(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-02
(45)【発行日】2024-04-10
(54)【発明の名称】リソース決定方法、リソース指示方法及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20240403BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240403BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240403BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/0446
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2022552266
(86)(22)【出願日】2021-04-13
(86)【国際出願番号】 CN2021086793
(87)【国際公開番号】W WO2021208879
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-08-29
(31)【優先権主張番号】202010287726.3
(32)【優先日】2020-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、ケン
(72)【発明者】
【氏名】チー、ツーチャオ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、スーチー
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/163503(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0306875(US,A1)
【文献】特表2018-504054(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0073421(US,A1)
【文献】国際公開第2019/138521(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ側機器により実行されるリソース決定方法であって、
ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得するステップであって、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートするステップと、
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定するステップと、を含
み、
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定する前記ステップは、
前記DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、前記スケジューリング時間領域リソースを、前記時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースとするステップと、
前記DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、前記基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいて前記スケジューリング時間領域リソースを決定するステップと、を含む、
リソース決定方法。
【請求項2】
ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得する前記ステップは、
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定するステップと、
前記第1指示フィールドに基づいて、前記時間領域リソース指示情報を得るステップと、を含む、請求項1に記載のリソース決定方法。
【請求項3】
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソース内の各キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、各キャリア又はBWPに対応する第2指示フィールドのサイズを取得するステップと、
前記第2指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するステップと、を含む、請求項2に記載のリソース決定方法。
【請求項4】
前記第2指示フィールドに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定する前記ステップは、
全ての第2指示フィールドのサイズの合計を前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
全ての第2指示フィールドのうち最大の第2指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、を含む、請求項3に記載のリソース決定方法。
【請求項5】
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソースが複数のキャリアグループ又はBWPグループを含む場合に、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第3指示フィールドのサイズを取得するステップと、
前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するステップと、を含む、請求項2に記載のリソース決定方法。
【請求項6】
前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定する前記ステップは、
全ての第3指示フィールドのうち最大の第3指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
式L=S
MAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズLを得るステップであって、式中、S
MAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であるステップ、又は
前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、を含む、請求項5に記載のリソース決定方法。
【請求項7】
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであるか否かに基づいて、事前設定ポリシーに従って前記第1指示フィールドのサイズを選択するステップを含む、請求項2に記載のリソース決定方法。
【請求項8】
前記事前設定ポリシーは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであると、スケジューリングされるキャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを得ることと、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでないと、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第4指示フィールドのサイズを取得し、全ての第4指示フィールドのうち最大の第4指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又は単一BWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、式L’=S’
MAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズL’を得、式中、S’
MAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であり、又は、前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得することと、を含む、請求項7に記載のリソース決定方法。
【請求項9】
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得するステップを含む、請求項2に記載のリソース決定方法。
【請求項10】
前記第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列され、又は
各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられる、請求項2に記載のリソース決定方法。
【請求項11】
前記時間領域リソース指示情報は、
時間領域リソースの指示識別子である第2識別子を含み、又は、
前記時間領域リソース指示情報は、第1指示情報及び第2指示情報を含み、
前記第1指示情報は、各キャリア又はBWPに共有される指示であり、前記第2指示情報は、各キャリア又はBWPごとに独立した指示である、請求項1に記載のリソース決定方法。
【請求項12】
前記第1指示情報はスロット指示であり、前記第2指示情報はスロット内シンボル指示であり、又は
前記第1指示情報はスロット内シンボル指示であり、前記第2指示情報はスロット指示である、請求項
11に記載のリソース決定方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器により実行されるリソース指示方法であって、
時間領域リソース指示情報を含むダウンリンク制御情報DCIを生成するステップであって、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートするステップと、
前記DCIをユーザ側機器に送信するステップと、
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定する前記ステップと、
を含
み、
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定する前記ステップは、
前記DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、前記スケジューリング時間領域リソースを、前記時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースとするステップと、
前記DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、前記基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいて前記スケジューリング時間領域リソースを決定するステップと、を含む、
リソース指示方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から請求項
12のいずれか1項に記載のリソース決定方法のステップ、又は請求項
13のリソース指示方法のステップが実現される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関し、特にリソース決定方法、指示方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、新しい無線(New Radio,NR)システムは、超低遅延、高信頼性の特徴により、次第に通信分野の主流方向になった。
【0003】
しかしながら、現在のNRシステムは、1つのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)で1つのキャリアをスケジューリングすることに限定されており、動的スペクトル共有(Dynamic Spectrum Sharing,DSS)シナリオのような特殊なシナリオでは、スケジューリングは、多大な物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)オーバーヘッドをもたらしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、従来技術においてDCIを伝送するためのオーバーヘッドが大きいという問題を解決するために、リソース決定方法、指示方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、次のように実現される。
【0006】
第1態様において、本発明の実施例は、ユーザ側機器により実行され、
ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得するステップであって、前記時間領域リソース指示情報は、複数のキャリア又は部分帯域幅(Bandwidth Part,BWP)のスケジューリングをサポートするステップと、
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定するステップと、を含む、リソース決定方法を提供する。
【0007】
第2態様において、本発明の実施例は、ネットワーク側機器により実行され、
時間領域リソース指示情報を含むダウンリンク制御情報DCIを生成するステップであって、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートするステップと、
DCIをユーザ側機器に送信するステップと、を含む、リソース指示方法をさらに提供する。
【0008】
第3態様において、本発明の実施例は、
ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得するための取得モジュールであって、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートする取得モジュールと、
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定するための決定モジュールと、を備える、ユーザ側機器をさらに提供する。
【0009】
第4態様において、本発明の実施例は、
時間領域リソース指示情報を含むダウンリンク制御情報DCIを生成するための生成モジュールであって、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートする生成モジュールと、
DCIをユーザ側機器に送信するための送信モジュールと、を備える、ネットワーク側機器をさらに提供する。
【0010】
第5態様において、本発明の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記に記載のリソース決定方法又は上記に記載のリソース指示方法のステップが実現される、通信機器をさらに提供する。
【0011】
第6態様において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載のリソース決定方法又は上記に記載のリソース指示方法のステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0012】
第7態様において、本発明の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上記に記載のリソース決定方法又は上記に記載のリソース指示方法のステップを実現するように構成される、コンピュータソフトウェア製品をさらに提供する。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明の実施例において、DCIの時間領域リソース指示情報を取得した後、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、こうして、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施例のリソース決定方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例のリソース指示方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例のユーザ側機器の構成図である。
【
図4】本発明の実施例のネットワーク側機器の構成図である。
【
図5】本発明の別の実施例のユーザ側機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明が解決しようとする技術的課題、技術的手段及び利点をより明瞭にするために、以下において、図面及び具体的な実施例と併せて詳細に説明する。
【0016】
本発明の実施例の方法は、ユーザ側機器により実行され、ユーザ側機器(user equipment,UE)は、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動台、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指すことができる。端末機器は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop,WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド機器、計算機器又は無線モデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器であってもよい。
【0017】
説明を容易にするために、本発明の実施例では、複数のキャリア又はBWPとは、複数のキャリア又は複数のBWPを意味し、各キャリア又はBWPとは、各キャリア又は各BWPを意味し、複数のキャリアグループ又はBWPグループとは、複数のキャリアグループ又は複数のBWPグループを意味し、単一キャリア又はBWPとは、単一キャリア又は単一BWPを意味することを知るべきである。
【0018】
図1に示すように、本発明の実施例のリソース決定方法はユーザ側機器に
より実行され、次のステップを含む。
【0019】
ステップ101では、ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得し、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートする。
【0020】
このステップにおいて、DCIの時間領域リソース指示情報は、複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートし、且つ単一キャリア又はBWPをスケジューリングすることができる。そのため、該ステップによって、DCIの時間領域リソース指示情報を取得し、ネットワーク側機器のスケジューリングを把握してから、次のステップを実行する。
【0021】
ステップ102では、前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定する。
【0022】
このステップにおいて、複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートする時間領域リソース指示情報をステップ101で取得した後、該時間領域リソース指示情報に基づいて、該時間領域リソース指示情報に対応する、複数のキャリア又はBWP上でのスケジューリング時間領域リソースを決定する。
【0023】
そのため、ステップ101及びステップ102に従って、本発明の実施例方法を実行するユーザ側機器は、DCIの時間領域リソース指示情報を取得した後、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、こうして、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0024】
例えば、DSSシナリオに応用される場合、ネットワーク側機器は、時間領域リソース指示情報を含むDCIを生成して送信し、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、ユーザ側機器は、該DCIを受信すると、該時間領域リソース指示情報を取得して、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができる。
【0025】
DCIに含まれる情報は、対応するフィールドによって実現されることを知るべきである。そのため、選択的に、該実施例において、ステップ101は、
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定するステップと、
前記第1指示フィールドに基づいて、前記時間領域リソース指示情報を得るステップと、を含む。
【0026】
ここで、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報は、構成(例えば、上位シグナリング構成)又は事前定義等の方式によって取得することができ、こうして、ユーザ側機器は、まず該構成情報に基づいて時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定し、その後、該第1指示フィールドによってさらに時間領域リソース指示情報を得る。
【0027】
選択的に、前記第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列され、又は
各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられる。
【0028】
該第1識別子は、セル識別子(Identifier,ID)であってもよく、又はキャリアインジケータ(Carrier Indicator Field,CIF)であってもよく、又はBWP IDであってもよい。第1識別子の順序に従って順序付ける場合、第1識別子は、大きい順に順序付けられてもよく、小さい順に順序付けられてもよく、この場合、第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドのサイズは同じであっても異なってもよい。また、第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に事前設定位置、好ましくは上位又は下位が割り当てられてもよい。例えば、DCIはcell1をスケジューリングし、第1指示フィールド内のcell1に対応するサブフィールドで、該cell1の時間領域リソース指示に上位が割り当てられ、仮に第1指示フィールド内のcell1に対応するサブフィールドは5bitで、該cell1の時間領域リソース指示に2bitだけを必要とすれば、第1指示フィールド内のcell1に対応する5bitサブフィールド内の上位2bitを使用して該cell1の時間領域リソース指示を行う。
【0029】
選択的に、該実施例において、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソース内の各キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、各キャリア又はBWPに対応する第2指示フィールドのサイズを取得するステップと、
前記第2指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するステップと、を含む。
【0030】
選択的に、前記第2指示フィールドに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定する前記ステップは、
全ての第2指示フィールドのサイズの合計を前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
全ての第2指示フィールドのうち最大の第2指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、を含む。
【0031】
このように、候補リソース内の各キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、各キャリア又はBWPに対応する第2指示フィールドのサイズを取得した後、全ての第2指示フィールドのサイズの合計を第1指示フィールドのサイズとしてもよく、つまり、DCIが各キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域リソース割り当て関連フィールドは独立したものであり、この場合、好ましくは該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列される。セルIDを例として、仮にDCIによってCell1及びCell2をスケジューリングすることができれば、Cell1及びCell2上の構成に基づいてCell1に対応する時間領域リソース割り当て関連フィールドである第2指示フィールドのサイズがS1であり、Cell2に対応する第2指示フィールドのサイズがS2であることを得るため、該DCI内の第1指示フィールドのサイズはS1+S2であるが、該第1指示フィールド内で、前のS1個のbitはCell1に対応するサブフィールド(時間領域割り当て関連フィールド)であり、後のS2個のbitはCell2に対応するサブフィールドである。
【0032】
また、全ての第2指示フィールドのうち最大の第2指示フィールドのサイズを第1指示フィールドのサイズとしてもよく、つまり、DCIが各キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域リソース割り当て関連フィールドは各キャリア又はBWPに共有され、この場合、好ましくは該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられる。セルIDを例として、仮にDCIによってCell1及びCell2をスケジューリングすることができれば、Cell1及びCell2上の構成に基づいてCell1に対応する第2指示フィールドのサイズがS1であり、Cell2に対応する第2指示フィールドのサイズがS2であることを得るため、該DCI内の第1指示フィールドのサイズがmax(S1,S2)であり、該第1指示フィールド内で、Cell1に対応するサブフィールドは、その時間領域リソース指示に上位(又は下位)S1bitが割り当てられ、Cell2に対応するサブフィールドは、その時間領域リソース指示に上位(又は下位)S2bitの関連フィールドが割り当てられる。そのため、仮にS1>S2であり、Cell1に対応するサブフィールドは、その時間領域リソース指示に上位S1bitが割り当てられ、Cell2に対応するサブフィールドは、その時間領域リソース指示に下位S2bitの関連フィールドが割り当てられるならば、DCIがCell1をスケジューリングする場合に、DCIの第1指示フィールドのサイズはS1bitであり、且つ第1指示フィールドの上位S1bitはCell1の時間領域リソース指示であり、DCIがCell2をスケジューリングする場合に、DCIの第1指示フィールドのサイズはS1bitであり、且つS1bitの下位S2bitはCell2の時間領域リソース指示である。もちろん、第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に全て上位又は全て下位が割り当てられてもよい。
【0033】
また、候補リソースが複数のキャリアグループ又はBWPグループを含むことを考慮すると、複数のキャリアグループ又はBWPグループに対して、選択的に、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソースが複数のキャリアグループ又はBWPグループを含む場合に、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第3指示フィールドのサイズを取得するステップと、
前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するステップと、を含む。
【0034】
選択的に、前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定する前記ステップは、
全ての第3指示フィールドのうち最大の第3指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
式L=SMAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズLを得るステップであって、式中、SMAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であるステップ、又は
前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、を含む。
【0035】
このように、複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第3指示フィールドのサイズを取得した後、全ての第3指示フィールドのうち最大の第3指示フィールドのサイズを第1指示フィールドのサイズとしてもよい。同じサイズのDCIによって複数のキャリアグループ又はBWPグループをスケジューリングすることができる場合、該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列してもよい。第1指示フィールドは配列後に、余剰ビットを有すると、余剰ビットを無効ビットとし、全ゼロに設定してもよい。又は、該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられてもよい。
【0036】
例えば、DCIによってキャリアグループ1(Cell1及びCell2を含む)とキャリアグループ2(Cell3及びCell4を含む)をスケジューリングすることができ、2つのキャリアグループの各々の構成情報によって、キャリアグループ1に対応する第3指示フィールドのサイズが5bit(Cell1が2bitで、Cell2が3bit)であり、キャリアグループ2に対応する第3指示フィールドのサイズが10bit(Cell3が4bitで、Cell4が6bit)であることを得ると、第1指示フィールドのサイズは10bitである。そのため、第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列されると、キャリアグループ1について、第1指示フィールドの前の2bitはCell1に対応するサブフィールドであり、後の3bitはCell2に対応するサブフィールドであり、キャリアグループ2について、第1指示フィールドの前の4bitはCell3に対応するサブフィールドであり、後の6bitはCell4に対応するサブフィールドである。こうして、DCIがCell1及びCell2をスケジューリングする場合に、DCIの第1指示フィールドの10bitのうち、前の2bitはCell1に対応するサブフィールド(Cell1のスケジューリングに用いられる)であり、その後の3bitはCell2に対応するサブフィールドであり、最後の5bitは全ゼロに設定してもよい。
【0037】
また、複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを第1指示フィールドのサイズとしてもよい。DCIでスケジューリング可能な複数のキャリアグループ又はBWPグループの各キャリア又はBWPに必要な時間領域リソース割り当て関連フィールド(即ち単一キャリア又はBWP指示フィールド)のサイズは、S1、S2、…、SKであり、ここでKは、DCIでスケジューリング可能な複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の全てのキャリア又はBWPの総数であり、こうして、第1指示フィールドのサイズはSmaxであり、Smax=max(S1、S2、…、SK)である。同じサイズのDCIによって複数のキャリアグループ又はBWPグループをスケジューリングすることができる場合、該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられることが好ましい。例えば、DCIによってキャリアグループ1(Cell1及びCell2を含む)とキャリアグループ2(Cell3及びCell4を含む)をスケジューリングすることができ、各キャリア又はBWPの構成情報によって、Cell1が2bitで、Cell2が3bitで、Cell3が4bitで、Cell4が6bitであることを得ると、第1指示フィールドのサイズは6bitである。仮に第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に全て上位が割り当てられると、DCIがCell1及びCell2をスケジューリングする場合、DCIの第1指示フィールドの6bitのうち、前の2bitはCell1に対応するサブフィールドであり、その後の3bitはCell2に対応するサブフィールドであり、最後の1bitは無効ビットであり、ゼロに設定してもよい。
【0038】
又は、式L=SMAX*Nに基づいて第1指示フィールドのサイズLを得、式中、Nは、候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数である。同じサイズのDCIによって複数のキャリアグループ又はBWPグループをスケジューリングすることができる場合、該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列され、ここで各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドのサイズは、いずれもSMAXbitであってもよく、各SMAXbitの上位Sibit又は下位Sibitは、i番目のキャリア又はBWPに対応する。また、該第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドのサイズは異なってもよく、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドのサイズは、その時間領域リソース指示のサイズに等しい。
【0039】
例えば、DCIによってキャリアグループ1(Cell1及びCell2を含む)とキャリアグループ2(Cell3及びCell4を含む)をスケジューリングすることができ、各キャリア又はBWPの構成情報によって、Cell1が2bitで、Cell2が3bitで、Cell3が4bitで、Cell4が6bitであることを得ると、第1指示フィールドのサイズは、10*2bit=20bitである。第1指示フィールド内の各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列されると、DCIがCell1及びCell2をスケジューリングする場合、DCIの第1指示フィールドの20bitのうち、前の10bitはCell1に対応するサブフィールドであり、後の10bitはCell2に対応するサブフィールドであり、且つ、前の10bitのうち、上位2bit又は下位2bitのみを使用してCell1の時間領域リソース指示を行い、後の10bitでは上位3bit又は下位3bitのみを使用してCell2の時間領域リソース指示を行い、一方、DCIの第1指示フィールドの20bitのうち、連続したbitを使用してセルの時間領域リソース指示を行い、各セルに対応するサブフィールドで直接セルの時間領域リソース指示を行ってもよく、この場合、20bitのうち、前の2bitは、Cell1に対応するサブフィールドであり、直接この2bitでCell1の時間領域リソース指示を行い、その後の3bitは、Cell2に対応するサブフィールドであり、この3bitでCell2の時間領域リソース指示を行い、こうして、最後の15bitは無効ビットであり、全ゼロに設定してもよい。
【0040】
選択的に、該実施例において、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得するステップを含む。
【0041】
ここで、基準キャリア又はBWPは構成又は事前定義等の方式によって設定され、基準キャリア又はBWPの構成情報によって第1指示フィールドのサイズを得る。基準キャリア又はBWPは、プライマリセルPcell、cell IDが最小又は最大のcell又はBWP、サブキャリア間隔(Subcarrier Spacing,SCS)が最小又は最大のcell又はBWPであってもよい。
【0042】
選択的に、該実施例において、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであるか否かに基づいて、事前設定ポリシーに従って前記第1指示フィールドのサイズを選択するステップを含む。
【0043】
前記事前設定ポリシーは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであると、スケジューリングされるキャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを得ることと、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでないと、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第4指示フィールドのサイズを取得し、全ての第4指示フィールドのうち最大の第4指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又は単一BWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、式L’=S’MAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズL’を得、式中、S’MAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であり、又は、前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得することと、を含む。
【0044】
このように、DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングである場合、第1指示フィールドのサイズは、スケジューリングされるキャリア又はBWPの構成情報によって得られ、例えば、第1指示フィールドのサイズは、構成情報によって得られたスケジューリングされるキャリア又はBWP指示フィールドのサイズSsingleに等しい。DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでない場合、候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報によって、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第4指示フィールドのサイズを取得した後、全ての第4指示フィールドのうち最大の第4指示フィールドのサイズを第1指示フィールドのサイズとし、又は、複数のキャリアグループ又はBWPグループのうち最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを第1指示フィールドのサイズとし、又は、式L’=S’MAX*Nに基づいて第1指示フィールドのサイズL’を得、又は、候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得してもよい。
【0045】
ここで、DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでない場合に第1指示フィールドを決定する実現形態は、上記の第3指示フィールドのサイズに基づいて第1指示フィールドのサイズを決定する実現形態に類似し、ここでは詳細な説明を省略する。基準キャリア又はBWPは上記の通りである。
【0046】
選択的に、該実施例において、ステップ102は、
前記DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、前記スケジューリング時間領域リソースを、前記時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースとするステップと、
前記DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、前記基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいて前記スケジューリング時間領域リソースを決定するステップと、を含む。
【0047】
ここで、基準キャリア又はBWPは構成又は事前定義等の方式によって設定され、基準キャリア又はBWPの構成情報によって第1指示フィールドのサイズを得る。基準キャリア又はBWPは、プライマリセルPcell、cell IDが最小又は最大のcell又はBWP、サブキャリア間隔SCSが最小又は最大のcell又はBWPであってもよい。DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、スケジューリング時間領域リソースは、該時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースである。DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、スケジューリング時間領域リソースは、基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいてさらに決定され、例えば、基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に重なり合う最初のスロットslot、最後の1つのslot又は全てのslotである。スケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)又は物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)時間位置は、決定されたslot又は複数のslot上の対応するスロット内シンボル指示(Start and length indicator value,SLIV)のシンボル位置である。このように、オーバーヘッドが節約され、各セルに割り当てられる時間領域リソースの長さと位置が一致する。
【0048】
選択的に、該実施例において、前記時間領域リソース指示情報は、
時間領域リソースの指示識別子である第2識別子を含む。
【0049】
このように、DCIの時間領域リソース指示情報は各キャリア又はBWPに共有される場合に、複数の時間領域リソースの指示識別子を構成して、具体的な指示識別子及び/又はオフセット値によって時間領域リソース指示を実現してもよい。
【0050】
例えば、複数のCellの時間領域リソース指示情報の第2識別子組み合わせを構成してもよく、複数のCellがCell1及びCell2である場合、仮にCell1及びCell2にそれぞれ8つの時間領域リソース割り当て値が構成されているならば、第2識別子とCell1の時間領域リソース割り当て値の指示インデックス識別子Cell1 Time Domain Resource Allocation (TDRA) index及びCell2の時間領域リソース割り当て値の指示インデックス識別子Cell2 TDRA indexとの対応関係は以下の表1に示すとおりである。
【0051】
【0052】
別の構成方式として、該キャリアグループ又はBWPグループに含まれるキャリア又はBWPに対してそれぞれ新しいTDRAテーブル(個別にスケジューリングされる場合のTDRAテーブルとは区別される)を構成し、それらを組み合わせて新しい統合TDRAテーブルとしてもよい。
【0053】
選択的に、該統合TDRAテーブルの特定の時間領域リソース割り当ての指示部分は、複数のキャリア又はBWPによって共有されてもよく、例えば、統合TDRAテーブルでは、Cell1のK0/K2、Cell2のK0/K2及び共有するSLIVを構成する。
【0054】
選択的に、該実施例において、前記時間領域リソース指示情報は、第1指示情報及び第2指示情報を含み、
前記第1指示情報は、各キャリア又はBWPに共有される指示であり、前記第2指示情報は、各キャリア又はBWPごとに独立した指示である。
【0055】
選択的に、前記第1指示情報はスロット指示であり、前記第2指示情報はスロット内シンボル指示であり、又は
前記第1指示情報はスロット内シンボル指示であり、前記第2指示情報はスロット指示である。
【0056】
このように、一部の時間領域リソース指示情報の指示柔軟性を高めることができ、時分割多重方式(Time Division Duplex,TDD)シナリオで、アップリンク(Uplink,UL)とダウンリンク(Downlink,DL)の構成が異なるセルで有用である。
【0057】
仮に二つのセルCell1及びCell2について、スロット指示(K0/K2)は各キャリア又はBWPごとに独立して指示され、スロット内シンボル指示SLIVは各キャリア又はBWPに共有されて指示されているならば、該時間領域リソース指示情報が存在するフィールド内で、前のS1bitはCell1のK0/K2値を指示し、その後のS2bitはCell2のK0/K2値を指示し、最後のS3bitはCell1及びCell2のSLIV値を指示する。
【0058】
また、選択的に、該実施例において、ステップ102の後は、
前記スケジューリング時間領域リソースが、対応するキャリア又はBWPのアップリンク・ダウンリンク構成に衝突すると、前記スケジューリング時間領域リソースが無効であると決定するステップをさらに含む。
【0059】
このように、DCIによってスケジューリングされるキャリアグループ又はBWPグループに構成されたTDDアップリンク・ダウンリンク構成が異なる場合や、DCIによってスケジューリングされる時間領域リソースはある1つ又は複数のキャリア上でアップリンク・ダウンリンク構成と異なる場合、該スケジューリングリソースを無効とする。例えば、DCIがアップリンク伝送をスケジューリングし、キャリア2上で指示されたTDRAによって表されるリソースの一部のシンボルがダウンリンクシンボルとして構成される場合、UEは、該スケジューリングが無効であると見なし、いかなるデータも送信しない。この場合、キャリア1上で指示されたTDRAによって表されるリソースが衝突しておらず、該アップリンクPUSCHスケジューリングは有効であり、UEはデータを送信する。
【0060】
以上より、DCIの時間領域リソース指示情報を取得した後、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、こうして、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0061】
図2に示すように、本発明の実施例はリソース指示方法をさらに提供し、該リソース指示方法はネットワーク側機器に
より実行され、
時間領域リソース指示情報を含むダウンリンク制御情報DCIを生成するステップであって、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートするステップ201と、
DCIをユーザ側機器に送信するステップ202と、を含む。
【0062】
ステップ201及びステップ202に従って、本発明の実施例方法を応用するネットワーク側機器は、時間領域リソース指示情報を含むDCIを生成し、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、該DCIをユーザ側機器に送信することで、ユーザ側機器は複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0063】
選択的に、ステップ201は、
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定するステップと、
前記第1指示フィールドに基づいて、前記時間領域リソース指示情報を含むDCIを得るステップと、を含む。
【0064】
選択的に、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソース内の各キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、各キャリア又はBWPに対応する第2指示フィールドのサイズを取得するステップと、
前記第2指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するステップと、を含む。
【0065】
選択的に、前記第2指示フィールドに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定する前記ステップは、
全ての第2指示フィールドのサイズの合計を前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
全ての第2指示フィールドのうち最大の第2指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップを含む。
【0066】
選択的に、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソースが複数のキャリアグループ又はBWPグループを含む場合に、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第3指示フィールドのサイズを取得するステップと、
前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するステップと、を含む。
【0067】
選択的に、前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定する前記ステップは、
全ての第3指示フィールドのうち最大の第3指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
式L=SMAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズLを得るステップであって、式中、SMAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であるステップ、又は
前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、を含む。
【0068】
選択的に、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであるか否かに基づいて、事前設定ポリシーに従って前記第1指示フィールドのサイズを選択するステップを含む。
【0069】
選択的に、前記事前設定ポリシーは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであると、スケジューリングされるキャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを得ることと、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでないと、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第4指示フィールドのサイズを取得し、全ての第4指示フィールドのうち最大の第4指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又は単一BWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、式L’=S’MAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズL’を得、式中、S’MAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であり、又は、前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得することと、を含む。
【0070】
選択的に、DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定する前記ステップは、
前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得するステップを含む。
【0071】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定する前記ステップは、
前記DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、前記スケジューリング時間領域リソースを、前記時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースとするステップと、
前記DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、前記基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいて前記スケジューリング時間領域リソースを決定するステップと、を含む。
【0072】
選択的に、前記第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列され、又は
各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられる。
【0073】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報は、
時間領域リソースの指示識別子である第2識別子を含む。
【0074】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報は、第1指示情報及び第2指示情報を含み、
前記第1指示情報は、各キャリア又はBWPに共有される指示であり、前記第2指示情報は、各キャリア又はBWPごとに独立した指示である。
【0075】
選択的に、前記第1指示情報はスロット指示であり、前記第2指示情報はスロット内シンボル指示であり、又は
前記第1指示情報はスロット内シンボル指示であり、前記第2指示情報はスロット指示である。
【0076】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定する前記ステップの後、
前記スケジューリング時間領域リソースが、対応するキャリア又はBWPのアップリンク・ダウンリンク構成に衝突すると、前記スケジューリング時間領域リソースが無効であると決定するステップをさらに含む。
【0077】
説明すべきことは、該リソース指示方法は上記リソース決定方法と合わせて実現され、上記リソース決定方法の実施例の実現形態はこのリソース指示方法にも適用可能であり、同じ技術的効果を達成することができる点である。
【0078】
図3は本発明の一実施例のユーザ側機器のブロック図である。
図3に示すユーザ側機器300は、取得モジュール310及び決定モジュール320を備える。
【0079】
取得モジュール310は、ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得し、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートするために用いられ、
決定モジュール320は、前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定するために用いられる。
【0080】
選択的に、前記取得モジュール310は、
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定するための第1処理サブモジュールと、
前記第1指示フィールドに基づいて、前記時間領域リソース指示情報を得るための第2処理サブモジュールと、を備える。
【0081】
選択的に、前記第1処理サブモジュールは、
前記候補リソース内の各キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、各キャリア又はBWPに対応する第2指示フィールドのサイズを取得するための第1処理ユニットと、
前記第2指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するための第2処理ユニットと、を備える。
【0082】
選択的に、前記第2処理ユニットはさらに、
全ての第2指示フィールドのサイズの合計を前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
全ての第2指示フィールドのうち最大の第2指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップに用いられる。
【0083】
選択的に、前記第1処理サブモジュールは、
前記候補リソースが複数のキャリアグループ又はBWPグループを含む場合に、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第3指示フィールドのサイズを取得するための第3処理ユニットと、
前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するための第4処理ユニットと、を備える。
【0084】
選択的に、前記第4処理ユニットはさらに、
全ての第3指示フィールドのうち最大の第3指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
式L=SMAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズLを得るステップであって、式中、SMAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であるステップ、又は
前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップに用いられる。
【0085】
選択的に、前記第1処理サブモジュールは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであるか否かに基づいて、事前設定ポリシーに従って前記第1指示フィールドのサイズを選択するための第5処理ユニットを備える。
【0086】
選択的に、前記事前設定ポリシーは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであると、スケジューリングされるキャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを得ることと、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでないと、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第4指示フィールドのサイズを取得し、全ての第4指示フィールドのうち最大の第4指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又は単一BWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、式L’=S’MAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズL’を得、式中、S’MAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であり、又は、前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得することと、を含む。
【0087】
選択的に、前記第1処理サブモジュールはさらに、
前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得するために用いられる。
【0088】
選択的に、前記決定モジュールはさらに、
前記DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、前記スケジューリング時間領域リソースを、前記時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースとし、
前記DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、前記基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいて前記スケジューリング時間領域リソースを決定するために用いられる。
【0089】
選択的に、前記第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列され、又は
各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられる。
【0090】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報は、
時間領域リソースの指示識別子である第2識別子を含む。
【0091】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報は、第1指示情報及び第2指示情報を含み、
前記第1指示情報は、各キャリア又はBWPに共有される指示であり、前記第2指示情報は、各キャリア又はBWPごとに独立した指示である。
【0092】
選択的に、前記第1指示情報はスロット指示であり、前記第2指示情報はスロット内シンボル指示であり、又は
前記第1指示情報はスロット内シンボル指示であり、前記第2指示情報はスロット指示である。
【0093】
選択的に、前記ユーザ側機器は、
前記スケジューリング時間領域リソースが、対応するキャリア又はBWPのアップリンク・ダウンリンク構成に衝突すると、前記スケジューリング時間領域リソースが無効であると決定するための第1衝突処理モジュールをさらに備える。
【0094】
ユーザ側機器300は
図1の方法実施例においてユーザ側機器が実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。本発明の実施例のユーザ側機器は、DCIの時間領域リソース指示情報を取得した後、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、こうして、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0095】
図4は本発明の一実施例のネットワーク側機器のブロック図である。
図4に示すネットワーク側機器400は、生成モジュール410及び送信モジュール420を備える。
【0096】
生成モジュール410は、時間領域リソース指示情報を含むダウンリンク制御情報DCIを生成するために用いられ、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートする。
送信モジュール420は、DCIをユーザ側機器に送信するために用いられる。
【0097】
選択的に、前記生成モジュールは、
DCIによりスケジューリングされる候補リソースの構成情報に基づいて、前記時間領域リソース指示情報の前記DCIにおける対応する第1指示フィールドを決定するための第3処理サブモジュールと、
前記第1指示フィールドに基づいて、前記時間領域リソース指示情報を含むDCIを得るための第4処理サブモジュールと、を備える。
【0098】
選択的に、前記第3処理サブモジュールは、
前記候補リソース内の各キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、各キャリア又はBWPに対応する第2指示フィールドのサイズを取得するための第8処理ユニットと、
前記第2指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するための第9処理ユニットと、を備える。
【0099】
選択的に、前記第9処理ユニットはさらに、
全ての第2指示フィールドのサイズの合計を前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
全ての第2指示フィールドのうち最大の第2指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップに用いられる。
【0100】
選択的に、前記第3処理サブモジュールは、
前記候補リソースが複数のキャリアグループ又はBWPグループを含む場合に、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第3指示フィールドのサイズを取得するための第10処理ユニットと、
前記第3指示フィールドのサイズに基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを決定するための第11処理ユニットと、を備える。
【0101】
選択的に、前記第11処理ユニットはさらに、
全ての第3指示フィールドのうち最大の第3指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップ、又は
式L=SMAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズLを得るステップであって、式中、SMAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であるステップ、又は
前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとするステップに用いられる。
【0102】
選択的に、前記第3処理サブモジュールは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであるか否かに基づいて、事前設定ポリシーに従って前記第1指示フィールドのサイズを選択するための第12処理ユニットを備える。
【0103】
選択的に、前記事前設定ポリシーは、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングであると、スケジューリングされるキャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを得ることと、
前記DCIが単一キャリア又はBWPのスケジューリングでないと、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの構成情報に基づいて、各キャリアグループ又はBWPグループに対応する第4指示フィールドのサイズを取得し、全ての第4指示フィールドのうち最大の第4指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又は単一BWP指示フィールドのサイズを前記第1指示フィールドのサイズとし、又は、式L’=S’MAX*Nに基づいて前記第1指示フィールドのサイズL’を得、式中、S’MAXは、前記複数のキャリアグループ又はBWPグループ内の最大の単一キャリア又はBWP指示フィールドのサイズであり、Nは、前記候補リソース内の複数のキャリアグループ又はBWPグループの最大のキャリア又はBWPの数であり、又は、前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得することと、を含む。
【0104】
選択的に、前記第3処理サブモジュールはさらに、
前記候補リソース内の基準キャリア又はBWPの構成情報に基づいて、前記第1指示フィールドのサイズを取得するために用いられる。
【0105】
選択的に、前記第4処理サブモジュールはさらに、
前記DCIが基準キャリア又はBWPをスケジューリングすると、前記スケジューリング時間領域リソースを、前記時間領域リソース指示情報によって指示される時間領域リソースとし、
前記DCIが基準キャリア又はBWP以外をスケジューリングすると、前記基準キャリア又はBWPをスケジューリングする時間領域位置に基づいて前記スケジューリング時間領域リソースを決定するために用いられる。
【0106】
選択的に、前記第1指示フィールド内で、各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、第1識別子の順序に従って配列され、又は
各キャリア又はBWPに対応するサブフィールドは、それぞれの時間領域リソース指示に上位又は下位が割り当てられる。
【0107】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報は、
時間領域リソースの指示識別子である第2識別子を含む。
【0108】
選択的に、前記時間領域リソース指示情報は、第1指示情報及び第2指示情報を含み、
前記第1指示情報は、各キャリア又はBWPに共有される指示であり、前記第2指示情報は、各キャリア又はBWPごとに独立した指示である。
【0109】
選択的に、前記第1指示情報はスロット指示であり、前記第2指示情報はスロット内シンボル指示であり、又は
前記第1指示情報はスロット内シンボル指示であり、前記第2指示情報はスロット指示である。
【0110】
選択的に、
前記スケジューリング時間領域リソースが、対応するキャリア又はBWPのアップリンク・ダウンリンク構成に衝突すると、前記スケジューリング時間領域リソースが無効であると決定するための第2衝突処理モジュールをさらに備える。
【0111】
ネットワーク側機器400は、
図2の方法実施例においてネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。本発明の実施例のネットワーク側機器は、時間領域リソース指示情報を含むDCIを生成し、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、該DCIをユーザ側機器に送信することで、ユーザ側機器は複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0112】
図5は本発明の各実施例を実現するネットワーク側機器のハードウェア構成図であり、ネットワーク側機器500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット506、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、
図5に示すネットワーク側機器の構造はネットワーク側機器を限定するものではなく、ネットワーク側機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、ネットワーク側機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び万歩計(登録商標)等を含むが、それらに限定されない。
【0113】
プロセッサ510は、ダウンリンク制御情報DCIの時間領域リソース指示情報を取得し、前記時間領域リソース指示情報は複数のキャリア又は部分帯域幅BWPのスケジューリングをサポートし、そして
前記時間領域リソース指示情報に基づいて、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定するために用いられる。
【0114】
このように、該ユーザ側機器は、DCIの時間領域リソース指示情報を取得した後、該時間領域リソース指示情報が複数のキャリア又はBWPのスケジューリングをサポートするため、複数のキャリア又はBWP上のスケジューリング時間領域リソースを決定することができ、こうして、1つのDCIにより複数のキャリア又はBWPをスケジューリングすることを実現し、スケジューリングにおけるPDCCHのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0115】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット501は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット501は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0116】
ネットワーク側機器はネットワークモジュール502によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0117】
オーディオ出力ユニット503は、高周波ユニット501又はネットワークモジュール502が受信した又はメモリ509に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット503は、ネットワーク側機器500が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0118】
入力ユニット504は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット506に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット5041で処理された画像フレームは、メモリ509(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット501もしくはネットワークモジュール502によって送信することができる。マイクロホン5042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット501によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0119】
ネットワーク側機器500は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ505をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル5061の輝度を調整することができる環境光センサと、ネットワーク側機器500が耳元に移動された時、表示パネル5061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、ネットワーク側機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、万歩計、タップ)等に用いることができる。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0120】
表示ユニット506は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル5061を構成することができる。
【0121】
ユーザ入力ユニット507は、入力される数字又は文字情報の受信、及びネットワーク側機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル5071上又はタッチパネル5071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ510に送信し、そして、プロセッサ510から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル5071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル5071に加え、ユーザ入力ユニット507は他の入力機器5072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0122】
さらに、タッチパネル5071は、表示パネル5061を被覆してもよく、タッチパネル5071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ510に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061で対応する視覚出力を提供する。
図5において、タッチパネル5071と表示パネル5061は、2つの独立した部材としてネットワーク側機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、ネットワーク側機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル5071と表示パネル5061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0123】
インタフェースユニット508は、外部装置とネットワーク側機器500を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(Input/Output,I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット508は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力をネットワーク側機器500内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又はネットワーク側機器500と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0124】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0125】
プロセッサ510は、ネットワーク側機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線によりネットワーク側機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ509内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ509内に記憶されているデータを呼び出すことで、ネットワーク側機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、ネットワーク側機器を全体的に監視する。プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ510に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0126】
ネットワーク側機器500は各部材に給電する電源511(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0127】
なお、ネットワーク側機器500はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでは詳細な説明を省略する。
【0128】
好ましくは、本発明の実施例は通信機器をさらに提供する。前記通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記のリソース決定方法又は上記のリソース指示方法の実施例の各プロセスが実現され、同じ技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0129】
本発明の実施例はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のリソース決定方法又は上記のリソース指示方法の実施例の各プロセスが実現され、同じ技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0130】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0131】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは詳細な説明を省略する。
【0132】
本願で提供される実施例では、開示した装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実現する時に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明した互いの結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接的結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0133】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分割されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0134】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0135】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に、又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で具現化することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0136】
当業者であれば、上記実施例の方法を実現する全て又は一部のプロセスは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを制御することにより完了でき、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶可能であり、該プログラムは実行される時、上記各方法の実施例のようなプロセスを含んでもよいことが理解可能である。前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)等であってもよい。
【0137】
本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0138】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0139】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0140】
〔関連出願の相互参照〕
本願は、2020年4月13日に中国で出願した中国特許出願番号No.202010287726.3の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本文に組み込まれる。