(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】乳房ウルトラサウンドワークフローアプリケーション
(51)【国際特許分類】
A61B 8/14 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
A61B8/14
(21)【出願番号】P 2020555035
(86)(22)【出願日】2019-05-07
(86)【国際出願番号】 US2019031094
(87)【国際公開番号】W WO2019217405
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2022-03-11
(32)【優先日】2018-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501214292
【氏名又は名称】ホロジック, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Hologic, Inc.
【住所又は居所原語表記】250 Campus Drive, 01752 Marlborough, MA,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】サン ピエール, ショーン
【審査官】冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-520345(JP,A)
【文献】特表2008-541889(JP,A)
【文献】国際公開第2017/006933(WO,A1)
【文献】特開2015-186505(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0000453(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 - 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスであって、
ユーザによって動作させられるウルトラサウンドプローブに通信可能に結合されるように構成される少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのメモリであって、前記少なくとも1つのメモリは、診断手技を促進するためのウルトラサウンドワークフローツールを実装するコンピュータ実行可能な命令を記憶しており、前記コンピュータ実行可能な命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングデバイスに、
患者の解剖学的特徴を走査する
前記ウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信することと、
前記ウルトラサウンドワークフローツールによって、前記走査された解剖学的特徴と関連付けられる着目領域を検出することと、
前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に前記着目領域の表示を引き起こすことと、
病変または嚢胞として前記検出された着目領域を分類するためのプロンプトを
前記ディスプレイ上に提供することと、
前記プロンプトに応答して、前記ユーザから前記着目領域の分類を受信することと、
前記分類を受信することに応答して、前記分類された着目領域の少なくとも1つの場所を識別するためのテンプレートを提供することであって、前記テンプレートは、前記解剖学的特徴の略図である、ことと、
前記分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを含む精査画面を提供することと、
前記分類された着目領域を特性評価するための前記1つ以上のフィールドのそれぞれへの説明を受信することと、
部分的に、前記分類された着目領域、前記識別された少なくとも1つの場所、および前記受信された1つ以上の説明に基づいて、診断走査の報告書を生成することと、
を行わせる、少なくとも1つのメモリと
を備え
、
前記プロンプトを提供することおよび前記テンプレートを提供することのうちの少なくとも一方は、以前のウルトラサウンド手技からの情報に依拠することを含む、コンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記着目領域の分類を受信することはさらに、
病変または嚢胞のうちの少なくとも一方の前記着目領域の識別を受信すること
を含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記解剖学的特徴は、乳房であり、前記コンピュータ実行可能な命令はさらに、前記コンピューティングデバイスに、
前記乳房のピクトグラムの表示を引き起こすことと、
前記検出された着目領域の場所情報を受信することと
を行わせる、請求項1または2に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
場所情報を受信することはさらに、
前記ピクトグラムにおいて、前記検出された着目領域の場所を受信することであって、前記場所は、前記乳房の乳首に関連する領域内にある、こと
を含む、請求項3に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
場所情報を受信することはさらに、
前記ピクトグラムにおいて、前記乳房の中の前記検出された着目領域の深度場所を受信すること
を含む、請求項3に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記分類された着目領域を特性評価するための前記1つ以上のフィールドは、
可読性に関する所見と、
実質パターンと、
局限性病変の識別と、
前記分類された着目領域のサイズと、
前記分類された着目領域の縁部と、
前記分類された着目領域の形状と、
前記分類された着目領域のエコーパターンと、
前記分類された着目領域の配向と、
前記分類された着目領域の1つ以上の後方特徴と、
前記分類された着目領域の1つ以上の石灰化部と、
前記分類された着目領域の1つ以上の関連付けられる特徴と
のうちの1つ以上のものを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記コンピュータ実行可能な命令はさらに、前記コンピューティングデバイスに、
前記診断走査が、完了するまで、前記プロンプトを提供するステップと、前記分類を受信するステップとを繰り返すこと
を行わせる、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記精査画面を提供するステップは、前記診断走査の完了の直後に実施される、請求項1~7のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項9】
前記生成される報告書は、前記分類された着目領域を特性評価する前記1つ以上のフィールドのそれぞれに関して受信される前記説明の要約を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記解剖学的特徴は、乳房であり、前記生成される報告書はさらに、前記乳房のピクトグラムを含み、前記ピクトグラムは、前記検出された着目領域を表す識別子を含む、請求項9に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記コンピュータ実行可能な命令はさらに、前記コンピューティングデバイスに、
診断ワークフロー、介入ワークフロー、および位置特定ワークフローのうちの1つ以上のものの中からワークフローツールを選択するための選択プロンプトの表示を引き起こすことと、
前記診断ワークフローの選択を受信することと
を行わせる、請求項1~10のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
少なくともウルトラサウンド診断手技を促進するためのワークフローツールを実装するプロセッサを有するコンピューティングデバイスによって実行される方法であって、
前記プロセッサは、ユーザによって動作させられるウルトラサウンドプローブに通信可能に結合されるように構成され、前記方法は、
患者の解剖学的特徴を走査する
前記ウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信することと、
前記ワークフローツールによって、前記走査された解剖学的特徴と関連付けられる着目領域を検出することと、
ディスプレイ上に前記着目領域の表示を引き起こすことと、
病変または嚢胞として前記検出された着目領域を分類するためのプロンプトを
前記ディスプレイ上に提供することと、
前記プロンプトに応答して、前記ユーザから前記着目領域の分類を受信することと、
前記分類を受信することに応答して、前記分類された着目領域の少なくとも1つの場所を識別するためのテンプレートを提供することであって、前記テンプレートは、前記解剖学的特徴の略図である、ことと、
前記分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを含む精査画面を提供することと、
前記分類された着目領域を特性評価するための前記1つ以上のフィールドのそれぞれへの説明を受信することと、
部分的に、前記分類された着目領域、前記識別された少なくとも1つの場所、および前記受信された1つ以上の説明に基づいて、診断走査の報告書を生成することと
を含
み、
前記プロンプトを提供することおよび前記テンプレートを提供することのうちの少なくとも一方は、以前のウルトラサウンド手技からの情報に依拠することを含む、方法。
【請求項13】
前記解剖学的特徴は、乳房を含み、
前記略図は、前記乳房の2次元線図を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記解剖学的特徴は、乳房を含み、
前記略図は、前記乳房の2次元線図を含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、PCT国際特許出願として2019年5月7日に出願されており、その開示が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2018年5月7日に出願された、米国仮特許出願第62/668,078号の優先権を主張する。
【0002】
(背景)
ウルトラサウンドデバイスの使用を伴う手技は、初期診断検査、介入手技の間の誘導、切除確認、切除後のマーカ設置、外科手術前の位置特定手技、および/または外科手術手技の間の可視化を含み得る。診断検査では、技師または放射線医師が、ウルトラサウンドデバイスを使用し、乳房を走査し、潜在的に癌性の乳房病変、嚢胞、または他の着目に値する領域または特徴の存在を識別および可視化する。いったん検出されると、生検等の介入手技が、実施され、検出された病変または嚢胞から組織のサンプルを切除し、組織が悪性または良性であるかどうかを決定し得る。介入手技は、検出された病変を可視化および位置特定し、生検手技の間に技師を誘導し、着目領域が正確にサンプリングされていることを確認し、後続の手技のためにマーカを設置するために、ウルトラサウンドデバイスの使用を要求し得る。サンプリングされた組織が、事実上、悪性であると決定される場合、推奨される行動指針は、外科手術手技において識別された腫瘍を除去することであり得る。外科手術手技に先立つ、位置特定と呼ばれる別個の外科手術前手技もまた、腫瘍の外科手術的除去の間に外科医を誘導するために、腫瘍を位置特定するためのウルトラサウンドデバイスの使用を含み得る。
【0003】
本明細書に開示される側面が成されているのは、これらおよび他の一般的考慮点に対してである。また、比較的に具体的な問題が、議論され得るが、実施例が、本開示内の背景技術または他所において識別される、具体的な問題の解決に限定されるべきではないことを理解されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(要約)
本開示の実施例は、手技ワークフローステップを予測し、関連のあるプロンプトおよび情報をリアルタイムで自動的に提供することによって、診断検査、介入手技、位置特定手技、および/または除去(切除)外科手術等の手技を促進する、ウルトラサウンドワークフローツールを実行するためのシステムおよび方法を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある側面では、プロセッサと、メモリとを有する、コンピュータデバイスが、提供され得る。コンピューティングデバイスは、診断手技を促進するためのウルトラサウンドワークフローツールを実装する、コンピュータ実行可能な命令を記憶する。コンピュータ実行可能な命令は、コンピューティングデバイスに、患者の解剖学的特徴を走査する、ウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信させ、ウルトラサウンドワークフローツールによって、走査された解剖学的特徴と関連付けられる着目領域を検出させる。コンピュータ実行可能な命令はさらに、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスのディスプレイ上に着目領域の表示を引き起こさせ、検出された着目領域を分類するためのプロンプトを提供させる。着目領域の分類を受信することに応答して、コンピュータ実行可能な命令はさらに、コンピューティングデバイスに、分類された着目領域の少なくとも1つの場所を識別するためのテンプレートを提供させ、分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを含む、精査画面を提供させる。加えて、コンピューティングデバイスは、分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドのそれぞれへの説明を受信し、部分的に、分類された着目領域、受信された少なくとも1つの場所、および受信された1つ以上の説明に基づいて、診断走査の報告書を生成するようにプログラムされる。理解されるはずであるように、説明されるステップのうちの1つ以上のものが、随意に実施されてもよい。
【0006】
別の側面では、介入手技を促進するための方法が、提供される。本方法は、ウルトラサウンドデバイスに動作可能に結合される、プロセッサを有するコンピューティングデバイス上で動作する、ウルトラサウンドワークフローツールによって実施される。本方法は、患者の解剖学的特徴を走査するウルトラサウンドプローブから、1つ以上の信号を受信するステップと、ワークフローツールによって、解剖学的特徴と関連付けられる病変を検出するステップとを含む。加えて、本方法は、病変に位置付けられる針の発射前画像を捕捉するステップと、発射前画像に自動的に注釈を付けるステップとを含む。本方法はさらに、病変における針の発射後画像を捕捉するステップと、発射後画像に自動的に注釈を付けるステップとを含む。また、本方法は、部分的に、注釈を付けられた発射前画像および注釈を付けられた発射後画像に基づいて、介入手技の報告書を生成するステップも含む。理解されるはずであるように、説明されるステップのうちの1つ以上のものが、随意に実施されてもよい。
【0007】
さらに別の側面では、位置特定手技を促進するための方法が、提供される。本方法は、ウルトラサウンドデバイスに動作可能に結合される、プロセッサを有するコンピューティングデバイス上で動作する、ウルトラサウンドワークフローツールによって実施される。本方法は、患者の解剖学的特徴を走査するウルトラサウンドプローブから、1つ以上の信号を受信するステップと、コンピューティングデバイスのディスプレイ上に走査された解剖学的特徴と関連付けられる画像の表示を引き起こすステップとを含む。本方法はさらに、ワークフローツールによって、走査される解剖学的特徴と関連付けられる領域の中の位置特定デバイスの第1の位置を検出するステップと、癌性組織と位置特定デバイスの第1の位置との間の距離を決定するステップと、距離を提供するステップとを含む。第2の位置への位置特定デバイスの移動を検出することに基づいて、本方法は、距離を再計算するステップと、再計算された距離を提供するステップとを含む。位置特定デバイスと癌性組織との間の再計算された距離に基づいて、本方法は、位置特定デバイスを癌性組織に向かって前進させるための誘導を提供するステップを含む。理解されるはずであるように、説明されるステップのうちの1つ以上のものが、随意に実施されてもよい。
【0008】
さらに別の側面では、少なくとも、ウルトラサウンド診断手技を促進するためのワークフローツールを実装する、プロセッサを有する、コンピューティングデバイスによって実行される方法が、提供される。本方法は、患者の解剖学的特徴を走査する、ウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信するステップと、ウルトラサウンドワークフローツールによって、走査された解剖学的特徴と関連付けられる着目領域を検出するステップと、ディスプレイ上に着目領域の表示を引き起こすステップとを含む。本方法はさらに、検出された着目領域を分類するためのプロンプトを提供するステップと、着目領域の分類を受信するステップとを含む。分類を受信することに応答して、本方法は、分類された着目領域の少なくとも1つの場所を識別するためのテンプレートを提供するステップと、分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを含む、精査画面を提供するステップとを含む。加えて、本方法は、分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドのそれぞれへの説明を受信するステップと、部分的に、分類された着目領域、受信された少なくとも1つの場所、および受信された1つ以上の説明に基づいて、診断走査の報告書を生成するステップとを含む。理解されるはずであるように、説明されるステップのうちの1つ以上のものが、随意に実施されてもよい。
【0009】
本発明の概要は、詳細な説明において下記にさらに説明される一連の概念を、単純化された形態で導入するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の重要となる特徴または本質的な特徴を識別するように意図しておらず、請求される主題の範囲を限定するために使用されるようにも意図していない。実施例の付加的な側面、特徴、および/または利点が、一部は後に続く説明の中に記載され、一部はその説明から明白になる、または本開示の実践によって習得され得る。
【0010】
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
コンピューティングデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのメモリであって、前記少なくとも1つのメモリは、診断手技を促進するためのウルトラサウンドワークフローツールを実装するコンピュータ実行可能な命令を記憶しており、前記コンピュータ実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピューティングデバイスに、
患者の解剖学的特徴を走査するウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信することと、
前記ウルトラサウンドワークフローツールによって、前記走査された解剖学的特徴と関連付けられる着目領域を検出することと、
前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に前記着目領域の表示を引き起こすことと、
前記検出された着目領域を分類するためのプロンプトを提供することと、
前記着目領域の分類を受信することと、
前記分類を受信することに応答して、前記分類された着目領域の少なくとも1つの場所を識別するためのテンプレートを提供することと、
前記分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを含む精査画面を提供することと、
前記分類された着目領域を特性評価するための前記1つ以上のフィールドのそれぞれへの説明を受信することと、
部分的に、前記分類された着目領域、前記受信された少なくとも1つの場所、および前記受信された1つ以上の説明に基づいて、診断走査の報告書を生成することと、
を行わせる、少なくとも1つのメモリと
を備える、コンピューティングデバイス。
(項目2)
前記着目領域の分類を受信することはさらに、
病変または嚢胞のうちの少なくとも一方の前記着目領域の識別を受信すること
を含む、項目1に記載のコンピューティングデバイス。
(項目3)
前記解剖学的特徴は、乳房であり、前記コンピュータ実行可能な命令はさらに、前記コンピューティングデバイスに、
前記乳房のピクトグラムの表示を引き起こすことと、
前記検出された着目領域の場所情報を受信することと
を行わせる、前記項目のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
(項目4)
場所情報を受信することはさらに、
前記ピクトグラムにおいて、前記検出された着目領域の場所を受信することであって、前記場所は、前記乳房の乳首に関連する領域内にある、こと
を含む、項目3に記載のコンピューティングデバイス。
(項目5)
場所情報を受信することはさらに、
前記ピクトグラムにおいて、前記乳房の中の前記検出された着目領域の深度場所を受信すること
を含む、項目3に記載のコンピューティングデバイス。
(項目6)
前記分類された着目領域を特性評価するための前記1つ以上のフィールドは、
可読性に関する所見と、
実質パターンと、
局限性病変の識別と、
前記分類された着目領域のサイズと、
前記分類された着目領域の縁部と、
前記分類された着目領域の形状と、
前記分類された着目領域のエコーパターンと、
前記分類された着目領域の配向と、
前記分類された着目領域の1つ以上の後方特徴と、
前記分類された着目領域の1つ以上の石灰化部と、
前記分類された着目領域の1つ以上の関連付けられる特徴と
のうちの1つ以上のものを含む、前記項目のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
(項目7)
前記コンピュータ実行可能な命令はさらに、前記コンピューティングデバイスに、
前記診断走査が、完了するまで、前記プロンプトを提供するステップと、前記分類を受信するステップとを繰り返すこと
を行わせる、前記項目のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
(項目8)
前記精査画面を提供するステップは、前記診断走査の完了の直後に実施される、前記項目のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
(項目9)
前記生成される報告書は、前記分類された着目領域を特性評価する前記1つ以上のフィールドのそれぞれに関して受信される前記説明の要約を含む、前記項目のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
(項目10)
前記解剖学的特徴は、乳房であり、前記生成される報告書はさらに、前記乳房のピクトグラムを含み、前記ピクトグラムは、前記検出された着目領域を表す識別子を含む、項目9に記載のコンピューティングデバイス。
(項目11)
前記コンピュータ実行可能な命令はさらに、前記コンピューティングデバイスに、
診断ワークフロー、介入ワークフロー、および位置特定ワークフローのうちの1つ以上のものの中からワークフローツールを選択するための選択プロンプトの表示を引き起こすことと、
前記診断ワークフローの選択を受信することと
を行わせる、前記項目のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
(項目12)
介入手技を促進するための方法であって、前記方法は、ウルトラサウンドデバイスに動作可能に結合されるプロセッサを有するコンピューティングデバイス上で動作するウルトラサウンドワークフローツールによって実施され、前記方法は、
患者の解剖学的特徴を走査するウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信することと、
前記ワークフローツールによって、前記解剖学的特徴と関連付けられる病変を検出することと、
前記病変に位置付けられる針の発射前画像を捕捉することと、
前記発射前画像に自動的に注釈を付けることと、
前記病変における前記針の発射後画像を捕捉することと、
前記発射後画像に自動的に注釈を付けることと、
部分的に、前記注釈を付けられた発射前画像および前記注釈を付けられた発射後画像に基づいて、前記介入手技の報告書を生成することと
を含む、方法。
(項目13)
診断ワークフロー、介入ワークフロー、および位置特定ワークフローのうちの1つ以上のものの中からワークフローツールを選択するための選択プロンプトの表示を引き起こすことと、
前記介入ワークフローの選択を受信することと
をさらに含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
針タイプと、
針ゲージと
の選択を受信するためのプロンプトを提供することをさらに含む、項目12-13のいずれかに記載の方法。
(項目15)
前記受信された針タイプおよび前記針ゲージに基づいて、前記生成された報告書の中に針パラメータを取り込むことをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記ウルトラサウンドプローブの回転を決定することに応答して、前記病変の断面画像を自動的に捕捉することと、
前記断面画像に自動的に注釈を付けることと
をさらに含む、項目12-15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記生成される報告書は、前記介入手技と関連付けられる前記注釈を付けられた画像のそれぞれの集合を含む、項目12-16のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記病変の画像、前記発射前画像、前記発射後画像、および前記断面画像の自動注釈付けが、前記画像を捕捉した直後に実施される、項目16に記載の方法。
(項目19)
前記介入手技は、生検手技である、項目12-18のいずれかに記載の方法。
(項目20)
少なくともウルトラサウンド診断手技を促進するためのワークフローツールを実装するプロセッサを有するコンピューティングデバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
患者の解剖学的特徴を走査するウルトラサウンドプローブから1つ以上の信号を受信することと、
前記ウルトラサウンドワークフローツールによって、前記走査された解剖学的特徴と関連付けられる着目領域を検出することと、
ディスプレイ上に前記着目領域の表示を引き起こすことと、
前記検出された着目領域を分類するためのプロンプトを提供することと、
前記着目領域の分類を受信することと、
前記分類を受信することに応答して、前記分類された着目領域の少なくとも1つの場所を識別するためのテンプレートを提供することと、
前記分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを含む精査画面を提供することと、
前記分類された着目領域を特性評価するための前記1つ以上のフィールドのそれぞれの中に説明を受信することと、
部分的に、前記分類された着目領域、前記受信された少なくとも1つの場所、および前記受信された1つ以上の説明に基づいて、診断走査の報告書を生成することと
を含む、方法。
非限定的かつ非包括的な実施例が、以下の図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】
図1Aは、無線ウルトラサウンドシステムのある実施例を描写する。
【0012】
【
図1B】
図1Bは、患者を走査するために使用される、無線ウルトラサウンドシステムのある実施例を描写する。
【0013】
【
図1C】
図1Cは、生検針可視化システムの中への組み込みのための好適な動作環境のある実施例を描写する。
【0014】
【
図2A】
図2Aは、開示されるウルトラサウンドワークフローツールを使用して診断走査を実施することを促進するためのある例示的方法を描写する。
【0015】
【
図2B】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2C】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2D】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2E】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2F】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2G】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2H】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2I】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2J】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2K】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【
図2L】
図2B-2Lは、診断走査および生成された報告書を促進する例示的スクリーンショットを描写する。
【0016】
【
図3A】
図3Aは、開示されるウルトラサウンドワークフローツールを使用して介入手技を促進するためのある例示的方法を描写する。
【0017】
【
図3B】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3C】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3D】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3E】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3F】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3G】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3H】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【
図3I】
図3B-3Iは、生成された、結果として生じる報告書および注釈を付けられた画像の例示的スクリーンショットを描写する。
【0018】
【
図4】
図4は、開示されるウルトラサウンドワークフローツールを使用して位置特定および切除外科手術手技を促進するためのある例示的方法を描写する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(詳細な説明)
以下の詳細な説明において、具体的な実施形態または実施例が例証として示される、本明細書の一部を形成する、付随の図面が、参照される。これらの側面が、組み合わせられ得、他の側面が、随意に利用され得、構造的な変更が、本開示から逸脱することなく成され得る。実施形態は、方法、システム、またはデバイスとして実践され得る。故に、実施形態は、ハードウェア実装、完全にソフトウェア実装、またはソフトウェアおよびハードウェア側面を組み合わせるある実装の形態をとり得る。したがって、以下の詳細な説明は、限定的意味で捉えられるべきではなく、本開示の範囲は、添付の請求項およびそれらの均等物によって定義される。
【0020】
上記に説明されるように、本開示は、概して、手技ワークフローステップを予測し、関連のあるプロンプトおよび情報をリアルタイムで自動的に提供することによって、診断検査、介入手技、位置特定手技、および/または除去(切除)外科手術等の手技を促進する、ウルトラサウンドワークフローツールに関する。
【0021】
診断検査の間、ウルトラサウンドオペレータは、典型的には、乳房を走査し、いくつかの2次元画像を捕捉する。これらの2次元画像は、解剖学的特徴が走査された場所のインジケーション(例えば、右または左の乳房)、識別された異常の数、(例えば、乳房の乳首を中心点とした)そのような異常の推定される極(または時計)座標、または基本的な組織深度(例えば、第1の深度層、第2の深度層、第3の深度層)等、識別された異常と関連付けられる最小限の情報で注釈を付けられ得る。そのような注釈の非限定的な実施例は、(その限定される開示が、参照することによって本明細書に組み込まれる)Entrekinの米国公開第2011/0208052号の
図2a-4bに関して、かつRogerの国際公開第WO2017/060791号の
図3-4に関して説明され、図示されている。対照的に、本願は、手技ワークフローの各ステップを予測し、手技を促進するための関連のあるプロンプト、テンプレート、および情報を提供し、施術者に通知するだけではなく、以前の手技の間に捕捉された情報およびデータから引き出し、さらに現在の手技を増強させ、促進させ得る、統合されたワークフローツールを開示し、主張する。
【0022】
走査は、その後、印刷され、患者のファイルの中に置かれる。放射線医師または外科医は、後に、走査を分析し、オペレータの所見を確認し、着目領域が癌性であるかどうかを決定するために、介入手技をオーダーし得る。例えば、画像誘導下の乳房生検等の介入手技の間、潜在的癌性組織が、さらなる検査のために、患者の標的化された場所から抽出される。いったん針が、患者の中に挿入されると、針の場所は、もはや視覚的に識別されることはできない。故に、生検の間、外科医は、ウルトラサウンドデバイスを使用し、針を病変まで誘導しながら、また、手技の全体の間に画像を捕捉し得る。外科医は、針が、病変に誘導されている際に画像を捕捉し、かつ針が、発射される前、針が、病変部位の中に発射された後にも画像を捕捉し、病変の断面画像を取得するであろう。しかしながら、本手技の間、医療従事者は、一方の手においてウルトラサウンドプローブを保持しながら、他方の手で針を病変部位に誘導する。故に、画像を捕捉し、着目領域を特性評価することは、扱いにくく、非効率的である。しかしながら、これらの画像は、手技の完全な実施の証拠証明、および病変組織の後の分析のための基礎としての役割を果たす。介入手技の完了後、医療従事者は、後に、画像のそれぞれを特性評価し、注釈を付ける。
【0023】
着目領域が、癌性であると決定された場合、切除手技が、指示され得る。しかしながら、切除手技に先立って、画像誘導下の外科手術前の位置特定手技の間、デバイスが、設置され、結像モダリティを使用して癌性組織の場所を正確に示す。本位置特定手技は、外科医が、場所デバイスを使用し、患者から癌性組織を除去することを可能にする。位置特定手技の間、医療従事者は、一方の手においてウルトラサウンドデバイスを保持しながら、癌性組織の部位に有線または無線位置特定デバイスのいずれかを設置するであろう。したがって、外科医は、切除手技の間、予め埋め込まれた位置特定デバイスに依拠し、結像を使用して位置特定デバイスを位置特定することによって癌性組織を標的化し、切開器具を癌の部位に誘導し、本プロセスの全体を通して任意の必要な調節を行う。いったん切開器具が、癌の部位に位置すると、ライブウルトラサウンド結像が、使用され、癌性組織の全体、随意に、周囲の縁部が、除去されたことを確認する。
【0024】
本願は、癌性組織を診断し、治療するためのワークフローの上記に説明される多手順のセットの課題のうちの多くのものに対処し、それらを克服するように努める。例えば、ウルトラサウンドプローブの本体と密着するウルトラサウンドの使用が、撮像を提供するために必要とされる。これは、ウルトラサウンド送受信機が、一方の手で動作されることを必要としながら、他方の手は、ウルトラサウンドインターフェースを自由に動作させ、画像を記録し、ツールを取り扱うことができる。これは、医療従事者が、ウルトラサウンド送受信機を動作させることに加えて実施し得ることが限定されるため、他のモダリティには存在しない特有の課題をもたらす。さらに、上記に説明される、診断検査、介入手技、および位置特定手技等の具体的なウルトラサウンド誘導下の手技はそれぞれ、特有の課題を有する。現在、ウルトラサウンド誘導下の診断検査では、ウルトラサウンド技師による初歩的な注釈のみ(例えば、走査された方の乳房、識別された異常の数、そのような異常の推定される極(または時計)座標、基本的な組織深度層のインジケーション)が、時として、印刷された報告書上に手動で捕捉され、放射線医師または外科医に、続いて、報告書を精査し、不十分なデータおよび基本的注釈に応じて査定を行わせている。
【0025】
診断検査から患者に関して取得される情報は、介入手技の目的のためにはアクセス可能ではあり得ず、生検を実施する医療従事者は、乳房の正しい面積を標的化する目的のために、癌性組織の場所を決定する必要があるであろう。加えて、介入手技の間、医療従事者は、一方の手でウルトラサウンド送受信機を、他方の手で生検デバイスを動作させ、手技の間にいかなる表記を行うこともしにくくする。介入手技では、多くの画像が、手技の間に捕捉される必要があり得る。医療従事者は、典型的には、後の時間において、多くの場合、手技の数時間後、時として、さらに複数の他の手技の後に、各画像を特性評価することに戻る。したがって、医療従事者は、捕捉された画像のそれぞれに関する文脈を思い出す、不必要な付加的な時間を費やし、医療従事者が各画像に関する情報を正確に思い出すことを困難にし得る。さらに、例えば、組織が、高密度である場合、石灰化部、乳房インプラント等が存在するかどうか等の患者の乳房組織の性質は、医療従事者が生検ツールを動作させ、組織のサンプルを取得する方法に影響を及ぼす。診断検査へのアクセスを有していない場合、医療従事者は、介入手技を実施するために、乳房組織の性質を理解する、不必要な付加的な時間を費やす必要がある。
【0026】
同様に、多くの場合、介入手技の後に続く、数週間から数ヶ月であり、かつ異なる医療スタッフがいる異なる設備において行われる可能性が高い、位置特定手技の間、介入手技の間に取得された情報は、位置特定デバイスを設置する目的のために査定可能ではあり得ない。例えば、以前のウルトラサウンド画像の紙のコピーが、患者のカルテの中に含まれ得るが、位置特定手技の間の技術的事項として、旧来のウルトラサウンド画像および関連付けられる情報は、アクセス可能ではない、および/または参照または位置特定手技のために使用されているウルトラサウンドデバイスによって生成された、表示される画像との横並列比較のために互換性がない場合がある。その後、画像誘導下の組織切除外科手術の間、医療従事者は、癌性組織を位置特定し、その境界を識別し、癌性組織の正しい量を切除するために、手技に先立って設置された位置特定デバイスに排他的に依拠する。上記と同様に、診断検査、介入手技、または位置特定手技の間に取得される情報は、切除手技の間にアクセス可能ではなく、医療従事者に、外科手術を実施することに加えて、組織の特性、病変の場所を再評価する時間を費やさせ得る。
【0027】
本明細書に説明される実施形態は、新規の発明性のあるウルトラサウンドワークフローツールを提供することによって従来の技術を改良する。向上されたウルトラサウンドワークフローツールは、診断検査、介入手技、および/または位置特定手技の動作の間のウルトラサウンドデバイスの使用を促進する。これらのワークフローツールは、手技毎にカスタマイズされるだけではなく、医師の指先で手技間の情報を提供するように統合もされる。すなわち、特定の患者に関して、異なる手技、異なる医療用設備、および異なる医療スタッフを横断してウルトラサウンドを介して収集された画像および情報の全てが、コンパイルされ、ワークフローツールを介して後続の手技の間にアクセスされ得る。患者の病変に関する臨床的および/または診断情報のそのようなコンパイルおよび統合は、医療従事者が、十分に知識を得たうえで査定を行い、より精密かつ効率的に手技を実施し、医療関係者に代わって時間および労力を節約するだけではなく、潜在的に、少なくともいくつかの手技の持続時間を短縮させ、患者および医療用設備の両方に恩恵を与えることも可能にする。ワークフローツールは、各手技のワークフローにおいて次のステップを予測し、特定のステップに関連のあるプロンプトおよび/または付加的情報(例えば、以前の手技からの画像および診断)を提供することが可能である。
【0028】
一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、無線コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションの一部であり、無線ウルトラサウンドデバイスに関連して使用される。他の実施例では、ウルトラサウンドデバイスは、その上でウルトラサウンドワークフローツールアプリケーションが動作する、有線コンピューティングデバイスと通信することが可能である、有線デバイスである。
【0029】
診断乳房検査に関して、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドオペレータが、各病変が検査の間に識別されるにつれて、これを簡潔に特性評価することを可能にする。本特性評価は、例えば、病変に関する以下の詳細、すなわち、サイズ、場所(領域および深度)、可読性、実質パターン、局限性病変としての分類、縁部、形状、エコーパターン、配向、後方特徴、石灰化部、および分類(病変、嚢胞等)を含み得る。一実施例では、病変を検出することに応答して、ウルトラサウンドワークフローツールは、オペレータにプロンプトし、検出された面積を病変または嚢胞として説明し、ピクトグラム上でその病変/嚢胞の場所(領域およびさらに深度)を識別してもよい。検査の完了後、ウルトラサウンドワークフローツールはさらに、オペレータにプロンプトし、さらに、例えば、一連のチェックボックスおよび文字入力を使用して、上記の特徴に従って、各検出された病変または嚢胞を特性評価してもよい。別の実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドオペレータに、検出された病変の自動的に特性評価された説明を提供してもよく、これに対して、オペレータは、特性評価を確認または編集のみを行う必要がある。オペレータは、診断検査が、完了するまで、これらのステップを繰り返す。
【0030】
その後、ウルトラサウンドワークフローツールは、検査の間に取得されたデータを採集し、患者のファイルのために詳細な報告書を生成する。本報告書は、各検出された病変の完全な特性評価と、各検出された病変の場所を視覚的に描写する、患者の乳房のピクトグラムとを含む。故に、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドオペレータが、診断検査の間またはその直後に検出された病変を迅速かつ効率的に特性評価することを可能にする。これは、走査の間またはその完了の直後に行われるため、ウルトラサウンドオペレータは、任意の特性評価を患者の報告書に追加するために、記憶に依拠する必要がない。さらに、ウルトラサウンドワークフローツールによって生成された報告書は、完全な報告書であり、検査の間に検出される各病変を完全に特性評価し、単なる走査の注釈というわけではない。
【0031】
いかなる追加の診断走査、または別のウルトラサウンド手技も、診断検査の間に打ち込まれ、上記に説明される報告書の一部として生成された、病変の特性評価を含む、情報にアクセスすることが可能であるだろう。任意の後続の診断走査に関して、次の医療従事者は、ワークフローツールによって以前に打ち込まれ、コンパイルされた情報を参照することによって、時間を節約することができる。
【0032】
画像誘導下の乳房生検等の介入手技に関して、ウルトラサウンドワークフローツールは、医療従事者が生検を実施するにつれて画像を自動的に捕捉することによって、また、一方の手でウルトラサウンドを、他方の手において生検デバイスを動作させている医療従事者のための手技を促進する。特に、本明細書にさらに詳細に説明されるであろうように、生検手技は、医療従事者に、そのそれぞれが、慎重に撮像および文書化されなければならないステップのシーケンスを実施することを要求する。加えて、病変の場所および特性評価等の診断ワークフローの一部として打ち込まれた情報は、介入手技の間にワークフローツールによってアクセスされ、生検の目的のために病変を位置特定するために使用され、それによって、再度病変を位置特定しなければならない、医療従事者の時間および労力を節約することができる。
【0033】
本明細書に説明されるウルトラサウンドワークフローツールの使用のない状態では、多くの画像が、生検手技の間に捕捉され、医療従事者が、手技の間に手動で注釈を付けることが不可能であるため、医療従事者は、後に、それらの画像を識別し、それらに注釈付けするために記憶に依拠しなければならない。したがって、ウルトラサウンドワークフローツールは、医療従事者に最初にプロンプトし、例えば、試験されるべき病変の数、使用される針のタイプ、および針ゲージ等の生検に関する情報を入力することによって、手技を促進する。いったん本方法が、提供されると、ウルトラサウンドワークフローツールは、捕捉された画像が、針の使用に慎重に関係付けられ得るように、針に関する情報を取り込む。その後、生検手技が、開始すると、ウルトラサウンドワークフローツールは、医療従事者が、生検を実施するにつれて、画像を自動的に捕捉し、各画像に自動的に注釈を付ける。例えば、ウルトラサウンドワークフローツールは、生検手技の各ステップを予測および検出し、捕捉された各画像に、その特定の病変に関するその画像(例えば、針の初期設置の画像、針の発射前画像、針の発射後画像、病変の断面画像等)の説明で注釈を付ける。故に、ウルトラサウンドワークフローツールは、介入手技の間に捕捉される多くの画像に自動的に注釈を付けることによって、手技を促進する。これは、通常、医療従事者によって、多くの場合、手技の数時間後に生じる、後に画像に注釈を付けるために費やされる過度の時間を回避する。手技の間の本自動注釈付けはまた、注釈の正確度を向上させ、不正確な注釈または情報の欠損をもたらし得る、外科医が特定の手技および各捕捉された画像に関連する文脈を思い出すことが要求される、状況を回避する。
【0034】
外科手術前の位置特定手技に関して、ウルトラサウンドワークフローツールは、医療従事者に位置特定デバイスの癌性組織への段階的誘導を提供することによって、また、ウルトラサウンドおよび位置特定デバイスを動作させている医療従事者のための手技を促進する。位置特定デバイスは、切除外科手術プロセスの間に、癌性組織および癌性組織の周囲の十分な縁部面積を正確に切除するための誘導を提供する。説明されるように、手技の間、医療従事者は、最初に、患者の乳房の上にウルトラサウンドプローブを設置することによって、癌性組織を位置特定し、ウルトラサウンドデバイスを使用して、病変部位に事前に埋め込まれたマーカを視覚的に識別する。有線または無線位置特定デバイスのいずれかが、次いで、病変の部位およびマーカに設置される。いくつかの実施例では、マーカが、介入手技の間に使用されず、医療従事者は、マーカの補助を借りずに病変の場所を視覚的に識別する必要があるであろう。ワークフローツールがない状態では、医療従事者は、自身で位置特定デバイスを位置特定し、設置することの両方を行い、病変の場所を決定する必要があるであろう。ワークフローツールを用いると、有意な時間が、節約され、設置を決定するステップの正確度が、改良される。
【0035】
図1Aは、開示されるウルトラサウンドワークフローツールが動作する無線コンピューティングデバイス110に接続される、ウルトラサウンドデバイス101を含む、システム100のある実施例を描写する。いくつかの実施例では、ウルトラサウンドデバイス101は、無線ウルトラサウンドデバイスであり、他の実施例では、ウルトラサウンドデバイスは、有線式である。ウルトラサウンドデバイス101は、超音波トランスデューサ104を含む、ウルトラサウンドプローブ102を含む。超音波トランスデューサ104は、超音波106のアレイを放出するように構成される。超音波トランスデューサ104は、電気信号を超音波106に変換する。超音波トランスデューサ104はまた、患者の内部部分から反射されている超音波等の超音波を検出するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、超音波トランスデューサ104は、容量トランスデューサおよび/または圧電トランスデューサおよび他の好適なトランスデューシング技術を組み込んでもよい。
【0036】
ウルトラサウンドプローブ102はまた、プローブ位置特定送受信機108を含んでもよい。プローブ位置特定送受信機108は、ウルトラサウンドプローブ102に関する位置特定情報を提供する信号を放出する、送受信機である。プローブ位置特定送受信機108は、情報を送信および受信するための、RFIDチップまたはデバイスを含んでもよい。例えば、プローブ位置特定送受信機108によって放出される信号は、ウルトラサウンドプローブ102の配向または場所を決定するように処理されてもよい。ウルトラサウンドプローブ102の配向および場所は、直角座標または球座標等の3次元成分で決定または提供されてもよい。ウルトラサウンドプローブ102の配向および場所はまた、切開器具、マーカ、磁気方向、重力に対する法線等、他の物品に対して決定または提供されてもよい。ウルトラサウンドプローブ102の配向および場所を伴う場合、付加的情報が、さらに下記に説明されるように、生成され、外科医に提供され、外科医を、患者内の病変に誘導することを促進することができる。用語「送受信機」が、本明細書において使用されているが、その用語は、伝送機および受信機の両方、送受信機、ならびにそれらの任意の組み合わせを網羅することを意図する。
【0037】
示されるように、超音波トランスデューサ104は、無線コンピューティングデバイス110に動作可能に接続される。無線コンピューティングデバイス110は、ウルトラサウンド画像を作成し、分析するように構成される、プロセッサと、メモリとを含む、コンピューティングシステムの一部であってもよい。好適なコンピューティングシステムのさらなる議論が、
図1Dを参照して下記に提供される。無線コンピューティングデバイス110は、患者のウルトラサウンド結像に基づいて、ウルトラサウンド画像を表示するように構成される。ウルトラサウンド位置特定システム100において実施されるウルトラサウンド結像は、主に、Bモード結像であり、これは、患者の内部の一部の断面の2次元のウルトラサウンド画像をもたらす。結果として生じる画像内のピクセルの輝度は、概して、反射されるウルトラサウンド波の振幅または強度に対応する。他の結像モードもまた、利用され得る。無線コンピューティングデバイス110はさらに、ウルトラサウンドワークフローツールを動作させるように構成される。本明細書にさらに詳細に説明されるであろうように、ウルトラサウンドワークフローツールは、診断検査、介入手技、および切除外科手術手技に関連して、ウルトラサウンドオペレータによって使用され得る。
【0038】
図1Bは、患者112内で使用中の無線ウルトラサウンドシステム101を含む、システム100のある実施例を描写する。ウルトラサウンドプローブ102は、患者112の乳房等の患者112の一部と接触する。
図1Bに描写される実施例では、ウルトラサウンドプローブ102は、病変114を含有する患者112の一部を撮像するために使用されている。さらに、本実施例では、マーカ116が、病変114に埋め込まれている。複数の側面では、マーカ116は、本明細書に議論される外科手術手技に先立った、生検手技の間またはそれに関連して病変に埋め込まれてもよい。マーカ116は、病変114が、後の切除外科手術手技の間に無線ウルトラサウンドデバイスの使用を通して位置特定されることを可能にする。マーカ116を含有する患者112の一部を撮像するために、超音波トランスデューサ104は、患者112の内部の中に超音波106のアレイを放出する。超音波106の一部は、マーカ116が、視野内に入ると、患者112の内部成分およびマーカ116から反射され、反射された超音波120としてウルトラサウンドプローブ102まで戻る。反射された超音波120は、超音波トランスデューサ104によって検出され得る。例えば、超音波トランスデューサ104は、反射された超音波120を受信し、超音波120を、処理および分析され、ディスプレイ110上にウルトラサウンド画像データを生成し得る、電気信号に変換する。撮像面内のマーカ116または他の物体の深度は、ウルトラサウンドプローブ102から放出されている超音波106のパルスと、超音波プローブ102によって検出されている反射された超音波120との間の時間から決定され得る。例えば、音の速度は、周知であり、軟組織に基づく音の速度の影響もまた、決定可能である。故に、超音波106の飛行時間(より具体的には、飛行時間の半分)に基づいて、ウルトラサウンド画像内の物体の深度が、決定され得る。組織を通した波の屈折および異種速度を補償する等、物体深度を決定するための他の補正または方法もまた、実装され得る。当業者は、医療ウルトラサウンド撮像技術における深度測定のさらなる詳細を理解するであろう。
【0039】
さらに図示されているものは、無線ウルトラサウンドデバイス101に無線で接続される、無線コンピューティングデバイス110である。本実施例では、無線コンピューティングデバイス110は、埋め込まれているマーカ116の画像を含む、ウルトラサウンド画像130を無線コンピューティングデバイス110のディスプレイ上に表示する。ウルトラサウンドプローブ102が、画像を検出するにつれて、それらの画像は、同時に無線コンピューティングデバイス110上に表示される。本明細書にさらに詳細に説明されるであろうように、無線コンピューティングデバイス110は、無線ウルトラサウンドデバイス101に動作可能に接続される、ウルトラサウンドワークフローツールを実行する。ウルトラサウンドワークフローツールは、診断走査、介入手技、および位置特定および切除外科手術手技を実施することを促進するために使用される。ウルトラサウンドワークフローツールはさらに、手技のそれぞれの間に取得されるデータを反映する報告書を自動的に生成するように構成される。
【0040】
一実施例では、無線コンピューティングデバイス110上で実行されるウルトラサウンドワークフローツールは、診断乳房検査の間に使用されてもよい。特に、ウルトラサウンドオペレータは、一方の手において無線ウルトラサウンドデバイス101を動作させながら、他方の手において無線コンピューティングデバイス110を動作させ得る。ウルトラサウンドオペレータが、ウルトラサウンドプローブ102を用いて乳房を走査するにつれて、オペレータは、無線コンピューティングデバイス110のディスプレイ上に示されるような種々の着目面積を識別し得る。本実施例では、オペレータは、ウルトラサウンドワークフローツールを使用し、病変または嚢胞が、診断検査の間に検出されるにつれて、着目面積を病変または嚢胞として分類することができる。オペレータはまた、ウルトラサウンドワークフローツールを使用し、ディスプレイ上に表示される乳房のピクトグラム上に、潜在的病変の領域および深度を示す場所をマーキングすることができる。本ピクトグラムまたは場所情報は、後に、ウルトラサウンドワークフローツールによって自動的に生成されるカルテの中に提供されることができる。
【0041】
別の実施例では、無線コンピューティングデバイス110上で実行されるウルトラサウンドワークフローツールは、画像誘導下の乳房生検等の介入手技の間に使用され得る。そのような手技では、医療従事者は、無線ウルトラサウンドデバイスを動作させ、針を着目領域に視覚的に誘導しながら、また、画像を捕捉する。そのような手技では、医療従事者は、一方の手においてウルトラサウンドプローブ102を、かつ別の手において針を動作させているため、医療従事者は、手技の間に画像に注釈を付けるための能力を有していない。したがって、ウルトラサウンドワークフローツールは、生検プロセス内の各ステップを通して前進し、必要な画像を自動的に捕捉し、それらの画像に自動的に注釈を付けるように、医療従事者にプロンプトするために使用される。それらの注釈を付けられた画像は、その後、患者のファイルに添付される、報告書内に提供されることができる。
【0042】
別の実施例では、無線コンピューティングデバイス110上で実行されるウルトラサウンドワークフローツールは、後に切除外科手術において使用されるであろう位置特定デバイスを設置するために、外科手術前の位置特定手技の間に使用され得る。そのような手技では、医療従事者は、患者の乳房上にウルトラサウンドプローブを設置することよって癌性組織を位置特定し、癌の部位に事前に埋め込まれたマーカを視覚的に識別するであろう。ウルトラサウンドワークフローツールは、無線コンピューティングデバイス110のディスプレイ上で更新された、詳細な可視化情報を医療従事者に提供することによって、手技を促進することができる。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、切除外科手術の間に切開ツールを癌性組織に誘導し、かつ切除プロセスの間に外科医を誘導するための、段階的なオーディオ命令を提供することができる。
【0043】
図1Cは、開示されるシステムの中への組み込みのための好適な動作環境138のある実施例を描写する。その最も基本的構成では、動作環境150は、典型的には、少なくとも1つの処理ユニット152と、メモリ154とを含む。コンピューティングデバイスの厳密な構成およびタイプに応じて、メモリ154(本明細書に開示される、能動的な監視実施形態を実施するための命令を記憶する)は、揮発性(RAM等)、不揮発性(ROM、フラッシュメモリ等)、またはその2つのある組み合わせであってもよい。本最も基本的な構成は、破線156によって
図1Eに図示される。さらに、環境150はまた、限定ではないが、磁気または光ディスクまたはテープを含む、記憶デバイス(リムーバブル158および/または非リムーバブル160)を含んでもよい。同様に、環境150はまた、キーボード、マウス、ペン、音声入力等の入力デバイス164、および/またはディスプレイ、スピーカ、プリンタ等の出力デバイス166を有してもよい。入力デバイス164はまた、システム100内の種々の送受信機から放出される信号を検出するための、1つ以上のアンテナを含んでもよい。また、環境の中に含まれるものは、LAN、WAN、2地点間等の1つ以上の通信接続162であってもよい。実施形態では、接続は、2地点間通信、接続型通信、コネクションレス型通信等の設備に対して動作可能であり得る。
【0044】
動作環境150は、典型的には、少なくともある形態のコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、処理ユニット152または動作環境を備える他のデバイスによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であり得る。実施例として、かつ限定ではないが、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、通信媒体とを備え得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の情報の記憶のための任意の方法または技術内に実装される、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を記憶するために使用され得る、任意の他の非一過性媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、通信媒体を含んでいない。
【0045】
通信媒体は、搬送波または他のトランスポート機構等の変調されたデータ信号において、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを具現化し、任意の情報送達媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、信号内の情報をエンコードするような様式で設定または変更された、その特性のうちの1つ以上のものを有する信号を意味する。実施例として、かつ限定ではないが、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続等の有線媒体と、音響、RF、赤外線、マイクロ波、および他の無線媒体等の無線媒体とを含む。上記のいずれかの組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0046】
動作環境150は、1つ以上の遠隔コンピュータへの論理接続を使用してネットワーク化された環境内で動作する、単一のコンピュータであり得る。遠隔コンピュータは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードであり得、典型的には、上記に説明される要素の多くのものまたは全て、およびそのように言及されていない他のものを含む。論理接続は、利用可能な通信媒体によってサポートされる、任意の方法を含み得る。
【0047】
図2Aは、開示されるウルトラサウンドワークフローツールを使用して診断走査を実施することを促進するための、ある例示的方法200を描写する。方法200は、例えば、システム100および動作環境150等のプロセッサを有する無線デバイス上で実行される、ウルトラサウンドワークフローツールによって実施され得る。方法200は、ウルトラサウンドワークフローツールが複数のワークフローの中からワークフローを選択するためのプロンプトを表示する、動作202から開始する。本明細書に説明されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、診断乳房検査、介入手技、位置特定、および/または切除外科手術等の種々の動作を促進することができる。一実施例では、ワークフローは、特定の手技の間に実施される、所定のステップのシーケンスである。一実施例では、表示されるプロンプトは、手技と関連付けられる複数のワークフローのうちの1つを選択するために使用される、ドロップダウンメニューまたはある他の好適なメニューである。このように、医療従事者の経験にかかわらず、ワークフローツールは、手技の次のステップを予測し、好適なメニューまたはプロンプトを医療従事者に提供し、それによって、ワークフローツールが、手技が進行するにつれて、適切な情報を収集することを確実にする。
【0048】
動作204において、ウルトラサウンドワークフローツールは、診断乳房検査に関する診断ワークフローの選択を受信する。本明細書に説明されるように、診断乳房検査手技は、潜在的に癌性であり得る、任意の着目面積を識別するための乳房走査である。乳房走査は、医療従事者によって、患者の乳房を走査するために使用されるプローブを有するウルトラサウンドデバイスを使用して実施されてもよい。
【0049】
動作206において、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスから1つ以上の信号を受信する。特に、医療従事者がウルトラサウンドデバイスを使用して診断走査を実施することに応答して、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスから1つ以上の信号を受信する。これらの1つ以上の信号は、ウルトラサウンドデバイスが診断走査の間に患者の乳房を走査するために使用されるにつれて、患者の乳房の1つ以上の画像を含んでもよい。
【0050】
動作208において、ウルトラサウンドデバイスは、着目領域が、検出されるまで、患者の乳房の周囲で回転される。潜在的着目領域は、ウルトラサウンド画像上でより暗いまたはより明るい部分のように見え得る。故に、ウルトラサウンドワークフローツールは、無線コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示される走査の視覚的識別に基づいて、着目領域を識別し得る。ある実施例では、オペレータは、着目領域を示すためのウルトラサウンドワークフローツールにおいて、選択肢を選択してもよい。
【0051】
着目領域が、識別されていない(動作208において「いいえ」である)場合、方法200は、動作206に進む。着目領域が、識別されている(動作208において「はい」である)場合、方法200は、ウルトラサウンドワークフローツールが着目領域の表示を引き起こす、動作210に進む。一実施例では、これは、着目領域の拡大画像を含んでもよい。
【0052】
動作212において、ウルトラサウンドワークフローツールは、着目領域を分類するためのプロンプトを提供する。着目領域は、例えば、病変または嚢胞であり得る。いくつかの側面では、着目領域は、1つを上回る病変または嚢胞を含み得る。本場合では、各病変(または嚢胞)は、下記に説明される動作に基づいて独立して評価され得る、または病変(または嚢胞)の集合は、下記の動作またはそれらのある組み合わせに基づいて集合的に評価され得る。病変は、組織または腫脹物の異常な腫瘤であり、嚢胞は、空気、液体、または別の物質で充填され得る、嚢である。ある実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、検出された領域を病変または嚢胞として特性評価するための選択肢(例えば、ドロップダウンメニュー、チェックボックス、または他の好適な選択肢)を表示してもよい。
【0053】
動作214において、ウルトラサウンドワークフローツールは、選択された分類を受信する。説明されるように、着目領域の選択された分類は、病変分類または嚢胞分類であり得る。
【0054】
動作216において、ウルトラサウンドワークフローツールは、分類された着目領域を特性評価するための1つ以上のフィールドを伴うテンプレート(例えば、ピクトグラムまたは乳房の別の略図)を表示する。ピクトグラムは、例えば、ウルトラサウンドオペレータが分類された着目領域(例えば、病変または嚢胞)の場所を迅速、容易、かつより正確に識別することを可能にする、乳房の2次元線図であってもよい。一実施例では、ピクトグラムは、乳首から放射状に伸びる、数値的に識別される円形の領域を含む。代替として、または加えて、深度を識別するために、乳房の上面から放射状に伸びる、アルファベット領域を表示する、断面側面図のピクトグラムが、提供される。動作216において、ウルトラサウンドワークフローツールは、分類された着目領域の場所を受信する。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、表示されるピクトグラム上における、オペレータのピクトグラム上での異常の場所の選択に応答して、信号を受信してもよい。別の実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールはまた、断面のピクトグラム図から、異常の深度の選択を受信してもよい。ウルトラサウンドワークフローツールは、これらの1つ以上の選択を分類された異常の場所を識別する、数字および文字の座標に置き換えてもよい。代替として、または加えて、乳首に関連する場所のみが、選択され、それによって、分類された異常の場所の数値的領域識別を生成する。
【0055】
動作218において、ウルトラサウンドワークフローツールは、走査が完了したかどうかを決定する。例えば、走査は、乳房全体が走査された後に完了し得る。別の実施例では、ウルトラサウンドオペレータは、走査を終了させることを選択してもよい。さらに別の実施例では、走査は、着目領域の最後の病変(または嚢胞)が特性評価されたときに完了してもよく、該当しない場合、動作214に戻り、次の病変(または嚢胞)を分類してもよい。走査が、完了していない(動作216において「いいえ」である)場合、方法200は、ウルトラサウンドワークフローツールが患者の乳房の診断走査の継続の間にウルトラサウンドデバイスから1つ以上の信号を受信する、動作206に進む。
【0056】
走査が、完了している(動作218において「はい」である)場合、方法200は、精査画面がウルトラサウンドワークフローツールに表示される、動作220に進む。精査画面は、ウルトラサウンドオペレータが、診断走査の間に識別される各分類された着目領域をさらに特性評価することを可能にする。一実施例では、精査画面は、着目領域と関連付けられる、1つ以上のパラメータに対応する説明を受信するための、フィールドを含む。したがって、精査画面は、分類された着目領域毎に以下のパラメータ、すなわち、可読性に関する所見、実質パターン(例えば、均質高密度、散乱密度、退縮状態等)、これが局限性病変であるかどうか、サイズ、縁部、形状、エコーパターン、配向、後方特徴、石灰化部、および関連付けられる特徴に関するさらなる情報を提供するためにウルトラサウンドオペレータにプロンプトしてもよい。特徴の列挙が、説明されているが、これは、特徴の例示的列挙であり、より多いまたはより少ない特徴が、分類された着目領域を説明するために使用され得ることを理解されたい。
【0057】
動作222において、ウルトラサウンドワークフローツールは、各分類された着目領域の特性評価を受信する。ある実施例では、上記に列挙される特徴は、ウルトラサウンドオペレータが、走査の間に識別される各分類された着目領域を迅速かつ効率的に特性評価することを可能にする、チェックボックスとして、またはドロップダウンメニュー選択肢として表示される。さらに、オペレータが、例えば、インジケーション、マンモグラフィ相関、臨床的相関、印象、および推奨等のさらなる説明を提供することを可能にする、テキストボックス入力が、提供されてもよい。他の実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、各分類された着目領域を自動的に処理し、所見を自動的に取り込む。故に、そのような実施例では、ウルトラサウンドオペレータは、そのような所見を確認、拒絶、または編集のみを行う必要がある。
【0058】
動作224において、ウルトラサウンドワークフローツールは、報告書を生成する。特に、ウルトラサウンドワークフローツールは、走査の間に捕捉された画像、分類、識別された場所情報、特性評価、および任意のコメント全てを、患者のファイルに添付される、報告書の中に収集する。報告書はさらに、各検出された病変または嚢胞の絵上の場所を示す、ピクトグラムを含むことができる。
【0059】
方法200は、動作の特定のシーケンスを開示するが、これらの動作が、例示的であり、したがって、これらの動作のうちの1つ以上のものが、随意である、または異なるシーケンスで実施され得ることを理解されたい。
【0060】
図2Bは、無線ウルトラサウンドプローブによって走査されるような乳房の画像を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース250を描写する。本明細書に説明されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、その間にウルトラサウンドオペレータが乳房走査の間の乳房の画像を視認し得る、診断検査を実施するために使用されることができる。
【0061】
図2Cは、診断検査の間にウルトラサウンド画像上に検出されるような病変を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース252を図示する。本実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドオペレータが、着目領域を病変または嚢胞として迅速に分類し、識別された領域の境界(例えば、高さ、幅、長さ)をマーキングすることを可能にする、分類ユーザインターフェース254を表示する。
【0062】
図2Dは、ウルトラサウンドオペレータによってマーキングされるような病変を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース256を図示する。示されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドオペレータが、分類された着目領域(例えば、病変または嚢胞)の境界を迅速かつ正確にマーキングすることを可能にする。本実施例では、マーキングはさらに、ユーザインターフェース256上に示されるように、分類された着目領域のサイズに対応する。本ユーザインターフェース256は、ウルトラサウンドオペレータが分類された着目領域の高さおよび長さの両方をマーキングした、ある実施例を図示する。
【0063】
図2Eは、ウルトラサウンドオペレータによってマーキングされるような着目領域を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース258を描写する。本ユーザインターフェースは、ウルトラサウンドオペレータが、着目領域の高さのみをマーキングした、ある実施例を図示する。本マーキングは、ユーザインターフェース258上に示されるように、着目領域の高さサイズに対応する。
【0064】
図2Fは、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的注釈ユーザインターフェース260を図示する。注釈ユーザインターフェース260は、ウルトラサウンドオペレータが、例えば、分類された着目領域が見出された乳房および領域を示すことを可能にする。ウルトラサウンドワークフローツールは、例えば、乳首からの配向(例えば、12時、1時、2時等)および分類された着目領域の深度を示すことによって、ウルトラサウンドオペレータが、分類された着目領域が位置する領域を示すことを可能にしてもよい。これらは、分類された着目領域を具体的に正確に示す、文字および数値の座標に置き換えられてもよい。
【0065】
図2Gは、ウルトラサウンドワークフローツールの注釈ユーザインターフェースのある例示的拡張
図262を描写する。本拡張
図262は、ウルトラサウンドオペレータが、分類された着目領域のタイプ、配向、および領域を選択するために使用し得る、種々の選択肢を示す。
【0066】
図2Hは、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的な第2の注釈ユーザインターフェース264を図示する。本第2の注釈ユーザインターフェース264は、ウルトラサウンドオペレータがさらに、オペレータが実施している診断検査のタイプを示すことを可能にする。
【0067】
図2Iは、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的精査画面266を図示する。ある実施例では、精査画面266は、診断検査の完了後に無線コンピューティングデバイス上で動作するアプリケーションの一部として表示され、診断検査の間の所見の要約を提供する。例えば、精査画面は、識別された各分類された着目領域の要約、各分類された着目領域の場所、各分類された着目領域のサイズ、および各分類された着目領域の配向を提供する。精査画面266はさらに、例えば、とりわけ、着目領域の分類、体積、深度/幅比率を含む、診断検査のオペレータの実施に基づいて自動的に実施される、計算を表示してもよい。
【0068】
図2Jは、印象が捕捉され得る別の精査画面268を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェースを図示する。他の以前の診断検査および/または報告書からの情報が、これらのフィールドの中に自動的に取り込まれる、または患者と関連付けられる医療記録から打ち込まれることができる。
【0069】
図2Kは、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的特性評価精査画面270を図示する。ウルトラサウンドオペレータは、特性評価精査画面270において、各分類された着目領域を特性評価することができる。例えば、ウルトラサウンドオペレータは、分類された着目領域の縁部、形状、エコーパターン、および配向を示すことができる。具体的な特性のセットが、示されているが、より多いまたはより少ない特性も、開示されるウルトラサウンドワークフローツールによって考えられるものとして表示され得ることを理解されたい。
【0070】
図2Lは、ウルトラサウンドワークフローツール上に表示される特性評価精査画面272のある例示的拡張図を描写する。本実施例では、ウルトラサウンドオペレータは、任意の後方特徴、石灰化部、および関連付けられる特徴を示す。
【0071】
図3Aは、開示されるウルトラサウンドワークフローツールを使用して介入手技を実施することを促進するための、例示的方法300を描写する。方法300は、例えば、システム100および動作環境150等のプロセッサを有する無線デバイス上で実行する、ウルトラサウンドワークフローツールによって実施され得る。方法300は、ウルトラサウンドワークフローツールが、複数のワークフローの中からワークフローを選択するためのプロンプトを表示する、動作302から開始する。本明細書に説明されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、診断乳房検査、介入手技、位置特定手技、および/または切除外科手術等の種々の動作においてウルトラサウンドオペレータを支援することができる。一実施例では、ワークフローは、特定の手技の間に実施される、所定のステップのシーケンスである。一実施例では、表示されるプロンプトは、手技と関連付けられる複数のワークフローのうちの1つを選択するために使用される、ドロップダウンメニューまたはある他の好適なメニューである。
【0072】
動作304において、ウルトラサウンドワークフローツールは、生検検査等の介入ワークフロー手技の選択を受信する。乳房生検は、検出された病変または嚢胞から潜在的癌性組織のサンプルを切除し、その組織が悪性または良性であるかどうかを決定するために実施される手技である。故に、生検は、例えば、診断乳房検査の後しばらくして実施されてもよい。本実施例は、潜在的癌性組織を病変として指し得るが、本方法300はまた、嚢胞の生検の間にも使用され得ることを理解されたい。
【0073】
動作306において、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンド外科医に、生検手技の間に使用される針タイプおよび針ゲージを選択するように依頼する、プロンプトを表示する。本明細書に説明されるように、画像誘導下の乳房生検の間、潜在的癌性組織が、針を使用して患者の標的化された場所から抽出される。いったん針が、患者の中に挿入されると、針の場所は、もはや視覚的に識別されることはできない。故に、生検の間、外科医は、ウルトラサウンドデバイスを使用し、針を病変に誘導しながら、また、手技の全体の間に画像を捕捉する。針タイプおよびゲージを理解することは、異なる針が、異なるサイズを有し、いくつかのものが、ばね荷重されている、または生検針の一部を病変組織のサンプルを捕捉するように拡張させる、他の「発射」機構を有するため、重要である。故に、動作306において、ウルトラサウンドワークフローツールは、外科医または他の人に複数の随意の針タイプおよびサイズの中から針のタイプおよびゲージを選択するように依頼する、プロンプトを表示してもよい。ある実施例では、プロンプトは、適切な針およびタイプを選択するための、ドロップダウンメニュー、選択ボックス、または他の好適な選択特徴を提供する。
【0074】
動作308において、ウルトラサウンドワークフローツールは、針タイプおよびゲージの選択を受信する。ある実施例では、選択が、動作306において表示されるプロンプトにおける外科医の選択に応答して受信される。それに応答して、ウルトラサウンドワークフローツールは、針およびゲージ情報を取り込んでもよい。本情報は、生検動作の間に(例えば、手技内の種々のステップを検出するために)使用されてもよい。いくつかの側面では、動作308は、随意であり得、本方法は、動作306から動作310に前進してもよい。
【0075】
動作310において、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスから1つ以上の信号を受信する。特に、介入手技の間、医療従事者は、ウルトラサウンドデバイスを使用して患者の乳房を走査し始める。故に、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスが、介入手技の間に患者の乳房を走査するために使用される際の、患者の乳房の1つ以上の画像を含み得る、1つ以上の信号を受信する。
【0076】
動作312において、ウルトラサウンドワークフローツールは、病変が識別されているかどうかを決定する。いくつかの実施例では、病変は、患者の乳房の走査の間にウルトラサウンドデバイスから受信される1つ以上の画像に基づいて、ウルトラサウンドワークフローツールによって識別される。病変は、ウルトラサウンド画像上でより暗いまたはより明るい部分のように見え得る。故に、ウルトラサウンドワークフローツールは、無線コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示される走査の視覚的識別に基づいて、病変を識別し得る。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、病変が、ウルトラサウンドデバイスを使用して患者の乳房を走査することによって見出されることの外科医のインジケーションに基づいて、病変がウルトラサウンドプローブを使用して識別されたと決定する。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、画像分析または機械学習技法を使用し、外科医が患者の乳房を走査し、その理解を使用し、画像を自動的に捕捉するにつれて、病変を自動的に識別し得る。別の実施例では、
図2Aを参照して説明されるステップにおいて実施される、走査等の診断走査からの情報は、病変が位置する面積を示唆するために使用され得る。本決定は、介入手技を実施する外科医によって確認されることができる。ある実施例では、外科医は、病変が識別されるとき、ウルトラサウンドワークフローツールにおいて選択肢を選択してもよい。識別された病変の1つ以上の画像が、捕捉されてもよい。病変が、識別されていない(動作312において「いいえ」である)場合、方法300は、動作310に戻り、外科医は、患者の乳房を走査し続ける。病変が、識別されている(動作312において「はい」である)場合、本方法は、動作314に進む。
【0077】
動作314において、ウルトラサウンドワークフローツールは、病変を評価し、病変が、以前に特性評価されていたかどうかを決定する。本明細書に説明されるように、介入手技は、1つ以上の潜在的癌性病変が診断検査において識別された後しばらくして実施されてもよい。故に、動作314において、ウルトラサウンドワークフローツールは、動作312における走査において識別された病変が、診断検査の間に以前に特性評価されていた病変であるかどうかを決定する。いくつかの実施例では、病変は、以前に特性評価されておらず、その場合、病変は、新たに発現した病変である、または診断走査の間に識別されていない病変であり得る。代替として、動作312において識別された病変は、診断検査において以前に識別および特性評価されている場合がある。いくつかの実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、識別された病変のサイズ、場所、形状等を評価し、本決定を行う。
【0078】
動作316において、ウルトラサウンドワークフローツールは、特性評価された病変の捕捉された1つ以上の画像に自動的に注釈を付ける。ある実施例では、注釈は、画像の説明(例えば、病変の初期の画像)、特定の病変の(例えば、以前に特性評価されていた病変または新しい病変であるものとしての)説明または識別、画像が捕捉された時刻を示す、タイムスタンプ、手技を実施する外科医の氏名、患者の氏名等を含んでもよい。
【0079】
動作318において、ウルトラサウンドワークフローツールは、針が、潜在的癌性病変の中に発射される前に、針の画像を捕捉する。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、針が、病変に位置付けられたというインジケーションを受信してもよい。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイス、またはウルトラサウンドデバイスと、ウルトラサウンドワークフローツールとのうちの1つ以上のものに動作可能に接続される、フットペダルまたは他のデバイスを使用して、針が、病変部位まで前進しているという外科医のインジケーションに基づいて、本決定を行う。代替として、または加えて、一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、針の中のRFID伝送機から受信される信号に基づいて、インジケーションを受信してもよい。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、画像分析または機械学習技法を使用し、外科医が、患者の乳房を走査し、針を適切な位置に前進させ、その理解を使用し、画像を自動的に捕捉するにつれて、針の場所を自動的に識別し得る。本明細書に説明されるように、いくつかの生検針が、ばね荷重されている、または生検針の一部を病変組織のサンプルを捕捉するように拡張させる、他の「発射」機構を有する。故に、動作318において、ウルトラサウンドワークフローツールは、針が、潜在的癌性病変の中に発射される前に、針の画像を捕捉する。
【0080】
動作320において、ウルトラサウンドワークフローツールは、捕捉された1つ以上の発射前画像に自動的に注釈を付ける。ある実施例では、注釈は、画像の説明(例えば、病変部位またはその近傍に位置付けられる針の発射前画像)、特定の病変の(例えば、以前に特性評価されていた病変または新しい病変であるものとしての)説明または識別、針タイプおよびゲージ、針開口の配向、画像が捕捉された時刻を示す、タイムスタンプ、手技を実施する外科医の氏名、患者の氏名等を含んでもよい。
【0081】
動作322において、ウルトラサウンドワークフローツールは、針が病変の中に発射したことを決定する。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイス、またはウルトラサウンドデバイスまたはワークフローツールに動作可能に接続される、他のデバイスを使用して、針が、病変部位の中に発射されているという外科医のインジケーションに基づいて、本決定を行う。代替として、または加えて、本決定は、針の中のRFID伝送機から受信される信号に基づいて行われる。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、画像分析または機械学習技法を使用し、針が病変の中に発射されたときを自動的に識別し得る。本明細書に説明されるように、いくつかの生検針が、ばね荷重されている、または生検針の一部を病変組織のサンプルを捕捉するように拡張させる、他の「発射」機構を有する。故に、動作322において、ウルトラサウンドワークフローツールは、針が発射後位置にあることのインジケーションを受信してもよい。
【0082】
動作324において、ウルトラサウンドワークフローツールは、病変部位における針の発射後画像を捕捉する。発射後画像は、病変の中に発射された針の一部の画像を含んでもよい。本明細書に説明されるように、動作322を参照して、ウルトラサウンドワークフローツールは、針が発射後位置にあることを決定し、その理解を使用し、画像を自動的に捕捉する。故に、動作324において、1つ以上の発射後画像が、捕捉される。
【0083】
動作326において、ウルトラサウンドワークフローツールは、捕捉された1つ以上の発射後画像に自動的に注釈を付ける。ある実施例では、注釈は、画像の説明(例えば、病変部位の中に発射された針の発射後画像)、特定の病変の(例えば、以前に特性評価されていた病変または新しい病変であるものとしての)説明または識別、針タイプおよびゲージ、針開口の配向、画像が捕捉された時刻を示す、タイムスタンプ、手技を実施する外科医の氏名、患者の氏名等を含んでもよい。
【0084】
随意の動作328において、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドプローブが回転していることを決定する。ウルトラサウンドプローブの回転の検出は、特定の病変の断面図を捕捉するために重要である。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスを使用して、ウルトラサウンドプローブが、病変の断面図がここで合焦されるように回転されているという外科医のインジケーションに基づいて、本決定を行う。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、画像分析を使用し、ウルトラサウンドプローブが回転し、病変の断面図に合焦するときを自動的に識別し得る。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドプローブから受信された信号に基づいて本決定を行ってもよい。
【0085】
随意の動作330において、ウルトラサウンドワークフローツールは、病変の断面画像を捕捉する。断面画像は、病変の中に発射されている針の画像を含んでもよい。代替として、または加えて、断面画像は、病変部位から後退された針の画像を含んでもよい。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、外科医のインジケーションに基づいて、またはウルトラサウンドプローブ内の内部加速度計からのインジケーション等による、ウルトラサウンドプローブから受信される信号に基づいて、プローブが回転していると決定する。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、画像分析または機械学習技法を使用し、プローブの回転を自動的に識別し、その理解を使用し、画像を自動的に捕捉し得る。故に、動作330において、病変の1つ以上の断面画像が、捕捉される。
【0086】
随意の動作332において、ウルトラサウンドワークフローツールは、捕捉された1つ以上の断面画像に注釈を付ける。ある実施例では、注釈は、画像の説明(例えば、病変の断面画像)、特定の病変の(例えば、以前に特性評価されていた病変または新しい病変であるものとしての)説明または識別、画像が捕捉された時刻を示す、タイムスタンプ、手技を実施する外科医の氏名、患者の氏名等を含んでもよい。
【0087】
動作334において、ウルトラサウンドワークフローツールは、報告書を生成する。特に、ウルトラサウンドワークフローツールは、介入手技の前に提供された針情報、手技の間に捕捉された画像、および関連付けられる注釈を収集する。そのような情報全てが、患者のファイルに添付される報告書の中にコンパイルされる。故に、方法300は、注釈付けおよび介入手技の間に捕捉されるワークフロー画像に迅速、正確、かつ効率的な解決策を提供し、外科医が手技の数時間後に報告書を調製するために要するであろう時間を排除する、または最小限にさせる。
【0088】
方法300は、動作の特定のシーケンスを開示しているが、これらの動作が、例示的であり、したがって、これらの動作のうちの1つ以上のものが、随意である、または異なるシーケンスで実施され得ることを理解されたい。
【0089】
図3Bは、無線ウルトラサウンドプローブによって走査されるような乳房の画像を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース350を図示する。本明細書に説明されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、その間にウルトラサウンドオペレータ(例えば、外科医)が介入手技の間の乳房の画像を視認し得る、介入手技を実施するために使用されることができる。
【0090】
図3Cは、針選択画面352を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェースを図示する。針選択画面352は、ウルトラサウンドオペレータが、介入手技の間に使用されるであろう、特定の針を選択し得ることを可能にする。
【0091】
図3Dは、患者人口統計画面354を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェースを図示する。患者人口統計画面354は、ウルトラサウンドオペレータが介入手技より前に患者情報を提供することを可能にする。
【0092】
図3Eは、インジケーションユーザインターフェース356を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェースを図示する。インジケーションユーザインターフェース356は、ウルトラサウンドオペレータが介入手技より前に任意の覚え書きを提供することを可能にする。
【0093】
図3Fは、乳房の初期画像を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース358を図示する。初期画像は、病変を自動的に検出することに応答して、ウルトラサウンドワークフローツールによって自動的に捉えられてもよい。本明細書に説明されるように、ウルトラサウンドオペレータは、針が病変に誘導されている際の画像を捕捉し、かつ針が発射される前、針が病変部位の中に発射された後の画像を捕捉し、病変の断面画像を取得するであろう。一実施例では、これらの複数の画像は、手技の間に捕捉され、手技および後の病変組織の分析の完全な実施の証拠証明としての役割を果たす。故に、乳房の初期画像が、捕捉および表示されてもよい。
【0094】
図3Gは、針が病変部位に誘導される際の乳房の画像を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェース360を図示する。説明されるように、本画像は、ウルトラサウンドワークフローツールによる、針および病変の検出に応答して自動的に捕捉され得る。
【0095】
図3Hは、印象が捕捉され得る精査画面362を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェースを図示する。本精査画面362は、介入手技の完了後に表示されてもよい。
【0096】
図3Iは、終了画面364を表示する、ウルトラサウンドワークフローツールのある例示的ユーザインターフェースを図示する。終了画面は、介入手技が、完了した後、および全ての印象または覚え書きが、ウルトラサウンドオペレータによって提供された後に表示されてもよい。本終了画面364は、検査が完了したことを示す。本終了画面364はさらに、捉えられた画像の要約を提供してもよい。
【0097】
図4Aは、開示されるウルトラサウンドワークフローツールを使用して位置特定外科手術前手技を実施することを促進するためのある例示的方法400を描写する。方法400は、例えば、システム100および動作環境150等のプロセッサを有する無線デバイス上で実行する、ウルトラサウンドワークフローツールによって実施されてもよい。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスを癌性組織またはその近傍に設置するための段階的な誘導を提供することによって、ウルトラサウンドデバイスを動作させることを促進する。概して、切除または他の外科手術手技の何時間も前に実施される位置特定手技の間、例えば、有線式等の位置特定デバイスが、病変部位に設置される。その後、位置特定デバイスは、医療従事者(概して、異なる医療従事者)によって外科手術手技の間に使用され、癌性組織および癌性組織の周囲の十分な縁部を切除するために、切除器具を癌性組織に誘導する。位置特定手技の間、医療従事者は、患者の乳房上にウルトラサウンドプローブを設置し、病変部位に事前に埋め込まれたマーカ(例えば、生検手技の間に埋め込まれた)を視覚的に識別することによって癌性組織を位置特定する。有線位置特定デバイスまたは無線位置特定デバイスのいずれかが、次いで、病変の部位およびマーカに設置される。しかしながら、いくつかの実施例では、マーカは、使用されない。
【0098】
方法400は、ウルトラサウンドワークフローツールが、複数のワークフローの中からワークフローを選択するためのプロンプトを表示する、動作402から開始する。本明細書に説明されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、診断乳房検査、介入手技、および位置特定手技等の種々の動作を促進することができる。一実施例では、ワークフローは、特定の手技の間に実施される、所定のステップのシーケンスである。一実施例では、表示されるプロンプトは、手技と関連付けられる複数のワークフローのうちの1つを選択するために使用される、ドロップダウンメニューまたはある他の好適なメニューである。
【0099】
動作404において、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定手技のための位置特定ワークフローの選択を受信する。位置特定手技の間、例えば、有線式等の位置特定デバイスが、病変部位に設置され、後に、医療従事者によって外科手術手技の間に使用され、癌性組織および癌性組織の周囲の十分な縁部を切除するために、切除器具を癌性組織に誘導する。故に、位置特定手技は、生検から切除された組織が悪性であることが見出された後しばらくして、かつ癌性組織を完全に除去するための外科手術手技の前に実施されてもよい。
【0100】
動作406において、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスから1つ以上の信号を受信する。特に、医療従事者が位置特定手技を実施し、ウルトラサウンドデバイスを使用して患者の解剖学的特徴を走査することに応答して、ウルトラサウンドワークフローツールは、ウルトラサウンドデバイスから1つ以上の信号を受信する。ある実施例では、解剖学的特徴は、患者の乳房であり得る。故に、1つ以上の信号は、ウルトラサウンドデバイスが、位置特定手技の間に患者の乳房を走査するために使用される際の、患者の乳房の1つ以上の画像を含んでもよい。
【0101】
動作408において、ウルトラサウンドワークフローツールは、走査の画像の表示を引き起こす。一実施例では、これは、走査の拡大画像を含んでもよい。
【0102】
動作410において、ウルトラサウンドワークフローツールは、癌性組織を識別する。一実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、癌性組織がウルトラサウンドデバイスを使用して見出されたという医療従事者のインジケーションに応答して、ウルトラサウンドプローブから信号を受信することに基づいて癌性組織を識別する。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、画像分析または機械学習技法を使用し、医療従事者が、患者の乳房を走査するにつれて、癌性組織を自動的に識別し得る。別の実施例では、
図2Aを参照して説明されるステップにおいて実施される、走査等の診断走査からの情報は、癌性組織が位置する面積を示唆するために使用され得る。本決定は、位置特定手技を実施する医療従事者によって確認されることができる。識別された癌性組織は、ワークフローツールアプリケーションが動作する、無線コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示されてもよい。
【0103】
動作412において、ウルトラサウンドワークフローツールは、癌性組織を評価し、識別された癌性組織が以前に特性評価されていたかどうかを決定する。本明細書に説明されるように、位置特定手技は、介入手技(例えば、乳房生検)を実施し、病変が癌性であると決定した後しばらくして実施される。故に、動作412において、ウルトラサウンドワークフローツールは、動作410における走査において識別された癌性組織が、介入手技の後に癌性であるものとして以前に特性評価されていたものと同一の病変であるかどうかを決定する。一実施例では、癌性組織は、以前に特性評価されておらず、その場合、癌性組織は、新たに発現したものである、または診断走査または介入手技の間に識別されていなかった組織であり得る。代替として、動作412において評価された癌性組織は、診断検査において以前に識別および特性評価され、介入手技の後に試験されている場合がある。いくつかの実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、識別された癌性組織のサイズ、場所、形状等を評価し、本決定を行う。
【0104】
動作414において、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスの第1の位置を検出する。いくつかの実施例では、位置特定デバイスは、配向および場所情報を提供するためのRFIDチップを有する、送受信機を含む。故に、動作414において、ウルトラサウンドワークフローツールは、RFIDチップから受信された1つ以上の信号に基づいて、位置特定デバイスの第1の位置を検出する。いくつかの実施例では、本第1の位置は、走査された解剖学的特徴と関連付けられる領域内に位置する。
【0105】
動作416において、ウルトラサウンドワークフローツールは、癌性組織と位置特定デバイスとの間の第1の距離を決定する。いくつかの実施例では、癌性組織の部位は、事前に埋め込まれたマーカを含み得る。故に、いくつかの実施例では、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスから癌性組織(または癌性組織に埋め込まれたマーカ)までの距離を決定する。ウルトラサウンドワークフローツールは、いくつかの実施例では、個別の場所の知識に基づいて、癌性組織と位置特定デバイスとの間の距離を決定することができる。
【0106】
動作418において、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスと癌性組織(または癌性組織に埋め込まれたマーカ)との間の計算された第1の距離を提供する。本計算された距離は、無線コンピューティングデバイス上で動作する、ウルトラサウンドワークフローツールの画面上に表示されることができる。複数の側面では、ディスプレイはさらに、マーカ、位置特定デバイス、または両方の配向情報を示してもよい。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスと癌性組織(または埋め込まれたマーカ)との間の計算された距離を規定する、オーディオ信号を提供する。
【0107】
動作420において、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスが移動しているかどうかを決定する。動作420において、ウルトラサウンドワークフローツールが、位置特定デバイスが移動していないと決定した(動作420において「いいえ」である)場合、方法400は、動作418に進行する。ウルトラサウンドワークフローツールが、位置特定デバイスが移動していると決定した(動作420において「はい」である)場合、方法400は、ウルトラサウンドワークフローツールが位置特定デバイスと癌性組織(または埋め込まれたマーカ)との間の距離を再計算する、動作422に進む。
【0108】
動作424において、ウルトラサウンドワークフローツールは、動作422において算出された、再計算された距離を提供する。本再計算された距離は、無線コンピューティングデバイス上で動作する、ウルトラサウンドワークフローツールの画面上に表示されることができる。ディスプレイはさらに、マーカ、位置特定デバイス、または両方の配向情報を示してもよい。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスの場所を参照して癌性組織の場所を規定する、音声誘導を提供する。一実施例では、本音声誘導は、位置特定デバイスと、位置特定デバイスを癌性組織またはその近傍に最終的に設置するために、医療従事者が位置特定デバイスを誘導するべきである方向とを参照して、癌性組織の場所を規定する。故に、いくつかの実施例では、医療従事者は、位置特定デバイスを癌性組織に誘導する方法を決定するために、音声誘導を聴取することのみ必要である。
【0109】
動作426において、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスが癌性組織またはその近傍に位置しているかどうかを決定する。説明されるように、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスと癌性組織との間の相対距離を決定し、したがって、位置特定デバイスが癌性組織に位置するときを計算することができる。代替として、または加えて、ウルトラサウンドワークフローツールは、位置特定デバイスがここで癌性組織に位置していると規定する、オーディオ信号を提供する。ウルトラサウンドワークフローツールが、位置特定デバイスが癌性組織またはその近傍に位置していないと決定した(動作426において「いいえ」である)場合、方法400は、動作420に進行し、位置特定デバイスが移動しているかどうかを決定する。ウルトラサウンドワークフローツールが、位置特定デバイスが癌性組織またはその近傍に位置していると決定した(動作426において「はい」である)場合、方法400は、動作428に進行する。
【0110】
動作428において、ウルトラサウンドワークフローツールは、癌性組織部位に位置特定デバイスを埋め込むための誘導を提供する。いくつかの実施例では、本誘導は、ウルトラサウンドワークフローツールのディスプレイ、またはウルトラサウンドワークフローツールに動作可能に接続される、ある他のディスプレイ上に表示される、段階的命令である。代替として、または加えて、位置特定デバイスを埋め込むための段階的なオーディオ命令が、動作428において提供される。
【0111】
故に、ウルトラサウンドワークフローツールの補助を借りて、医療従事者は、位置特定デバイスを癌性組織の部位に設置するときに、癌性組織の場所およびその境界の大まかな視覚的解釈のみに依拠する必要はない。さらに、医療従事者は、一方の手においてウルトラサウンドデバイスを保持しながら、他方の手で有線または無線位置特定デバイスを設置しなければならないため、医療従事者は、ハンドフリー型ワークフローツールを使用し、位置特定デバイスを癌性組織に対して位置特定および誘導することを促進することができる。ワークフローツールを用いる場合、有意な時間が、節約され、設置を決定するステップの正確度が、改良される。
【0112】
方法400は、動作の特定のシーケンスを開示するが、これらの動作が、随意であり、したがって、これらの動作のうちの1つ以上のものも、随意である、または異なるシーケンスで実施され得ることを理解されたい。
【0113】
本明細書に説明される実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを使用して採用され、本明細書に開示されるシステムおよび方法を実装および実施し得る。具体的なデバイスが、具体的な機能を実施するものとして本開示の全体を通して列挙されているが、当業者は、これらのデバイスが、例証的目的のために提供され、他のデバイスも、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される機能性を実施するために採用され得ることを理解するであろう。
【0114】
本開示は、可能性として考えられる実施形態のいくつかのもののみが示された、付随の図面を参照して、本技術のいくつかの実施形態を説明する。しかしながら、他の側面も、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、徹底的かつ完全であり、可能性として考えられる実施形態の範囲を当業者に完全に伝達するように提供された。
【0115】
具体的な実施形態が、本明細書に説明されるが、本技術の範囲は、それらの具体的な実施形態に限定されない。当業者は、本技術の範囲および精神の範囲内である、他の実施形態または改良を認識するであろう。したがって、具体的な構造、行為、または媒体は、例証的実施形態としてのみ開示される。本技術の範囲は、以下の請求項およびその中の任意の均等物によって定義される。