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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-03
(45)【発行日】2024-04-11
(54)【発明の名称】回転弁アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16K 11/076 20060101AFI20240404BHJP
   B25J 19/00 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
F16K11/076 Z
B25J19/00 Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021559604
(86)(22)【出願日】2020-05-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-27
(86)【国際出願番号】 US2020031979
(87)【国際公開番号】W WO2020231765
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】16/410,579
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518096722
【氏名又は名称】ボストン ダイナミクス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ポッター,スティーブン,ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ソーン,クリストファー,エバレット
(72)【発明者】
【氏名】サーンダーズ,ジョン アーロン
【審査官】藤森 一真
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10279482(US,B1)
【文献】特開2003-287147(JP,A)
【文献】実開昭50-147234(JP,U)
【文献】特開2009-073229(JP,A)
【文献】特開平08-338544(JP,A)
【文献】特開昭59-223565(JP,A)
【文献】特表2016-512316(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0219106(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0348798(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 11/076
F16K 11/085
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転弁サブアセンブリであって、
外側面、および前記外側面よりも管状本体の反対側に配置された内側面を含む管状本体を有するスプールであって、前記内側面は前記管状本体の縦軸に沿って前記管状本体を通って軸方向に延びる軸方向チャンバを規定し、管状本体は、
前記管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポートであって、各戻り圧力ポートは、前記軸方向チャンバと流体連通している、複数の戻り圧力ポート、および
前記管状本体の前記外側面に形成された、複数のスカラップ凹部であって、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、前記管状本体の前記厚さを通っておらず、前記複数のスカラップ凹部の各スカラップ凹部は、前記縦軸に垂直な第1のスカラップ幅と前記管状本体の外側面に対する第1の深さとを有する第1のスカラップ部分、および、前記縦軸に垂直な第2のスカラップ幅と前記管状本体の外側面に対する第2の深さとを有する第2のスカラップ部分を有し、前記第1のスカラップ幅は前記第2のスカラップ幅よりも大きく、前記第2の深さは前記第1の深さよりも大きい、複数のスカラップ凹部、を含む、スプールと、
外側面、および前記外側面とは管状本体の反対側に配置された内側面を含む前記管状本体を有するスリーブであって、前記内側面が前記管状本体を通って軸方向に延びる軸方向チャンバを規定し、前記管状本体は、
前記管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の入口ポートであって、各入口ポートは、前記軸方向チャンバと流体連通する、複数の入口ポート、および
前記管状本体の前記厚さを通って半径方向に延びる複数の制御ポートであって、各制御ポートは、前記軸方向チャンバと流体連通する、複数の制御ポート、を含み、前記スプールは、前記スリーブの前記軸方向チャンバ内に配置され、前記スリーブに対して回転するように構成される、スリーブと
を含む、回転弁サブアセンブリ。
【請求項2】
前記スリーブの前記管状本体の前記内側面の部分が、内周凹部を規定し、少なくとも一つのスカラップ凹部の少なくとも一部分と前記内側面の前記部分により形成された前記内周凹部の少なくとも一部分が少なくとも一つの空洞を定義する、請求項1に記載の回転弁サブアセンブリ。
【請求項3】
前記複数のスカラップ凹部が、
少なくとも一つの上部スカラップ凹部であって、前記少なくとも一つの上部スカラップ凹部と前記内周凹部が前記少なくとも一つの空洞の上空洞を規定する、上部スカラップ凹部、および
少なくとも一つの下部スカラップ凹部であって、前記少なくとも一つの下部スカラップ凹部と前記内周凹部が、前記少なくとも一つの空洞の下空洞を規定する、下部スカラップ凹部、を含む、請求項2に記載の回転弁サブアセンブリ。
【請求項4】
前記複数の戻り圧力ポートは、
第一の上部戻り圧力ポート、
円周方向に前記第一の上部戻り圧力ポートと前記管状本体の上部/列の周囲に配置された第二の上部戻り圧力ポート、
第一の下部戻り圧力ポート、および
前記第一の下部戻り圧力ポートを備えた前記管状本体の上部/列の周りに円周方向に配置された第二の下部戻り圧力ポートであって、前記第一および第二の下部戻り圧力ポートのそれぞれの向きは、前記第一および第二の上部戻り圧力ポートのそれぞれの向きと比較して円周方向に反転され、前記第一および第二の下部戻り圧力ポートは、前記第一および第二の上部戻り圧力ポートから軸方向に離間されている、第二の下部戻り圧力ポートを含み、
前記複数のスカラップ凹部は、
第一の上部スカラップ凹部、
円周方向に前記第一の上部スカラップ凹部から離間する第二の上部スカラップ凹部、
一の下部スカラップ凹部、および
前記第一の下部スカラップ凹部から円周方向に離間した第二の下部スカラップ凹部であって、前記第一および第二の下部スカラップ凹部の方向が前記第一および第二の上部スカラップ凹部のそれぞれの方向と比較して、方向に反転し、前記第一および第二の下部スカラップ凹部は、前記第一および第二の上部スカラップ凹部から軸方向に離間している、第二の下部スカラップ凹部を含む、請求項2または3に記載の回転弁サブアセンブリ。
【請求項5】
前記第一の上部スカラップ凹部と第二の上部スカラップ凹部は前記少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する前記内周凹部と協働し、
前記第一の下部スカラップ凹部と第二の下部スカラップ凹部は前記少なくとも一つの空洞の下空洞を定義する前記内周凹部と協働する、請求項4に記載の回転弁サブアセンブリ。
【請求項6】
回転弁アセンブリであって、
軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有するスリーブであって、前記スリーブは、前記管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の入口ポートおよび複数の制御ポートを備え、前記厚さは、前記管状本体の前記外側面と前記内側面との間で半径方向に延びる、スリーブと、
前記スリーブの前記軸方向チャンバ内に配置されたスプールであって、前記スリーブに同軸であり、前記スリーブによって規定される縦軸の周りで前記スリーブに対して回転するように構成されたスプールであって、軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有するスプールであって、前記管状本体が、
前記管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポート、各戻り圧力ポートは、前記軸方向チャンバと流体連通している、複数の戻り圧力ポート、および、
前記管状本体の前記外側面に形成された、複数のスカラップ凹部、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、前記管状本体の前記厚さを通っておらず、前記複数のスカラップ凹部の各スカラップ凹部は、前記縦軸に垂直な第1のスカラップ幅と前記管状本体の外側面に対する第1の深さとを有する第1のスカラップ部分、および、前記縦軸に垂直な第2のスカラップ幅と前記管状本体の外側面に対する第2の深さとを有する第2のスカラップ部分を有し、前記第1のスカラップ幅は前記第2のスカラップ幅よりも大きく、前記第2の深さは前記第1の深さよりも大きい、複数のスカラップ凹部、を含む、スプールと、
前記スリーブの前記軸方向チャンバ内に配置されたスプール回転部分であって、前記スプール回転部分は、前記スリーブによって規定される前記縦軸の周りで前記スプールと共通の回転のために結合されている、スプール回転部分と、
を含む、回転弁アセンブリ。
【請求項7】
前記スリーブの前記管状本体の前記内側面の部分は、内周凹部を規定し、前記スリーブの前記管状本体は、ステム部分およびキャップ部分を含み、前記ステム部分は、前記スプールの長さの第一の部分を回転可能に含むようにサイズ設定された軸方向チャンバの第一の軸方向チャンバ部分を規定し、前記キャップ部分は、前記スプール回転部分、および前記スプール回転部分に結合される前記スプールの前記長さの第二の部分を含むようにサイズ設定された前記軸方向チャンバの第二の軸方向チャンバ部分を規定し、前記スプールの前記複数のスカラップ凹部の少なくとも一つのスカラップ状凹部の少なくとも一部、および前記スリーブの前記管状本体の前記内側面の前記部分によって形成される前記内周凹部の少なくとも一部分は少なくとも一つの空洞を画定する、請求項6に記載の回転弁アセンブリ。
【請求項8】
前記複数のスカラップ凹部が、
少なくとも一つの上部スカラップ凹部であって、前記少なくとも一つの上部スカラップ凹部と前記内周凹部が前記少なくとも一つの空洞の上空洞を規定する、上部スカラップ凹部、および
少なくとも一つの下部スカラップ凹部であって、前記少なくとも一つの下部スカラップ凹部と前記内周凹部が、前記少なくとも一つの空洞の下空洞を規定する、下部スカラップ凹部、を含む、請求項7に記載の回転弁アセンブリ。
【請求項9】
前記複数の戻り圧力ポートは、
第一の上部戻り圧力ポート、
円周方向に前記第一の上部戻り圧力ポートと前記管状本体の上部/列の周囲に配置された第二の上部戻り圧力ポート、
第一の下部戻り圧力ポート、および
前記第一の下部戻り圧力ポートを備えた前記管状本体の上部/列の周りに円周方向に配置された第二の下部戻り圧力ポートであって、前記第一および第二の下部戻り圧力ポートのそれぞれの向きは、前記第一および第二の上部戻り圧力ポートのそれぞれの向きと比較して円周方向に反転され、前記第一および第二の下部戻り圧力ポートは、前記第一および第二の上部戻り圧力ポートから軸方向に離間されている、第二の下部戻り圧力ポートを含み、
前記複数のスカラップ凹部は、
第一の上部スカラップ凹部、
円周方向に前記第一の上部スカラップ凹部から離間する第二の上部スカラップ凹部、
第一の下部スカラップ凹部、および
前記第一の下部スカラップ凹部から円周方向に離間した第二の下部スカラップ凹部であって、前記第一および第二の下部スカラップ凹部の方向が前記第一および第二の上部スカラップ凹部のそれぞれの方向と比較して、方向に反転し、前記第一および第二の下部スカラップ凹部は、前記第一および第二の上部スカラップ凹部から軸方向に離間している、第二の下部スカラップ凹部を含む、請求項7または8に記載の回転弁アセンブリ。
【請求項10】
前記第一の上部スカラップ凹部と第二の上部スカラップ凹部は前記少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する前記内周凹部と協働し、
前記第一の下部スカラップ凹部と第二の下部スカラップ凹部は前記少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する前記内周凹部と協働する、請求項9に記載の回転弁アセンブリ。
【請求項11】
油圧回路であって、
加圧流体源、
油圧アクチュエータ、および
前記加圧流体源から前記油圧アクチュエータへの油圧流体の流れを制御するように構成された回転弁アセンブリ
を含み、前記回転弁アセンブリは、
軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有するスリーブであって、前記スリーブは、前記管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の入口ポートおよび複数の制御ポートを備え、前記厚さは、前記管状本体の前記外側面と前記内側面との間で半径方向に延びる、スリーブと、
前記スリーブの前記軸方向チャンバ内に配置されたスプールであって、前記スリーブに同軸であり、前記スリーブによって規定される縦軸の周りで前記スリーブに対して回転するように構成されたスプールであって、軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有するスプールと、を含み、
前記管状本体が、
前記管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポートであって、各戻り圧力ポートは、前記軸方向チャンバと流体連通している、複数の戻り圧力ポートと、
前記管状本体の前記外側面に形成された、複数のスカラップ凹部であって、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、前記管状本体の前記厚さを通っておらず、前記複数のスカラップ凹部の各スカラップ凹部は、前記縦軸に垂直な第1のスカラップ幅と前記管状本体の外側面に対する第1の深さとを有する第1のスカラップ部分、および、前記縦軸に垂直な第2のスカラップ幅と前記管状本体の外側面に対する第2の深さとを有する第2のスカラップ部分を有し、前記第1のスカラップ幅は前記第2のスカラップ幅よりも大きく、前記第2の深さは前記第1の深さよりも大きい、複数のスカラップ凹部と、を含み、
前記回転弁アセンブリが、前記スリーブの前記軸方向チャンバ内に配置されたスプール回転部分であって、前記スプール回転部分は、前記スリーブによって規定される前記縦軸の周りで前記スプールと共通の回転のために結合されている、スプール回転部
をさらに含む、油圧回路。
【請求項12】
前記スプールの前記複数の戻り圧力ポートのうちの少なくとも一つが半径方向に、前記スリーブの前記複数の制御ポートのうちの少なくとも一つと整列しているときに、前記油圧アクチュエータと選択的流体連通する低圧流体リザーバをさらに含む、請求項11に記載の油圧回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、弁に関し、移動ロボットの油圧回路に組み込まれた弁に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧回路は、複数の流体フローチャネルまたは流体フロー分岐を含み得る。場合によっては、一つまたは複数の流体の流れの分岐が弁を含む。一部の弁は、開構成と閉構成を含む2つの構成のいずれかに配置できる。弁の開構成により、流体が油圧回路の流体の流れの分岐を通って流れることができる。弁の閉構成は、流体が油圧回路の流体の流れの分岐を通って流れることを禁じる。これらの弁の多くは、開構成で複数の位置を持ち、油圧作動油の流れを様々な程度で計測/絞ることにより、弁を通る油圧作動油の流れを計測または絞るように設計されている。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一態様は、回転弁サブアセンブリの構成要素であって、外側面、および外側面よりも管状本体の反対側に配置された内側面を含む管状本体を有するスプールを含む回転弁サブアセンブリの構成要素を提供する。内側面は、管状本体を通って軸方向に延びる軸方向チャンバを規定する。管状本体は、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポート、各戻り圧力ポートは、軸方向チャンバと流体連通している、および管状本体の外側面に形成された、複数のスカラップ凹部、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、管状本体の厚さを通っていない、を含む。
【0004】
本開示の実装形態は、以下の任意の特徴の一つ以上を含むことができる。いくつかの実装形態では、第一の上部スカラップ凹部、円周方向に第一の上部スカラップ凹部から離間する第二の上部スカラップ凹部、垂直に反転した第一の下部スカラップ凹部、および第一の下部スカラップ凹部から円周方向に離間した、垂直に反転した第二の下部スカラップ凹部を含む。これらの実装形態では、第一および第二の下部スカラップ凹部のそれぞれの向きを第一および第二の上部スカラップ凹部のそれぞれの方向と比較して垂直に反転され、第一および第二の下部スカラップ凹部は、軸方向に第一および第二の上部スカラップ凹部から離間されている。
【0005】
いくつかの例では、複数の戻り圧力ポートは第一の上部戻り圧力ポート、円周方向に第一の上部戻り圧力ポートと管状本体の上部/列の周囲に配置された第二の上部戻り圧力ポート、第一の下部戻り圧力ポート、および円周方向に第一の下部戻り圧力ポートを有する管状本体の上部/列の周囲に配置された第二の下部戻り圧力ポートを含む。これらの例では、第一および第二の下部戻り圧力ポートのそれぞれの向きを水平に、第一および第二の上部戻り圧力ポートのそれぞれの方向と比較して反転され、第一および第二の下部戻り圧力ポートが軸方向に部第一および第二の上部戻り圧力ポートから離間されている。第一の上部戻り圧力ポートは、第一または第二の下部スカラップ凹部の一つと円周方向に整列し、第二の上部戻り圧力ポートは、第一または第二の下部スカラップ凹部の他方と円周方向に整列し得、一方第一の下部戻り圧力ポートは、円周方向に第一または第二の上部スカラップ凹部の一方と位置合わせされ、第二の下部戻り圧力ポートは第一または第二の上部スカラップ凹部の他方と円周方向に位置合わせされ得る。
【0006】
いくつかの実装形態では、複数のスカラップ凹部の各スカラップ凹部は、ヘッド部分、本体部分、およびヘッド部分を本体部分に接続するネック部分を含む。各スカラップ凹部が梨状の断面を含み得る。さらに、管状本体の厚さに半径方向に延びるが貫通しない各スカラップ凹部は、外側面からくぼんでよく、深さは、一定の深さの部分、またはスカラップ凹部の長さに沿っている、不定の深さ部分の一つ以上を定義できる。例えば、一定の深さ部分は、複数のスカラップ凹部の各スカラップ凹部のネック部分の長さに沿って延びる、および/または不定の深さ部分がヘッド部分または本体部分の少なくとも一つの長さに沿って延在することができる。
【0007】
いくつかの例では、複数の戻り圧力ポートの各戻り圧力ポートが、第一の部分、第二の部分、および第一の部分を第二の部分に接続する中間部分を含む。いくつかの構成では、複数の戻り圧力ポートの各戻り圧力ポートは、スプールの縦軸に実質的に垂直な方向に延びる長さと、スプールの縦軸に実質的に垂直な方向に管状本体の円周の一部に沿って延びる幅を定義し、第一の部分は、長さの第一の長さ部分を規定し、第二の部分は、第一の長さ部分よりも大きい長さの第二の長さ部分を規定し、中間部分は、第二の長さ部分よりも大きい長さの第三の長さ部分を規定し、第一の部分は、幅の第一の幅部分を規定し、第二の部分は、第一の幅部分よりも大きい幅の第二の幅部分を規定し、中間部分は、第二の幅部分よりも大きい幅の第三の幅部分を規定する。
【0008】
本開示の別の態様は、回転弁サブアセンブリの構成要素であって、外側面、および外側面とは管状本体の反対側に配置された内側面を含む管状本体を有するスリーブ含む回転弁サブアセンブリの構成要素を提供する。内側面は、管状本体を通って軸方向に延びる軸方向チャンバを規定する。管状本体は、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の入口ポートであって、各入口ポートは、軸方向チャンバと流体連通し、上流開口部を外側面に、下流開口を内側面に画定する、複数の入口ポート、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の制御ポートであって、各制御ポートは、軸方向チャンバと流体連通し、外側面の第一の開口部および内側面の第二の開口部を画定する、複数の制御ポート、を含む。
【0009】
この態様は、以下の任意の特徴のうちの一つ以上を含むことができる。いくつかの例では、複数の圧力ポートの各圧力ポートの下流開口部は、スリーブの管状本体の内側面の部分を通して形成される。これらの例では、内側面の部分は、軸方向チャンバと流体連通している内周凹部を規定する。
【0010】
本開示の別の態様は、スプールおよびスリーブを含む回転弁アセンブリを提供する。スプールは、外側面、および外側面よりも管状本体の反対側に配置された内側面を含む管状本体を有する。内側面は、管状本体を通って軸方向に延びる軸方向チャンバを規定する。管状本体は、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポート、各戻り圧力ポートは、軸方向チャンバと流体連通している、および管状本体の外側面に形成された、複数のスカラップ凹部、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、管状本体の厚さを通っていない、を含む。スリーブは、外側面、および外側面とは管状本体の反対側に配置された内側面を含む管状本体を有する。内側面は、管状本体を通って軸方向に延びる軸方向チャンバを規定する。管状本体は、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の入口ポートであって、各入口ポートは、軸方向チャンバと流体連通する、複数の入口ポート、および管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の制御ポートであって、各制御ポートは、軸方向チャンバと流体連通する、複数の制御ポート、を含む。
【0011】
この態様は、以下の任意の特徴のうちの一つ以上を含むことができる。いくつかの実装形態では、スリーブの管状本体の内側面の部分が、内周凹部を規定し、少なくとも一つのスカラップ凹部の少なくとも一部分と内側面の部分により形成された内周凹部の少なくとも一部分が少なくとも一つの空洞を定義する。ここで、複数のスカラップ凹部は、少なくとも一つの上部スカラップ凹部および少なくとも一つの下部スカラップ凹部を含み得る。少なくとも一つの上部スカラップ凹部と内周凹部は、少なくとも一つの空洞の上空洞を規定する、および少なくとも一つの下部スカラップ凹部と内周凹部が、少なくとも一つの空洞の下空洞を規定する。
【0012】
いくつかの例では、複数の戻り圧力ポートは、第一の上部戻り圧力ポート、円周方向に第一の上部戻り圧力ポートと管状本体の上部/列の周囲に配置された第二の上部戻り圧力ポート、第一の下部戻り圧力ポート、および第一の下部戻り圧力ポートを備えた管状本体の上部/列の周りに円周方向に配置された第二の下部戻り圧力ポートであって、第一および第二の下部戻り圧力ポートのそれぞれの向きは、第一および第二の上部戻り圧力ポートのそれぞれの向きと比較して水平に反転され、第一および第二の下部戻り圧力ポートは、第一および第二の上部戻り圧力ポートから軸方向に離間されている、第二の下部戻り圧力ポートを含む。これらの例では、複数のスカラップ凹部は、第一の上部スカラップ凹部、円周方向に第一の上部スカラップ凹部から離間する第二の上部スカラップ凹部、垂直に反転した第一の下部スカラップ凹部、および第一の下部スカラップ凹部から円周方向に離間した第二の下部スカラップ凹部であって、第一および第二の上部スカラップ凹部の方向が第一および第二の上部スカラップ凹部のそれぞれの方向と比較して、垂直方向に反転し、第一および第二の下部スカラップ凹部は、第一および第二の上部スカラップ凹部から軸方向に離間している、第二の下部スカラップ凹部を含む。任意選択で、第一の上部スカラップ凹部と第二の上部スカラップ凹部は少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する内周凹部と協働し得、第一の下部スカラップ凹部と第二の下部スカラップ凹部は少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する内周凹部と協働し得る。
【0013】
本開示のさらに別の態様では、回転弁アセンブリは、軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有するスリーブ、スリーブの軸方向チャンバ内に配置されたスプール、およびスリーブの軸方向チャンバ内に配置され、スリーブによって規定される縦軸の周りでスプールと共通の回転のために結合されている、スプール回転部分を含む。スリーブは、複数の入口ポートと、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の制御ポートとを含む。厚さは、管状本体の外側面と内側面の間で放射状に広がっている。スプールはスリーブに対して同軸であり、スリーブによって定義される縦軸の周りでスリーブに対して回転するように構成されている。スプールは、軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有する。管状本体は、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポート、各戻り圧力ポートは、軸方向チャンバと流体連通している、および管状本体の外側面に形成された、複数のスカラップ凹部、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、管状本体の厚さを通っていない、を含む。
【0014】
この態様は、以下の任意の特徴のうちの一つ以上を含むことができる。いくつかの例では、スリーブの管状本体の内側面の部分は、内周凹部を規定し、スリーブの管状本体は、ステム部分およびキャップ部分を含み、ステム部分は、スプールの長さの第一の部分を回転可能に含むようにサイズ設定された軸方向チャンバの第一の軸方向チャンバ部分を規定し、キャップ部分は、スプール回転部分、およびスプール回転部分に結合されるスプールの長さの第二の部分を含むようにサイズ設定された軸方向チャンバの第二の軸方向チャンバ部分を規定し、スプールの複数のスカラップ凹部の少なくとも一つのスカラップ状凹部の少なくとも一部、およびスリーブの管状本体の内側面の部分によって形成される内周凹部の少なくとも一部分は少なくとも一つの空洞を画定する。ここで、複数のスカラップ凹部は、少なくとも一つの上部スカラップ凹部および少なくとも一つの下部スカラップ凹部を含み得る。少なくとも一つの上部スカラップ凹部と内周凹部は少なくとも一つの空洞の上空洞を定義し、少なくとも一つの下部スカラップ凹部と内周凹部は、少なくとも一つの空洞の下空洞を定義する。
【0015】
いくつかの例では、複数の戻り圧力ポートは、第一の上部戻り圧力ポート、円周方向に第一の上部戻り圧力ポートと管状本体の上部/列の周囲に配置された第二の上部戻り圧力ポート、第一の下部戻り圧力ポート、および第一の下部戻り圧力ポートを備えた管状本体の上部/列の周りに円周方向に配置された第二の下部戻り圧力ポートであって、第一および第二の下部戻り圧力ポートのそれぞれの向きは、第一および第二の上部戻り圧力ポートのそれぞれの向きと比較して水平に反転され、第一および第二の下部戻り圧力ポートは、第一および第二の上部戻り圧力ポートから軸方向に離間されている、第二の下部戻り圧力ポートを含む。これらの例では、複数のスカラップ凹部は、第一の上部スカラップ凹部、円周方向に第一の上部スカラップ凹部から離間する第二の上部スカラップ凹部、垂直に反転した第一の下部スカラップ凹部、および第一の下部スカラップ凹部から円周方向に離間した第二の下部スカラップ凹部であって、第一および第二の上部スカラップ凹部の方向が第一および第二の上部スカラップ凹部のそれぞれの方向と比較して、垂直方向に反転し、第一および第二の下部スカラップ凹部は、第一および第二の上部スカラップ凹部から軸方向に離間している、第二の下部スカラップ凹部を含む。任意選択で、第一の上部スカラップ凹部と第二の上部スカラップ凹部は少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する内周凹部と協働し得、第一の下部スカラップ凹部と第二の下部スカラップ凹部は少なくとも一つの空洞の上空洞を定義する内周凹部と協働し得る。
【0016】
本開示の別の態様は、加圧流体源、油圧アクチュエータ、および加圧流体源から油圧アクチュエータへの油圧流体の流れを制御するように構成された回転弁アセンブリを含む油圧回路を提供する。回転弁アセンブリは、軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有するスリーブ、スリーブの軸方向チャンバ内に配置されたスプール、およびスリーブの軸方向チャンバ内に配置され、スリーブによって規定される縦軸の周りでスプールと共通の回転のために結合されている、スプール回転部分を含む。スリーブは、複数の入口ポートと、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の制御ポートとを含む。厚さは、管状本体の外側面と内側面の間で放射状に広がっている。スプールはスリーブに対して同軸であり、スリーブによって定義される縦軸の周りでスリーブに対して回転するように構成されている。スプールは、軸方向チャンバを規定する外側面および内側面を含む管状本体を有する。管状本体は、管状本体の厚さを通って半径方向に延びる複数の戻り圧力ポート、各戻り圧力ポートは、軸方向チャンバと流体連通している、および管状本体の外側面に形成された、複数のスカラップ凹部、各スカラップ凹部は半径方向に延びるが、管状本体の厚さを通っていない、を含む。
【0017】
この態様は、以下の任意の特徴のうちの一つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、油圧回路は、スプールの複数の戻り圧力ポートのうちの少なくとも一つが半径方向に、スリーブの複数の制御ポートのうちの少なくとも一つと整列しているときに、油圧アクターと選択的流体連通する低圧流体リザーバをさらに含む。
【0018】
本開示のさらに別の態様では、スリーブおよびスリーブ内に配置されたスプールを含む回転弁アセンブリを操作する方法はスプールをスリーブに対して回転させて、スプールの外側面に形成された複数のスカラップ凹部の少なくとも一つのスカラップ凹部を、スリーブの内側面に形成された内周凹部と半径方向に整列させることを含む。スリーブの内周凹部と半径方向に位置合わせされると、スプールの少なくとも一つのスカラップ凹部は、以下と流体的に接続するように構成される:油圧アクチュエータの第一の部分のまたは第二の部分の一つを有する加圧流体源、油圧アクチュエータの第一の部分または第二の部分のうちの他の部分を備えた低圧流体リザーバ。
【0019】
この態様は、以下の任意の特徴のうちの一つ以上を含むことができる。いくつかの実装形態では、スプールの少なくとも一つのスカラップ凹部がスリーブの内周凹部と半径方向に整列している場合、この方法は、加圧流体を、加圧流体源から、スリーブを介して形成された一つまたは複数の入口ポートを介して、スプールの少なくとも一つのスカラップ凹部およびスリーブの内周凹部によって規定される空洞に伝達することをさらに含む。さらに、この方法は、加圧流体を空洞からスリーブの複数の制御ポートの少なくとも一つの制御ポートを通って、油圧アクチュエータの第一の部分または第二の部分の一つに向けることをさらに含み得る。ここで、加圧流体が、油圧アクチュエータの第一の部分または第二の部分の一方によって受け取られたときに、油圧アクチュエータにロボットの肢の動きを与えることができる。肢は、ロボットの脚または腕を含み得る。
【0020】
いくつかの例では、スプールの少なくとも一つのスカラップ凹部がスリーブの内周凹部と半径方向に整列しているときに、この方法は、油圧アクチュエータの第一の部分または第二の部分の他方から、スリーブを介して形成された一つまたは複数の制御ポートを介して、スプールを通して形成された少なくとも一つの戻り圧力ポートを介してスプールの軸方向チャンバに、流体を戻すことをさらに含む。これらの例では、この方法は、流体をスプールの軸方向チャンバから軸方向出口ポートを通って流体戻りラインを介して低圧流体リザーバに向けることをさらに含む。ここで、流体戻りラインは軸方向出口ポートを流体リザーバに流体的に接続する。
【0021】
この方法は、スリーブに対してスプールを回転させて、スプールの少なくとも一つのスカラップ凹部を、スリーブの内周凹部との半径方向の位置合わせから外すように移動させることをさらに含み得る。ここで、スリーブの内周凹部と半径方向に整列していないときのスプールの少なくとも一つのスカラップ凹部は、加圧流体源を油圧アクチュエータの第一の部分または第二の部分の一つから流体的に切断するように構成される。
【0022】
本開示の一つ以上の実装例の詳細が、添付図面および以下の説明において記述される。他の態様、特徴および利点は、説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1A図1Aは、例示的なロボットの概略図である。
【0024】
図1B図1Bは、図1Aのロボットの概略図であり、ロボットの倒立振子本体に対して移動するカウンターバランス本体を示している。
図1C図1Cは、図1Aのロボットの概略図であり、ロボットの倒立振子本体に対して移動するカウンターバランス本体を示している。
【0025】
図1D図1Dは、倒立振子本体に配置された2つの付属物を有する例示的なボットを示す概略図である。
図1E図1Eは、倒立振子本体に配置された2つの付属物を有する例示的なボットを示す概略図である。
【0026】
図2図2は、例示的なロボットの概略図である。
【0027】
図3図3は、例示的なロボットの概略図である。
【0028】
図4図4は、例示的な弁を含む例示的な油圧回路の平面図である。
【0029】
図5図5は、例示的な弁の分解概略図である。
【0030】
図6図6は、図5の線6-6による弁の分解断面図である。
【0031】
図7図7は、図5の弁の組み立てられた概略図である。
【0032】
図8図8は、図7の線8-8による弁の組み立てられた断面図である。
【0033】
図9図9は、図7の線9~9による弁の組み立てられた断面図である。
【0034】
図10図10は、図9の線10による弁の組み立てられた断面図である。
【0035】
図11図11は、図5の弁の例示的なスプールの概略図である。
【0036】
図12図12は、図11の線12-12によるスプールの断面図である。
【0037】
図13図13は、図11の線13-13によるスプールの別の断面図である。
【0038】
図14図14は、図13の線14によるスプールの別の断面図である。
【0039】
図15図15は、図11~14のスプールの側面の表面積の平面図である。
【0040】
図16図16は、図15の線16によるスプールの側面の表面積の一部の拡大図である。
【0041】
図17図17は、図15の線17によるスプールの側面の表面積の一部の拡大図である。
【0042】
図18図18は、図15の線18によるスプールの側面の表面積の一部の拡大図である。
【0043】
図19図19は、図5の弁の例示的なスリーブの概略図である。
【0044】
図20図20は、図19の線20-20によるスリーブの断面図である。
【0045】
図21図21は、図10の線21-21によるスリーブの別の断面図である。
【0046】
図22図22は、図21の線22によるスリーブの拡大断面図である。
【0047】
図23図23は、図19~22のスリーブの側面の表面積の平面図である。
【0048】
図24A図24Aは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第一の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0049】
図24B図24Bは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第二の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0050】
図24C図24Cは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第三の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0051】
図24D図24Dは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第四の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0052】
図24E図24Eは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第五の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0053】
図24F図24Fは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第六の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0054】
図24G図24Gは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第七の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0055】
図24H図24Hは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第八の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0056】
図24I図24Iは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線24-24から参照される第九の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0057】
図25A図25Aは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第一の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0058】
図25B図25Bは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第二の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0059】
図25C図25Cは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第三の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0060】
図25D図25Dは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第四の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0061】
図25E図25Eは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第五の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0062】
図25F図25Fは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第六の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0063】
図25G図25Gは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第七の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0064】
図25H図25Hは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第八の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0065】
図25I図25Iは、図5~10の弁の概略断面図であり、図7~9のいずれかの線25-25から参照される第九の例の方向に弁を配置するためにスリーブに対して回転したスプールを示している。
【0066】
図26A図26Aは、図24Aおよび25Aのスリーブに対して回転したスプールの第一の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。図26A’は、図5~10の弁の平面図であり、図26Aのスリーブに対して回転したスプールの第一の例示的な配向に続き、図26Bのスリーブに対して回転されたスプールの第二の例示的な配向の前である。
【0067】
図26B図26Bは、図24Bおよび25Bのスリーブに対して回転したスプールの第二の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。図26B’は、図5~10の弁の平面図であり、図26Bのスリーブに対して回転したスプールの第二の例示的な配向に続き、図26Cのスリーブに対して回転されたスプールの第三の例示的な配向の前である。
【0068】
図26C図26Cは、図24Cおよび25Cのスリーブに対して回転したスプールの第三の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。
【0069】
図26D図26Dは、図24Dおよび25Dのスリーブに対して回転したスプールの第四の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。
【0070】
図26E図26Eは、図24Eおよび25Eのスリーブに対して回転したスプールの第五の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。
【0071】
図26F図26Fは、図24Fおよび25Fのスリーブに対して回転したスプールの第六の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。
【0072】
図26G図26Gは、図24Gおよび25Gのスリーブに対して回転したスプールの第七の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。図26G’は、図5~10の弁の平面図であり、図26Gのスリーブに対して回転したスプールの第七の例示的な配向に続き、図26Hのスリーブに対して回転されたスプールの第八の例示的な配向の前である。
【0073】
図26H図26Hは、図24Hおよび25Hのスリーブに対して回転したスプールの第八の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。図26H’は、図5~10の弁の平面図であり、図26Hのスリーブに対して回転したスプールの第八の例示的な配向に続き、図26Iのスリーブに対して回転されたスプールの第九の例示的な配向の前である。
【0074】
図26I図26Iは、図24Iおよび25Iのスリーブに対して回転したスプールの第九の例示的な配向に対応する図23のスリーブの側面の表面積の平面図と重なっている図15のスプールの側面の表面積によって表される、図5~10の弁の平面図である。
【0075】
図27図27は、図24A図24I図25A-25Iおよび図26A-26Iによるスリーブに対するスプールの回転に応じた図5~10の弁のオリフィス面積の関係を示しているグラフで、別の弁のスリーブに対するスプールの回転に応じて、オリフィス面積関係を示す別のグラフに対して並置されている。
【0076】
図28図28は、図27の線C28およびC28’による、グラフの拡大部分を含む。
【0077】
図29図29は、図24A図24I図25A-25Iおよび図26A-26Iによるスリーブに対するスプールの回転に応じた図5~10の弁のスリーブに対するスプールの回転によるオリフィス面積の関係の変化を示しているグラフを含み、別の弁のスリーブに対するスプールの回転に応じて、オリフィス面積関係の変化率を示す別のグラフに対して並置されている。
【0078】
図30図30は、例示的なコンピューティングデバイスの概略図である。
【0079】
様々な図面の同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0080】
弁は油圧回路のコンポーネントである。油圧回路は油圧アクチュエータに接続されている。油圧アクチュエータは、デバイスの機械コンポーネントまたはデバイスの機械システムの動きを制御する。
【0081】
場合によっては、デバイスは、例えば、ロボットなどのロボットデバイスである(例えば、図1A~3の移動ロボット100を参照のこと)。移動ロボット100は、例えば、箱などの複数のアイテムを支持するパレットのパレタイズまたはデパレタイズなど、通常は人間によって実行される日常的なタスクを実行するように構成することができる。
【0082】
移動ロボット100は、典型的には人間によって実行されるタスクを実行するように構成されているので、移動ロボット100は、代替的に、ヒューマノイド移動ロボットと呼ばれ得る。ヒューマノイド移動ロボット100は、例えば、一つまたは複数のアイテム(例えば、一つまたは複数のボックス)を係合および支持または運搬するように構成された一つまたは複数のアームなどの複数の肢を含む。さらに、複数の肢は、ヒューマノイド移動ロボット100と、ヒューマノイド移動ロボット100の一つまたは複数のアームによって支持または運搬される一つまたは複数のアイテムの重量を移動および負担するように構成された一つまたは複数の脚を含む。
【0083】
弁は、油圧アクチュエータの動きを駆動するために、油圧回路内の流体の流れを制御するために(例えば、図4を参照)、コントローラからの動きのコマンドに応答する。油圧アクチュエータの動きは、例えば、ヒューマノイド移動ロボット100の複数の肢のうちの少なくとも一つの肢の対応する動きをもたらす。
【0084】
図1A~1Eを参照すると、いくつかの実装形態では、ロボット100、100aは、倒立振子本体(IPB)200、IPB200に配置されたカウンターバランス本体300、IPB200に結合された第一の端部410と第二の端部420を有する少なくとも一つの脚400、および少なくとも一つの脚部400の第二の端部420に回転可能に結合された駆動輪500を含む。ロボット100は、重力方向に沿った垂直重力軸V図1Bおよび1C)と、ロボット100が質量のゼロサム分布を有する点である質量中心CMを有する。さらに、ロボット100は、垂直方向の重力軸Vに対するCMに基づいた姿勢Pを有し、ロボット100によって採られる特定の姿勢またはスタンスを定める。ロボット100の姿勢は、空間における対象物の配向または角度位置によって定義され得る。
【0085】
IPB200は、第一および第二の端部部分210、220を有し、ロボット100の胴体200と交換可能に呼ばれ得る。例えば、IPB200は、第一の端部部分210に関連する第一の端部212と、第二の端部部分220に関連する第二の端部222との間の長さを定めることができる。いくつかの例では、第一および第二の端部部分210、220を分離する描写点は、第一の端部212と第二の端部222との間の中間点にあり、その結果、第一の端部部分210は、IPB200の長さの50パーセントを包含し、第二の端部部分220は、IPB200の長さの残りの50パーセントを包含する。他の例では、IPB200の第一および第二の端部部分210、220を分離する描写点は、第一の端部部分210または第二の端部部分220の他方よりも、第一の端部212または第二の端部222の一つにより近く、第一の端部部分210または第二の端部部分220の一つが、IPB200の長さのより大きな部分に沿って延びるようにする。例えば、第一の端部212から延びる第一の端部部分210は、IPB200の長さの90パーセント、80パーセント、70パーセント、60パーセント、40パーセント、30パーセント、20パーセント、10パーセントを含み得、第二の端部222から延びる第二の端部部分220は、IPB200の長さの残りの10パーセント、20パーセント、30パーセント、60パーセント、70パーセント、80パーセント、90パーセントを包含し得る。
【0086】
いくつかの実装形態では、カウンターバランス本体300は、IPB200の第一の端部部分210に配置され、IPB200に対して移動するように構成される。カウンターバランス本体300は、交換可能にテール300と呼ばれ得る。後部関節bk、350は、カウンターバランス本体300をIPB200の第一の端部部分210に回転可能に結合して、カウンターバランス本体300がIPB200に対して回転することを可能にすることができる。図示の例では、後部関節bk、350はカウンターバランス本体300を支えて、カウンターバランス本体300が、ロボット100の、重力垂直軸Vと垂直に延びる横軸(y軸)、および前後軸(x軸)の周りに移動/ピッチすることを可能にする。前後軸(x軸)は、ロボット100による現在の移動方向を示すことができる。
【0087】
図1Bを参照すると、カウンターバランス本体300は、後部関節bk、350から延びる縦軸LCBBを有し、後部関節bk、350で旋回して、IPB200に対して横軸(y軸)の周りを移動/ピッチングするように構成される(図1Bに示される様相に対する時計回りおよび反時計回りの両方向)。それに応じて、後部関節bk、350は、ピッチ関節と呼ばれることがある。ロボット100の姿勢Pは、垂直重力軸Vに対するカウンターバランス本体300の回転角θCBBによって少なくとも部分的に定められ得る。さらに、カウンターバランス本体300は、垂直重力軸Vに対するカウンターバランス本体300の回転角θCBBに基づいて、後部関節bk、350でモーメントMCBB(回転力)を生成/付与することができる。IPB200に対するカウンターバランス本体300による移動は、垂直重力軸Vに対してロボット100のCMを移動させることによって、ロボット100の姿勢Pを変える。回転アクチュエータ352(例えば、テールアクチュエータ)は、横軸(y軸)の周りのカウンターバランス本体300(例えば、テール)による動きを制御するために、後部関節bk、350またはその近くに配置され得る。回転アクチュエータ352は、電気モータ、電気油圧サーボ、圧電アクチュエータ、ソレノイドアクチュエータ、空気圧アクチュエータ、またはIPB200に対するカウンターバランス本体300の動きを正確に生じるのに適した他のアクチュエータ技術を含み得る。
【0088】
IPB200に対するカウンターバランス本体300による回転運動は、ロボット100のバランスを取り、直立位置に維持するために、ロボット100の姿勢Pを変更する。例えば、従来の倒立振子フライホイールのフライホイールによる回転と同様に、重力垂直軸Vに対するカウンターバランス本体300による回転は、ロボット100の姿勢Pを変更するために、後部関節bk、350でモーメントMCBBを生成/付与する。カウンターバランス本体300をIPB200に対して移動させてロボット100の姿勢Pを変更することにより、ロボット100のCMは、ロボット100が移動中および/または荷を運んでいるときのシナリオにおいて、重力垂直軸Vgに対して移動し、直立位置にロボット100のバランスを取り、維持する。しかし、モーメント点を中心とする質量を有する従来の倒立振子フライホイールのフライホイール部分とは対照的に、カウンターバランス本体300は、後部関節bk、350で与えられるモーメントMCBBからオフセットされた対応する質量を含む。いくつかの構成では、カウンターバランス本体300の代わりに後部関節bk、350に配置されたジャイロスコープを使用して、ロボット100を直立位置にバランスを取り、維持するために回転する、およびモーメントMCBB(回転力)を与えることができる。
【0089】
図1Cを参照すると、カウンターバランス本体300は、振動する(例えば、振る)動きを作り出すように、時計回りおよび反時計回りの両方向(例えば、図1Cに示される様相に対して「ピッチ方向」でy軸の周り)に、後部関節bk、350を中心に回転(例えば、ピッチ)し得る。例えば、カウンターバランス本体300は、垂直重力軸Vに対する第一の回転角度θCBB1を有する縦軸LCBB1に関連する第一の位置(実線)から、第一の方向(例えば、反時計回り方向)にて、垂直重力軸Vに対する第二の回転角θCBB2を有する縦軸LCBB2に関連する第二の位置(破線)に、横軸(y軸)を中心に移動/ピッチングすることができる。第一の位置から第二の位置へのIPB200に対するカウンターバランス本体300による移動は、ロボット100のCMをシフトさせ、地面12に向かって下降させる。
【0090】
カウンターバランス本体300はまた、第一の位置の前またはそれを超えて、第一の位置に戻る方向または別の位置へと、第二の位置(破線)から反対の第二の方向(例えば、時計回り方向)に対して横軸(y軸)周りに、移動/ピッチングすることができる。カウンターバランス本体300がIPB200に対して第二の位置(破線)から第二の方向に移動すると、ロボット100のCMがシフトし、地面12から離れるようにシフトし、上昇する。したがって、垂直重力軸Vに対するカウンターバランス本体300の回転角θCBBを増加させると、ロボット100のCMが地面12に向かって低くなり得る一方、垂直重力軸Vに対するカウンターバランス本体300の回転角θCBBが減少すると、ロボット100のCMが地面12から離れるよう上がる、および/または駆動輪500と地面12との間の接触点に対して順方向シフトまたは後方にシフトし得る。いくつかの例では、カウンターバランス本体300の縦軸LCBBは、垂直重力軸Vと一致している。カウンターバランス本体300は、第一および第二の方向の動きの間で振動して、揺れ動く動きを作り出すことができる。IPB200に対して移動するときのカウンターバランス本体300の回転速度は、ロボット100の動的バランスをとるためにロボット100の姿勢Pをどれだけ速く変更する必要があるかに応じて、一定または変化(加速または減速)し得る。
【0091】
図1Cのカウンターバランス本体300のLCBB1に関連する第一の位置(実線)およびLCBB1に関連する第二の位置(破線)は、例示的な位置としてのみ示され、IPB200に対するカウンターバランス本体300の完全な範囲の動きを表すことを意図するものではない。例えば、他の例では、カウンターバランス本体300は、横軸(y軸)の周りを、第二の位置(破線)に関連付けられた第二の回転角度θCBB2よりもθCBB大きい回転角θCBBを有する位置に、第一の方向(例えば、反時計回り方向)で、および/または第一の位置(実線)に関連付けられた第一の回転角度θCBB1よりもθCBB度小さい回転角を有する位置に、第二の方向(例えば、時計回りの方向)で、移動/ピッチングすることができる。さらに、カウンターバランス本体300は、図1Cに示される第一の位置(実線)と第二の位置(破線)との間の任意の位置で、IPB200に対して横軸(y軸)の周りを移動/ピッチングすることができる。
【0092】
図1Aおよび1Bに戻って参照すると、少なくとも一つの脚400は、右脚400aおよび左脚400bを含む。右脚400aは、IPB200の第二の端部部分220に回転可能に結合された対応する第一の端部410、410aと、対応する右駆動輪500、500aに回転可能に結合された対応する第二の端部420、420aとを含む。右股関節412は、右脚400aの第一の端部410aをIPB200の第二の端部部分220に回転可能に結合して、右脚400aの少なくとも一部が、IPB200に対して横軸(y軸)の周りを移動/ピッチングできるようにし得る。股関節412に関連する脚アクチュエータ413は、右脚400aの上部401、401aを、IPB200に対して横軸(y軸)の周りで移動/ピッチングさせることができる。いくつかの構成では、右脚400aは、対応する上部401、401aおよび対応する下部402、402aを含む。上部401aは、第一の端部410aの股関節412から対応する膝関節414まで延在し得、下部402aは、膝関節414から第二の端部420aまで延在し得る。
【0093】
右脚400aは、右駆動輪500aを右脚400aの第二の端部420aに回転可能に結合するように構成された対応する右足首関節422、422aを含み得る。ここで、足首関節422aは、右駆動輪500aと共通の回転のために結合され、横軸(y軸)に実質的に平行に延びる輪軸に関連付けられ得る。右駆動輪500aは、足首関節422aの周りで右駆動輪500aを回転させて右駆動輪500aを前後軸(x軸)に沿って地面12にわたって移動させるための対応する車軸トルクT図1B)を加えるように構成された対応するトルクアクチュエータ(駆動モータ)510、510aを含むことができる。例えば、車軸トルクTは、ロボット100を前後軸(x軸)に沿って前進方向に移動させるために右駆動輪500aを第一の方向に回転させ、および/またはロボット100を前後軸(x軸)に沿って後進方向に移動させるために右駆動輪500aを反対の第二の方向に回転させることができる。
【0094】
同様に、左脚400bは、IPB200の第二の部分220に回転可能に結合された対応する第一の端部410、410bと、対応する左駆動輪500、500bに回転可能に結合された対応する第二の端部420、420bとを含む。対応する股関節412は、左脚400bの第一の端部410bをIPB200の第二の端部部分220に回転可能に結合して、左脚400bの少なくとも一部がIPB200に対して横軸(y軸)の周りを移動/ピッチングできるようにし得る。左股関節412に関連する対応する脚アクチュエータ413は、左脚400bの対応する上部401、401bを、IPB200に対して横軸(y軸)の周りで移動/ピッチングさせることができる。右脚400aと同様に、左脚400bは、対応する上部401、401bおよび対応する下部402、402bを含み得る。上部401bは、第一の端部410bの股関節412から対応する膝関節414まで延びることができ、下部402bは、膝関節414から第二の端部420bまで延びることができる。
【0095】
左脚400bは、左駆動輪500bを左脚400bの第二の端部420bに回転可能に結合するように構成された対応する左足首関節422、422bを含み得る。ここで、左足首関節422bは、左駆動輪500bと共通の回転のために結合され、横軸(y軸)に実質的に平行に延びる輪軸に関連付けられ得る。右駆動輪500aに関連して、左駆動輪500bは、足首関節422bの周りで左駆動輪500bを回転させて左駆動輪500bを前後軸(x軸)に沿って地面12にわたって移動させるための対応する車軸トルクTを加えるように構成された対応するトルクアクチュエータ(例えば、駆動モータ)510bを含むことができる。例えば、車軸トルクTは、ロボット100を前後軸(x軸)に沿って前進方向に移動させるために左駆動輪500bを第一の方向に回転させ、および/またはロボット100を前後軸(x軸)に沿って後進方向に移動させるために左駆動輪500bを反対の第二の方向に回転させることができる。
【0096】
駆動輪500a、500bのそれぞれに加えられる対応する車軸トルクTは、地面12を横切ってロボット100を操縦するために変化し得る。例えば、左駆動輪500bに加えられる車軸トルクTaLよりも大きい右駆動輪500aに加えられる車軸トルクTaRは、より大きい車軸トルクTを右駆動輪500aよりも左駆動輪500bに加えることが、ロボット100を右に回転させることができるにもかかわらず、ロボット100を左に回転させることができる。同様に、駆動輪500a、500bのそれぞれに実質的に同じ大きさの車軸トルクTを加えると、ロボット100は、地面12を横切って順方向または逆方向のいずれかに実質的に真っ直ぐに移動することができる。駆動輪500a、500bのそれぞれに加えられる車軸トルクTの大きさもまた、前後軸(x軸)に沿ったロボット100の速度を制御する。任意選択で、駆動輪500a、500bは、反対方向に回転して、ロボット100が地面12で旋回することによって、向きを変えることを可能にすることができる。したがって、各車軸トルクTは、他の駆動輪500に加えられる車軸トルクT(もしあればだが)とは無関係に、対応する駆動輪500に加えられ得る。
【0097】
図1Bは、右駆動輪500aを右脚400aの第二の端部420aに回転可能に結合し、車軸力Fを及ぼす右足首関節422a(例えば、ホイールアクスル)を示す。左足首関節422bは、同様に、対応する車軸力F(図示せず)を及ぼす。車軸力Fは、ロボット100の姿勢Pを調整するのを助けることができ、および/またはロボット100のバランスをとるために制御することができる。車軸力Fは、前後軸(x軸)に沿って対応する足首関節422に加えられる水平力Fの大きさ、垂直軸(z軸)に沿って対応する足首関節422に加えられる垂直力Fの大きさ、および対応するトルクアクチュエータ510によって対応する対応するホイール500に加えられる車軸トルクTの大きさに基づいて生成される。
【0098】
いくつかの実装形態では、各脚400は、対応する脚400の第一および第二の端部410、420の間に延びる可変の長さを有する。例えば、各脚400の下部402は、膝関節414の周りの対応する上部401に対して回転して、脚400が収縮および拡張することを可能にすることができる。図1Bを参照すると、膝関節414の周りの下部402による上部401に対する反時計回り方向の回転は、脚400を収縮させることができる。同時に、上部401は、IPB200に対して時計回り方向に股関節412の周りを回転して、脚400を収縮させることができる。同様に、時計回り方向の上部401に対する膝関節414の周りの下部402による回転、および/または反時計回り方向のIPB200に対する股関節412の周りの上部401による回転は、脚400を拡張させ得る。本明細書で使用されるように、脚400の長さを収縮させると、地面12に対する対応する脚400の高さが減少し、一方で脚400の長さを拡張すると、地面12に対する対応する脚400の高さが増加し得る。いくつかの例では、脚400の高さは、ロボット100を支持する地面12(または対応する足首関節422)と、対応する膝関節414との間の垂直軸(z軸)に沿った距離として定義される。他の例では、脚400の高さは、地面12(または対応する足首関節422)と、IPB200の第二の端部部分220への脚400の対応する第一の端部410と回転可能に結合する対応する股関節412との間の垂直軸(z軸)に沿った距離として定義される。
【0099】
いくつかの実装形態では、両方の脚400の長さを引っ込めると、ロボット100の全体の高さが減少し、一方、両方の脚400の長さを拡張すると、ロボット100の全体の高さが増加する。例えば、ロボット100は、非限定的に、出入り口、張り出し、照明器具、または天井などの障害物を取り除くために、例えばしゃがむことによって、身を低くする必要がある場合がある。特定のシナリオでの安定性を高めるために、ロボット100を下げてCMを下方にシフトすることも望ましい場合がある。他方、ロボット100の全体の高さの増加は、棚上に標的物体に到達するか、または配置するために必要とされ得る。ロボット100の高さを変更すると、同時に姿勢Pが変更され、ロボット100のバランスを維持するためにIPB200に対して移動するためにカウンターバランス本体300の作動を必要とするロボット100のCMに実質的なシフトを引き起こし得る。脚400の高さは、ロボット100が地面12に沿って横断するときに旋回操作を支援するために、目標の高さに動的に制御され得る。例えば、各脚400の高さを互いに独立して動的に調整することにより、ロボット100が傾いて曲がりくねり、それにより、地面12を横断しながらロボット100の操縦性を高めることができる。
【0100】
図1Aに戻ると、各脚400の長さの収縮および拡大は、股関節412に近接する対応するアクチュエータ415、股関節412および膝関節414に近接して配置された一対の滑車(図示せず)、およびプーリーの回転を同期させるタイミングベルト(図示されていない)を介して制御できる。各脚は、線形アクチュエータまたは回転アクチュエータを含むことができる。ここで、各脚に関連するアクチュエータは、IPB200に対して対応する上部401を回転させ、ベルト417を一方向に駆動して、対応する下部402を時計回り方向に上部401に対する膝関節414に対して(図1Aの図に対して)回転させることにより、脚400の長さをプリズム状に延長/拡張することができる。他方で、各脚に関連するアクチュエータは、IPB200に対して対応する上部401を回転させ、ベルト417を反対方向に駆動して、対応する下部402を反時計回り方向に上部401に対する膝関節414に対して(図1Aの図に対して)回転させることにより、脚400の長さをプリズム状に後退させることができる。ベルト417は、各脚部400の上部402に沿って延びる連続ループを含み得るか、またはそれぞれがプーリーのそれぞれの一つに接続された末端を含み得る。アクチュエータ415は、ボールねじ式アクチュエータを含むことができる。いくつかの例では、アクチュエータ415およびベルト417は、2:1のベルト結合を採用し、その結果、下部402は、股関節415の周りの上部401の回転角度の2倍で、上部401に対して膝関節414の周りを回転する。それにより、脚400の第二の端部420を、直線レールと同等の直線上で移動させる。任意選択で、2リンクの脚(例えば、上部および下部401、402)の代わりに、少なくとも一つの脚400は、脚400の第二の端部420が線形レールに沿ってIPB200から離れるように/それに向かってプリズム状に移動するように、プリズム状に直線的に伸長/収縮する単一のリンクを含み得る。したがって、少なくとも一つの脚400は、IPB200の第二の端部部分220にプリズム状に結合され、アクチュエータ415の作動を介してプリズム状の伸長/収縮をもたらしてベルト417を対応する第一または第二の方向に回転させるように構成された第一の端部410を有するプリズム状の脚を含む。他の構成では、膝関節414は、股関節412またはその近くに配置されたベルト駆動アクチュエータ415によって駆動されるベルト417の代わりに、上部401に対して下部402を回転させるための対応する回転アクチュエータを使用することができる。
【0101】
いくつかの実装形態では、ロボット100は、IPB200に配置され、IPB200に対して動くように構成された関節式アーム600などの一つ以上の付属物をさらに含む。関節式アーム600は、5自由度を有することができる。さらに、関節式アーム600は、マニピュレータアーム、マニピュレータヘッドまたは単に付属物と言い換えられてもよい。図1A~1Eは、IPB200の第二の端部部分220に配置された関節式アーム600を示しているが、関節式アーム600は、他の構成において、IPB200の第一の端部部分210に配置され得る。関節式アーム600は、近位の第一の端部610と遠位の第二の端部620との間に延びる。図1Bを参照すると、第一の端部610は、第一関節式アーム関節J650でIPB200に接続する。第一関節式アーム関節J650はIPB200の左側と右側との間の関節式アーム600を中心に、左右の股関節412との間に配置されてもよい。いくつかの例では、第一関節式アーム関節J650は、関節式アーム600の近位の第一の端部610をIPB200に回転可能に結合して、マニピュレータアーム600がIPB200に対して回転できるようにする。例えば、関節式アーム600は、IPB200に対して横軸(y軸)を中心に移動/ピッチングすることができる。回転アクチュエータ652(例えば、マニピュレータヘッドアクチュエータ)は、横軸(y軸)周りに関節式アーム600(例えば、マニピュレータヘッド)を回転させるための第一関節式アーム関節J650またはその近くに配置することができる。回転アクチュエータ652は、電気モータ、電気油圧サーボ、圧電アクチュエータ、ソレノイドアクチュエータ、空気圧アクチュエータ、または関節式アーム600の動きを正確に生じるのに適した他のアクチュエータ技術を含み得る。
【0102】
いくつかのシナリオでは、関節式アーム600は、ロボット100のCMを下げるために重力の方向(例えば、図1Bの様相で時計回りの方向)にIPB200に対して横軸(y軸)の周りを第一関節式アーム関節J650で回転する。ロボット100は、旋回操作を実行している間、CMを地面の近くに下げることができる。カウンターバランス本体300はまた、ロボット100のCMを下げるのを助けるために、重力の方向(例えば、図1Bの様相で時計回りの方向)にIPB200に対して横軸(y軸)の周りを同時に回転することができる。ここで、関節式アーム600およびカウンターバランス本体300は、ロボット100のCMの前後軸(x軸)に沿った前後方向へのシフトをキャンセルし得、一方、ロボット100のCMが地面12により近く下方にシフトすることを依然として果たす。
【0103】
エンドエフェクタ700は、マニピュレータアーム600の遠位の第二の端部620に配置され得る。エンドエフェクタ700は、標的物体を把持および操作するように構成され得る一つまたは複数のアクチュエータ702(グリッパー)を含み得る。追加的または代替的に、エンドエフェクタ700は、エンドエフェクタ700が標的物体に配置されたときに標的物体を把持および保持するために吸引を適用するように構成された真空装置および/または一つまたは複数の吸引カップ704(図1A)を使用し得る。図1Bは、対応するエンドエフェクタ力Feeを発揮するエンドエフェクタ700を示している。マニピュレータアーム600および/またはエンドエフェクタ700は、ロボット100に関連して物体を識別するための知覚センサを含み得る。
【0104】
関節式アーム600は、2つ以上の部分を含み得る。図1A~1Cに示される例では、関節式アーム600は、第一の部分601、第二の部分602、および第三の部分603を含む。第一の部分601は、第一関節式アーム関節J650を介してIPB200に接続された近位の第一の端部610と第二関節式アーム関節J660との間に延びていてもよい。第二の部分602は、第二関節式アーム関節J660および第三関節式アーム関節J670との間に延びることができる。第三の部分603は、第三の関節式アーム関節J670、およびエンドエフェクタ700に接続する関節式アーム600の遠位の第二の端部620との間に延びることができる。第一関節式アーム関節J650についてと同様、第二および第三の関節式アームの関節J660とJ670は、それぞれ対応するアクチュエータ662、672に関連付けることができ、互いに対して、またはIPB200に対して各部分602、603を移動させるように構成される。例えば、第一関節式アーム関節J650に関連付けられた回転アクチュエータ652は、関節式アーム600の第一の部分601を、IPB200に対して横方向軸(y軸)周りで移動/ピッチングさせてもよい。関節式アーム600の第二および第三の部分602、603は、第二および第三関節式アーム関節J660、J670を介して、第一の部分601に接続され、第一関節式アーム関節J650における横軸(y軸)の周りの第一の部分601による回転はまた、第二および第三の部分602、603を、IPB200に対して同時に移動させることができる。
【0105】
同様に、第二関節式アーム関節J660に関連した回転アクチュエータ662は、関節式アーム600の第二の部分602を、IPB200と関節式アーム600第一の部分601の両方に対して横軸(y軸)周りを移動/ピッチングさせることができる。また、第三関節式アーム関節J670に関連した回転アクチュエータ672は、関節式アーム600の第三の部分603に対し、IPB200と関節式アーム600の第一および第二の部分601、602に対して横軸(y軸)周りを移動/ピッチングさせることができる。アクチュエータ652、662、672は、互いに独立して制御されて、対応する部分601、602、603を単独で、または協調して、エンドエフェクタ700を標的物体に配置し、および/またはロボット100の姿勢Pを変更するように制御され得る。
【0106】
いくつかの構成において、カウンターバランス本体300は、IPB200の第一の端部部分210に配置された第一のカウンターバランス本体300に対応し、関節式アーム600は、IPB200の第二の端部部分210に配置された第二のカウンターバランス本体600に対応する。上で論じた第一のカウンターバランス本体300と同様に、関節式アーム600は、垂直重力軸Vに対してロボット100のCMを動かすことによって、ロボット100の姿勢Pを変更するために、IPB200に対して動くように構成され得る。例えば、関節式アーム600は、垂直重力軸Vに対する関節式アーム600の回転角に基づいて、第一の関節式アーム関節JでモーメントMAA(回転力)(図1B)を生成/付与することができる。そのため、関節式アーム600は、IPB200に対す移動をし、垂直重力軸Vに対するロボット100のCMを移動させることにより、ロボット100の姿勢Pを変え得る。いくつかの構成では、ジャイロスコープを第一関節式アーム関節Jに配置して、ロボット100のバランスを直立位置に維持するためのモーメントMAA(回転力)を与えることができる。
【0107】
図1Dおよび1Eを参照すると、いくつかの実装形態では、ロボット100は、それぞれIPB200に配置され、IPB200に対して移動するように構成された左右の付属物(例えば、2つの関節式アーム)600a、600bを含む。付属物600a、600bは、IPB200の第一の端部部分210またはIPB200の第二の端部部分220に配置され得る。単一関節式アーム600については、各付属物600aと600bは、それぞれの近位の第一の端部610およびそれぞれの遠位の第二の端部620との間に延びて、第一の端部610は、IPB200に、対応する第一関節式アーム関節J650で接続する。ここで、各第一関節式アーム関節J650はIPB200の反対側に配置されてもよい。各付属物600a、600bはまた、一つ以上の個々の部分601、602、603を含んでもよく、それは、図1A~1Cの単一の関節式アーム600を参照して上述したように、それぞれの関節式アーム関節J660、J670によって接続される。したがって、各付属物600a、600bは、単一の関節式アーム600と実質的に同じ方法で動作するように制御され得る。
【0108】
図1Dは、それぞれが互いに実質的に平行に、IPB200から離れて延びる対応する第一および第二の部分601、602を有する付属物600a、600bを示し、一方、対応する第三の部分603は、第一および第二の部分601、602に実質的に垂直に延び、対応する遠位の第二の端部620を地面12に向かって下向きに向ける。ここで、付属物600a、600bの位置は、物体を把持して運ぶために、エンドエフェクタ700および関連するアクチュエータ702を整列させることができる。付属物600a、600bはまた、回転操作を支援するために垂直z軸の周りの慣性モーメントを調整するため、図1Dに示されるように下向きであり得る。図1Eは、各付属物600a、600bが互いに実質的に整列し、地面12に実質的に平行に延びる対応する部分601、602、603を有する、IPB200から外側に完全に伸長/展開された各付属物600a、600bを示す。いくつかの例では、ロボット100は、図1Eに示されるように、付属物600a、600bの一方または両方を完全に伸ばすことができ、垂直z軸周りの慣性モーメントを調整するようにする。
【0109】
図1Cを参照すると、ロボット100は、ロボット100の動作を監視および制御するように構成された制御システム10を含む。いくつかの実装形態では、ロボット100は、自律的および/または半自律的に動作するように構成される。しかしながら、ユーザはまた、ロボット100にコマンド/方向を提供することによってロボットを動作させることができる。示される例では、制御システム10は、コントローラ102(例えば、データ処理ハードウェア)、メモリハードウェア104、慣性測定ユニット106、アクチュエータ108、一つまたは複数のセンサ110、および一つまたは複数の電源112を含む。制御システム10は、示される構成要素に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、追加のまたはより少ない構成要素を含むことができる。構成要素は、無線または有線接続により通信することができ、ロボット100の複数の場所に分散されることができる。いくつかの構成では、制御システム10は、リモートコンピューティングデバイスおよび/またはユーザとインターフェース接続する。例えば、制御システム10は、遠隔コンピューティングデバイスおよび/またはユーザからの入力を受信し、リモートコンピューティングデバイスおよび/またはユーザにフィードバックを提供するための、ジョイスティック、ボタン、有線通信ポート、および/または無線通信ポートなど、ロボット100と通信するための様々な構成要素を含むことができる。
【0110】
コントローラ102は、一つまたは複数の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得るデータ処理ハードウェアに対応する。いくつかの実装形態では、コントローラ102は、ロボット100の一つ以上のサブシステムによって特定の動作を実行するように構成された専用の組み込みデバイスである。メモリハードウェア104は、コントローラ102と通信しており、揮発性および/または不揮発性記憶構成要素などの一つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。例えば、メモリハードウェア104は、互いに通信している一つ以上の物理デバイスに関連付けられることができ、光学的、磁気的、有機的、または他のタイプのメモリまたはストレージを含むことができる。メモリハードウェア104は、とりわけ、限定されるものではないが、コントローラ102によって実行されると、コントローラに、バランスを維持し、ロボット100を地面12に亘って操作し、物体を輸送し、および/または着席起立ルーチンを実行するためにロボット100の姿勢Pの変更などの多数の動作を実行させる命令(例えば、コンピュータ可読プログラム命令)を記憶するように構成される。コントローラ102は、ロボット100の動作を監視および制御するために、慣性測定ユニット106、アクチュエータ108、センサ110、および電源112と直接的または間接的に相互作用することができる。
【0111】
慣性測定ユニット106は、ロボット100の姿勢Pへの変化をもたらすロボット100の動きを示す慣性測定を測定するように構成される。慣性測定ユニット106によって測定された慣性測定は、垂直重力軸Vに対するロボット100のCMの並進またはシフトを示し得る。CMの並進またはシフトは、一つまたは複数の前後軸(x軸)、横軸(y軸)、または垂直軸(z軸)に沿って起こり得る。例えば、慣性測定ユニット106は、慣性基準フレームとして初期の姿勢Pを使用して、慣性測定として、ロボット100の加速度、傾斜、ロール、ピッチ、回転、またはヨーを検出および測定することができる。検出および測定するために、慣性測定ユニット106は、三軸加速度計、三軸磁力計、または三軸ジャイロスコープの少なくとも一つを含み得る。三軸加速度計は、慣性測定ユニット106の位置および向きなど、直線または軸に沿った姿勢間のロボット100の動きを感知するための回路を含む。いくつかの例では、加速度計は、質量ばねシステムまたは質量ばねシステム内の質量の変位または振動システム内の振動に関連する応力に対応する加速度を決定するように構成された質量ばねシステムまたは振動システムを使用することができる。慣性測定ユニット106はまた、定義された軸の周りの回転速度を測定するために、三軸ジャイロスコープなどのジャイロスコープを含み得る。ジャイロスコープは、感知された回転がコントローラ102への慣性測定出力の一部であるように、慣性測定ユニット106の回転を感知するように構成される。コントローラ102は、慣性測定ユニット106の慣性測定を受け取り、垂直重力軸Vに対するロボット100のCMのシフトを決定する。したがって、ジャイロスコープは、ロボット100がジャイロスコープとともに移動するときに、ロボット100の回転を感知する。慣性測定ユニット106は、慣性測定ユニット106の精度を高めるために、三軸加速度計、三軸磁力計、または三軸ジャイロスコープのうちの2つ以上を含み得る。いくつかの例では、慣性測定ユニット106は、特定の力および角速度の三次元測定値を生成する。慣性測定ユニット106はまた、マイクロプロセッサを含み得る。
【0112】
コントローラ102は、ロボット100を操作するため、慣性測定ユニット106、アクチュエータ108、およびセンサ110に関連するデータを処理するように構成される。コントローラ102は、ロボット100に配置された慣性測定ユニット106から(例えば、有線または無線接続を介して)慣性測定を受け取り、垂直重力軸Vに対するロボット100のCMを移動するロボット100の姿勢Pを変更するようにアクチュエータ108の少なくとも一つの作動を指示する。いくつかの例では、コントローラ102は、姿勢P間の慣性測定値の変化を識別し、CMを垂直重力軸Vに対して移動させることによってロボット100のバランスを維持するために、カウンターバランス本体300または関節式アーム600の少なくとも一つによる動きを定義する。
【0113】
アクチュエータ108は、テール300(例えば、カウンターバランス本体)に接続されたテールアクチュエータ352、それぞれがそれぞれの脚400に接続された脚アクチュエータ413、それぞれが対応する脚400のそれぞれの対応する駆動輪500に結合された駆動モータ510、およびマニピュレータヘッド600(例えば、関節式アーム)に接続されたマニピュレータヘッドアクチュエータ652を含み得る。テールアクチュエータ352は、胴体200に対してテール300を動かすように構成される。例えば、コントローラ102は、胴体200に対して横軸(y軸)の周りでテール300を移動/ピッチングするようにテールアクチュエータ352の作動を指示することができる。マニピュレータヘッドアクチュエータ652は、マニピュレータヘッド600を胴体200に対して移動させるように構成される。例えば、コントローラ102は、マニピュレータヘッドアクチュエータ652の作動に、胴体200に対して横軸(y軸)の周りでマニピュレータヘッド600を移動/ピッチングするように指示することができる。いくつかの例では、コントローラ102は、マニピュレータヘッドアクチュエータ652を作動させて、マニピュレータヘッド600を、垂直重力軸Vに対してロボット100のCMを動かすことによってロボット100の姿勢Pを変更するための第二のカウンターバランス本体として動作させる。コントローラ102は、追加的または代替的に、互いにおよび胴体200に対してマニピュレータヘッドの部分601、602、603の少なくとも一つを移動させるため、第二関節式アーム関節(例えば、第二のマニピュレータヘッド関節)J660に対応するアクチュエータ662または第三関節式アーム関節(例えば、第三のマニピュレータヘッド関節)J670に対応するアクチュエータ662の少なくとも一方の作動を指示することができる。
【0114】
各脚アクチュエータ413(対応する股関節412またはその近くに配置される)は、胴体200に対してそれぞれの脚400の上部401を回転させるように構成される。例えば、コントローラ102は、右股関節412に関連する脚アクチュエータ413またはアクチュエータ415の作動を指示して、プリズム状右脚400aの上部401を横軸(y軸)の周りでテール200に対して移動/ピッチングさせることができる。同様に、コントローラ102は、左股関節412に関連する脚アクチュエータ413の作動を指示して、左脚400bをテール200に対して横軸(y軸)の周りで移動/ピッチングさせることができる。いくつかの実装形態では、アクチュエータ108は、コントローラ102によって作動されるときに対応するベルト417を駆動するように構成されたベルト駆動アクチュエータ415をさらに含む。例えば、コントローラ102は、プリズム脚400の下部402を、対応する上部401に対する対応する膝関節414の周りで回転させることによって、それぞれのプリズム脚400の長さをプリズム状に延長または収縮するように、ベルト駆動アクチュエータ415を第一/第二の方向に作動させるように指示することができる。いくつかの構成では、アクチュエータは、ベルト駆動アクチュエータ415の代わりに対応する膝関節414に配置され、脚400の下部402を上部401に対して移動させる。
【0115】
各駆動モータ510は、対応する車軸トルク(図1B)を適用して、対応する足首関節422の周りでそれぞれの駆動輪500を回転させて、駆動輪500を前後軸(x-軸)に沿って地面12にわたって移動させるように構成される。例えば、車軸トルクTは、ロボット100を前後軸(x軸)に沿って前進方向に移動させるために駆動輪500を第一の方向に回転させ、および/またはロボット100を前後軸(x軸)に沿って後進方向に移動させるために駆動輪500を反対の第二の方向に回転させることができる。コントローラ102は、対応する車軸トルクコマンドTa_cmdを介して各駆動モータ510の作動を指示することができ、駆動モータ510がそれぞれの駆動輪500を前方または後方方向に回転させるために適用するための車軸トルクTの大きさおよび方向を指定する。慣性測定ユニット106から受信した慣性測定に基づいて、コントローラ102は、対応する車軸トルクコマンドTa_cmdを駆動モータ510の少なくとも一つに提供して、対応する車軸トルクTを適用してロボット100のバランスを維持または回復するように傾斜を制御することを、駆動モータ510に指示することができる。
【0116】
制御システム10のセンサ110は、非限定的に、力センサ、トルクセンサ、速度センサ、加速度センサ、位置センサ(線形および/または回転位置センサ)、運動センサ、位置センサ、負荷センサ、温度センサ、タッチセンサ、深度センサ、超音波距離センサ、赤外線センサ、オブジェクトセンサ、および/またはカメラのうちの一つまたは複数を含み得る。センサ110は、胴体200、テール300、少なくとも一つの脚400、駆動輪500、関節式アーム600、および/またはエンドエフェクタ700などの様々な位置でロボット100に配置することができる。センサ110は、環境内のロボット100の動作を監視および制御するために、対応するセンサデータをコントローラ102に提供するように構成される。いくつかの例では、コントローラ102は、ロボット100から物理的に分離されたセンサからセンサデータを受信するように構成される。例えば、コントローラ102は、ロボット100が新しい場所を見つけて輸送するように構成された標的対象に配置された近接センサからセンサデータを受信することができる。
【0117】
センサ110からのセンサデータは、コントローラ102が、ロボット100を操作するための条件、ロボット100の姿勢Pを変更するための条件、および/またはカウンターバランス本体300、少なくとも一つの脚400、少なくとも一つの脚400に回転可能に結合された駆動輪500、関節式アーム600、およびエンドエフェクタ700などの機械コンポーネントを移動/回転させるための様々なアクチュエータ108を作動させるための条件を評価することを可能にし得る。いくつかの例では、センサデータは、カウンターバランス本体300、少なくとも一つの脚400、関節式アーム600、またはエンドエフェクタ700の少なくとも一つの状態を示すために使用される、後部関節bk、350、股関節412、および/または関節式アーム関節J650、J660、J670の回転位置を含む。いくつかの例では、ロボットシステム10は、一つまたは複数の力センサを使用して、カウンターバランス本体300、少なくとも一つの脚400、少なくとも一つの脚400に回転可能に結合された駆動輪500、関節式アーム600、またはエンドエフェクタ700を動かすアクチュエータの負荷を測定する。センサ110は、カウンターバランス本体300、少なくとも一つの脚400、少なくとも一つの脚400に回転可能に結合された駆動輪500、関節式アーム600、またはエンドエフェクタ700の伸長、収縮、および/または回転の状態を感知するための位置センサをさらに含み得る。
【0118】
他のセンサ110は、環境の地形および/または近くの物体/障害物に対応するセンサデータをキャプチャして、環境の認識およびナビゲーションを支援することができる。例えば、いくつかのセンサ110は、RADAR(例えば、長距離物体検出、距離決定、および/または速度決定のため)、LIDAR(例えば、短距離物体検出、距離決定、および/または速度決定のため)、VICON(登録商標)(例えば、モーションキャプチャ用)、一つまたは複数のイメージング(例えば、3Dビジョン用の立体カメラ)、知覚センサ、グローバルポジショニングシステム(GPS)デバイス、および/またはロボットシステム100が作動している環境の情報をキャプチャするための他のセンサを含み得る。
【0119】
いくつかの実装形態では、制御システム10は、ロボット100の様々な構成要素に電力を供給するように構成された一つまたは複数の電源112を含む。ロボット100によって使用される電源112は、限定されないが、油圧システム、電気システム、エネルギー貯蔵装置(例えば、電池)、および/または空気圧装置を含み得る。例えば、一つまたは複数のエネルギー貯蔵装置は、ロボット100の様々な構成要素(例えば、アクチュエータ108)に電力を供給することができる。駆動モータ510は、一つまたは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取る電気モータを含み得る。いくつかの例では、カウンターバランス本体300は、エネルギー貯蔵装置を貯蔵および保持するための区画を規定する。エネルギー貯蔵装置は、外部電源への有線接続または無線(例えば、誘導)接続を介して充電可能であり得る。エネルギー貯蔵装置はまた、太陽エネルギーを使用して充電することができる(例えば、ロボット100に配置されたソーラーパネルを介して生成される)。いくつかの例では、エネルギー貯蔵装置は取り外し可能であるため、枯渇したエネルギー貯蔵装置を完全に充電されたエネルギー貯蔵装置と交換することができる。ガソリンエンジンも使用できる。油圧システムは、ロボット100の様々な構成要素を操作するための加圧流体を伝達するために油圧モータおよびシリンダーを使用することができる。
【0120】
図2を参照すると、いくつかの実装形態では、ロボット100bは、倒立振子本体(IPB)200、IPB200に配置されたカウンターバランス本体300、第一の端部410および第二の端部420を有する少なくとも一つの脚400、および少なくとも一つの脚400の第二の端部420に回転可能に結合されている駆動輪500を含む。ロボット100bに関してロボット100aに関連する構成要素の構造および機能における実質的な類似性を考慮して、同様の参照番号が、同様の構成要素を識別するために、本明細書の後におよび図面で使用される。
【0121】
図1A~1Eのロボット100aと同様に、ロボット100bは、重力方向に沿って地面12に垂直である垂直重力軸Vと、ロボット100が質量のゼロサム分布を有する点である重心CMとを有する。さらに、ロボット100は、垂直方向の重力軸Vに対するCMに基づいた姿勢Pを有し、ロボット100によって採られる特定の姿勢またはスタンスを定める。ロボット100の姿勢は、空間における対象物の配向または角度位置によって定義され得る。
【0122】
IPB200は、第一の端部部分210および第二の端部部分220を含む。図1A~1Eのロボット100aのカウンターバランス本体300は、IPB200の第一の端部部分210に配置されているが、図2のロボット100bのカウンターバランス本体300は、IPB200の第二の端部部分220に配置されている。ロボット100aのカウンターバランス本体300と同様に、ロボット100bのカウンターバランス本体300は、重力垂直軸Vおよびロボット100の前後軸(x軸)に垂直に延びる横軸(y軸)の周りにピッチングして、ロボット100bの姿勢Pを変更するようにすることができる。例えば、カウンターバランス本体300は、重力垂直軸Vに対して、ロボット100bのCMを地面12に向かって移動させるための第一の方向と、ロボット100bのCMを地面12から離れて移動させるための反対の第二の方向にピッチングすることができる。したがって、IPB200に対するカウンターバランス本体300による回転運動は、ロボット100bを直立位置に平衡化および維持するために使用され得る。
【0123】
ロボット100bの少なくとも一つの脚400は、可変長の右脚および左脚400a、400bを含み得、それぞれは、IPB200の第二の端部部分220に回転可能に/プリズム状に結合された対応する第一の端部410、および対応する右駆動輪500a、500bに回転可能に結合されている対応する第二の端部420を含む。ロボット100aと同様の方法で、ロボット100bは、脚400a、400bの長さを変更するために様々なアクチュエータを使用することができる。例えば、脚400a、400bのうちの少なくとも一つの長さ/高さを変更して、駆動輪500a、500bを回転方向に傾けて、回転操作を支援することができる。
【0124】
図2を引き続き参照すると、ロボット100bは、IPB200に配置され、IPB200に対して移動するように構成された関節式アーム600をさらに含む。関節式アーム600は、五自由度を有することができる。IPB200の第二の端部部分220に配置された関節式アーム600を有する図1A~1Eのロボット100aとは対照的に、ロボット100bは、IPB200の第一の端部部分210に配置された関節式アーム600を含む。関節式アーム600は、IPB200に回転可能に連結された近位の第一の端部610と、遠位の第二の端部620との間に延びる。図示する例では、関節式アーム600は、互いに対して回転可能な2つの部分601、602、およびIPB200もまた含むが、関節式アーム600は本開示の範囲から逸脱することなくその部分をより多くまたはより少なく含んでもよい。エンドエフェクタ700は、関節式アーム600の遠位の第二の端部620に結合され得、物体を把持/把持するための一つまたは複数のアクチュエータ702を含み得る。エンドエフェクタ700は、任意選択で、関節式アーム600が標的物体を運ぶことを可能にするために、エンドエフェクタ700と標的物体との間に真空シールを設けるように構成された一つまたは複数の吸引カップ704を含み得る。
【0125】
関節式アーム600は、IPB200に対して横軸(y軸)を中心にピッチングすることができる。例えば、関節式アームは、回転操作を実行している間、IPB200に対して横軸(y軸)を中心に重力方向に回転して、ロボット100のCMを下げることができる。カウンターバランス本体300はまた、ロボット100bのCMを下げるのを助けるために、重力の方向にIPB200に対して横軸(y軸)の周りを同時に回転することができる。ここで、関節式アーム600およびカウンターバランス本体300は、ロボット100bのCMの前後軸(x軸)に沿った前後方向へのシフトをキャンセルし得、一方、ロボット100bのCMが地面12により近く下方にシフトすることを依然として果たす。
【0126】
図3を参照すると、いくつかの実装形態では、ロボット100cは、倒立振子本体(IPB)200、IPB200に配置されたカウンターバランス本体300、第一の端部410および第二の端部420を有する少なくとも一つの脚400、および少なくとも一つの脚400の第二の端部420に回転可能に結合されている駆動輪500を含む。ロボット100bに関してロボット100aに関連する構成要素の構造および機能における実質的な類似性を考慮して、同様の参照番号が、同様の構成要素を識別するために、本明細書の後におよび図面で使用される。
【0127】
図1A~1Eのロボット100aと同様に、ロボット100cは、重力方向に沿って地面12に垂直である垂直重力軸Vと、ロボット100が質量のゼロサム分布を有する点である重心CMとを有する。さらに、ロボット100cは、垂直方向の重力軸Vに対するCMに基づいた姿勢Pを有し、ロボット100によって採られる特定の姿勢またはスタンスを定める。ロボット100の姿勢は、空間における対象物の配向または角度位置によって定義され得る。
【0128】
IPB200は、第一の端部部分210および第二の端部部分220を含む。図1A~1Eのロボット100aのカウンターバランス本体300は、IPB200の第一の端部部分210に配置されているが、図3のロボット100cのカウンターバランス本体300は、IPB200の第二の端部部分220に配置されている。ロボット100aのカウンターバランス本体300と同様に、ロボット100bのカウンターバランス本体300は、重力垂直軸Vおよびロボット100cの前後軸(x軸)に垂直に延びる横軸(y軸)の周りにピッチングして、ロボット100cの姿勢Pを変更するようにすることができる。例えば、カウンターバランス本体300は、重力垂直軸Vに対して、ロボット100bのCMを地面12に向かって移動させるための第一の方向と、ロボット100cのCMを地面12から離れて移動させるための反対の第二の方向にピッチングすることができる。したがって、IPB200に対するカウンターバランス本体300による回転運動は、ロボット100cを直立位置に平衡化および維持するために使用され得る。
【0129】
ロボット100cの少なくとも一つの脚400は、可変長の右脚および左脚400a、400bを含み得、それぞれは、IPB200の第二の端部部分220に回転可能に結合された対応する第一の端部410、および対応する右駆動輪500a、500bに回転可能に結合されている対応する第二の端部420を含む。ロボット100aと同様の方法で、ロボット100cは、脚400a、400bの長さを変更するために様々なアクチュエータを使用することができる。例えば、脚400a、400bのうちの少なくとも一つの長さ/高さを変更して、駆動輪500a、500bを回転方向に傾けて回転操作を支援することができる。
【0130】
図3を引き続き参照すると、ロボット100cは、IPB200に配置され、IPB200に対して移動するように構成された関節式アーム600をさらに含む。関節式アーム600は、五自由度を有することができる。IPB200の第二の端部部分220に配置された関節式アーム600を有する図1A~1Eのロボット100cとは対照的に、ロボット100bは、IPB200の第一の端部部分210に配置された関節式アーム600を含む。関節式アーム600は、IPB200に回転可能に連結された近位の第一の端部610と、遠位の第二の端部620との間に延びる。図示する例では、関節式アーム600は、互いに対して回転可能な2つの部分601、602、およびIPB200もまた含むが、関節式アーム600は本開示の範囲から逸脱することなくその部分をより多くまたはより少なく含んでもよい。エンドエフェクタ700は、関節式アーム600の遠位の第二の端部620に結合され得、物体を把持/把持するための一つまたは複数のアクチュエータ702を含み得る。エンドエフェクタ700は、任意選択で、関節式アーム600が標的物体を運ぶことを可能にするために、エンドエフェクタ700と標的物体との間に真空シールを設けるように構成された一つまたは複数の吸引カップ704を含み得る。
【0131】
関節式アーム600は、IPB200に対して横軸(y軸)を中心にピッチングすることができる。例えば、関節式アームは、回転操作を実行している間、IPB200に対して横軸(y軸)を中心に重力方向に回転して、ロボット100cのCMを下げることができる。カウンターバランス本体300はまた、ロボット100cのCMを下げるのを助けるために、重力の方向にIPB200に対して横軸(y軸)の周りを同時に回転することができる。ここで、関節式アーム600およびカウンターバランス本体300は、ロボット100cのCMの前後軸(x軸)に沿った前後方向へのシフトをキャンセルし得、一方、ロボット100bのCMが地面12により近く下方にシフトすることを依然として果たす。
【0132】
図4に示されるように、回転弁アセンブリ900は、油圧アクチュエータ1006を作動させるために、油圧回路1000を通る流体の流れを制御するようにコントローラ102からコマンドを受け取る。回転弁アセンブリ900は、油圧回路1000を通る必要に応じて作動油1012の流れを計量または絞るために、複数の異なる位置に選択的に配置され得る非バイナリ弁アセンブリである。油圧アクチュエータ1006は、脚400、アーム600、またはカウンターバランス本体300などのロボット100の一つまたは複数の特徴を動かすことができる。回転弁アセンブリ900は、油圧回路1000の一部を形成する回転弁サブアセンブリ800を含む。回転弁サブアセンブリ800は、油圧アクチュエータ1006に高出力(例えば、ピーク関節出力)のバーストをもたらして、ロボット100がジャンプ、走行、荷の持ち上げ/運搬などを可能にするように構成される。
【0133】
図5~8を参照すると、回転弁サブアセンブリ800は、スリーブ804(図19~23も参照)に配置されたスプール802(図11~18も参照)を含む。図5は、スプール802がスリーブ804内に配置されているときにスプール802とスリーブ804が互いに同軸である回転弁アセンブリ800の分解図を示す。したがって、スリーブ804によって画定される縦軸A804は、スプール802がスリーブ804内に配置されているとき、スプール802によって画定される対応する縦軸A802と同一直線上にある。スリーブ804に配置されている間、スプール802は、スリーブ804によって画定される縦軸A804と同一直線上にある、その縦軸A802の周りを、スリーブ804に対して回転するように構成されている。スリーブ804は、「弁本体」と呼ばれることもある。図6は、図5の線6ー6に沿って取られた回転弁サブアセンブリ800の分解断面図を示す。
【0134】
図4に戻ると、油圧回路1000は、加圧流体源1002、低圧流体リザーバ1004、および油圧アクチュエータ1006を含む。回転弁アセンブリ900は、加圧流体源1002および低圧流体リザーバ1004を油圧アクチュエータ1006に流体接続する。回転弁アセンブリ900は、マニホルドスタイルの四方弁であり得る。あるいは、回転弁アセンブリ900は、四方油圧サーボ弁と呼ばれ得る。いくつかの例では、回転弁アセンブリ900は、油圧アクチュエータ1006への作動油1012の流れを制御するために、コントローラ102と連絡している電動弁を含む。例えば、回転弁アセンブリ900は、油圧流体1012の流れを油圧アクチュエータ1006に向けるように回転弁アセンブリ900に指示するコントローラ102からの入力信号を受信することができる。
【0135】
図4~9を参照すると、油圧アクチュエータ1006は、縦軸A804の周りでの回転弁アセンブリ900のスリーブ804に対するスプール802による回転運動に基づいて、第一の軸方向D1と反対の第二の軸方向D2との間で、円筒体1010内を直線的に並進するピストン1008を含み得る。ピストン1008は、第一サブチャンバ1020と第二のサブチャンバ1020に円筒体1010が画定されるチャンバ1020を分離するヘッド1018を含む。第一の軸方向D1にピストン1008を移動させるために、回転弁アセンブリ900は、上方の流体チャネル1016を介して加圧流体源1002から第一サブチャンバ1020への流体供給ライン1014に沿って、加圧された流体1012の流れを導く。ここで、第一のサブチャンバ1020によって受けた加圧された流体1012は、ピストン1008を第一の軸方向D1に移動させる。逆に、反対側の第二の軸方向D2にピストン1008を移動させるために、回転弁アセンブリ900は、流体チャネル1016を介した、加圧流体源1002から第二のサブチャンバ1020への、流体供給ライン1014に沿った加圧された流体1012の流れを導く。
【0136】
スリーブ804は、加圧流体源1002から加圧流体1012の流れを受け取るために、流体供給ライン1014と流体連通している一つまたは複数の入口ポート806を規定する。スリーブ804は、スプール802の外側側壁826(「外側面」とも呼ばれる)と協働して、回転弁サブアセンブリ800の上空洞808および下空洞810を規定する内側側壁846(「内側面」とも呼ばれる)を含む。上空洞808は、スリーブ804の一つまたは複数の入口ポート806とスリーブ804の上端面848(図5および6)との間に配置され、一方、下空洞810は、スリーブ804の一つまたは複数の入口ポート806とスリーブ804の下端面850(図5および6)の間に配置される。上空洞808および下空洞810は、互いに流体連通して、集合的に単一の空洞を形成する。スリーブ804は、上端面848と下端面850との間の縦軸A804に沿って延びる長さを画定する。
【0137】
上空洞808に近接して、スリーブ804は、上側流路1016を介して第一サブチャンバ1020と選択的に連通している少なくとも一つの上部制御ポート812、814をさらに画定する。図示の例では、スリーブ804は、円周方向に互いに180度(180°)間隔を空けて、例えば、第一および第二の上部制御ポート812、814が直径方向に対向されて、第一および第二の上部制御ポート812、814を画定する。これらの例では、第一および第二の上部制御ポート812、814は開放され、したがって、第一サブチャンバ1020と流体連通し、そのとき第一および第二の上部制御ポート812、814は、半径方向にそれぞれ、スプール802の外側側壁826に形成された第一および第二の上部「スカラップ」凹部838840図11~14)のいずれか一つと整列している。ここで、スプール802は、第一の上部制御ポート812を第一の上部スカラップ凹部838または第二の上部スカラップ凹部840の一つと放射状に位置合わせされ、第二の上部制御ポート814を第一の上部スカラップ凹部838または第二の上部スカラップ凹部840の他のものと放射状に整列されているように、第一の開放位置にて縦軸A804の周りでスリーブ804に対して回転することができる。したがって、スプール802が第一開位置にある際に、一つ以上の入口ポート806を通って空洞808、810内に受け入れられる流体1012は、開いている第一および第二上部制御ポート812、814を通って油圧アクチュエータ1006の第一サブチャンバ1020に導かれ、ピストン1008を第一の軸方向D1に移動させる。
【0138】
いくつかの実装形態では、図4~9を引き続き参照すると、スプール802がピストン1008を第一の軸方向D1に移動させるための第一開位置にあるとき、ピストンヘッド1018は、流体1012を第二サブチャンバ1020から移動させ、油圧回路1000を通って流体リザーバ1004に戻す。ここで、第二サブチャンバ1020は、作動油1012が第二サブチャンバ1020を出て、下部流体チャネル1016に沿って上流に流れることを可能にするために、下空洞810に近接するスリーブ804によって規定される少なくとも一つの下部制御ポート812、814と流体連通している。スリーブ804によって定義された少なくとも一つの下部制御ポート812、814を介して受け入れられ、戻ってくる作動油1012は、スプール802を通って形成された少なくとも一つのより低い戻り圧力ポート816、818を通って半径方向に向けられ、スプール802によって規定される軸方向チャンバ820に入る。軸方向チャンバ802は、スプール802の縦軸A802に沿って延びる。最後には、油圧作動油1012は、軸方向チャンバ820の軸方向出口ポート822を介して回転弁サブアセンブリ800を出て、軸方向出口ポート822を流体リザーバ1004に流体接続する流体戻りライン1022を介して低圧流体リザーバ1004に流れる。
【0139】
図示の例では、スリーブ804は、第二サブチャンバ1020と選択的に流体連通し、円周方向に互いに180度(180°)間隔を置いて、例えば、第一および第二の下部制御ポート812、814を直径方向に対向させて、第一および第二の下部制御ポート812、814を規定する。これらの例では、第一および第二の上部制御ポート812、814は開放され、したがって、第二サブチャンバ1020と流体連通し、そのとき第一および第二の下部制御ポート812、814は、半径方向にそれぞれ、スプール802の外側側壁826に形成された第一および第二の下部「スカラップ」凹部838840図11~14)のいずれか一つと整列している。ここで、スプール802は、第一下部制御ポート812を第一の下部スカラップ凹部838または第二の下部スカラップ凹部840の一つと放射状に位置合わせされ、第二の下部制御ポート814を第一の下部スカラップ凹部838または第二の下部スカラップ凹部840の他のものと放射状に整列されているように、第二の開位置にて縦A804の周りでスリーブ804に対して回転することができる。いくつかの実装形態では、スプール802の第二の開位置は、スプール802の第一の開位置から90度(90°)オフセットされている。これらの実施態様は、第一および第二の下部スカラップ凹部838840は円周方向に互いから180度(180°)間隔を置いて配置され、第一および第二の上部スカラップ凹部838、840のそれぞれから90度(90°)オフセットされている。したがって、スプール802が第二開位置にある際に、一つ以上の入口ポート806を通って空洞808、810内に受け入れられる流体1012は、下部制御ポート812、814を通って油圧アクチュエータ1006の第二サブチャンバ1020に導かれ、ピストン1008を第二の軸方向D2に移動させる。
【0140】
いくつかの実装形態では、図4~9を引き続き参照すると、スプール802がピストン1008を第二の軸方向D2に移動させるための第二開位置にあるとき、ピストンヘッド1018は、流体1012を第一サブチャンバ1020から移動させ、油圧回路1000を通って流体リザーバ1004に戻す。ここで、第一サブチャンバ1020は、作動油1012が第一サブチャンバ1020を出て、上部流体チャネル1016に沿って上流に流れることを可能にするために、上空洞808に近接するスリーブ804によって規定される少なくとも一つの上部制御ポート812、814と流体連通している。スリーブ804によって定義された少なくとも一つの上部制御ポート812、814を介して受け入れられ、戻ってくる作動油1012は、スプール802を通って形成された少なくとも一つの上部戻り圧力ポート816、818を通って半径方向に向けられ、スプール802によって規定される軸方向チャンバ820に入る。最後には、油圧作動油1012は、軸方向チャンバ820の軸方向出口ポート822を介して回転弁サブアセンブリ800を出て流体戻りライン1022を介して低圧流体リザーバ1004に流れる。
【0141】
図11~14を参照すると、スプール802は、外側側壁826よりも管状本体824の反対側に配置された外側側壁826および内側側壁(「内側面」とも呼ばれる)828を有する管状本体824を含む。スプール802は、管状本体824の上端面830と管状本体824の下端面832との間で縦軸A802に沿って延びる長さL802を規定する。以下でより詳細に説明する、外側側壁826の部分826’は、それぞれ凹状エッジプロファイル836を有する複数の「スカラップ」凹部838、838、840、840を画定する。凹状エッジプロファイル836は各スカラップ凹部838、838、840、840に実質的に「ナシ」形(また、「クラム」形状と呼ぶ)周囲長を設ける。各スカラップ凹部838、838、840、840は、内側側壁828に向かって外側側壁826の外周から半径方向に延びる深さD836をさらに画定する。図示の例では、各スカラップ凹部838、838、840、840を画定する外側側壁826の部分826’は、一定の深さ部分D836および不定の深さ部分D836’’を含む。各スカラップ凹部838、838、840、840の深さD836と、梨状外周を備える凹状エッジプロファイル836との組み合わせは、有利にも、油圧アクチュエータ1006を作動させるため高い流量を提供するために、回転弁アセンブリ900のオリフィス面積を拡大する。さらに、スカラップ凹部838、838、840、840に関連するこの幾何学形状は、スプール802に増加した強度および剛性を与えるが、一方でスリーブ804によって規定される前述の制御ポート812、812、814、814の両方のオリフィス面積の様々な変化の間(開位置と閉位置の間で発生)のスムーズな移行(つまり、漸進的で非線形のオリフィス面積とスプールの位置の関係)をもたらす。
【0142】
図12~14を参照すると、スプール802は、管状本体824の外側面826と内側面828との間に半径方向に延びる厚さT802を規定する。管状本体824の内側面828は、軸方向チャンバ820を取り囲んでいる。軸方向出口ポート822は、下端面832を介して、軸方向チャンバ820と流体連通して形成される。図15および図16は、戻り圧力ポートエッジプロファイル834を有する管状本体824の外側および内側側壁826、828を通して形成された戻り圧力ポート816、816、818、818のそれぞれを示す。スプール802の各戻り圧力ポート816、816、818、818の形状に関連した戻り圧力ポートエッジプロファイル834は、スプール802の厚さT802を通って延びている。図16は、幅W834および長さL834を有するエッジプロファイル814に関する図15の第一の上部戻り圧力ポート816Uの詳細図を示している。幅W834は、管状本体824の円周の一部に沿って、縦軸A802に実質的に垂直な方向に延びる。長さL834は、縦軸A802に実質的に平行な方向に延びる。
【0143】
各戻り圧力ポートエッジプロファイル834は、第一の部分834a、第二の部分834b、および第一の部分834aと第二の部分834bとの間の中間部分834cとを含む。中間部分834cはまた、第三の部分834cと呼ばれ得る。場合によっては、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834は、長さL834を二等分する幅W834を横切って延びる軸に関して対称である。いくつかの実装形態では、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第一、第二、および中間部分834a、834b、834cは、それぞれ、戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の約1/16、5/16、5/8を画定する。
【0144】
いくつかの例では、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第一の部分834aは、上端、下端、および中間領域またはピーク834a’を有する弓形端部セグメント834aを含む。各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bは、以下を含み得る:(1)弓形端部セグメント834b;(2)弓形端部セグメント834bの上端から延びる上部対角線線形セグメント834b;(3)上部対角線線形セグメント834bから延びる上部中間弓形セグメント834b;(4)上部中間弓形セグメントから延びる上部線形セグメント834b;(5)弓形端部セグメント834bの下端から延びる下部対角線線形セグメント834b;(6)下部対角線線形セグメント834bから延びる下部中間弓形セグメント834b;(7)下部中間弓形セグメント834bから延びる下部線形セグメント834b。第二の部分834bの弓形端部セグメント834bはまた、中央領域またはピーク834b’を画定する。
【0145】
いくつかの実装形態では、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の中間部分834cは、(1)第一の上方弓形端部セグメント834c;(2)第二の上部弓形端部セグメント834c;(3)第一の上部弓形端部セグメント834cを第二の上部弓形端部セグメント834cに接続する上部中間線形セグメント834c;(4)第一の下部弓形端部セグメント834c;(5)第二の下部弓形端部セグメント834c;および(6)第二の下部弓形端部セグメント834cに第一の下部弓形端部セグメント834cを接続する下部中間線形セグメント834cを含む。中間部分834cの第一上部弓形端部セグメント834cは、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第一の部分834aの弓形端部セグメント834aの上端から延びている。中間部分834cの第二上部弓形端部セグメント834cは、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bの上部直線セグメント834bから延びている。中間部分834cの第一下部弓形端部セグメント834cは、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第一の部分834aの弓形端部セグメント834aの下端から延びている。中間部分834cの第二の下部弓形端部セグメント834cは、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bの下部線形セグメント834bから延びている。
【0146】
いくつかの例では、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の中間部分834cの第一の上部および下部弓形端部セグメント834c、834cは、第一の部分834aから中間部分834cが延びるように、不定の増加性の長さを画定する。いくつかの例では、中間部分834cの上部および下部中間線形セグメント834c、834cは、互いに平行であり、一定の長さを定義する。いくつかの例では、中間部分834cの第二の上部および下部弓形端部セグメント834c、834cはそれぞれ、曲率半径および不定の、中間部分834cが各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bから離れるにつれて増加する長さを定める。
【0147】
いくつかの構成において、少なくとも一つの戻り圧力ポートエッジプロファイル834にある第二の部分834bの弓形端部セグメント834b、上部および下部対角線線形セグメント834b、834b、ならびに上部および下部中間弓形セグメント834b、834bは、第二の部分834bが中間部分834cに向かって延びるとき、一定ではなく、増加する長さを定める。いくつかの例では、第二の部分834bの上部および下部線形セグメント834b、834bは、互いに平行であり、第二の部分834bに沿って一定の長さを定める。
【0148】
図15および17を参照すると、スプール802の管状本体824の外側面826の外側面部分826’は、それぞれ、凹状エッジプロファイル836によって結合されている。図15を参照すると、いくつかの実装形態では、スプール802の管状本体824の外側面826は、4つの凹部エッジプロファイル836を含み、したがって、外側面826は、4つの外側面部分826’を含む。
【0149】
各外側面部分826’は、スプール802の外側面826に延びる「スカラップ」凹部838、838、840、840を規定する。「スカラップ」凹部という用語は、交換可能に「クラム」凹部と呼ばれることがある。「スカラップ」および「クラム」という用語は、凹面、非線形、弓形、丸みを帯びた、または湾曲したことを意味する場合がある。図14に見られるように、各スカラップ凹部838、838、840、840、(外側面部分826と比較して/に関して、凹状、非線形、弧状、丸みを帯びた、または湾曲した外側面部分826’を有する凹部によって定義され得る)は、スプール802の厚さT802を介して全体ではなく部分的に延びる。したがって、各凹部838、838、840、840は、外側面826に入り、それぞれの外側面部分826’が外側面826と同一直線上に延びる縦線に、凹状プロファイルを有する単一の溝を画定するようにする。さらに、図17の例は、実質的に「ナシ」形状(「クラム」形状とも呼ばれる)の断面を有する各スカラップ凹部838、838、840、840を示す。ここで、各凹状エッジプロファイル835は、長さL836および幅W836を定義する。幅W836は、管状本体824の円周の一部に沿って、縦軸A802に実質的に垂直な方向に延びる。長さL836は、縦軸A802に実質的に平行な方向に延びる。
【0150】
各凹状エッジプロファイル836は、ヘッド部分836a、本体部分836b、およびヘッド部分836aを本体部分836bに接続するネック部分836cを含む。場合によっては、各凹状エッジプロファイル836は、縦軸A802に沿って平行に延びる軸に対して対称であり、幅W836を半分に二等分する。
【0151】
いくつかの実装形態では、各凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aは、不定幅部分および一定幅部分によって定義される。各凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aの一定幅部分は、幅W836の5/11程度に等しい最大幅を規定してもよい。ヘッド部分836aの最大幅は、各凹状エッジプロファイル836のネック部分836cに近接しており、ネック部分836cから延びる。いくつかの例では、ヘッド部分836aは、凹状エッジプロファイル836の長l836の約3/10を規定している。いくつかの実装形態では、各凹状エッジプロファイル836の本体部分836bは、幅W836に等しい最大幅を有する不定の幅によって定義される。いくつかの例では、各凹状エッジプロファイル836の本体部分836bは、長さl836の約3/5を定義する。いくつかの例では、各凹状エッジプロファイルのネック部分836cは、凹状エッジプロファイル836の幅W836の約5/11に等しい一定の幅を規定する。各凹状エッジプロファイル836の本体部分836bは、凹状エッジプロファイル836の長さl836の約1/5を規定することができる。
【0152】
いくつかの例では、各凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aは、以下を含む:(1)線形端部セグメント836a;(2)線形端部セグメント836aの第一の端部から延びる第一の上部弓形セグメント836a;(3)第一の上部弓形セグメント836aから延びる第一の対角線線形セグメント836a;(4)第一の対角線線形セグメント836aから延びる第一の下部弓形セグメント836a;(5)第一の下部弓形セグメント836aから延びる第一の線形セグメント836a;(6)線形端部セグメント836aの第二の端部から延びる第二の上部弓形セグメント836a;(7)第二の上部弓形セグメント836aから延びる第二の対角線線形セグメント836a;(8)第二の対角線線形セグメント836aから延びる第二の下部弓形セグメント836a;(9)第二の下部弓形セグメント836aから延びる第二の線形セグメント836a
【0153】
いくつかの実装形態では、各凹状エッジプロファイル836の本体部分836bは、以下を含む:(1)線形端部セグメント836b;(2)線形端部セグメント836bの第一の端部から延びる第一の下部弓形セグメント836b;(3)第一の下部弓形セグメント836bから延びる第一の上部弓形セグメント836b;(4)線形端部セグメント836bの第二の端部から延びる第二の下部弓形セグメント836b;(5)第二の下部弓形セグメント836bから延びる第二の上部弓形セグメント836b
【0154】
第一の下部弓形セグメント836bは、第一の変曲点836b’で第一の上部弓形セグメント836bとは異なる凹面を定義し、一方、第二の下部弓形セグメント836bは、第二の変曲点836b’’で第二の上部弓形セグメント836bとは異なる凹面を定義する。第一の変曲点836b’は、第一の下部弓形セグメント836bを第一の上部弓形セグメント836bから区別し、第二の変曲点836b’’は、第二の下部弓形セグメント836bを第二の上部弓形セグメント836bから区別する。
【0155】
図示の例では、各凹状エッジプロファイル836のネック部分836cは、各々がスプール802の縦軸A802に対して平行に延びる第一および第二の線形セグメント836c、836cを含む。第一の線形セグメント836cは、ヘッド部分836aの第一の線形セグメント836aと本体部分836cの第一の上部弓形セグメント836bとの間に、対して、第二の線形セグメント836cは、ヘッド部分836aの第二の線形セグメント836aと本体部分836bの第二の上部弓形セグメントとの間に延びている。
【0156】
いくつかの実装形態では、各凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aは、(線形端部セグメント836aから離れて本体部分836bに向かって延びる方向に)以下に沿って一定でない増加性の幅を定める:(1)第一の上部弓形セグメント836aおよび第二の上部弓形セグメント836aおよび(2)第一の対角線線形セグメント836aおよび第二の対角線線形セグメント836a。各凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aは、(上記の不定の幅から本体部分836bに向かって延びる方向に)第一の線形セグメント836aおよび第二の線形セグメント836aに沿って、第一の対角線線形セグメント836aに平行な一定の幅を規定する。
【0157】
他の例では、各凹状エッジプロファイル836のネック部分836cは、(上記のヘッド部分836aの一定の幅から本体部分836bに向かって延びる方向に)第一の線形セグメント836cおよび第二の線形セグメント836cに沿った一定の幅を規定する。ネック部分836cの一定の幅は、上記のヘッド部分836aの一定の幅から延在し、それとほぼ同等である。
【0158】
いくつかの実装形態では、各凹部プロファイル836の本体部分836bの幅は、本体部分836bがネック部分836cから離れて延びるにつれて増加する。いくつかの例では、本体部分836bの幅は、第一および第二の上部弓形セグメント836b、836bがネック部分836cのそれぞれの第一および第二の線形セグメント836c、836cから離れて延びるにつれて増加する。本体部分836bの幅は、第一および第二の下部弓形セグメント836b、836bの各々のそれぞれの中央領域またはピーク836b’、836b’の最大の幅まで増加し続ける。その後、本体部分836bの不定の幅は、本体部分836bが中間領域またはピーク836b’、836b’から線形端部セグメント836bに向かってさらに延びるにつれて減少する。
【0159】
図18を参照すると、圧力ポートエッジプロファイル834および凹状エッジプロファイル836は、円周方向に交互反復様式でスプール802の外側面826の円周C802の周りに、間隔を置いて配置される。すなわち、各圧力ポートエッジプロファイル834は、一対の隣接する凹状エッジプロファイル836の間に配置され、各凹状エッジプロファイル836は、一対の圧力ポートエッジプロファイル834の間に配置される。図示の例では、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第一の部分834aの弓形端部セグメント834aは、戻り圧力ポートエッジプロファイル834の一方の側にある隣接する凹状エッジプロファイル836から第一の円周距離C802’で離間されているが、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bの弓形端部セグメント834bが戻り圧力ポートエッジプロファイル834の他方の側にある隣接する凹状エッジプロファイル836から第二の円周距離C802’’で離間されている。いくつかの例では、第一の円周距離C802’は、第二の円周距離C802’’にほぼ等しい。第一の円周距離C802’と第二の円周距離C802’’の各々は、円周方向に、スプール802の外側面826の円周C802のそれぞれの部分を横切って延びる。
【0160】
いくつかの実装形態では、第一の円周距離C802’は、戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第一の部分834aの弓形端部セグメント834aの中間領域またはピーク834a’と、凹状エッジプロファイル836の本体部分836bの第二の下部弓形セグメント836bの中間領域またはピーク836b’との間に延びる。一方、第二の円周距離C802’’は、戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bの弓形端部セグメント834b’の中央領域またはピーク834bと、凹状エッジプロファイル836の本体部分836bの第一の下部弓形セグメント836bの中央領域またはピーク836b’との間に延びることができる。
【0161】
さらに、図18はスリーブ804の上部制御ポート812、814のうちの一つの幅W866の部分が、戻り圧力ポートプロファイル834または凹状エッジプロファイル836のいずれとも重ならないように、スリーブ804に対して配置されたスプール802を示す。その結果、供給流体は、油圧アクチュエータ1006に上部制御ポート812、814を介して流れることを防止され、戻り流体が低圧流体リザーバ1004に上部制御ポート812、814を通じて反対方向に流れて戻ることが防止される。さらに、図18(および、例えば、図26A、26C、26G、26I)に見られるように、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の長さL834は、一つ以上の制御ポート812、812、814、814のそれぞれの各制御ポートエッジプロファイル866(図23)の長さL866図23)に概ね等しくてもよい。
【0162】
図14および18を参照すると、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の長さL834部分(例えば図14の、L834’を参照)は、軸方向に、隣接する凹状エッジプロファイル836の長さL836の部分(例えば、図14のL836’を参照)と重なる。図18を参照すると、いくつかの実装形態では、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の第二の部分834bの上部線形セグメント834bは、各隣接する凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aの線形端部セグメント836aと位置合わせされる。したがって、第二の部分834bの上側の直線セグメント834bと中間部分834cの下部中間線形セグメント834cの間に延在する戻り圧力ポート816、816、818、818のそれぞれの部分(図14および図18における、例えば、816’を参照)、は、隣接する凹状エッジプロファイル836の長さL836の部分L836’と軸方向に重なる長さL834の部分L834’を画定する。
【0163】
さらに、図14および18にも見られるように、戻り圧力ポート816、816、818、818のそれぞれの部分(例えば、816’’を参照)は、軸方向に、隣接する凹状エッジプロファイル836の長さL836の部分と重ならない。ここで、戻り圧力ポート816、816、818、818のそれぞれの部分816’’は、中間部分834cの上部中間線形セグメント834cと、第二の部分834bの上部線形セグメント834bと整列した平面によって境界付けられた領域との間に延びる。部分816’’は、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の長さL834の部分(例えば、図14におけるL834’’を参照)を画定する。さらに、図18を参照すると、第二の部分834bの下部線形セグメント834bは、それぞれ、第一の下部弓形セグメント836aおよび凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aの第二の下部弓形セグメント836aのそれぞれの中央領域またはピークによって定義される、隣接する各凹状エッジプロファイル836の領域と位置合わせされる。
【0164】
図14を参照すると、スプール802のスカラップ凹部838、838、840、840を画定する外側面部分826’は、深さD836によって管状本体824の外側面826に凹設されている。いくつかの例では、外側面部分826’に関連する深さD836は、凹状エッジプロファイル836の長さL836に沿って延びる一定の深さD836’または不定の深さD836’’の一つ以上を含んでいてもよい。例えば、凹状エッジプロファイル836のヘッド部分836aが線形端部セグメント836aから離れて凹状エッジプロファイル836のネック部分836cに向かって延びると、不定の深さD836’’は増加し得る。ヘッド部分836aは、さらに凹状エッジプロファイル836のネック部分836cに向かって延びると、その後、外側面部分826’に関連付けられた深さD836は、増加を停止することができ、一定の深さD836を定めるよう移行する。これにより、ヘッド部分836aの深さD836は、戻り圧力ポートエッジプロファイル834の長さL834の部分L834’に軸方向に整列する凹状エッジプロファイル836の長さL836の部分L836’に沿って延びている。
【0165】
図14に見られるような他の例では、スプール802の各凹状エッジプロファイル836のネック部分836cは、一定の深さD836’を画定してもよい。さらに他の場合では、スプール802の各凹状エッジプロファイル836の本体部分836bは、(1)本体部分836bが線形端部セグメント836bから凹状エッジプロファイル836のネック部分836cに向かって延びるにつれて、増加する不定の深さD836’’、その後、移行して、(2)各凹型エッジプロファイル836のネック部分836c付近のほぼ一定の深さD836’に、定めることができる。さらに、図14に見られるように、本体部分836bおよびネック部分836cの両方の深さD836は、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の長さL834のどの部分とも軸方向に整列しない、凹状エッジプロファイル836の長さL836の部分L836’’に沿って延びる。例では、凹状エッジプロファイル836の長さL836の部分L836’は、各戻り圧力ポートエッジプロファイル834の中間部分834cの下部中間線形セグメント834cから離れる方向に延びる。
【0166】
図15を参照すると、スプール802の複数の戻り圧力ポート816、816、818、818は、第一の上部戻り圧力ポート816、第二の上部戻り圧力ポート818、第一の下部戻り圧力ポート816、第二の下部戻り圧力ポート818を含む。いくつかの実装形態では、第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818は、円周方向に互いに180度(180°)間隔を置いて配置され、90度(90°)、第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818の各々からオフセットしている。したがって、これらの実施態様では、第一および第二の下部戻り圧力ポート816は、818は、円周方向に互いに180°の間隔を置いて配置され、第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818のそれぞれから90°オフセットされている。
【0167】
第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818のそれぞれに関連付けられた戻り圧力ポートエッジプロファイル834の向きは、第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818それぞれに関連付けられた戻り圧力ポートエッジプロファイル834の配向と比較して、「水平方向に反転」される。例えば、図15および16は、第一の上部戻り圧力ポート816および第二の上部戻り圧力ポート818の第一の部分834aおよび第二の部分834bは、それぞれ、第一の上部戻り圧力ポート816および第二の上部戻り圧力ポート818の左側および右側に見え、一方、第一の下部戻り圧力ポート816および第二の下部戻り圧力ポート818の第一の部分834aおよび第二の部分834bは、それぞれ、第一の下部戻り圧力ポート816の第一の部分834aおよび第二の部分834bの右側および左側に見えることを示している。
【0168】
また、図15は、スプール802を含み、複数のスカラップ凹部838、838、840、840が以下を含むことを示している:第一の上部スカラップ凹部838、第二の上部スカラップ凹部840、第一の下部スカラップ凹部838、第二の下部スカラップ凹部840。第一の上部スカラップ凹部838は、周方向で約180°、第二の上部スカラップ凹部840から離間またはオフセットされてもよい。同様に、第一の下部スカラップ凹部838は、周方向に180°程度、第二の下部スカラップ凹部840から離間またはオフセットされてもよい。各上部スカラップ凹部838、840は、それぞれ下部スカラップ凹部838、840からオフセットされてもよい。
【0169】
第一および第二の下部スカラップ凹部838、840のそれぞれに関連付けられた凹状エッジプロファイル836の向きは、第一および第二の上部スカラップ凹部838、840のそれぞれに関連付けられた凹状エッジプロファイル836の配向と比較して「上下反転」される。例えば、図15および17は、第一および第二の上部スカラップ凹部838、840は、それぞれ、それぞれの本体部分836bの上に、軸方向に、それぞれのヘッド部分836aを有し、一方、第一および第二の下部スカラップ凹部838、840は、それぞれ、それらの本体部分836bの下に、軸方向に、それぞれのヘッド部分836aを有することを示す。したがって、第一および第二の上部スカラップ凹部838、840のそれぞれに関連付けられた線形端部セグメント836bは、第一および第二の下部スカラップ凹部838、840のそれぞれに関連付けられた線形端部セグメント836bに対向することができる。いくつかの例では、上部スカラップ凹部838、840および下部スカラップ凹部838、840は、軸方向に距離D836b互いに離間されている。
【0170】
図19~22を参照すると、管状本体842は、一般に、複数の入口ポート806および一つまたは複数の制御ポート812、812、814、814を含む複数のスリーブ804を規定する。管状本体842は、外側面844、内側側壁846(例えば、図20~22を参照)、上端面848、および下端面850を含む。スリーブ804は、管状本体842の外側面844と内側側壁846との間に延びる厚さT804(例えば、図20~22を参照)を規定する。スリーブ804は、管状本体842の上端面848と下端面850との間に延びる長さL804を規定する。スリーブ804の外側面844はまた、管状本体842の円周C804(例えば、図23を参照)を規定する。
【0171】
管状本体842の外側面844は以下のように定義する:(1)入口ポート806に関連付けられた上流の複数の開口部852、(2)制御ポート812、812、814、814に関連付けられた複数の第一開口部854。管状本体842の内側側壁846は以下のように定義する:(1)入口ポート806に関連付けられている、下流の複数の開口部852(例えば、図20~22参照)、(2)制御ポート812、812、814、814に関連付けられた第二の開口部856(例えば、図20~22参照)。管状本体842の外側面844はまた、一つまたは複数の円周方向シール(図示せず)を受け入れるためのサイズの円周方向チャネル860を規定するリブ858の対を含み得る。
【0172】
図20~22を参照すると、各入口ポート806は、完全に、スリーブ804の厚さT804を通って延びている。図21を参照すると、いくつかの実装形態では、各入口ポート806は、入口ポート806が管状本体842の厚さT804を通って外側面844から内側側壁846に向かって半径方向に延びるので、不定の直径を規定する。いくつかの例では、各入口ポート806の不定の直径は、入口ポート806が下流開口部852によって形成される最小直径まで半径方向内側に延びるにつれて徐々に減少する上流開口部852により形成された最大直径によって定義される。他の実施態様では、入口ポート806のうちの一つ以上が、上流開口部852により形成された最大直径から、上流開口部852および下流開口部852の間に半径方向に配置された位置での最小の直径に徐々に減少する不定の直径を含む。ここでは、一つ以上の入口ポート806は、下流開口部852を通って半径方向に延びる最小直径に関連付けられた一定の直径を含むことができる。したがって、外側面844から管状本体842の厚さT804に延びる不定の直径は、各入口ポート806のフレア部分と呼ばれ得る。
【0173】
一つ以上の制御ポート812、812、814、814のそれぞれは、スリーブ804の厚さT804を通って完全に延びている。図21を参照すると、いくつかの実装形態では、一つ以上の制御ポート812、812、814、814の少なくともそれぞれの部分は、一つまたは複数の制御ポート812、812、814、814のそれぞれが、管状本体842の厚さT804を通って外側面844から内側側壁846に向かって半径方向内側に延びるので、不定の直径を定義する。いくつかの例では、一つ以上の制御ポート812、812、814、814のそれぞれの不定の直径は、第二の開口部856のそれぞれによって形成される、徐々に最小直径まで減少する第一の開口部854のそれぞれによって形成されるより長い直径によって定義される。他の実施態様では、一つ以上の制御ポート812、812、814、814のそれぞれの第一の部分は、次のように定義することができる:(1)外側面844で最大直径(各第一の開口部854によって定義される)を有し、外側面844と内側側壁846との間の半径方向の位置に配置された最小直径まで漸進的に減少する不定の直径、(2)一つまたは複数の制御ポート812、812、814、814のそれぞれが、不定の直径の最小直径から内側側壁846によって形成される第二の開口部856のそれぞれに向かって半径方向内側に延びるときの一定直径。したがって、外側面844から管状本体842の厚さT804の中に延びる不定の直径は、一つ以上の制御ポート812、812、814、814のそれぞれのフレア部分と呼ぶことができる。
【0174】
管状本体842の内側側壁846は、スリーブ804の管状本体842を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ862を取り囲み/定める。入口ポート806に関連付けられる下流の複数の開口部852および一つまたは複数の制御ポート812、812、814、814に関連付けられた複数の第二の開口部856は、複数の入口ポート806と一つ以上の制御ポート812、812、814、814が、スリーブ804の軸方向チャンバ862と流体連通するのを可能にする。図20および21に見られるように、下端面850は、スリーブ804の管状本体842の軸方向出口ポート864を規定する。軸方向出口ポート864は、スリーブ804の軸方向チャンバ862と軸方向に流体連通している。管状本体842は、ステム部分842aおよびキャップ部分842bを含む。軸方向チャンバ862は、ステム部分842aを通って延びる第一の軸方向チャンバ部分862aと、キャップ部分842bを通って延びる第二の軸方向チャンバ部分862bとを規定する。
【0175】
スリーブ804のステム部分842aを貫通して延びる第一の軸方向チャンバ部分862aは、スプール802の長さL802の第一の部分(例えば、図11~13中のL802’)を受ける大きさである。スリーブ804のキャップ部分842bを通って延びる第二の軸方向チャンバ部分862bは、スプール802の長さL802第二の部分(例えば、図11~13のL802’’参照)を受ける大きさである。スプール802の長さL802の第二の部分L802は’’スプール802の長さL802の第一の部分L802’の上端から延びている。(スプール802の長さL802の第一の部分L802’の下端から延びる)スプール802の長さL802の第三の部分(例えば、図11~13のL802’’’参照)は、スリーブ804の管状本体842の軸方向出口ポート864を通って、スリーブ804の管状本体842の下端面850を超えて延びる。
【0176】
図23を参照すると、一つ以上の制御ポート812、812、814、814のそれぞれは、長さL866および幅W866を有する制御ポートエッジプロファイル866によって定義される。幅W866は、スリーブ804の縦軸A804に対して実質的に垂直な方向に管状本体842の周囲の一部に沿って延びている。長さl866は、スリーブ804の縦軸A804に対して実質的に平行な方向に延びている。
【0177】
各制御ポートエッジプロファイル866は、上部線形セグメント866、下部線形セグメント866、第一の側の線形セグメント866、および第二の側の線形セグメント866を含む。いくつかの実施態様において、各制御ポートエッジプロファイル866は、上部線形セグメント866、下部線形セグメント866、第一の側の線形セグメント866、および第二の側の線形セグメント866によって定義される隣接する線形セグメントを接続する第一、第二、第三、および第四の弓形コーナーセグメント866、866、866、866を含む。各制御ポートエッジプロファイル866は、一般に、角が湾曲した正方形または長方形の形状を定義することができる。示されている例では、各制御ポートエッジプロファイル866の長さL866は、各制御ポートエッジプロファイル866の幅W866よりも大きい。
【0178】
図23を引き続き参照すると、一つ以上の制御ポート812、812、814、814は、第一の上部制御ポート812、第二上部制御ポート814、第一下部制御ポート812、および第二下部制御ポート814を含む。第一および第二の上部制御ポート812、814は周方向に管状本体842の上部/列の周りに配置されていてもよいが、第一および第二の下部制御ポート812、814は、円方向に管状本体842の下部/列の周りに配置することができる。示される例では、管状本体842の下部/列は、管状本体842の上部/列の軸方向下にある。
【0179】
いくつかの実装形態では、各入口ポート806は、各入口ポート806の直径D868を形成する圧力ポートエッジプロファイル868によって定義される。複数の入口ポート806の各入口ポート806は、管状本体842の上部および下部/列の間に軸方向に配置された管状本体842の中間部分/列の周りに円周方向に配置され得る。例えば、隣接する各入口ポート806は、距離D806’だけ離間され得る。さらに、各入口ポート806は、軸方向に、第二の距離D806’’、第一および第二の上部制御ポート812、814に関連付けられる下部線形セグメント866から離間している。各入口ポート806はさらに、第三の距離D806’’’、第一および第二の下二の下部制御ポート812、814に関連付けられる上部線形セグメント866から離間している。
【0180】
図20~22を参照すると、スリーブ804の管状本体842の内側側壁846の部分846は、内周凹部870を規定している。図22および23に見られるように、内周凹部870は、管状本体842のステム部分842aを通って軸方向に延びる第一の軸方向チャンバ部分862aの長さの一部に沿って軸方向に延びる長さL870を含む。
【0181】
図22を参照すると、内側側壁846の部分846’は内周凹部870の上端部870、内周凹部870の下端部870、および上端部870と下端部870との間に延在し、これらを接続する内周凹部870の中間部分870を含む。図22および23を参照すると、いくつかの実装形態では、内周凹部870の上端870は、軸方向長さL870’、第一および第二の上部制御ポート812、814の下線形セグメント866から離間している。同様に、内周凹部870の下端870は、長さL870’、軸方向に第一および第二の下部制御ポート812、814の上部線形セグメント866から離間している。
【0182】
図22を参照すると、スリーブ804の内周凹部870は、距離または深さD870でスリーブ804の内側面846に凹設されている。いくつかの例では、距離または深さD870は一定の距離または深さD870’または不定の距離または深さD870’’の一つ以上を定義することができる。いくつかの実装形態では、スリーブ804の内周凹部870の一定の距離または深さD870は、中間部分870によって規定される円周凹部870の長さL870の大部分に沿って延びる。一方、スリーブ804の内周凹部870の不定の距離または深さD870’’は、内周凹部870が内周凹部870の中間部分870から内周凹部870の上端870に向かって延びるにつれて、減少し得る。他の実装形態では、スリーブ804の内周凹部870の不定の距離または深さD870’’は、内周凹部870が内周凹部870の中間部分870から内周凹部870の下端870に向かって延びるにつれて、減少する。
【0183】
図9を参照すると、回転弁アセンブリ900は、マニホルドスタイルの四方弁またはスプール回転部分902を含む四方油圧サーボ弁であり得る。いくつかの実装形態では、スプール回転部分902は、スリーブ804に対して縦軸A802の周りでスプール802の360°の回転運動を駆動するように構成される。したがって、スプール回転部分902は、スプール802との共通の回転のために結合される。スプール回転部分902は、スプールを長手方向軸A802の周りの第一の回転方向、例えば時計回り方向または時計回り方向のいずれかに駆動する、および/または縦軸A802の周りの第二の回転方向、例えば、時計回り方向または時計回り方向の他方に駆動することができる。
【0184】
回転弁アセンブリ900は、電動弁であり得る。例では、スプール回転部分902は、コントローラ102と通信している。ここで、コントローラ102は、スリーブ804に対する縦軸A802に関して、スプール802の回転を駆動するよう(例えば、変更するアナログまたはデジタル入力信号を介して)スプール回転部分902に指示してもよい。スリーブ804に対する縦軸A802の周りのスプール802の回転は、流体1012が油圧アクチュエータ1006に油圧でポートされる方法を制御して、第一の軸方向D1(図26A’、26Bおよび26B’を参照)および/または反対の第二の軸方向D2(図26G’、26Hおよび26H’)におけるピストン1008の滑らかな一連の動きまたは滑らかな動作をもたらし得る。
【0185】
図9を参照すると、スプール802の長さL802の第二の部分L802’’は、スリーブ804の管状本体842のキャップ部分842bを通って延びる第二の軸方向チャンバ部分862b内に配置されている。スプール回転部分902はまた、第二の軸方向チャンバ部分862b内に配置され、スプール802の長さL802の第二の部分L802’’に沿って延びる管状本体824の外側面826の一部に係合する。スプール回転部分902は、ステータ904およびロータ906を含むブラシレス直流(DC)モータなどの回転アクチュエータを含み得る。ロータは、ロータハブ906aおよびロータ906bを含み得る。ロータハブ906aの内面906aは、スプール802の管状本体824の外面826(長さL802の第二の部分L802’’に沿って延びる)に外接し、それらから離間して配置され、それらの間の半径方向ギャップ905を規定する。ロータ906bの内面906bは、ロータハブ906aの外面906aを取り囲み、係合する。ステータ904の内面904は、ロータ906bの外面906bを取り囲み、係合する。ステータ904の外周面904は、スリーブ804の管状本体842のキャップ部分842bを通って延びる第二の軸方向チャンバ部分862bを画定するスリーブ804の内側面846に隣接して配置してもよい。
【0186】
スリーブ804の内側側壁846の一部は、内側ねじ面908を規定することができる。回転弁アセンブリ900は、第一のねじ付き外面912aおよび第二のねじ付き外面912bを含む弁キャップ910をさらに含み得る。弁キャップ910の第一のねじ付き外面912aは、スリーブ804の内側面846の部分に沿って延びる内側ねじ面908と係合するようなサイズになっており、スリーブ804の管状本体842の上端面848から延びる。スリーブ804の内側ねじ面908と弁キャップ910の第一のねじ山外ねじ面912aとの係合によって弁キャップ910をスリーブ804に結合すると、弁キャップ910は、スリーブ804の管状本体842のキャップ部分842bを通って周囲の大気Aから延在する第二の軸方向チャンバ部分862bを流体的にシールし、それにより、回転弁アセンブリ900のモータ空洞914を規定する。その後、弁キャップ910の第二のねじ付き外面912bは、ベース構造100の内ねじ面100とねじ式に係合することができる。ここで、ベース構造100の内ねじ面100は、回転弁アセンブリ900に接続するために構成されたロボット装置100のねじ面100を含むことができる。
【0187】
ロータハブ906aは、さらに、ロータハブ906の内面906bと外面906bの間のロータハブ906aを介して半径方向に延びる複数の半径方向の流体流路916を定めることができる。スプール802の管状本体824はスプール802の管状本体824の厚さT802を通って延びる、複数の半径方向の流体流路872を定める。複数の半径方向の流体流路872は、スプール802の長さL802の第二の部分L802’’に沿って配置されている。したがって、低圧流体1012は、油圧アクチュエータ1006(例えば、図26B~26Hも参照)から、スプール802の軸方向チャンバ820に、また、スプール802の管状本体824の厚さT802を通って延びる、複数の半径方向の流体流路872に、連通され得る。次に、低圧流体1012は、ロータハブ906aを通って半径方向に延びる複数の半径方向流体流路916を通って、モータ空洞914を低圧流体1012で溢れさせるために、回転弁アセンブリ900のモータ空洞914に向けることができる。
【0188】
回転弁アセンブリ900は、コントローラ102と通信するデータ処理ハードウェア(例えば、電子機器を含むプリント回路基板918)をさらに含み得る。弁キャップ910は、プリント回路基板918と係合または支持する外面920を含み得る。ステータ904は、ステータ904から離れて延びる一つまたは複数のモータリード922をさらに含み得る。弁キャップ910は、その一つまたは複数のモータリード922がスプール回転部分902のステータ904を、コントローラ102またはプリント回路基板918のうちの一つまたは複数に接続することを可能にするために、一つまたは複数のモータリード922の通過を可能にするサイズである、一つまたは複数の通路924を規定し得る。一つまたは複数の通路924は、モータ空洞914を周囲の大気Aから流体的にシールするために、シールで封止されている。
【0189】
いくつかの例では、回転弁アセンブリ900は、スリーブ804に対するスプール802の回転位置を測定するように構成された回転位置センサ926をさらに含む。回転位置センサ926は、ロータハブ906aの端面930内に形成された凹部928内に配置され得る。回転位置センサ926は、スプール802の回転位置の瞬時測定値をコントローラ102に戻すために、コントローラ102に直接、またはプリント回路基板918を介して通信することができる。場合によっては、回転位置センサ926は、磁気回転エンコーダを含み得る。
【0190】
スプール802がスリーブ804内に配置されると、スプール802の外側壁826の外側面部分826’と、スリーブ804の内側側壁846の部分846’によって規定される内周凹部870とが協調して、入口ポートと連通している上空洞808および下空洞810を形成する。いくつかの例では、図10、26A’、26Bおよび26B’を参照すると、スリーブ804に対してスプール802が十分に回転すると、加圧流体1012が、以下の間を流れることができる:(1)第一の上部スカラップ凹部838および第二の上部スカラップ凹部840を規定する、スプール802の管状本体824の外側面826の外側面部分826’;および(2)上空洞808を集合的に形成する管状本体842スリーブ804の内側面846の部分846’によって定義される内周凹部870。図10の拡大断面図には表されていないが、他のいくつかの例では、図26G’、26Hおよび26H’を参照すると、スリーブ804に対してスプール802が十分に回転すると、加圧流体1012が、以下の間を流れることができる:(1)第一の下部スカラップ凹部838および第二の下部スカラップ凹部840を規定する、スプール802の管状本体824の外側面826の外側面部分826’;および(2)下空洞810を集合的に形成する管状本体842スリーブ804の内側面846の部分846’によって定義される内周凹部870。
【0191】
図24A~24I、25A~25Iおよび26A~26Iを参照すると、スリーブ804に対する縦軸A802の周りでのスプール802の180°の回転部分が示される。さらに、図27および28を参照すると、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)と比較した、回転弁アセンブリ900のオリフィス面積(X軸を参照)との間の関係もまた、縦軸A802に関してスプール802が180°回転するように、示されている。
【0192】
回転弁サブアセンブリ800のスプール800およびスリーブ804は、並外れたピークフロー能力を提供するように協働する。例えば、図26A’および26G’に示されるように、回転弁サブアセンブリ800は、以下を行うために、漸進的なオリフィス開口部(および図26B’、および26H’の対応する漸進的なオリフィス閉鎖)をもたらす:キャビテーションを回避する(これにより、キャビテーション防止チェック弁の使用を回避);流体の流れの微調整を維持する;また、低流量での良好な流れの感度を維持しながら、加圧流体源1002からの高いピークフローまたは加圧流体1012を可能にする(例えば、図29に見られるように)。さらに、以下のそれぞれのフレア部分:(1)入口ポート806;および(2)一つ以上の制御ポート812、812、814、814の圧力低下を最小化し、スリーブ804に対するスプール802の応力とたわみを低減する。
【0193】
図27および28のオリフィス面積は、平方ミリメートル(mm)で表され、X軸に沿って0.00mmから6.00mmの範囲で示されている。スプール802の回転角は度で表される。図24A~24Iおよび25A~25Iを参照すると、スプール802は、スリーブ804に対して反時計回り方向に回転していることが示されている。しかしながら、スプール802は、代わりに時計回り方向に回転させることができ、したがって、図27の同様のグラフ表示は、X軸の左側に対称的に反射されて、それにより0°から-180°の間の範囲を表し、スリーブ804に対するスプール802の完全な360°回転を定義することができる。
【0194】
図26A図24Aおよび25Aの対応する図も参照)および27を参照すると、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が0°のとき、回転弁アセンブリ900が閉位置または「ヌル」の位置である。閉位置に配置されると、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、スリーブ804の複数の入口ポート806に伝達され、上空洞808および下空洞810に伝達される。しかし、スプール802の複数のスカラップ凹部838、838、840、840は、スリーブ804の一つまたは複数の制御ポート812、812、814、814と位置合わせするために回転されないため、回転弁アセンブリ900は、上空洞808および下空洞810のいずれかの内部の加圧流体1012が油圧アクチュエータ1006に連通されることを可能にしない;同様に、スプール802の戻り圧力ポート816、816、818、818は、スリーブ804の一つまたは複数の制御ポート812、812、814、814と位置合わせするために回転されないため、回転弁アセンブリ900は、油圧アクチュエータ1006内部の流体1012が低圧流体リザーバ1004に連通されることを可能にしない。
【0195】
図26A’を参照すると、スプール802は、スリーブ804に対して約10°回転して、回転弁アセンブリ900を閉位置から「ハイ/ローサーボ」モードに移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第一の上部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第二の上部スカラップ凹部840との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.75mmである(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.50mmである(例えば、図27を参照)。
【0196】
図26A’に見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が10°であるとき、凹状エッジプロファイル836の幅W836の部分は回転式に、第一および第二の上部制御ポート812、814に関連付けられている制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の部分と位置合わせされる;(2)第一および下部戻り圧力ポート816、818と関連付けられる戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連付けられている制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の部分に、回転式で位置合わせされる。結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、下流方向に伝達される;(1)最初に、回転弁サブアセンブリ800の上空洞808を介して;(2)次に、流体制御ライン、チャネル、または分岐1016を通過して;(3)次に、第三に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008を第一の軸方向D1に移動させるために、油圧アクチュエータ1006の円筒体1010の第一のサブチャンバ1020に入れる。さらに、(A)第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のいくつかとの回転式整列をし;および(B)油圧アクチュエータ1006のピストン1008の第一の軸方向D1への移動、ピストン1008のヘッド1018は、流体1012を、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020から上流方向に押し出す結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の一部の回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0197】
図26Bを参照すると、スプール802は回転して、約30°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「高/低最小最大伸長モード」に移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第一の上部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第二の上部スカラップ凹部840との回転式整列から生じるオリフィス面積は最大化され、約3.25mmである(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約2.75mmである(例えば、図27を参照)。
【0198】
図26Bに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が30°である場合:(1)第一および上部スカラップ凹部838、840に関連する凹状エッジプロファイル836の幅W836の大部分は、第一および第二上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866全体と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の大部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の全幅W866と回転式で整列する。図26Bに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、下流方向に伝達される:(1)最初に、回転弁サブアセンブリ800の上空洞808を介して;(2)次いで、第二に、流体制御線、チャネルまたはブランチ1016を介して;(3)次に、第三に、油圧アクチュエータ1006の管状本体1010の第一サブチャンバ1020に第一の軸方向D1に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008のさらなる移動を生じさせるため。さらに、(A)第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列をし;および(B)油圧アクチュエータ1006のピストン1008の第一の軸方向D1へのさらなる移動、ピストン1008のヘッド1018は、流体1012を、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020から上流方向に押し出す結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0199】
図26B’を参照すると、スプール802は回転して、約50°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「高/低モータリング伸長モード」に移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第一の上部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第二の上部スカラップ凹部840との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.75mmである(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約4.50mmに等しいより多い量にそれる(例えば、図27を参照)。
【0200】
図26B’に見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が50°である場合:(1)第一および上部スカラップ凹部838、840に関連する凹状エッジプロファイル836の幅W836の大部分は、第一および第二上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の部分と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の大部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の全幅W866と回転式で整列する。図26B’に関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、下流方向に伝達される:(1)最初に、回転弁サブアセンブリ800の上空洞808を介して;(2)次いで、第二に、流体制御線、チャネルまたはブランチ1016を介して;(3)次に、第三に、油圧アクチュエータ1006の管状本体1010の第一サブチャンバ1020に第一の軸方向D1に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008のまたさらなる移動を生じさせるため。さらに、(A)第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列をし;および(B)油圧アクチュエータ1006のピストン1008の第一の軸方向D1へのまたさらなる移動、ピストン1008のヘッド1018は、流体1012を、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020から上流方向に押し出す結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0201】
図26Cを参照すると、スプール802は回転して、約60°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「高/低ヌルモード」に移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第一の上部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第二の上部スカラップ凹部840との回転式整列から生じるオリフィス面積は減少され、約0.00mmである(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は最大化し、約5.25mmである(例えば、図27を参照)。
【0202】
図26Cに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が60°である場合:(1)第一および上部スカラップ凹部838、840に関連する凹状エッジプロファイル836の幅W836の部分はいずれも、第一および第二上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の部分と回転的に整列していない;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の大部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の全幅W866と回転式で整列する。図26Cに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、もはや下流方向に伝達できず;したがって、第一の軸方向D1に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008のさらなる移動を停止する。さらに、第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列の結果、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0203】
図26Dを参照すると、スプール802は回転して、約75°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「低/低ブレーキ後退モード」に移行させる。ここで、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約5.25mmの最大化されたオリフィス面積である(例えば、図27を参照)一方、第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.75mmである(例えば、図27を参照)。
【0204】
図26Dに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が75°である場合:(1)第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818に関連する凹状エッジプロファイル834の幅W834の部分は、第一および第二上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の部分と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の全幅W866と回転式で整列する。図26Dに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート812および第一の上部制御ポート814によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の一部の回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。さらに、第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列の結果、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0205】
図26Eを参照すると、スプール802は回転して、約90°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「コーストモード」に移行させる。ここで、(1)第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列、および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との、および(2)第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列双方は、ほぼ同じである(例えば、約4.50mmである、図27を参照)。
【0206】
図26Eに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が90°である場合:(1)第一および第二の上部制御ポート812、814に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の部分は、第一および第二上部戻り圧力ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の全体と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の全幅W866と回転式で整列する。図26Eに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート812および第一の上部制御ポート814によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の一部の回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。さらに、第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列の結果、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0207】
図26Fを参照すると、スプール802は回転して、約105°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「低/低ブレーキ伸長モード」に移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約5.25mmまで最大化されたオリフィス面積である(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.75mmである(例えば、図27を参照)。
【0208】
図26Fに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が105°である場合:(1)第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834のより大きい部分が、第一および第二上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の全体と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の減少した部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の減少した部分と回転式で整列する。図26Fに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート812および第一の上部制御ポート814によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。さらに、第一の下部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列の結果、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の下部戻り圧力ポート816Lのいくつかおよび第二の下部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の下部制御ポート814および第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の一部の回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0209】
図26Gを参照すると、スプール802は回転して、約120°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「モータ/ブレーキヌルモード」に移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約5.25mmの最大化されたオリフィス面積である(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第二の下部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第一の下部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.00mmである(例えば、図27を参照)。
【0210】
図26Gに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が120°である場合:(1)第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の部分は、第一および第二上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の全体と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834のいずれの部分も、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866と回転式で整列しない。図26Gに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容される結果として、(1)最初に第二のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート812および第一の上部制御ポート814によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。さらに、第一の下部戻り圧力ポート816および第二の下部戻り圧力ポート818が、それぞれ、第二の下部制御ポート814と第一の下部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のいずれの部分とも整列しない結果、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容されない。
【0211】
図26G’を参照すると、スプール802は回転して、約130°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「低/低ブレーキ後退モード」に移行させる。ここで、第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、最大化されたオリフィス面積から約4.50mmに減少する(例えば、図27を参照)一方、第一の下部制御ポート812と第一の下部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第二の下部スカラップ凹部840との回転式整列は、約0.75mmである(例えば、図27を参照)。
【0212】
図26G’に見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が130°である場合:(1)第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834の減少した部分は、第一および第二の上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の全体と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部スカラップ凹部838、840に関連する凹状エッジプロファイル836の幅W836の部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の部分と回転式で整列する。図26G’に関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、下流方向に伝達される:(1)最初に、回転弁サブアセンブリ800の上空洞810を介して;(2)次いで、第二に、流体制御線、チャネルまたはブランチ1016を介して;(3)次に、第三に、油圧アクチュエータ1006の管状本体1010の第二サブチャンバ1020に第二の軸方向D2に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008の移動を生じさせるため。さらに、(A)第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート814と第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のいくつかとの回転式整列をし;および(B)油圧アクチュエータ1006のピストン1008の第二の軸方向D2への移動、ピストン1008のヘッド1018は、流体1012を、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第一のサブチャンバ1020から上流方向に押し出す結果として、(1)最初に第一のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート814および第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の一部の回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0213】
図26Hを参照すると、スプール802は回転して、約150°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「低/高最大後退モード」に移行させる。ここで、第一の下部制御ポート812と第一の下部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第二の下部スカラップ凹部840との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約3.25mmに減少される(例えば、図27を参照)一方、第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約2.75mmに最大化される(例えば、図27を参照)。
【0214】
図26Hに見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が150°である場合:(1)第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834のさらなる減少した部分は、第一および第二の上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の全体と回転的に整列している;(2)第一および第二の下部スカラップ凹部838、840に関連する凹状エッジプロファイル836の幅W836のより大きいが、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の全体と回転式で整列する。図26Hに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、下流方向に伝達される:(1)最初に、回転弁サブアセンブリ800の上空洞810を介して;(2)次いで、第二に、流体制御線、チャネルまたはブランチ1016を介して;(3)次に、第三に、油圧アクチュエータ1006の管状本体1010の第二サブチャンバ1020に第二の軸方向D2に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008のさらなる移動を生じさせるため。さらに、(A)第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート814と第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべてとの回転式整列をし;および(B)油圧アクチュエータ1006のピストン1008の第二の軸方向D2へのさらなる移動、ピストン1008のヘッド1018は、流体1012を、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第一のサブチャンバ1020から上流方向にさらに押し出す結果として、(1)最初に第一のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート814および第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のすべての回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0215】
図26H’を参照すると、スプール802は回転して、約170°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を「低/高サーボ後退モード」に移行させる。ここで、第一の下部制御ポート812と第一の下部スカラップ凹部838との回転式整列および第二の下部制御ポート814と第二の下部スカラップ凹部840との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.75mmに減少される(例えば、図27を参照)一方、第一の上部制御ポート812と第二の上部戻り圧力ポート818との回転式整列および第二の上部制御ポート814と第一の上部戻り圧力ポート816との回転式整列から生じるオリフィス面積は、約0.50mmに減少する(例えば、図27を参照)。
【0216】
図26H’に見られるように、スリーブ804に対するスプール802の回転角(Y軸を参照)が170°である場合:(1)第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818に関連する戻り圧力ポートエッジプロファイル834の幅W834のまたさらなる減少した部分は、第一および第二の上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の減少した部分と回転式に整列している;(2)第一および第二の下部スカラップ凹部838、840に関連する凹状エッジプロファイル836の幅W836の減少させた部分は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の減少させた部分と回転式で整列する。図26H’に関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、下流方向に伝達される:(1)最初に、回転弁サブアセンブリ800の上空洞810を介して;(2)次いで、第二に、流体制御線、チャネルまたはブランチ1016を介して;(3)次に、第三に、油圧アクチュエータ1006の管状本体1010の第二サブチャンバ1020に第二の軸方向D2に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008のまたさらなる移動を生じさせるため。さらに、(A)第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート814と第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のいくつかとの回転式整列をし;および(B)油圧アクチュエータ1006のピストン1008の第二の軸方向D2へのまたさらなる移動、ピストン1008のヘッド1018は、流体1012を、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第一のサブチャンバ1020から上流方向にさらに押し出す結果として、(1)最初に第一のサブチャンバ1020から流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016へ;(2)次に、第二に、第一の上部戻り圧力ポート816のいくつかおよび第二の上部戻り圧力ポート818のいくつかと、それぞれ、第二の上部制御ポート814および第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866の一部の回転式整列の結果として、流体制御ライン、チャネルまたは分岐1016から、回転弁サブアセンブリ800を経る;(3)次に、第三に、スプール802を通って軸方向に延びる軸方向チャンバ820に入る;(4)次に、第四に、スプール802によって形成された軸方向出口ポート822から出る;(5)次に、第五に、低圧供給ライン、チャネル、または分岐1022に入る;および(6)次に、最後に低圧流体リザーバ1004に入る。
【0217】
図26Iを参照すると、スプール802は回転して、約180°に等しいスリーブ804に対する角度位置を定義し、回転弁アセンブリ900を閉位置または「ヌル」位置に戻す。スリーブ804に対するスリーブスプール802の角度位置が、図26Aを参照して上で説明したように約0°に等しい場合と同様、第一および第二の下部スカラップ凹部838、840は、第一および第二の下部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のどの部分とも整列しない。同様に、第一および第二の上部戻り圧力ポート816、818は、第一および第二の上部制御ポート812、814に関連する制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のどの部分とも整列しない。
【0218】
図26Iに関連して上記で説明したように、スリーブ804に対するスプール802の回転配置の結果として、加圧流体源1002内の加圧流体1012は、もはや下流方向に伝達できず;したがって、第二の軸方向D2に、油圧アクチュエータ1006のピストン1008のさらなる移動を停止する。さらに、第一の上部戻り圧力ポート816および第二の上部戻り圧力ポート818が、それぞれ、第二の上部制御ポート814と第一の上部制御ポート812によって定義される制御ポートエッジプロファイル866の幅W866のいずれの部分とも整列しない結果、油圧アクチュエータ1006の円筒形本体1010の第二のサブチャンバ1020内の流体1012は、上流方向に連通することが許容されない。したがって、図26Aに見られるように、回転弁アセンブリ900が閉位置または「ヌル」位置に戻されたと言うことができる。
【0219】
図27に見られるように、他の回転弁アセンブリの他のオリフィス面積とスプールの角度の関係と比較して(例えば、図27の回転弁アセンブリ900に関連する曲線グラフC27と別の回転弁アセンブリの曲線グラフC27’との比較を参照)、回転弁アセンブリ900のオリフィス面積とスプール角度の関係は、より大きなオリフィス面積をもたらす(例えば、図27の曲線グラフC27の曲線「812-838/814-840」および「812-838/814-840」によるオリフィス面積を参照されたい。これは、曲線グラフC27’の対応する曲線と比較した場合、約1.50mmから約3.25mmへと、およそ2倍になっている)。オリフィス面積の倍増は、実質的に「ナシ」の形状の凹状エッジプロファイル836およびスプール802のスカラップ凹部838、838、840、840の深さD836の一方または両方の結果である。それは例えば、図27の曲線グラフC27’に見られるように、他のロータリーバルブ設計と比較すると、加圧流体1012のピークの流れの約2倍を効果的にもたらすものである。さらに、実質的に「洋ナシ」形状の凹状エッジプロファイル836およびスプール802のスカラップ凹部838、838、840、840の深さD836、ならびに戻り圧力ポート816、816、818、818の戻り圧力ポートエッジプロファイル834の一方または両方は、スプール802の強度と剛性を維持し、一方で例えば、図27の曲線グラフC27’で見られるように、他の回転弁の設計と比較して、制御ポート812、812、814、814の開閉においてより滑らかな(すなわち、漸進的で非線形のオリフィス面積とスプールの角度との関係)移行をもたらす。
【0220】
またさらに、図27に見られるように、回転弁アセンブリ900のオリフィス面積とスプールの角度の関係は、より大きなオリフィス面積をもたらすだけではなく、より滑らかな非線形の移行ももたらす(例えば、図27の曲線グラフC27’の曲線「812-818/814-816」および「812-818/814-816」によるオリフィス面積を参照されたい。これは、図27の曲線グラフC27’の対応物と比較した場合、約2倍になる(例えば、スプール802がそれぞれ約30°および150°に回転するとき)。最初に、図27の曲線「812-818/814-816」を参照すると、回転弁アセンブリ900は、スプール802がスリーブ804に対して約30°で回転され、回転弁アセンブリ900を「高/低最大伸長モード」に配置するとき、常に滑らかな移行をもたらす(一方、逆に、図27の曲線グラフC27’に見られるように、他の回転弁アセンブリの場合、約30°でのスリーブ804に対するスプール802の回転に関連する対応する曲線は、浅い傾斜によって定義される第一の線形セグメントから急な傾斜によって定義される第二の線形セグメントに急激に移行する)。第二に、図27の曲線グラフC27の曲線「812-818/814-816」を参照すると、回転弁アセンブリ900は、スプール802がスリーブ804に対して約150°で回転されるとき、常に滑らかな移行をもたらし、回転弁アセンブリ900を「低/高最大後退モード」に配置する(一方、逆に、図27の曲線グラフC27’に見られるように、他の回転弁アセンブリの場合、約150°でのスリーブ804に対するスプール802の回転に関連する対応する曲線は、急な傾斜によって定義される第一の線形セグメントから浅い傾斜によって定義される第二の線形セグメントに急激に移行する)。さらに、図29の曲線グラフC29によれば、(他の回転弁アセンブリに関連する図29の曲線グラフC29’と比較して)、スプールの角度に対するオリフィス面積の変化率は、例えば、スプール802が0°、180°、または360°回転したときに、回転弁アセンブリ900がヌル方向に近づくにつれて、図29の曲線グラフC29’に見られるような実質的に線形または鋭い変化ではなく、実質的に漸進的、非線形、または漸進的な変化を画定する。
【0221】
図30は、本文献に記載するシステムおよび方法を実装するために使用されてもよい例示的なコンピューティングデバイス3000の概略図である。コンピューティングデバイス3000は、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、および他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことが意図される。本明細書に示されている構成要素、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は、例示のみを意図しており、本明細書で説明および/または特許請求されている本発明の実装を限定することを意味するものではない。
【0222】
コンピューティングデバイス3000は、プロセッサ3010(例えば、データ処理ハードウェア)、メモリ3020(例えば、メモリハードウェア)、ストレージデバイス3030、メモリ3020および高速拡張ポート3050に接続される高速インターフェース/コントローラ3040、ならびに低速バス3070およびストレージデバイス3030に接続される低速インターフェース/コントローラ3060を含む。構成要素3010、3020、3030、3040、3050、および3060の各々は、様々なバスを使用して相互接続されており、共通のマザーボードに、または必要に応じて他の方法で取り付けられることができる。プロセッサ3010は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)のためのグラフィカル情報を、高速インターフェース3040に結合されたディスプレイ3080などの外部入出力デバイス上に表示するために、メモリ3020内またはストレージデバイス3030上に記憶された命令を含む、コンピューティングデバイス3000内で実行するための命令を処理することができる。他の実装形態では、必要に応じて、複数のプロセッサおよび/または複数のバスが、複数のメモリおよび複数のタイプのメモリとともに使用されてもよい。また、複数のコンピューティングデバイス3000が、各デバイスが必要な動作の一部を提供する状態で(例えば、サーババンク、ブレードサーバのグループ、またはマルチプロセッサシステムとして)、接続されることができる。
【0223】
メモリ3020は、コンピューティングデバイス3000内に非一時的に情報を格納する。メモリ3020は、コンピュータ可読媒体、揮発性メモリユニット(複数可)、または不揮発性メモリユニット(複数可)であり得る。非一時的メモリ3020は、コンピューティングデバイス3000で使用するために、プログラム(例えば、命令のシーケンス)またはデータ(例えば、プログラム状態情報)を一時的または永続的に記憶するために使用される物理デバイスとすることができる。不揮発性メモリの例は、以下に限定されるものではないが、フラッシュメモリおよび読み取り専用メモリ(ROM)/プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)/消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)/電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)(例えば、通常、ブートプログラムなどのファームウェアに使用される)を含む。揮発性メモリの例は、以下に限定されないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、相変化メモリ(PCM)、ならびにディスクまたはテープを含む。
【0224】
ストレージデバイス3030は、コンピューティングデバイス3000に大容量記憶装置を提供し得る。いくつかの実装例では、ストレージデバイス3030は、コンピュータ可読媒体である。様々な異なる実装形態では、ストレージデバイス3030は、フロッピーディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、またはテープデバイス、フラッシュメモリもしくは他の同様のソリッドステートメモリデバイス、またはストレージエリアネットワークもしくは他の構成のデバイスを含むデバイスのアレイとすることができる。追加の実装形態では、コンピュータプログラム製品は、情報担体内に実体的に具体化される。コンピュータプログラム製品は、実行されると、上述したもののような一つ以上の方法を実行する命令を含む。情報キャリアは、メモリ3020、ストレージデバイス3030、またはプロセッサ3010上のメモリのようなコンピュータまたは機械可読媒体である。
【0225】
高速コントローラ3040は、コンピューティングデバイス3000の帯域幅集中動作を管理する一方で、低速コントローラ3060は、より低い帯域幅集中動作を管理する。そのようなデューティの割り当ては、例示にすぎない。いくつかの実装形態では、高速コントローラ3040は、メモリ3020と、ディスプレイ3080(例えば、グラフィックプロセッサまたはアクセラレータを介して)と、様々な拡張カード(図示せず)を受容する高速拡張ポート3050と、に結合されている。いくつかの実装形態では、低速コントローラ3060は、ストレージデバイス3030および低速拡張ポート3090に連結される。様々な通信ポート(例えば、USB、Bluetooth、イーサネット、ワイヤレスイーサネット)を含むことができる低速拡張ポート3090は、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナーなどの一つ以上の入出力デバイスに、または、例えば、ネットワークアダプタを介して、スイッチもしくはルータなどのネットワーキングデバイスに結合されることができる。
【0226】
コンピューティングデバイス3000は、図に示すように、いくつかの異なる形態で実装されることができる。例えば、それは、標準のサーバ3000aとして、もしくはそのようなサーバ3000aのグループ内に複数回、ラップトップコンピュータ3000bとして、またはラックサーバシステム3000cの一部として実装されることができる。
【0227】
本明細書に記載のシステムおよび技術の様々な実装は、デジタル電子および/もしくは光回路、集積回路、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ならびに/またはそれらの組み合わせで実現され得る。これらの様々な実装は、データおよび命令をストレージシステムから受信するため、かつデータおよび命令をストレージシステムに送信するために結合された、専用または汎用であってもよい、少なくとも一つのプログラマブルプロセッサと、少なくとも一つの入力デバイスと、少なくとも一つの出力デバイスと、を含むプログラマブルシステム上で実行可能および/または解釈可能な一つ以上のコンピュータプログラム内での実装を含み得る。
【0228】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとしても知られる)は、プログラマブルプロセッサ用の機械命令を含み、高レベル手続き型および/もしくはオブジェクト指向プログラミング言語で、ならびに/またはアセンブリ言語/機械語で実装され得る。本明細書で使用される場合、「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、非一時的なコンピュータ可読媒体、装置、および/またはデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指し、機械命令を機械可読信号として受け取る機械可読媒体を含む。「機械可読信号」という用語は、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意の信号を指す。
【0229】
本明細書で説明されるプロセスおよびロジックフローは、入力データを処理して出力を生成することによって機能を実行するために、一つ以上のコンピュータプログラムを実行する一つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行され得る。プロセスおよびロジックフローはまた、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によっても実行され得る。コンピュータプログラムの実行に好適なプロセッサには、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータのうちの任意の一つ以上のプロセッサが含まれる。概して、プロセッサは、読み取り専用メモリもしくはランダムアクセスメモリ、またはその両方から命令および/またはデータを受信することになる。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを格納するための一つ以上のメモリデバイスである。概して、コンピュータはまた、データを格納するための一つ以上の大容量ストレージデバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、もしくは光ディスクを含むか、または大容量ストレージデバイスからデータを受信、もしくはデータを転送、またはその両方を行うように動作可能に結合される。しかし、コンピュータは必ずしもそのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するための好適なコンピュータ可読媒体には、すべての形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスが含まれ、例としては、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、例えば内蔵ハードディスクまたは取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD ROMディスクおよびDVD-ROMディスクが挙げられる。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補足されるか、または専用論理回路に組み込まれ得る。
【0230】
ユーザとの相互作用を提供するために、本開示の一つ以上の態様は、ユーザに情報を表示するための、例えば、CRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)モニタ、もしくはタッチスクリーンなどの表示デバイス、ならびに任意選択で、ユーザがコンピュータに入力を提供できるキーボード、および、例えば、マウスもしくはトラックボールなどのポインティングデバイスを有するコンピュータ上に実装され得る。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの相互作用を提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバックなどの任意の形態の感覚フィードバックであり得、ユーザからの入力は、音響、音声、または触覚入力を含む任意の形態で受け取ることができる。さらに、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスにドキュメントを送信し、当該デバイスからドキュメントを受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信された要求に応答して、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することによって、ユーザと相互作用することができる。
【0231】
多数の実装形態が説明されてきた。それでもなお、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが理解されよう。したがって、他の実装は、以下の特許請求の範囲内にある。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24A
図24B
図24C
図24D
図24E
図24F
図24G
図24H
図24I
図25A
図25B
図25C
図25D
図25E
図25F
図25G
図25H
図25I
図26A
図26A-1】
図26B
図26B-1】
図26C
図26D
図26E
図26F
図26G
図26G-1】
図26H
図26H-1】
図26I
図27
図28
図29
図30