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特許7464779情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-01
(45)【発行日】2024-04-09
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240402BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023089672
(22)【出願日】2023-05-31
【審査請求日】2023-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】海老澤 朝美
(72)【発明者】
【氏名】桑原 理宏
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-552494(JP,A)
【文献】特開2020-185117(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、
前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、
を備える、
情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記カップ位置推定部は、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域のうち何れかをカップ位置として推定する、
情報提供装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供装置において、
前記カップ位置推定部は、前記複数の分割領域のうち、前記所定期間内においてユーザが存在した人数が最も多い領域をカップ位置として推定する、
情報提供装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供装置において、
前記カップ位置推定部は、前記複数の分割領域のうち、前記所定期間内においてユーザが存在した人数の重心となる領域をカップ位置として推定する、
情報提供装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報提供装置において、
前記位置情報記憶部は、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を日時情報と対応するように記憶し、
前記カップ位置推定部は、前記複数の分割領域のうち、前記所定期間内において複数のユーザの移動軌跡が交差した回数が最も多い領域をカップ位置として推定する、
情報提供装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
前記カップ位置推定部は、前記所定期間内においてユーザが各ホールのプレイを終了したときに、カップ位置を推定する、
情報提供装置。
【請求項7】
請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
前記カップ位置提供部は、前記カップ位置推定部が前記所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときに、予め定められたカップ位置を提供する、又は、カップ位置を提供しない、
情報提供装置。
【請求項8】
請求項2~請求項5のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
ユーザの姿勢情報を取得する姿勢情報取得部を備え、
前記カップ位置推定部は、前記姿勢情報取得部が取得したユーザの姿勢情報に基づいて、前記複数の分割領域のうち、ユーザの姿勢が低くなった人数が多い領域をカップ位置として推定する、
情報提供装置。
【請求項9】
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、
前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、
を備える、
情報提供システム。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータが、
ユーザの位置情報を取得することと、
取得したユーザの位置情報を記憶することと、
記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することと、
推定したカップ位置をユーザに提供することと、
を実行する、
情報提供方法。
【請求項11】
1又は複数のコンピュータに、
ユーザの位置情報を取得することと、
取得したユーザの位置情報を記憶することと、
記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することと、
推定したカップ位置をユーザに提供することと、
を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ゴルフ場の各ホールにそれぞれ設置されるカップ位置は、グリーンの芝生が局所的に痛むことを抑制するために、日々変更される。従来から、例えば、特許文献1に示すように、ゴルフ場の作業者がグリーンにカップを設置する際に、ゴルフ場の作業者の位置情報に基づいてカップ位置を取得し、取得したカップ位置をユーザに提供する情報提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2022-552494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような情報提供システムでは、各ゴルフ場の管理者への負担が掛かってしまうので、カップ位置をユーザに提供しないゴルフ場も存在していた。したがって、ユーザの利便性を向上させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する情報提供装置は、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する情報提供システムは、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決する情報提供方法は、1又は複数のコンピュータが、ユーザの位置情報を取得することと、取得したユーザの位置情報を記憶することと、記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することと、推定したカップ位置をユーザに提供することと、を実行する。
【0008】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、ユーザの位置情報を取得することと、取得したユーザの位置情報を記憶することと、記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することと、推定したカップ位置をユーザに提供することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態の情報提供システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態の端末装置の電気的構成を示す図である。
図3図3は、第1実施形態の情報提供装置の電気的構成を示す図である。
図4図4は、第1実施形態のグリーンに割り当てられた複数の分割領域を示す図である。
図5図5は、第1実施形態のカップ位置提供処理を示すフローチャートである。
図6図6は、第1実施形態の端末表示部に表示される画像を示す図である。
図7図7は、第2実施形態のカップ位置提供処理を示すフローチャートである。
図8図8は、第3実施形態のカップ位置提供処理を示すフローチャートである。
図9図9は、第4実施形態のカップ位置提供処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラムの一実施形態を説明する。
【0012】
<情報提供システム10の構成>
図1に示すように、情報提供システム10は、情報を提供するシステムである。特に、情報提供システム10は、ゴルフ場におけるカップ位置を示す情報をユーザに提供するシステムである。
【0013】
カップ位置は、カップが設けられる位置である。カップは、ゴルフ場の各ホールにおいてグリーンに設けられる。ゴルフは、各ホールにおいてティーグラウンドからグリーンに設けられたカップにボールを入れる打数を競うスポーツである。このため、カップ位置は、ゴルフにおいてラウンドの難易度に影響を与える一つの要素であり、ゴルフにおいて成績の優劣を左右する重要な情報である。
【0014】
情報提供システム10は、情報提供装置11を備える。情報提供装置11は、ユーザに情報を提供するサーバである。情報提供システム10は、1又は複数の端末装置12を備えてもよい。具体的な一例として、情報提供システム10は、第1端末装置12Aと、第2端末装置12Bと、第3端末装置12Cと、を備えてもよい。
【0015】
情報提供装置11及び1又は複数の端末装置12は、ネットワーク13を介して通信可能に接続されている。情報提供装置11及び1又は複数の端末装置12のうち少なくとも何れかの組み合わせは、ネットワーク13を介さずに直接的に通信可能に接続されてもよい。以降、各装置間の通信について、ネットワーク13を介することの説明を省略する。
【0016】
<端末装置12の構成>
図2に示すように、端末装置12は、情報提供システム10を利用するユーザにより用いられる。特に、端末装置12は、ゴルフをプレイするゴルファーにより用いられてもよい。詳しくは、端末装置12は、ゴルフのプレイ中においてもゴルファーにより用いられる。端末装置12は、ゴルファーによって携帯可能である携帯端末装置であってもよい。
【0017】
端末装置12は、情報提供システム10において情報提供の要求に応じて情報提供装置11から情報を取得する端末装置である。端末装置12は、情報提供システム10においてゴルフに関する情報を取得する装置である。端末装置12は、1又は複数のコンピュータから構成される。
【0018】
端末装置12は、端末制御部20、端末記憶部21、端末通信部22、端末入力部23及び端末表示部24を備える。端末制御部20は、端末装置12を制御するように構成される。端末制御部20は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、OS(Operating System)及びプログラムを端末記憶部21から主記憶媒体にロードし、主記憶媒体から取り出した命令を実行する。演算装置は、1つ又は複数の回路(circuitry)である。回路は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はNPU(Neural network Processing Unit)であってもよい。
【0019】
端末記憶部21は、副記憶媒体であって、ユーザに関する情報を記憶する。端末記憶部21は、ゴルフに関する情報を送受信可能なプログラムを記憶していてもよい。プログラムは、情報提供システム10を利用するための専用のアプリケーションであってもよい。
【0020】
端末通信部22は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。端末通信部22は、情報提供装置11との間でデータを送受信する。端末入力部23は、ユーザの操作に応じて情報を入力するように構成される。端末入力部23は、端末表示部24と一体化されたタッチパネルであってもよい。端末入力部23は、操作ボタンのポインティングデバイスであってもよい。端末表示部24は、端末制御部20の出力指示に応じて情報を表示する。
【0021】
端末装置12は、位置測定部25を備える。位置測定部25は、端末装置12の位置情報を測定することにより、端末装置12の位置情報を取得する。位置測定部25は、GPS(Global Positioning System)センサであってもよい。
【0022】
端末装置12は、姿勢検出部26を備える。姿勢検出部26は、端末装置12を所持するユーザの姿勢を検出する。姿勢検出部26は、角速度センサであってもよく、加速度センサであってもよい。
【0023】
<情報提供装置11の構成>
図3に示すように、情報提供装置11は、端末装置12との通信により、ユーザに情報を提供するサーバである。情報提供装置11は、ゴルフに関する情報をユーザに提供するサーバである。特に、情報提供装置11は、カップ位置をユーザに提供するサーバである。情報提供装置11は、ゴルフに関する情報を提供する提供者により管理される。
【0024】
情報提供装置11は、制御部30、記憶部31及び通信部32を備える。制御部30は、情報提供装置11を制御するように構成される。制御部30は、演算装置及び主記憶媒体を含む。制御部30は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。記憶部31は、副記憶媒体であって、情報提供装置11を管理するための情報を記憶する。
【0025】
通信部32は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。通信部32は、端末装置12との間でデータを送受信する。情報提供装置11は、提供者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0026】
情報提供装置11において、制御部30は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。制御部30は、処理回路として、位置情報取得部30Aと、位置情報記憶部30Bと、姿勢情報取得部30Cと、姿勢情報記憶部30Dと、終了日時取得部30Eと、終了日時記憶部30Fと、カップ位置推定部30Gと、カップ位置提供部30Hと、を備える。
【0027】
位置情報取得部30Aは、ユーザの位置情報を取得する。位置情報取得部30Aは、端末装置12からユーザの位置情報を受信することにより、ユーザの位置情報を取得する。位置情報記憶部30Bは、位置情報取得部30Aが取得したユーザの位置情報を記憶部31に記憶する。特に、位置情報記憶部30Bは、ユーザの位置情報を日時情報及びユーザ識別情報と対応するように記憶部31に記憶する。ユーザ識別情報は、端末装置12を用いるユーザを識別可能な情報である。
【0028】
ユーザ識別情報は、端末装置12にインストールされたアプリケーションを識別可能な情報であってもよい。アプリケーションは、ゴルフのプレイ中に起動されるアプリケーションであってもよい。アプリケーションは、ゴルフのスコアを管理するアプリケーションであってもよい。ユーザ識別情報は、アプリケーションに設定されたユーザを識別可能な情報であってもよい。ユーザ識別情報は、端末装置12自体に設定されたユーザを識別可能な情報であってもよい。
【0029】
姿勢情報取得部30Cは、ユーザの姿勢情報を取得する。姿勢情報取得部30Cは、端末装置12からユーザの姿勢位置を受信することにより、ユーザの姿勢情報を取得する。姿勢情報記憶部30Dは、姿勢情報取得部30Cが取得したユーザの姿勢情報を記憶部31に記憶する。特に、姿勢情報記憶部30Dは、ユーザの姿勢情報を日時情報及びユーザ識別情報と対応するように記憶部31に記憶する。
【0030】
終了日時取得部30Eは、ユーザが各ホールのプレイを終了した終了日時を取得する。終了日時取得部30Eは、ユーザの位置情報に基づいてユーザが各ホールのプレイを終了したと判定したときに、終了日時を取得する。終了日時記憶部30Fは、終了日時取得部30Eが取得した終了日時を記憶部31に記憶する。特に、終了日時記憶部30Fは、終了日時をユーザ識別情報と対応するように記憶部31に記憶する。
【0031】
カップ位置推定部30Gは、各ホールにおけるカップ位置として推定する。カップ位置推定部30Gは、位置情報記憶部30Bが記憶したユーザの位置情報に基づいて、カップ位置として推定する。カップ位置提供部30Hは、カップ位置推定部30Gが推定したカップ位置をユーザに提供する。
【0032】
<カップ位置の推定方法>
図4に示すように、グリーン領域90には、複数の分割領域91が割り当てられる。複数の分割領域91のそれぞれは、マトリクス状に割り当てられている。複数の分割領域91のそれぞれは、1辺が所定長である正方形状の領域であるが、正方形状に限定されない。所定長は、例えば1mであってもよいが、これに限定されない。
【0033】
カップ位置推定部30Gは、複数の分割領域91のうち、所定期間内においてユーザが存在した人数が多い領域をカップ位置として推定する。ゴルファーは、各ホールでカップにボールが入った後に、姿勢を低くしてカップからボールを拾う動作を行う。このため、カップ位置は、ユーザが存在する人数が多い領域に設けられる傾向がある。このような傾向を考慮して、カップ位置推定部30Gは、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内においてユーザが存在した人数が多い領域をカップ位置として推定する。所定期間は、カップ位置を変更した後の期間に相当し、例えば1日の期間であってもよい。
【0034】
<カップ位置提供処理>
ここで、図5を参照してカップ位置提供処理について説明する。カップ位置提供処理は、カップ位置をユーザに提供する処理である。カップ位置提供処理は、情報提供装置11において所定周期毎に制御部30によって実行される。
【0035】
図5に示すように、情報提供装置11では、ステップS10において、制御部30は、位置情報取得処理を実行する。位置情報取得処理において、制御部30は、端末装置12との通信により、ユーザ識別情報と、ユーザの位置情報とを受信する。これにより、制御部30は、ユーザ識別情報と、ユーザの位置情報とを取得する。制御部30は、現在の日時情報を取得する。
【0036】
ステップS11において、制御部30は、位置情報記憶処理を実行する。位置情報記憶処理において、制御部30は、取得したユーザの位置情報を記憶部31に記憶する。詳しくは、制御部30は、取得したユーザ識別情報と、ユーザの位置情報と、現在の日時情報とを対応付けて記憶部31に記憶する。
【0037】
ステップS12において、制御部30は、記憶部31に記憶したユーザ識別情報と、ユーザの位置情報とに基づいて、ユーザが各ホールをホールアウトしたか否かを判定する。具体的な一例をあげると、制御部30は、ユーザ識別情報に対応する位置情報が、第1ホールから第2ホールに向かう位置を示す位置情報であるときに、第1ホールをホールアウトしたと判定する。制御部30は、ユーザが各ホールをホールアウトしていないと判定した場合、ステップS17に処理を移行する。制御部30は、ユーザが各ホールをホールアウトしたと判定した場合、ステップS13に処理を移行する。
【0038】
ステップS13において、制御部30は、終了日時取得処理を実行する。終了日時取得処理において、制御部30は、対象となるユーザ識別情報と、ゴルフ場及びホールを特定可能であるホール識別情報と、現在の日時情報とを取得する。特に、制御部30は、各ホールをホールアウトした現在の日時情報を、ユーザが各ホールのプレイを終了した終了日時として取得する。
【0039】
ステップS14において、制御部30は、終了日時記憶処理を実行する。終了日時記憶処理において、制御部30は、取得した終了日時を記憶部31に記憶する。詳しくは、制御部30は、取得したユーザ識別情報と、ホール識別情報と、終了日時とを対応付けて記憶部31に記憶する。
【0040】
ステップS15において、制御部30は、ユーザ人数算出処理を実行する。ユーザ人数算出処理において、制御部30は、現在の日時情報に基づいて所定期間を特定する。詳しくは、制御部30は、現在の日時情報に基づいて現在の日にちに対応する1日の期間を所定期間として特定する。
【0041】
制御部30は、ユーザ識別情報とユーザの位置情報とに基づいて、ホールアウトしたホールのグリーンに割り当てられた複数の分割領域91毎に、所定期間内においてユーザが存在した人数を算出する。
【0042】
ステップS16において、制御部30は、カップ位置推定処理を実行する。カップ位置推定処理において、制御部30は、算出結果に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内においてユーザが存在した人数が最も多い領域をカップ位置として推定する。制御部30は、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内においてユーザが存在した人数の重心となる領域をカップ位置として推定してもよい。つまり、制御部30は、所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち何れかをカップ位置として推定する。制御部30は、推定したカップ位置と、ホール識別情報と、日時情報とを対応付けて記憶部31に記憶する。
【0043】
このように、制御部30は、所定期間内においてユーザが各ホールのプレイを終了したときに、カップ位置を推定する。また、制御部30は、所定期間内において各ユーザが各ホールのプレイを終了する度に、カップ位置を推定し、推定したカップ位置を更新する。
【0044】
ステップS17において、制御部30は、端末装置12との通信に応じて、ユーザがカップ位置を要求したか否かを判定する。端末装置12は、アプリケーションの起動中にコースが指定されたときに情報提供装置11にカップ位置を要求してもよい。端末装置12は、アプリケーションの起動中に、ユーザの操作に応じて情報提供装置11にカップ位置を要求してもよい。制御部30は、ユーザがカップ位置を要求していないと判定した場合、カップ位置提供処理を終了する。制御部30は、ユーザがカップ位置を要求したと判定した場合、ステップS18に処理を移行する。
【0045】
ステップS18において、制御部30は、所定期間内の推定結果があるか否かを判定する。制御部30は、所定期間に対応するカップ位置が記憶部31に記憶されている場合に、所定期間内の推定結果があると判定する。制御部30は、所定期間内の推定結果があると判定した場合、ステップS19に処理を移行する。制御部30は、所定期間内の推定結果がないと判定した場合、ステップS20に処理を移行する。
【0046】
ステップS19において、制御部30は、カップ位置送信処理を実行する。カップ位置送信処理において、制御部30は、所定期間に対応するカップ位置を記憶部31から読み出す。制御部30は、読み出したカップ位置を、カップ位置を要求した端末装置12に送信する。これにより、制御部30は、推定したカップ位置をユーザに提供する。制御部30は、カップ位置送信処理を終了した場合、カップ位置提供処理を終了する。
【0047】
ステップS20において、制御部30は、デフォルト位置送信処理を実行する。デフォルト位置送信処理において、制御部30は、予め定めたカップ位置を記憶部31から読み出す。制御部30は、読み出したカップ位置を、カップ位置を要求した端末装置12に送信する。これにより、制御部30は、所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときに、予め定められたカップ位置を提供する。制御部30は、カップ位置送信処理を終了した場合、カップ位置提供処理を終了する。
【0048】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図6に示すように、端末表示部24に第1画面24Aが表示される場合がある。第1画面24Aには、ゴルフ場におけるコースのレイアウト画像92が表示される。レイアウト画像92は、コースのティーグラウンド画像93を含む。レイアウト画像92は、コースのグリーン画像94を含む。この場合、レイアウト画像92は、第1グリーン画像94Aと、第2グリーン画像94Bとを含んでもよい。ゴルフ場の各ホールには、2つのグリーンが設けられるホールがある。このような場合、一方のグリーンは、プレイに使用するグリーンとなり、他方のグリーンは、プレイに使用されないサブグリーンとなる。
【0049】
第1画面24Aには、ユーザ位置画像95と、第1カップ位置画像96Aと、第1距離画像97Aとがレイアウト画像92に重畳するように表示される。ユーザ位置画像95は、ユーザの現在位置を示す画像である。第1カップ位置画像96Aは、カップ位置を示す画像である。第1距離画像97Aは、ユーザの現在位置とカップ位置とを結ぶ直線及び距離を示す画像である。
【0050】
第1画面24Aは、情報提供装置11からカップ位置としてデフォルト位置が提供された場合の画面である。このため、第1画面24Aでは、デフォルト位置を示す第1カップ位置画像96Aが表示される。第1カップ位置画像96Aは、第1グリーン画像94Aにおける中央を示す画像である。
【0051】
また、端末表示部24に第2画面24Bが表示される場合がある。第2画面24Bには、ユーザ位置画像95と、第2カップ位置画像96Bと、第2距離画像97Bとがレイアウト画像92に重畳するように表示される。
【0052】
第2画面24Bは、情報提供装置11から推定されたカップ位置が提供された場合の画面である。このため、第2画面24Bでは、第1画面24Aとは異なり、提供されたカップ位置を示す第2カップ位置画像96Bが表示される。第2カップ位置画像96Bは、第1カップ位置画像96Aと比較して、第1グリーン画像94Aにおけるティーグラウンドから遠い位置を示す画像である。
【0053】
また、端末表示部24に第3画面24Cが表示される場合がある。第3画面24Cには、ユーザ位置画像95と、第3カップ位置画像96Cと、第3距離画像97Cとがレイアウト画像92に重畳するように表示される。
【0054】
第3画面24Cは、情報提供装置11から推定されたカップ位置が提供された場合の画面である。このため、第3画面24Cでは、第1画面24Aとは異なり、提供されたカップ位置を示す第3カップ位置画像96Cが表示される。第3カップ位置画像96Cは、第1カップ位置画像96Aと比較して、第1グリーン画像94Aにおけるティーグラウンドから近い位置を示す画像である。
【0055】
また、端末表示部24に第4画面24Dが表示される場合がある。第4画面24Dには、ユーザ位置画像95と、第4カップ位置画像96Dと、第4距離画像97Dとがレイアウト画像92に重畳するように表示される。
【0056】
第4画面24Dは、情報提供装置11から推定されたカップ位置が提供された場合の画面である。このため、第4画面24Dでは、第1画面24Aとは異なり、提供されたカップ位置を示す第4カップ位置画像96Dが表示される。第4カップ位置画像96Dは、第1カップ位置画像96Aとは異なり、第2グリーン画像94Bのカップ位置を示す画像である。
【0057】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)制御部30は、所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち何れかをカップ位置として推定する。制御部30は、推定したカップ位置をユーザに提供する。このように、各ホールのグリーンにおいて、プレイしているユーザがカップ位置に近づく可能性が高いことを鑑み、所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、複数の分割領域91のうち何れかをカップ位置として提供することができる。このため、カップ位置を提供するために、ゴルフ場の管理者が専用のシステムを利用する必要がない。これにより、ゴルフ場の管理者への負担を抑制することができる。また、これに加えて、ユーザが情報提供装置11にカップ位置を提供するために、ユーザが知り得たカップ位置を入力する操作を行う必要がなく、端末装置12は、情報提供装置11にユーザの位置情報を送信することにより、カップ位置が提供される。これにより、ユーザへの負担も抑制することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0058】
(1-2)制御部30は、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内においてユーザが存在した人数が最も多い領域をカップ位置として推定する。このため、各ホールのグリーンにおいて、ユーザが存在した人数が最も多い領域に基づいて、カップ位置として推定することができる。これにより、ユーザが存在した人数が最も多い領域以外の領域においてユーザが存在した人数に左右されずに、カップ位置を推定することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0059】
(1-3)制御部30は、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内においてユーザが存在した人数の重心となる領域をカップ位置として推定する。このため、各ホールのグリーンにおいて、ユーザが存在した人数の重心に基づいて、カップ位置として推定することができる。これにより、ユーザが存在した人数が最も多い領域と、それ以外の領域とにおいてユーザが存在した人数に基づいて、カップ位置を推定することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0060】
(1-4)制御部30は、所定期間内においてユーザが各ホールのプレイを終了したときに、カップ位置を推定する。このため、所定期間内においてユーザが各ホールのプレイを終了する度に、推定されるカップ位置が更新される。これにより、所定期間内において、位置情報を取得したユーザの人数が多くなるほど、カップ位置を推定する精度を高めることができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0061】
(1-5)制御部30は、所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときであっても、予め定められたカップ位置をユーザに提供することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときに、カップ位置が提供されなくてもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0063】
<カップ位置提供処理>
図7に示すように、情報提供装置11では、ステップS18において、制御部30は、所定期間内の推定結果がないと判定した場合、ステップS20を実行せずに、カップ位置提供処理を終了する。これにより、制御部30は、所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときに、カップ位置を提供しない。
【0064】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)制御部30は、所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときには、カップ位置を提供しない。このため、デフォルト位置が実際のカップ位置と異なる場合であっても、ユーザがカップ位置を誤認識することを抑制することができる。
【0065】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、ユーザの位置情報に基づいてユーザの移動軌跡が生成された結果、複数のユーザの移動軌跡が交差する回数が多い領域がカップ位置として推定されてもよい。
【0066】
<カップ位置提供処理>
図8に示すように、情報提供装置11では、制御部30は、ステップS14が終了した場合に、ステップS21に処理を移行する。ステップS21において、制御部30は、ユーザ人数算出処理に替えて、軌跡交差回数算出処理を実行する。軌跡交差回数算出処理において、制御部30は、現在の日時情報に基づいて所定期間を特定する。
【0067】
制御部30は、ユーザ識別情報とユーザの位置情報とに基づいて、ホールアウトしたホールのグリーンを対象として、所定期間内における各ユーザの移動軌跡を生成する。制御部30は、生成した各ユーザの移動軌跡に基づいて、ホールアウトしたホールのグリーンに割り当てられた複数の分割領域91毎に、所定期間内にユーザの移動軌跡が交差した回数を算出する。
【0068】
ステップS16において、制御部30は、算出結果に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内において複数のユーザの移動軌跡が交差した回数が最も多い領域をカップ位置として推定する。つまり、制御部30は、所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち何れかをカップ位置として推定する。制御部30は、推定したカップ位置と、ホール識別情報と、日時情報とを対応付けて記憶部31に記憶する。
【0069】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態の効果について説明する。
(3-1)制御部30は、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、所定期間内において複数のユーザの移動軌跡が交差した回数が最も多い領域をカップ位置として推定する。このため、各ホールのグリーンにおいて、複数のユーザの移動軌跡が交差した回数が最も多い領域に基づいて、カップ位置として推定することができる。これにより、時系列に従って生成した複数のユーザの移動軌跡を用いてカップ位置として推定することができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0070】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、ユーザの姿勢情報に基づいて、カップ位置が推定されてもよい。特に、第4実施形態では、ユーザが低い姿勢となったことに基づいて、カップ位置が推定されてもよい。
【0071】
<カップ位置提供処理>
図9に示すように、情報提供装置11では、制御部30は、ステップS11が終了した場合に、ステップS22に処理を移行する。ステップS22において、制御部30は、姿勢情報取得処理を実行する。姿勢情報取得処理において、端末装置12との通信により、ユーザ識別情報と、ユーザの姿勢情報とを受信する。これにより、制御部30は、ユーザ識別情報と、ユーザの姿勢情報とを取得する。制御部30は、現在の日時情報を取得する。
【0072】
ステップS23において、制御部30は、姿勢情報記憶処理を実行する。姿勢情報記憶処理において、制御部30は、取得したユーザの姿勢情報を記憶部31に記憶する。詳しくは、制御部30は、取得したユーザ識別情報と、ユーザの姿勢情報と、現在の日時情報と、ステップS10において取得したユーザの位置情報とを対応付けて記憶部31に記憶する。姿勢情報記憶処理が終了した場合、制御部30は、ステップS12に処理を移行する。
【0073】
制御部30は、ステップS15が終了した場合に、ステップS24に処理を移行する。ステップS24において、制御部30は、補正処理を実行する。補正処理において、制御部30は、ステップS15において算出した結果を対象として補正を行う。
【0074】
特に、制御部30は、ユーザの姿勢情報に基づく補正を行ってもよい。詳しくは、制御部30は、ユーザ識別情報とユーザの姿勢情報とユーザの位置情報と日時情報とに基づいて、ホールアウトしたホールのグリーンで、所定期間内においてユーザの姿勢が低くなったユーザの位置情報を抽出する。制御部30は、ホールアウトしたホールのグリーンに割り当てられた複数の分割領域91毎に、所定期間内において姿勢が低くなったユーザの人数を算出する。
【0075】
制御部30は、ステップS15において算出した結果を、所定期間内において姿勢が低くなったユーザの人数で補正する。特に、制御部30は、所定期間内において姿勢が低くなったユーザの人数が少ない領域よりも、所定期間内において姿勢が低くなったユーザの人数が多い領域のほうが強調されるように、ステップS15において算出した結果を補正してもよい。
【0076】
具体的な一例をあげると、制御部30は、ホールアウトしたホールのグリーンに割り当てられた複数の分割領域91毎に、所定期間内において存在していたユーザの人数のうち、所定期間内において姿勢が低くなったユーザの人数を算出する補正を行ってもよい。制御部30は、ホールアウトしたホールのグリーンに割り当てられた複数の分割領域91毎に、所定期間内において存在していたユーザの人数に、所定期間内において姿勢が低くなったユーザの人数を加算する補正を行ってもよい。
【0077】
ステップS16において、制御部30は、ホールアウトしたホールのグリーンに割り当てられた複数の分割領域91毎に、ステップS24の補正結果に基づいて優先度が高い領域をカップ位置として推定する。このように、制御部30は、ユーザの姿勢情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、ユーザの姿勢が低くなった人数が多い領域をカップ位置として推定する。
【0078】
<第4実施形態の効果>
第4実施形態の効果について説明する。
(4-1)ゴルフでは、各ホールでカップにボールが入った後に、ゴルファーは、カップからボールを拾うために姿勢を低くする。このようなゴルフの特性を鑑みて、制御部30は、ユーザの姿勢情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域91のうち、ユーザの姿勢が低くなった人数が多い領域をカップ位置として推定する。このため、ユーザの姿勢が低くなったときのユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することができる。これにより、カップ位置を推定する精度を高めることができる。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0079】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0080】
・端末装置12は、情報提供装置11からカップ位置としてデフォルト位置が提供された場合であっても、端末表示部24にカップ位置を表示させなくてもよい。端末装置12は、情報提供装置11からカップ位置が提供されない場合であっても、アプリケーションにおいて予め定められたデフォルト位置をカップ位置として端末表示部24に表示させてもよい。
【0081】
・端末装置12は、情報提供装置11から提供されたカップ位置画像自体を表示しなくても、情報提供装置11から提供されたカップ位置の可能性を示す画像を表示してもよい。具体的な一例をあげると、端末装置12は、情報提供装置11から提供されたカップ位置の可能性を示すヒートマップ画像を表示してもよい。
【0082】
・制御部30は、ホールアウトしたとき以外に、所定周期毎にカップ位置を推定してもよい。制御部30は、ホールアウトしたときにカップ位置を推定しなくてもよい。制御部30は、所定期間内においてグリーン上にユーザが存在した人数が所定人数以上である場合に、カップ位置を推定してもよい。制御部30は、所定期間内においてグリーン上にユーザが存在した人数が所定人数以上である場合に、推定したカップ位置を提供してもよい。
【0083】
・端末装置12は、上記情報提供装置11の機能の一部を備えてもよい。つまり、情報提供システム10は、上記情報提供装置11の機能を、情報提供装置11と端末装置12とに分けて備えてもよい。
【0084】
・情報提供システム10は、報酬付与条件が成立したときに、ユーザに報酬を付与する報酬付与装置を備えてもよい。報酬付与装置は、アプリケーションを起動して位置情報を提供したユーザに対して報酬を付与してもよい。報酬付与装置は、報酬としてポイントをユーザに付与してもよい。ポイントは、電子商取引における購入料金の支払に利用できてもよい。ポイントは、ゴルフ場の利用料金の支払に利用できてもよい。情報提供装置11は、報酬付与装置と別で設けられてもよいが、ユーザに報酬を付与する機能を備えてもよい。
【0085】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0086】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0087】
(A)情報提供装置は、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、を備える。
【0088】
(B)上記情報提供装置において、前記カップ位置推定部は、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、グリーンに割り当てられた複数の分割領域のうち何れかをカップ位置として推定する。
【0089】
(C)上記情報提供装置において、前記カップ位置推定部は、前記複数の分割領域のうち、前記所定期間内においてユーザが存在した人数が最も多い領域をカップ位置として推定する。
【0090】
(D)上記情報提供装置において、前記カップ位置推定部は、前記複数の分割領域のうち、前記所定期間内においてユーザが存在した人数の重心となる領域をカップ位置として推定する。
【0091】
(E)上記情報提供装置において、前記位置情報記憶部は、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を日時情報と対応するように記憶し、前記カップ位置推定部は、前記複数の分割領域のうち、前記所定期間内において複数のユーザの移動軌跡が交差した回数が最も多い領域をカップ位置として推定する。
【0092】
(F)上記情報提供装置において、前記カップ位置推定部は、前記所定期間内においてユーザが各ホールのプレイを終了したときに、カップ位置を推定する。
(G)上記情報提供装置において、前記カップ位置提供部は、前記カップ位置推定部が前記所定期間内においてカップ位置を未だに推定していないときに、予め定められたカップ位置を提供する、又は、カップ位置を提供しない。
【0093】
(H)上記情報提供装置は、ユーザの姿勢情報を取得する姿勢情報取得部を備え、前記カップ位置推定部は、前記姿勢情報取得部が取得したユーザの姿勢情報に基づいて、前記複数の分割領域のうち、ユーザの姿勢が低くなった人数が多い領域をカップ位置として推定する。
【0094】
(I)情報提供システムは、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、を備える。
【0095】
(J)情報提供方法は、1又は複数のコンピュータが、ユーザの位置情報を取得することと、取得したユーザの位置情報を記憶することと、記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することと、推定したカップ位置をユーザに提供することと、を実行する。
【0096】
(K)プログラムは、1又は複数のコンピュータに、ユーザの位置情報を取得することと、取得したユーザの位置情報を記憶することと、記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定することと、推定したカップ位置をユーザに提供することと、を実行させる。
【符号の説明】
【0097】
10…情報提供システム、11…情報提供装置、12…端末装置、30…制御部、30A…位置情報取得部、30B…位置情報記憶部、30C…姿勢情報取得部、30G…カップ位置推定部、30H…カップ位置提供部。
【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させることができる情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報提供装置は、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得したユーザの位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部が記憶した所定期間内における複数のユーザの位置情報に基づいて、カップ位置を推定するカップ位置推定部と、前記カップ位置推定部が推定したカップ位置をユーザに提供するカップ位置提供部と、を備える。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9