(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】管理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1091 20230101AFI20240404BHJP
【FI】
G06Q10/1091
(21)【出願番号】P 2023058850
(22)【出願日】2023-03-31
【審査請求日】2023-09-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523085245
【氏名又は名称】キャンバス社会保険労務士法人
(73)【特許権者】
【識別番号】519420861
【氏名又は名称】株式会社batton
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】西澤 秀成
(72)【発明者】
【氏名】川人 寛徳
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/017398(WO,A1)
【文献】特開2023-027948(JP,A)
【文献】RPAで楽々処理!勤怠管理データは自動で収集&集計,[online],2019年11月01日,P.1-3,[2023年10月26日検索],インターネット,<URL:https://www.heartcore.co.jp/mining_spirit/topics/20181101.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
勤怠データを取得可能な勤怠データ取得部と、
ロボティックプロセスオートメーションワークフロー(RPAワークフロー)を前記勤怠データに対して実行可能なRPA実行部と、
前記RPAワークフローの実行結果を用いて前記勤怠データの取得元において前記勤怠データを更新可能な勤怠データ更新部と、
を備え
る制御部と、
前記勤怠データを記憶する記憶部と、を備え、
前記勤怠データは、1以上の出退勤時刻データを含み、
前記出退勤時刻データは、出勤日と対応付けられ、出勤時刻及び/又は退勤時刻を有し、
前記RPA実行部は、前記RPAワークフロー
において、前記出勤時刻を有し、かつ、前記退勤時刻を有しない所定出退勤時刻データを検知し、検知された該所定出退勤時刻データの存在を通知し、該所定出退勤時刻データに前記出勤時刻より後の所定退勤時刻を付与
し、
前記勤怠データ更新部は、前記RPAワークフローの実行結果を用いて、前記出退勤時刻データを更新する、
勤怠データの管理装置。
【請求項2】
前記RPA実行部は、前記出勤時刻から前記退勤時刻までの時間が特定範囲に含まれない特定出退勤時刻データを検知し、検知された該特定出退勤時刻データの存在を通知し、前記出勤時刻からの時間が前記特定範囲に含まれるよう前記特定出退勤時刻データを更新するワークフローを実行可能である、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
取得された前記勤怠データに基づいて出勤時刻及び退勤時刻が通常の勤務パターンのうちであるかの判別に係る機械学習を行うことが可能な機械学習部をさらに備え、
前記RPA実行部は、前記機械学習に基づいて前記出退勤時刻データが通常の勤務パターンのうちであるか判別し、前記通常の勤務パターンのうちであると判別されなかった特別出退勤時刻データを通知するワークフローを実行可能である、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記出退勤時刻データに係る作業量を取得可能な作業量取得部をさらに備え、
前記RPA実行部は、前記出退勤時刻データに基づく就労時間に対する前記作業量が指定範囲に含まれるかを判別し、前記指定範囲に含まれると判別されなかった指定作業量に係る指定出退勤時刻データを通知するワークフローを実行可能である、
請求項1に記載の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タイムカード等を用いて出勤時刻及び退勤時刻を含む勤怠データを記録し、従業員等の勤怠を管理することが行われている。しかしながら、このような管理では、退勤時刻の打刻漏れ等のミスにより、従業員等の勤怠が正確に把握されないことが懸念される。また、このような管理では、出勤時刻及び/又は退勤時刻に係る不正な打刻が行われることも懸念される。このような事情により、勤怠データに係るミス・不正を検知し、勤怠の管理を支援する手段が求められている。
【0003】
勤怠の管理を支援することに関し、特許文献1は、センサノードがセンサにより取得したセンサデータ及び作業者が操作する計算機への作業情報を受信する外部通信部と、上記センサデータから上記作業者の行動状態を示す行動指標を算出する作業品質評価部と、上記作業情報から上記作業者の作業を特定する作業特定部と、上記特定された作業に対して、上記行動指標を上記作業の品質を表す作業品質情報として関連づける作業品質計算部と、を有することを特徴とするサーバを開示している。
【0004】
特許文献1の技術は、PC上での作業や、作業の結果作られたファイルごとに、その作業の品質を記録することを可能とし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、作業者が操作する計算機に加えて、センサを有するセンサノードを設けて該センサノードからのセンサデータを受信可能とするようサーバを構成する等の追加の労力を要する。したがって、特許文献1の技術は、勤怠データに係る管理を支援する装置・システム等の構成に係る労力を低減する点において、さらなる改良の余地がある。
【0007】
加えて、特許文献1の技術は、PCに係る作業についてその品質を記録し得るに留まる。したがって、特許文献1の技術は、PCに係る作業に限定されない広い範囲の勤怠データそのものに係るミス・不正を検知し、勤怠の管理を支援する点においても、さらなる改良の余地がある。
【0008】
本発明の目的は、勤怠データそのものに係るミス・不正等を検知して勤怠の管理を支援することと該支援に係る追加の労力を低減することとの両立である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ロボティックプロセスオートメーションワークフロー(RPAワークフロー)を用いて勤怠データに係る判別を行い、この判別に基づく通知等を行うこと等によって、上記の目的を達成できることを見いだした。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
本発明は、勤怠データを取得可能な勤怠データ取得部と、ロボティックプロセスオートメーションワークフロー(RPAワークフロー)を前記勤怠データに対して実行可能なRPA実行部と、前記RPAワークフローの実行結果を用いて前記勤怠データの取得元において前記勤怠データを更新可能な勤怠データ更新部と、を備え、前記勤怠データは、1以上の出退勤時刻データを含み、前記出退勤時刻データは、出勤日と対応付けられ、出勤時刻及び/又は退勤時刻を有し、前記RPAワークフローは、前記出勤時刻を有し、かつ、前記退勤時刻を有しない所定出退勤時刻データを検知し、検知された該所定出退勤時刻データの存在を通知し、該所定出退勤時刻データに前記出勤時刻より後の所定退勤時刻を付与するワークフローを含む、勤怠データの管理装置を提供する。
【0011】
ユーザーがアプリケーションのグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)で何らかのワークフローを実行するのを監視・識別してアクションリストを作成し、記録したワークフローをGUI上で直接繰り返すことで自動化を実行するロボティックプロセスオートメーションワークフロー(RPAワークフロー)が利用されている。RPAワークフローは、プログラム・スクリプト等を記述するコーディングが不要であるため、プログラミング経験のない利用者であっても、コーディングに習熟するために多大な労力を費やすことなく、ワークフローを記録可能である。
【0012】
本発明は、出勤時刻を有し、かつ、退勤時刻を有しない、すなわち何らかのミス又は不正が疑われる所定出退勤時刻データを検知し、検知された該所定出退勤データの存在を通知するワークフローをRPAワークフローによって実行する。これにより、本発明は、勤怠データそのものに係るミス・不正を検知して勤怠の管理を支援することと該支援に係る追加の労力をRPAワークフローによって低減することとを両立できる。
【0013】
加えて、本発明は、退勤時刻に係る上述のミス又は不正が検知された所定出退勤データに出勤時刻より後の所定退勤時刻を付与するRPAワークフローを実行し、このRPAワークフローの実行結果を用いて勤怠データを取得元において更新できる。これにより、本発明は、検知されたミス又は不正に係る修正結果を逐一取得元の勤怠データに反映させる労力を低減できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、勤怠データそのものに係るミス・不正等を検知して勤怠の管理を支援することと該支援に係る追加の労力を低減することとを両立できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明するものである。
【0017】
<システムS>
図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。以下、本実施形態のシステムSの好ましい態様の一例が、
図1を用いて説明される。
【0018】
システムSは、少なくとも、管理装置1を含む。システムSは、ネットワークNを介して管理装置1と通信可能な端末Tをさらに含むことが好ましい。これにより、既存の端末Tは、ネットワークNを介して管理装置1の機能を利用可能となる。
【0019】
〔管理装置1〕
管理装置1は、制御部11と記憶部12と通信部13とを備える。管理装置1の種類は、特に限定されない。管理装置1の種類は、例えば、サーバ装置、クラウドサーバ、端末等でよい。端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
【0020】
[制御部11]
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
【0021】
制御部11は、必要に応じて記憶部12及び/又は通信部13と協働する。そして、制御部11は、管理装置1で実行される本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素である、勤怠データ取得部111、作業量取得部112、RPA実行部113、確認部114、勤怠データ更新部115、機械学習部116等を実現する。本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素それぞれが提供する機能は、後述する管理処理の好ましい流れの説明において示される。
【0022】
[記憶部12]
記憶部12は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によるデータのストレージ部を有する。
【0023】
記憶部12は、ネットワークNを介してNAS、SAN、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
【0024】
記憶部12には、マイクロコンピューターで実行されるプログラム、ロボティックプロセスオートメーションワークフロー(RPAワークフロー)を実行可能なロボット等が記憶されている。また、記憶部12には、勤怠データ121、機械学習データ等が記憶され得る。
【0025】
該プログラムは、該プログラムと対応付けられたコード(ギフトコード)を介してサーバ等から取得可能であることが好ましい。これにより、管理装置1の利用者は、ギフトコードを送信する簡易な手順で、端末等を管理装置1として利用可能とする該プログラムを第三者と共有できる。該第三者は、受信したギフトコードを用いて該プログラムを取得し、自らが用いる端末等を管理装置1として利用できる。
【0026】
(勤怠データ121)
勤怠データ121には、1以上の出退勤時刻データが含まれる。1以上の出退勤時刻データそれぞれは、出勤日と対応付けられている。また、出退勤時刻データそれぞれには、出勤時刻及び/又は退勤時刻が含まれる。このような出退勤時刻データが含まれた勤怠データ121が記憶部12に格納されることにより、管理装置1は、勤怠データに係るミス・不正等を検知して勤怠の管理を支援できる。
【0027】
勤怠データ121には、被雇用者等を識別可能な被雇用者情報がさらに含まれることが好ましい。これにより、管理装置1は、被雇用者ごとに勤怠の管理を行える。勤怠データ121には、出退勤時刻データに係る作業量がさらに含まれることが好ましい。これにより、管理装置1は、就労時間に対する作業量に係る管理を行える。
【0028】
勤怠データ121には、出退勤時刻データを識別できる出退勤時刻データIDと、対応する出退勤時刻データとが関連付けて格納されることが好ましい。これにより、管理装置1は、出退勤時刻データIDを用いて対象者情報を管理し得る。
【0029】
図2は、勤怠データ121の一例である。
図2に示す例には、出退勤時刻データID「T0001」に関し、被雇用者「山田太郎」が出勤日「2023年4月1日」において出勤時刻「9時00分」に出勤を打刻したものの、退勤時刻が打刻されていないことを示す出退勤時刻データと作業量「50」とが格納されている。また、
図2に示す例には、出退勤時刻データID「T0002」に関し、被雇用者「山田太郎」が出勤日「2023年4月2日」において出勤時刻「9時00分」に出勤を打刻し、退勤時刻「17時00分」に退勤を打刻したことを示す出退勤時刻データと作業量「100」とが格納されている。
【0030】
記憶部12に
図2に示す勤怠データ121が格納されていることにより、管理装置1は、被雇用者「山田太郎」の「2023年4月1日」「2023年4月2日」に係る勤怠の管理を行える。管理装置1は、例えば、2023年4月1日において山田太郎が就労時間8時間かつ作業量100であったことから、作業量50である2023年4月1日の就労時間を4時間程度と見積り、それに基づいて予想した退勤時刻を2023年4月1日の出退勤時刻データに付与するよう促す管理を行える。
【0031】
(機械学習データ)
機械学習データには、出勤時刻及び退勤時刻が通常の勤務パターンのうちであるかの判別の判別に係る勤務パターン判別機械学習データが含まれる。勤務パターン判別機械学習データは、取得された勤怠データに基づく、出勤時刻及び退勤時刻が通常の勤務パターンのうちであるかの判別を学習したデータである。記憶部12に勤務パターン判別機械学習データが格納されることにより、管理装置1は、機械学習に基づいて出退勤時刻データが通常の勤務パターンのうちであるか判別し、通常の勤務パターンのうちであると判別されなかった特別出退勤時刻データを通知するワークフローを実行できる。
【0032】
(ロボット)
ロボットは、RPA実行部113によって実行されるロボティックプロセスオートメーションワークフロー(RPAワークフロー)の動作を示すデータである。ロボットのフォーマット等は、特に限定されない。
【0033】
記憶部12には、少なくとも、指定された勤怠データから、出勤時刻を有し、かつ、退勤時刻を有しない所定出退勤時刻データを検知し、検知された該所定出退勤データの存在を通知し、該所定出退勤データに出勤時刻より後の所定退勤時刻を付与する第1ワークフローを実行可能な第1ロボットが格納される。
【0034】
記憶部12には、指定された勤怠データから、出勤時刻から退勤時刻までの時間が特定範囲に含まれない特定出退勤時刻データを検知し、検知された該特定出退勤データの存在を通知し、出勤時刻からの時間が特定範囲に含まれるよう特定退勤時刻を更新する第2ワークフローを実行可能な第2ロボットが格納されることが好ましい。
【0035】
記憶部12には、指定された勤怠データから、機械学習に基づいて出退勤時刻データが通常の勤務パターンのうちであるか判別し、通常の勤務パターンのうちであると判別されなかった特別出退勤時刻データを通知する第3ワークフローを実行可能な第3ロボットが格納されることが好ましい。
【0036】
記憶部12には、指定された勤怠データから、出退勤時刻データに基づく就労時間に対する作業量が指定範囲に含まれるかを判別し、指定範囲に含まれると判別されなかった指定作業量に係る指定出退勤時刻データを通知するワークフローを実行可能な第4ロボットが格納されることが好ましい。
【0037】
[通信部13]
通信部13は、管理装置1をネットワークNに接続して端末T等と通信可能にするものであれば特に限定されない。通信部13として、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、無線LANに接続可能なデバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0038】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、管理装置1及び端末T等を互いに通信可能にするものであれば特に限定されない。ネットワークNの種類は、例えば、インターネット、携帯電話ネットワーク、無線LAN等である。
【0039】
〔端末T〕
端末Tは、勤怠データの管理に用いられるものであれば、特に限定されない。端末Tは、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
【0040】
端末Tは、後述される管理処理に関し、処理される勤怠データを指定する勤怠データ指定処理、勤怠データを更新するか否かの判断材料に用いられる各種情報を表示する表示処理、端末Tの利用者により行われた勤怠データを更新するか否かの判断結果を管理装置1に提供する判断結果提供処理等を実行可能である。
【0041】
〔管理処理のメインフローチャート〕
図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
図4は、
図3に続く図である。
図5は、
図4に続く図である。
図6は、
図5に続く図である。以下、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例が、
図3から
図6を用いて説明される。
【0042】
[RPA記録ステップ]
管理処理は、上述の第1ワークフローを実行可能な第1ロボットに係る操作を記録する第1RPA記録ステップ等、上述の各種ワークフローを実行可能な各種ロボットに係る操作を記録するRPA記録ステップを含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、プログラミング経験のない利用者に、コーディングに習熟するために多大な労力を費やさせることなく、ワークフローを実行可能なロボットに係る操作を記録可能である。すなわち、管理装置1は、勤怠データの取得、閲覧、編集等に係る手順が異なる様々なアプリケーションについて、より少ない労力でワークフローを記録可能である。
【0043】
管理装置1は、勤怠データを取得する勤怠データ取得ステップ(ステップS1からステップS2)を実行する。
【0044】
[ステップS1:勤怠データを取得するか判別]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、勤怠データ取得部111を実行する。そして、制御部11は、勤怠データ取得部111に係る、勤怠データを取得するか判別する処理を実行する(ステップS1、勤怠データ取得判別ステップ)。勤怠データを取得すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS2に移す。勤怠データを取得すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS1に移す。
【0045】
勤怠データ取得判別ステップは、特に限定されない。勤怠データ取得判別ステップは、例えば、端末Tを介して利用者から指示があった場合に勤怠データを取得すると判別する手順、給料日前の所定タイミングであれば勤怠データを取得すると判別する手順等でよい。
【0046】
勤怠データ取得判別ステップが端末Tを介して利用者から指示があった場合に勤怠データを取得すると判別する手順を含むことにより、雇用主は、被雇用者について勤怠を管理する必要を感じた任意のタイミングで勤怠データに打刻漏れ等があるか確認し、修正する管理を行える。
【0047】
勤怠データ取得判別ステップが給料日前の所定タイミングであれば勤怠データを取得すると判別する手順を含むことにより、雇用主は、給料を支払う前に勤怠データに打刻漏れ等があるか確認し、修正する管理を行える。
【0048】
[ステップS2:勤怠データを取得]
制御部11は、勤怠データ取得部111に係る、ステップS1で取得すると判別された勤怠データを取得する処理を実行する(ステップS2、勤怠データ取得実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS3に移す。
【0049】
勤怠データ取得実行ステップは、勤怠データを取得する処理を実行するものであれば、特に限定されない。勤怠データ取得実行ステップは、例えば、利用者によって指定された勤怠データを記憶部12、端末T、又は外部のストレージから取得する手順を含む。勤怠データ取得実行ステップにおいて取得される勤怠データのフォーマットは、特に限定されない。該フォーマットは、CSV形式であることが好ましい。これにより、利用者は、CSV形式での出力が可能な勤怠データでさえあれば、管理装置1によって該勤怠データを管理できる。
【0050】
管理装置1は、作業量を取得する作業量取得ステップ(ステップS3からステップS4)を実行するよう構成されることが好ましい。
【0051】
[ステップS3:作業量を取得するか判別]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、作業量取得部112を実行する。そして、制御部11は、作業量取得部112に係る、ステップS2で取得された勤怠データに関する作業量を取得するか判別する処理を実行する(ステップS3、作業量取得判別ステップ)。作業量を取得すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS4に移す。作業量を取得すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0052】
[ステップS4:作業量を取得]
制御部11は、作業量取得部112に係る、ステップS3で取得すると判別された作業量を取得する処理を実行する(ステップS4、作業量取得実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0053】
作業量取得実行ステップは、ステップS2で取得された勤怠データに関する作業量を取得する処理を実行するものであれば、特に限定されない。作業量取得実行ステップは、例えば、ステップS2で取得された勤怠データに関する作業量を記憶部12、端末T、又は外部のストレージから取得する手順を含む。
【0054】
勤怠データ等を取得すると、管理装置1は、所定出退勤時刻データに係るRPAワークフロー等の各種RPAワークフローを実行するRPA実行ステップ(ステップS5からステップS18)を実行する。
【0055】
RPA実行ステップは、少なくとも、所定出退勤時刻データに係るRPAワークフローの実行に係る第1RPAステップ(ステップS5からステップS8)を含む。これにより、管理装置1は、出退勤時刻データにおいて退勤時刻の打刻漏れ等がある勤怠データを検知・通知する勤怠の管理を行える。
【0056】
[ステップS5:所定出退勤時刻データに係るRPAワークフローを実行]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、RPA実行部113を実行する。そして、制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データについて、第1ワークフローのうち、出勤時刻を有し、かつ、退勤時刻を有しない所定出退勤時刻データを検知するRPAワークフロー(所定出退勤時刻データに係るRPAワークフロー)を実行する処理を実行する(ステップS5、第1ワークフロー実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS6に移す。
【0057】
[ステップS6:所定出退勤時刻データが検知されたか判別]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS5において所定出退勤時刻データが検知されたか判別する処理を実行する(ステップS6、第1ワークフロー検知ステップ)。検知されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS7に移す。検知されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS9に移す。
【0058】
[ステップS7:検知された所定出退勤時刻データの存在を通知]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS6において検知されたと判別された所定出退勤時刻データの存在を通知する処理を実行する(ステップS7、第1ワークフロー通知ステップ)。制御部11は、処理をステップS8に移す。
【0059】
[ステップS8:所定退勤時刻の付与に係る確認を実行]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、確認部114を実行する。そして、制御部11は、確認部114に係る処理であって、ステップS7で通知された所定出退勤時刻データについて、出勤時刻より後の所定退勤時刻の付与に係る確認を実行する処理を実行する(ステップS8、第1ワークフロー確認ステップ)。制御部11は、処理をステップS19に移す。
【0060】
第1ワークフロー確認ステップにおける「所定退勤時刻の付与に係る確認」は、出勤時刻より後の所定退勤時刻を所定出退勤時刻データに付与することに係る確認である。これにより、管理装置1は、利用者の確認に基づいて所定退勤時刻を付与できる。所定退勤時刻は、出勤時刻より後であれば、特に限定されない。所定退勤時刻は、例えば、勤怠データに係る被雇用者の通常の退勤時刻、残業等がある場合の退勤時刻等でよい。
【0061】
RPA実行ステップは、特定出退勤時刻データに係るRPAワークフローの実行に関する第2RPAステップ(ステップS9からステップS12)を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、出退勤時刻データが示す労働時間が通常の労働時間の範囲(特定範囲)と異なる勤怠データを検知・通知する勤怠の管理を行える。
【0062】
[ステップS9:特定出退勤時刻データに係るRPAワークフローを実行]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データについて、第2ワークフローのうち、出勤時刻から退勤時刻までの時間が特定範囲に含まれない特定出退勤時刻データを検知するRPAワークフロー(特定出退勤時刻データに係るRPAワークフロー)を実行する処理を実行する(ステップS9、第2ワークフロー実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS10に移す。
【0063】
特定範囲は、出勤時刻から退勤時刻までの時間が通常の勤務態様に含まれない時間であることを示す範囲であれば、特に限定されない。特定範囲は、例えば、10時間以内等の管理者等が指定した時間、勤怠データに係る被雇用者の通常の労働時間、残業等がある場合の最大労働時間等に係る範囲でよい。
【0064】
[ステップS10:特定出退勤時刻データが検知されたか判別]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS9において特定出退勤時刻データが検知されたか判別する処理を実行する(ステップS10、第2ワークフロー検知ステップ)。検知されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS11に移す。検知されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS13に移す。
【0065】
[ステップS11:検知された特定出退勤時刻データの存在を通知]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS10において検知されたと判別された特定出退勤時刻データの存在を通知する処理を実行する(ステップS11、第2ワークフロー通知ステップ)。制御部11は、処理をステップS12に移す。
【0066】
[ステップS12:特定退勤時刻の更新に係る確認を実行]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、確認部114を実行する。そして、制御部11は、確認部114に係る処理であって、ステップS11で通知された特定出退勤時刻データに含まれる退勤時刻(特定退勤時刻)の更新に係る確認を実行する処理を実行する(ステップS12、第2ワークフロー確認ステップ)。制御部11は、処理をステップS19に移す。
【0067】
第2ワークフロー確認ステップにおける「特定退勤時刻の更新に係る確認」は、出勤時刻からの時間が特定範囲に含まれるよう特定退勤時刻を更新することに係る確認である。これにより、管理装置1は、利用者の確認に基づいて特定退勤時刻を更新できる。特定退勤時刻は、出勤時刻からの時間が特定範囲に含まれるものであれば、特に限定されない。特定退勤時刻は、例えば、勤怠データに係る被雇用者の通常の労働時間を出勤時刻に加えた退勤時刻、残業等がある場合の労働時間を出勤時刻に加えた退勤時刻等でよい。
【0068】
RPA実行ステップは、特別出退勤時刻データに係るRPAワークフローの実行に関する第3RPAステップ(ステップS13からステップS15)を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、機械学習に基づいて、出退勤時刻データが通常の勤務パターンと異なる勤怠データを検知・通知する勤怠の管理を行える。
【0069】
これにより、管理装置1は、例えば、通常の出勤時刻が8時45分から8時55分の範囲である被雇用者において9時5分を出勤時刻とする出退勤時刻が勤怠データに含まれていた場合に、該出退勤時刻を特別出退勤時刻データとして検知・通知できる。
【0070】
[ステップS13:特別出退勤時刻データに係るRPAワークフローを実行]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データについて、第3ワークフローのうち、機械学習に基づいて出退勤時刻データが通常の勤務パターンのうちであるか判別するRPAワークフロー(特別出退勤時刻データに係るRPAワークフロー)を実行する処理を実行する(ステップS13、第3ワークフロー実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS14に移す。
【0071】
[ステップS14:特別出退勤時刻データが検知されたか判別]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS13において特別出退勤時刻データが検知されたか判別する処理を実行する(ステップS14、第3ワークフロー検知ステップ)。検知されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS15に移す。検知されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS16に移す。
【0072】
[ステップS15:検知された特別出退勤時刻データの存在を通知]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS14において検知されたと判別された特別出退勤時刻データの存在を通知する処理を実行する(ステップS15、第3ワークフロー通知ステップ)。制御部11は、処理をステップS19に移す。
【0073】
RPA実行ステップは、指定出退勤時刻データに係るRPAワークフローの実行に関する第4RPAステップ(ステップS16からステップS18)を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、出退勤時刻データと作業量との関係が通常の範囲(指定範囲)にない勤怠データを検知・通知する勤怠の管理を行える。
【0074】
[ステップS16:指定出退勤時刻データに係るRPAワークフローを実行]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データ及びステップS4で取得された作業量について、第4ワークフローのうち、出退勤時刻データに基づく就労時間に対する作業量(生産性)が指定範囲に含まれるかを判別RPAワークフロー(指定出退勤時刻データに係るRPAワークフロー)を実行する処理を実行する(ステップS16、第4ワークフロー実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS17に移す。
【0075】
[ステップS17:指定範囲に含まれない作業量があるか判別]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS16において指定範囲に含まれない作業量があったか判別する処理を実行する(ステップS17、第4ワークフロー検知ステップ)。あったと判別した場合、制御部11は、処理をステップS18に移す。あったと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS21に移す。
【0076】
[ステップS18:指定出退勤時刻データの存在を通知]
制御部11は、RPA実行部113に係る処理であって、ステップS17において検知されたと判別された作業量に係る指定出退勤時刻データの存在を通知する処理を実行する(ステップS18、第4ワークフロー通知ステップ)。制御部11は、処理をステップS19に移す。
【0077】
[ステップS19:勤怠データを更新するか判別]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、確認部114を実行する。そして、制御部11は、確認部114に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データを更新するか判別する処理を実行する(ステップS19、確認ステップ)。更新すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS20に移す。更新すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS21に移す。
【0078】
確認ステップは、ステップS8、ステップS12等で実行された確認部114に係る確認について、確認を求められた利用者等が勤怠データの更新を指示した場合に勤怠データを更新すると判別する手順を含む。該指示は、確認部114に係る確認において示された内容に勤怠データを更新する指示であってもよく、確認部114に係る確認において示された内容と異なる内容に勤怠データを更新する指示であってもよい。
【0079】
これにより、管理装置1は、利用者の確認に基づく確実な処理によって、勤怠データを更新できる。
【0080】
[ステップS20:取得元において勤怠データを更新]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、勤怠データ更新部115を実行する。そして、制御部11は、勤怠データ更新部115に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データを、実行されたRPAワークフローの実行結果に基づいて、その取得元において更新する処理を実行する(ステップS20、勤怠データ更新ステップ)。制御部11は、処理をステップS21に移す。
【0081】
第3RPAステップが管理処理に含まれる場合、管理処理は、出勤時刻及び退勤時刻が通常の勤務パターンのうちであるかの判別に係る機械学習を行う機械学習ステップ(ステップS21)を含むことが好ましい。
【0082】
[ステップS21:機械学習を実行]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働し、機械学習部116を実行する。そして、制御部11は、機械学習部116に係る処理であって、ステップS2で取得された勤怠データに基づいて出勤時刻及び退勤時刻が通常の勤務パターンのうちであるかの判別に係る機械学習を行う処理を実行する(ステップS21、機械学習ステップ)。制御部11は、管理処理を終了し、処理をステップS1に移す。
【0083】
機械学習ステップは、該機械学習に基づいて記憶部12に格納された機械学習データを更新する手順を含む。機械学習ステップにより、管理装置1は、勤怠データの蓄積に伴って通常の勤務パターンのうちであるかの判別精度を高め得る。
【0084】
[データ生成ステップ]
管理処理は、ステップS20で更新された勤怠データに基づく給与明細等のデータを生成するデータ生成ステップを含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、勤怠の管理を支援することに係る追加の労力をよりいっそう低減できる。
【0085】
データ生成ステップは、RPAワークフローによって実現されることが好ましい。加えて、データ生成ステップは、生成されたデータを、メール等を介して配信する手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、勤怠の管理を支援することに係る追加の労力をさらにいっそう低減できる。データ生成ステップにおいて生成されるデータは、特に限定されず、例えば、給与明細、銀行振込用のFBデータ、住民税用のFBデータ等を含む。
【0086】
[生産性算出ステップ]
管理処理は、就労時間に対する作業量(生産性)を算出する生産性算出ステップを含むことが好ましい。これにより、利用者は、例えば、自社と同業他社との生産性を比較し得る。生産性算出ステップは、RPAワークフローによって実現されることが好ましい。
【0087】
<管理装置1の使用例>
以下、管理装置1の使用例が説明される。
【0088】
〔勤怠データの取得〕
利用者は、管理対象となる勤怠データを指定する。勤怠データは、例えば、CSV形式で出力されたタイムカード等である。管理装置1は、指定された勤怠データを端末T、クラウドストレージ等の取得元から取得する。
【0089】
〔作業量の取得〕
利用者は、作業量データを指定する。作業量データは、例えば、端末T、クラウドストレージ等に記録された成果物の日当量等である。管理装置1は、指定された作業量を端末等の取得元から取得する。
【0090】
〔打刻漏れのチェック〕
管理装置1は、第1ロボットにより第1ワークフローを実行する。そして、管理装置1は、第1ワークフローにおいて退勤時刻の打刻漏れがあったか判別する。打刻漏れがあった場合、管理装置1は、端末Tを介して利用者に打刻漏れを通知し、退勤時刻の修正案を提示して確認を促す。利用者は、端末Tを介して修正案を確認し、修正案と同じ退勤時刻に修正するよう第1ワークフローの実行を続ける。必要に応じて、利用者は、手作業により、修正案と異なる退勤時刻に修正する。
【0091】
〔打刻間違いのチェック〕
管理装置1は、第2ロボットにより第2ワークフローを実行する。そして、管理装置1は、第2ワークフローにおいて特定範囲の就労時間があったか判別する。特定範囲の就労時間があった場合、すなわち打刻間違いが疑われる場合、管理装置1は、端末Tを介して利用者に該就労時間に係る通知を行い、退勤時刻の修正案を提示して確認を促す。利用者は、端末Tを介して修正案を確認し、修正案と同じ退勤時刻に修正するよう第2ワークフローの実行を続ける。必要に応じて、利用者は、手作業により、修正案と異なる退勤時刻に修正する。
【0092】
〔機械学習によるチェック〕
管理装置1は、第3ロボットにより第3ワークフローを実行する。そして、管理装置1は、第3ワークフローにおいて通常と異なるパターンの出退勤があったか判別する。通常と異なるパターンの出退勤があった場合、管理装置1は、端末Tを介して利用者にそのような出退勤を通知する。利用者は、必要に応じて勤怠データを修正する、当該出退勤に係る被雇用者にインタビューする等の措置を講じる。
【0093】
〔時間当たりの作業量のチェック〕
管理装置1は、第4ロボットにより第4ワークフローを実行する。そして、管理装置1は、第4ワークフローにおいて就労時間当たりの作業量が通常と異なる場合があったか判別する。就労時間当たりの作業量が通常と異なる場合があった場合、管理装置1は、端末Tを介して利用者にそのような場合があることを通知する。利用者は、必要に応じて勤怠データを修正する、当該作業量に係る被雇用者にインタビューする等の措置を講じる。
【0094】
以上、本発明の好ましい態様の一例が説明された。なお、本発明の思想の範疇において、当業者は、各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、上述の一例と同様に、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものは、本発明の要旨を備えている限り、上述の一例と同様に、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0095】
S システム
1 管理装置
11 制御部
111 勤怠データ取得部
112 作業量取得部
113 RPA実行部
114 確認部
115 勤怠データ更新部
116 機械学習部
12 記憶部
121 勤怠データ
13 通信部
N ネットワーク
T 端末
【要約】
【課題】勤怠データそのものに係るミス・不正等を検知して勤怠の管理を支援することと該支援に係る追加の労力を低減することとを両立すること。
【解決手段】本発明の勤怠データの管理装置1は、勤怠データを取得可能な勤怠データ取得部111と、RPAワークフローを勤怠データに対して実行可能なRPA実行部113と、RPAワークフローの実行結果を用いて勤怠データの取得元において勤怠データを更新可能な勤怠データ更新部115と、を備え、勤怠データは、1以上の出退勤時刻データを含み、出退勤時刻データは、出勤日と対応付けられ、出勤時刻及び/又は退勤時刻を有し、RPAワークフローは、出勤時刻を有し、かつ、退勤時刻を有しない所定出退勤時刻データを検知し、検知された該所定出退勤データの存在を通知し、該所定出退勤データに出勤時刻より後の所定退勤時刻を付与する第1ワークフロー等を含む。
【選択図】
図1