(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-02
(45)【発行日】2024-04-10
(54)【発明の名称】洗浄ステーションおよび管理する方法
(51)【国際特許分類】
C02F 1/00 20230101AFI20240403BHJP
A45D 19/06 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
C02F1/00 A
A45D19/06
(21)【出願番号】P 2022522377
(86)(22)【出願日】2020-10-12
(86)【国際出願番号】 EP2020078656
(87)【国際公開番号】W WO2021074089
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-06-10
(32)【優先日】2019-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595100370
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】シャルード,グレグア
(72)【発明者】
【氏名】ファーセット,セリーヌ
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-509733(JP,A)
【文献】特開2018-181201(JP,A)
【文献】特表2017-536493(JP,A)
【文献】中国実用新案第209068761(CN,U)
【文献】中国実用新案第209268849(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第109303508(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0060512(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1790875(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/00
A45D 19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄ステーションであって、
シンク、
水入口を有する蛇口、
椅子、
排水口、および
サステナビリティ資源管理システムを備え、
前記サステナビリティ資源管理システムは、
サステナビリティステータスユニット
、インタイスメントユニット
、および資源キュレーションユニットを備え、
前記サステナビリティステータスユニットは、排水管に配置され、前記シンクから出る排水を分析し、
前記サステナビリティステータスユニットは、水の使用量、エネルギーの使用量および時間の使用量から選択された少なくとも1つの資源利用に関連する予測されるサステナビリティステータスの1つまたは複数の例を含む仮想ディスプレイを生成するように構成され、
前記インタイスメントユニットは、少なくとも1つの資源利用が、閾値を満たすか、または超える場合、前記インタイスメントユニットからの肯定的な査定に基づいて1つまたは複数の報奨を生成するように構成される称賛ユニットを含
み、
前記資源キュレーションユニットは、フィルタを含み、
前記サステナビリティステータスユニットは、前記排水管の前記水の濁度を測定する濁度計を含み、
前記資源キュレーションユニットは、前記濁度が濁度閾値を超えると前記排水管内の水を濾過し、前記濾過水を前記蛇口の水入口に戻す、洗浄ステーション。
【請求項2】
請求項1に記載の洗浄ステーションであって、
1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成された
前記資源キュレーションユニットをさらに備える、
洗浄ステーション。
【請求項3】
請求項1に記載の洗浄ステーションであって、
前記インタイスメントユニットは、
前記サステナビリティステータスユニットが前記少なくとも1つの資源利用を削減する行動を検出した場合に、クードスを蓄積するように構成されたエコユニットを備える、
洗浄ステーション。
【請求項4】
請求項1に記載の洗浄ステーションであって、
前記サステナビリティステータスユニットは、少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づき、点灯表示を点灯させるようにさらに構成されている、
洗浄ステーション。
【請求項5】
請求項1に記載の洗浄ステーションであって、
前記サステナビリティステータスユニットは、
水収集デバイスに近接して、1つまたは複数の水の特性を感知するように構成された少なくとも1つのセンサ、および
前記センサからの信号を処理し、前記水の使用に関連する少なくとも1つの資源のサステナビリティステータスを予測するための、前記センサと通信するプロセッサをさらに備える、
洗浄ステーション。
【請求項6】
請求項5に記載の洗浄ステーションであって、
前記サステナビリティステータスユニットは、
前記水収集デバイスに近接する光源をさらに備え、
前記光源は前記プロセッサと通信し、
前記プロセッサは、前記予測されるサステナビリティステータスに少なくとも部分的に基づいて前記光源を特定の色に点灯するように構成される、
洗浄ステーション。
【請求項7】
請求項6に記載の洗浄ステーションであって、
前記光源は、第1の予測されるサステナビリティステータスに対する第1の色と、第2の予測されるサステナビリティステータスに対する第2の色とを有する、
洗浄ステーション。
【請求項8】
請求項5に記載の洗浄ステーションであって、
前記プロセッサは、
前記少なくとも1つの資源利用に関連する現在のステータスを生成し、
前記現在のステータスを前記仮想ディスプレイにリアルタイムで表示し、
前記少なくとも1つの資源の消費量を分析し、
前記少なくとも1つの資源利用を削減するためのアクションを表示し、および
前記表示されたアクションが実行された場合に予測されるステータスを提供するように、さらに構成される、
洗浄ステーション。
【請求項9】
請求項1に記載の洗浄ステーションであって、
前記サステナビリティ資源管理システムは、統合バーダントユニット、インタイスメントユニット、資源キュレーションユニットをさらに備え、
前記統合バーダントユニットは、1つまたは複数の洗浄ステーションに関連付けられた前記サステナビリティステータスユニットにおける現在のサステナビリティステータスに関連付けられた全体的なサステナビリティステータスを予測するように構成され、
前記インタイスメントユニットは、前記統合バーダントユニットに通信可能に結合され、
前記資源キュレーションユニットは、前記統合バーダントユニットに通信可能に結合され、
前記資源キュレーションユニットは、1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成される、
洗浄ステーション。
【請求項10】
請求項1に記載の洗浄ステーションの少なくとも1つの資源を管理する方法であって、
前記少なくとも1つの資源利用の1つまたは複数の例を検出するステップ、
前記少なくとも1つの資源利用に関連するサステナビリティステータスを予測するために、前記1つまたは複数の例を処理するステップ、
前記予測されるサステナビリティステータスに少なくとも部分的に基づいて、所望のサステナビリティ評価を達成するために、ユーザにフィードバックを視覚的に提供するステップ、および
前記予測されるサステナビリティステータスに関連する1つまたは複数の査定を行うステップを含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記予測されるサステナビリティステータスに関連する肯定的な査定に基づいて、1つまたは複数の報奨を生成するステップをさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの資源利用を削減する行動を検出するステップ、および
前記少なくとも1つの資源利用を削減する行動が検出されたときに、クードスを蓄積するステップをさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項10に記載の方法であって、
水およびエネルギー使用量のうち少なくとも1つを追跡するステップ、
水およびエネルギー使用量のうち少なくとも1つにおける変化を決定するステップ、ならびに
前記決定するステップに少なくとも部分的に基づいて、予測されるサステナビリティステータスを予測するステップをさらに含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記方法は、
前記水およびエネルギーのうち少なくとも1つの使用量を削減するために、手段をユーザに提供するステップ、
前記提供されたステップの結果として、前記水およびエネルギーのうち少なくとも1つの使用量の変化を決定するステップ、ならびに
前記提供されたステップにしたがって水およびエネルギー使用量のうち少なくとも1つの削減に対して、ユーザにクードスを与えるステップをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
【0002】
本出願は、2019年10月14日に出願された米国出願第16/601,170号および2019年10月14日に出願された米国出願第16/601,080号の利益を主張するものであり、この内容は、該出願全体を参照することによりこの全体が本明細書に援用される。
【発明の概要】
【0003】
本概要は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに記載される概念の選択を簡略化して紹介するために提供される。本概要は、クレームされた主題の主要な特徴を特定することを意図したものではなく、また、クレームされた主題の範囲を決定する際の補助として使用することを意図したものでもない。
【0004】
一実施形態では、サステナビリティ資源管理システムは、少なくとも1つの資源利用に関連する予測されるサステナビリティステータスの1つまたは複数の例を含む仮想ディスプレイを生成するように構成されたサステナビリティステータスユニット、および前記資源利用に関連する1つまたは複数の査定を行うように構成されたインタイスメントユニットを備える。
【0005】
一態様では、資源キュレーションユニットは、1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成されることができる。別の態様では、前記インタイスメントユニットは、前記インタイスメントユニットからの肯定的な査定に基づいて1つまたは複数の報奨を生成するように構成された称賛ユニットを備えることができる。別の態様では、前記インタイスメントユニットは、前記サステナビリティユニットが前記少なくとも1つの資源利用を削減する行動を検出した場合に、クードスを蓄積するように構成されたエコユニットを備えることができる。一態様では、前記サステナビリティステータスユニットは、少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づき、点灯表示を点灯させるように構成されることができる。別の態様では、前記サステナビリティステータスユニットは、水収集デバイスに近接して、1つまたは複数の水の特性を感知するように構成された少なくとも1つのセンサ、および前記センサからの信号を処理し、前記水の使用に関連する少なくとも1つの資源のサステナビリティステータスを予測するための、前記センサと通信するプロセッサを備えることができる。一態様では、光源は、前記水収集デバイスに近接することができる。前記光源は、前記プロセッサと通信することができ、前記プロセッサは、前記予測されるサステナビリティステータスに少なくとも部分的に基づいて前記光源を特定の色に点灯するように構成されることができる。一態様では、前記光源は、第1の予測されるサステナビリティステータスに対する第1の色と、第2の予測されるサステナビリティステータスに対する第2の色とを有することができる。一態様では、前記プロセッサは、少なくとも1つの資源利用に関連する現在のステータスを生成し、および前記現在のステータスを前記仮想ディスプレイにリアルタイムで表示するようにさらに構成されることができる。別の態様では、前記プロセッサは、前記少なくとも1つの資源の消費量を分析し、前記少なくとも1つの資源利用を削減するためのアクションを表示し、および前記表示されたアクションが実行された場合に予測されるステータスを提供するように、構成されることができる。
【0006】
一実施形態では、サステナビリティ資源管理システムが説明される。前記サステナビリティ資源管理システムは、少なくとも1つの資源利用に関連する予測されるサステナビリティステータスの1つまたは複数の例を含む仮想ディスプレイを生成し、少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づいて点灯表示を点灯するように構成されたサステナビリティステータスユニットを備える。インタイスメントユニットは、前記資源利用に関連する1つまたは複数の査定を行うように構成される。資源キュレーションユニットは、1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成される。
【0007】
一態様では、前記資源キュレーションユニットは、水を浄化し、前記システム内の少なくとも1つの前記資源の消費量を削減するように構成された少なくとも1つのフィルタシステムをさらに備える。前記資源キュレーションユニットは、水収集デバイスから前記少なくとも1つのフィルタシステムに水を迂回させるように構成された、少なくとも1つの迂回システムをさらに備えることができる。称賛ユニットは、前記インタイスメントユニットからの肯定的な査定に基づいて1つまたは複数の報奨を生成するように構成されることができる。エコユニットは、前記サステナビリティユニットが前記少なくとも1つの資源利用を削減する行動を検出した場合に、クードスを蓄積するように構成されることができる。少なくとも1つのセンサは、水収集デバイスに近接して、1つまたは複数の水の特性を感知するように構成されることができる。プロセッサは、前記センサからの信号を処理し、前記水の使用に関連する少なくとも1つの資源のサステナビリティステータスを予測するための、前記センサと通信することができる。方法は、予測されるサステナビリティステータスに関連する肯定的な査定に基づき、1つまたは複数の報奨を生成するステップを含んでもよい。また、方法は、少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づいて、点灯表示を点灯させるステップも含むことができる。方法は、少なくとも1つの資源利用を削減する行動を検出し、少なくとも1つの資源利用を削減する行動が検出された場合に、クードスを蓄積することができる。方法は、前記水およびエネルギーのうち少なくとも1つの使用量を削減するために手段をユーザに提供するステップ、前記提供されたステップの結果として、前記水およびエネルギー使用量の少なくとも1つの変化を決定するステップ、ならびに前記提供されたステップにしたがって水およびエネルギーの使用量のうち少なくとも1つの削減に対して、ユーザにクードスを与えるステップを含むことができる。方法は、水およびエネルギー使用量のうち少なくとも1つを追跡するステップ、水およびエネルギー使用量のうち少なくとも1つにおける変化を決定するステップ、ならびに前記決定するステップに少なくとも部分的に基づいて、予測されるサステナビリティステータスを予測するステップを含むことができる。
【0008】
一実施形態では、サロンサステナビリティ資源管理システムが説明される。前記サロンサステナビリティ資源管理システムは、1つまたは複数のバックウォッシュステーション、前記1つまたは複数のバックウォッシュステーションのそれぞれに通信可能に結合されたサステナビリティステータスユニットを含む。前記サステナビリティステータスユニットは、少なくとも1つの資源の利用に関連する現在のサステナビリティステータスの1つまたは複数の例を含む仮想ディスプレイを生成するように構成される。インタイスメントユニットは、バックウォッシュステーションにおける資源利用に関連する1つまたは複数の査定を行うように構成される。統合バーダントユニットは、各バックウォッシュステーションに関連する前記サステナビリティステータスユニットにおける前記現在のサステナビリティステータスに関連する全体的なサステナビリティステータスを予測するように構成されている。
【0009】
一態様において、サロンサステナビリティ資源管理システムは、1つまたは複数のバックウォッシュステーションに流体的に結合された資源キュレーションユニットも含むことができる。資源キュレーションユニットは、1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成されてもよい。一態様では、統合バーダントユニットは、インタイスメントユニットからの肯定的な査定に基づいて1つまたは複数の報奨を生成するように構成された称賛ユニットも含むことができる。いくつかの態様において、統合バーダントユニットは、統合バーダントユニットが少なくとも1つの資源利用を削減するサロン行動を検出すると、クードスを蓄積するように構成されたエコユニットを含んでもよい。一態様において、サステナビリティステータスユニットは、少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づいて、点灯表示を点灯するようにさらに構成されてもよい。態様において、サステナビリティステータスユニットは、バックウォッシュステーションに近接し、1つまたは複数の水の特性を感知するように構成された少なくとも1つのセンサと、センサからの信号を処理し、バックウォッシュステーションにおける水の使用に関連する少なくとも1つの資源のサステナビリティステータスを予測するためにセンサと通信するプロセッサとを含むこともできる。リモートサーバは、バックウォッシュステーションに関連する予測されるサステナビリティステータスを受信するためにプロセッサと通信していてもよく、リモートサーバは、複数のバックウォッシュステーションについての予測されるサステナビリティステータスの合計を計算するように構成されていてもよい。態様において、サステナビリティステータスユニットは、バックウォッシュステーションに近接する光源をさらに含んでもよく、光源はプロセッサと通信し、およびプロセッサは、バックウォッシュステーションにおける予測されるサステナビリティステータスに少なくとも部分的に基づいて光源を特定の色で点灯させるようにさらに構成される。一態様において、リモートサーバは、複数のバックウォッシュステーションにおける予測されるサステナビリティステータスを仮想ディスプレイに伝達してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、少なくとも1つの資源利用に関連する現在のステータスを生成し、現在のステータスを仮想ディスプレイ上にリアルタイムで表示し、少なくとも1つの資源の消費量を分析するようにさらに構成されてもよい。プロセッサは、少なくとも1つの資源利用を削減するためのアクションを表示し、表示されたアクションが実行された場合に予測されるステータスを提供するようにさらに構成されてもよい。
【0010】
別の実施形態では、サステナビリティ資源管理システムを説明する。サロンサステナビリティ資源管理システムは、1つまたは複数のバックウォッシュステーションと、1つまたは複数のバックウォッシュステーションにそれぞれ通信可能に結合されたサステナビリティステータスユニットとを含む。サステナビリティステータスユニットは、少なくとも1つの資源利用に関連する予測されるサステナビリティステータスの1つまたは複数の例を含む仮想ディスプレイを生成し、少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づいて点灯表示を点灯するように構成される。また、サロンサステナビリティ資源管理システムは、各バックウォッシュステーションに関連付けられたサステナビリティステータスユニットにおいて、現在のサステナビリティステータスに関連する全体的なサステナビリティステータスを予測するように構成された統合バーダントユニットを含む。インタイスメントユニットは、統合バーダントユニットに通信可能に結合され、インタイスメントユニットは、資源利用に関連付けられた1つまたは複数の査定を行うように構成される。また、サロンサステナビリティ資源管理システムは、統合バーダントユニットに通信可能に結合された資源キュレーションユニットも含み、資源キュレーションユニットは、1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成される。
【0011】
一態様において、資源キュレーションユニットは、システム内の少なくとも1つの資源の消費を低減するために水を浄化するように構成された少なくとも1つのフィルタシステムをさらに含んでもよい。資源キュレーションユニットは、水収集デバイスから少なくとも1つのフィルタシステムに水を迂回させるように構成された少なくとも1つの迂回システムをさらに含んでもよい。一態様において、インタイスメントユニットは、インタイスメントユニットからの肯定的な査定に基づいて1つまたは複数の報奨を生成するように構成された称賛ユニットを含んでもよい。別の態様では、インタイスメントユニットは、サステナビリティユニットが少なくとも1つの資源利用を削減する行動を検出したときに、クードスを蓄積するように構成されたエコユニットを含んでもよい。別の態様では、サステナビリティステータスユニットは、各1つまたは複数のバックウォッシュステーションに近接し、1つまたは複数の水の特性を感知するように構成された少なくとも1つのセンサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、センサからの信号を処理し、1つまたは複数のバックウォッシュステーションのそれぞれにおける水の使用に関連する少なくとも1つの資源のサステナビリティステータスを予測するための、センサと通信してもよい。また、プロセッサは、複数のバックウォッシュステーションにおける全体のサステナビリティステータスに関連する肯定的な査定に基づいて、1つまたは複数の報奨を生成してもよい。いくつかの実施形態では、点灯表示は、単一のバックウォッシュステーションにおける少なくとも1つの資源利用の現在のステータスに少なくとも部分的に基づいて点灯してよい。いくつかの実施形態では、複数のバックウォッシュステーションにおける少なくとも1つの資源利用を削減する行動が検出され、少なくとも1つの資源利用を削減する行動が検出されたときにクードスを蓄積してもよい。
【0012】
別の実施形態では、少なくとも1つの資源を管理する方法の工程を説明する。本方法は、バックウォッシュステーションにおける少なくとも1つの資源利用の1つまたは複数の例を検出するステップ、少なくとも1つの資源利用に関連するサステナビリティステータスを予測するために1つまたは複数の例を処理するステップ、予測されるサステナビリティステータスに少なくとも部分的に基づいて所望のサステナビリティ評価を達成するためにユーザにフィードバックを視覚的に提供するステップ、予測されるサステナビリティステータスをリモートサーバに送信するステップ、複数のバックウォッシュステーションにおける全体のサステナビリティステータスを受信するステップ、複数のバックウォッシュステーションについての全体のサステナビリティステータスと関連する1つまたは複数の査定を行うステップを含むことができる。
【0013】
いくつかの態様において、本方法は、各バックウォッシュステーションからの水およびエネルギー使用量のうち少なくとも一つを追跡するステップ、複数のバックウォッシュステーションにおける水およびエネルギー使用量のうち少なくとも1つの変化を決定するステップをさらに含む。また、本方法は、決定するステップに少なくとも部分的に基づいて、複数のバックウォッシュステーションにおける予測されるサステナビリティステータスを予測してもよい。いくつかの実施形態において、本方法は、複数のバックウォッシュステーションにおける少なくとも1つの資源利用の予測されるステータスに少なくとも部分的に基づいて、点灯表示を点灯させるステップを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の上述の態様および利点は、添付の図面と併せ、以下の発明を実施するための形態を参照することにより、同様のことがよりよく理解できるようになるにつれて、より容易に理解されるであろう。
【0015】
【
図1】
図1は、本発明に係る例示的なバックウォッシュステーションの模式図である。
【
図2】
図2は、本発明に係る別の例示的なバックウォッシュステーションの模式図である。
【
図3】
図3は、本発明に係る例示的なサステナビリティ資源管理システムの模式図である。
【
図4】
図4は、本発明に係る顧客の髪の洗浄方法のフロー図である。
【
図5】
図5は、本発明に係る浄水の検出方法のフロー図である。
【
図6】
図6は、本発明に係る浄水の検出方法のフロー図である。
【
図7】
図7は、本発明に係る浄水の検出方法のフロー図である。
【
図8】
図8は、本発明に係る例示的な水追跡装置の模式図である。
【
図9】
図9は、本発明に係る例示的な資源キュレーションユニットの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
一般に、サロンでは、顧客がバックウォッシュステーションの使用が必要となる多くの施術を受ける。これらのトリートメントには、髪の洗浄および状態調整から、スカルプトリートメント、カラートリートメントやコンディショニングトリートメント、パーマ液や縮毛矯正液など、さまざまなものがある。サロンの従業員は通常、水が透明になるまで、またはすすぎ水の中に泡が出なくなるまで、バックウォッシュステーションで顧客の髪からトリートメントをすすぎ、洗浄する。しかしながら、水が透明であることが常に清浄、およびすすぎまたは施術の完了を示すとは限らない。状況によっては、トリートメントが透明であったり、すすいでも泡(suds、foam)が生じなかったりすることがある。状況によっては、従業員が過剰な量の水を使用して余計なすすぎを行うことがある。従業員が顧客のすすぎに不要な時間を費やす場合、過剰なすすぎは、時間を無駄にすることになる。
【0017】
さらに、バックウォッシュステーションの水温は必ずしも的確なものではない。水の温度は、サロンの従業員の好み、据付のシンク、および顧客の好みに基づいて変化することがある。このため、快適性や施術に必要な過剰に温められた水が使用される可能性がある。このような水の使用は、時間の経過とともに水の無駄やエネルギーの無駄という形で蓄積される可能性がある。
【0018】
簡単に説明すると、本開示のいくつかの実施形態では、サステナビリティ資源管理システムは、シンクに結合され、例えば、排水口に近接して、他の特性の中でもとりわけバックウォッシュシステムからの水の排出を分析する。作業において、美容師は、顧客の髪から薬剤をすすぐため、もしくは顧客の髪を洗浄するため、またはそうでなければ顧客の頭皮の施術をするために、バックウォッシュステーションを利用する。サステナビリティ資源管理システムは、シンクの排出システムに関してインラインにあり、排水口を通過する水を分析して、水および/またはサロン全体としてのいくつかの特性を決定するように構成されている。一実施形態では、サステナビリティ資源管理システムは、シンクから出る水を分析し、化学物質またはトリートメントを含まない水が排水口を通過しているときに美容師に通知する。この結果、美容師は、顧客の髪または頭皮が清潔であることを確信し、顧客の髪のすすぎまたは洗浄を終わらせ、次のステップ(次の施術またはバックウォッシュステーションでの工程の完了のいずれか)に進むことができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニットを、水の特性をリアルタイムで追跡するために、排水管またはシンクの水の排出口に配置することができる。いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニットは、水量および水温、伝導度、濁度、pHなどの水の特性を検出するように構成される。例えば、様々なセンサが、排水がシンクから出るとき排水のデータを収集するサステナビリティステータスユニットに近接していてもよい。このデータを分析し、水の1つまたは複数の特性を決定することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニットは、すすぎサイクルの終了時など、排水が浄化されたときに、従業員に示すように構成されてもよい。この点で、サステナビリティステータスユニットは、ライト、スクリーンなどの視覚インジケータを含んでもよい。または、いくつかの実施形態では、音色もしくはアラームなどの可聴インジケータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、水追跡装置をパーソナルデバイスに接続し、アラートまたは振動などのプッシュ通知を提供してもよい。さらなる実施形態において、サステナビリティステータスユニットを蛇口に接続し、排水が浄化されると、遠隔で水を遮断するように構成された適当な器具を含んでもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、水追跡装置によって検出された水の特性は、リモートコンピューティングデバイスまたはサーバ上の学習デバイスに送信されてもよい。収取された水データを利用して、一連の分析の水の特性を決定することができる。例えば、学習デバイスは、機械学習アルゴリズムを利用して、水の消費量、節約された水、節約されたエネルギー、存在する化学化合物、使用したルーチンの種類などを決定することができる。データは、サロンのサステナビリティを向上させるための、効率的なサロンの行動を増加させる方法に関する情報をユーザに提供してもよい。いくつかの実施形態では、データを使用して、製品をサステナブルであると判断し、分類することができる。例えば、データは、使用されている製品を検出し、この製品のすすぎ時間を決定することができる。他の製品情報と組み合わされた全体的なすすぎ時間は、品質およびサステナビリティの両方の観点から最良の結果をもたらす製品に関する詳細な情報を提供することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、検出された様々な水の特性を、各サロンまたはサロンのグループに対するサステナビリティ評価を提供するために使用してもよい。サステナビリティ評価は、水の特性の重み付け評価とできる。水のデータおよびサステナビリティは、各サロンのベンチマークを提供し、効率化のために改善できる可能性がある点のリストを生成してもよい。いくつかの実施形態では、サロンは、サステナビリティクレジットを管理および取引するダッシュボードを有してもよい。ダッシュボードは、タブレット上のアプリケーション、物理的なディスプレイ、または仮想ディスプレイを備えることができる。いくつかの実施形態では、サロンは、ダッシュボード上に、サロンのサステナビリティゴール、評価、および善行賞を掲示することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、サロンに、排水を浄化するための資源キュレーションユニットを備え付けてもよい。バックウォッシュの排水口から水を濾過することにより、サロンは、排水の少なくとも一部を再利用し、サロンの水の使用量を全体的に減らすことができるようになる可能性がある。さらに、リサイクルされた水は、温度が上昇し、したがって、それほど多くのエネルギーを必要とせずに、顧客が許容できる温度に到達することができる。さらに、リサイクルした浄水により、サロンは水の無駄を減らし、水のコストを削減することができる。
【0024】
図1は、本発明の例示的実施形態に係るサロン洗浄システム1100の模式図である。いくつかの実施形態では、洗浄ステーション1000は、シンク104、水入口または蛇口106、椅子108、および排水口110を有するバックウォッシュステーション102を含む。通常の作業の間、従業員はシンク104で顧客の髪を洗うか、他の方法で施術する。従業員は、蛇口106からの水を使用して、髪または頭皮を濡らし、すすぎ、または他の方法で施術する。シンク104は、任意のタイプの洗面器とでき、水および任意の他の化学物質またはトリートメントを収集し、排水口110に排出する。従来の動作条件では、排水は下水管116に排出される。
【0025】
いくつかの実施形態において、サステナビリティ資源管理システム112は、排水管116に配置されたサステナビリティステータスユニット114を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態において、排水管116の一部には、サステナビリティステータスユニット114が取り付けられてもよい。他の実施形態では、サステナビリティステータスユニット114を、排水口110に差し込み、下水管116に接続することによって、排水管116に差し込むことができる。排水管116におけるサステナビリティステータスユニット114の位置によって、サステナビリティステータスユニット114がシンク104を出る排水を分析することが可能になる。
【0026】
例えば、いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114に、水の特性を検出するための1つまたは複数のセンサを備え付けることができる。サステナビリティステータスユニット114は、検出された水の特性を分析して、水の品質を決定することができる。例えば、サステナビリティステータスユニット114は、温度計、伝導度センサ、比濁計、濁度計、濁度センサ、pH計、流量計などの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらのセンサは、水量、水温、伝導度、濁度、水のpH、水の化学組成などを測定することができる。これらの特性は、個別にまたはこれらのいくつかの組み合わせのいずれかで、水の清浄度を示すことができる。
【0027】
例えば、水の伝導度は、水が電気的な流れを通す能力を測定するものである。この電気的能力は、水の組成、正確には水中の総イオン濃度に直接関係する。水中のイオン濃度が高ければ高いほど、水の伝導度の測定値は高くなる。導電性イオンは、アルカリ、塩化物、硫化物、炭酸塩化合物などの溶存塩類や無機物から生じ、これらをすべて各種ヘアトリートメント組成物から見出すことができる。しかし、全伝導度を独立して測定することはできない。水の伝導度は、水の温度と関係がある。水の温度が上昇すると、水中の分子やイオンの温度も上昇する。これにより、水の伝導度が高くなる。したがって、水の全体的な清浄度を、伝導度の測定値と水の温度との組み合わせとして定義することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、水の濁度を、比濁計または濁度計を使用して測定する。濁度は、典型的には、比濁法濁度単位(「NTU」)で測定する。濁度は、水中の懸濁粒子を示す水の濁り、または不透明度を測定する。センサは、水を通過するように光線を導き(放出し)、光線から90度で散乱した光の強度を測定することで濁度を測定する。濁度の数値が高ければ高いほど、水中に土砂や微粒子が多く浮遊していることを意味する。懸濁粒子は、光を散乱させ、濁度の数値を増加させる。いくつかの実施形態において、濁度評価により、水の総懸濁物質(「TSS」)濃度を推定することができる。したがって、水の全体的な清浄度を、濁度評価によっても定義することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、水のpHを、水中に存在する水素イオン(H+)の活性を判断するために測定する。一般に、pH測定値が低い(7未満)水は酸性とみなされ、pH測定値が高い(7超)水は塩基性とみなされる。一般的な水道水のpH測定値は、pHスケールで約6.5~8.5の範囲である。シャンプーやコンディショナーは、より酸性に傾き、pHスケールで3~6の範囲である。縮毛矯正剤や染毛剤などの他の製品は、ストレート製品(原液)の場合、pHが8~10の範囲である場合がある。水の全体的なpH測定値は、水中のこれらの製品の1つまたは複数の存在を示し、したがって水の全体的な清浄度を示すことができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、水量は、流量計または流量センサを用いて測定される。流量計は、質量流量または総体積流量として測定された流量を決定することができる。いくつかの水の特性について、水量が、水の全体的な品質の推定の考慮に入れる場合がある。例えば、流れの速い水は濁度評価に影響を与える可能性があり、全体的な濁度の測定値を要因として含める必要がある場合がある。また、水量は、従業員が使用している水の量を示すこともできる。いくつかの実施形態では、従業員は、使用する水量が少なすぎるか、または使用する水量が多すぎる可能性がある。水量を測定することで、製品をすすぐ速度または無駄になる水の量のいずれかに寄与することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、サステナビリティ資源管理システム112、サステナビリティステータスユニット114、またはこの両方は、データ転送能力を有してもよい。例えば、サステナビリティ資源管理システム112、サステナビリティステータスユニット114、またはこの両方は、1つまたは複数の通信リンク120を介して1つまたは複数のリモートコンピュータ118に接続していてもよい。リモートコンピュータ118は、ローカルであってもよく、または、遠隔地にあるコンピュータ、サーバ、データバンク、これらのいくつかの組み合わせなどとできる。サステナビリティ資源管理システム112、サステナビリティステータスユニット114、またはこの両方は、サロンに関連する水の特性および水の使用量データを転送するために、リモートコンピュータ118とローカルまたはリモートで通信してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、水の特性が所定の閾値を満たしたときに、従業員に通知することができる。これにより、水が清浄であること、または従業員が顧客の髪に塗布している可能性のあるいずれの製品がないことを示すことができる。シャンプーなどのいくつかの製品は、泡立った残留物を作るかもしれないが、他の製品は残留物を残さない可能性がある。清浄な水のアラートによって、従業員は、顧客の髪から製品がすすがれたと自信を持って判断できるようになる。
【0033】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、水の状態を示すように構成された1つの要素を備えてもよい。例えば、排水口アラート122は、シンク104の排水口に近接し、水が清浄であるとき、従業員に示すことができる。排水口アラート122は、排水の清浄度に応じて色を変えることができる視覚的なアラートあってもよい。例えば、緑色のインジケータは浄水を示し、赤色のインジケータは汚れた水を示すことができる。他の実施形態では、洗浄ステーション1100に、水の清浄度を示すテキストメッセージを従業員に表示することができるスクリーンを備え付けてもよい。さらなる実施形態において、サステナビリティ資源管理システム112、サステナビリティステータスユニット114、またはこの両方は、従業員が所有するスマートデバイスに接続してもよい。代替的な実施形態において、アラートは、視覚インジケータの代わりに、または視覚インジケータに加えて、可聴構成要素を含んでもよい。可聴構成要素の音色は、水が望ましい清浄度の測定値に到達したときを示してもよい。
【0034】
図2は、本発明の例示的な態様にしたがって形成された洗浄システム1102の代替的な実施形態を示す。洗浄システム1102は、
図1に関して上述した洗浄システム1100と同一または実質的に同様の構成要素を有する。したがって、参照を容易にするために、同様の部品には、プライム記号(')を除いて、同じ部品番号を付している。
【0035】
図2に示すように、洗浄システム1102は、サステナビリティ資源管理システム112'が、追加で資源キュレーションユニット200を備えている点で、上述の洗浄システム1100と異なっている。例えば、いくつかの実施形態では、バックウォッシュステーション102'の排水口110'からの排水を、部分的または全体的に資源キュレーションユニット200に迂回させる。資源キュレーションユニット200は、顧客の髪に塗布されたトリートメントの残物である水中に浮遊する粒子および他の物質を捕捉するための1つまたは複数のフィルタを備えることができる。いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、サイズおよび他の特性に基づく種々の化学物質および化合物用の特定のフィルタを備えていてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、複数のバックウォッシュステーション102'が存在する場合、複数の排水管116'に接続されてもよい。資源キュレーションユニット200は、個々の洗浄ステーション102'からの水質フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、リサイクルシーケンスを作動させることができる。例えば、各サステナビリティステータスユニット114'は、通信モジュールを備えることができる。サステナビリティステータスユニット114'の通信モジュールは、資源キュレーションユニット200の通信モジュールにリンクすることができる。資源キュレーションユニット200は、サステナビリティステータスユニット114'から資源キュレーションユニット200に通信された水質の複数の閾値に少なくとも部分的に基づいて、リサイクルシーケンスを作動させることができる。他の実施形態では、資源キュレーションユニット200は、排水管116'を流れる任意の水を常にリサイクルしてもよい。
【0037】
また、いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、バックウォッシュシステム102'で使用するための排水を浄化および/または精製することもできる。例えば、資源キュレーションユニット200に、マイコバクテリアフィルタ、ナノ粒子フィルタ、UVもしくはUVCライトもしくはフィルタ、殺菌剤、またはこれらのいくつかの組合せを備え付けることができる。資源キュレーションユニット200は、処理後の水の清浄度を測定し、水質がリサイクルされる清浄度の閾値を満たしているか否かを判断することができる。水が閾値を満たすかまたは超える場合、1つまたは複数の配管システム206を介して蛇口106'に戻されることによって水をリサイクルすることができる。
【0038】
温度が上昇したリサイクルされた水を混ぜ合わせることで、サロンの全体的な水の使用量を減らし、また、冷たい、リサイクルされていない水を加熱するために必要なエネルギーを削減することもできる。とりわけ、いくつかの実施形態では、濾過された暖かい水は、蛇口106'に供給される温水および冷水と混ぜ合わせてもよい。他の実施形態では、通常の温水が主温水管204を通って資源キュレーションユニットに配管されてもよく、資源キュレーションユニット200は、一般的な温水を濾過水と混ぜ合わせてもよい。この結果、単一の温水流を蛇口106'に供給することができる。また、冷水は、冷水管208を介して、直接、蛇口に供給されてもよい。濾過水を主温水管204と混ぜ合わせることで、システムの設置がより容易になり、また、蛇口106'の最終温度をよりよく制御することも可能となる。
【0039】
いくつかの実施形態では、蛇口106'が閉まっており、水需要が停止している場合、資源キュレーションユニット200は、蛇口106'を介してバックウォッシュステーション102'に再びすぐに注水できるように濾過水の保持タンクを備えてもよい。他の実施形態では、蛇口106'が使用中でなく、水も止まっている場合、資源キュレーションユニット200は、排水を下水管210に排出してもよい。この排水の排出は、水が濾過され浄化される前および/または後に行われてもよい。例えば、資源キュレーションユニット200は、常に排水管116'から全ての排水をフィルタに通してもよい。温水需要がない場合、いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、濾過水の一部または全部を下水渠210に排水してもよい。いくつかの実施形態において、温水需要がない場合、資源キュレーションユニット200は、一部または全ての清浄なリサイクル水を保持タンクに貯蔵してもよい。保持タンクが容量を超える場合に、オーバーフローが生じても、下水管210に放出することができる。
【0040】
他の実施形態では、温水需要がない場合、資源キュレーションユニット200は排水を直接下水管210に流すことができる。言い換えれば、温水需要がない場合、バックウォッシュステーション102'の排水口110'からの排水を完全に下水管210に迂回させることができる。排水を迂回させれば、排水がフィルタや洗浄プロセスを通るのを防ぐことができる。これにより、排水を廃棄する前に浄化することを防止し、フィルタおよび資源キュレーションユニット200の寿命を延ばすことができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、各バックウォッシュステーション102'は、入出力デバイス(I/Oデバイス)212を含んでもよい。このI/Oデバイス212によって、従業員が識別クレデンシャルを入力し、従業員の水の消費量およびサステナビリティを追跡することが可能になる。また、サステナビリティステータスユニット114'および資源キュレーションユニット200に相関する可能性がある、どの製品が使用されているかを、従業員が入力することができるようにしてもよい。例えば、サステナビリティステータスユニット114'および/または資源キュレーションユニット200は、使用されている製品の種類に基づいて、どの特性が水中で検出される可能性があるかを学習することができる。これにより、資源キュレーションユニット200は、特定の製品のために排水を特有に処理できるようになる可能性がある。いくつかの実施形態では、水の特性および濾過要件と相関する製品情報によって、知識データベースを発展させることができる。I/Oデバイス212は、タブレット、パーソナルコンピュータ、またはスクリーンおよびタッチスクリーンまたは他の入力デバイス(キーボードや可聴制御など)のいずれかを備えた他のI/Oデバイスとできる。I/Oデバイス212は、資源キュレーションユニット200に有線または無線で接続されてもよく、いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114'に有線または無線で接続されてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、サロンの全体のサステナビリティが定量化されてもよい。例えば、サステナビリティ資源管理システム112は、
図3を参照して説明するように、インタイスメント(enticement)ユニット302を含むことができる。サロンのオーナーは、請求書情報(例えば、水の使用量の請求書、排水の請求書、およびガス、電気、石油などのエネルギーの請求書)をインタイスメントユニット302に入力することができる。これらの組み合わされたデータポイントは、サロンがどのように効率的でサステナブルに働いているかを定量化するために、等級付けシステムに定式化されてもよい。いくつかの実施形態では、インタイスメントユニット302は、詳細なレベルで定量化し、1つまたは複数の資源に関連する査定を提供してもよい。いくつかの実施形態では、インタイスメントユニット302は、各従業員に評価を提供してもよい。いくつかの実施形態では、評価は、ゲーム化されてもよく、サロンおよび/または従業員は、最高評価のために互いに競い合ってもよい。他の実施形態では、評価は、成果または認証と同等とできる。例えば、評価は、「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」などのランキング基準にリンクされてもよい。いくつかの実施形態において、水およびエネルギーの節約は、金銭的に測定されてもよい。例えば、サロンは、濾過水を再利用することによって、水の使用量の請求書、排水の請求書、および/またはエネルギーの請求書などに関連するコストの削減を確認することができる。
【0043】
図3は、サステナビリティ資源管理システム112の一例である。サステナビリティ資源管理システム112は、
図1および
図2を参照して説明したサステナビリティ管理システム112の一例とできる。いくつかの実施形態では、サステナビリティ資源管理システム112は、
図1および
図2を参照して説明したサステナビリティ資源ステータスユニット114を含んでもよい。さらなる実施形態では、サステナビリティ資源管理システム112はまた、
図2を参照して説明したような資源キュレーションユニット200も含んでもよい。また、さらなる実施形態では、サステナビリティ資源管理システム112は、インタイスメントユニット302も含むことができる。さらなる実施形態では、サステナビリティ資源管理システム112は、統合バーダント(verdant)ユニット308を含んでもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、少なくとも1つの資源の利用に関連する予測されるサステナビリティステータスの1つまたは複数の例を含む仮想ディスプレイを生成してよい。例えば、サステナビリティステータスユニット114は、水の使用量、エネルギーの使用量、時間の使用量などの資源の使用量を測定することができる。サステナビリティステータスユニット114は、サロンから収集された経験的データを使用して、サロンのサステナビリティステータスを予測することができる。サステナビリティステータスは、水使用量およびエネルギー使用量の少なさ、または全体としての資源使用量の低減に相関することができる。いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスは、「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」などのステータスを有してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、1つまたは複数の資源の消費量を削減するように構成されてもよい。例えば、資源キュレーションユニット200は、水、エネルギー、またはこの両方の消費量を削減することができる。資源キュレーションユニット200は、バックウォッシュステーションに結合し、通常は下水処理場へ向かう水を浄化することができる。次いで、水を汚れと微粒子の両方から浄化、および水を除菌することによって、排水を同じ顧客または異なる顧客のいずれかに再利用することができる。これにより、水道からの新しい水の使用を防ぐ。さらに、このとき除菌された水は使用前にすでに加熱されているため、水は相対的に熱量を保持しており、好ましい基準まで加熱するのにそれほどエネルギーを必要としないはずである。
【0046】
さらなる実施形態において、サステナビリティ資源管理システム112は、インタイスメントユニット302を含んでもよい。インタイスメントユニット302を、資源利用に関連する1つまたは複数の査定を行わせるように構成してもよい。例えば、インタイスメントユニット302は、サロン、またはサロン内の従業員に、彼らの全体的な資源消費量を削減するように動機付けすることができる。ゴールは、サロンの従業員間で競うこと、近隣のサロン間で競うこと、サステナビリティステータスを達成すること、または他の目標であってよい。
【0047】
少なくとも1つの資源の資源利用が閾値を満たすかまたは超える場合、サロン、従業員、またはこの両方は、査定を受けることができる。例えば、インタイスメントユニット302は、称賛ユニット304を含んでもよい。称賛ユニット304を、インタイスメントユニット302からの肯定的な査定に基づいて1つまたは複数の報奨を生成するように構成してもよい。報奨は、競争におけるステータスもしくはクードス(kudos)(名誉)を含んでもよく、または、無料製品、製品サンプル、広告、もしくはサロンおよびこの従業員が認識できる価値のある任意の利益もしくは査定のような報酬を含んでもよい。例えば、従業員は、特別休暇、無料の施術、コーヒーもしくはピザパーティー、または何らかの付加価値を受け取ることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、受け取った査定の量が、エコユニット306に結び付けられてもよい。例えば、エコユニット306は、サステナビリティステータスユニット114が少なくとも1つの資源利用を減らす行動を検出したときに、クードスを蓄積するように構成されてもよい。例えば、エコユニット306は、従業員が顧客の髪を素早くすすぎ、水を止めることができるといった、水の使用量の削減を検出することができる。また、エコユニット306は、使用される水温の低下を検出することもでき、これは、コストおよびエネルギーの節約をもたらす可能性がある。いくつかの実施形態において、エコユニット306は、水がリサイクルされていることを検出することができ、これは、複数の資源の使用の削減につながる。
【0049】
いくつかの実施形態では、統合バーダントユニット308は、各バックウォッシュステーションに関連付けられた全体的なサステナビリティステータスを予測することができる。例えば、サロン内の各バックウォッシュステーションは、それぞれサステナビリティ評価を有することができる。次いで、統合バーダントユニット308は、各バックウォッシュステーションの評価を算出して、サロン、従業員、または各バックウォッシュステーションのいずれかの全体的なサステナビリティステータスを提供することができる。次いで、統合バーダントユニットは、各バックウォッシュステーションまたは各従業員のいずれかを追跡して、それぞれの全体的なグリーン評価を決定することができる。いくつかの実施形態では、評価は、サロン内または異なるサロン間の競争またはランキングに寄与し得る。いくつかの実施形態では、評価およびランキングは、顧客のグリーンな行動を奨励し、引き出すために表示されてもよい。いくつかの実施形態において、統合バーダントユニット308は、ローカルマシンであってもよく、リモートコンピュータ(すなわち、リモートコンピュータ118)の一部であってもよく、リモートコンピュータと通信していてもよい。リモートコンピュータを使用して、各バックウォッシュステーション、サロン全体、またはこの両方について予測されるサステナビリティステータスの合計を算出し、このスコアをサロンに提供することができる。
【0050】
ここで
図4に目を向けると、バックウォッシュサイクルの代表的な方法400が示されている。方法400は、
図1または
図2に示されるバックウォッシュステーション102、または102'のいずれかを使用することができる。いくつかの実施形態では、方法400は、
図1および
図2を参照して上述したサステナビリティステータスユニット114、もしくは114'ならびに/または
図2を参照して説明した資源キュレーションユニット200を付加的に使用してもよい。
【0051】
ブロック402において、方法400は、バックウォッシュステーションにおけるルーチンを開始するステップを含むことができる。ルーチンは、顧客を椅子に座らせるステップを含んでもよい。また、他の実施形態では、ルーチンは、バックウォッシュステーションにおいて蛇口を開くステップを含んでもよい。さらなる実施形態では、ルーチンは、従業員がバックウォッシュステーションで識別情報を入力するときに開始されてもよい。識別情報は、従業員、バックウォッシュステーション、またはいくつかの実施形態では製品情報を特有に識別することができる。
【0052】
ブロック404において、方法400は、蛇口で水温を設定するステップを含んでもよい。これは、顧客の好みのための温度調整、または製品が要求する温度調整を含むことができる。温度が設定されると、ブロック406において、方法は、顧客の髪を濡らすステップを含むことができる。顧客の髪が十分に濡れると、ブロック408において、方法400は、顧客の髪に製品を塗布するステップを含むことができる。製品は、シャンプー、コンディショナー、カラー染料、縮毛矯正製品、パーマ製品などのうちの1つまたはこれらの組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法400は、ブロック406およびブロック408におけるステップを入れ替えてもよい。例えば、いくつかの製品は、従業員が製品を塗布する前に顧客の髪を濡らす必要がある場合があり、一方、他の例では、製品は乾いた髪に製品を塗布することが必要とされる場合がある。施術が所望の時間枠の間適用されると、ブロック410において、方法400は、顧客の髪から製品をすすぐステップを含むことができる。プロセスが完了すると、ブロック412において、方法400は、蛇口を閉めるステップを含むことができる。
【0053】
ここで
図5に目を向けると、サステナビリティステータスユニットを有するバックウォッシュサイクルの代表的な方法500が示されている。方法500は、2つの方法がどのように相互作用するかを表すために、方法400の態様を組み込んで示されている。方法500は、
図1または
図2のいずれかに示されるバックウォッシュステーション102およびサステナビリティ資源管理システム112を使用することができる。
【0054】
ブロック502において、ブロック404で水が流れ始めた後、方法500は、水の特性を測定するステップを含むことができる。例えば、水がシンクを出ると、サステナビリティステータスユニットは、様々な水の特性の分析を開始することができる。水の特性は、水温、水量、pH、濁度、伝導度などを含んでもよい。測定された各特性は、閾値を有することができる。各特性について閾値を超えると、水は清浄化されたと判断することができる。他の実施形態では、サステナビリティステータスユニットは、水の特性の急激な変化について測定することができる。
【0055】
所定の閾値が満たされると、ブロック504において、方法500は、製品が完全にすすがれたかを判断するステップを含むことができる。例えば、製品がすすぎ落とされると、水の特性が突然変化することがある。これにより、製品が完全にすすがれたことを示すことができる。
【0056】
ブロック506において、清浄な状態から汚濁がある状態、汚濁がある状態から清浄な状態へのいずれかの急激な変化が検出されると、従業員に通知することができる。いくつかの実施形態では、インジケータライトが点灯してもよい。インジケータライトは、排水口、蛇口、または他の目に見える位置の近くなど、シンクに近接していてもよい。さらなる実施形態では、可聴アラームが代替的または付加的に従業員に通知してもよい。さらなる実施形態では、サステナビリティステータスユニットは、モバイルデバイスに接続し、モバイルデバイスに通知してもよい。
【0057】
ブロック411において、方法400は、アラートに気付くステップを含むことができる。例えば、従業員は、水の清浄度を示すアラートに気づくことができる。アラートは、水の清浄度の急激な変化、または排水に汚染物質がないことを示すことができる。アラートに気付くステップによって、方法400が蛇口を閉めるステップを含むブロック412に進むように従業員に促すことができる。
【0058】
ブロック502において、方法500を使用して水の特性の測定を開始すると、方法500は、ブロック508において水の特性データをリモートデバイスに送信するステップを含むことができる。リモートデバイスは、ローカルコンピュータ、リモートコンピュータ、サーバなどとできる。方法500は、水の特性データを連続的にまたは断続的に送信するステップを含むことができる。
【0059】
次に
図6に目を向けると、資源キュレーションユニットを有するバックウォッシュサイクルの代表的な方法600が示されている。方法600は、2つの方法400、600の様々なステップがどのように互いに依存し得るかを表すために、方法400の態様を組み込んで示されている。方法600は、バックウォッシュステーション102'と、
図2を参照して説明した資源キュレーションユニット200とを使用してもよい。
【0060】
ブロック602において、方法600は、バックウォッシュ排水口から来る水を濾過するステップを含むことができる。例えば、マイクロフィルタ、ナノフィルタ、またはこの両方を、バックウォッシュの水を浄化するために資源キュレーションユニットに配置してもよい。また、方法600は、水中に存在する可能性のある任意の細菌を殺すために、バックウォッシュの水をUVランプで処理するステップを含むこともできる。
【0061】
ブロック604において、方法600は、バックウォッシュシステムからの微温の濾過水を再加熱するステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、水を、資源キュレーションユニット内の加熱要素によって加熱してもよい。別の実施形態では、所望の温度に到達するように水と温水と混ぜ合わせることによって水を加熱してもよい。
【0062】
ブロック606において、方法600は、水を洗浄システムの温水配管に再注入するステップを含むことができる。例えば、資源キュレーションユニットを、蛇口用の温水入口に結合することができる。いくつかの実施形態では、バックウォッシュステーションのバンクに温水を供給する温水入口管に、資源キュレーションユニットを結合することができる。他の実施形態では、資源キュレーションユニットを、個々のバックウォッシュステーションに結合することができる。
【0063】
図6に関して示し、説明した方法を、
図5に関して示し、説明した方法と組み合わせてもよい。
【0064】
ここで
図7に目を向けると、水の特性を分析する代表的な方法700が示されている。方法700は、
図1または
図2を参照して上述したバックウォッシュステーション102または102'を使用することができる。
【0065】
ブロック702において、方法700は、サステナビリティステータスユニットおよびいくつかの実施形態では資源キュレーションユニットからデータを受信するステップを含むことができる。データは、サステナビリティステータスユニットによって検出されたサロン情報および水の特性データを含むことができる。また、データは、資源キュレーションユニットからのリサイクル水の統計およびエネルギー節約情報も含むことができる。いくつかの実施形態では、方法700はまた、サロンからエネルギーおよび水の使用量のデータを受信するステップも含むことができる。このようなデータは、特定の時間枠内で消費された水の量、水の加熱に関連するエネルギー情報などの情報を含んでもよい。例えば、エネルギー情報は、サロンに設置された温水の種類に応じて、電気、ガス、もしくは石油、または別の供給源であってもよい。また、いくつかの実施形態では、方法700は、水の統計に結び付けられた従業員の識別情報を受信してもよい。さらなる実施形態において、方法700は、製品情報を受信するステップを含んでもよい。
【0066】
ブロック704において、方法700は、データを分析するステップを含んでもよい。データを分析するステップは、様々な製品がどのように、水と反応するか、または水に影響を与えるかについてより多くの情報を収集するために、水の特性を追跡するステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、データを、水の消費量、節約された水、節約されたエネルギー、ルーチンの種類、化学化合物、サステナビリティ評価、およびサロンのベンチマークのうちの1つまたは複数を決定および追跡するために分析することができる。いくつかの実施形態では、ベンチマークは、サステナビリティステータスユニットシステムを使用して決定されてもよいが、従業員に通知することなく決定されてもよい。例えば、サステナビリティステータスユニットは、所定のサンプリング間隔における水の特性を追跡することができる。これにより、洗浄ステーションにおける水の使用量と、どのルーチンがより多くの水を無駄にしているかについてのベースレベルの理解をもたらすことができる。
【0067】
ブロック706において、方法700は、データ分析を提供するステップを含んでもよい。過去の使用量および節約量を追跡するために、データ分析をサロンの従業員に提供してもよい。これには、水追跡装置および資源キュレーションユニットが設置される前のベースライン情報が含まれ、設置の前後で、製品がどのようにサロンのサステナビリティを高め、無駄を削減したかを確認することができる。また、これは、サロンが実現できるコスト削減と相関し得る。いくつかの実施形態では、データ分析を提供するステップは、サステナビリティ認証を与えるステップを含んでもよい。サステナビリティ認証は、ゴールド、シルバー、およびブロンズなどのランキングを含んでもよい。これは、サロンが、サステナビリティへの献身を伝え、環境意識の高い顧客たちを引きつけるために表示したい情報とできる。
【0068】
さらなる実施形態において、データ分析はまた、インタイスメントユニット、統合バーダントユニット、またはこの両方に結合されてもよい。データ分析は、少なくとも1つの資源の消費量の削減に関連する1つもしくは複数の査定またはクードスを予測し、計算することができる。データ分析は、経験的データを追跡して、改善したまたは持続的な、環境に優しい業務を測定し続けることができる。査定、報奨、クードス、または他の利益の数は、サロンが環境に優しい業務に関連する閾値をより長く達成するほど増加する。
【0069】
また、いくつかの実施形態では、データ分析は、他のサロンとの比較も含んでもよい。比較は、各サロンの従業員数、各サロンにおける、見た顧客の数および施術される顧客の数、提供する施術の種類などを含む、他のサロンとの直接的な比較を提供するように比率化されてもよい。これにより、大規模で多忙なサロンが、小規模またはよりスローペースのサロンと、サロンの規模または能力のいずれかについて不利になることなく、大規模なサロンの業務を比較することが可能になる場合がある。
【0070】
図8は、バックウォッシュシステム102、102'などと共に使用するための例示的なサステナビリティステータスユニットの様々な機能的構成要素を表示した図である。サステナビリティステータスユニットは、
図1および
図2を参照して説明したサステナビリティステータスユニット114または114'の一例とできる。しかしながら、参照を容易にするために、サステナビリティステータスユニットには参照数字114が付される。
【0071】
図8に示すサステナビリティステータスユニット114の構成要素は、単一のユニット内に含まれてもよく、互いに通信する2つ以上のユニットの間で分離されてもよい。いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、コントローラ802、メモリ804、I/Oコントローラ806、ユーザインターフェース808などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、構成要素は、ハウジング800またはケーシング内に収容される。
【0072】
コントローラ802、メモリ、804(ソフトウェア/ファームウェアコード(SW)812を含む)、入力/出力コントローラモジュール806、ユーザインターフェースモジュール808、トランシーバモジュール814、および1つまたは複数のアンテナ816は、直接的または間接的に、互いに(例えば、1つまたは複数のバス824を介して)通信することができる。前述したように、トランシーバモジュール814は、双方向に、1つまたは複数のアンテナ816、有線リンク、および/または無線リンクを介して、リモートデバイス118と通信することができる。トランシーバモジュール814は、パケットを変調し、変調されたパケットを伝送するために1つまたは複数のアンテナ816に提供し、1つまたは複数のアンテナ816から受信したパケットを復調し得るモデムを含んでもよい。単一のアンテナ816が示されているが、サステナビリティステータスユニット114は、複数の有線伝送および/または無線伝送を同時に送信および/または受信し得る複数のアンテナ816を含んでもよい。いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、デジタルセルラー接続、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)接続、デジタル衛星データ接続、および/または別の接続を含む無線技術を用いた接続を提供してもよい。
【0073】
コントローラ802は、サステナビリティステータスユニット114の1つまたは複数の動作を制御することができる。コントローラ802は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、または他の実装として実装された、1または複数のプロセッサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ802は、メモリコントローラおよび周辺機器インターフェースと組み合わされたシングルチップを含んでもよい。
【0074】
メモリ804は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とできる。いくつかの実施形態では、メモリ804は、永続的/不揮発性メモリ構成要素と非永続的/揮発性メモリ構成要素の両方を含んでもよい。メモリ804は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(NVM)、例えばRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはこれらのいくつかの組合せを含んでもよい。メモリ804は、実行されると、本明細書に記載されるような様々な機能をコントローラ802に実行させることができる、コンピュータ読み取り可能な、コンピュータ実行可能なソフトウェア/ファームウェアコード812を格納してもよい。
【0075】
いくつかの実施形態では、メモリ804は、とりわけ、基本入出力システム(BIOS)、およびいくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114の外部にある構成要素を含むことができる。基本入出力システム(BIOS)は、サステナビリティステータスユニット114の様々な構成要素の相互作用および動作などの基本的なハードウェアおよび/またはソフトウェア動作を制御することができる。例えば、メモリ804は、サステナビリティステータスユニット114の動作および本開示の他の態様を実装するための様々なモジュールを含んでもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、1つまたは複数のセンサ818を含んでもよい。1つまたは複数のセンサ818は、温度計、伝導度センサ、比濁計、濁度計、濁度センサ、pH計、流量計などの任意の組合せを含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらのセンサは、水量、水温、伝導度、濁度、水のpH、水の化学組成などを測定することができる。これらの特性は、個別にまたはこれらのいくつかの組み合わせのいずれかで、水の清浄度を示すことができる。
【0077】
ユーザインターフェース808は、従業員との通信を調整することができる。例えば、ユーザインターフェース808は、従業員からの入力を受信してもよく、ユーザへの出力を生成してもよい。出力は、視覚、音、振動、ライト、画像などとできる。ユーザインターフェースは、スクリーン、タッチスクリーン、キーパッド、光学式フィンガーインターフェース、1つまたは複数のスピーカー、1つまたは複数のマイクロフォン、1つまたは複数のボタン、1つまたは複数の視覚インジケータなどの1つまたは複数の個別のデバイスを含んでもよい。
【0078】
例えば、いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、従業員、使用されている製品、またはこの両方を識別するいずれかのデータを従業員が入力するための入力デバイスを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、すすぎサイクルが完了したときに、従業員に示してもよい。これは、サイクルの完了を示す光、視覚的なスクリーン、可聴アラートなどを介してであってもよい。
【0079】
また、サステナビリティステータスユニット114は、通信を送信するための構成要素および通信を受信するための構成要素を含む、双方向データ通信用の構成要素も含むことができる。例えば、サステナビリティステータスユニット114は、資源キュレーションユニット200および/または外部デバイス118と双方向に通信してもよい。双方向の通信は、直接的であっても間接的であってもよい。
【0080】
分析モジュール820は、水の特性に関する1つまたは複数のセンサ818からデータを受信することができる。分析モジュール820は、データを分析して、すすぎサイクルがいつ完了するかを判断することができる。すすぎサイクルが完了すると、分析モジュール820は、I/Oコントローラ806を介してユーザインターフェース808を作動させて、すすぎサイクルが完了したことを従業員に通知することができる。また、分析モジュール820は、さらなる分析およびデータ追跡のために、1つまたは複数のリモートデバイスにデータを転送することもできる。また、いくつかの実施形態では、分析モジュール820は、資源キュレーションユニット200が局所的に設置されている場合、資源キュレーションユニット200と通信することもできる。
【0081】
いくつかの実施形態では、サステナビリティステータスユニット114は、電源822を含んでもよい。電源822は、充電可能とできる電池または電池パックを備えることができる。いくつかの例では、電源822は、サステナビリティステータスユニット114が電力を有することを保証するために、一連の種々の電池を備えることができる。例えば、電源822は、主電源として一連の充電式電池を含み、2次電源として一連の非充電式電池を含んでもよい。従業員は、サロンが閉鎖されているときなど、バックウォッシュステーションが使用されていないときに、サステナビリティステータスユニット114を充電する選択肢を有していてもよい。さらなる実施形態では、電源822は、AC電源を含んでもよい。
【0082】
図9は、バックウォッシュシステム102'などと共に使用するための例示的な資源キュレーションユニット200の様々な機能的構成要素を示す図である。資源キュレーションユニット200は、
図2を参照して説明した資源キュレーションユニット200の一例とできる。
図9に示される構成要素は、単一のユニット内に含まれてもよく、互いに通信している2つ以上のユニット間で分離されてもよい。いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、コントローラ902、メモリ904、I/Oコントローラ906、ユーザインターフェース908などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、構成要素は、ハウジング900またはケーシング内に含まれる。
【0083】
コントローラ902、メモリ904(ソフトウェア/ファームウェアコード(SW)912を含む)、入力/出力コントローラモジュール906、ユーザインターフェースモジュール908、トランシーバモジュール914、および1つまたは複数のアンテナ916は、直接的または間接的に、互いに(例えば、1つまたは複数のバス924を介して)通信してもよい。トランシーバモジュール914は、双方向に、1つまたは複数のアンテナ916、有線リンク、および/または無線リンクを介して、前述したようにリモートデバイス118と通信することができる。トランシーバモジュール914は、パケットを変調し、変調されたパケットを伝送するために1つまたは複数のアンテナ916に提供し、1つまたは複数のアンテナ916から受信したパケットを復調し得るモデムを含んでもよい。単一のアンテナ916が示されているが、資源キュレーションユニット200は、複数の有線伝送および/または無線伝送を同時に送信および/または受信し得る複数のアンテナ916を含んでもよい。いくつかの実施形態において、資源キュレーションユニット200は、デジタルセルラー接続、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)接続、デジタル衛星データ接続、および/または別の接続を含む無線技術を使用した接続を提供してもよい。
【0084】
コントローラ902は、資源キュレーションユニット200の1つまたは複数の動作を制御することができる。コントローラ902は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、または他の実装として実装される、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ902は、メモリコントローラおよび周辺機器インターフェースと組み合わされたシングルチップを含んでもよい。
【0085】
メモリ904は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とできる。いくつかの実施形態では、メモリ904は、永続的/不揮発性メモリ構成要素と非永続的/揮発性メモリ構成要素の両方を含んでもよい。メモリ904は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(NVM)、例えばRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはこれらのいくつかの組合せを含んでもよい。メモリ904は、実行されると、本明細書に記載されるような様々な機能をコントローラ902に実行させることができる、コンピュータ読み取り可能な、コンピュータ実行可能なソフトウェア/ファームウェアコード912を格納してもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、メモリ904は、とりわけ、基本入出力システム(BIOS)、およびいくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200の外部にある構成要素を含むことができる。基本入出力システム(BIOS)は、資源キュレーションユニット200の様々な構成要素の相互作用および動作などの基本的なハードウェアおよび/またはソフトウェア動作を制御することができる。例えば、メモリ904は、資源キュレーションユニット200の動作および本開示の他の態様を実装するための様々なモジュールを含んでもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、1つまたは複数のセンサ918を含んでもよい。1つまたは複数のセンサ918は、温度計、伝導度センサ、比濁計、濁度計、濁度センサ、pH計、流量計などの任意の組合せを含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらのセンサ918は、水量、水温、伝導度、濁度、水のpH、水の化学組成などを測定することができる。これらの特性は、個別に、またはこれらいくつかの組み合わせのいずれかで、水の清浄度を示すことができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200はまた、1つまたは複数のフィルタ920も含むことができる。フィルタ920は、顧客の髪に適用されたトリートメントの残物である水中に浮遊する粒子および他の物質を捕捉するための1つまたは複数のフィルタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、フィルタ920は、サイズおよび毛髪用製品に存在する他の特性に基づいて、種々の化学物質および化合物に対して特有とできる。いくつかの実施形態では、フィルタ920は、マイクロフィルタ、ナノフィルタ、またはこの両方を含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態では、フィルタ920は、活性炭フィルタ、逆浸透膜フィルタ、アルカリイオン整水器(alkaline/water ionizer)、UVフィルタ、赤外線フィルタ、またはこれらのいくつかの組み合わせを含んでもよい。
【0089】
ユーザインターフェース908は、従業員との通信を調整することができる。例えば、ユーザインターフェース908は、従業員からの入力を受信してもよく、ユーザへの出力を生成してもよい。出力は、視覚、音、振動、ライト、画像などとできる。ユーザインターフェースは、スクリーン、タッチスクリーン、キーパッド、光学式フィンガーインターフェース、1つまたは複数のスピーカー、1つまたは複数のマイクロフォン、1つまたは複数のボタン、1つまたは複数の視覚インジケータなどの1つまたは複数の個別のデバイスを含んでもよい。
【0090】
例えば、従業員は、顧客の状況に応じてリサイクル水を要求するかしないかの選択肢を有することができる。例えば、顧客がアタマジラミのような伝染する可能性のある問題で来ている場合、リサイクル水を望まない可能性がある。さらに、いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、従業員にリアルタイムデータを出力してもよい。データは、推定された水および/またはエネルギーの節約、資源キュレーションユニットの健康上のアラート、ならびにサロン認証を含んでもよい。
【0091】
また、資源キュレーションユニット200は、通信を送信するための構成要素および通信を受信するための構成要素を含む、双方向データ通信用の構成要素も含むことができる。例えば、資源キュレーションユニット200は、サステナビリティステータスユニット114および/または外部デバイス118と双方向に通信してもよい。双方向の通信は、直接的であっても間接的であってもよい。
【0092】
濾過モジュール922は、排水を濾過および浄化することができる。いくつかの実施形態では、濾過モジュール922は、温水需要がない場合、排水を排水口に迂回させてもよい。他の実施形態では、濾過モジュール922は、後の使用のために清浄な水を貯蔵することができる。濾過モジュール922は、水がリサイクルにおける清浄度基準を満たすことを保証するために、濾過水を試験することができる。いくつかの実施形態において、濾過モジュール922は、コストおよび水の節約量を決定するためにデータを分析することができる。また、データを分析して、フィルタまたは他の構成要素の交換が必要であるかどうかを判断することもできる。いくつかの実施形態では、濾過モジュール922は、リサイクル水を使用中であることを従業員に通知してもよい。さらなる実施形態では、濾過モジュール922はまた、さらなる分析およびデータ追跡のために1つまたは複数のリモートデバイスにデータを転送することもできる。また、いくつかの実施形態では、濾過モジュール922は、サステナビリティステータスユニット114が局所的に設置されている場合、サステナビリティステータスユニット114と通信することもできる。
【0093】
いくつかの実施形態では、資源キュレーションユニット200は、電源926を含んでもよい。電源926は、充電可能とできる電池または電池パックを備えることができる。いくつかの例では、電源926は、資源キュレーションユニット200が電力を有することを保証するために、一連の種々のバッテリを備えることができる。例えば、電源926は、主電源として一連の充電式電池を含み、2次電源として一連の非充電式電池を含んでもよい。従業員は、サロンが閉鎖されているときなど、バックウォッシュステーションが使用されていないときに、電源926を充電する選択肢を有していてもよい。さらなる実施形態では、電源926は、AC電源を含んでもよい。
【0094】
上述した技術の多くの実施形態は、プログラマブルコンピュータまたはプログラマブルコントローラによって実行されるルーチンを含む、コンピュータ実行可能命令またはコントローラ実行可能命令の形態を取ることができる。当業者は、本技術が、上に示され、説明されたもの以外のコンピュータ/コントローラシステムで実施され得ることを理解するであろう。本技術は、上述の1つまたは複数のコンピュータ実行可能命令を実行するように特異的にプログラムされ、構成され、または構築された、特殊目的コンピュータ、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラまたはデータプロセッサにおいて具現化することが可能である。もちろん、本明細書に記載される任意の論理またはアルゴリズムは、ソフトウェアもしくはハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装することができる。
【0095】
以上より、本技術の特定の実施形態を、例示の目的で本明細書に記載したが、本開示から逸脱することなく様々な変更がなされ得ることが理解されるであろう。さらに、特定の実施形態に関連する様々な利点および特徴を、これらの実施形態の文脈で上述してきたが、他の実施形態もこのような利点および/または特徴を示すことができ、全ての実施形態が本技術の範囲内に入るために必ずしもこのような利点および/または特徴を示す必要があるわけではない。方法が説明される場合、方法は、より多くの、より少ない、または他のステップを含んでもよい。さらに、ステップは、任意の適当な順序で実行されてもよい。したがって、本開示は、本明細書に明示的に示されていない、または説明されていない他の実施形態を包含することができる。
【0096】
本開示の目的のために、例えば、「A、B、およびCの少なくとも1つ」という形式の2つ以上の要素のリストは、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)、または(A、B、およびC)を意味し、任意の他の量の要素がリスト化されている場合、すべての同様の順列をさらに含むことを意図している。
【0097】
また、本開示は、数量および番号を参照することができる。特に明記しない限り、このような数量および数は、限定的なものではなく、本開示に関連する可能な数量または数の例示的なものであると見なされる。また、この点で、本開示は、数量または数を参照するために、「複数」という用語を使用してもよい。この点で、用語「複数」は、例えば、2、3、4、5など、1より大きい任意の数であることを意味する。一実施形態において、「約」、「およそ」などは、記載された値のプラスマイナス5%を意味する。
【0098】
いくつかの実施形態を図示して説明してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、実施形態に様々な変更が可能であることを理解されたい。