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特許7465486画像認識のためのシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】画像認識のためのシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20240404BHJP
【FI】
H04N7/15
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022522349
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 US2021073182
(87)【国際公開番号】W WO2023129181
(87)【国際公開日】2023-07-06
【審査請求日】2022-04-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126572
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 智史
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ユーチュアン
(72)【発明者】
【氏名】チウ,ポ-シェン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,シャオ ユアン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ミン-チュ
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-087150(JP,A)
【文献】特開2020-044132(JP,A)
【文献】特開2013-192804(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0177823(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14-7/173
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザの映像を含む第1表示領域と、前記第1ユーザとの通話に参加している第2ユーザの映像を含む第2表示領域と、を含む通話画面をユーザ端末に表示する工程と、
前記通話画面に第1のパターンを表示する工程と、
前記第1のパターンを、前記通話画面に表示された前記第1ユーザの映像の一部及び前記第2ユーザの映像の一部と比較する工程と、
前記比較の結果に基づいて、前記通話画面に特殊効果を表示する工程と、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記第1ユーザの映像の前記一部の位置及び前記第2ユーザの映像の前記一部の位置がリアルタイムで調整されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のパターンと前記第1ユーザの映像の前記一部及び前記第2ユーザの映像の前記一部との比較が、前記第1のパターンと、前記第1ユーザの映像の前記一部及び前記第2ユーザの映像の前記一部で構成される第2のパターン間の類似度係数の算出を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
さらに、前記類似度係数が所定値以上である場合、前記特殊効果を表示する工程を含む、ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
さらに、
前記第1のパターンと前記第2のパターン間の前記類似度係数を周期的に算出する工程、
を含求項3に記載の方法。
【請求項6】
さらに、周期的に算出される前記類似度係数が、所定の期間にわたり所定値以上である場合、前記ユーザ端末上に同期が許容可能であることを示すメッセージを表示する工程を含む、ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
さらに、ジェスチャ認識処理、皮膚認識処理、輪郭認識処理、形状検出処理、オブジェクト認識処理、画像比較処理、または移動体検出処理で、前記第2のパターンを認識する工程を含む、ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ユーザの映像の前記一部が、前記第1ユーザの身体部分または非身体部分の映像を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のパターンと前記第2のパターン間の前記類似度係数の算出が、相関計算処理、軌跡重畳処理、正規化処理、または最小距離判定処理を含む、ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
さらに、前記通話画面において前記第1表示領域と前記第2表示領域とを入れ替える工程を含む、ことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のパターンが、前記第1表示領域及び前記第2表示領域に跨ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
さらに、前記比較の結果に基づき、贈り物の送信を実現する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記贈り物の価値が、前記第1のパターンのマッチング難易度に対応する、ことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
1以上のプロセッサを備え、そのうち、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
第1ユーザの映像を含む第1表示領域と、前記第1ユーザとの通話に参加している第2ユーザの映像を含む第2表示領域と、を含む通話画面をユーザ端末に表示する工程と、
前記通話画面に1のパターンを表示する工程と、
前記第1のパターンを、前記通話画面に表示された前記第1ユーザの映像の一部及び前記第2ユーザの映像の一部と比較する工程と、
前記比較の結果に基づいて、前記通話画面に特殊効果を表示する工程と、
を実行させることを特徴とする、システム
【請求項15】
画像認識のためのプログラムを含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、そのうち、前記プログラムが、1以上のコンピュータに、
第1ユーザの映像を含む第1表示領域と、前記第1ユーザとの通話に参加している第2ユーザの映像を含む第2表示領域と、を含む通話画面をユーザ端末に表示する工程と、
前記通話画面に1のパターンを表示する工程と、
前記第1のパターンを、前記通話画面に表示された前記第1ユーザの映像の一部及び前記第2ユーザの映像の一部と比較する工程と、
前記比較の結果に基づいて、前記通話画面に特殊効果を表示する工程と、
を実行させることを特徴とする、コンピュータ可読媒体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブビデオストリーミングまたはビデオ電話会議における画像処理または映像処理に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ同士のオンライン通信に参加することを可能にするさまざまな技術が知られている。そのアプリケーションには、ライブストリーミング、ライブ電話会議などが含まれる。これらアプリケーションの普及に伴い、コミュニケーション中の交流体験の向上とより円滑な同期に対するユーザからの要望が高まっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様に係る方法は、画像認識方法である。本発明の方法は、ユーザ端末に表示する第1のパターンを取得する工程と、当該第1のパターンと当該ユーザ端末に表示されているユーザの部分を比較する工程と、当該比較の結果を更新する工程と、を含む。
【0004】
本発明の一実施態様に係るシステムは、1以上のプロセッサを含む画像認識のためのシステムであり、当該1以上のプロセッサが機械可読命令を実行し、ユーザ端末に表示する第1のパターンを取得する工程と、当該第1のパターンを当該ユーザ端末に表示されるユーザの部分と比較する工程と、当該比較の結果を更新する工程と、を実行する。
【0005】
本発明の一実施態様に係るコンピュータ可読媒体は、画像認識のためのプログラムを含む非一時的なコンピュータ可読媒体であり、当該プログラムが、1または複数のコンピュータに、ユーザ端末に表示される第1のパターンを取得する工程と、当該第1のパターンを当該ユーザ端末に表示されるユーザの部分と比較する工程と、当該比較の結果を更新する工程と、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】グループ通話の一例を示す概略図である。
図2A】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図2B】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図2C】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図3A】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図3B】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図4】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図5】本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図である。
図6】本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングにおける例示的な交流を示す概略図である。
図7】本発明の一部の実施態様に基づく通信システムの構成を示す概略図である。
図8】本発明の一部の実施態様に基づく通信システムの動作を示す例示的なシーケンス図である。
図9】本発明の一部の実施態様に基づく通信システムの例示的な機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ライブストリーミングサービス、アプリケーション(APP)またはプラットフォームの一部では、複数のユーザ(配信者、視聴者、放送者、アンカーなど)がグループ通話モードや電話会議モードで参加することが可能であり、そのうち、複数のユーザの映像がユーザ端末の画面上に同時に表示され、そのグループ通話またはグループ通話への参加を表示する。当該ユーザ端末は、スマートフォンやタブレット、パソコン、ノートパソコンとすることができ、それを使用して当該ユーザの1人が当該グループ通話に参加する。
【0008】
図1にグループ通話の一例を示す概略図を示す。S1は当該グループ通話を表示するユーザ端末の画面である。RAは、当該画面S1内の表示領域であり、ユーザAのライブ映像を表示する。RBは、当該画面S1内の表示領域であり、ユーザBのライブ映像を表示する。RCは、当該画面S1内の表示領域であり、ユーザCのライブ映像を表示する。RDは、当該画面S1内の表示領域であり、ユーザDのライブ映像を表示する。当該ユーザAのライブ映像は、ユーザAの近傍に配置されたカメラなどの映像撮影装置によって撮影され、提供されてもよい。当該ユーザBのライブ映像は、ユーザBの近傍に配置されたカメラなどの映像撮影装置によって撮影され、提供されてもよい。当該ユーザCのライブ映像は、ユーザCの近傍に配置されたカメラなどの映像撮影装置によって撮影され、提供されてもよい。当該ユーザDのライブ映像は、ユーザDの近傍に配置されたカメラなどの映像撮影装置によって撮影され、提供されてもよい。
【0009】
従来、ユーザA、B、C、Dはそれぞれの表示領域で行動しており、異なる表示領域を横断する集合的な交流は欠如していた。ユーザがグループ通話に参加するモチベーションを高めるためには、より集合的、あるいは興味深い交流が望まれる。
【0010】
従来、グループ通話中にユーザA、B、C、D間の接続に遅延、遅れ、非同期などの問題が発生したとき、あるユーザは接続の問題にすぐに気づかず、他のユーザが自分のメッセージ(音声や映像)を同期して、または円滑に受信できていないまま話し続けることがある。あるいは、非同期問題が起きているのではないかという懸念や疑いがあっても、ユーザがそれをテストしたり明らかにしたりする便利な方法がない。したがって、グループ通話接続の同期状態をテストする便利な方法をユーザが開始できることが望ましい。
【0011】
図2A図2B図2Cに本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す概略図を示す。
【0012】
図2Aに示すように、軌跡または輪郭O1が当該画面S1上に表示される。当該輪郭O1は、当該表示領域RA、RB、RC、RDにわたって表示される。各表示領域に当該輪郭O1の1部分が表示される。本実施態様において、当該表示領域RA、RB、RC、RDは相互に分離されている。一部の実施態様において、当該表示領域RA、RB、RC、RDは一部が重なり合ってもよい。本実施態様において、当該輪郭O1はハート形である。一部の実施態様において、当該輪郭は円形、楕円形、四角形など、任意の形状とすることができる。当該輪郭O1は、第1のパターンと呼んでもよい。当該輪郭O1は、サーバまたはユーザ端末から取得されてもよい。
【0013】
図2Bに示すように、ユーザA、B、C、Dは当該輪郭O1に合わせようとする。当該輪郭O1は、ユーザA、ユーザB、ユーザC、ユーザDの部分と比較される。ユーザAは、手や腕を使用して(部分的に衣服で覆われていてもよい)、当該表示領域RA内に表示されている当該輪郭O1の当該部分に合わせたり、適合させたりする。ユーザBは、手や腕を使用して(部分的に衣服で覆われていてもよい)、当該表示領域RB内に表示されている当該輪郭O1の当該部分に合わせたり、適合させたりする。ユーザCは、手や腕を使用して(部分的に衣服で覆われていてもよい)、当該表示領域RC内に表示されている当該輪郭O1の当該部分に合わせたり、適合させたりする。ユーザDは、手や腕を使用して(部分的に衣服で覆われていてもよい)、当該表示領域RD内に表示されている当該輪郭O1の当該部分に合わせたり、適合させたりする。
【0014】
図2Cに示すように、当該画面S1上に特殊効果O11が表示される。当該特殊効果O11は、当該輪郭O1とユーザA、ユーザB、ユーザC、ユーザDの部分との比較結果の更新として機能することができる。当該特殊効果O11は、当該輪郭O1のグラフィックオブジェクト、アニメーションオブジェクト、または具現化オブジェクトであってもよい。一部の実施態様において、当該特殊効果O11は、ユーザの当該部分(ユーザA、B、C、Dの身体部分または非身体部分など)によって形成または構成される集合形状または集合パターンが、当該輪郭O1に一致または適合する場合に表示される。当該集合パターンは、表示領域RA、RB、RC、RDにわたって形成される。
【0015】
一部の実施態様において、当該ユーザらにより形成される当該集合パターンは、ユーザ端末またはパターン認識処理を有する当該グループ通話のサービスを提供するシステムによって認識されてもよい。一部の実施態様において、当該パターン認識処理は、ジェスチャ認識処理、皮膚認識処理、輪郭認識処理、形状認識処理またはオブジェクト認識処理を含んでもよい。一部の実施態様において、当該パターン認識処理は、画像比較処理(一連の画像と各ユーザの表示領域に既定の初期背景画像との比較など)または移動体検出処理を含んでもよい。一部の実施態様において、動き推定(ME)法または動き補償(MC)法が使用されてもよい。一部の実施態様において、当該集合パターンは、第2のパターンと呼んでもよい。
【0016】
当該集合パターンが当該輪郭O1と一致するか否かの判定(あるいは、当該輪郭O1と当該ユーザの部分の比較)は、画像またはパターンの比較/照合処理によって行われてもよく、これは、当該集合パターンと当該輪郭O1との間の類似度係数(相関値など)を算出することを含んでもよい。一部の実施態様において、当該類似度係数の算出は、相関計算処理、軌跡重畳処理、正規化処理、または最小距離判定処理を含んでもよい。当該画像またはパターン比較処理は、ユーザ端末または当該グループ通話のサービスを提供するシステムによって実行されてもよい。一部の実施態様において、当該特殊効果O11は、当該類似度係数が所定値以上である場合に表示される。
【0017】
図3A図3Bに、本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す別の概略図を示す。
【0018】
図3Aに示すように、当該輪郭O1はオフセットにより移動し続け、当該ユーザの部分(手などの)の位置がリアルタイムに調整される。本実施態様において、当該輪郭O1は横方向に移動される。別の実施態様において、当該輪郭O1は縦方向、対角方向、または任意の方向に移動されてもよい。一部の実施態様において、当該輪郭O1は前後方向に移動されてもよい。一部の実施態様において、当該輪郭O1は、1秒、2秒、または3秒などの時間周期で周期的に移動されてもよい。一部の実施態様において、当該輪郭O1は、異なる時間周期で間欠的に移動されてもよい。
【0019】
図3Bに示すように、特殊効果O11は当該画面S1上に表示される。当該特殊効果O11は、当該輪郭O1のグラフィックオブジェクト、アニメーションオブジェクト、または具現化オブジェクトであってもよい。一部の実施態様において、当該特殊効果O11は、ユーザの当該部分(ユーザA、B、C、Dの身体部分または非身体部分など)によって形成または構成される集合形状または集合パターンが、当該輪郭O1に一致または適合する場合に表示される。本実施態様において、当該輪郭O1は移動する輪郭または移動体である。したがって、ユーザA、B、C、Dは、その集合パターンが連続的または周期的に当該輪郭O1に一致または適合するように、当該輪郭O1の動きに合わせて自分の部分を移動させる必要がある。
【0020】
当該集合パターンは、当該ユーザ端末またはパターン認識処理を有する当該グループ通話のサービスを提供するシステムによって連続的または周期的に認識されてもよい。当該集合パターンが当該輪郭O1と一致するか否かの判定は、画像またはパターン比較処理によって行われてもよく、この処理は、移動する集合パターンと移動する当該輪郭O1との間の類似度係数(相関値など)を連続的または周期的に算出することを含んでもよい。当該画像またはパターン比較処理は、ユーザ端末または当該グループ通話のサービスを提供するシステムによって実行されてもよい。一部の実施態様において、当該特殊効果O11は、当該類似度係数が連続的または周期的に所定値以上である場合に表示される。例えば、当該特殊効果O11は、当該類似度係数が所定の期間(5秒や10秒など)、または所定のサイクル数(当該輪郭O1の動作回数が3回や5回など)に所定値以上である場合に表示される。
【0021】
図4に本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す別の概略図を示す。
【0022】
図4に示すように、当該輪郭O1は、オフセット角度で連続的、周期的または間欠的に回転される。一部の実施態様において、当該輪郭O1は前後方向に回転されてもよい。一部の実施態様において、当該輪郭O1は、1秒、2秒、または3秒などの時間周期で周期的に回転されてもよい。一部の実施態様において、当該輪郭O1は、異なる時間周期で間欠的に回転されてもよい。
【0023】
特殊効果O11は当該画面S1上に表示される。当該特殊効果O11は、当該輪郭O1のグラフィックオブジェクト、アニメーションオブジェクト、または具現化オブジェクトであってもよい。一部の実施態様において、当該特殊効果O11は、ユーザの当該部分(ユーザA、B、C、Dの身体部分または非身体部分など)によって形成または構成される集合形状または集合パターンが、当該輪郭O1に一致または適合する場合に表示される。本実施態様において、当該輪郭O1は移動する輪郭または移動体である(ここで「移動」は「回転」を含む)。したがって、ユーザA、B、C、Dは、その集合パターンが連続的または周期的に当該輪郭O1に一致または適合するように、当該輪郭O1の動き(または回転)に合わせて自分の部分を移動させる必要がある。
【0024】
当該集合パターンは、当該ユーザ端末またはパターン認識処理を有する当該グループ通話のサービスを提供するシステムによって連続的または周期的に認識されてもよい。当該集合パターンが当該輪郭O1と一致するか否かの判定は、画像またはパターン比較処理によって行われてもよく、この処理は、移動/回転する集合パターンと移動/回転する当該輪郭O1との間の類似度係数(相関値など)を継続的または周期的に算出することを含んでもよい。当該画像またはパターン比較処理は、ユーザ端末または当該グループ通話のサービスを提供するシステムによって実行されてもよい。一部の実施態様において、当該特殊効果O11は、当該類似度係数が連続的または周期的に所定値以上である場合に表示される。例えば、当該特殊効果O11は、当該類似度係数が所定の期間(5秒や10秒など)、または所定のサイクル数(当該輪郭O1の動作回数が3回や5回など)に所定値以上である場合に表示される。
【0025】
一部の実施態様において、当該輪郭O1とユーザにより形成される当該集合パターンのマッチングを連続的または周期的に行うことは、当該グループ通話の当該ユーザ間の接続の同期状態または同期レベルをテストする方法として利用することもできる。例えば、あるユーザは通信が円滑でないと感じた場合、当該ユーザはユーザ端末を通じて、当該輪郭O1を表示する工程と、当該輪郭O1を周期的に移動させる工程と、当該ユーザが形成する集合パターンを周期的に認識させる工程と、当該集合パターンと当該輪郭O1を周期的に比較する工程などの一連の工程を開始することができる。周期的なマッチング(例えば、所定期間や所定サイクル数のマッチング)が達成された場合、同期レベルが許容可能であると判断されてもよい。
【0026】
例えば、当該輪郭O1と当該集合パターン間の当該類似度係数が所定の期間にわたり所定値以上である場合、同期レベルが許容可能であることを示すメッセージが当該ユーザ端末上に表示されてもよい。当該メッセージは、特殊効果O11のような特殊効果、またはその他任意の形態とすることができる。反対に、当該輪郭O1と当該集合パターン間の当該類似度係数が所定値未満である場合、同期レベルが許容不可であることを示すメッセージが当該ユーザ端末上に表示されてもよい。その場合、ユーザは、接続状態が良くないことを知ることができ、通信のペースを遅くしたり、別の通信方法に変更したりすることができる。一部の実施態様において、上述の同期テストは、オンラインゲームまたはユーザ間の円滑な接続を必要とする任意のイベントを開始する前に行われてもよい。
【0027】
図5に本発明の一部の実施態様に基づくグループ通話における例示的な交流を示す別の概略図を示す。
【0028】
本実施態様において、ユーザA、B、C、Dは当該輪郭O1に一致または適合するように、オブジェクトまたはツールT1を使用する。当該ツールT1は、柔軟な材料を含み、特定の形状に適合するように曲げたり変形させたりすることができる。例えば、ユーザAは当該ツールT1を曲げて、当該表示領域RAに表示された当該輪郭O1の当該部分に合わせることができる。一部の実施態様において、当該ツールT1の色や形状などの情報をユーザ端末または当該グループ通話のサービスを提供するシステムに教えることができる。当該ユーザ端末または当該システムは、当該ツールT1の当該情報を使用して、ユーザA、B、C、Dにより形成される当該集合パターンを認識することができる。
【0029】
図6に本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミング(グループ通話の形式またはグループ通話以外の形式であってもよい)における例示的な交流を示す別の概略図を示す。
【0030】
本実施態様において、ユーザA、B、C、Dは、ユーザ端末の画面S1上の単一の表示領域内に表示される。ユーザA、B、C、Dは、実際に同一の空間内にいてもよい。あるいは、ユーザA、B、C、Dは別々の空間内におり、それぞれの画像または映像がユーザ端末または当該ストリーミングサービスに参加またはこれを提供するシステムにより実行される画像処理または映像処理を通じて、1つの表示領域内に結合されてもよい。前述した実施態様と同様に、ユーザA、B、C、Dは当該輪郭O1に一致する集合パターンを形成しようとする。一致が達成された場合、特殊効果が発生してもよい。
【0031】
一部の実施態様において、(ユーザの部分で形成される)集合パターンと所定の輪郭のマッチングに成功した場合の特殊効果を報酬と見なすこともできる。また、マッチングの仕組みは、複数のユーザが参加するライブストリーミングの雰囲気や交流を盛り上げる手法と見なされてもよい。例えば、マッチングが成功すると、寄付が開始されたり、そのトリガーとなったり、マッチングプロセスを開始したユーザから贈り物が送付されたりしてもよい。マッチングプロセスを開始するユーザは、ストリーマー(またはアンカー、ブロードキャスター)、あるいはストリーミングの視聴者(またはファン)であってもよい。したがって、ストリーミングやライブ配信に関わるユーザ間における、より集団的な、あるいは面白い交流が実現される。これにより、贈り物の送信が増加し、ストリーミングサービスプロバイダーまたはストリーマーの収益が向上し、さらに、プラットフォームの性能向上やコンテンツ制作の向上につながる可能性がある。一部の実施態様において、当該輪郭O1とユーザの当該部分との比較結果に基づき、贈り物の送信がトリガーまたは実現される。
【0032】
図7に本発明の一部の実施態様に基づく通信システムの構成を示す概略図を示す。通信システム1は、コンテンツを介したインタラクションを伴うライブストリーミングサービスを提供することができる。ここで言う「コンテンツ」とは、コンピュータ装置で再生可能なデジタルコンテンツを指す。当該通信システム1は、ユーザがオンラインで他のユーザとのリアルタイムの交流に参加することを可能にする。通信システム1は、複数のユーザ端末10と、バックエンドサーバ30と、ストリーミングサーバ40とを含む。ユーザ端末10、バックエンドサーバ30、及びストリーミングサーバ40は、ネットワーク90(例えばインターネットとしてもよい)を介して接続される。バックエンドサーバ30は、ユーザ端末および/またはストリーミングサーバ40との間のインタラクションを同期させるサーバとすることができる。一部の実施態様において、バックエンドサーバ30は、アプリケーション(APP)プロバイダーのオリジンサーバとしてもよい。ストリーミングサーバ40は、ストリーミングデータまたはビデオデータを取り扱う、または提供するためのサーバである。一部の実施態様において、バックエンドサーバ30とストリーミングサーバ40は、独立したサーバとしてもよい。一部の実施態様において、バックエンドサーバ30とストリーミングサーバ40は、1つのサーバに統合してもよい。一部の実施態様において、ユーザ端末10は、ライブストリーミングのためのクライアント装置である。一部の実施態様において、ユーザ端末10は、視聴者、ストリーマー、アンカー、ポッドキャスター、オーディエンス、リスナーなどと呼ばれることがある。各当該ユーザ端末10、当該バックエンドサーバ30、及び当該ストリーミングサーバ40はそれぞれ情報処理装置の一例である。一部の実施態様において、ストリーミングは、ライブストリーミングまたはビデオ再生とすることができる。一部の実施態様において、ストリーミングは、オーディオストリーミングおよび/またはビデオストリーミングとすることができる。一部の実施態様において、ストリーミングは、オンラインショッピング、トークショー、タレントショー、娯楽イベント、スポーツイベント、音楽ビデオ、映画、コメディ、コンサート、グループ通話、電話会議などのコンテンツを含むことができる。
【0033】
図8に本発明の一部の実施態様に基づく通信システムの動作を示す例示的なシーケンス図を示す。
【0034】
当該処理ユニットセット120は、ユーザAにより使用されるユーザ端末10Aのコンポーネントまたはデバイスを含むことができる。例えば、処理ユニットセット120は、レンダラー、エンコーダー、デコーダー、CPU、GPU、コントローラー、プロセッサ及び(または)カメラなどの画像/ 映像撮影装置を含むことができる。
【0035】
当該ディスプレイ122は、ユーザAにより使用される当該ユーザ端末10Aの当該ディスプレイを指してもよい。
【0036】
当該処理ユニットセット140は、ユーザBにより使用されるユーザ端末10Bのコンポーネントまたはデバイスを含むことができる。例えば、処理ユニットセット140は、レンダラー、エンコーダー、デコーダー、CPU、GPU、コントローラー、プロセッサ及び(または)カメラなどの画像/ 映像撮影装置を含むことができる。
【0037】
当該ディスプレイ142は、ユーザBにより使用される当該ユーザ端末の当該ディスプレイを指してもよい。
【0038】
当該メッセージユニット32は、ユーザ端末、バックエンドサーバまたはストリーミングサーバ等のデバイスとメッセージまたは信号の通信を行うように構成される。一部の実施態様において、当該メッセージユニット32はバックエンドサーバ内に実装されてもよい。一部の実施態様において、当該メッセージユニット32はバックエンドサーバから独立して実装されてもよい。
【0039】
形状認識ユニット50は、ジェスチャ認識処理、皮膚認識処理、輪郭認識処理,及び/またはオブジェクト認識処理を含む、形状/パターン検出/認識処理を実行するように構成される。当該形状認識ユニット50は、2つのパターン間の類似度係数または相関値を算出する工程を含む、パターン比較処理を実行するように構成されてもよい。別の一実施態様によれば、当該形状認識ユニット50は、ユーザ端末、バックエンドサーバ内に実装されても、独立して実装されてもよい。本実施態様において、当該パターン認識処理と当該パターン比較処理はいずれも当該形状認識ユニット50により実行される。一部の実施態様において、これら2つの処理は異なるユニットにより実行されてもよく、実際の応用に基づいてそれぞれがユーザ端末、バックエンドサーバ内に実装されても、独立して実装されてもよい。
【0040】
工程S800において、当該処理ユニットセット120は、当該ディスプレイ122上に表示するためのビデオデータをレンダリングし、これは映像撮影装置により撮影されたユーザAの映像を含んでもよい。
【0041】
工程S802において、当該処理ユニットセット120はエンコードされたビデオデータを当該ストリーミングサーバ40に送信する。当該エンコードされたビデオデータは、エンコーダーによりエンコードされたユーザAの映像を含んでもよい。
【0042】
工程S804において、当該処理ユニットセット140は、当該ディスプレイ142上に表示するためのビデオデータをレンダリングし、これは映像撮影装置により撮影されたユーザBの映像を含んでもよい。
【0043】
工程S806において、当該処理ユニットセット140はエンコードされたビデオデータを当該ストリーミングサーバ40に送信する。当該エンコードされたビデオデータは、エンコーダーによりエンコードされたユーザBの映像を含んでもよい。
【0044】
工程S808において、ユーザBのビデオデータが当該ストリーミングサーバ40から引き出され、当該ディスプレイ122上に表示される。なお、ここでは引き出されたビデオデータのデコード、加工、レンダリングなど一部の処理が省略されている。
【0045】
工程S810において、ユーザAのビデオデータが当該ストリーミングサーバ40から引き出され、当該ディスプレイ142上に表示される。なお、ここでは引き出されたビデオデータのデコード、加工、レンダリングなど一部の処理が省略されている。
【0046】
工程S812において、形状またはパターン情報が当該メッセージユニット32から当該処理ユニットセット120に送信される。
【0047】
工程S814において、形状またはパターン情報が当該メッセージユニット32から当該処理ユニットセット140に送信される。工程S812と工程S814は同時に行われてもよい。
【0048】
一部の実施態様において、形状情報の送信は、ユーザ端末を介したユーザの操作によりトリガーされてもよい。当該ユーザは、ストリーマー、ブロードキャスター、アンカー、視聴者であってもよい。一部の実施態様において、形状情報の送信は、通信またはストリーミングサービスのプロバイダーによりトリガーされてもよい。
【0049】
工程S816において、当該処理ユニットセット120は、受信または取得した形状情報に対応する形状またはパターンをレンダリングして当該ディスプレイ122に表示する。したがって、ユーザAは、適合させる必要のあるパターン(例えば、ユーザAの表示領域におけるパターンの部分)を画面上で確認することができる。
【0050】
工程S818において、当該処理ユニットセット140は、受信または取得した形状情報に対応する形状またはパターンをレンダリングして当該ディスプレイ142に表示する。したがって、ユーザBは、適合させる必要のあるパターン(例えば、ユーザBの表示領域におけるパターンの部分)を画面上で確認することができる。
【0051】
工程S820において、ユーザAは、当該形状を埋める、合わせる、または当該形状に適合させようとする。例えば、ユーザAは、ユーザAまたはユーザAが使用する(当該ディスプレイ122に表示された)ツールの部分が、ユーザAの表示領域に表示される当該形状の当該部分に適合するように振る舞おうとする。
【0052】
工程S822において、ユーザは、当該形状を埋める、合わせる、または当該形状に適合させようとする。例えば、ユーザBは、ユーザBまたはユーザBが使用する(当該ディスプレイ142に表示された)ツールの部分が、ユーザBの表示領域に表示される当該形状の当該部分に適合するように振る舞おうとする。
【0053】
工程S824において、当該形状認識ユニット50は、ユーザAとユーザBにより形成される集合形状または集合パターンを検出または認識する。認識される当該集合形状は当該ディスプレイ122上に表示されてもよい。本実施態様において、当該形状認識ユニット50は、当該集合形状と、工程S812で受信した当該形状情報に対応して(例えば、工程S816で)当該ディスプレイ122上に表示された初期形状(または所定の形状)とを比較する。当該形状認識ユニット50は、当該集合形状と当該所定の形状との類似度係数または相関値を算出し、所定の閾値でマッチングが成立するか否かを判定してもよい。
【0054】
工程S828において、当該マッチング結果が当該形状認識ユニット50から当該メッセージユニット32に送信される。
【0055】
工程S830において、当該メッセージユニット32は当該マッチング結果を当該処理ユニットセット120に通知する。
【0056】
工程S832において、当該メッセージユニット32は当該マッチング結果を当該処理ユニットセット140に通知する。工程S830と工程S832は同時に行われてもよい。
【0057】
工程S834において、マッチングが成功した場合、当該ディスプレイ122上に特殊効果がレンダリングされる。当該特殊効果には、ユーザAとユーザB間の通信がスムーズに同期したことを示すメッセージが含まれてもよい。
【0058】
工程S836において、マッチングが成功した場合、当該ディスプレイ142上に特殊効果がレンダリングされる。当該特殊効果には、ユーザAとユーザB間の通信がスムーズに同期したことを示すメッセージが含まれてもよい。
【0059】
一部の実施態様において、当該メッセージユニット32は各ユーザ端末に周期的に形状情報を送信し、当該形状情報に毎回オフセットを含めることができる。したがって、各ユーザ端末のディスプレイ上に移動または回転する形状を表示することができる。その後のパターン認識処理、パターンマッチング処理も周期的に実行し、通信の同期レベルチェックとして利用してもよい。例えば、ユーザはディスプレイを見ることで、同期の状態を視覚的に知ることができる。
【0060】
図1(または図2A)の当該画面S1については、当該画面S1が、ユーザA、ユーザB、ユーザC、ユーザDのいずれかのユーザ端末上に実装されるものとすることができる。一部の実施態様において、当該通信システムは、当該ユーザのうち任意の2人の当該表示領域を入れ替えるように構成されてもよい。当該通信システムは、ユーザ端末の1つから入れ替えの指示を受信してもよい。これにより、アレンジの自由度が増し、ユーザ間の交流がさらに向上される。
【0061】
一部の実施態様において、図1(または図2A)の当該画面S1は、ストリーマーのユーザ端末上に実装されてもよい。この場合、当該ストリーマーがユーザA~Dに何をするか指示することで、両者の交流が深まる。これは、当該ストリーマーと当該ユーザA~Dの一体感を強める。当該ユーザA~Dの誰がストリーマー、または視聴者になることができる。
【0062】
一部の実施態様において、軌跡または当該輪郭O1は、ユーザの1人または投票により、候補の輪郭のリストから選択され、その各々が、それぞれの贈り物の量に結び付けられる、または価値の量でそのそれぞれの贈り物に結び付けられる。当該量(または価値の量)は、量が多いほど、それぞれの輪郭に一致することがより困難になるように設定されてもよい。一部の実施態様において、贈り物の価値は、輪郭/パターンのマッチング難易度に対応する。あるいは、当該輪郭O1は、候補の輪郭のリストから任意に選択されても、参加しているユーザA~Dのプロファイルに基づき当該輪郭O1が決定されてもよい。
【0063】
図9に本発明の一部の実施態様に基づく通信システムの例示的な機能構成図を示す。本実施態様において、形状認識ユニット50は、バックエンドサーバ30、ストリーミングサーバ40またはユーザ端末内ではなく、独立して実装されてもよい。別の一実施態様において、当該形状認識ユニット50は、バックエンドサーバ、ストリーミングサーバ、キャッシュサーバ、またはユーザ端末内に実装されてもよい。本実施態様において、当該メッセージユニット32は、当該バックエンドサーバ30内に実装される。別の一実施態様において、当該メッセージユニット32は、当該バックエンドサーバ30の外部に実装されてもよい。例えば、当該メッセージユニット32は、独立して実装されても、ストリーミングサーバ、キャッシュサーバ、またはユーザ端末内に実装されてもよい。
【0064】
ユーザ端末10Aは、ユーザAにより使用されるユーザ端末である。当該ユーザ端末10Aは、処理ユニットセット120と、ディスプレイ122を含む。当該処理ユニットセット120は、レンダラー、エンコーダー、デコーダー、CPU、GPU、コントローラー、プロセッサ及び(または)カメラなどの画像/ 映像撮影装置を含むことができる。
【0065】
ユーザ端末10Bは、ユーザBにより使用されるユーザ端末である。当該ユーザ端末10Bは、処理ユニットセット140と、ディスプレイ142を含む。当該処理ユニットセット120は、レンダラー、エンコーダー、デコーダー、CPU、GPU、コントローラー、プロセッサ及び(または)カメラなどの画像/ 映像撮影装置を含むことができる。
【0066】
図8図9に示すように、当該メッセージユニット32は、当該ユーザ端末10Aの当該処理ユニットセット120と当該ユーザ端末10Bの当該処理ユニットセット140に形状またはパターン情報を送信してもよい。上述のパターン情報の送信は、ユーザ端末(ストリーマーや視聴者のユーザ端末など)、システム内のサーバ、または通信をサポートするアプリケーションによりトリガーされてもよく、そのうち、当該処理ユニットセット120は、受信または取得した形状情報に対応する形状またはパターンをレンダリングして当該ディスプレイ122に表示する。したがって、ユーザAは、適合させる必要のあるパターン(例えば、ユーザAの表示領域におけるパターンの部分)を画面上で確認することができる。
【0067】
当該処理ユニットセット140は、受信または取得した形状情報に対応する形状またはパターンをレンダリングして当該ディスプレイ142に表示する。したがって、ユーザBは、適合させる必要のあるパターン(例えば、ユーザBの表示領域におけるパターンの部分)を画面上で確認することができる。
【0068】
その後当該処理ユニットセット120と当該処理ユニットセット140はユーザAとユーザBがパターンのそれぞれの部分に合わせようとする映像/画像データを収集し、当該データを形状認識ユニット50に送信する。
【0069】
当該形状認識ユニット50は、ユーザAとユーザBにより形成される集合形状または集合パターンを検出または認識する。本実施態様において、当該形状認識ユニット50は、当該集合形状と、図8の工程S812で受信した当該形状情報に対応して(例えば、図8の工程S816で)当該ディスプレイ122上に表示された初期形状(または所定の形状)とを比較する。当該形状認識ユニット50は、当該集合形状と当該所定の形状との類似度係数または相関値を算出し、所定の閾値でマッチングが成立するか否かを判定してもよい。その後当該形状認識ユニット50は当該マッチング結果を当該メッセージユニット32に送信する。
【0070】
当該メッセージユニット32は、当該処理ユニットセット120と当該処理ユニットセット140に当該マッチング結果を通知する。マッチングが成功した場合、当該処理ユニットセット120および当該処理ユニットセット140により、当該ディスプレイ122と当該ディスプレイ142に表示するための特殊効果がレンダリングされてもよい。当該特殊効果には、ユーザAとユーザB間の通信がスムーズに同期したことを示すメッセージが含まれてもよい。
【0071】
本発明は、電話会議またはグループ通話中の交流を改善し、オンライン通信の同期を促進するとともに、オンライン通信サービスプロバイダーの収益を向上させる。
【0072】
本発明で説明した処理及び手順は、明示的に説明したものに加えて、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせにより実現することができる。例えば、本明細書で説明した処理および手順は、その処理および手順に対応するロジックを集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、非一過性のコンピュータ可読媒体、磁気ディスクなどの媒体に実装することにより実現することができる。さらに、本明細書に記載された処理および手順は、その処理および手順に対応するコンピュータプログラムとして実現することができ、各種のコンピュータにより実行することができる。
【0073】
上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたプログラムに統合されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、プロセッサにより実行されるものとしてもよい。
【0074】
以上、本発明の技術的内容及び特徴を説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本発明から逸脱しない別の変形や修正を含み、特許請求の範囲に含まれる範囲である。
【符号の説明】
【0075】
S1 画面
RA 領域
RB 領域
RC 領域
RD 領域
O1 オブジェクト
O11 特殊効果
T1 ツール
1 システム
10 ユーザ端末
120 処理ユニットセット
122 ディスプレイ
140 処理ユニットセット
142 ディスプレイ
30 バックエンドサーバ
32 メッセージユニット
40 ストリーミングサーバ
50 形状検出ユニット
90 ネットワーク
S800、S802、S804、S806、S808、S810、S812、S814、S816、S818、S820、S822、S824、S828、S830、S832、S834、S836 工程
10A ユーザ端末
10B ユーザ端末
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9