(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】表示効果強化方法、装置、設備
(51)【国際特許分類】
H04N 5/20 20060101AFI20240402BHJP
【FI】
H04N5/20
(21)【出願番号】P 2022557832
(86)(22)【出願日】2021-03-18
(86)【国際出願番号】 CN2021081504
(87)【国際公開番号】W WO2022077859
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2022-10-05
(31)【優先権主張番号】202011084221.3
(32)【優先日】2020-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522374560
【氏名又は名称】ウーハン ジンス エレクトロニック グループ カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】522374571
【氏名又は名称】ウーハン ジンリ エレクトロニック テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユー、ジアンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ペン、ディンデ
【審査官】鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-059596(JP,A)
【文献】特開2013-250420(JP,A)
【文献】国際公開第2018/116337(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0235616(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0357945(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00- 3/08
G09G 3/12
G09G 3/16
G09G 3/19- 3/26
G09G 3/30
G09G 3/34
G09G 3/38
H04N 5/14- 5/213
H04N 5/66- 5/74
H04N 23/80-23/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するための取得モジュールと、
マスターコントロールチップ内に配置されており、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行うための第一demuraモジュールと、
駆動チップ内に配置されており、前記1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行うための第二demuraモジュールと、
2回目の輝度補正された表示対象画像を表示するための表示モジュールと、を含
み、
前記第一demuraモジュールは、具体的には、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、対象ピクセルに対して輝度補正を行い、非対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、非対象ピクセルに対して輝度補正を行い、前記対象ピクセルの輝度補正値は0以外であり、前記非対象ピクセルの輝度補正値は0であることと、
前記第一demuraモジュールと前記第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定することと、に使用される、表示効果強化装置。
【請求項2】
ルール確定モジュールをさらに含み、
前記ルール確定モジュールは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
前記デフォルトルールとして、同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果が前記第一demura画像の表示効果より優れている場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がある対象ピクセルとして決定し、そうでない場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がない非対象ピクセルとして決定することと、に使用される、請求項
1に記載の表示効果強化装置。
【請求項3】
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するステップと、
マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールにより、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて、前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行う前記ステップと、
駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールにより、前記1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行うステップと、
2回目の輝度補正された表示対象画像を表示するステップと、を含
み、
前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて、前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行う前記ステップは、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、対象ピクセルに対して輝度補正を行い、非対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、非対象ピクセルに対して輝度補正を行い、前記対象ピクセルの輝度補正値は0以外であり、前記非対象ピクセルの輝度補正値は0であることと、
前記第一demuraモジュールと前記第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定することと、を含む、表示効果強化方法。
【請求項4】
前記デフォルトルールを確定するステップは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
前記デフォルトルールとして、同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果が前記第一demura画像の表示効果より優れている場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がある対象ピクセルとして決定し、そうでない場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がない非対象ピクセルとして決定することと、を含む、請求項3に記載の表示効果強化方法。
【請求項5】
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するための取得モジュールと、
マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールと、
駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールと、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、前記第一demuraモジュールと前記第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定するための判断モジュールと、
輝度補正された表示対象画像を表示するための表示モジュールと、を含む、表示効果強化装置。
【請求項6】
前記判断モジュールは、具体的には、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
前記第一demuraモジュールと前記第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行うことと、
前記第一demuraモジュールを閉じ、前記第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して一回の輝度補正を行うことと、に使用される、請求項
5に記載の表示効果強化装置。
【請求項7】
ルール確定モジュールをさらに含み、
前記ルール確定モジュールは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
前記デフォルトルールとして、同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果が前記第一demura画像の表示効果より優れている場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がある対象ピクセルとして決定し、そうでない場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がない非対象ピクセルとして決定することと、に使用される、請求項
5に記載の表示効果強化装置。
【請求項8】
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するステップと、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定し、前記第一demuraモジュールがマスターコントロールチップ内に配置され、前記第二demuraモジュールが駆動チップ内に配置されるステップと、
輝度補正された表示対象画像を表示するステップと、を含む、表示効果強化方法。
【請求項9】
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して補正を行う前記ステップは、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
前記第一demuraモジュールと前記第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行うことと、
前記第一demuraモジュールを閉じ、前記第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して一回の輝度補正を行うことと、
を含む請求項
8に記載の表示効果強化方法。
【請求項10】
前記デフォルトルールを確定するステップは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
前記デフォルトルールとして、同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果が前記第一demura画像の表示効果より優れている場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がある対象ピクセルとして決定し、そうでない場合、前記グレースケールに対応するピクセルが前記第一demuraモジュールによって補正する必要がない非対象ピクセルとして決定することと、を含む、請求項
9に記載の表示効果強化方法。
【請求項11】
プロセッサーと、メモリと、前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサーに実行された表示効果強化プログラムとを含み、前記表示効果強化プログラムは前記プロセッサーに実行される際、請求項
3から4、及び8から10のいずれか1項に記載の表示効果強化方法を実行する、表示効果強化設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理の技術分野に関し、特に、表示効果強化方法、装置、設備に関する。
【背景技術】
【0002】
今まで、表示パネルの表示効果を保証するために、表示パネルに対してガンマ補正を行った後、さらに表示パネルに対してdemura補正を行っていて、ここで、表示パネルに対するdemura補正は、いつも駆動チップに基づいて完了していた。
【0003】
しかしながら、demura補正が完了した後、表示パネルをOEMに出荷し、demura補正効果がよくない場合、OEMはいつも再調整することが難しく、例え調整できたとしても、駆動チップの能力や協力の制限を受けている。従って、demura補正効果が悪い状況を解決できないと、表示パネルの表示効果が十分ではなく市場に出すことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、表示効果強化方法、装置、設備を提供することにあり、従来技術におけるdemura補正効果の悪い状況を解決できることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一に、本発明は、表示効果強化装置を提供し、
前記表示効果強化装置は、
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するための取得モジュールと、
マスターコントロールチップ内に配置されており、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行うための第一demuraモジュールと、
駆動チップ内に配置されており、前記1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行うための第二demuraモジュールと、
2回目の輝度補正された表示対象画像を表示するための表示モジュールと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記第一demuraモジュールは、具体的には、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、対象ピクセルに対して輝度補正を行い、非対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、非対象ピクセルに対して輝度補正を行い、ここで、前記対象ピクセルの輝度補正値は0以外であり、前記非対象ピクセルの輝度補正値は0であることと、
前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定することに使用される。
【0007】
好ましくは、前記表示効果強化装置は、ルール確定モジュールをさらに含み、
前記ルール確定モジュールは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、に使用される。
【0008】
第二に、本発明は、さらに表示効果強化方法を提供し、前記表示効果強化方法は、
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するステップと、
マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールにより、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行うことと、
駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールにより、前記1回目輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行うことと、
2回目の輝度補正された表示対象画像を表示するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて、前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行う前記ステップは、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、対象ピクセルに対して輝度補正を行い、非対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、非対象ピクセルに対して輝度補正を行い、ここで、前記対象ピクセルの輝度補正値は0以外であり、前記非対象ピクセルの輝度補正値は0であることと、
前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定することと、を含む。
【0010】
好ましくは、前記デフォルトルールを確定するステップは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、を含む。
【0011】
第三に、本発明は、さらに表示効果強化装置を提供し、前記表示効果強化装置は、
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するための取得モジュールと、
マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールと、
駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールと、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、ここで、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールは、を確定するための判断モジュールと、
輝度補正された表示対象画像を表示するための表示モジュールと、を含む。
【0012】
好ましくは、前記判断モジュールは、具体的には、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
第一demuraモジュールと第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行うことと、
第一demuraモジュールを閉じ、第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して1回の輝度補正を行うこと、に使用される。
【0013】
好ましくは、前記表示効果強化装置は、ルール確定モジュールをさらに含み、
前記ルール確定モジュールは、
第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、に使用される。
【0014】
第四に、本発明は、さらに表示効果強化方法を提供し、前記表示効果強化方法は、
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するステップと、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、ここで、前記デフォルトルールは、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて確定し、前記第一demuraモジュールは、マスターコントロールチップ内に配置され、第二demuraモジュールは、駆動チップ内に配置されるステップと、
輝度補正された表示対象画像を表示するステップとを含む。
【0015】
好ましくは、前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して補正を行うステップは、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
第一demuraモジュールと第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行うことと、
第一demuraモジュールを閉じ、第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して一回の輝度補正を行うことと、を含む。
【0016】
好ましくは、前記デフォルトルールを確定するステップは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルを確定し、逆に、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、を含む。
【0017】
第五に、本発明は、さらに表示効果強化設備を提供し、前記表示効果強化設備は、
プロセッサーと、メモリ及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサーに実行された表示効果強化プログラムを含み、ここで、前記表示効果強化プログラムは前記プロセッサーに実行される際、上記のような表示効果強化方法のステップを実施する。
【発明の効果】
【0018】
本発明において、表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得し、マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールにより、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行い、駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールにより、1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行い、2回目の輝度補正された表示対象画像を表示する。本発明により、マスターコントロールチップにもdemuraモジュールが備わっていることを考慮した上で、マスターコントロールチップのdemuraモジュール及び駆動チップのdemuraモジュールに基づいて、表示効果強化対象となるグレースケール画像に対して2回のdemuraを行い、さらに表示パネルの画像表示効果を効果的に高める。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係る表示効果強化設備のハードウェア構成図である。
【
図2】本発明の表示効果強化方法の一つの実施形態のフローチャートである。
【
図3】本発明の表示効果強化装置の一つの実施形態の機能ブロック図である。
【
図4】本発明の表示効果強化装置のもう一つの実施形態のフローチャートである。
【
図5】本発明の表示効果強化装置のもう一つの実施形態の機能ブロック図である。 本発明の目的の実現、機能特徴及び利点を実施形態と結合し、図面を参照しながら詳しく説明する。
【0020】
ここで記載の具体的な実施形態は、本発明を説明するためだけに使用され、本発明を限定するために使用されるものではないことを理解すべきである。
【0021】
第一に、本発明の実施形態は、表示効果強化装置を提供する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る表示効果強化設備のハードウェア構成図である。本発明の実施形態において、表示効果強化設備は、プロセッサー1001(例えば中央実施装置Central Processing Unit、略称CPU)と、通信バス1002と、ユーザインタフェース1003と、ネットワークインターフェース1004と、メモリ1005と、を含むことができる。ここで、通信バス1002は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために使用され、ユーザインタフェース1003は、好ましくは、ディスプレイ(Display)と、キーボード(Keyboard)などの入力ユニットを含むことができ、ネットワークインターフェース1004は、好ましくは、標準的な有線インタフェース、無線インタフェース(例えばワイヤレス・フィディリティWIreless-FIdelity、略称WiFiインタフェース)を含むことができ、メモリ1005は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、略称RAM)であってもよく、磁気ディスクなどの不揮発性メモリ(non-volatile memory)であってもよく、前記プロセッサー1001と独立した記憶装置であってもよい。当業者は、
図1に示すハードウェア構成は、本発明の限定を構成するものではなく、図示よりも多くまたは少ない部品、あるいはいくつかの部品を組み合わせたり、あるいは異なる部品配置を含んだりしてもよいことを理解することができる。
【0023】
図1に示すコンピュータの記憶媒体とするメモリ1005は、オペレーティングシステムと、ネットワーク通信モジュールと、ユーザインタフェースモジュール及び表示効果強化プログラムを含むことができる。ここで、プロセッサー1001は、メモリ1005に記憶された表示効果強化プログラムを呼び出し、本発明の実施形態に提供される表示効果強化方法を実行することができる。
【0024】
第二に、本発明の実施形態は、表示効果強化方法を提供する。
【0025】
図2は、本発明の表示効果強化方法の一つの実施形態のフローチャートである。一つの実施形態において、表示効果強化方法は、
ステップS10を含み、表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得し、
本実施形態において、既存の画像関連実施アルゴリズムに基づいて、表示対象画像中の各ピクセルのグレースケール値を取得でき、これは従来技術であり、ここでは説明を省略する。
【0026】
ステップ20を含み、マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールにより、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行い、
本実施形態において、マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールを介して演算処理した後、異なる色や異なるグレースケールに対応する補正値を形成する。その上で、各ピクセルのグレースケール値に対応する補正値に基づいて、表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行うことができる。ただし、第一demuraモジュールによる補正する必要がないグレースケールについては、その対応する補正値は0である。
【0027】
さらに、一つの実施形態において、ステップ20は、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、対象ピクセルに対して輝度補正を行い、非対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、非対象ピクセルに対して輝度補正を行い、ここで、前記対象ピクセルの輝度補正値は0以外であり、前記非対象ピクセルの輝度補正値は0であることと、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定することと、を含む。
【0028】
本実施形態において、一つのグレースケール画像にとって、駆動チップにおける第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果は、第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果よりも優れた可能性がある。該グレースケール画面に対応するグレースケールに対して、第二demuraモジュールのみで補正すればよい。すなわち、第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて確定されたデフォルトルールは、どのグレースケールが第一demuraモジュールによる補正する必要がないかを規定している。
【0029】
その上で、各ピクセルのグレースケール値とデフォルトルールを結合することで、表示対象画像中の対象ピクセルと非対象ピクセルを確定することができる。ここで、対象ピクセルは、第一demuraモジュールによる補正する必要があり、非対象ピクセルは、第一demuraモジュールによる補正する必要がない。マスターコントロールチップにおける第一demuraモジュールを介して演算処理した後、異なる色や異なるグレースケールに対応する補正値を形成する。その上で、対象ピクセルの色とグレースケールに基づいて、対応する輝度補正値に基づいて補正することができ、非対象ピクセルに対して、0を輝度補正値とし、それに対して補正を行う。
【0030】
一つの実施形態において、前記デフォルトルールを確定するステップは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、を含む。
【0031】
本実施形態において、第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像に対してdemuraを行ってもよく、第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行ってもよい、複数グレースケールを含む第一demura画像を取得した後、第一demuraモジュールにより、第一demura画像に対して改めてdemuraを行う。同じグレースケールの下で、それが対応する第二demura画像の表示効果は、第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルは第一demuraモジュールによる補正する必要があると判断し、同じグレースケールの下で、それが対応する第一demura画像の表示効果は、第二demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルは第一demuraモジュールによる補正する必要がないと判断する。このようにすれば、第一demuraモジュールによる補正する必要があるグレースケールが対応するピクセルを対象ピクセルとし、第一demuraモジュールによる補正する必要がないグレースケールが対応するピクセルを非対象ピクセルとするというデフォルトルールを確定することができる。ここで、表示効果の優劣は、光学測定技術や人目認識方式に基づいて確定することができる。
【0032】
ステップ30を含み、駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールにより、前記1回目輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行い、
本実施形態において、駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールが演算処理された後、異なる色や異なるグレースケールに対応する輝度補正値を取得した。その上で、1回目の輝度補正された表示対象画像の各ピクセルの色とグレースケールに基づいて、1回目の輝度補正された表示対象画像の各ピクセルに対応する輝度補正値を取得し、さらに各ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて各ピクセルに対して補正を行い、すなわち1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行う。
【0033】
ステップ40を含み、2回目の輝度補正された表示対象画像を表示する。
【0034】
本実施形態において、2回目の輝度補正は完了した後、2回目の輝度補正された表示対象画像を表示する。
【0035】
本実施形態において、表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得し、マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュールにより、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行い、駆動チップ内に配置される第二demuraモジュールにより、1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行い、2回目の輝度補正された表示対象画像を表示する。本実施形態により、マスターコントロールチップにもdemuraモジュールが備わっていることを考慮した上で、マスターコントロールチップのdemuraモジュール及び駆動チップのdemuraモジュールに基づいて、表示効果が強化されるべきグレースケール画像に対して2回のdemuraを行い、表示パネルの画像表示効果を効果的に高める。
【0036】
第三に、本発明の実施形態は、表示効果強化装置を提供する。
【0037】
図3は本発明の表示効果強化装置の一つの実施形態の機能ブロック図である。
図3に示すように、表示効果強化装置は、
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するための取得モジュール10と、
マスターコントロールチップ内に配置されており、前記各ピクセルのグレースケール値に基づいて前記表示対象画像に対して1回目の輝度補正を行うための第一demuraモジュール20と、
駆動チップ内に配置されており、前記1回目の輝度補正された表示対象画像に対して2回目の輝度補正を行うための第二demuraモジュール30と、
2回目の輝度補正された表示対象画像を表示するための表示モジュール40と、を含む。
【0038】
さらに、一つの実施形態において、前記第一demuraモジュール20は、具体的には、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、対象ピクセルに対して輝度補正を行い、非対象ピクセルに対応する輝度補正値に基づいて、非対象ピクセルに対して輝度補正を行い、ここで、前記対象ピクセルの輝度補正値は0以外であり、前記非対象ピクセルの輝度補正値は0であることと、
前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定することと、に使用される。
【0039】
さらに、一つの実施形態において、表示効果強化装置は、ルール確定モジュールをさらに含み、
前記ルール確定モジュールは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、に使用される。
【0040】
上述の表示効果強化装置における各モジュールの機能の実現は、第二に記載の各実施形態における各ステップと対応し、その機能と実現プロセスはここでは一概に説明しないことが理解される。
【0041】
第四に、本発明の実施形態は、さらに表示効果強化方法を提供する。
【0042】
図4は、本発明の表示効果強化装置のもう一つの実施形態のフローチャートである。
図4に示すように、表示効果強化方法は、
ステップS50を含み、表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得し、
本実施形態において、既存の画像関連実施アルゴリズムに基づいて、表示対象画像中の各ピクセルのグレースケール値を取得でき、これは従来技術であり、ここでは説明を省略する。
【0043】
ステップ60を含み、前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、ここで、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定し、前記第一demuraモジュールは、マスターコントロールチップ内に配置され、第二demuraモジュールは、駆動チップ内に配置され、
本実施形態において、表示対象画像の各ピクセルに対して、第二demuraモジュールはいつも開く状態を維持している。表示対象画像の各ピクセルに対して、第一demuraモジュールが開くかどうかは、ピクセルのグレースケール値およびデフォルトルールに基づいて判断する必要がある。第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び第一demuraモジュールのみが開く際の補正効果に基づいてデフォルトルールを確定する。
【0044】
さらに、一つの実施形態において、前記各ピクセルのグレースケール値およびデフォルトルールに基づいて第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して補正を行うステップは、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、第一demuraモジュールと第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行うことと、第一demuraモジュールを閉じ、第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して1回の輝度補正を行うこと、をと含む。
【0045】
本実施形態において、前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定する。対象ピクセルに対して、第一demuraモジュールと第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行い、非対象ピクセルに対して、第一demuraモジュールを閉じ、第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して1回の輝度補正を行う。
【0046】
さらに、一つの実施形態において、前記デフォルトルールを確定するステップは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、を含む。
【0047】
本実施形態において、第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像に対してdemuraを行ってもよく、第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行ってもよい、複数グレースケールを含む第一demura画像を取得した後、第一demuraモジュールにより、第一demura画像に対して改めてdemuraを行う。同じグレースケールの下で、それが対応する第二demura画像の表示効果は、第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルは第一demuraモジュールによる補正する必要があると判断し、同じグレースケールの下で、それが対応する第一demura画像の表示効果は、第二demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルは第一demuraモジュールによる補正する必要がないと判断する。このようにすれば、第一demuraモジュールによる補正する必要があるグレースケールが対応するピクセルを対象ピクセルとし、第一demuraモジュールによる補正する必要がないグレースケールが対応するピクセルを非対象ピクセルとするというデフォルトルールを確定することができる。ここで、表示効果の優劣は、光学測定技術や人目認識方式に基づいて確定することができる。
【0048】
ステップS70を含み、輝度補正された表示対象画像を表示する。
【0049】
本実施形態において、表示対象画像に対して輝度補正を行った後、補正された画像を表示する。
【0050】
本実施形態において、表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得し、前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、ここで、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定し、前記第一demuraモジュールは、マスターコントロールチップ内に配置され、第二demuraモジュールは、駆動チップ内に配置され、輝度補正された表示対象画像を表示する。本実施形態により、マスターコントロールチップにもdemuraモジュールが備わっていることを考慮した上で、表示対象画像に対して輝度補正を行う際、マスターコントロールチップを、選択的にdemuraモジュールを開けるまたは閉じることにより、表示パネルの画像表示効果を高める。
【0051】
第五に、本発明の実施形態は、表示効果強化装置を提供する。
【0052】
図5は、本発明の表示効果強化装置のもう一つの実施形態の機能ブロック図である。
図5に示すように、表示効果強化装置は、
表示対象画像の各ピクセルのグレースケール値を取得するための取得モジュール50と、
マスターコントロールチップ内に配置される第一demuraモジュール60と、
駆動チップ内に配置される第二demuraモジュール70と、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、第一demuraモジュールを開けるかどうかを判断し、また、判断結果に基づいて表示対象画像に対して輝度補正を行い、ここで、前記第一demuraモジュールと第二demuraモジュールが同時に開く際の補正効果、及び前記第二demuraモジュールのみ開く際の補正効果に基づいて前記デフォルトルールを確定するための判断モジュール80と、
輝度補正された表示対象画像を表示するための表示モジュール90と、を含む。
【0053】
さらに、一つの実施形態において、判断モジュールは、具体的には、
前記各ピクセルのグレースケール値及びデフォルトルールに基づいて、前記表示対象画像中の対象ピクセル及び非対象ピクセルを確定することと、
第一demuraモジュールと第二demuraモジュールを開け、対象ピクセルに対して二回の輝度補正を行うことと、
第一demuraモジュールを閉じ、第二demuraモジュールを開け、非対象ピクセルに対して一回の輝度補正を行うことと、に使用される。
【0054】
さらに、一つの実施形態において、表示効果強化装置は、ルール確定モジュールをさらに含み、
前記ルール確定モジュールは、
前記第二demuraモジュールを用いて複数のグレースケール画像又は複数のグレースケールを含む一つの画像に対してdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第一demura画像を取得することと、
前記第一demuraモジュールを用いて前記第一demura画像に対して改めてdemuraを行い、複数のグレースケールを含む第二demura画像を取得することと、
同じグレースケールの下で、前記第二demura画像の表示効果は、前記第一demura画像の表示効果より優れた場合、該グレースケールに対応するピクセルが対象ピクセルとなり、逆に、非対象ピクセルとなるというデフォルトルールを確定することと、に使用される。
【0055】
上述の表示効果強化装置における各モジュールの機能の実現は、第四に記載の各実施形態における各ステップと対応し、その機能と実現プロセスはここでは一概に説明しないことが理解される。
【0056】
説明すべきなのは、本明細書では、用語「含む」、「包含」、またはその他の任意のバリエーションは、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、またはシステムがそれらの要素だけでなく、明示的に記載されていない他の要素も含むように、非排他的な包含を包含することを意図しており、またはそのようなプロセス、方法、物品、またはシステムに固有の要素も含むようにしている。これ以上の制限がない場合、文「1つを含む」によって定義される要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、またはシステムに別の同じ要素が存在することを除外するものではない。
【0057】
上記本発明の実施形態の番号は説明のためだけであり、実施形態の優劣を代表するものではない。
【0058】
以上の実施形態の説明により、当業者は、上述の実施形態の方法が、ソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを追加することによって実現可能であり、もちろんハードウェアによっても可能であることを明らかにすることができるが、多くの場合、前者はより良い実施形態である。このような理解に基づいて、本発明の技術的態様は、本質的に、あるいは、従来技術に貢献した部分はソフトウェア製品の形態にて具現化することができ、該ソフトウェア製品は上記のような一つの記憶媒体(ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなど)に記憶されて、1台の端末装置が本発明の様々な実施形態に記載された方法を実行するためのいくつかの命令を含む。
【0059】
以上は本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容を用いて行った等価構造又は等価フロー変換、又は直接又は間接的に他の関連する技術分野に用いられるものは、すべて本発明の特許請求の範囲に含まれる。