(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-02
(45)【発行日】2024-04-10
(54)【発明の名称】セル管理方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20240403BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20240403BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20240403BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20240403BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240403BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W16/32
H04W36/08
H04W92/20
H04W76/15
(21)【出願番号】P 2022532146
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(86)【国際出願番号】 CN2020141982
(87)【国際公開番号】W WO2021196799
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】202010256549.2
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楊 立
(72)【発明者】
【氏名】黄 河
(72)【発明者】
【氏名】劉 静
(72)【発明者】
【氏名】張 梦 潔
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】CATT,TP for TS36423 BLCR Conditional SN Addition & Change Procedure[online],3GPP TSG RAN WG3 Meeting #106 R3-196728,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_106/Docs/R3-196728.zip>,2019年11月09日
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); X2 application protocol (X2AP) (Release 16)[online],3GPP TS 36.423 V16.1.0,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.423/36423-g10.zip>,2020年03月31日
【文献】ZTE, CATT, NTT DOCOMO, INC.,TS37.340 Stage2 Introduction of Rel-16 Mobility Enhancement in MR-DC[online],3GPP TSG RAN WG3 Meeting #107-e R3-200321,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107_e/Docs/R3-200321.zip>,2020年02月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル管理方法であって、第1通信ノードに用いられ、
条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセル(PSCell)の関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを前記第2通信ノードに送信するステップと、
前記第2通信ノードによって送信された前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの関連情報を受信するステップとを含み、
前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、クエリメッセージ、事前設定メッセージ、リリースメッセージのうちの少なくとも1つを含み、
第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する前記ステップは、
サービング
する前記第2通信ノード内の前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの事前設定の最大数を制限するための第1事前設定メッセージを前記第2通信ノードに送信するステップを含む、セル管理方法。
【請求項2】
前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局追加要求シグナリングに含まれて伝送されるか、又は、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局変更要求シグナリングに含まれて伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する前記ステップは、
サービング
する前記第2通信ノード内の前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの関連情報を問い合わせるためのクエリメッセージを前記第2通信ノードに送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの関連情報は、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルのセルグローバル識別子(CGI)、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルのセル動作周波数点、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの帯域幅、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの物理セル識別子(PCI)、
複数の動作周波数点で許可可能な前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの総数、
前記第2通信ノード内で許可可能な事前設定済みの前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの総数のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの関連情報は、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの属性類指示情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記属性類指示情報とは、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルが前記第1通信ノードによってリリース又はキャンセル又は削除を請求され得るか否かの属性類指示である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記最大数は、前記第2通信ノードの全ての動作周波数点での前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの最大総数であり、又は、
前記第2通信ノードがセカンダリー基地局(SN)の前記第2通信ノードである場合、前記最大数は、前記セカンダリー基地局の前記第2通信ノードの1つの動作周波数点での前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの最大数である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記最大数が予め設定された値である場合、前記第2通信ノードが前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルをローカルに事前設定することを禁止する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する前記ステップは、
サービング
する前記第2通信ノード内で設定された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの少なくとも1つをリリース又は削除又はキャンセルするよう前記第2通信ノードに指示するための第1リリースメッセージを前記第2通信ノードに送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
リリース又は削除又はキャンセル対象となる条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルは、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルのCGI、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルのセル動作周波数点、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの帯域幅、
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルのPCI、
前記第2通信ノードによってリリース又は削除又はキャンセルされる対象となる前記第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの数のうちの少なくとも1つの情報によって指示される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
セル管理方法であって、第2通信ノードに用いられ、
条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセル(PSCell)の関連情報を第1通信ノードに請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを前記第1通信ノードに送信するステップを含み、
前記第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、通知メッセージ、事前設定メッセージ、リリースメッセージのうちの少なくとも1つを含み、
第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを前記第1通信ノードに送信する前記ステップは、
サービング
する前記第2通信ノード内の前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの事前設定の許可される最大数を前記第1通信ノードに請求するための第2事前設定メッセージを前記第1通信ノードに送信するステップを含む、セル管理方法。
【請求項12】
前記第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、セカンダリー基地局変更要求シグナリングに
含まれて伝送される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する前記ステップは、
サービング
する前記第2通信ノード内の前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの関連情報を前記第1通信ノードに能動的に通知するための通知メッセージを前記第1通信ノードに能動的に送信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する前記ステップは、
サービング
する前記第2通信ノード内で設定された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルの少なくとも1つの関連リソースを
リリース又は削除又はキャンセルするよう前記第1通信ノードに通知するための第2リリースメッセージを前記第1通信ノードに送信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記少なくとも1つのプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1~14のいずれか1項に記載のセル管理方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実現させる機器。
【請求項16】
プロセッサによって実行されると請求項1~14のいずれか1項に記載のセル管理方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年04月02日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010256549.2である中国特許出願の優先権を主張しており、当該出願の全内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は無線通信ネットワークの分野に関し、例えばセル管理方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
異なるRATデュアルコネクティビティ(Multi-RAT Dual Connectivity、MR-DC)操作では、マスター基地局(Master Node、MN)及びセカンダリー基地局(Secondary Node、SN)は、潜在的な設定競合に対処するために、請求PScellについてリソース協調や事前設定管理などを行う必要がある。SN側ではローカルに事前設定された請求PScellはMNに対して透明のままであり、その結果、MNとSNとの間で関連するコントロールや協調ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願はセル管理方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、第1通信ノードに用いられ、
条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信するステップと、第2通信ノードによって送信された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を受信するステップとを含む、セル管理方法を提供する。
【0006】
本願の実施例はまた、第2通信ノードに用いられ、
第1通信ノードに条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信するステップを含む、セル管理方法を提供する。
【0007】
本願の実施例はまた、第1通信ノードに配置され、
条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信するように構成される第1送信モジュールと、第2通信ノードによって送信された条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を受信するように構成される第1受信モジュールとを含む、セル管理装置を提供する。
【0008】
本願の実施例はまた、第2通信ノードに配置され、
第1通信ノードに条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信するように構成される第2送信モジュールを含む、セル管理装置を提供する。
【0009】
本願の実施例はまた、
1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するためのメモリとを含み、前記1つ又は複数のプログラムは、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、本願の実施例におけるいずれかのセル管理方法を前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる機器を提供する。
【0010】
本願の実施例はまた、プロセッサによって実行されると本願の実施例におけるいずれかのセル管理方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】集約型NG-RAN基地局集中ユニット(Centre Unit、CU)/分散ユニット(Distributed Unit、DU)エアインターフェースプロトコルスタックが分離しない場合のアーキテクチャ図である。
【
図2】分割型NG-RAN基地局gNB CU/DUエアインターフェースプロトコルスタックが分離した場合のアーキテクチャ図である。
【
図3】シングル基地局における条件付きハンドオーバーの事前設定リソース管理の模式図である。
【
図4】基地局間における条件付きハンドオーバーの事前設定リソース管理の模式図である。
【
図5】NG-RANマルチコネクティビティ操作及びアーキテクチャの模式図である。
【
図6】マルチコネクティビティ操作におけるセカンダリー基地局の変化・移動場面の模式図である。
【
図7】本願で提供されるセル管理方法の流れの模式図である。
【
図8】本願で提供されるセル管理方法の流れの模式図である。
【
図9】条件付き候補ターゲットセルにおけるプライマリーセカンダリーサービスセルの協調管理場面の模式図である。
【
図10】プライマリーセカンダリー基地局の間のインタラクションの流れの模式図である。
【
図11】プライマリーセカンダリー基地局の間のインタラクションの流れの模式図である。
【
図12】プライマリーセカンダリー基地局の間のインタラクションの流れの模式図である。
【
図13】プライマリーセカンダリー基地局の間のインタラクションの流れの模式図である。
【
図14】プライマリーセカンダリー基地局の間のインタラクションの流れの模式図である。
【
図15】プライマリーセカンダリー基地局の間のインタラクションの流れの模式図である。
【
図16】本願で提供されるセル管理装置の構造模式図である。
【
図17】本願で提供されるセル管理装置の構造模式図である。
【
図18】本願の実施例で提供される機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本願の実施例について説明する。
【0013】
図面のフローチャートに示されたステップは、コンピュータ実行可能なコマンドのセットのようなコンピュータシステムにおいて実行されてもよい。さらに、論理的な順序がフローチャートに示されているが、図示又は説明されたステップは、場合によっては、本明細書とは異なる順序で実行されてもよい。
【0014】
まず、本願の適用環境について簡単に説明する。
【0015】
第4世代ロングタームエボリューション(The 4th Generation Long Term Evolution、4G LTE)地上セルラー移動通信システムの発展として、5G LTE地上セルラー移動通信システムには、次世代コアネットワーク(5th Generation Core、5GC)と次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network、NG-RAN)の2つのサブシステムが含まれている。このうち、5GCは、アクセスモビリティ機能(Access Mobility Function、AMF)ノード、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)ノードやユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)ノードなどのネットワークエンティティ又はノードを含む。一方、NG-RANには、少なくとも2つの異なる無線アクセス方式(Radio Access Technology、RAT)タイプの基地局、すなわち、4G進化型基地局(evolved NodeB、eNB)に基づいて引き続きスムーズに進化するng-eNB(エアインターフェースがまだ進化ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRA)をサポートするRAT方式)と、全く新しい物理層エアインターフェースが設計されたgNB(エアインターフェースが新しいラジオ(New Radio、NR)をサポートするRAT方式)が含まれており、関連するネットワーク要素ノードエンティティ間の論理インターフェースは接続されている。
【0016】
NG-RAN基地局(gNB又はng-eNB)は、標準化されたNGインターフェースを介して5GCに双方向接続され、この双方向接続は、NG-Control(NG-C)制御プレーン接続(シグナリング伝送用)及びNG-User(NG-U)ユーザプレーン接続(ユーザデータ伝送用)を含む。一方、NG-RAN基地局(gNB又はng-eNB)は、互いにXnインターフェースを介して互いに双方向接続される(Xn-C制御プレーン接続及びXn-Uユーザプレーン接続を含む)。
【0017】
図1は統合NG-RAN集約型基地局CU/DUエアインターフェイスプロトコルスタックが分離しない場合のネットワークアーキテクチャ図であり、
図2は非統合NG-RAN分割型基地局gNB CU/DUエアインターフェイスプロトコルスタックが分離した場合のネットワークアーキテクチャ図である。第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))でサポートされているgNB-CU/DUが分離した場合を例にとると、単一のgNBは単一のgNB-CUと、F1-C制御プレーン接続とF1-Uユーザプレーン接続を含む、標準化されたF1インタフェースを介して双方向接続された複数のgNB-DUネットワークノードエンティティとに分離される。CU/DUが分離されたgNBと分離されないgNB/ng-eNBが外部に提示する論理インタフェースは、依然としてNGインタフェースとXnインタフェースである。上記の各ネットワーク側論理インタフェース(NG、Xn、F1)の制御プレーン接続は、ネットワークエンティティ又はノード間での制御シグナリングメッセージを伝送するために使用され、ユーザプレーン接続は、ユーザトラフィックデータ(パケット)を伝送するために使用される。NGアプリケーション層プロトコル(NG Application Protocol、NGAP)、XnAP、F1APはそれぞれNG-C、Xn-C、F1-C制御プレーンRNL(Radio Network Layer)論理ネットワークアプリケーション層プロトコルであり、各論理インタフェースでのシグナリングプロセスメッセージを規範化する。
【0018】
ネットワークと端末ユーザ装置(User Equipment、UE)とのマルチ(デュアル)コネクティビティ操作を説明するに先立って、端末UEが、1つだけのサービング基地局(例えば、eNB、ng-eNB、又はgNB)によってサービングされるというシングルコネクティビティ操作を説明する。端末UEシングルコネクティビティ操作において、現在のNG-RANサービング基地局は、端末UEの通信コンテキストをソースサービング基地局セルSource Node/Cellからターゲットサービング基地局セルTarget Node/Cellにできるだけスムーズに移行するハンドオーバーHandoverプロセスを通じて、端末ユーザの通信業務(セッション)の連続性を維持する。ハンドオーバープロセスは、通常、「ハンドオーバー準備」、「ハンドオーバー実行」、「ハンドオーバー完了」の3つの段階に分けられる。「ハンドオーバー準備」段階では、ソースサービング基地局セル(以下、略してソース基地局又はソースセル)及びターゲットサービング基地局セル(以下、略してターゲット基地局又はターゲットセル)はネットワーク論理インターフェースのシグナリングプロセスに基づいてネゴシエーションを行い、ターゲット側通信リソースの予約設定及びエアインターフェースハンドオーバーコマンドHandover Commandの設定内容を決定する。「ハンドオーバー実行」段階では、ソースサービング基地局セルはエアインターフェースハンドオーバーコマンドを無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)エアインターフェースシグナリングに含めて端末UEに送信し、このため、UEは指定されたターゲット基地局セルにハンドオーバー操作を行うことを試みる。「ハンドオーバー完了」段階では、ソースサービング基地局セル及びターゲットサービング基地局セルは再度シグナリングプロセスネゴシエーションを行うことで、ハンドオーバー結果を通知し、ソース側で使用しなくなった通信リソース及びUE通信コンテキストをリリースする。
【0019】
非条件付きハンドオーバーにおいて、「ハンドオーバー準備」及び「ハンドオーバー実行」の2つの段階は時間的に連続したものであり、即ち、時間間隔が小さい。ソースセルは端末UEの無線測定結果レポート(Measurement Report)及びローカル無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)ストラテジーに基づいて、「ハンドオーバー準備」プロセスを開始させる。指定されたターゲット基地局セル(通常、1つだけのターゲットマスター基地局及び1つだけのターゲットプライマリーサービングセル)が「ハンドオーバー準備」プロセスに関連するターゲット側リソース予約設定を完了した後、ソースセルのエアインターフェースは「ハンドオーバー実行」を開始させ、次に、端末UEはハンドオーバーコマンドを実行し、ターゲット基地局セルへのハンドオーバーを試みる。したがって、端末UEの「実際ハンドオーバー時刻」及びエアインターフェースハンドオーバーコマンドの受信は時間的に密接に連続している。ソースセルによって送信されたエアインターフェースハンドオーバーコマンドは通常、端末UE及びネットワーク側の両方で「実際ハンドオーバー条件」を満たす場合にのみ、UEに送信される。ここでいう「実際ハンドオーバー条件」とは、指定されたターゲット基地局セルの無線信号品質が十分に良好であり、かつ通信リソースの予約が十分であり、かつ設定が合理的であることを意味し、UEはターゲット基地局セルにハンドオーバーされた後、少なくとも一部の業務の連続性を維持できる。
【0020】
上記の非条件付きハンドオーバーメカニズムは、最初に低帯域非密集セルの配置に対して設計されたものであり、ネットワーク進化容量の拡張に伴い同種ネットワークには異種ネットワーク(HetNet)が配置されるようになり、例えば、セルラーマクロセルのカバレッジに多くのスモールセル(Small Cells)が配置されるようになる。5Gシステムでは、低周波数帯リソースに加えて、100GHzと高い高周波数帯リソースが使用されており、これらの高周波セルは、通常、密集スモールセルの形態でスモールセルクラスター(Small Cell Cluster)が配置されるしなかい。上記の背景及び新しい必要では、条件付きハンドオーバーメカニズム(Conditional Handover、CHO)は3GPP基準に導入される。条件付きハンドオーバーにおいて、「CHOハンドオーバー準備」及び「CHOハンドオーバー実行」の2つの段階は時間的に大きく離れており、即ち、これらの間では大きな時間間隔が許可される。ソースセルは端末UEの無線測定結果レポート(Measurement Report)及びローカルRRMストラテジーに基づいて、「CHOハンドオーバー準備」プロセスを開始させ、「CHOハンドオーバー準備」プロセスに関連するターゲット側リソース予約設定を行うよう複数の潜在/候補ターゲット基地局セル(Candidate Target Node/Cells)に請求し、しかも、エアインターフェースRRC Reconfiguration再設定シグナリングを通じてCHO事前設定情報をUEに予め送信しておく。次に、ソースセルは直ぐに「CHOハンドオーバー実行」を開始させるのではなく、端末UEは直ぐにある適切なターゲット基地局セルにCHOハンドオーバー操作を実行するのではなく、あるUEのローカルに評価された「実際ハンドオーバー条件」が満たされるときにのみ、端末UEはある適切なターゲット基地局セルにCHOハンドオーバー操作を実行する。したがって、端末UEの「実際ハンドオーバー時刻」とエアインターフェースCHOハンドオーバーコマンドの受信は時間的に連続していない。CHOメカニズムによって、ソースセルはソース側の無線リンクの状況がまだ良好であるときに(例えば、非セルエッジ)、複数のターゲット側(セル)リソースの予約設定を予め行っておき、端末UEはローカルな動的な状況に応じて、当時に最も適切なターゲットセルにハンドオーバーを実行してもよく、これにより、ハンドオーバーの失敗確率を低減させ、移動業務に対するユーザエクスペリエンスなどを向上させることができる。
【0021】
図3はシングル基地局における条件付きハンドオーバーの事前設定リソース管理の模式図である。
図3に示すように、あるソース基地局(Source Node)はCell1、Cell2、Cell3、Cell4、Cell5、Cell6、Cell7ローカルセルを所有し、Cell1はある端末UE1の現在のプライマリーサービングセルでする。UE1の無指向性移動に伴い、Cell2、Cell3、Cell4、Cell5、Cell6、Cell7の隣接セルはいずれもこのUE1の潜在/候補ターゲットセルとなる可能性がある。したがって、移動ロバスト性を高めてユーザエクスペリエンスを向上させるために、ソース基地局はCHOメカニズムによって、Cell2/3/4/5/6/7セルの全てをUEの候補ターゲットセル(Candidate Target Cells)として事前設定してもよく、後続のUE1の移動中に「実際ハンドオーバー条件」がローカルな評価により満たされたときに、UE1はCHO条件を満たしているターゲットセルにCHOハンドオーバー操作を実行する。CHOが複数の基地局間の操作に関わる場合、ソース基地局はインターフェースシグナリングプロセスに基づいて、隣接基地局とCHO事前設定ネゴシエーション及び「CHOハンドオーバー準備」を行う必要がある。
【0022】
図4は基地局間の条件付きハンドオーバーの事前設定リソース管理の模式図である。
図4に示すように、あるソース基地局Source NodeはCell1、Cell2、Cell7ローカルセルを所有し、隣接基地局Neighbor node1及びNeighbor node2はそれぞれCell3、Cell4ローカルセル及びCell5、Cell6ローカルセルを所有し、Cell1はある端末UE2の現在のプライマリーサービングセルである。UE2の無指向性移動に伴い、Cell2、Cell3、Cell4、Cell5、Cell6、Cell7セルは全てこのUE2の潜在/候補ターゲットセルとなる可能性がある。したがって、移動ロバスト性を高めるために、ソース基地局はCHOメカニズムを通じて隣接基地局とネゴシエーションを行い、Cell3、Cell4、Cell5、Cell6セルの全てをUEのCandidate Target Cellsとして事前設定してもよい。上記Candidate Target Cellsに関しては、各潜在/候補ターゲットセルに関連する「CHO追加(初期事前設定)」操作に加えて、「CHO変更(再事前設定)」及び「CHOリリース(事前設定キャンセル、削除ともいう)」の操作も含まれる。ターゲット基地局セルが必ずUEに関連する通信リソースの予約設定を行わなければならないため、「CHO追加」及び「CHO変更」操作は、CHOメカニズムを作動可能とすることを目的とする。一方、「CHOリリース」(CHOキャンセル/削除ともいう)操作はCHOメカニズムの工作效率やシステムリソースの占用に大きな影響を与え、これは、事前設定済みのあるCandidate Target Cellが適切ではなくなったとき(例えば、UEから徐々に離れていって後続のアクセスが不可能になったとき、又はそのセルでローカル負荷が輻輳していたとき)、基地局は当該セルを適時にリリース/キャンセル/削除し、端末UEは当該セルが「実際ハンドオーバー条件」を満たしているか否かをローカルに評価しなく、当該セルに対してCHOハンドオーバーを実行する準備を行っていない。
【0023】
ネットワーク及び端末のマルチ(デュアル)コネクティビティ操作では、端末UEは2つ以上のサービング基地局によって同時にサービングされてもよい。
図5はNG-RANマルチコネクティビティ操作及びアーキテクチャの模式図である。
図5に示すように、端末UEは、一意なマスター基地局(Master Node:MNマスターアンカー基地局であって、端末のRRC状態を決定し、5GCとは必ずNG-C制御プレーン接続を有する)と2つのセカンダリー基地局(Secondary Node:SNデータオフロード基地局であって、マスター基地局により制御され、5GCとはNG-Uユーザプレーン接続を設定してもよい)に相互に接続され、それぞれエアインターフェースUu無線リンク(Radio Link、RL)を作成してメンテナンスしながら、ユーザ業務データのアップ・ダウンリンク伝送を行う。
【0024】
4G E-UTRAシステムでは、プライマリーセカンダリー基地局はそれぞれマスターeNB(Master eNB、MeNB)とセカンダリーgNB(Secondary gNB、SgNB)であってもよく、一方、5G NG-RANシステムでは、プライマリーセカンダリー基地局はgNB又はng-eNBであってもよく、これらはそれぞれ独立に、サービングを受ける端末UEに対して無線リソースの割り当てやスケジューリング管理を行う。端末UEの移動に伴い、マスター基地局の変化移行(即ち、UEはソースマスター基地局による元のカバレッジからターゲットマスター基地局による新しいカバレッジに移動される)が生じることがある。この場合、上記シングルコネクティビティ操作の場合の伝統的なHO又はCHO移動プロセスを利用して、マスター基地局側のプライマリーセル/プライマリーセルグループ(Primary cell/Master Cell Group、Pcell/MCG)の移動性の管理を行う。さらに、マルチコネクティビティ操作では、特有の移動場面があり、すなわち、端末UEの移動に伴い、端末UEに接続されたマスター基地局MN又は現在のサービングPcell/MCGは一定に維持され、一方、セカンダリー基地局SN又は現在のサービングSN内のプライマリーセカンダリーセル(Primary Secondary Cell、PScell)/セカンダリーセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)は変化している(即ち、UEは同一のマスター基地局MNによるカバレッジにあり、ソースセカンダリー基地局Source SNによる元のカバレッジから新しいターゲットセカンダリー基地局target SNによる新しいカバレッジに移動するか、又は現在のサービングSN内の元のPScell/SCGカバレッジから新しいターゲットPScell/SCGのカバレッジに移動する)。MCGは常にPcellにバインドされたプライマリーサービングセルグループであり、SCGは常にPScellにバインドされたセカンダリーサービングセルグループである。
図6はマルチコネクティビティ操作におけるセカンダリー基地局の変化・移動場面の模式図である。
図6に示すように、UE3は本来マスター基地局とソースセカンダリー基地局との両方によるカバレッジにあり、デュアルコネクティビティ操作を行い、UE3は新しいターゲットセカンダリー基地局に移動すると、アンカーマスター基地局と新しいターゲットセカンダリー基地局との両方によるカバレッジに入る。この場合、マルチ(デュアル)コネクティビティ操作における従来のセカンダリー基地局チェンジSN change又は条件付きセカンダリー基地局チェンジConditional SN change移動プロセスを利用して、セカンダリー基地局側サービングセルの移動性管理を行う必要がある。サービングセカンダリー基地局が変わらず、PScellだけが変わる場合、移動プロセスの管理にPScell change又はConditional PScell changeが利用される。
【0025】
UEが既にマルチ(デュアル)コネクティビティ操作中である場合、現在のサービングマスター基地局MN及びソースセカンダリー基地局source SNは全てセカンダリー基地局側の候補ターゲットセカンダリー基地局/セルCandidate PScell/SCGの事前設定、及び関連する追加、変更やリリースなどの管理を行ってもよく、原理は上記シングル接続の場合のCHOメカニズムと同様である。このとき、UEは直ぐにセカンダリー基地局側の候補ターゲットセカンダリー基地局/セルCandidate PScell/SCGにアクセスするのではなく、UEについて「実際条件」が満たされているとローカルに評価された場合にのみ、アクセスを試み、アクセスに成功すると、該候補ターゲットセカンダリー基地局/セルは有効になり、無線リンクサービスを提供する。セカンダリー基地局側向けの候補ターゲットセカンダリー基地局/セルは、「異なるセカンダリー基地局Inter-SN間」又は「同セカンダリー基地局内Intra-SN」のさまざまな場面における「Candidate PScell/SCG追加(初期事前設定)」操作と、「Candidate PScell/SCG変更(再事前設定)」及び「Candidate PScell/SCGリリース(キャンセル、削除事前設定ともいう)」の基本操作とに直面している。本願では、プライマリーセカンダリー基地局の間では1つ又は複数Candidate PScell/SCGの協調管理が関わっており、これにより、関連する通信リソースの無為な長時間の予約又は占用、又はプライマリーセカンダリー基地局の間での条件付き事前設定や使用の競争を減少させ、通信リソースの適時な回収再利用や協調などの目的を達成させる。
【0026】
前記UE及びプライマリーセカンダリー基地局は全て本願に係るマルチ(デュアル)コネクティビティ操作におけるConditional PScell/SCG change(以下、略してCPC)事前設定、移動場面及び関連するプロセスメカニズムをサポートし、UE移動は「異なるセカンダリー基地局Inter-SN」又は「同一セカンダリー基地局内のIntra-SN」の異なるPScell/SCGカバレッジに亘る。UEはマルチ(デュアル)コネクティビティ操作に入ろうとするか、又はコネクティビティ操作中であり、即ち、少なくとも1つのサービングマスター基地局MN及び1つのソースサービングセカンダリー基地局source SNは前記UEに無線リンクサービスを提供する。簡素化のため、以下、デュアルコネクティビティDC操作を主にして説明し、マルチコネクティビティ操作のメカニズムは原理が類似しており、論理方法はその分拡張している。
【0027】
例示的な一実施形態では、本実施例はセル管理方法を提供し、
図7は本願で提供されるセル管理方法の流れの模式図である。該方法はマルチ(デュアル)コネクティビティ操作において候補ターゲットセルを協調して管理する場合に適用できる。前記方法は第1通信ノードに用いられ、該方法は本願で提供されるセル管理装置によって実行されてもよく、該セル管理装置はソフトウェア及び/又はハードウェアにより実装されてもよい。
【0028】
図7に示すように、本願の実施例で提供されるセル管理方法は主にステップS11、S12を含む。
【0029】
S11:条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する。
【0030】
S12:第2通信ノードによって送信された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を受信する。
【0031】
本実施例では、前記第1通信ノード及び第2通信ノードは全て基地局としてもよい。基地局はユーザ端末と通信し得る機器としてもよい。基地局は無線送受信機能を有する任意の機器であってもよい。一実施例では、第1通信ノードはマスター基地局、第2通信ノードはセカンダリー基地局である。
【0032】
本願の実施例では、ユーザ端末は無線送受信機能を有する機器であり、例えば室内又は室外、手持ち、ウェアラブル又は車載など、地上に配置されてもよいし、水上(例えば船など)に配置されてもよいし、空中(例えば飛行機、バルーンや衛星など)に配置されてもよい。前記ユーザ端末は携帯電話(mobile phone)、タブレット(Pad)、無線送受信機能付きコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality、VR)端末、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末、産業用制御(industrial control)における無線端末、無人運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであってもよい。本願の実施例は適用場面について限定しない。ユーザ端末は端末、接入端末、UEユニット、UEステーション、移動ステーション、移動局、遠隔ステーション、遠隔端末、移動機器、UE端末、無線通信機器、UE代理又はUE装置などと呼ばれてもよい。本願の実施例では限定はない。
【0033】
例示的な一実施形態では、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、クエリメッセージ、事前設定メッセージ、リリースメッセージのうちの1つ又は複数を含む。
【0034】
本実施例では、基地局タイプによって、第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージのタイプは異なってもよい。第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージのメッセージタイプは本願の後述する適用形態におけるメッセージタイプを参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0035】
例示的な一実施形態では、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局追加要求シグナリングに付されているか、又は、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局変更要求シグナリングに付されている。
【0036】
例示的な一実施形態では、第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する前記ステップは、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報をクエリするためのクエリメッセージを第2通信ノードに送信するステップを含む。
【0037】
例示的な一実施形態では、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報は、
条件付き候補ターゲットPSCellのセルグローバル識別子CGI、条件付き候補ターゲットPSCellのセル動作周波数点、条件付き候補ターゲットPSCellの帯域幅、条件付き候補ターゲットPSCellの物理セル識別子PCI、各動作周波数点で許可可能な条件付き候補ターゲットPSCellの総数、第2通信ノード内で許可可能な事前設定済みの条件付き候補ターゲットPSCellの総数のうちの1つ又は複数を含む。
【0038】
例示的な一実施形態では、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellチェンジの関連情報は、条件付き候補ターゲットPSCellの属性類指示情報を含む。
【0039】
例示的な一実施形態では、属性類指示情報とは、条件付き候補ターゲットPSCellが第1通信ノードによってリリース又はキャンセル又は削除を請求され得るか否かの属性類指示を意味する。
【0040】
上記「候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報」は、これらセルがMNによってリリース/キャンセル/削除を請求され得るか否かの属性類指示を含む。
【0041】
例示的な一実施形態では、第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する前記ステップは、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの事前設定の最大数を制限するための第1事前設定メッセージを第2通信ノードに送信するステップを含む。
【0042】
例示的な一実施形態では、前記最大数は第2通信ノードの全ての動作周波数点での条件付き候補ターゲットPSCellの最大総数であり、又は、前記最大数は、SN第2通信ノードのある動作周波数点での条件付き候補ターゲットPSCellの局所的な最大数である。
【0043】
例示的な一実施形態では、前記最大数が予め設定された値である場合、第2通信ノードがいずれかの条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellをローカルに事前設定することを禁止する。
【0044】
上記「最大数」が0であれば、セカンダリー基地局SNはいずれの候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGもローカルに事前設定されないことを示す。
【0045】
例示的な一実施形態では、第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信する前記ステップは、現在のサービング第2通信ノード内で指定された1つ又は複数の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellをリリース又は削除又はキャンセルするよう第2通信ノードに指示するための第1リリースメッセージを第2通信ノードに送信するステップを含む。
【0046】
例示的な一実施形態では、リリース又は削除又はキャンセル対象となる条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellは、
条件付き候補ターゲットPSCellのセルグローバル識別子CGI、条件付き候補ターゲットPSCellのセル動作周波数点、条件付き候補ターゲットPSCellの帯域幅、条件付き候補ターゲットPSCellの物理セル識別子PCI、第2通信ノードによってリリース又は削除又はキャンセルされる対象となる第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットPSCellの数のうちの1つ又は複数の情報によって指示される。
【0047】
例示的な一実施形態では、本実施例はセル管理方法を提供する。
図8は本願で提供されるセル管理方法の流れの模式図である。該方法はマルチ(デュアル)コネクティビティ操作において候補ターゲットセルを協調して管理する場合に適用できる。前記方法は第2通信ノードに用いられ、該方法は本願で提供されるセル管理装置によって実行されてもよく、該セル管理装置はソフトウェア及び/又はハードウェアによって実装されてもよい。
【0048】
図8に示すように、本願の実施例で提供されるセル管理方法は主にステップS21を含む。
【0049】
S21:第1通信ノードに条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する。
【0050】
本実施例では、第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する際には、第1通信ノードによって送信された第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを受信してから、第2通信ノードは第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信してもよいし、第2通信ノードは第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに能動的に送信してもよい。
【0051】
前記第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、通知メッセージ、事前設定メッセージ、リリースメッセージのうちの1つ又は複数を含む。
【0052】
例示的な一実施形態では、前記第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局変更要求シグナリングに付されている。
【0053】
例示的な一実施形態では、第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する前記ステップは、第1通信ノードに現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットPScellの関連情報を能動的に通知するための通知メッセージを第1通信ノードに能動的に送信するステップを含む。
【0054】
前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報は、
条件付き候補ターゲットPSCellのセルグローバル識別子CGI、条件付き候補ターゲットPSCellのセル動作周波数点、条件付き候補ターゲットPSCellの帯域幅、条件付き候補ターゲットPSCellの物理セル識別子PCI、各動作周波数点で許可可能な条件付き候補ターゲットPSCellの総数、第2通信ノード内で許可可能な事前設定済みの条件付き候補ターゲットPSCellの総数のうちの1つ又は複数を含む。
【0055】
例示的な一実施形態では、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellチェンジの関連情報は、条件付き候補ターゲットセルPSCellの属性類指示情報を含む。
【0056】
上記「候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報」は、これらのセルがMNによってリリース/キャンセル/削除を請求され得るか否かの属性類指示を含む。
【0057】
例示的な一実施形態では、第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する前記ステップは、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの事前設定の許可される最大数を第1通信ノードに請求するための第2事前設定メッセージを第1通信ノードに送信するステップを含む。
【0058】
前記最大数は、第2通信ノードの全ての動作周波数点での条件付き候補ターゲットPSCellの最大総数であり、又は、前記最大数はSN第2通信ノードのある動作周波数点での条件付き候補ターゲットPSCellの局所的な最大数である。
【0059】
前記最大数が予め設定された値である場合、第2通信ノードがいずれかの条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellをローカルに事前設定することを禁止する。
【0060】
上記「最大数」が0であれば、セカンダリー基地局SNはいずれの候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGもローカルに事前設定されないことを示す。
【0061】
例示的な一実施形態では、第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信する前記ステップは、リリース又は削除又はキャンセル対象となる現在のサービング第2通信ノード内で指定された1つ又は複数の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCell及び関連リソースを第1通信ノードに通知するための第2リリースメッセージを第1通信ノードに送信するステップを含む。
【0062】
リリース又は削除又はキャンセル対象となる条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellは、
条件付き候補ターゲットPSCellのセルグローバル識別子CGI、条件付き候補ターゲットPSCellのセル動作周波数点、条件付き候補ターゲットPSCellの帯域幅、条件付き候補ターゲットPSCellの物理セル識別子PCI、第2通信ノードによってリリース又は削除又はキャンセルされる対象となる第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットPSCellの数のうちの1つ又は複数の情報によって指示される。
【0063】
本願の解決手段は、条件付き候補ターゲットセルにおけるプライマリーセカンダリーサービスの管理に用いられる。
図9は条件付き候補ターゲットセルにおけるプライマリーセカンダリーサービングセルの協調管理場面の模式図である。
図9に示すように、UEは、現在、MNとSNが同時にサービングするか又は事前設定サービングのデュアルコネクティビティ操作中である。マスター基地局MNとセカンダリー基地局SNとの間でUEデュアルコネクティビティシグナリング接続が確立される。
【0064】
1つの適用例では、マスター基地局MNがセカンダリー基地局SNにクエリ情報を送信する方法が提供される。
【0065】
マスター基地局MNは、現在のサービングセカンダリー基地局SN内の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの状況を取得するために、セカンダリー基地局SNに対して情報クエリを目的とするプロセスを開始させる。
【0066】
マスター基地局MNは、プライマリーセカンダリー基地局の間で既存のセカンダリー基地局追加要求(SN Addition Request)/セカンダリー基地局追加確認メッセージ(SN Addition Acknowledge)又はセカンダリー基地局変更要求(SN Modification Request)/セカンダリー基地局変更確認(SN Modification Acknowledge)シグナリングプロセスを通じて、SNが事前設定した1つ又は複数の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報をマスター基地局MNに通知するようサービングセカンダリー基地局SNに要求する。
【0067】
上記「候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報」は、これらセルのセルグローバル識別子CGI(Cell Global ID)、セル動作周波数点(Carrier Frequency)及び帯域幅(Bandwidth)、物理セル識別子PCI(Physical Cell ID)、各動作周波数点での又は事前設定された全てのCandidate PScellの総数などを含むが、これらに限定されるものではない。
【0068】
上記「候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報」は、これらセルがMNによってリリース/キャンセル/削除を請求され得るか否かの属性類指示を含む。
【0069】
マスター基地局MNは、現在のサービングセカンダリー基地局SN内の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの事前設定の最大数を制限するために、セカンダリー基地局SNに対して事前設定を目的とするプロセスを開始させる。
【0070】
マスター基地局MNは、プライマリーセカンダリー基地局の間で既存のSN Addition Request/Acknowledge又はSN Modification Request/Acknowledgeシグナリングプロセスを通じて、SNがローカルに事前設定する候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの許可される最大数をサービングセカンダリー基地局SNに通知する。
【0071】
上記「最大数」は、SNのローカルな全ての動作周波数点での最大総数であってもよく、SNの特定の動作周波数点での局所的な最大数であってもよい。
【0072】
上記「最大数」が0であれば、MNは、SNがいずれかの候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGをローカルに事前設定することを禁止することを示す。
【0073】
マスター基地局MNは、現在のサービングセカンダリー基地局SN内の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGをリリース/キャンセル/削除するように請求するために、セカンダリー基地局SNに対して、候補ターゲットセカンダリーセルのリリースを目的とするプロセスを開始させる。
【0074】
マスター基地局MNは、プライマリーセカンダリー基地局の間で既存のSN Release Request/Acknowledge又はSN Modification Request/Acknowledgeシグナリングプロセスを通じて、ローカルな1つ又は複数の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG及び関連リソースをリリース/キャンセル/削除するようサービングセカンダリー基地局SNに要求する。
【0075】
上記SNによってリリース/キャンセル/削除される対象となる候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGは、セルグローバル識別子(Cell Global Identifier、Cell Global ID、CGI)、又はセル動作周波数点(Carrier Frequency)及び帯域幅(Bandwidth)、又は物理セル識別子PCI(Physical Cell ID)、又はSNによってリリースされる対象となるCandidate PScellの数によって指示されてもよい。
【0076】
1つの適用例では、セカンダリー基地局SNがマスター基地局MNに情報を送信する方法が提供される。
【0077】
セカンダリー基地局SNは、現在のサービングセカンダリー基地局SN内の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの状況をMNに能動的に通知するために、マスター基地局MNに対して、情報インタラクションを目的とするプロセスを開始させる。
【0078】
セカンダリー基地局SNは、プライマリーセカンダリー基地局の間で既存のSN Modification Required/Confirmシグナリングプロセスを通じて、SNが事前設定した1つ又は複数の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報をMNに能動的に通知する。
【0079】
上記「候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報」は、これらのセルのセルグローバル識別子CGI(Cell Global ID)、セル動作周波数点(Carrier Frequency)及び帯域幅(Bandwidth)、物理セル識別子PCI(Physical Cell ID)、各動作周波数点での又は全ての事前設定済みのCandidate PScellの総数などを含むが、これらに限定されない。
【0080】
上記「候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG関連情報」は、これらセルがMNによってリリース/キャンセル/削除を請求され得るか否かの属性類指示を含む。
【0081】
セカンダリー基地局SNは、現在のサービングセカンダリー基地局SN内の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの事前設定の最大数を請求するために、マスター基地局MNに対して、事前設定を目的とするプロセスを開始させる。
【0082】
セカンダリー基地局SNは、プライマリーセカンダリー基地局の間で既存のSN Modification Required/Confirmシグナリングプロセスを通じて、SNがローカルに事前設定する候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの許可される最大数をMNに請求する。
【0083】
上記「最大数」は、SNのローカルな全ての動作周波数点での最大総数であってもよいし、SNの特定の動作周波数点での局所的な最大数であってもよい。
【0084】
上記「最大数」が0であれば、SNはいずれの候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGもローカルに事前設定されないことを示す。
【0085】
セカンダリー基地局SNは、現在のサービングセカンダリー基地局SN内の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGを能動的にリリース/キャンセル/削除するために、マスター基地局MNに対して、候補ターゲットセカンダリーセルのリリースを目的とするプロセスを開始させる。
【0086】
セカンダリー基地局SNは、プライマリーセカンダリー基地局の間で既存のSN Release Required/Confirm又はSN Modification Required/Confirmシグナリングプロセスを通じて、SNがローカルな1つ又は複数の候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCG及び関連リソースをリリース/キャンセル/削除しようとする旨をMNに通知する。
【0087】
上記SNによってリリース/キャンセル/削除される対象となる候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGは、セルグローバル識別子CGI(Cell Global ID)、又はセル動作周波数点(Carrier Frequency)及び帯域幅(Bandwidth)、又は物理セル識別子PCI(Physical Cell ID)、又はSNによってリリースされる対象となるCandidate PScellの数によって指示されてもよい。
【0088】
1つの適用例では、UEがE-UTRA NR-DC(EN-DC)操作中である場合のマスター基地局MeNBとセカンダリー基地局SgNBとの情報インタラクションの方法が提供される。
図10に示すように、あるUEはEN-DCデュアルコネクティビティ操作中であり、即ち、UEは既に現在マスター基地局(MeNB)及びセカンダリー基地局(SgNB)に無線接続されており、X2インターフェースでは、UEデュアルコネクティビティの関連プロセスシグナリングを伝送するためのUE関連シグナリング接続(UE associated signaling connection)が既に確立されている。最初に、SgNBは、MeNBが提供したSCG設定支援情報に従って、2つの候補ターゲットセカンダリーサービスセル(グループ)PScell1/SCG1及びPScell2/SCG2を選択して、ローカルに条件付き事前設定を行い、これらの動作周波数点及び動作帯域幅が異なってもよい。MeNBは、まだ、SgNB側で事前設定されたCandidate PScellの状況を把握していない。
【0089】
S101:MeNBは、ローカルに事前設定したCandidate PScellの状況をMeNBに通知するようSgNBに要求するための情報要素(Information Element、IE):SgNB返信候補プライマリーセカンダリーセル情報(Candidate PScell Information at SgNB Reporting)を含むX2AP:セカンダリー基地局変更要求(SgNB Modification Request)関連メッセージをSgNBに送信してクエリする。
【0090】
S102:SgNBは、情報要素IE:SgNBにおける候補プライマリーセカンダリーセル情報(Candidate PScell Information at SgNB)を含むX2AP:セカンダリー基地局変更要求確認(SgNB Modification Request Acknowledge)関連メッセージをMeNBに返信し、SgNB側で現在ローカルに事前設定されたCandidate PScell情報、即ち、PScell1及びPScell2のNR CGI(NCGI)識別子やそれぞれの動作周波数点及び帯域幅情報、及びPScell1がMeNBによってリリース/キャンセル/削除を請求されることができないが、PScell2がMeNBによってリリース/キャンセル/削除を請求され得ることをMeNBに通知する。
【0091】
MeNBは、SgNB側で現在事前設定されたCandidate PScellの状況を把握し、プライマリーセカンダリー基地局の間での後続のリソース協調再設定のための参照や準備に利用する。
【0092】
1つの適用例では、
図11に示すように、あるUEは既にNR-DC@5GC操作中であり、即ち、UEは現在マスター基地局MgNB及びセカンダリー基地局SgNBに無線接続されており、Xnインターフェースでは、UEデュアルコネクティビティの関連プロセスシグナリングを伝送するためのUE関連シグナリング接続(UE associated signaling connection)が既に確立されている。最初に、SgNBは、MgNBが提供したSCG設定支援情報に従って、3つの候補ターゲットセカンダリーサービスセル(グループ)PScell1/SCG1、PScell2/SCG2及びPScell3/SCG3を選択して、ローカルに条件付き事前設定を行い、これらの動作周波数点及び動作帯域幅が異なってもよい。MgNBは、以前のXnAPプロセスを通じて、SgNB側の現在の事前設定されたCandidate PScellの状況を把握しているが、SgNBにCandidate PScellの総数を減少することを望む。
【0093】
S201:MgNBは、情報要素IE:Candidate PScell Restriction Request Informationを含むXnAP:セカンダリーノード変更要求(S-Node Modification Request)関連メッセージをSgNBに送信し、後でローカルに事前設定するCandidate PScellの許可される最大数、例えば2をSgNBに通知する。
【0094】
S202:SgNBは、PScell3/SCG3を選択してリリース/キャンセル/削除することを決定し、SgNBは、情報要素IE:Candidate PScell Restriction Response Informationを含むXnAP:セカンダリーノード変更要求確認(SgNB Modification Request Acknowledge)関連メッセージをMgNBに返信し、SgNB側で多くとも2つのCandidate PScellの保留をローカルに許可する、即ち、PScell3/SCG3をリリース/キャンセル/削除し、PScell1/SCG1、PScell2/SCG2を保留しようとする旨をMgNBに通知する。
【0095】
MgNBは、SgNB側で更新された事前設定Candidate PScellの状況を把握し、プライマリーセカンダリー基地局の間での後続のリソース協調再設定のための参照や準備に利用する。
【0096】
1つの適用例では、
図12に示すように、あるシングルコネクティビティ操作UEはNG-RAN EN-DC@5GC(NGEN-DC@5GC)操作に入ろうとし、UEはマスター基地局MeNB及び候補ターゲットセカンダリー基地局SgNBに無線接続されようとし、Xnインターフェースでは、UEデュアルコネクティビティの関連プロセスシグナリングを伝送するためのUE関連シグナリング接続UE associated signaling connectionが確立されようとするところである。最初に、MeNB側ではローカルに複数の候補Pcell/MCGがCHO操作用のために条件付き事前設定を行っており、ただし、SgNB側でCPC操作が並列して行われることを望まなく、即ち、SgNBがローカルに事前設定するCandidate PScellの許可される最大数が0である。
【0097】
S301:MeNBは、情報要素IE:Candidate PScell Restriction Request Informationを含むXnAP:セカンダリーノード追加要求(S-Node Addition Request)関連メッセージをSgNBに送信し、ローカルに事前設定するCandidate PScellの許可される最大数が0であり、即ち、SgNBによるCPC操作を禁止する旨をSgNBに通知する。
【0098】
S302:SgNBは、MeNBが提供したSCG設定支援情報に従って、現在UEにサービングするPScell1/SCG1を選択して決定し、SgNBは、情報要素IE:Candidate PScell Restriction Response Informationを含むXnAP:セカンダリー基地局追加要求確認(SgNB Addition Request Acknowledge)関連メッセージをMeNBに返信し、SgNB側ではローカルに、後ではいずれのCandidate PScellも条件付き事前設定を行わず、即ち、現在UEにサービングするPScell1/SCG1だけを設定することを把握している旨をMeNBに通知する。
【0099】
次に、UEはNGEN-DC@5GCデュアルコネクティビティ操作に入り、これ以降、SgNB側では、いずれのCandidate PScellもローカルに条件付き事前設定を行わず、CPC操作を行わない。
【0100】
一例では、
図13に示すように、あるUEは既にEN-DCデュアルコネクティビティ操作中であり、即ち、UEは現在マスター基地局MeNB及びセカンダリー基地局SgNBに無線接続されており、X2インターフェースでは、UEデュアルコネクティビティの関連プロセスシグナリングを伝送するためのUE関連シグナリング接続UE associated signaling connectionが既に確立されている。SgNBは、MeNBが提供した最新SCG設定支援情報及びローカルなRRM測定情報に従って、2つの候補ターゲットセカンダリーサービスセル(グループ)PScell3/SCG3及びPScell4/SCG4をローカルに、条件付き再事前設定を行い、これらの動作周波数点及び動作帯域幅が異なってもよい。MeNBはまだ、SgNB側で更新された条件付き事前設定を行ったCandidate PScellの状況を把握していない。
【0101】
S401:SgNBは、情報要素IE:Candidate PScell Information at SgNBを含むX2AP:セカンダリーノード変更必要(SgNB Modification Required)関連メッセージをMeNBに送信し、SgNB側でローカルに更新された事前設定されたCandidate PScell情報、即ち、PScell3及びPScell4のNCGI識別子やそれぞれの動作周波数点及び帯域幅情報、並びPScell3がMeNBによってリリース/キャンセル/削除を請求されることができないが、PScell4がMeNBによってリリース/キャンセル/削除を請求され得ることをMeNBに能動的に通知する。
【0102】
S402:MeNBは、情報要素IE:MeNB to SgNB Containerを含むX2AP:セカンダリーノード変更確認(SgNB Modification Confirm)関連メッセージをSgNBに返信し、後続のSCG再設定のための支援情報などをSgNBに通知する。
【0103】
MeNBは、SgNB側での現在の更新済み条件付き事前設定Candidate PScellの状況を把握し、プライマリーセカンダリー基地局の間での後続のリソース協調再設定のための参照や準備に利用する。
【0104】
1つの適用例では、
図14に示すように、あるUEは既にNR-DC@5GC操作中であり、即ち、UEは現在マスター基地局MgNB及びセカンダリー基地局SgNBに無線接続されており、Xnインターフェースでは、UEデュアルコネクティビティの関連プロセスシグナリングを伝送するためのUE関連シグナリング接続UE associated signaling connectionが既に確立されている。最初に、MgNBは、SgNB側でローカルCPC操作を行うことを禁止し、即ち、SgNBがいずれのCandidate PScellを事前設定することも許可せず、SgNBは、ローカルRRM測定情報に従って、例えば1つの候補ターゲットセカンダリーサービスセル(グループ)PScell5/SCG5に対して条件付き事前設定を行うなど、後でローカルCPC操作を行うことを望む。
【0105】
S501:SgNBは、情報要素IE:CPC Operation Request Informationを含むXnAP:S-Node Modification Required関連メッセージをMgNBに送信し、SgNBが後でローカルに事前設定する候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの許可される最大数、例えば1をMgNBに請求する。
【0106】
S502:MgNBは、情報要素IE:CPC Operation Response Informationを含むXnAP:S-Node Modification Confirm関連メッセージをSgNBに返信し、SgNBが後でローカルに事前設定する候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの許可される最大数を確認するようSgNBに通知する。
【0107】
SgNBは、後でローカルに事前設定する候補ターゲットセカンダリーセルCandidate PScell/SCGの許可される最大数が1であることを把握し、候補ターゲットセカンダリーセルPScell5/SCG5の事前設定の参照や準備に利用する。
【0108】
1つの適用例では、
図15に示すように、あるUEは既にNGEN-DC@5GC操作中であり、即ち、UEは現在マスター基地局MeNB及びセカンダリー基地局SgNBに無線接続されており、Xnインターフェースでは、UEデュアルコネクティビティの関連プロセスシグナリングを伝送するためのUE関連シグナリング接続UE associated signaling connectionが既に確立されている。最初に、SgNBは、既に2つの候補ターゲットセカンダリーサービスセル(グループ)PScell1/SCG1及びPScell2/SCG2を事前設定しており、次に、SgNBは、ローカルPScell2/SCG2の関連リソースを能動的にリリース/キャンセル/削除することを望む。
【0109】
S601:SgNBは、情報要素IE:Candidate PScell(s) to be Canceled Informationを含むXnAP:S-Node Release Required関連メッセージをMeNBに送信し、SgNB側でローカルPScell2/SCG2の関連リソースを能動的にリリース/キャンセル/削除しようとする旨をMeNBに通知する。
【0110】
S602:MeNBは、情報要素IE:Candidate PScell(s) Canceled Informationを含むXnAP:S-Node Release Confirm関連メッセージをSgNBに返信し、MeNBがSgNB側でローカルPScell2/SCG2の関連リソースをリリース/キャンセル/削除することを把握すると確認した旨をSgNBに通知する。
【0111】
MeNBは、SgNB側での現在の更新済みの事前設定Candidate PScellの状況を把握し、PScell1/SCG1だけが残っており、これにより、プライマリーセカンダリー基地局の間でのリソース協調再設定のための参照や準備に利用する。
【0112】
例示的な一実施形態では、本実施例はセル管理装置を提供する。
図16は本願で提供されるセル管理装置の構造模式図である。該装置は、マルチ(デュアル)コネクティビティ操作において候補ターゲットセルを協調して管理する場合に適用できる。前記装置は第1通信ノードに配置され、該セル管理装置はソフトウェア及び/又はハードウェアによって実装されてもよい。
【0113】
図16に示すように、本願の実施例で提供されるセル管理装置は主に、第1送信モジュール161と第1受信モジュール162を含む。
【0114】
第1送信モジュール161は、条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信するように構成される。
【0115】
第1受信モジュール162は、第2通信ノードによって送信された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を受信するように構成される。
【0116】
例示的な一実施形態では、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、クエリメッセージ、事前設定メッセージ、リリースメッセージのうちの1つ又は複数を含む。
【0117】
例示的な一実施形態では、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、セカンダリー基地局追加要求シグナリングに付されているか、又は、前記第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局変更要求シグナリングに付されている。
【0118】
例示的な一実施形態では、第1送信モジュール161は、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報をクエリするためのクエリメッセージを第2通信ノードに送信するように構成される。
【0119】
例示的な一実施形態では、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報は、
条件付き候補ターゲットPSCellのセルグローバル識別子CGI、条件付き候補ターゲットPSCellのセル動作周波数点、条件付き候補ターゲットPSCellの帯域幅、条件付き候補ターゲットPSCellの物理セル識別子PCI、各動作周波数点で許可可能な条件付き候補ターゲットPSCellの総数、第2通信ノード内で許可可能な事前設定済みの条件付き候補ターゲットPSCellの総数のうちの1つ又は複数を含む。
【0120】
例示的な一実施形態では、前記条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellチェンジの関連情報は、条件付き候補ターゲットセルPSCellの属性類指示情報を含む。
【0121】
前記属性類指示情報とは、条件付き候補ターゲットセルPSCellが第1通信ノードによってリリース又はキャンセル又は削除を請求され得るか否かの属性類指示を意味する。
【0122】
例示的な一実施形態では、第1送信モジュール161は、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの事前設定の最大数を制限するための第1事前設定メッセージを第2通信ノードに送信するように構成される。
【0123】
例示的な一実施形態では、前記最大数は、第2通信ノードの全ての動作周波数点での条件付き候補ターゲットPSCellの最大総数であり、又は、前記最大数は、SN第2通信ノードのある動作周波数点での条件付き候補ターゲットPSCellの局所的な最大数である。
【0124】
例示的な一実施形態では、前記最大数が予め設定された値である場合、第2通信ノードがいずれかの条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellをローカルに事前設定することを禁止する。
【0125】
例示的な一実施形態では、第1送信モジュール161は、現在のサービング第2通信ノード内で指定された1つ又は複数の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellをリリース又は削除又はキャンセルするよう第2通信ノードに指示するための第1リリースメッセージを第2通信ノードに送信するように構成される。
【0126】
例示的な一実施形態では、リリース又は削除又はキャンセル対象となる条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellは、
条件付き候補ターゲットPSCellのセルグローバル識別子CGI、条件付き候補ターゲットPSCellのセル動作周波数点、条件付き候補ターゲットPSCellの帯域幅、条件付き候補ターゲットPSCellの物理セル識別子PCI、第2通信ノードによってリリース又は削除又はキャンセルされる対象となる第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットPSCellの数のうちの1つ又は複数の情報によって指示される。
【0127】
本実施例で提供されるセル管理装置は、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法を実行し、該方法の実行に対応する機能モジュール及び効果を有する。本実施例では詳細に説明していない技術の詳細について、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法を参照すればよい。
【0128】
上記セル管理装置の実施例では、含まれる各ユニット及びモジュールは機能論理に応じて分割するものに過ぎず、上記分割に限定されるものではなく、対応する機能を達成できればよく、また、各機能ユニットの名称も区別しやすくするために過ぎず、本願の請求の範囲を限定するものではない。
【0129】
例示的な一実施形態では、本実施例はセル管理装置を提供する。
図17は本願で提供されるセル管理装置の構造模式図である。該装置は、マルチ(デュアル)コネクティビティ操作において候補ターゲットセルを協調して管理する場合に適用できる。前記装置は第2通信ノードに配置され、該セル管理装置はソフトウェア及び/又はハードウェアによって実装されてもよい。
【0130】
図17に示すように、本願の実施例で提供されるセル管理装置は主に第2送信モジュール171を含む。
【0131】
第2送信モジュール171は、第1通信ノードに条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信するように構成される。
【0132】
例示的な一実施形態では、前記第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージは、通知メッセージ、事前設定メッセージ、リリースメッセージのうちの1つ又は複数を含む。
【0133】
例示的な一実施形態では、前記第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージはセカンダリー基地局変更要求シグナリングに付されている。
【0134】
例示的な一実施形態では、第2送信モジュール171は、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットPScellの関連情報を第1通信ノードに能動的に通知するための通知メッセージを第1通信ノードに能動的に送信するように構成される。
【0135】
例示的な一実施形態では、第2送信モジュール171は、現在のサービング第2通信ノード内の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの事前設定の許可される最大数を第1通信ノードに請求するための第2事前設定メッセージを第1通信ノードに送信するように構成される。
【0136】
例示的な一実施形態では、第2送信モジュール171は、リリース又は削除又はキャンセル対象となる現在のサービング第2通信ノード内で指定された1つ又は複数の条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCell及び関連リソースを第1通信ノードに通知するための第2リリースメッセージを第1通信ノードに送信するように構成される。
【0137】
本実施例で提供されるセル管理装置は、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法を実行し、該方法の実行に対応する機能モジュール及び効果を有する。本実施例では詳細に説明していない技術の詳細について、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法を参照すればよい。
【0138】
上記セル管理装置の実施例では、含まれる各ユニット及びモジュールは機能論理に応じて分割するものに過ぎず、上記分割に限定されるものではなく、対応する機能を達成できればよく、また、各機能ユニットの名称も区別しやすくするために過ぎず、本願の請求の範囲を限定するものではない。
【0139】
本願の実施例はまた、機器を提供する。
図18は本願の実施例で提供される機器の構造模式図である。
図18に示すように、該機器は、プロセッサ181、メモリ182、入力装置183、出力装置184及び通信装置185を含み、機器のプロセッサ181の数は1つ又は複数であってもよく、
図18には1つのプロセッサ181が図示されており、機器のプロセッサ181、メモリ182、入力装置183及び出力装置184はバス又は他の方法で接続されてもよく、
図18にはバスを介して接続される場合が図示されている。
【0140】
メモリ182はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラム及びモジュール、例えば本願の実施例におけるセル管理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、セル管理装置における第1送信モジュール161及び第1受信モジュール162)、を記憶してもよい。また、例えば本願の実施例におけるセル管理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、セル管理装置における第2送信モジュール171)である。プロセッサ181は、メモリ182に記憶されたソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することで、機器の各種機能アプリケーション及びデータ処理を実行すると、本願の実施例で提供されるいずれかのセル管理方法を実現する。
【0141】
メモリ182は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができるプログラム記憶領域と、機器の使用に応じて作成されたデータなどを記憶することができるデータ記憶領域とを含む。さらに、メモリ182は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体記憶デバイスのような不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの例では、メモリ182は、プロセッサ181に対して遠隔的に配置されたメモリを含んでもよく、これらのリモートメモリはネットワークを介して機器に接続されてもよい。上記のネットワークの例には、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0142】
入力装置183は入力される数字又は文字情報の受信、及び機器のユーザ設定や機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。出力装置184は表示画面などの表示機器を含んでもよい。
【0143】
通信装置185は受信器と送信器を含んでもよい。通信装置185はプロセッサ181の制御に応じて情報を送受信して通信するように構成される。
【0144】
上記機器が第1通信ノードである場合、プロセッサ181はシステムメモリ182に記憶されたプログラムを実行することで、各種機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、例えば本願の実施例で提供されるセル管理方法を実現し、該方法は、
条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信するステップと、第2通信ノードによって送信された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を受信するステップとを含む。
【0145】
プロセッサ111はまた、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法の技術解決手段を実現してもよい。該機器のハードウェア構造及び機能は本実施例の内容に関する解釈を参照してもよい。
【0146】
上記機器が第2通信ノードである場合、プロセッサ181は、システムメモリ182に記憶されたプログラムを実行することで、各種機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、例えば本願の実施例で提供されるセル管理方法を実現し、該方法は、
第1通信ノードに条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信するステップを含む。
【0147】
プロセッサ610はまた、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法の技術解決手段を実現してもよい。該機器のハードウェア構造及び機能は本実施例の内容に関する解釈を参照してもよい。
【0148】
例示的な一実施形態では、本願の実施例はまた、コンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータプロセッサによって実行されると、セル管理方法を実行し、前記方法は、第1通信ノードに用いられ、
条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を管理するよう第2通信ノードに指示するための第1デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第2通信ノードに送信するステップと、第2通信ノードによって送信された条件付き候補ターゲットプライマリーセカンダリーセルPSCellの関連情報を受信するステップとを含む。
【0149】
本願の実施例で提供されるコンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体では、コンピュータ実行可能命令は前記のような方法操作に限定されるものではなく、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法の関連操作を実行してもよい。
【0150】
本願の実施例はまた、コンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータプロセッサによって実行されると、セル管理方法を実行し、前記方法は第2通信ノードに用いられ、
第1通信ノードに条件付き候補ターゲットPSCellの関連情報を請求又は送信するための第2デュアルコネクティビティコントロールメッセージを第1通信ノードに送信するステップを含む。
【0151】
本願の実施例で提供されるコンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体では、コンピュータ実行可能命令は、前記のような方法操作に限定されるものではなく、本願のいずれかの実施例で提供されるセル管理方法の関連操作を実行してもよい。
【0152】
実施形態に関する以上の説明によれば、本願は、ソフトウェア及び必須な汎用ハードウェアによって実装されてもよいし、ハードウェアによって実装されてもよい。本願の技術解決手段は、実質的には、ソフトウェア製品の形態として具現化されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させるための複数の命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えばコンピュータのフロッピー(登録商標)ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ(FLASH)、ハードディスク又はコンパクトディスクなどに記憶されてもよい。
【0153】
ユーザ機器という用語は、携帯電話、携帯型データ処理装置、携帯型ウェブブラウザ、又は車載移動局など、任意の適切なタイプの無線ユーザ機器を包含する。
【0154】
一般に、本願の様々な実施例は、ハードウェア又は専用の回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実装されてもよい。例えば、いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、もしくは他のコンピューティングデバイスによって実行されてもよいファームウェア又はソフトウェアで実装されてもよいが、本願はこれに限定されない。
【0155】
本願の実施例は、モバイルデバイスのデータプロセッサが、例えばプロセッサエンティティ内で、又はハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで、コンピュータプログラム命令を実行することによって実施することができる。コンピュータプログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture、ISA)命令、マシン命令、マシン関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つもしくは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードもしくはターゲットコードであってもよい。
【0156】
本願の図面における任意の論理流れのブロック図は、プログラムステップを表してもよいし、相互に接続された論理回路、モジュール及び機能を表してもよいし、プログラムステップと論理回路、モジュール及び機能との組み合わせを表してもよい。コンピュータプログラムは、メモリに記憶され得る。メモリは、ローカル技術環境に適した任意のタイプを有することができ、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、光メモリデバイス及びシステム(デジタル多機能ディスク(Digital Video Disc、DVD)又はコンパクトディスク(Compact Disk、CD))などを含むがこれらに限定されない、任意の適したデータ記憶技術を使用して実装することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的な記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサなど、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってよい。