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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】表示パネル及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20240402BHJP
   G09G 3/34 20060101ALI20240402BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20240402BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20240402BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/34 J
G02F1/133 535
H05B47/16
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022502014
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2021141533
(87)【国際公開番号】W WO2023108808
(87)【国際公開日】2023-06-22
【審査請求日】2022-03-14
(31)【優先権主張番号】202111532101.X
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】胡 雄
(72)【発明者】
【氏名】呉 宇
(72)【発明者】
【氏名】陳 小竜
(72)【発明者】
【氏名】何 濤
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-156326(JP,A)
【文献】国際公開第2010/044301(WO,A1)
【文献】特開2000-236491(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0302893(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0262504(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 5/42
G02F 1/133
H05B 47/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得し、前記表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、前記表示設定周波数は、少なくとも前記表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きいステップと、
前記表示同期信号に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、前記第1バックライト同期信号は、複数の前記第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、前記表示設定周波数に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、前記単位バックライトクロック信号の時間長は、前記表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する前記単位バックライトクロック信号の時間長内に前記バックライトパネルを発光させるステップと、
前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記第3パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガするステップと、を含み、
表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さい場合に、前記第3パルスを生成するステップは、
現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される前記第3パルスと、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスとの間の第1測定すべき間隔を取得することと、
前記第1測定すべき間隔が前記表示設定期間よりも小さい場合に、現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される前記第3パルスに対応する前記単位バックライトクロック信号を、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスの生成時又は生成前にオフすることと、を含み、
前記第2パルス、前記第3パルスが前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガするステップは、
前記第2バックライト同期信号における少なくとも1つの前記第2パルス及び少なくとも1つの前記第2パルスが複数の前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガしてバックライトクロック信号を形成して、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得することと、
前記バックライトクロック信号及び複数のバックライトデューティ比に基づいて、前記バックライトパネルを複数フレーム画面内で発光させるバックライト変調信号を生成することと、を含む表示パネルの駆動方法。
【請求項2】
前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの前記第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を前記第2バックライト同期信号に変換する前記ステップは、
前記表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートを取得するとともに、前記表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さいか否かを判断することと、
前記表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さい場合に、前記第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスから、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの前記第3パルスを生成することと、を含む請求項1に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項3】
前記表示設定周波数が前記表示パネルにおけるいずれかの一フレーム画面のリフレッシュレート以上である請求項2に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項4】
前記第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスから、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの前記第3パルスを生成する前記ステップは、
前記表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスと、次のフレーム画面に対応する前記第2パルスとの間の第2測定すべき間隔を取得することと、
前記第2測定すべき間隔に基づいて対応する数の前記第3パルスを生成し、次のフレーム画面の前記第2パルスに最も近い前記第3パルスに対応する前記単位バックライトクロック信号を、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスの生成時又は生成前にオフすることと、を含む請求項1に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項5】
前記一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得するステップは、
表示すべきフレーム画面のデータ信号を取得して前記データ信号に基づいて、複数の前記バックライトデューティ比を生成し、前記データ信号が表示すべきフレーム画面の輝度を制御することを含む請求項1に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項6】
表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得し、前記表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、前記表示設定周波数は、少なくとも前記表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きいステップと、
前記表示同期信号に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、前記第1バックライト同期信号は、複数の前記第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、前記表示設定周波数に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、前記単位バックライトクロック信号の時間長は、前記表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する前記単位バックライトクロック信号の時間長内に前記バックライトパネルを発光させるステップと、
前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記第3パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガするステップと、を含む表示パネルの駆動方法。
【請求項7】
前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの前記第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を前記第2バックライト同期信号に変換する前記ステップは、
前記表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートを取得するとともに、前記表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さいか否かを判断することと、
前記表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さい場合に、前記第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスから、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの前記第3パルスを生成することと、を含む請求項6に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項8】
前記表示設定周波数が前記表示パネルにおけるいずれかの一フレーム画面のリフレッシュレート以上である請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項9】
前記第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスから、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの前記第3パルスを生成する前記ステップは、
現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される前記第3パルスと、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスとの間の第1測定すべき間隔を取得することと、
前記第1測定すべき間隔が前記表示設定期間よりも小さい場合に、現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される前記第3パルスに対応する前記単位バックライトクロック信号を、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスの生成時又は生成前にオフすることと、を含む請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項10】
前記第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスから、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの前記第3パルスを生成する前記ステップは、
前記表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスと、次のフレーム画面に対応する前記第2パルスとの間の第2測定すべき間隔を取得することと、
前記第2測定すべき間隔に基づいて対応する数の前記第3パルスを生成し、次のフレーム画面の前記第2パルスに最も近い前記第3パルスに対応する前記単位バックライトクロック信号を、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスの生成時又は生成前にオフすることと、を含む請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項11】
前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記第3パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガする前記ステップは、
前記第2バックライト同期信号における少なくとも1つの前記第2パルス及び少なくとも1つの前記第2パルスが複数の前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガしてバックライトクロック信号を形成して、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得することと、
前記バックライトクロック信号及び複数のバックライトデューティ比に基づいて、前記バックライトパネルを複数フレーム画面内で発光させるバックライト変調信号を生成することと、を含む請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項12】
前記一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得する前記ステップは、
表示すべきフレーム画面のデータ信号を取得して前記データ信号に基づいて、複数の前記バックライトデューティ比を生成し、前記データ信号が表示すべきフレーム画面の輝度を制御することを含む請求項11に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項13】
発光するためのバックライトパネルと、前記バックライトパネルに電気的に接続されるバックライト制御チップ、バックライト駆動チップとを含み、
前記バックライト制御チップは、表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得するためのものであり、前記表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、前記表示設定周波数は、少なくとも前記表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きく、
前記バックライト駆動チップは、前記表示同期信号に基づいて、前記表示パネルにおける前記バックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、前記第1バックライト同期信号は、複数の前記第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、前記表示設定周波数に基づいて、前記表示パネルにおける前記バックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、前記単位バックライトクロック信号の時間長は、前記表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する前記単位バックライトクロック信号の時間長内に前記バックライトパネルを発光させるためのものであり、
前記バックライト駆動チップはさらに、前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記第3パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガするためのものであり、
前記バックライト制御チップが前記バックライト駆動チップ内に集積されるか、又は前記バックライト制御チップと前記バックライト駆動チップとが離間して設けられる表示パネル。
【請求項14】
前記バックライト制御チップは、前記表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートを取得するとともに、前記表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さいか否かを判断するためのものであり、
前記バックライト駆動チップは、前記表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが前記表示設定周波数よりも小さい場合に、前記第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスから、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスを生成するまで、表示設定期間の間隔をあけて1つの前記第3パルスを生成するためのものである請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記バックライト制御チップは、現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される前記第3パルスと、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスとの間の第1測定すべき間隔を取得するためのものであり、
前記バックライト制御チップは、前記第1測定すべき間隔が前記表示設定期間よりも小さい場合に、現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される前記第3パルスに対応する前記単位バックライトクロック信号を、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスの生成時又は生成前にオフするためのものである請求項13に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記バックライト制御チップは、前記表示すべきフレーム画面に対応する前記第2パルスと、次のフレーム画面に対応する前記第2パルスとの間の第2測定すべき間隔を取得するためのものであり、
前記バックライト制御チップは、前記第2測定すべき間隔に基づいて対応する数の前記第3パルスを生成し、次のフレーム画面の前記第2パルスに最も近い前記第3パルスに対応する前記単位バックライトクロック信号を、前記第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する前記第2パルスの生成時又は生成前にオフするためのものである請求項13に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記バックライト制御チップは、前記第2バックライト同期信号における少なくとも1つの前記第2パルス及び少なくとも1つの前記第2パルスが複数の前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガしてバックライトクロック信号を形成して、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得するためのものであり、
前記バックライト制御チップは、前記バックライトクロック信号及び複数のバックライトデューティ比に基づいて、前記バックライトパネルを複数フレーム画面内で発光させるバックライト変調信号を生成するためのものである請求項13に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記バックライト制御チップは、具体的に表示すべきフレーム画面のデータ信号を取得して前記データ信号に基づいて、複数の前記バックライトデューティ比を生成し、前記データ信号が表示すべきフレーム画面の輝度を制御するためのものである請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記バックライト制御チップが前記バックライト駆動チップ内に集積され、前記バックライトパネルと前記バックライト駆動チップとが離間して設けられるか、又は前記バックライト制御チップと前記バックライト駆動チップとが離間して設けられ、前記バックライト駆動チップが前記バックライトパネル内に集積される請求項13に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記表示パネルは、
前記バックライトパネルの出光側に位置する液晶パネルと、
前記バックライト制御チップ、前記バックライト駆動チップ及び前記液晶パネルに電気的に接続され、前記バックライト制御チップ、前記バックライト駆動チップの少なくとも一方に前記表示設定周波数及び前記表示同期信号を送信して前記バックライトパネルを発光させ、前記液晶パネルに走査データ信号及び表示データ信号を送信して液晶における液晶分子を偏向させるためのタイミング制御チップと、をさらに含む請求項13に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示の技術分野に関し、特に表示パネル製造の技術分野に関し、具体的には表示パネル及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LCD(Lipluid Crystal Displlay、液晶ディスプレイ)パネルの普及に伴い、表示画面のリフレッシュ周波数と表示装置のリフレッシュ周波数との一致を実現するためのVRR(Variable Refresh Rate、可変リフレッシュレート)技術の応用が開発されている。
【0003】
LCDパネルの表示画面は、バックライトパネルから供給される光源に由来し、現在、バックライトクロック信号を制御するために、表示同期信号と周波数の同じバックライト同期信号を用いるとともに、通常の表示クロック信号のリフレッシュ周波数をバックライトクロック信号の固定周波数として用いてバックライトをLCDに所望の光源を供給させる。しかしながら、本発明者らは、FreeSync技術においてフレーム画面によってリフレッシュ周波数が異なり、即ち、バックライトクロック信号のリフレッシュ周波数がリアルタイム画面のリフレッシュ周波数よりも大きくなるため、光源が前もって消灯して暗状態となり、LCDパネルの画面表示の品質を低下させることを見出した。
【0004】
したがって、従来のFreeSync技術を用いるLCDパネルの画面表示の品質が低く、早急に改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、従来のバックライトクロック信号のリフレッシュ周波数とリアルタイム画面のリフレッシュ周波数との不一致のため、光源が前もって消灯して暗状態となり、LCDパネルの画面表示の品質を低下させるという技術的課題を解決するために、表示パネル及びその駆動方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例は、表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得し、前記表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、前記表示設定周波数は、少なくとも前記表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きいステップと、前記表示同期信号に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、前記第1バックライト同期信号は、複数の前記第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、前記表示設定周波数に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、前記単位バックライトクロック信号の時間長は、前記表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する前記単位バックライトクロック信号の時間長内に前記バックライトパネルを発光させるステップと、前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記第3パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガするステップと、を含む表示パネルの駆動方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、表示パネル及びその駆動方法を提供し、表示パネルの駆動方法は、表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得し、前記表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、前記表示設定周波数は、少なくとも前記表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きいステップと、前記表示同期信号に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、前記第1バックライト同期信号は、複数の前記第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、前記表示設定周波数に基づいて、前記表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、前記単位バックライトクロック信号の時間長は、前記表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する前記単位バックライトクロック信号の時間長内に前記バックライトパネルを発光させるステップと、前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、前記第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、前記第2パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、前記第3パルスのそれぞれは、前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガするステップと、を含む。この技術的手段において、前記第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの前記第2パルスの間に少なくとも1つの前記第3パルスを生成して前記第2バックライト同期信号を形成することにより、リフレッシュレートの小さい一フレーム画面が前記表示設定周波数でリフレッシュされる画面の時間を超えた後も、前記第2バックライト同期信号における少なくとも1つの前記第3パルスにより対応する少なくとも1つの前記単位バックライトクロック信号の発生をトリガすることができ、前記バックライトパネルを発光させて、前記バックライトパネルのリフレッシュレートの小さい一フレーム画面を表現する必要がある際に、前もって光を消灯することにより、暗状態となることを防止し、LCDパネルの画面表示の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本発明をさらに説明する。なお、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例を解釈するためのものに過ぎず、当業者にとっては、創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すこともできる。
図1図1は本発明の実施例に係る表示パネルの駆動方法のフローチャートである。
図2図2は本発明の実施例に係る表示パネルの駆動方法で関わる部分信号の波形図である。
図3図3は従来技術の表示パネルの駆動方法で関わる部分信号の波形図である。
図4図4は本発明の実施例に係る表示パネルの構成を示すブロック図である。
図5図5は本発明の実施例に係る他の表示パネルの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的手段を、明確かつ完全に説明する。説明した実施例はすべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例であることは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的努力なしに取得したすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属している。
【0010】
本発明における「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。また、「含む」及び「有する」という用語、並びにそれらの任意の変形は、非排他的な包含を包含することを意図している。例えば、一連のステップ又はモジュールを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、記載されたステップ又はモジュールに限定されず、記載されていないステップ又はモジュールを所望によりさらに含むこと、又は、これらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はモジュールを所望によりさらに含むこともできる。
【0011】
本明細書に言及される「実施例」とは、実施例に合わせて説明される特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な時間や位置で現れる該語句は、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではなく、他の実施例と排他的である別個の又は代替の実施例でもない。当業者は、明示的及び暗黙的に、本明細書に記載の実施例を他の実施例と組み合わせることができることを理解されたい。
【0012】
本発明の実施例は、以下の実施例及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない表示パネルの駆動方法を提供する。
【0013】
一実施例において、図1に示すように、表示パネルの駆動方法は、S1~S3を含むが、これらに限定されるものではない。
【0014】
S1:表示パネルの表示設定周波数と、表示同期信号とを取得し、表示設定周波数は、少なくとも表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きく、表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含む。
【0015】
表示パネルは、液晶パネルであってもよいが、これに限定されるものではなく、副画素毎にバックライトパネルを介して出射される光量をスイッチング素子と組み合わせて制御して対応する輝度を表現することにより、複数の副画素での輝度表示を実現して画面表示を行うことができるものであればよく、本発明における複数の信号は、いずれかの副画素に印加された信号、又は、該副画素に対応するバックライトに印加された信号を理解することができる。表示パネルは、画面表示を行う際に、複数フレーム画面に分割することができ、一フレーム画面のそれぞれのリフレッシュレートが前フレーム画面のリフレッシュレートと同じであっても異なっていてもよい。
【0016】
具体的には、図2に示すように、本実施例における表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、さらに、一フレーム画面のそれぞれの具体的な表現方法は、表示同期信号のそれぞれの第1パルスの後に、対応するリフレッシュレートで対応する一フレーム画面を表示することを理解することができ、リフレッシュレートの定義に基づいて、即ち、1秒当たりに表示される画面のフレーム数、ここでは、それぞれの一フレーム画面を表示するのに要する時間長は、対応するリフレッシュレートの逆数であり、即ち、リフレッシュレートの小さい一フレーム画面が、リフレッシュレートの大きい一フレーム画面に比べて、1秒当たりに表現可能な画面のフレーム数が少ないため、即ち、リフレッシュレートの小さい一フレーム画面を表現するのに要する時間長が長いため、リフレッシュレートの大きい一フレームの画面を表現するのに要する時間長が短いことを理解することができる。
【0017】
例えば、図3に示すように、ここで、第1フレーム画面F1のリフレッシュレートf1、第2フレーム画面のリフレッシュレートf2、第3フレーム画面のリフレッシュレートf3、第4フレーム画面のリフレッシュレートf4を165HZ、48HZ、165HZ、48HZの順として例に挙げて説明し、即ち第1フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T1、第2フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T2、第3フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T3、第4フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T4を(1/165)s、(1/48)s、(1/165)s、(1/48)sの順とし、即ちT2がT1よりも大きく、T4はT3よりも大きい。それぞれの一フレーム画面に一定の周波数でバックライトパネルを発光させる場合に、第1フレーム画面F1が第2フレーム画面F2に切り替えて、一定の周波数が48HZよりも大きい場合を例に挙げて説明し、ここで、周波数の定義は、上記のリフレッシュレートの定義を参照することができ、即ち周波数が大きいほど、バックライトパネルを1回発光させる時間が短くなり、一定の周波数でバックライトパネルを発光させる時間長が(1/48)sよりも短く、第2フレーム画面F2を表現終了するのに要する時間長T2よりも短いため、第2フレーム画面F2が完全な時間長の表示をサポートするのに不十分であり、即ち第2フレーム画面F2の後の時間内に表示される画面が暗状態となり、逆に、一定の周波数が48HZよりも短い場合には、一定の周波数でバックライトパネルを発光させる時間長が(1/48)sよりも長くなるため、第2フレーム画面F2に対応するバックライト継続時間が第3フレーム画面F3に伸びてしまうことで、第3フレーム画面F3は、対応するバックライトと正確に合致することができなくなり、第3フレーム画面F3の損失ひいては欠落を招く。
【0018】
S2:表示同期信号に基づいて、表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、第1バックライト同期信号は、複数の第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、表示設定周波数に基づいて、表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、単位バックライトクロック信号の時間長は、表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する単位バックライトクロック信号の時間長内にバックライトパネルを発光させる。
【0019】
上述したように、表示設定周波数の逆数は、対応する一フレーム画面を表示するのに要する時間長であり、第1バックライト同期信号における複数の第2パルスは、表示同期信号における複数の第1パルスと一対一に対応して、即ち第1パルスが発生するたびに、対応して第2パルスも発生する。具体的には、図2に示すように、ここで、単位バックライトクロック信号の時間長は、表示設定周波数を周波数とする一フレーム画面を表示するのに要する時間長に等しいと理解され、なお、単位バックライトクロック信号の時間長内においてバックライトパネルを連続的又は規則的に発光させると考えられ、ステップS1で述べたように、表示設定周波数は少なくとも、表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きく、本実施例では、第1パルスのそれぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガし、バックライトパネルを発光させるように、対応する第2パルスが単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、即ち少なくともリフレッシュレートの最も小さい一フレーム画面を表現するのに要する時間長が、単位バックライトクロック信号の時間長よりも大きく、即ち第1パルスに対応する第2パルスでトリガされる単位バックライトクロック信号は、リフレッシュレートの最も小さい一フレーム画面表示の完全な明状態の表示を維持するのに不十分であるため、そのフレーム画面の後に暗状態の画面が表現される。
【0020】
具体的には、図2に示すように、ここで、表示設定周波数を165HZとして例に挙げて説明し、単位バックライトクロック信号のそれぞれの時間長が(1/165)sに等しく、さらに、本実施例は単位バックライトクロック信号の波形を限定するものではなく、例えば、(1/165)sにパルスの数、振幅を限定するものではなく、同様に、本実施例は第1バックライト同期信号及び表示同期信号の両方の波形が同じであるか否かを限定するものではなく、例えば、第1バックライト信号における第2パルスの振幅が表示同期信号における第1パルスの振幅と同じであっても異なっていてもよく、さらに、第1バックライト信号における隣り合う2つの第2パルスの間に他のパルス又は波形が存在してもよい。
【0021】
S3:第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、第3パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガする。
【0022】
本実施例において、表示設定周波数に基づいて、第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1の第3パルスを生成する具体的な方法を限定するものではなく、第2バックライト同期信号が第1バックライト同期信号に比べて、一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスが存在することを強調するためのものである。具体的には、図2に示すように、上述したように、複数フレーム画面が表示同期信号における複数の第1パルスのトリガにより順次表示され、したがって、複数の単位バックライトクロック信号も第1バックライト同期信号における複数の第2パルスのトリガにより順次発生されてバックライトパネルを発光させる。
【0023】
なお、図3に示すように、ここで、第1フレーム画面F1のリフレッシュレートf1、第2フレーム画面F2のリフレッシュレートf2、第3フレーム画面F3のリフレッシュレートf3を165HZ、48HZ、100HZの順として例に挙げて説明し、即ち第1フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T1、第2フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T2、第3フレーム画面を表現終了するのに要する時間長T3を(1/165)s、(1/48)s、(1/100)sの順とし、即ちT2がT1よりも大きく、T3はT2よりも小さい。第1フレーム画面F1にリフレッシュレートf1でバックライトパネルを発光させる場合に、第1フレーム画面F1が第2フレーム画面F2に切り替えて、依然としてリフレッシュレートf1でバックライトパネルを発光させることを例に説明し、リフレッシュレートf1でバックライトパネルを発光させる時間長が(1/48)sよりも短く、第2フレーム画面F2を表現終了するのに要する時間長T2よりも短いため、第2フレーム画面F2が完全な時間長の表示をサポートするのに不十分であり、即ち第2フレーム画面F2の後の時間内に表示される画面が暗状態を表現し、同様に、第2フレーム画面F2が第3フレーム画面F3に切り替えて依然としてリフレッシュレートf1でバックライトパネルを発光させる場合に、リフレッシュレートf1でバックライトパネルを発光させる時間長が(1/100)sよりも短く、第3フレーム画面F3を表現終了するのに要する時間長T3よりも小さいため、第3フレーム画面F3が完全な時間長の表示をサポートするのに不十分であり、即ち第3フレーム画面F3の後の時間内に表示される画面が暗状態を表現する。
【0024】
図2に示すように、本実施例は、一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成して単位バックライトクロック信号の発生をトリガしてバックライトパネルを発光させ、単位バックライトクロック信号の発生をトリガするためのパルスの数を増加することに相当して、対応する一フレーム画面において、バックライトパネルを発光させる時間長を延ばし、少なくともリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい一フレーム画面においてバックライトパネルを発光させる時間長を延ばすことを防止して、該フレーム画面が完全な明状態の表示を表現させ、表示パネルの画面表示の品質を向上させることを理解されたい。さらに、表示パネルにおける各副画素は本発明における表示パネルの駆動方法を用いることができ、さらに各副画素が少なくとも一フレーム画面において完全な明状態の表示を表現させ、複数の副画素の暗状態という問題を改善し、表示パネルの画面表示の品質を向上させる。
【0025】
一実施例において、ステップS3はステップS301~S302を含むことができるが、これらのステップに限定されるものではない。
【0026】
S301:表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートを取得するとともに、表示パネルの表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さいか否かを判断する。
【0027】
本実施例において、表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートと表示設定周波数との大小関係を比較することにより、表示すべきフレーム画面を表示するのに要する時間長と、単位バックライトクロック信号が連続する時間長との大小関係を決定することにより、単位バックライトクロック信号が表示すべきフレーム画面が完全な明状態の表示を十分に維持するか否かを判断する。
【0028】
S302:表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい場合に、第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する第2パルスから、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの第3パルスを生成し、表示設定期間が表示設定周波数の逆数である。
【0029】
具体的には、上述したように、各第1パルスが対応する一フレーム画面をトリガして表示し、対応する第2パルスも単位バックライトクロック信号の発生をトリガしてバックライトパネルを発光させることにより、このフレーム画面が明状態の表示を行うために光を供給する。なお、上述したように、表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さく、即ち1つの単位バックライトクロック信号が表示すべきフレーム画面の完全な明状態の表示を維持するのに不十分であることを示す。
【0030】
本実施例において、表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい場合に、第2バックライト同期信号のもとで、対応する第2パルスの後にトリガして第3パルスを生成して単位バックライトクロック信号の発生をトリガする回数を増加してバックライトパネルを発光させる時間を延ばすだけではなく、さらに少なくとも1つの第3パルスを生成する具体的な方法を限定し、対応する第2パルスから生成し、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの第3パルスを生成するように限定し、上述した説明からわかるように、単位バックライトクロック信号のそれぞれの時間の時間長が表示設定期間に等しく、本実施例は単位バックライトクロック信号のそれぞれの終了時刻に、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスが生成するまで、第3パルスを設けることにより単位バックライトクロック信号の発生を再びトリガしてバックライトパネルを発光させ、即ち本実施例においてリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい少なくとも一フレーム画面に、第2パルスに対応する1つの単位バックライトクロック信号によりバックライトパネルを発光させる時間長が不十分であるという問題を改善することができ、バックライトパネルを発光させる時間長を延ばし、表示パネルの画面表示の品質を向上させることを理解されたい。
【0031】
なお、上述したように、複数の第2パルスが複数の第3パルスの前に発生可能であり、即ちここで「第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスが生成するまで」とは、表示すべきフレームにおいて対応する最後の第3パルスが予め生成する次のフレーム画面の第2パルスの前に位置し、即ち次のフレーム画面の第2パルスが表示すべきフレームにおいて対応する最後の第3パルスの生成時刻を限定し、次のフレーム画面の第2パルスが表示すべきフレームにおいて対応する最後の第3パルスの後に生成することを限定するためのものではない。
【0032】
具体的には、図2に示すように、ここで表示設定周波数を165HZとし、表示すべきフレーム画面を第2フレーム画面F2として例に挙げて説明し、第2フレーム画面F2のリフレッシュレートを48HZとし、即ち第2フレーム画面F2を表示するのに要する時間は、周波数が表示設定周波数に等しいフレーム画面を表示するのに要する時間の3.44倍であり、即ち第2フレーム画面F2の対応する第2パルスの後に3つの第3パルスを生成し、隣り合う2つの第3パルスの間の時間間隔が(1/165)sである。
【0033】
一実施例において、表示設定周波数が表示パネルにおけるいずれかの一フレーム画面のリフレッシュレート以上である。具体的には、上述したように、表示設定周波数が少なくとも表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きい場合に、リフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい少なくとも一フレーム画面は第3パルスにより改善され、本実施例において、表示設定周波数を複数フレーム画面のリフレッシュレートの最大値とすることを限定し、いずれかの一フレーム画面に切り替える場合に、第1、リフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい一フレーム画面に切り替えるときに、ステップS302の関連説明を参照することができ、第2、リフレッシュレートが表示設定周波数に等しい一フレーム画面に切り替えるときに、対応する第2パルスによりトリガされる単位バックライトクロック信号がバックライトパネルを発光させる時間長は、このフレーム画面の完全な明状態の表示を維持するのに十分であることを理解されたい。以上のようにして、本実施例は、任意の一フレーム画面に切り替える場合に、後の時間に暗状態の表現を防止でき、表示パネルの画面表示の品質を向上させることができる。
【0034】
一実施例において、ステップS302はステップS3021~S3022を含むことができるが、これらのステップに限定されるものではない。
【0035】
S3021:現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される第3パルスと、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスとの間の第1測定すべき間隔を取得する。
【0036】
具体的には、図2に示すように、表示設定周波数を165HZ、表示設定期間を(1/165)sとし、第2フレーム画面F2に切り替えることを例として説明し、第3パルスを生成するたびに、現在生成される第3パルスと、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスとの間の第1測定すべき間隔を1回取得する必要がある。
【0037】
S3022:第1測定すべき間隔が表示設定期間よりも小さい場合に、現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される第3パルスに対応する単位バックライトクロック信号を、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスの生成時又は生成前にオフする。
【0038】
なお、図3を参照されたく、第1フレーム画面F2においてリフレッシュレートf2でバックライトパネルを発光させ、第2フレーム画面F2を第3フレーム画面F3に切り替えて依然としてリフレッシュレートf2でバックライトパネルを発光させることを例に説明し(図3に示しておらず)、リフレッシュレートf2でバックライトパネルを発光させる時間長が(1/48)sよりも大きいため、第2フレーム画面F2に対応するバックライトの連続時間が第3フレーム画面F3に伸ばして、第3フレーム画面F3が対応するバックライトに正確に合致することができなくなり、第3フレーム画面F3の損失ひいては欠落を招く。
【0039】
具体的には、図2に示すように、第2フレーム画面F2において、生成される前の2つの第3パルスと、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスとの間の第1測定すべき間隔を表示設定期間よりも大きい場合に、ステップS3032をスキップして、それぞれが前の2つの第3パルスに対応する2つの単位バックライト信号を生成してバックライトパネルを発光させ、引続き次の第3パルスを生成し、なお、第3パルスを生成した後、即ち3番目の第3パルスを生成した後、このときの第1測定すべき間隔が表示設定期間よりも小さいため、対応する単位バックライトクロック信号が完全に連続すると、第3フレーム画面F3のバックライト時間を占有し、本実施例において第1測定すべき間隔が表示設定期間よりも小さい対応する第3パルスに対応する単位バックライトクロック信号を、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスの生成時又は生成前にオフし、少なくとも1つの単位バックライトクロック信号によりバックライトパネルを発光させて暗状態の問題を改善する前提で、第3フレーム画面F3のバックライト時間を占有することを防止し、第3フレーム画面F3が対応するバックライトに正確に合致することができなくなり、第3フレーム画面F3の損失ひいては欠落のリスクを低減し、表示パネルの表示画面の品質を向上させる。
【0040】
なお、上述したように、複数の第2パルスが複数の第3パルスの前に発生可能であり、各単位バックライトクロック信号が対応する第3パルスにより駆動発生され、即ち本実施例における「現在の前記表示設定期間の間隔をあけて生成される第3パルスに対応する単位バックライトクロック信号を、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスの生成時又は生成前にオフする」とは、最後の第3パルスにより駆動発生される単位バックライトクロック信号が予め生成される次のフレーム画面の第2パルスの前に位置し、即ち次のフレーム画面の第2パルスが表示すべきフレームにおいて対応する最後の第3パルスにより駆動発生される単位バックライトクロック信号のオフ時刻を限定し、次のフレーム画面の第2パルスが表示すべきフレームにおいて最後の第3パルスにより駆動生成される単位バックライトクロック信号のオフ時刻の後に生成されることを限定するためのものではない。
【0041】
一実施例において、ステップS302はステップS3023~S3024を含むことができるが、これらのステップに限定されるものではない。
【0042】
S3023:表示すべきフレーム画面に対応する第2パルスと、次のフレーム画面に対応する第2パルスとの間の第2測定すべき間隔を取得する。
【0043】
第2測定すべき間隔は、表示すべきフレーム画面に対応する第2パルスと、次のフレーム画面に対応する第2パルスとの間の時間間隔であり、第2測定すべき間隔を表示すべきフレーム画面のリフレッシュ周波数の逆数として理解することができる。図2に示すように、ここで、表示すべきフレームを第2フレーム画面F2、次のフレーム画面を第3フレーム画面F3として例に挙げて説明し、即ち第2測定すべき間隔が(1/48)sに等しい。
【0044】
S3024:第2測定すべき間隔に基づいて対応する数の第3パルスを生成し、次のフレーム画面の第2パルスに最も近い第3パルスに対応する単位バックライトクロック信号を、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスの生成時又は生成前にオフする。
【0045】
上述したように、「第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する第2パルスから、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの第3パルスを生成する」の説明からわかるように、第3パルスの数が第2測定すべき間隔を被除数、表示設定期間を除数として対応する商である。具体的には、本実施例において、一対一に対応する複数の第3パルスの数及び複数の第2測定すべき間隔を予め記憶することができるか、表示設定期間及びリアルタイムの第2測定すべき間隔に基づいてリアルタイムの第3パルスの数を算出し、「第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する第2パルスから、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの第3パルスを生成する」という限定を参照して、「第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスを生成するまで最後の第3パルス」を自動的に生成し、対応する複数の単位バックライトクロック信号を生成し、上の実施例により取得するとともに各第1測定すべき間隔が表示設定期間よりも小さいか否かを判断する方法で、対応する複数の第3パルス及び対応する複数の単位バックライトクロック信号を生成するものではない。
【0046】
一実施例において、ステップS3はステップS303~S304を含むことができるが、これらのステップに限定されるものではない。
【0047】
S303:第2バックライト同期信号における少なくとも1つの第2パルス及び少なくとも1つの第2パルスが複数の単位バックライトクロック信号の発生をトリガしてバックライトクロック信号を形成して、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得する。
【0048】
図2に示すように、第2バックライト同期信号を決定した後、第2パルス及び第2パルスの時間位置及び数が決定され、「第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、第3パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガする」ことからわかるように、対応する複数の単位バックライトクロック信号をさらに決定して、バックライトクロック信号を決定することができることを理解されたい。さらに、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比は、一フレーム画面のそれぞれにおいて、対応するバックライト発光時間の単位バックライト時間に占める割合として理解されてもよく、バックライトデューティ比が大きいほど、対応する一フレーム画面が必要な輝度が大きくなり、最後に表現される輝度も大きくなり、この調光方法は通常のPWM調光方法とは異なり、相違点は、本発明のPWM調光方法が第3パルスに対応するところが対応するバックライトパネルを発光させる処理を行うことにある。
【0049】
S304:バックライトクロック信号及び複数のバックライトデューティ比に基づいて、バックライトパネルを複数フレーム画面内で発光させるバックライト変調信号を生成する。
【0050】
具体的には、図2に示すように、バックライトクロック信号及び複数のバックライトデューティ比に基づいて、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比及びこのフレームに対応する少なくとも1つの単位バックライトクロック信号に合わせて、一フレーム画面のそれぞれに必要なサブバックライト変調信号を生成し、複数フレーム画面の複数のサブバックライト変調信号に合わせてバックライト変調信号を形成し、最後にバックライト変調信号によりバックライトを複数フレーム画面内で発光させる。本実施例は、バックライトクロック信号の波形を限定するものではなく、上述したように、単位バックライトクロック信号の時間長内にバックライトパネルを連続的に又は規則的に発光させればよいと考えられ、具体的には、単位バックライトクロック信号の波形を合理的に設計して単位バックライトクロック信号がバックライトパネルを発光させる具体的な方法により実現される。例えば、図2に示すように、単位バックライトクロック信号のそれぞれは、少なくとも1つの第4パルスを含むことができ、第4パルスのそれぞれは1つの単位バックライト時間に対応し、即ち第4パルスのそれぞれは対応する単位発光時間内にトリガして対応するバックライトデューティ比で繰り返し単位を形成することができる。
【0051】
具体的には、第3パルスに対応する単位バックライトクロック信号が第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスにオフしておらず、第4パルスの数が1である場合に、単位バックライト時間が表示設定期間に等しく、即ち対応するバックライトデューティ比で繰り返し単位を形成して対応する表示設定期間を一杯にし、対応する単位バックライトクロック信号がバックライトパネルを、対応する単位バックライトクロック信号の時間長に連続的に又は規則的に発光させるように確保し、第4パルスの数が1よりも大きい場合に、表示設定期間が複数の単位バックライト時間を含むことができ、対応するバックライトデューティ比で複数の繰り返し単位を形成して対応する表示設定期間を一杯にし、対応する単位バックライトクロック信号がバックライトパネルを対応する単位バックライトクロック信号の時間長に連続的に又は規則的に発光させるように確保する。
【0052】
なお、ステップS3022に合わせて、第3パルスに対応する単位バックライトクロック信号が第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスにオフしておらず、第4パルスの数が1であるか又は1よりも大きいかに問わず、対応するバックライトデューティ比で形成される少なくとも1つの繰り返し単位も第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスにオフし、対応するサブバックライト変調信号が次のフレーム画面を超えることを防止して、次のフレーム画面の損失ひいては欠落のリスクを低下させる。
【0053】
一実施例において、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比を取得するステップはステップS3031を含むことができるが、このステップに限定されるものではない。
【0054】
S3031:表示すべきフレーム画面のデータ信号を取得して前記データ信号に基づいて、複数のバックライトデューティ比を生成し、データ信号が表示すべきフレーム画面の輝度を制御する。
【0055】
具体的には、一フレーム画面のそれぞれのバックライトデューティ比は、対応するデータ信号に関連づけられ、データ信号が表示すべきフレーム画面の輝度を制御するため、即ちデータ信号が対応する一フレーム画面に必要な輝度を表すことができ、上述したように、バックライトデューティ比が大きいほど、対応する一フレーム画面に必要な輝度が大きくなり、最終的に表現される輝度も大きくなり、即ち本実施例において、データ信号により対応するバックライトデューティ比を確定し、対応する一フレーム画面の最終的に表現される輝度及び所望の輝度の類似度を向上させ、表示パネルの表示画面の品質を向上させることができる。
【0056】
表1に示すように、1つの副画素又は全ての副画素は階調値が255、127である場合に表現される輝度として理解されてもよく、DC調光、本発明のPWM調光、通常のPWM調光の3つの方法の輝度を比較し、以上のデータが副画素の複数フレーム画面におけるリフレッシュレートの範囲が48Hz~165Hzであることに基づいて、「パネル輝度」、「パネルフリッカ」が表示パネルから表現される画面の輝度及びフリッカ度合いに対して行われる測定として理解されてもよく、「バックライトフリッカ」がバックライトパネルの複数の光源の発光時に表現されるフリッカ度合いに対して行われる測定として理解されてもよい。「バックライトフリッカ」パラメータ、「パネルフリッカ」パラメータが(-40)dB未満である場合に、フリッカがほとんど視認できないと考えられ、「バックライトフリッカ」パラメータ、「パネルフリッカ」パラメータが(-10)dBである場合に、フリッカがかなり深刻であると考えられる。
【0057】
【0058】
具体的には、表1からわかるように、階調値が255である場合に、本発明のPWM調光方法における「バックライトフリッカ」パラメータがDC調光方法における「バックライトフリッカ」パラメータに近く、両方のフリッカ度合いが小さいが、通常のPWM調光方法においてフリッカし過ぎるため、「バックライトフリッカ」パラメータを測定できなくなり、階調値が127である場合に、本発明のPWM調光方法における「パネルフリッカ」パラメータがDC調光方法における「パネルフリッカ」パラメータに近く、通常のPWM調光方法における「パネルフリッカ」パラメータが(-10)dBであり、フリッカがかなり深刻である。以上のようにして、本発明のPWM調光方法は、表示パネルの表示画面のフリッカ度合を効果的に緩和することができる。
【0059】
本発明の実施例は、以下の実施例及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない表示パネルを提供する。
【0060】
一実施例において、図4及び図5に示すように、表示パネル100は、発光するためのバックライトパネル101と、バックライトパネル101に電気的に接続されるバックライト制御チップ102及びバックライト駆動チップ103とを含み、バックライト制御チップ102は、表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得するためのものであり、表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、表示設定周波数は、少なくとも表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きく、バックライト駆動チップ103は、表示同期信号に基づいて、表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、第1バックライト同期信号は、複数の第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、表示設定周波数に基づいて、表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、単位バックライトクロック信号の時間長は、表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する単位バックライトクロック信号の時間長内にバックライトパネルを発光させ、バックライト駆動チップ103はさらに、第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、第3パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、図5に示すように、バックライト制御チップ102がバックライト駆動チップ103内に集積され、又は図4に示すように、バックライト制御チップ102とバックライト駆動チップ103とは離間して設けられる。
【0061】
バックライト制御チップ102の関連機能、バックライト駆動チップ103の関連機能については、上述した表示パネルの駆動方法の関連説明を参照することができる。さらに、上述したように、図4及び図5に示すように、バックライト制御チップ102は、バックライト駆動チップ103に表示同期信号及び表示設定周波数を入力することができ、バックライト駆動チップ103は表示設定周波数に基づいて第2バックライト信号を生成するとともに、第1バックライト信号において対応するバックライト変調信号を生成してバックライトパネル101に入力して、バックライトパネル101を発光させることができる。具体的には、本実施例において、バックライト制御チップ102及びバックライト駆動チップ103の集積方法を限定するものではなく、バックライト制御チップ102とバックライト駆動チップ103との間に上述した信号伝送及び信号処理を実現すればよい。
【0062】
一実施例において、図4及び図5に示すように、バックライト制御チップ102は、表示パネル100の表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートを取得するとともに、表示パネル100の表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さいか否かを判断し、バックライト駆動チップ103は、表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートが表示設定周波数よりも小さい場合に、第1バックライト同期信号において表示すべきフレーム画面に対応する第2パルスから生成し、第1バックライト同期信号において次のフレーム画面に対応する第2パルスを生成するまで、前記表示設定期間の間隔をあけて1つの第3パルスを生成する。
【0063】
バックライト制御チップ102は、表示パネル100の表示すべきフレーム画面のリフレッシュレートと表示設定周波数との大小関係に基づいて第3パルスを生成するかについて、上述したステップS301、ステップS302の関連説明を参照することができ、上述した説明に合わせて、バックライト制御チップ102はバックライト駆動チップ103に表示パネル100の表示すべきフレーム画面のリフレッシュレート及び表示設定周波数との大小関係を入力することができ、さらに、バックライト駆動チップ103はこれに基づいて少なくとも1つの第3パルスを生成して第2バックライトクロック信号を形成することができる。
【0064】
一実施例において、図5に示すように、バックライト制御チップ102がバックライト駆動チップ103内に集積され、バックライトパネル101とバックライト駆動チップ103とが離間して設けられ、又は、図4に示すように、バックライト制御チップ102とバックライト駆動チップ103とが離間して設けられ、バックライト駆動チップ103がバックライトパネル101内に集積される。図5の構成は、図4の構成に比べて、バックライト制御チップ102がバックライト駆動チップ103内に集積されて両者の間のデータ伝送、交換の速度を高くすることができ、図4の構成は、図5の構成に比べて、バックライト駆動チップ103がバックライトパネル101内に集積されて、バックライト駆動チップ103のデータをバックライトパネル101に伝送する速度が高くなる。
【0065】
一実施例において、図4及び図5に示すように、表示パネル100は、バックライトパネル101の出光側に位置する液晶パネル104と、バックライト制御チップ102、バックライト駆動チップ103及び液晶パネル104に電気的に接続され、バックライト制御チップ102、バックライト駆動チップ103の少なくとも一方に表示設定周波数及び表示同期信号を送信してバックライトパネル101を発光させ、液晶パネル104に走査データ信号及び表示データ信号を送信して液晶における液晶分子を偏向させるためのタイミング制御チップ105と、をさらに含む。
【0066】
具体的には、図5に示すように、バックライト制御チップ102がバックライト駆動チップ103内に集積され、タイミング制御チップ105がバックライト制御チップ102又はバックライト駆動チップ103に表示設定周波数及び表示同期信号を送信することができ、図4に示すように、バックライト制御チップ102とバックライト駆動チップ103とが離間して設けられ、タイミング制御チップ105がバックライト制御チップ102に表示設定周波数及び表示同期信号を送信することができ、さらに、バックライト駆動チップ103は表示設定周波数に基づいて第2バックライト信号を生成するとともに、第2バックライト信号に基づいて対応するバックライト変調信号を生成してバックライトパネル101に入力して、バックライトパネル101を発光させることができる。具体的には、タイミング制御チップ105は液晶パネル104におけるゲート駆動回路に走査データ信号を送信し、液晶パネル104におけるソース駆動回路に表示データ信号を送信し、さらに、ゲート駆動回路が走査データ信号を処理した後複数のゲート信号を形成し、各ゲート信号が対応する複数の副画素に加え、ソース駆動回路が表示データ信号を処理して複数のデータ信号を形成し、各データ信号が対応する副画素に加える。
【0067】
さらに、図4及び図5に示すように、表示パネル100は、タイミング制御チップ105に電気的に接続されるシステムオンチップ106をさらに含み、システムオンチップ106がタイミング制御チップ105に画像入力プロトコル及び画像信号を送信し、タイミング制御チップ105が画像入力プロトコルに基づいて画像信号を処理して、表示設定周波数、表示同期信号、走査データ信号及び表示データ信号を含むが、これらに限定されるものではないものを形成する。
【0068】
本発明は、表示パネル及びその駆動方法を提供し、表示パネルの駆動方法は、表示パネルの表示同期信号と、表示設定周波数とを取得し、表示同期信号は、それぞれが対応する一フレーム画面の表示をトリガするための第1パルスを複数含み、表示設定周波数は、少なくとも表示パネルにおける複数フレーム画面のリフレッシュレートの最小値よりも大きいステップと、表示同期信号に基づいて、表示パネルにおけるバックライトパネルの第1バックライト同期信号を決定し、第1バックライト同期信号は、複数の第1パルスと一対一に対応する第2パルスを複数含み、表示設定周波数に基づいて、表示パネルにおけるバックライトパネルの単位バックライトクロック信号を決定し、単位バックライトクロック信号の時間長は、表示設定周波数の逆数である表示設定期間に等しく、第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、単位バックライトクロック信号のそれぞれは、対応する単位バックライトクロック信号の時間長内にバックライトパネルを発光させるステップと、第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成することにより、第1バックライト同期信号を第2バックライト同期信号に変換し、第2パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガし、第3パルスのそれぞれは、単位バックライトクロック信号の発生をトリガするステップと、を含む。この技術的手段において、第1バックライト同期信号における一部の隣り合う2つの第2パルスの間に少なくとも1つの第3パルスを生成して第2バックライト同期信号を形成することにより、リフレッシュレートの小さい一フレーム画面が表示設定周波数でリフレッシュされる画面の時間を超えた後も、第2バックライト同期信号における少なくとも1つの第3パルスにより対応する少なくとも1つの単位バックライトクロック信号の発生をトリガすることができ、バックライトパネルを発光させることができ、バックライトがリフレッシュレートの小さい一フレーム画面を表現する必要がある際に、前もって光を消灯することにより、暗状態となることを防止し、LCDパネルの画面表示の品質を向上させることができる。
図1
図2
図3
図4
図5