(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-02
(45)【発行日】2024-04-10
(54)【発明の名称】連結ケース及び連結ディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240403BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240403BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20240403BHJP
G09F 9/40 20060101ALI20240403BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20240403BHJP
H10K 59/18 20230101ALI20240403BHJP
H10K 59/95 20230101ALI20240403BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/30 365
G09F9/33
G09F9/40 301
H01L33/00 L
H10K59/18
H10K59/95
(21)【出願番号】P 2021547739
(86)(22)【出願日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2021108451
(87)【国際公開番号】W WO2023284003
(87)【国際公開日】2023-01-19
【審査請求日】2021-08-16
(31)【優先権主張番号】202110804597.5
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】弁理士法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】鄒 広南
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-142861(JP,A)
【文献】国際公開第2020/225907(WO,A1)
【文献】中国実用新案第210777646(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0166704(US,A1)
【文献】特開2009-076607(JP,A)
【文献】特表2017-506368(JP,A)
【文献】中国実用新案第203799606(CN,U)
【文献】中国実用新案第206421778(CN,U)
【文献】中国実用新案第211928967(CN,U)
【文献】中国実用新案第212906856(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0133174(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1591930(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H01L33/00
33/48-33/64
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結ディスプレイを収納するための連結ケースであって、背向して設けられる第1面及び第2面を有する台座と、前記第1面から突出するとともにそれぞれ少なくとも一つの第1締め付け孔を有するように前記台座の四隅に設けられる複数の接続ベースと、を含む複数のケースと、
少なくとも二つの隣接する前記接続ベースを覆う連結スペーサと、
前記連結スペーサにより覆われる前記接続ベースにおける前記第1締め付け孔のそれぞれと対応するように前記連結スペーサを貫通して形成される複数の第2締め付け孔と、
覆われる前記接続ベースのそれぞれと対応する前記連結スペーサの位置に前記連結スペーサを貫通して形成される第1調整孔と、
前記第2締め付け孔のそれぞれ及び前記第1締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第1締め付け部材と、
前記第1調整孔のそれぞれを貫通して前記第1面から離間する前記接続ベース
の面に当接する複数の第1調整部材と、を含む、連結ケース。
【請求項2】
各前記ケースは、
前記台座の第1面から突出する第1側板と、
前記第1側板と対向するように前記台座の第1面から突出する第2側板と、
前記第1側板を貫通して形成される少なくとも一つの第3締め付け孔と、
前記第3締め付け孔のそれぞれと対応するように前記第2側板を貫通して形成される少なくとも一つの第4締め付け孔と、
一方の前記ケースの第3締め付け孔のそれぞれ及び他方の前記ケースの第4締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第2締め付け部材と、をさらに含む、請求項1に記載の連結ケース。
【請求項3】
各前記ケースは、
前記第1側板と直交するように前記台座の第1面から突出する第3側板と、
前記第3側板と対向するように前記台座の第1面から突出する第4側板と、
前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第5締め付け孔と、
前記第5締め付け孔のそれぞれと対応するように前記第4側板を貫通して形成される少なくとも一つの第6締め付け孔と、
一方の前記ケースの第5締め付け孔のそれぞれ及び他方の前記ケースの第6締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第3締め付け部材と、をさらに含む、請求項2に記載の連結ケース。
【請求項4】
前記第1側板を貫通して形成される少なくとも一つの第2調整孔と、
一方の前記ケースの前記第2調整孔のそれぞれを貫通して一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの前記第2側板の外面に当接する複数の第2調整部材と、をさらに含む、請求項2に記載の連結ケース。
【請求項5】
前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第3調整孔と、
一方の前記ケースの前記第3調整孔のそれぞれを貫通して一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの前記第4側板の外面に当接する複数の第3調整部材と、をさらに含む、請求項3に記載の連結ケース。
【請求項6】
前記第1側板の外面に位置する少なくとも一つの第1嵌合雄端と、
前記第1嵌合雄端と対応するように前記第2側板の外面に位置する少なくとも一つの第1嵌合雌端と、をさらに含み、
一方の前記ケースの第1嵌合雄端は、それぞれ一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの第1嵌合雌端と嵌合する、請求項2に記載の連結ケース。
【請求項7】
前記第3側板の外面に位置する少なくとも一つの第2嵌合雄端と、
前記第2嵌合雄端と対応するように前記第4側板の外面に位置する少なくとも一つの第2嵌合雌端と、をさらに含み、
一方の前記ケースの第2嵌合雄端は、それぞれ一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの第2嵌合雌端と嵌合する、請求項3に記載の連結ケース。
【請求項8】
背向して設けられる第1面及び第2面を有する台座と、前記第1面から突出するとともにそれぞれ少なくとも一つの第1締め付け孔を有するように前記台座の四隅に設けられる複数の接続ベースと、を含む複数のケースと、
少なくとも二つの隣接する前記接続ベースを覆う連結スペーサと、
前記連結スペーサにより覆われる前記接続ベースにおける前記第1締め付け孔のそれぞれと対応するように前記連結スペーサを貫通して形成される複数の第2締め付け孔と、
覆われる前記接続ベースのそれぞれと対応する前記連結スペーサの位置に前記連結スペーサを貫通して形成される第1調整孔と、
前記第2締め付け孔のそれぞれ及び前記第1締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第1締め付け部材と、
前記第1調整孔のそれぞれを貫通して前記第1面から離間する前記接続ベース
の面に当接する複数の第1調整部材と、を含む、連結ケースを含む、連結ディスプレイ。
【請求項9】
各前記ケースは、
前記台座の第1面から突出する第1側板と、
前記第1側板と対向するように前記台座の第1面から突出する第2側板と、
前記第1側板を貫通して形成される少なくとも一つの第3締め付け孔と、
前記第3締め付け孔のそれぞれと対応するように前記第2側板を貫通して形成される少なくとも一つの第4締め付け孔と、
一方の前記ケースの第3締め付け孔のそれぞれ及び他方の前記ケースの第4締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第2締め付け部材と、をさらに含む、請求項8に記載の連結ディスプレイ。
【請求項10】
各前記ケースは、
前記第1側板と直交するように前記台座の第1面から突出する第3側板と、
前記第3側板と対向するように前記台座の第1面から突出する第4側板と、
前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第5締め付け孔と、
前記第5締め付け孔のそれぞれと対応するように前記第4側板を貫通して形成される少なくとも一つの第6締め付け孔と、
一方の前記ケースの第5締め付け孔のそれぞれ及び他方の前記ケースの第6締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第3締め付け部材と、をさらに含む、請求項9に記載の連結ディスプレイ。
【請求項11】
前記連結ケースは、
前記第1側板を貫通して形成される少なくとも一つの第2調整孔と、
一方の前記ケースの前記第2調整孔のそれぞれを貫通して一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの前記第2側板の外面に当接する複数の第2調整部材と、をさらに含む、請求項9に記載の連結ディスプレイ。
【請求項12】
前記連結ケースは、
前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第3調整孔と、
一方の前記ケースの前記第3調整孔のそれぞれを貫通して一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの前記第4側板の外面に当接する複数の第3調整部材と、をさらに含む、請求項10に記載の連結ディスプレイ。
【請求項13】
前記連結ケースは、
前記第1側板の外面に位置する少なくとも一つの第1嵌合雄端と、
前記第1嵌合雄端と対応するように前記第2側板の外面に位置する少なくとも一つの第1嵌合雌端と、をさらに含み、
一方の前記ケースの第1嵌合雄端は、それぞれ一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの第1嵌合雌端と嵌合する、請求項9に記載の連結ディスプレイ。
【請求項14】
前記連結ケースは、
前記第3側板の外面に位置する少なくとも一つの第2嵌合雄端と、
前記第2嵌合雄端と対応するように前記第4側板の外面に位置する少なくとも一つの第2嵌合雌端と、をさらに含み、
一方の前記ケースの第2嵌合雄端は、それぞれ一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの第2嵌合雌端と嵌合する、請求項10に記載の連結ディスプレイ。
【請求項15】
前記第1締め付け孔、前記第2締め付け孔及び前記第1調整孔は、いずれもねじ孔であり 、
前記第1締め付け部材及び前記第1調整部材は、いずれもねじである、請求項8に記載の連結ディスプレイ。
【請求項16】
前記第3締め付け孔、前記第4締め付け孔、前記第5締め付け孔及び前記第6締め付け孔は、いずれもねじ孔であり、
前記第2締め付け部材及び前記第3締め付け部材は、いずれもねじである、請求項10に記載の連結ディスプレイ。
【請求項17】
前記第2調整孔は、ねじ孔であり、
前記第2調整部材は、ねじである、請求項11に記載の連結ディスプレイ。
【請求項18】
前記第3調整孔は、ねじ孔であり、
前記第3調整部材は、ねじである、請求項12に記載の連結ディスプレイ。
【請求項19】
前記ケースの第2面に配列される複数の表示素子をさらに含む、請求項8に記載の連結ディスプレイ。
【請求項20】
前記表示素子は、ミニLED表示素子、マイクロLED表示素子及びOLED表示素子のうちのいずれか一つを含む、請求項19に記載の連結ディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結表示技術領域に関し、具体的には連結ケース及び連結ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、中国の監視技術水準及びデータ収集能力がある程度向上している。表示端末は、収集したデータを正確に表示壁に表示することができるか否かによって上級部門の方針の合理性に関わり、極めて重要である。マーケットの需要を満たすために、表示端末の技術者は、先行技術を改良することにより、表示端末をシームレスで高解像度となるように発展させる。これに伴い、LED(Light-Emitting Diode/発光ダイオード)の連結ディスプレイが生み出された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の加工方法によっては、連結ディスプレイの連結ケースの平面度をゼロにすることができず、複数の他個体を連結して組み付ける過程においてケース間に高低差又はギャップが存在するため、連結ディスプレイの表示効果に影響を与えてしまう。そこで、上述した問題を解決するための新型の連結ディスプレイが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ケース間に高低差又はギャップが存在することで、連結ディスプレイの表示効果に影響を与えてしまうという従来型の連結ディスプレイに存在する問題を解消するための連結ケース及び連結ディスプレイを提供することを目的とする。
【0005】
上述した問題を解決するために、本発明のある態様によれば、背向して設けられる第1面及び第2面を有する台座と、前記第1面から突出するとともにそれぞれ少なくとも一つの第1締め付け孔を有するように前記台座の四隅に設けられる複数の接続ベースと、を含む複数のケースと、少なくとも二つの隣接する前記接続ベースを覆う連結スペーサと、前記連結スペーサにより覆われる前記接続ベースにおける前記第1締め付け孔のそれぞれと対応するように前記連結スペーサを貫通して形成される複数の第2締め付け孔と、覆われる前記接続ベースのそれぞれと対応する前記連結スペーサの位置に前記連結スペーサを貫通して形成される第1調整孔と、前記第2締め付け孔のそれぞれ及び前記第1締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第1締め付け部材と、前記第1調整孔のそれぞれを貫通して前記第1面から離間する前記接続ベースの側面に当接する複数の第1調整部材と、を含む連結ケースが提供される。
【0006】
また、各前記ケースは、前記第1側板と直交するように前記台座の第1面から突出する第3側板と、前記第3側板と対向するように前記台座の第1面から突出する第4側板と、前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第5締め付け孔と、前記第5締め付け孔のそれぞれと対応するように前記第4側板を貫通して形成される少なくとも一つの第6締め付け孔と、一方の前記ケースの第5締め付け孔のそれぞれ及び他方の前記ケースの第6締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第3締め付け部材と、をさらに含む。
【0007】
また、各前記ケースは、前記第1側板と直交するように前記台座の第1面から突出する第3側板と、前記第3側板と対向するように前記台座の第1面から突出する第4側板と、前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第5締め付け孔と、前記第5締め付け孔のそれぞれと対応するように前記第4側板を貫通して形成される少なくとも一つの第6締め付け孔と、一方の前記ケースの第5締め付け孔のそれぞれ及び他方の前記ケースの第6締め付け孔のそれぞれを貫通する複数の第3締め付け部材と、をさらに含む。
【0008】
また、前記第1側板を貫通して形成される少なくとも一つの第2調整孔と、一方の前記ケースの前記第2調整孔のそれぞれを貫通して一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの前記第2側板の外面に当接する複数の第2調整部材と、をさらに含む。
【0009】
また、前記第3側板を貫通して形成される少なくとも一つの第3調整孔と、一方の前記ケースの前記第3調整孔のそれぞれを貫通して一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの前記第4側板の外面に当接する複数の第3調整部材と、をさらに含む。
【0010】
また、前記第1側板の外面に位置する少なくとも一つの第1嵌合雄端と、前記第1嵌合雄端と対応するように前記第2側板の外面に位置する少なくとも一つの第1嵌合雌端と、をさらに含み、一方の前記ケースの第1嵌合雄端は、それぞれ一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの第1嵌合雌端と嵌合する。
【0011】
また、前記第3側板の外面に位置する少なくとも一つの第2嵌合雄端と、前記第2嵌合雄端と対応するように前記第4側板の外面に位置する少なくとも一つの第2嵌合雌端と、をさらに含み、一方の前記ケースの第2嵌合雄端は、それぞれ一方の前記ケースと隣接する他方の前記ケースの第2嵌合雌端と嵌合する。
【0012】
上述した問題を解決するために、本発明の他の態様によれば、本発明のある態様に係る連結ケースを含む連結ディスプレイが提供される。
【0013】
また、前記ケースの第2面に配列される複数の表示素子をさらに含む。
【0014】
また、前記表示素子は、ミニLED表示素子、マイクロLED表示素子及びOLED表示素子のうちのいずれか一つを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明の態様に係る連結ケース及び連結ディスプレイによれば、複数のケースを連結して組み付ける過程において、第1調整部材を第1調整孔に貫通させることで、第1面から離間する前記接続ベースの側面に当接させ、一方のケースの第2面と他方のケースの第2面との間に高度差が存在する際に、当該ケースの第1調整部材を調整することで、ケースを上昇又は下降させ、当該ケースの第2面と他方のケースの第2面とが面一となるように当該ケースの第2面の高さを調整し、ケースの第2面に位置する表示素子が面一となる。これにより、比較的に小さい面積においてディスプレイの解像度を向上させることができるため、画面の質感を保証し、ユーザによる近距離鑑賞の需要を満たすことができる。
【0016】
複数のケースを連結して組み付ける過程において、隣接するケース間に存在する隙間を第2調整部材及び第3調整部材によって調整することで、表示素子間の隙間なしの連結を実現することができるため、複数のディスプレイに跨るような表示の需要を満たすとともに隣接する表示素子間に発生する重複を防止することができ、表示効果に影響を与えることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図7】本実施例に係る第1連結スペーサの構成概略図である。
【
図8】本実施例に係る第2連結スペーサの構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、明細書及び図面を参照しながら本発明の好適実施例を詳細に説明し、当業者に本発明の技術内容を完全に紹介することで、本発明を実施可能であることを立証し、本発明によって開示される技術内容を明確にするとともに当業者に本発明の実施を容易に理解させることができる。本発明は、異なる複数の実施例によって実施されてもよく、本願の特許請求の範囲は、実施例に限定されるものではなく、実施例の説明は、本発明の範囲を制限するものではない。
【0019】
本発明に用いられる例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」等の方向用語は、図面の方向に過ぎず、本発明の範囲を限定するためのものではなく、本発明を解釈・説明するためのものである。
【0020】
図面において、構成が同じ部材に同じ数字符号を示し、各構成又は機能が類似する部材に類似する数字符号を示す。また、記述及び理解の便宜上、図面に示される各部材の寸法及び厚みは、任意のものであり、本発明では各部材の寸法及び厚みを限定するものではない。
【0021】
実施例1
図1に示すように、本実施例によれば連結ケース100が提供される。前記連結ケース100は、互いに連結して固定される複数のケース1を含む。本実施例では、前記ケース1は、5行4列で配列されているが、他の実施例では、実際の必要に応じてケース1の行数及び列数を調整してもよい。
【0022】
図2に示すように、前記ケース1のそれぞれは、台座2及び接続ベース3を含む。
【0023】
図2に示すように、前記台座2は、背向して設けられる第1面21及び第2面(図示しない)を含む。
【0024】
図2に示すように、前記接続ベース3は、前記台座2の四隅に位置するように前記台座2の第1面21から突出する。前記接続ベース3のそれぞれには、少なくとも一つの第1締め付け孔31が形成される。本実施例では、前記接続ベース3のそれぞれには、二つの第1締め付け孔31が形成される。本実施例では、前記第1締め付け孔31は、ねじ孔である。
【0025】
図3から
図8に示すように、連結ケース100は、連結スペーサ4をさらに含む。連結スペーサ4は、少なくとも二つ隣接する前記接続ベース3を覆っている。
【0026】
本実施例では、前記連結スペーサ4は、第1連結スペーサ41及び第2連結スペーサ42からなる。前記第1連結スペーサ41は、二つ隣接する前記接続ベース3を覆うように前記連結ケース100の縁に位置する。前記第2連結スペーサ42は、四つの前記接続ベース3を覆うように前記連結ケース100の中央部に位置する。
【0027】
図3から
図8に示すように、前記連結スペーサ4のそれぞれを貫通して複数の第2締め付け孔43が形成される。前記連結スペーサ4のそれぞれにおける前記第2締め付け孔43は、前記連結スペーサ4によって覆われる前記接続ベース3における前記第1締め付け孔31と対応している。本実施例では、前記接続ベース3のそれぞれには、二つの第1締め付け孔31が形成され、第1連結スペーサ41は、二つの接続ベース3のみを覆うため、第1連結スペーサ41により覆われる二つの前記接続ベース3における第1締め付け孔31と対応する前記第1連結スペーサ41のそれぞれの位置には、四つの第2締め付け孔43が形成される。前記接続ベース3のそれぞれには、二つの第1締め付け孔31が形成され、第2連結スペーサ42は、四つの接続ベース3を覆うため、第2連結スペーサ42により覆われる四つの前記接続ベース3における第1締め付け孔31と対応する前記第2連結スペーサ42のそれぞれの位置には、八つの第2締め付け孔43が形成される。本実施例では、前記第2締め付け孔43は、ねじ孔である。
【0028】
図3から
図8に示すように、前記連結スペーサ4により覆われる前記接続ベース3のそれぞれと対応する前記連結スペーサ4のそれぞれを貫通して少なくとも一つの第1調整孔44が形成される。本実施例では、前記連結スペーサ4により覆われる前記接続ベース3のそれぞれと対応する前記連結スペーサ4のそれぞれを貫通して二つの第1調整孔44が形成される。具体的には、本実施例では、前記第1連結スペーサ41を貫通して四つの第1調整孔44が形成され、前記第2連結スペーサ42を貫通して八つの第1調整孔44が形成される。本実施例では、前記第1調整孔44は、ねじ孔である。
【0029】
そこで、前記連結ケース100は、複数の第1締め付け部材5をさらに含む。前記第1締め付け部材5のそれぞれは、前記第2締め付け孔43及び前記第1締め付け孔31を貫通する。これにより、複数のケース1の連結固定を実現することができる。本実施例では、前記第1締め付け部材5は、ねじである。
【0030】
そこで、前記連結ケース100は、複数の第1調整部材6をさらに含む。前記第1調整部材6のそれぞれは、前記第1調整孔44のそれぞれを貫通して前記第1面21から離間する前記接続ベース3の側面に当接する。具体的には、前記第1調整部材6のそれぞれは、連結スペーサ4の第1調整孔44を貫通して、当該連結スペーサ4と対応するとともに前記第1面21から離間する前記接続ベース3の側面に当接する。本実施例では、前記第1調整部材6は、ねじである。
【0031】
以上のことから、複数のケース1を組み付ける過程において一方のケース1の第2面と他方のケース1の第2面との間に高度差が存在する際に、当該ケース1の第1調整部材6を調整することで、当該ケース1を上昇又は下降させ、当該ケース1の第2面と他方のケース1の第2面とが面一となるように当該ケース1の第2面の高さを調整し、ケース1の第2面に位置する製品が面一となる。具体的には、一方のケース1の第2面が他方のケース1の第2面よりも低い場合に、当該ケース1の第1調整部材6を調整することで、当該ケース1を上昇させることで、当該ケース1の第2面と他方のケース1の第2面とを面一にすることができる。同様に、一方のケース1の第2面が他方のケース1の第2面よりも高い場合に、当該ケース1の第1調整部材6を調整することで、当該ケース1を下降させ、当該ケース1の第2面と他方のケース1の第2面とを面一にすることができる。
【0032】
図3から
図6に示すように、前記ケース1のそれぞれは、前記台座2の四辺に位置するように前記第1面から突出する第1側板7、第2側板8、第3側板9及び第4側板10をさらに含む。
【0033】
図3から
図6に示すように、前記第2側板8と前記第1側板7とは、平行となるように対向して設けられる。
【0034】
図3から
図6に示すように、前記第1側板7を貫通して少なくとも一つの第3締め付け孔71が形成される。前記第2側板8を貫通して少なくとも一つの第4締め付け孔81が形成される。前記第3締め付け孔71と前記第4締め付け孔81とは、対応している。本実施例では、前記第3締め付け孔71及び前記第4締め付け孔81は、いずれもねじ孔である。
【0035】
図3から
図6に示すように、前記連結ケース100は、複数の第2締め付け部材11をさらに含む。前記第2締め付け部材11のそれぞれは、一方の前記ケース1の第3締め付け孔71及び他方の前記ケース1の第4締め付け孔81を貫通する。これにより、隣接する二つの前記ケース1間の固定効果を強めることができる。本実施例では、前記第2締め付け部材11は、ねじである。
【0036】
図3から
図6に示すように、前記第4側板10と前記第3側板9とは、前記第4側板10が前記第3側板9と平行となるとともに前記第1側板7と直交するように対向して設けられる。
【0037】
図3から
図6に示すように、前記第3側板9を貫通して少なくとも一つの第5締め付け孔91が形成される。前記第4側板10を貫通して少なくとも一つの第6締め付け孔101が形成される。前記第5締め付け孔91と前記第6締め付け孔101とは、対応している。本実施例では、前記第5締め付け孔91及び前記第6締め付け孔101は、いずれもねじ孔である。
【0038】
3から
図6に示すように、前記連結ケース100は、複数の第3締め付け部材12をさらに含む。前記第3締め付け部材12のそれぞれは、一方の前記ケース1の第5締め付け孔91及び他方の前記ケース1の第6締め付け孔101を貫通する。これにより、隣接する二つの前記ケース1間の固定効果を強めることができる。本実施例では、前記第3締め付け部材12は、ねじである。
【0039】
図3から
図6に示すように、前記第1側板7を貫通して少なくとも一つの第2調整孔72が形成される。前記連結ケース100は、複数の第2調整部材13をさらに含む。前記第2調整部材13のそれぞれは、一方の前記ケース1の前記第2調整孔72を貫通して、当該ケース1と隣接する他方のケース1の前記第2側板8の外面に当接する。本実施例では、前記第2調整孔72は、ねじ孔である。本実施例では、前記第2調整部材13は、ねじである。
【0040】
図3から
図6に示すように、前記第3側板9を貫通して少なくとも一つの第3調整孔92が形成される。前記連結ケース100は、複数の第3調整部材14をさらに含む。前記第3調整部材14のそれぞれは、一方の前記ケース1の前記第3調整孔92を貫通して、当該ケース1と隣接する他方のケース1の前記第4側板10の外面に当接する。本実施例では、前記第3調整孔92は、ねじ孔である。本実施例では、前記第3調整部材14は、ねじである。
【0041】
以上のことから、複数のケース1を組み付ける過程において、隣接するケース1間の隙間を第2調整部材13及び第3調整部材14によって調整する。
【0042】
図3から
図6に示すように、前記連結ケース100は、少なくとも一つの第1嵌合雄端15及び少なくとも一つの第1嵌合雌端16をさらに含む。第1嵌合雄端15は、前記第1側板7の外面に位置する。第1嵌合雌端16は、前記第2側板8の外面に位置する。第1嵌合雄端15と第1嵌合雌端16とは、対応している。前記ケース1のそれぞれの第1嵌合雄端15を当該ケース1と隣接するケース1の第1嵌合雌端16に嵌合させることで、隣接する二つのケース1の組み付けを実現することができる。
【0043】
図3から
図6に示すように、前記連結ケース100は、少なくとも一つの第2嵌合雄端(図示しない)及び少なくとも一つの第2嵌合雌端(図示しない)をさらに含む。第2嵌合雄端は、前記第3側板9の外面に位置する。第2嵌合雌端は、前記第4側板10の外面に位置する。第2嵌合雄端と第2嵌合雌端とは、対応している。前記ケース1のそれぞれの第2嵌合雄端を当該ケース1と隣接するケース1の第2嵌合雌端に嵌合させることで、隣接する二つのケース1の組み付けを実現することができる。
【0044】
実施例2
本実施例によれば、連結ディスプレイが提供される。前記連結ディスプレイは、実施例1に係る連結ケース100及び複数の表示素子を含む。
【0045】
そこで、前記表示素子は、前記ケース1の第2面に配列される。前記表示素子は、ミニLED表示素子、マイクロLED表示素子及びOLED表示素子のうちのいずれか一つを含む。本実施例では、前記表示素子は、ミニLED表示素子である。
【0046】
複数のケース1を組み付ける過程において、一方のケース1の第2面と他方のケース1の第2面との間に高度差が存在する際に、当該ケース1の第1調整部材6を調整することで、ケース1を上昇又は下降させ、当該ケース1の第2面と他方のケース1の第2面とが面一となるように当該ケース1の第2面の高さを調整し、ケース1の第2面に位置する表示素子が面一となる。これにより、比較的に小さい面積においてディスプレイの解像度を向上させることができるため、画面の質感を保証し、ユーザによる近距離鑑賞の需要を満たすことができる。
【0047】
具体的には、一方のケース1の第2面が他方のケース1の第2面より略低い場合に、当該ケース1の第1調整部材6を調整することで、当該ケース1を上昇させ、当該ケース1の第2面と他方のケース1の第2面とを面一にすることができる。同様に、一方のケース1の第2面が他方のケース1の第2面よりも略高い場合に、当該ケース1の第1調整部材6を調整することで、当該ケース1を下降させ、当該ケース1の第2面と他方のケース1の第2面とを面一にすることができる。
【0048】
複数のケース1を組み付ける過程において、隣接するケース1間に存在する隙間を第2調整部材13及び第3調整部材14によって調整することで、表示素子間の隙間なしの連結を実現することができるため、複数のディスプレイに跨るような表示の需要を満たすとともに隣接する表示素子間に発生する重複を防止することができ、表示効果に影響を与えることを回避することができる。
【0049】
以上、本発明に係る連結ケース及び連結ディスプレイを詳細に説明したが、具体例は、本発明の原理及び実施形態について記述している。以上の実施例の説明は、本発明の方法及び技術思想を理解するためのものである。当業者は、本発明の思想に基づいて、具体的な実施形態及び適用範囲を改変してもよい。以上のことから、本明細書の内容は、本発明を限定するためのものではない。
【符号の説明】
【0050】
1…ケース
2…台座
3…接続ベース
4…連結スペーサ
5…第1締め付け部材
6…第1調整部材
7…第1側板
8…第2側板
9…第3側板
10…第4側板
11…第2締め付け部材
12…第3締め付け部材
13…第2調整部材
14…第3調整部材
15…第1嵌合雄端
16…第1嵌合雌端
21…第1面
31…第1締め付け孔
41…第1連結スペーサ
42…第2連結スペーサ
43…第2締め付け孔
44…第1調整孔
71…第3締め付け孔
72…第2調整孔
81…第4締め付け孔
91…第5締め付け孔
92…第3調整孔
101…第6締め付け孔