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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】ポイント決定装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240401BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020130880
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022027087
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 もとこ
(72)【発明者】
【氏名】山田 曉
(72)【発明者】
【氏名】勝間田 優樹
(72)【発明者】
【氏名】酒井 亮勢
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-215792(JP,A)
【文献】特開2019-160055(JP,A)
【文献】特開2011-198159(JP,A)
【文献】特開2002-279285(JP,A)
【文献】特開2018-181280(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所定エリアに入った時間および退出した時間に基づいた滞在時間を取得する滞在時間取得部と、
前記ユーザが滞在する前記所定エリアにおける混雑率を取得する混雑率取得部と、
前記所定エリアにおける前記混雑率および前記ユーザの前記所定エリアの滞在時間に基づいて配布ポイントを取得する配布ポイント取得部と、
前記配布ポイントの配布処理を行う配布処理部と、
を備え
前記滞在時間取得部は、
前記ユーザが所持しているユーザ端末が前記所定エリアに配置されているアクセスポイントにアクセスした時間を、当該所定エリアに入った時間とし、
前記混雑率取得部は、
前記アクセスポイントにアクセスしたユーザ端末のユーザ識別番号およびそのアクセス数を取得するとともに、前記アクセス数と、前記所定エリアにおける入場推奨人数とに基づき混雑率を算出し、
前記入場推奨人数は、当該所定エリアの管理者により設定され、
前記配布ポイント取得部は、
前記混雑率が所定値以上である場合、前記滞在時間が短いほど大きくなるよう配布ポイントを算出し、
前記配布処理部は、
前記アクセスポイントの圏外に移動したユーザ端末のユーザ識別番号に基づいて、当該移動したユーザ端末にポイントを送信するための制御を行う、
ポイント決定装置。
【請求項2】
前記混雑率に基づいて基準ポイントを取得する基準ポイント取得部をさらに備え、
前記配布ポイント取得部は、前記基準ポイントと、前記滞在時間とに基づいて、配布ポイントを取得する、請求項1に記載のポイント決定装置。
【請求項3】
エリアごとに最大配布ポイントが定義されており、
前記配布ポイント取得部は、前記ユーザが所定エリアに滞在している場合において、当該所定エリアにおける最大配布ポイントを超えないように前記配布ポイントを取得する、請求項1または2に記載のポイント決定装置。
【請求項4】
前記所定エリアにおいて、ユーザが購入しようとする商品を精算するためのレジ装置が配置されており、
前記滞在時間取得部は、
前記レジ装置から、精算時間を退出した時間として取得する、請求項1に記載のポイント決定装置。
【請求項5】
前記滞在時間取得部は、
前記ユーザが所持しているユーザ端末が前記所定エリアに配置されているアクセスポイントからアクセスしなくなった時間を、当該所定エリアから退出した時間とする、請求項1に記載のポイント決定装置。
【請求項6】
前記ポイント決定装置は、
前記所定エリアへの入場推奨人数を含むエリア情報を記憶するエリア情報装置、前記所定エリアを含む所定地域におけるユーザ端末の通信事業者に対する契約者数を含む契約者情報を記憶する契約情報管理装置、前記所定地域の人口情報を記憶する住民情報管理装置と通信可能に構成されており、
前記エリア情報は、前記所定エリアの管理者により設定され、
前記混雑率取得部は、
前記アクセス数、前記契約者情報および人口情報から前記所定エリアにおける来場者の実数値を推定し、
前記実数値と前記入場推奨人数とに基づいて、混雑率を取得する、請求項5に記載のポイント決定装置。
【請求項7】
前記エリア情報は、さらに最大配布ポイントを含み、
前記配布ポイント取得部は、前記最大配布ポイントを超えない範囲で配布ポイントを取得する、請求項6に記載のポイント決定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに配布するポイントを決定するポイント決定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、道路設備の混雑度を把握する道路事業者装置と、ポイント付与装置とを備えるポイント付与システムについての記載がある。このポイント付与システムは、道路を走行する車両のユーザが利用する施設の混雑度を示す混雑情報に基づき、前雑度に応じてポイントの付与率を調整して、ポイントをユーザに付与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】2017-215792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、混雑率に応じたポイントを付与していることにとどまり、混雑しているときに入店したユーザは一律でポイントを得ることができない。従って、混雑している施設に滞在しているユーザに早く退店するような動機付けをし、混雑率を緩和することはできない。
【0005】
特許文献1に記載の技術においては、高速道路のサービスエリアなどの施設を対象としたものであることから、混雑している施設を通り過ぎるといった選択肢もあるが、スーパーマーケットなど日常的に利用する施設においては混雑しているからといって、その施設を利用しないという選択肢はなく、利用せざる得ないことが多い。
【0006】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、施設などのエリアの混雑状態を緩和させることができるポイント決定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のポイント決定装置は、ユーザが滞在する所定エリアにおける混雑率を取得する混雑率取得部と、前記所定エリアにおける前記混雑率および前記ユーザの前記所定エリアの滞在時間に応じた配布ポイントを取得する配布ポイント取得部と、前記配布ポイントの配布処理を行う配布処理部と、を備える。
【0008】
この構成により、混雑率と滞在時間とに応じた適切なポイント配布を可能にする。したがって、混雑緩和することができるようポイント配布によってユーザを誘導することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、滞在時間に応じた適切なポイント配布を可能にし、混雑状態を緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示におけるポイント決定装置を含んだシステム構成を示す図である。
図2】Wi-Fi管理情報の具体例を示す図である。
図3】店舗情報を示す図である。
図4】顧客情報の具体例を示す図である。
図5】住民情報の具体例を示す図である。
図6】各ユーザ端末700の滞在時間のデータベースを示す図である。
図7】ポイント管理情報を示す図である。
図8】ポイントの配布処理を示すシーケンス図である。
図9】別の形態におけるポイントの配布処理を示すシーケンス図である。
図10】本開示の一実施の形態に係るポイント決定装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本開示におけるポイント決定装置を含んだシステム構成を示す図である。このポイント決定装置100は、Wi-Fi管理装置200、店舗情報装置300(エリア情報装置)、顧客情報管理装置400(契約情報管理装置)、住民情報管理装置500、ポイント配布装置600およびレジ装置600aと通信雪像可能に構成されている。
【0013】
ポイント決定装置100は、Wi-Fi管理装置200、店舗情報装置300、顧客情報管理装置400、および住民情報管理装置500から、Wi-Fi管理情報、店舗情報、顧客情報、および住民情報を取得し、それら情報に基づいて、混雑率を算出し、その混雑率に応じた基準ポイントを算出する。さらに、その基準ポイントを、滞在時間に応じて調整して、配布ポイントを算出し、来店者であるユーザに、ポイント配布装置600を介して配布する。
【0014】
Wi-Fi管理装置200は、Wi-Fi管理情報を記憶する装置である。このWi-Fi管理情報は、各店舗に備えつけられているアクセスポイントごとに接続しているユーザ識別番号を対応付けている。図2は、Wi-Fi管理情報の具体例を示す図である。図2では、AP識別番号がアクセスポイントの識別情報を示し、それごとにユーザ識別番号が対応付けられている。
【0015】
店舗情報装置300は、店舗情報を記憶する装置であり、スーパーマーケット(店舗)または自治体などに配置されている外部サーバである。図3は、店舗情報を示す図である。店舗情報は、店舗ごとに、店舗名、来店推奨人数、所在地、最大配布ポイントを対応付けた情報である。店舗名は、店舗の名前であって、店舗を識別するための情報である。店舗名に変えて店舗の識別番号としてもよい。来店推奨人数は、店舗の管理者により設定された情報であって、その店舗の広さおよび過去の推定来店人数に基づいて事前に設定される情報である。所在地は、店舗が位置する市町村を示す。最大配布ポイントは、店舗の管理者により設定された情報であって、混雑率に応じてユーザに配布可能な最大ポイントを示す。
【0016】
顧客情報管理装置400は、顧客情報を記憶する装置である。例えば、携帯電話の通信事業者が運営するサーバである。図4は、顧客情報の具体例を示す図である。顧客情報は、市区町村ごとのその通信事業者の契約者数を対応付けている。なお、市区町村ごとに契約者数を記憶しているが、これに限るものではなく、所定エリアとしてもよい。その場合、店舗情報の所在地も、所定エリアに対応した情報とする。
【0017】
住民情報管理装置500は、住民情報を記憶する装置であって、市町村が運営するサーバである。図5は、住民情報の具体例を示す図である。図に示されるとおり、住民情報は、市区町村およびその人口が対応付けられている。上記顧客情報で市区町村に代えて所定エリアとした場合には、住民情報においても所定エリアごとに人口を対応付けることとする。
【0018】
ポイント配布装置600は、ポイント決定装置100により決定された配布ポイントをその配布先となるユーザに配布する処理を行う。なお、ユーザ端末700に対して直接送信しているが当然にこれに限るものではなく、ユーザ識別番号とその保有ポイントとを対応付けたデータベース(図示せず)の情報を更新することによりポイントの配布を行ってもよい。
【0019】
レジ装置600aは、店舗に配置されている精算処理装置であって、ユーザが商品を購入しようとするときに、その精算処理を受け付ける装置である。ユーザは、ユーザ端末700の識別番号を、当該ユーザ端末700にてQRコードを表示させ、またはポイントカードなどを提示することによりレジ装置600aは、そのユーザ識別番号を取得し、ポイント配布のための処理を可能にする。レジ装置600aは、ユーザ識別番号とその保有ポイントとを対応付けたデータベース(図示せず)の情報を更新することによりポイントの配布を行ってもよい。
【0020】
なお、このデータベースは、ポイント配布装置600またはレジ装置600aが記憶してもよいし、その他のデータベースサーバ(図示せず)が記憶してもよい。
【0021】
つぎに、ポイント決定装置100の機能について説明する。本開示のポイント決定装置100は、情報受信部101、混雑率推定部102、滞在時間記憶部103、ポイント管理情報記憶部104、配布ポイント算出部105、および情報送信部106を含んで構成されている。
【0022】
情報受信部101は、Wi-Fi管理装置200、店舗情報装置300、顧客情報管理装置400、および住民情報管理装置500から各種情報を受信する部分である。
【0023】
混雑率推定部102は、Wi-Fi管理情報、店舗情報、顧客情報、および住民情報に基づいて、店舗の混雑率を算出する部分である。具体的には、以下の式(1)に基づいて混雑率を算出する。
【0024】
混雑率=アクセスポイントに接続したユーザ数×その店舗の所在地の人口/その所在地の携帯電話の契約者数÷来店推奨人数…(1)
この式(1)は、実際の来店者人数を、携帯電話のその地域における契約者数とその地域の人口と比を求め、その比を、来店した契約者数にかけることにより、実際の来店者を推定しようとする式である。そして、来店推奨人数に対する実際の来店者の推定値の割合に基づいて混雑率を算出する。
【0025】
滞在時間記憶部103は、各ユーザ端末700の滞在時間を記憶する部分である。図6は、その具体的なデータベースを示す図である。図に示されているとおり、滞在時間記憶部103は、ユーザ識別番号ごとに接続時間と退出時間とを記憶する。接続時間は、ユーザ端末700により接続が開始された時間であり、退出時間はユーザ端末700との接続が途切れた時間である。接続時間および退出時間は、情報受信部101により、Wi-Fi管理装置200から取得される。
【0026】
Wi-Fi管理装置200は、アクセスポイント800にユーザに所持されるユーザ端末700がアクセスすると(その圏内に入ると)、Wi-Fi管理装置200は接続時間を取得する。アクセスポイント800は、ユーザ端末700と定期的に通信しており、Wi-Fi管理装置200は、通信ができなくなった直前の通信していた時間を退出時間として取得する。滞在時間記憶部103は、Wi-Fi管理装置200から取得された情報を記憶する。
【0027】
ポイント管理情報記憶部104は、店舗ごとの最大配布ポイントを示すポイント管理情報を記憶する部分である。図7は、ポイント管理情報を示す図である。図に示されるとおり、ポイント管理情報は、店舗情報、顧客情報、および住民情報を合成した情報である。すなわち、店舗名、来店推奨人数、所在地、最大配布ポイント、契約者数、および人口を対応付けている。なお、店舗情報は、1日ごとに更新され、顧客情報および住民情報は1ヶ月ごとに更新されるとして、来店推奨人数および最大配布ポイントは1日ごとに更新され、契約者数および人口は1ヶ月ごとに更新される。上記更新タイミングは、一例であって、これに限るものではない。
【0028】
配布ポイント算出部105は、混雑率推定部102により推定された混雑率および滞在時間記憶部103に記憶された滞在時間に基づいて、ユーザに配布するポイントを算出する部分である。配布ポイント算出部105は、混雑率に応じた基準ポイントを算出し、その基準ポイントから、さらに、ユーザの滞在時間に基づいて配布ポイントを算出する。例えば、配布ポイント算出部105は、混雑率が1以上となった場合には、基準ポイントは0とし、混雑率が1未満であった場合には、最大配布ポイントを超えない範囲で、以下の式(2)を適用して基準ポイントを算出する。
【0029】
基準ポイント=最大配布ポイント×0.1÷混雑率・・・(2)
さらに、配布ポイント算出部105は、混雑率が所定値以上(混雑している)である場合には、滞在時間が所定時間以下(短い)である場合、最大配布ポイント以下の範囲で、所定の係数(1より大である)を基準ポイントにかけることにより、配布ポイントを算出する。混雑率が所定値以上であり、滞在時間が所定時間以上である場合には、所定の係数(1未満の値)を基準ポイントにかけることにより、配布ポイントを算出する。なお、混雑率が所定値以下である場合には、滞在時間による調整はしないようにしてよい。
【0030】
情報送信部106は、配布ポイント算出部105が算出したポイントを、アクセスポイント800の圏外から退出したユーザのユーザ識別情報とともに、ポイント配布装置600に送信する。ポイント配布装置600は、そのユーザ識別情報のユーザ端末700に対してポイントを配布する。なお、情報送信部106は、レジ装置600aに送信し、レジ装置600aにおける精算処理においてポイントの配布を行ってもよい。
【0031】
本開示においては、店舗に対する混雑率を算出しているが、店舗に限るものではなく、博物館、美術館、動物園、遊園地、その他公共または民間の施設、また建物のない広場、公園、その他観光名所等など所定の基準で区分されるエリアとしてもよい。このエリアへの入場推奨人数等はエリアの管理者により設定される。
【0032】
図7は、ポイントの配布処理を示すシーケンス図である。図7に示されるとおり、ポイント決定装置100において、情報受信部101は、顧客情報管理装置400から契約者数を取得し、住民情報管理装置500から人口を取得する(S101、S102)。なお、契約者数および人口は変動するため、更新頻度として1ヶ月としている。
【0033】
また、情報受信部101は、店舗情報装置300から店舗情報として、来店推奨人数、所在地、最大配布ポイントを受信する(S103)。そして、ポイント管理情報記憶部104は、ポイント管理情報を記憶する(S104)。なお、契約者数および人口は、1ヶ月ごとに更新され、来店推奨人数および最大配布ポイントは、1日にごとに更新される。ここまでは、ポイント決定装置100の事前準備処理である。
【0034】
つぎに、ポイント決定装置100は、ポイント配布処理を行う。ユーザ(ユーザ端末700)が店舗に入ると、そこに配置されているアクセスポイント800をアクセスする(S105)。本開示では一つのアクセスポイントを示しているが店舗には通常複数のアクセスポイントが配置されている。本開示では、複数のアクセスポイントがあった場合でも、それらをひとまとめに一つのアクセスポイントと表現している。Wi-Fi管理装置200は、ユーザ識別番号および接続時間をアクセスポイント800から取得して記憶する(S106)。
【0035】
Wi-Fi管理装置200は、アクセスポイント800に接続したユーザ数、そのユーザ識別番号、その接続時間をポイント決定装置100に送信する(S107)。
【0036】
ポイント決定装置100において、混雑率推定部102は、ユーザ数に基づいて、その店舗の混雑率を計算する(S108)。すなわち、混雑率推定部102は、Wi-Fi管理装置200から送信された店舗名をキーにして、ポイント管理情報から、来店推奨人数、最大配布ポイント、契約者数、および人口を導出し、それらに基づいて、混雑率を計算する。
【0037】
配布ポイント算出部105は、混雑率に応じた基準ポイントを算出する(S109)。配布ポイント算出部105は、さらに、Wi-Fi管理装置200からアクセスポイント800へのアクセスがなくなったユーザ識別番号およびその時間を取得し(S110)、ユーザの滞在時間を計算する(S111)。そして、配布ポイント算出部105は、上記算出した基準ポイントを滞在時間に応じて調整した配布ポイントを算出する(S112)。
【0038】
情報送信部106は、ユーザ識別番号および配布ポイントを、ポイント配布装置600に送信する(S113)。ポイント配布装置600は、ユーザ識別番号に応じたユーザ端末700に、配布ポイントを送信することで、ユーザはポイントを得ることができる(S114)。
【0039】
図8のシーケンス図では、ポイント配布装置600が配布ポイントをユーザ端末700に送信していたが、これに限るものではない。例えば、レジ装置600aが、ユーザの精算処理を行ったタイミングをユーザの退出時間と判断し、その退出時間に基づいてユーザの店舗の滞在時間を算出してもよい。図9は、そのシステムにおける処理シーケンス図である。処理S101から処理S109までは図8の処理と同じであり、その説明は割愛する。
【0040】
レジ装置600aにおいて、ユーザが精算処理をすると、ポイント決定装置100に、ユーザ識別番号および精算時間が通知される(S110)。レジ装置600aでは、ユーザ端末700のユーザ識別番号を、QRコード、ポイントカードなどを提示することにより取得することができる。その取得した時間を精算時間とする。
【0041】
そして、ポイント決定装置100において、情報受信部101は、レジ装置600aでの精算時間を取得する(S110a)。そして、滞在時間記憶部103は、接続時間と退出時間(精算時間)とを記憶する(S111)。そして、配布ポイント算出部105は、上記算出した基準ポイントを滞在時間に応じて調整した配布ポイントを算出する(S112)。情報送信部106は、ユーザ識別番号および配布ポイントを、レジ装置600aに送信する(S113)。レジ装置600aでは、精算処理時において、ポイントをユーザに配布する。ユーザへのポイントの配布は、公知のポイントデータベース(図示せず)に、ユーザ識別番号に対応付けられているポイントに加算されることで行われる。
【0042】
つぎに、このように構成されたポイント決定装置100の作用効果について説明する。本開示におけるポイント決定装置100において、混雑率推定部102が、ユーザが滞在するエリア(店舗)における混雑率を取得する。配布ポイント算出部105は、当該店舗におけるユーザの滞在時間に応じた配布ポイントを算出する。情報送信部106は、ポイント配布装置600またはレジ装置600aに、算出したポイントおよびユーザ識別番号を送信することで、ユーザに対して配布ポイントの配布処理を行う。
【0043】
この処理によれば、店舗におけるユーザの滞在時間と、その店舗の混雑率とに基づいて、当該ユーザに対して配布するポイントを算出することができる。例えば、店舗が混雑している場合で、滞在時間が短い場合には、その配布ポイントを多くする。逆に店舗が混雑している場合で、滞在時間が長い場合には、その配布ポイントを0または少なくする。したがって、店舗の混雑率緩和となるよう、ユーザの行動を誘導することができる。
【0044】
混雑率推定部102は、これら各種情報に基づいて自ら算出処理をして推定している、他の処理部で算出された混雑率を取得してもよく、混雑率取得部として機能する。
【0045】
また、配布ポイント算出部105は、配布ポイントを自ら計算しているが、他の処理部で算出された配布ポイントを取得してもよく、配布ポイント取得部として機能する。
【0046】
また、情報送信部106は、配布ポイントおよびその配布先となるユーザ識別番号をポイント配布装置600またはレジ装置600aに送信しており、配布処理部として機能する。
【0047】
また、本開示のポイント決定装置100において、配布ポイント算出部105は、混雑率に基づいて基準ポイントを算出する基準ポイント取得部として機能する。この処理により、配布ポイントを段階的に算出することが可能となり、その算出処理を容易にする。また、滞在時間による配布ポイントの変更・調整を容易にする。
【0048】
このポイント決定装置100において、配布ポイント算出部105は、ユーザが所定店舗に入った時間および退出した時間に基づいた滞在時間を算出する滞在時間取得部として機能する。そして、配布ポイント算出部105は、滞在時間に基づいて配布ポイントを取得する。店舗に入った時間は、店舗に配置されているアクセスポイント800へのアクアセス開始時間で取得される。退出した時間は、アクセスポイント800へのアクセスがなくなった時間またはレジ装置600aにおける精算時間で判断される。
【0049】
レジ装置600aにおいて配布処理を行う場合には、当該レジ装置600aに、配布ポイントを通知し、レジ装置600aにポイント配布処理を行わせる。
【0050】
また、混雑率推定部102は、アクセスポイント800にアクセスしたユーザ端末700のユーザ識別番号およびそのアクセス数を取得するとともに、アクセス数と、店舗における推奨人数とに基づき混雑率を算出する。配布処理は、アクセスポイント800から取得したユーザ端末700のユーザ識別番号に基づいて、ポイント配布を行う。
【0051】
本開示においては、店舗ごとに最大配布ポイントが定義されている。そして、配布ポイント算出部105は、ユーザが所定店舗に滞在している場合において、当該所定店舗における最大配布ポイントを超えないように配布ポイントを算出する。
【0052】
これにより、店舗ごとにポイントの負担の上限を定めることができる。一般的にポイント負担は、店舗が行うとしており、店舗におけるポイント運営を安定させることができる。
【0053】
本開示においては、混雑率推定部102は、アクセスポイント800にアクセスしたユーザ端末700それぞれのユーザ識別番号およびそのアクセス数を取得するとともに、アクセス数と、店舗における推奨人数とに基づき混雑率を算出する。そして、推奨人数は、店舗の管理者により設定される。
【0054】
この構成により、店舗管理者により推奨人数が設定され、それに基づいた混雑率を算出しているため、店舗管理者が混雑率算出を管理することができる。店舗がポイントの負担をしていることから、混雑率も店舗管理者が管理することがよいとされる。
【0055】
本開示のポイント決定装置100は、店舗への来店推奨人数を含む店舗情報(エリア情報)を記憶する店舗情報装置300、店舗を含む所定地域におけるユーザ端末700の通信事業者に対する契約者数を含む契約者情報を記憶する顧客情報管理装置400、所定地域の人口情報を記憶する住民情報管理装置500と通信可能に構成されている。店舗情報は、店舗の管理者により設定される。
【0056】
そして、混雑率推定部102は、契約者情報および人口情報から店舗における来場者の実数値を推定し、実数値と入店推定人数とに基づいて、混雑率を取得する。
【0057】
この構成により、ユーザ端末700を有していないユーザを含んだ来店者の実測値をより正確に算出し、よって正確な混雑率を推定することができる。
【0058】
この店舗情報には、さらに最大配布ポイントを含んでおり、配布ポイント算出部105は、最大配布ポイントを超えない範囲で配布ポイントを取得する。
【0059】
配布ポイントは店舗が負担することが多く、最大配布ポイントを店舗が管理することで、店舗運営を安定させ、また妥当なポイント配布、混雑緩和のための運営を可能にする。
【0060】
上記開示では、アクセスポイント800にアクセスしたユーザ端末700の数に基づいて来店者数を推定しているが、これに限るものではなく、例えば、カメラによる映像解析によって来店者人数を推定してもよい。
【0061】
また、ユーザ端末700のユーザ識別番号を利用してポイントを配布しているが、ユーザ識別番号から他のポイントシステムで管理している識別番号に変換して管理をしてもよい。通常、ユーザ端末700の識別番号をそのままポイントカードの識別番号に適用することはあまりないためである。その場合、ポイント決定装置100において、識別番号の管理データベースが必要である。
【0062】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0063】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0064】
例えば、本開示の一実施の形態におけるポイント決定装置100などは、本開示のポイント決定方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図10は、本開示の一実施の形態に係るポイント決定装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のポイント決定装置100は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0065】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ポイント決定装置100のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0066】
ポイント決定装置100における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0067】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の混雑率推定部102、配布ポイント算出部105などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0068】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ポイント決定装置100の混雑率推定部102は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0069】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係るポイント決定方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0070】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0071】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の情報受信部101、情報送信部106などは、通信装置1004によって実現されてもよい。情報受信部101、情報送信部106は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0072】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0073】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0074】
また、ポイント決定装置100は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0075】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0076】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0077】
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0078】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0079】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0080】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0081】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0082】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0083】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0084】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0085】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0086】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0087】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0088】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0089】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0090】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0091】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0092】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0093】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0094】
100…ポイント決定装置、101…情報受信部、102…混雑率推定部、103…滞在時間記憶部、104…ポイント管理情報記憶部、105…配布ポイント算出部、106…情報送信部、200…Wi-Fi管理装置、300…店舗情報装置、400…顧客情報管理装置、500…住民情報管理装置、600…ポイント配布装置、600a…レジ装置、700…ユーザ端末、800…アクセスポイント。



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10