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特許7463401包装の包装本体を製造するための方法および装置
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  • 特許-包装の包装本体を製造するための方法および装置 図1
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  • 特許-包装の包装本体を製造するための方法および装置 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】包装の包装本体を製造するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/04 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
B65B9/04
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021559936
(86)(22)【出願日】2020-03-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-26
(86)【国際出願番号】 EP2020057018
(87)【国際公開番号】W WO2020207703
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-10-08
(31)【優先権主張番号】102019205172.3
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521077576
【氏名又は名称】シンテゴンテクノロジー ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Syntegon Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Stuttgarter Strasse 130, 71332 Waiblingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マルティン ベック
(72)【発明者】
【氏名】リューディガー カーヒャー
(72)【発明者】
【氏名】ハンス-ペーター シュターデル
(72)【発明者】
【氏名】ウルリッヒ ヴィードゥヴィルト
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ シュトロインスキ
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特許第2784252(JP,B2)
【文献】特開2002-001840(JP,A)
【文献】特開2003-261103(JP,A)
【文献】特開平04-044829(JP,A)
【文献】特開昭52-056158(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0249007(US,A1)
【文献】特表平01-503130(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙を含むウェブ材料から包装本体(51)を製造するための方法であって、前記包装本体(51)は、包装すべき物品を収容するための凹部(53)を備えており、前記方法は、以下のステップ、すなわち
前記ウェブ材料(14)にプレテンションをかけるステップと、
前記ウェブ材料(14)を押さえ手段(32)とダイ(31)との間に固定するステップと、
前記凹部(53)を前記ウェブ材料(14)に成形するステップと、
成形された前記凹部(53)を前記ダイ(31)から取り出すステップと、
を有し、
前記プレテンションをかけるステップを、前記ウェブ材料に横方向で配置されたクランプジョー(3a,3b)と、2つのローラ(3c,3d)を有するテンションローラ手段(36)とによって実施し、この際、前記ウェブ材料(14)は前記2つのローラ(3c,3d)に挟まれた状態で前記2つのローラ(3c,3d)の間を通過する、方法。
【請求項2】
前記クランプジョー(3a,3b)を、前記ウェブ材料(14)を搬送するためにも使用する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
プレテンションをかけられた前記ウェブ材料(14)を伸張するステップを、前記クランプジョー(3a,3b)と前記テンションローラ手段(36)とによって実施する、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記ウェブ材料(14)は紙のみを含む、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記クランプジョー(3a,3b)は、前記ウェブ材料(14)の搬送方向(6)における前記テンションローラ手段(36)の前に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記クランプジョー(3a,3b)を、前記ウェブ材料(14)を前進するように搬送するために使用する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
包装すべき物品を収容するための凹部(53)を備えた包装本体(51)を、紙を含むウェブ材料(14)から製造するための装置であって、
プレテンション装置(3)と、
成形手段(13)であって、ダイ(31)、押さえ手段(32)、空気圧的な成形力を生成するための空気圧手段、および成形された前記凹部を前記ダイから取り出すための取出し装置を有している、成形手段(13)と、
を備え、
前記プレテンション装置は、クランプジョー(3a,3b)と、少なくとも2つのローラ(3c,3d)を有したテンションローラ手段(36)とを備えており前記ウェブ材料(14)は前記2つのローラ(3c,3d)に挟まれた状態で前記2つのローラ(3c,3d)の間を通過する、装置。
【請求項8】
前記成形手段(13)はポンチ(33)をさらに有しており、該ポンチ(33)は特に空気通路(34)を有している、請求項7記載の装置。
【請求項9】
最終成形ステップ中に、前記ウェブ材料(14)を前記ダイ(31)内へと送ることができる位置内に、前記押さえ手段(32)を移動させるように設定される制御ユニット(7)をさらに備える、請求項7または8記載の装置。
【請求項10】
プレテンションをかけられた前記ウェブ材料(14)は、前記クランプジョー(3a,3b)と前記テンションローラ手段(36)とによって伸張される、請求項7から9までのいずれか1項記載の装置。
【請求項11】
前記ウェブ材料(14)は紙のみを含む、請求項7から10までのいずれか1項記載の装置。
【請求項12】
前記クランプジョー(3a,3b)は、前記ウェブ材料(14)の搬送方向(6)における前記テンションローラ手段(36)の前に配置されている、請求項7から11までのいずれか1項記載の装置。
【請求項13】
前記クランプジョー(3a,3b)は、前記ウェブ材料(14)を前進するように搬送するために使用される、請求項7から12までのいずれか1項記載の装置。
【請求項14】
請求項7から13までのいずれか1項記載の装置を備える包装機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装の包装本体を製造するための方法および装置に関し、この場合、包装本体は、包装すべき物品を収容するための凹部を備えており、紙から成るウェブ材料から製造される。
【背景技術】
【0002】
プラスチック材料から成る包装の場合、例えば食品のための包装の場合、ロールウェブから包装本体を、例えば深絞りによって製造し、次いでこの包装本体を、別のロールウェブから成るカバーフィルムで閉じることが知られている。包装本体ロールウェブを実際の包装本体に成形することは、様々な成形ステップで行うことができる。例えば、ロール材料を、キャビティを形成するように自由に引き込むことができるが、これは包装本体におけるしわの増加につながる。代替的には、実際の成形プロセス前に、成形すべきキャビティの縁部に沿って、包装本体ロールウェブが固定されるが、これによっては、成形深さが制限され、しわは、より軽微ではあるが、依然として存在する。さらに、ポンチとダイおよび押さえ手段とによる成形プロセスも原理的に知られており、この方法では、成形ステップ中、ロールウェブ材料が、制御された形式で滑ることができる。このようにして、特に、より大きな成形深さを達成することができ、しわを減らすことができる。この方法は、主に、プラスチックベースのロールウェブのために使用される。
【0003】
しかしながら、環境の観点から、紙材料のように、可能な限りリサイクル可能な材料から包装を製造するための試みが、最近ますます行われている。この場合、ここでは紙材料のみを、または例えば、プラスチック材料によってコーティングされた紙材料から成る複合材料を、使用することができる。しかしながら、紙を含むこの種の材料は、成形が比較的困難であり、または成形中、望ましくないしわや微少亀裂が生じ、これは、包装本体への損傷につながるおそれがある。したがって、紙を含むロールウェブの確実な成形を可能にする方法および装置を有することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
包装すべき物品を収容するための凹部を備えた包装本体を、紙を含むロールウェブ材料から製造するための本発明による方法は、請求項1の特徴を備えており、しわなしにウェブ材料を成形することができるという利点を有している。特に、しわの形成を阻止することに加えて、包装本体における微少亀裂および微少なしわも防止できる。これは、本発明によれば、この方法が、ウェブ材料にプレテンションをかける第1のステップと、ウェブ材料を押さえ手段とダイとの間に固定する後続のステップとを提案することにより達成される。次いで、ウェブ材料に凹部が成形され、成形された凹部がダイから取り出される。凹部がウェブ材料内に導入され、このようにして製造された包装本体はまだ、ウェブ材料から分離されていない。これにより、前方への搬送を容易に行うことができる。ウェブ材料は好適には、紙のみを含み、特に、プラスチック材料はいっさい含んでいない。
【0005】
従属請求項は、本発明の好適なさらなる改良を示す。
【0006】
本発明によると、ウェブ材料にプレテンションをかけるステップは、ウェブ材料に横方向で配置されたクランプジョーと、2つのローラを有するテンションローラ手段とによって実施され、ウェブ材料はこれらの間で固定されている。したがって、ウェブ材料には、クランプジョーによって搬送方向に対して横方向で、さらにテンションローラ手段によって搬送方向で、テンションをかけることができる。これにより、ウェブ材料にプレテンションをかけた結果として、凹部を成形するステップの前に、ウェブ材料にはしわが存在しないことを保証することができる。これにより、成形ステップで、しわ等が発生する可能性も大幅に低減される。
【0007】
特に好適には、プレテンションをかけるステップのためのクランプジョーは、ウェブ材料を搬送方向で前進するように搬送することもできるように設定されている。
【0008】
さらに好適には、ウェブ材料がプレテンションをかけられた後、プレテンションをかけられたウェブ材料を伸張するステップも実施される。伸張は、好適には、クランプジョーとテンションローラ手段とによって、特に搬送方向で実施することができる。
【0009】
本発明のさらに好適な実施形態によれば、ウェブ材料を成形するステップは、予備成形ステップと最終成形ステップとを含む二段階で実施される。結果として、成形ステップ中のウェブ材料への過剰な応力、ひいては裂断の可能性を回避することができる。
【0010】
好適には、成形された包装本体に微細な構造をエンボス加工する第3の成形ステップも提供される。このようなエンボス加工ステップは、最終成形ステップの後に実施される。
【0011】
予備成形ステップは、好適には、圧縮空気によって実施される。最終成形ステップは、さらに好適には、圧縮空気によって、またはポンチによって実施される。さらに好適には、エンボス加工ステップは、圧縮空気によって実施される。圧縮空気を使用して実施される成形ステップに関して、これは、ダイ内にウェブ材料を押し込むために、好適にはダイとは反対側からウェブ材料上で実施されることに留意されたい。
【0012】
さらに好適には、成形ステップ中に、ウェブ材料を送ることができる位置に、押さえ手段を移動させる。特に、これにより、成形された包装本体における微少亀裂が防止される。
【0013】
本発明のさらに好適な実施形態によれば、プレテンションをかけるステップは、成形ステップの前にウェブ材料が平滑化されるように実施される。結果として、ウェブ材料は、プレテンションの結果としてしわを有さず、これによりウェブ材料を特に良好に平滑化することができる。
【0014】
本発明はさらに、請求項10記載の、包装される物品を収容するための凹部を備えた包装本体を、紙を含むウェブ材料から製造するための装置に関する。この装置は、プレテンション手段と、成形手段とを備えており、成形手段は、ダイ、押さえ手段、および空気圧的な成形圧を生成するための圧力生成手段を有している。さらに、成形された凹部をダイから取り出すための取出し装置が設けられている。凹部は、ウェブ材料が凹部をなお取り囲むように設けられているのが好ましい。これにより、さらなる取扱いが著しく容易になる。
【0015】
ダイおよび押さえ手段に加えてさらに、成形手段は好適にはポンチも備えている。ポンチは特に、二段階の成形ステップにおいて、最終成形を行うために使用される。
【0016】
本発明によると、プレテンション手段は、クランプジョーと、少なくとも2つのローラを備えるテンションローラ手段とを備えている。ウェブ材料は、テンションローラ手段の2つのローラの間を通過する。これにより、搬送方向、および搬送方向に対して横方向の両方で、プレテンションをかけることができる。クランプジョーは好適には、ウェブ材料を前進するように搬送するためにも使用される。
【0017】
さらに、包装本体を製造するための装置は好適には、成形ステップ中に、ウェブ材料を送ることができる位置に、押さえ手段を移動させるように設定される制御ユニットも備える。これにより、包装本体を成形するステップ中のしわの発生が著しく減じられる。代替的に、成形ステップは、押さえ手段を降下させた状態で、ウェブ材料を送ることなく実施されてもよい。
【0018】
本発明の好適な実施形態を、添付の図面につき、以下に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の好適な実施形態による、包装本体を製造するための装置を備えた、包装を製造し、充填するための装置を概略的に示す図である。
図2図1の装置のプレテンション手段を概略的に示す平面図である。
図3図2のプレテンション装置を概略的に示す側面図である。
図4】成形の1つのステップで、成形手段を概略的に示す図である。
図5】成形の別のステップで、成形手段を概略的に示す図である。
図6】成形のさらに別のステップで、成形手段を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図1図6につき、包装すべき物品を収容するための凹部53を備えた包装本体51を、ウェブ材料14から製造するための装置10を示す。ウェブ材料14は紙を含み、好適には完全に紙から成っている。
【0021】
装置10は包装機械100の一部であり、包装機械は、包装本体51を製造するための装置10に加えてさらに、紙から成るカバーロールウェブ20を処理するための装置1も有している。カバーロールウェブ20は、包装のカバー用ウェブであり、完成した包装5の上に蓋52を形成する。
【0022】
カバーロールウェブ20を処理するための装置1は、連続ロール22からカバーロールウェブを引き出す引出装置2を備えている。引出しは継続的に行われる。引出装置2は、3つのローラ21a,21b,21cを有したダンサーローラ装置21をさらに備えている。ダンサーローラ装置21によって、ロール22からカバーロールウェブを継続的に引き出すことができる。しかしながら、停止状態でのカバーロールウェブ20の処理が可能である。このような処理は、例えば、カバーウェブを伸張させるための伸張装置4によって行うことができる。
【0023】
凹部53を備えた包装本体51を製造するための装置10は、カバーウェブのような連続ロール11と、3つのローラ12a,12b,12cを有したダンサーローラ装置12とを有している。このダンサーローラ装置12によっても、連続ロール11からウェブ材料14を継続的に引き出すことができ、この場合、ウェブ材料は、ウェブ材料14のさらなる処理中に断続的に停止することができ、様々な作業ステップを実行することができる。
【0024】
包装本体51を製造するための装置10は、プレテンション手段3と、成形手段13と、空気圧的な成形圧を発生させるための圧力発生手段と、製造された包装本体51を成形装置から取り出すための取出し装置と、を備えている。
【0025】
図2および図3から、プレテンション手段3を詳しく見ることができる。プレテンション手段3は、複数のクランプジョー3aおよび3bと、第1のローラ3cおよび第2のローラ3dとを備えるテンションローラ手段36と、を備えている。ウェブ材料14は、2つのローラ3cと3dとの間を通過する。この場合、包装本体51は、搬送方向6で見て、クランプジョー3aおよび3bと、ローラ3cおよび3dとの間の部分で、後に形成される。
【0026】
成形手段13は、図4図6に詳細に示されている。成形手段は、ダイ31と、押さえ手段32とを備えている。さらに、成形手段13は、ポンチ33であって、このポンチ33を貫通する空気通路34を有したポンチ33と、エジェクタ35の形態の取出し装置とを備えている。
【0027】
さらに、成形手段13を制御するように設定される制御ユニット7が設けられている。
【0028】
図1からさらにわかるように、包装機械100は、図1に矢印16によって概略的に示された充填装置をさらに備えており、この充填装置は、包装すべき物品を、包装本体51に成形された凹部53内に充填する。充填された凹部53は次いで、カバーロールウェブ20のカバーウェブによってカバーされ、成形された包装本体51と共にシールステーション17で密封される。次いで、密封された包装5は、分離ステーション18で打ち抜かれ、こうして生成された包装は、矢印19の方向に運び去られる。
【0029】
包装すべき物品を収容するための凹部53を備える包装本体51を、紙材料から製造するための方法を、以下に詳しく説明する。この方法は、図2および図3に示したプレテンション装置3によってウェブ材料14にプレテンションをかけるステップを含む。2つのローラ3c,3dの駆動矢印AおよびBで示したように、ウェブ材料14を、これらのローラによって搬送することができる。プレテンションをかけるために、ウェブ材料14が、横方向のクランプジョー3aおよび3bによってクランプされ、テンションローラ手段36の2つのローラ3cおよび3dは、引っ張りローラ装置とクランプジョーとの間でウェブ材料14にプレテンションがかけられるように、短時間駆動される。
【0030】
テンションのかけられたウェブ材料14を、押さえ手段32とダイ31との間に固定するステップがこれに続く。図4からわかるように、ダイ31は、後から形成される包装本体の三次元的な形状に対応する中空の型31aを有している。クランプは、図4では矢印Cで示されている。
【0031】
このように、プレテンションをかけられ、クランプされたウェブ材料14は、次のステップで成形される。この場合、凹部53が、ウェブ材料14に2つのステップで形成される。第1のステップでは、空気通路34を介して供給された圧縮空気(矢印D)によって、予備成形が実施される。これは図5に示されている。その結果、図5に矢印Eで示した、ウェブ材料14の第1の変形が生じる。
【0032】
次のステップでは、ポンチ33を矢印F(図6参照)の方向で動かすことにより、最終成形が行われる。予備成形ステップでは、押さえ手段32とダイ31との間にウェブ材料14をまだクランプしていた押さえ手段32が、クランププロセスを終了するために、逆方向に動かされる。その結果、最終成形ステップの間に、ウェブ材料14を、図6に矢印Gで示したように、ダイ内へと送ることができる。
【0033】
次に、例えば微細構造などをエンボス加工するために、微細成形を実施することができる。この目的のために、好適には、エンボス加工ステップを実施するために、圧縮空気が空気通路34を介して高圧下で供給される。しかしながら、エンボス加工ステップはこの場合、オプションとして設けられていることに留意されたい。
【0034】
最終ステップでは、成形された包装本体51をさらに、ダイ31から取り外さなければならない。この目的のために、エジェクタ35の形態の取出し装置が設けられていて、このエジェクタは、垂直に上方に向かってダイの中空の型内へとガイドされ、これによりダイから、成形された凹部を排出することができる(図6の矢印H)。
【0035】
ウェブ材料14は次いでさらに搬送され、この場合、テンションローラ手段のローラは、成形された凹部を損傷させないように移動させることができる。
【0036】
さらなる搬送は、プレテンション装置のクランプジョー3aおよび3bによって支持することもできることに留意されたい。
【0037】
さらに、プレテンション手段は、実際の成形ステップの前に平滑化することに加えて、ウェブ材料14を伸張することもできることに留意されたい。伸張は、テンションローラ手段によって、かつ/またはクランプジョーによって実施することができる。
【0038】
ウェブ材料14を成形するために、圧縮空気の代わりに、負圧または真空を使用することももちろんできることに留意されたい。真空接続部は、例えばダイ31内に組み込むことができる。
【0039】
製造された包装本体も、型から、例えば空気圧によって取り外すことができることにも留意されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6