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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】コンサルティング導入システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240404BHJP
   G06Q 40/06 20120101ALI20240404BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q40/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021153769
(22)【出願日】2021-09-22
(65)【公開番号】P2023045387
(43)【公開日】2023-04-03
【審査請求日】2023-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】514090289
【氏名又は名称】株式会社ノースアイランド
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】嶋 敬介
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-092341(JP,A)
【文献】特表2017-514214(JP,A)
【文献】特開2004-054668(JP,A)
【文献】特開2004-246496(JP,A)
【文献】特開2008-276660(JP,A)
【文献】特開2001-250027(JP,A)
【文献】特開2002-041808(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付部と、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得部と、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部と、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付部と、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択部と、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロード部と、を有するシミュレーション端末と、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得部と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部と、 取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理部とを有する閲覧サーバと、からなるコンサルティング導入システム。
【請求項2】
閲覧者識別情報を取得する閲覧者識別情報取得部と、取得した閲覧者識別情報を保持する閲覧者識別情報保持部と、保持されている閲覧者識別情報と関連付けて閲覧サーバのシミュレーション結果を閲覧するための要求である閲覧要求を出力する閲覧要求出力部と、閲覧処理部にて処理されるシミュレーション結果を閲覧するための閲覧部とを有する閲覧端末をさらに有する請求項1に記載のコンサルティング導入システム。
【請求項3】
閲覧端末は、さらに閲覧処理部で第三者にシミュレーション結果を閲覧させるための閲覧者識別情報である第三者閲覧者識別情報を取得する第三者閲覧者識別情報取得部と、取得した第三者閲覧者識別情報を出力する第三者閲覧者識別情報出力部とを有する請求項2に記載のコンサルティング導入システム。
【請求項4】
シミュレーション端末の閲覧者選択部は、閲覧サーバに情報がない閲覧者を選択するための未知閲覧者選択可能手段と、閲覧サーバに情報がない閲覧者の選択がなされた場合にその閲覧者が利用しているメールアドレスの入力を促す閲覧者メールアドレス入力促進手段と、入力されたメールアドレスを保持するメールアドレス保持手段と、保持されているメールアドレスを閲覧サーバに対して出力するメールアドレス出力部とを有し、閲覧サーバは、出力されたメールアドレスを取得するメールアドレス取得部を有し、メールアドレスが取得された場合にはそのメールアドレスを宛先としてシミュレーション結果閲覧保持部に保持されているシミュレーション結果のURLと、閲覧者識別情報を通知するURL閲覧者識別情報通知部とを有する請求項2又は請求項3に記載のコンサルティング導入システム。
【請求項5】
閲覧サーバは、閲覧端末を汎用コンピュータ上で構成するためのプログラムである閲覧端末構成プログラムを保持する閲覧端末構成プログラム保持部と、保持されている閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求を受付けるダウンロード要求受付部と、ダウンロード要求を受付けた場合に、その要求に応じて閲覧端末構成プログラムをダンロードする閲覧端末構成プログラムダウンロード部とを有するとともに、前記URLの通知をするアドレスに対して、前記ダウンロード要求受付部へのダウンロード要求用URLを通知するダウンロード要求URL通知部をも有する請求項4に記載のコンサルティング導入システム。
【請求項6】
シミュレーション端末は、商品を識別する商品識別情報を保持する商品識別情報保持部を有し、前記変数入力受付部は、保持されている商品識別情報と関連付けた変数である商品別変数の入力を受付ける商品別変数入力受付手段を有し、シミュレーション結果保持部は、前記商品識別情報と関連付けられた変数を含むシミュレーション結果である商品別シミュレーション結果を保持する商品別シミュレーション結果保持手段を有する請求項1から請求項5のいずれか一に記載のコンサルティング導入システム。
【請求項7】
シミュレーション端末のシミュレーション実行部は、商品別変数の入力に応じて異なるシミュレーションを実行するための商品別シミュレーション実行手段を有する請求項6に記載のコンサルティング導入システム。
【請求項8】
取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバとからコンサルティング導入システムの動作方法であって、前記シミュレーション端末は、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付ステップと、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップと、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持ステップと、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示ステップと、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付ステップと、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択ステップと、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロードステップとを実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持ステップと、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理ステップとを実行する、コンサルティング導入システムの動作方法。
【請求項9】
取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバとからコンサルティング導入システムの動作プログラムであって、前記シミュレーション端末は、 シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付ステップと、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップと、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得ステップと、 取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持ステップと、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示ステップと、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付ステップと、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択ステップと、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロードステップとを実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持ステップと、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理ステップとを実行する、コンサルティング導入システムの動作プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融商品等の営業時に顧客の情報を基にシミュレーションを行った結果を、特定の第三者と共有することが可能となるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
金融商品等の営業を行うにあたり、被説明者の属性情報等を入力し、被説明者個々の状況に応じたシミュレーションを行ってこれを閲覧させながら商品説明を行う場合がある。これにより、より個人の状況に即した具体的な数値に基づいた提案を行うことが可能となることから、被説明者の商品購買に関する意思決定が容易になり、購買意欲を促進し、より納得のいく意思決定を行うことが可能となる。
【0003】
特許文献1では、入力情報に基づいて、顧客が設定した資産運用及び債務返済の目標を達成するためのシミュレーション情報を生成するシステムを提供している。具体的には、顧客が資産運用の目標となる貯蓄金額及び運用期間を含む所定の資産運用情報および債務返済の目標となる借入金額及び返済期間を含む所定の債務返済情報を入力可能に表示する債務返済情報を入力し、これに基づいて、シミュレーション情報を生成し、顧客の端末において視認可能に表示させる。
【0004】
特許文献2では、URLを添付したメールの受信者が第三者へ当該メールを転送したときの、URLの参照先へのアクセスに対する利便性を、情報漏えいに対するセキュリティを損なわずに向上させることが可能な技術を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-188111
【文献】特開2008-262293
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のシステムにおいて作成されたシミュレーション結果は、個人情報を含みうるが、特許文献1で開示されている技術では、これらのシミュレーション結果を、顧客自身といった限定された対象者に対して閲覧・ダウンロード可能とするなど、顧客が利用可能とすることができなかった。また、顧客がこれを例えば金融機関に提示し、自身が求める投資商品の購入に役立てるといったように、顧客が閲覧等を許可する第三者に限定して、シミュレーション結果を共有することが不可能であった。
【0007】
特許文献2のシステムではURLを添付したメールを受信者自身が情報共有を行うことを欲する第三者に対して転送し、この第三者が例えば所定の役職である、といった場合等権限設定ファイルにより予め設定されたアクセス権限付与条件に該当する場合に、これ対してアクセス権限を付与するものであり、システム運用者側が予めこの受信者からの要求に応じて第三者のアクセス権限に関する情報を保持するものでは無かった。このため、アクセス権限付与条件によっては受信者が望まない第三者に対してURLを添付したメールを誤送信した場合に、この者がアクセス権限付与条件に合致していれば誤ってアクセス権限が付与される危険が排除されるわけでは無かった。また、予めアクセス権限付与条件を設定する必要があるため、受信者が新規または任意の第三者に対して情報共有を希望した場合には、この第三者がアクセス権限付与条件を満たさない可能性も存在した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、営業時に顧客の情報を基にシミュレーションを行った結果を顧客の端末に送信し閲覧可能とするのみではなく、顧客が閲覧可能とすることを求める第三者に対しても、顧客の端末から識別情報を送信することでシミュレーション結果を共有することが可能となるシステムを提供する。
【0009】
具体的には、第一の態様としては、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付部と、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得部と、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部と、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付部と、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択部と、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロード部と、を有するシミュレーション端末と、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得部と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部と、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理部と、を有する閲覧サーバと、からなるコンサルティング導入システムである。
【0010】
また、第二の態様としては、第一の態様に加えて、閲覧者識別情報を取得する閲覧者識別情報取得部と、取得した閲覧者識別情報を保持する閲覧者識別情報保持部と、保持されている閲覧者識別情報と関連付けて閲覧サーバのシミュレーション結果を閲覧するための要求である閲覧要求を出力する閲覧要求出力部と、閲覧処理部にて処理されるシミュレーション結果を閲覧するための閲覧部と、を有する閲覧端末をさらに有するコンサルティング導入システムである。
【0011】
さらに第三の態様としては、閲覧端末は、第二の態様に加えて、さらに閲覧処理部で第三者にシミュレーション結果を閲覧させるための閲覧者識別情報である第三者閲覧者識別情報を取得する第三者閲覧者識別情報取得部と、取得した第三者閲覧者識別情報を出力する第三者閲覧者識別情報出力部と、を有する記載のコンサルティング導入システムである。
【0012】
第四の態様としては、前述の第二または第三の態様に加えて、シミュレーション端末の閲覧者選択部は、閲覧サーバに情報がない閲覧者を選択するための未知閲覧者選択可能手段と、閲覧サーバに情報がない閲覧者の選択がなされた場合にその閲覧者が利用しているメールアドレスの入力を促す閲覧者メールアドレス入力促進手段と、入力されたメールアドレスを保持するメールアドレス保持手段と、保持されているメールアドレスを閲覧サーバに対して出力するメールアドレス出力部と、を有し、閲覧サーバは、出力されたメールアドレスを取得するメールアドレス取得部を有し、閲覧処理部は、メールアドレスが取得された場合にはそのメールアドレスを宛先としてシミュレーション結果閲覧保持部に保持されているシミュレーション結果のURLと、閲覧者識別情報を通知するURL閲覧者識別情報通知手段と、を有するコンサルティング導入システムである。
【0013】
また、第五の態様としては、第四の態様に加えて、閲覧端末を汎用コンピュータ上で構成するためのプログラムである閲覧端末構成プログラムを保持する閲覧端末構成プログラム保持部と、保持されている閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求を受付けるダウンロード要求受付部と、ダウンロード要求を受付けた場合に、その要求に応じて閲覧端末構成プログラムをダンロードする閲覧端末構成プログラムダウンロード部と、を有するとともに、前記閲覧処理部は、前記URLの通知をするアドレスに対して、前記ダウンロード要求受付部へのダウンロード要求用URLを通知するダウンロード要求URL通知手段をも有するコンサルティング導入システムである。
【0014】
また、第六の態様としては、商品を識別する商品識別情報を保持する商品識別情報保持部を有し、前記変数入力受付部は、保持されている商品識別情報と関連付けた変数である商品別変数の入力を受付ける商品別変数入力受付手段を有し、シミュレーション結果保持部は、前記商品識別情報と関連付けられた変数を含むシミュレーション結果である商品別シミュレーション結果を保持する商品別シミュレーション結果保持手段を有する第一から第五のいずれかの態様のコンサルティング導入システムである。
【0015】
また、第七の態様としては、実施態様六に加えて、シミュレーション端末のシミュレーション実行部は、商品別変数の入力に応じて異なるシミュレーションを実行するための商品別シミュレーション実行手段を有する記載のコンサルティング導入システムである
【0016】
さらにまた、第八の態様としては、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバと、からコンサルティング導入システムの動作方法であって、前記シミュレーション端末は、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付ステップと、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップと、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持ステップと、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示ステップと、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付ステップと、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択ステップと、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロードステップと、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得ステップと、
取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持ステップと、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理ステップと、を実行する、コンサルティング導入システムの動作方法である。
【0017】
さらにまた、第九の態様としては、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバと、からコンサルティング導入システムの動作プログラムであって、前記シミュレーション端末は、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付ステップと、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップと、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持ステップと、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示ステップと、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付ステップと、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択ステップと、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロードステップと、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得ステップと、 取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持ステップと、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理ステップと、を実行する、コンサルティング導入システムの動作プログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、金融商品等の営業を行うにあたり、被説明者の属性情報等を入力し、被説明者個々の状況に応じたシミュレーションを行ってこれを閲覧させながら商品説明を行い、より個人の状況に即した具体的な数値に基づいた提案を行うことで、購買意欲を促進し、かつより良い意思決定に資することができる。そしてシミュレーションを行った結果を顧客の端末に送信し閲覧可能とするのみではなく、顧客が閲覧可能とすることを求める第三者に対しても、顧客の端末から識別情報を閲覧サーバに対して送信することで個人情報を含むシミュレーション結果を漏洩することなく、顧客自身が共有を希望する、金融機関等の第三者に限定してシミュレーション結果を共有することが可能となり、金融商品の購入に役立てることが可能となる、という非常に優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ハードウエア図
図2】全体図
図3】実施形態1に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図4】実施形態1に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図5】実施形態1に係るコンサルティング導入システムプログラムのシミュレーション端末ハードウエア図
図6】実施形態1に係るコンサルティング導入システムプログラムの閲覧サーバハードウエア図
図7】実施形態2に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図8】実施形態2に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図9】実施形態1に係るコンサルティング導入システムプログラムの閲覧端末ハードウエア図
図10】実施形態3に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図11】実施形態3に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図12】実施形態3に係るコンサルティング導入システムプログラムの閲覧端末ハードウエア図
図13】実施形態4に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図14】実施形態4に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図15】実施形態4に係るコンサルティング導入システムプログラムのシミュレーション端末ハードウエア図
図16】実施形態4に係るコンサルティング導入システムプログラムの閲覧サーバハードウエア図
図17】実施形態5に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図18】実施形態5に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図19】実施形態5に係るコンサルティング導入システムプログラムの閲覧サーバハードウエア図
図20】実施形態6に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図21】実施形態6に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図22】実施形態6に係るコンサルティング導入システムプログラムのシミュレーション端末ハードウエア図
図23】実施形態7に係るコンサルティング導入システムの機能ブロック図
図24】実施形態7に係るコンサルティング導入システムの動作方法のフローチャート
図25】実施形態7に係るコンサルティング導入システムプログラムのシミュレーション端末ハードウエア図
図26】シミュレーション変数入力画面 家族構成入力画面の一例
図27】シミュレーション変数入力画面 収入入力画面の一例
図28】シミュレーション変数入力画面 支出入力画面の一例
図29】シミュレーション変数入力画面 教育費入力画面の一例
図30】シミュレーション結果表示画面 ポートフォリオ表示画面の一例
図31】シミュレーション結果表示画面 シミュレーション結果表示画面の一例
図32】情報表示画面の一例
図33】第三者閲覧者指定画面の一例<本発明を構成し得るハードウエアについて>
【0020】
本件発明は、原則的に電子計算機を利用する発明であるが、ソフトウエアによって実現され、ハードウエアによっても実現され、ソフトウエアとハードウエアの協働によっても実現される。本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウエアでは、コンピュータの基本的構成であるCPU、メモリ、バス、入出力装置、各種周辺機器、ユーザーインターフェイスなどによって構成される。各種周辺機器には、記憶装置、インターネット等インターフェイス、インターネット等機器、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカ、カメラ、ビデオ、テレビ、実験室又は工場などでの生産状態を把握するための各種センサ(流量センサ、温度センサ、重量センサ、液量センサ、赤外線センサ、出荷個数計数機、梱包個数計数機、異物検査装置、不良品計数機、放射線検査装置、表面状態検査装置、回路検査装置、人感センサ、作業者作業状況把握装置(映像、ID、PC作業量などで)等)、CD装置、DVD装置、ブルーレイ装置、USBメモリ、USBメモリインターフェイス、着脱可能タイプのハードディスク、一般的なハードディスク、プロジェクタ装置、SSD、電話、ファックス、コピー機、印刷装置、ムービー編集装置、各種センサ装置などが含まれる。 また、本システムは、必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく、複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また、通信は、LANであってもWAN、Wifi、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信、超音波通信であってもよく、さらに、一部が国境を跨いで設置されていてもよい。さらに、複数の筐体のそれぞれが異なる主体によって運営されていてもよく、一の主体によって運営されていてもよい。本件発明のシステムの運用主体は、単数であるか複数であるかは問わない。また、本システムの他に第三者の利用する端末、さらに他の第三者の利用する端末を含むシステムとしても発明を構成することができる。また、これらの端末は国境を越えて設置されていてもよい。さらに、本システムや前記端末の他に第三者の関連情報や、関連人物の登録のために利用される装置、登録の内容を記録するためのデータベースに利用される装置などが用意されてもよい。これらは、本システムに備えてもよいし、本システム外に備えてこれらの情報を利用可能に本システムを構成してもよい(図1)。
【0021】
この図にあるように、計算機は、マザーボード上に構成される、チップセット、CPU、不揮発性メモリ、メインメモリ、各種バス、BIOS、USBやHDMI(登録商標)やLANなどの各種インターフェイス、リアルタイムクロック等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバ(USB、HDMI(登録商標)などの各種インターフェイス、カメラ、マイク、スピーカ又はヘッドホン、ディスプレイなどの各種機器組込み用)、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
≪チップセット≫
【0022】
「チップセット」は、計算機のマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。2チップセット構成を採用する場合と、1チップセット構成を採用する場合とがある。CPUやメインメモリに近い側をノースブリッジ、遠い側で比較的低速な外部I/Oとのインターフェイスの側にサウスブリッジが設けられる。
【0023】
(ノースブリッジ)
ノースブリッジには、CPUインターフェイス、メモリコントローラ、グラフィックインターフェイスが含まれる。従来のノースブリッジの機能のほとんどをCPUに担わせてもよい。ノースブリッジは、メインメモリのメモリスロットとはメモリバスを介して接続し、グラフィックカードのグラフィックカードスロットとは、ハイスピードグラフィックバス(AGP、PCI Express)で接続される。
【0024】
(サウスブリッジ)
サウスブリッジには、PCIインターフェイス(PCIスロット)とはPCIバスを介して接続し、ATA(SATA)インターフェイス、USBインターフェイス、EthernetインターフェイスなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポート、ISAバスをサポートする回路を組み込むことは、チップセット自体の高速化の足かせとなるためサウスブリッジのチップから分離させ、スーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIに担当させることとしてもよい。CPU(MPU)と、周辺機器や各種制御部を繋ぐためにバスが用いられる。バスはチップセットによって連結される。メインメモリとの接続に利用されるメモリバスは、高速化を図るために、これに代えてチャネル構造を採用してもよい。バスとしてはシリアルバスかパラレルバスを採用できる。パラレルバスは、シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、元データそのものや元データから切り出した複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で伝送する。クロック信号の専用線がデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。CPU(チップセット)と外部デバイスをつなぐバスとしても用いられ、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI ExpressやパラレルATAの改良版シリアルATAでは、データラインはシリアルバスでもよい。
≪CPU≫
【0025】
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUは計算機内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリや、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、DMAコントローラ、タイマー、ノースブリッジとの接続バスとのインターフェイスなどが含まれる。なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。また、CPUに加えて、グラフィックインターフェイス(GPU)若しくはFPUによって、処理を行っても良い。なお、実施形態での説明は2コアタイプのものであるが、これに限定されない。またCPU内にプログラムを内蔵することもできる。
≪不揮発性メモリ≫
(HDD)
【0026】
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、および磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェイスは、SATA(過去ではATA)を採用することができる。高機能なコントローラ、例えばSCSIを用いて、ハードディスクドライブ間の通信をサポートする。例えば、ファイルを別のハードディスクドライブにコピーする時、コントローラがセクタを読み取って別のハードディスクドライブに転送して書き込むといったことができる。この時ホストCPUのメモリにはアクセスしない。したがってCPUの負荷を増やさないで済む。
≪メインメモリ≫
【0027】
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順に従ってCPUがプログラムを実行する。
【0028】
≪オペレーティングシステム(OS)≫
【0029】
オペレーティングシステムは計算機上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウエアである計算機自身を管理するために用いられる。小型の計算機ではオペレーティングシステムとしてファームウェアを用いることもある。
≪BIOS≫
【0030】
BIOSは、計算機のハードウエアを立ち上げてオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的には計算機の起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウエアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたBIOSによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、BIOSは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにBIOSを構成してもよい。以上については、すべての実施形態でも同様である。
【0031】
図に示すように、本発明は基本的に汎用計算機プログラム、各種デバイスで構成することが可能である。計算機の動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信はバス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。インターフェイスには、ディスプレイインターフェイス、キーボード、通信バッファ等が考えられる。以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
<本発明の自然法則の利用性の充足>
【0032】
本発明は、コンピュータと通信設備とソフトウエアとの協働で機能するものである。従来、保険や金融商品など、顧客個別のシミュレーション資料を用いて営業活動を行う場合、第三者にその情報に対するアドバイスを受ける場合、紙に資料を印刷して共有するのが一般的であった。これを本発明では、インターネット上で簡単に共有できるようにしたもので、ICTならではの処理を用いて、課題を解決しているので、いわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。また、各種識別情報やリスク情報、課題情報、タスク情報が各部で保持されたり、処理されたりしており、この観点からも本願発明はコンピュータなどのリソースを請求項や明細書に記載された事項と、それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば、本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
<特許法で求められる自然法則の利用の意義>
【0033】
特許法で求められる自然法則の利用とは、法目的に基づいて、発明が産業上利用性を有し、産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から、産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり、産業上有用であること、すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは、発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい、と解釈される。さらに言えば、発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって、その有用性を利用者がどのように感じたり、考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって、利用者が本システムによって得る効果が心理的な効果であったとしても、その効果自体は求められる自然法則の利用性の対象外の事象である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に、本発明の実施形態を説明する。実施形態と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施形態1は主に請求項1、8および9に関し、実施形態2は主に請求項2に関し、実施形態3は主に請求項3に関し、実施形態4は主に請求項4に関し、実施形態5は主に請求項5に関し、実施形態6は主に請求項6に関し、実施形態7は主に請求項7に関する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
<全体像:ビジネスモデルの説明>
【0035】
まず、実施例について説明する。本実施例は、本件出願の基本的なアイデアを具体的に示すものである。本発明は、金融商品等の営業を行うにあたり、被説明者の属性情報等を入力し、被説明者個々の状況に応じたシミュレーションを行ってこれを閲覧させながら商品説明を行い、より個人の状況に即した具体的な数値に基づいた提案を行うことで、購買意欲を促進し、かつ被説明者の商品購買に関する意思決定に資することを可能とし、さらにシミュレーションを行った結果を顧客の端末に送信し閲覧可能とするのみではなく、顧客が閲覧可能とすることを求める第三者に対しても、顧客の端末から識別情報を送信することで個人情報を含むシミュレーション結果を漏洩することなく、顧客自身が共有を希望する、金融機関等の第三者に限定してシミュレーション結果を共有することが可能となり、実際の金融商品の購入に役立てることが可能となることを基本とするビジネスモデルに関するものである。
【0036】
図2は、このビジネスモデルの全体像を示す図である。図中括弧囲みの数字で示されている順にビジネス処理手順が進行する。
【0037】
まず、説明者または被説明者自身が被説明者の年齢や家族構成や収入、支出、子供の進学予定などシミュレーションに必要な被説明者の属性情報をシミュレーション端末に入力する。
【0038】
例えば、生計を一にする家族の入力は、図26に示すような画面で行われる。図に示した例は、初期画面で配偶者あり、子供二人、また、付加情報として、本人及び配偶者の両親も含んでいる。子供が2人以上の場合は、子供の続き柄ライン上にある+ボタンを押すことで追加することができる。また、各個人の右側にある-ボタンを押すことで、削除することができる。このように、家族構成を、追加削減していくことにより、被説明者の家族構成を設定する。その後、個人を選択し。生年月日や職業を入力していく。父母の場合は、扶養か否か、要介護か否かなどの情報を入力するようにしても良い。
【0039】
また、収入の入力は、図27で示すような画面で入力される。給与所得は、現在から退職予定の年齢までの手取り年収を入れる。また、給与の上昇率をユーザーが入力するようにしても良いが、サービス会社で持っている職種と年齢による給与の上昇率などのデータを使用して自動計算するようにしても良い。
また、退職金などの将来の一時所得を入力するようにしても良い。公的年金も繰上げ/繰下げ支給が可能なので、何歳からもらうかを入力するようにしてもよい。また、マンション経営など、給与以外の定期所得がある場合や、不動産や金などの譲渡所得の予定がある場合は記載するようにしても良い。
【0040】
また、支出の入力は、図28に示すような画面で入力される。年齢と生活費の関係の入力や、車の購入や毎年の旅行費用など、予め決められるものがある場合は記入するようにしたほうが良い。また、保険料などの月々の掛け金も記入するようにしたほうが良い。
【0041】
子供の進学に関しては、どういう計画をしているか、公立か私立かどちらを希望するか、大学の場合は、文系/理系等の情報も記載するようにしたほうが良い。
【0042】
(2)次に、シミュレーション端末において、(1)で入力された情報を基に、金融商品の利回りや配当等のシミュレーション結果が算出され、これがシミュレーション端末の画面に表示される((3))。表示画面は例えば、図30のような、保有している金融商品の比率が一目でわかるような円グラフの表示があっても良い。また、図31に示すような年齢毎の収入と支出の棒フラフや、資産推移の折れ線グラフなどで見せるような方法が考えられる。図27の例では、53歳から家計の収支が赤字となっており、53と55歳で特に支出が増える見込みであるが、これは、子供の大学入学による出費が嵩むことが見込まれるからである。収支が一時的に赤字になり、資産が目減りするが、60歳で退職金を一時所得し、66歳で引退してからは、資産をすり減らしつつも、80歳まで十分な資産が残っており、ある程度余裕が見込めるなど、一目で分かりやすい資料となっている。このような資料により、退職金は一時取得して投資するほうが良いか、公的年金の支給時期を繰り下げて、支給時の支給額を増やすほうが良いかなど様々な検討ができる。
【0043】
(4)説明者は、被説明者からのアップロード要求に応じて、シミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするボタンをクリックすると、閲覧者として指定される者(主に、被説明者)の識別情報を入力するよう求められる。これを入力すると、シミュレーション結果が閲覧サーバにアップロードされる((5))。アップロード時に入力した識別情報は、シミュレーション結果の閲覧権限となるので、入力した識別情報を持つアクセス者のみが、シミュレーション結果を確認できるようになる。閲覧条件とは、シミュレーション結果を見る権限だけでなく、編集の権限も含む。例えば、第三者に公開したくない部分がある場合には、その部分にマスク処理を行えるし、第三者がアドバイスする場合には、注意事項などシミュレーション結果内に書き込んだり、ハイライトしたり、などしても良い。また、閲覧期限のようなものを設定しても良い。これにより閲覧期限を過ぎたデータは、自動削除されるなどすると、後から個人情報が流出するなどのリスクが少なくなる。
【0044】
(6)閲覧サーバでは、取得したシミュレーション結果はネットワークを介して閲覧可能とする。これにより、被説明者は自身のスマートフォン等の端末でシミュレーション結果を後から確認したいときに閲覧することが可能となる((7))。また、これに加えて、金融商品に関する基礎知識や、税制や年金制度に関する情報、必要な支出にかかる統計資料等の、金融商品購入の意思決定に必要な情報も閲覧し、意思決定を行うことが可能である。例えば、図32の様に情報一覧の中から、被説明者が所望の情報を選んで表示することが考えられる。
【0045】
また、被説明者が、金融機関にシミュレーション結果を共有することを望んだ場合には、被説明者のスマートフォン等の端末で第三者閲覧可能者識別情報を生成し((8)))、これを閲覧サーバに対して送信することもできる((9))。この場合、第三者閲覧可能者は、これを用いてシミュレーション結果を閲覧することが可能となる。
さらには、被説明者が説明者の有するシミュレーション端末に第三者のメールアドレスを入力し((10))、これを閲覧サーバに送信することもできる((11))。
この場合、閲覧サーバは、受信した第三者のメールアドレスに対して、シミュレーション結果の閲覧を可能とするURLおよび閲覧者識別情報を送信することができる。((12))。
これにより、金融機関等の第三者は閲覧サーバにアクセスし、シミュレーション結果を閲覧することが可能となる((13))。図33は、第三者選択画面の一例であり、例えば、お勧めのファイナンシャルプランナーの一覧が表示されており、この中に相談したいファイナンシャルプランナーがいる場合には、所望のファイナンシャルプランナーを選択することで第三者識別情報を生成し、閲覧サーバーに送信することで、選択されたファイナンシャルプランナーが閲覧可能になる。また、ファイナンシャルプランナーではなく、知人の有識者にアドバイスを仰ぐ場合、下のEメールアドレスまたは、UserIDを入力することで、所望の第三者が閲覧可能になる。第三者が同じサービスの会員の場合はそのUserIDを使用し、会員登録が無い場合は、Eメールアドレスを使用するようにする。
【0046】
以上述べてきたように、本発明のコンサルティング導入システムによれば、被説明者用にシミュレーションしてカスタマイズされた資料を簡単にネットワーク経由で閲覧可能とし、第三者にも共有してアドバイスを受けることができる。よって、従来のように保険や金融商品のシミュレーション結果を紙で配布されると、情報漏洩を心配して取り扱いを注意したり、処分の際に手間がかかったり、といった問題が無くなる。
<実施形態1(主に請求項1に対応):概要>
【0047】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、主に請求項1、8および9に対応する。本実施形態は、金融商品等の営業を行うにあたり、被説明者の属性情報等を入力することで、被説明者個々の状況に応じた金融商品の配当等の情報に関するシミュレーションを行うことで、より個人の状況に即した具体的な数値に基づいた提案を行うことを可能とするコンサルティング導入システムに関するものである。
<実施形態1(主に請求項1に対応):構成>
【0048】
本実施形態のコンサルティング導入システムは、図3に示すように、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付部0301と、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行部0302と、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得部0303と、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部0304と、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部0305と、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付部0306と、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択部0307と、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロード部0308と、有するシミュレーション端末0300と、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得部0309と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部0310と、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理部0311と、を有する閲覧サーバ0390と、から構成されている。
【0049】
以下では、説明者が被説明者に対して保険に関する説明をラップトップ型PCまたはタブレット端末などであるシミュレーション端末により行い、説明者が被説明者の年齢や家族構成といった被説明者の属性情報をシミュレーション端末に入力しシミュレーションした結果を閲覧サーバに対して送信し、ネットワークにより閲覧可能とする場合を例として説明する。しかし、本発明の対象は金融商品に限定されるものではなく、用いる端末等の種類もこれらに限定されるものではなく、シミュレーション端末が説明者の営業事務所に設置されたPC端末である場合や説明者の管理・占有するスマートフォン等の端末である場合も想定されうる。
<実施形態1:構成の説明>
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:変数入力受付部>
【0050】
「変数入力受付部」0301は、シミュレーションのための変数の入力を受付ける。
シミュレーションのための変数とは、被説明者の属性に関する情報や、希望リターン率等の金融商品希望に関する情報等である。被説明者の属性に関する情報としては、例えば、年齢や家族構成(図26)、毎月の収入および支出金額(図27および図28)(退職に関するシミュレーションであれば、現在の年齢及び勤続年数、退職金予定額および退職時までの勤続年数があり、教育費であれば子供の数、生年月日や年齢、学校の種別(小学校/中学校/高校/大学、私立/国公立、文系/理系/医歯薬系)、塾や習い事等の学校外活動費の有無、下宿の要否、留学予定等が考えられる(図29)。他にも必要な医療費を計算するための既往歴や病歴に関する情報、保険の支払額および積立額と満期時受取額、将来の推定年収の推移、住宅に関する情報(賃貸/持ち家、ローンの有無および金額、月々の返済額と利率、頭金の有無及び金額等)、年金の有無、種別(公的年金/私的年金)と月々の支払金額、副業や不動産等による収入等の有無、車の所有の有無およびローン等の金額、介護費の支払額等が考えられる。金融商品の希望に関する情報としては、希望リターン率や預金との比率情報などが考えられる。また、図30のようなポートフォリオを示して、総資産額の何割を占めるかなどの情報を示しながら入力を促しても良い。
これらの変数の入力は、インターフェイス画面に直接入力する、あるいはプルダウンやボタンをクリックすることにより行われる事が想定されるが、これに限定されず、音声入力その他の方法であると問わない。また、説明者が入力を行うと、被説明者が行うと問わない。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:シミュレーション実行部>
【0051】
「シミュレーション実行部」0302は、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行する。
入力された変数およびシステムが保有している統計数値や税制や公的年金に関する情報等をもとに、被説明者個々の状況に応じた、生涯における収入および支出、資産残高等に関するシミュレーションが行われる。シミュレーションの計算方式は限定されず、任意に設定して差支え無い。シミュレーションの実行は1回きりである必要はなく、複数回のシミュレーションが行われてもよい。入力変数や経済データの選択パラメータ毎に複数回の想定シミュレーションを行うと情報として利用しやすいからである。なお、シミュレーションの実行は、シミュレーション実行部が自動的に経済データの選択パラメータを順番に選択して複数回実行するように構成してもよい。例えば楽観的なパラメータ、悲観的なパラメータ、中立的なパラメータなどである。パラメータの種類としては、為替レート、金融商品の想定利回り、景気の変動パラメータ(物価上昇率、GDP、地価上昇率、鉱工業指数など)、国債利回り、株式相場の状況を示すパラメータ(日経平均予測、TOPIX予測等)、各国大統領選挙の結果、国内政党支持率などを挙げることができる。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:シミュレーション結果取得部>
【0052】
「シミュレーション結果取得部」0303は、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得する。シミュレーション結果は、時系列に算出された収入や支出、およびその時点での資産残高をグラフで表したものであるが、これに限定されず、図表やアニメーション(グラフを含む)で表示されたものであってもよい。なお、シミュレーションの結果には、入力を受付けた変数が伴っていてもよいし、場合により、入力を受付けた変数のみをシミュレーションの結果として取得してもよい。このシミュレーションの結果も本実施形態並びに後続する実施形態においてシミュレーションの結果に含めることとする。なお、シミュレーションの結果は、社会情勢や経済状況などによって本来変動するものであるので、シミュレーションを実行した年月日場合により時刻まで含めたものとすることが好ましい。例えば、為替レートや、商品先物の価格、金融商品の利回り、国債価格や、株式相場などは時間の経過によって変動するからである。またこの変動は将来のこれらの値の予測にも影響を及ぼすので、シミュレーション結果には大きな変動要因となるからである。また、シミュレーションに際して種々の経済データの現在値のみならず将来の予測値や予測カーブなどをどのように選択したか、あるいは利用したかについてのデータもシミュレーションの結果として取得するように構成してもよい。このように、シミュレーションを実行するに際しては経済予測データを悲観的、楽観的、中立的のように選択可能に構成することもできる。さらにシミュレーション結果には、その結果に対する被説明者の印象や感想を含めることもできる。例えば結果に満足したとか、結果に不満を持ったとか、結果に信ぴょう性がないように感じた、等である。これはテキスト情報としてシミュレーション結果に含めることもできるが、音声データとしてシミュレーション結果に含めることもできる。さらに説明者の感想などもシミュレーション結果に含めて取得するように構成することもできる。テキストか音声かは適宜設計事項である。
さらにシミュレーション結果には、そのシミュレーションを実行した位置情報が含まれていてもよい。位置情報であるのでGPSや、衛星みちびきのデータであってもよいし、住所情報や、位置を報知するビーコンなどの情報であってもよいし、5Gなどの携帯電話の基地局の識別情報であってもよい。位置情報を特定することによって、後程、そのシミュレーションの結果を視聴したときの状況を思い出しやすいからである。さらに説明者を識別する説明者識別情報が含まれていることが好ましい。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:シミュレーション結果保持部>
【0053】
「シミュレーション結果保持部」0304は、取得したシミュレーション結果を保持する。取得したシミュレーション結果の保持は、一の記憶装置に保持される必要は必ずしもなく、クラウド上で保存することも考えられる。クラウド上で可能なので国境をまたいで分散保持することも考えられる。このように国境をまたいで分散保持されている場合でも日本国や、その他の権利取得国で閲覧可能な場合には、本構成要件の存在が日本国において満たされたものとする。またシミュレーション結果は全部が必ずしも保持されている必要はなく、シミュレーション結果の一部のみが保持されていてもよい。また、シミュレーション結果の保持は、案件ごとにばらばらに保持されるのでなく、同一の被説明者のシミュレーション結果である場合にはその結果が履歴として取り出し可能に保持されるように構成することが好ましい。また履歴として保持されている場合には時間軸上に推奨した金融商品と、実際に購入した金融商品の識別情報が表示されるように構成されることが好ましい。この金融商品の識別情報を用いて、シミュレーション結果との比較ができるように構成されていてもよい。この場合には金融商品が実際にシミュレーション通りに機能を発揮したのか、そうでないのかを一目で把握できるように構成することが好ましい。つまり、金融商品の推奨銘柄、金融商品の購入銘柄がシミュレーション結果に対してオーバーカム(勝った)したのか、アンダーカム(負けた)のかを視覚的に把握できるように構成すると便利である。説明者の説明が正しかったことが後発的に確認できる場合には、その説明者に対する信頼が向上してさらに金融商品の推奨がしやすくなったり、被説明者が説明者に頼るような傾向を作り出したりすることができる。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:シミュレーション結果表示部>
【0054】
「シミュレーション結果表示部」0305は、保持されたシミュレーション結果を表示する。
シミュレーション端末は、タブレット端末やラップトップ型PCが考えられるが、その前面に液晶パネルなどで構成される画面に表示するため、シミュレーション結果表示部は、アプリ画面やウインドウが一例として該当する。図31はシミュレーション結果表示画面の一例であり、黒色の棒グラフが支出額を表し、白色の棒グラフが収入額を表す。また、線で表された線グラフが資産残高を表す。図のように、資産の推移が一目で把握できる。表示方法はこの方法に限らず、表形式で数値を示したものでも良いし、他の形式のグラフを用いても良い。被説明者が理解しやすい形式で表示されることが望ましい。これにより、被説明者の年齢と、子供の大学入学や介護といった支出が必要となるライフイベントとともに、各年の支出と収入、資産残高の変化のシミュレーション結果が、シミュレーション端末の画面上にグラフや表等のインターフェイスにより表示される(図31)。説明者は、この画面を被説明者に閲覧させながら、金融商品の説明を行うことが可能となる。
また、こうした説明を行う際には、税制、年金制度や必要な支出額の統計数値等の、金融資産購入の意思決定を行う際に必要な情報を被説明者に閲覧させることも可能である(図32)。これにより、被説明者はより詳細かつ具体的に金融商品の購入を検討することが可能となり、正確な金融知識に基づいて、より良い意思決定を行うことが可能となる。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:アップロード受付部>
【0055】
「アップロード受付部」0306は、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付ける。
被説明者がシミュレーション結果を自身のスマートフォン等の閲覧端末において閲覧することを希望する場合は、例えばシミュレーション画面において「共有」のボタンをクリックする等して、被説明者がシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードすることを希望する旨の情報を受け付けることが想定されるが、方法はこれに限らず、別画面においてシミュレーション結果の保存を求める入力を行う等しても差支え無い。図31は一例であり、被説明者から後で見たいとの要望があった場合は、右上の共有ボタンを押すことで、アップロード要求が受付られる。
「シミュレーション結果」とは、図31に示すようなグラフを含むものが想定されるが、グラフの他にテキスト文字列や映像、写真、図表、アイコン、データ列(シミュレーション結果を示すCSV情報など)などが含まれていてもよい。またプログラムそのものが含まれていてもよい。プログラムそのものとして代表的なものはシミュレーションを実行したプログラムである。また、このシミュレーション結果は、前記のグラフを描画するための変数のみであってもよく、グラフィック情報でなくてもよい。またテキスト情報なども前文でなくてよく、テキスト情報を閲覧サーバにおいて再現可能な者であればよい。例えば、説明のために利用したコンテンツはその部品が予め閲覧サーバに格納されてそれぞれの部品ごとに部品識別情報が付されており、実際の説明にて用いられたテキストを構成する文字列に代わってそのテキスト群である部品を識別する部品識別情報が含まれていてもよい。なお、アスキーコードなどは本件明細書においてはテキスト、数値情報と同義である。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:閲覧者選択部>
【0056】
「閲覧者選択部」0307は、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択する。
閲覧者識別情報とは、被説明者が個人向説明資料を閲覧するのに用いるための端末を唯一に識別する情報であることが想定され、典型的にはシミュレーション結果閲覧アプリのIDであってよい。あるいはアプリを識別するIDとしても利用できるが、そのように利用されていない識別情報であってもよい。後述の閲覧端末とは、汎用端末に形成される専用端末(専用アプリケーション)を言うが、そのIDは他の同種の専用端末のものと重複しないように備えられる。そして、この識別情報(アプリID)は、シミュレーション端末からの要求に応じて閲覧端末にコピーが渡されるように構成することが好ましい。例えばシミュレーション端末からの特有の信号形式の識別情報要求に応じてのみ近距離無線等で閲覧端末から送信されるように構成したり、同じく特有の信号形式の識別情報要求に応じて閲覧端末の画面に表示されるように構成したりすることが考えられる。一般には盗聴があるために近距離無線等を利用するよりも後者の画面表示が好ましい。この画面表示は例えばバーコードやQRコード(登録商標)など、一見して覚えられない形式の情報であることが好ましい。このコード表示の場合には、シミュレーション端末のコード読取カメラなどによってその識別情報を読み取るようにする。また、その識別情報を読み取ったのちにシミュレーション結果がアップロードされた場合には、その識別情報は、シミュレーション端末に残存しないように構成することが好ましい。さらにアップロードされたシミュレーション結果は、その識別情報を利用しなければ閲覧できないように構成することも考えられるし、シミュレーション結果の全部は、アップロード後は、シミュレーション端末内に残存しないように構成することも考えられる。なお、前記シミュレーション結果閲覧用アプリは資料の説明者側の設備であり、その構造は秘匿されているので、アプリに一対一に対応して保持されている識別情報は極めてハッキングが困難であり、その点から秘匿事項が漏洩することが無いように構成されている。また、閲覧者識別情報は被説明者がアプリをインストールする際等に自身で入力して取得されると、運営会社がランダムあるいは系列的に付与すると、閲覧者の属性を反映して付与すると問わない。
閲覧者選択部で選択する母集団となる閲覧者群の情報はシミュレーション端末に保持されていることが一例であるが、必ずしもシミュレーション端末に保持されている必要はなく閲覧サーバやその他のサーバに保持されており、シミュレーション端末からこれらのサーバにアクセスして母集団となる閲覧者群の中から通信によって閲覧者を選択するように構成することも可能である。この場合には閲覧サーバやその他のサーバにて選択した結果を通信によってシミュレーション端末に保持するように構成することができる。なお閲覧サーバやその他のサーバに閲覧者群を保持する場合には、各閲覧者を識別する閲覧者識別情報と関連付けてその閲覧者の属性情報が保持されていることが好ましい。この属性情報はすでに説明したものであるが再度説明すると、年齢、家族構成、収入、支出、子供の進学予定、結婚の予定、住宅の購入予定、定年の有無、退職金の有無、退職金の期待値、年金加入の有無、金融商品の所有情報などを挙げることができる。
<実施形態1:構成の説明 シミュレーション端末:アップロード部>
【0057】
「アップロード部」0308は、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードする。
「閲覧条件」とは、閲覧可能な閲覧者を特定し、その閲覧者でなければ閲覧できないとする情報を代表例として挙げることができる。そのためにアップロード部では、シミュレーション結果に閲覧者識別情報を関連付けてアップロードし、これを受けた閲覧サーバでは、そのシミュレーション結果に関連付けられている閲覧者識別情報で識別される閲覧者のみがそのシミュレーション結果を閲覧可能に処理することが考えられる。これ以外にも、閲覧可能部分を閲覧者識別情報に関連付けて限定するように構成しても良く、閲覧は可能であるがダウンロードは不可とする等、閲覧とダウンロードの権限を閲覧者毎に別個に規定しても差支え無い。また、閲覧条件とは、部分的な閲覧条件も含まれる。シミュレーション条件は、個人情報とされるものが多く含まれているので、シミュレーション結果以外のシミュレーション条件にあたる情報を除外して閲覧可能にする場合も含まれる。また、アドバイスをシミュレーション結果内に書き込んだり、マーカー表示したりと、編集を許可する権限を含んでいても構わない。この場合、シミュレーション結果に対しては編集できないが、補足情報の付加など内容を変更しない範囲の編集に限られることが望ましい。アップロードは、シミュレーション端末からシミュレーション結果に関する情報および閲覧者識別情報が関連付けられる等して、ネットワークを介し閲覧サーバに送信される形式で行われることが想定されるが、これに限らない。アップロード中は、アップロード中を示す表示を行い、完了したことが確認できるようにして確実にアップロードできたことが解るようにすることが望ましい。また、個人情報に係る情報なので、暗号化してアップロードすることが望ましい。この場合、一例として、閲覧サーバから発行された暗号鍵を用いて暗号化してアップロードする方法が考えられるがこれに限定されるものではない。
なお、この構成要件は先行技術と差別化されるポイントであると発明者は考えます。最も代表的な先行技術は、コンテンツのアップロードをするステップと、アップロードされたコンテンツアクセスする権限をコンテンツ閲覧者に引き渡すステップの二つのステップを経て、初めて閲覧者の閲覧が可能となりますが、本件発明のアップロード部では、コンテンツのアップロードのステップのみで閲覧者は閲覧可能となります。これは、本件発明の特有な利用シーンに基づいているものです。それは、閲覧者とコンテンツアップロード者とが面前でシミュレーションをへたのちにこのコンテンツ、即ちシミュレーションの結果のアップロード処理がなされる点にあります。予めその前提として説明者は被説明者を何らかの形でシミュレーション端末に登録しているので、このような処理が可能となります。
<実施形態1:構成の説明 閲覧サーバ:シミュレーション結果取得部>
【0058】
「シミュレーション結果取得部」0309は、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得する。
これは前述のとおり、シミュレーション端末からネットワークを介して閲覧条件と関連づけられて送信された情報を閲覧サーバが受信することにより行われることが想定される。シミュレーション結果が暗号化されている場合は、取得後復号化する。例えば、シミュレーション端末に対して公開鍵を発行した場合は、それと対になる秘密鍵を用いて複合化するのが一般的であるがこの方法に限定するものではない。シミュレーション結果は閲覧サーバがそのファイルがシミュレーション結果であることを識別可能に情報として構成されている。そしてシミュレーション結果を閲覧サーバのシミュレーション結果取得部が取得した場合には、次に説明するシミュレーション結果閲覧保持部に保持する処理の他に予め定められている処理を自動実行するように構成されていてもよい。代表的なものは閲覧条件い合致した閲覧要求が取得された場合にのみ閲覧可能となる様に保持することである。また、シミュレーション結果に含まれている情報をあらかじめ定められた手順で処理するように構成することも考えられる。前述した部品識別情報などが含まれているシミュレーション結果である場合にはその識別情報に基づいてテキスト等を再構成する処理や、シミュレーション結果がCSV情報を含むものである場合には、その情報に従ってグラフを描画するような処理である。なお、これらの処理は必ずしもシミュレーション結果の取得と同時に行われる必要はなく、正当な権限に基づく閲覧要求があった場合に行われるように構成してもよい。
<実施形態1:構成の説明 閲覧サーバ:シミュレーション結果閲覧保持部>
【0059】
「シミュレーション結果閲覧保持部」0310は、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持する。
ネットワークによって閲覧可能に保持とは、例えば、ネットワークを介して閲覧希望を受信した場合、ネットワークを介してシミュレーション結果を送信し、閲覧希望を送信した情報端末画面においてこれを閲覧することを可能とする形式で保持することを指す。
シミュレーション結果は、閲覧要求に応じてすぐに取り出せるように、識別情報と関連付けて、HDDなどの不揮発性記録装置に保持する。ここでの識別情報は、被説明者の識別情報や、シミュレーションが行われた日などを組み合わせた情報で、閲覧要求に対して、シミュレーション結果が特定できるようになっていれば良い。被説明者がアクセスするためのURLを持っている場合は、特に識別情報は必要としないが、URLとシミュレーション結果が対応するように管理されている必要がある。また、シミュレーション結果への不正アクセスを防止する必要があるため、閲覧処理部からのアクセス以外は受け付けないようにすることが望ましい。シミュレーション結果であるデータは、コピーや移動など削除以外の処理は出来ないようにし、削除も閲覧サーバが持つ機能以外は行えないようにするなどが考えられるが、これに限定するものではない。また意図せずデータが消えてしまうことも防止する必要があるためRAIDなどの信頼性の高い方式を使用することが望ましい。
<実施形態1:構成の説明 閲覧サーバ:閲覧処理部>
【0060】
「閲覧処理部」0311は、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する。
閲覧処理を行うには、先ず、アクセス者が閲覧者識別情報で登録されているか閲覧条件を確認し、認証されたアクセスに対してのみ閲覧可能にし、シミュレーション情報を送信する。閲覧者識別情報は、登録されたユーザーIDや、所定のシミュレーション結果のみアクセス可能なゲストコードなどが考えられるが、もっともセキュリティが高い方法としては、アクセス端末を限定することが考えられる。この場合、閲覧者が使用する通信端末のMACアドレスがなどを用いることも考えられる。
閲覧可能に処理するとは、グラフや表といった、所定のルールに従った形式によりシミュレーション結果を表示し、ネットワークを介する等して情報端末の画面に表示可能とすることを指す。この処理は、インターネット上に存在する閲覧端末専用のウエブページに情報を閲覧可能に表示する場合と、インターネット等を介して情報を閲覧要求元の閲覧端末にダウンロード処理可能とする場合のいずれであってもよい。前者の場合には、識別情報に関連付けられる場合のみ閲覧可能なウエブページをインターネット上に開設することによって実現される。これは、閲覧要求を受付けることによってウエブページが作成されるように構成することが好ましい。このウエブページは、閲覧端末の閲覧部でのみ閲覧可能なように構成されているもので、一般のインターネットブラウザでは閲覧できないように情報が構成されていてもよい。さらに閲覧が終了した場合にはインターネット上からそのシミュレーション結果を構成する閲覧情報を消去するように構成することが望ましい。またダウンロードする場合でも一般のデータ閲覧ツールでは閲覧不能に構成されているデータであって、やはり閲覧部でのみ閲覧可能なように構成されているデータであることが好ましい。つまり、そのデータファイルをコピーして他の端末で閲覧しようとしても閲覧できないように構成される。この場合に、そのデータファイルのコピー操作も閲覧端末の機能を介してのみ行われるように構成し、コピーされて外部に出力される場合には、内容を破壊するような構成が備えられていてもよい。
<実施形態1(主に請求項8に対応):動作方法>
【0061】
以上が本発明の構造であるが、これを動作方法して実現する場合も本発明の範囲内である。すなわち、コンサルティング導入システムの動作処理方法は、前記シミュレーション端末は、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付ステップと、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップと、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持ステップと、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示ステップと、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付ステップと、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択ステップと、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロードステップと、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得ステップと、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持ステップと、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理ステップと、を実行するものである。
<実施形態1 処理の流れ>
【0062】
図5は、本発明の各装置における処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、シミュレーション端末(ここではタブレット端末のようなもの)を起動し、シミュレーションを実施するために、被説明者である顧客の情報を変数入力受付ステップで実行する。(S0401)具体的には、図26図27図28図29の画面で、被説明者と対面で会話をしながら入力すべき情報を確認し入力する。
シミュレーションを行うために必要な情報が入力されたら、シミュレーションを実行する。(S0402)シミュレーションの実行自体は、シミュレーション端末で行う場合もあれば、入力変数を外部シミュレーション装置に送信してシミュレーション装置側で実行する場合もある。シミュレーションの付加が小さく処理時間がかからない場合はシミュレーション端末内で行えばよいが、複雑な計算を必要とする処理時間の長いシミュレーションの場合は、外部にある専用のシミュレーション装置で行ったほうが良い。
次に、実行したシミュレーション結果から、被説明者に見せるべき情報を選別して取得する。(S0403)外部シミュレーション装置で実行した場合は、ここでシミュレーション結果を取得する。
取得したシミュレーション結果は、内部のメインメモリに保持する。(S0404)フラッシュメモリなど不揮発性のメモリに保持ことも考えられるが、ここでは、閲覧してアップロードまで保持しておけば良いのでRAM上に一時記憶しておく。シミュレーションの入力変数や結果は、個人情報が含まれるため、不揮発性メモリに記録して万一シミュレーション端末を紛失して、情報漏洩するなどあると問題になるため、RAMへの一時記憶が望ましい。
RAMに保持されたシミュレーション結果を、アプリの画面で表示して被説明者に見ながら内容の説明を行う。(S0405)ここでの表示内容の一例としては、ライフイベントや想定される支出を合わせて時系列で表した表であっても良いし、図31のようにグラフで解りやすく表示しても良い。シミュレーションの結果を用いて様々な見せ方ができることが望ましい。また、合わせて投資であれば、金融商品の説明をしたり、保険であれば保障内容の説明をしたりなど、シミュレーション結果と合わせて情報を提供してもよい。
説明が終了したら被説明者に後で資料の閲覧を希望するかを確認し、希望がある場合はアップロード受付を行う。(S0406)これは、アプリの画面上に、アップロードボタンが配置され、ボタンが押されるとアップロードが受け付けられる。本実施形態では、タブレット端末を想定しているのでボタンは単なる画面上の表示であり、その表示部を指で押すと、タッチパネルが反応してスイッチが押されたということが認識できる。
その後、閲覧者選択画面が表示され閲覧者の識別コードを入力する。ここで指定した識別コードを有する顧客からしか閲覧できないように閲覧条件として設定される。(S0407)閲覧者識別コードは、例えば、会員Noのようなものが該当するが、新規顧客の場合はゲストコードのようなものを発行し、被説明者の端末から閲覧する際に入力してもらうなどの方法が考えられる。ゲストコードは、シミュレーションに対応して個別のものであり、簡単に推測できない複雑なものにしておく必要がある。シミュレーション結果は、個人情報が含まれるため、意図しない第三者から閲覧されることが無いようなシステムとしておく必要がある。
閲覧者が選択されたらシミュレーション端末は、閲覧サーバに対してアップロードを開始する。
以上で、シミュレーション端末の一連の動作が終了する。
閲覧サーバは、起動すると、シミュレーション結果のアップロード要求があるか否かを確認する。(S0409)アップロード要求がある場合は、シミュレーション結果を取得して、シミュレーション結果を保持するが(S4010)、アップロード要求がない場合は、S0410の処理をパスする。
シミュレーション結果の保持は、閲覧者を示す閲覧条件と関連付けて、不揮発性メモリであるHDDに保持する。
その後、閲覧処理ステップを実行する。(S0411)閲覧処理は、閲覧端末から閲覧要求が来た場合に、閲覧条件を確認し、閲覧権限を与えられた閲覧者であるかを確認し、閲覧権限を持つ閲覧者の場合は、シミュレーション結果を、閲覧端末に送信する。
その後、終了か否かを確認し、終了の場合は、終了するが、否の場合は、シミュレーション結果取得S0409に戻り再度同様の処理を行う。
以上のように動作を行うことで非説明者に説明した資料を、機密性を維持しつつネットワーク経由で説明者に共有できる。
<実施形態1(主に請求項1に対応):ハードウエア的構成>
【0063】
ハードウエア的構成は、図5に示すように、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末と、図6に示すように、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバと、からなる。
前記シミュレーション端末0500は、CPU0501と、バス0502、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)0503と主メモリ0504とI/O0505などを備えており、シミュレーションのための変数の入力を受付ける変数入力受付プログラム0506と、受けつけた変数を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行プログラム0507と、実行したシミュレーションの結果であるシミュレーション結果を取得するシミュレーション結果取得プログラム0508と、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持プログラム0509と、保持されたシミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示プログラム0510と、保持されているシミュレーション結果をコンサルティングを受けるために他者に閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするかの入力を受付けるアップロード受付プログラム0511と、アップロードしたシミュレーション結果を閲覧させる者を閲覧者識別情報で選択するための閲覧者選択プログラム0512と、受付けた入力が閲覧可能となるように閲覧サーバにアップロードするとの入力である場合に閲覧者選択部での選択結果に従ってその閲覧条件を付加してシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードするアップロードプログラム0513と、を保持している。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
前記閲覧サーバ0600は、CPU0601と、バス0602、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)0603と主メモリ0604とI/O0605などを備えており、シミュレーション端末のアップロード部からアップロードされたシミュレーション結果を閲覧条件とともに取得するシミュレーション結果取得プログラム0614と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持プログラム0615と、取得されたシミュレーション結果を関連付けて取得した閲覧条件に従って端末からの閲覧要求に応じて閲覧可能に処理する閲覧処理プログラム0616と、を保持する。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態1(主に請求項1に対応):効果>
【0064】
上記したように、シミュレーションという行為により、個人向けにカスタマイズされた資料またはデータが作成され、それを閲覧サーバにアップロードすることで、被説明者及び被説明者が許可した第三者を閲覧可能になり、個人情報を含む情報を容易に共有できるようになる。
従って、具体的な利用シーンとしては、金融商品の購入等の際に、販売会社等の説明者により被説明者個人の属性や家族構成と言った状況に合わせたシミュレーションを行い、この結果をサーバにアップロードすることで、後日の打ち合わせの際等にもこの結果を再利用する、あるいは被説明者の状況の変化に合わせて経時的にこれを保存し比較することが可能になる。また実施形態2以下の実施形態と併せることにより、シミュレーション結果を被説明者の情報端末と共有可能とする。また、この際、金融に関する情報提供も併せて行うことを可能とすることで、被説明者のより良い意思決定に資するとともに、説明者側も金融商品の販売促進を行うことが可能となる、非常に優れた効果を奏する。
<実施形態2(主に請求項2に対応)>
<実施形態2(主に請求項2に対応):概要>
【0065】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、実施形態1のコンサルティング導入システムに加えて、被説明者の情報端末である閲覧端末を識別し、これに対しシミュレーション結果を出力し閲覧可能とするコンサルティング導入システムである。
【0066】
<実施形態2(主に請求項2に対応):構成>
本実施形態のコンサルティング導入システムは、図3に示す変数入力受付部0301と、シミュレーション実行部0302と、シミュレーション結果取得部0303と、シミュレーション結果保持部0304と、シミュレーション結果表示部0305と、アップロード受付部0306と、閲覧者選択部0307と、アップロード部0308と、を有するシミュレーション端末0300と、シミュレーション結果取得部0309と、シミュレーション結果閲覧保持部0310と、閲覧処理部0311と、を有する閲覧サーバ0390とに加えて、図7に示すように、閲覧者識別情報を取得する閲覧者識別情報取得部0712と、取得した閲覧者識別情報を保持する閲覧者識別情報保持部0713と、保持されている閲覧者識別情報と関連付けて閲覧サーバのシミュレーション結果を閲覧するための要求である閲覧要求を出力する閲覧要求出力部0714と、閲覧処理部にて処理されるシミュレーション結果を閲覧するための閲覧部0715と、を有する閲覧端末0700をさらに有するコンサルティング導入システムである。
<実施形態2:構成の説明>
<実施形態2:構成の説明 閲覧端末:閲覧者識別情報取得部>
【0067】
「閲覧者識別情報取得部」0712は、閲覧者識別情報を取得する。
閲覧者識別情報とは、前述のとおり閲覧者を唯一に識別する情報である。よって、重複しない番号であれば良く、例えば、閲覧者が会員登録している会員を想定する場合、その会員Noが考えられるが、メールアドレスやサービスへのログインIDであっても構わない。また、マイナンバーの使用も考えられる。その他、閲覧できる端末を限定する場合は、LANインターフェイスが持つMACアドレスを取得して使用することが考えられる。また、ログインIDなどを持たない場合は、シミュレーション端末によるゲストコードの発行が考えられる。説明者より提示されたゲストコードを閲覧者識別情報として登録することで閲覧可能に構成しても良い。また、ゲストコードは、バーコードやQRコード(登録商標)で提示されるようにしても良い。
閲覧端末は、閲覧者の所持、あるいは管理・占有するスマートフォン等の端末やタブレット型端末であることが想定されるが、これに限らず、例えば被説明者等の閲覧者の自宅あるいは事務所等に設置されたデスクトップ型PCであると問わない。
<実施形態2:構成の説明 閲覧端末:閲覧者識別情報保持部>
【0068】
「閲覧者識別情報保持部」0713は、取得した閲覧者識別情報を保持する。
閲覧端末は、前述のように取得した閲覧者識別情報を、不揮発性メモリに保存する等して保持する。
<実施形態2:構成の説明 閲覧端末:閲覧要求出力部>
【0069】
「閲覧要求出力部」0714は、保持されている閲覧者識別情報と関連付けて閲覧サーバのシミュレーション結果を閲覧するための要求である閲覧要求を出力する。
閲覧要求の出力は閲覧者識別情報と閲覧要求をネットワークを介して無線、又は有線で閲覧サーバに対して送信する形で行われる。閲覧端末がデスクトップ型PCの場合、有線LANでの接続も考えられるが、ラップトップ型のPCやスマートフォン、タブレット端末の場合は、Wifi(登録商標)による通信が一般的である。
<実施形態2:構成の説明 閲覧端末:閲覧部>
【0070】
「閲覧部」0715は、閲覧処理部にて処理されるシミュレーション結果を閲覧する。
この閲覧は、閲覧サーバの閲覧処理部により、シミュレーション結果が送信され、グラフ、表等の所定の形式で閲覧端末画面に表示されるよう処理されることにより行われる。シミュレーション結果の閲覧形式はこれらに限らず、被説明者もしくは閲覧者が例えばボタンをクリックすることにより、所定の方式の中から選択できるよう構成しても良い。PCによる表示の場合、ウインドウに表示する形式や、ブラウザによる表示も考えられる。スマートフォンやタブレット端末の場合は、アプリ画面が該当する。
<実施形態2(主に請求項2に対応):動作方法>
【0071】
本実施形態2のコンサルティング導入システムの動作方法としては、シミュレーション端末は、変数入力受付ステップ0801と、シミュレーション実行ステップ0802と、シミュレーション結果取得ステップ0803と、シミュレーション結果保持ステップ0804と、シミュレーション結果表示ステップ0805と、アップロード受付ステップ0806と、閲覧者選択ステップ0807と、アップロードステップ0808と、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション結果取得ステップ0809と、シミュレーション結果閲覧保持ステップと、閲覧処理ステップと、を実行するのに加えて、閲覧端末は、閲覧者識別情報を取得する閲覧者識別情報取得ステップと、取得した閲覧者識別情報を保持する閲覧者識別情報保持ステップと、保持されている閲覧者識別情報と関連付けて閲覧サーバのシミュレーション結果を閲覧するための要求である閲覧要求を出力する閲覧要求出力ステップと、閲覧処理部にて処理されるシミュレーション結果を閲覧するための閲覧ステップとを実行する。
<実施形態2 処理の流れ>
【0072】
図8、本発明のコンサルティング導入システムの動作方法である処理の流れを示すフローチャートである。実施形態1と重複する部分の説明は省略し、異なる部分の説明のみ行う。
閲覧端末はここでは一例としてスマートフォン上でアプリとして動作するプログラムが想定される。
本フローチャートの説明は、この想定を基に説明を進める。
閲覧端末は動作を開始すると、先ず閲覧者識別情報取得が必要か否かを確認し、必要な場合は、閲覧者識別情報取得を行う。(S0812)これは例えば起動時に、会員Noまたは、説明者より提示されたゲストコードを入力する入力画面を表示する。ここに閲覧者がコードを入れたら、内部のフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに保持される。(S0813)最初の起動時に、閲覧者識別情報の取得が必要ない場合は、S0812及びS0813の処理はパスされる。閲覧者識別情報の取得が必要ない状態とは、すでに閲覧者識別情報が取得されて、不揮発性メモリに記録されている状態である。したがって、S0812及びS0813の処理が行われるのは、本アプリプログラムが実行された最初の1回のみで以降は行われないことが想定される。
次に、シミュレーション結果の閲覧要求を閲覧サーバに出力する。(S0814)この時、閲覧者識別情報も併せて送信される。
閲覧サーバは閲覧要求があった場合は、閲覧者識別情報を確認し、閲覧条件と一致しているか否かを判定し、一致している場合は閲覧処理(S0811)を行うが、否の場合か閲覧要求がない場合は閲覧処理をパスする。
閲覧処理は、閲覧サーバから送られてきたシミュレーション結果を閲覧端末側でアプリ画面に表示する。(S0815)また、時系列が把握しやすい折れ線グラフや、比率が把握しやすい円グラフなど閲覧者が所望する操作に応じて表示を変更することも考えられる。
以上述べてきた動作方法により、閲覧端末は、閲覧サーバからシミュレーション結果を取得して閲覧することができる。
<実施形態2(主に請求項2に対応):ハードウエア構成>
【0073】
ハードウエア的構成は、図5ないし6に示す、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末0500と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバ0600と、に加えて、図9に示す閲覧端末0900を有する。
閲覧端末0900は、CPU0901と、バス0902、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)0903と主メモリ0904とI/O0905などを備えており、閲覧者識別情報を取得する閲覧者識別情報取得プログラム0917と、取得した閲覧者識別情報を保持する閲覧者識別情報保持プログラム0918と、保持されている閲覧者識別情報と関連付けて閲覧サーバのシミュレーション結果を閲覧するための要求である閲覧要求を出力する閲覧要求出力プログラム0919と、閲覧処理部にて処理されるシミュレーション結果を閲覧するための閲覧プログラム0920と、をさらに保持する。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態2(主に請求項2に対応):効果>
【0074】
上記したように、この実施形態2に係るコンサルティング導入システムでは、金融商品の購入を検討する際に説明者が用いたシミュレーション結果を、被説明者である閲覧者のスマートフォン等の情報端末においても閲覧・ダウンロード可能とし、閲覧者がこれを後に再利用することが可能となる。例えば、自宅に帰ってからシミュレーション結果を検討する、家族に見せて情報共有を行った上で意思決定を行う、金融機関に提示して金融商品の購入を行う、といったことを可能とする効果を奏する。
<実施形態3(主に請求項3に対応)>
<実施形態3(主に請求項3に対応):概要>
【0075】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、実施形態2のコンサルティング導入システムに加えて、閲覧端末が閲覧権限情報を第三者の端末に出力可能で、その出力を受けた端末は閲覧端末として機能するシステムである。閲覧端末は、第三者識別情報を閲覧サーバから新規に発行を受けて取得する場合と、すでに登録されている識別情報から閲覧端末で選択して取得する場合とがある。
<実施形態3(主に請求項3に対応):構成>
【0076】
本実施形態のコンサルティング導入システムは、実施形態2のシミュレーション端末は、図3に示すように変数入力受付部0301と、シミュレーション実行部0302と、シミュレーション結果取得部0303と、シミュレーション結果保持部0304と、シミュレーション結果表示部0305と、アップロード受付部0306と、閲覧者選択部0307と、アップロード部0308と、を有するシミュレーション端末0300と、シミュレーション結果取得部0309と、シミュレーション結果閲覧保持部0310と、閲覧処理部0311と、を有する閲覧サーバ0390と、図10に示すように、閲覧者識別情報取得部1012と、閲覧者識別情報保持部1013と、閲覧要求出力部1014と、閲覧部1015と、を有する閲覧端末1000に加えて、閲覧端末は、さらに閲覧処理部で第三者にシミュレーション結果を閲覧させるための閲覧者識別情報である第三者閲覧者識別情報を取得する第三者閲覧者識別情報取得部1016と、取得した第三者閲覧者識別情報を出力する第三者閲覧者識別情報出力部1017と、を有する。
<実施形態3:構成の説明>
<実施形態3:構成の説明 閲覧端末:第三者閲覧者識別情報取得部(形態1)>
【0077】
「第三者閲覧者識別情報取得部」1016は、閲覧処理部で第三者にシミュレーション結果を閲覧させるための閲覧者識別情報である第三者閲覧者識別情報を取得する。
第三者閲覧者識別情報取得部は、閲覧サーバ等に対して、第三者閲覧者識別情報の発行を要求し、閲覧サーバ等は閲覧者識別情報を発行し第三者閲覧者識別情報として応答する。要求を受けた第三者閲覧者がすでに登録されていると特定できる場合は、その閲覧者識別情報を第三者閲覧者識別情報として応答する。まだ登録されていない場合でも原則的には真正な要求である場合には第三者閲覧者識別情報を応答する。真正であるかは、その要求権限があるかによって主に判断される。原則的に要求権限を持つのはそのシミュレーション結果の閲覧権原を原始的に取得した閲覧者又は閲覧端末であり、初期の閲覧条件にて許容された対象となる。閲覧サーバが閲覧者識別情報を発行する場合、要求のあったシミュレーション結果に対してのみ閲覧が可能となる場合と、新規閲覧者として登録して他のシミュレーション結果の閲覧条件としても使用可能なものとするかは、どちらでも構わない。第三者閲覧者識別情報とは、被説明者がシミュレーション結果を共有することを望む第三者(例えば、金融機関、家族等)を唯一に識別する情報であり、第三者閲覧者の所持するスマートフォン等の携帯端末にインストールされたシミュレーション結果閲覧用アプリのアプリIDやメールアドレス、説明者の属する本システム運営会社の運営するシミュレーションサイトのログインIDやパスワード等として提供されることが想定される。また、この情報は、閲覧者識別情報と同様に、被説明者がアプリをインストールする際やサイトにログインする際に自身で入力して取得されると、運営会社がランダムあるいは系列的に付与すると、閲覧者の属性を反映して付与すると問わず、第三者閲覧者自身が閲覧者識別情報を既に取得している場合は、これと同一であると、独立して付与すると問わない。なお、第三者閲覧者識別情報は、閲覧者識別情報に付加的な情報が加えられたものであってもよい。例えば、閲覧端末に保持されている識別情報に枝番を加えた情報などが考えられる。閲覧サーバで、原始的に識別情報を配布した被説明者が閲覧にアクセスしたのか、被説明者から許可を得た第三者閲覧者がアクセスしたのか識別し、関連付けて認識できるからである。このようにオリジナルの識別情報に付加情報を加えた情報を第三者閲覧者識別番号とするよう構成することも可能である。
<実施形態3:構成の説明 閲覧端末:第三者閲覧者識別情報出力部>
【0078】
「第三者閲覧者識別情報出力部」1017は、取得した第三者閲覧者識別情報を出力する。
この出力は閲覧端末よりネットワークを介して第三者閲覧者の所持もしくは管理・占有する情報端末に送信されることにより行われる。これは、例えば第三者に対してメールにシミュレーション結果を閲覧可能とするURLを添付して送信する、あるいはメールにシミュレーション結果閲覧用アプリのダウンロードURLとともにアプリID(閲覧者識別情報であってもよい)を送付する、近距離無線で第三者閲覧者の情報端末に対してURLを送信する、あるいはQRコード(登録商標)の形式で出力し、第三者閲覧者にこれをQRコード(登録商標)リーダーにより読み取らせることにより、これを用い閲覧サーバにアクセスさせる、といった方法で行われることが考えられるが、これらに限らない。
<実施形態3:構成の説明 閲覧端末:第三者閲覧者識別情報取得部(形態2)>
【0079】
第三者閲覧情報取得部は閲覧端末内から取得する形態も構成可能である。この場合、事前に登録されている閲覧者識別情報を保持しておりその中から選択する場合と、新規に発行する場合とが考えられる。この場合、後述するようなサービスを想定している。被説明者が既知の第三者を選択する場合の他に、相談できる専門知識を持つ第三者がいない場合が多い。そのため、本発明のコンサルティング導入システムが、相談相手を紹介するものである。例えば図33に示すように、複数のファイナンシャルプランナーが表示され、被説明者が相談を受けたいファイナンシャルプランナーを選択し、相談を申込むようなアプリが相談者となる第三者を紹介してくれるサービスである。被説明者は、第三者に相談したい場合、希望するファイナンシャルプランナーに相談を申込み、シミュレーション資料を共有した後、面談又はオンラインによる相談、メールによる相談など希望の相談方法で相談することができる。このようなシステムの場合、第三者識別情報取得部は、選択されたファイナンシャルプランナーの識別情報を生成する役割を持つ。具体的には、選択可能なファイナンシャルプランナーの識別情報を保持しており、被説明者が選択したファイナンシャルプランナーに対応した識別情報を応答するように構成される。また、第三者閲覧者識別情報取得部が例えばランダムに生成しても構わない。どちらの場合も、取得した第三者閲覧者識別情報で閲覧可能にするために、第三者閲覧者識別情報出力部で閲覧サーバに出力する。
<実施形態3:構成の説明 閲覧端末:第三者閲覧者識別情報出力部(形態2)>
閲覧端末で第三者閲覧者識別情報が生成された場合、第三者閲覧者識別情報出力部は、閲覧サーバに直接第三者閲覧者識別情報を応答し、閲覧サーバ側で閲覧条件を更新するとともに、ファイナンシャルプランナーに対しては、相談の申込みがあったことを通知する。こうすることで、ファイナンシャルプランナーは、特に認証の操作をすることなく、閲覧サーバからシミュレーション結果を確認することができる。
<実施形態3(主に請求項3に対応):動作方法>
【0080】
本実施形態3のコンサルティング導入システムの動作方法としては、図11に示すように、前記シミュレーション端末は、変数入力受付ステップ1101と、シミュレーション実行ステップ1102と、シミュレーション結果取得ステップ1103と、シミュレーション結果保持ステップ1104と、シミュレーション結果表示ステップ1105と、アップロード受付ステップ1106と、閲覧者選択ステップ1107と、アップロードステップ1108と、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション結果取得ステップ1109と、シミュレーション結果閲覧保持ステップ1110と、閲覧処理ステップ1111と、を実行するのに加えて、閲覧端末は、閲覧者識別情報取得ステップ1112と、閲覧者識別情報保持ステップ1113と、閲覧要求出力ステップ1114と、閲覧ステップ1115と、を実行するのに加えて、さらに閲覧処理部で第三者にシミュレーション結果を閲覧させるための閲覧者識別情報である第三者閲覧者識別情報を取得する第三者閲覧者識別情報取得ステップ1116と、取得した第三者閲覧者識別情報を出力する第三者閲覧者識別情報出力ステップ1117と、を実行する。
<実施形態3 処理の流れ>
【0081】
図11、本発明のコンサルティング導入システムの動作方法である処理の流れを示すフローチャートである。実施形態2と重複する部分の説明は省略し、異なる部分の説明のみ行う。
閲覧端末は、閲覧ステップS115でシミュレーション内容の閲覧を可能にし、被説明者が閲覧を終了した場合は、第三者にシミュレーション内容の相談をするかを確認する。ここで、第三者に相談するメリットやお勧めのファイナンシャルプランナーを表示するなど、被説明者に相談を促すような表示を行うことも考えられる。被説明者が、第三者に相談を希望する旨の選択がなされた場合、第三者識別情報取得ステップ(S1112)に移行する。ここでは、被説明者の家族や、もともと相談している金融機関の担当者などを選択する場合で、すでにユーザーIDなど既知の第三者閲覧識別情報がある場合は入力し、ない場合は、ゲストコードなどシミュレーション結果ごとに対応した個別コードをアプリ側で発行するなどの方法が考えられる。ゲストコードを選択した場合、被説明者はそのコードを第三者閲覧者に通知するようにする。また、アプリ側でお勧めしたファイナンシャルプランナーが選択された場合は、対応する第三者閲覧識別情報を発行する。その後、発行された第三者閲覧識別情報を送付する。(S1117)この時送付先としては、閲覧サーバに送信する場合と、閲覧サーバと第三者の通信端末との両方に送付する場合が考えられる。閲覧サーバでは、取得した第三者閲覧識別情報に基づいて、閲覧条件を更新し、第三者の通信端末では、閲覧端末としての環境を構築後、第三者閲覧識別情報を用いて認証を行い、シミュレーション結果を閲覧するといった流れとなる。また、第三者閲覧識別情報の出力形式として、バーコードやQRコード(登録商標)が考えられる。これを被説明者は、閲覧を希望する第三者にメールなどで送信するようにすることも考えられるが、上記説明以外にも、第三者に閲覧の認証を与える方法であれば構わない。なお、被説明者が、第三者の閲覧を希望しない場合は、S1116、S1117の処理はパスされる。
<実施形態3(主に請求項3に対応):ハードウエア構成>
【0082】
ハードウエア的構成は、図5ないし6に示す取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末0500と、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバ0600と、図12に示す閲覧端末1200を有する。
閲覧端末1200は、CPU1201と、バス1202、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)1203と主メモリ1204とI/O1205などを備えており、閲覧者識別情報取得プログラム1212と、閲覧者識別情報保持プログラム1213と、閲覧要求出力プログラム1214と、閲覧プログラム1215と、に加えて、閲覧処理部で第三者にシミュレーション結果を閲覧させるための閲覧者識別情報である第三者閲覧者識別情報を取得する第三者閲覧者識別情報取得プログラム1221と、取得した第三者閲覧者識別情報を出力する第三者閲覧者識別情報出力プログラム1222と、をさらに保持する。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態3(主に請求項3に対応):効果>
【0083】
上記したように、この実施形態3に係るコンサルティング導入システムでは、閲覧端末が閲覧権限情報を第三者の端末に出力可能とする。このように、被説明者が第三者に対してシミュレーション結果の閲覧(あるいはこれに加えてダウンロード)権限を付与することを可能とする権限を有することにより、家族や金融機関等の第三者に対しても被説明者に関するシミュレーション結果を共有し、これらの者と協議の上で金融商品購入の意思決定を行うことを可能とする。すなわち、例えば家族の資産状況や保険や年金の支払、積立、および受領状況や、保有する財産の運用状況を考慮して金融商品の購入について話し合い、購入の意思決定を行うことや、金融機関に対して自身の資産及び収支状況およびその変化の見通しを開示することで、より適した証券や金融商品の購入のアドバイスを得ることが可能となる、といった効果を奏する。
<実施形態4(主に請求項4に対応)>
<実施形態4(主に請求項4に対応):概要>
【0084】
この実施形態で想定される利用シーンは、金融商品等の営業を初めての顧客に行い、シミュレーションを行ったのちにその顧客を閲覧サーバ等に登録して、その顧客が自端末でシミュレーション結果を閲覧できるようにシミュレーション結果を閲覧サーバにアップロードする場面を想定している。つまり、本実施形態では、シミュレーションを先に行い、その後に顧客を登録するという手順である。
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、実施形態2または3のコンサルティング導入システムに加え、第三者閲覧者識別情報を発行しないで、又はこの発行に加えて閲覧サーバからメールアドレスで特定される端末に対して閲覧者識別情報を通知する。
<実施形態4(主に請求項4に対応):構成>
【0085】
本実施形態のコンサルティング導入システムは、図13に示すように、シミュレーション端末は、変数入力受付部1301と、シミュレーション実行部1302と、シミュレーション結果取得部1303と、シミュレーション結果保持部1304と、シミュレーション結果表示部1305と、アップロード受付部1306と、閲覧者選択部1307と、アップロード部1308と、を有するシミュレーション端末1300と、シミュレーション結果取得部1309と、シミュレーション結果閲覧保持部1310と、閲覧処理部1311とを有する閲覧サーバ1390と、図7に示すように、閲覧者識別情報取得部0712と、閲覧者識別情報保持部0713と、閲覧要求出力部0714と、閲覧部0715と、を有する閲覧端末0700に加えて、シミュレーション端末の閲覧者選択部は、閲覧サーバに情報がない閲覧者を選択するための未知閲覧者選択可能手段1318と、閲覧サーバに情報がない閲覧者の選択がなされた場合にその閲覧者が利用しているメールアドレスの入力を促す閲覧者メールアドレス入力促進手段1319と、入力されたメールアドレスを保持するメールアドレス保持手段1320と、保持されているメールアドレスを閲覧サーバに対して出力するメールアドレス出力部1321と、を有し、閲覧サーバは、出力されたメールアドレスを取得するメールアドレス取得部1322を有し、閲覧処理部は、メールアドレスが取得された場合にはそのメールアドレスを宛先としてシミュレーション結果閲覧保持部に保持されているシミュレーション結果のURLと、閲覧者識別情報を通知するURL閲覧者識別情報通知手段1323と、から構成される。
<実施形態4:構成の説明>
<実施形態4:構成の説明 シミュレーション端末:未知閲覧者選択可能手段>
【0086】
「未知閲覧者選択可能手段」1318は、シミュレーション端末の閲覧者選択部において、閲覧サーバに情報がない閲覧者を選択する。
説明者は、未だ閲覧サーバ等に未登録の被説明者に自身が所持するシミュレーション端末を用いてシミュレーション結果を閲覧させ、その被説明者がシミュレーション結果を共有したいかを確認し、もしシミュレーション結果共有を希望する場合には、新規の閲覧者である未知閲覧者に対するシミュレーション結果共有を希望する旨(必ずしも意図がこれと同一の表現のボタン、選択肢等でなくてもよい。つまり、この「旨」はこれに必ずしも限定されるものでない。)を選択し、シミュレーション端末に入力する。
<実施形態4:構成の説明 シミュレーション端末:メールアドレス入力促進手段>
【0087】
「メールアドレス入力促進手段」1319は、閲覧サーバに情報がない閲覧者の選択がなされた場合にその閲覧者が利用しているメールアドレスの入力を促す。これは新規にその被説明者の閲覧者識別情報を発行するための手順である。
前述の入力において、未知閲覧者に対するシミュレーション結果共有が希望された場合、未知閲覧者については閲覧サーバに情報が存在しない。そこでこの場合、シミュレーション端末画面において、未知閲覧者のメールアドレスを登録するよう促す入力画面表示がなされる。そして、その促しにしたがって被説明者のメールアドレスを入力するようにする。メールアドレスは一のメールアドレスのみを入力できるように構成することが望ましい。シミュレーション結果は個人情報であり、複数同時に閲覧可能とすると情報漏洩が生じる可能性が高まるからである。また複数のメールアドレスを入力する入力するように構成する場合には、複数端末で同時にシミュレーション結果を閲覧できないように閲覧サーバを構成することが考えられる。
<実施形態4:構成の説明 シミュレーション端末:メールアドレス保持手段>
【0088】
「メールアドレス保持手段」1320は、入力されたメールアドレスを保持する。
個人情報保護の観点から、メールアドレスはRAM上に保持し、閲覧サーバに送信後は消去するようにすることが望ましい。シミュレーション端末は、タブレット端末のようなもので、顧客先に持ち出すことが想定される。従って盗難や紛失のリスクがあり、個人情報漏洩の可能性があるので重要な情報は、一時保持とし、必要が無くなったら消すようにする。
<実施形態4:構成の説明 シミュレーション端末:メールアドレス出力部>
【0089】
「メールアドレス出力部」1321は、保持されているメールアドレスを閲覧サーバに対してネットワークを介して出力する。
シミュレーション端末は、タブレット端末なので、Wifi(登録商標)や移動体通信などを介してインターネットに接続される。また、ポータブルアクセスポイントや、スマートフォンのデザリング機能を使用する場合は、Wifi(登録商標)以外にも、Bluetooth(登録商標)や、USB(登録商標)を経由する場合もあるが、ネットワークに接続する方法であればすべて含まれる。
<実施形態4:構成の説明 閲覧サーバ:メールアドレス取得部>
【0090】
「メールアドレス取得部」1322は、出力されたメールアドレスを取得する。
閲覧サーバは、シミュレーション端末より送信された未知閲覧者のメールアドレスをネットワークを介して受信する。受信したメールアドレスは、URL閲覧者識別情報通知手段での送付先メールアドレスとして使用する。
<実施形態4:構成の説明 閲覧サーバ:URL閲覧者識別情報通知手段>
【0091】
「URL閲覧者識別情報通知手段」1323は、閲覧処理部において、メールアドレスが取得された場合にはそのメールアドレスを宛先としてシミュレーション結果閲覧保持部に保持されているシミュレーション結果のURLと、閲覧者識別情報を通知する。
閲覧サーバは、未知閲覧者のメールアドレスに対して、シミュレーション結果を閲覧可能なリンクであるURLと、閲覧者識別情報を送信する。また、これとともに、未知閲覧者に対して付与された第三者閲覧者識別情報である閲覧者識別情報を送信することも可能である。これにより、未知閲覧者は、被説明者のアプリID等である閲覧者識別情報を自身のスマートフォン等の情報端末にダウンロードしたシミュレーション結果閲覧アプリのアプリIDに用いる等して、あるいは運営会社のサイト等に閲覧者識別情報を用いてログインする等して、シミュレーション結果を閲覧することも可能となる。また、この際に実施形態3で述べた態様により第三者閲覧者識別情報を出力し、これとともにメールが送信されるよう構成しても良い。なお、送信するURLには閲覧条件に従って各種のURLを選択可能に構成してもよい。例えば閲覧可能時間が制限されているURL、閲覧内容がさらに制限されるURL、閲覧可能時間帯が制限されているURL、端末の種類や、端末で利用されているOSの種類に制限を有するURL等である。
【0092】
なお、第三者閲覧者識別情報により閲覧サーバにアクセスする者、ないし被説明者の閲覧者識別情報により閲覧サーバにアクセスした第三者閲覧者は、更に他の第三者閲覧者に対してこれらの識別情報を付与する権限を有せず、シミュレーション結果を閲覧する権限を有するに留まるよう構成することが想定されるが、第三者閲覧者に、被説明者の承諾によりさらに他の第三者閲覧者に対して識別情報を付与する権限を与える、あるいは後述の実施形態5の態様による閲覧を許可させるよう構成しても差支えない。また、第三者閲覧者はシミュレーション結果を閲覧する権限を有するにとどまり、ダウンロードする権限を付与されないと構成することも可能である。また、第三者閲覧者による閲覧期間を限定して閲覧できるよう構成しても良い。例えば、被説明者が金融機関に対してこれを提示して金融商品の購入を相談する日の、当該面談時間帯にのみ閲覧可能とする、というように構成することも可能である。これにより、被説明者の個人情報を含むシミュレーション結果が第三者閲覧者によりいたずらに拡散したり、漏洩されたり、目的外に利用されたりすることを防ぐ事が可能となる。
【0093】
また、第三者閲覧者と被説明者で異なる内容を閲覧可能と構成し、第三者閲覧者による閲覧内容を限定するよう構成しても良い。また、シミュレーション結果を算出した基礎となる被説明者の属性情報については、第三者閲覧者が閲覧可能であると構成しても良いが、閲覧範囲を限定する、あるいは閲覧を不可とするよう構成することができる。この閲覧範囲は、第三者閲覧者が複数存在する場合には、第三者閲覧者毎に異なるよう構成しても良い。例えば、配偶者に被説明者の資産状況に関する属性情報を閲覧可能とする場合に、特有財産に関する情報については閲覧不可とする、あるいは金融機関を第三者閲覧者とする場合には、シミュレーション結果のみ閲覧可能とし、これの基礎となった属性情報については表示されないよう構成する、といった処理が可能であるよう構成することも可能である。
<実施形態4(主に請求項4に対応):動作方法>
【0094】
本実施形態4のコンサルティング導入システムの動作方法としては、前記シミュレーション端末は、変数入力受付ステップ1401と、シミュレーション実行ステップ1402と、シミュレーション結果取得ステップ1403と、シミュレーション結果保持ステップ1404と、シミュレーション結果表示ステップ1405と、アップロード受付ステップ1406と、閲覧者選択ステップ1407と、アップロードステップ1408と、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション結果取得ステップ1409と、シミュレーション結果閲覧保持ステップ1410と、閲覧処理ステップ1411と、を実行し、閲覧端末は、閲覧者識別情報取得ステップ1412と、閲覧者識別情報保持ステップ1413と、閲覧要求出力ステップ1414と、閲覧ステップ1415に加えて、シミュレーション端末の閲覧者選択ステップは、閲覧サーバに情報がない閲覧者を選択するための未知閲覧者選択可能サブステップ1418と、閲覧サーバに情報がない閲覧者の選択がなされた場合にその閲覧者が利用しているメールアドレスの入力を促す閲覧者メールアドレス入力促進サブステップ1419と、入力されたメールアドレスを保持するメールアドレス保持サブステップ1420と、保持されているメールアドレスを閲覧サーバに対して出力するメールアドレス出力ステップ1421と、を有し、閲覧サーバは、出力されたメールアドレスを取得するメールアドレス取得ステップ1422を有し、閲覧処理ステップは、メールアドレスが取得された場合にはそのメールアドレスを宛先としてシミュレーション結果閲覧保持部に保持されているシミュレーション結果のURLと、閲覧者識別情報を通知するURL閲覧者識別情報通知サブステップ1423と、を実行する。
<実施形態4 処理の流れ>
【0095】
図14、本発明のコンサルティング導入システムの動作方法である処理の流れを示すフローチャートである。実施形態3と重複する部分の説明は省略し、異なる部分の説明のみ行う。
閲覧者選択ステップS1407は、被説明者を閲覧者として選択する処理に加えて、未知閲覧者を選択する場合は、未知閲覧者選択可能サブステップに移行する。未知閲覧者を選択する場合としては、被説明者が家族や知人の有識者にシミュレーション情報を共有したいと希望した場合と、被説明者が新規顧客である場合がある。未知閲覧者選択可能サブステップでは、例えば、シミュレーション画面上の端部に「新規閲覧」などのボタンが配置され、それを押して、新規閲覧者の情報入力画面に移行させる処理である。(S1418)その後、閲覧者のメールアドレスを入力する画面が表示される。(S1419)閲覧者のメールアドレスが入力され確定(OKボタンを押す等)されたら、RAMに閲覧者識別情報と関連付けて、メールアドレスを一時保持する。(S1420)メールアドレスは個人情報なので、個人情報保護の観点からは一時保持が望ましいが、不揮発性メモリに記録する場合も考えられる。この場合、顧客住所録などとして管理できるので、顧客サポートの利便性が向上する。その後、シミュレーション結果をアップロード(S1408)した後、メールアドレスが保持されている場合は、メールアドレスを閲覧サーバにネットワーク経由で送信する。以上がシミュレーション端末の追加の処理の流れとなる。
閲覧サーバは、シミュレーション端末からメールアドレスの通知があった場合は、メールアドレスを取得し(S1409)、URL閲覧者識別情報通知ステップ(S1422)を処理する。メールアドレスの通知がない場合は、S1422の処理はパスする。URL閲覧者識別情報通知ステップでは、取得したメールアドレスに対して、シミュレーション結果を確認するためのURLと閲覧者識別情報をメールで送信する。URLとは、インターネット上のWebページのアドレスであるが、文字であっても良いし、QRコード(登録商標)などのコード化されたものであっても良い。
以上が閲覧サーバにおける追加処理である。
<実施形態4(主に請求項4に対応):ハードウエア構成>
【0096】
ハードウエア的構成は、図15に示すように、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末1500と、図16に示す取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバ1600と、図9に示す閲覧端末0900を有する。
シミュレーション端末1500は、CPU1501と、バス1502、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)1503と主メモリ1504とI/O1505などを備えており、変数入力受付プログラム1506と、シミュレーション実行プログラム1507と、シミュレーション結果取得プログラム1508と、シミュレーション結果保持プログラム1509と、シミュレーション結果表示プログラム1510と、アップロード受付プログラム1511と、閲覧者選択プログラム1512と、アップロードプログラム1513と、に加えて、閲覧者選択ステップは、閲覧サーバに情報がない閲覧者を選択するための未知閲覧者選択可能サブプログラム1523と、閲覧サーバに情報がない閲覧者の選択がなされた場合にその閲覧者が利用しているメールアドレスの入力を促す閲覧者メールアドレス入力促進サブプログラム1524と、入力されたメールアドレスを保持するメールアドレス保持サブプログラム1525と、保持されているメールアドレスを閲覧サーバに対して出力するメールアドレス出力プログラム1526とをさらに保持する。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
前記閲覧サーバ1600は、CPU1601と、バス1602、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)1603と主メモリ1604とI/O1605などを備えており、シミュレーション結果取得プログラム1614と、シミュレーション結果閲覧保持プログラム1615と、閲覧処理プログラム1616と、に加えて、出力されたメールアドレスを取得するメールアドレス取得プログラム1627を有し、閲覧処理プログラムは、メールアドレスが取得された場合にはそのメールアドレスを宛先としてシミュレーション結果閲覧保持部に保持されているシミュレーション結果のURLと、閲覧者識別情報を通知するURL閲覧者識別情報通知サブプログラム1628とを保持する。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態4(主に請求項4に対応):効果>
【0097】
上記したように、この実施形態4に係るコンサルティング導入システムでは、第三者閲覧者識別情報を発行しないで、又はこの発行に加えて、閲覧サーバからメールアドレスで特定される端末に対して閲覧者識別情報を通知する。これにより、金融機関等に対して、閲覧者登録をせず一時的にシミュレーション結果の共有を行う許可を与え、シミュレーション結果を共有することが可能となる効果を奏する。
また、被説明者がユーザー登録の無い、新規顧客である場合は、この方法により共有することで、顧客開拓に有効である。
<実施形態5(主に請求項5に対応)>
<実施形態5(主に請求項5に対応):概要>
【0098】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、実施形態4のコンサルティング導入システムに加え、被説明者等の閲覧者の所持する情報端末に、シミュレーション結果を閲覧するためのプログラムをダウンロードし、閲覧端末を構成することを可能とするコンサルティング導入システムである。
<形態5(主に請求項5に対応):構成>
【0099】
本実施形態のコンサルティング導入システムは、実施形態4のコンサルティング導入システムである、図13に示す変数入力受付部1301と、シミュレーション実行部1302と、シミュレーション結果取得部1303と、シミュレーション結果保持部1304と、シミュレーション結果表示部1305と、アップロード受付部1306と、閲覧者選択部1307と、未知閲覧者選択可能手段1318と、閲覧者メールアドレス入力促進手段1319と、メールアドレス保持手段1320と、メールアドレス出力部1321と、アップロード部1308と、を有するシミュレーション端末1300と、図17に示すように、シミュレーション結果取得部1709と、シミュレーション結果閲覧保持部1710と、閲覧処理部1711と、URL閲覧者識別情報通知手段1723と、メールアドレス取得部1722と、を有する閲覧サーバ1700と、図7に示すように、閲覧者識別情報取得部0712と、閲覧者識別情報保持部0713と、閲覧要求出力部0714と、閲覧部0715と、を有する閲覧端末0700とに加えて、閲覧サーバ1700は、閲覧端末を汎用コンピュータ上で構成するためのプログラムである閲覧端末構成プログラムを保持する閲覧端末構成プログラム保持部1724と、保持されている閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求を受付けるダウンロード要求受付部1725と、ダウンロード要求を受付けた場合に、その要求に応じて閲覧端末構成プログラムをダンロードする閲覧端末構成プログラムダウンロード部1726と、を有するとともに、前記閲覧処理部は、前記URLの通知をするアドレスに対して、前記ダウンロード要求受付部へのダウンロード要求用URLを通知するダウンロード要求URL通知手段1727と、から構成される。
<実施形態5:構成の説明>
<実施形態5:構成の説明 閲覧サーバ:閲覧端末構成プログラム保持部>
【0100】
「閲覧端末構成プログラム保持部」1724は、閲覧サーバにおいて、閲覧端末を汎用コンピュータ上で構成するためのプログラムである閲覧端末構成プログラムを保持する。該閲覧端末構成プログラムは、閲覧端末を構成するスマートフォンなどにインストールして実行するインストーラであっても良いし、都度ダウンロードしてブラウザ上で実行するプログラムであっても良い。
閲覧端末構成プログラムには、閲覧者識別情報を保持するプログラムや、シミュレーション結果を表やグラフといった所定の形式で閲覧するために必要な処理を行うためのプログラムが含まれる。具体的には、閲覧者の所持するスマートフォンでシミュレーション結果を閲覧させる閲覧アプリのプログラム等である。なお、構成される閲覧端末はスタンドアローンでシミュレーション機能を有するように構成されてもよい。「汎用コンピュータ」にはいわゆる汎用のOS(LINUX(登録商標)、WINDOWS(登録商標)など)を用いるデスクトップパソコンやノートパソコンの他に、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、書籍リーダー端末などの携帯型端末も含まれる。
<実施形態5:構成の説明 閲覧サーバ:ダウンロード要求受付部>
【0101】
「ダウンロード要求受付部」1725は、保持されている閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求を受付ける。
閲覧端末からネットワークを介してダウンロード要求を閲覧サーバのダウンロード要求受付部が受信することが想定されるが、これに限らず、閲覧サーバとは別に閲覧アプリサーバ等が構成されることを妨げない。ダウンロード要求を受け付けると、閲覧端末構成プログラムダウンロード部に、ダウンロードの開始を指示する。なお、後述のダウンロード要求URL通知部で通知した真正な通知に基づいてそのダウンロード要求がなされているかチェックする機能を有するように構成することが好ましい。真正な通知であるかの判断は、通知の中に含まれる暗号や、暗号に基づいた情報などが折り返し要求に含まれているかなどで判断するように構成することができる。
<実施形態5:構成の説明 閲覧サーバ:閲覧端末構成プログラムダウンロード部>
【0102】
「閲覧端末構成プログラムダウンロード部」1726は、ダウンロード開始の指示をダウンロード要求受付部から受付けた場合に、その要求に応じて閲覧端末構成プログラムをダンロードする。
これは閲覧サーバからネットワークを介して閲覧端末に対し閲覧端末構成プログラムを送信することにより行われる。閲覧端末構成プログラムは複数種類のプログラムから選択されてダウンロードするように構成することができる。この選択は、後述するダウンロード要求URL通知部によって行われる通知に含まれるキー情報に含めるように構成することができる。汎用コンピュータでは、キー情報又はキー情報に基づいて生成される情報をダウンロード要求に含ませて送信するように構成し、そのキー情報等に基づいて前記選択がなされるように構成することができる。
<実施形態5:構成の説明 閲覧サーバ:ダウンロード要求URL通知手段>
【0103】
「ダウンロード要求URL通知手段」1727は、閲覧処理部において、前記URLの通知をするアドレスに対して、前記ダウンロード要求受付部へのダウンロード要求用URLを通知する。
また、前述の新規の第三者閲覧者である未知閲覧者に対してシミュレーション結果を閲覧可能なURLを通知する際に、閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求も同時に行えるよう、ダウンロード要求用のURLを通知する。これにより、未知閲覧者は自身のスマートフォン等の端末に閲覧端末構成プログラムをダウンロードし、閲覧アプリ等を用いてシミュレーション結果を閲覧することが可能となる。この未知閲覧者によるシミュレーション結果閲覧を可能とするURLは、例えばこの情報が第三者閲覧者に対して通知されてから、期間を限定してアクセス可能とするように構成することも可能である。これにより、実施形態4で前述したのと同様に、被説明者の個人情報を含むシミュレーション結果が第三者閲覧者によりいたずらに拡散したり、漏洩されたり、目的外に利用されたりすることを防ぐ事が可能となる。
<実施形態5(主に請求項5に対応):動作方法>
【0104】
本実施形態5のコンサルティング導入システムの動作方法を図18に示す。これは、前記シミュレーション端末は、変数入力受付ステップ1801と、シミュレーション実行ステップ1802と、シミュレーション結果取得ステップ1803と、シミュレーション結果保持ステップ1804と、シミュレーション結果表示ステップ1805と、アップロード受付ステップ1806と、閲覧者選択ステップ1807と、未知閲覧者選択可能サブステップ1818と、閲覧者メールアドレス入力促進サブステップ1819と、メールアドレス保持サブステップ1820と、メールアドレス出力ステップ1821と、アップロードステップ1808と、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション結果取得ステップ1809と、シミュレーション結果閲覧保持ステップ1810と、閲覧処理ステップ1811と、URL閲覧者識別情報通知サブステップ1823と、を有するのに加えて、閲覧端末を汎用コンピュータ上で構成するためのプログラムである閲覧端末構成プログラムを保持する閲覧端末構成プログラム保持ステップ1824と、保持されている閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求を受付けるダウンロード要求受付ステップ1825と、ダウンロード要求を受付けた場合に、その要求に応じて閲覧端末構成プログラムをダンロードする閲覧端末構成プログラムダウンロードステップ1826と、を有するとともに、前記閲覧処理ステップは、前記URLの通知をするアドレスに対して、前記ダウンロード要求受付部へのダウンロード要求用URLを通知するダウンロード要求URL通知サブステップ1827と、をさらに有し、閲覧端末は、閲覧者識別情報取得ステップ1812と、閲覧者識別情報保持ステップ1813と、閲覧要求出力ステップ1814と、閲覧ステップ1815と、第三者閲覧者識別情報取得ステップ1816と、第三者閲覧者識別情報出力ステップ1817と、閲覧端末構成プログラム取得ステップ1828と、閲覧端末構成プログラム展開ステップ1829を実行するコンサルティング導入システムの動作方法である。
<実施形態5 処理の流れ>
【0105】
図18は、実施形態5の制御の流れを示すフローチャートである。実施形態4と重複する部分の説明は省略する。
閲覧サーバは、シミュレーション端末からメールアドレスの通知があったら、メールアドレスを取得し(S1822)、ダウンロードプログラムの所在を示すURLを、取得したメールアドレスにメールとして送信する。(S1827)メールアドレスを取得していない場合は、S1827の処理をパスする。その後、ダウンロード要求があった場合は、閲覧端末構成プログラムをダウンロードする。(S1826)ダウンロード要求がない場合は、S1826の処理はパスする。
閲覧端末はスマートフォンのような通信端末上で動作するプログラムであるが、閲覧サーバからメールを受け取り、ダウンロードURLを入手したら、ダウンロードURLにアクセスすることで、閲覧端末としての動作を開始する。まず、ダウンロードURLにアクセスすることで、ダウンロード要求が発行される。その後、ダウンロードが開始され、プログラムのダウンロードが完了すると、動作が可能なように、スマートフォン上に展開されて閲覧端末の動作が開始する。
以上の流れから、スマートフォンなどの通信端末に専用のプログラムが無い場合でも、適宜プログラムを取得して閲覧端末としての動作が可能になる。
<実施形態5(主に請求項5に対応):ハードウエア構成>
【0106】
ハードウエア的構成は、図15に示す取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末1500と、図19に示す取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバ1900と、図9に示す閲覧端末0900を有する。
前記閲覧サーバ1900は、CPU1901と、バス1902、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)1903と主メモリ1904とI/O1905などを備えており、シミュレーション結果取得プログラム1914と、シミュレーション結果閲覧保持プログラム1915と、閲覧処理プログラム1916と、URL閲覧者識別情報通知サブプログラム1926と、メールアドレス取得プログラム1925とに加えて、閲覧端末を汎用コンピュータ上で構成するためのプログラムである閲覧端末構成プログラムを保持する閲覧端末構成プログラム保持プログラム1929と、保持されている閲覧端末構成プログラムのダウンロード要求を受付けるダウンロード要求受付プログラム1930と、ダウンロード要求を受付けた場合に、その要求に応じて閲覧端末構成プログラムをダンロードする閲覧端末構成プログラムダウンロードプログラム1931と、を有するとともに、前記閲覧処理プログラムは、前記URLの通知をするアドレスに対して、前記ダウンロード要求受付部へのダウンロード要求用URLを通知するダウンロード要求URL通知サブプログラム1932と、をさらに保持する。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態5(主に請求項5に対応):効果>
【0107】
上記したように、この実施形態5に係るコンサルティング導入システムでは、被説明者等の閲覧者の所持する情報端末に、シミュレーション結果を閲覧するためのプログラムをダウンロードし、閲覧端末を構成することを可能とする。これにより、閲覧者は特に閲覧するための環境を別途準備する必要が無く、また特にプログラムのインストールを意識することなく閲覧を行うことができる。また未知閲覧者についても、シミュレーション結果の閲覧を可能とするURLが送信された際に、同時に自身のスマートフォン等の端末に閲覧端末構成プログラムをダウンロードし、閲覧アプリ等を用いてシミュレーション結果を閲覧することが可能となり、より閲覧が容易となる効果を奏する。
<実施形態6(主に請求項6に対応)>
<実施形態6(主に請求項6に対応):概要>
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、実施形態1等のコンサルティング導入システムに加えて、個々の金融商品等、商品別にシミュレーションを行い、この結果を閲覧可能とするコンサルティング導入システムである。
<実施形態6(主に請求項6に対応):構成>
【0108】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムでは、図20に示すように、変数入力受付部2001と、シミュレーション実行部2002と、シミュレーション結果取得部2003と、シミュレーション結果保持部2004と、シミュレーション結果表示部2005と、アップロード受付部2006と、閲覧者選択部2007と、アップロード部2008と、有するシミュレーション端末2000と、シミュレーション結果取得部0309と、図3に示すように、シミュレーション結果閲覧保持部0310と、閲覧処理部0311と、を有する閲覧サーバ0390に加えて、シミュレーション端末は、商品を識別する商品識別情報を保持する商品識別情報保持部2028を有し、前記変数入力受付部は、保持されている商品識別情報と関連付けた変数である商品別変数の入力を受付ける商品別変数入力受付手段2029を有し、シミュレーション結果保持部は、前記商品識別情報と関連付けられた変数を含むシミュレーション結果である商品別シミュレーション結果を保持する商品別シミュレーション結果保持手段2030を有するコンサルティング導入システムである。
<実施形態6:構成の説明>
<実施形態6:構成の説明 シミュレーション端末:商品識別情報保持部>
【0109】
「商品識別情報保持部」2028は、商品を識別する商品識別情報を保持する。
商品識別情報は、個々の商品を唯一に認識する情報であり、系列的に付与されると、商品の区分(例えば、保険、投資信託等)や販売会社のコード等に従って与えられると問わない。また、この識別情報に関連付けて、その商品の特性を示す情報も併せて保持する。例えば、運用対象に係る情報や、運用利回り、リスク、信託報酬、買付手数料、通貨等商品を選択するうえで必要となる情報である。
運用対象とは、国内株式、海外株式、国内債券、外国債券、不動産、金、コモディティなどであり、商品選択時に、フィルタとして使用される可能性がある。運用利回りは、年間の利益率で、商品選択の際、ソートされる条件として使用される可能性がある。リスクは、最大見込まれる年間下落率や、格付け機関による格付け、などが考えられ購入時に留意しておく必要のある内容である。また、信託報酬や買付手数料は、購入の際の検討条件となり、ソートされる条件として使用される可能性がある。
<実施形態6:構成の説明 シミュレーション端末:商品別変数入力受付手段>
【0110】
「商品別変数入力受付手段」2029は、前記変数入力受付部において、保持されている商品識別情報と関連付けた変数である商品別変数の入力を受付ける。
これにより、商品毎の特性に応じて、必要な変数を用いてシミュレーションを行うことが可能となる。
例えば、学資保険については子供の数と生年月日、学校の区分等の情報を必須の入力項目とする、等の運用が想定される。
そのほか、金融商品では、商品の買い付け方法(月々均等金額か、均等口数か)、分配金・配当の処理(再投資か受け取るか)、などの変数が考えられる。
また保険商品では、条件により掛け金が異なってくるため、死亡時保証金、入院時手当、手術時一時金、年払いか月払いかなどの入力が考えられる。
<実施形態6:構成の説明 シミュレーション端末:商品別シミュレーション結果保持手段>
【0111】
「商品別シミュレーション結果保持手段」2030は、シミュレーション結果保持部において、前記商品識別情報と関連付けられた変数を含むシミュレーション結果である商品別シミュレーション結果を保持する。
これにより、被説明者は商品間でシミュレーション結果を比較対照し、購入の意思決定を行うことが可能となる。このシミュレーション結果は、個々の商品別に閲覧可能とするのみではなく、複数の商品別シミュレーション結果をまとめて閲覧可能とするよう構成することが望ましい。これにより、異なる金融商品を購入した場合に、収支および資産状況がどのように変化するのか、比較対照をおこなった上で購入意思決定を行うことが可能となる。また、複数の金融商品を、被説明者の予算の中から所定の割合で購入した場合の収支及び資産状況についてもまとめて閲覧可能とすることが考えられる。この場合、購入比率を変化させてシミュレーションを行い、結果を出力するよう構成することができる。
こうした複数のシミュレーション結果のうち、一部のみを第三者閲覧者に閲覧可能とすることも想定される。例えば、証券会社を第三者閲覧者とする場合には、保険に関する商品別シミュレーション結果は閲覧対象としない、あるいは、配偶者に対しては被説明者の特有財産により購入予定の金融商品のシミュレーション結果については閲覧対象としない、等の運用が考えられる。
<実施形態6(主に請求項6に対応):動作方法>
【0112】
本実施形態6のコンサルティング導入システムの動作方法は、図21に示すように、前記シミュレーション端末は、商品を識別する商品識別情報を保持する商品識別情報保持ステップ2128と、変数入力受付ステップ2101と、保持されている商品識別情報と関連付けた変数である商品別変数の入力を受付ける商品別変数入力受付サブステップ2129と、シミュレーション実行ステップ2102と、シミュレーション結果取得ステップ2103と、シミュレーション結果保持ステップ2104と、前記商品識別情報と関連付けられた変数を含むシミュレーション結果である商品別シミュレーション結果を保持する商品別シミュレーション結果保持サブステップ2130と、シミュレーション結果表示ステップ2105と、アップロード受付ステップ2106と、閲覧者選択ステップ2107と、アップロードステップ2108と、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション結果取得ステップ2109と、シミュレーション結果閲覧保持ステップ2110と、閲覧処理ステップ2111と、を実行するコンサルティング導入システムの動作方法からなっている。
<実施形態6 処理の流れ>
【0113】
図21は、実施形態6のシミュレーション端末の動作の流れを示すフローチャートである。実施形態1から5と重複する部分については説明を省略する。商品識別情報保持ステップS2128で、商品識別情報である商品を特定するコードとその商品に係る情報を関連付けて記録する。この商品識別情報は、不揮発性メモリに記録し、一度記録したら以降保持しておくようにし、処理開始時に確認して、更新された情報や追加情報があれば、その情報のみ更新するようにしても良いし、処理開始時にすべて更新するように構成しても良い。変数入力受付ステップ(S2101)で、被説明者の情報を入力する処理を実行後、商品別変数入力受付サブステップ(S2129)で、商品に係る変数を入力する。ここでは、対象の商品を選択して、その商品のシミュレーションに必要な情報を入力するようにしても良いし、商品の選択とは別に、全商品のシミュレーションに必要な情報をまとめて入力しておいて、シミュレーション時にそのデータから必要な情報を取得するように構成しても良い。その後、選択された商品のシミュレーションを実行し(S2102)、シミュレーション結果保持ステップ(S2104)で商品ごとにシミュレーション結果を分けて、保持するようにする。(S2130)これは、メモリ内の所定の領域に、商品ごとに領域を分けて記録するようにする。そうして、例えば、商品識別情報であるコードとメモリ上の番地を関連付けるなどすると、シミュレーション結果を後から参照しやすくなる。
<実施形態6(主に請求項6に対応):ハードウエア的構成>
【0114】
ハードウエア的構成は、ハードウエア的構成は、図22に示すように、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末2200と、図6に示すように、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバ0600と、からなる。
前記シミュレーション端末2200は、CPU2201と、バス2202、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2203と主メモリ2204とI/O2205などを備えており、商品を識別する商品識別情報を保持する商品識別情報保持プログラム2233と、保持されている商品識別情報と関連付けた変数である商品別変数の入力を受付ける商品別変数入力受付サブプログラム2234と、変数入力受付プログラム2206と、シミュレーション実行プログラム2207と、シミュレーション結果取得プログラム2208と、シミュレーション結果保持プログラム2209と、前記商品識別情報と関連付けられた変数を含むシミュレーション結果である商品別シミュレーション結果を保持する商品別シミュレーション結果保持サブプログラム2235と、シミュレーション結果表示プログラム2210と、アップロード受付プログラム2211と、閲覧者選択プログラム2212と、アップロードプログラム2213と、を保持している。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態6(主に請求項6に対応):効果>
【0115】
上記したように、この実施形態6に係るコンサルティング導入システムでは、商品別にシミュレーションを行い、この結果を閲覧可能とする。これにより、被説明者は商品間でシミュレーション結果を比較対照し、購入の意思決定を行うことが可能となるという効果を奏する。
<実施形態7(主に請求項7に対応)>
<実施形態7(主に請求項7に対応):概要>
【0116】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムは、実施形態6のコンサルティング導入システムに加えて、個々の金融商品等、商品別に受け付けた変数を基にシミュレーションを行い、この結果を閲覧可能とするコンサルティング導入システムである。
<実施形態7(主に請求項7に対応):構成>
【0117】
本実施形態に係るコンサルティング導入システムでは、図23に示すように、実施形態6の、商品識別情報保持部2328と、変数入力受付部2301と、商品別変数入力受付手段2329と、シミュレーション実行部2302と、シミュレーション結果取得部2303と、シミュレーション結果保持部2304と、商品別シミュレーション結果保持手段2330と、シミュレーション結果表示部2305と、アップロード受付部2306と、閲覧者選択部2307と、アップロード部2308と、有するシミュレーション端末2300と、図3に示すように、結果取得部0309と、シミュレーション結果閲覧保持部0310と、閲覧処理部0311と、を有する閲覧サーバ0390に加えて、シミュレーション実行部は、商品別変数の入力に応じて異なるシミュレーションを実行するための商品別シミュレーション実行手段を2331とを有するコンサルティング導入システムである。
<実施形態7:構成の説明>
<実施形態7:構成の説明 シミュレーション端末:商品別シミュレーション実行手段>
【0118】
「商品別シミュレーション実行手段」2031は、商品別変数の入力に応じて異なるシミュレーションを実行する。
商品別変数の入力が異なる場合とは、個々の商品の特性や制度設計により、シミュレーション実行時に考慮すべき変数が異なる場合等である。例えば同じ学資保険においてもAという学資保険においては当初の一時金が必要となるが、Bという学資保険においてはこれが不要であり、積立金のみにより運用がなされる、といった場合に、Aについては一時金の金額情報を入力し、Bについては毎月の積立金額のみを入力し、シミュレーションを行う、といったことが想定される。
また、国内株式を中心とした金融商品では、国内の景気動向やインフレ率などを考慮したシミュレーションが必要となるが、外国株式を中心とした金融商品では、海外の景気動向の他に為替レートなども大きく影響する。また、コモディティなどの先物取引では、株式とは異なる要因を考慮する必要がある。
このため、金融商品に応じて、異なるシミュレーションエンジンを使用することで、より精度の高いシミュレーションが可能になる。
<実施形態7(主に請求項7に対応):処理の流れ>
【0119】
本実施形態6のコンサルティング導入システムの動作方法は、図24に示すように、前記シミュレーション端末は、商品識別情報保持ステップ2428と、商品別変数入力受付サブステップ2429と、変数入力受付ステップ2401と、シミュレーション実行ステップ2402と、シミュレーション結果取得ステップ2403と、シミュレーション結果保持ステップ2404と、商品別シミュレーション結果保持サブステップ2430と、シミュレーション結果表示ステップ2405と、アップロード受付ステップ2406と、閲覧者選択ステップ2407と、アップロードステップ2408と、を実行し、前記閲覧サーバは、シミュレーション結果取得ステップ2409と、シミュレーション結果閲覧保持ステップ2410と、閲覧処理ステップ2411と、に加えて、シミュレーション実行ステップは、商品別変数の入力に応じて異なるシミュレーションを実行するための商品別シミュレーション実行サブステップを2431とを実行する。
<実施形態7(主に請求項7に対応):ハードウエア的構成>
【0120】
ハードウエア的構成は、ハードウエア的構成は、図25に示すように、取得したシミュレーション結果を保持するシミュレーション結果保持部を有するシミュレーション端末2500と、図6に示すように、取得したシミュレーション結果をネットワークによって閲覧可能に保持するシミュレーション結果閲覧保持部を有する閲覧サーバ0600と、からなる。
前記シミュレーション端末2500は、CPU2501と、バス2502、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2503と主メモリ2504とI/O2505などを備えており、商品識別情報保持プログラム2533と、商品別変数入力受付サブプログラム2534と、変数入力受付プログラム2506と、シミュレーション実行プログラム2507と、シミュレーション結果取得プログラム2508と、シミュレーション結果保持プログラム2509と、商品別シミュレーション結果保持サブプログラム2535と、シミュレーション結果表示プログラム2510と、アップロード受付プログラム2511と、閲覧者選択プログラム2512と、アップロードプログラム2513と、に加えて、シミュレーション実行プログラムは、商品別変数の入力に応じて異なるシミュレーションを実行するための商品別シミュレーション実行サブプログラム2536を保持している。そしてCPUがこれらのプログラムを読み出し、メインメモリに格納し、実行する。
<実施形態7(主に請求項7に対応):効果>
【0121】
上記したように、この実施形態7に係るコンサルティング導入システムでは、個別の商品の特性に応じたシミュレーションを行うことが可能となる。これにより、精度の高いシミュレーションが可能になり、類似の商品間でも個々の商品の特性を考慮し比較対照することが可能となり、被説明者の意思決定に資するという効果を奏する。
【符号の説明】
【0122】
変数入力受付部 0301
シミュレーション実行部 0302
シミュレーション結果取得部 0303
シミュレーション結果保持部 0304
シミュレーション結果表示部 0305
アップロード受付部 0306
シミュレーション端末 0300
閲覧者選択部 0307
アップロード部 0308
シミュレーション結果取得部 0309
シミュレーション結果閲覧保持部 0310
閲覧処理部 0311
閲覧サーバ 0390
閲覧者識別情報取得部 0712
閲覧者識別情報保持部 0713
閲覧要求出力部 0714
閲覧部 0715
閲覧端末 0700
第三者閲覧者識別情報取得部 1016
第三者閲覧者識別情報出力部 1017
未知閲覧者選択可能手段 1318
閲覧者メールアドレス入力促進手段 1319
メールアドレス保持手段 1320
メールアドレス出力部 1321
メールアドレス取得部 1322
URL閲覧者識別情報通知手段 1323
閲覧端末構成プログラム保持部 1724
ダウンロード要求受付部 1725
閲覧端末構成プログラムダウンロード部 1726
ダウンロード要求URL通知手段 1727
商品識別情報保持部 2028
商品別変数入力受付手段 2029
商品別シミュレーション結果保持手段 2030
商品別シミュレーション実行手段 2231
変数入力受付ステップ 0401
シミュレーション実行ステップ 0402
シミュレーション結果取得ステップ 0403
シミュレーション結果保持ステップ 0404
シミュレーション結果表示ステップ 0405
アップロード受付ステップ 0406
閲覧者選択ステップ 0407
アップロードステップ 0408
シミュレーション結果取得ステップ 0409
シミュレーション結果閲覧保持ステップ 0410
閲覧処理ステップ 0411
閲覧者識別情報取得ステップ 0812
閲覧者識別情報保持ステップ 0813
閲覧要求出力ステップ 0814
閲覧ステップ 0815
第三者閲覧者識別情報取得ステップ 1116
第三者閲覧者識別情報出力ステップ 1117
未知閲覧者選択可能サブステップ 1418
閲覧者メールアドレス入力促進サブステップ 1419
メールアドレス保持サブステップ 1420
メールアドレス出力ステップ 1421
メールアドレス取得ステップ 1422
URL閲覧者識別情報通知サブステップ 1423
閲覧端末構成プログラム保持ステップ 1824
ダウンロード要求受付ステップ 1825
閲覧端末構成プログラムダウンロードステップ 1826
ダウンロード要求URL通知サブステップ 1827
商品識別情報保持ステップ 2128
商品別変数入力受付サブステップ 2129
商品別シミュレーション結果保持サブステップ 2130
商品別シミュレーション実行サブステップ 2431
シミュレーション端末 0500
CPU 0501
バス 0502
不揮発性メモリ 0503
主メモリ 0504
I/O 0505
変数入力受付プログラム 0506
シミュレーション実行プログラム 0507
シミュレーション結果取得プログラム 0508
シミュレーション結果保持プログラム 0509
シミュレーション結果表示プログラム 0510
アップロード受付プログラム 0511
閲覧者選択プログラム 0512
アップロードプログラム 0513
閲覧サーバ 0600
シミュレーション結果取得プログラム 0614
シミュレーション結果閲覧保持プログラム 0615
閲覧処理プログラム 0616
閲覧端末 0900
閲覧者識別情報取得プログラム 0917
閲覧者識別情報保持プログラム 0918
閲覧要求出力プログラム 0919
閲覧プログラム 0920
第三者閲覧者識別情報取得プログラム 1221
第三者閲覧者識別情報出力プログラム 1222
未知閲覧者選択可能サブプログラム 1523
閲覧者メールアドレス入力促進サブプログラム 1524
メールアドレス保持サブプログラム 1525
メールアドレス出力プログラム 1526
メールアドレス取得プログラム 1627
URL閲覧者識別情報通知サブプログラム 1628
閲覧端末構成プログラム保持プログラム 1929
ダウンロード要求受付プログラム 1930
閲覧端末構成プログラムダウンロードプログラム 1931
ダウンロード要求URL通知サブプログラム 1932
商品識別情報保持プログラム 2233
商品別変数入力受付サブプログラム 2234
商品別シミュレーション結果保持サブプログラム 2235
商品別シミュレーション実行サブプログラム 2536
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33