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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/06 20060101AFI20240402BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240402BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
G07G1/06 B
G07G1/01 301E
G07G1/12 331A
G07G1/12 361D
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019204762
(22)【出願日】2019-11-12
(65)【公開番号】P2021077211
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-10-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉本 勉
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-032606(JP,A)
【文献】特開2000-235669(JP,A)
【文献】特開平07-168976(JP,A)
【文献】特開2017-204028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 - 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品登録の際、第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として登録されたか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段によって前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定された場合、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートを発行手段に発行させる発行制御手段と、
前記レシートから前記コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品の商品登録の日時が所定の基準日時よりも前である場合、前記第2の取引形態に変更することができない旨のメッセージ情報を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記発行制御手段は、前記登録判定手段によって前記第1の取引形態として登録されたと判定された前記特定商品が複数ある場合、当該特定商品ごとに前記コードが印字されたレシートを前記発行手段に発行させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記発行制御手段は、前記登録判定手段によって前記第1の取引形態として登録されたと判定された前記特定商品が複数ある場合、当該特定商品のそれぞれを一括して扱う前記コードが印字されたレシートを前記発行手段に発行させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
商品登録の対象商品として前記特定商品が選択されているか否かを判定する選択判定手段と、
前記選択判定手段によって前記特定商品が選択されていると判定された場合、当該特定商品を前記第1の取引形態の商品として選択するための商品選択ボタンを表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
を備え、
前記登録判定手段は、前記第1の表示制御手段により前記表示手段に表示された前記商品選択ボタンが選択された場合、当該選択された商品選択ボタンに対応した前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記発行制御手段は、前記読取手段によって前記コードが読み取られた場合、当該コードが示す前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させる、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として商品登録された後、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートから当該コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段によって前記コードが読み取られた場合、当該コードが示す前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを発行手段に発行させる発行制御手段と、
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品の商品登録の日時が所定の基準日時よりも前である場合、前記第2の取引形態に変更することができない旨のメッセージ情報を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品を前記第2の取引形態の商品として選択するための商品選択ボタンを表示手段に表示させる第2の表示制御手段を備え、
前記発行制御手段は、前記第2の表示制御手段により前記表示手段に表示された商品選択ボタンが選択された場合、当該選択された商品選択ボタンに対応した前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させる
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記発行制御手段は、前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させる際、当該特定商品の税額を修正する前後での差額を印字した差額明細シートを当該発行手段に発行させる
ことを特徴とする請求項5~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記発行制御手段は、前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させる際、当該特定商品の税額を修正する前後での差額を当該レシートに印字するように当該発行手段を制御する、
ことを特徴とする請求項5~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、
商品登録の際、第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として登録されたか否かを判定する登録判定手段、
前記登録判定手段によって前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定された場合、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートを発行手段に発行させる発行制御手段、
前記レシートから前記コードを読み取る読取手段、
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品の商品登録の日時が所定の基準日時よりも前である場合、前記第2の取引形態に変更することができない旨のメッセージ情報を報知する報知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として商品登録された後、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートから当該コードを読み取る読取手段、
前記読取手段によって前記コードが読み取られた場合、当該コードが示す前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを発行手段に発行させる発行制御手段、
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品の商品登録の日時が所定の基準日時よりも前である場合、前記第2の取引形態に変更することができない旨のメッセージ情報を報知する報知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、取引形態(例えば、店内飲食取引、持ち帰り取引など)の違いによって税率が異なる商品について税率を間違えることなく適切に会計処理を行うことができる売上データ処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-167699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されている売上データ処理装置では、例えば、店内飲食取引として商品の登録(会計)を行った後、購入者が当該商品の持ち帰りへの変更を希望した場合、店内飲食取引として商品の登録を行うときと持ち帰り取引として当該商品の登録を行うときで当該商品の税額が異なることから、店員は当該商品の税額の差額分を計算して当該差額分を購入者へ返金しなければならず面倒であるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、会計処理の後であっても取引形態の変更を円滑に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
商品登録の際、第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として登録されたか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段によって前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定された場合、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートを発行手段に発行させる発行制御手段と、
前記レシートから前記コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品の商品登録の日時が所定の基準日時よりも前である場合、前記第2の取引形態に変更することができない旨のメッセージ情報を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、会計処理の後であっても取引形態の変更を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理装置の外観図である。
図2図1の情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図3】商品設定情報のデータ格納例を示す図である。
図4】第1レシート発行制御処理を示すフローチャートである。
図5】(a)及び(b)は通常のレシートの一例を示す図である。
図6】店内飲食用の特定商品を選択するための選択画面の一例を示す図である。
図7】(a)及び(b)持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシートの一例を示す図である。
図8】第2レシート発行制御処理を示すフローチャートである。
図9】確認画面の一例を示す図である。
図10】(a)は特定商品が持ち帰り用に変更された際に発行されるレシートの一例を示す図、(b)は返金明細シートの一例を示す図である。
図11】特定商品が持ち帰り用に変更された際に発行されるレシートの他の例を示す図である。
図12】(a)は持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシートの他の例を示す図、(b)は持ち帰り用に変更する特定商品を選択するための選択画面の一例を示す図である。
図13】(a)は特定商品が持ち帰り用に変更された際に発行されるレシートの他の例を示す図、(b)は返金明細シートの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0010】
≪情報処理装置1の構成≫
図1図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1の構成について説明する。
情報処理装置1は、例えば、購入した商品を店内で飲食することができる所謂イートインコーナーが設置されているスーパーマーケット、コンビニエンスストア等の店舗に設置されるECR(Electronic Cash Resister)等であり、店員(オペレーター)の操作により顧客に販売した商品の金額、個数等の商品登録(売上登録)等を行う装置である。
【0011】
図1は、情報処理装置1を示す外観図である。図1に示すように、情報処理装置1は、本体部201と、印刷部28と、ドロア29と、スキャナ部30(図示省略)と、を備える。本体部201は、タッチパネルとしての操作部22と、当該タッチパネルを表示画面上に設けた店員用の表示部24aと、顧客用の表示部24bと、を備える。表示部(表示手段)24aは、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescent)ディスプレイ等で構成され、店員用の各種画面情報等を表示する。表示部24bは、LCD、ELディスプレイ等で構成され、表示画面を顧客側又は店員側に回転可能であり、顧客用の商品の金額、合計金額等の情報を表示する。
【0012】
印刷部28は、ロール紙等の用紙に、レシートやレポートのデータ等を印刷するサーマルプリンタ等の印刷部である。ドロア29は、現金、商品券等を格納する引き出しである。スキャナ部30は、バーコードや2次元コード等を読み取るレーザスキャナ、イメージスキャナ等のスキャナ部である。本体部201と、印刷部28、ドロア29及びスキャナ部30とは、ケーブルを介した有線通信により通信接続されている構成とするが、これに限定されるものでなく、無線通信により通信接続されている構成としてもよい。また、本体部201には、クレジットカードを読み出して電子決済を行うための電子決済部等、他の装置を接続する構成としてもよい。
【0013】
次いで、図2を参照して、情報処理装置1の内部の機能構成を説明する。図2は、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0014】
図2に示すように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)21と、操作部22と、RAM(Random Access Memory)23と、ディスプレイとしての表示部24aと、表示部24bと、ROM(Read Only Memory)25と、通信部26と、記憶部27と、印刷部28と、ドロア29と、スキャナ部30と、計時部31と、を備える。
【0015】
情報処理装置1の各部は、バス32を介して互いに接続されている。図2において、印刷部28、ドロア29及びスキャナ部30以外の各部は本体部201に備えられており、図1の本体部201と、印刷部28、ドロア29及びスキャナ部30のそれぞれとの接続は、簡単のため、バス32を介する接続として表現している。
【0016】
CPU(登録判定手段、発行制御手段、選択判定手段、第1の表示制御手段、読取手段、第2の表示制御手段)21は、情報処理装置1の各部を制御する。CPU21は、各種プログラムのうち指定されたプログラムをROM25から読み出してRAM23に展開し、展開されたプログラムとの協働で後述する第1レシート発行制御処理や第2レシート発行制御処理をはじめとする各種処理を実行する。
【0017】
操作部22は、表示部24aの表示画面に設けられたタッチパネルであり、ユーザからのタッチ操作を検出し、タッチ操作された位置の位置情報をCPU21に出力する。操作部22は、例えば、表示部24aの売上登録画面(図示省略)に表示される数字キー、PLU(Price Look Up)キー、部門キー、仮締キー、小計キー、現金売り/預かり金キー(締めキー)、電子ジャーナル画面(図示省略)に表示される印刷キー、閉じるキー等のソフトキーや、画面上に表示されたリスト等へのタッチ操作を受け付ける。なお、操作部22は、ハードキーを有する構成としてもよい。
【0018】
RAM23は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアが形成される。
【0019】
表示部24a,24bは、CPU21の制御により、各種表示情報を表示画面に表示する。
【0020】
ROM25は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用のメモリである。
【0021】
通信部26は、ネットワークカード等により構成され、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク上の機器と情報の送受信を行う。
【0022】
記憶部27は、情報の書き込み及び読み出しが可能な記憶部であり、バッテリーバックアップされたRAM、フラッシュメモリ等で構成される。記憶部27には、売上データ、各種設定情報(例えば、商品設定情報27a(後述))等が記憶される。
【0023】
印刷部(発行手段)28は、CPU21の制御により、レシート、レポート、電子ジャーナル等のデータを用紙に印刷する。印刷部28は、内部にカッターを備え、CPU21の制御に応じて、用紙をカットしながら印刷することができる。
ドロア29は、CPU21の制御により、例えば売上登録の締め時に、引き出しを開放する。
【0024】
スキャナ部30は、CPU21の制御により、例えば、店内飲食用と持ち帰り用とによって税率が異なる商品が店内飲食用として商品登録された際に発行されるレシートに印字された持ち帰り変更用バーコード(後述)を読み取る。
【0025】
計時部31は、リアルタイムクロックであり、現在日時を計時し、その現在日時情報をCPU21に出力する。
【0026】
次に、記憶部27に記憶される商品設定情報27aについて説明する。
図3は、商品設定情報27aのデータ格納例を示す図である。図3に示すように、商品設定情報には、「商品コード」、「商品名」、「単価(税抜き)」、「税区分」、「対象」等の項目が設けられている。なお、図3に示す商品設定情報27aは一部の商品を抜粋した状態のものである。
【0027】
「商品コード」は、各商品を識別するコードである。「商品名」は、商品の名称である。「単価(税抜き)」は、商品1個あたりの価格である。「税区分」は、消費税の扱い方法を識別する情報である。「対象」は、店内飲食(店内消費)用と持ち帰り(店外消費)用とによって消費税率が異なる商品(特定商品)であるか否かを識別する情報である。具体的には、「対象」の項目の情報が“Yes”の商品(例えば、“パン”、“弁当”)は、店内飲食用と持ち帰り用とによって消費税率が異なる対象の商品である。ここで、例えば、店内飲食用の商品(特定商品)に適用される消費税率(第1の消費税率)は10%、持ち帰り用の商品(特定商品)に適用される消費税率(第2の消費税率)は8%となっており、持ち帰り用に比べて店内飲食用の方が適用される消費税率が高く設定されている。一方、「対象」の項目の情報が“No”の商品(例えば、“雑誌”、“豚肉”)は、店内飲食用と持ち帰り用とによって税率が異ならない商品である。
【0028】
≪情報処理装置1の動作≫
<第1レシート発行制御処理>
次に、情報処理装置1の動作を説明する。図4は、第1レシート発行制御処理を示すフローチャートである。第1レシート発行制御処理は、例えば、操作部22を介してオペレーターから商品登録を開始する指示入力がなされたことをトリガとして、CPU21と、ROM25に記憶されている第1レシート発行制御プログラム(図示省略)との協働により実行される。
【0029】
図4に示すように、まず、CPU21は、操作部22を介してオペレーターから商品登録の指示入力がなされた商品を順次登録する(ステップS1)。
【0030】
次いで、CPU21は、商品設定情報27a(図3参照)に基づいて、ステップS1で登録された商品が店内飲食用と持ち帰り用とによって消費税率が異なる特定商品であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0031】
ステップS2において、ステップS1で登録された商品が店内飲食用と持ち帰り用とによって消費税率が異なる特定商品であると判定された場合(ステップS2;YES)、CPU21は、当該特定商品をRAM23に一時格納している確認リストに追加し(ステップS3)、処理をステップS4へ進める。
一方、ステップS2において、ステップS1で登録された商品が店内飲食用と持ち帰り用とによって消費税率が異なる特定商品ではないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU21は、処理をステップS4へ進める。
【0032】
次いで、CPU21は、商品登録が完了したか否かを判定する(ステップS4)。
【0033】
ステップS4において、商品登録が完了していないと判定された場合(ステップS4;NO)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS4において、商品登録が完了したと判定された場合(ステップS4;YES)、CPU21は、確認リストに特定商品、すなわち店内飲食用と持ち帰り用とによって消費税率が異なる商品があるか否かを判定する(ステップS5)。
【0034】
ステップS5において、確認リストに特定商品がないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU21は、例えば、図5(a)に示すように、通常のレシートR1aを印刷部28に発行させ(ステップS6)、第1レシート発行制御処理を終了する。
一方、ステップS5において、確認リストに特定商品があると判定された場合(ステップS5;YES)、CPU21は、店内飲食する特定商品を顧客に選択させるための選択画面を表示部24aに表示させる(ステップS7)。具体的には、例えば、確認リストに“パン”と“弁当”がリストアップされている場合、CPU21は、図6に示すように、“パン”を顧客に選択させるための商品選択ボタンB1と、“弁当”を顧客に選択させるための商品選択ボタンB2と、OKボタンB3と、該当無しボタンB4と、をそれぞれ表示させた選択画面40を表示部24aに表示させる。
【0035】
次いで、CPU21は、選択画面において店内飲食する特定商品の選択があったか否かを判定する(ステップS8)。
【0036】
ステップS8において、店内飲食する特定商品の選択があったと判定された場合(ステップS8;YES)、CPU21は、持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシートを印刷部28に発行させる(ステップS9)。ここで、持ち帰り変更用バーコードには、精算済み取引を特定できる情報(例えば、取引番号、取引が行われた年月日、時間など)が組み込まれている。具体的には、例えば、図6の選択画面40において、“弁当”を顧客に選択させるための商品選択ボタンB2の押下操作がなされた後、OKボタンB3の押下操作がなされると、CPU21は、図7(a)に示すように、商品登録された“弁当”が店内飲食用の消費税率(10%)に基づく税額(330円)で表示されるとともに、この“弁当”を持ち帰りに変更する場合に使用する持ち帰り変更用バーコードBCが印字されたレシートR2aを印刷部28に発行させる。そして、CPU21は、第1レシート発行制御処理を終了する。なお、例えば、図6の選択画面40において、“弁当”を顧客に選択させるための商品選択ボタンB2の押下操作がなされるとともに、“パン”を顧客に選択させるための商品選択ボタンB1の押下操作がなされた後、OKボタンB3の押下操作がなされると、CPU21は、図7(b)に示すように、商品登録された“弁当”と“パン”が店内飲食用の消費税率(10%)に基づく税額(330円、165円)で表示されるとともに、この“弁当”を持ち帰りに変更する場合に使用する持ち帰り変更用バーコードBC1と“パン”を持ち帰りに変更する場合に使用する持ち帰り変更用バーコードBC2と、がそれぞれ印字されレシートR2bを印刷部28に発行させる。
一方、ステップS8において、店内飲食する特定商品の選択がないと判定された場合(ステップS8;NO)、CPU21は、通常のレシートを印刷部28に発行させる(ステップS6)。具体的には、例えば、図6の選択画面40において、該当無しボタンB4の押下操作がなされると、CPU21は、図5(b)に示すように、商品登録された“弁当”と“パン”がそれぞれ持ち帰り用の消費税率(8%)に基づく税額(324円、162円)で表示された通常のレシートR1bを印刷部28に発行させる。そして、CPU21は、第1レシート発行制御処理を終了する。
【0037】
<第2レシート発行制御処理>
図8は、第2レシート発行制御処理を示すフローチャートである。第2レシート発行制御処理は、例えば、店内飲食用として商品登録した特定商品の店内飲食を取りやめ、持ち帰り用に変更する際になされる処理である。具体的には、例えば、図7(a)に示すレシートR2aとともに、特定商品である“弁当”が顧客によって提示された際、オペレーターによって、このレシートR2aが確認されるとともに“弁当”が未開封であることが確認された後、操作部22を介して店内飲食用として商品登録した特定商品を持ち帰り用として商品登録をし直す指示入力がなされたことをトリガとして、CPU21と、ROM25に記憶されている第2レシート発行制御プログラム(図示省略)との協働により実行される。
【0038】
図8に示すように、まず、CPU21は、スキャナ部30によって走査された持ち帰り変更用バーコード(例えば、図7(a)に示す持ち帰り変更用バーコードBC参照)を読み取る(ステップS11)。
【0039】
次いで、CPU21は、持ち帰り変更用バーコードの読み取りが完了したか否かを判定する(ステップS12)。
【0040】
ステップS12において、持ち帰り変更用バーコードの読み取りが完了していないと判定された場合(ステップS12;NO)、CPU21は、処理をステップS11に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS12において、持ち帰り変更用バーコードの読み取りが完了したと判定された場合(ステップS12;YES)、CPU21は、持ち帰りに変更する特定商品の確認画面を表示部24aに表示させる(ステップS13)。具体的には、例えば、図7(a)に示すように、レシートR2aの持ち帰り変更用バーコードBCが読み取られた場合、CPU21は、図9に示すように、当該持ち帰り変更用バーコードBCに対応する商品“弁当”を持ち帰り用に変更するか顧客に確認させるための確認画面50を表示部24aに表示させる。なお、例えば、図7(b)に示すように、レシートR2bの持ち帰り変更用バーコードBC1及び持ち帰り変更用バーコードBC2が読み取られた場合、CPU21は、当該持ち帰り変更用バーコードBC1に対応する商品“弁当”と当該持ち帰り変更用バーコードBC2に対応する商品“パン”をそれぞれ持ち帰り用に変更するか顧客に確認させるための確認画面(図示省略)を表示部24aに表示させる。
【0041】
次いで、CPU21は、確認画面においてキャンセルボタンB6の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS14)。
【0042】
ステップS14において、キャンセルボタンB6の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS14;YES)、CPU21は、第2レシート発行制御処理を終了する。
一方、ステップS14において、キャンセルボタンB6の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS14;NO)、CPU21は、OKボタンB5の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS15)。
【0043】
ステップS15において、OKボタンB5の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS15;YES)、CPU21は、特定商品の消費税額を店内飲食用の消費税率(10%)に基づく税額から持ち帰り用の消費税率(8%)に基づく税額に修正したレシートと、当該修正の前後での差額を示す差額明細シートと、を印刷部28に発行させる(ステップS16)。具体的には、例えば、図9に示す確認画面50において、OKボタンB5の押下操作がなされた場合、CPU21は、図10(a)及び(b)に示すように、特定商品“弁当”の税額を店内飲食用の消費税率(10%)に基づく税額(330円)から持ち帰り用の消費税率(8%)に基づく税額(324円)に修正したレシートR3と、当該修正の前後での差額(6円)を示す差額明細シートR4と、を印刷部28に発行させる。そして、CPU21は、第2レシート発行制御処理を終了する。
一方、ステップS15において、OKボタンB5の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS15;NO)、CPU21は、処理をステップS14に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0044】
なお、ステップS16では、特定商品の税額を修正したレシートと当該修正の前後での差額を示す差額明細シートとを別々に発行させる代わりに、例えば、図11に示すように、特定商品“弁当”の税額を修正したレシートR5に当該修正の前後での差額(6円)を印字した状態で当該レシートR5を発行させるようにしてもよい。
【0045】
以上説明したように、情報処理装置1のCPU21は、商品登録の際、第1の消費税率(10%)が適用される店内飲食(店内消費)用(第1の取引形態)と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率(8%)が適用される持ち帰り(店外消費)用(第2の取引形態)とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該店内飲食用として登録されたか否かを判定し、店内飲食用として登録されたと判定された場合、当該特定商品の取引形態が持ち帰り用に変更された際に発生する第1の消費税率に基づく税額と第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するための持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシート(例えば、レシートR2a,R2b;図7(a)及び図7(b)参照)を印刷部28に発行させる。
したがって、情報処理装置1によれば、持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシートを用いることによって、商品登録の後に特定商品の取引形態が店内飲食用から持ち帰り用に変更された場合であっても当該変更に伴い発生する第1の消費税率に基づく税額と第2の消費税率に基づく税額との差額を返金し易くすることができるので、当該商品登録の後であっても特定商品の取引形態の変更を円滑に行うことができる。
【0046】
また、CPU21は、店内飲食用として登録されたと判定された特定商品が複数ある場合、当該特定商品ごとに持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシート(例えば、レシートR2b;図7(b)参照)を印刷部28に発行させる。
したがって、情報処理装置1によれば、持ち帰り用に変更する特定商品に対応した変更用バーコードをそれぞれ読み取ることによって、当該特定商品を対象として店内飲食用で適用する第1の消費税率(10%)に基づく税額から持ち帰り用で適用する第2の消費税率(8%)に基づく税額に修正することができるので、当該特定商品の税額の差額分の返金処理をより円滑に行うことが可能となる。
【0047】
また、CPU21は、商品登録の対象商品として特定商品が選択されているか否かを判定し、特定商品が選択されていると判定された場合、当該特定商品を店内飲食用(第1の取引形態)の商品として選択するための商品選択ボタン(例えば、商品選択ボタンB1及び商品選択ボタンB2;図6参照)を選択画面40(表示部24a)に表示させ、当該商品選択ボタンが選択された場合、当該選択された商品選択ボタンに対応した特定商品が店内飲食用として登録されたと判定する。
したがって、情報処理装置1によれば、商品登録の際、店内飲食用として特定商品を登録する際の誤登録を抑制することができる。
【0048】
また、CPU21は、上記レシート(例えば、レシートR2a,R2b;図7(a)及び図7(b)参照)から持ち帰り変更用バーコード(例えば、持ち帰り変更用バーコードBC,BC1,BC2;図7(a)及び図7(b)参照)が読み取られた場合、当該持ち帰り変更用バーコードが示す特定商品の税額を持ち帰り用で適用する第2の消費税率に基づく税額に修正したレシート(例えば、レシートR3;図10(a)参照)を印刷部28に発行させる。
したがって、情報処理装置1によれば、オペレーターがスキャナ部30を用いて持ち帰り変更用バーコードを走査するといった簡単な作業を行うだけで、当該持ち帰り変更用バーコードが示す特定商品の税額を持ち帰り用で適用する第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを印刷部28に発行させることが可能となるので、当該特定商品の税額の差額分の返金処理をより円滑に行うことができるようになる。
【0049】
また、CPU21は、特定商品の税額を持ち帰り用で適用する第2の消費税率に基づく税額に修正したレシート(例えば、レシートR3;図10(a)参照)を印刷部28に発行させる際、当該特定商品の税額を修正する前後での差額を印字した差額明細シート(例えば、差額明細シートR4;図10(b)参照)を印刷部28に発行させる。
したがって、情報処理装置1によれば、差額明細シートを発行することによって、差額分がいくらであるか分かりやすくすることができるので、特定商品の税額の差額分の返金処理をより一層円滑に行うことができるようになる。
【0050】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態において、情報処理装置1のCPU21は、店内飲食用として登録されたと判定された特定商品が複数ある場合、当該特定商品ごとに持ち帰り変更用バーコードが印字されたレシート(例えば、レシートR2b;図7(b)参照)を印刷部28に発行させるようにしたが、例えば、図12(a)に示すように、当該特定商品のそれぞれを一括して扱う持ち帰り変更用バーコードBC3が印字されたレシートR6を印刷部28に発行させるようにしてもよい。
かかる場合、第2レシート発行制御処理において、上述の持ち帰り変更用バーコードBC3の読み取りがなされた場合、CPU21は、図12(b)に示すように、持ち帰り用に変更する特定商品を選択するための選択画面60を表示部24aに表示させ、例えば、選択画面60において、“弁当”を顧客に選択させるための商品選択ボタンB8の押下操作がなされた後、OKボタンB9の押下操作がなされると、図13(a)及び図13(b)に示すように、特定商品“弁当”の税額を店内飲食用の税率(10%)に基づく税額(330円)から持ち帰り用の税率(8%)に基づく税額(324円)に修正したレシートR7と、当該修正の前後での差額(3円)を示す差額明細シートR8と、が印刷部28によって発行されるようにしてもよい。
【0051】
また、上記実施形態の第2レシート発行制御処理において、ステップS11で持ち帰り変更用バーコードの読み取りが行われた際、当該持ち帰り変更用バーコードから読み取られた取引日時が当日のものではない場合、CPU(報知手段)21は、特定商品を持ち帰り用に変更することができない旨のメッセージ情報を表示部24aに表示させるようにしてもよい。また、好ましくは、持ち帰り変更用バーコードから読み取られた取引日時が当日のものであっても当該取引日時から例えば2時間(所定の基準日時)が経過している場合、CPU(報知手段)21は、特定商品を持ち帰り用に変更することができない旨のメッセージ情報を表示部24aに表示させるようにする。
【0052】
また、上記実施形態において、特定商品の取引形態が持ち帰り用に変更された際に発生する第1の消費税率に基づく税額と第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードとして、持ち帰り変更用バーコードを用いたが、例えば、当該持ち帰り変更用バーコードの代わりに持ち帰り変更用2次元コードを用いるようにしてもよい。
【0053】
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る情報処理装置の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0054】
その他、情報処理装置を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0055】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
商品登録の際、第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として登録されたか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段によって前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定された場合、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートを発行手段に発行させる発行制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記発行制御手段は、前記登録判定手段によって前記第1の取引形態として登録されたと判定された前記特定商品が複数ある場合、当該特定商品ごとに前記コードが印字されたレシートを前記発行手段に発行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記発行制御手段は、前記登録判定手段によって前記第1の取引形態として登録されたと判定された前記特定商品が複数ある場合、当該特定商品のそれぞれを一括して扱う前記コードが印字されたレシートを前記発行手段に発行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項4>
商品登録の対象商品として前記特定商品が選択されているか否かを判定する選択判定手段と、
前記選択判定手段によって前記特定商品が選択されていると判定された場合、当該特定商品を前記第1の取引形態の商品として選択するための商品選択ボタンを表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
を備え、
前記登録判定手段は、前記第1の表示制御手段により前記表示手段に表示された前記商品選択ボタンが選択された場合、当該選択された商品選択ボタンに対応した前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記レシートから前記コードを読み取る読取手段を備え、
前記発行制御手段は、前記読取手段によって前記コードが読み取られた場合、当該コードが示す前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として商品登録された後、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートから当該コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段によって前記コードが読み取られた場合、当該コードが示す前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを発行手段に発行させる発行制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項7>
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品を前記第2の取引形態の商品として選択するための商品選択ボタンを表示手段に表示させる第2の表示制御手段を備え、
前記発行制御手段は、前記第2の表示制御手段により前記表示手段に表示された商品選択ボタンが選択された場合、当該選択された商品選択ボタンに対応した前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させることを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記読取手段によって読み取られた前記コードが示す前記特定商品の商品登録の日時が所定の基準日時よりも前である場合、前記第2の取引形態に変更することができない旨のメッセージ情報を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項5~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項9>
前記発行制御手段は、前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させる際、当該特定商品の税額を修正する前後での差額を印字した差額明細シートを当該発行手段に発行させることを特徴とする請求項5~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項10>
前記発行制御手段は、前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを前記発行手段に発行させる際、当該特定商品の税額を修正する前後での差額を当該レシートに印字するように当該発行手段を制御することを特徴とする請求項5~9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項11>
コンピュータを、
商品登録の際、第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として登録されたか否かを判定する登録判定手段、
前記登録判定手段によって前記特定商品が前記第1の取引形態として登録されたと判定された場合、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートを発行手段に発行させる発行制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
コンピュータを、
第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として商品登録された後、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されたレシートから当該コードを読み取る読取手段、
前記読取手段によって前記コードが読み取られた場合、当該コードが示す前記特定商品の税額を前記第2の取引形態で適用する前記第2の消費税率に基づく税額に修正したレシートを発行手段に発行させる発行制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項13>
商品登録の際に発行されるレシートであって、
第1の消費税率が適用される第1の取引形態と当該第1の消費税率よりも低い第2の消費税率が適用される第2の取引形態とのうちのいずれかを選択して登録することが可能な特定商品が当該第1の取引形態として商品登録された後、当該特定商品の取引形態が前記第2の取引形態に変更された際に発生する前記第1の消費税率に基づく税額と前記第2の消費税率に基づく税額との差額を返金するためのコードが印字されていることを特徴とするレシート。
【符号の説明】
【0056】
1 情報処理装置
21 CPU(登録判定手段、発行制御手段、選択判定手段、第1の表示制御手段、読取手段、第2の表示制御手段)
22 操作部
23 RAM
24a 表示部(表示手段)
24b 表示部
25 ROM
26 通信部
27 記憶部
27a 商品設定情報
28 印刷部(発行手段)
29 ドロア
30 スキャナ部
31 計時部
32 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13