13の配線収容領域Rに配線ケーブル等を出し入れすることができる。
【0040】
配線ダクト13は、天板11の下方に配置されており、左右方向に延伸する配線収容領域Rを有している。図3に示すように配線ダクト13は、底板13aと、後方立設片13bと、前方立設片13cとを有している。底板13aは、配線ダクト13の底部を形成しており、配線等の収容物が載置可能な載置面を上方に向けた板状とされている。この底板13aは、左右方向に長い長板状とされており、例えば図3に示すように、幕板12の一方の幕板縦フレーム12aから他方の幕板縦フレーム12aに至る長さ寸法とされている。
【0041】
後方立設片13bは、底板13aの後方側端部から上方に向けて立設されている。また、後方立設片13bの上端縁には、幕板12に係止可能な爪部が形成されている。この爪部は、後方側から前方に向けて水平に突出するように設けられており、左右方向にて後方立設片13bの全域に設けられている。この爪部が幕板パネル12bに係止されることで、幕板12に対して配線ダクト13が支持される。このような後方立設片13bは、幕板12の幕板パネル12bに対して面接触あるいは近接して対向配置されている。前方立設片13cは、底板13aの前方側端部から上方に向けて立設されている。この前方立設片13cの上下方向寸法は、後方立設片13bの上下方向寸法よりも小さい。つまり、前方立設片13cは、後方立設片13bよりも低く形成されている。
【0042】
このような配線ダクト13は、例えば硬質樹脂によって形成されており、底板13aと後方立設片13bと前方立設片13cによって囲まれた配線収容領域Rを形成している。
このような配線収容領域Rは、上方に向けて開放されており、上方から配線等を出し入れ可能とされている。また、配線ダクト13は、左右方向の端部が開放されている。このため、配線ダクト13の左右方向の端部を介して配線ダクト13の外部から配線収容領域Rに対して配線等を挿通することが可能とされている。
【0043】
カバー部14は、配線ダクト13に対して着脱可能とされ、配線ダクト13に装着された装着姿勢にて配線ダクト13の配線収容領域Rを前方側から覆う部材である。カバー部14の左右方向の幅寸法は、例えば幕板12の一方の幕板縦フレーム12aから他方の幕板縦フレーム12aまでの離間寸法よりも短い。本実施形態においては、カバー部14の左右方向の幅寸法が幕板12の一方の幕板縦フレーム12aから他方の幕板縦フレーム12aまでの離間寸法の半分とされており、一方の幕板縦フレーム12aから他方の幕板縦フレーム12aまでに2つのカバー部14が装着可能とされている。つまり、複数(本実施形態においては2つ)のカバー部14によって、配線ダクト13の配線収容領域Rの全体を覆う構成とされている。各々のカバー部14は、可撓性を有しており、例えば軟質樹脂によって形成されている。
【0044】
図2及び図3に示すように、縦配線ダクト15は、2つの脚体10のうち、左側の脚体10に固定されている。具体的には、左側の脚体10の枠状フレーム10aを形成する4つの直線状のフレームのうち、後方に配置された縦フレームの前側面に当接された状態で固定されている。この縦配線ダクト15は、デスク2の外部から配線ダクト13に配線ケーブルを案内するための部材であり、配線等を収容する内部空間を有する本体ダクト15aと、本体ダクト15aを枠状フレーム10aに固定する固定具15bと、本体ダクト15aに着脱可能とされた着脱ダクト15cとを備えている。
【0045】
このようなデスク2に対しては、例えば図1に示すように、床面から引き出された電源タップDが取り付けられている。電源タップDは、コンセントの差込口が設けられたタップ本体部D1と、タップ本体部D1に接続された配線ケーブルD2とを備えている。このような電源タップDのタップ本体部D1が配線ダクト13の配線収容領域Rに載置され、タップ本体部D1に接続された配線ケーブルD2が配線ダクト13及び縦配線ダクト15を介して例えば床面まで到達される。
【0046】
図1に戻り、ワゴン3は、デスクユニット1を用いる執務者の手荷物等を収容可能とする什器であり、2つの脚体10の間であって天板11の下方に収容可能とされている。このワゴン3は、下面には不図示のキャスタが設けられており、容易に前後方向に移動可能とされている。
【0047】
クランプ装置4は、照明装置5や卓上タップ6を支持するための取付具である。本実施形態においては、クランプ装置4は、天板11の後縁部を上下方向から挟持することで、天板11に対して固定されている。なお、本実施形態のデスクユニット1が照明装置5及び卓上タップ6を備えていることから、クランプ装置4は2つ設けられている。一方のクランプ装置4には照明装置5が接続され、他方のクランプ装置4には卓上タップ6が接続されている。
【0048】
続いて、本実施形態のデスク2の製造方法(天板付什器の製造方法)について説明する。なお、以下の説明においては、特に特徴的な天板11の上構造部20の製造方法(板金構造体の製造方法)を中心に説明を行う。
【0049】
上構造部20を製造する場合には、まず図5(a)に示すように、板金70(被成形材)を用意する。図5(a)は板金70の一部を示す模式的な平面図である。この板金70は、平板状とされており、上述の第1面部40や第2面部50となる部位を有している。これらの第1面部40及び第2面部50は、後に周壁部22となる。
【0050】
続いて、図5(b)に示すように、第1面部40及び第2面部50となる部位を屈曲する。図5(b)は板金70の模式的な斜視図である。ここでは、第1面部40と平板部21との境界(第1稜線L1となる部位)が山折りとなるように第1面部40を平板部21に対して屈曲する。また、第2面部50と平板部21との境界(第2稜線L2となるい部位)が山折りとなるように第2面部50を平板部21に対して屈曲する。なお、ここでの山折りとは、上方から見て、屈曲される部位が下方に向けて折り曲げられることを意味する。このように、第1面部40と第2面部50とを平板部21に対して屈曲することにより、図5(b)に示すように、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが近接される。つまり、図5(b)に示す工程は、板金70の第1稜線L1及び第2稜線L2となる部分を屈曲させて第1面部40及び第2面部50の互いに隣り合う端部同士を近接させる屈曲工程を示している。
【0051】
さらに、図5(b)に示すように、第1面部40及び第2面部50は、周壁部22と延伸片23との境界が山折りとなるように延伸片23となる部位が周壁部22となる部位に対して屈曲される。
【0052】
続いて、図6に示すように、第1面部40が平板部21に対して屈曲されて形成された第1稜線L1と、第2面部50が平板部21に対して屈曲されて形成された第2稜線L2とが接続された頂部61を圧し潰す。なお、図6(a)は、頂部61を含む板金70を上方から見た斜視図である。また、図6(b)は、(a)のA-A断面図である。これらの図に示すように、頂部61が圧し潰されることによって、頂部61が略平坦化される。このような図6に示す工程は、第1稜線L1、第2稜線L2及び第3稜線L3となる部位が接続された頂部61を圧し潰す頂部圧潰工程を示している。なお、このような頂部圧潰工程では、例えば第1面部40と第2面部50とが屈曲された板金70の内側に中子を挿入し、板金70の斜め上方から頂部61に対して金型を打ち付けることによって、頂部61を打潰す。
【0053】
続いて、図7に示すように、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51を湾曲させる。図7(a)は、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51が湾曲されることにより、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが当接された状態の角部60を示す斜視図である。また、図7(b)は、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが当接された状態の角部60の水平断面図である。ここでは、例えば図7(b)に示すように、金型Kを用いて第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが上構造部20の内側に湾曲するように圧し潰す。これによって、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが当接されて第3稜線L3が形成される。このような図7に示す工程は、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51を外側から内側に向けて湾曲させる端部湾曲工程を示している。
【0054】
これらの図6及び図7に示す工程は、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部を外側から圧し潰すことで、隣り合う端部同士を当接させて第3稜線L3を形成する圧潰工程を示している。つまり、本実施形態においては、上述の圧潰工程が、頂部61を圧し潰す頂部圧潰工程と、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51を湾曲させる端部湾曲工程とを有している。
【0055】
続いて、図8に示すように、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51を研磨する。図8は、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とが研磨された状態の角部60の水平断面図である。ここでは、やすり等を用いて、角部60の外側から第1面部40の端部41及び第2面部50を研磨する。例えば、第1面部40の端部41の端面と第2面部50の端部51の端面とが、全域で当接されておらず、角部60の内側部のみで当接されている場合には、角部60の外側部では、第1面部40の端部41の端面と第2面部50の端部51の端面とが、僅かに離間している。このため、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51を研磨する場合には、第1面部40の端部41の端面と第2面部50の端部51の端面とが当接された部位を残し、第1面部40の端部41の端面と第2面部50の端部51の端面とが離間された部位を削るように研磨を行う。このような図8に示す工程は、第1面部40の端部41及び第2面部50の端部51を研磨する研磨工程を示している。
【0056】
続いて、図9に示すように、第1面部40と第2面部50とを溶接する。図9は、第1面部40と第2面部50とを溶接する様子を示す角部60を上下反転させた斜視図である。この図に示すように、第1面部40の延伸片23と第2面部50の延伸片23とをアーク溶接やガス溶接を行う。これによって、接合部24が形成され、第1面部40と第2面部50とが接合される。このような図9に示す工程は、第1面部40と第2面部50とを接合する溶接工程を示している。
【0057】
続いて、図10に示すように、板金70に対して塗装を行う。図10は、板金70に対して塗装を行う様子を示す模式的な斜視図である。ここでは、角部60を含む板金70(上構造部20)の表面に塗料を塗布し、その後に塗料を乾燥させることによって塗装を行う。なお、本塗装については、同一の塗料を複数回塗布しても良いし、種類の異なる塗料を重なるように塗布しても良い。このような図10に示す工程は、少なくとも第3稜線L3を含む範囲について板金70の外面を塗装する塗装工程を示している。
【0058】
以上のような工程によって、上構造部20が製造される。その後、上構造部20と別に製造した下構造部30とを接合することによって天板11を製造する(天板製造工程)。さらに、図11の斜視図に示すように、天板11を下方から支持する脚体10を天板11に取り付ける脚体取付工程(支持構造体取付工程)を行うことによってデスク2が製造される。
【0059】
以上のように、平板部21と、平板部21の第1稜線L1から屈曲して延びる第1面部40と、第1面部40が平板部21から延びる側と同じ側へ、第1稜線L1と隣接する第2稜線L2から屈曲して延びる第2面部50とを有する上構造部20を、板状の板金70から板金加工によって製造する上構造部20の製造方法は、板金70のうち、第1稜線L1及び第2稜線L2となる部分を屈曲させて第1面部40及び第2面部50の互いに隣り合う端部同士を近接させる屈曲工程と、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部を外側から圧し潰すことで、隣り合う端部同士を当接させて第3稜線L3を形成する圧潰工程と、少なくとも第3稜線L3を含む範囲について第1面部40及び第2面部50の外面を塗装する塗装工程とを有している。
【0060】
このような上構造部20の製造方法では、近接配置された第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部が圧潰されるため、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部の間の隙間を無くすあるいは小さくすることができる。したがって、隣り合う端部同士が当接されて形成された第3稜線L3を含む部位を塗装することによって、隣り合う端部同士の間の隙間を視認できなくし、平板部21、第1面部40及び第2面部50で形成される角部60の表面を円滑にすることができる。したがって、本実施形態によれば、上構造部20の角部60に不要な隙間が発生することを防止することが可能となる。
【0061】
また、本実施形態の上構造部20の製造方法では、圧潰工程が、第1稜線L1、第2稜線L2及び第3稜線L3が接続される頂部61を圧し潰す頂部圧潰工程と、隣り合う端部の少なくとも一方を外側から内側に向けて湾曲させる端部湾曲工程とを有している。
【0062】
このような本実施形態の上構造部20の製造方法によれば、第1稜線L1、第2稜線L2及び第3稜線L3が接続される頂部61が圧潰されるため、角部60に対して尖った部位が発生することを防止できる。さらに、本実施形態によれば、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部が湾曲されるため、角部60の表面をより円滑とすることができる。
【0063】
また、本実施形態の上構造部20の製造方法では、頂部圧潰工程の後に端部湾曲工程を行う。このため、頂部61の圧潰の際に、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部同士が離間することを防止することができる。
【0064】
また、本実施形態の上構造部20の製造方法では、圧潰工程の後であって塗装工程の前に、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部の外面を研磨する研磨工程を有している。このため、第1面部40及び第2面部50の隣り合う端部の表面が研磨されるため、角部60の表面をより円滑にすることが可能となる。したがって、角部60の表面により塗装を均一に行うことができ、上構造部20の体裁をより向上させることが可能となる。
【0065】
また、本実施形態の上構造部20の製造方法では、屈曲工程の後に第1面部40と第2面部50とを接続する溶接工程を有している。このため、第1面部40及び第2面部50が溶接工程により接合される。したがって、外圧によって第1面部40及び第2面部50が離間することを防止し、例えば上構造部20の使用開始後に角部60に隙間が生じることを防止することができる。
【0066】
また、本実施形態のデスク2の製造方法は、上構造部20の製造方法により角部60を有する天板11を形成する天板形成工程と、天板11を下方から支持する脚体10を天板11に取り付ける脚体取付工程とを有している。このため、天板11の角部60に不要な隙間が発生することを防止可能なデスク2を製造することが可能となる。
【0067】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0068】
例えば、上記実施形態においては、板金構造体が天板11の上構造部20である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。角部を有する他の板金構造体及びその製造方法に本発明を適用することも可能である。例えば、板金によって形成された袖机や、板金によって形成されたキャビネットに対して、本発明を適用することも可能である。
【0069】
また、上記実施形態においては、圧潰工程にて、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51との両方を圧潰させる構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1面部40の端部41と第2面部50の端部51とのいずれか一方を圧潰させる構成を採用することも可能である。
【0070】
また、上記実施形態においては、頂部圧潰工程、研磨工程、及び溶接工程を行う構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、これらのいずれかの工程あるいは複数の工程を行わない構成を採用することも可能である。
【符号の説明】
【0071】
1……デスクユニット、2……デスク(天板付什器)、10……脚体(支持構造体)、11……天板、11a……上面、20……上構造部(板金構造体)、21……平板部(基面部)、22……周壁部、23……延伸片、24……接合部、40……第1面部、41……端部、50……第2面部、51……端部、60……角部、61……頂部、70……板金(被成形材)、L1……第1稜線、L2……第2稜線、L3……第3稜線
図1
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図11