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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】塁ベース構造体
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20240404BHJP
   A63B 71/02 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
A63B69/00 505C
A63B71/02 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022173742
(22)【出願日】2022-10-28
【審査請求日】2024-02-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390040165
【氏名又は名称】株式会社二子商事
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100217881
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 由美
(72)【発明者】
【氏名】西本 充晶
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4398714(US,A)
【文献】登録実用新案第3043163(JP,U)
【文献】実開昭55-10686(JP,U)
【文献】米国特許第7874943(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00
A63B 71/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
大型塁ベース本体(1)と、
該大型塁ベース本体(1)の底面板(2)に固着されて、該大型塁ベース本体(1)を、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具(3)に取着するための差込金具(4)とを、備え、
上記差込金具(4)を、上記大型塁ベース本体(1)の裏面の前後左右中央位置と、水平面内の一方向へ所定寸法(ΔL)だけ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体(1)がファウルライン(F)から外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したことを特徴とする塁ベース構造体。
【請求項2】
大型塁ベース本体(1)と、
グラウンドに埋込まれた既設埋込金具(3)の筒部(5)に差込む差込部(6)と、該差込部(6)の上端に連設された鍔部(7)を有する差込金具(4)とを、備え、
上記大型塁ベース本体(1)の底面板(2)に、該底面板(2)の中心(X)周りの1組のネジ孔(8)と、該1組のネジ孔(8)を水平面内の一方向へ所定寸法(ΔL)だけ移動した位置に配設された1組の偏在ネジ孔(9)とを、有し、
上記鍔部(7)が、上記1組のネジ孔(8)に対応する配置の1組の貫孔(10)を有し、
ボルト(13)を上記鍔部(7)の貫孔(10)に通して上記底面板(2)のネジ孔(8)又は偏在ネジ孔(9)に螺合させることにより、上記差込金具(4)を、上記底面板(2)裏面の中央位置と、所定寸法(ΔL)だけ上記一方向へ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体(1)がファウルライン(F)から外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したことを特徴とする塁ベース構造体。
【請求項3】
大型塁ベース本体(1)と、
グラウンドに埋込まれた既設埋込金具(3)の筒部(5)に差込む差込部(6)と、該差込部(6)の上端に連設された鍔部(7)を有する差込金具(4)とを、備え、
上記大型塁ベース本体(1)の底面板(2)に、該底面板(2)の中心(X)周りの1組のネジ孔(8)と、該1組のネジ孔(8)を左右2方向の各々へ所定寸法(ΔL)だけ移動させた位置に配設された2組の偏在ネジ孔(9)とを、有し、
上記鍔部(7)が、上記1組のネジ孔(8)に対応する配置の1組の貫孔(10)を有し、
ボルト(13)を上記鍔部(7)の貫孔(10)に通して上記底面板(2)のネジ孔(8)又は偏在ネジ孔(9)に螺合させることにより、上記差込金具(4)を、上記底面板(2)の裏面の中央位置、又は、所定寸法(ΔL)だけ上記2方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体(1)がファウルライン(F)から外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したことを特徴とする塁ベース構造体。
【請求項4】
大型塁ベース本体(1)と、
グラウンドに埋込まれた既設埋込金具(3)の筒部(5)に差込む差込部(6)と、該差込部(6)の上端に連設された鍔部(7)を有する差込金具(4)とを、備え、
上記大型塁ベース本体(1)の底面板(2)に、該底面板(2)の中心(X)周りの1組のネジ孔(8)と、該1組のネジ孔(8)を前後左右4方向の各々へ所定寸法(ΔL)だけ移動させた位置に配設された4組の偏在ネジ孔(9)とを、有し、
上記鍔部(7)が、上記1組のネジ孔(8)に対応する配置の1組の貫孔(10)を有し、
ボルト(13)を上記鍔部(7)の貫孔(10)に通して上記底面板(2)のネジ孔(8)又は偏在ネジ孔(9)に螺合させることにより、上記差込金具(4)を、上記底面板(2)の裏面の中央位置、又は、所定寸法(ΔL)だけ上記4方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体(1)がファウルライン(F)から外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したことを特徴とする塁ベース構造体。
【請求項5】
大型塁ベース本体(1)と標準塁ベース本体(12)の各辺の長さ寸法の差を(L1 )とすれば、上記所定寸法(ΔL)を、ΔL=L1 /2とした請求項1,2,3又は4記載の塁ベース構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塁ベース構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、野球の塁ベース構造体は、筒部を有する埋込金具をグラウンドに埋設し、塁ベース本体の底面板に固着される鍔部を有する差込金具の差込部を、埋込金具の筒部に差込むように構成される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、塁ベース本体の大きさは、規定により定められている。例えば、硬式野球では、塁ベース本体の正方形の一辺の長さ寸法は、15インチ(38.1cm)と定められている。また、軟式野球では、14インチ( 35.56cm)と定められている。仮に、この塁ベース本体の正方形の一辺の長さ寸法を大きくすると(すなわち大型塁ベース本体を用いると)、塁間距離が短くなり、1塁まで間一髪セーフになったり、盗塁の成功率がアップする等により、点の取り合いが増えてゲームが面白くなることが期待できるので、大型塁ベース本体を用いてほしいという要望がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-204679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1記載の塁ベース構造体は、差込金具が常に塁ベース本体の前後左右中央位置にあるので、塁ベース本体の大きさを大きくすると、既設埋込金具(一辺15インチの塁ベース用に埋込まれた埋込金具)に取着した場合、図8の斜線部に示すように、塁ベース本体の一部が、ファウルラインからはみ出してしまうという問題がある(図8の各塁の実線は標準塁ベースを示し、2点鎖線は大型塁ベースを示す)。そのため、埋込金具を大型塁ベース本体に対応した新しい所定位置に埋込み直さなければならないが、手間と時間がかかるという問題がある。特に、埋込金具は、回止めアングル等が4方向に突出しており、埋直しが困難である。
【0006】
そこで、本発明は、大型塁ベース本体を有しながらも既設埋込金具を埋込み直す必要が無い塁ベース構造体を提供することを目的とする。言い換えると、大型塁ベース本体に対して既設埋込金具をそのままの埋込位置で利用することができる塁ベース構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る塁ベース構造体は、大型塁ベース本体と、該大型塁ベース本体の底面板に固着されて、該大型塁ベース本体を、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具に取着するための差込金具とを、備え、上記差込金具を、上記大型塁ベース本体の裏面の前後左右中央位置と、水平面内の一方向へ所定寸法だけ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体がファウルラインから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したものである。
【0008】
また、大型塁ベース本体と、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具の筒部に差込む差込部と、該差込部の上端に連設された鍔部を有する差込金具とを、備え、上記大型塁ベース本体の底面板に、該底面板の中心周りの1組のネジ孔と、該1組のネジ孔を水平面内の一方向へ所定寸法だけ移動した位置に配設された1組の偏在ネジ孔とを、有し、上記鍔部が、上記1組のネジ孔に対応する配置の1組の貫孔を有し、ボルトを上記鍔部の貫孔に通して上記底面板のネジ孔又は偏在ネジ孔に螺合させることにより、上記差込金具を、上記底面板裏面の中央位置と、所定寸法だけ上記一方向へ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体がファウルラインから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したものである。
【0009】
また、大型塁ベース本体と、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具の筒部に差込む差込部と、該差込部の上端に連設された鍔部を有する差込金具とを、備え、上記大型塁ベース本体の底面板に、該底面板の中心周りの1組のネジ孔と、該1組のネジ孔を左右2方向の各々へ所定寸法だけ移動させた位置に配設された2組の偏在ネジ孔とを、有し、上記鍔部が、上記1組のネジ孔に対応する配置の1組の貫孔を有し、ボルトを上記鍔部の貫孔に通して上記底面板のネジ孔又は偏在ネジ孔に螺合させることにより、上記差込金具を、上記底面板の裏面の中央位置、又は、所定寸法だけ上記2方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体がファウルラインから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したものである。
【0010】
また、大型塁ベース本体と、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具の筒部に差込む差込部と、該差込部の上端に連設された鍔部を有する差込金具とを、備え、上記大型塁ベース本体の底面板に、該底面板の中心周りの1組のネジ孔と、該1組のネジ孔を前後左右4方向の各々へ所定寸法だけ移動させた位置に配設された4組の偏在ネジ孔とを、有し、上記鍔部が、上記1組のネジ孔に対応する配置の1組の貫孔を有し、ボルトを上記鍔部の貫孔に通して上記底面板のネジ孔又は偏在ネジ孔に螺合させることにより、上記差込金具を、上記底面板の裏面の中央位置、又は、所定寸法だけ上記4方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体がファウルラインから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したものである。
また、大型塁ベース本体と標準塁ベース本体の各辺の長さ寸法の差をL1 とすれば、上記所定寸法ΔLを、ΔL=L1 /2としたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の塁ベース構造体によれば、大型塁ベース本体を有しながらも既設埋込金具を埋込み直す必要が無い。言い換えると、大型塁ベース本体に対して既設埋込金具をそのままの埋込位置で利用することができる。従って、グラウンドを掘り起こして埋込位置を変更する工事が省略できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施の形態を示す説明断面図である。
図2】底面板を示す斜視図である。
図3】差込金具を示す斜視図である。
図4】埋込金具を示す斜視図である。
図5】底面板のネジ孔位置を示す説明図である。
図6】グラウンドの平面図である。
図7】第2の実施の形態を示す斜視図である。
図8】グラウンドの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図示の実施の形態に基づいて本発明を詳説する。
図1図3は、本発明の第1の実施の形態を示す。
本発明の塁ベース構造体は、大型塁ベース本体1を備える。本発明に於て、「大型」とは、本発明の出願時に於ける(我国における)規定の寸法よりも大きいことを表すものとする。すなわち、硬式野球では、正方形の一辺が15インチよりも大きいことを表す。また、軟式野球では、正方形の一辺が14インチよりも大きいことを表す。また、本発明に於て、「標準」とは、出願時の規定のものをいう。
【0014】
大型塁ベース本体1の底面板2に固着されて、大型塁ベース本体1を、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具3(図4参照)に取着するための差込金具4を、備える。差込金具4は、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具3の筒部5に差込む差込部6と、差込部6の上端に連設された鍔部7を有する。
【0015】
差込金具4を、大型塁ベース本体1の裏面の前後左右中央位置(図1の上図参照)と、水平面内の一方向へ所定寸法ΔLだけ移動した偏在位置(図1の下図参照)とに、択一的に取着可能に構成する。具体的には、図2に示すように、大型塁べース本体1の底面板2に、底面板2の中心X周りの1組の(例えば4つの)ネジ孔8と、1組のネジ孔8を水平面内の一方向へ所定寸法ΔLだけ移動した位置に配設された1組の偏在ネジ孔9とを、有する。鍔部7が、上記1組のネジ孔8に対応する配置の1組の貫孔10を有する。
【0016】
図5は、ネジ孔8の配設位置を示す説明図である。すなわち、底面板2の中心X周りの1組のネジ孔8の配設位置をバツ印にて示す。また、1組のネジ孔8を水平面内の一方向(図5の左方向)へ所定寸法ΔLだけ移動した位置に配設された1組の偏在ネジ孔9の配設位置を黒丸にて示す。
【0017】
ボルト13を鍔部7(図1図3参照)の貫孔10に通して底面板2のネジ孔8又は偏在ネジ孔9に螺合させることにより、差込金具4を、底面板2の中央位置と、所定寸法ΔLだけ一方向へ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成する。大型塁ベース本体1と標準塁ベース本体12の各辺の長さ寸法の差をL1 とすれば、上記所定寸法ΔLを、ΔL=L1 /2とする。
【0018】
上述の構成により、図6の2点鎖線に示すように、1塁ベース又は3塁ベースとしては大型塁ベース本体1がファウルラインFから外側へ出ないように配設可能に構成するとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能である。すなわち、図6の(各塁の)実線は、標準塁ベース本体12の配置を示す。そして、1塁ベース及び3塁ベースとしては、差込金具4(図1図3参照)を底面板2の偏在位置に取着するとともに、2塁ベースとしては、差込金具4を底面板2の中央位置に取着することにより、既設埋込金具3(図4参照)はそのままの埋込位置で、図6の2点鎖線に示すように、本発明の塁ベース構造体を規定位置に配設することができる。図2の11は、ファウルラインFに合わせる基準辺を示す。
【0019】
図7は、第2の実施の形態を示す。大型塁ベース本体1(図1参照)の底面板2に、底面板2の中心X周りの1組のネジ孔8と、1組のネジ孔8を前後左右4方向の各々へ所定寸法ΔLだけ移動させた位置に配設された4組の偏在ネジ孔9とを、有する。図7の同一記号が、1組のネジ孔8又は1組(同一組)の偏在ネジ孔9の配設位置を示す。例えば、4つの三角は、右方向へ所定寸法ΔLだけ移動させた1組の偏在ネジ孔9の配設位置を示す。
【0020】
ボルト13を鍔部7(図1図3参照)の貫孔10に通して底面板2のネジ孔8又は偏在ネジ孔9に螺合させることにより、差込金具4を、底面板2の中央位置、又は、所定寸法ΔLだけ4方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成する。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0021】
次に、第3の実施の形態について説明する(図示省略)。
大型塁ベース本体1の底面板2に、底面板2の中心X周りの1組のネジ孔8と、1組のネジ孔8を左右2方向の各々へ所定寸法ΔLだけ移動させた位置に配設された2組の偏在ネジ孔9とを、有する。ボルト13を鍔部7の貫孔10に通して底面板2のネジ孔8又は偏在ネジ孔9に螺合させることにより、差込金具4を、底面板2の中央位置、又は、所定寸法ΔLだけ2方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成する。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0022】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、水平面内の(左右方向に対して)斜め45°方向に移動した偏在位置に偏在ネジ孔9を有するも良い。
【0023】
以上のように、本発明は、大型塁ベース本体1と、該大型塁ベース本体1の底面板2に固着されて、該大型塁ベース本体1を、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具3に取着するための差込金具4とを、備え、上記差込金具4を、上記大型塁ベース本体1の裏面の前後左右中央位置と、水平面内の一方向へ所定寸法ΔLだけ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体1がファウルラインFから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したので、大型塁ベース本体1を有しながらも既設埋込金具3を埋込み直す必要が無い。言い換えると、大型塁ベース本体1に対して既設埋込金具3をそのままの埋込位置で利用することができる。
【0024】
また、大型塁ベース本体1と、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具3の筒部5に差込む差込部6と、該差込部6の上端に連設された鍔部7を有する差込金具4とを、備え、上記大型塁ベース本体1の底面板2に、該底面板2の中心X周りの1組のネジ孔8と、該1組のネジ孔8を水平面内の一方向へ所定寸法ΔLだけ移動した位置に配設された1組の偏在ネジ孔9とを、有し、上記鍔部7が、上記1組のネジ孔8に対応する配置の1組の貫孔10を有し、ボルト13を上記鍔部7の貫孔10に通して上記底面板2のネジ孔8又は偏在ネジ孔9に螺合させることにより、上記差込金具4を、上記底面板2裏面のの中央位置と、所定寸法ΔLだけ上記一方向へ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体1がファウルラインFから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したので、大型塁ベース本体1を有しながらも既設埋込金具3を埋込み直す必要が無い。言い換えると、大型塁ベース本体1に対して既設埋込金具3をそのままの埋込位置で利用することができる。
【0025】
また、大型塁ベース本体1と、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具3の筒部5に差込む差込部6と、該差込部6の上端に連設された鍔部7を有する差込金具4とを、備え、上記大型塁ベース本体1の底面板2に、該底面板2の中心X周りの1組のネジ孔8と、該1組のネジ孔8を左右2方向の各々へ所定寸法ΔLだけ移動させた位置に配設された2組の偏在ネジ孔9とを、有し、上記鍔部7が、上記1組のネジ孔8に対応する配置の1組の貫孔10を有し、ボルト13を上記鍔部7の貫孔10に通して上記底面板2のネジ孔8又は偏在ネジ孔9に螺合させることにより、上記差込金具4を、上記底面板2の裏面の中央位置、又は、所定寸法ΔLだけ上記2方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体1がファウルラインFから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したので、大型塁ベース本体1を有しながらも既設埋込金具3を埋込み直す必要が無い。言い換えると、大型塁ベース本体1に対して既設埋込金具3をそのままの埋込位置で利用することができる。また、特に1塁及び3塁に於て、大型塁ベース本体1の向きを(2パターンに)変更して設置することができるので、特定の辺のみが損傷することを防止し、長期にわたって使用することができる。
【0026】
また、大型塁ベース本体1と、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具3の筒部5に差込む差込部6と、該差込部6の上端に連設された鍔部7を有する差込金具4とを、備え、上記大型塁ベース本体1の底面板2に、該底面板2の中心X周りの1組のネジ孔8と、該1組のネジ孔8を前後左右4方向の各々へ所定寸法ΔLだけ移動させた位置に配設された4組の偏在ネジ孔9とを、有し、上記鍔部7が、上記1組のネジ孔8に対応する配置の1組の貫孔10を有し、ボルト13を上記鍔部7の貫孔10に通して上記底面板2のネジ孔8又は偏在ネジ孔9に螺合させることにより、上記差込金具4を、上記底面板2の裏面の中央位置、又は、所定寸法ΔLだけ上記4方向へ移動させた偏在位置のいずれかに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体1がファウルラインFから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成したので、大型塁ベース本体1を有しながらも既設埋込金具3を埋込み直す必要が無い。言い換えると、大型塁ベース本体1に対して既設埋込金具3をそのままの埋込位置で利用することができる。また、特に1塁及び3塁に於て、大型塁ベース本体1の向きを(4パターンに)変更して設置することができるので、特定の辺のみが損傷することを防止し、長期にわたって使用することができる。
【0027】
また、大型塁ベース本体1と標準塁ベース本体12の各辺の長さ寸法の差をL1 とすれば、上記所定寸法ΔLを、ΔL=L1 /2としたので、差込金具4を、左右前後方向のいずれかにΔLだけ中央位置から移動した偏在位置に取着して、大型塁ベース本体1を、ファウルラインに合わせた規定位置に配設することができる。
【符号の説明】
【0028】
1 大型塁ベース本体
2 底面板
3 既設埋込金具
4 差込金具
5 筒部
6 差込部
7 鍔部
8 ネジ孔
9 偏在ネジ孔
10 貫孔
12 標準塁ベース本体
13 ボルト
F ファウルライン
1 大型塁ベース本体と標準塁ベース本体の各辺の長さ寸法の差
ΔL 所定寸法
X 中心
【要約】
【課題】大型塁ベース本体を有しながらも既設埋込金具を埋込み直す必要が無い塁ベース構造体を提供する。
【解決手段】大型塁ベース本体1と、大型塁ベース本体1の底面板2に固着されて、大型塁ベース本体1を、グラウンドに埋込まれた既設埋込金具に取着するための差込金具4とを、備える。差込金具4を、大型塁ベース本体1の裏面の前後左右中央位置と、水平面内の一方向へ所定寸法だけ移動した偏在位置とに、択一的に取着可能に構成して、1塁ベース及び3塁ベースとしては大型塁ベース本体1がファウルラインFから外側へ出ないように配設可能とするとともに、1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースに兼用可能に構成する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8