(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】ヒューマンコンピュータインタラクション方法およびその装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20240402BHJP
【FI】
G06F3/0482
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020109580
(22)【出願日】2020-06-25
(62)【分割の表示】P 2018556828の分割
【原出願日】2016-04-28
【審査請求日】2020-07-01
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】李 春▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲栄▼根
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】董 ▲麗▼君
【合議体】
【審判長】山澤 宏
【審判官】山内 裕史
【審判官】野崎 大進
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-134950(JP,A)
【文献】特表2009-524893(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置上の電子地図アプリケーション内で、前記電子地図アプリケーションとは別個の区別可能なアプリケーションからのテキスト文字列を表示する方法であって、前記電子地図アプリケーションは、ユーザが前記電子地図アプリケーションと対話できるようにする複数のユーザインタフェースページを備え、前記方法は、機械可読命令を実行するように構成されたプロセッサにより実施され、その結果、前記機械可読命令が実行されると、前記プロセッサが、
前記電子地図アプリケーションの前記複数のユーザインタフェースページの第1のユーザインタフェースページが開かれるとき、ユーザがテキストの貼り付け操作を開始することなく、ユーザがコピーしたテキストを一時的に格納するリポジトリから、アプリケーションからコピーされたテキスト文字列を見つけ出すステップであって、前記アプリケーションは前記電子地図アプリケーションとは別個で区別可能であり、前記テキスト文字列は前記ユーザにより前記電子地図アプリケーション内に入力されておらず、前記テキスト文字列は位置を示す、ステップと、
前記第1のユーザインタフェースページ内に、見つけられた前記テキスト文字列を、前記ユーザが1つまたは複数の実行可能な操作オプションを実行できるようにする前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションと共にダイアログボックスの形式で表示し、前記ユーザが見つけられた前記テキスト文字列により示される前記位置を使用して前記電子地図アプリケーションと対話できるようにするステップと
を実行することがもたらされる、方法。
【請求項2】
前記テキスト文字列が前記アプリケーションからコピーされることと、前記第1のユーザインタフェースページが開かれることとの間の間隔を判断するステップと、
前記間隔を事前設定されたしきい値と比較するステップと、
間隔が前記事前設定されたしきい値を超えないことに基づいて、前記間隔が有効であると判断するステップと
をさらに含み、前記テキスト文字列の表示は、有効であると判断された前記間隔に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記テキスト文字列は、前記ユーザ装置に関連付けられた記憶装置から取得され、前記記憶装置は、前記ユーザ装置に実装されたクリップボードの基礎となる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションは、前記ユーザが前記複数のユーザインタフェースページの第2のユーザインタフェースページを開くことができるようにする実行可能な操作オプションを含み、前記第2のユーザインタフェースページは、前記テキスト文字列により示される前記位置を地図上に表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションは、前記ユーザが前記複数のユーザインタフェースページの第2のユーザインタフェースページを開くことができるようにする実行可能な操作オプションを含み、前記第2のユーザインタフェースページは、前記ユーザが前記テキスト文字列により示される位置へナビゲートしまたはその位置を特定することができるようにする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ユーザが開始することなく、ユーザ装置上で実行されている電子地図アプリ内に実行可能な操作オプションを表示する方法であって、前記電子地図アプリは、ユーザが前記電子地図アプリと対話できるようにする複数のユーザインタフェースページを含み、前記方法は、機械可読命令を実行するように構成されたプロセッサにより実施され、その結果、前記機械可読命令が実行されると、前記プロセッサが、
前記電子地図アプリの前記ユーザインタフェースページの1つが開かれるとき、テキストが前記ユーザ装置内の記憶装置に格納されていることを検出するステップであって、前記テキストは、前記電子地図アプリとは別個の区別可能なアプリから前記ユーザによりコピーされ、前記ユーザが前記電子地図アプリに入力したものではなく、前記テキストは位置カテゴリに属するテキスト文字列を含む、ステップと、
前記ユーザインタフェースページ内に、前記ユーザが1つまたは複数の実行可能な操作オプションを実行できるようにする前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションをダイアログボックスの形式で表示するステップであって、前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションは位置カテゴリに属する前記テキスト文字列に関連付けられる、ステップと
を実行することがもたらされる、方法。
【請求項7】
前記テキストが前記アプリからコピーされることと、前記ユーザインタフェースページが開かれることとの間の間隔を判断するステップと、
前記間隔を事前設定されたしきい値と比較するステップと、
前記間隔が前記事前設定されたしきい値を超えないことに基づいて、前記間隔が有効であると判断するステップであって、前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションの表示は、有効であると判断された前記間隔に基づく、ステップと
をさらに含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記記憶装置は、ある期間にわたって前記ユーザ装置上でユーザにより入力されたテキストを記録する、請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションは、前記ユーザが前記電子地図アプリ内で地図上の前記テキスト文字列により示される位置を見ることができるようにする実行可能な操作オプションを含む、請求項
6から
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションは、前記ユーザが前記テキスト文字列により示される位置へナビゲートしまたはその位置を特定することができるようにする実行可能な操作オプションを含む、請求項
6から
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ユーザが開始することなく、前記ユーザインタフェースページ内で、前記1つまたは複数の実行可能な操作オプションの隣に前記テキスト文字列を表示するステップをさらに含む、請求項
6から
10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
機械可読命令を実行するように構成されたプロセッサを備え、その結果、前記機械可読命令が実行されると、前記プロセッサが請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法を実行することがもたらされる、ユーザ装置。
【請求項13】
ユーザ装置上で実行されている電子地図アプリ内に実行可能な操作オプションを、ユーザが開始することなく表示するように構成されたユーザ装置であって、前記電子地図アプリは、ユーザが前記電子地図アプリと対話できるようにする複数のユーザインタフェースページを含み、前記ユーザ装置は、機械可読命令を実行するように構成されたプロセッサを備え、その結果、前記機械可読命令が実行されると、前記プロセッサが請求項
6から1
1のいずれか一項に記載の方法を実行することがもたらされる、ユーザ装置。
【請求項14】
コンピュータ記憶媒体であって、実行されると、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法を実施するプログラムを記憶する、コンピュータ記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータ記憶媒体であって、実行されると、請求項
6から
11のいずれか一項に記載の方法を実施するプログラムを記憶する、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル通信の分野に関し、特に、ヒューマンコンピュータインタラクション方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、既存のスマートフォンはすべて、基本的なコピーアンドペースト機能を有する。ユーザは、コンテンツをクリップボードにコピーするために、コピーする必要のあるコンテンツを有するパネル上でコピー操作を実行、次に別のアプリケーションを開くか、別のページに切り替え、ターゲットエリアを選択し、ユーザが所望するさらなる操作を最後に実行できる前にターゲットエリアを長押ししてコピーコンテンツを貼り付ける。
【0003】
ユーザがこれらのアプリケーションを開いたり、これらのページに切り替えたりした後、通常は実行予定の動作が予測可能となる。しかしながら、ユーザは、期待される動作を完了するために、常に複数の繰り返し動作を実行する必要がある。例えば、ユーザは「南京南駅」をクリップボードにコピーし、地図アプリケーションを開いて地図ページに入り、まずアドレス入力ボックスを選択し、ユーザがさらに、所望の情報を見るために検索オプションをタップすることができる前に貼り付けるためにアドレス入力ボックスを長押しする。これは明らかに、ユーザにいくつかの不必要で瑣末な操作のことで負担をかける。
【0004】
従来技術では、一例として電子地図上での位置特定を用いて、コピー-ペースト手順全体が、以下のステップ、すなわちコピーを希望するテキストを選択するステップと、テキストをタップしてテキストをコピーするステップと、アプリケーションソフトウェアページを開くステップと、入力ボックスを選択し、貼り付けるために入力ボックスを長押しするステップと、テキストを電子地図の入力ボックスに貼り付けて検索および位置特定を行うステップとを含む。
【0005】
従来技術の上述したペースト方法の欠点は以下の通りである。まず、ユーザは、入力ボックス(ターゲット領域)をさらにタップし、入力ボックスを長押しし、ペーストオプションが表示されるまで待ち、ユーザが最終的にターゲット情報を検索する前に貼り付けるためのペーストオプションをタップする必要がある。2番目に、ユーザは恐らく、入力ボックスを選択するために複数回のタッピングを実行する必要があり、入力ボックスが選択された後の長押し中に意図的でないスライドが発生することもあり、またユーザは、再度入力ボックスを長押しする必要がある。さらに、ユーザは、コピーコンテンツを忘れる可能性があり、ユーザがコピーコンテンツを確認することができる前に複数の操作を行う必要がある。
【発明の概要】
【0006】
従来技術の欠点を克服するために、本発明はヒューマンコンピュータインタラクション方法およびその装置を提供する。本方法は、ユーザ操作の複雑さを低減することができる。
【0007】
本発明の第1の態様は、電子装置に適用されるヒューマンコンピュータインタラクション方法を提供する。本方法は、ユーザにより第1のページにコピーされたコンテンツを取得し、コンテンツが属するカテゴリを判定するステップと、第2のページのカテゴリを取得するステップと、コンテンツのカテゴリを第2のページのカテゴリと照合するステップと、照合結果が空ではない場合、少なくとも1つの操作オプションを第2のページに表示するステップであり、少なくとも1つの操作オプションは第2のページ上でコンテンツに対する操作を実行する機能を有し、それによりユーザが操作オプションを選択した後で電子装置が機能を直接実行する、ステップとを含む。
【0008】
第1の態様の第1の可能な実装において、コンテンツが属するカテゴリを判定するステップは、コピーテキストコンテンツに対して意味解析を実行してコピーコンテンツのキーワードを抽出し、キーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合してコンテンツが属するカテゴリを取得するステップを含む。
【0009】
第1の態様の第1の可能な実装に関して、第2の可能な実装において、コピーテキストコンテンツは、1つまたは複数のキーワードを含み、キーワードには1つまたは複数のカテゴリがある。
【0010】
第1の態様の第3の可能な実装において、第2のページには1つまたは複数のカテゴリがある。
【0011】
第1の態様の第3の可能な実装に関して、第4の可能な実装において、コンテンツが属する1つまたは複数のカテゴリは、第2のページの1つまたは複数のカテゴリと個別に照合される。
【0012】
第1の態様の第5の可能な実装において、第2のページのカテゴリを取得するステップの前に、本方法はさらに、ユーザのコピー操作と第2のページを開くこととの間の時間間隔が予め設定された制限時間範囲にあることを判定するステップを含む。
【0013】
第1の態様の第1、第2、第3、第4、または第5の可能な実装に関して、第6の可能な実装において、コピーコンテンツはテキスト情報であり、コピーテキストコンテンツは、画像、音声またはビデオデータというよりテキスト情報であり、一般的なテキスト文書名の拡張子は、.txt、.doc、.doocx、.wpsなどを含む。
【0014】
第1の態様の第7の可能な実装において、第2のページのカテゴリは予め定義され、第2のページのカテゴリはキーワードのカテゴリ化と一致し、それにより第2のページのカテゴリをキーワードのカテゴリと照合するのがいっそう便利になる。
【0015】
本発明の第2の態様は、ヒューマンコンピュータインタラクション装置を提供する。本装置はユーザによりコピーされたコンテンツのカテゴリを取得するモジュールと、第2のページカテゴリ取得モジュールと、照合モジュールと、プロンプト操作モジュールとを備え、ユーザによりコピーされたコンテンツのカテゴリを取得するモジュールは、ユーザにより第1のページにコピーされたコンテンツを取得し、コンテンツが属するカテゴリを判定するように構成され、第2のページカテゴリ取得モジュールは、第2のページのカテゴリを取得するように構成され、照合モジュールは、コンテンツのカテゴリを第2のページのカテゴリと照合するように構成され、プロンプト操作モジュールは、照合結果が空ではない場合、少なくとも1つの操作オプションを第2のページに表示するように構成され、少なくとも1つの操作オプションは第2のページ上でコンテンツに対する操作を実行する機能を有し、機能は、ユーザが操作オプションを選択した後で直接実行される。
【0016】
第2の態様の第1の可能な実装において、ユーザによりコピーされたコンテンツのカテゴリを取得するモジュールは、ユーザによりコピーされたテキストコンテンツに対して意味解析を実行してコピーテキストコンテンツのキーワードを取得し、キーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合してコンテンツが属するカテゴリを抽出するように構成される。
【0017】
第2の態様の第2の可能な実装において、照合モジュールは、キーワードと第2のページとの1つまたは複数の一致した組み合わせを取得するために、キーワードの1つまたは複数のカテゴリを第2のページの1つまたは複数のカテゴリと個別に照合するように構成される。
【0018】
装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ、および携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)を含む。
【0019】
本発明の実施形態では、抽出されたコピーテキストコンテンツのカテゴリがキーワードのカテゴリと照合され、一致したグループはプロンプト操作として使用される。プロンプト操作は、ユーザにより実行され得る次の動作を促すために、ダイアログボックスの形式で表示され、それによりユーザ操作の複雑さが低減され、テキスト情報を貼り付ける精度が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態によるスマートペーストのブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態によるスマートペースト方法の概略フローチャートである。
【
図2a】
図2aは、本発明の実施形態によるキーワードを抽出するステップの概略フローチャートである。
【
図2b】
図2bは、本発明の実施形態によるキーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合するステップの概略図である。
【
図2c】
図2cは、本発明の実施形態による、Androidシステムによって維持される各アクティビティのライフサイクルの概略図である。
【
図2d】
図2dは、本発明の実施形態による、キーワードカテゴリをアプリケーションソフトウェアページカテゴリと照合するステップの概略図である。
【
図2e】
図2eは、本発明の実施形態による、電子地図上に表示されるプロンプト操作の概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態による、アドレス帳に表示されるプロンプト操作の概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態によるヒューマンコンピュータインタラクション装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願の技術的解決策を、添付図面を参照しかつ実施形態に関連して説明する。
【0022】
本発明の実施形態では、ユーザがテキストをコピーすると、コピーテキストコンテンツのキーワードがカテゴリ化される。ユーザがアプリケーションソフトウェアページに入ると、アプリケーションソフトウェアページのカテゴリが取得され、キーワードのカテゴリと照合される。最後に、一致したカテゴリがプロンプト操作オプションとして使用され、プロンプト操作オプションがダイアログボックスの形式で表示される。ユーザは、プロンプト操作オプションでタップ操作を実行する。したがって、従来のコピー-ペースト方法における複雑な操作、低精度、および瑣末な操作の問題が解決される。
【0023】
本発明の実施形態における方法は、端末のシステムソフトウェア(システムソフトウェアは、アプリケーションソフトウェアの開発および実行を支援するシステムであり、ユーザが介在する必要のない様々なプログラムのセットである)に適用される。端末は、複数のアプリケーションソフトウェア(アプリケーションソフトウェアは、様々なプログラミング言語を使用してコンパイルされたアプリケーションプログラムのセットであり、ナビゲーションアプリやWordなどの様々なアプリケーションの問題を解決するように設計されたコンピュータソフトウェアプログラムである)を含む。
【0024】
端末は、プロセッサ、メモリ、入力モジュール、ディスプレイモジュール、ネットワーク通信モジュール、およびシステムバスを含み得る。システムバスは、端末のコンポーネント間の情報転送を実行するように構成される。入力モジュールは、キーボード、タッチスクリーン、およびマウスなどの1つまたは複数の構成要素を含んでもよく、ユーザによって入力される情報を受信し、受信した情報を処理するためにプロセッサに送信するように構成される。表示モジュールは、端末が表示する必要があるコンテンツを表示するように構成される。入力モジュールおよび表示モジュールは、1つのタッチスクリーンに統合されてもよい。ネットワーク通信モジュールは、端末と外部装置との間の通信の機能を実現するように構成される。メモリは、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、オペレーティングシステムおよびアプリケーションソフトウェアなどの対応するプログラムを格納し得る。例えば、ナビゲーションアプリが端末にインストールされる場合、ナビゲーションアプリをインストールするために使用されるアプリケーションソフトウェアは、携帯電話端末のメモリに記憶される。プロセッサは、メモリに格納されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行して、端末の様々な機能アプリケーションを実行し、データ処理を実行する。
【0025】
以下、
図1を一例として用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態によるスマートペーストのブロック図であり、ブロック図はシステムソフトウェア101とアプリケーションソフトウェア102を含む。本発明のこの実施形態では、システムソフトウェア101は端末のオペレーティングシステムに基づいて開発され、端末上のアプリケーションソフトウェア102はシステムソフトウェア101に基づいて開発される。ユーザがテキストをコピーした後、コピーテキストコンテンツのキーワードCOPYKEYのカテゴリは、アプリケーションソフトウェア102のページのカテゴリと照合される。1つのアプリケーションソフトウェア102は複数のアプリケーションソフトウェアページを含むので、ページカテゴリACTIVITYTYPEはアプリケーションソフトウェアページの属性に存在する。言い換えれば、カテゴリ属性TYPEがアプリケーションソフトウェアページACTIVITYに追加される。したがって、システムソフトウェア101が作動すると、アプリケーションソフトウェア102のページのカテゴリACTIVITYTYPEは、直接読み取られ、キーワードのカテゴリCOPYTYPEと照合され得る。最後に、一致したカテゴリを操作オプションとして使用し、操作可能な操作をダイアログボックスに表示して、コピー-ペースト処理全体を完了する。ここで説明されるペーストは、従来技術でクリップボードに一時的に格納されたテキストを貼り付ける操作ではなく、ユーザが選択する一致したカテゴリをシステムソフトウェア101がダイアログボックスに表示する処理である。
【0026】
なお、本発明の実装において、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)などのアプリケーションソフトウェアをインストールする機能を有する端末装置であってもよい。これは限定されない。
【0027】
本発明は、電子装置に適用されるヒューマンコンピュータインタラクション方法を提供し、
ユーザにより第1のページにコピーされたコンテンツを取得し、コンテンツが属するカテゴリを判定するステップと、
第2のページのカテゴリを取得するステップと、
コンテンツのカテゴリを第2のページのカテゴリと照合するステップと、
照合結果が空ではない場合、少なくとも1つの操作オプションを第2のページに表示するステップであり、少なくとも1つの操作オプションは第2のページ上でコンテンツに対する操作を実行する機能を有し、それによりユーザが操作オプションを選択した後で電子装置が機能を直接実行する、ステップと
を含む。
【0028】
本発明のこの実施形態は、Androidオペレーティングシステムに基づいている。第1のページと第2のページは両方ともアプリケーションソフトウェアページである。第1のページと第2のページは、同じアプリケーションソフトウェアページであってもよく、異なるアプリケーションソフトウェアページであってもよい。以下、説明用の例として電子地図アプリを使用する。
図2は、本発明の実施形態によるスマートペースト方法の概略フローチャートである。
図2に示すように、本方法は、ステップS601からS608を含む。
【0029】
ステップS601:コピーを開始する。
【0030】
ユーザは、端末のアプリケーションソフトウェアページ上にテキストをコピーすることを選択し、コピーテキストコンテンツが一時的にクリップボードに格納される。
【0031】
端末内の1つのアプリケーションソフトウェアは、1つまたは複数のアプリケーションソフトウェアページを含み得ることに留意されたい。例えば、電子地図には、位置特定のためのアプリケーションソフトウェアページ、ナビゲーションのためのアプリケーションソフトウェアページ、さらにはリアルタイムの交通量を見るためのアプリケーションソフトウェアページがあり、それらは本発明の実施形態では総称してアプリケーションソフトウェアページと呼ばれる。アプリケーションソフトウェアは、本明細書では個々にはリストされていない電子地図アプリ、電子アドレス帳アプリ、ブラウザアプリなどを含む。
【0032】
本発明のこの実施形態では、コピーテキストはコンピュータ内のドキュメントタイプであり、主に画像、音声またはビデオデータではなくテキスト情報を記録および格納するために使用される。一般的なテキスト文書名の拡張子は、.txt、.doc、.docx、.wpsなどであり、これらは限定されず、総称してテキストと呼ばれる。
【0033】
ステップS602:コピーテキストコンテンツのキーワードを抽出する。
【0034】
図2aに示すように、
図2aは、本発明の実施形態によるキーワードを抽出する概略フローチャートである。ユーザによりコピーテキストコンテンツに対して意味解析が行われた後、N個(Nは1以上の整数)のキーワードがコピーコンテンツから抽出される。
【0035】
例えば、キーワード「南京南駅」が「乗客は、南京南駅まで南京メトロ1号線に乗っていくことができる」というコピーテキストコンテンツから抽出される。複数のキーワードがコピーテキストコンテンツから抽出されてもよく、キーワードインデックスが確立される。抽出されたキーワードを表1に示す。表1は、本発明の実施形態による、キーワードが抽出された後の模式図である。
【0036】
【0037】
なお、ユーザがテキストコンテンツをコピーする場合、ユーザは「南京南駅」を直接コピーすることを選択することがあり、意味解析がコピーテキストコンテンツ「南京南駅」に対して行われ、キーワード「南京南駅」を取得する。具体的には、意味解析は、コピーテキストコンテンツからキーワードを取得する、より便利で正確な処理を目的として実行される。例えば、ユーザがコピー操作を行う場合、コピーテキストコンテンツが「南京南駅行き」であっても、意味解析によってキーワード「南京南駅」を取得することができる。
【0038】
ステップS603:キーワードを解析してカテゴリ化する。
【0039】
図2bに示すように、
図2bは、本発明の実施形態による、キーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合する概略図である。
【0040】
抽出されたキーワードは、キーワードカテゴリライブラリと照合され、キーワードのカテゴリを判定する。
【0041】
キーワードカテゴリライブラリは、端末のメモリに格納されることに留意されたい。本発明のこの実施形態では、キーワードカテゴリライブラリのパスがシステムソフトウェアのプログラムに書き込まれる。システムソフトウェアのプログラムが作動すると、プロセッサはキーワードカテゴリライブラリを直接呼び出して、抽出されたキーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合する。キーワードカテゴリライブラリは事前設定されており、展開をサポートする。キーワードカテゴリライブラリは、位置カテゴリ、連絡先カテゴリ、検索カテゴリ、ウェブアドレスカテゴリ、テキストパスカテゴリ、ビデオリソースパスカテゴリ、オーディオリソースパスカテゴリなどを含む。キーワードの各カテゴリには、カテゴリの特性に属する複数の属性が予め格納されており、例えば、「南京南駅」、「北京西駅」などが位置カテゴリに格納されている。
【0042】
本発明のこの実施形態では、各キーワードは、複数のカテゴリに属し得る。例えば、キーワード「南京南駅」は、「南京南駅」のナビゲーションや位置特定を行うために位置カテゴリに属し、さらに、ブラウザページ上で検索を行うためにブラウザカテゴリに属する。キーワードのカテゴリが判定された後、表2に示されるように、表2は、本発明の実施形態による、キーワードがキーワードカテゴリライブラリと照合された後に得られる概略図である。表2は、1つのキーワード「南京南駅」と、キーワードカテゴリ1「位置カテゴリ」とキーワードカテゴリ2「検索カテゴリ」との2つのキーワードカテゴリを示している。
【0043】
【0044】
ステップS604:コアプリケーションソフトウェアページを開き、キーワードが有効期限内にあるか否かを判定する。
【0045】
ユーザはテキストをコピーし、次に特定時間後にアプリケーションソフトウェアページを開く。言い換えれば、テキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間には、ある時間間隔がある。ユーザがアプリケーションソフトウェアを開くと、クリップボードに一時的に格納されたキーワードについて、システムソフトウェアのプログラムは、テキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔が所定の時間内に入るか否かを判定する必要がある。
【0046】
判定結果がテキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔が所定の時間内に入るまたは所定の時間と等しいというものであれば、ステップS605が実行される。判定結果がテキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔が所定の時間を超過しているというものであれば、ステップS605は実行されず、したがって、ステップS608が実行される。
【0047】
本発明のこの実施形態では、所定の時間は、システムソフトウェアのプログラムによりデフォルトで設定される時間である。ユーザは、要求事項に基づいて所定の時間をカスタマイズしてもよい。例えば、テキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔は、携帯端末の設定メニューバーを使用して5分に設定される。この場合、コピー操作が完了された後、コピーコンテンツの有効期限は5分である。テキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔が5分を超過すると、コピーテキストは有効になり、その後のステップはそれ以上実行されず、代わりにステップS608が直接実行される。
【0048】
ステップS603とステップS604の持続期間に比べ、ステップS601とステップS603の持続期間は無視できる。本発明のこの実施形態で説明される、テキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔は、ステップS603とステップS604との間の時間である。例えば、ステップS603とステップS604との間に、ユーザはテキストのコピーの後長期間アプリケーションソフトウェアを開いておらず、代わりに端末の電源を切ることを選択する。この場合、コピーテキストは有効になる。
【0049】
ステップS605:アプリケーションソフトウェアページのカテゴリを取得する。
【0050】
アプリケーションソフトウェアは、システムソフトウェアベンダーまたは端末装置に対するインタフェースを開き、あるいはAndroidのインターネットアーキテクチャなどのシステムアーキテクチャをサポートして、端末装置がアプリケーションソフトウェアページのカテゴリを取得し使用することを実現する。
【0051】
アプリケーションソフトウェアページのカテゴリは、位置カテゴリ、連絡先カテゴリ、検索カテゴリ、ウェブアドレスカテゴリ、テキストパスカテゴリ、ビデオリソースパスカテゴリ、オーディオリソースパスカテゴリなどを含む。
【0052】
アプリケーションソフトウェアページおよびアプリケーションソフトウェアページのカテゴリは表3に示される。表3は、本発明の実施形態によるアプリケーションソフトウェアページおよびアプリケーションソフトウェアページのカテゴリの概略図である。
【0053】
【0054】
アプリケーションソフトウェアページのカテゴリはキーワードカテゴリライブラリ中のカテゴリと一致し、ステップS606の照合を容易にすることに留意されたい。カテゴリ属性TYPEがアプリケーションソフトウェアページACTIVITYに追加されるため、システムソフトウェアのプログラムはアプリケーションソフトウェアページのカテゴリACTIVITYTYPEを読み出す。しかし、カテゴリ属性TYPEがアプリケーションソフトウェアページACTIVITYに追加されない場合、システムソフトウェアのプログラムはアプリケーションソフトウェアのカテゴリを取得し、アプリケーションソフトウェアのカテゴリをアプリケーションソフトウェアページのカテゴリとして使用する。本明細書においてアプリケーションソフトウェアのカテゴリを取得するステップは以下の通りである。市場において数量ランクがトップであるアプリケーションソフトウェアアプリは、カテゴリ表を得るために予めカテゴリ化されており、カテゴリ表はサーバまたはクラウドに格納され、かつアプリケーションソフトウェアアプリの端末上へのインストールの間に端末のメモリに格納される。あるいは、端末は、アプリケーションソフトウェアのカテゴリをクエリするときにアプリケーションソフトウェアのカテゴリをサーバまたはクラウドから取得してもよい。別の方法では、ユーザは、アプリケーションソフトウェアのカテゴリを手動で追加してもよい。ユーザがカテゴリを手動で追加する場合、システムはユーザに追加されることが可能なカテゴリを選択し追加するように促してもよい。あるいは、アプリケーションソフトウェアのカテゴリは、別の端末から取得されてもよく、例えば、アプリケーションソフトウェアのカテゴリ情報は、BluetoothまたはWLANなどの方式で取得される。システムソフトウェアのプログラムがステップS605を実行する場合、アプリケーションソフトウェアのカテゴリを取得するように、カテゴリ表が端末のメモリから直接読み出され、またはアプリケーションソフトウェアのカテゴリがネットワーク側から取得され、または情報が別の端末から取得される。
【0055】
アプリケーションソフトウェアページのカテゴリは、取得された後で、コピーテキストから抽出されたキーワードのカテゴリと照合される必要がある。照合は、コピーテキストから抽出されたキーワードについて1つまたは複数のカテゴリを1つずつ検索し、キーワードのカテゴリがアプリケーションソフトウェアページのカテゴリと一致するか否かを判定することを意味する。
【0056】
アプリケーションソフトウェアページおよびキーワードはそれぞれ2つ以上のカテゴリに属し得ることに留意されたい。したがって、2層の循環方式は、各組み合わせに対して比較を実施するために使用される必要がある。
【0057】
以下、
図2cを一例として用いてアプリケーションソフトウェアページのカテゴリを取得する具体的な実施形態を説明する。具体的には、
図2cは、Androidシステムによって維持される各アクティビティのライフサイクルを示す。Activityが最初に入力されるとき、ActivityのonCreate()方法が実行される。Activityのカテゴリを取得する操作およびActivityのカテゴリをクリップボード中のコンテンツと照合する操作は、Activity.javaのonCreate()方法に追加し得る。
【0058】
各Activityのカテゴリは、AndroidManifest.xmlファイルに以下の様に設定される。
<activity
android:name="com.example.smartpaste.MainActivity"
android:label="@string/app_name" >
<meta-data
android:name="sort"
android:value="search|navigation|location" />
</intent-filter>
</activity>
【0059】
カテゴリは、キー-値(key-value)のペアの形式で設定される。複数の値は、「値」に設定され得、「|」で区切られる。
Modify Activity.onCreate():
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
...
String sort[] = readCategory();//Read a category of an Activity
matchClipboard(sort);//Match a category against a keyword in a clipboard
...
}
private String[] readCategory() {
try {
ActivityInfo activityInfo = this.getPackageManager().getActivityInfo(
getComponentName(), PackageManager.GET_META_DATA);
String value = activityInfo.metaData.getString("sort", null);
if (!TextUtils.isEmpty(value)) {
String sort[] = value.split("\\|");
return sort;
}
} catch (NameNotFoundException e) {
e.printStackTrace();
}
return null;
}
private void matchClipboard(String[] sort) {
//TODO
}
【0060】
オプションがタップされた後でコールバックする。
//Callback, a callback after "Search for xxx" is tapped:
public void onSmartPasteForSearch(String value) {}
//Callback, a callback after "Locate xxx" is tapped
public void onSmartPasteForLocation(String loc) {}
Callback, a callback after "Navigate to xxx" is tapped
public void onSmartPasteForNavigation(String loc) {}
【0061】
以下、説明のために
図2dを一例として用いる。
図2dは、本発明の実施形態による、キーワードカテゴリをアプリケーションソフトウェアページカテゴリと照合するステップの概略図である。
【0062】
図2dに示すように、コピーテキストから抽出されたキーワードは、N個(Nは0より大きな整数である)のキーワードカテゴリである、複数のカテゴリに属し得る。アプリケーションソフトウェアページは、M個(Mは0より大きな整数である)のアプリケーションソフトウェアページカテゴリである、複数のカテゴリに属し得る。キーワードの各カテゴリは、アプリケーションソフトウェアページの各カテゴリと照合される必要がある。照合が失敗すると、照合についての組み合わせは無視され、ステップS608が実行される。照合が成功すると、すべての一致した組み合わせが格納され、一致した組み合わせは、本発明の実施形態では端末のプロセッサによりシステムソフトウェアに割り当てられるバッファに格納され、ステップS607が実行される。X個(Xは0より大きな整数である)の一致したグループである、複数の一致した組み合わせがあってもよい。
【0063】
照合結果は表4に示される。表4は、本発明の実施形態による、キーワードのカテゴリをアプリケーションソフトウェアページのカテゴリと照合する概略図である。
【0064】
【0065】
ステップS607:操作可能オプションを表示する。
【0066】
アプリケーションソフトウェアページのカテゴリがキーワードのカテゴリと一致した後では、複数のX個の一致したグループがあり得る。この場合、すべ得の一致したグループは表示される。言い換えれば、「ペースト」操作が完了する。
【0067】
表5は、本発明の実施形態による、キーワードがアプリケーションソフトウェアと一致した後に得られる概略図である。
【0068】
【0069】
図5に示すように、キーワード「南京南駅」のカテゴリは、位置カテゴリおよび検索カテゴリを含む。電子地図ページは、位置カテゴリに属す。照合が成功した後、一致したグループがダイアログボックスの形式で表示される。具体的には、プロンプト操作中には、「位置を特定する:南京南駅」および「ナビゲート先:南京南駅」が表示される。ブラウザページは検索カテゴリに属し、照合が成功した後、一致したグループがダイアログボックスの形式で表示される。具体的には、プロンプト操作中には、「検索対象:南京南駅」が表示される。
【0070】
これは、電子地図を一例として使用して以下に説明される。
図2eは、本発明の実施形態による、端末の電子地図上に表示されるプロンプト操作の概略図である。
【0071】
図2eに示すように、一致したグループが電子地図上に表示される。具体的には、キーワードの位置カテゴリ「南京南駅」が電子地図ページの位置カテゴリと一致する。電子地図ページは、位置カテゴリに属すが、電子地図のカテゴリはより性格には「ナビゲートする」と「位置特定する」に分類される。したがって、ユーザが電子地図ページを開いた後で、「位置を特定する:南京南駅」および「ナビゲート先:南京南駅」が表示される。明らかに、本明細書ではユーザが実行したいすべての操作は表示する可能性は低い。言い換えれば、ユーザは、「ナビゲートする」または「位置特定する」以外の操作を実行したいことがある。したがって、ユーザが選択するように「無視する」操作が表示されるダイアログボックスに提供される。ユーザは、「ナビゲートする」または「位置特定する」をタップすることによって「南京南駅」へナビゲートするまたはその位置を特定する操作を直接実行することができる。
【0072】
以下、アドレス帳アプリケーションソフトウェアを一例として使用して本発明の実施形態によるスマートペースト方法を説明する。
【0073】
ユーザは、1つのテキスト情報「シャオミンの電話番号は12312345678です」をアプリケーションソフトウェアのページ上にコピーする。システムソフトウェアのプログラムは、コピーテキスト情報に意味解析を実行してキーワード「シャオミン/12312345678」を取得する。この場合、システムソフトウェアのプログラムは、キーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合するために、キーワードカテゴリライブラリを呼び出し、キーワードのカテゴリが「連絡先カテゴリ」ということが取得される。ユーザがアドレス帳アプリケーションソフトウェアのページを開くときに、クリップボードに一時的に格納されるキーワードの有効期限が判定される。テキストのコピーとアプリケーションソフトウェアを開く操作との間の時間間隔が有効期限を超過すれば、システムソフトウェアのプログラムの動作は直接終了される。時間間隔が有効期限内であれば、アドレス帳アプリケーションソフトウェアのページのカテゴリが「連絡先カテゴリ」ということが取得され、照合結果「連絡先カテゴリの照合が成功する」を得るために、取得されたキーワードの「連絡先カテゴリ」がアドレス帳アプリケーションソフトウェアのページのカテゴリと照合される。
【0074】
図3に示すように、
図3は、本発明の実施形態による、アドレス帳に表示されるプロンプト操作の概略図である。ダイアログボックスがアドレス帳アプリケーションソフトウェアのページ上に表示される。操作可能なオプションである「連絡先を追加する:シャオミン/12312345678」および「無視する」が、ユーザが選択するように表示される。ユーザは、「連絡先を追加する:シャオミン/12312345678」をタップすることにより連絡先を追加する操作を直接実行することができる。
【0075】
本発明のこの実施形態では、コピーテキストコンテンツのカテゴリが抽出され、キーワードのカテゴリと照合され、一致したグループがプロンプト操作として使用される。プロンプト操作は、ユーザにより行われ得る次の動作をインテリジェントにプッシュするためにダイアログボックスの形式で表示され、それによりユーザ操作の複雑さが低減され、テキスト情報の貼り付けの精度が向上される。
【0076】
以下、一例としてスマート端末を使用して本発明の実施形態を説明する。
図4は、本発明の実施形態によるヒューマンコンピュータインタラクション装置の概略構成図である。
【0077】
図4に示すように、本装置は、ユーザによってコピーされたコンテンツのカテゴリを取得するモジュール401と、第2のページカテゴリ取得モジュール402と、照合モジュール403と、プロンプト操作モジュール404とを備える。
【0078】
ユーザによりコピーされたコンテンツのカテゴリを取得するモジュール401は、ユーザにより第1のページにコピーされたコンテンツを取得し、コンテンツが属するカテゴリを判定するように構成される。
【0079】
第2のページカテゴリ取得モジュール402は、第2のページのカテゴリを取得するように構成される。
【0080】
照合モジュール403は、コンテンツのカテゴリを第2のページのカテゴリと照合するように構成される。
【0081】
プロンプト操作モジュール404は、照合結果が空ではない場合、少なくとも1つの操作オプションを第2のページに表示するように構成され、少なくとも1つの操作オプションは第2のページ上でコンテンツに対する操作を実行する機能を有し、当該機能は、ユーザが操作オプションを選択した後で直接実行される。
【0082】
本装置において、ユーザによりコピーされたコンテンツのカテゴリを取得するモジュール401は、ユーザによりコピーされたテキストコンテンツに対して意味解析を実行してコピーテキストコンテンツのキーワードを取得し、キーワードをキーワードカテゴリライブラリと照合してキーワードのカテゴリを抽出するようにさらに構成される。
【0083】
本装置において、照合モジュール403は、キーワードとアプリケーションソフトウェアページとの1つまたは複数の一致した組み合わせを取得するために、キーワードの1つまたは複数のカテゴリをアプリケーションソフトウェアページの1つまたは複数のカテゴリと個別に照合するように構成される。
【0084】
本装置では、キーワードのカテゴリとアプリケーションソフトウェアページのカテゴリとの一致した組み合わせを操作可能なオプションとして使用し、これをダイアログボックスの形式で表示することにより、本発明の実施形態における「ペースト」操作が完了される。
【0085】
本発明のこの実施形態では、コピーテキストコンテンツのカテゴリが抽出され、キーワードのカテゴリと照合され、一致したグループがプロンプト操作として使用される。プロンプト操作は、ユーザにより行われ得る次の動作をインテリジェントにプッシュするためにダイアログボックスの形式で表示され、それによりユーザ操作の複雑さが低減され、テキスト情報の貼り付けの精度が向上される。
【0086】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態で記載された実施例と組み合わせて、部およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって実施されてもよいことをさらに認識し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、上記は、機能にしたがって各例の組成物およびステップを一般的に説明した。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーションおよび設計制約条件に依存する。当業者であれば、異なる方法を使用して特定の用途ごとに記載された機能を実施し得るが、その実施は本発明の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0087】
本明細書に開示された実施形態で記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはそれらの組み合わせによって実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的プログラム可能ROM、電気的消去可能プログラム可能ROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形式の記憶媒体に常駐し得る。
【0088】
前述の特定の実施形態では、本発明の目的、技術的解決策、および利点がさらに詳細に説明される。前述の説明は本発明の特定の実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを理解されたい。本発明の原理から逸脱することなくなされた任意の変更、等価な置換または改良は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。