IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シー.エム.シー. エス.ピー.エー.の特許一覧

特許7465890品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械
<>
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図1
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図2
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図3
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図4
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図5
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図6
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図7
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図8
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図9
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図10
  • 特許-品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/00 20170101AFI20240404BHJP
【FI】
B31B50/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021558979
(86)(22)【出願日】2020-04-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 IB2020053074
(87)【国際公開番号】W WO2020202015
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2023-03-31
(31)【優先権主張番号】102019000004986
(32)【優先日】2019-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】521257880
【氏名又は名称】シー.エム.シー. エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ポンティ,ジュゼッペ
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-215026(JP,A)
【文献】特表2015-530291(JP,A)
【文献】特開2002-160725(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第00574744(EP,A1)
【文献】特表2018-512313(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0320614(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0185065(US,A1)
【文献】英国特許出願公告第00914073(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
品物(41)を箱詰めするために梱包用の段ボール(2)からブランク(1)を実現するための方法であって、
前記梱包用の段ボール(2)を送り込むステップと、
前記ブランク(1)を使用して箱詰めされる前記品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を検出及び記憶するステップと、
検出及び記憶された寸法値の値に基づいて、前記梱包用の段ボール(2)において、相互に平行な第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)と、相互に平行であり、前記第1の縦スコアライン(3)及び前記第2の縦スコアライン(4)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを、作るステップであって、前記梱包用の段ボール(2)において、
前記第1の縦スコアライン(3)及び前記第2の縦スコアライン(4)との間に含まれる中央領域(5)と、前記第1の縦スコアライン(3)と前記梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(9)と、前記第2の縦スコアライン(4)と前記梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(10)とを画定し、
2つの縦スコアライン(3,4)及び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、前記梱包用の段ボール(2)を交差し、相互に離れており、
前記中央領域(5)内で、
前記第1の横スコアライン(11)と前記第2の横スコアライン(12)との間に含まれ、箱詰めされる前記品物(41)の前記底面(41b)を覆う寸法を有する、主部(6)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記主部(6)の反対側にある第1の横側部(7)及び第2の横側部(8)と、を区別する、作るステップと、
前記第1の横領域(9)内で、
前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記梱包用の段ボール(2)の前記第1の縦端(2a)、及び前記第1の縦スコアライン(3)の間に含まれる第3の横側部(13)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第3の横側部(13)の反対側にある第1の補強部(14)及び第2の補強部(15)と、を区別するステップと、
前記第2の横領域(10)内で、
前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記第2の縦スコアライン(4)、及び前記梱包用の段ボール(2)の前記第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(16)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第4の横側部(16)の反対側にある第3の補強部(17)及び第4の補強部(18)と、を区別するステップであって、
前記第1の横側部(7)、前記第2の横側部(8)、前記第3の横側部(13)、及び前記第4の横側部(16)は、箱詰めされる前記品物(41)の前記横面(41c)を覆う寸法を有する、区別するステップと、を含み、
前記方法は、
レーザー光を使用するステップであって、前記レーザー光を用いて、
前記第1の縦スコアライン(3)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とし、前記第1の縦スコアライン(3)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第1の補強部(14)の第1の切り込み(19)と、
前記第1の縦スコアライン(3)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とし、前記第1の縦スコアライン(3)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第2の補強部(15)の第2の切り込み(20)と、
前記第2の縦スコアライン(4)の前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とし、前記第2の縦スコアライン(4)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第3の補強部(17)の第3の切り込み(21)と、
前記第2の縦スコアライン(4)の前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とし、前記第2の縦スコアライン(4)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第4の補強部(18)の第4の切り込み(22)と、を作る、レーザー光を使用するステップを含み、
前記第1の切り込み(19)、前記第2の切り込み(20)、前記第3の切り込み(21)、及び前記第4の切り込み(22)は、前記レーザー光によって、前記梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有するように実現されることを特徴とする方法。
【請求項2】
検出及び記憶された前記寸法値に基づいて、前記第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(32)を作るステップであって、
前記中央領域(5)内で、前記第2の横側部(8)に隣接し、箱詰めされる前記品物(41)の前記上面(41a)を覆う寸法を有する第5の横側部(23)と、
前記第1の横領域(9)内で、前記第2の補強部(15)に隣接する第1のフラップ(26)と、
前記第2の横領域(10)内に、前記第4の補強部(18)に隣接する第2のフラップ(27)と、を区別する、作るステップと、
前記第1のフラップ(26)を前記第2の補強部(15)から分離するように、前記梱包用の段ボール(2)の前記第1の縦端(2a)から前記第1の縦スコアライン(3)まで横方向に延在する前記第1の横領域(9)に第1の切断部(24)を作るステップと、
前記第2のフラップ(27)を前記第4の補強部(18)から分離するように、前記梱包用の段ボール(2)の前記第2の縦端(2b)から前記第2の縦スコアライン(4)まで横方向に延在する前記第2の横領域(10)に第2の切断部(25)を作るステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の切断部(24)及び前記第2の切断部(25)は前記梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)に等しい深さを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記梱包用の段ボール(2)を送り込むステップは梱包用の段ボールストリップ(2c)を送り込むステップを含み、前記方法は、梱包用の段ボールシート(2d)を取得するために、前記梱包用の段ボールストリップ(2c)を切断するステップを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記梱包用の段ボール(2)を送り込むステップは梱包用の段ボールシート(2d)を送り込むステップを含み、前記方法は、検出される梱包用の前記段ボールシート(2d)の寸法が取得される前記ブランク(1)の寸法よりも大きい場合、前記梱包用の段ボールシート(2d)を切断するステップを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記レーザー光を使用して、前記第1の縦スコアライン(3)、前記第2の縦スコアライン(4)、前記第1の横スコアライン(11)、及び前記第2の横スコアライン(12)を作るために、レーザー光を使用するステップを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記レーザー光を使用して、前記第3の横スコアライン(32)、前記第1の切断部(24)、及び前記第2の切断部(25)を作るために、レーザー光を使用するステップを含む、請求項2、3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
品物(41)を箱詰めするために梱包用の段ボール(2)からブランク(1)を実現するための機械(100)であって、
前記梱包用の段ボール(2)を送り込むための供給手段(37)であって、前記梱包用の段ボール(2)は平坦である、供給手段(37)と、
前記ブランク(1)を使用して箱詰めされる前記品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を記憶するための制御ユニット(42)と、
前記制御ユニット(42)によってアクティブになる分割手段(31)であって、検出及び記憶された寸法値に基づいて、前記梱包用の段ボール(2)において、相互に平行な第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)と、相互に平行であり、前記第1の縦スコアライン(3)及び前記第2の縦スコアライン(4)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを作るために、前記梱包用の段ボール(2)において、
前記第1の縦スコアライン(3)及び前記第2の縦スコアライン(4)との間に含まれる中央領域(5)と、前記第1の縦スコアライン(3)と前記梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(9)と、前記第2の縦スコアライン(4)と前記梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(10)とを画定し、
つの縦スコアライン(3,4)及び2つの横スコアライン(11,12)は、横方向に、前記梱包用の段ボール(2)を交差し、相互に離れており、
前記中央領域(5)内で、
前記第1の横スコアライン(11)と前記第2の横スコアライン(12)との間に含まれ、箱詰めされる前記品物(41)の前記底面(41b)を覆う寸法を有する、主部(6)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記主部(6)の反対側にある第1の横側部(7)及び第2の横側部(8)と、を区別し、
前記第1の横領域(9)内で、
前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記梱包用の段ボール(2)の前記第1の縦端(2a)、及び前記第1の縦スコアライン(3)の間に含まれる第3の横側部(13)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第3の横側部(13)の反対側にある第1の補強部(14)及び第2の補強部(15)と、を区別し、
前記第2の横領域(10)内で、
前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記第2の縦スコアライン(4)、及び前記梱包用の段ボール(2)の前記第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(16)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第4の横側部(16)の反対側にある第3の補強部(17)及び第4の補強部(18)と、を区別し、
前記第1の横側部(7)、前記第2の横側部(8)、前記第3の横側部(13)、及び前記第4の横側部(16)は、箱詰めされる前記品物(41)の前記横面(41c)を覆う寸法を有する、分割手段(31)と、を含み、
レーザータイプであり、前記制御ユニット(42)によってアクティブになる切断手段(33)であって、検出及び記憶された寸法値に基づいて、レーザー光を使用して、
前記第1の縦スコアライン(3)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とし、前記第1の縦スコアライン(3)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第1の補強部(14)の第1の切り込み(19)と、
前記第1の縦スコアライン(3)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とし、前記第1の縦スコアライン(3)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第2の補強部(15)の第2の切り込み(20)と、
前記第2の縦スコアライン(4)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とし、前記第2の縦スコアライン(4)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第3の補強部(17)の第3の切り込み(21)と、
前記第2の縦スコアライン(4)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とし、前記第2の縦スコアライン(4)に対する傾斜軌道に従って延在する、前記第4の補強部(18)の第4の切り込み(22)と、を作る、切断手段(33)と、を含み、
前記第1の切り込み(19)、前記第2の切り込み(20)、前記第3の切り込み(21)、及び前記第4の切り込み(22)は、前記レーザー光によって、前記梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有するように実現される、機械。
【請求項9】
箱詰めされる前記品物(41)の前記上面(41a)、前記底面(41b)、及び前記横面(41c)の前記寸法を検出するための検出センサ(34)を備え、前記制御ユニット(42)は、前記切断手段(33)をアクティブにするように、前記検出された寸法を受信及び記憶する、請求項8に記載の機械。
【請求項10】
分割手段(31)は前記レーザータイプであり、前記制御ユニット(42)によってアクティブになる、請求項8または9に記載の機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、品物を箱詰めするために使用される段ボール箱を取得するために使用される梱包用の段ボールからブランクを作ることに関連する技術分野に関する。
【0002】
具体的には、本発明は、品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための方法及び機械に関する。
【背景技術】
【0003】
梱包用の段ボールは、様々な目的(例えば、段ボール箱を形成する目的)のために使用できる。
【0004】
この場合、最初に、スコアラインとしても既知である折り目を実現することが必要である。スコアラインは、ブランクを取得するために、梱包用の段ボールをいくつかの部分に分割する。
【0005】
したがって、ブランクの様々な部分は、折り目を中心に容易に折ることができ、単純及び速やかな方法で、品物を詰め込むための段ボール箱を取得し、折るステップ中に梱包用の段ボールの望まない変形及びけい割れの形成を防止する。
【0006】
現在、品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための既知の方法は、
梱包用の段ボールを送り込むステップと、
ブランクを使用して箱詰めされる品物の上面、底面、及び横面の寸法を検出及び記憶するステップと、検出及び記憶された寸法値に基づいて、梱包用の段ボールにおいて、相互に平行な第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインと、相互に平行であり、第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインに垂直な第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインとを作るステップであって、梱包用の段ボールにおいて、
第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインとの間に含まれる中央領域と、第1の縦スコアラインと梱包用の段ボールの第1の縦端との間に含まれる第1の横領域と、第2の縦スコアラインと梱包用の段ボールの第2の縦端との間に含まれる第2の横領域とを画定する、作るステップと、を含む。
【0007】
2つの縦スコアライン及び2つの横スコアラインは、各々、縦方向及び横方向に、梱包用の段ボールを交差し、相互に離れており、中央領域内で、
第1の横スコアラインと第2の横スコアラインとの間に含まれ、例えば、箱詰めされる物品の底面を覆う寸法を有する、主部と、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインに対して主部の反対側にある第1の横側部及び第2の横側部と、を区別する。
【0008】
同様に、第1の横領域内で、
第1の横スコアライン、第2の横スコアライン、第1の縦スコアライン、及び梱包用の段ボールの第1の縦端の間に含まれる第3の横側部と、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインに対して第3の横側部の反対側にある第1の補強部及び第2の補強部と、が区別される。
【0009】
同様に、第2の横領域内で、
第1の横スコアライン、第2の横スコアライン、第2の縦スコアライン、及び段ボールの第2の縦端の間に含まれる第4の横側部と、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインに対して第4の横側部の反対側にある第3の補強部及び第4の補強部と、が区別される。
【0010】
第1の横側部、第2の横側部、第3の横側部、及び第4の横側部は、例えば、箱詰めされる品物の横面を覆う寸法を有する。
【0011】
さらに、既知の方法は、刃またはナイフ等の機械切断機構を使用して、
第1の縦スコアラインと第1の横スコアラインとの交差点を起点とする第1の補強部の第1の切り込みと、
第1の縦スコアラインと第2の横スコアラインとの交差点を起点とする第2の補強部の第2の切り込みと、
第2の縦スコアラインと第1の横スコアラインとの交差点を起点とする第3の補強部の第3の切り込みと、
第2の縦スコアラインと第2の横スコアラインとの交差点を起点とする第4の補強部の第4の切り込みと、を作るステップを含む。
【0012】
4つの切り込みは、段ボールの厚さよりも小さい深さを有するように作られ、すなわち、段ボールを左右に越えないように作られ、したがって、さらなるスコアラインを取得することを可能にする。
【0013】
このように、第1の補強部、第2の補強部、第3の補強部、及び第4の補強部のそれぞれは、2つの部に細分化される。2つの部は、一方が他方に対して相互に折ることができる。
【0014】
上述の様々な一部を相互に折り、品物を囲む及び含む箱を形成することによって、このように取得されたブランクを折り、品物を箱詰めできる。
【0015】
例えば、品物を箱詰めするために、上述のブランクによって、品物を主部に配置するステップと、横面を覆うために、主部に配置される品物に向かって、主部に対して、第1の横側部、第2の横側部、第3の横側部、及び第4の横側部を折るステップであって、4つの補強部のそれぞれの2つの部は、箱の内側に向かって相互に折られ、取得された箱の剛性を増加させるために4つの横側部の側面に位置する関連の補強タブを作成する、折るステップと、を実施することが可能である。
【0016】
前述に説明される既知の方法は、動作サイクルを定義する上述のステップを周期的に実施するために設計及び実現された機械によって実施される。機械の動作サイクルのそれぞれは、梱包用の段ボール(2)を送り込むことと、2つの縦スコアライン及び2つの横スコアラインを実現することと、第1の切り込み、第2の切り込み、第3の切り込み、及び第4の切り込みを実現することとを含む。
【0017】
4つの補強部の4つの切り込みを実現するために、機械は機械切断機構(例えば、刃またはナイフ等)を含み、機械切断機構は、事前に固定された動作開始位置(2つの縦スコアラインと2つの横スコアラインとの交差点に一致する必要がある)から事前に固定された動作停止位置までの同じ移動経路の通過を実施するために常に事前に配置及び設定される。つまり、各動作サイクルでは、機械切断機構は同じ動作を実施する。
【0018】
この態様は制限があり、機械に送り込まれる場合、動作サイクルごとに、全てが同じ寸法を有する梱包用の段ボールが供給される必要がある。そうでなければ、4つの切り込みの実現が間違った不正確な方式で起こり得る。すなわち、要求位置(すなわち、2つの縦スコアライン及び2つの横スコアラインの交差点)に切り込みが作成されない。
【0019】
したがって、機械は、同様に、動作サイクルごとに同じ寸法のブランクを作る。
【0020】
その結果、機械の様々な動作サイクルでは、機械を使用して、相互に同じ寸法の品物を箱詰めするためのブランクを実現する。したがって、様々な動作サイクルで異なる寸法を有する品物を箱詰めする必要性が生じ、ひいては、相互に異なる様々な寸法の梱包用の段ボールを原形とするブランクを実現する必要性が生じる場合、梱包用の段ボールの有効な異なる寸法に従って、機械切断機構を取り外し、それを別の位置に動かし、それを再設定する必要がある、または、4つの切り込み(すなわち、正確には、関連の要求位置)を正確に実施することが可能であるように、機械切断機構を別の位置に動かす及び再設定することが不可能である場合、異なる機械を使用する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
上記を考慮して、本発明の目的は上述の欠点をなくすことを含む。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の目的は、品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための請求項1に記載の方法及び機械と、品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための請求項8に記載の機械とによって達成される。
【0023】
第1の切り込み、第2の切り込み、第3の切り込み、及び第4の切り込みは、利点をもたらすように、レーザー光を使用して作られ、レーザー光は、第1の縦スコアライン、第2の縦スコアライン、第1の横スコアライン、及び第2の横スコアラインの交差点によって定義される点を起点として、第1の切り込み、第2の切り込み、第3の切り込み、及び第4の切り込みを作ることがプログラムされ、また、梱包用の段ボールは、送り込み時に寸法が変化し、ひいては、様々な動作サイクルにおいて異なる位置でレーザー光を使用して、第1の縦スコアライン、第2の縦スコアライン、第1の横スコアライン、及び第2の横スコアラインを作る。また、本発明の方法及び機械によって、異なる動作サイクルにおいて異なる寸法の梱包用の段ボールを原形とし、縦スコアライン及び横スコアラインを離すことによって、また、同様に前述の機械を使用して、ブランクで箱詰めされる品物に応じて、第1の切り込み、第2の切り込み、第3の切り込み、及び第4の切り込みを作ることによって、異なるブランクを実現することが可能である。
【0024】
本発明の特定の実施形態は、添付図の図面を用いて、請求項に記載された内容に従って本発明の説明の以下の箇所に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の目的の品物を箱詰めするために使用される梱包用の段ボールからブランクを実現するための機械の斜視図である。
図2図1の機械に梱包用の段ボールを送り込むステップを示す斜視図である。
図3】同様に本発明の目的である本方法のステップ中に図1の機械の一部の斜視図である。
図4】本方法のさらなるステップ中の図1の機械の同じ部分の斜視図であり、異なる寸法の梱包用の段ボールを示す。
図5】本方法のさらなるステップ中の図1の機械の同じ部分の斜視図であり、異なる寸法の梱包用の段ボールを示す。
図6】本方法のさらなるステップ中の図1の機械の同じ部分の斜視図であり、異なる寸法の梱包用の段ボールを示す。
図7】本方法のさらなるステップ中の図1の機械の同じ部分の斜視図であり、異なる寸法の梱包用の段ボールを示す。
図8】本方法のさらなるステップ中の図1の機械の同じ部分の斜視図であり、異なる寸法の梱包用の段ボールを示す。
図9図8の細部Kの平面図である。
図10図1の機械の斜視図であり、品物をブランクで箱詰めするステップを示す。
図11図1の機械の斜視図であり、品物をブランクで箱詰めするステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、図1図2図4図8を参照する。
【0027】
本発明の説明では、ブランク(1)は、決定された形状を試しに型抜きすることによって外形が作られた段ボールシートを意味することが記述される(図7及び図8参照)。
【0028】
さらに、本発明の説明の以下の箇所では、用語「梱包用の段ボール(2)」は、梱包用の段ボールストリップ(図2参照)または梱包用の段ボールシートを意味すると解釈できる。
【0029】
品物(41)を箱詰めするために梱包用の段ボール(2)からブランク(1)を実現するための方法は、
梱包用の段ボール(2)を送り込むステップと、
ブランク(1)を使用して箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を検出及び記憶するステップと、
検出及び記憶された寸法値に基づいて、梱包用の段ボール(2)において、相互に平行な第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)と、相互に平行であり、第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを作るステップであって、梱包用の段ボール(2)において、
第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)との間に含まれる中央領域(5)と、第1の縦スコアライン(3)と梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(9)と、第2の縦スコアライン(4)と梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(10)とを画定する、作るステップと、を含む。
【0030】
2つの縦スコアライン(3,4)及び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、梱包用の段ボール(2)を交差し、相互に離れており、中央領域(5)内で、第1の横スコアライン(11)と第2の横スコアライン(12)との間に含まれ、例えば、箱詰めされる品物(41)の底面(41b)を覆う寸法を有する、主部(6)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して主部(6)の反対側にある第1の横側部(7)及び第2の横側部(8)と、を区別する。
【0031】
このように、第1の横領域(9)内で、第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)、及び第1の縦スコアライン(3)の間に含まれる第3の横側部(13)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第3の横側部(13)の反対側にある第1の補強部(14)及び第2の補強部(15)と、が区別される。
【0032】
同様に、第2の横領域(10)内で、第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、第2の縦スコアライン(4)、及び梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(16)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第4の横側部(16)の反対側にある第3の補強部(17)及び第4の補強部(18)と、が区別される。
【0033】
第1の横側部(7)、第2の横側部(8)、第3の横側部(13)、及び第4の横側部(16)は、例えば、箱詰めされる品物(41)の横面(41c)を覆う寸法を有する。
【0034】
本方法は、さらに、レーザー光を使用して、ステップを含み、レーザー光を用いて、
第1の縦スコアライン(3)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第1の補強部(14)の第1の切り込み(19)と、
第1の縦スコアライン(3)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第2の補強部(15)の第2の切り込み(20)と、
第2の縦スコアライン(4)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第3の補強部(17)の第3の切り込み(21)と、
第2の縦スコアライン(4)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第4の補強部(18)の第4の切り込み(22)と、を作る。
【0035】
第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)は、検出及び保存された寸法値に基づいて、レーザー光によって、梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有するように実現される(図7図8、及び図9参照)。
【0036】
梱包用の段ボール(2)から得られる上述のブランク(1)は、品物(41)または複数の品物を箱詰めするために使用できることが理解される。
【0037】
梱包用の段ボール(2)は、供給時、平坦構成であり得る。梱包用の段ボール(2)は、本方法のステップの各動作サイクルにおいて寸法が変化し得る。これらの寸法は、検出及び記憶された上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法に基づいて変化し得る。
【0038】
一般的には、各動作サイクルは、梱包用の段ボール(2)を送り込むことと、2つの縦スコアライン(3,4)及び2つの横スコアライン(11,12)を実現することと、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を実現することとを含む。
【0039】
第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)は、第1の縦端(2a)から第2の縦端(2b)まで、梱包用の段ボール(2)を縦方向に交差できる。
【0040】
第1の縦端(2a)及び第2の縦端(2b)は梱包用の段ボール(2)の横端であり得る。
【0041】
特に図7及び図8を参照すると、第1の縦端(2a)は第2の縦端(2b)の反対側にある。
【0042】
主部(6)は第1の横側部(7)と第2の横側部(8)との間に介在できる。
【0043】
第3の横側部(13)は第1の補強部(14)と第2の補強部(15)との間に介在できる。
【0044】
第4の横側部(16)は第1の補強部(17)と第4の補強部(16)との間に介在できる。
【0045】
主部(6)は第3の横側部(13)と第4の横側部(16)との間に介在できる。
【0046】
主部(6)は、上述のブランク(1)で箱詰めされる品物(41)を受けることができる(図10及び図11参照)。
【0047】
第1の横側部(7)、第2の横側部(8)、第3の横側部(13)、及び第4の横側部(16)は、上述のブランク(1)で箱詰めされる品物(41)を横方向に含み得、このとき、品物(41)は主部(6)に配置される(図10及び図11参照)。
【0048】
ブランク(1)を使用して箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を検出及び記憶するステップは、検出センサ(34)によって実施できる。レーザー光は、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を実現するために、検出及び保存された寸法値に基づいてプログラムできる。
【0049】
様々な動作サイクルで箱詰めされる品物(41)の寸法が変化するときでさえも、検出及び保存された寸法値に基づいてレーザー光をプログラムするため、利点をもたらすように、2つの縦スコアライン(3,4)と2つの横スコアライン(10,11)との交差点を起点とする第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を作ることが可能である。
【0050】
第1の切り込み(19)は、例えば、第1の縦スコアライン(3)に対する傾斜軌道に従って、第1の縦スコアライン(3)及び第1の横スコアライン(11)の交差点から延在できる。
【0051】
第2の切り込み(20)は、例えば、第1の縦スコアライン(3)に対する傾斜軌道に従って、第1の縦スコアライン(3)及び第2の横スコアライン(12)の交差点から延在できる。
【0052】
第3の切り込み(21)は、例えば、第2の縦スコアライン(4)に対する傾斜軌道に従って、第2の縦スコアライン(4)及び第1の横スコアライン(11)の交差点から延在できる。
【0053】
第4の切り込み(22)は、例えば、第2の縦スコアライン(4)に対する傾斜軌道に従って、第2の縦スコアライン(4)及び第2の横スコアライン(12)の交差点から延在できる。
【0054】
第1の切り込み(19)は、各々の折り目(190)を特定するように、梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得、第1の補強部(14)を第1の部(14a)及び第2の部(14b)に分割し、第1の部(14a)及び第2の部(14b)は折り目(190)によって分離される(図7及び図8参照)。
【0055】
第2の切り込み(20)は、各々の折り目(200)を特定するように、梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得、第2の補強部(15)を第1の部(15a)及び第2の部(15b)に分割し、第2の部(15a)及び第2の部(15b)は折り目(200)によって分離される(図7及び図8参照)。
【0056】
第3の切り込み(21)は、各々の折り目(210)を特定するように、梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得、第3の補強部(17)を第1の部(17a)及び第2の部(17b)に分割し、第2の部(17a)及び第2の部(17b)は折り目(210)によって分離される(図7及び図8参照)。
【0057】
第4の切り込み(22)は、各々の折り目(220)を特定するように、梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得、第4の補強部(18)を第1の部(18a)及び第2の部(18b)に分割し、第2の部(18a)及び第2の部(18b)は折り目(220)によって分離される(図7及び図8参照)。
【0058】
本方法は、好ましくは、検出及び記憶された寸法値に基づいて、第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(32)を作るステップであって、
中央領域(5)内で、第2の横側部(8)に隣接し、例えば、箱詰めされる品物(41)の上面(41a)を覆う寸法を有する第5の横側部(23)と、
第1の横領域(9)内で、第2の補強部(15)に隣接する第1のフラップ(26)と、
第2の横領域(10)内で、第4の補強部(18)に隣接する第2のフラップ(27)と、が区別される、作るステップと、
第1のフラップ(26)を第2の補強部(15)から分離するように、梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)から第1の縦スコアライン(3)まで横方向に延在する第1の横領域(9)に第1の切断部(24)を作るステップと、
第2のフラップ(27)を第4の補強部(18)から分離するように、梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)から第2の縦スコアライン(4)まで横方向に延在する第2の横領域(10)に第2の切断部(25)を作るステップと、を含む(図7及び図8参照)。
【0059】
主部(6)に配置されるとき、品物(41)の上面(41a)を覆うために、第3の横スコアライン(32)に対して第2の横側部(8)に向かって、第5の横側部(23)を折ることができる(図10及び図11参照)。
【0060】
第5の横側部(23)は、利点をもたらすように、主部(6)に配置されるとき、品物(41)を覆う。
【0061】
さらに、第1のフラップ(26)及び第2のフラップ(27)により、各々、品物(41)の箱詰め動作中に第3の横側部(13)及び第4の横側部(16)で、それらが重なり合うとき、ブランク(1)で取得される箱の剛性が増加する(図10及び図11参照)。
【0062】
このブランク(1)で取得された箱の剛性が増加することによって、多くの箱を相互に重ね合わせて、それらの箱を搬送するための貯蔵部または運搬車の貯蔵容量を最大にすることが可能になる。さらに、箱の剛性が増加することによって、固い箱と同様に、箱の内側で生じる品物(41)の安全性が高くなることを確実にし、外部作用の影響を受けることが少なくなり、箱の内側で品物(41)の衝撃に対する外部作用を受ける可能性は減る。
【0063】
第5の横側部(23)は接触部(40)を含み得、接触部(40)は、第1の横側部(7)に接触する第5の横側部(23)の自由端に配置され、このとき、第5の横側部(23)は主部(6)に配置される品物(41)の上面(41a)を覆うように折られている。
【0064】
第1の切断部(24)及び第2の切断部(25)は梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)に等しい深さを有する。
【0065】
このように、第1の切断部(24)は第1のフラップ(26)を第2の補強部(15)から分離することを確実にし、第2の切断部(25)は第2のフラップ(27)を第4の補強部(18)から分離することを確実にする。
【0066】
梱包用の段ボール(2)を送り込むステップは梱包用の段ボールストリップ(2c)を送り込むステップを含み得、本方法は、梱包用の段ボールシート(2d)を取得するために、梱包用の段ボールストリップ(2c)を切断するステップを含む(図1及び図3参照)。
【0067】
梱包用の段ボールシート(2d)を取得するために梱包用の段ボールストリップ(2c)を切断するステップは、梱包用の段ボール(2)のトリミングを最小に減らすために、箱詰めされる品物(41)の寸法に基づいて実現される。
【0068】
段ボールストリップ(2c)は、リールで巻くことができる、または折り畳むことができる(図2参照)。
【0069】
代替として、梱包用の段ボール(2)を送り込むステップは梱包用の段ボールシート(2d)を送り込むステップを含み得、本方法は、検出される梱包用の段ボールシート(2d)の寸法が取得されるブランク(1)の寸法よりも大きい場合、梱包用の段ボールシート(2d)を切断するステップを含み得る(図3図6参照)。
【0070】
梱包用の段ボールシート(2d)を取得するために梱包用の段ボール(2)を切断するステップは、箱詰めされる品物(41)の寸法に基づいて行われる。
【0071】
本方法は、好ましくは、レーザー光を使用して、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)を作るために、レーザー光を使用するステップを含む。
【0072】
レーザー光は、利点をもたらすように、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)をきれいに取得することを可能にし、梱包用の段ボール(2)を折るステップ中に望まない変形及びけい割れの形成を防止する。
【0073】
レーザー光は、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)を作るために、検出及び保存された寸法値に基づいてプログラムできる。
【0074】
本方法は、好ましくは、レーザー光を使用して、第3の横スコアライン(32)、第1の切断部(24)、及び第2の切断部(25)を作るために、レーザー光を使用するステップを含む。
【0075】
レーザー光は、利点をもたらすように、第3の横スコアライン(32)、第1の切断部(24)、及び第2の切断部(25)をきれいに取得することを可能にし、梱包用の段ボール(2)を折るステップ中に望まない変形及びけい割れの形成を防止する。
【0076】
レーザー光は、第3の横スコアライン(32)、第1の切断部(24)、及び第2の切断部(25)を作るために、検出及び保存された寸法値に基づいてプログラムできる。
【0077】
したがって、本発明の方法は、ブランク(1)を使用して箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を検出及び記憶するステップと、検出及び保存された寸法値に基づいて、梱包用の段ボール(2)に前述に説明したものを画定するように、レーザー光を使用して、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)を作るために、レーザー光を使用するステップと、を含み得る。
【0078】
レーザー技術により、取得されるブランク(1)は、利点をもたらすように、箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法に基づいて寸法決定される。実際に、主部(6)は底面(41b)を覆うように寸法決定され、第1の横側部(7)、第2の横側部(8)、第3の横側部(13)、及び第4の横側部(16)は、箱詰めされる品物(41)の横面(41c)を覆うように寸法決定される。
【0079】
さらに、様々な動作サイクルにおいて、相互に異なる寸法を有する品物(41)を箱詰めする必要があるはずである場合、梱包用の段ボール(2)は寸法が変化して送り込まれ、レーザー光は、各動作サイクルにおいて、箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法に基づいて、2つの縦スコアライン(3,4)と、2つの横スコアライン(10,11)と、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を作ることがプログラムされる。
【0080】
特に図9を参照すると、梱包用の段ボール(2)は波形段ボールであり得、第1の外壁(28)と、第2の外壁(29)と、第1の外壁(28)と第2の外壁(29)との間に介在され、波形である内壁(30)とを含む。第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)は、同一の深さ、または第1の外壁(28)の厚さ(S1)よりも大きい深さで作ることができる(図9参照)。
【0081】
特に図10及び図11を参照すると、以下の説明では、上述のブランク(1)によって品物(41)を箱詰めするステップの説明が含まれる。最初に、品物(41)は主部(6)に配置され、続いて、第1の横側部(7)及び第2の横側部(8)は、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して、主部(6)に向かって折られる。このステップ中に、補強部(14,15,17,18)のそれぞれの第1の部(14a,15a,17a,18a)及び第2の部(14b,15b,17b,18b)は、関連の切り込み(19,20,21,22)に対して相互に折られ始める。その後、第3の横側部(13)及び第4の横側部(16)は、各々、第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)に対して、主部(6)に向かって折られる。このステップ中に、補強部(14,15,17,18)のそれぞれの第1の部(14a,15a,17a,18a)及び第2の部(14b,15b,17b,18b)は、相互に重なり合うまで、関連の切り込み(19,20,21,22)に対して相互に継続して折られ、このとき、第1の横側部(7)及び第2の横側部(8)、第3の横側部(13)及び第4の横側部(16)は主部(6)に対して直線位置に位置付けられるように折られている。
【0082】
最終的に、第3の横スコアライン(32)に対して主部(6)に向かって第5の横側部(23)を折り、第1の横側部(7)で接触部(40)を重ね合わすことによって、箱詰めを完了する。
【0083】
以下では、同様に本発明の目的の品物(41)を箱詰めするために梱包用の段ボール(2)からブランク(1)を実現するための機械(100)が説明され、機械(100)は、梱包用の段ボール(2)を送り込むための供給手段(37)であって、梱包用の段ボール(2)は平坦である、供給手段(37)と、
ブランク(1)を使用して箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を記憶するための制御ユニット(42)と、
制御ユニット(42)によってアクティブになる分割手段(31)であって、検出及び記憶された寸法値に基づいて、梱包用の段ボール(2)において、相互に平行な第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)と、相互に平行であり、第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを作るために、梱包用の段ボール(2)において、
第1の縦スコアライン(3)及び第2の縦スコアライン(4)との間に含まれる中央領域(5)と、第1の縦スコアライン(3)と梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(9)と、第2の縦スコアライン(4)と梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(10)とを画定する、分割手段(31)と、を含む。
【0084】
2つの縦スコアライン(3,4)及び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、梱包用の段ボールを交差し、相互に離れており、中央領域(5)内で、
第1の横スコアライン(11)と第2の横スコアライン(12)との間に含まれ、例えば、箱詰めされる物品(41)の底面(41b)を覆う寸法を有する、主部(6)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して主部(6)の反対側にある第1の横側部(7)及び第2の横側部(8)と、を区別する。
【0085】
このように、第1の横領域(9)内で、
第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)、及び第1の縦スコアライン(3)の間に含まれる第3の横側部(13)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第3の横側部(13)の反対側にある第1の補強部(14)及び第2の補強部(15)と、が区別される。
【0086】
同様に、第2の横領域(10)内で、
第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、第2の縦スコアライン(4)、及び梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(16)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第4の横側部(16)の反対側にある第3の補強部(17)及び第4の補強部(18)と、が区別される。
【0087】
第1の横側部(7)、第2の横側部(8)、第3の横側部(13)、及び第4の横側部(16)は、例えば、箱詰めされる品物(41)の横面(41c)を覆う寸法を有する。
【0088】
機械(100)は、さらに、レーザータイプであり、制御ユニット(42)によってアクティブになる切断手段(33)を含み、検出及び記憶された寸法値に基づいて、レーザー光を使用して、
第1の縦スコアライン(3)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第1の補強部(14)の第1の切り込み(19)と、
第1の縦スコアライン(3)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第2の補強部(15)の第2の切り込み(20)と、
第2の縦スコアライン(4)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第3の補強部(17)の第3の切り込み(21)と、
第2の縦スコアライン(4)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第4の補強部(18)の第4の切り込み(22)と、を作る。
【0089】
第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)は、レーザー光によって、梱包用の段ボール(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有するように実現される。機械(100)は本発明の方法の上述のステップを実施する。
【0090】
したがって、機械(100)の動作サイクルのそれぞれは、梱包用の段ボール(2)を送り込むことと、2つの縦スコアライン(3,4)及び2つの横スコアライン(11,12)を実現することと、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を実現することとを含む。
【0091】
制御ユニット(42)は、箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)のメモリに保存された寸法に基づいて、分割手段(31)及び切断手段(33)をアクティブにできる。
【0092】
分割手段(31)及び切断手段(33)は同一であり得る。
【0093】
供給手段(37)は送り出しローラ(38)を備え得、送り出しローラ(38)は、梱包用の段ボール(2)を第1の前進方向(Z)に沿って前進させ、梱包用の段ボール(2)を分割手段(31)に送り込む(図2参照)。
【0094】
機械(100)によって実現されるブランク(1)について、本発明の説明の上述の考察は有効である。
【0095】
この機械(100)によって、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)は、利点をもたらすように、レーザータイプである切断手段(33)を使用して作られ、これは、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を実現することを可能にし、これらの切り込みは、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)の交差点によって定義される点を起点とし、また、梱包用の段ボール(2)は、送り込み時に寸法が変化する。
【0096】
したがって、この機械(100)によって、各動作サイクルにおいて寸法が変化する梱包用の段ボール(2)に、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)を正確に実現することが可能である。
【0097】
機械(100)は、好ましくは、箱詰めされる品物(41)の上面(41a)、底面(41b)、及び横面(41c)の寸法を検出するための検出センサ(34)を備え、制御ユニット(42)は、切断手段(33)をアクティブにするように、検出された寸法を受信及び記憶する。
【0098】
検出センサ(34)は、利点をもたらすように、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)の交差点において、第1の切り込み(19)、第2の切り込み(20)、第3の切り込み(21)、及び第4の切り込み(22)の正動作を確実にする。
【0099】
分割手段(31)は、好ましくは、レーザータイプであり、制御ユニット(42)によってアクティブになる。
【0100】
レーザー光は、利点をもたらすように、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)をきれいに取得することを可能にし、梱包用の段ボール(2)を折るステップ中に望まない変形及びけい割れの形成を防止する。
【0101】
さらに、分割手段(31)が制御ユニット(42)によってアクティブになるため、検出された寸法に基づいて、第1の縦スコアライン(3)、第2の縦スコアライン(4)、第1の横スコアライン(11)、及び第2の横スコアライン(12)を実現することが可能である。
【0102】
検出及び記憶された寸法値に基づいて、分割手段(31)は第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(32)を作ることができ、これにより、
中央領域(5)内で、第2の横側部(8)に隣接し、例えば、箱詰めされる品物(41)の上面(41a)を覆う寸法を有する第5の横側部(23)と、
第1の横領域(9)内で、第2の補強部(15)に隣接する第1のフラップ(26)と、
第2の横領域(10)内で、第4の補強部(18)に隣接する第2のフラップ(27)と、が区別される。
【0103】
さらに、分割手段(31)は、
第1のフラップ(26)を第2の補強部(15)から分離するように、梱包用の段ボール(2)の第1の縦端(2a)から第1の縦スコアライン(3)まで横方向に延在する第1の横領域(9)に第1の切断部(24)を作るステップと、
第2のフラップ(27)を第4の補強部(18)から分離するように、梱包用の段ボール(2)の第2の縦端(2b)から第2の縦スコアライン(4)まで横方向に延在する第2の横領域(10)に第2の切断部(25)を作るステップと、を実現できる。
【0104】
供給手段(37)は梱包用の段ボールストリップ(2c)を供給でき、この場合、機械(100)は、梱包用の段ボールシート(2d)を取得するための梱包用の段ボールシート(2c)を送り込むために第1の切断手段(35)を含む(図3参照)。
【0105】
第1の切断手段(35)は刃が設けられたホイールを備え得る。
【0106】
第1の切断手段(35)は制御ユニット(42)によってアクティブになり得る。
【0107】
梱包用の段ボールストリップ(2c)を横方向に切断するために、前進方向(Z)に対して垂直方向に沿って刃が設けられたホイールは摺動可能である。
【0108】
代替として、供給手段(37)は梱包用の段ボールシート(2d)を送り込みでき、この場合、機械(100)は、検出される梱包用の段ボールシート(2d)の寸法が取得されるブランク(1)の寸法よりも大きい場合、梱包用の段ボールシート(2d)を切断するために第2の切断手段(36)を含む。(図4図6参照)。
【0109】
第2の切断手段(36)は制御ユニット(42)によってアクティブになり得る。
【0110】
第2の切断手段(36)は、段ボールシート(2d)を縦方向に切断するための刃(36a,36b)が設けられた2つのホイールを備え得る。
【0111】
刃(36a,36b)が設けられた2つのホイールは、機械動作サイクル(100)のそれぞれにおける送り込み時に梱包用の段ボール(2)の異なる寸法に適応するように、梱包用の段ボール(2)の前進方向(Z)に垂直な方向(W)に並進可能であり得る(図4図6参照)。
【0112】
刃(36a,36b)が設けられた2つのホイールは、前進方向(Z)に沿った段ボールシート(2d)の前進中に段ボールシート(2d)を切断できる。
【0113】
第1の切断手段(35)及び第2の切断手段(36)は分割手段(31)の上流に配置できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11