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特許7465568ショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】ショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/42 20060101AFI20240404BHJP
   B65D 75/36 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
B65D25/42 D
B65D75/36
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021562305
(86)(22)【出願日】2020-04-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-29
(86)【国際出願番号】 KR2020005467
(87)【国際公開番号】W WO2020222467
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-11-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0051218
(32)【優先日】2019-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520070622
【氏名又は名称】ブリスパック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】アン ゾンウォン
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1181302(KR,B1)
【文献】特開2008-230624(JP,A)
【文献】特開平07-165249(JP,A)
【文献】実開昭60-157645(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0071672(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0263474(US,A1)
【文献】特開2018-070219(JP,A)
【文献】特開2019-122566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/42
B65D 75/36
B65D 75/32
B65D 75/58
B65D 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中身が収められる容器部(100)と、
前記容器部(100)の入口に嵌着されるショルダー部(200)と、
前記ショルダー部(200)に一体に連結され、前記中身が排出される吐出部(311)が形成されるキャップ胴体(310)、及び前記キャップ胴体(310)にキャップヒンジ(320)を介して折り畳み可能に連結され、前記吐出部(311)に嵌入されて密閉する開閉突起(331)が形成されるキャップ蓋体(330)を有するフリップトップキャップ(300)と、
を備え、
前記容器部(100)の入口から延設されて前記フリップトップキャップ(300)を収めて密閉する包装部(400)と、
前記容器部(100)と前記包装部(400)との連結部位に形成される切取り線(500)と、
をさらに備え、
前記包装部(400)の背面側には、前記キャップヒンジ(320)が納められる収納部(410)が形成され、
前記収納部(410)は、前記包装部(400)の所定の部分が外部に曲面状に突設され
前記キャップ胴体(310)は、正面側が曲面状に形成され、背面側が平面状に形成されており、前記キャップ胴体(310)の平面状の部分に前記キャップヒンジ(320)が連結される、ショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器。
【請求項2】
前記吐出部(311)の内面に突出して前記開閉突起(331)を圧着固定できる係止部(311a)が形成される請求項1に記載のショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器。
【請求項3】
前記開閉突起(331)が嵌入される前記吐出部(311)の一方の端の直径が前記中身の排出方向に向かって進むにつれて次第に広くなる形状に案内部(311b)が形成され、
前記開閉突起(331)は、前記吐出部(311)に嵌入された状態で、前記開閉突起(331)の直径が前記中身の排出方向に向かって進むにつれて次第に広くなる形状に形成される請求項2に記載のショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器。
【請求項4】
前記開閉突起(331)の最大直径部位である最大直径部(331a)の直径が、前記案内部(311b)の最大直径部位よりも小さく形成され、且つ、前記案内部(311b)の最小直径部位よりも大きく形成される請求項3に記載のショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器。
【請求項5】
前記吐出部(311)が形成された前記キャップ胴体(310)の一方の面の周縁に段差形状に段差部(312)が形成され、
前記キャップ蓋体(330)の内面に凹んだ凹部(332)が形成され、
前記キャップ胴体(310)の段差部(312)が前記キャップ蓋体(330)の凹部(332)に嵌め込まれる請求項1に記載のショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器。
【請求項6】
前記キャップヒンジ(320)は、前記キャップ胴体(310)と連結される第1の連結部(321)、前記キャップ蓋体(330)と連結される第2の連結部(322)、及び前記第1の連結部(321)と第2の連結部(322)とを繋ぎ合わせる折畳み部(323)を備え、
前記第1の連結部(321)と前記第2の連結部(322)は、前記折畳み部(323)を基準として互いに折り畳みが行われ、
前記第1の連結部(321)と前記第2の連結部(322)は、前記折畳み部(323)に近づくにつれて次第に狭くなる形状に形成され、
前記第1の連結部(321)の内面と前記第2の連結部(322)の内面とが触れ合った状態で、前記第1の連結部(321)の内面と前記第2の連結部(322)の内面とが互いに平行に形成され、
前記第1の連結部(321)の外面が、前記第1の連結部(321)の内面とずれるように形成された第1の斜面(321a)として形成され、
前記第2の連結部(322)の外面が、前記第2の連結部(322)の内面とずれるように形成された第2の斜面(322a)として形成される請求項1に記載のショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックフィルムまたはシートを熱成形して一定の空間の容器部を作り、その空間内に薬品やその他の製品を突き入れ、容器部の入口には密閉機能を有するようにカバー紙を貼り付けてなるブリスター包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ブリスター包装容器は、熱可塑性シートを加熱して可塑化させる工程と、熱可塑性シートを金型の上に位置させる工程と、熱可塑性シートを圧空成形または真空成形して容器部を成形する工程と、容器部に中身を詰め込んだ後、紙やプラスチックラミネートフィルムからなる蓋体フィルムで容器体の平らなフランジ部分のみをヒートシール(heat seal)、高周波、超音波などで接着する工程と、を含む方法により製造され、食品、日用品、雑貨、工産品、錠剤薬品、液状の化粧品などの包装に広く用いられている。
【0003】
また、ブリスター包装容器は、中身を収める容器部と、容器部の一方の端に形成される吐出部と、吐出部を密封する蓋体フィルムと、からなり、容器部に収められた中身を使用するためには、吐出部を折り曲げて開封したり、吐出部に貼着された蓋体フィルムを剥がして開封したりする場合が最も一般的であるが、吐出部の開封が1回行われてからは、吐出部の再密封を行うことができないという不都合がある。
【0004】
このような不都合を解消するために、任意の形状を有する隆出された容器部の上側の端部に短管状の吐出部を設け、容器部のフランジに貼着されるカバー紙にはフランジと接着されて密封機能を接着部とカバー紙との分離・取り外しに際して把持し易くするために未接着状態で形成される未接着部及び容器部の吐出部と連通される状態で形成される一定の面積の吐出用未接着部が備えられる公知の構造において、前記吐出部の上端に近接するようにフランジに横に凹んで形成され、後述する折り畳みシール片の折り畳みに際して折り曲げ線の設定と抵抗を減少させるための折り畳み誘導溝と、前記折り畳み誘導溝の上側に形成される折り畳みシール片と、前記折り畳みシール片の両端に突設され、内側の上端に係止突部を備える一組の掛止片と、前記折り畳み誘導溝の両端の下側に位置する状態でフランジの縁部に形成され、前記係止突部が選択的に引っ掛かって支持されるための一組の係止辺部と、前記掛止片の下側の辺部において折り畳みシール片の内側に切り欠かれて形成され、掛止片に撓みに対する弾性的な歪み力を与えるための切り欠き部と、前記折り畳みシール片の上部に一体に延設され、係止孔を有する環片をそれぞれ備えてなることを特徴とする再密封可能なブリスター包装容器が公開されている。
【0005】
従来の技術は、吐出部の開封が行われてから、吐出部を再密封するとき、吐出部に連結された折り畳みシール片を折り畳んで吐出部の開封空間を圧着するが、折り畳みシール片の固定は、折り畳みシール片の両端に形成された一対の掛止片が吐出部の周縁に形成された縁部に引っ掛かって支持されていた。
【0006】
これにより、従来の技術は、掛止片に外力が加えられると、掛止片が縁部から係脱されながら折り畳みシール片の吐出部への圧着が解除されることにより、折り畳みシール片と吐出部との間に隙間が生じて容器部の中身が漏れてしまうという不都合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した不都合を解消するために案出されたものであって、本発明の目的は、開封と密封が多数回行われることが可能であり、再密封に際して隙間が生じることを防いで密閉性を向上させることのできるショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器は、中身が収められる容器部(100)と、前記容器部(100)の入口に嵌着されるショルダー部(200)と、前記ショルダー部(200)に一体に連結され、前記中身が排出される吐出部(311)が形成されるキャップ胴体(310)、及び前記キャップ胴体(310)にキャップヒンジ(320)を介して折り畳み可能に連結され、前記吐出部(311)に嵌入されて密閉する開閉突起(331)が形成されるキャップ蓋体(330)を有するフリップトップキャップ(300)と、を備える。
【0009】
また、前記吐出部(311)の内面に突出して前記開閉突起(331)を圧着固定できる係止部(311a)が形成される。
【0010】
さらに、前記開閉突起(331)が嵌入される前記吐出部(311)の一方の端の直径が前記中身の排出方向に向かって進むにつれて次第に広くなる形状に案内部(311b)が形成され、前記開閉突起(331)は、前記吐出部(311)に嵌入された状態で、前記開閉突起(331)の直径が前記中身の排出方向に向かって進むにつれて次第に広くなる形状に形成される。
【0011】
さらにまた、前記開閉突起(331)の最大直径部位である最大直径部(331a)の直径が、前記案内部(311b)の最大直径部位よりも小さく形成され、且つ、前記案内部(311b)の最小直径部位よりも大きく形成される。
【0012】
さらにまた、前記吐出部(311)が形成された前記キャップ胴体(310)の一方の面の周縁に段差形状に段差部(312)が形成され、前記キャップ蓋体(330)の内面に凹んだ凹部(332)が形成され、前記キャップ胴体(310)の段差部(312)が前記キャップ蓋体(330)の凹部(332)に嵌め込まれる。
【0013】
さらにまた、前記ショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器は、前記容器部(100)の入口から延設されて前記フリップトップキャップ(300)を収めて密閉する包装部(400)と、前記容器部(100)と前記包装部(400)との連結部位に形成される切取り線(500)と、をさらに備える。
【0014】
さらにまた、前記包装部(400)には、前記キャップヒンジ(320)が納められる収納部(410)が形成され、前記収納部(410)は、前記包装部(400)の所定の部分が外部に突設される。
【0015】
さらにまた、前記キャップヒンジ(320)は、前記キャップ胴体(310)と連結される第1の連結部(321)、前記キャップ蓋体(330)と連結される第2の連結部(322)、及び前記第1の連結部(321)と第2の連結部(322)とを繋ぎ合わせる折畳み部(323)を備え、前記第1の連結部(321)と前記第2の連結部(322)は、前記折畳み部(323)を基準として互いに折り畳みが行われ、前記第1の連結部(321)と前記第2の連結部(322)は、前記折畳み部(323)に近づくにつれて次第に狭くなる形状に形成され、前記第1の連結部(321)の内面と前記第2の連結部(322)の内面とが触れ合った状態で、前記第1の連結部(321)の内面と前記第2の連結部(322)の内面とが互いに平行に形成され、前記第1の連結部(321)の外面が、前記第1の連結部(321)の内面とずれるように形成された第1の斜面(321a)として形成され、前記第2の連結部(322)の外面が、前記第2の連結部(322)の内面とずれるように形成された第2の斜面(322a)として形成される。
【発明の効果】
【0016】
これにより、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器は、容器部の開封と密封がキャップ胴体の吐出部を開閉するキャップ蓋体の開閉突起により多数回行われることができ、再密封に際しても隙間が生じることが防がれて密閉性を向上させることができるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器を示す側面図。
図2】本発明に係るフリップトップキャップを示す平面斜視図。
図3】本発明に係るフリップトップキャップを示す背面斜視図。
図4】本発明に係るフリップトップキャップが開封された状態を示す正面図。
図5】本発明に係るフリップトップキャップが開封された状態を示す断面図。
図6】本発明に係るフリップトップキャップが密封された状態を示す断面図。
図7】本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器に包装部を適用した状態を示す正面図。
図8】本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器に包装部を適用した状態を示す側面図。
図9】本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器から包装部を取り外した状態を示す分解図。
図10】本発明に係るショルダー部とフリップトップキャップの一例を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面に基づいて、本発明の技術的思想についてさらに詳しく説明する。
【0019】
添付図面は、本発明の技術的思想をさらに詳しく説明するために示す一例に過ぎないため、本発明の技術的思想が添付図面の形態に限定されることはない。
【0020】
図1は、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器を示す側面図であり、図2は、本発明に係るフリップトップキャップを示す平面斜視図であり、図3は、本発明に係るフリップトップキャップを示す背面斜視図であり、図4は、本発明に係るフリップトップキャップが開封された状態を示す正面図であり、図5は、本発明に係るフリップトップキャップが開封された状態を示す断面図であり、図6は、本発明に係るフリップトップキャップが密封された状態を示す断面図である。
【0021】
図1から図6に示すように、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器は、容器部100、ショルダー部200及びフリップトップキャップ300を備える。
【0022】
容器部100は、シートを加熱した後、シートを金型に挿入して収容空間を成形した後、シートの収容空間に中身を充填した後、シートにフィルムを接着した後、予め設定された形状に切断して製造されたものである。
【0023】
このとき、シートは、プラスチックラミネート素材からなり、シートにフィルムを接着するとき、熱、高周波または超音波ロールを用いて接着してもよい。
【0024】
ショルダー部200は、容器部100の入口に嵌着され、中空状であり、内部に容器部100から搬送された中身が通過する。
【0025】
一方、ショルダー部200の外面には、容器部100の内面との密封性を高めるためにショルダー凹凸201が形成されてもよい。なお、ショルダー部200の外面と当接した容器部100の内面にも、密封性を高めるための容器凹凸101が形成されてもよい。
【0026】
フリップトップキャップ300は、中身の排出量の調節機能を有するものであって、キャップ胴体310及びキャップ蓋体330を備える。
【0027】
キャップ胴体310は、フリップトップキャップ300の基本胴体であって、ショルダー部200に一体に連結され、中身が排出される吐出部311が形成される。
【0028】
このとき、吐出部311は、円錐状に形成されることにより、中身が排出される速度を落とす役割を果たす。
【0029】
キャップ蓋体330は、吐出部311を開閉するものであって、キャップ胴体310にキャップヒンジ320を介して折り畳み可能に連結され、吐出部311に嵌入されて密閉する開閉突起331が形成される。
【0030】
これにより、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器は、容器部100の開封と密封がキャップ胴体310の吐出部311を開閉するキャップ蓋体330の開閉突起331により多数回行われることが可能になり、再密封に際しても隙間が生じることが防がれて密閉性を向上させることができるというメリットがある。
【0031】
図5乃至図6に示すように、フリップトップキャップ300において、吐出部311の内面に突出して開閉突起331を圧着・固定できる係止部311aが形成されてもよい。
【0032】
換言すれば、係止部311aは、吐出部311の内部における最小の直径に形成された部位であって、段付き状に形成される。
【0033】
一方、吐出部311に開閉突起331が嵌入された状態で、吐出部311の係止部311aが開閉突起331を圧着して固定することになるが、係止部311aが開閉突起331を内側に圧着することにより、開閉突起331が外側に拡開されて係止部311aに密着されながら、開閉突起331と係止部311aとの密封性が高くなる。このとき、開閉突起331と係止部311aとの密封性がさらに高くなるように、開閉突起331が弾性のある材質から形成されてもよい。
【0034】
また、フリップトップキャップ300において、開閉突起331が嵌入される吐出部311の一方の端の直径が中身の排出方向に向かって進むにつれて広くなる形状に案内部311bが形成され、開閉突起331は、吐出部311に嵌入された状態で、開閉突起331の直径が中身の排出方向に向かって進むにつれて広くなる形状に形成されてもよい。
【0035】
換言すれば、案内部311bは、円錐状に形成され、開閉突起331もまた、円錐状に形成される。
【0036】
さらに、案内部311bは、吐出部311に嵌入される開閉突起331を吐出部311の内側に案内する役割を果たす。
【0037】
さらにまた、フリップトップキャップ300において、開閉突起331の最大直径部位である最大直径部331aの直径が、案内部311bの最大直径部位よりも小さく形成され、且つ、案内部311bの最小直径部位よりも大きく形成されてもよい。
【0038】
すなわち、開閉突起331の最大直径部331aの直径が、案内部311bの最大直径部位と最小直径部位との間の範囲内で形成されることにより、開閉突起331が吐出部311の案内部311bに嵌入される場合、開閉突起331の最大直径部331aが案内部311bを通過することができなくなり、開閉突起331の最大直径部331aや開閉突起331の最大直径部331aよりも直径が小さな特定の部位が案内部311bに載せられることになる。
【0039】
また、フリップトップキャップ300において、吐出部311が形成されたキャップ胴体310の一方の面の周縁に段差状に段差部312が形成され、キャップ蓋体330の内面に凹んだ凹部332が形成され、キャップ胴体310の段差部312がキャップ蓋体330の凹部332に嵌め込まれてもよい。
【0040】
換言すれば、凹部332は、キャップ蓋体330の開閉突起331がキャップ胴体310の吐出部311に嵌入された状態で、キャップ胴体310と対向するキャップ蓋体330の内面が凹んで形成される。
【0041】
これにより、フリップトップキャップ300は、キャップ蓋体330の凹部332とキャップ胴体310の段差部312との嵌合による1次密閉と、キャップ蓋体330の開閉突起331とキャップ胴体310の吐出部311の係止部311aとの圧着固定による2次密閉と、が行われることにより、密封性がさらに高くなる。
【0042】
図7は、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器に包装部を適用した状態を示す正面図であり、図8は、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器に包装部を適用した状態を示す側面図であり、図9は、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器から包装部を取り外した状態を示す分解図である。
【0043】
図7から図9に示すように、本発明に係るショルダー部一体型フリップトップキャップ付きブリスター包装容器は、包装部400及び切取り線500をさらに備えていてもよい。
【0044】
包装部400は、容器部100の入口から延設されてフリップトップキャップ300を収めて密閉する。
【0045】
すなわち、包装部400は、フリップトップキャップ300を包む役割を果たし、使用者が容器部100の中身を最初に使用するとき、切取り線500の切り取りにより取り外される。
【0046】
また、包装部400は、容器部100と同じ材質から作製される。
【0047】
切取り線500は、容器部100と包装部400との連結部位に形成され、切取り線500の断面積の方が包装部400の断面積よりも狭くなった形状に形成されることにより、切り取り抵抗が減る。
【0048】
図7乃至図8に戻ると、包装部400には、キャップヒンジ320が納められる空間である収納部410が形成され、収納部410は、包装部400の所定の部分が外部に突設される。
【0049】
このとき、収納部410は、包装部400の所定の部分が一定の曲率をもって曲げられた曲面状に形成され、断面が円弧状に形成されてもよい。
【0050】
図5乃至図8に戻ると、キャップヒンジ320は、キャップ胴体310と連結される第1の連結部321、キャップ蓋体330と連結される第2の連結部322、及び第1の連結部321と第2の連結部322とを繋ぎ合わせる折畳み部323を備えていてもよい。
【0051】
このとき、第1の連結部321と前記第2の連結部322は、折畳み部323を基準として互いに折り畳みが行われ、折畳み部323は板状に形成される。
【0052】
さらに、第1の連結部321と前記第2の連結部322は、折畳み部323に近づくにつれて狭くなる形状に形成される。
【0053】
さらにまた、第1の連結部321と第2の連結部322との相互間の折り畳みが行われて第1の連結部321の内面と第2の連結部322の内面とが触れ合った状態で、第1の連結部321の内面と第2の連結部322の内面とが互いに平行に形成される。
【0054】
さらにまた、第1の連結部321と第2の連結部322との相互間の折り畳みが行われて第1の連結部321の内面と第2の連結部322の内面とが触れ合った状態で、第1の連結部321の外面が、第1の連結部321の内面とずれるように形成された第1の斜面321aとして形成され、第2の連結部322の外面が、前記第2の連結部322の内面とずれるように形成された第2の斜面322aとして形成される。
【0055】
図5乃至図8に戻ると、キャップヒンジ320において、第1の連結部321と第2の連結部322との相互間の折り畳みが行われて第1の連結部321の内面と第2の連結部322の内面とが触れ合った状態で、折畳み部323は、一定の曲率をもって曲げられた形状に形成され、第1の斜面321aと第2の斜面322aは、外側に突出しない形状に形成されることにより、キャップヒンジ320を包装部400に包むとき、キャップヒンジ320により包装部400が破損することを防ぐことができる。
【0056】
一方、図2乃至図3に戻ると、キャップ胴体310は、水平方向の一方の面が曲面状に形成され、水平方向の他方の面が平面状に形成され、キャップ胴体310の平面にキャップヒンジ320が水平に連結されることにより、キャップ胴体310とキャップ蓋体330との相互間の折り畳みが行われる間に、キャップ胴体310とキャップ蓋体330との間に形成されたキャップヒンジ320に加えられる圧力が均一に分散されることが可能になる。
【0057】
図10は、本発明に係るショルダー部とフリップトップキャップの一例を示す分解斜視図である。
【0058】
図10に示すように、ショルダー部200とフリップトップキャップ300とは互いに分離され、ショルダー部200及びフリップトップキャップ300のキャップ胴体310にそれぞれショルダーねじ山202及びキャップねじ山313が形成され、ショルダーねじ山202及びキャップねじ山313間の螺合により互いに螺合されることが可能である。
【0059】
本発明に適用可能な分野としては、食品、化粧品、医薬品、生活用品及び工産品が挙げられ、これらに限定されない。
【0060】
本発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、適用範囲が様々であることはもとより、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸脱することなく、種々の変形実施が行われることが可能であるということはいうまでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10