IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社トヨタマップマスターの特許一覧

特許7464501情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図7
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図8
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図9
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図10
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図11
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図12
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20240402BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240402BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240402BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
G01C21/34
G06Q50/10
G01C21/26 P
G08G1/005
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020187144
(22)【出願日】2020-11-10
(65)【公開番号】P2022076659
(43)【公開日】2022-05-20
【審査請求日】2022-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 康博
(72)【発明者】
【氏名】藤森 一憲
(72)【発明者】
【氏名】山田 卓司
(72)【発明者】
【氏名】岡 尚哉
(72)【発明者】
【氏名】山下 由美子
(72)【発明者】
【氏名】木村 奈昌
【審査官】▲高▼木 真顕
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-031538(JP,A)
【文献】特開2016-157372(JP,A)
【文献】特開2002-015215(JP,A)
【文献】特開2017-150947(JP,A)
【文献】特開2012-048559(JP,A)
【文献】特開2016-139263(JP,A)
【文献】特開平09-212563(JP,A)
【文献】特開2019-046256(JP,A)
【文献】特開2015-155812(JP,A)
【文献】特開2015-115050(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G08G 1/00 - 99/00
G09B 29/00 - 29/14
G06Q 10/00 - 10/30
G06Q 30/00 - 30/08
G06Q 50/00 - 50/20
G06Q 50/26 - 99/00
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスポットを巡回するための複数の移動プランを生成することと、
前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットについて、当該スポットを訪問したユーザの満足度に影響する情報であって、当該スポットにおいて鑑賞が可能なイベントに関する情報を、訪問推奨度または推奨の理由、および訪問時刻と関連付けて定義したスポット情報を取得することと、
前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる前記複数のスポットのそれぞれについて、到着時刻に対応する前記スポット情報を抽出し、前記抽出したスポット情報とともに、前記複数の移動プランのそれぞれをユーザに提示することと、
を実行する制御部を有する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記複数のスポットのそれぞれと、前記スポット情報とを関連付けて記憶する記憶部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記スポット情報は、時間帯別の混雑度に関する情報をさらに含み、
前記制御部は、前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における混雑度を表す情報を前記ユーザにさらに提示する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記スポット情報は、時間帯別の待ち時間に関する情報をさらに含み、
前記制御部は、前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における待ち時間を表す情報を前記ユーザにさらに提示する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数のスポットについて、各スポットにおいて時間帯別に撮影された画像データを記憶する記憶部をさらに有し、
前記制御部は、前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットのそれぞれについて、到着時刻に対応する画像データを取得し、前記ユーザにさらに提示する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ユーザの嗜好に基づいて、前記複数のスポットを評価し、前記評価に基づいたコメントを前記ユーザにさらに提示する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記取得したスポット情報に基づいて、前記複数の移動プランのいずれかに、前記ユーザの満足度が所定値を下回るスポットが含まれることを判定し、当該スポットについて、前記満足度が前記所定値を上回る代替スポットを提案する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記取得したスポット情報に基づいて、前記複数の移動プランのいずれかに、前記ユーザの満足度が所定値を下回るスポットが含まれることを判定し、当該スポットを含む移動プランを前記ユーザに提示しない、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、
複数のスポットを巡回するための複数の移動プランを生成するステップと、
前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットについて、当該スポットを訪問したユーザの満足度に影響する情報であって、当該スポットにおいて鑑賞が可能なイベントに関する情報を、訪問推奨度または推奨の理由、および訪問時刻と関連付けて定義したスポット情報を取得するステップと、
前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる前記複数のスポットのそれぞれについて、到着時刻に対応する前記スポット情報を抽出し、前記抽出したスポット情報とともに、前記複数の移動プランのそれぞれをユーザに提示するステップと、
を実行する、情報処理方法。
【請求項10】
前記スポット情報は、時間帯別の混雑度に関する情報をさらに含み、
前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における混雑度を表す情報を前記ユーザにさらに提示する、
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記スポット情報は、時間帯別の待ち時間に関する情報をさらに含み、
前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における待ち時間を表す情報を前記ユーザにさらに提示する、
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットのそれぞれについて、各スポットにおいて時間帯別に撮影された画像データの中から、到着時刻に対応する画像データを取得し、前記ユーザにさらに提示する、
請求項9から11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記ユーザの嗜好に基づいて、前記複数のスポットを評価し、前記評価に基づいたコメントを前記ユーザにさらに提示する、
請求項9から12のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記取得したスポット情報に基づいて、前記複数の移動プランのいずれかに、前記ユーザの満足度が所定値を下回るスポットが含まれることを判定し、当該スポットについて、
前記満足度が前記所定値を上回る代替スポットを提案する、
請求項9から13のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記取得したスポット情報に基づいて、前記複数の移動プランのいずれかに、前記ユーザの満足度が所定値を下回るスポットが含まれることを判定し、当該スポットを含む移動プランを前記ユーザに提示しない、
請求項9から14のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項16】
請求項9から15のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スケジュール生成技術に関する。
【背景技術】
【0002】
観光地などにおいて、複数のスポットを巡回するための提案を行う技術がある。
例えば、特許文献1には、ユーザの好みに合った複数の訪問スポットを提案するシステムが開示されている。当該システムでは、ユーザによって入力された出発地、到着地、所要時間などに基づいて、訪問すべきスポットと、その巡回経路を生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-142250号公報
【文献】特開2010-73184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したシステムでは、複数のスポットの組み合わせと、その巡回スケジュールを生成することができる。しかし、当該システムでは、ユーザが訪れるべき価値の高さによってスポットを評価しており、実際にスポットを訪れたユーザが得られる満足度を推定していない。よって、例えば、特定の時間帯(例えば、昼食時)に混雑するスポットがあり、当該時間帯を外したほうがユーザの満足度が高くなるような場合であっても、これを提案することができない。
【0005】
本開示は上記の課題を考慮してなされたものであり、複数のスポットを巡回するプランを生成するシステムにおいて、ユーザの満足度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第一の態様に係る情報処理装置は、
複数のスポットを巡回するための複数の移動プランを生成することと、前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットについて、当該スポットを訪問したユーザの満足度に影響する情報であるスポット情報を取得することと、前記複数のスポットのそれぞれに対応する前記スポット情報とともに、前記複数の移動プランのそれぞれをユーザに提示することと、を実行する制御部を有する。
【0007】
また、本開示の第二の態様に係る情報処理方法は、
複数のスポットを巡回するための複数の移動プランを生成するステップと、前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットについて、当該スポットを訪問したユーザの満足度に影響する情報であるスポット情報を取得するステップと、前記複数のスポットのそれぞれに対応する前記スポット情報とともに、前記複数の移動プランのそれぞれをユーザに提示するステップと、を含む。
【0008】
また、本開示の他の態様は、上記の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、または、該プログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、複数のスポットを巡回するプランを生成するシステムにおいて、ユー
ザの満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システムの概要を説明する図。
図2】情報処理システムの構成要素をより詳細に示した図。
図3】システムに記憶されるスポット情報を説明する概要図。
図4】第一の実施形態におけるスポットデータベースの例。
図5】第一の実施形態において制御部が行う処理のフローチャート。
図6】生成される移動プランの一例。
図7】混雑度に関する情報の一例。
図8】第一の実施形態においてユーザに提示されるインタフェース画面の例。
図9】第二の実施形態におけるスポットデータベースの例。
図10】第二の実施形態においてユーザに提示されるインタフェース画面の例。
図11】時間帯別の推奨度に関する情報の一例。
図12】第三の実施形態におけるスポットデータベースの例。
図13】第三の実施形態においてユーザに提示されるインタフェース画面の例。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、観光地などにおいてユーザが複数のスポットを巡回するためのプラン(スケジュール)を生成する装置である。
【0012】
斯様な既存の装置においては、個々のスポットに関連付いた評価値の合計が大きいプランを高く評価する傾向にある。
しかし、スポットの状況は時間の経過とともに変わりうるため、あるスポットに実際にユーザが訪問した際に、必ずしも高い満足度が得られるとは限らない。例えば、昼食時に、有名な飲食店に到着するプランを生成した場合、混雑しており入店できないおそれがある。また、夜景が有名なスポットに、昼間に到着するプランを生成してしまうと、ユーザを満足させることができない。
実施形態に係る情報処理装置は、スポットへの訪問時におけるユーザの満足度に着目することで、この問題に対応する。
【0013】
情報処理装置は、複数のスポットを巡回するための複数の移動プランを生成することと、前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットについて、当該スポットを訪問したユーザの満足度に影響する情報であるスポット情報を取得することと、前記複数のスポットのそれぞれに対応する前記スポット情報とともに、前記複数の移動プランのそれぞれをユーザに提示することと、を実行する制御部を有する。
【0014】
制御部は、プランを生成する際に、各スポットに訪問したユーザの満足度に影響する情報であるスポット情報を取得し、移動プランとともに、各スポットに対応するスポット情報をユーザに提示する。スポット情報は、例えば、ユーザが到着した際における混雑度、入場待ち時間、または訪問推奨度などとすることができる。
かかる構成によると、各スポットにおける、満足度に影響する情報を、スポットごとにユーザに提示することができる。これによりユーザは、より自分に合った移動プランを選択することが可能になる。
【0015】
また、前記スポット情報は、対応するスポットの時間帯別の特徴に関する情報であり、前記制御部は、前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる前記複数のスポットのそれぞれについて、到着時刻に対応する情報を抽出して前記ユーザに提示することを特徴としてもよい。
【0016】
対象のスポットが、時間帯ごとに異なる特徴を示す場合がある。例えば、ある時間帯については訪問者が少なく巡回が容易であり、ある時間帯については訪問者が多くサービスを受けにくい場合がある。また、ある時間帯に訪問することで特定の利益が得られる場合がある。このように、時間帯別の特徴に関する情報を用いることで、ユーザに対して有益な情報を提供することができる。
なお、情報処理装置は、前記複数のスポットのそれぞれと、前記スポット情報とを関連付けて記憶する記憶部をさらに有してもよい。
【0017】
また、前記スポット情報は、時間帯別の混雑度に関する情報を含み、前記制御部は、前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における混雑度を表す情報を前記ユーザに提示することを特徴としてもよい。
また、前記スポット情報は、時間帯別の待ち時間に関する情報を含み、前記制御部は、前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における待ち時間を表す情報を前記ユーザに提示することを特徴としてもよい。
混雑度や待ち時間を表す情報は、数値で表されてもよいし、グラフ等によって表されてもよい。かかる構成によると、混雑を避けるための情報をユーザに提供することができる。
【0018】
また、前記スポット情報は、時間帯別の訪問推奨度に関する情報を含み、前記制御部は、前記スポット情報として、前記複数のスポットのそれぞれへの到着時における訪問推奨度を表す情報を前記ユーザに提示することを特徴としてもよい。
例えば、スポットがオープンしている時間帯、特定のサービスが受けられる時間帯、特定の景色(夜景等)が見られる時間帯など、スポットごとに訪問が望ましい時間帯が設定されている場合がある。よって、訪問推奨度に関する情報を利用することで、満足度を左右する情報をユーザに提供することができる。
【0019】
また、情報処理装置は、前記複数のスポットについて、各スポットにおいて時間帯別に撮影された画像データを記憶する記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記複数の移動プランのそれぞれに含まれる複数のスポットのそれぞれについて、到着時刻に対応する画像データを取得し、前記ユーザにさらに提示することを特徴としてもよい。
【0020】
現地において時間帯別に撮影された画像データをユーザに提示することで、移動プランに従って各スポットを訪問した場合の具体的なイメージをユーザに与えることが可能になる。
【0021】
また、前記制御部は、前記ユーザの嗜好に基づいて、前記複数のスポットを評価し、前記評価に基づいたコメントを前記ユーザにさらに提示することを特徴としてもよい。
例えば、「レストランよりも先に映画館に行きたい」といったように、ユーザごとの嗜好を移動プランに反映させたい場合がある。ユーザの嗜好に基づいたコメントを表示することで、より好適なプランをユーザに選択することができる。
【0022】
また、前記制御部は、前記取得したスポット情報に基づいて、前記複数の移動プランのいずれかに、前記ユーザの満足度が所定値を下回るスポットが含まれることを判定し、当該スポットについて、前記満足度が前記所定値を上回る代替スポットを提案することを特徴としてもよい。
代替スポットは、同様の属性を有するスポットであることが好ましい。
【0023】
また、前記制御部は、前記取得したスポット情報に基づいて、前記複数の移動プランのいずれかに、前記ユーザの満足度が所定値を下回るスポットが含まれることを判定し、当該スポットを含む移動プランを前記ユーザに提示しないことを特徴としてもよい。
これにより、例えば、低い満足度しか得られないスポットを含む移動プランを除外することができる。
【0024】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。各実施形態に記載されているハードウェア構成、モジュール構成、機能構成等は、特に記載がない限りは開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】
(第一の実施形態)
第一の実施形態に係る情報処理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、複数のスポット(例えば、観光スポット)を巡回するためのプラン(スケジュール)を生成するサーバ装置100と、ユーザ端末200と、を含んで構成される。
【0026】
ユーザ端末200は、ユーザが所有するコンピュータである。ユーザは、ユーザ端末200を介してサーバ装置100にアクセスし、複数のスポットを巡回するためのプランの生成をリクエストすることができる。なお、ユーザは、リクエストとともに、希望条件(例えば、希望する地域、希望するスポットの属性、出発時刻など)をサーバ装置100に送信してもよい。
【0027】
サーバ装置100は、ユーザ端末200から送信されたリクエストに基づいて、所定の地域において複数のスポットを巡回するためのプランを生成する。さらに、サーバ装置100は、プランを提示する際に、当該プランに含まれる複数のスポットを訪問したユーザの満足度に影響する情報(スポット情報)を同時に提示する。スポット情報は、スポットごとに固有な情報であって、例えば、混雑度に関連する情報等であってもよいし、訪問推奨度に関連する情報等であってもよい。
【0028】
図2は、本実施形態に係る情報処理システムの構成要素をより詳細に示した図である。ここではまず、ユーザ端末200について説明する。
ユーザ端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、個人情報端末といった、個人が利用するコンピュータである。ユーザ端末200は、制御部201、記憶部202、通信部203、および入出力部204を含んで構成される。
【0029】
制御部201は、ユーザ端末200が行う制御を司る演算装置である。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置によって実現することができ
る。
制御部201は、サーバ装置100にアクセスしてインタラクションを行う機能を実行する。当該機能は、ユーザ端末200で動作するウェブブラウザによって実現されてもよい。
【0030】
記憶部202は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部201によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部201において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。補助記憶装置には、制御部201で実行されるプログラムをアプリケーションとしてパッケージ化したものを記憶してもよい。また、これらのアプリケーションを実行するためのオペレーティングシステムを記憶してもよい。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、制御部201によって実行されることで、以降に説明する処理が行われる。
【0031】
主記憶装置は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含ん
でもよい。また、補助記憶装置は、EPROM(Erasable Programmable ROM)やハード
ディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)を含んでもよい。さらに、補助記憶装置
は、リムーバブルメディア、すなわち可搬記録媒体を含んでもよい。
【0032】
通信部203は、ユーザ端末200をネットワークに接続するための無線通信インタフェースである。通信部203は、例えば、無線LANや3G、LTE、5G等の移動体通信サービスを介して、サーバ装置100およびECサーバ300と通信可能に構成される。
入出力部204は、ユーザが行った入力操作を受け付け、ユーザに対して情報を提示するユニットである。本実施形態では一つのタッチパネルディスプレイからなる。すなわち、液晶ディスプレイとその制御手段、タッチパネルとその制御手段から構成される。
【0033】
次に、サーバ装置100について説明する。
サーバ装置100は、ユーザ端末200から送信されたリクエストに基づいて、所定のエリアに含まれる複数のスポットを巡回するための複数のプランを生成し、ユーザに対して提示する。
【0034】
サーバ装置100は、汎用のコンピュータにより構成することができる。すなわち、サーバ装置100は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0035】
制御部101は、サーバ装置100が行う制御を司る演算装置である。制御部101は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。
制御部101は、プラン生成部1011と、情報取得部1012と、プラン提示部1013の3つの機能モジュールを有して構成される。各機能モジュールは、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0036】
プラン生成部1011は、ユーザ端末200から受信したリクエストと、後述する記憶部102に記憶された情報に基づいて、所定のエリアに含まれる複数のスポットを巡回するためのプラン(スケジュール)を複数生成する。具体的には、ユーザと対話するためのユーザインタフェースを生成し、当該ユーザインタフェースを介して取得したリクエストに基づいて、複数の移動プランを生成する。
リクエストは、例えば、出発地、出発日時、訪問を希望するスポット(ある場合)、訪問を希望するスポットのジャンル、帰着時刻などを含む。プラン生成部1011は、これらの情報に基づいて、ユーザに提案する複数のスポットを決定し、これらのスポットを巡回するためのプランを複数生成する。
【0037】
なお、プラン生成部1011が生成する移動プランは、移動コストや、スポット自体の評価など、従来の評価基準に基づいて生成されたものであり、ユーザの満足度は加味されていない。プラン生成部1011は、生成した複数の移動プランを情報取得部1012へ送信する。
【0038】
情報取得部1012は、生成された複数の移動プランにそれぞれ含まれる複数のスポッ
トに関連付いたスポット情報を取得する。スポット情報とは、スポットの時間帯別の特徴に関する情報である。
図3は、スポット情報を説明する図である。図示した例では、あるスポットについての混雑度に関するデータが、曜日別、および、時間帯別(30分ごと)に定義されている。なお、本例では、特徴として混雑度を例示しているが、ユーザの満足度を左右する情報であれば、混雑度以外の情報をスポット情報としてもよい。このようなスポット情報を取得し、ユーザに提示することで、「ユーザがスポットを訪問した際に、当該スポットがどのような状態であるか」をユーザに示すことができる。これにより、当該スポットにおいてどの程度の満足度が得られるかをユーザに対して間接的に示すことができる。
【0039】
プラン提示部1013は、取得したスポット情報とともに、複数の移動プランをユーザに提示する。具体的には、複数のスポットを巡回するためのスケジュール、各スポットに対応するスポット情報、当該スポット情報に基づく評価、などを含むユーザインタフェースを生成し、出力する。具体的な例については後述する。
なお、プラン生成部1011およびプラン提示部1013は、内蔵されたウェブサーバを利用して、ユーザ端末200とのインタラクションを行うようにしてもよい。
【0040】
記憶部102は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部101によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部101において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。
【0041】
また、記憶部102は、スポットデータベース102Aを記憶する。
スポットデータベース102Aは、前述したスポット情報を記憶するデータベースである。スポットデータベース102Aには、複数のスポットに関する情報と、各スポットに対応するスポット情報と、が関連付けられて記憶される。
【0042】
スポットデータベース102Aは、プロセッサによって実行されるデータベース管理システム(DBMS)のプログラムが、記憶装置に記憶されるデータを管理することで構築される。スポットデータベース102Aは、例えばリレーショナルデータベースである。
【0043】
ここで、スポットデータベース102Aの具体的な例について、図4を参照して説明する。図4は、スポットデータベース102Aに格納されるデータの一例を示す図である。スポットデータベース102Aは、スポットテーブルと、特徴テーブルを含む。
【0044】
スポットテーブルには、複数のスポットに関する情報が格納される。具体的には、スポットの識別子、位置情報、ジャンル、平均滞在時間などが格納される。
特徴テーブルには、スポットごとの特徴に関する情報が格納される。具体的には、時間帯、曜日、スポット情報などが格納される。特徴テーブルは、複数のスポットのそれぞれについて生成される。スポットテーブル内の各レコードには、スポットに対応する特徴テーブルが関連付いている。
これらの情報を参照することで、特定のスポット、および、特定の時間帯に対応するスポット情報を取得することができる。例えば、「P001という識別子を持つスポット」であって、「平日の午前10時」に対応するスポット情報(例えば、混雑度)を取得することができる。
なお、本例では、混雑度そのものをデータベースに持たせたが、混雑度を推定するための情報をデータベースに持たせ、混雑度をその都度推定してもよい。
【0045】
通信部103は、サーバ装置100をネットワークに接続するための通信インタフェースである。通信部103は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信の
ための無線通信インタフェースを含んで構成される。
【0046】
なお、図2に示した構成は一例であり、図示した機能の全部または一部は、専用に設計された回路を用いて実行されてもよい。また、図示した以外の、主記憶装置および補助記憶装置の組み合わせによってプログラムの記憶ないし実行を行ってもよい。
【0047】
図5は、サーバ装置100が行う処理を示したフローチャートである。図5に示したフローチャートは、ユーザ端末200から、移動プランの生成リクエストを受信した場合に実行される。当該リクエストには、例えば、対象のエリア、出発地、出発日時、訪問を希望するスポット、訪問を希望するスポットのジャンル、帰着時刻などが含まれる。
【0048】
まず、ステップS11で、プラン生成部1011が、巡回の対象である複数のスポットを決定する。本ステップでは、リクエストに合致する複数のスポットが決定される。本ステップでは、例えば、出発地から所定の範囲内にあるスポットであって、帰着時刻までに巡回が可能なスポットが複数選択される。なお、リクエストにユーザの希望(指定スポットやジャンル等)が含まれる場合、当該希望を優先してスポットを選択してもよい。
【0049】
なお、本ステップでは、複数のスポットの組み合わせを複数パターン生成してもよい。例えば、複数のスポットにはそれぞれジャンル(レストラン、寺院、アミューズメント施設等)が関連付いているが、同じジャンルのスポットを続けて訪問することは妥当ではない場合がある。例えば、昼食をとるための施設に連続して訪問すべきではない。そこで、スポットのジャンルが分散するように、複数のパターンを生成してもよい。
【0050】
ステップS12では、プラン生成部1011が、選択したスポットを巡回するための移動プランを複数生成する。移動プランは、複数のスポットを合理的な方法で巡回するものであれば、どのように決定してもよい。なお、合理的ではない(明らかに無駄が生じる)プランが生成された場合、自動的にスキップするようにしてもよい。
【0051】
移動プランは、スポット間の交通手段に関する情報を参照して生成することができる。例えば、鉄道やバスの路線図、運行時刻表、道路地図などを取得し、既知の経路探索手法によって、スポット間の移動スケジュールを生成することができる。生成された移動プランには、各スポットへの到着時刻、スポット間の交通手段に関する情報などが含まれる。
図6は、生成された移動プランの一例を示す図である。本ステップでは、このような移動プランが複数生成される。
なお、ステップS11で生成されたスポットの組み合わせが複数ある場合、当該組み合わせのそれぞれについて、複数の移動プランを生成してもよい。
【0052】
ステップS13では、生成された複数の移動プランのうち、未処理であるものを一つ選択する。
【0053】
ステップS14では、情報取得部1012が、選択された移動プランに含まれる複数のスポットについて、スポット情報を取得する。例えば、図6に示した例の場合、ユーザが、
・11時5分にA寺
・11時55分にB神宮
・12時35分にCレストラン
・14時10分にD水族館
・15時50分にEカフェ
に到着する。よって、これらのスポットについて、それぞれの時刻に関連付いたスポット情報をそれぞれ取得する。本例では、スポット情報は、混雑度に関する情報である。ス
ポット情報は、例えば、混雑度、入場待ち時間、駐車場の空き率などを数値等で表したものであってもよい。入場待ち時間は、例えば、該当スポットにおいてサービスを受けるための直接的な待ち時間(例えば、店舗到着から着席までの時間)であってもよいし、間接的な待ち時間(例えば、駐車場の入場待ち時間)などであってもよい
【0054】
ステップS15では、情報取得部1012が、基準に満たないスポットがあるか否かを判定する。例えば、入場待ち時間が閾値を超えており、推奨できないスポットがある場合、処理中の移動プランをスキップし、処理をステップS13へ遷移させる。なお、基準に満たないスポットがあるか否かは、推定されたユーザの満足度によって決定してもよい。
【0055】
ステップS16では、プラン提示部1013が、取得したスポット情報に基づいて、評価情報を生成する。評価情報は、ユーザに提示する情報であって、例えば、混雑度を示す数値を画像やグラフで表したものであってもよい。図7は、時間帯別の混雑度に関する情報をグラフによって表した例である。黒塗りで示した部分が、ユーザが到着する時間帯を示す。
【0056】
ステップS17では、情報取得部1012が、複数の移動プランの全てを処理したか否かを判定する。未処理である移動プランがある場合、処理はステップS13へ遷移する。
【0057】
ステップS18では、プラン提示部1013が、移動プランをユーザに提示するためのユーザインタフェースを生成し、出力する。
図8は、出力されるユーザインタフェースの例である。本例では、各移動プランの詳細を示す画面が出力される。なお、点線で示した部分が、各スポットに対応するスポット情報である。ここでは、混雑度を分類した情報と、混雑度が所定値よりも高いスポットについてのコメントが出力される。なお、本例ではスポット情報を文字によって出力したが、図7に示したような画像を出力してもよい。
ユーザインタフェース画面上において操作を行うことで、ユーザは、ステップS12で生成された複数の移動プランを切り替え、その内容を閲覧することができる。
【0058】
以上説明したように、第一の実施形態に係るサーバ装置100は、移動プランを生成する際に、ユーザの到着時におけるスポット情報(すなわち、当該スポットにおける混雑度に関する情報)を取得し、プランを提示する際に出力する。かかる構成によると、ユーザは、複数のスポットのそれぞれについて、到着時にどの程度の混雑が見られるかを事前に知ることができ、適切な移動プランを選択することが可能になる。
【0059】
(第二の実施形態)
第一の実施形態では、スポットごとに、スポット情報として混雑度に関する情報を出力した。これに対し、第二の実施形態は、各スポットにおける時間帯別の画像をさらにユーザに提供する実施形態である。
【0060】
図9は、第二の実施形態におけるスポットデータベース102Aの例である。本実施形態では、図示したように、各スポットに対応する特徴テーブルに、時間帯別の画像データが関連付いている。画像データは、例えば、混雑度が分かる画像を含んでいてもよい。また、対象のスポットが、展望台や、夜景スポットなど、時間帯別に異なる特徴を見せるスポットである場合、画像データは、時間帯別の風景や眺望などがわかる画像を含んでもよい。
【0061】
図10は、第二の実施形態においてユーザに提示されるインタフェース画面の例である。本例では、混雑度に関する情報とともに、到着時間帯における現地の画像が提供される。
かかる構成によると、ユーザは、複数のスポットのそれぞれについて、訪問時における特徴を事前に知ることができ、適切な移動プランを選択することが可能になる。例えば、展望台に昼間に行ったほうがよいか、夜間に行ったほうがよいかといった判断ができるようになる。
【0062】
(第三の実施形態)
第三の実施形態は、スポットごとに、時間帯別の訪問推奨度を関連付け、訪問推奨度に関する情報をさらに提供する実施形態である。
【0063】
スポットごとに、訪問に適した時間帯がある場合がある。例えば、対象のスポットが展望台である場合、午後の時間帯よりも、日没の前後や、日没後の訪問が適している場合がある。また、対象のスポットが映画館である場合、映画の上映開始後よりも、上映直前のほうが訪問に適している。第三の実施形態では、このような要素を考慮し、ユーザに対する情報提供を行う。
【0064】
図11は、訪問推奨度を説明する図である。図11(A)は、対象のスポットが展望台である場合の例である。本例では、日没後の数時間についての訪問推奨度が最も高くなっている。反対に、もう少し待てば日没を見ることができるという時間帯については、訪問推奨度が低くなっている。
また、図11(B)は、対象のスポットが映画館である場合の例である。本例では、作品の上映が始まる直前における訪問推奨度が最も高くなっている。また、上映開始後は訪問推奨度が低くなり、次回の上映時刻に向けて徐々に訪問推奨度が高くなっている。
第三の実施形態では、このような、訪問推奨度に関する情報をスポット情報として記憶し、ユーザに提供する。
【0065】
図12は、第三の実施形態におけるスポットデータベース102Aの例である。本実施形態では、スポット情報として、時間帯別の訪問推奨度、および、その理由についてのデータが記憶される。
【0066】
図13は、第三の実施形態においてユーザに提示されるインタフェース画面の例である。本例では、混雑度に関する情報とともに、到着時間帯における訪問推奨度についての情報が提供される。例えば、訪問推奨度を複数のレベルに分類したものと、その理由についての情報がユーザに提示される。
【0067】
このように、第三の実施形態によると、ユーザは、複数のスポットのそれぞれについて、訪問時における推奨度と、その理由を事前に知ることができ、適切な移動プランを選択することが可能になる。
【0068】
(変形例)
第一ないし第三の実施形態では、複数の移動プランをユーザに提示し、いずれかをユーザに選択させる形態をとったが、提示した移動プランの一部を変更可能にしてもよい。
【0069】
例えば、混雑度が所定値を超えているスポットや、訪問推奨度が所定値を下回っているスポットがあった場合、当該スポットに代えて、同じジャンルに属する他のスポット(代替スポット)を提案するようにしてもよい。代替スポットは、例えば、ジャンルが同じであって、利用者からの評価の高いスポットとすることができる。評価は、例えば、外部データベースから取得してもよいし、SNSを提供する外部装置から取得してもよい。
なお、代替スポットの提案を行うか否かは、推定されたユーザの満足度に基づいて決定してもよい。
【0070】
また、訪問時間帯をずらすことで評価が向上する場合、スケジュール自体の再生成を提案してもよい。例えば、出発時刻を変更する、スポットの順番を入れ替える、新たなスポットを挿入するといった操作を、ユーザインタフェース上で可能にしてもよい。
【0071】
(その他の実施形態)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0072】
また、実施形態の説明では、スポット情報として、(1)混雑度に関する情報、(2)現地の画像、(3)訪問推奨度に関する情報を例示したが、各スポットの時間帯別の特徴を表す情報であれば、これ以外の情報を提示してもよい。
【0073】
さらに、ユーザごとの嗜好を取得し、嗜好との一致度に関するコメントを出力するようにしてもよい。例えば、「映画を見た後に食事がしたい」といったように、ユーザごとに、訪問の順序に嗜好がある場合がある。また、「混んでいてもよいので、13時までに食事がしたい」といったように、訪問時間帯に嗜好がある場合がある。
これに対応するため、嗜好との一致度をスポットごとに判定し、生成したコメントをユーザに提示するようにしてもよい。
【0074】
また、実施形態の説明では、図8に示したように文字情報を主体としたユーザインタフェースを例示したが、複数のスポットと経路を地図上にマッピングし、画像として出力するようにしてもよい。
【0075】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0076】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0077】
100・・・サーバ装置
101,201・・・制御部
102,202・・・記憶部
103,203・・・通信部
200・・・ユーザ端末
204・・・入出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13