(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、離島の地図画像を表示する方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 29/00 20060101AFI20240401BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20240401BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20240401BHJP
【FI】
G09B29/00 A
G09B29/00 F
G01C21/26 B
G06F3/04842
(21)【出願番号】P 2020213299
(22)【出願日】2020-12-23
【審査請求日】2023-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】100157277
【氏名又は名称】板倉 幸恵
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【氏名又は名称】田邊 淳也
(72)【発明者】
【氏名】谷川 武人
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-29473(JP,A)
【文献】特開2012-208369(JP,A)
【文献】特開2009-109918(JP,A)
【文献】特開平9-145398(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 29/00
G01C 21/00-21/36
G06F 3/01, 3/048-3/04895
G06T 1/00,11/60-13/80,
17/05,19/00-19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
離島の位置情報を含む地図データを記憶する記憶部と、
利用者による第1の操作に応じて、現在位置を起点として、前記第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成する地図画像生成部と、
生成された前記離島の地図画像を表示する表示部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記地図画像生成部は、
任意の方法で特定された前記現在位置の地図画像を生成し、前記表示部に表示させたのち、
前記第1の操作に応じて、前記現在位置を起点とした前記離島の地図画像を生成し、前記表示部の表示を前記離島の地図画像へと更新させ、
前記現在位置を、前記離島の位置へと更新する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記地図画像生成部は、
前記第1の操作に応じて、前記現在位置を起点として、前記第1の操作により特定された方向に位置する離島の候補を生成し、前記候補を前記表示部に表示させたのち、
前記候補から選択された前記離島の地図画像を生成する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記地図画像生成部は、さらに、利用者による第2の操作であって、前記第1の操作と一部が重複した第2の操作に応じて、前記現在位置を起点とした各方位に存在する離島の情報を、対応する方位にそれぞれ表示した前記現在位置の地図画像を生成し、前記表示部に表示させる、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記記憶部の前記地図データには、前記位置情報に加えてさらに、離島に関する付加的な情報が含まれており、
前記地図画像生成部は、前記付加的な情報が、利用者により予め指定された条件を満たす離島を対象として、前記離島の地図画像を生成する、情報処理装置。
【請求項6】
離島の地図画像を表示する方法であって、離島の位置情報を含む地図データを有する情報処理装置が、
利用者による第1の操作に応じて、現在位置を起点として、前記第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成する工程と、
生成された前記離島の地図画像を表示する工程と、
を備える、方法。
【請求項7】
コンピュータプログラムであって、離島の位置情報を含む地図データを有する情報処理装置に、
利用者による第1の操作に応じて、現在位置を起点として、前記第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成するステップと、
生成された前記離島の地図画像を表示するステップと、
を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、離島の地図画像を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えばスマートフォンやカーナビゲーション装置等の情報処理装置を利用して、任意の場所の地図画像を表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、地図に表示される地域に対する利用者の認知度に応じて、地図画像の縮尺を変更する地図表示システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、日本は6852の島々により構成された島国であり、本州、北海道、四国、九州、及び沖縄本島を除く、6847の離島を有している。従来、このような離島の地図画像を表示しようとする場合、離島の住所または名称による検索や、縮尺を広域に設定した状態の地図画像(以降「広域地図画像」とも呼ぶ)から目視で離島を探す、という手段が用いられていた。しかし、住所または名称による離島検索は、住所または名称が不明な場合には使用できず、使い勝手に劣るという課題があった。また、目視による離島検索は、地図画像の縮尺変更や地図画像のスクロールの手間が掛かるため、使い勝手に劣るという課題があった。
【0005】
このため、情報処理装置において、離島検索をして離島の地図画像を表示させる際の利便性を向上させることが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、離島の位置情報を含む地図データを記憶する記憶部と、利用者による第1の操作に応じて、現在位置を起点として、前記第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成する地図画像生成部と、生成された前記離島の地図画像を表示する表示部と、を備える。
【0008】
この構成によれば、地図画像生成部は、利用者による第1の操作に応じて、現在位置を起点として、第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成し、表示部は、生成された離島の地図画像を表示する。このため利用者は、離島の方向を指定するための第1の操作を行うだけで、離島の住所や名称を指定したり、広域地図画像を目視で確認することなく、離島検索を行い、離島の地図画像を表示させることができる。この結果、本構成の情報処理装置によれば、離島検索をして離島の地図画像を表示させる際の利便性を向上できる。
【0009】
(2)上記形態の情報処理装置において、前記地図画像生成部は、任意の方法で特定された前記現在位置の地図画像を生成し、前記表示部に表示させたのち、前記第1の操作に応じて、前記現在位置を起点とした前記離島の地図画像を生成し、前記表示部の表示を前記離島の地図画像へと更新させ、前記現在位置を、前記離島の位置へと更新してもよい。
この構成によれば、地図画像生成部は、まず、現在位置の地図画像を生成して表示部に表示させるため、利用者は、離島検索の起点となる現在位置を容易に確認できる。また、地図画像生成部は、第1の操作に応じて、現在位置を起点とした離島の地図画像を生成及び表示(表示部の表示を更新)させ、現在位置を当該離島の位置へと更新する。このため、利用者は、第1の操作を繰り返すことにより、第1の操作により特定された方向に位置する異なる離島を、次々と表示部に表示させることができる。この結果、離島検索をして離島の地図画像を表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0010】
(3)上記形態の情報処理装置において、前記地図画像生成部は、前記第1の操作に応じて、前記現在位置を起点として、前記第1の操作により特定された方向に位置する離島の候補を生成し、前記候補を前記表示部に表示させたのち、前記候補から選択された前記離島の地図画像を生成してもよい。
この構成によれば、地図画像生成部は、第1の操作に応じて、現在位置を起点として、第1の操作により特定された方向に位置する離島の候補を生成し、候補を表示部に表示させたのち、候補から選択された離島の地図画像を生成する。このため、第1の操作により特定された方向に複数の離島が存在する場合であっても、利用者は、当該複数の離島の候補から所望の離島を選択して、当該離島の地図画像を表示部に表示させることができる。この結果、離島検索をして離島の地図画像を表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0011】
(4)上記形態の情報処理装置において、前記地図画像生成部は、さらに、利用者による第2の操作であって、前記第1の操作と一部が重複した第2の操作に応じて、前記現在位置を起点とした各方位に存在する離島の情報を、対応する方位にそれぞれ表示した前記現在位置の地図画像を生成し、前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、地図画像生成部は、利用者による第2の操作に応じて、現在位置を起点とした各方位に存在する離島の情報を、対応する方位にそれぞれ表示した現在位置の地図画像を生成及び表示させる。このため利用者は、第2の操作を行うことによって、現在位置を起点として各方位に存在する離島の情報を確認することができ、当該情報を第1の操作をする際の参考とできる。また、第2の操作は、第1の操作と一部が重複しているため、利用者は、第2の操作と第1の操作とを容易に記憶することができると共に、第2の操作から第1の操作をスムーズに実施できる。この結果、離島検索をして離島の地図画像を表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0012】
(5)上記形態の情報処理装置において、前記記憶部の前記地図データには、前記位置情報に加えてさらに、離島に関する付加的な情報が含まれており、前記地図画像生成部は、前記付加的な情報が、利用者により予め指定された条件を満たす離島を対象として、前記離島の地図画像を生成してもよい。
この構成によれば、地図画像生成部は、地図データ内の付加的な情報が、利用者により予め指定された条件を満たす離島を対象として、離島の地図画像を生成する。このため、利用者は、予め条件を指定しておくことによって、意図しない離島が検索及び表示されることを抑制できる。この結果、離島検索をして離島の地図画像を表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0013】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、離島の地図画像を表示する情報処理装置、地図表示装置、出発地から目的地までの経路を案内する情報処理装置、経路案内装置、これらの装置を含むシステム、これら各装置やシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、そのコンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態としての情報処理装置の概略構成を示す図である。
【
図2】離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図4】表示部に表示される地図画像の一例を示す図である。
【
図5】第2実施形態の離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図6】第2実施形態において表示部に表示される地図画像の一例を示す図である。
【
図7】第3実施形態の離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】第3実施形態において表示部に表示される地図画像の一例を示す図である。
【
図9】第4実施形態の離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図10】第5実施形態の離島表示システム(情報処理装置)の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての情報処理装置10の概略構成を示す図である。情報処理装置10は、利用者による第1の操作に応じて、現在位置を起点として第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成し、表示する装置である。本実施形態の情報処理装置10は、パーソナルコンピュータであり、CPU110と、記憶部120と、通信部130と、ROM/RAM140と、入出力部150とを備えている。情報処理装置10の各部は、図示しないバスにより相互に接続されている。
【0016】
CPU110は、ROM140に格納されているコンピュータプログラムをRAM140に展開して実行することにより、情報処理装置10の各部を制御する。また、CPU110は、取得部111、地図画像生成部112としても機能する。
【0017】
取得部111は、利用者により、入出力部150を介してなされる「第1の操作」を取得する。第1の操作とは、離島の方向を指定するための操作であって、予め定められ、記憶部120に記憶された所定の操作を意味する。以降、離島の方向を東西南北の4方向に分割し、東西南北を指定する第1の操作を、入出力部150のキーボードを用いた下記a1~a4とした場合を例示して説明する。
(a1)北方向を指定する第1の操作:Ctrlキー押下、かつ、↑キー押下
(a2)南方向を指定する第1の操作:Ctrlキー押下、かつ、↓キー押下
(a3)東方向を指定する第1の操作:Ctrlキー押下、かつ、→キー押下
(a4)西方向を指定する第1の操作:Ctrlキー押下、かつ、←キー押下
【0018】
なお、離島の方向は、東西南北の4方向に限らず任意に規定できる。例えば、南北の2方向でもよく、東西の2方向でもよく、時計(0時~11時)に対応した12方向でもよい。また、第1の操作は、操作a1~a4に限らず任意に規定できる。例えば、第1の操作は、入出力部150の異なるキーを用いた操作であってもよく、入出力部150のマウスジェスチャーを用いた操作であってもよく、入出力部150のフリック入力やスワイプ入力を用いた操作であってもよく、方向を指示する音声入力による操作であってもよい。離島の方向の分割方法、及び、第1の操作の指定については、情報処理装置10の利用者による設定、変更が可能であってもよい。
【0019】
地図画像生成部112は、取得部111及び入出力部150と協働して、離島表示処理(
図2)を実行する。離島表示処理は、利用者による第1の操作に応じて離島の地図画像を生成し、表示する処理である。詳細は後述する。
【0020】
記憶部120は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成される。記憶部120には、離島地図データベース121が設けられている。以降の説明では、データベースを単に「DB」とも呼ぶ。離島地
図DB121は、離島の地図画像を表すデータを格納するDBである。離島地
図DB121には、少なくとも、離島の形状を表すポリゴンデータと、離島の名称と、離島の位置座標(例えば、代表点の緯度経度、平面直角座標等)とが含まれている。なお、離島地
図DB121には、離島に関する付加的な情報(以降「付加情報」とも呼ぶ)が含まれていてもよい。付加情報とは、例えば、当該離島に人が住んでいるか(有人/無人の別)と、当該離島の面積、当該離島の気候や交通に関する情報、当該離島の施設に関する情報、当該離島の観光スポットに関する情報等である。離島地
図DB121は「地図データ」に相当する。
【0021】
なお、記憶部120には、図示しない一般的な地
図DBが記憶されている。地
図DBには、地形、建物、道路の形状を表すポリゴンデータ等、地図画像を生成するために必要な情報が含まれる。なお、記憶部120には、一般的な地
図DBと、上述した離島地
図DB121との両方を含む包括的な地
図DBが記憶されていてもよい。
【0022】
通信部130は、他の装置との間における図示しない通信インターフェースを介した通信を制御する。通信部130によって、図示しない通信キャリアを介してインターネットに接続することで、情報処理装置10は、インターネット上に設けられた他の情報処理装置との間で、通信を行うことができる。
【0023】
入出力部150は、利用者との間の情報の入出力に使用される種々のインターフェースである。入出力部150としては、例えば、入力部としてのキーボード、タッチパネル、操作ボタン、マイク、表示部(出力部)としての液晶パネル、タッチパネル、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)インジケータ等を採用できる。以降、入力部としてキーボードを用い、表示部(出力部)として液晶パネルを用いる場合を例示して説明する。
【0024】
図2は、離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。離島表示処理は、利用者による第1の操作に応じて離島の地図画像を生成し、表示する処理であり、任意のタイミングで実行され得る。例えば、離島表示処理は、情報処理装置10にインストールされている所定のアプリケーションが起動された際に、実行されてよい。
【0025】
図3は、離島表示処理について説明する図である。以降では、情報処理装置10がA島に存在し、情報処理装置10の現在位置(すなわちA島)を起点とし、上述した第1の操作a1~a4により特定された方向に位置する離島の地図画像を生成及び表示させる場合を例示して説明する。
図3の例では、離島検索のために用いる方向を、東西南北の4方向とし、東西南北の各方向をA島の代表点LAT1を中心として90°毎に分割している。
図3の例では、北方向D1にはE島及びF島が存在し、南方向D3にはC島が存在し、東方向D2にはB島が存在し、西方向D4にはD島が存在する。ここで本実施形態では、島の代表点が含まれる方向を、当該島の存在する方向としている。例えば、B島の輪郭は北方向D1と東方向D2とにまたがって存在しているが、B島の代表点LAT2は東方向D2に存在するため、B島は東方向D2に存在するものとして取り扱う。
【0026】
図2のステップS10において地図画像生成部112は、現在位置の地図画像を生成し、表示部に表示させる。具体的には、地図画像生成部112は、無線LANの基地局の位置情報や、ネットワークのIPアドレス情報等から、情報処理装置10の現在位置を表す位置情報を取得する。地図画像生成部112は、取得した位置情報を用いて離島地
図DB121(または一般的な地
図DB)を検索し、現在位置の地図画像を生成する。地図画像生成部112は、生成した現在位置の地図画像を、入出力部150に表示させる。
【0027】
図4は、表示部に表示される地図画像の一例を示す図である。
図4(A)に示すように、ステップS10において入出力部150には、現在位置であるA島の地図画像IMが表示される。地図画像IMには、地図の縮尺を表す表示C1と、A島の名称を表す表示C2と、A島の行政区を表す表示C3とが含まれている。表示C1~C3は、いずれも省略可能である。地図画像IMには、表示C1~C3以外の他の表示が含まれてもよい。ここで、地図画像生成部112は、A島の輪郭RI1が全て含まれ、かつ、A島が可能な限り大きく(詳細に)表示されるように地図画像IMの縮尺を自動で調整する。この自動調整は、省略してもよい。
【0028】
図2のステップS12において取得部111は、利用者から入出力部150を介してなされた第1の操作(上述した操作a1~a4のいずれかの操作)を取得する。ステップS14において地図画像生成部112は、第1の操作により特定された方向に位置する最寄りの離島を特定する。具体的には、地図画像生成部112は、離島地
図DB121を検索し、ステップS10で取得した現在位置(または現在位置があるA島の代表点LAT1)を起点として、第1の操作で特定された方向に位置する最寄りの離島を特定する。「最寄り」とは、例えば、代表点の緯度経度の差異が最も小さい離島とできる。例えば、
図4(A)に示す状態から、
図4(B)に示すように第1の操作として操作a3(Ctrlキー押下、かつ、→キー押下)がなされた場合、離島地
図DB121の検索結果として、現在位置があるA島から東方向D2にある、最寄りのB島が検索される。
【0029】
図2のステップS16において地図画像生成部112は、ステップS14で特定された(ステップS14の検索結果として得られた)離島の地図画像を生成し、表示部に表示させる。この結果、
図4(B)に示すように、入出力部150には、A島から東方向D2にある最寄りのB島の地図画像IMが表示される。ここで、地図画像生成部112は、B島の輪郭RI2が全て含まれ、かつ、B島が可能な限り大きく(詳細に)表示されるように地図画像IMの縮尺を自動で調整する。このため、
図4(B)に示すB島の縮尺表示C1は、
図4(A)に示すA島の縮尺表示C1よりも広域になっている。
【0030】
図2のステップS18において地図画像生成部112は、現在位置を、ステップS16で表示した離島の位置(例えば、離島の代表点の位置)へと更新する。その後、地図画像生成部112は、処理をステップS12に遷移させ、上述した処理を繰り返す。なお、地図画像生成部112は、現在位置の更新の際、離島検索のために用いる東西南北の各方向を、B島の代表点LAT2を中心とした90°毎とする。この結果、例えば、
図4(B)に示す状態から、
図4(C)に示すように第1の操作として操作a2(Ctrlキー押下、かつ、↓キー押下)がなされた場合、離島地
図DB121の検索結果として、現在位置であるB島から南方向D3にある最寄りのC島が検索され、C島の地図画像IMが入出力部150に表示される。地図画像生成部112は、地図画像IMの縮尺を自動で調整するため、
図4(C)に示すC島の縮尺表示C1は、
図4(B)に示すB島の縮尺表示C1よりも狭域になっている。
【0031】
なお、
図2で説明した離島表示処理において、ステップS10の現在位置は、任意の方法で特定されてよい。例えば、地図画像生成部112は、GPS(Global Positioning System/全地球測位システム)等から得られた情報から、情報処理装置10の現在位置を表す位置情報を取得してもよい。例えば、地図画像生成部112は、利用者から指定された住所や、利用者から指定された名称を有する施設等の場所を、現在位置としてもよい。利用者の指定に基づく場合、現在位置と、情報処理装置10が存在する位置とは相違していてもよい。また、
図2で説明した離島表示処理において、ステップS18は、省略してもよい。この場合、地図画像生成部112は、ステップS16が終了した時点で、現在位置を更新することなく、離島表示処理を終了させる。
【0032】
以上のように、第1実施形態の情報処理装置10によれば、地図画像生成部112は、利用者による第1の操作(例えば操作a1~a4)に応じて、現在位置を起点として、第1の操作により特定された方向に位置する離島の地図画像IMを生成し、表示部(入出力部150)は、生成された離島の地図画像IMを表示する。このため利用者は、離島の方向を指定するための第1の操作を行うだけで、離島の住所や名称を指定したり、広域地図画像を目視で確認することなく、離島検索を行い、離島の地図画像IMを表示させることができる。この結果、第1実施形態の情報処理装置10によれば、離島検索をして離島の地図画像IMを表示させる際の利便性を向上できる。
【0033】
また、第1実施形態の情報処理装置10によれば、地図画像生成部112は、
図4(A)に示すようにまず、現在位置の地図画像IMを生成して表示部(入出力部150)に表示させる。このため、利用者は、離島検索の起点となる現在位置を容易に確認できる。また、地図画像生成部112は、
図4(B)に示すように、第1の操作(例えば操作a1~a4)に応じて、現在位置を起点とした離島(現在位置を起点として第1の操作により特定された方向に位置する離島)の地図画像IMを生成及び表示(入出力部150の表示を更新)させ、現在位置を当該離島の位置へと更新する。このため、利用者は、
図4(B)及び
図4(C)に示すように、第1の操作を繰り返すことにより、第1の操作により特定された方向に位置する異なる離島を、次々と表示部(入出力部150)に表示させることができる。この結果、離島検索をして離島の地図画像IMを表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0034】
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態の離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。第2実施形態では、表示部に離島の候補を表示し、選択可能とする。第2実施形態の情報処理装置10aは、第1実施形態の構成において、地図画像生成部112に代えて地図画像生成部112aを備える。地図画像生成部112aは、
図5に示す離島表示処理を実行する。
図5に示す離島表示処理では、
図2のステップS14及びS16に代えて、ステップS20~S26が実行される。
【0035】
図6は、第2実施形態において表示部に表示される地図画像の一例を示す図である。
図5のステップS10及びS12において地図画像生成部112aは、
図2で説明した通り、現在位置の地図画像を生成して表示部に表示させ、入出力部150を介してなされた第1の操作を取得する。この結果、
図6(A)に示すように、入出力部150には、現在位置であるA島の地図画像IMが表示される。
【0036】
次に、ステップS20において地図画像生成部112aは、第1の操作により特定された方向に位置する離島の候補を生成する。具体的には、地図画像生成部112aは、離島地
図DB121を検索し、ステップS10で取得した現在位置(または現在位置があるA島の代表点LAT1)を起点として、第1の操作で特定された方向、かつ、所定の検索範囲内に位置する離島を特定する。この検索範囲は予め定められ、記憶部120に記憶されている。検索範囲は、利用者による設定及び変更が可能であってもよい。例えば、
図6(A)に示す状態から、
図6(B)に示すように第1の操作として操作a1(Ctrlキー押下、かつ、↑キー押下)がなされた場合、離島地
図DB121の検索結果として、現在位置があるA島から北方向D1にある、E島とF島とが検索される。
【0037】
ステップS22において地図画像生成部112aは、ステップS20で生成した離島の候補を表示部に表示させる。この結果、
図6(B)に示すように、入出力部150には、A島から北方向D1にある離島の候補を指定するためのウィンドウC6が表示される。利用者は、任意の手段(図示の例では、ポインタを用いた選択)により、表示された離島の候補から所望の離島を選択する。図示の例では、E島が選択されている。なお、ステップS20で生成された離島の候補が1つしかない場合、地図画像生成部112aは、候補を1つだけとしたウィンドウC6を表示してもよいし、候補の表示(ウィンドウC6の表示)を省略してもよい。なお、ウィンドウC6における表示態様はあくまで一例であり、種々の変更ができる。例えば、ウィンドウC6には、離島の名称以外の他の情報(例えば、現在位置からの距離や、離島の特徴等)が含まれていてもよい。
【0038】
ステップS24において取得部111は、利用者から入出力部150を介してなされる選択操作(離島の候補C6から、離島を選択する操作)を取得する。ステップS26において地図画像生成部112aは、選択操作により特定された離島の地図画像を生成し、表示部に表示させる。この結果、
図6(C)に示すように、入出力部150には、利用者により選択されたE島の地図画像IMが表示される。
【0039】
このように、離島表示処理は種々の変更が可能であり、表示部に離島の候補を表示し、選択可能としてもよい。このような第2実施形態の情報処理装置10aにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態の情報処理装置10aによれば、地図画像生成部112aは、第1の操作(例えば操作a1~a4)に応じて、現在位置を起点として、第1の操作により特定された方向に位置する離島の候補C6を生成し、候補C6を表示部(入出力部150)に表示させたのち、候補C6から選択された離島の地図画像IMを生成する。このため、第1の操作により特定された方向に複数の離島が存在する場合であっても、利用者は、当該複数の離島の候補C6から所望の離島を選択して、当該離島の地図画像IMを表示部(入出力部150)に表示させることができる。この結果、離島検索をして離島の地図画像IMを表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0040】
C.第3実施形態:
図7は、第3実施形態の離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。第3実施形態では、利用者により入出力部150を介してなされる「第2の操作」に応じて、表示部に最寄りの離島を表示する。第2の操作とは、第1実施形態で説明した「第1の操作」と一部が重複した操作である。以降、第2の操作として、第1実施形態で例示した第1の操作(操作a1~a4)と一部が重複する「Ctrlキー押下」を例示して説明する。なお、第2の操作は、第1の操作の割り当てに応じて適宜変更される。例えば、第1の操作が「Altキー+方向キー押下」である場合、第2の操作は「Altキー押下」となる。
【0041】
第2実施形態の情報処理装置10bは、第1実施形態の構成において、地図画像生成部112に代えて地図画像生成部112bを備える。地図画像生成部112bは、
図2で説明した離島表示処理と並列して、
図7に示す補助表示処理を実行する。
図7のステップS50において取得部111は、利用者から入出力部150を介してなされた第2の操作を取得する。
【0042】
ステップS52において地図画像生成部112bは、現在位置を起点として、各方位に存在する離島の情報を生成し、表示部に表示させる。具体的には、地図画像生成部112bは、離島地
図DB121を検索し、離島表示処理(
図2)のステップS10で取得した現在位置(または現在位置があるA島の代表点LAT1)を起点として、全ての方向において、所定の検索範囲内に位置する離島をそれぞれ特定する。この検索範囲は予め定められ、記憶部120に記憶されている。検索範囲は、利用者による設定及び変更が可能であってもよい。次に、地図画像生成部112bは、特定された離島の情報を、当該離島が存在する方位(方向)にそれぞれ表示した補助画像を生成する。地図画像生成部112bは、生成した補助画像を、離島表示処理(
図2)のステップS10で表示された現在位置の地図画像に重畳して、入出力部150に表示させる。
【0043】
図8は、第3実施形態において表示部に表示される地図画像の一例を示す図である。例えば、
図8に示すように、現在位置であるA島の地図画像IMが表示された状態において、第2の操作(Ctrlキー押下)がなされた場合、離島地
図DB121の検索結果として、A島の北方向D1にあるE島及びF島と、A島の東方向D2にあるB島と、A島の南方向D3にあるC島と、A島の西方向D4にあるD島と、が検索される。
【0044】
このため、地図画像生成部112bは、
図8に示す補助画像C51~C54を生成し、離島表示処理(
図2)のステップS10で表示されたA島の地図画像IMに重畳して、入出力部150に表示させる。補助画像C51は、A島の上側(北方向)に配置された、E島及びF島がある旨を表す表示である。補助画像C52は、A島の右側(東方向)に配置された、B島がある旨を表す表示である。補助画像C53,C54についても同様である。なお、補助画像C51~C54における表示態様はあくまで一例であり、種々の変更ができる。例えば、補助画像C51~C54には、離島の名称以外の他の情報(例えば、現在位置からの距離や、離島の特徴等)が含まれていてもよい。
【0045】
このように、地図画像生成部112bは、離島表示処理に加えて、補助表示処理を実行してもよい。このような第3実施形態の情報処理装置10bにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第3実施形態の情報処理装置10bによれば、地図画像生成部112bは、利用者による第2の操作に応じて、現在位置を起点とした各方位に存在する離島の情報C51~C54を、対応する方位にそれぞれ表示した現在位置の地図画像IMを生成及び表示させる。このため利用者は、第2の操作を行うことによって、現在位置を起点として各方位に存在する離島の情報C51~C54を確認することができ、当該情報C51~C54を第1の操作をする際の参考とできる。また、第2の操作(Ctrlキー押下)は、第1の操作(Ctrlキー+方向キー押下)と一部が重複しているため、利用者は、第2の操作と第1の操作とを容易に記憶することができると共に、第2の操作から第1の操作をスムーズに実施できる。この結果、離島検索をして離島の地図画像IMを表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0046】
D.第4実施形態:
図9は、第4実施形態の離島表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。第4実施形態では、表示部に表示される離島をフィルタリングする。第3実施形態の情報処理装置10cは、第1実施形態の構成において、地図画像生成部112に代えて地図画像生成部112cを備える。地図画像生成部112cは、
図9に示す離島表示処理を実行する。
図9に示す離島表示処理では、ステップS10の前にステップS30が実行される。
【0047】
ステップS30において地図画像生成部112cは、記憶部120からフィルタ条件を取得し、取得した条件で離島地
図DB121をフィルタリングする。フィルタ条件は、離島表示処理において表示部に表示させる離島を絞り込むための条件である。フィルタ条件は任意に設定でき、例えば、離島地
図DB121の付加情報(有人/無人の別、面積、気候や交通に関する情報、施設に関する情報、観光スポットに関する情報等)を対象として条件設定できる。
図9の例では、フィルタ条件は、利用者から入出力部150を介して予め(例えば、アプリケーションの起動時等に)指定され、記憶部120に記憶されている。しかし、地図画像生成部112cは、ステップS30において、利用者からのフィルタ条件の入力を取得してもよい。その後、ステップS14では、ステップS30で取得された条件によりフィルタリングされた後の離島地
図DB121から、第1の操作により特定された方向に位置する最寄りの離島が特定される。
【0048】
このように、離島表示処理は種々の変更が可能であり、利用者から指定された条件を用いて、表示部に表示される離島をフィルタリングしてもよい。このような第4実施形態の情報処理装置10cにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第4実施形態の情報処理装置10cによれば、地図画像生成部112cは、離島地
図DB121(地図データ)内の付加的な情報が、利用者により予め指定されたフィルタ条件を満たす離島を対象として、離島の地図画像IMを生成する。このため、利用者は、予め条件を指定しておくことによって、意図しない離島が検索及び表示されることを抑制できる。この結果、離島検索をして離島の地図画像IMを表示させる際の利便性を、さらに向上できる。
【0049】
E.第5実施形態:
図10は、第5実施形態の離島表示システム(情報処理装置)1の概略構成を示す図である。離島表示システム1は、サーバ10dと、クライアント20とを備えている。サーバ10dは、有線通信によってインターネットINTに接続されている。クライアント20は、通信キャリアBSを介した無線通信によってインターネットINTに接続されている。通信キャリアBSには、送受信アンテナや、無線基地局、交換局が含まれる。すなわち、サーバ10dとクライアント20とは、インターネットINTを介して相互に通信することができる。
【0050】
サーバ10dは、以下のb1~b3の相違点を除いて、第1実施形態で説明した情報処理装置10と同様の構成を有している。
(b1)クライアント20からの要求に応じて、
図2に示す離島表示処理を実行する点。
(b2)離島表示処理(ステップS10)において、現在位置取得部260により取得されたクライアント20の現在位置を使用する点。
(b3)離島表示処理(ステップS10,S16)において、地図画像IMを入出力部150に表示させることに代えて、地図画像IMをクライアント20へと送信し、地図画像IMをクライアント20の入出力部250に表示させる点。
【0051】
クライアント20は、例えば、図示するスマートフォンのほか、パーソナルコンピュータや、車載装置として構成してもよい。クライアント20は、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、ROM/RAM240と、入出力部250と、現在位置取得部260とを有している。各部は図示しないバスにより相互に接続されている。CPU210は、ROM240に格納されているコンピュータプログラムをRAM240に展開して実行することにより、クライアント20の各部を制御するほか、制御部211としても機能する。制御部211は、サーバ10dに対して離島表示処理の実行を要求し、離島表示処理の結果(地図画像IM)を取得して入出力部250に表示させる。
【0052】
記憶部220は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成されている。通信部230は、サーバ10dなど他の装置との間における、図示しない通信インターフェースを介した通信を制御する。入出力部250は、クライアント20と利用者との間の情報の入出力に使用される種々のインターフェースである。入出力部250としては、例えば、入力部としてのタッチパネル、操作ボタン、マイク、表示部としてのタッチパネル、液晶パネル、スピーカ、LEDインジケータ等を採用できる。現在位置取得部260は、GPSを構成する人工衛星から送信された電波を受信し、クライアント20の現在位置を表す現在位置情報(緯度および経度)を取得する。
【0053】
このように、離島表示システム(情報処理装置)1の構成は種々の変更が可能であり、
図10で説明したサーバ10dとクライアント20のように、複数の装置によって「情報処理装置10」の機能が実現されてもよい。このような第5実施形態の離島表示システム(情報処理装置)1においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0054】
F.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
【0055】
・変形例1:
上記実施形態では、情報処理装置の構成の一例を示した。しかし、情報処理装置の構成は任意の態様を採用できる。例えば、情報処理装置に整備されているとした「離島地
図DB」は、他のサーバ装置(クラウドサーバでもよい)に保持されていてもよい。例えば、情報処理装置は、
図1で例示したパーソナルコンピュータのほかにも、スマートフォン、ナビゲーション専用装置、ゲーム機、ウェアラブルデバイス等の種々の装置を採用できる。
【0056】
・変形例2:
上記実施形態では、離島表示処理(
図2、
図5、
図9)及び補助表示処理(
図7)について、処理手順の一例を挙げて説明した。しかし、これらの処理手順は種々の変更が可能であり、各ステップにおける処理内容の追加、省略、変更をしてもよく、各ステップの実行順序を変更してもよい。例えば、上記実施形態の例では、離島(A島)から他の離島(B島~F島)へと地図画像IMを変化させる例を示した。しかし、離島でない場所(例えば、本州、北海道、四国、九州、及び沖縄本島)から離島へと地図画像IMを変化させる場合についても、同様に実施できる。
【0057】
例えば、上記実施形態の例では、地図画像生成部は、現在位置を起点として、第1の操作により特定された方向に位置する「離島」の地図画像を生成し、表示するとした。しかし、地図画像生成部は、任意の地物(例えば、所定以上の標高を有する山、所定以上の面積を有する湖、高速道路のSA/PA/IC、特定の施設等)について、離島と同様の処理をしてもよい。すなわち、地図画像生成部は、現在位置を起点として、第1の操作により特定された方向に位置する任意の地物の地図画像を生成し、表示してもよい。この場合、離島地
図DBに代えて、対象とする地物地
図DBを設け、離島表示処理(
図2、
図5、
図9)において地物地
図DBを検索対象とすればよい。
【0058】
・変形例3:
上記実施形態では、離島表示処理(
図2、
図5、
図9)及び補助表示処理(
図7)における表示内容について、一例を挙げて説明した。しかし、表示部の表示内容については種々の変更が可能であり、表示内容の追加、省略、変更をしてもよい。例えば、F島とF島のように近くにある複数の島は、1つの地図画像IMにまとめて表示されてもよい。例えば、離島の地図画像IMには、ステップS10の現在位置から地図画像IMに表示されている離島までの距離が含まれてもよい。また、上述した第1~第5実施形態の構成と、上述した変形例1,2の構成とは、適宜組み合わせてもよい。例えば、第3実施形態で説明した補助表示処理を、第2,第4,第5実施形態の情報処理装置で実行してもよい。例えば、補助表示処理において、第2実施形態で説明した処理と、第4実施形態で説明した処理との両方を行ってもよい。
【0059】
・変形例4:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0060】
1…離島表示システム、情報処理装置
10,10a~10c…情報処理装置
10d…サーバ
20…クライアント
110…CPU
111…取得部
112,112a~112c…地図画像生成部
120…記憶部
121…離島地図データベース
130…通信部
140…ROM/RAM
150…入出力部
210…CPU
211…制御部
220…記憶部
230…通信部
240…ROM/RAM
250…入出力部
260…現在位置取得部