(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-29
(45)【発行日】2024-04-08
(54)【発明の名称】ホログラフィック投影システム、ホログラフィック投影画面処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G03H 1/00 20060101AFI20240401BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20240401BHJP
H04N 13/302 20180101ALI20240401BHJP
【FI】
G03H1/00
G06K7/10 244
H04N13/302
(21)【出願番号】P 2022557951
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 CN2021136773
(87)【国際公開番号】W WO2022247222
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2022-11-02
(31)【優先権主張番号】202110572126.6
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【氏名又は名称】池本 理絵
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジョンイ
【審査官】酒井 康博
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1655399(KR,B1)
【文献】中国実用新案第212522989(CN,U)
【文献】特表2018-513701(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03H 1/00
G06K 7/10
H04N 13/302
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフィック投影システムであって、
近距離無線通信メカニズムによって読み取り可能な画面内容設定情報を記憶するように構成される近距離無線通信情報ストレージと、
近距離無線通信スキャナが設けられ、前記近距離無線通信スキャナを介して、前記近距離無線通信情報ストレージから画面内容設定情報を読み取り、前記画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成されるホログラフィック投影本体と、
前記ホログラフィック投影本体と通信可能に接続され、前記ホログラフィック投影本体からのダウンロード要求に応じて前記ダウンロード要求に対応するダウンロード対象の画面内容データを返すように構成される画面内容記憶サーバであって、前記ホログラフィック投影本体が前記近距離無線通信情報ストレージから画面内容を表示するための完全なホログラフィック投影の構成情報を直接読み出すことができない場合に、前記近距離無線通信情報ストレージから読み出した擬似画面内容設定情報に基づいて、前記ホログラフィック投影本体に本物の完全な画面内容設定情報を前記ダウンロード対象の画面内容データとして提供する、画面内容記憶サーバと
を備えるホログラフィック投影システム。
【請求項2】
前記近距離無線通信情報ストレージは、前記画面内容設定情報を格納した近距離無線通信チップである、請求項1に記載のホログラフィック投影システム。
【請求項3】
前記近距離無線通信チップは、メダル、バッジ、カード又はボトルキャップに内蔵される、請求項2に記載のホログラフィック投影システム。
【請求項4】
前記ホログラフィック投影本体には、前記近距離無線通信情報ストレージを配置、収容、または包むための開口部が設けられ、前記開口部の形状は、前記近距離無線通信情報ストレージが埋め込まれたキャリアの形状に対応する、請求項1~3のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
【請求項5】
前記近距離無線通信情報ストレージは、磁気吸着によって前記ホログラフィック投影本体の外面に吸着される、請求項1~4のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
【請求項6】
前記ホログラフィック投影本体に、シールドカセットが設けられており、前記シールドカセットは、前記近距離無線通信スキャナによる、シールドカセット内に収容された近距離無線通信情報ストレージに格納された画面内容設定情報の読み取りを遮断するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
【請求項7】
前記
擬似画面内容設定情報は、具体的な画面内容設定情報を照会できるインデックスまたはリンクである、請求項1~6のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システムにおけるホログラフィック投影本体に適用されるホログラフィック投影画面処理方法であって、
事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各前記画面内容設定情報に対応する画面内容を融合し、融合画面内容を得るステップと、
前記融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示するステップと、
を含む、ホログラフィック投影画面処理方法。
【請求項9】
連続した事前設定期間に画面内容設定情報が読み取られなかったことに応答して、デフォルトの画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するステップを更に含む、請求項8に記載のホログラフィック投影画面処理方法。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システムにおけるホログラフィック投影本体に適用されるホログラフィック投影画面処理装置であって、
事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各前記画面内容設定情報に対応する画面内容を融合し、融合画面内容を得るように構成される、画面融合ユニットと、
前記融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示するホログラフィック投影表示ユニットと、
を備える、ホログラフィック投影画面処理装置。
【請求項11】
連続した事前設定期間に画面内容設定情報が読み取られなかったことに応答して、デフォルトの画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成される失効デフォルト回復ユニットを更に備える、請求項10に記載のホログラフィック投影画面処理装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を格納したメモリと
、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記指令を実行すると、請求項8または9に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能である、電子機器。
【請求項13】
コンピュータ指令を格納した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータは、前記コンピュータ指令を実行すると、請求項8または9に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能である、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
プロセッサによって実行されると、請求項8または9に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能なコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2021年05月25日に提出された、出願番号が202110572126.6で、発明の名称が「ホログラフィック投影システム、ホログラフィック投影画面処理方法及び装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該出願の全文を引用により本出願に組み込む。
【0002】
本開示は画像処理技術分野に関し、具体的にはホログラフィック投影、近距離無線通信技術分野に関し、特にホログラフィック投影システム、ホログラフィック投影画面処理方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来、インテリジェンス機器は、例えば、音声のみで対話することや、ファンクションキーを押すことのみでやり取りすることなど、単一のやり取り形式でヒューマン・マシンインタラクションを行うことが一般的である。
【0004】
ユーザとインテリジェンス機器との間のやり取り形式を拡張し、やり取りの効率を改善することは、当業者の研究の焦点である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態は、ホログラフィック投影システム、ホログラフィック投影画像処理方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラムを提供する。
【0006】
第1の態様において、本開示の実施形態は、ホログラフィック投影システムであって、近距離無線通信メカニズムによって読み取り可能な画面内容設定情報を記憶するように構成される近距離無線通信情報ストレージと、近距離無線通信スキャナが設けられ、近距離無線通信スキャナを介して、近距離無線通信情報ストレージから画面内容設定情報を読み取り、画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成されるホログラフィック投影本体と、を備えるホログラフィック投影システムを提供する。
【0007】
第2の態様において、本開示の実施形態は、第1の態様のいずれかの実装形態に記載のホログラフィック投影システムにおけるホログラフィック投影本体に適用されるホログラフィック投影画面処理方法であって、事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各画面内容設定情報に対応する画面内容を融合し、融合画面内容を得るステップと、融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示するステップと、を含む、ホログラフィック投影画面処理方法を提供する。
【0008】
第3の態様において、本開示の実施形態は、第1の観点のいずれかの実施形態に記載のホログラフィック投影システムにおけるホログラフィック投影本体に適用されるホログラフィック投影画面処理装置であって、事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各画面内容設定情報に対応する画面内容を融合し、融合画面内容を得るように構成される、画面融合ユニットと、融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示するホログラフィック投影表示ユニットと、を備える、ホログラフィック投影画面処理装置を提供する。
【0009】
第4の態様では、本開示の実施形態は、電子機器であって、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を格納したメモリと、備え、少なくとも1つのプロセッサは、前記指令を実行すると、第2の態様の何れかの実施形態に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能である、電子機器を提供する。
【0010】
第5の態様では、本開示の実施形態は、コンピュータ指令を格納した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータは、コンピュータ指令を実行すると、第2の態様のいずれか1つの実施形態に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能である、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第6の態様において、本開示の実施形態は、プロセッサによって実行されると、第2の態様のいずれか1つの実施形態に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能なコンピュータプログラムを提供する。
【0012】
本開示の実施例によって提供されるホログラフィック投影システムにおいて、近距離無線通信情報ストレージは、近距離無線通信メカニズムによって読み取り可能な画面内容設定情報を記憶するように構成され、ホログラフィック投影本体は、近距離無線通信スキャナが設けられ、近距離無線通信スキャナを介して、近距離無線通信情報ストレージから画面内容設定情報を読み取り、画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成される。
【0013】
本開示の実施例によって提供されたホログラフィック投影システムによれば、画面内容設定情報を近距離無線通信情報ストレージに独立して格納することで、ホログラフィック投影本体は、近接場識別メカニズムによって画面内容設定情報を読み取り、さらに、画面内容設定情報に応じて対応するホログラフィック投影を表示することができ、異なる画面内容設定情報が格納されたメモリを置き換えることによって、ホログラフィック投影画面の柔軟な変更を実現することができる。
【0014】
この部分の記載は、本開示の実施形態の肝心な、又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定することを意図するものではないと理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明から容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本出願の他の特徴、目的及び利点は、以下の図面を参照してなされる非限定的な実施形態に係る詳細な説明を読むことにより、より明らかになる。
【0016】
【
図1】本開示の実施形態に係るホログラフィック投影システムの概略構造図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る別のホログラフィック投影システムの例示的な概略図である。
【
図3】本開示の実施形態に係るホログラフィック投影画面処理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施形態に係るホログラフィック投影画面処理装置の構成ブロック図である。
【
図5】本開示の実施形態に係るホログラフィック投影画面処理方法を実行する電子機器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本開示の例示的な実施形態を説明する。ここで、理解を助けるために本開示の実施形態の様々な詳細を説明するが、それらの説明は、例示的なものに過ぎない。故に、当業者であれば、本開示の範囲および趣旨を逸脱しない限り、本明細書に記載の実施形態に対して様々な変更および修正をすることが可能であることが理解できる。以下では、明確化及び簡潔さのために、周知の機能及び構成についての記述は省略される。なお、本開示の実施の形態および実施の形態における特徴は、矛盾しない限り、本出願における実施形態および実施形態における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0018】
本開示の技術案におけるユーザ個人情報の取得、記憶及び利用等は、関連する法律法規の規定に合致しており、必要な秘密保持措置が取られており、且つ公序良俗に反しない。
【0019】
図1はホログラフィック投影システムの概略構造
図100を示す。
概略構造
図100には、ホログラフィック投影本体101、近距離無線通信情報ストレージ102が含まれている。そのうち、近距離無線通信情報ストレージ102は、近距離無線通信のメカニズムによって読み取り可能な画面内容設定情報を記憶するために用いられ、ホログラフィック投影本体101に、近距離無線通信スキャナにより近距離無線通信情報ストレージ中の画面内容設定情報を読み取り、画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するための近距離無線通信スキャナが配置される。
【0020】
ここで、画面内容設定情報は、ホログラフィック投影本体101に該当する画面内容のホログラフィック投影を表示させるように指示するための設定情報であり、例えば、表示しようとする画面内容がプレイヤキャラクタAの場合、その対応する画面内容設定情報は、ホログラフィック投影本体101にプレイヤキャラクタAのホログラフィック投影を表示させるために用いられるプレイヤキャラクタAの三次元構造図、色分布スキーム等の情報の集合であってもよい。もちろん、画面内容の種類はキャラクタに限らず、風景、建物、仮想物体等であってもよく、表示される画面内容は、静的なものに限らず、関連する動的な画像であってもよい。
【0021】
動的な人型キャラクタを例にとると、この人型キャラクタの動作を、ホログラフィック投影本体101によって様々な方法で受信された外部指令または定期的にトリガされるプリセット指令に対応させるように制御してもよい。例えば、当該人型キャラクタは、「手を引いて」という指令の受信に応答して、対応する「手を引く」動作を実行するようにしてもよく、「挨拶して」という指令の受信に応答して、当該人型キャラクタが「こんにちは」の口型を作ると同時に、対応する音を発するように発音コンポーネントを同期して呼び出すようにしてもよい。
【0022】
また、近距離無線通信情報ストレージ102の情報記憶容量は一般に小さい事情を考慮して、具体的な画面内容設定情報のデータ量が大きく、近距離無線通信情報ストレージ101の有効記憶上限を超えた場合には、具体的な画面内容設定情報をさらに照会するためのインデックスやリンクのみを、本物の画面内容設定情報の取得を支援するための「擬似画面内容設定情報」として、近距離無線通信情報ストレージ102に記憶するようにしてもよい。
【0023】
近距離無線通信とは、英語でNear Field Communicationと呼ばれ、NFCと略称される新しい技術である。NFC技術を使用したデバイス(例えば携帯電話)の間は、互いに近接する状況でデータのやり取りを行うことができる。NFC技術は、非接触式無線周波数識別(RFID)と相互接続技術とを統合して進化した技術であって、誘導式カードリーダ、誘導式カード及びポイントツーポイント通信の機能を単一のチップに統合することにより、携帯端末により、モバイル決済、電子チケット、入退室管理、モバイル身元識別、偽造防止などのアプリケーションを実現することができる。RFIDを介したNFCに加えて、赤外線、ブルートゥースなどの近距離でのデータのやり取りを可能にする技術も近距離無線通信方式に属する。NFCチップに基づく近距離無線通信方式は、ブルートゥース、赤外線と比較すると、相対的に低コストである。この場合、近距離無線通信情報ストレージは、画面内容設定情報を格納した近距離無線通信チップ(NFCチップ)である。
【0024】
本開示は、近距離無線通信技術をホログラフィック投影分野に活用して、画面内容設定情報を独立して格納した近距離無線通信情報ストレージにより、ホログラフィック投影本体に表示されるホログラフィック投影の画面内容を便利に調整することで、面白さ、プレイアビリティを向上させる。
【0025】
具体的には、ホログラフィック投影本体101は、他の機能が付けられないホログラフィック投影装置として具体化してもよいし、ホログラフィック投影機能部品が統合されたスマートスピーカ、スマート携帯端末などとして具体化してもよい。
【0026】
本実施例によって提供されるホログラフィック投影システムは、画面内容設定情報を近距離無線通信情報ストレージに独立して格納することで、ホログラフィック投影本体が近接場識別メカニズムによって近距離無線通信情報ストレージから画面内容設定情報を読み取って、画面内容設定情報に応じて相応のホログラフィック投影を呈することができ、異なる画面内容設定情報を格納したストレージを入れ替えることによりホログラフィック投影画面を柔軟に変更することができる。
【0027】
上述した実施形態において、本開示は、
図2により他のホログラフィック投影の概略図をさらに提供する。
【0028】
図2に示すように、近距離無線通信情報ストレージの利用可能性を考慮して、実際の状況に応じて、例えば、
図2に示すボトルキャップ1021、メダル1022、カード1023のように、様々なキャリアが設けられており、具体的に、近距離無線通信情報ストレージとして、NFCチップを例にとると、ボトルキャップ1021、メダル1022、またはカード1023に、画面内容構成情報を格納したNFCチップが内蔵されることで、より大きな表面積、より頑強な材料特性を有するキャリアにより、NFCチップに格納されたデータを保護することができる。ボトルキャップ、バッジ、カード、メダルなどの比較的小さいサイズのキャリアに加えて、玩具、箱、ベースなどの比較的大きいサイズのキャリアを採用してもよい。ここでは、キャリアのサイズ、形態は、限定されず、実際の要求によって柔軟に選択することができる。
【0029】
なお、近距離無線通信情報ストレージがNFCチップの場合、NFCチップに電力を供給することなく、対応するスキャナによってNFCチップからその中の情報を読み取ることができるので、その対応するキャリアに、対応する電力供給モジュールを設置する必要がない。しかし、近距離無線通信情報ストレージがブルートゥースまたは赤外線などの技術を利用したものである場合、実際の要求によって、対応する電力供給モジュールを増設する必要がある。
【0030】
また、
図2には、ホログラフィック投影本体101と通信可能に接続され、ホログラフィック投影本体のダウンロード要求に対応するダウンロード対象の画面内容データを返すための画面内容記憶サーバ103が増設されている。すなわち、当該画面内容記憶サーバ103は、ホログラフィック投影本体が近距離無線通信情報ストレージ102から画面内容を表示するための完全なホログラフィック投影の構成情報を直接読み出すことができない場合に、「擬似画面内容設定情報」に基づいて、当該画面内容記憶サーバ103から本物の完全な画面内容設定情報を取得し、さらに、受信したターゲット画面内容データに基づいて対応するホログラフィック投影を表示するために用いられる。
【0031】
上述した任意の実施形態において、近距離無線通信情報ストレージ102の格納の便利性及び必要な近距離無線通信の距離を確保するために、ホログラフィック投影本体101に、近距離無線通信情報ストレージ102を載置、収容、または包むための開口を設けるおようにしてもよい。当該開口は、近距離無線通信情報ストレージ102が埋め込まれたキャリアの形状に合う形状を有する。例えば、近距離無線通信情報ストレージ102のキャリアがコイン状のプラスチックメダルである場合、ホログラフィック投影本体101に、そのコイン状のプラスチックメダルを載置するためのコイン状のグリッドを設けてもよく、又は、コイン状のプラスチックメダルを投入するための内部空間等を設けてもよい。
【0032】
上述した開口の設計の他、近距離無線通信情報ストレージ102が磁気吸着方式でホログラフィック投影本体101の外面に吸着されるように設けてもよい。即ち、ホログラフィック投影本体101と近距離無線通信情報ストレージ102とに、極性の異なり、且つ互いに吸着可能な磁極をそれぞれ設けることで、近距離無線通信情報ストレージ102が磁気力でホログラフィック投影本体101の外面に吸着されるようにしてもよい。磁極の配置位置によって、近距離無線通信情報ストレージ102がホログラフィック投影本体101の内部に吸着されるようにしてもよい。
【0033】
上述した任意の実施例において、近距離無線通信の距離内に複数の近距離無線通信情報ストレージ102がともに存在することによる設定情報の読み取り干渉を回避するために、ホログラフィック投影本体101に、シールドカセット(
図1および
図2のいずれも図示せず)を設けてもよい。当該シールドカセットは、近距離無線通信スキャナによるカセット内空間にある近距離無線通信情報ストレージに格納された画面内容の設定情報の読み取りを遮断するために用いられ、例えば、信号の伝送を遮断可能な特定の材料、または、材料の特定の織り方を用いて作製されてよい。
【0034】
上述したシールドカセットを備えた実施形態は、近距離無線通信の距離内に存在する1つだけの近距離無線通信情報ストレージ102内の設定情報を読み取る場面、すなわち、異なる近距離無線通信情報ストレージ102から、異なる設定情報をそれぞれ読み取る機能をサポートしない場面に向けている。しかし、異なる近距離無線通信情報ストレージ102から異なる構成情報を読み取る機能をサポートするいくつかの場面では、異なる近距離無線通信情報ストレージ102からそれぞれ読み取られた異なる画面内容設定情報を融合して、融合画面内容を得るようにしてもよい。
【0035】
例えば、第1の近距離無線通信情報ストレージに格納されている画面内容設定情報が空手のプレイヤキャラクタAに対応しており、第2の近距離無線通信情報ストレージに格納されている画面内容設定情報が「剣」に対応する場合、融合メカニズムは、プレイヤキャラクタAの片手にこの「剣」を握らせ、画面背景、装甲、座乗などのキャラクタの付属コンテンツも同様であるように表示してもよく、第2の近距離無線通信情報ストレージに格納されている画面内容設定情報がプレイヤキャラクタBに対応する場合、融合メカニズムは、プレイヤキャラクタA、Bの2人が一緒に現れるイメージを形成するように表示してもよい。即ち、融合しようとする画面内容のタイプに応じて、融合メカニズムを適応的に調整することができる。特定のタイプの画面内容についても、具体的な融合方式が様々であり、ユーザから入力された指示に応じて、または予め設定されたパラメータに応じて選択することにより、面白さを十分に高めることができる。
【0036】
具体的な一実施形態について、
図3に示すフローチャートを参照して説明する。
図3は、本開示の実施形態に係るホログラフィック投影画像処理方法のフローチャートであり、そのうち、フロー300は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ301:事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各画面内容設定情報の対応する画面内容を融合して、融合画面内容を得る。
【0038】
当該ステップは、ホログラフィック投影画面処理方法の実行主体(例えば、
図1に示すホログラフィック投影本体101)が事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み取り、それぞれの画面内容設定情報の対応する画面内容を融合することを目的とする。
【0039】
ここで、複数の異なる画面内容設定情報は、通常それぞれ異なる近距離無線通信情報ストレージ102からであるが、一つの近距離無線通信情報ストレージ102に複数の異なる画面内容設定情報が格納されているという特別な状況を除外するとは言えない。事前設定期間は、5秒、10秒又はカスタマイズされた長さの期間に設定してもよく、又は、異なる長さの事前設定期間を予め設定しておき、そして、前回の画面内容設定情報の読み取り時刻との間隔の長さによって、異なる融合メカニズムを設定するようにしてもよい。例えば、2つの異なるプレイヤキャラクタについて、読取の間隔が5秒以内である場合、プレイヤキャラクタAのイメージがプレイヤキャラクタBの前に立っており、読取の間隔が5秒を超えて10秒未満である場合、プレイヤキャラクタBのイメージがプレイヤキャラクタAの前に立っており、読取の間隔が10秒を超えて20秒未満である場合、プレイヤキャラクタAとBとが並んでいるようにする。
【0040】
ステップ302:融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示する。
【0041】
また、新たな画面内容設定情報が格納されている近距離無線通信情報ストレージを取得し続けるユーザの能動性を高めるために、上記実行主体(例えば、
図1に示すホログラフィック投影本体101)は、連続した事前設定期間に画面内容設定情報が読み取られなかった(即ち、画面内容設定情報が格納されている近距離無線通信情報ストレージ102が近距離無線通信距離内に位置していなかった)場合に、この前の近距離無線通信情報ストレージ102から読み出した画面内容設定情報の対応するホログラフィック投影の表示を続行せず、デフォルト画面内容設定情報の対応するホログラフィック投影を表示するようにしてもよい。
【0042】
例えば、ユーザXは、以前に、限定発売されたボトル飲料からゲームキャラクタAの画面内容設定情報が記録されたボトルキャップNを入手して、家の中でホログラフィック投影をサポートするスマートスピーカの隣に置いていた。すると、当該スマートスピーカは、近距離無線通信技術を介して、ゲームキャラクタAの画面内容を取得するためのリンクをボトルキャップNから読み取っていた。当該スマートスピーカは、当該リンクにより、ゲームキャラクタAの画面内容をストレージサーバからダウンロードし、ゲームキャラクタAのホログラフィック投影を表示するようにホログラフィック投影の機能コンポーネントを制御していた。
【0043】
しかし、その後のある日、ボトルキャップNは、ユーザYによって不用意に捨てられてしまったため、スマートスピーカは、1週間だけ近距離無線通信の距離内でボトルキャップNを検出し続けることができなかったので、ゲームキャラクタAのホログラフィック投影を続けて表示することなく、ゲームキャラクタAのホログラフィック投影をデフォルトのキャラクタCのホログラフィック投影に置き換えて表示するようになる。
【0044】
さらに、デフォルト画面内容のデータを修正することによって存在しない近距離無線通信情報ストレージに格納された画面内容設定情報を表示させることを目的としてユーザが不正にスマートスピーカのローカルデータを無断で改ざんすることを防止するために、スマートスピーカは、この前に読み出したプレイヤキャラクタAの画面内容データを、読み取ってから1週間経つと、自動削除するように設定したり、スマートスピーカのデータ書き込み権限を特定ユーザに付与するように設定したりしてもよい。
【0045】
図3に示される方法の実施形態として、本開示は、
図4において、ホログラフィック投影画像処理装置の実施形態を提供している。当該装置の実施形態は、
図3に示される方法の実施形態に対応するものであって、具体的に、様々な電子機器に適用可能である。
【0046】
図4に示すように、本実施例のホログラフィック投影画面処理装置400は、画面
融合ユニット401と、ホログラフィック投影表示ユニット402とを備えてもよい。ここで、画面
融合ユニット401は、事前設定期間内に、複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各画面内容設定情報の対応する画面内容を融合して、融合画面内容を得るように構成され、ホログラフィック投影表示ユニット402は、融合画面内容の対応するホログラフィック投影を表示するように構成される。
【0047】
本実施形態では、ホログラフィック投影画面処理装置400において、画面
融合ユニット401、ホログラフィック投影表示ユニット402による具体的な処理、及びそれらの処理の奏する技術的効果については、
図2に係る実施形態におけるステップ301~302の関連説明を参照できるので、ここでは説明を省略する。
【0048】
本実施形態のいくつかの選択可能な実施態様において、ホログラフィック投影画面処理装置400は、連続した事前設定期間に画面内容設定情報が読み取られなかったことに応答して、デフォルトの画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成されたフェイルバックデフォルトユニットをさらに含んでもよい。
【0049】
本開示の実施形態によれば、本開示は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を記憶したメモリとを備える電子機器であって、少なくとも1つのプロセッサは、前記指令を実行すると、上述した実施形態のいずれかに記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行できる、電子機器をさらに提供する。
【0050】
本開示の実施形態によれば、本開示は、コンピュータ指令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータは、コンピュータ指令を実行すると、上述した実施形態のいずれかに記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行できる、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0051】
本開示の実施形態は、プロセッサによって実行されると、上述の実施形態のいずれかに記載のホログラフィック投影画像処理方法を実現可能なコンピュータプログラムを提供する。
【0052】
図5は、本開示の実施形態を適用可能な例示的な電子機器500の例示的なブロック図を示す。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレード型サーバ、メインフレームコンピュータおよびその他の適切なコンピュータ等の様々な形態のデジタルコンピュータを表す。また、電子機器は、個人デジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル機器およびその他の類似する計算装置等の様々な形態のモバイルデバイスを表すことができる。なお、ここで示したコンポーネント、それらの接続関係、およびそれらの機能はあくまでも例示であり、ここで記述および/または要求した本開示の実施形態を限定することを意図するものではない。
【0053】
図5に示すように、機器500は、読み出し専用メモリ(ROM)502に格納されているコンピュータプログラムまたは記憶ユニット508からランダムアクセスメモリ(RAM)503にロードされたコンピュータプログラムによって様々な適当な動作および処理を実行可能な計算ユニット501を備える。RAM503には、機器500の動作に必要な様々なプログラムおよびデータがさらに格納されることが可能である。計算ユニット501、ROM502およびRAM503は、バス504を介して互いに接続されている。入/出力(I/O)インターフェース505もバス504に接続されている。
【0054】
機器500において、キーボード、マウスなどの入力ユニット506と、様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット507と、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット508と、ネットワークカード、モデム、無線通信送受信機などの通信ユニット509とを含む複数のコンポーネントは、I/Oインターフェース505に接続されている。通信ユニット509は、機器500がインターネットなどのコンピュータネットワークおよび/または様々な電気通信ネットワークを介して他の装置と情報またはデータのやりとりを可能にする。
【0055】
計算ユニット501は、処理および計算能力を有する様々な汎用および/または専用処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット501のいくつかの例としては、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、様々な専用人工知能(AI)計算チップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むが、これらに限定されない。計算ユニット501は、上述した、指令を認識するための方法のような各方法および処理を実行する。例えば、いくつかの実施形態では、指令を認識するための方法は、記憶ユニット508などのような機械可読媒体に有形に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムの一部または全部は、ROM502および/または通信ユニット509を介して機器500にロードおよび/またはインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM503にロードされ、計算ユニット501によって実行されると、上述した指令を認識するための方法の1つまたは複数のステップを実行可能である。あるいは、他の実施形態では、計算ユニット501は、他の任意の適切な方式によって(例えば、ファームウェアを介して)指令を認識するための方法を実行するように構成されていてもよい。
【0056】
ここで記述したシステムおよび技術の様々な実施形態はデジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせにおいて実装され得る。これらの各実施形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラムに実装され、当該1つまたは複数のコンピュータプログラムは少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムにおいて実行および/または解釈することができ、当該プログラマブルプロセッサは専用または汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置および少なくとも1つの出力装置からデータおよび指令を受信することができ、且つデータおよび指令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置および当該少なくとも1つの出力装置に伝送することを含み得る。
【0057】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語のあらゆる組み合わせで作成され得る。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されることができ、これらのプログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図に規定された機能または動作が実施される。プログラムコードは、完全にデバイス上で実行されることも、部分的にデバイス上で実行されることも、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして部分的にデバイス上で実行されながら部分的にリモートデバイス上で実行されることも、または完全にリモートデバイスもしくはサーバ上で実行されることも可能である。
【0058】
本開示のコンテキストでは、コンピュータ可読媒体は、有形の媒体であってもよく、指令実行システム、装置またはデバイスで使用されることに供し、または指令実行システム、装置またはデバイスと組み合わせて使用するためのプログラムを含むか、または格納することができる。機械可読媒体は、機械可読信号媒体または機械可読記憶媒体であり得る。機械可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、または半導体のシステム、装置または機器、またはこれらのあらゆる適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例には、1本または複数本のケーブルに基づく電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらのあらゆる適切な組み合わせが含まれ得る。
【0059】
ユーザとのやりとりを行うために、ここで記述したシステムと技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、陰極線管(Cathode Ray Tube,CRT)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)とを備えるコンピュータ上で実装することができ、ユーザが当該キーボードおよび当ポインティングデバイスを介してコンピュータに入力を提供できる。他の種類の装置もユーザとのやりとりを行うことに用いることができる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックであるいかなる形態のセンシングフィードバックであってもよく、且つ音入力、音声入力若しくは触覚入力を含むいかなる形態でユーザからの入力を受信してもよい。
【0060】
ここで記述したシステムおよび技術は、バックエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、データサーバ)に実施されてもよく、またはミドルウェアコンポーネントを含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)に実施されてもよく、またはフロントエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するユーザコンピュータ)に実施されてもよく、ユーザは該グラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを介してここで記述したシステムおよび技術の実施形態とやりとりを行っていてもよく、またはこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネントまたはフロントエンドコンポーネントのいずれかの組み合わせを含む計算システムに実施されてもよい。また、システムの各コンポーネントの間は、通信ネットワーク等の任意の形態または媒体を介してデジタルデータ通信により接続されていてもよい。通信ネットワークとしては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)およびインターネットなどを含む。
【0061】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含んでもよい。クライアントとサーバは、通常、互いに離れており、通信ネットワークを介してやりとりを行う。クライアントとサーバとの関係は、互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムをそれぞれのコンピュータ上で動作することによって生成される。サーバは、クラウドサーバ(クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、従来の物理ホストと仮想専用サーバ(Virtual Private Server,VPS)サービスに存在する管理難度が高く、サービスの拡張性が低いという欠点を解決できるクラウドコンピューティングサービスシステムにおけるホスト製品である)であってもよい。
【0062】
上述した様々な形態のフローを用いて、ステップを改めて並び替え、追加または削除を行っていてもよいことを理解すべきである。例えば、本開示に記載された各ステップは、本開示に開示された技術方案の所望の結果が達成できる限り、並行して実行されてもよく、順番に実行されてもよく、異なる順番で実行されてもよい。本明細書はここで制限をしない。
【0063】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件および他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、副次的な組み合わせ、および置換を行うことができることを理解すべきである。本開示の趣旨および原理を逸脱せずに行われたあらゆる修正、均等な置換および改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
なお、出願当初の特許請求の範囲の記載は以下の通りである。
請求項1:
ホログラフィック投影システムであって、
近距離無線通信メカニズムによって読み取り可能な画面内容設定情報を記憶するように構成される近距離無線通信情報ストレージと、
近距離無線通信スキャナが設けられ、前記近距離無線通信スキャナを介して、前記近距離無線通信情報ストレージから画面内容設定情報を読み取り、前記画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成されるホログラフィック投影本体と、
を備えるホログラフィック投影システム。
請求項2:
前記近距離無線通信情報ストレージは、前記画面内容設定情報を格納した近距離無線通信チップである、請求項1に記載のホログラフィック投影システム。
請求項3:
前記近距離無線通信チップは、メダル、バッジ、カード又はボトルキャップに内蔵される、請求項2に記載のホログラフィック投影システム。
請求項4:
前記ホログラフィック投影本体には、前記近距離無線通信情報ストレージを配置、収容、または包むための開口部が設けられ、前記開口部の形状は、前記近距離無線通信情報ストレージが埋め込まれたキャリアの形状に対応する、請求項1~3のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
請求項5:
前記近距離無線通信情報ストレージは、磁気吸着によって前記ホログラフィック投影本体の外面に吸着される、請求項1~4のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
請求項6:
前記ホログラフィック投影本体に、シールドカセットが設けられており、前記シールドカセットは、前記近距離無線通信スキャナによる、シールドカセット内に収容された近距離無線通信情報ストレージに格納された画面内容設定情報の読み取りを遮断するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
請求項7:
前記ホログラフィック投影とローカル通信可能に接続され、前記ホログラフィック投影本体からのダウンロード要求に応じて前記ダウンロード要求に対応するダウンロード対象の画面内容データを返すように構成される画面内容記憶サーバを更に備える、請求項1~6のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システム。
請求項8:
請求項1~7のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システムにおけるホログラフィック投影本体に適用されるホログラフィック投影画面処理方法であって、
事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各前記画面内容設定情報に対応する画面内容を融合し、融合画面内容を得るステップと、
前記融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示するステップと、
を含む、ホログラフィック投影画面処理方法。
請求項9:
連続した事前設定期間に画面内容設定情報が読み取られなかったことに応答して、デフォルトの画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するステップを更に含む、請求項8に記載のホログラフィック投影画面処理方法。
請求項10:
請求項1~7のいずれか1項に記載のホログラフィック投影システムにおけるホログラフィック投影本体に適用されるホログラフィック投影画面処理装置であって、
事前設定期間内に複数の異なる画面内容設定情報を読み出したことに応答して、各前記画面内容設定情報に対応する画面内容を融合し、融合画面内容を得るように構成される、画面熔解ユニットと、
前記融合画面内容に対応するホログラフィック投影を表示するホログラフィック投影表示ユニットと、
を備える、ホログラフィック投影画面処理装置。
請求項11:
連続した事前設定期間に画面内容設定情報が読み取られなかったことに応答して、デフォルトの画面内容設定情報に対応するホログラフィック投影を表示するように構成される失効デフォルト回復ユニットを更に備える、請求項10に記載のホログラフィック投影画面処理装置。
請求項12:
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を格納したメモリと、備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記指令を実行すると、請求項8または9に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能である、電子機器。
請求項13:
コンピュータ指令を格納した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータは、前記コンピュータ指令を実行すると、請求項8または9に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能である、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
請求項14:
プロセッサによって実行されると、請求項8または9に記載のホログラフィック投影画像処理方法を実行可能なコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品。