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特許7464708PDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】PDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240402BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240402BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20240402BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240402BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240402BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W28/06 110
H04W72/21
H04W72/231
H04W72/232
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022526804
(86)(22)【出願日】2020-12-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2020134194
(87)【国際公開番号】W WO2021115218
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-05-10
(31)【優先権主張番号】201911286301.4
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲東▼儒
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲凱▼
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,SCell Dormancy and Fast SCell Activation[online],3GPP TSG-RAN WG1 #99 R1-1912980,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912980.zip>,2019年11月09日
【文献】Samsung,Text Proposal to 38.213 on Semi-static HARQ-ACK Codebook[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting AH 1801 R1-1801268,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1801268.zip>,2018年01月29日
【文献】Samsung,Introduction of Industrial IoT[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #99 R1-1913645,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913645.zip>,2019年12月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末により実行される、データがスケジューリングされない物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHのハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKフィードバック方法であって、
上位層シグナリングの構成情報を受信するステップを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられ、
前記方法は、さらに、
前記データがスケジューリングされないPDCCHが検出されると、前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数及び前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報を第1サブコードブックにおいてフィードバックするステップを含み、
前記HARQ-ACKフィードバック情報は、肯定応答ACKであり、前記第1サブコードブックは、伝送ブロックTBレベルのHARQ-ACKフィードバックに用いられる、データがスケジューリングされない物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHのハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKフィードバック方法。
【請求項2】
前記上位層シグナリング又はダウンリンク制御情報DCIを受信するステップをさらに含み、前記上位層シグナリング又はDCIは、前記第1サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように端末に指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドのビットは、前記第1サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように前記端末に指示し、
前記第1フィールドは、
変調及び符号化方式MCS、
冗長バージョンRV、
HARQプロセス数、
新規データ指示NDI、及び
合計ダウンリンク割り当てインデックスt-DAI、のうちの1つ又は複数を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記構成情報は、
物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHのTB数、
各PDSCHのTBのCBG数、
PDSCH伝送の送受信ポイントTRPの数、
前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報に対応する動的サブコードブック、及び
HARQ-ACKの空間的なバンドリング指示を有効にするか否か、のうちの少なくとも1つを指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記構成情報は、前記PDSCHの最大ダウンリンクTB数が2であり、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットが2つのHARQ-ACKビットを含むことを指示し、
又は、
前記構成情報は、前記PDSCHの最大ダウンリンクTB数が2であり、HARQ-ACKの空間的なバンドリング指示を有効にし、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットが1つのHARQ-ACKビットを含むことを指示する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、
前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数及び前記PDSCH伝送の最大TB数、
又は、
前記構成情報によって指示されるPDSCH伝送の最大TRP数及び前記PDSCH伝送の最大TB数、
又は、
前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数、前記PDSCH伝送の最大TB数及びPDSCH伝送の最大TRP数に基づいて決定される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、
前記PDSCHのTBの最大CBG数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積、
又は、
前記PDSCH伝送の最大TRP数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積、
又は、
前記PDSCHのTBの最大CBG数と、前記PDSCH伝送の最大TB数と、PDSCH伝送の最大TRP数との積、に等しい、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記HARQ-ACKフィードバック情報内の全てのビットはACKであり、
又は、
前記HARQ-ACKフィードバック情報内の最初のビットはACKであり、
又は、
前記HARQ-ACKフィードバック情報内の少なくとも1つのビットはACKである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク機器により実行される、データがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法であって、
上位層シグナリングの構成情報を送信するステップを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられ、
前記方法は、さらに、
前記ネットワーク機器は、前記データがスケジューリングされないPDCCHが検出される場合に端末によって前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数及び前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて第1サブコードブックにおいてフィードバックされる前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報を受信するステップを含み、
前記HARQ-ACKフィードバック情報は、肯定応答ACKであり、前記第1サブコードブックは、伝送ブロックTBレベルのHARQ-ACKフィードバックに用いられる、データがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法。
【請求項10】
前記上位層シグナリング又はDCIを送信するステップをさらに含み、前記上位層シグナリング又はDCIは、前記第1サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように端末に指示する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
端末であって、
上位層シグナリングの構成情報を受信するための第1受信モジュールを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられ、
前記端末は、前記データがスケジューリングされないPDCCHが検出されると、前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数及び前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報を第1サブコードブックにおいてフィードバックし、
前記HARQ-ACKフィードバック情報は、肯定応答ACKであり、前記第1サブコードブックは、伝送ブロックTBレベルのHARQ-ACKフィードバックに用いられる、端末。
【請求項12】
ネットワーク機器であって、
上位層シグナリングの構成情報を送信するための第1送信モジュールを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられ、
前記ネットワーク機器は、前記データがスケジューリングされないPDCCHが検出される場合に端末によって前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数及び前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて第1サブコードブックにおいてフィードバックされる前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、
前記HARQ-ACKフィードバック情報は、肯定応答ACKであり、前記第1サブコードブックは、伝送ブロックTBレベルのHARQ-ACKフィードバックに用いられる、ネットワーク機器。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法が実現される、端末。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項9又は10に記載の方法が実現される、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2019年12月13日に中国で出願した中国特許出願番号No.201911286301.4の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本願に取り込まれる。
【0002】
本発明の実施例は、通信技術分野に関し、特にデータがスケジューリングされない物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)のハイブリッド自動再送要求応答(Hybrid automatic repeat request acknowledgement,HARQ-ACK)フィードバック方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、アクティブ時間(active time)内で、データがスケジューリングされない物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を介してセカンダリセル(Secondary Cell,SCell)の休止指示(Scell dormancy indication)を行うことができること、及び端末が動的コードブックタイプに基づく肯定応答(Acknowledge,ACK)を送信することによって該PDCCHの正確な受信をフィードバックすることが明らかになった。
【0004】
しかしながら、従来技術において、SCell休止挙動を指示する、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマット、及び前記HARQ-ACKを搬送するアップリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)のタイムライン(timeline)は決定されていない。これにより、該PDCCHのHARQ-ACKフィードバックについて、端末と基地局との理解が一致しない場合があり、その結果、基地局は、該PDCCHに対応するHARQ-ACKフィードバックを正確に受信することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例の目的の1つは、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法及び機器を提供し、基地局がPDCCHに対応するHARQ-ACKフィードバックを正確に受信することができないという課題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1側面では、本発明の実施例は、
上位層シグナリングの構成情報を受信するステップを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法を提供する。
【0007】
第2側面では、本発明の実施例は、
セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの受信時間に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するアップリンク制御情報UCIのタイムラインを決定するか、又は前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定するステップを含む、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法を提供する。
【0008】
第3側面では、本発明の実施例は、
上位層シグナリングの構成情報を送信するステップを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる、データがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法を提供する。
【0009】
第4側面では、本発明の実施例は、
上位層シグナリングの構成情報を受信するための第1受信モジュールを含み、前記構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる、端末を提供する。
【0010】
第5側面では、本発明の実施例は、
セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの受信時間に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するアップリンク制御情報UCIのタイムラインを決定するか、又は前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定するための決定モジュール、を含む、端末を提供する。
【0011】
第6側面では、本発明の実施例は、
上位層シグナリングの構成情報を送信するための第1送信モジュールを含み、前記構成情報は、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる、ネットワーク機器を提供する。
【0012】
第7側面では、本発明の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、第1側面又は第2側面に記載のデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法のステップ、又は第3側面に記載のデータがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法のステップが実現される、通信機器を提供する。
【0013】
第8側面では、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1側面又は第2側面に記載のデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法のステップ、又は第3側面に記載のデータがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法のステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例では、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックについて、端末とネットワーク機器との理解が一致することを保証でき、これにより、ネットワーク機器は該PDCCHのHARQ-ACKフィードバックを正確に受信し、通信システムの信頼性が向上するようになる。
【0015】
他の様々な利点及び利益は、下記の実施形態の詳しい説明を閲覧することによって、当業者に明らかになる。図面は、好ましい実施形態を示すためのものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。また、図面全体において、同一の参照符号で同一の部材を示す。図面の説明を次に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例の無線通信システムのアーキテクチャ概略図である。
図2】本発明の実施例のデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法のフローチャート1である。
図3】本発明の実施例のデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法のフローチャート2である。
図4】本発明の実施例のUCI多重化のタイムラインの概略図である。
図5】本発明の実施例のデータがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法のフローチャートである。
図6】本発明の実施例の端末の概略図1である。
図7】本発明の実施例の端末の概略図2である。
図8】本発明の実施例のネットワーク機器の概略図である。
図9】本発明の実施例の通信機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0018】
本願の明細書及び特許請求の範囲において、用語「含む」及びその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図される。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、物品又は装置は、明確に挙げられるステップ又はユニットに限定されず、明確に挙げられなかった、あるいはこれらのプロセス、方法、物品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において使用される「及び/又は」は接続している対象のうちの少なくとも1つを示すものであり、例えばA及び/又はBは、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、及びAとBの両方が存在することの3つの場合を示す。
【0019】
本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」等の用語は例、例証又は説明を示すためのものである。本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」と説明されるいなかる実施例又は設計案も他の実施例又は設計案より好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。厳密に言えば、「例示的」又は「例えば」等の用語は具体的な形態で関連概念を示す目的で使用される。
【0020】
本明細書に記載のデータがスケジューリングされないPDCCH(非スケジュールデータのPDCCHとも呼ばれる)は、以下の1つ又は複数を含んでもよい。
(1)SCell休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCH(SCell dormancy indication and without scheduling PDSCH reception)。
(2)セミパーシステントスケジューリング(semi-persistent scheduling,SPS)PDSCHの解放(release)を指示するためのPDCCH。
(3)他の機能用の、データがスケジューリングされないPDCCH。
【0021】
本明細書におけるデータがスケジューリングされないPDCCHのDCIフォーマットは、DCIフォーマット(format)1-1及び/又はDCI format 1-2等を含む。
【0022】
本明細書に記載のSCell休止指示用のデータがスケジューリングされないPDCCHは、リソース割り当て(Resource Allocation,RA)タイプが0又は1である場合に、周波数領域リソース割り当て(Frequency Domain Resource Assignment,FDRA)フィールドの全てのビットがそれぞれ0又は1であり、且つHARQ-ACKフィードバックのコードブックタイプがタイプ2(type-2)であり、特定のアクティブ化されたScellの1つのアクティブ化されたダウンリンク部分の帯域幅(DL BWP)が休止部分の帯域幅(dormant-BWP)であるか、又はアクティブ化時間内にある第1非休止BWP(first-non-dormant-BWP-ID-for-DCI-inside-active-time)であること、を指示するためのPDCCHであってもよい。
【0023】
本明細書におけるSCell休止指示用のデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックのコードブックタイプは、タイプ2(type-2)(即ちpdsch-HARQ-ACK-Codebook=dynamic)であり、動的コードブックのHARQ-ACKフィードバックに属するが、他のデータがスケジューリングされないPDCCHのコードブックタイプは、タイプ1(type1)(即ちpdsch-HARQ-ACK-Codebook=semi-static)であっても、タイプ2であってもよい。
【0024】
本明細書で説明されている技術は、ロングタームエボリューション(Long Time Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、コード分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時間分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような様々な無線通信システム及び他のシステムに用いることもできる。
【0025】
用語の「システム」と「ネットワーク」は多くの場合、交換可能に使用される。CDMAシステムでは、CDMA2000、汎用地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access,UTRA)等の無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))及びCDMAの他の変形を含む。TDMAシステムでは、グローバル移動体通信システム(Global System for Mobile Communication,GSM)のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムでは、超広帯域移動無線(Ultra Mobile Broadband,UMB)、発展型UTRA(Evolution-UTRA,E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDM等の無線技術を実現することができる。UTRA及びE-UTRAは、汎用移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System,UMTS)の一部である。LTE及びより高度なLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新たなUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project,3GPP(登録商標))と称される組織からの文献において説明されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称される組織からの文献に記載されている。本明細書で説明されている技術は、上述したシステム及び無線技術に適用してもよいし、他のシステム及び無線技術に適用してもよい。
【0026】
以下において、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。本発明の実施例に提供されるデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック方法及び機器は、無線通信システムに適用することができる。図1を参照し、図1は本発明の実施例に提供される無線通信システムのアーキテクチャ概略図である。図1に示すように、該無線通信システムは、ネットワーク機器11及び端末12を含んでもよく、端末12はUE12として記載されてもよく、端末12はネットワーク機器11と通信することができる(シグナリング又はデータを伝送する)。実際の応用において、上記各機器間の接続は無線接続であってもよいが、各機器間の接続関係を直感的に示す便宜上、図1では実線で示している。
【0027】
本発明の実施例に提供されるネットワーク機器11は基地局であってもよい。該基地局は、一般的に使用される基地局であってもよく、発展型基地局(evolved node base station,eNB)であってもよく、5Gシステムにおけるネットワーク機器(例えば、次世代基地局(next generation node base station,gNB)又は送受信ポイント(transmission and reception point,TRP))等の機器であってもよい。
【0028】
本発明の実施例に提供される端末12は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、ウルトラモバイルパソコン(Ultra-Mobile Personal Computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯インターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載機器等であってもよい。
【0029】
図2を参照し、本発明の実施例は、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックを決定する方法を提供する。該方法の実行主体は端末であってもよく、該方法は、
上位層シグナリングの構成情報を受信するステップ201を含み、構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる。
【0030】
本発明の実施例では、データがスケジューリングされないPDCCHは、リソース割り当て(Resource Allocation,RA)フィールドが全て0又は全て1であるPDCCHであってもよい。例えば、リソース割り当てがリソース割り当てタイプ0(resourceAllocation=resourceAllocationType0)である場合、DCI format1_1又はDCI format1_2等では、周波数領域リソース割り当て(Frequency Domain Resource Assignment,FDRA)フィールド内の全てのbitは0である。又は、リソース割り当てがリソース割り当てタイプ1(resourceAllocation = resourceAllocationType1)である場合、DCI format1_1又はDCI format1_2等では、FDRAフィールドの全てのbitは1である。動的HARQ-ACKコードブックはType2 HARQ-ACKコードブックとも呼ばれる。
【0031】
本発明の実施例では、動的HARQ-ACKコードブックはType2 HARQ-ACKコードブックとも呼ばれる。
【0032】
本発明の実施例では、HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットは、HARQ-ACKのビット数であってもよい。
【0033】
本発明の実施例では、該上位層シグナリングは、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリングであってもよいが、当然ながら、これに限定されない。
【0034】
本発明の実施例では、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定した後、HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うこともできる。選択的に、本発明の実施例における端末は、以下のいずれかの方法でデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うことができる。
【0035】
方法1で、HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、第1サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行い、前記第1サブコードブックは伝送ブロックTBレベルのHARQ-ACKフィードバックに用いられる。
【0036】
方法2で、前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行い、前記第2サブコードブックはコードブロックグループ(Code Block Group,CBG)レベルのHARQ-ACKフィードバックに用いられる。
【0037】
上記第1サブコードブックは、以下の情報のHARQ-ACKフィードバックを伝送する。
(1)PDSCH-コードブロックグループ伝送(CodeBlockGroupTransmission)が構成されたサービングセル(Serving Cell)において、SPS PDSCH release、SPS PDSCH受信(reception)、及びDCI format1-0によってスケジューリングされた伝送ブロック(Transport Block,TB)ベースのPDSCH受信(TB-based PDSCH receptions)を伝送する。
(2)PDSCH-CodeBlockGroupTransmissionが構成されていないcellにおいて、DCI format 1-1及びDCI format1-0によってスケジューリングされたPDSCHデータ受信を伝送する。
【0038】
上記第2サブコードブックは、以下の情報のHARQ-ACKフィードバックを伝送する。
(1)PDSCH-CodeBlockGroupTransmissionが構成されたserving cellにおいて、DCI format1-1によってスケジューリングされたCBG-based PDSCH receptionsを伝送する。
【0039】
また、カウントダウンリンク割り当てインデックス(counter DAI,C-DAI)値及び合計DAI(T-DAI)値はそれぞれ、各HARQ-ACKサブコードブックに適用される。UEは、2番目のHARQ-ACKサブコードブックを最初のHARQ-ACKサブコードブックに追加することによって動的HARQ-ACKコードブックを生成する。
【0040】
本発明の実施例では、端末は、DCI format 1-1又はDCI format 1-2におけるT-DAI指示を無視することができる。DCI format 1-0のフィードバックは伝送ブロック(Transport Block,TB)ごとのフィードバックであり、C-DAIのみを有し、T-DAIがない。一方、DCI format 1-1及びDCI format 1-2のフィードバックには、C-DAI及びT-DAIの両方を有する。
【0041】
いくつかの実施形態では、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行う前に、前記方法は、
該上位層シグナリング又はDCIを受信するステップをさらに含んでもよく、前記上位層シグナリング又はDCIは、前記第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように前記端末に指示する。即ち、ネットワークを介して、上位層シグナリング又はDCIにより第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいてデータがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うようにUEに指示する。
【0042】
上記上位層シグナリングはRRCシグナリングであってもよいが、当然ながら、これに限定されないことが理解可能である。
【0043】
いくつかの実施形態では、DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドのビットは、前記第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように前記端末に指示する。
前記第1フィールドは、
(1)変調及び符号化方式(Modulation and Coding Scheme,MCS)、
(2)冗長バージョン(Redundancy Version,RV)、
(3)HARQプロセス数(HARQ process number)、
(4)新規データ指示(New Data Indication,NDI)、及び
(5)合計ダウンリンク割り当てインデックス(total DAI,t-DAI)、のうちの1つ又は複数を含む。
【0044】
例えば、DCIにおけるMCS、RV、HARQプロセス数、NDI及び/又はT-DAIフィールドのビットで第1サブコードブック又は第2サブコードブックを使用するように指示することができる。例えば、「1」で第1サブコードブックを使用するように指示し、「0」で第2サブコードブックを使用するように指示してもよいが、当然ながら、これに限定されない。
【0045】
いくつかの実施形態では、ステップ201における構成情報は、
(1)例えば、PDSCHの最大TB数等、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)のTB数、
(2)例えば、各PDSCHのTBの最大CGB数等、各PDSCHのTBのCBG数、
(3)例えば、PDSCH伝送の最大TRP数等、PDSCH伝送の送受信ポイント(Transmission Reception Point,TRP)の数、
(4)データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報に対応する動的サブコードブック、及び
(5)HARQ-ACKの空間的なバンドリング(spatial bundle)指示を有効にするか否か、のうちの少なくとも1つを指示することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットは、HARQ-ACKフィードバック情報のビット数を含んでもよい。HARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、
前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数及び前記PDSCH伝送の最大TB数、
又は、
前記構成情報によって指示されるPDSCH伝送の最大TRP数及び前記PDSCH伝送の最大TB数、
又は、
前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数、前記PDSCH伝送の最大TB数及びPDSCH伝送の最大TRP数に基づいて決定される。
【0047】
いくつかの実施形態では、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、
前記PDSCHのTBの最大CBG数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積、
又は、
前記PDSCH伝送の最大TRP数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積、
又は、
前記PDSCHのTBの最大CBG数と、前記PDSCH伝送の最大TB数と、PDSCH伝送の最大TRP数との積、に等しい。
【0048】
以下において、どのように上位層シグナリングの構成情報に基づき、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するかを、例1~例5により説明する。
【0049】
例1及び例2は、上述した第1サブコードブックに基づき、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うことに対応し、例3、例4及び例5は、上述した第2サブコードブックに基づき、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うことに対応する。
【0050】
例1で、構成情報は、前記PDSCHの最大ダウンリンクTB数が2であり、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットが2つのHARQ-ACKビットを含むことを指示する。
例2で、構成情報は、前記PDSCHの最大ダウンリンクTB数が2であり、HARQ-ACKの空間的なバンドリング指示を有効にし、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットが1つのHARQ-ACKビットを含むことを指示する。
【0051】
選択的に、該1つのHARQ-ACKビットを生成するプロセスは、2つのTBに対応する2つのビット間で動作して前記1つのHARQ-ACKビットを得るようにしてもよい。現在、伝送されるTBが1つだけの場合、別のTBに対応するフィードバックビットはデフォルトでACKに設定されることが理解可能である。
【0052】
例3で、前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数及び前記PDSCH伝送の最大TB数に基づき、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を決定する。
例えば、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、前記PDSCHのTBの最大CBG数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積に等しい。
【0053】
本例では、ネットワークはUEにCBGベースのHARQ-ACKフィードバック及び再送信を構成した場合、N=最大CBG数及びC=最大TB数に従ってHARQ-ACKのビット数を算出し、UEはN*Cビット数のHARQ-ACKを生成して送信する。
【0054】
例4で、前記構成情報によって指示されるPDSCH伝送の最大TRP数及び前記PDSCH伝送の最大TB数に基づき、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を決定する。
例えば、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、前記PDSCH伝送の最大TRP数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積に等しい。
【0055】
本例では、ネットワークはUEにマルチTRPベースのマルチPDCCH(Multiple-PDCCHbased Multiple TRP)を構成し、且つジョイント(Joint)のHARQ-ACKフィードバック(例えば、2つのTRP内のPDCCHのジョイントHARQフィードバック)である場合、UEが複数のTRPの前記PDCCHからのHARQ-ACKを同時にフィードバックする際に、K=最大TRP数及びM=PDSCH伝送の最大TB数に従ってHARQ-ACKのビット数を算出し、UEはK*Mビット数のHARQ-ACKを生成して送信する。
【0056】
例5で、前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数、前記PDSCH伝送の最大TB数及びPDSCH伝送の最大TRP数に基づき、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を決定する。
例えば、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、前記PDSCHのTBの最大CBG数と、前記PDSCH伝送の最大TB数と、PDSCH伝送の最大TRP数との積に等しい。
【0057】
本例では、ネットワークはUEにCBGベースのHARQ-ACKフィードバック及び再送信、並びにマルチTRPベースのマルチPDCCH(Multiple-PDCCHbased Multiple TRP)を構成し、且つジョイント(Joint)のHARQ-ACKフィードバック(例えば、2つのTRP内のPDCCHのジョイントHARQフィードバック)である場合、UEが複数のTRPの前記PDCCHからのHARQ-ACKを同時にフィードバックする際に、L=最大CBG数、H=最大TRP数及びP=PDSCH伝送の最大TB数に従ってHARQ-ACKのビット数を算出し、UEはL*H*Pビット数のHARQ-ACKを生成して送信する。
【0058】
いくつかの実施形態では、上記の例1~例5に記載されているように、前記データがスケジューリングされないPDCCHが検出されると、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のビット数に基づき、前記HARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックし、前記HARQ-ACKフィードバック情報はACKである。
【0059】
いくつかの実施形態では、上記の例1、例3~例5に記載されているように、前記HARQ-ACKフィードバック情報内の全てのビットはACKであり、又は前記HARQ-ACKフィードバック情報内の最初のビットはACKであり、又は前記HARQ-ACKフィードバック情報内の少なくとも1つのビットはACKである。
【0060】
本発明の実施例では、端末は、上位層シグナリングの構成情報に基づき、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定することができる。それにより、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックについて、端末とネットワーク機器との理解が一致し、ネットワーク機器が該PDCCHのHARQ-ACKフィードバックを正確に受信できることを保証し、通信システムの信頼性が向上する。
【0061】
図3を参照し、本発明の実施例は、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックを決定する方法をさらに提供する。該方法の実行主体は端末であってもよく、該方法は、
セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCH(PDCCH without scheduling PDSCH for Scell dormancy indication)の受信時間に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するアップリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)のタイムライン(timeline)を決定するか、又は前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定するステップ301を含む。
【0062】
上記UCIの種類は、HARQ-ACK、チャネル状態情報(Channel State Information,CSI)、スケジューリング要求(Scheduling Request,SR)がある。
【0063】
上記UCIは、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)リソース上で伝送することができ、CSIは、DCIトリガの方式により物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)で伝送することができる。異なるUCIを伝送するためのPUCCH及び/又はPUSCHのリソースが時間的に重複している場合、UEは、複数のチャネル上で伝送されるUCIを同じPUCCH又はPUSCHリソース上で多重化する必要がある。
【0064】
UCIを伝送するPUCCHとUEがデータを伝送するPUSCHは時間的に重複している場合、UEはUCIをPUSCH上で多重化して伝送し、該PUSCHは、スケジューリングされたPUSCH又は構成グラント(configured grant)PUSCHであり得る。
【0065】
本発明の実施例では、他の情報は、セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACK以外のUCIを意味してもよい。
【0066】
選択的に、前記他の情報は、(1)CSI、(2)SR、(3)前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCH以外をフィードバックするHARQ-ACKフィードバック、のいずれか1つ又は複数を含んでもよい。
【0067】
以下において、例1~例3により、PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIのタイムライン又はPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインをどのように決定するかを説明する。
【0068】
例1で、前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの最後のシンボルの受信時間及び第1時間間隔に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIのタイムラインを決定し、
前記第1時間間隔は、N個のシンボル(symbol)を含み、前記Nの値はPDCCHのサブキャリア間隔(SubCarrier Spacing,SCS)の値に関連し、Nは1より大きい。
【0069】
例えば、端末処理能力1(UE processing capability 1)の場合、PDCCHのSCS=15kHzであれば、前記N=10となり、又は、前記PDCCHのSCS=30kHzであれば、前記N=12となり、又は、前記PDCCHのSCS=60kHzであれば、前記N=22となり、又は、前記PDCCHのSCS=120kHzであれば、前記N=25となる。
また例えば、FR1(450MHz-6000MHzであり、Sub-6GHzとも呼ばれる)において能力2を有する端末(UE with capability 2 in FR1)の場合、前記PDCCHのSCS=15kHzであれば、前記N=5となり、又は、前記PDCCHのSCS=30kHzであれば、前記N=5.5となり、又は、前記PDCCHのSCS=60kHzであれば、前記N=11となる。
【0070】
例2で、前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの最後のシンボルの受信時間及び第2時間間隔に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定し、
前記第2時間間隔は、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform,FFT)又は逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform,IFFT)のサンプリング点数、サイクリックプリフィックス(Cyclic Prefix,CP)のサンプリング点数、サンプリング周期、前記PDCCHのSCS、のうちの1つ又は複数に基づいて決定される。
【0071】
さらに、前記第2時間間隔は以下の式で決定することができ、
【数1】
式中、Tは第2時間間隔を表し、
μは、前記PDCCHのSCS構成のうち最小のSCS構成に対応し、
kは定数であり(例えば、k=Ts/T=64)、Tは基本時間単位であり、T=Ts/kであり、Tはサンプリング周期であり、
前記Nの値はPDCCHのSCSの値に関連し、前記Nは1より大きい。
【0072】
端末は、セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされない1つ又は複数のPDCCHを受信することができ、この場合、該端末は、受信した1つ又は複数のPDCCHに基づいて対応する第2時間間隔を決定することが理解可能である。
【0073】
例えば、端末はセカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされない複数のPDCCHを受信し、同一のUCIにおいて該複数のPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報を伝送する場合、該複数のPDCCHは、複数の第2時間間隔に対応し得、この際に、該端末は、該複数の前記PDCCHに対応する最大の第2時間間隔を選択して該UCIのタイムラインを決定することができる。
【0074】
例えば、端末はセカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされない1つのPDCCHを受信した場合、該端末は、該PDCCHに対応する第2時間間隔を選択してUCIのタイムラインを決定することができる。
【0075】
以下において、上記式中のパラメータを例示的に説明する。
【0076】
例えば、FFT又はIFFTのサンプリング点数は2048であり、CPのサンプリング点数は144である。
【0077】
また例えば、端末処理能力1(UE processing capability 1)の場合、PDCCHのSCS=15kHzであれば、前記N=10となり、又は、前記PDCCHのSCS=30kHzであれば、前記N=12となり、又は、前記PDCCHのSCS=60kHzであれば、前記N=22となり、又は、前記PDCCHのSCS=120kHzであれば、前記N=25となる。
【0078】
また例えば、FR1(450MHz-6000MHzであり、Sub-6GHzとも呼ばれる)において能力2を有する端末(UE with capability 2 in FR1)の場合、前記PDCCHのSCS=15kHzであれば、前記N=5となり、又は、前記PDCCHのSCS=30kHzであれば、前記N=5.5となり、又は、前記PDCCHのSCS=60kHzであれば、前記N=11となる。
【0079】
図4を参照し、図4は、上記式でUCI多重化のタイムラインを決定することを示している。
【0080】
1つのPUCCH送信又はPUSCH送信はUEによって検出される1つのDCIフォーマットに対応する場合、UEは、スロットにおいてPUCCH及びPUSCHが重複するグループ内の、最先のPUCCH又はPUSCHの第1シンボルSが以下のタイムライン条件を満たすことを期待する。
【0081】
(1)1つの「セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCH」を受信すると、Sは時間間隔T
【数2】
を満たす必要があり、UEは、前記PDCCHが検出されることに応答して、上記時間間隔Tを満たすS又はそれ以降のシンボル上でHARQ-ACK情報を送信する。式中、Nの値は上述した通りであり、μは前記PDCCHのSCS構成のうち最小のSCS構成に対応する。
【0082】
(2)複数の「セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCH」を受信すると、Sは時間間隔
【数3】
を満たす必要があり、時間間隔
【数4】

【数5】
のうちの最大値であり、
【数6】
は以下の式で算出することができ、
【数7】
式中、iは、該複数のPDCCHの数に対応する。
UEは、前記複数のPDCCHが検出されることに応答して、上記時間間隔
【数8】
を満たすS又はそれ以降のシンボル上でHARQ-ACK情報を送信する。
式中、Nの値は上述した通りであり、μは前記複数のPDCCHのSCS構成のうち最小のSCS構成に対応する。
【0083】
例3で、前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの受信時間及び第3時間間隔に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIのタイムラインを決定し、
前記第3時間間隔は、前記PDCCHを受信する最後のシンボルと、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするアップリンク物理チャネルの最初のシンボルとの間の時間間隔である。
【0084】
上述した例1~例3では、PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIは、(1)PUCCHと(2)PUSCH、の1つ又は複数の物理アップリンクチャネルによって搬送される。
【0085】
本発明の実施例では、端末は、セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの受信時間に基づき、該PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIのtimelineを決定するか、又は該PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定し、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックについて、端末とネットワーク機器との理解が一致することを保証でき、これにより、ネットワーク機器は該PDCCHのHARQ-ACKフィードバックを正確に受信し、通信システムの信頼性が向上するようになる。
【0086】
図5を参照し、本発明の実施例は、データがスケジューリングされないPDCCHを指示するHARQ-ACKフィードバック方法をさらに提供し、該方法の実行主体はネットワーク機器であってもよく、該方法は、
上位層シグナリングの構成情報を送信するステップ501を含み、前記構成情報は、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる。
【0087】
本発明の実施例では、該上位層シグナリングはRRCシグナリングであってもよいが、当然ながら、これに限定されない。
【0088】
いくつかの実施形態では、選択的に、前記方法は、
該上位層シグナリング又はDCIを送信するステップをさらに含み、前記上位層シグナリング又はDCIは、第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように端末に指示する。
【0089】
本発明の実施例では、データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバックについて、端末とネットワーク機器との理解が一致することを保証でき、これにより、ネットワーク機器は該PDCCHのHARQ-ACKフィードバックを正確に受信し、通信システムの信頼性が向上するようになる。
【0090】
図6を参照し、本発明の実施例は端末600をさらに提供し、該端末600は、
上位層シグナリングの構成情報を受信するための第1受信モジュール601を含み、構成情報は、データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる。
【0091】
いくつかの実施形態では、図6に示す端末は、
前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、伝送ブロックTBレベルのHARQ-ACKフィードバックのための第1サブコードブックにおいて、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うために、又は、
前記HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットに応じて、コードブロックグループCBGレベルのHARQ-ACKフィードバックのための第2サブコードブックにおいて、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うために用いられる、第1フィードバックモジュール602をさらに含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、図6に示す端末は、
上位層シグナリング又はDCIを受信するための第2受信モジュールをさらに含み、前記上位層シグナリング又はDCIは、前記第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように前記端末に指示する。
【0093】
いくつかの実施形態では、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドのビットは、前記第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように前記端末に指示する。
前記第1フィールドは、
(1)MCS、
(2)RV、
(3)HARQプロセス数、
(4)NDI、及び
(5)t-DAI、のうちの1つ又は複数を含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、構成情報は、
(1)例えば、PDSCHの最大TB数等、PDSCHのTB数、
(2)例えば、各PDSCHのTBの最大CGB数等、各PDSCHのTBのCBG数、
(3)例えば、PDSCH伝送の最大TRP数等、PDSCH伝送のTRP数、
(4)データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報に対応する動的サブコードブック、及び
(5)HARQ-ACKの空間的なバンドリング指示を有効にするか否か、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0095】
いくつかの実施形態では、前記構成情報は、前記PDSCHの最大ダウンリンクTB数が2であり、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットが2つのHARQ-ACKビットを含むことを指示し、又は、前記構成情報は、前記PDSCHの最大ダウンリンクTB数が2であり、HARQ-ACKの空間的なバンドリング指示を有効にし、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットが1つのHARQ-ACKビットを含むことを指示する。
【0096】
いくつかの実施形態では、HARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットは、HARQ-ACKフィードバック情報のビット数を含み、前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、
前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数及び前記PDSCH伝送の最大TB数、
又は、
前記構成情報によって指示されるPDSCH伝送の最大TRP数及び前記PDSCH伝送の最大TB数、
又は、
前記構成情報によって指示されるPDSCHのTBの最大CBG数、前記PDSCH伝送の最大TB数及びPDSCH伝送の最大TRP数に基づいて決定される。
【0097】
いくつかの実施形態では、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット数は、
前記PDSCHのTBの最大CBG数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積、
又は、
前記PDSCH伝送の最大TRP数と前記PDSCH伝送の最大TB数との積、
又は、
前記PDSCHのTBの最大CBG数と、前記PDSCH伝送の最大TB数と、PDSCH伝送の最大TRP数との積、に等しい。
【0098】
いくつかの実施形態では、端末は、前記データがスケジューリングされないPDCCHが検出されると、前記HARQ-ACKフィードバック情報のビット数に基づき、前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするための第2フィードバックモジュールをさらに含み、前記HARQ-ACKフィードバック情報は肯定応答ACKである。
【0099】
いくつかの実施形態では、前記HARQ-ACKフィードバック情報内の全てのビットはACKであり、又は前記HARQ-ACKフィードバック情報内の最初のビットはACKであり、又は前記HARQ-ACKフィードバック情報内の少なくとも1つのビットはACKである。
【0100】
本発明の実施例に提供される端末は、上記の図2に示す方法の実施例を実現することができる。その実現原理及び技術的効果が類似しているため、本実施例では説明を省略する。
【0101】
図7を参照し、本発明の実施例は、端末700をさらに提供し、該端末700は、
セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの受信時間に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するアップリンク制御情報UCIのタイムラインを決定するか、又は前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定するための決定モジュール701を含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、決定モジュール701は、前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの最後のシンボルの受信時間及び第1時間間隔に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIのタイムラインを決定するためにも用いられ、前記第1時間間隔はN個のシンボルを含み、前記Nの値はPDCCHのSCSの値に関連し、前記Nは1より大きい。
【0103】
いくつかの実施形態では、決定モジュール701は、前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの最後のシンボルの受信時間及び第2時間間隔に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報と他の情報との多重化UCIのタイムラインを決定するためにも用いられ、
前記第2時間間隔は、高速フーリエ変換FFTのサンプリング点数、サイクリックプリフィックスCPのサンプリング点数、サンプリング周期、前記PDCCHのサブキャリア間隔SCSのうちの1つ又は複数に基づいて決定される。
【0104】
いくつかの実施形態では、前記第2時間間隔は以下の式で決定され、
【数9】
式中、Tは第2時間間隔を表し、
μは前記PDCCHのSCS構成のうち最小のSCS構成に対応し、kは定数であり(例えば、k=Ts/T=64)、Tは基本時間単位であり、T=Ts/kであり、Tはサンプリング周期であり、前記Nの値はPDCCHのSCSの値に関連し、前記Nは1より大きい。
【0105】
いくつかの実施形態では、前記PDCCHのSCS=15kHzであれば、前記N=10となり、又は、前記PDCCHのSCS=30kHzであれば、前記N=12となり、又は、前記PDCCHのSCS=60kHzであれば、前記N=22となり、又は、前記PDCCHのSCS=120kHzであれば、前記N=25となり、又は、前記PDCCHのSCS=15kHzであれば、前記N=5となり、又は、前記PDCCHのSCS=30kHzであれば、前記N=5.5となり、又は、前記PDCCHのSCS=60kHzであれば、前記N=11となる。
【0106】
いくつかの実施形態では、決定モジュール701は、前記セカンダリセル休止指示用の、データがスケジューリングされないPDCCHの受信時間及び第3時間間隔に基づき、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報が存在するUCIのタイムラインを決定するためにも用いられ、
前記第3時間間隔は、前記PDCCHを受信する最後のシンボルと、前記PDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするアップリンク物理チャネルの最初のシンボルとの間の時間間隔である。
【0107】
本発明の実施例に提供される端末は、上述した図3に示す方法の実施例を実行することができる。その実現原理及び技術的効果が類似しているため、本実施例では説明を省略する。
【0108】
図8を参照し、本発明の実施例はネットワーク機器をさらに提供し、該ネットワーク機器800は、
上位層シグナリングの構成情報を送信するための第1送信モジュール801を含み、前記構成情報は、前記データがスケジューリングされないPDCCHの動的HARQ-ACKコードブック内のHARQ-ACKフィードバック情報のフォーマットを決定するために用いられる。
【0109】
いくつかの実施形態では、図8に示すネットワーク機器800は、上位層シグナリング又はDCIを送信するための第2送信モジュールをさらに含み、前記上位層シグナリング又はDCIは、第1サブコードブック又は第2サブコードブックにおいて前記データがスケジューリングされないPDCCHのHARQ-ACKフィードバック情報のフィードバックを行うように端末に指示する。
【0110】
本発明の実施例に提供されるネットワーク機器は、上述した図5に示す方法の実施例を実行することができる。その実現原理及び技術的効果が類似しているため、本実施例では説明を省略する。
【0111】
図9を参照し、図9は本発明の実施例が適用される通信機器の構成図である。図9に示すように、通信機器900は、プロセッサ901、送受信機902、メモリ903及びバスインタフェースを含む。プロセッサ901はバスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当することができる。メモリ903にはプロセッサ901が操作を実行する際に使用するデータを記憶することができる。
【0112】
本発明の1つの実施例では、通信機器900は、メモリ903に記憶され、プロセッサ901によって実行可能なプログラムをさらに含み、プログラムがプロセッサ901によって実行されると、上述した図2又は図3又は図5に示す方法のステップが実現される。
【0113】
図9において、バスアーキテクチャは相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ901を代表とした1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ903を代表としたメモリの様々な回路を一体に接続する。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができ、これらはいずれも本分野に周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェースはインタフェースを提供する。送受信機902は、送信機及び受信機を含む複数の部材であってもよく、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。
【0114】
本発明の実施例に提供される通信機器は、上述した図2又は図3又は図5に示す方法の実施例を実行することができる。その実現原理及び技術的効果が類似しているため、本実施例では説明を省略する。
【0115】
本発明の開示内容により説明された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって実現されてもよいし、又はプロセッサがソフトウェア命令を実行することによって実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用光ディスク、又は当技術分野でよく知られている任意の他の形態の記憶媒体中に配置され得る。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサは、該記憶媒体から情報を読み取ることができ、該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成要素であり得る。プロセッサ及び記憶媒体は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)に配置され得る。また、該ASICはコアネットワークインタフェースデバイス内に配置され得る。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は、個別構成要素としてコアネットワークインタフェースデバイスに存在し得る。
【0116】
当業者であれば、上記の1つ又は複数の例において、本発明に説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せによって実現され得ることが認識できる。本願がソフトウェアによって実現される時、これらの機能は、コンピュータ可読媒体に記憶され得るか、又はコンピュータ可読媒体上の1つもしくは複数の命令もしくはコードとして送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムが送信されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータにとってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。
【0117】
上記具体的な実施形態により、本発明の目的、技術的解決手段及び有益な効果をさらに詳細に説明した。以上の内容は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の技術的解決手段に基づいて行われたあらゆる修正、同等な入れ替え、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるものとすることを理解すべきである。
【0118】
本発明の実施例を方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供可能であることが当業者に自明である。従って、本発明の実施例は、完全ハードウェア実施例、完全ソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態であってもよい。また、本発明の実施例は、コンピュータ利用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むが、それらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用してもよい。
【0119】
本発明の実施例は、本発明の実施例に係る方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明している。フローチャート及び/又はブロック図におけるそれぞれのフロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせはコンピュータプログラム命令によって実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、機械を製造するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサへ提供されてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための手段を創出する。
【0120】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方式で動作させるように指導可能なコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それによって該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を創出する。
【0121】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードすることにより、コンピュータ実行処理を生成するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置において一連の動作ステップを実行させるようにしてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器において実行される命令はフローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0122】
明らかに、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の実施例に対して様々な変更及び変形を行うことができる。従って、本発明の実施例に対するこれらの修正及び変形が本発明の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲内に含まれるものであれば、本発明はこれらの変更及び変形も含むことを意図する。
【符号の説明】
【0123】
600 端末
601 第1受信モジュール
700 端末
701 決定モジュール
800 ネットワーク機器
801 第1送信モジュール
900 通信機器
901 プロセッサ
902 送信機器
903 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9