(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】処理装置、登録システム、監視装置、処理方法、監視方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240402BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240402BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240402BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20240402BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
G07G1/12 301E
G07G1/00 311Z
G06Q30/06
G06Q20/20
G06K7/10 264
(21)【出願番号】P 2020017701
(22)【出願日】2020-02-05
【審査請求日】2023-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】内村 淳
(72)【発明者】
【氏名】鶴岡 佑樹
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-113456(JP,A)
【文献】特開2007-200239(JP,A)
【文献】特開2002-024921(JP,A)
【文献】特開平10-162245(JP,A)
【文献】特開平07-234896(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
G07G 1/00
G06Q 30/06
G06Q 20/20
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段と、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段と、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段と、
を有
し、
前記登録情報は、顧客識別情報である処理装置。
【請求項2】
前記警告手段は、前記登録装置のオペレータに向けて情報を出力する出力装置を介して、前記警告処理を行う請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記タグ情報の中には前記商品識別情報が含まれており、
前記警告手段は、前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない前記商品を特定する情報を出力する請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記警告手段は、店員が操作する端末に警告情報を送信する請求項1に記載の処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の処理装置と、
前記商品識別情報を取得する商品識別情報取得手段、前記商品識別情報の取得結果に基づき会計対象の商品を登録する登録手段、及び、前記商品識別情報の取得に応じて、前記電子タグに登録情報を書き込む電子タグ書込手段を有する登録装置と、
を有する登録システム。
【請求項6】
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段と、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段と、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段と、
を有
し、
前記登録情報は、顧客識別情報であり、
前記警告手段は、1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行う監視装置。
【請求項7】
コンピュータが、
登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得し、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断し、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行
い、
前記登録情報は、顧客識別情報である処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段、
として機能させ
、
前記登録情報は、顧客識別情報であるプログラム。
【請求項9】
コンピュータが、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得し、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断し、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行
い、
前記登録情報は、顧客識別情報であり、
1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行う監視方法。
【請求項10】
コンピュータを、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段、
として機能させ
、
前記登録情報は、顧客識別情報であり、
前記警告手段は、1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行うプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、登録システム、監視装置、処理方法、監視方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、顧客が操作することを前提としたセルフPOS(point of sales)端末を開示している。
【0003】
特許文献2は、商品に付されたRFID(radio frequency identifier)タグから商品情報を取得し、取得した商品情報に基づき決済処理を行うPOSシステムを開示している。
【0004】
特許文献3は、商品に付された無線タグから取得したステータスデータが未登録である場合、その商品を会計対象として登録するとともに、その商品の無線タグのステータスデータを登録済に書き換えるPOSターミナルを開示している。そして、当該POSターミナルは、返品登録モード時に、返品対象の商品に付された無線タグから取得したステータスデータの値を確認し、登録済みの場合に返品処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-106218号公報
【文献】特開2011-100371号公報
【文献】特開平10-162245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
顧客が商品登録等を行うセルフPOSの場合、一部の商品を会計対象として登録しないまま、会計対象として登録した他の商品に紛れ込ませて持ち去る等の不正を防止する手段が必要となる。例えば、登録済みの商品を置く場所に置かれた商品の重量を測定し、当該重量に基づき上述のような不正を検出する技術がある。しかし、当該手段の場合、商品以外の物をその場所に置くことができない等の制限が発生し、利便性が悪くなる。特許文献1乃至3はいずれも、当該課題を解決する手段を開示していない。
【0007】
本発明は、セルフPOSにおける顧客の不正行為を検出する新たな技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段と、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段と、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段と、
を有し、
前記登録情報は、顧客識別情報である処理装置が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、
前記処理装置と、
前記商品識別情報を取得する商品識別情報取得手段、前記商品識別情報の取得結果に基づき会計対象の商品を登録する登録手段、及び、前記商品識別情報の取得に応じて、前記電子タグに登録情報を書き込む電子タグ書込手段を有する登録装置と、
を有する登録システムが提供される。
【0010】
また、本発明によれば、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段と、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段と、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段と、
を有し、
前記登録情報は、顧客識別情報であり、
前記警告手段は、1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行う監視装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、
コンピュータが、
登録装置を介して商品識別情報の取得が行われた商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得し、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断し、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行い、
前記登録情報は、顧客識別情報である処理方法が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、
コンピュータを、
登録装置を介して商品識別情報の取得が行われた商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段、
として機能させ、
前記登録情報は、顧客識別情報であるプログラムが提供される。
【0013】
また、本発明によれば、
コンピュータが、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得し、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断し、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行い、
前記登録情報は、顧客識別情報であり、
1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行う監視方法が提供される。
【0014】
また、本発明によれば、
コンピュータを、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段、
として機能させ、
前記登録情報は、顧客識別情報であり、
前記警告手段は、1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行うプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、セルフPOSにおける顧客の不正行為を検出する新たな技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本実施形態の登録システムの全体像及び概要を説明するための図である。
【
図2】本実施形態の登録システムの全体像及び概要を説明するための図である。
【
図3】本実施形態の装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態の処理装置及び登録装置の機能ブロック図の一例である。
【
図5】本実施形態の登録装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態の処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態の監視装置の機能ブロック図の一例である。
【
図8】本実施形態の監視装置の適用例を説明するための図である。
【
図9】本実施形態の監視装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施形態>
まず、
図1を用いて、本実施形態の登録システム1の全体像及び概要を説明する。登録システム1は、会計対象の商品を登録するためのシステムであり、いわゆるPOSレジスターである。登録システム1は、顧客が操作することを前提としたPOSレジスター(いわゆる、セルフPOSレジスター)であってもよいし、店員が操作することを前提としたPOSレジスターであってもよい。
【0018】
図2に示すように、例えば、1つの店舗に複数の登録システム1が設置され、各登録システム1は店舗サーバ9と通信可能に接続される。
【0019】
図1に示すように、登録システム1は、処理装置10と登録装置20とを有する。処理装置10と登録装置20とは、物理的及び/又は論理的に分かれていてもよいし、物理的及び論理的に一体となっていてもよい。
【0020】
読取前商品載置エリア2は、会計対象として登録システム1に登録する前の商品が載置されるエリアである。例えば未登録の商品を収容した買い物かごが読取前商品載置エリア2に載置されてもよい。
【0021】
通信部6は、バーコードリーダ、及び、電子タグ(RFIDタグ等)と通信するタグリーダライタを有する。オペレータは、商品に付されたバーコードをバーコードリーダに読み取らせる。すると、登録装置20は、バーコードの読取結果に基づき、その商品を会計対象として登録する。また、登録装置20は、バーコードの読み取りに応じて、会計対象として登録済みであることを示す登録情報をその商品の電子タグに書き込む。
【0022】
オペレータは、会計対象として登録済みの商品を読取済商品載置エリア3に載置する。例えば、オペレータは、読取済商品載置エリア3に載置されたかごや袋等に登録済みの商品を収容してもよい。
【0023】
処理装置10は、図示するアンテナ4を介して、読取済商品載置エリア3に載置された商品に付された電子タグに記憶されている情報(タグ情報)を取得する。そして、処理装置10は、取得したタグ情報の中に、上述した登録情報が含まれるか判断する。そして、含まれない場合、処理装置10は、警告処理を行う。
【0024】
次に、処理装置10及び登録装置20のハードウエア構成の一例を説明する。本実施形態の処理装置10及び登録装置20が備える機能部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0025】
図3は、本実施形態の処理装置10及び登録装置20のハードウエア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、処理装置10及び登録装置20は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。なお、周辺回路4Aは有さなくてもよい。なお、処理装置10及び登録装置20は物理的及び/又は論理的に一体となった1つの装置で構成されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成されてもよい。物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成される場合、処理装置10及び登録装置20各々が上記ハードウエア構成を備えることができる。
【0026】
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置、外部装置、外部サーバ、外部センサ、カメラ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイス等を含む。入力装置は、例えばキーボード、マウス、マイク、タッチパネル、物理ボタン、カメラ等である。出力装置は、例えばディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等である。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
【0027】
次に、処理装置10及び登録装置20の機能構成を説明する。
図4に、処理装置10及び登録装置20の機能ブロック図の一例を示す。
【0028】
「登録装置20」
図4に示すように、登録装置20は、商品識別情報取得部21と、登録部22と、電子タグ書込部23と、記憶部24とを有する。
【0029】
商品識別情報取得部21は、例えばバーコードリーダを含んで構成される。商品識別情報取得部21は、商品に付されたバーコードを読み取り、その商品の商品識別情報(商品コード等)を取得する。
【0030】
登録部22は、商品識別情報取得部21による商品識別情報の取得結果(バーコードの読取結果)に基づき、会計対象の商品を登録する。例えば、登録部22は、商品識別情報取得部21が認識した商品識別情報に紐づく商品情報(単価、商品名等)を店舗サーバ9に要求する。そして、登録部22は、店舗サーバ9から取得した商品情報を会計対象の商品の情報として記憶部24に記憶させる。店舗サーバ9は、予め店舗で扱う商品の商品マスタ(商品名、単価等を含む)を記憶しておき、当該商品マスタに基づき、上記要求に対する商品情報の返信を実現することができる。
【0031】
電子タグ書込部23は、タグリーダライタを含んで構成される。電子タグ書込部23は、商品識別情報取得部21による商品識別情報の取得(バーコードの読み取り)に応じて、その商品に付されている電子タグに登録情報を書き込む。本実施形態では、登録情報の内容は特段制限されない。電子タグに登録情報が登録されている場合、その商品は会計対象として登録済みであることを示す。一方、電子タグに登録情報が登録されていない場合、その商品は会計対象として登録されてないことを示す。
【0032】
なお、「バーコードの読み取りに応じて電子タグに登録情報を書き込む処理」は、「バーコードの読み取りが行われたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」であってもよいし、「バーコードの読み取りに応じて実行される所定の処理が行われたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」であってもよい。後者の例としては、「バーコードの読み取りに応じて実行されるその商品を会計対象として登録する処理(登録部22による処理)が行われたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」等が例示されるが、これに限定されない。なお、
図4の機能ブロックでは、登録部22と電子タグ書込部23とが線でつながれ、商品識別情報取得部21と電子タグ書込部23とは線でつながれていない。これは、「バーコードの読み取りに応じて実行されるその商品を会計対象として登録する処理(登録部22による処理)が行われたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」を行うことを前提としたものである。
【0033】
なお、バーコードリーダの近くにタグリーダライタを設置し、商品に付されたバーコードをバーコードリーダに近づけてバーコードを読み取らせるオペレータの一連の動作の中で、その商品に付された電子タグへの登録情報の書き込みを行うことが好ましい。このようにすることで、商品に付されたバーコードをバーコードリーダに近づけてバーコードを読み取らせる動作と、商品に付された電子タグをタグリーダライタに近づけて電子タグに登録情報を書き込ませる動作とを別々に行うという面倒を回避できる。
【0034】
図示ないが、登録装置20は、登録部22による登録内容に基づき、税金等を考慮した支払金額を算出する算出部を有する。そして、登録装置20は、算出された支払金額の精算を行う精算部を有してもよい。精算部は、現金、クレジットカード、電子マネー、ポイント、コード決済等の周知の精算手段での精算を受け付けることができる。算出部及び精算部の構成は従来のあらゆる技術を用いて実現できる。
【0035】
なお、登録装置20は、精算部を有さなくてもよい。この場合、登録装置20は、精算部を備える精算装置(外部装置)に、算出部による算出結果(支払金額等)を送信する。そして、精算装置が、その支払金額の精算を行う。
【0036】
次に、
図5のフローチャートを用いて、登録装置20の処理の流れの一例を説明する。
【0037】
商品識別情報取得部21は、商品識別情報の取得待ち状態(バーコードの読み取り待ち状態)となっている(S10)。そして、商品識別情報取得部21が商品に付されたバーコードを読み取り、商品識別情報を取得すると(S10のYes)、登録部22は、S10の読み取り結果に基づき会計対象の商品を登録する(S11)。例えば、登録部22は、バーコードの読み取り結果が示す商品識別情報(商品コード等)に紐づく商品情報(単価、商品名等)を店舗サーバ9から取得し、取得した商品情報を会計対象の商品の情報として記憶部24に記憶させる。
【0038】
そして、電子タグ書込部23は、商品識別情報の取得(バーコードの読み取り)に応じてその商品に付された電子タグに登録情報を書き込む(S12)。例えば、電子タグ書込部23は、バーコードの読み取り(S10)に応じて商品登録(S11)が行われたことを検知すると、当該検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理を行ってもよい。その他、電子タグ書込部23は、バーコードの読み取り(S10)が行われたことを検知すると、当該検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理を行ってもよい。
【0039】
少なくとも1つの商品が会計対象として登録されている場合(S13のYes)、登録装置20は、登録されている商品の精算を開始する指示入力待ち(S14)、及び、商品識別情報の取得待ち(バーコードの読み取り待ち)(S10)となる。
【0040】
そして、精算を開始する指示入力を受付けると(S13のYes)、登録装置20は精算処理を実行する。例えば、登録装置20は、現金、クレジットカード、電子マネー、ポイント、コード決済等の周知の精算手段を用いた精算処理を実行してもよい。その他、登録装置20は、登録内容や支払金額等を精算装置(外部装置)に送信してもよい。
【0041】
「処理装置10」
図4に示すように、処理装置10は、電子タグ読取部11と、判断部12と、警告部13とを有する。
【0042】
電子タグ読取部11は、タグリーダライタを含んで構成される。電子タグ読取部11は、読取済商品載置エリア3に載置された商品に付された電子タグから、当該電子タグに記憶されている情報であるタグ情報を取得する。読取済商品載置エリア3は、登録装置20を介したバーコードの読み取りが行われた商品、すなわち会計対象として登録済みの商品を載置するエリアである。
【0043】
例えば、
図1に示すように、読取済商品載置エリア3に電波を送信可能な位置にアンテナ4が設置される。図では、読取済商品載置エリア3の下方にアンテナ4が設置されているが、アンテナ4の設置位置はこれに限定されない。
【0044】
判断部12は、電子タグ読取部11が取得したタグ情報の中に、商品識別情報の取得(バーコードの読み取り)に応じて書き込まれる上記登録情報が含まれるか判断する。
【0045】
警告部13は、電子タグ読取部11が取得したタグ情報の中に登録情報が含まれない場合、警告処理を行う。
【0046】
警告部13は、登録装置20のオペレータに向けて情報を出力する出力装置を介して、警告処理を行ってもよい。当該出力装置は、警告ランプ、スピーカ、ディスプレイ5等である。警告処理は、例えば、警告ランプの点灯、スピーカを介した警告音の出力、ディスプレイ5への情報の表示などである。ディスプレイ5に表示される情報は、「会計対象として未登録の商品が読取済商品載置エリア3に載置されています。ご確認をお願いします。」等の文章であってもよい。
【0047】
その他、警告部13は、店員が操作する端末に警告情報を送信してもよい。店員が操作する端末は、定員が持ち歩く携帯端末であってもよいし、セルフPOSレジスターの近くに設置され、セルフPOSレジスターの状況を監視するための端末であってもよい。警告情報は、「会計対象として未登録の商品が読取済商品載置エリア3に載置されるエラー」が発生したことを示す情報、及び、当該エラーが発生した登録システム1を識別する情報等を含む。
【0048】
次に、
図6のフローチャートを用いて、処理装置10の処理の流れの一例を説明する。
【0049】
電子タグ読取部11は、読取済商品載置エリア3に電波を送信するアンテナ4から連続的又は間欠的に電波を送信し、商品に付された電子タグに記憶されているタグ情報の取得待ちとなっている(S20)。読取済商品載置エリア3に商品が載置されると、電子タグ読取部11は、その商品に付された電子タグに記憶されているタグ情報を取得する(S20のYes)。
【0050】
次いで、判断部12は、取得された1つまたは複数のタグ情報の中に、商品識別情報の取得(バーコードの読み取り)に応じて電子タグに書き込まれる登録情報が含まれないタグ情報が存在する場合(S21のYes)、警告処理を行う(S22)。警告処理の詳細は、上述の通りである。
【0051】
以上説明した本実施形態の登録システム1によれば、会計対象として登録された商品に付された電子タグに登録済みであることを示す登録情報を書き込み、登録情報が書き込まれていない商品が登録済みの商品を載置する読取済商品載置エリア3に載置されたことを検知すると、警告処理を行うことができる。
【0052】
このような本実施形態の登録システム1をセルフPOSに適用した場合、会計対象として登録されていない商品を読取済商品載置エリア3に載置し、登録処理を行わないまま他の商品に紛れ込ませて持ち去る等の不正を防止することができる。また、会計対象として登録されていない商品を誤って読取済商品載置エリア3に載置し、登録処理をし忘れたまま精算処理を行う不都合を防止することができる。
【0053】
また、このような本実施形態の登録システム1を店員が操作することを前提としたPOSに適用した場合、会計対象として登録されていない商品を誤って読取済商品載置エリア3に載置し、登録処理をし忘れたまま精算処理を行う不都合を防止することができる。
【0054】
また、本実施形態の登録システム1によれば、読取済商品載置エリア3に置かれた商品の重量等に基づき不正行為を検出する技術と異なり、読取済商品載置エリア3に商品以外の物を載置しても特段問題ない。このように、読取済商品載置エリア3に置く物に特に制限がないため、オペレータの利便性が向上する。
【0055】
ここで、本実施形態の変形例を説明する。上記実施形態では、電子タグ読取部11は、読取済商品載置エリア3に電波を送信するアンテナ4から連続的又は間欠的に電波を送信し、タグ情報を取得する処理を常時継続した。変形例として、電子タグ読取部11は、所定のタイミングで上記アンテナ4から電波を送信し、タグ情報を取得する処理をそのタイミングで行ってもよい。所定のタイミングは、例えば、登録装置20に対して精算を開始する入力がなされたタイミング等が例示されるが、これに限定されない。当該変形においても、同様の作用効果が実現される。また、当該変形例の場合、アンテナ4から電波を送信してタグ情報を取得する処理の回数を減らすことができるので、コンピュータの処理負担を軽減できる。
【0056】
ここで、他の変形例を説明する。上記実施形態では、登録装置20の商品識別情報取得部21は、バーコードリーダで商品に付されたバーコードを読み取ることで、その商品の商品識別情報を取得した。会計対象の商品の商品識別情報を取得する処理の変形例として、商品識別情報取得部21は、カメラを有し、当該カメラで撮影した商品の外観の特徴に基づきその商品を識別することで、商品識別情報を取得してもよい。例えば、
図1の通信部6又はその周辺にカメラのレンズが設置されており、会計対象の商品をそこに近づけるとその商品の画像が生成されてもよい。そして、商品識別情報取得部21は、生成された画像から抽出された商品の外観の特徴量と、予め複数の商品各々の外観の特徴量を登録したデータベースとに基づき会計対象の商品を識別することで、その商品の商品識別情報を取得してもよい。
【0057】
この変形例の場合、電子タグ書込部23は、上述のような画像解析による商品識別情報の取得に応じて、その商品に付されている電子タグに登録情報を書き込む。なお、当該変形例における「商品識別情報の取得に応じて電子タグに登録情報を書き込む処理」は、「画像解析で商品識別情報が取得されたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」であってもよいし、「画像解析での商品識別情報の取得に応じて実行される所定の処理が行われたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」であってもよい。後者の例としては、「画像解析での商品識別情報の取得に応じて実行されるその商品を会計対象として登録する処理(登録部22による処理)が行われたことの検知をトリガとして、電子タグに登録情報を書き込む処理」等が例示されるが、これに限定されない。当該変形例においても、同様の作用効果が実現される。
【0058】
<第2の実施形態>
本実施形態では、商品に付される電子タグに、各商品の商品識別情報(商品コード等)が記憶される。そして、処理装置10の警告部13は、電子タグ読取部11が取得したタグ情報の中に登録情報が含まれない場合、そのタグ情報の中に含まれる商品識別情報又はその商品識別情報に基づき特定される商品名(例えば、店舗サーバ9に登録されている商品マスタを利用して特定)の少なくとも一方(商品を特定する情報)を出力する。例えば、警告部13は、登録装置20のオペレータに向けて情報を出力するスピーカやディスプレイ5等を介して、上記商品識別情報や商品名を出力してもよい。例えば、警告部13は、「会計対象として未登録の商品Aが読取済商品載置エリア3に載置されています。ご確認をお願いします。」等の文章を出力してもよい。また、警告部13は、同様の情報を、店員が操作する端末に送信してもよい。
【0059】
本実施形態の登録システム1のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0060】
以上説明した本実施形態の登録システム1によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が実現される。
【0061】
また、本実施形態の登録システム1によれば、電子タグに書き込まれたタグ情報に基づき、会計対象として未登録のまま読取済商品載置エリア3に載置された商品を認識し、その商品を特定する情報を出力することができる。このため、オペレータは、どの商品が未登録のまま読取済商品載置エリア3に載置されたのかを容易に把握することができる。
【0062】
<第3の実施形態>
本実施形態の登録装置20は、会計中の顧客の顧客識別情報を取得する。顧客識別情報は顧客を特定できる情報であり、例えば、顧客の氏名、電話番号、メールアドレス、住所等が例示される。そして、登録部22は、取得された顧客識別情報を、上述した登録情報として電子タグに書き込む。
【0063】
顧客識別情報を取得する手段は特段制限されない。例えば、登録装置20は、顧客が所持する携帯デバイス(スマートフォン、スマートウォッチ、携帯電話、タブレット端末、ICカード等)に記憶されている顧客識別情報を、近距離無線通信等の任意の手段で取得してもよい。その他、登録装置20は、タッチパネルディスプレイ、物理ボタン、マイク等の任意の入力装置を介して、顧客識別情報の入力を受付けてもよい。その他、予め、顧客の生体情報(顔画像情報、指紋情報、声紋情報、虹彩情報等)と顧客識別情報とが紐づけてセンターサーバ等に登録されていてもよい。そして、登録装置20は、顧客から入力された生体情報を、店舗サーバ9を介してセンターサーバに送信し、センターサーバからその生体情報に紐づけて登録されている顧客識別情報を取得してもよい。
【0064】
本実施形態の登録システム1のその他の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0065】
以上説明した本実施形態の登録システム1によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果が実現される。
【0066】
また、本実施形態の登録システム1によれば、会計対象として登録された商品の電子タグに、その商品を購入する顧客の顧客識別情報を書き込むことができる。このため、落し物として商品が届けられた場合、タグ情報に基づき、その商品を購入した顧客を特定することができる。
【0067】
<第4の実施形態>
本実施形態の監視装置は、所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグに記憶されているタグ情報を取得し、タグ情報の中に登録情報が含まれるか判断し、タグ情報の中に登録情報が含まれない場合、警告処理を行う。以下、詳細に説明する。
【0068】
まず、監視装置30のハードウエア構成の一例を説明する。本実施形態の監視装置30が備える機能部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。監視装置30のハードウエア構成を例示するブロック図は、処理装置10及び登録装置20と同様、
図3で示される。
図3の説明は上述の通りであるので、ここでの説明は省略する。
【0069】
次に、監視装置30の機能構成を説明する。
図7に、監視装置30の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、監視装置30は、電子タグ読取部31と、判断部32と、警告部33とを有する。
【0070】
電子タグ読取部31は、所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグから、当該電子タグに記憶されているタグ情報を取得する。所定位置は、店舗の敷地内の任意の位置であり、例えば出入口が例示される。
【0071】
一例として、
図8のように、店舗の出入口にゲート8が設置されるとともに、ゲート8を通過する顧客に向けて電波を送信するアンテナ4が設置されてもよい。そして、電子タグ読取部31は、当該アンテナ4を介して、ゲート8を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグに記憶されているタグ情報を取得してもよい。なお、所定位置を出入口とする上記例はあくまで一例であり、これに限定されない。
【0072】
判断部32は、電子タグ読取部31が取得したタグ情報の中に、登録装置20を介したバーコードの読み取りに応じて電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する。判断部32の構成は、処理装置10の判断部12の構成と同様である。
【0073】
警告部33は、タグ情報の中に登録情報が含まれない場合、警告処理を行う。例えば、警告部33は、所定位置を通過する顧客に向けて情報を出力する出力装置を介して、警告処理を行ってもよい。当該出力装置は、
図8に示す警告ランプ7、スピーカ、ディスプレイ等である。警告処理は、例えば、警告ランプの点灯、スピーカを介した警告音の出力、ディスプレイへの情報の表示などである。ディスプレイに表示される情報は、「エラーが発生しました。店員が到着するまでその場でお待ちください。」等の文章であってもよい。
【0074】
その他、警告部33は、店員が操作する端末に警告情報を送信してもよい。店員が操作する端末は、定員が持ち歩く携帯端末であってもよいし、バックヤード等に設置された端末であってもよい。警告情報は、「会計対象として未登録の商品を所持した顧客が所定位置を通過しようとしているエラー」が発生したことを示す情報、及び、当該エラーが発生した場所(ゲート8の設置場所等)を識別する情報等を含む。
【0075】
次に、
図6のフローチャートを用いて、監視装置30の処理の流れの一例を説明する。
【0076】
電子タグ読取部31は、所定位置に設置されたアンテナ4から連続的又は間欠的に電波を送信し、商品に付された電子タグに記憶されているタグ情報の取得待ちとなっている(S20)。商品を所持した顧客が所定位置を通過すると、電子タグ読取部31は、その商品に付された電子タグに記憶されているタグ情報を取得する(S20のYes)。
【0077】
次いで、判断部32は、取得された1つまたは複数のタグ情報の中に、バーコードの読み取りに応じて電子タグに書き込まれる登録情報が含まれないタグ情報が存在する場合(S21のYes)、警告処理を行う(S22)。警告処理の詳細は、上述の通りである。
【0078】
以上説明した本実施形態の監視装置30によれば、顧客が会計対象として登録されていない商品を所持したまま所定位置(例:出入口)を通過する行為を検出することができる。これにより、精算処理を行わないまま商品を持ち去る等の不正を防止することができる。
【0079】
ここで、本実施形態の変形例を説明する。上記実施形態では、電子タグ読取部31は、アンテナ4から連続的又は間欠的に電波を送信し、タグ情報を取得する処理を常時継続した。変形例として、電子タグ読取部31は、所定のタイミングで上記アンテナ4から電波を送信し、タグ情報を取得する処理をそのタイミングで行ってもよい。所定のタイミングは、例えば、人感センサ等で所定位置を通過する人を検知したタイミング等が例示されるが、これに限定されない。当該変形においても、同様の作用効果が実現される。また、当該変形例の場合、アンテナ4から電波を送信してタグ情報を取得する処理の回数を減らすことができるので、コンピュータの処理負担を軽減できる。
【0080】
また、警告部33は、タグ情報の中に登録情報が含まれない場合に警告処理を行う例に代えて、又は、加えて、次のような警告処理を行ってもよい。すなわち、第3の実施形態で説明したように、登録情報として顧客識別情報が電子タグに書き込まれる場合、警告部33は、1人の顧客が所定位置を通過した時に取得された複数のタグ情報に含まれる複数の顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、警告処理を行ってもよい。
【0081】
所定の警告条件は、複数の顧客識別情報が混在していることである。このような変形例によれば、例えば、顧客が、自身が購入した商品に紛れ込ませて、他の顧客が購入した商品を持ち去る等の不正行為を検出することが可能となる。
【0082】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
1. 登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段と、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段と、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段と、
を有する処理装置。
2. 前記警告手段は、前記登録装置のオペレータに向けて情報を出力する出力装置を介して、前記警告処理を行う1に記載の処理装置。
3. 前記タグ情報の中には前記商品識別情報が含まれており、
前記警告手段は、前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない前記商品を特定する情報を出力する2に記載の処理装置。
4. 前記警告手段は、店員が操作する端末に警告情報を送信する1に記載の処理装置。
5. 前記登録情報は、顧客識別情報である1から4のいずれかに記載の処理装置。
6. 1から5のいずれかに記載の処理装置と、
前記商品識別情報を取得する商品識別情報取得手段、前記商品識別情報の取得結果に基づき会計対象の商品を登録する登録手段、及び、前記商品識別情報の取得に応じて、前記電子タグに登録情報を書き込む電子タグ書込手段を有する登録装置と、
を有する登録システム。
7. 所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段と、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段と、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段と、
を有する監視装置。
8. 前記登録情報は、顧客識別情報であり、
前記警告手段は、1人の前記顧客が前記所定位置を通過した時に取得された複数の前記タグ情報に含まれる複数の前記顧客識別情報が所定の警告条件を満たす場合、前記警告処理を行う7に記載の監視装置。
9. コンピュータが、
登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得し、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断し、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う処理方法。
10. コンピュータを、
登録装置を介して商品識別情報を取得された商品を載置する読取済商品載置エリアに載置された前記商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段、
前記タグ情報の中に、前記商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段、
として機能させるプログラム。
11. コンピュータが、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得し、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断し、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う監視方法。
12. コンピュータを、
所定位置を通過する顧客が所持している商品に付された電子タグからタグ情報を取得する電子タグ読取手段、
前記タグ情報の中に、登録装置を介した商品識別情報の取得に応じて前記電子タグに書き込まれる登録情報が含まれるか判断する判断手段、
前記タグ情報の中に前記登録情報が含まれない場合、警告処理を行う警告手段、
として機能させるプログラム。
【0083】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0084】
1A プロセッサ
2A メモリ
3A 入出力I/F
4A 周辺回路
5A バス
1 登録システム
2 読取前商品載置エリア
3 読取済商品載置エリア
4 アンテナ
5 ディスプレイ
6 通信部
7 警告ランプ
8 ゲート
9 店舗サーバ
10 処理装置
11 電子タグ読取部
12 判断部
13 警告部
20 登録装置
21 商品識別情報取得部
22 登録部
23 電子タグ書込部
24 記憶部
30 監視装置
31 電子タグ読取部
32 判断部
33 警告部