IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ササクラの特許一覧

<>
  • 特許-被処理液の膜処理方法および装置 図1
  • 特許-被処理液の膜処理方法および装置 図2
  • 特許-被処理液の膜処理方法および装置 図3
  • 特許-被処理液の膜処理方法および装置 図4
  • 特許-被処理液の膜処理方法および装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-02
(45)【発行日】2024-04-10
(54)【発明の名称】被処理液の膜処理方法および装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/44 20230101AFI20240403BHJP
   B01D 61/58 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
C02F1/44 D
C02F1/44 A
B01D61/58
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020041824
(22)【出願日】2020-03-11
(65)【公開番号】P2021045742
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2023-02-21
(31)【優先権主張番号】P 2019164579
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000143972
【氏名又は名称】株式会社ササクラ
(74)【代理人】
【識別番号】110001597
【氏名又は名称】弁理士法人アローレインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】早水 基頼
【審査官】横山 敏志
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-188330(JP,A)
【文献】特開2016-097331(JP,A)
【文献】特開2021-037446(JP,A)
【文献】特開昭48-013278(JP,A)
【文献】特開昭58-067303(JP,A)
【文献】特開2018-069198(JP,A)
【文献】特開2020-175319(JP,A)
【文献】国際公開第2020/179594(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/00-9/00
B01D 61/00-71/82
Japio-GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、
前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮工程は、最前段の前記半透膜ユニットに供給される前記濃縮液を、最後段の前記半透膜ユニットから排出される前記濃縮液との圧力交換により昇圧する工程を備える被処理液の膜処理方法。
【請求項2】
前記第2の濃縮工程は、各段の少なくともいずれかの前記半透膜ユニットから排出される前記回収液を、各段の少なくともいずれかの前記半透膜ユニットに供給される前記回収液に合流させる工程を備える請求項1に記載の被処理液の膜処理方法。
【請求項3】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、
前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、
前記第1の濃縮工程は、前記被処理液を昇圧する前にナノろ過膜に通水する工程を備え、前記被処理液が前記ナノろ過膜を透過しない非透過液を、前記第2の濃縮工程で濃縮された濃縮液の少なくとも一部に合流させて、前記回収液として使用する被処理液の膜処理方法。
【請求項4】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、
前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮工程は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の前記半透膜ユニットに供給する被処理液の膜処理方法。
【請求項5】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、
前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮工程は、後段側の前記半透膜ユニットに供給した前記回収液を、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理方法。
【請求項6】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、
前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮工程は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理方法。
【請求項7】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、
前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、
最前段の前記半透膜ユニットに供給される前記濃縮液を、最後段の前記半透膜ユニットから排出される前記濃縮液との圧力交換により昇圧するエネルギー回収装置を更に備える被処理液の膜処理装置。
【請求項8】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、
前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、
前記第1の濃縮装置は、ナノろ過膜を有するNF膜ユニットを更に備え、
前記被処理液を昇圧する前に前記ナノろ過膜に通水し、前記被処理液が前記ナノろ過膜を透過しない非透過液を、前記第2の濃縮装置で濃縮された濃縮液の少なくとも一部に合流させて、前記回収液として使用する被処理液の膜処理装置。
【請求項9】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、
前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮装置は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の前記半透膜ユニットに供給する被処理液の膜処理装置。
【請求項10】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、
前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮装置は、後段側の前記半透膜ユニットに供給した前記回収液を、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理装置。
【請求項11】
被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、
生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、
前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、
前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、
前記第2の濃縮装置は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理液の膜処理方法および装置に関し、より詳しくは、逆浸透膜を利用する被処理液の膜処理方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
逆浸透膜を利用して被処理液を処理する方法として、例えば特許文献1に開示された造水方法が知られている。特許文献1の造水方法は、海水を昇圧して逆浸透膜モジュールに供給することにより淡水を分離した後、逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮塩水を海水とのエネルギー交換により減圧して正浸透膜モジュールに供給し、正浸透膜モジュールにおいて正浸透膜を透過する水によって濃縮塩水を希釈する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-97331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
逆浸透膜法は、被処理液の浸透圧よりも高い圧力を加える必要があることから、高濃縮に限界がある一方、上記従来の造水方法は、正浸透膜モジュールにおいて濃縮塩水を水で希釈させるため、被処理液の濃縮率を高める観点から改良の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、被処理液を高濃度で効率良く濃縮することができる被処理液の膜処理方法および装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、前記第2の濃縮工程は、最前段の前記半透膜ユニットに供給される前記濃縮液を、最後段の前記半透膜ユニットから排出される前記濃縮液との圧力交換により昇圧する工程を備える被処理液の膜処理方法により達成される。
【0008】
また、前記第2の濃縮工程は、各段の少なくともいずれかの前記半透膜ユニットから排出される前記回収液を、各段の少なくともいずれかの前記半透膜ユニットに供給される前記回収液に合流させる工程を備えることができる。
【0009】
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、前記第1の濃縮工程は、前記被処理液を昇圧する前にナノろ過膜に通水する工程を備え、前記被処理液が前記ナノろ過膜を透過しない非透過液を、前記第2の濃縮工程で濃縮された濃縮液の少なくとも一部に合流させて、前記回収液として使用する被処理液の膜処理方法により達成される
【0010】
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、前記第2の濃縮工程は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の前記半透膜ユニットに供給する被処理液の膜処理方法により達成される
【0011】
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、前記第2の濃縮工程は、後段側の前記半透膜ユニットに供給した前記回収液を、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理方法により達成される
【0012】
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成する第1の濃縮工程と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮工程とを備え、前記第2の濃縮工程は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行う工程を備え、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮工程で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を前記回収液として使用し、前記第2の濃縮工程は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理方法により達成される
【0013】
また、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、最前段の前記半透膜ユニットに供給される前記濃縮液を、最後段の前記半透膜ユニットから排出される前記濃縮液との圧力交換により昇圧するエネルギー回収装置を更に備える被処理液の膜処理装置により達成される。
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、前記第1の濃縮装置は、ナノろ過膜を有するNF膜ユニットを更に備え、前記被処理液を昇圧する前に前記ナノろ過膜に通水し、前記被処理液が前記ナノろ過膜を透過しない非透過液を、前記第2の濃縮装置で濃縮された濃縮液の少なくとも一部に合流させて、前記回収液として使用する被処理液の膜処理装置により達成される。
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、前記第2の濃縮装置は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の前記半透膜ユニットに供給する被処理液の膜処理装置により達成される。
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、前記第2の濃縮装置は、後段側の前記半透膜ユニットに供給した前記回収液を、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理装置により達成される。
あるいは、本発明の前記目的は、被処理液を昇圧して逆浸透膜に通水することにより、前記逆浸透膜を透過せずに濃縮された濃縮液を生成するRO膜ユニットを有する第1の濃縮装置と、生成された前記濃縮液を、前記濃縮液よりも低圧の回収液に半透膜を介して接触させることにより更に濃縮する第2の濃縮装置とを備え、前記第2の濃縮装置は、前記半透膜を介した前記濃縮液と前記回収液との接触を複数段の半透膜ユニットで行うように構成され、前記濃縮液を各段の前記半透膜ユニットに直列に供給して、前記回収液を各段の前記半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給し、前記第2の濃縮装置で濃縮された前記濃縮液の少なくとも一部を、前記回収液として使用し、前記第2の濃縮装置は、後段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給した前記回収液を合流して、前段側の少なくとも2つの前記半透膜ユニットに並列に供給する被処理液の膜処理装置により達成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、被処理液を高濃度で効率良く濃縮することができる被処理液の膜処理方法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る被処理液の膜処理装置の概略構成図である。
図2】本発明の他の実施形態に係る被処理液の膜処理装置の概略構成図である。
図3】本発明の更に他の実施形態に係る被処理液の膜処理装置の概略構成図である。
図4】本発明の更に他の実施形態に係る被処理液の膜処理装置の概略構成図である。
図5】本発明の更に他の実施形態に係る被処理液の膜処理装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る被処理液の膜処理装置(以下、単に「膜処理装置」という)の概略構成図である。図1に示すように、膜処理装置1は、被処理液を濃縮して濃縮液を生成する第1の濃縮装置10と、第1の濃縮装置10で生成された濃縮液を更に濃縮する第2の濃縮装置20と、第2の濃縮装置20に供給される濃縮液と第2の濃縮装置20から排出される濃縮液との間で圧力交換を行うエネルギー回収装置30とを、主な構成要素として備えている。
【0017】
第1の濃縮装置10は、ケーシング内にRO膜(逆浸透膜)モジュールが配置されて構成されたRO膜ユニット12を備えており、RO膜を透過しない被処理液が濃縮液として排出される。第1の濃縮装置10は、RO膜ユニット12を複数段に配置した構成であってもよく、前段のRO膜ユニット12で濃縮された被処理液を後段のRO膜ユニット12に供給して更に濃縮することにより、濃縮液を生成することができる。RO膜の材質や型式は特に限定されないが、例えば、ポリアミドや酢酸セルロース等からなる中空糸膜型や平膜型等を挙げることができる。
【0018】
第2の濃縮装置20は、2段の半透膜ユニット21-1,21-2を備えている。各半透膜ユニット21-1,21-2は、ケーシング内が半透膜で仕切られることにより高圧室22および低圧室23が形成されている。高圧室22および低圧室23は、導入口からそれぞれ濃縮液および回収液が供給されて、排出口から排出される間に濃縮液および回収液が半透膜を介して接触するように構成されている。半透膜は、平膜以外に中空糸膜であってもよい。半透膜は、FO膜(正浸透膜)を好適に使用することができるが、RO膜などの他の半透膜であってもよい。各半透膜ユニット21-1,21-2の高圧室22には濃縮液が直列に供給される一方、各半透膜ユニット21-1,21-2の低圧室23には回収液が並列に供給される。
【0019】
エネルギー回収装置30は、ターボチャージャからなり、第2の濃縮装置20の最後段の半透膜ユニット21-2から排出された濃縮液によりタービンを回転させ、この動力を利用して、最前段の半透膜ユニット21-1に供給される濃縮液を昇圧する。エネルギー回収装置30の構成は、第2の濃縮装置20から排出される濃縮液のエネルギーを回収して、第2の濃縮装置20に供給される濃縮液を昇圧可能であれば特に限定されるものではなく、例えば、タービン型以外にロータ型やピストン型などの他のエネルギー回収装置であってもよい。
【0020】
次に、上記の構成を備える膜処理装置1を使用した被処理液の膜処理方法を説明する。まず、海水等の被処理液を高圧ポンプ2により昇圧して、第1の濃縮装置10に供給することにより、第1の濃縮工程を行う。RO膜ユニット12においては、被処理液がRO膜を透過することより淡水が生成されると共に、RO膜ユニット12のRO膜を透過せずに濃縮された濃縮液が生成される。
【0021】
ついで、第1の濃縮工程で生成された濃縮液を、昇圧ポンプ3により昇圧して第2の濃縮装置20に供給し、第2の濃縮工程を行う。各半透膜ユニット21-1,21-2の高圧室22には、第1の濃縮装置10を通過して昇圧された高圧の濃縮液が直列に供給される。一方、各半透膜ユニット21-1,21-2の低圧室23には、半透膜ユニット21-1,21-2の高圧室22を通過後の濃縮液の一部が、フィルタ4を通過後に回収液として並列に供給される。これにより、低圧の回収液の圧力損失を軽減して、各半透膜ユニット21-1,21-2に確実に供給することができ、被処理液の濃縮率を高めることができる。フィルタ4は必須の構成ではなく、フィルタ4を備えない構成であってもよい。半透膜ユニット21-1,21-2の段数は、複数段であれば特に限定されるものではなく、3段以上であってもよい。回収液として利用されない濃縮液の残部は、系外に排出されて、例えば、正浸透発電、製塩蒸発濃縮による淡水化などの他のプロセスで利用することができる。
【0022】
低圧室23に供給される回収液は、各半透膜ユニット21-1,21-2の通過により減圧されるため、高圧室22に供給される濃縮液よりも低圧であると共に、高圧室22に供給される濃縮液と浸透圧差が小さいことから、高圧室22と低圧室23との圧力差により、半透膜を介した高圧室22から低圧室23への水の移動が促される。したがって、高圧ポンプ2の性能や数を特に増大させることなく濃縮液を更に濃縮することができ、省エネルギーで高濃度に濃縮することができる。第2の濃縮装置20で濃縮された濃縮液は、エネルギー回収装置30の通過により、自身が減圧されると共に第2の濃縮装置20に供給される濃縮液を昇圧するため、高圧室22と低圧室23との圧力差をより大きくすることができる。
【0023】
第2の濃縮装置20において濃縮液から水を回収した回収液は、後段の半透膜ユニット21-2から排出される回収液の一部が循環ポンプ5により戻されて、各半透膜ユニット21-1,21-2に再び並列供給される。残りの回収液は、高圧ポンプ2の上流側で被処理液に合流されて、第1の濃縮装置10に再び供給される。これらにより、第1の濃縮装置10における淡水の製造効率を高めることができると共に、被処理液が希釈されて浸透圧が低下することによりRO膜ユニット12に低圧で供給することができ、高圧ポンプ2の省エネルギー化を図ることができる。
【0024】
図2は、本発明の他の実施形態に係る膜処理装置の概略構成図である。図2に示す膜処理装置101は、図1に示す膜処理装置1において、第1の濃縮装置10が、RO膜ユニット12の他にNF膜ユニット14を備えている。図2において、図1と同様の構成部分には同一の符号を付している(後述する図3から図5においても同様)。
【0025】
NF膜ユニット14は、ケーシング内にNF膜(ナノろ過膜)モジュールが配置されて構成されており、NF膜ユニット14のNF膜を透過した被処理液が、RO膜ユニット12に供給される。NF膜についても、RO膜と同様に材質や型式は特に限定されない。NF膜ユニット14は、1段に構成する代わりに複数段に構成してもよい。
【0026】
第2の濃縮装置20は、3段の半透膜ユニット21-1,21-2,21-3を備えている。各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3の構成は、図1に示す半透膜ユニット21-1,21-2と同様であり、それぞれの高圧室22には、RO膜ユニット12から濃縮液が直列に供給される一方、それぞれの低圧室23には、高圧室22を通過した濃縮液の一部にNF膜ユニット14からの非透過液を合流させた回収液が、給水ポンプ7の作動により並列に供給される。各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3に回収液を並列供給することにより圧力損失を軽減できるため、給水ポンプ7を設けない構成であってもよい。各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3の低圧室23に供給される回収液の流量は、流量制御弁40a,40b,40cの開度調節により個別に制御することができ、これによって半透膜ユニット21-1,21-2,21-3ごとに回収液を適切な流量で供給することができる。
【0027】
NF膜ユニット14で生成された非透過液は、溶質の濃度上昇により浸透圧が高くなるため、非透過液を回収液に含めた場合でも、第2の濃縮装置20において濃縮液との浸透圧差を小さく維持することができる。回収液には、第2の濃縮装置20から排出された濃縮液が含まれていればよく、NF膜ユニット14の非透過液と共に、あるいは、NF膜ユニット14の非透過液に代えて、第2の濃縮装置20から排出される濃縮液の濃度に近い濃度を有する他の液を合流させてもよい。
【0028】
エネルギー回収装置30は、最前段の半透膜ユニット21-1に供給される濃縮液が、最後段の半透膜ユニット21-3から排出される濃縮液により昇圧される。これにより、各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3に濃縮液を確実に供給して回収液との圧力差を確保することができ、第2の濃縮装置20における濃縮を促すことができる。
【0029】
各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3から排出される回収液は、合流された後に一部が循環ポンプ5により各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3に個別に循環されることにより、系外に排出される残りの回収液を希釈することができる。各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3への循環流量は、流量制御弁40d,40e,40fの開度調節により個別に制御することができる。
【0030】
循環ポンプ5により回収液を循環させる構成は、本実施形態の構成に限定されず、各段の少なくともいずれかの各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3から排出される回収液を、各段の少なくともいずれかの各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3に供給される回収液に合流させる構成であればよい。また、循環ポンプ5による回収液の循環は、本発明において必須ではなく、回収液を循環させない構成であってもよい。
【0031】
図1および図2に示す膜処理装置1,101は、第2の濃縮工程において、全ての半透膜ユニットに対して回収液を並列に供給するように構成しているが、回収液を各段の半透膜ユニットに対して少なくとも2つが並列となるように供給する構成であればよく、各半透膜ユニットに供給する回収液の流量制御や、回収液と濃縮液との濃度差制御が困難になるおそれがある場合には、一部の半透膜ユニット間で回収液を直列に供給してもよい。
【0032】
例えば、図3に示すように、3つの半透膜ユニット21-1,21-2,21-3を備える膜処理装置201において、後段側の2つの半透膜ユニット21-2,21-3に並列に供給した回収液を合流して、前段側の半透膜ユニット21-1に供給することができる。合流した回収液は、ブースターポンプ8の作動によって半透膜ユニット21-1に確実に供給することができるが、合流後の回収液の圧力によってはブースターポンプ8を備えない構成であってもよい。後段側において回収液を並列に供給する半透膜ユニットの数は3つ以上であってもよく、並列に配置された各半透膜ユニットの少なくとも一部に、回収液を直列に供給する半透膜ユニットが付加されてもよい。また、前段側において直列に供給される半透膜ユニットの数は、2つ以上であってもよい。
【0033】
あるいは、図4に示すように、3つの半透膜ユニット21-1,21-2,21-3を備える膜処理装置301において、後段側の半透膜ユニット21-3に供給した回収液を、ブースターポンプ8の作動により前段側の2つの半透膜ユニット21-1,21-2に並列に供給することができる。前段側において回収液を並列に供給する半透膜ユニットの数は3つ以上であってもよく、並列に配置された各半透膜ユニットの少なくとも一部に、回収液を直列に供給する半透膜ユニットが付加されてもよい。また、後段側において直列に供給される半透膜ユニットの数は、2つ以上であってもよい。図4に示す膜処理装置301においても、ブースターポンプ8を備えない構成にすることができる。
【0034】
あるいは、図5に示すように、4つの半透膜ユニット21-1,21-2,21-3,21-4を備える膜処理装置401において、後段側の2つの半透膜ユニット21-3,21-4に並列に供給した回収液を合流して、ブースターポンプ8の作動により前段側の2つの半透膜ユニット21-1,21-2に並列に供給することができる。前段側および/または後段側において回収液を並列に供給する半透膜ユニットの数は3つ以上であってもよく、並列に配置された各半透膜ユニットの少なくとも一部に、回収液を直列に供給する半透膜ユニットが付加されてもよい。図5に示す膜処理装置401においても、ブースターポンプ8を備えない構成にすることができる。
【0035】
このように、第2の濃縮工程における各段の半透膜ユニットに対する回収液の供給について、並列的な供給をベースとして直列的な供給を適宜組み合わせることにより、各半透膜ユニットに供給される回収液の濃度および流量を容易に調整することができる。この結果、必要となるポンプの台数を低減して大容量化によるポンプ効率の向上を図ることが可能になり、各半透膜ユニットにおける膜フラックスの均等化を図ることもできる。
【0036】
図3から図5に示す構成においても、図2に示す構成と同様に、各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3を通過して合流した後の回収液の一部を、各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3に個別に循環させることが可能であり、各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3への循環流量は、流量制御弁の開度調節により個別に制御することができる。回収液を循環させる構成は、各段の少なくともいずれかの各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3から排出される回収液を、各段の少なくともいずれかの各半透膜ユニット21-1,21-2,21-3に供給される回収液に合流させる構成であればよい。
【符号の説明】
【0037】
1 膜処理装置
10 第1の濃縮装置
12 RO膜ユニット
14 NF膜ユニット
20 第2の濃縮装置
21 半透膜ユニット
30 エネルギー回収装置
図1
図2
図3
図4
図5