IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ JFEメカニカル株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-計数装置及び計数方法 図1
  • 特許-計数装置及び計数方法 図2
  • 特許-計数装置及び計数方法 図3
  • 特許-計数装置及び計数方法 図4
  • 特許-計数装置及び計数方法 図5
  • 特許-計数装置及び計数方法 図6
  • 特許-計数装置及び計数方法 図7
  • 特許-計数装置及び計数方法 図8
  • 特許-計数装置及び計数方法 図9
  • 特許-計数装置及び計数方法 図10
  • 特許-計数装置及び計数方法 図11
  • 特許-計数装置及び計数方法 図12
  • 特許-計数装置及び計数方法 図13
  • 特許-計数装置及び計数方法 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-02
(45)【発行日】2024-04-10
(54)【発明の名称】計数装置及び計数方法
(51)【国際特許分類】
   G06M 9/00 20060101AFI20240403BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20240403BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240403BHJP
【FI】
G06M9/00 Z
G06T1/00 400C
G06T7/00 610
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020094396
(22)【出願日】2020-05-29
(65)【公開番号】P2020201946
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】P 2019105424
(32)【優先日】2019-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000200334
【氏名又は名称】JFEプラントエンジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】池田 孝之
(72)【発明者】
【氏名】齋木 順一
(72)【発明者】
【氏名】大井 卓見
【審査官】平野 真樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-022395(JP,A)
【文献】特開2018-106325(JP,A)
【文献】特開2012-173901(JP,A)
【文献】特開2014-219842(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06M 9/00-9/02
G06T 1/00,7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計数対象物の画像を予め定めた所定方向側から撮像する複数の撮像装置と、
複数の前記撮像装置で撮像した画像である検出用画像から前記計数対象物の画像を検出し、検出した前記計数対象物の画像の位置及び検出結果が妥当であるかの評点を演算する演算部と、
前記検出用画像の前記演算部で演算した位置に目印を重ねた目印付画像、及び前記演算部で演算した評点を示す情報を表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
前記目印付画像は、前記評点が第1閾値以上であることを示す色が付された第1目印からなる第1目印群を含み、
前記表示制御部は、複数の前記撮像装置により撮像された複数の前記検出用画像を基に得られた前記第1目印群間で、前記第1目印の位置の比較を行い不整合の有無を判定し、不整合があると判定された前記第1目印を第3目印とすることで、前記第3目印からなる第3目印群を生成し、生成した前記第3目印群を表示する計数装置。
【請求項2】
前記目印付画像は、前記評点が前記第1閾値より小さい第2閾値以上で且つ前記第1閾値未満であることを示す色が付された第2目印からなる第2目印群をさらに含む請求項1に記載の計数装置。
【請求項3】
前記第2目印の位置及び前記第3目印の位置の何れかに前記計数対象物の画像が存在するか否かの判定の結果をユーザに入力させる入力装置を備え、
前記表示制御部は、前記表示装置に表示させた前記目印付画像毎に、前記入力装置を介してユーザによる判定結果を取得し、取得した判定結果に基づき前記計数対象物の画像が存在すると判定された前記第2目印及び前記第3目印を第4目印とすることで、前記第4目印からなる第4目印群を表示する請求項2に記載の計数装置。
【請求項4】
前記評点を示す情報は、前記評点を示す数値、及び前記評点を示す目印の色の少なくとも何れか一つである請求項1から3の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項5】
前記不整合の判定に用いる前記第1目印の位置は、複数の前記撮像装置による撮像結果を予め定めた所定の平面に投影して得られる、投影後の前記検出用画像を基に得られたものである請求項1から4の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、撮像から得られた前記第1目印群、前記第2目印群及び前記第3目印群の少なくとも一つと、前記検出用画像とを切り替えて前記表示装置に表示させる表示機能、及び前記目印付画像と前記検出用画像とを切り替えて前記表示装置に表示させる表示機能の少なくとも一方の表示機能を有する、請求項2を直接的又は間接的に引用する請求項3から5の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項7】
前記入力装置でユーザが入力した判定結果を記憶装置に記憶させる記憶制御部を備える、請求項3又は請求項3を直接的若しくは間接的に引用する請求項から6の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項8】
前記記憶制御部は、更に、前記検出用画像、前記第1目印群、前記第2目印群、前記第3目印群、前記計数対象物の本来あるべき員数、前記計数対象物の管理番号、前記計数対象物のロット番号、前記計数対象物のスペック及び生産管理用データの少なくとも何れかを前記記憶装置に記憶させる、請求項2を間接的に引用する請求項7に記載の計数装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、撮像から得た前記第1目印群に前記第4目印群を重ね合わせる表示機能、撮像から得た前記第1目印群と前記第4目印群とを切り替えて前記表示装置に表示させる表示機能、複数の前記撮像装置による撮像から得られた複数の前記第1目印群を重ね合わせる表示機能及び複数の前記撮像装置による撮像から得られた複数の前記第1目印群を切り替えて前記表示装置に表示させる表示機能の少なくともいずれか一つの表示機能を有する、請求項8に記載の計数装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、撮像から得られた前記第1目印群及び前記第4目印群の少なくとも一方と、前記検出用画像とを切り替えて前記表示装置に表示させる表示機能、及び撮像から得られた前記第1目印群及び前記第4目印群の少なくとも一方を前記検出用画像に重ね合わせて前記表示装置に表示させる表示機能の少なくとも一方の表示機能を有する、請求項8又は9に記載の計数装置。
【請求項11】
複数の前記撮像装置により撮像される複数の前記検出用画像のうち、1つの検出用画像における、前記1つの検出用画像の前記第1目印と、前記1つの検出用画像を元に得られた前記第4目印との総数と、他の検出用画像における、前記他の検出用画像の前記第1目印と、前記他の検出用画像を元に得られた前記第4目印との総数とが合致しているかを判定する第1合致判定部を備える請求項3又は請求項3を直接的若しくは間接的に引用する請求項4から8の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項12】
複数の前記撮像装置により撮像される複数の前記検出用画像のうち、少なくとも1つの検出用画像において、前記検出用画像の前記第1目印と、前記検出用画像を元に得られた前記第4目印との総数である前記計数対象物の計数と、前記計数対象物の本来あるべき員数とが合致しているか否かを判定する第2合致判定部を備える請求項3又は請求項3を直接的若しくは間接的に引用する請求項4から11の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記所定方向側から撮像された前記検出用画像を基に得られた前記目印付画像を所定時間毎に自動的に切り替えて、或いは手動切替操作機能により切り替えて前記表示装置に表示させる請求項1から12の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記所定方向側から撮像された前記検出用画像を基に得られた前記目印付画像のうちのユーザが選択した前記目印付画像のみを前記切り替えに用いる請求項13に記載の計数装置。
【請求項15】
前記表示制御部は、更に、前記計数対象物の本来あるべき員数、前記計数対象物の管理番号、前記計数対象物のロット番号及び前記計数対象物のスペック、生産管理用データの少なくとも何れかを前記表示装置に表示させる請求項1から14の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項16】
前記表示制御部は、前記表示装置に表示されている前記目印付画像を、前記検出用画像に一時的に切り替え可能である請求項1から15の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項17】
前記演算部は、前記検出用画像に基づき、推定モデルのアルゴリズムを用いて、前記検出用画像内において前記計数対象物の画像が存在する位置及び前記計数対象物の検出結果が妥当であるかを示す評点を推論する請求項1から16の何れか1項に記載の計数装置。
【請求項18】
複数の撮像装置、演算部及び表示制御部を備える計数装置で実行され、
複数の前記撮像装置が、計数対象物の画像を予め定めた所定方向側から撮像するステップと、
前記演算部が、前記撮像するステップで撮像した画像である検出用画像から前記計数対象物の画像を検出し、検出した前記計数対象物の画像の位置及び検出結果が妥当であるかの評点を演算するステップと、
前記表示制御部が、前記検出用画像の前記演算部で演算した位置に目印を重ねた目印付画像、及び前記評点を示す情報を表示装置に表示させるステップとを含み、
前記目印付画像は、前記評点が第1閾値以上であることを示す色が付された第1目印からなる第1目印群を含み、
前記目印付画像及び前記情報を前記表示装置に表示させるステップでは、複数の前記撮像装置により撮像された複数の前記検出用画像を基に得られた前記第1目印群間で、前記第1目印の位置の比較を行い不整合の有無を判定し、不整合があると判定された前記第1目印を第3目印とすることで、前記第3目印からなる第3目印群を生成し、生成した前記第3目印群を表示する計数方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計数装置及び計数方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、計数対象物を撮像し、撮像して得られた画像に画像処理を施して、計数対象物の員数を計数する計数装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-173901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような計数装置としては、ユーザが、画像処理に用いた画像を見て、誤検出や未検出がなかったかを確認するものもある。しかしながら、誤検出や未検出がなかったかを確認する作業では、ユーザが画像全体を見ることが必要となり、ユーザに重負荷となる。
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、ユーザの負荷を軽減可能な計数装置及び計数方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る計数装置は、計数対象物の画像を撮像する撮像装置と、上記撮像装置で撮像した画像である検出用画像から上記計数対象物の画像を検出し、検出した上記計数対象物の画像の位置及び検出結果が妥当であるかの評点を演算する演算部と、上記検出用画像の上記演算部で演算した位置に目印を重ねた目印付画像、及び上記演算部で演算した評点を示す情報を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
【0006】
上記計数装置において、上記評点を示す情報は、上記評点を示す数値、及び上記評点を示す目印の色の少なくとも何れか一つである。
上記計数装置において、上記目印付画像は、上記評点が第1閾値以上であることを示す色が付された第1目印からなる第1目印群、及び上記評点が上記第1閾値より小さい第2閾値以上で且つ上記第1閾値未満であることを示す色が付された第2目印からなる第2目印群の少なくとも一方を含む。
【0007】
上記計数装置において、予め定めた所定方向側から撮像可能な複数の上記撮像装置を備え、上記目印付画像は、少なくとも上記第1目印群を含み、上記表示制御部は、複数の上記撮像装置により撮像された複数の上記検出用画像を基に得られた上記第1目印群間で、上記第1目印の位置の比較を行い不整合の有無を判定し、不整合があると判定された上記第1目印を第3目印とすることで、上記第3目印からなる第3目印群を生成し、生成した上記第3目印群を表示する。
上記計数装置において、上記不整合の判定に用いる上記第1目印の位置は、上記撮像装置による撮像結果を予め定めた所定の平面に投影して得られる、投影後の上記検出用画像を基に得られたものである。
上記計数装置において、上記目印付画像は、上記第2目印群を含み、上記第2目印の位置及び上記第3目印の位置の何れかに上記計数対象物の画像が存在するか否かの判定の結果をユーザに入力させる入力装置を備え、上記表示制御部は、上記表示装置に表示させた上記目印付画像毎に、上記入力装置を介してユーザによる判定結果を取得し、取得した判定結果に基づき上記計数対象物の画像が存在すると判定された上記第2目印及び上記第3目印を第4目印とすることで、上記第4目印からなる第4目印群を表示する。
【0008】
上記計数装置において、上記表示制御部は、撮像から得られた上記第1目印群、上記第2目印群及び上記第3目印群の少なくとも一つと、上記検出用画像とを切り替えて上記表示装置に表示させる表示機能、及び上記目印付画像と上記検出用画像とを切り替えて上記表示装置に表示させる表示機能の少なくとも一方の表示機能を有してもよい。
上記計数装置において、上記入力装置でユーザが入力した判定結果を記憶装置に記憶させる記憶制御部を備える。
【0009】
上記計数装置において、上記記憶制御部は、更に、上記検出用画像、上記第1目印群、上記第2目印群、上記第3目印群、上記計数対象物の本来あるべき員数、上記計数対象物の管理番号、上記計数対象物のロット番号、上記計数対象物のスペック及び生産管理用データの少なくとも何れかを上記記憶装置に記憶させる
上記計数装置において、上記表示制御部は、撮像から得た上記第1目印群に上記第4目印群を重ね合わせる表示機能、撮像から得た上記第1目印群と上記第4目印群とを切り替えて上記表示装置に表示させる表示機能、複数の上記撮像装置による撮像から得られた複数の上記第1目印群を重ね合わせる表示機能及び複数の上記撮像装置による撮像から得られた複数の上記第1目印群を切り替えて上記表示装置に表示させる表示機能の少なくともいずれか一つの表示機能を有する。
【0010】
上記計数装置において、上記表示制御部は、撮像から得られた上記第1目印群及び上記第4目印群の少なくとも一方と、上記検出用画像とを切り替えて上記表示装置に表示させる表示機能、及び撮像から得られた上記第1目印群及び上記第4目印群の少なくとも一方を上記検出用画像に重ね合わせて上記表示装置に表示させる表示機能の少なくとも一方の表示機能を有する。
上記計数装置において、複数の上記撮像装置により撮像される複数の上記検出用画像のうち、1つの検出用画像における、上記1つの検出用画像の上記第1目印と、上記1つの検出用画像を元に得られた上記第4目印との総数と、他の検出用画像における、上記他の検出用画像の上記第1目印と、上記他の検出用画像を元に得られた上記第4目印との総数とが合致しているかを判定する第1合致判定部を備える。
【0011】
上記計数装置において、複数の上記撮像装置により撮像される複数の上記検出用画像のうち、少なくとも1つの検出用画像において、上記検出用画像の上記第1目印と、上記検出用画像を元に得られた上記第4目印との総数である上記計数対象物の計数と、上記計数対象物の本来あるべき員数とが合致しているか否かを判定する第2合致判定部を備える。
上記計数装置において、上記表示制御部は、上記所定方向側から撮像された上記検出用画像を基に得られた上記目印付画像を所定時間毎に自動的に切り替えて、或いは手動切替操作機能により切り替えて上記表示装置に表示させる。
【0012】
上記計数装置において、上記表示制御部は、上記所定方向側から撮像された上記検出用画像を基に得られた上記目印付画像のうちのユーザが選択した上記目印付画像のみを上記切り替えに用いる。
上記計数装置において、上記表示制御部は、更に、上記計数対象物の本来あるべき員数、上記計数対象物の管理番号、上記計数対象物のロット番号及び上記計数対象物のスペック、生産管理用データの少なくとも何れかを上記表示装置に表示させる。
【0013】
上記計数装置において、上記表示制御部は、上記表示装置に表示されている上記目印付画像を、上記検出用画像に一時的に切り替え可能である。
上記計数装置において、上記演算部は、上記検出用画像に基づき、推定モデルのアルゴリズムを用いて、上記検出用画像内において上記計数対象物の画像が存在する位置及び上記計数対象物である評点を推論する。
【0014】
また、本発明の一態様に係る計数方法は、撮像装置、演算部及び表示制御部を備える計数装置で実行され、上記撮像装置が、計数対象物の画像を撮像するステップと、上記演算部が、上記画像である検出用画像から上記計数対象物の画像を検出し、検出した上記計数対象物の画像が存在する位置及び検出結果が妥当である評点を演算するステップと、上記表示制御部が、上記検出用画像の上記演算部で演算した位置に目印を重ねた目印付画像、及び上記評点を示す情報を表示装置に表示させるステップとを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザは、計数対象物が存在する評点が低い箇所を調べればよく、ユーザの負荷を軽減可能な計数装置及び計数方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る計数システムの構成を示す構成図である。
図2】情報処理装置を示す構成図である。
図3】端末装置を示す構成図である。
図4】計数処理を示すフローチャートである。
図5】検出用画像を示す図である。
図6】検出用画像の生成方法を示す図である。
図7】検出用画像の生成方法を示す図である。
図8】第1目印群を示す図である。
図9】第2目印群を示す図である。
図10】第3目印群を示す図である。
図11】目印付画像を示す図である。
図12】入力を促すメッセージを説明するための図である。
図13】第4目印群を示す図である。
図14】第5目印群を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る計数装置及び計数方法について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の計数装置は、計数対象物を撮像し、撮像して得られた画像から、画像に写っている計数対象物の員数を計数するための計数システムを構成している。また、位置ズレ、欠品等で画像上に全く存在しない(そもそも撮像できる場所にない)等の理由で、計数できないことや不整合があることを報知するための報知システムも構成している。
【0018】
(構成)
図1に示すように、本実施形態に係る計数システム1は、計数装置2を備えている。図1は、本実施形態に係る計数システム1に、更に、計数対象物3群を所定法方向へ搬送する搬送装置4を備えている例を示している。搬送装置4は、図1に示した搬送装置4とは別の形態の装置でもよく、例えば、図示されている方向とは直角方向に搬送する装置であってもよく、ウォーキングビームやローラーを用いて搬送する装置であってもよい。図1では、計数対象物3として、棒鋼を採用した一例を示している。図1では、棒鋼が番線等で結束されて、端面が搬送方向に向くように搬送ベルトに載せられた一例を示している。
なお、本実施形態では、計数対象物3として、棒鋼を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、平形鋼、パイプ、山形鋼、H形鋼を用いてもよい。
【0019】
(計数装置)
計数装置2は、撮像装置5~5n(nは2以上の整数)と、情報処理装置6と、端末装置7とを備えている。撮像装置5~5nと情報処理装置6とは、ケーブル8~8nを介してデータを送受信可能となっている。また、情報処理装置6と端末装置7とは、ケーブル9を介して、データを送受信可能となっている。
【0020】
(撮像装置)
撮像装置5~5nのそれぞれは、搬送装置4の上方であって、所定方向側である搬送方向下流側の位置に左右又は上下に並べて複数台配置され、搬送される計数対象物3群の正面を撮像する。これにより、計数対象物3群が写っている画像のデータ(ここでは、一例として棒鋼の束の端面が写っている画像のデータ)を生成する。図1では、撮像装置5~5nが搬送方向下流側の位置に配置され棒鋼の束の正面を撮像する構成を一例として示している。撮像装置5~5nとしては、例えばデジタルビデオカメラやデジタルカメラを採用することができる。生成した画像のデータは情報処理装置6へ送信される。
【0021】
(情報処理装置)
情報処理装置6は、図2に示すように、記憶装置10と、制御装置11とを備えている。情報処理装置6としては、例えば、パソコンを採用することができる。
記憶装置10は、撮像データ12、推定アルゴリズム用データ13、推定アルゴリズム(以下、「IAL」と記述)製品判定プログラム14(推定演算プログラムの一例)、対象物データ15及び処理結果データ16を記憶する。記憶装置10としては、例えばハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の単体或いはこれらの組み合わせを採用できる。
【0022】
撮像データ12は、撮像装置5~5nから送信される画像のデータである。
推定アルゴリズム用データ13は、制御装置11のIAL製品判定プログラム14が推定アルゴリズムを調整するために使用する一連のデータである。例えば、計数対象物3群が写っている画像のデータを採用できる。推定アルゴリズム用データ13の取得方法としては、例えば、後述する計数処理によって撮像装置5~5nで撮像された画像のデータを蓄積する方法、情報処理装置6の管理者に入力させる方法、情報処理装置6に外部のリソースから取得させる方法を採用することができる。また、推定アルゴリズム用データ13として、撮像装置5~5nで撮像された画像のデータと、ユーザに入力させるその画像内の特定の位置に計数対象物3の画像が存在するか否かの判定結果との組み合わせから得たデータを追加できる構成としてもよい。
【0023】
IAL製品判定プログラム14は、撮像装置5~5nで撮像された画像から計数対象物3の画像が存在する位置及び検出結果が妥当である評点を演算するために使用するプログラムである。評点(スコア)は、数値や割合として示されてもよく、妥当性を表す確率として示されてもよい。本実施形態では、一例として、評点は、存在する位置及び検出結果の妥当性の百分率で示される確率であるとする。例えば、制御装置11がIALのアルゴリズムによって構築した推定モデルのプログラムを採用できる。また、外部の計算機がIALのアルゴリズムによって構築した推定モデルのプログラムを外部のリソースから取得して採用するようにしてもよい。
対象物データ15は、計数対象物3群毎に、計数対象物3の本来あるべき員数、計数対象物3の管理番号、計数対象物3のロット番号及び計数対象物3のスペック、生産管理用データ等の各種情報を示すデータである。計数対象物3の本来あるべき員数としては、製造時において計数対象物3群に含ませる計数対象物3の員数の目標値を採用できる。
処理結果データ16は、IAL製品判定プログラム14の処理で得られるデータである。
記憶装置10は、制御装置11の動作に必要な各種データ及びプログラムも記憶する。
【0024】
制御装置11は、情報処理装置6が備える各機能ブロックをはじめとする情報処理装置6の全体を制御及び管理するプロセッサである。例えば、パソコンを採用することができる。制御装置11は、端末装置7から計数対象物3の計数の開始を指示する操作が検出されると、記憶装置10から計数用プログラムを読み出し、読み出した計数用プログラムを実行する。そして、計数用プログラムにより、画像取得部17、演算部18、表示制御部19、不整合判定部20、第1合致判定部21、第2合致判定部22及び記憶制御部23等を実現する。画像取得部17、演算部18、表示制御部19、不整合判定部20、第1合致判定部21、第2合致判定部22及び記憶制御部23等は、計数処理を実行する。
また、制御装置11は、撮像装置5~5nから画像のデータが送信されると、送信されたデータのそれぞれを撮像データ12として記憶装置10に記憶させる。
【0025】
(端末装置)
端末装置7は、図3に示すように、表示装置24と、入力装置25と、制御装置26とを備えている。端末装置7としては、例えば、パソコンを採用することができる。
表示装置24は、制御装置26から出力される画像信号に従って、各種画像や各種データを表示する。例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置を採用することができる。
入力装置25は、ユーザによって操作され、操作内容を示す操作信号を制御装置26に出力する。例えば、キーボード、マウス、タッチパネルを採用することができる。
制御装置26は、情報処理装置6から送信される信号に従って、各種画像や各種データを表示させる画像信号を表示装置24に出力する。また、制御装置26は、入力装置25から出力される操作信号を情報処理装置6に送信する。
【0026】
(計数処理)
次に画像取得部17、演算部18、表示制御部19、不整合判定部20、第1合致判定部21、第2合致判定部22及び記憶制御部23が実行する計数処理について説明する。
図4に示すように、まずステップS101では、画像取得部17が、記憶装置10が記憶している撮像データ12のうちから、図5に示すように、搬送装置4で搬送される計数対象物3群が写っている検出用画像のデータを取得する。具体的には、撮像装置5~5nのそれぞれから得られた、同一の計数対象物3群が正面側から写っている画像(以下、「検出用画像」とも呼ぶ)のデータを取得する。図5では、検出用画像のデータとして、棒鋼の束の端面が正面側から写っている画像のデータを一例として示している。これにより、n個の検出用画像が取得される。なお、検出用画像としては、計数対象物3の正面を撮像して得たものが用いられる。
【0027】
ここで、計数対象物3群の正面が撮像装置5~5nで撮像されるが、図6に示すように、各撮像装置5~5nの位置が互いに異なるので、撮像結果(生画像)は、図7の一行目に示すように、計数対象物3群の正面を違う角度から撮像したものとなる。図6及び図7では、撮像装置5~5nとして、3台の撮像装置5~5を用いた一例を示している。それゆえ、図7の二行目に示すように、角度違いによる斜めの画像や、飛び出した計数対象物3による死角のでき方が異なる画像ができるため、そのままでは位置の整合チェック等を適切に行うことが難しくなる可能性がある。図7の二行目では、左側の撮像装置5による検出用画像は右側が小さくなっており、右側の撮像装置5による検出用画像は左側が小さくなっている。また、飛び出した棒鋼の位置ずれが大きくなるとともに、飛び出した棒鋼により死角が発生している。飛び出した棒鋼の影になると、影になった棒鋼のカウント確率(精度)が低下する。そのため、整合チェック等を適切に行うことができるように、図6及び図7の三行目に示すように、撮像結果を予め定めた所定の平面に投影して、投影後の検出用画像を得るようにしてもよい。図6及び図7の三行目では、撮像装置5、5の撮像結果を、撮像装置5の撮像結果の平面に投影した一例を示している。
【0028】
続いてステップS102に移行して、演算部18が、ステップS101で取得したn個の検出用画像のデータに基づきIAL判定処理を行う。IAL判定処理では、n個の検出用画像毎に、IALによって構築された推定調整済アルゴリズムのプログラムを用いて、検出用画像から計数対象物3の画像を検出する。続いて、各検出用画像内において、検出した計数対象物3の画像の位置及び検出結果が妥当である評点(以下、「妥当評点」とも呼ぶ)を推論する。IALは多層構造のニューラルネットワークを利用して、データの特徴量を自動で計算及び学習する技術である深層学習であってもよく、IALはデータから対象を検出し、その検出結果の確からしさ(妥当評点)を演算する機能を有している。
【0029】
推定モデルのアルゴリズムには、記憶装置10が記憶している推定アルゴリズム用データ13を用いるようにしてもよい。また、外部の計算機により別の推定アルゴリズム用データを用いて推定モデルを調整させてもよい。さらに、検出結果が妥当であるかの評点(妥当評点)としては、例えば、推定された位置に計数対象物3が存在すると推定したことへの妥当評点を用いることができる。
なお、本実施形態では、記憶装置10が記憶している推定アルゴリズム用データ13を用いて推定モデルの調整を行う例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、外部のリソースから取得した推定アルゴリズム用データ13を用いて推定モデルの推定を行う構成としてもよい。
【0030】
続いてステップS103に移行して、表示制御部19が、ステップS102でIAL判定処理を行ったn個の検出用画像毎に、第1目印27及び第2目印28をそれぞれ生成する。
第1目印27は、ステップS102で演算した位置のうち、妥当評点が第1閾値以上の位置を示す目印である。また、第2目印28は、ステップS102で演算した位置のうち、妥当評点が第1閾値未満で且つ第2閾値以上の位置を示す目印である。第1閾値として、例えば、計数対象物3が存在していると確実に判断できる数値を用いてもよい。例えば、第1閾値を70%とする。第2閾値としては、計数対象物3の画像が存在していると確実には判断できないが、可能性が僅かにあると判断できる数値を用いる。例えば、第2閾値を20%とする。
【0031】
第1目印27としては、図8に示すように、円形状の画像を用いてもよい。妥当評点を示す情報としては、妥当評点を示す数値、妥当評点を示す目印の色(色相や濃度を含む)の少なくとも何れかを用いてもよい。妥当評点を示す目印の色を用いる場合、第1目印27には、妥当評点が第1閾値以上であることを示す色が付される。
図8では、ハッチング部分は青色を表すものとし、第1目印27として青丸の画像を採用した一例を示している。青丸は、計数対象物3として棒鋼を用いる場合、棒鋼の端面が隠れないように、棒鋼の端面よりも小さいものを用いてもよい。そして、図8に示すように、複数の第1目印27からなる画像である第1目印群を生成する。これにより、第1目印群として、n個の検出用画像に対応させて計数対象物3が存在する評点が第1閾値以上である部分を示すn個の画像が生成される。
【0032】
第2目印28としては、図9に示すように、円形状の画像を用いてもよい。妥当評点を示す情報としては、妥当評点を示す数値、妥当評点を示す目印の色(色相や濃度を含む)の少なくとも何れかを用いてもよい。妥当評点を示す目印の色を用いる場合、第2目印28には、妥当評点が第1閾値未満且つ第2閾値以上であることを示す色が付される。図9では、ハッチング部分は赤色を表すものとし、第2目印28として赤丸の画像を採用した一例を示している。そして、図9に示すように複数の第2目印28からなる画像を第2目印群として生成する。これにより、第2目印群として、n個の検出用画像に対応させて計数対象物3が存在する評点が第1閾値未満で且つ第2閾値以上である部分を示すn個の画像が生成される。
なお、本実施形態では、第1目印27又は第2目印28として、青丸又は赤丸を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、他の色のマーカーを用いてもよいし、三角形、四角形、楕円形等の他の形状のマーカーを用いてもよいし、評点を表す数値表示を用いてもよい。
【0033】
続いてステップS104に移行して、表示制御部19が、ステップS103で生成された第1目印群間で、第1目印27の位置の不整合の有無を判定する。位置の不整合の有無の判定では、1つの第1目印群の第1目印の位置と他の第1目印群の第1目印の位置とを比較し、1つの第1目印群内には存在せず、他の第1目印群内にのみ存在する第1目印があるかを判定する。そして、そのような第1目印があると判定した場合に、第1目印の位置の不整合があると判定する。なお、位置の不整合とは、第1目印27の位置について、各撮像装置5~5からの検出位置が近似的に合致しないことを指す。近似的にとは、撮像装置5~5等の分解能やその他により座標が完全に一致しないことをある程度の誤差までを許すことを表現している。続いて、表示制御部19が、不整合があると判定された第1目印27を第3目印(ここでは一例として黄丸の画像)29とすることで、第3目印29の群からなる第3目印群を生成する。これにより、図10に示すように、複数の第3目印群が生成される。なお、ステップS104における位置の不整合の有無の判定では、複数の第1目印群の画像として、特定の平面、例えば、棒鋼の束との垂直面で棒鋼の束の端面の平均位置に投影されたものを用いることが好ましい。図7で説明したように、複数の撮像装置5~5で撮像した画像は、各撮像装置5~5と撮像面との相対位置が異なる。このため、画像のゆがみが異なるためにそのままの比較をすると誤差が生じる可能性がある。このため、目印画像との重ね合わせを行うために目印画像と同じ同一平面歪み等の投影を行い、各目印と位置とを合致させることが好ましい。なお、第3目印群は、各第1目印群について、1つずつ生成してもよい。この場合、第3目印群1つの第1目印群と他の第1目印群との組み合わせ(つまり、第3目印群を生成する際に用いられる、撮像装置5~5で撮像された画像の組み合せ)は、あらかじめ設定またはユーザにより選択されることで決定されてもよい。
【0034】
続いてステップS105に移行して、表示制御部19が、各撮像単位に第2目印及び第3目印の少なくとも一方が存在するか、つまり第2目印群及び第3目印群の少なくとも一方がステップS103,S104で生成されたかを判定する。そして、第2目印群及び第3目印群の少なくとも一方が生成されたと判定した場合には(Yes)、ステップS106に移行する。一方、第2目印群及び第3目印群の少なくとも一方が生成されなかったと判定した場合には(No)、ステップS112に移行する。
【0035】
ステップS106では、表示制御部19が、図11に示すように、ステップS101で取得したn個の検出用画像それぞれに、ステップS103で生成した第1目印群及び第2目印群、並びにステップS104で生成した第3目印群を重ねた画像(以下、「目印付画像」とも呼ぶ)を表示装置24に表示させる。これにより、表示装置24には、複数の目印付画像が表示される。また、ステップS106では、第1目印群、第2目印群及び第3目印群を検出用画像に重ね合わせるだけでなく、検出用画像と目印付画像とを切り替えて表示させるようにしてもよく、第1目印群、第2目印群及び第3目印群の少なくとも一つと検出用画像とを切り替えて表示させるようにしてもよい。この際、画像の切り替えは、ユーザ操作によって行われてもよく、設定された所定時間で連続的に行われてもよい。検出用画像と、目印付画像(又は第1目印群、第2目印群及び第3目印群の少なくとも一つ)とを切り替えて表示することで、後述するユーザによる判定において、目印付画像のみを表示する場合に比べて、精度よく判定することができる。さらに、画像の重ね合わせや切り替えを行う場合、棒鋼の長手方向と垂直な仮想平面に投影して表示、または、検出用画像の撮像方向と垂直な平面に各目印群を投影して表示するようにしてもよい。
【0036】
ステップS106では、表示制御部19が、図12に示すように、第2目印28の位置及び第3目印29の位置の何れかに計数対象物3が存在するか否かの判定の入力をユーザに促すメッセージを表示装置24に表示させる。そして、ステップS106では、ユーザによる入力装置25を介した変更入力が必要に応じて行われる。この変更入力では、ユーザが第2目印28及び第3目印29が表示された目印付画像を確認し、第2目印28及び第3目印29が表示された箇所に計数対象物の画像(図12では、棒鋼の端面の画像)が重なっているかを判断する。次いで、計数対象物3の画像と第2目印28及び第3目印29の何れかとに重なっている箇所がある場合には、当該箇所の座標等が、入力装置を介して入力される。また、表示制御部19が、記憶装置10を参照し、計数対象物3の本来あるべき員数、計数対象物3の管理番号、計数対象物3のロット番号及び計数対象物3のスペック、生産管理用データの少なくとも何れかを表示装置24の表示画面の例えば角部付近に表示させてもよい。
【0037】
この際、入力装置25を介して、目印付画像と検出用画像との切り替え操作が入力されると、表示制御部19が、表示装置24に表示されている目印付画像のそれぞれを、第1目印群や第2目印群、第3目印群が重ねられていない検出用画像に一時的に切り替える。これにより、目印付画像において、検出用画像の計数対象物3が第2目印28や第3目印29で隠れている場合にも、計数対象物3の有無をユーザに視認させることができる。
また、入力装置25を介して、第2目印28や第3目印29の位置に計数対象物3の画像が存在しないと判定した箇所の座標等が入力されると、不整合判定部20が、入力された座標等を取得する。これにより、計数対象物3が誤検出された箇所のデータやIAL判定で未検出となった箇所のデータを収集し、収集したデータを推定アルゴリズム等に活用できる。
【0038】
ステップS106の後、ステップS107では、表示制御部19は、入力装置25を介したユーザによる変更入力が行われたかを判断する。そして、変更入力が行われたと判断された場合には(Yes)、ステップS108に移行する。一方、変更入力が行われていないと判断された場合には(No)、ステップS112に移行する。
ステップS108では、表示制御部19が、ステップS106で表示装置24に表示させた目印付画像毎に、入力装置25を介して、ユーザによる判定結果を取得する。これにより、目印付画像それぞれに対し、第2目印28や第3目印29で示された箇所のうち、計数対象物3の画像が存在する箇所の座標等が取得される。続いて、表示制御部19が、取得した座標等(判定結果)に基づき、計数対象物3の画像が存在すると判定された第2目印28及び第3目印29を第4目印(ここでは一例として緑丸の画像)とする。これにより、表示装置24に表示されているn個以下の目印付画像を随時書き換え、ユーザが計数対象物と判断したものをその第2目印28や第3目印29に代えて、第4目印30群からなる第4目印群を表示装置24に表示させる。これにより、図13に示すように複数の第4目印群が生成される。つまり、ステップS108では、ユーザからの入力結果であるユーザマーキングにより、第4目印群が生成される。
【0039】
ステップS108の後、ステップS109では、不整合判定部20が、図14に示すように、ステップS103で抽出した第1目印群毎に、第1目印群に、ステップS108で生成した第4目印群を重ねた目印群(以下、「第5目印群」とも呼ぶ)を生成する。
続いて、ステップS110では、生成した第5目印群間で、第1目印27及び第4目印30(以下、まとめて「第5目印」とも呼ぶ)の位置の不整合の有無を判定する。位置の不整合の有無の判定では、一の第5目印群の第5目印の位置と他の第5目印群の第5目印の位置とを比較し、一の第5目印群内には存在せず、他の第5目印群内にのみ存在する第5目印があるかを判定する。そして、そのような第5目印があると判定した場合に、第5目印の位置の不整合があると判定し、そのような第5目印がないと判定した場合に、第5目印の位置の不整合がないと判定する。そして、不整合判定部20が、位置の不整合が無いと判定した場合には(Yes)、ステップS112に移行する。一方、位置の不整合があると判定した場合には(No)ステップS111に移行する。
【0040】
ステップS111では、表示制御部19が、複数の撮像装置5~5における第5目印の位置が相互に整合がとれていないことを示す情報(不整合情報)を、ステップS101で取得した検出用画像、ステップS103で生成した第1目印群及び第2目印群、並びにステップS104で生成した第3目印群に付与した後、ステップS117に移行する。続いて、表示制御部19が、表示装置24の表示画面の例えば角部付近に「位置チェック結果NG」を表示させる。
【0041】
ステップS112では、第1合致判定部21が、各撮像装置毎の第1目印27及び第4目印30のそれぞれの総数、つまり第5目印の数を計数する。これによりステップS101で取得したn個の検出用画像から把握可能な計数対象物3の員数を計数する。
続いてステップS113に移行して、第1合致判定部21が、ステップS112で計数した員数の計数結果、例えば撮像装置5で撮像された検出用画像を基に得られた員数の計数結果(以下、「第1計数結果」とも呼ぶ)と、撮像装置5,5で撮像された少なくとも1つの検出用画像を基に得られた員数の計数結果(以下、「第2計数結果、第3計数結果」とも呼ぶ)とが合致しているかどうかを判定する。なお、第2計数結果及び第3計数結果は、撮像装置5,5で撮像された検出用画像に第1計数結果と同様の演算を行うことで得られる。そして、複数の計数結果が相互に合致していると判定した場合には(Yes)、ステップS114に移行する。この際、例えば、第1計数結果~第3計数結果が得られた場合には、第1計数結果と第2計数結果との比較、第1計数結果と第3計数結果との比較がそれぞれ行われ、全ての比較結果が合致しているかが判定される。一方、合致していないと判定した場合には(No)、ステップS115に移行する。これにより、例えば、計数対象物が棒鋼である場合には、棒鋼の端面が揃っておらず、棒鋼の何れかが棒鋼の束の内側に引っ込んでいる状態や、棒鋼の長さが揃っておらず、短尺の棒鋼が棒鋼の束の内側に引っ込んでいる状態、端部が曲がった棒鋼の端面が検出用画像からはみだした状態等にある場合に、第1計数結果と第2計数結果とが合致していないと判定され、ステップS115に移行される。
【0042】
ステップS114では、第2合致判定部22が、ステップS111で計数した員数の計数結果(例えば、第1計数結果)と計数対象物3の本来あるべき員数とが合致しているかどうかを判定する。そして、合致していると判定した場合には(Yes)、ステップS117に移行する。一方、合致していないと判定した場合には(No)ステップS116に移行する。
【0043】
ステップS115では、表示制御部19が、複数の撮像装置5~5の計数結果が相互に整合がとれていないことを示す情報(不整合情報)を、ステップS101で取得した検出用画像、ステップS103で生成した第1目印群及び第2目印群、並びにステップS104で生成した第3目印群に付与した後、ステップS117に移行する。続いて、表示制御部19が、表示装置24の表示画面の例えば角部付近に「計数結果不一致NG」を表示させる。なお、この表示では、例えば、「第1・第n計数結果不一致NG」のように、具体的にどの計数結果同士で整合が取れていないかを具体的に表示するようにしてもよい。
【0044】
ステップS116では、表示制御部19が、複数の撮像装置5~5の計数結果と本来あるべき員数との整合がとれていないことを示す情報(不整合情報)を、ステップS101で取得した検出用画像、ステップS103で生成した第1目印群及び第2目印群、並びにステップS104で生成した第3目印群に付与した後、ステップS117に移行する。続いて、表示制御部19が、表示装置24の表示画面の例えば角部付近に「計数結果NG」を表示させる。なお、この表示では、例えば、「第1計数結果NG」のように、具体的にどの計数結果であるべき員数との整合が取れていないかを具体的に表示するようにしてもよい。
【0045】
ステップS117では、記憶制御部23が、ステップS108で入力装置25を介してユーザが入力した判定結果を記憶装置に記憶させる。すなわち、ステップS108で収集された計数対象物3が誤検出された箇所のデータ、未検出となった箇所のデータを記憶装置10に記憶させる。また、記憶制御部23が、ステップS111,S115,S116で情報が付与された検出用画像、第1目印群、第2目印群、第3目印群を記憶装置10に記憶させる。さらに、記憶制御部23が、ステップS112で計数された第1目印27と第4目印30との総数、計数対象物3の本来あるべき員数、計数対象物3の管理番号、計数対象物3のロット番号、計数対象物3のスペック及び生産管理用データを記憶装置10に記憶させた後、この演算を終了する。
【0046】
以上説明したように、本発明の実施形態に係る計数装置2は、計数対象物3の画像を撮像する撮像装置5~5nと、撮像装置5~5nで撮像した画像から計数対象物3の画像を検出し、検出した計数対象物3の画像が存在する位置及び検出結果が妥当である評点を演算する演算部18と、検出用画像の演算部18で演算した位置に目印を重ねた目印付画像、及び演算部18で演算した評点を示す情報を表示装置24に表示させる表示制御部19とを備えるようにした。それゆえ、ユーザは、計数対象物3の画像が存在する評点が低い箇所を調べればよく、ユーザの負荷を軽減可能な計数装置2を提供できる。また第2目印28の位置を計数対象物3の画像と判定した評点を定量的に把握できる。
【0047】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、評点を示す情報を、評点を示す数値、及び評点を示す目印の色の少なくとも何れかとした。それゆえ、数値や色によって、検出結果が妥当である評点をユーザに比較的容易に把握させることができる。
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、目印付画像が、評点が第1閾値以上であることを示す色が付された第1目印27からなる第1目印群、及び評点が第1閾値より小さい第2閾値以上で且つ第1閾値未満であることを示す色が付された第2目印28からなる第2目印群の少なくとも何れかを含むようにした。それゆえ、検出結果が妥当である評点の高低をユーザにより容易に把握させることができる。
【0048】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、予め定めた所定方向側から撮像可能な撮像装置5~5nを少なくとも2つ備えるようにした例を主として説明した。撮像装置が1台の場合には、複数の撮像装置5~5nがないためその整合チェック機能は使用できないが、本来あるべき員数とのチェック、ユーザーマーキング機能と計数機能は使用できる。また、表示制御部19は、所定方向側から撮像された検出用画像を基に得られた第1目印群間で、第1目印27の位置の不整合の有無を判定し、不整合があると判定された第1目印27を第3目印29とすることで、第3目印29からなる第3目印群を生成し、生成した第3目印群を表示するようにした。それゆえ、第3目印29の付近に計数対象物3の画像が存在するかを、ユーザに調べさせることができる。また、これらの不整合が発生しない場合は、ユーザの負荷をゼロにできる可能性も充分にある。
【0049】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、不整合の判定に用いる第1目印27の位置を、撮像装置5~5nによる撮像結果を予め定めた所定の平面に投影して得られる、投影後の検出用画像を基に得られたものとした。それゆえ、第1目印群間における、第1目印27の位置の不整合の判定をより適切に行うことができる。
【0050】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、第2目印28の位置及び第3目印29の位置の何れかに計数対象物3の画像が存在するか否かの判定の結果をユーザに入力させる入力装置25を備えるようにした。また、表示制御部19は、表示装置24に表示させた目印付画像毎に、入力装置25を介して、ユーザによる判定結果を取得し、取得した判定結果に基づき、計数対象物3の画像が存在すると判定された第2目印28及び第3目印29を第4目印30とすることで、第4目印30からなる第4目印群を表示するようにした。それゆえ、第2目印28及び第3目印29の位置に計数対象物3の画像が存在するかを調べた結果を、ユーザに入力させることができる。
【0051】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、入力装置25でユーザが入力した判定結果を記憶装置10に記憶させる記憶制御部23を備えるようにした。それゆえ、判定結果をIALの推定アルゴリズム用データとして使用でき、計数対象物3の演算精度の向上に利用できる。
【0052】
さらに、本発明の実施形態に係る計数装置2では、記憶制御部23は、更に、検出用画像、第1目印群、第2目印群、第3目印群、計数対象物3の本来あるべき員数、計数対象物3の管理番号、計数対象物3のロット番号及び計数対象物3のスペック、生産管理用データの少なくとも何れかを記憶装置10に記憶させるようにした。それゆえ、各種画像の記録を残すことができるため、計数対象物3の各種画像と判定結果、ユーザーマーキング結果の検証を遡って行うこともできる。
【0053】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、第1目印群それぞれに、第4目印群を重ねた画像である第5目印群を生成し、生成した第5目印群毎に、第1目印及び第4目印を含む目印の位置の不整合が無いか否かを判定する不整合判定部20を備えるようにした。それゆえ、計数対象物3の計数結果の信頼性を向上できる。また、不整合が発生しない場合は、負荷ゼロにできる可能性も充分にある。
【0054】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、所定方向側から撮像された1つの検出用画像を基に得られた第1目印から第3目印のマーキング部分を差し引いて第4目印のマーキング部分の和の総数と計数対象物3の本来あるべき員数とが合致しているか否かを判定する第2合致判定部22を備えるようにした。言い換えると、第2合致判定部22では、所定方向側から撮像された1つの検出用画像を基に得られた第1目印の位置の不整合チェック後に残った第1目印の数と第4目印の総数と、計数対象物3の本来あるべき員数とが合致しているか否かを判定するようにした。
それゆえ、例えば、計数対象物3の何れかが計数対象物3の束の内側に引っ込んでいる状態等にあり、第1目印及び第4目印の総数と、本来あるべき員数とが異なることを、比較的容易に判断することができる。
【0055】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、表示制御部19は、更に、計数対象物3の本来あるべき員数、計数対象物3の管理番号、計数対象物3のロット番号及び計数対象物3のスペック、生産管理用データの少なくとも何れかを表示装置24に表示させる。それゆえ、本来あるべき員数等の各種情報をユーザに把握させることができる。
【0056】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、表示制御部19が、表示装置24に表示されている目印付画像を、検出用画像に一時的に表示画像を切り替え可能とした。それゆえ、目印で隠れている場合にも、計数対象物3の有無を視認させることができる。
【0057】
また、本発明の実施形態に係る計数装置2では、演算部18は、検出用画像に基づき、IALのアルゴリズムによって構築された演算モデルを用いて、検出用画像内において計数対象物3の画像が存在する位置及び検出結果が妥当である評点を推論するようにした。それゆえ、他のアルゴリズムによって構築した演算モデルを用いる方法に比べ、演算精度を劇的に向上できる。また、複数の撮像装置5~5nから取得した検出用画像から得られる計数対象物3の計数結果や、計数対象物3の画像の位置情報の整合性をチェックすることで、計数結果における間違いの発生確率を激減することもできる。
【0058】
また、本発明の実施形態に係る計数方法は、撮像装置5~5n、演算部18及び表示制御部19を備える計数装置2で実行される。そして、撮像装置5~5nが、計数対象物3の画像を撮像するステップと、演算部18が、撮像した画像である検出用画像から計数対象物3の画像を検出し、検出した計数対象物3の画像が存在する位置及び検出結果が妥当である評点を演算するステップと、表示制御部19が、検出用画像の演算部18で演算し検出した位置に目印を重ねた目印付画像、及び評点を示す情報を表示装置24に表示させるステップとを含むようにした。それゆえ、ユーザは、計数対象物3の画像が存在する評点が低い箇所を調べればよく、ユーザの負荷を軽減することができる。
【0059】
(変形例)
(1)なお、本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は、本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
具体的には、例えば、上記実施形態では、計数システム1は、独立した情報処理装置6を備えると説明したが、例えば、情報処理装置6は複数に分割されていてもよい。また、撮像装置5~5nや表示装置24の少なくとも何れかに包含されていてもよい。
【0060】
(2)また、上記実施形態では、計数システム1は、目印付画像等を表示する構成となっているが、必ずしもそれらすべての情報を表示しない構成であってもよい。例えば、目印付画像等を他の用途に用いるようにしてもよい。例えば、製品の形状のバラツキ分析や、生産量、生産能率、歩留まり、異常検出等の分析に使用するようにしてもよい。また、その他、所定の搬送される製品毎の情報を活用可能な任意の用途に使用してもよい。
(3)さらに、上記実施形態では、評点を示す情報として、目印の色(青丸、赤丸)を用いる構成となっているが、他の構成を採用することもできる。例えば、濃淡表示や、熱画像のような連続色による等高線表示を用いるようにしてもよい。濃淡表示を用いる場合、連続表示が行われることにより、青丸・赤丸の2段階マーキングと異なり、中間値を表示できる。このような表示は、推定用モデルの推定アルゴリズム用データとして採用するかどうかの情報の一部として使用できる。なお、人間が最終的な計数対象かどうかの判別を行うための画像としては青丸・赤丸の2段階マーキング表示の方がわかりやすく能率も上がる。
【0061】
(4)また、上記実施形態では、ユーザに計数対象物3の画像の位置を入力させるために、目印付画像を表示装置24に表示させる構成となっているが、他の構成を採用することもできる。例えば、表示制御部19が、所定方向側から撮像された検出用画像を基に得られた目印付画像を所定時間毎に自動的に切り替えて、或いは手動切替操作機能により切り替えて表示装置24に表示させる構成としてもよい。手動操作切替機能としては、例えば、ユーザに、入力装置25を介して、目印付画像の切り替え指示を入力させ、切り替え指示が入力されると、目印付画像を切り替える機能である。その際、表示制御部19が、所定方向側から撮像された検出用画像を基に得られた目印付画像のうちの、ユーザが選択した目印付画像のみを、切り替えに用いてもよい。
【0062】
(5)また、上記実施形態では、ステップS106にて必要に応じてユーザによる変更入力をするとしたが、他の構成を採用することもできる。例えば、IAL判定処理の精度が高く、検出結果の評点が高い場合や検出位置に不整合がない場合、つまり計数対象物3の画像の位置等の演算精度が高い場合は、ユーザによる変更入力をする必要がない。この際、過去の検出結果についてユーザによる変更入力がされたデータを学習することでIAL判定処理の精度を高めることができる。このようにすることで、ユーザの負荷をなくすことができ、無人化も可能となる。
【0063】
(6)また、上記実施形態では、複数の撮像装置5~5nを搬送装置4の搬送方向下流側の位置に配置するとしたが、他の構成を採用することもできる。例えば、搬送装置4の搬送方向上流側に少なくとも1台の撮像装置5をさらに設ける構成であってもよい。この場合、搬送方向上流側の撮像装置5では、下流側の複数の撮像装置5~5nと同様に、計数対象物3の上流側の同一面における第1目印群や第2目印群、第3目印群、第4目印群が生成され、搬送方向上流側における計数結果が演算される。この搬送方向上流側における計数結果と搬送方向下流側における計数結果とから、計数対象物3の数に問題がないかが判断されてもよい。このようにすることで、判定結果を基に、計数対象物3(ここでは一例として棒鋼)の端面が揃っておらず計数対象物3の何れかが計数対象物3の束の内側に引っ込んでいる状態や、計数対象物3の長さが揃っておらず短尺の計数対象物3が計数対象物3の束の内側に引っ込んでいる状態、端部が曲がった計数対象物3の端面が検出用画像からはみだした状態等にあることを判断できる。
【0064】
さらに、複数の撮像装置5~5nを搬送装置4は、計数対象物3の一方の端面を少なくとも撮像できればよいため、搬送方向上流側のように所定方向側の位置に配置させてもよい。さらに、所定方向側に配置する撮像装置5の数は、少なくとも1つであればよい。撮像装置5が1つの場合、検出用画像から第1目印群及び第2目印群を生成する。次いで、生成された第2目印28についてステップS106~S108と同様な処理をすることで、第4目印群を生成する。その後、生成された第1目印群と第4目印群とを用いて上記実施形態と同様にステップS109以降の処理を行うことができる。なお、撮像装置5の数を複数とすることで、異なる画角で撮像される複数の検出用画像を用いることができ、一方向からでは視認することが難しい計数対象物3があっても精度よく計数することができる。また、ユーザが判定する際に、位置の整合がとれていないところを調べればよいため、ユーザの負担を軽減することができる。
【0065】
(7)また、表示制御部19は、撮像から得た第1目印群に第4目印群を重ね合わせる表示機能、撮像から得た第1目印群と第4目印群とを切り替えて表示装置24に表示させる表示機能、複数の撮像装置による撮像から得られた複数の第1目印群を重ね合わせる表示機能及び複数の撮像装置による撮像から得られた複数の第1目印群を切り替えて表示装置24に表示させる表示機能の少なくともいずれか一つの表示機能を有してもよい。これらの表示機能によれば、ステップS106にてユーザが変更入力を行う際や、ユーザが精度よく判定することができる。また、ステップS108にてユーザマーキングにより生成される第4目印群の画像をユーザが確認することができる。さらに、表示制御部19は、第1目印群及び第4目印群の少なくとも一方と、検出用画像とを切り替えて表示装置24に表示させる表示機能、及び第1目印群及び第4目印群の少なくとも一方を検出用画像に重ね合わせて表示装置24に表示させる表示機能の少なくとも一方の表示機能を有してもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…計数システム、2…計数装置、3…計数対象物、4…搬送装置、5、5、5、5n…撮像装置、6…情報処理装置、7…端末装置、8、8、8n、9…ケーブル、10…記憶装置、11…制御装置、12…撮像データ、13…推定アルゴリズム用データ、14…IAL製品判定プログラム、15…対象物データ、16…処理結果データ、17…画像取得部、18…演算部、19…表示制御部、20…不整合判定部、21…第1合致判定部、22…第2合致判定部、23…記憶制御部、24…表示装置、25…入力装置、26…制御装置、27…第1目印、28…第2目印、29…第3目印、30…第4目印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14