(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】防災用品収納装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240404BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20240404BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20240404BHJP
H02B 3/00 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/35 A
H01M10/44 A
H02B3/00 Z
(21)【出願番号】P 2020074652
(22)【出願日】2020-04-20
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】504100743
【氏名又は名称】株式会社ジャパンマグネット
(74)【代理人】
【識別番号】100107238
【氏名又は名称】米山 尚志
(74)【代理人】
【識別番号】100102761
【氏名又は名称】須田 元也
(72)【発明者】
【氏名】藤原 正人
【審査官】鈴木 大輔
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3222540(JP,U)
【文献】特開2015-192188(JP,A)
【文献】特開2012-105475(JP,A)
【文献】特表2013-520772(JP,A)
【文献】特開2012-055533(JP,A)
【文献】登録実用新案第3166580(JP,U)
【文献】登録実用新案第3190673(JP,U)
【文献】特開平03-168687(JP,A)
【文献】特開平02-159932(JP,A)
【文献】特開平04-098769(JP,A)
【文献】特開2006-252850(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0350761(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 69/00-75/00
79/00-81/06
G09F 7/00-7/22
H01M 10/42-10/48
H02B 1/00-1/38
1/46-7/08
H02J 7/00-7/12
7/34-7/36
H05K 5/00-5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メイン蓄電池と、それぞれサブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器とを少なくとも収容す
る防災用品収納装置であって、
前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を収容する防災用品収納装置筐体と、
前記防災用品収納装置筐体に設けられ、少なくとも前記メイン蓄電池の推奨再充電期限を表示する表示手段と、
前記メイン蓄電池の充電ケーブル及び前記サブ蓄電池の充電ケーブルが一括して接続され、前記防災用品収納装置筐体内に設けられるコンセント装置と、
前記コンセント装置に接続され、前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池の充電時に前記防災用品収納装置筐体から引き出されて、前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を前記防災用品収納装置筐体に収容した状態で前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池を充電する給電ケーブルと、
を具備
し、
前記表示手段は、前記防災用品収納装置筐体の上に着脱自在に取り付けられる表示プレートからなり、
前記推奨再充電期限は、前記表示プレートの裏面に予め取り付けられている数字マグネットを前記表示プレートの前面に選択的に取り付けることにより表示されることを特徴とす
る防災用品収納装置。
【請求項2】
前記メイン蓄電池は、リチウムイオン蓄電池からなる大容量蓄電池であり、前記蓄電池付防災機器は、充電式投光器又は充電式マグネットライトであることを特徴とする請求項1に記載の防災用品収納装置。
【請求項3】
前記コンセント装置は、メイン蓄電池の充電ケーブルのプラグが差し込まれるプラグ差込口と、USB充電端子が接続されるUSB差込口とを有し、前記メイン蓄電池は、前記プラグ差込口を介して充電され、前記蓄電池付防災機器のサブ蓄電池は、前記USB差込口を介して充電されることを特徴とする請求項1又は2に記載の防災用品収納装置。
【請求項4】
前記防災用品収納装置筐体内には、前記メイン蓄電池を充電するためのソーラーパネル充電器が収納されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防災用品収納装置。
【請求項5】
前記防災用品収納装置筐体内には、
複数のプラグ差込口及び複数のUSB差込口を有し、前記メイン蓄電池に接続することにより複数の電気機器及び複数のUSB機器に対する給電を可能にする充電タワーが収納されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防災用品収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型蓄電池を含む複数の防災用品を収納する防災用品収納装置に関し、特に、メイン蓄電池と、それぞれサブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器とが収容され、前記メイン蓄電池の推奨再充電期限を管理できるようにするとともに、前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を前記防災用品収納装置筐体内に収容した状態で前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池を充電することができるようにした防災用品収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の防災用品収納装置としては、特許文献1に開示された「停電時用機器収箱」が知られている。
【0003】
この特許文献1に記載された「停電時用機器収箱」には、収納スペース11を有する箱本体12と、該箱本体12に取り付けられて前記収納スペース11を開閉自在な開閉部材13と前記収納スペース11内で停電時用機器Mを支持する支持部材14と、前記箱本体12の大きさ及び形状に応じた人目に付きやすい部位に設けられる表示部15と、を備えた停電時用機器収納箱が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような蓄電池を含む防災用品を収容する防災用品収納装置において、重要なことは、災害発生時に防災用品収納装置に収容された防災用品が使用可能な状態で保管されていることである。
【0006】
例えば、防災用品収納装置内に収容された蓄電池の残量がその使用により著しく少なくなっていたり、また、自然放電のためにその使用可能となる残量が残っていなかったりすると、たとえ蓄電池が収納されていても、この蓄電池はその用を果たすことができないという問題があった。
【0007】
そこで、防災用品収納装置内に収容された蓄電池の残量を管理するために定期的に充電する必要があるが、その推奨再充電期限を的確に知ることは困難であり、また、知ることができたとしても防災用品収納装置に収容された蓄電池を充電するためには、その都度、防災用品収納装置から出さなければならず、特に、この種の蓄電池はその重量もかなりあるのでその作業が非常に大変になるという問題があった。
【0008】
また、この種の防災用品収納装置においては、メインのメイン蓄電池以外に、サブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器の収容も要求されており、この場合メイン蓄電池に加えて、サブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器を防災用品収納装置から取り出して、メイン蓄電池と複数の蓄電池付防災機器のサブ蓄電池を個別に充電する必要があり、その作業は非常に手間のかかるものとなった。
【0009】
そこで、本発明は、防災用品収納装置筐体に収容された少なくともメイン蓄電池の推奨再充電期限を管理できるようにするとともに、メイン蓄電池及び複数の蓄電池付防災機器を防災用品収納装置内に収容した状態でメイン蓄電池及びサブ蓄電池を充電することができるようにした防災用品収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、メイン蓄電池と、それぞれサブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器とを少なくとも収容する防災用品収納装置であって、前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を収容する防災用品収納装置筐体と、前記防災用品収納装置筐体に設けられ、少なくとも前記メイン蓄電池の推奨再充電期限を表示する表示手段と、前記メイン蓄電池の充電ケーブル及び前記サブ蓄電池の充電ケーブルが一括して接続され、前記防災用品収納装置筐体内に設けられるコンセント装置と、前記コンセント装置に接続され、前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池の充電時に前記防災用品収納装置筐体から引き出されて、前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を前記防災用品収納装置筐体に収容した状態で前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池を充電する給電ケーブルと、を具備し、前記表示手段は、前記防災用品収納装置筐体の上に着脱自在に取り付けられる表示プレートからなり、前記推奨再充電期限は、前記表示プレートの裏面に予め取り付けられている数字マグネットを前記表示プレートの前面に選択的に取り付けることにより表示されることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記メイン蓄電池は、リチウムイオン蓄
電池からなる大容量蓄電池であり、前記蓄電池付防災機器は、充電式投光器又は充電式マ
グネットライトであることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記コンセント装置は、メイン蓄電池の充電ケーブルのプラグが差し込まれるプラグ差込口と、USB充電端子が接続されるUSB差込口とを有し、前記メイン蓄電池は、前記プラグ差込口を介して充電され、前記蓄電池付防災機器のサブ蓄電池は、前記USB差込口を介して充電されることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、記防災用品収納装置筐体内には、前記メイン蓄電池を充電するためのソーラーパネル充電器が収納されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記防災用品収納装置筐体内には、複数のプラグ差込口及び複数のUSB差込口を有し、前記メイン蓄電池に接続することにより複数の電気機器及び複数のUSB機器に対する給電を可能にする充電タワーが収納されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、メイン蓄電池と、それぞれサブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器とを少なくとも収容する防災用品収納装置であって、前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を収容する防災用品収納装置筐体と、前記防災用品収納装置筐体に設けられ、少なくとも前記メイン蓄電池の推奨再充電期限を表示する表示手段と、前記メイン蓄電池の充電ケーブル及び前記サブ蓄電池の充電ケーブルが一括して接続され、前記防災用品収納装置筐体内に設けられるコンセント装置と、前記コンセント装置に接続され、前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池の充電時に前記防災用品収納装置筐体から引き出されて、前記メイン蓄電池及び前記複数の蓄電池付防災機器を前記防災用品収納装置筐体に収容した状態で前記メイン蓄電池及び前記サブ蓄電池を充電する給電ケーブルと、を具備して構成したので、防災用品収納装置筐体に収容された少なくともメイン蓄電池の推奨再充電期限を管理できるとともに、メイン蓄電池及び複数の蓄電池付防災機器のサブ蓄電池を、メイン蓄電池及び複数の蓄電池付防災機器を防災用品収納装置筐体に収容した状態で充電することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明に係る防災用品収納装置の一実施例の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した防災用品収納装置のメイン蓄電池及び蓄電池付防災機器等の収納例を示す図である。
【
図3】
図3は、
図1に示した防災用品収納装置の表示パネルの表示例を示す図である。
【
図4】
図4は、
図1に示した防災用品収納装置の充電回路の接続例を示す接続図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための実施例について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る防災用品収納装置の一実施例の外観を示す斜視図であり、
図2は、
図1に示した防災用品収納装置のメイン蓄電池及び蓄電池付防災機器等の収納例を示す図であり、
図3は、
図1に示した防災用品収納装置の表示パネルの表示例を示す図であり、
図4は、
図1に示した防災用品収納装置の充電回路の接続例を示す接続図である。
【0019】
図1乃至
図4において、本実施例の防災用品収納装置100は、前面に覗き窓201を有する防災用品収納装置筐体200と、この防災用品収納装置筐体200の上部に例えば磁石等で着脱自在に取り付けられる表示プレート300から構成される。
【0020】
この覗き窓201の存在により、次に説明する防災用品収納装置筐体200の上部に載置されるメイン蓄電池210の状態を目視により確認することができる。
【0021】
防災用品収納装置筐体200は、
図2に示すように、棚板202で2段に仕切られ、上段にはメイン蓄電池210が載置されるとともに、その側壁には
図3に示すようにそれぞれサブ蓄電池220a、220bが装着されたマグネットライト220-1、220-2が磁石で取付収納される。
【0022】
また、防災用品収納装置筐体200の棚板202で仕切られる下段には、サブ蓄電池230aが装着された充電式投光器230が収容され、更に充電タワー240が収納される。更に、防災用品収納装置筐体200の下段には、メイン蓄電池210を充電するためのソーラーパネル充電器250が収容され、水、食品等の非常食260も収納される。
【0023】
ここで、防災用品収納装置筐体200の上段に載置されるメイン蓄電池210は、例えば、リチウムイオン蓄電池からなり、その蓄電容量が500KW、定格出力が300KW、ピーク出力が600KWのものが用いられる。
【0024】
また、防災用品収納装置筐体200の上段の側壁に取り付けられるマグネットライト220-1、220-2は、例えば、消費電力が2.5Wで全光束が450lm、サブ電池220a、220bはリチウムイオン蓄電池からなり、その電池容量は4400mAhのものを用いることができる。
【0025】
また、防災用品収納装置筐体200の下段に収容される充電式投光器230は、リチウムイオン蓄電池が装着され、その消費電力は、例えば、20Wのものを用いることができる。
【0026】
また、防災用品収納装置筐体200の下段に収容される充電タワー240は、複数のプラグ差込口及び複数のUSB差込口を有し、商用電源若しくはメイン蓄電池210に接続することにより複数の電気機器及び複数のUSB機器に給電可能にするもので、特に、停電等の非常時にはメイン蓄電池210に接続することにより複数の電気機器及び複数のUSB機器に対して給電を行うことができるものである。
【0027】
また、ソーラーパネル充電器250は、120Wの充電能力があり、停電等の非常時には、このソーラーパネル充電器250を取り出して、メイン蓄電池210を充電することができるものである。
【0028】
さて、この実施例の防災用品収納装置筐体200に収容されるメイン蓄電池210は、予め充電されて防災用品収納装置筐体200内収容されるが、災害発生等の非常時のみに使用されるものであり、平常時には使用されない。したがって、この防災用品収納装置100が設置されてから一定期間経過すると、自然放電等によりメイン蓄電池210の残容量が使用に耐える容量以下になる場合がある。
【0029】
このような状態で災害等が発生し、この防災用品収納装置100のメイン蓄電池210を使用しようとすると、その残容量が使用に耐える容量以下に低下しているので、必要な機能を果たせなくなる。
【0030】
すなわち、この種の防災用品収納装置100においては、少なくともメイン蓄電池210の残容量を適切に管理することが非常に重要であり、このメイン蓄電池210の残容量の管理が適切に行われていないと、防災用品収納装置100としての所望の機能を果たせなくなる。
【0031】
しかしながら、従来のこの種の防災用品収納装置においては、そのメイン蓄電池210の残容量管理は十分に行われているとはいえず、蓄電池の残容量が使用に耐える容量以下していることが災害発生等の非常時になって初めて分かることもあり、その機能を有効に果たせるものになっていない。
【0032】
そこで、本発明の防災用品収納装置100においては、上記不都合を解消するために、防災用品収納装置筐体200の上部に取り付けた表示プレート300に、防災用品収納装置筐体200内に収容されているメイン蓄電池210の推奨再充電期限を表示するようにして、この表示310により防災用品収納装置100のメイン蓄電池210の残容量を管理するように構成している。
【0033】
ここで、防災用品収納装置100は、緊急時の使用のために利用者の目につきやすい場所に配置されており、更に上記表示プレート300は、防災用品収納装置筐体200の上部に取り付けられているので、この表示プレート300の推奨再充電期限の表示310は常に利用者が目視することになり、この表示プレート300の推奨再充電期限の表示310により防災用品収納装置100のメイン蓄電池210の推奨再充電期限が近付いたことを利用者若しくはこの防災用品収納装置100の管理者は容易に知ることができ、これにより、防災用品収納装置100のメイン蓄電池210の再充電を適切かつ確実に行うことが可能になる。
【0034】
さて、この防災用品収納装置100におけるメイン蓄電池210の推奨再充電期限の表示310の更新は、この防災用品収納装置100設置時若しくは、メイン蓄電池210の再充電時に行われる。
【0035】
この表示プレート300における推奨再充電期限の表示310の一例としては、
図3(A)に示すように、表示プレート300の裏面に数字マグネット311を予め取り付けておき、この数字マグネット310を
図3(B)に示すように表示プレート300の前面の推奨再充電期限の表示310に選択的に取り付けることにより行う構成を採用することができる。
【0036】
ところで、上記防災用品収納装置100において、再充電が必要な機器としては、メイン蓄電池210と、蓄電池付防災機器のサブ蓄電池、すなわち、マグネットライト220-1、220-2にそれぞれ装着されたサブ蓄電池220a、220b、充電式投光器230に装着されたサブ蓄電池230aとがある。本発明では、これらメイン蓄電池210、マグネットライト220-1、220-2、充電式投光器230にそれぞれ装着されたサブ蓄電池220a、220b、230aとを、防災用品収納装置筐体200内に設置されたコンセント装置270を介して一括して行われるように構成して、再充電時の手間を大幅に簡略化している。
【0037】
図4は、
図1に示した防災用品収納装置100の充電回路の接続例を示す接続図である。
図4に示すように、メイン蓄電池210、マグネットライト220-1のサブ蓄電池220a、マグネットライト220-2のサブ蓄電池220b、充電式投光器230の230aサブ蓄電池230aは、コンセント装置270に充電ケーブル211、USBケーブル211a、211b、231を介して接続されている。
【0038】
コンセント装置270は、メイン蓄電池210の充電ケーブル211のプラグが差し込まれる1個のプラグ差込口と、マグネットライト220-1、220-1、充電式投光器230のサブ蓄電池220a、220b、230aのUSBケーブル211a、211b、231のUSB端子がそれぞれ差し込まれる3個のUSB差込口と、を有し、メイン蓄電池210は、充電ケーブル211、プラグ差込口を介してコンセント装置270に接続され、マグネットライト220-1のサブ蓄電池220a、マグネットライト220-2のサブ蓄電池220b、充電式投光器230のサブ蓄電池230は、USBケーブル211a、211b、231、USB差込口を介してそれぞれコンセント装置270に接続される。
【0039】
また、このコンセント装置270は、給電ケーブル271に接続され、この給電ケーブル271は、防災用品収納装置筐体200内から引き出し可能に構成されており、表示プレート300の表示310により、この防災用品収納装置100の推奨再充電期限が近付いたことが分かると、この給電ケーブル271を防災用品収納装置筐体200内から引き出して、その先端のプラグ272を商用電源のコンセントに差し込む。
【0040】
これによりメイン蓄電池210、マグネットライト220-1のサブ蓄電池220a、マグネットライト220-2のサブ蓄電池220b、充電式投光器230の230aサブ蓄電池230aは、コンセント装置270を介して一括充電される。
【0041】
このような構成によると、メイン蓄電池210、マグネットライト220-1、220-2、充電式投光器230をそれぞれ防災用品収納装置筐体200内に収容した状態で(防災用品収納装置筐体200内から取り出すことなく)、メイン蓄電池210、マグネットライト220-1のサブ蓄電池220a、マグネットライト220-2のサブ蓄電池220b、充電式投光器230の230aサブ蓄電池230aを再充電することが可能になる。
【0042】
なお、上記実施例においては、サブ蓄電池が装着された複数の蓄電池付防災機器の一例としてマグネットライト220-1、220-2及び充電式投光器230の3個の蓄電池付防災機器を採用した場合を示したが、これ以外の蓄電池付防災機器を用いてもよく、その数も3個に限定されない。
【0043】
また、メイン蓄電池210及びサブ蓄電池220a、220b、230aとしてリチウムイオン蓄電池を用いた場合を示したが、これ以外の蓄電池を用いても同様に構成することができる。
【0044】
また、表示プレート300の推奨再充電期限の表示310に数字マグネット311を用いた構成を示したが、数字マグネット311以外の表示手法を用いて推奨再充電期限の表示を行うようにしてもよい。
【0045】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
【符号の説明】
【0046】
100…防災用品収納装置
200…防災用品収納装置筐体
201…覗き窓
202…棚板
210…メイン蓄電池
211…充電ケーブル
220-1…マグネットライト
220a…サブ蓄電池
221a…USBケーブル
220-2…マグネットライト
220b…サブ蓄電池
221b…USBケーブル
230…充電式投光器
230a…サブ蓄電池
231…USBケーブル
240…充電タワー
250…ソーラーパネル充電器
260…非常食
270…コンセント装置
271…給電ケーブル
272…プラグ